JP2001205067A - 攪拌翼およびこれを用いた濾過乾燥機 - Google Patents

攪拌翼およびこれを用いた濾過乾燥機

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JP2001205067A
JP2001205067A JP2000018487A JP2000018487A JP2001205067A JP 2001205067 A JP2001205067 A JP 2001205067A JP 2000018487 A JP2000018487 A JP 2000018487A JP 2000018487 A JP2000018487 A JP 2000018487A JP 2001205067 A JP2001205067 A JP 2001205067A
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stirring blade
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Tadashige Yamazaki
忠成 山崎
Masahiro Maeno
正尋 前野
Hirotoshi Handa
裕利 半田
Mikiko Ota
幹子 太田
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Shinko Pantec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外側に熱交換部を有する装置との間の熱交換
率を向上させるべく構成された攪拌翼を提供することを
課題とする。 【解決手段】 容器内において被処理物に対して攪拌作
用を付与する攪拌翼であって、前記攪拌翼を回転駆動さ
せることにより、前記被処理物が前記容器の中心部から
外側方向に移動すべく前記攪拌翼が構成されており、前
記容器の略中心部に設けられた回転軸に固着されたボス
部25と、一端部23aが前記ボス部25に固着された
中間翼部23と、前記中間翼部23の他端部23bに設
けられ、前記中間翼部23よりも幅広に形成された先端
翼部24とを用いて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、攪拌効率を向上さ
せるべく構成された攪拌翼に関し、特に、この攪拌翼を
用いて構成された濾過乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術に係る濾過乾燥機としては、例
えば、特開平8−155216号公報に開示された技術
が知られている。
【0003】この従来技術に係る濾過乾燥機は、密閉系
の容器と、この容器の側壁外部に設けられた加熱ジャケ
ットと、容器の内部に設けられた攪拌翼等とを用いて構
成されている。そして、加熱ジャケットは、容器内に投
入された被処理物を乾燥させるための機能を有し、また
攪拌翼は、被処理物の乾燥を促進させるために攪拌する
機能、乾燥後の粉体製品等を容器下部に設けられた排出
口へ掻き寄せて排出する機能、濾過時のケーキ上面を滑
らかにする機能、濾過後に洗浄液を投入し、ケーキを再
度スラリーにする機能を有している。
【0004】図4は、従来技術に係る濾過乾燥機を構成
する攪拌翼の概略図を示したものである。図4(イ)
は、従来技術に係る攪拌翼の上面図を示し、図4(ロ)
は、攪拌翼の側面図を示し、図4(ハ)は、攪拌翼を構
成する翼アームの端面図を示したものである。
【0005】図4に示すように、従来技術に係る攪拌翼
100は、容器内に設けられた回転軸102に取り付け
られた三枚の翼アーム101を用いて構成されている。
ここで、各翼アーム101は、円筒形状の管体を軸方向
に沿って斜めに切断した形状のものであり、両端面の円
筒の長さは異なっている。また、各翼アーム101は、
図4(ハ)に示すように、円弧長が長い方である回転軸
側端面(一方の端面)101aの円弧の中心角が、80
゜となるように円弧長が設定されている。さらに、各翼
アーム101の他方の端面101bの円弧長は、図4に
示すように、一方の端面たる回転軸側端面101aより
も短く形成されている。また、各翼アーム101の下端
は、水平面と30゜の角を成すように形成されている。
【0006】図4に示すような攪拌翼100を備えた濾
過乾燥機においては、各翼アーム101は湾曲面が上に
なっており、且つ先細、すなわち各翼アーム101の先
端部の翼面積が固定側に比べて小さいので、攪拌翼10
0による被処理物の掻き取り時に大きな回転トルクが発
生しない。したがって、従来技術に係る濾過乾燥機によ
れば、駆動させる際における駆動エネルギーを低下させ
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術に係る濾過乾燥機は、図4の攪拌翼100を用い
て被処理物の攪拌等を行うため、上述したような低エネ
ルギーでの駆動を行うことが可能ではあるが、攪拌翼1
00が係る形状であるが故に、次のような問題を有して
いた。
【0008】すなわち、従来技術に係る攪拌翼100
は、容器内における被処理物を低エネルギーで且つ均一
に攪拌させるべく構成されてはいるが、容器の側壁外部
に設けられた加熱ジャケットと、被処理物との間の熱交
換を積極的に促進するように構成されているわけではな
いので、乾燥効率が低いという問題があった。
【0009】そこで、本発明は、上記従来技術に係る問
題を解決するためになされたものであって、外側に熱交
換部を有する装置との間の熱交換率を向上させるべく構
成された攪拌翼を提供することを課題とする。また、本
発明は、係る攪拌翼を用いて乾燥効率を向上させるべく
構成された濾過乾燥機を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記課題を解
決するための本発明は、容器内において被処理物に対し
て攪拌作用を付与する攪拌翼であって、前記攪拌翼を回
転駆動させることにより、前記被処理物が前記容器の中
心部から外側方向に移動すべく前記攪拌翼が構成されて
おり、前記容器の略中心部に設けられた回転軸に固着さ
れたボス部25と、一端部(一方の端部)23aが前記
ボス部25に固着された中間翼部23と、前記中間翼部
23の他端部(他方の端部)23bに設けられ、前記中
間翼部23よりも幅広に形成された先端翼部24とを用
いて構成されていることを特徴としている。
【0011】本発明に係る攪拌翼によれば、前記容器内
に投入された前記被処理物が、前記容器の中心部から外
側方向に移動し、前記中間翼部23の他端の端部23b
に設けられた前記先端翼部24が、前記中間翼部23よ
りも幅広に形成されているので、前記容器の側壁部近傍
において、前記被処理物を効果的に攪拌・更新すること
が可能となる。したがって、発明によれば、前記容器側
壁部における前記被処理物の攪拌状態が促進されるので
(前記被処理物が良好に更新されるので)、前記容器側
壁部における前記被処理物の付着を効果的に防止するこ
とができる。また、前記容器の側壁部あるいはその近傍
に何らかの熱交換手段を有する装置に対して、本発明に
係る攪拌翼を用いれば、前記容器側壁部における前記被
処理物の攪拌・更新が促進されることに伴い、前記被処
理物と前記熱交換手段との間の熱交換率を容易に向上さ
せることが可能となるので、前記被処理物に対する乾燥
効率に優れた装置を得ることができる。
【0012】また、本発明に係る攪拌翼においては、前
記中間翼部23が、前記攪拌翼の回転方向に対して後退
すべく構成されていることが好ましい。
【0013】この好ましい構成によれば、前記攪拌翼を
回転駆動させることにより、前記被処理物が前記容器の
中心部から外側方向に移動すべく構成された前記攪拌翼
を、容易に得ることができる。
【0014】また、本発明に係る攪拌翼においては、前
記中間翼部23が、前記容器の設置面に対して略垂直と
なるべく前記ボス部25に固着され、前記ボス部25か
ら外側方向に向かうに従って前記中間翼部23が前記容
器の設置面に対して傾斜している構成が好ましい。ま
た、本発明に係る攪拌翼においては、前記先端翼部24
が、前記容器の設置面に対して所定の角度を有している
構成が好ましい。換言すれば、前記中間翼部23および
前記先端翼部24が、被処理物を持ち上げるような角度
を有している構成が好ましい。
【0015】この好ましい構成によれば、前記中間翼部
23および前記先端翼部24が、接触した被処理物を上
方に持ち上げるべく(被処理物が上方に持ち上がりやす
いように)、所定の角度を有するように形成されている
ので、前記攪拌翼20によって攪拌される被処理物は、
常に上方に持ち上げられて各中間翼部23および先端翼
部24の後方に落下した後に、また、次の中間翼部23
および先端翼部24によって持ち上げられて落下すると
いう工程を繰り返すこととなる。したがって、本発明に
よれば、被処理物の攪拌・更新等が効果的に促進される
こととなる。
【0016】また、本発明に係る攪拌翼においては、前
記所定の角度が、45゜〜75゜である構成が好まし
い。
【0017】この好ましい構成によれば、粉体と加熱面
の接触面積が増え、しかも粉体の混合が促進されるの
で、粉体の乾燥時間の短縮に寄与することとなる。すな
わち、上記所定の角度が45゜より小さい場合には、攪
拌されている粉体が容易に翼を乗り越えるために、粉体
と加熱面との接触面積を増やすことができなくなり、乾
燥効率が低下してしまう。また、上記所定の角度が75
゜より大きい場合には、翼前面に滞留する粉体量が増加
するために、粉体の混合が促進されないことによって乾
燥効率が低下するばかりか、過大なトルクが発生するこ
ととなって駆動効率の低下をも招くこととなる。つま
り、攪拌翼の傾斜角度は、上述したように、前記攪拌翼
と、これにより攪拌される粉体との間の相関関係に変化
を生ぜしめ、延いては、乾燥効率、駆動効率等に影響を
与えることとなるので、本発明においては、前記所定の
角度が、45゜〜75゜である構成が好ましい。
【0018】さらに、上記課題を解決するための本発明
は、容器10と、前記容器10の略中心部に設けられた
回転軸21と、前記回転軸21に固着された攪拌翼20
と、前記容器10側壁部に設けられた熱交換部30とを
備えた濾過乾燥機において、前記攪拌翼20が、上述し
た種々の構成のいずれかに記載の攪拌翼であることを特
徴としている。
【0019】本発明に係る濾過乾燥機によれば、前記攪
拌翼20を用いることによって、前記容器10内に投入
された前記被処理物は、効果的に攪拌・更新される。ま
た、前記被処理物は、積極的に前記容器10の側壁面側
に送られ、この側壁面近傍において、前記被処理物は、
側壁面との接触面積を増大させつつ、積極的に攪拌・更
新されることとなる。したがって、本発明によれば、前
記容器10の側壁部に設けられた前記熱交換部30と被
処理物との間の熱交換率を向上させ、乾燥効率に優れた
濾過乾燥機を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。
【0021】図1は、本発明の実施形態に係る濾過乾燥
機の概略断面図を示したものである。図1において、本
実施形態に係る濾過乾燥機は、被処理物たるケーキ等が
投入される容器10と、この容器10内に設けられた攪
拌翼20と、容器10の側壁外周に設けられた熱交換部
たる加熱ジャケット30と、被処理物を排出するための
排出口40等とを用いて構成されている。
【0022】容器10は、ベル型ハウジング状に形成さ
れており、その上部には、被処理物たるスラリーあるい
はケーキ等を投入するための被処理物供給口11が設け
られている。また、容器10の内部上方には、洗浄液配
管12が配設されている。さらに、容器10の上部(上
壁外部)には、攪拌翼20を回転させるための駆動手段
13、および攪拌翼20を昇降等させる翼昇降用シリン
ダ14等が設けられている。また、容器10の内部下方
には、濾布15、濾過板16および濾液排出口17等が
設けられている。
【0023】攪拌翼20は、容器10の略中央部に設け
られた回転軸21の下方端部に設けられており、回転軸
21の外周にはベローズ等から成る回転軸保護部22が
設けられている。この回転軸保護部22は、容器10内
に配設された回転軸21が、容器10内で処理される被
処理物等と接触することがないように、容器10の上部
内面から攪拌翼20の上部に至るまで隙間を形成するこ
とがないように設けられている。ここで、回転軸21
は、容器10内において、回転および昇降を行うべく構
成されている。この際、回転軸保護部22も、回転軸2
1の昇降に伴って昇降すべく構成されている。また、攪
拌翼20は、具体的には、後述する図2および図3に示
すべく構成されている。
【0024】熱交換部たる加熱ジャケット30は、上述
したように、容器10の側壁外周部に設けられており、
熱交換を行うための媒体(例えば、温水等)が適宜循環
あるいは交換等可能であるように形成されている。例え
ば、本実施形態においては、容器10の側壁から所定の
空間を有すべく形成されたジャケット30の適当な位置
に、媒体流入部31および媒体流出部32が設けられて
いる。そして、本実施形態においては、媒体流入部31
を介してジャケット30内に流入された温水等が、容器
10の側壁を介して容器10内の被処理物と熱交換を行
った後に、媒体流出部32を介してジャケット30外に
流出されるべく構成されている。いる。
【0025】本実施形態に係る濾過乾燥機は、以上のよ
うに構成されており、次のように作動する。ここでは、
本実施形態に係る濾過乾燥機を用いて、原料スラリー中
の固体粒子(粉粒体)を取り出す場合を例にあげ、この
際の具体的な工程を順番に説明する。
【0026】〈濾過・展延工程〉本実施形態に係る濾過
乾燥機においては、被処理物供給口11から容器10内
に原料スラリーを供給した後、ガス供給部(図示省略)
から供給されるガスを用いて容器10内を加圧して(ま
たは、容器10内を(濾液排出口方向に)減圧して)、
すなわち、被処理物たる原料スラリーに圧力を作用させ
て、原料スラリーの濾過を行う。この際、濾布15およ
び濾過板16を介して濾過された濾液は、容器10の下
部に設けられた濾液排出口17から容器10外に排出・
回収される。なお、このように、原料スラリーに何らか
の圧力を作用させているときは、本実施形態における攪
拌翼20は、原料スラリーの上方(容器10の上方)に
退避させている。上記濾過工程が行われることによっ
て、容器10内には原料スラリーの固形分のみが残留す
ることとなり、係る固形分は、濾布15上に湿潤したケ
ーキ層として堆積されることとなる。そして、一定時間
の濾過工程を経て、次は、容器10の上方に退避してい
た攪拌翼20を下降させて、ケーキ層内に攪拌翼20を
やや侵入させた後に、攪拌翼20を一定速度で回転させ
る。攪拌翼20をこのように作動させることにより、ケ
ーキ層の中からは水分が絞り出され、この水分は濾液排
出口17から排出されることとなる。この工程が、展延
工程である。ここで、攪拌翼20は、昇降用シリンダ1
4によって回転軸21を昇降させることによって昇降可
能であるように構成されており、この昇降に伴い、回転
軸保護部22も伸縮する。また、攪拌翼20は、駆動手
段13によって回転駆動させられる回転軸21を介して
回転可能であるべく構成されている。
【0027】〈洗浄工程〉次に、ケーキ中に存在する異
物を排除するために、洗浄工程を実施するが、洗浄工程
は置換洗浄と攪拌洗浄とがある。置換洗浄は、洗浄液配
管12の先端のノズル部12aから容器10内に洗浄液
を供給し(ノズル部12aからケーキ上に洗浄液を噴霧
し)、ケーキの洗浄を行い、ケーキ中の異物は洗浄液と
共に濾液排出口17から排出する。このとき、攪拌翼2
0は、ケーキ上面位置に固定している。攪拌洗浄は、洗
浄液配管12の先端のノズル部12aから容器10内に
洗浄液を溜め、攪拌翼20によってケーキを再度スラリ
ー状態にする。このとき、攪拌翼20はスラリー液内の
一定位置で固定した状態で所定速度で回転駆動させる。
その後、再び濾過工程を得ることによって、攪拌洗浄が
終了する。
【0028】〈乾燥工程〉次に、容器10内を減圧する
と共に、媒体流入部31から熱交換部30内に熱交換媒
体を導入させて容器10の側壁を加熱する。また、攪拌
翼20については、所定速度で回転させながら、容器1
0内を昇降させる。この工程においては、攪拌翼20等
を上述すべく作動させることにより、濾布15上に堆積
されたケーキ層は、攪拌翼20によって攪拌・混合され
ると共に、容器10の側壁を介して熱交換部30からの
熱を受けることとなる。すなわち、この攪拌作用と熱交
換とによって、被処理物に対する乾燥工程が行われるこ
ととなる。そして、固形分の乾燥が一定程度まで進む
と、攪拌翼20の高さをケーキ層内の一定位置で固定し
て回転駆動させつつ、さらに乾燥工程を進める。その結
果、被処理物が所定の乾燥状態に達した段階で、容器1
0内を大気圧に戻し、熱交換部30に対する熱交換媒体
の供給を停止して、乾燥工程を終了する。本実施形態に
おいては、攪拌翼20が後述すべく構成されているの
で、効率よく乾燥工程を行うことができる。
【0029】〈排出工程〉次に、本実施形態において
は、攪拌翼20を容器10の底部付近(濾布15近傍)
で回転させながら、排出口40を開放し、乾燥された粉
体物(被処理物)を排出口40を介して容器10外に排
出・回収する。
【0030】本実施形態に係る濾過乾燥機は、以上のよ
うに構成され、作動することにより、従来よりも効率よ
く乾燥処理等を行うことが可能となる。すわなち、本実
施形態によれば、上記乾燥工程を効率よく行うことがで
きる。以下、このように従来よりも良好な乾燥効率を生
じ得る要因たる、攪拌翼20の具体的な構造について説
明する。
【0031】図2は、本実施形態に係る濾過乾燥機を構
成する攪拌翼の概略図を示したものであり、具体的に
は、図2(イ)は、攪拌翼の上面図を示し、図2(ロ)
は、攪拌翼の側面図を示したものである。また、図3
は、図2(イ)のA方向矢視図を示したものである。以
下、図1〜図3を用いて、本実施形態に係る攪拌翼20
の構成等を詳細に説明する。
【0032】本実施形態に係る攪拌翼20は、回転軸2
1に固着されるボス部25と、このボス部25に対して
一方の端部23aが固着された中間翼部23と、この中
間翼部23の他方の端部23bに固着された先端翼部2
4等とを用いて構成されている。図2に示すべく、攪拌
翼20を構成するボス部25には、回転軸21の端部に
嵌合させるための孔部25aが形成されており、ボス部
25の外周部には、略等間隔に中間翼部23の一方の端
部が固着されている。また、本実施形態においては、図
1に示すように、回転軸21とボス部25とを固着した
部分、および回転軸21の全体は、回転軸保護部22に
て、容器10内の被処理物と非接触状態となるように保
護されている。
【0033】中間翼部23は、一方の端部23aをボス
部25に固着させた状態において、他方の端部(先端翼
部24が固着された側の端部)23bが、攪拌翼20の
回転方法(図2の矢印B方向)に対して後退すべく形成
されている。また、中間翼部23の一方の端部23a
は、ボス部25の外周面に対して、略垂直となるべく固
着されている。さらに、この中間翼部23は、一方の端
部23aの長手方向が、容器10の設置面に対して略垂
直となるべくボス部25に固着されている。そして、こ
の中間翼部23は、一方の端部23aから他方の端部2
3bに行くに従って(すなわち、ボス部25から外側方
向に向かうに従って)、中間翼部23の垂直断面部の長
手方向が、一方の端部23aに対して所定の角度傾くべ
く形成されている。換言すれば、回転駆動している中間
翼部23に接した被処理物が、中間翼部23の回転によ
って、中間翼部23の上方に持ち上げられるような角度
に、中間翼部23が傾斜している。図3に示すべく、中
間翼部23の他方の端部23bは、後述する先端翼部2
4と同様の角度(角度α)に傾斜している。
【0034】先端翼部24は、上述したように、容器1
0の設置面に対して所定の角度を有している中間翼部2
3の他方の端部23bに固着されている。この際、先端
翼部24は、容器10の設置面に対して角度αだけ傾斜
して設けられている。ここで、角度αは、例えば、45
゜〜75゜であることが好ましい。(この先端翼部24
の傾斜角度について換言すれば、先端翼部24は、容器
10の設置面に垂直な軸Xに対して15゜〜45゜傾斜
しているということになる。)この先端翼部24も、上
述した中間翼部23と同様に、攪拌翼20が回転するこ
とによって先端翼部24に接する被処理物が、容器10
の上方に持ち上げられるような角度に、先端翼部24が
傾斜して設けられている。また、先端翼部24は、中間
翼部23よりも幅広に形成されている。具体的には、容
器10の設置面に対する垂直方向の高さが、中間翼部2
3(の高さS)より先端翼部24(の高さT)の方が高
く形成されている。
【0035】本実施形態に係る濾過乾燥機およびこれを
構成する攪拌翼は、以上の図1から図3に示すような構
造を有している。したがって、係る濾過乾燥機において
は、被処理物が以下のように処理され、種々の効果を得
ることができる。以下、具体的に説明する。
【0036】本実施形態に係る濾過乾燥機においては、
攪拌翼20が上述したように構成されているので、容器
10内に投入された被処理物を攪拌翼20にて攪拌させ
れば、従来に比して、乾燥効率を向上させることが可能
となる。
【0037】すなわち、本実施形態に係る攪拌翼20を
構成する中間翼部23は、その他方の端部23bが、攪
拌翼20の回転方向に対して後退するように湾曲して形
成されているので、中間翼部23に接した被処理物は積
極的に容器10壁面に送られることとなる。そして、本
実施形態に係る濾過乾燥機においては、容器10壁面
(の外側)に熱交換部30が設けられている(図1参
照)。したがって、本実施形態においては、被処理物が
積極的に熱交換部30に送られることとなるため、被処
理物と熱交換部30(内を流通する熱交換媒体)との熱
交換率が上がり、従来よりも乾燥効率を向上させる濾過
乾燥機を得ることが可能となる。
【0038】また、本実施形態に係る濾過乾燥機を構成
する先端翼部24は、中間翼部23よりも幅広に形成さ
れているので、容器10壁面近傍において、被処理物が
積極的に攪拌されることとなる。つまり、容器10壁面
近傍に幅広の先端翼部24が設けられているので、被処
理物を容器10壁面にて高く持ち上げることが可能とな
り、被処理物と伝熱面たる容器10壁面との接触面積を
増大させることができる。したがって、この接触面積の
増大によって、被処理物と熱交換部30(内を流通する
熱交換媒体)との熱交換率が上がり、従来よりも乾燥効
率を向上させる濾過乾燥機を得ることが可能となる。さ
らに、上述したように、本実施形態によれば、容器10
壁面における被処理物の攪拌状態が促進されるので(被
処理物が良好に更新されるので)、容器10壁面におけ
る被処理物の付着を効果的に防止することができる。
【0039】また、本実施形態に係る攪拌翼20を構成
する中間翼部23および先端翼部24は、それぞれ、接
触した被処理物を上方に持ち上げるべく(被処理物が上
方に持ち上がりやすいように)、所定の角度を有するよ
うに形成されている。よって、攪拌翼20によって攪拌
される被処理物は、常に上方に持ち上げられて各中間翼
部23および各先端翼部24の後方に落下した後に、ま
た、次の中間翼部23および先端翼部24によって持ち
上げられて落下するという工程を繰り返すこととなる。
したがって、本実施形態によれば、被処理物の攪拌・更
新等が効果的に促進されることとなる。
【0040】以上のように、本実施形態に係る攪拌翼2
0は構成されているので、容器10中の被処理物は効果
的に攪拌・更新される。また、被処理物は、積極的に容
器10の側壁面側に送られ、この側壁面近傍において
は、側壁面との接触面積を増大させつつ、積極的に攪拌
・更新されることとなる。したがって、本実施形態によ
れば、容器10の側壁面(の外側)に設けられた熱交換
部30と被処理物との間の熱交換率を容易に向上させる
ことが可能な、攪拌翼20およびこれを用いた濾過乾燥
機を得ることができる。
【0041】なお、本実施形態においては、3枚の中間
翼部等を用いて攪拌翼が構成される場合について説明し
たが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、中
間翼部の形状および角度と、先端翼部の形状、角度およ
び大きさ等とが、本発明の意図する範囲のものであれ
ば、中間翼部等の枚数は、特に限定されるものではな
い。したがって、例えば、2枚、あるいは4枚以上の中
間翼部等を用いて攪拌翼を構成してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
回転駆動して被処理物を攪拌等させる攪拌翼が、容器内
の被処理物と、容器側壁部に設けられた熱交換部との熱
交換を効果的に向上させるべく形成されている。したが
って、本発明によれば、外側に熱交換部を有する装置と
の間の熱交換率を向上させるべく構成された攪拌翼を得
ることができる。また、本発明によれば、係る攪拌翼を
用いることによって、乾燥効率を向上させるべく構成さ
れた濾過乾燥機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る濾過乾燥機の概略断面
【図2】図1に示された濾過乾燥機を構成する攪拌翼の
概略図
【図3】図2(イ)のA方向矢視図
【図4】従来技術に係る濾過乾燥機を構成する攪拌翼の
概略図
【符号の説明】
10…容器、11…被処理物供給口、12…洗浄液配
管、13…駆動手段、14…翼昇降用シリンダ、15…
濾布、16…濾過板、17…濾液排出口、20…攪拌
翼、21…回転軸、22…回転軸保護部、23…中間翼
部、23a…一方の端部(一端部)、23b…他方の端
部(他端部)、24…先端翼部、25…ボス部、30…
熱交換部(加熱ジャケット)、31…媒体流入部、32
…媒体流出部、40…排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 11/14 B01D 29/04 520E 520F 530D 29/42 520 Fターム(参考) 3L113 AA04 AA08 AB05 AB09 AC01 AC23 AC45 AC46 AC58 AC67 AC90 BA36 DA01 4G037 CA03 EA04 4G078 AA01 AA07 BA05 DA01 DC08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内において被処理物に対して攪拌作
    用を付与する攪拌翼であって、前記攪拌翼を回転駆動さ
    せることにより、前記被処理物が前記容器の中心部から
    外側方向に移動すべく前記攪拌翼が構成されており、前
    記容器の略中心部に設けられた回転軸に固着されたボス
    部(25)と、一端部(23a)が前記ボス部(25)
    に固着された中間翼部(23)と、前記中間翼部(2
    3)の他端部(23b)に設けられ、前記中間翼部(2
    3)よりも幅広に形成された先端翼部(24)とを用い
    て構成されていることを特徴とする攪拌翼。
  2. 【請求項2】 前記中間翼部(23)が、前記攪拌翼の
    回転方向に対して後退すべく構成されている請求項1に
    記載の攪拌翼。
  3. 【請求項3】 前記中間翼部(23)が、前記容器の設
    置面に対して略垂直となるべく前記ボス部(25)に固
    着され、前記ボス部(25)から外側方向に向かうに従
    って前記中間翼部(23)が前記容器の設置面に対して
    傾斜している請求項1または2に記載の攪拌翼。
  4. 【請求項4】 前記先端翼部(24)が、前記容器の設
    置面に対して所定の角度を有している請求項1から3の
    いずれか1項に記載の攪拌翼。
  5. 【請求項5】 前記所定の角度が、45゜〜75゜であ
    る請求項4に記載の攪拌翼。
  6. 【請求項6】 容器(10)と、前記容器(10)の略
    中心部に設けられた回転軸(21)と、前記回転軸(2
    1)に固着された攪拌翼(20)と、前記容器(10)
    側壁部に設けられた熱交換部(30)とを備えた濾過乾
    燥機において、前記攪拌翼(20)が、請求項1から5
    のいずれか1項に記載の攪拌翼であることを特徴とする
    濾過乾燥機。
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