JP2001203482A - 着脱可能なプリント基板取り付けフレーム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 廃棄されていた不良シート内の良基板を有効
に活用できるようにした着脱可能なプリント基板取り付
けフレームの提供。 【解決手段】 プリント基板１２，１３を着脱可能な分
離型ブリッジ１６でシート枠１１に取り付け、不良プリ
ント基板があってもその不良基板のみを取り外し良基板
に交換して、いままでは廃棄されていた良品のプリント
基板の活用を図る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板をシ
ート枠に取り付けたプリント基板取り付けフレームに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】通常のプリント基板取り付けフレーム
は、一枚のシート枠に複数のプリント基板を取り付けて
いるが、従来のプリント基板のシート枠への取り付け
は、着脱不可能な固定のブリッジで行っている。そのた
め、シート内の一つのプリント基板が不良品である場合
でも、そのシートを不良品として扱っていた。図３は従
来のプリント基板取り付けフレームの構成図で、シート
枠３１にあけられたプレス加工穴３４、３５の位置に、
プリント基板３２と３３の二枚のプリント基板がそれぞ
れ８個の固定ブリッジ３６で取り付けられている。図３
でプリント基板３２、３３のどちらかが不良基板であっ
たとすると、このシートは廃棄されていた。すなわち、
図３でプリント基板３２は良基板であり、プリント基板
３３がパターン断線等の不良基板であったとすると、プ
リント基板３２は良品であるにもかかわらず不良シート
として廃棄されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】図３で不良プリント基
板３３を他の良基板と交換することができれば、シート
を廃棄しなくてもよくなり、プリント基板３２を活用す
ることができるが、上記のようにこれが不可能な構造と
なっていた。

【０００４】本発明の目的は、廃棄されていた不良シー
ト内の良基板を有効に活用できるようにした着脱可能な
プリント基板取り付けフレームを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、複数のプリント基板をシート枠に取り
付けたプリント基板取り付けフレームにおいて、プリン
ト基板側には、分離型ブリッジの雄型部または雌型部の
一方を固定設置し、シート枠には、分離型ブリッジの雄
型部または雌型部の他方を固定設置し、前記分離型ブリ
ッジを用いてプリント基板をシート枠に固定することを
特徴とする着脱可能なプリント基板取り付けフレームを
提供する。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図１は、本発明のプリント基板取り付けフレーム
の構成例を示す図で、プレス加工穴１４と１５があけら
れたシート枠１１には、それぞれプリント基板１２と１
３が取り付けられている。プリント基板１２、１３のシ
ート枠１１への取り付けは、分離型ブリッジ１６が使用
されている。図１では、プリント基板１２を取り付ける
のに分離型ブリッジ１６が左右に４個づつ、上下に１個
づつ、計１０個用いられている。プリント基板１３の取
り付けにも同様に１０個の分離型ブリッジ１６が使用さ
れている。

【０００７】分離型ブリッジ１６の構成例を図２に示
す。図２（ａ）には分離型ブリッジ１６が接続されてい
る場合を示し、図２（ｂ）は切り離されている場合を示
す。分離型ブリッジ１６には雌型部２１と雄型部２２が
あり、雌型部２１はプリント基板１２および１３に固定
設置されている。一方雄型部２２はシート枠１１のプレ
ス加工穴１４、１５に固定設置されている。分離型ブリ
ッジ１６で接続を行うには、図２（ｂ）に示されている
離れている雌型部２１と雄型部２２を、図２（ａ）に示
すように嵌合させて行う。図１は分離型ブリッジ１６の
雌型部２１と雄型部２２が嵌合され、プリント基板１２
と１３がシート枠１１に取り付けられている状態を示し
ている。もちろん、雌型部２１をシート枠１１に設置
し、雄型部２２をプリント基板１２および１３に設置す
ることも可能である。

【０００８】次に本発明の着脱可能なプリント基板取り
付けフレームの使用方法について説明する。通常は、プ
リント基板は図１に示すようにシート枠１１に接続固定
されて使用されている。もしプリント基板１２が良品で
プリント基板１３が不良品であることが判明すると、プ
リント基板１３の周囲にある１０個の分離型ブリッジ１
６の雌型部２１とプレス加工穴１５にある分離型ブリッ
ジ１６の雄型部２２の嵌合を外し、プリント基板１３の
みを取り外す。次に、あらたに良品のプリント基板をも
ってきて、良品のプリント基板の周囲にある１０個の分
離型ブリッジ１６の雌型部２１とプレス加工穴１５にあ
る分離型ブリッジ１６の雄型部２２を嵌合させ、良品の
プリント基板をプレス加工穴１５に取り付ける。これに
よりシート枠１１のプリント基板１２、１３はともに良
基板となる。もしプリント基板１２が不良品で、プリン
ト基板１３が良品の場合は、同様なやり方でプリント基
板１２のみを取り外し、プリント基板１２に相当する良
品のプリント基板を取り付ける。このようにすると、い
ままで２枚のプリント基板のうちの一方でも不良基板で
あると、良品のプリント基板を含んでいるシート枠１１
は廃棄されていたが、不良基板を良基板と交換すること
が可能であるので、良基板を含むシート枠を廃棄する必
要がなくなる。

【０００９】二つのプリント基板を含むシート枠では、
両方のプリント基板が同時に不良品となることはきわめ
て少なく、どちらか一方のプリント基板のみが不良とな
ることが多い。そのため従来は不良基板が一枚あるとそ
のシートにある良品のプリント基板を含め２枚のプリン
ト基板が廃棄されていた。しかし本発明により、いまま
では廃棄されていた良基板が使用可能となるので、不良
基板が１枚あるとその基板のみを廃棄すればよいので、
プリント基板の廃棄率は従来のほぼ半分に縮少される。
また不良基板の数が半分になるので、ゴミの量も半分に
なる効果がある。

【００１０】以上の説明で、分離型ブリッジ１６の構成
例として図２のような円形の雌型部２１と雄型部２２を
示したが、本発明の分離型ブリッジは図２に示す円形の
形状である必要はなく、他の形状のものでもよいことは
いうまでもない。また、プリント基板とシート枠の取り
付けに１０個の分離型ブリッジ１６を使用したが、プリ
ント基板の大きさにより使用する分離型ブリッジの数は
増減する。また、図２に示す分離型ブリッジの製造方法
としては、シート枠の外形プレス加工穴を作成するとき
に、同時にプレスにより加工することが可能である。

【００１１】

【発明の効果】本発明により従来廃棄されていたプリン
ト基板が活用でき、プリント基板の廃棄率が縮少される
とともに、ゴミの量を少なくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のプリント基板取り付けフレームの構成
図である。

【図２】分離型ブリッジの構造図である。

【図３】従来のプリント基板取り付けフレームの構成図
である。

【符号の説明】

１１ シート枠 １２、１３ プリント基板 １４、１５ プレス加工穴 １６ 分離型ブリッジ ２１ 雌型部 ２２ 雄型部 ３１ シート枠 ３２、３３ プリント基板 ３４、３５ プレス加工穴 ３６ 固定ブリッジ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のプリント基板をシート枠に取り付
   けたプリント基板取り付けフレームにおいて、 プリント基板側には、分離型ブリッジの雄型部または雌
   型部の一方を固定設置し、シート枠には、分離型ブリッ
   ジの雄型部または雌型部の他方を固定設置し、前記分離
   型ブリッジを用いてプリント基板をシート枠に固定する
   ことを特徴とする着脱可能なプリント基板取り付けフレ
   ーム。