JP2001202671A - テープ走行装置 - Google Patents

テープ走行装置

Info

Publication number
JP2001202671A
JP2001202671A JP2000009383A JP2000009383A JP2001202671A JP 2001202671 A JP2001202671 A JP 2001202671A JP 2000009383 A JP2000009383 A JP 2000009383A JP 2000009383 A JP2000009383 A JP 2000009383A JP 2001202671 A JP2001202671 A JP 2001202671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
winding body
tape supply
winding
diameter position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000009383A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Suzuki
邦夫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000009383A priority Critical patent/JP2001202671A/ja
Publication of JP2001202671A publication Critical patent/JP2001202671A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行テープ長の測定を、高い精度をもってテ
ープ品質低下することなく行うことができるようにす
る。 【解決手段】 テープ供給巻回体からのテープ供給長を
測長しがなら、テープをテープ巻取り部へと繰出し供給
するテープ走行装置であって、テープ供給巻回体1の巻
径位置を光学的に検出する巻径位置検出手段4と、この
巻径位置検出手段を、テープ供給巻回体の半径方向に移
動させる移動手段5と、テープ供給巻回体1のの少なく
とも回転角を情報を得るための回転情報発生手段と、巻
径位置検出手段4からの巻径位置情報と、移動手段5に
よる移動量情報と、回転角検出手段4からの回転角情報
とに基いて、テープ供給巻回体1の各回転における平均
巻径を演算し、テープ供給長を測長するデジタルコント
ローラ6とを具備した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気テープ
を正確に規定長をもってリール上に巻装する、いわゆる
ワインダーに適用して好適なテープ走行装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】テープ走行装置、例えば磁気テープのワ
インダーにおいては、磁気テープ供給巻回体から、磁気
テープが繰り出され、これを巻取り部、すなわち所定の
リールに、規定されたテープ長分だけ巻回し、供給テー
プが切断されるようになされ、このようにして例えば市
販の磁気テープ巻回体あるいはこれが内蔵されたカセッ
トが構成される。このようなワインダーにおける磁気テ
ープ供給巻回体は、例えば内径76.2mm、外径11
4.3mmのリールハブ上に、数千mの長さの磁気テー
プが巻回されてなるものである。
【0003】上述したようなワインダーにおいては、そ
のテープ供給巻回体からのテープの送り出されたテープ
長を測長することによって、巻取り部のリール上に巻回
されたテープ長を知り、規定のテープ長をもって例えば
テープの切断を行うことによって巻取り側リール上に規
定長のテープが巻回されたテープ巻回体あるいはこれが
内蔵されたカセットを得るという方法が採られている。
この巻取り側のリール上のテープ長は、製品規格の規定
誤差範囲内に設定される必要があり、この長さに係わる
規格外れは、致命的欠陥となる。
【0004】従来一般のテープ長測定方法は、例えば図
7にその要部の概略構成を示すように、テープ供給巻回
体101からテープ102が繰り出されて、巻取りリー
ル103上に巻き取るように走行され、この走行途上の
テープ2に、既知の外径Dを有する測長ロール、あるい
は基準外径を有するいわゆる基準ロールによる測長ロー
ル104が接触するようになされ、テープ102との摩
擦によって、測長ロール104が、テープ102の走行
に伴って回転するようになされる。そして、この測長ロ
ールの回転軸に連結され、その回転に応じてパルスを発
生するパルスジェネレータ105が設けられ、このパル
ス数をカウンタ106によって計数することによって測
長ロール104の回転数Nを検出する。このようにして
検出された測長ロール104の回転数Nによってテープ
の走行長L(=πDN)を換算計測する。
【0005】この場合、その回転数もしくは回転角を正
確に計測するためには、その軸角度センサの信頼性と共
に、測長ロール101とテープ102との接触にスリッ
プが発生しないようにすることが必要となる。そして、
この軸角度センサの信頼性を上げるには、分解能を、ミ
リ/パルス程度に上げ、しかも高速対応のために応答周
波数を高める必要があり、また、対ノイズ性能を高めて
パルス欠け、外乱パルス等の誤差の発生を防止すること
が必要である。
【0006】まず、上述した測長ロールとテープとのス
リップの発生防止については、次のような方法が採られ
る。すなわち、測長ロールは、テープとの摩擦によって
テープ走行に伴って受動的に回転するようになされてい
ることから、その静止最大摩擦トルクは、特殊なベアリ
ングなどを使うことによってできるだけ小さくして軽く
回転されるようにする。また、測長ロールの周面の材質
および形状の選定がなされてテープとの摩擦力を高め
る。このような摩擦力を上げるためには、測長ロールと
テープとの接触面積を大とするように、測長ロールの周
面に対するテープの巻き付け角範囲、いわゆる抱き角を
大とする。
【0007】あるいは、測長ロールを、例えば多孔質の
コルク、高摩擦のゴムを用い、周面に溝を彫りこむこと
によって高速運転時にエアフィルムの発生が生じスリッ
プが発生することがないようにするものである。また、
テープ走行の、急激な開始および停止時の急激な加速お
よび減速に際し、スリップが発生することがないよう
に、ロールの軽量化を図っている。このロールの軽量化
は、ロール本体を軽金属によって構成し、更に、肉薄
化、中空化を行うことなどによって達成している。
【0008】この測長ロールを、金属ロールによって構
成する場合は、高い加工精度が得られることから、外径
を高精度に設定することができるが、前述したように、
その周面をコルクやゴムによって構成する場合は、加工
精度が低下する。この測長ロールとして例えば外径が3
1.83mmのものを用いる場合と、63.66mmの
ものを用いる場合において、それぞれ例えば0.1mm
の誤差が発生したすると、これらは、上述の各測長ロー
ルにおいて、それぞれ0.31%,0.15%の測長誤
差に相当する。したがって、いま例えばVHSビデオテ
ープのT120における規格テープ長246mにおける
規格許容誤差が−0m,+3mであるのに対し、上述の
0.31%,0.15%の測長誤差が発生すると、±
0.76m,±0.38mにもなってしまう。
【0009】上述したように、測長ロールによるテープ
長測定は、センサ、ロールともども誤差を発生し易い方
式であるため、各ワインダーに関して1台ごとに、巻取
られたテープの完成製品の長さ検査機による品質データ
をもとに、テープの減速、停止のガウンター設定を微調
整し、巻取り側の目的とすリール上のテープ長が製品規
格内に収まるように管理するなど複雑な調整作業を必要
としている。
【0010】また、前述したように、摩擦力を高めるた
めに測長ロールに対するテープの抱き角を大きくするに
は、測長ロールに対してテープを巻き付けるためのガイ
ドロール107を複数必要とする。このため、テープに
対して接触されるロール数が増大し、これらロールの接
触に伴う、テープの品質低下が増大する。
【0011】また、これらガイドロールは、その軸方向
の両端に、テープエッジと衝合するエッジ位置規制のリ
ング状突起ないしはフランジが設けられて、ある程度テ
ープのエッジ位置を規制するようになされていることか
ら、エッジダメージ、粉落ち、折れなどを発生するおそ
れがある。また、ガイドロールに打痕傷や硬質の付着物
がある場合、これらがテープにスクラッチを発生させる
原因となって、よりテープの品質低下を来すおそれが大
きくなる。
【0012】また、測長ロールを非金属ロールによって
構成する場合、異物が付着し易くなることによって、テ
ープにおけるドロップアウトなどの品質トラブルを発生
し易くなることから、この測長ロールの清掃を頻繁に行
う必要があるなど、取扱い作業が煩雑となる。
【0013】また、上述したような、ワインダー等のテ
ープ走行装置において、テープに品質低下を来さないよ
うにするには、テープに接触するロールの数を、できる
だけ減少させることが必要となる。このことは、ワイン
ダーの高速化、すなわちテープ走行速度の高速化に伴う
加速、減速の加速度が大きくなるほど大きな問題とな
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うに、ワインダー等におけるテープ走行装置において、
そのテープ長の測定を、測長ロールで行う場合の測長ロ
ールの回転角度検出のセンサの応答性、信頼性すなわち
精度の問題、テープ品質低下の問題、これらに伴うテー
プ走行速度の制限等の問題を解決するテープ走行装置を
提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるテープ走行
装置は、テープ供給巻回体からのテープ供給長を測長し
がなら、テープをテープ巻取り部へと繰出し供給するテ
ープ走行装置であって、テープ供給巻回体からのテープ
供給長を測長しがなら、テープをテープ巻取り部へと繰
出し供給するテープ走行装置であって、テープ供給巻回
体の巻径位置を光学的に検出する巻径位置検出手段と、
巻径位置検出手段を、テープ供給巻回体の半径方向に移
動させる移動手段と、テープ供給巻回体の少なくとも回
転角情報を得る回転情報信号発生手段と、巻径位置検出
手段による巻径位置情報と、移動手段による移動量情報
と、回転情報信号発生手段による回転角情報とに基い
て、テープ供給巻回体の各回転における平均巻径を演算
し、テープ供給長を算出測長するデジタルコントローラ
とを具備した構成とする。
【0016】上述したように、本発明においては、テー
プ長の測長を測長ロールによらない構成とすることによ
って、この測長の高精度化、テープ品質低下の回避、テ
ープ走行速度の制限の改善をはかるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明によるテープ走行装置の一
実施形態における一例を、図1を参照して説明する。図
1は、本発明を、磁気テープのワインダーに適用した場
合の一例の概略構成図を示すものであるが、本発明は、
この実施形態および例に限定されるものではない。
【0018】このテープ走行装置は、テープ供給巻回体
1から繰出されるテープ2の供給長を測長しがなら、こ
のテープ2をテープ巻取り部3へと走行させ、巻取り部
3のリール3aに巻取り巻装される。テープ供給巻回体
1は、ハブ1a上に、例えば数百mの長さのテープ2、
この例では磁気テープが巻装されて成る。このテープ供
給巻回体1は、回転駆動モータM1 によって回転駆動さ
れるハホルダ1bに装着され、このホルダ1bの回転と
共に回転するようになされる。また、テープ巻取り部3
のリール3aは、回転駆動モータM2 によって回転駆動
されるリールホルダ3bに装着され、ホルダ3bの回転
と共に回転するようになされる。
【0019】テープ供給巻回体1の設置部近傍には、こ
のテープ供給巻回体1の巻径位置を光学的に検出する巻
径位置検出手段4が設けられる。この巻径位置検出手段
4は、移動手段5によってテープ供給巻回体1の半径方
向に移動するようになされる。移動手段5は、モータM
2 によってテープ供給巻回体1の半径方向に移動する移
動ステージ5aを有し、この移動ステージ5aに、巻径
位置検出手段4が取着される。移動ステージ5 aは、例
えばねじ溝を外周に有しモータM2 によって回転駆動す
る螺杆5bに螺合する移動コマ5cを有し、螺杆5bの
回転によってその軸方向にコマ5cが移動して移動ステ
ージ5aがテープ供給巻回体1の半径方向に沿って移動
するようになされる。
【0020】テープ巻取り部3は、規定長のテープ2を
巻回するリール3aが、回転駆動モータM2 によって回
転駆動されるリールホルダ3bに装着され、このホルダ
3bに回転と共に回転するようになされる。
【0021】モータM1 、M3 およびM2 は、それぞれ
その回転数ないしは回転角の情報を得るための例えばパ
ルス発生がなされるエンコーダE1 、E2 およびE3
具備する電動モータによって構成する。これらモータM
1 、M2 およびM3 は、それぞれのモータドライバMD
1 、MD2 およびMD3 によって回転駆動制御がなされ
る。
【0022】一方、高性能の演算および制御がなされる
デジタルコントローラ6が設けられる。
【0023】図1における光学的な巻径検出手段4は、
いわゆる変位センサが用いられ、テープ供給巻回体1の
周面に、この周面のほぼ所定の接線方向に光束を照射す
る光束照射手段4aと、この光束照射手段4aと対峙し
てテープの供給巻回体1に対して光束の照射側とは反対
側に配置された光束検出手段4bとを有して成る。
【0024】光束照射手段4aは、例えば多数の光ファ
イバ4cと、これら光ファイバ4cに光を導入する光源
(図示せず)とを有して成る。光ファイバ4cは、例え
ばそれぞれ一端が光源(図示せず)例えばレーザ光源に
光学的に連結され、各他端が、平面的に1層もしくは多
層に配列されて光源からの光を、平面的光束4dとして
放出するようになされる。この光束照射手段4からの平
面的光束4dは、テープ供給巻回体1の周面の上述した
所定の接線方向と平行し、かつこの光束の平面が、テー
プ供給巻回体1のテープ2の幅方向と交叉例えば直交す
る方向に選定される。光束検出手段4bは、光束照射手
段4からの平面的光束4dの、テープ供給巻回体によっ
て遮光されずに到来する光を検出することができるよう
に、例えばフォトダイオードアレイによって構成され、
光束4dによる受光量を電気的出力に変換するようにな
される。この変位センサ、すなわち巻径位置検出手段4
には、センサアンプ8が接続され、変位センサ4からの
この受光量のアナログ信号が、デジタルコントローラ6
に入力されてデジタル変換される。
【0025】そして、例えばテープ供給巻回体1と、テ
ープ巻取り部3の各配置部間には、テープ2が、ガイド
ローラ9によって所要の経路を経るように案内され、そ
の途上にテープ2の張力検出手段7が設けられる。
【0026】図1の構成において、モータM1 によって
テープ供給巻回体1の回転がなされ、テープ供給巻回体
1からテープ2が繰り出されると共に、モータM2 によ
って巻取りリール3aの回転がなされ、テープ2は、張
力検出手段7に引き込まれて此処で張力測定がなされな
がら、リール3上に巻装される。このテープ2の張力
は、モータM1 およびM2 によるテープ供給巻回体1お
よびリール3aの回転速度およびトルク制御によって調
整される。
【0027】また、同時にモータM3 の駆動によって螺
杆5bが回転駆動し、この回転によって移動ステージ5
a、すなわちテープ供給巻回体1の外周位置、すなわち
巻径位置を光学的に検出する巻径位置検出手段4が、テ
ープ供給巻回体1の半径方向、特にテープ供給巻回体1
の軸心に向かって移動するようになされる。すなわち、
巻径位置検出手段4の変位センサは、通常、高精度セン
サほどその測定可能範囲は狭く、この測定可能範囲は、
例えば10〜30nm程度であることから、この変位セ
ンサすなわち巻径位置検出手段4は、上述した移動手段
5によってその測定可能範囲内にテープ供給巻回体1の
周面位置が入るように逐次移動させるものである。
【0028】このようにして、テープ2の繰り出しによ
って、例えば外径410mmから114mmへと逐次変
化するテープ供給巻回体1の巻径に追従して巻径位置検
出手段4すなわち変位センサを移動させて、上述したよ
うに、常時、テープ供給巻回体1の外周面が、センサの
検出可能範囲内にあるようになされ、正確な検出を行う
ことができるようになされる。
【0029】このテープ2の移行動作において、テープ
供給巻回体1の回転駆動モータM1のモータドライバM
1 には、デジタルコントローラ6からモータM1 の回
転速度、トルク指令が与えられ、モータM1 が所要の回
転速度、トルク制御がなされて駆動される。一方、モー
タM1 のエンコーダE1 から、モータM1 の回転、すな
わちテープ供給巻回体1の回転に応じて発生するパルス
信号による回転角度信号がモータドライバMD1 に入力
され、デジタルコントローラ6からの回転速度の指令に
対するモータM1 のずれの調整がなされる。また、デジ
タルコントローラ6は、モータドライバMD1 からモー
タM1 の回転速度、発生トルク、回転角度の情報がフィ
ードバックされ、モータドライバMD1 への指令の調整
がなされる。
【0030】また、テープ巻取り部3の巻取りリール3
aの回転駆動モータM2 のモータドライバMD2 には、
デジタルコントローラ6からモータM2 の回転速度、ト
ルク指令が与えられ、モータM2 が所要の回転速度、ト
ルク制御がなされて駆動される。一方、モータM2 のエ
ンコーダE2 から、モータM2 の回転に応じて発生する
パルス信号による回転角度信号がモータドライバMD2
に入力され、デジタルコントローラ6からの回転速度の
指令に対するモータM2 のずれの調整がなされる。ま
た、デジタルコントローラ6は、モータドライバMD2
からモータM2 の回転速度、発生トルク、回転角度の情
報がフィードバックされ、モータドライバMD2 への指
令の調整がなされる。
【0031】このとき張力検出手段7の張力検出器から
の検出出力信号が、デジタルコントローラ6に入力さ
れ、所要の張力となるように、各モータドライバMD1
およびMD2 への回転速度、トルク等の指令の調整がな
される。
【0032】また、移動手段5の駆動モータM3 のモー
タドライバMD3 には、デジタルコントローラ6からモ
ータM3 の回転速度、回転角度の指令が与えられ、モー
タM 3 が所要の回転速度、回転角度の制御がなされて駆
動される。一方、モータM3のエンコーダE3 から、モ
ータM3 の回転に応じて発生するパルス信号による回転
角度信号がモータドライバMD3 に入力され、デジタル
コントローラ6からの回転速度指令に対するモータM3
のずれの調整がなされる。また、デジタルコントローラ
6は、モータドライバMD3 からモータM3 の回転速
度、回転角度の情報がフィードバックされ、モータドラ
イバMD3 への指令の調整がなされ、上述したように、
逐次、テープ供給巻回体1の外周位置が、巻径位置検出
手段4の検出可能範囲内にあるようになされる。
【0033】また、同時に、モータM3 の回転に伴うデ
コーダE3 からの出力パルス数の計数によって螺杆5b
の回転数もしくは回転角、したがって巻径位置検出手段
4の移動量を正確に検出する。この移動量は、1μm単
位で知ることができるものである。そして、この移動量
と、巻径位置検出手段4からのパルス信号とによってテ
ープ供給巻回体1の周面の半径rをデジタルコントロー
ラ6によって演算する。また、同時にテープ供給巻回体
1の回転駆動を行うモータM1 の回転角情報をそのデコ
ーダE1 からのパルス数によって得て、所定の回転角位
置でのテープの供給巻回体1の半径rの情報を取り出す
ようにする。この場合の1回転当たりのパルス数は、例
えば8千以上に及ぶ数が発生されるようにすることがで
きる。そして、これらの半径rの測定点は、テープ供給
巻回体1の1回転に関して複数の等角間隔位置、例えば
8箇所の位置でそれぞれ半径ri を測定し、その例えば
算術平均による演算を行うるようにしてテープ供給巻回
体1の、例えば各1回転における平均半径の2倍とした
平均直径を算出し、この1回転の平均直径によってこの
1回転(もしくは所要回転角)におけるテープ供給巻回
体1からのテープ2の繰り出し長を測長する。このよう
にして各回転もしくは回転角によって測長された長さを
合算して、目的の長さが繰り出された時点で、テープ2
の走行を停止し、図示しないが、テープ2の切断を行っ
てリール3a上に所定長のテープ2が巻装されるテープ
リールあるいはこのリールが内蔵されたカセットを得る
ことができる。
【0034】上述の本発明構成によるテープ走行装置に
よれば、テープ供給巻回体1の外周位置すなわち巻径を
光学的に検出する巻径位置検出手段4を用いるものであ
り、更にこの巻径位置検出手段4を、移動手段5によっ
てテープ供給巻回体1の巻径の減少に応じてこの巻径位
置に移動させるようにしたことから、この位置検出を高
精度に行うことができる。
【0035】また、本発明構成によれば、巻径位置情報
と、その移動手段5による移動量情報と、巻径位置検出
手段4からの回転角情報とに基いて、テープ供給巻回体
1の各回転における平均巻径を演算し、テープ供給長を
測長することから、正確にその測長を行うことができ
る。すなわち、実際のテープ供給巻回体1においては、
ハブ1aの偏心や、テープ2の厚さ、巻きむらなどによ
って巻き状態が歪んでいる場合においても、高い信頼性
をもって正確な測長を行うことができる。
【0036】また、本発明装置においては、光学的にテ
ープ供給巻回体1の外周位置の検出を行ってその逐次巻
き径の算出を行ってこの巻き径から1回転の繰り出し長
の測長を行うものであることから、従来におけるよう
に、測長ロールの転接させてその測長を行う場合におけ
るようにテープ2との接触による測長を回避したことに
より、冒頭の述べた信頼性すなわち精度の問題、テープ
品質低下の問題、これらに伴うテープ走行速度の制限等
の問題の解決を図ることができるものである。
【0037】巻径位置検出手段4は、図1で示した変位
センサを用いる場合に限られず、例えばテープ供給巻回
体1が、ハブ1aの両端にテープ制限板いわゆるフラン
ジが存在しない場合には、図2に示すように、テープ供
給巻回体1の周面に対して半径方向にレーザ光を照射
し、この周面からの反射レーザ光によって周面までの距
離を測定することのできるいわゆるレーザ変位計を用い
ることもできる。
【0038】また、同様にテープ供給巻回体1にフラン
ジが存在しない場合で、例えばテープ幅が比較的せまい
テープ2である場合においては、図3に示すように、図
1に対応する構成とするもののこの例においては、テー
プ供給巻回体1のテープ2の幅方向に光照射、例えばレ
ーザ光照射を行う構成とすることもできる。この場合、
図4Aに示すように、テープ供給巻回体1の軸心に平行
方向に,光照射を行うことも、あるいは図4Bに示すよ
うに、この軸心方向と所要の角度α(0<α<90°)
をもって傾けて照射することによって巻きエッジ盛り上
がりによる巻径測定誤差の緩和を図ることができる。
【0039】尚、図2〜図4において、図1と対応する
部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0040】上述した巻径位置検出手段4において、高
精度の変位センサを用いる場合においては、その変位と
これによるアナログ出力電圧は、図5に示すように、直
線性を示すことから、これらの関係の補正を必要としな
いが、直線性に劣る特性の変位センサを用いる場合にお
いては、例えば図6に示すように、矢印aおよびbに示
すように、予め変位量を大きく変化させていったときと
小さくさせていったときのそれぞれの出力電圧データ、
すなわち破線図示の曲線を得、これら曲線に近似する実
線図示の直線Y=AX+Bを仮定する。そして、最小自
乗法によって所要範囲のデータで誤差が最小となるAと
Bの値を求め、この範囲を測定可能範囲として上述した
と同様の方法によってテープ供給巻回体1の外径を求
め、1回転の測長を行うことによって高い精度の測長を
可能にする。
【0041】尚、本発明装置は、図示した例に限られる
ものではなく、例えばガイドローラ9の配置位置、形状
等の変更、巻径位置検出手段4の構成、移動手段等にお
いて本発明範囲内で種々の変形変更を行うことができ
る。
【0042】
【発明の効果】上述したように、本発明構成によるテー
プ走行装置によれば、テープ供給巻回体1の外周位置す
なわち巻径を光学的に検出する巻径位置検出手段4を用
いるものであり、更にこの巻径位置検出手段4を、移動
手段5によってテープ供給巻回体1の巻径の減少に応じ
てこの巻径位置に移動させて巻径位置検出可能な位置で
の検出がなされるようにするので、巻径位置検出を高精
度に行うことができる。また、上述したように、本発明
構成によるテープ走行装置によれば、巻径位置検出手段
4からの巻径位置情報と、その移動手段5による移動量
情報と、巻径位置検出手段4からの回転角情報とに基い
て、テープ供給巻回体1の各回転における平均巻径を演
算し、テープ供給長を測長することから、正確にその測
長を行うことができる。すなわち、実際のテープ供給巻
回体1においては、ハブ1aの偏心や、テープ2の厚
さ、巻きむらなどによって巻き状態が歪んでいる場合に
おいても、高い信頼性をもって正確な測長を行うことが
できる。
【0043】また、本発明装置においては、光学的にテ
ープ供給巻回体1の外周位置の検出を行ってその逐次巻
き径の算出を行ってこの巻き径から1回転の繰り出し長
の測長を行うものであることから、従来におけるよう
に、測長ロールの転接させてその測長を行う場合におけ
るようにテープ2との接触による測長を回避したことに
より、冒頭の述べた信頼性すなわち精度の問題、テープ
品質低下の問題、これらに伴うテープ走行速度の制限等
の問題の解決を図ることができるものである。
【0044】そして、上述した測長ロールを設けること
の回避、またこの測長ロールを用いる場合における測長
ロールにおける抱き角を得るためのガイドローラ等を設
けるとが回避されることによって装置全体の占有空間の
減少化、すなわち装置の小型化を図ることができるなど
多くの実用上の効果をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテープ走行装置の一例の概略構成
図である。
【図2】本発明によるテープ走行装置の一例の光学的巻
径位置検出手段の一例の概略構成図である。
【図3】本発明によるテープ走行装置の一例の光学的巻
径位置検出手段の他の例の概略構成図である。
【図4】AおよびBは、本発明によるテープ走行装置の
一例の光学的巻径位置検出手段の光照射態様の説明図で
ある。
【図5】巻径位置検出手段の測定変位と出力との関係を
示す図である。
【図6】巻径位置検出手段の測定変位と出力との関係を
示す図である。
【図7】従来のテープ走行装置の要部の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1,101・・・テープ供給巻回体、1a・・・ハブ、
2,102・・・テープ、3・・・テープ巻取り部、3
a,103・・・巻取りリール、3b・・・リールホル
ダ、4・・・巻径位置検出手段、4a・・・光束照射手
段、4b・・・光束検出手段、4c・・・光ファイバ、
4d・・・光束、5・・・移動手段、5a・・・移動ス
テージ、5b・・・螺杆、5c・・・移動コマ、5d・
・・案内杆、6・・・デジタルコントローラ、7・・・
張力検出手段、M1 〜M3 ・・・モータ、E1 〜E3
・・デコーダ、MD1 〜MD3 ・・・モータドライバ、
AMP・・・増幅器、104・・・測長ロール、105
・・・パルスジェネレータ、106・・・カウンタ、1
07・・・ガイドロール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ供給巻回体からのテープ供給長を
    測長しがなら、テープをテープ巻取り部へと繰出し供給
    するテープ走行装置であって、 上記テープ供給巻回体の巻径位置を光学的に検出する巻
    径位置検出手段と、 該巻径位置検出手段を、上記テープ供給巻回体の半径方
    向に移動させる移動手段と、 上記テープ供給巻回体の少なくとも回転角情報を得る回
    転情報信号発生手段と、 上記巻径位置検出手段による巻径位置情報と、上記移動
    手段による移動量情報と、上記回転情報信号発生手段に
    よる回転角情報とに基いて、上記テープ供給巻回体の各
    回転における平均巻径を演算し、テープ供給長を算出測
    長するデジタルコントローラとを具備して成ることを特
    徴とするテープ走行装置。
  2. 【請求項2】 上記テープ供給巻回体の回転駆動を、上
    記回転情報信号発生手段を構成するエンコーダを具備す
    るモータによってなされることを特徴とする請求項1に
    記載のテープ走行装置。
  3. 【請求項3】 上記巻径位置検出手段の上記移動手段の
    移動駆動を、エンコーダを具備するモータによってなさ
    れることを特徴とする請求項1に記載のテープ走行装
    置。
  4. 【請求項4】 上記テープ供給巻回体の巻径位置検出手
    段が、テープ供給巻回体の周面にレーザ光を照射し、上
    記周面からのレーザ光の反射光により距離測定がなされ
    るレーザ変位計より成ることを特徴とする請求項1に記
    載のテープ走行装置。
  5. 【請求項5】 上記テープ供給巻回体の巻径位置検出手
    段が、上記テープ供給巻回体の周面に、該周面のほぼ接
    線方向に光束を照射し、上記光束の照射側とは反対側に
    おいて、上記テープ供給巻回体によって遮光されずに到
    来する光束の検出によって上記テープ供給巻回体の巻径
    位置検出を行う検出手段より成ることを特徴とする請求
    項1に記載のテープ走行装置。
  6. 【請求項6】 上記テープ供給巻回体の巻径位置検出手
    段が、上記テープ供給巻回体の周面に、テープの幅方向
    もしくはこれより90°未満傾いた方向から光束を照射
    し、上記テープ供給巻回体を挟んで上記光束の照射側と
    は反対側において、上記テープ供給巻回体によって遮光
    されずに到来する光束の検出によって上記テープ供給巻
    回体の巻径位置検出を行う検出手段より成ることを特徴
    とする請求項1に記載のテープ走行装置。
JP2000009383A 2000-01-18 2000-01-18 テープ走行装置 Pending JP2001202671A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000009383A JP2001202671A (ja) 2000-01-18 2000-01-18 テープ走行装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000009383A JP2001202671A (ja) 2000-01-18 2000-01-18 テープ走行装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001202671A true JP2001202671A (ja) 2001-07-27

Family

ID=18537545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000009383A Pending JP2001202671A (ja) 2000-01-18 2000-01-18 テープ走行装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001202671A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4648054A (en) Continuous measurement of yarn diameter and twist
JP3427355B2 (ja) 紙継ぎ装置における巻取体の駆動装置
JP3285405B2 (ja) ワインダーに導入されるテープ状または糸状の巻体を精密巻を有するチーズ巻にして巻取る方法とその装置
JPH0436990B2 (ja)
US4974301A (en) Method and apparatus for regulating the yarn strip width in warping machines
JP2001202671A (ja) テープ走行装置
JP2568743Y2 (ja) 残紙長計
JPH1199466A (ja) ワイヤソー
JPH01316160A (ja) ディスクの研摩加工方式
JPH0592867A (ja) 巻枠巻回制御方法および装置
EP0339985B1 (en) Method for measuring film thickness
JPH06127771A (ja) テープ巻取り装置
JP2521801B2 (ja) 光ファイバ―担持用スペ―サ―の反転角度測定方法およびその装置
JP4687339B2 (ja) テ−プ装置
CN214333655U (zh) 一种用于测量经轴直径的装置
EP3776077B1 (en) Film transport apparatus controller and related methods
JPH01193604A (ja) フイルム状物体の厚み測定装置
JPH05332764A (ja) 厚み測定装置
JP2615809B2 (ja) テープ巻取り装置および巻取り方法
JPH0726295Y2 (ja) テープ巻き装置
JP2860835B2 (ja) 自動紙継装置におけるプリドライブ機構
JPH08175750A (ja) パーンワインダー
JPH0536156A (ja) テープ速度検出装置
JPH0592216A (ja) コイルの巻取・巻戻装置
JP2004286563A (ja) フィルムロールの形状測定方法