JP2001202430A - 業務競売システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】業務請負者並びに業務発注者の仲介を迅速かつ
容易に行なえ、業務請負者において希望する請負価格を
設定できるようにする。 【解決手段】業務請負者を登録した、ネットワークに接
続されたデータベースと、業務発注者が発注を希望する
業務の内容を入力する手段と、発注業務の内容を登録さ
れた業務請負者が閲覧するための手段と、業務内容に対
し請負希望金額を入力する手段と、請負希望金額並びに
その入力者を一意に示す符号の一覧を当該業務発注者が
閲覧するための手段を備える。更に業務発注者が業務請
負者について評価した結果を保存する手段を備え、当該
結果を前記の請負希望金額並びにその入力者を一意に示
す符号の一覧と共に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータを利
用した業務競売システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】コンピュータとネットワークの発達によ
り、在宅での業務が可能な分野が拡大し、Ｓｍａｌｌ
Ｏｆｆｉｃｅ Ｈｏｍｅ Ｏｆｆｉｃｅ（ＳＯＨＯ）と
呼ばれる在宅勤務者も増加している。

【０００３】また、コンピュータを利用した業務の多く
は、外出しなくとも自宅で可能な業務であり、これらの
能力を持つ人のなかで、自宅でのちょっとした時間を利
用した請負業務を副業にしたいという人は多い。

【０００４】特に、身体障害者や高齢者では、在宅勤務
の強い要望がある。

【０００５】一方、これらの人々の能力を生かし、業務
発注を希望する企業も多い。

【０００６】両者間を取り持つ手段としては、従来、業
務請負者が自己の請負可能な業務範囲をＷＷＷ（Ｗｏｒ
ｌｄ Ｗｉｄｅ Ｗｅｂ）や掲示板を利用して公開し、
それを偶然あるいは他者紹介により目にした業務発注希
望者が業務を発注するという方法が取られている。

【０００７】一方、業務発注者が業務を発注するには、
少なくとも１人以上の業務請負者に対して問い合わせ、
見積りをとったり作業日数を確認したりと大変な手間が
かかっている。

【０００８】また、無数の業務請負者の中から料金など
の点における適切な業務請負者を手早く選定するのは至
難である。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、業務請負者
が、世界中の業務の中から自己に適した業務を容易な操
作によって獲得する手段を提供することを目的とする。

【００１０】また、世界中に存在する業務請負者の中か
ら請負料金や他者評価を容易な操作によって比較し、料
金などの点における最適と思われる業務請負者を選定す
る手段を業務発注者に提供することを目的とする。

【００１１】更に、業務請負者並びに業務発注者の仲介
を迅速かつ容易に行なえるようにする手段を提供するこ
とを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明では、業務請負者
を登録した、ネットワークに接続されたコンピュータを
伴うデータベースと、業務発注者が発注を希望する業務
の内容を入力する手段と、入力された発注業務の内容を
前記のデータベースに登録された業務請負者が閲覧する
ための手段と、当該業務請負者が閲覧した業務内容に対
し請負希望金額を入力する手段と、請負希望金額並びに
その入力者を一意に示す符号の一覧を当該業務発注者が
閲覧するための手段を備えることを特徴とする。

【００１３】更に、業務発注者が業務請負者について評
価した結果を保存する手段を備え、当該結果を前記の請
負希望金額並びにその入力者を一意に示す符号の一覧と
共に出力する手段を備えておればなおよい。

【００１４】また、業務発注者により入力された発注業
務の内容を、入力完了と同時またはそれ以後に、前記の
データベース装置に登録された業務請負者に対しネット
ワークを通じて電子メール等の方法により通知する手
段、並びに、クレジットカードに代表される決済手段を
備ておればなおよい。

【００１５】

【発明の実施の形態】図１には本発明の全体構成を示し
た模式図を示す。以下、本図に従って説明する。

【００１６】ネットワークに接続されたホストコンピュ
ータ１０１は、業務請負者を登録したデータベース１０
２と接続されている。

【００１７】データベース１０２への入力は、少なくと
も１人の業務請負者が、ネットワークに接続されたクラ
イアントコンピュータ１０３から行なう。

【００１８】この入力においては、住所、氏名、連絡
先、受託業務範囲などの入力欄をクライアントコンピュ
ータ１０３の表示装置１０５に表示させ、入力装置１０
６を用いて各項目を入力した後、クライアントコンピュ
ータ１０３からネットワークによってホストコンピュー
タ１０１に転送すると、データベース１０２に保存され
る。

【００１９】一方、業務発注者においては、ネットワー
クに接続されたクライアントコンピュータ１０４から発
注したい業務を入力する。

【００２０】この入力においては、発注する業務内容、
期限、希望金額、希望作業地などの入力欄をクライアン
トコンピュータ１０４の表示装置１０５に表示させ、入
力装置１０６を用いて各項目を入力した後、クライアン
トコンピュータ１０４からネットワークによってホスト
コンピュータ１０１へ転送すると、一旦記憶装置１０６
に保存される。

【００２１】このとき、極端に低い金額による入札をふ
るい落とすことを目的として、あらかじめ業務発注者に
よって最低落札価格を決めるための入力欄を設けてもよ
い。

【００２２】記憶装置１０６に保存された少なくとも１
つ以上の発注業務は、記憶装置１０６からホストコンピ
ュータ１０１によって少なくとも１つ以上のクライアン
トコンピュータ１０３に転送され、クライアントコンピ
ュータの表示装置１０５にて表示される。

【００２３】業務請負者においては、表示装置１０５に
表示された少なくとも１つ以上の業務内容から、自己に
適すると考えられるものについて請負希望金額を入力し
入札する。

【００２４】この入力においては、業務内容、期限、希
望金額、希望作業地などを一覧表示した表と、それぞれ
の表項目についての請負可否を設定するためのボタン並
びに請負希望金額を入力する欄を表示装置１０５に表示
して行なうとよい。

【００２５】入札された金額等の情報はクライアントコ
ンピュータ１０３からホストコンピュータ１０１に転送
され、一旦記憶装置１０６に保存される。

【００２６】このようにして少なくとも１人以上の業務
請負者からの入札が、記憶装置１０６に保存され、あら
かじめ定めた所定の期間を経過するか、あるいはあらか
じめ定めた所定の入札件数に達した場合に、全件の入札
情報、並びに入札者を特定する為の識別番号がまとめら
れて業務発注者のクライアントコンピュータ１０４に転
送される。

【００２７】このとき、データベース１０２に記録され
た業務請負者（入札者）の評価値（後述）が、入札情報
に付加されて業務発注者側に転送されるようにしておく
と、業務請負者を選定する指標として用いることができ
るのでなおよい。

【００２８】このとき、前記の手段によって、あらかじ
め最低落札価格が決められている場合には、最低落札価
格を下回る入札について除外したものが転送されるよう
にする。

【００２９】業務発注者においては、送られてきた入札
情報の中から、入札金額および業務請負者の評価値（後
述）を参考に、１人ないし複数の落札者を決定する。

【００３０】落札した１人以上の落札者についての識別
番号をクライアントコンピュータ１０４からホストコン
ピュータ１０１に転送することにより、ホストコンピュ
ータはデータベース１０２の中から識別番号で一意に定
まる落札者（業務請負者）を特定し、データベースに納
められた落札者の住所等の情報をクライアントコンピュ
ータ１０４に転送するとともに、当該落札者に対し落札
した旨を示す通知を電子メール等のネットワークを利用
した手段により行なう。

【００３１】以上の手順によって業務請負者が決定すれ
ば、業務発注者は発注すべき業務の発注を行い、業務を
遂行する。

【００３２】ここで、発注業務の完了時には、業務の完
成度等に基づいて業務請負者の評価を業務発注者によっ
て行い、その結果をデータベース１０２の当該請負者の
欄に記載するようにしておくと、次回以降に当該請負者
を選定する指標として用いることができる。

【００３３】ここで、業務発注者から業務請負者への料
金支払が発生する場合においては、その料金決済を、業
務発注者の所有するクレジットカード番号を業務請負者
に通知することにより行なってもよい。

【００３４】

【実施例】本発明におけるネットワークとは、インター
ネットが考えられるが、ファクシミリ等の手段によって
も利用可能である。

【００３５】本発明におけるホストコンピュータとクラ
イアントコンピュータ間の通信手段としては、Ｈｙｐｅ
ｒｔｅｘｔ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ（Ｈ
ＴＴＰ）が、また、通信電文の書式としてはＨｙｐｅｒ
Ｔｅｘｔ Ｍａｒｋｕｐ Ｌａｎｇｕａｇｅ（ＨＴＭ
Ｌ）が利用できる。

【００３６】あるいは、通信手段として電子メールを利
用しても良い。

【００３７】また、ホストコンピュータから送出された
情報をクライアントコンピュータの表示装置上に表示す
る手段、並びに、必要な項目を入力してクライアントコ
ンピュータからホストコンピュータに送信する手段とし
ては、ブラウザと呼ばれる一般の閲覧ソフトが利用でき
る。

【００３８】また、入力装置にはキーボードのほか、マ
ウスやタッチパネルが考えられる。

【００３９】決済手段としては、クレジットカードに代
表されるオンライン決済手段を利用すればよい。

【００４０】

【発明の効果】本発明は冒頭で記載の通り主として身体
障害者、高齢者、ＳＯＨＯ等の在宅作業者の特殊技能を
生かすべく業務請負を円滑に仲介することを第１の目的
に考えたものである。

【００４１】本発明は、ホストコンピュータにおいてす
べての情報が集中管理されること、業務請負者において
自己の適正な請負価格を設定できること、業務請負者の
他者評価が業務発注者に把握できること、業務発注者に
おいて複数の業務請負者の中から料金並びに他者評価に
よって発注先を選定できること、電子メールやブラウザ
等の手段を発注者と請負者間の通信手段として利用して
いるといった特徴により、以下のような効果がある。

【００４２】業務請負者においては、居住地域や業務実
施場所（在宅など）によらず、自己の判断した請負金額
によって公平に入札することができる。

【００４３】これは特に、身体障害者や高齢者が入札に
参加することを容易にするという点で著しい社会的貢献
の効果がある。

【００４４】業務発注者においては、入札者の金額や評
価値を参考にしながら、地域等に限定されない幅広い母
集団の中から発注先を選定し公平に落札することができ
る。

【００４５】また、コンピュータを利用していることに
より、リアルタイムで迅速な入札、落札が可能である。

【００４６】更に、ホストコンピュータとクライアント
コンピュータをつなぐネットワークとしてインターネッ
トを利用すれば、世界中の業務発注者と業務請負者を遅
滞無く円滑に仲介することができるのも本発明の特長で
ある。

【００４７】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の全体構成図を示した模式図である。

【符号の説明】

１０１ ホストコンピュータ １０２ データベース １０３ クライアントコンピュータＡ １０４ クライアントコンピュータＢ １０５ 表示装置 １０６ 入力装置 １０７ 記憶装置

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 業務請負者を登録した、ネットワークに
   接続されたコンピュータを伴うデータベースと、業務発
   注者が発注を希望する業務の内容を入力する手段と、入
   力された発注業務の内容を前記のデータベースに登録さ
   れた業務請負者が閲覧するための手段と、当該業務請負
   者が閲覧した業務内容に対し請負希望金額を入力する手
   段と、請負希望金額並びにその者を一意に示す符号の一
   覧を当該業務発注者が閲覧するための手段を備えた、少
   なくとも１人の業務請負者と１人の業務発注者を含む、
   コンピュータを利用した業務請負支援方法およびその装
   置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の方法およびその装置で
   あって、業務発注者が業務請負者について評価した結果
   を保存する手段を備え、当該結果を前記の請負希望金額
   並びにその入力者を一意に示す符号の一覧と共に出力す
   る手段を備えた、業務請負支援方法およびその装置。
3. 【請求項３】 請求項１または２に記載の方法およびそ
   の装置であって、請負希望金額並びにその者を一意に示
   す符号の一覧の中から少なくとも１人の業務請負者を選
   択し、当該業務請負者の情報を前記のデータベースから
   取得する手段を備えると共に、当該選択された業務請負
   者に対し選択されたことを通知する手段を備えた、業務
   請負支援方法およびその装置。
4. 【請求項４】 請求項１、２または３に記載の方法およ
   びその装置であって、業務発注者から業務請負者への料
   金支払をクレジットカードに代表される決済手段によっ
   てネットワークを通じて決済するための手段を備えた、
   業務請負支援方法およびその装置。