JP2001201788A - カメラのフィルム巻上げ制御装置 - Google Patents
カメラのフィルム巻上げ制御装置Info
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- JP2001201788A JP2001201788A JP2000007471A JP2000007471A JP2001201788A JP 2001201788 A JP2001201788 A JP 2001201788A JP 2000007471 A JP2000007471 A JP 2000007471A JP 2000007471 A JP2000007471 A JP 2000007471A JP 2001201788 A JP2001201788 A JP 2001201788A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】アパーチャ内に平面性のよいフィルムを給送で
きるカメラのフィルム巻上げ制御装置を提供する。 【構成】給送スプール3から引き出されたフィルム7を
アパーチャ2内にガイドする第1ローラ4、第1ローラ
4及び第2ローラ6により給送されたフィルムを巻上げ
る巻上げスプール5を備え、CPU10は、露出終了時
に第1ローラ4と接触していたフィルム部分7aがすべ
てアパーチャ2の外まで巻上げられるようにフィルム巻
上げ量Nを設定し、フィルムの巻上量が設定したフィル
ム巻上げ量Nに達した時点で巻上げスプール5の回転駆
動を停止させる。
きるカメラのフィルム巻上げ制御装置を提供する。 【構成】給送スプール3から引き出されたフィルム7を
アパーチャ2内にガイドする第1ローラ4、第1ローラ
4及び第2ローラ6により給送されたフィルムを巻上げ
る巻上げスプール5を備え、CPU10は、露出終了時
に第1ローラ4と接触していたフィルム部分7aがすべ
てアパーチャ2の外まで巻上げられるようにフィルム巻
上げ量Nを設定し、フィルムの巻上量が設定したフィル
ム巻上げ量Nに達した時点で巻上げスプール5の回転駆
動を停止させる。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ブローニーフィルム等の
パーフォレーションが存在しないフィルムを使用するカ
メラのフィルム巻上げ制御装置に関する。
パーフォレーションが存在しないフィルムを使用するカ
メラのフィルム巻上げ制御装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】ブローニーフィルムのよ
うなパーフォレーションが存在しないフィルムを給送し
て巻上げるカメラのフィルム巻上げ制御装置は、例え
ば、いわゆる6×4.5カメラに搭載された場合には、
図1に示すように、フィルムを給送する給送スプール3
と、フィルムを巻上げる巻上げスプール5と、フィルム
を圧板に対して平行に給送できるように設けられた第1
ローラ4及び第2ローラ6を備え、給送スプール3から
引き出されたフィルムを第1ローラ4及び第2ローラ6
で順次ガイドして給送し、巻上げスプール5に巻上げる
ように構成してある。この巻上げ動作において、フィル
ムは給送スプール3と巻上げスプール5の間で強く引張
られるため、巻上げ動作完了後は第1ローラ4、第2ロ
ーラ6に強く巻き付いた状態で保持される。従って、こ
の状態でフィルムが長時間保持された場合には、フィル
ムは第1ローラ4の円周部に沿ってカールしてしまう。
特に、給送スプール3と巻上げスプール5が上下方向に
対向して配設され、フィルムが下から上に給送される、
いわゆるΩ(オメガ)巻きタイプの巻上げ装置では、第
1ローラ4及び第2ローラ6の径が小さく、かつ巻付き
量が多いため、この傾向が顕著である。上述のカール部
分は、短時間ではもとの平面状には戻らないため、カー
ル部分がアパーチャ内に給送された状態で露出がなされ
た場合には、このカール部分に露出された像が歪んでし
まうなどのピント不良が生じてしまう。
うなパーフォレーションが存在しないフィルムを給送し
て巻上げるカメラのフィルム巻上げ制御装置は、例え
ば、いわゆる6×4.5カメラに搭載された場合には、
図1に示すように、フィルムを給送する給送スプール3
と、フィルムを巻上げる巻上げスプール5と、フィルム
を圧板に対して平行に給送できるように設けられた第1
ローラ4及び第2ローラ6を備え、給送スプール3から
引き出されたフィルムを第1ローラ4及び第2ローラ6
で順次ガイドして給送し、巻上げスプール5に巻上げる
ように構成してある。この巻上げ動作において、フィル
ムは給送スプール3と巻上げスプール5の間で強く引張
られるため、巻上げ動作完了後は第1ローラ4、第2ロ
ーラ6に強く巻き付いた状態で保持される。従って、こ
の状態でフィルムが長時間保持された場合には、フィル
ムは第1ローラ4の円周部に沿ってカールしてしまう。
特に、給送スプール3と巻上げスプール5が上下方向に
対向して配設され、フィルムが下から上に給送される、
いわゆるΩ(オメガ)巻きタイプの巻上げ装置では、第
1ローラ4及び第2ローラ6の径が小さく、かつ巻付き
量が多いため、この傾向が顕著である。上述のカール部
分は、短時間ではもとの平面状には戻らないため、カー
ル部分がアパーチャ内に給送された状態で露出がなされ
た場合には、このカール部分に露出された像が歪んでし
まうなどのピント不良が生じてしまう。
【0003】
【発明の目的】本発明は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、アパーチャ内に平面性の良いフィルムを給送で
きるカメラのフィルム巻上げ制御装置を提供することを
目的とする。
もので、アパーチャ内に平面性の良いフィルムを給送で
きるカメラのフィルム巻上げ制御装置を提供することを
目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、給送部材から引き出されたフ
ィルムをアパーチャ内にガイドする回転ガイド部材と、
該回転ガイド部材によりガイドされ、前記アパーチャを
通過したフィルムを巻上げる巻上げ手段と、露出終了時
に前記回転ガイド部材と接触していたフィルム部分がす
べて前記アパーチャ外まで巻上げられるようにフィルム
巻上げ量を設定し、該設定したフィルム巻上げ量に基づ
いて前記巻上げ手段の巻上げ動作を制御する制御手段と
を備えたことに特徴を有する。この構成によれば、長時
間の放置によりフィルムにカール部分が生じてしまった
場合にも、アパーチャ内に平面性のよい部分のフィルム
を給送することができる。
ィルムをアパーチャ内にガイドする回転ガイド部材と、
該回転ガイド部材によりガイドされ、前記アパーチャを
通過したフィルムを巻上げる巻上げ手段と、露出終了時
に前記回転ガイド部材と接触していたフィルム部分がす
べて前記アパーチャ外まで巻上げられるようにフィルム
巻上げ量を設定し、該設定したフィルム巻上げ量に基づ
いて前記巻上げ手段の巻上げ動作を制御する制御手段と
を備えたことに特徴を有する。この構成によれば、長時
間の放置によりフィルムにカール部分が生じてしまった
場合にも、アパーチャ内に平面性のよい部分のフィルム
を給送することができる。
【0005】前記制御手段は、前記回転部材から前記ア
パーチャの縁部までの最短の長さ、該回転部材の直径、
及び該回転部材とフィルムの接触部分を弧とする円周角
に基づいてフィルム巻上げ量を予め設定するのが好まし
い。また、前記カメラのフィルム巻上げ制御装置は、前
記回転ガイド部材の回転量に基づいてフィルムの巻上げ
量を検知する検知手段を備え、前記制御手段は、該検知
手段が検知した巻上げ量が設定したフィルム巻上げ量に
達した時点で前記巻上げ手段の巻上げ動作を終了させる
か、若しくは、前記回転ガイド部材とは別個に前記アパ
ーチャよりも前記巻上げ手段側に設けられ、前記巻上げ
手段の巻上げ動作に連動して回転する第2の回転部材
と、該第2の回転部材の回転量に基づいてフィルムの巻
上げ量を検知する検知手段とを備え、前記制御手段は、
該検知手段が検知した巻上げ量が設定したフィルム巻上
げ量に達した時点で前記巻上げ手段の巻上げ動作を終了
させるのが好ましい。
パーチャの縁部までの最短の長さ、該回転部材の直径、
及び該回転部材とフィルムの接触部分を弧とする円周角
に基づいてフィルム巻上げ量を予め設定するのが好まし
い。また、前記カメラのフィルム巻上げ制御装置は、前
記回転ガイド部材の回転量に基づいてフィルムの巻上げ
量を検知する検知手段を備え、前記制御手段は、該検知
手段が検知した巻上げ量が設定したフィルム巻上げ量に
達した時点で前記巻上げ手段の巻上げ動作を終了させる
か、若しくは、前記回転ガイド部材とは別個に前記アパ
ーチャよりも前記巻上げ手段側に設けられ、前記巻上げ
手段の巻上げ動作に連動して回転する第2の回転部材
と、該第2の回転部材の回転量に基づいてフィルムの巻
上げ量を検知する検知手段とを備え、前記制御手段は、
該検知手段が検知した巻上げ量が設定したフィルム巻上
げ量に達した時点で前記巻上げ手段の巻上げ動作を終了
させるのが好ましい。
【0006】また、前記制御手段は前記フィルム巻上げ
量を露出間隔に応じて設定する構成にもできる。即ち、
前回の巻上げ完了時から次の露出終了時までに所定時間
を経過しているときは、その露出終了時に前記回転ガイ
ド部材と接触していたフィルム部分がすべて前記アパー
チャ外まで巻上げられるようにフィルム巻上げ量を設定
して前記巻上げ動作を制御し、前記所定時間を経過して
いないときは、前記フィルム巻上げ量よりも少ない第2
のフィルム巻上げ量を設定し、該第2のフィルム巻上げ
量に基づいて前記巻上げ動作を制御すれば、アパーチャ
内に平面性のよい部分を給送できるだけでなく撮影枚数
の減少を抑えることができる。
量を露出間隔に応じて設定する構成にもできる。即ち、
前回の巻上げ完了時から次の露出終了時までに所定時間
を経過しているときは、その露出終了時に前記回転ガイ
ド部材と接触していたフィルム部分がすべて前記アパー
チャ外まで巻上げられるようにフィルム巻上げ量を設定
して前記巻上げ動作を制御し、前記所定時間を経過して
いないときは、前記フィルム巻上げ量よりも少ない第2
のフィルム巻上げ量を設定し、該第2のフィルム巻上げ
量に基づいて前記巻上げ動作を制御すれば、アパーチャ
内に平面性のよい部分を給送できるだけでなく撮影枚数
の減少を抑えることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を説
明する。図1には、本発明を適用したいわゆるフィルム
バック式の6×4.5カメラの巻上げ制御装置の機械構
成の主要部を示してある。本装置は、フィルム7を給送
する給送スプール3とフィルム7を巻上げる巻上げスプ
ール5が対向して上下に配設され、フィルム7が第1ロ
ーラ4及び第2ローラ6を介して下から上へと給送され
て巻上げスプール5に巻上げられる、いわゆるΩ(オメ
ガ)巻きタイプの巻上げ制御装置である。第1ローラ4
は、圧板8の下底部近傍に配設され、給送スプール3か
ら引き出されたフィルム7を圧板8に対して平行に給送
する回転ガイド部材である。第2ローラ6は、圧板8の
上底部近傍に配設され、フィルム7の巻上移動に連動し
て回転する。
明する。図1には、本発明を適用したいわゆるフィルム
バック式の6×4.5カメラの巻上げ制御装置の機械構
成の主要部を示してある。本装置は、フィルム7を給送
する給送スプール3とフィルム7を巻上げる巻上げスプ
ール5が対向して上下に配設され、フィルム7が第1ロ
ーラ4及び第2ローラ6を介して下から上へと給送され
て巻上げスプール5に巻上げられる、いわゆるΩ(オメ
ガ)巻きタイプの巻上げ制御装置である。第1ローラ4
は、圧板8の下底部近傍に配設され、給送スプール3か
ら引き出されたフィルム7を圧板8に対して平行に給送
する回転ガイド部材である。第2ローラ6は、圧板8の
上底部近傍に配設され、フィルム7の巻上移動に連動し
て回転する。
【0008】図2は、本装置の制御系の主要構成をブロ
ックで示す図である。本装置は、フィルム7の巻上げ動
作を制御する制御手段としてのCPU10を備えてい
る。CPU10には、スイッチ類としてレリーズスイッ
チ11と後幕走行完了検知スイッチ13が接続されてい
る。レリーズスイッチ11は、レリーズ操作部材12に
連動してオンオフするスイッチであり、CPU10はレ
リーズスイッチ11のオンを検知すると、不図示のミラ
ーをアップさせるとともに、露出制御回路19を介して
露出制御処理を実行する。露出制御回路19は、設定さ
れた適正絞り値に基づいて撮影レンズ(不図示)の絞り
を絞り込み、設定された適正シャッタ速度に基づいてシ
ャッタ先幕・後幕を走行させる回路である。後幕走行完
了検知スイッチ13は、シャッタ後幕の走行完了、即ち
露出終了を検知したときにオンするスイッチである。C
PU10は後幕走行完了検知スイッチ13がオンしたと
きに、露出終了を検知してフィルム7の巻上げ動作を開
始させる。
ックで示す図である。本装置は、フィルム7の巻上げ動
作を制御する制御手段としてのCPU10を備えてい
る。CPU10には、スイッチ類としてレリーズスイッ
チ11と後幕走行完了検知スイッチ13が接続されてい
る。レリーズスイッチ11は、レリーズ操作部材12に
連動してオンオフするスイッチであり、CPU10はレ
リーズスイッチ11のオンを検知すると、不図示のミラ
ーをアップさせるとともに、露出制御回路19を介して
露出制御処理を実行する。露出制御回路19は、設定さ
れた適正絞り値に基づいて撮影レンズ(不図示)の絞り
を絞り込み、設定された適正シャッタ速度に基づいてシ
ャッタ先幕・後幕を走行させる回路である。後幕走行完
了検知スイッチ13は、シャッタ後幕の走行完了、即ち
露出終了を検知したときにオンするスイッチである。C
PU10は後幕走行完了検知スイッチ13がオンしたと
きに、露出終了を検知してフィルム7の巻上げ動作を開
始させる。
【0009】また、CPU10には、巻上げ駆動機構1
5、フォトインタラプタ17、及び種々のデータを格納
するメモリ21が接続されている。巻上げ駆動機構15
は、巻上げスプール5を回転駆動させる機能及び巻上げ
スプール5の回転駆動を停止させる機能を有し、CPU
10からの巻上げ動作開始・終了指令に基づいて動作す
る。フォトインタラプタ17は、第1ローラ4が所定量
回転する毎にパルスを発生させてCPU10に出力する
機能を有する。CPU10は、入力したパルスをカウン
トすることにより第1ローラ4の回転量、即ちフィルム
7の巻上げ量を検出し、検出した巻上げ量が予め設定し
てあるフィルム巻上げ量Nに達した時点で巻上げ動作を
終了させる。なお、このフィルム巻上げ量Nは、メモリ
21に予めメモリされている。
5、フォトインタラプタ17、及び種々のデータを格納
するメモリ21が接続されている。巻上げ駆動機構15
は、巻上げスプール5を回転駆動させる機能及び巻上げ
スプール5の回転駆動を停止させる機能を有し、CPU
10からの巻上げ動作開始・終了指令に基づいて動作す
る。フォトインタラプタ17は、第1ローラ4が所定量
回転する毎にパルスを発生させてCPU10に出力する
機能を有する。CPU10は、入力したパルスをカウン
トすることにより第1ローラ4の回転量、即ちフィルム
7の巻上げ量を検出し、検出した巻上げ量が予め設定し
てあるフィルム巻上げ量Nに達した時点で巻上げ動作を
終了させる。なお、このフィルム巻上げ量Nは、メモリ
21に予めメモリされている。
【0010】以上の構成に基づいて、本装置が露出終了
後に実行する巻上げ動作について説明する。CPU10
は、後幕走行完了検知スイッチ13のオンにより露出終
了を検知すると、巻上げ駆動機構15を介して巻上げス
プール5の回転駆動を開始させる。すると、給送スプー
ル3に装填されたフィルム7は第1ローラ4、第2ロー
ラ6により順次ガイドされながら給送されて巻上げスプ
ール5に巻上げられる。この巻上移動に伴い、第1ロー
ラ4が従動回転されて回転し、さらにこの第1ローラ4
の回転に伴ってフォトインタラプタ17から第1ローラ
4の回転量に対応する数のパルスがCPU10に出力さ
れる。CPU10は、入力したパルスをカウントするこ
とにより、第1ローラ4の回転量、即ちフィルム7の巻
上げ量を検出することができる。そして、検出したフィ
ルム7の巻上げ量がフィルム巻上げ量Nに達した時点
で、巻上げ駆動機構15を介して巻上げスプール5の回
転駆動を停止させる。以上により、フィルムの巻上げ動
作は完了する。
後に実行する巻上げ動作について説明する。CPU10
は、後幕走行完了検知スイッチ13のオンにより露出終
了を検知すると、巻上げ駆動機構15を介して巻上げス
プール5の回転駆動を開始させる。すると、給送スプー
ル3に装填されたフィルム7は第1ローラ4、第2ロー
ラ6により順次ガイドされながら給送されて巻上げスプ
ール5に巻上げられる。この巻上移動に伴い、第1ロー
ラ4が従動回転されて回転し、さらにこの第1ローラ4
の回転に伴ってフォトインタラプタ17から第1ローラ
4の回転量に対応する数のパルスがCPU10に出力さ
れる。CPU10は、入力したパルスをカウントするこ
とにより、第1ローラ4の回転量、即ちフィルム7の巻
上げ量を検出することができる。そして、検出したフィ
ルム7の巻上げ量がフィルム巻上げ量Nに達した時点
で、巻上げ駆動機構15を介して巻上げスプール5の回
転駆動を停止させる。以上により、フィルムの巻上げ動
作は完了する。
【0011】図3には、CPU10によるフィルムの巻
上げ量Nの設定の概要を示してある。本実施形態では、
前回の露出終了後から今回の露出終了時まで第1ローラ
4に接触していたフィルム部分7a、即ちフィルム7が
カールしてしまう可能性のある部分がすべてアパーチャ
2の外(下流側の縁部2bよりも巻上げスプール5側)
まで巻上げられるように、フィルム巻上げ量Nを設定す
る。なお、フィルムは裏紙なしの220タイプを使用し
ている。
上げ量Nの設定の概要を示してある。本実施形態では、
前回の露出終了後から今回の露出終了時まで第1ローラ
4に接触していたフィルム部分7a、即ちフィルム7が
カールしてしまう可能性のある部分がすべてアパーチャ
2の外(下流側の縁部2bよりも巻上げスプール5側)
まで巻上げられるように、フィルム巻上げ量Nを設定す
る。なお、フィルムは裏紙なしの220タイプを使用し
ている。
【0012】フィルム巻上げ量Nは、アパーチャ2の幅
A(上流側の縁部2aから下流側の縁部2bまでの距
離)と駒間隔Dの和から設定される。そこで、駒間隔D
には、フィルム部分7aがアパーチャ2外まで巻上げら
れるように、式; D≧B+(C×α)/2 を満たす駒間隔Dを設定する。ここで、定数Bはフィル
ム7の第1ローラ4への接触が離れる部分からアパーチ
ャ2の上流側の縁部2aまでの距離、定数Cは第1ロー
ラ4の直径、定数αはフィルム7が第1ローラ4に接触
している部分を弧とする円周角[rad]、(C×α)/2
は第1ローラ4に接触するフィルム部分7aの長さをそ
れぞれ示している。つまり、駒間隔Dを、少なくとも、
第1ローラ4に接触するフィルム部分7aとフィルム7
の第1ローラ4への接触が離れる部分からアパーチャ2
の上流側の縁部2aまでの距離の和以上に設定すれば、
フィルム部分7aがアパーチャ2外まで巻上げられるよ
うなフィルム巻上げ量Nとなる。なお、各定数A,B,
C,αはフィルムバック固有の既知の値なので、フィル
ム巻上げ量Nは予めメモリ21に書き込まれている。
A(上流側の縁部2aから下流側の縁部2bまでの距
離)と駒間隔Dの和から設定される。そこで、駒間隔D
には、フィルム部分7aがアパーチャ2外まで巻上げら
れるように、式; D≧B+(C×α)/2 を満たす駒間隔Dを設定する。ここで、定数Bはフィル
ム7の第1ローラ4への接触が離れる部分からアパーチ
ャ2の上流側の縁部2aまでの距離、定数Cは第1ロー
ラ4の直径、定数αはフィルム7が第1ローラ4に接触
している部分を弧とする円周角[rad]、(C×α)/2
は第1ローラ4に接触するフィルム部分7aの長さをそ
れぞれ示している。つまり、駒間隔Dを、少なくとも、
第1ローラ4に接触するフィルム部分7aとフィルム7
の第1ローラ4への接触が離れる部分からアパーチャ2
の上流側の縁部2aまでの距離の和以上に設定すれば、
フィルム部分7aがアパーチャ2外まで巻上げられるよ
うなフィルム巻上げ量Nとなる。なお、各定数A,B,
C,αはフィルムバック固有の既知の値なので、フィル
ム巻上げ量Nは予めメモリ21に書き込まれている。
【0013】以上により、本実施形態では、前回の露出
終了後から今回の露出終了時まで第1ローラ4と接触し
ていたフィルム部分7aがすべてアパーチャ2の外まで
巻上げられるように、フィルム巻上げ量Nを設定して巻
上げスプール5の巻上げ動作を制御するので、アパーチ
ャ2内には平面性のよいフィルムを給送することができ
る。本実施形態では、裏紙なしの220タイプのフィル
ムを使用した場合について説明したが、これに限らず、
裏紙のある120タイプのフィルムを使用する場合にも
適用可能である。この120タイプのフィルムを使用し
た場合には、裏紙の厚さ分を考慮してフィルム巻上げ量
Nを設定する構成としてもよいし、裏紙の厚さ分は僅か
であるとして考慮せずにフィルム巻上げ量Nを設定する
構成としてもよい。
終了後から今回の露出終了時まで第1ローラ4と接触し
ていたフィルム部分7aがすべてアパーチャ2の外まで
巻上げられるように、フィルム巻上げ量Nを設定して巻
上げスプール5の巻上げ動作を制御するので、アパーチ
ャ2内には平面性のよいフィルムを給送することができ
る。本実施形態では、裏紙なしの220タイプのフィル
ムを使用した場合について説明したが、これに限らず、
裏紙のある120タイプのフィルムを使用する場合にも
適用可能である。この120タイプのフィルムを使用し
た場合には、裏紙の厚さ分を考慮してフィルム巻上げ量
Nを設定する構成としてもよいし、裏紙の厚さ分は僅か
であるとして考慮せずにフィルム巻上げ量Nを設定する
構成としてもよい。
【0014】なお、本実施形態では、フィルム巻上げ量
Nを一定としているが、本発明はこれに限定されず、露
出間隔に応じて変更する構成にもできる。即ち、前回の
巻上げ完了時から次の露出がなされるまでに所定時間を
経過した場合は、第1ローラ4との接触部分においてフ
ィルムがカールしてしまったと考えられるので、このカ
ール部分がすべてアパーチャ2の外まで巻上げられるよ
うに駒間隔Dを設定し、所定時間を経過していない場合
は、フィルムにカール部分は生じていないと考えられる
ので、駒間隔Dよりも狭い、例えば従来設定していた駒
間隔D1を設定する構成にできる。例えば、1秒間に何
回も連続して露出を行う連写の場合には駒間隔の狭い駒
間隔D1を設定し、カメラの主電源をオンしてから最初
に行う露出の場合には、駒間隔の広い駒間隔Dを設定す
る。この構成によれば、フィルムにカール部分が生じて
いると考えられる場合には駒間隔を広くして、該カール
部分をすべてアパーチャ2の外まで巻上げるので、アパ
ーチャ2内には平面性のよいフィルムを給送できるとと
もに、撮影枚数の減少も防止できる。
Nを一定としているが、本発明はこれに限定されず、露
出間隔に応じて変更する構成にもできる。即ち、前回の
巻上げ完了時から次の露出がなされるまでに所定時間を
経過した場合は、第1ローラ4との接触部分においてフ
ィルムがカールしてしまったと考えられるので、このカ
ール部分がすべてアパーチャ2の外まで巻上げられるよ
うに駒間隔Dを設定し、所定時間を経過していない場合
は、フィルムにカール部分は生じていないと考えられる
ので、駒間隔Dよりも狭い、例えば従来設定していた駒
間隔D1を設定する構成にできる。例えば、1秒間に何
回も連続して露出を行う連写の場合には駒間隔の狭い駒
間隔D1を設定し、カメラの主電源をオンしてから最初
に行う露出の場合には、駒間隔の広い駒間隔Dを設定す
る。この構成によれば、フィルムにカール部分が生じて
いると考えられる場合には駒間隔を広くして、該カール
部分をすべてアパーチャ2の外まで巻上げるので、アパ
ーチャ2内には平面性のよいフィルムを給送できるとと
もに、撮影枚数の減少も防止できる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、フィルムをアパーチャ内にガイドする回転ガイド部
材と露出終了時に接触していたフィルム部分がすべてア
パーチャ外に巻上げられるようにフィルム巻上げ量を設
定し、この設定したフィルム巻上げ量に基づいて巻上げ
手段の巻上げ動作を制御するので、アパーチャ内には平
面性のよい部分を給送することができる。
は、フィルムをアパーチャ内にガイドする回転ガイド部
材と露出終了時に接触していたフィルム部分がすべてア
パーチャ外に巻上げられるようにフィルム巻上げ量を設
定し、この設定したフィルム巻上げ量に基づいて巻上げ
手段の巻上げ動作を制御するので、アパーチャ内には平
面性のよい部分を給送することができる。
【図1】 本発明を適用したカメラのフィルム巻上げ制
御装置の一実施形態の機械構成の主要部を示す図であ
る。
御装置の一実施形態の機械構成の主要部を示す図であ
る。
【図2】 同装置の制御系の主要構成をブロックで示す
図である。
図である。
【図3】 同装置のフィルム巻上げ量の設定の概要を示
す図である。
す図である。
2 アパーチャ 3 給送スプール 4 フィルムローラ 5 巻上げスプール 6 従動ローラ 7 フィルム 8 圧板 10 CPU 11 レリーズスイッチ 12 レリーズ操作部材 13 後幕走行完了検知スイッチ 15 巻上げ駆動機構 17 フォトインタラプタ 19 露出制御回路 21 メモリ
Claims (5)
- 【請求項1】 給送部材から引き出されたフィルムをア
パーチャ内にガイドする回転ガイド部材と、 該回転ガイド部材によりガイドされ、前記アパーチャを
通過したフィルムを巻上げる巻上げ手段と、 露出終了時に前記回転ガイド部材と接触していたフィル
ム部分がすべて前記アパーチャ外まで巻上げられるよう
にフィルム巻上げ量を設定し、該設定したフィルム巻上
げ量に基づいて前記巻上げ手段の巻上げ動作を制御する
制御手段と、を備えたことを特徴とするカメラのフィル
ム巻上げ制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のカメラのフィルム巻上げ
制御装置において、前記制御手段は、前記回転ガイド部
材から前記アパーチャ縁部までの最短の長さ、該回転部
材の直径、及び該回転ガイド部材とフィルムが接触する
部分を弧とする円周角に基づいてフィルム巻上げ量を予
め設定するカメラのフィルム巻上げ制御装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のカメラのフィル
ム巻上げ制御装置は、前記回転ガイド部材の回転量に基
づいてフィルムの巻上げ量を検知する検知手段を備え、
前記制御手段は、該検知手段が検知した巻上げ量が前記
設定したフィルム巻上げ量に達した時点で前記巻上げ手
段の巻上げ動作を終了させるカメラのフィルム巻上げ制
御装置。 - 【請求項4】 請求項1または2記載のカメラのフィル
ム巻上げ制御装置は、前記回転ガイド部材とは別個に前
記アパーチャよりも前記巻上げ手段側に設けられ、前記
巻上げ手段の巻上げ動作に連動して回転する第2の回転
部材と、該第2の回転部材の回転量に基づいてフィルム
の巻上げ量を検知する検知手段とを備え、前記制御手段
は、該検知手段が検知した巻上げ量が設定したフィルム
巻上げ量に達した時点で前記巻上げ手段の巻上げ動作を
終了させるカメラのフィルム巻上げ制御装置。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一項に記載の
カメラのフィルム巻上げ制御装置において、前記制御手
段は、前回の巻上げ完了時から次の露出終了時までに所
定時間を経過しているときは、該露出終了時に前記回転
ガイド部材と接触していたフィルム部分がすべて前記ア
パーチャ外まで巻上げられるようにフィルム巻上げ量を
設定して前記巻上げ動作を制御し、前記所定時間を経過
していないときは、前記フィルム巻上げ量よりも少ない
第2のフィルム巻上げ量を設定し、該第2のフィルム巻
上げ量に基づいて前記巻上げ動作を制御するカメラのフ
ィルム巻上げ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000007471A JP2001201788A (ja) | 2000-01-17 | 2000-01-17 | カメラのフィルム巻上げ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000007471A JP2001201788A (ja) | 2000-01-17 | 2000-01-17 | カメラのフィルム巻上げ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001201788A true JP2001201788A (ja) | 2001-07-27 |
Family
ID=18535858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000007471A Pending JP2001201788A (ja) | 2000-01-17 | 2000-01-17 | カメラのフィルム巻上げ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001201788A (ja) |
-
2000
- 2000-01-17 JP JP2000007471A patent/JP2001201788A/ja active Pending
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