JP2001200374A - 金属表面の反応性保持方法 - Google Patents
金属表面の反応性保持方法Info
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Abstract
反応性を長期間保持させることを図る。 【解決手段】 トリアジントリチオール金属塩をマイナ
スに帯電可能な反応化合物である1,10−ジアミノデ
カンをエタノール溶液とし、トリアジントリチオール金
属塩を、1,10−ジアミノデカンのエタノール溶液に
浸漬させてトリアジントリチオール金属塩に1,10−
ジアミノデカンを反応させたので、金属表面はマイナス
に帯電され、酸化を抑制し反応性を保持する。
Description
保持方法に関し、詳しくは、トリアジン処理がなされた
金属表面の反応性を維持させる金属表面の反応性保持方
法に関する。
方法として、洗浄した金属を1,3,5−トリアジン−
2,4,6−トリチオンのモノ、ジまたはトリアルカリ
金属塩溶液に浸漬処理する方法、または、該金属を1,
3,5−トリアジン−2,4,6−トリチオンのモノ、
ジまたはトリアミン塩溶液に浸漬処理する方法が知られ
ている。この方法によれば、金属表面の反応性が向上さ
れ、金属表面にトリアジントリチオール金属塩の皮膜が
形成される。反応性が向上された金属表面には、形成さ
れた皮膜を介して種々の樹脂等を結合させることができ
る。
では、浸漬処理後、時間と共に金属表面における反応性
が失活していき、そのため、浸漬処理した金属を早急に
利用しなければならず、長期間保存することが困難にな
っているという問題があった。その理由としては、例え
ば、図6に示すように、金属として銅の表面に1,3,
5−トリアジン−2,4,6−トリチオンのモノナトリ
ウム塩を作用させた金属表面の場合で説明すると、浸漬
処理後空気中において時間と共に、金属表面が酸素や炭
酸ガスにより酸化が進むことに起因するものと考えられ
る。
れたもので、金属表面の反応性を長期間保持させる金属
表面の反応性保持方法を提供することを目的とする。
るための本発明の技術的手段は、金属表面に皮膜として
形成された当該金属のトリアジントリチオール金属塩の
反応性を保持する金属表面の反応性保持方法において、
トリアジントリチオール金属塩をマイナスに帯電可能な
反応化合物をトリアジントリチオール金属塩に反応若し
くは吸着させた方法とした。また、必要に応じ、反応化
合物は、下記に示される化合物とした。 一般式 NHR2 −R1 −NHR3 ...(1) ( 式中、R1 は、置換または無置換のフェニレン基、キ
シリレン基、アゾ基、アゾ基を有する有機基、2価のベ
ンゾフェノン残基、2価のフェニルエーテル残基、アル
キレン基、シクロアルキレン基、ピリジレン基、エステ
ル残基、または、カルボニル基を表す。また、R2 、R
3 は、水素またはアルキル基を表し、それぞれ同一であ
ってもよいし、異なっていてもよい。)で示される化合
物とした。 一般式 R4 −NH2 ...(2) ( 式中、R4 は、フェニル基、ビフェニリル基、置換ま
たは無置換のベンジル基、アゾ基を有する有機基、ベン
ゾイルフェニル基、置換または無置換のアルキル基、シ
クロアルキル基、アセタール残基、ピリジル基、アルコ
キシカルボニル基、または、アルデヒド基を有する有機
基を表す。)で示される化合物とした。
機基、ベンゾイルフェニル基、アルキル基、ピリジル
基、アルコキシカルボニル基、アルデヒド基、ベンジル
基、または、不飽和基を表し、それぞれ同一であっても
よいし、異なっていてもよい。)で示される化合物とし
た。 一般式
基、ベンジル基、アゾ基を有する有機基、ベンゾイルフ
ェニル基、置換または無置換のアルキル基、ピリジル
基、アルコキシカルボニル基、アルデヒド基、ニトロソ
基を表し、それぞれ同一であってもよいし、異なってい
てもよい。)で示される化合物とした。
ゾ基を有する有機基、2価のベンゾフェノン残基、アル
キレン基、シクロアルキレン基、ピリジレン基、また
は、アルコキシカルボニル基を表す。)で示される化合
物とした。 一般式 R11−X1 −R12 ...(6) (式中、R11、R12は、不飽和基を表し、それぞれ同一
であってもよいし、異なっていてもよい。また、X1
は、2価のマレイン酸残基、2価のフタル酸残基、また
は、2価のアジピン酸残基を表す。)で示される化合物
とした。
置換のフェニル基、アルキル基、アミノ酸残基、水酸基
を有する有機基、シアヌル酸残基、またはアルコキシカ
ルボニル基を示す。)で示される化合物とした。 一般式 R14−N=CO ...(8) (式中、R14は置換または無置換のフェニル基、ナフチ
ル基、置換または無置換のアルキル基、ベンジル基、ピ
リジル基、または、アルコキシカルボニル基を示す。)
で示される化合物とした。 一般式 R15−X3 ...(9) (式中、R15はフェニル基、置換または無置換のアルキ
ル基、アルコキシカルボニル基、アミド基、またはビニ
ル基、X3 はアクリル酸残基を示す。)で示される化合
物とした。一般式
NaまたはKを表し、それぞれ同一であってもよく、異
なっていてもよい。) 、一般式
たはKを表し、それぞれ同一であってもよく、異なって
いてもよい。)、または、一般式
を表し、それぞれ同一であってもよく、異なっていても
よい。)で表されるトリアジン化合物と反応または吸着
可能なカルボニル基を有する化合物とした。ビニル基含
有化合物とした。エポキシ基含有化合物とした。シラン
系カップリング剤とした。チタネート系カップリング剤
とした。アルミニウム系カップリング剤とした。これら
化合物は、電子リッチであるために反応若しくは吸着し
た後もマイナスに帯電する性質を有している。そのた
め、化合物が反応若しくは吸着したトリアジントリチオ
ール金属塩の皮膜はプラスに帯電され、金属表面はマイ
ナスに帯電すると推察される。
ル金属塩を1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリ
チオールアルカリ塩を用いて生成した。硫黄が局在しな
い1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリチオール
アルカリ塩を用いたので、反応若しくは吸着する化合物
の反応基を容易に銅表面に表出させることができ、反応
性度合いを向上している。更にまた、必要に応じ、1,
3,5−トリアジン−2,4,6−トリチオールアルカ
リ塩は、1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリチ
オールナトリウム塩とした。アルカリ金属であるナトリ
ウムは、入手容易であり、安定な塩を形成する。また、
上記トリアジントリチオール金属塩を1,3,5−トリ
アジン−2,4,6−トリチオールアミン塩を用いて生
成した。硫黄が局在しない1,3,5−トリアジン−
2,4,6−トリチオールアミン塩を用いたので、反応
若しくは吸着する化合物の反応基を容易に銅表面に表出
させることができ、反応性度合いを向上している。更
に、上記1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリチ
オールアミン塩は、1,3,5−トリアジン−2,4,
6−トリチオールエタノールアミン塩とした。アミンで
あるエタノールアミンは、入手容易であり、安定な塩を
形成する。また、必要に応じ、上記トリアジントリチオ
ール金属塩が形成された金属を、上記反応化合物の溶液
に浸漬し、上記トリアジントリチオール金属塩に上記反
応化合物を反応若しくは吸着させた。特別な機材を必要
としないので、反応若しくは吸着処理を容易にすること
ができる。
金属表面の反応性保持方法を説明する。金属表面の反応
性保持方法は、前処理として、金属表面の洗浄処理及び
トリアジントリチオン塩溶液の調整を行なう。用いる金
属としては、純銅,脱酸素銅,リン青銅,黄銅等の銅系
金属、キュプロニッケル,ニッケル等のニッケル系金属
が挙げられ、表面の酸化物層が薄いもの程好ましく用い
られる。ここでは純銅板を用いた。 (金属表面の洗浄処理)銅板(30mm×50mm×
0.2mm)をアセトンにて脱脂した後、1%濃度の塩
酸で銅板表面を洗浄し、メタノールで洗浄乾燥させた。
得られた銅板は、以下の実施例及び比較例で共通に用い
た。
リアジントリチオン塩溶液は、トリアジントリチオンと
水酸化アルカリ金属またはアルカリ金属ボロンハイドラ
イドとを水または有機溶媒に溶解して、または、トリア
ジントリチオンとアミンとを水または有機溶媒に溶解し
て調整する。ここでは、トリアジントリチオンとして、
1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリチオンを用
いた。また、水酸化アルカリ金属またはアルカリ金属ボ
ロンハイドライドのアルカリ金属としては、Li,N
a,K,Rb,Cs,Frが挙げられるが、ここでは入
手容易で安定した塩を形成するNaを用いた。また、ア
ミンとしては、モノエタノールアミン,ジエタノールア
ミン,トリエタノールアミン,メチルヒドラジン,ヒド
ロジン等のトリアジントリチオンを溶解するものが挙げ
られる。
の具体的な調整方法は、以下のようである。 (トリアジントリチオンと水酸化アルカリ金属またはア
ルカリ金属ボロンハイドライドを用いた場合)水酸化ナ
トリウム0.1molを200mlのメタノールに溶解
し、更に1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリチ
オン0.1molを添加し、40℃で撹拌して溶解しモ
ノナトリウム塩溶液を得た。得られたモノナトリウム塩
溶液からメタノールを除去して得られる固形物を、ジエ
チルエーテルで洗浄,乾燥することにより高純度のモノ
ナトリウム塩を得た。得られたモノナトリウム塩を水ま
たは有機溶媒に溶解し、所定濃度のトリアジントリチオ
ン塩溶液を調整した。なお、上記調整方法において、水
酸化ナトリウムの使用量を2倍または3倍にすれば、ジ
ナトリウム塩またはトリナトリウム塩によるトリアジン
トリチオン塩溶液を得ることができる。得られるナトリ
ウム塩は、
トリウム塩,トリナトリウム塩を示す。 (トリアジントリチオンとアミンを用いた場合)モノエ
タノールアミン0.1molを200mlのメタノール
に溶解し、更に1,3,5−トリアジン−2,4,6−
トリチオン0.1molを添加し、40℃で撹拌して溶
解しモノエタノールアミン塩溶液を得た。得られたモノ
エタノールアミン塩溶液からメタノールを除去して得ら
れる固形物を、ジエチルエーテルで洗浄,乾燥すること
により高純度のモノエタノールアミン塩を得た。得られ
たモノエタノールアミン塩を水または有機溶媒に溶解
し、所定濃度のトリアジントリチオン塩溶液を調整し
た。なお、上記調整方法において、モノエタノールアミ
ンの使用量を2倍または3倍にすれば、ジエタノールア
ミン塩またはトリエタノールアミン塩によるトリアジン
トリチオン塩溶液を得ることができる。 (トリアジントリチオール金属塩の生成)トリアジント
リチオール金属塩は、洗浄した金属をトリアジントリチ
オン塩溶液に浸漬することによって得ることができる。
その際の条件は、反応温度,反応時間,溶液濃度等に応
じて定められるが、一般的な処理条件として、溶液濃度
を0.001mmol/L〜10mmol/L、反応温
度を10℃〜90℃、反応時間を1秒〜120分として
いる。図5には、1,3,5−トリアジン−2,4,6
−トリチオンモノナトリウム塩が銅表面に結合して皮膜
を形成する状態が示されている。銅表面の反応性の度合
いに応じて、硫黄と銅とは酸化還元反応により結合して
いる。
は、マイナスに帯電可能な反応化合物である、一般式
(1)〜(10)で示される化合物,ビニル基含有化合
物,エポキシ基含有化合物,シラン系カップリング剤,
チタネート系カップリング剤,またはアルミニウム系カ
ップリング剤の1または2以上をトリアジントリチオー
ル金属塩に吸着若しくは反応させることにより反応性が
保持される。トリアジントリチオール金属塩に1または
2以上反応若しくは吸着させる反応化合物としては、以
下に示すものが挙げられる。 一般式 NHR2 −R1 −NHR3 ...(1) ( 式中、R1 は、置換または無置換のフェニレン基、キ
シリレン基、アゾ基、アゾ基を有する有機基、2価のベ
ンゾフェノン残基、2価のフェニルエーテル残基、アル
キレン基、シクロアルキレン基、ピリジレン基、エステ
ル残基、または、カルボニル基を表す。また、R2 、R
3 は、水素またはアルキル基を表し、それぞれ同一であ
ってもよいし、異なっていてもよい。) で示される反応
化合物であり、具体例としては、ジアミノベンゼン、ジ
アミノアゾベンゼン、ジアミノ安息香酸、ジアミノベン
ゾフェノン、ヘキサメチレンジアミン、フェニレンジア
ミン、キシリレンジアミン、1,2−ジアミノエタン、
1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、
1,6−ジアミノヘキサン、1,7−ジアミノペンタ
ン、1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノナ
ン、1,10−ジアミノデカン、1,12−ジアミノド
デカン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、ジアミノジ
フェニルエーテル、N,N’−ジメチルテトラメチレン
ジアミン、ジアミノピリジン、ジエチレントリアミン、
トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、
m−ヘキサメチレン−トリアミン、エポメート、ベンジ
ジン、3,3−ジメチル−4,4−ジアミノ−ジシクロ
ヘキシルメタン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノ
ジフェニルスルホン、メタアミノベンジルアミン等が挙
げられる。
たは無置換のベンジル基、アゾ基を有する有機基、ベン
ゾイルフェニル基、置換または無置換のアルキル基、シ
クロアルキル基、アセタール残基、ピリジル基、アルコ
キシカルボニル基、または、アルデヒド基を有する有機
基を表す。) で示される反応化合物であり、具体例とし
ては、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、
ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、オク
チルアミン、ノニルアミン、n−デシルアミン、n−ウ
ンデシルアミン、n−ドデシルアミン、n−ヘプチルア
ミン、n−ノニルアミン、ステアリルアミン、シクロプ
ロピルアミン、シクロヘキシルアミン、o−アミノジフ
ェニル、1−メチルプロピルアミン、2−メチルブチル
アミン、2−エチルヘキシルアミン、2−フェニルエチ
ルアミン、ベンジルアミン、o−メトキシベンジルアミ
ン、2−アミノエタノール、アミノアセトアルデヒドジ
メチルアセタール、アミノアセトアルデヒドジエチルア
セタール、アミノフェノール等が挙げられる。
機基、ベンゾイルフェニル基、アルキル基、ピリジル
基、アルコキシカルボニル基、アルデヒド基、ベンジル
基、または、不飽和基を表し、それぞれ同一であっても
よいし、異なっていてもよい。) で示される反応化合物
であり、具体例としては、ジメチルアミン、ジエチルア
ミン、ジブチルアミン、ジイソブチルアミン、ジプロピ
ルアミン、ジオクチルアミン、ジデシルアミン、ジラウ
リルアミン、ジヘキシルアミン、ジベンジルアミン、ジ
アリルアミン、N−メチルプロピルアミン、N−エチル
アニリン、N−エチルイソプロピルアミン、N−エチル
ヘキシルアミン、N−イソプロピルシクロヘキシルアミ
ン、N−メチルブチルアミン、N−メチルアリルアミ
ン、N−メチルベンジルアミン、N−メチルシクロヘキ
シルアミン、ピペリジン、2−メチルイミダゾール、2
−エチル−4−メチルイミダゾール、2−エチルイミダ
ゾール、2,4−ジメチルイミダゾール等が挙げられ
る。一般式
基、ベンジル基、アゾ基を有する有機基、ベンゾイルフ
ェニル基、置換または無置換のアルキル基、ピリジル
基、アルコキシカルボニル基、アルデヒド基、ニトロソ
基を表し、それぞれ同一であってもよいし、異なってい
てもよい。) で示される反応化合物であり、具体例とし
ては、1,1−ジメトキシトリメチルアミン、1,1−
ジエトキシトリメチルアミン、N−エチルジイソピルア
ミン、N−メチルジフェニルアミン、N−ニトロソジエ
チルアミン、N−ニトロソジフェニルアミン、N−フェ
ニルジベンジルアミン、トリエチルアミン、ベンジルジ
メチルアミン、アミノエチルピペラジン、2,4,6−
トリス(ジメチルアミンメチル)フェノール、テトラメ
チルグアニジン、2−メチルアミノメチルフェノール等
が挙げられる。
ゾ基を有する有機基、2価のベンゾフェノン残基、アル
キレン基、シクロアルキレン基、ピリジレン基、また
は、アルコキシカルボニル基を表す。) で示される反応
化合物であり、具体例としては、ジヒドロキシベンゼ
ン、ジヒドロキシアゾベンゼン、ジヒドロキシ安息香
酸、ジヒドロキシベンゾフェノン、1,2−ジヒドロキ
シエタン、1,4−ジヒドロキシブタン、1,5−ジヒ
ドロキシプロパン、1,6−ジヒドロキシヘキサン、
1,7−ジヒドロキシペンタン、1,8−ジヒドロキシ
オクタン、1,9−ジヒドロキシノナン、1,10−ジ
ヒドロキシデカン、1,12−ジヒドロキシドデカン、
1,2−ジヒドロキシシクロヘキサン等が挙げられる。
であってもよいし、異なっていてもよい。また、X1
は、2価のマレイン酸残基、2価のフタル酸残基、また
は、2価のアジピン酸残基を表す。) で示される反応化
合物であり、具体例としては、マレイン酸ジアリル、フ
タル酸ジアリル、アジピン酸ジアリル等が挙げられる。
置換のフェニル基、アルキル基、アミノ酸残基、水酸基
を有する有機基、シアヌル酸残基、またはアルコキシカ
ルボニル基を示す。)で示される反応化合物であり、具
体例としては、アリルメタクリレート、1−アリル−2
−メトキシベンゼン、2−アリルオキシ−エタノール、
3−アリルオキシ−1,2−プロパンジオール、4−ア
リル−1,2−ジメトキシベンゼン、酢酸アリル、アリ
ルアルコール、アリルグリシジルエーテル、ヘプタン酸
アリル、イソフタル酸アリル、イソ吉草酸アリル、アリ
ルメタクリレート、n−酪酸アリル、n−カプリン酸ア
リル、フェノキシ酢酸アリル、プロピオン酸アリル、ア
リルベンゼン、o−アリルフェノール、シアヌル酸トリ
アリル、トリアリルアミン等が挙げられる。
ル基、ピリジル基、置換または無置換のアルキル基、ベ
ンジル基、ピリジル基、または、アルコキシカルボニル
基を示す。)で示される反応化合物であり、具体例とし
ては、イソシアン酸−1−ナフチル、イソシアン酸−
4,4’−ジフェニルメタン、イソシアン酸ベンジル、
ジイソシアン酸ヘキサメチレン、イソシアン酸イソプロ
ピル、イソシアン酸−n−ブチル、イソシアン酸フェニ
ル、トリス−(2−ヒドロキシエチル)イソシアネレー
ト等が挙げられる。
ル基、アルコキシカルボニル基、アミド基、またはビニ
ル基、X3 はアクリル酸残基を示す。)で示される反応
化合物であり、具体例としては、アクリル酸2−(ジメ
チル)アミノエチル、2−アセトアミドアクリル酸、ア
クリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸−2−ヒド
ロキシエチル、アクリルアミド、N−メチロールアクリ
ルアミド、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸イソブチル、メタクリル酸、3−メトキシアクリ
ル酸メチル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ビニ
ル、3−アクリルアミド−N,N−ジメチルプロピルア
ミン等が挙げられる。
されるトリアジン化合物と反応または吸着可能な化合物
としては、一般式 R16−CO−R17 ...(10) (式中、R16、R17は、フェニル基、アルキル基、アル
コキシカルボニル基、アミド基、または、ビニル基を表
し、それぞれ同一であっても、異なっていてもよい。)
で示されるカルボニル基を含有する反応化合物であり、
具体例としては、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸
無水物、2−クロロマレイン酸無水物、4−メチルフタ
ル酸無水物、安息香酸無水物、酪酸無水物、シュウ酸、
無水フタル酸、無水マレイン酸、ヘキサヒドロ無水フタ
ル酸、ピロメット酸無水物、トリメット酸無水物、トリ
メット酸無水物グリコール、メチルナジック酸無水物、
クロレン酸無水物、ドデシルコハク酸無水物、ジクロル
マレイン無水物、ポリアゼライン無水物、ポレセバチン
無水物等が挙げられる。
は、2−ビニル−4,6−ジアミノ−1,3,5−トリ
アジン、2−ビニルピリジン、3−ブテン−2−オン、
4−ペンテン酸、アクリル酸、ブチルビニルエーテル、
エチルビニルケトン、酢酸イソプロペニル、p−メチル
スチレン、ヘキサン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、酪酸
ビニル、デカン酸ビニル、メタクリル酸ビニル、オクタ
ン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、
アジピン酸ビニル等が挙げられる。エポキシ基含有化合
物であり、具体例としては、1,2−エポキシ−ブタ
ン、1,2−エポキシエチルベンゼン、2,3−エポキ
シ−1−プロパノール、2,3−エポキシプロピルメチ
ルエーテル、メタクリル酸グリシジル、ジグリシドキシ
フェニルプロパン,アリルグリシジルエーテル、エチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、フェニルグリシジ
ルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエー
テル等が挙げられる。シラン系カップリング剤であり、
具体例としては、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリ
ス(2−メトキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロ
ヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロ
ピルメチルジエトキシシラン、N−2−アミノエチル−
3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−アミ
ノエチル−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェ
ニルアミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルト
リメトキシシラン等が挙げられる。
例としては、イソプロピルトリイソステアロイルチタネ
ート、イソプロピルトリ−n−ドデシルベンゼンスルホ
ニルチタネート、イソプロピルトリ(ジオクチルピロホ
スフェート)チタネート、テトライソプロピルトリ(ジ
オクチルピロホスフェート)チタネート、テトラオクチ
ルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート、テト
ラ(2,2−ジアリルオキシ−1−ブチル)ビス(ジト
リデシル)ホスファイトチタネート、ビス(ジオクチル
バイロホスフェート)オキシアセテートチタネート、ビ
ス(ジオクチルバイロホスフェート)エチレンチタネー
ト、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、イソプ
ロピルジメタクリルイソステアロイルチタネート、イソ
プロピルイソステアロイルジアクリルチタネート、イソ
プロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チタネート、
イソプロピルトリクミルフェニルチタネート、イソプロ
ピルトリ(N−アミノエチルアミノエチル)チタネート
等が挙げられる。アルミニウム系カップリング剤であ
り、具体例としては、アセトメトキシアルミニウムジイ
ソプロピレート、アセトエトキシアルミニウムジイソプ
ロピレート等が挙げられる。
塩に吸着若しくは反応させるための条件は、調整する溶
液の種類,反応温度,反応時間,溶液濃度等に応じて定
められる。一般的な処理条件として、例えば溶媒とし
て、水,エタノール,メタノール,ブチルエーテル,メ
チルエチルケトン,メチルブチルケトン,ジエチレング
リコール,アセトン,テトラヒドロフラン等が挙げら
れ、溶液濃度は0.001mmol/Lから100mm
ol/L好ましくは0.01mmol/Lから10mm
ol/L、反応温度は5℃から120℃好ましくは30
℃から70℃、反応時間は1秒から120分好ましくは
30秒から15分とされる。これらの反応化合物は、ト
リアジントリチオール金属塩に吸着若しくは反応した場
合においても電子リッチであるため化合物全体がマイナ
スに帯電している。そのため、金属表面に形成されてい
る皮膜は金属に電子を供給しプラスに帯電し、電子が供
給された金属表面はマイナスに帯電すると推察される。
ントリチオン塩水溶液(モノナトリウム塩を用いて調整
した溶液:以下同様)濃度1mmol/Lに30秒間浸
漬した。浸漬した銅板は、蒸留水とメタノールで5回、
さらにエーテルで2回洗浄され、次いでドライヤで乾燥
されて、銅板表面にトリアジントリチオール金属塩を形
成したトリアジントリチオン処理銅板とされた。得られ
たトリアジントリチオン処理銅板を、1,10−ジアミ
ノデカンの20%濃度エタノール溶液に70℃で10分
間浸漬させ、トリアジントリチオール金属塩に1,10
−ジアミノデカンを反応させ、銅板表面の反応性保持処
理を施した。反応性保持処理直後(5分以内)の銅板表
面と反応性保持処理3月後の銅板表面のIRスペクトル
の測定結果を表1に示す。測定結果から、反応性保持処
理直後、反応性保持処理3月後ともにトリアジントリチ
オール金属塩の骨格を示すスペクトル(1454c
m-1,1240cm-1,861cm-1)と1,10−ジ
アミノデカンの構造の一部を示すスペクトル(2950
cm-1,1582cm-1)を得ることができた。一方、
銅板表面の反応性低下の原因とされる酸化銅及び炭酸銅
の構造を示すスペクトルは、反応性保持処理3月後にお
いても検出されなかった。また、図1には、1,10−
ジアミノデカンとトリアジントリチオール金属塩との結
合状態が示されている。以上から、銅板表面を反応性保
持処理し、トリアジントリチオール金属塩に1,10−
ジアミノデカンが結合することによって、酸素及び炭酸
ガスによる銅板表面の酸化を防いでいることが推察され
る。
ジントリチオン処理銅板を、N−メチロールアクリルア
ミドの20%濃度ブチルエーテル溶液に70℃で10分
間浸漬させ、トリアジントリチオール金属塩にN−メチ
ロールアクリルアミドを反応させ、銅板表面の反応性保
持処理を施した。反応性保持処理直後(5分以内)の銅
板表面と反応性保持処理3月後の銅板表面のIRスペク
トルの測定結果を表1に示す。測定結果から、反応性保
持処理直後、反応性保持処理3月後ともにトリアジント
リチオール金属塩の骨格を示すスペクトル(1454c
m-1,1240cm-1,861cm-1)とN−メチロー
ルアクリルアミドの構造の一部を示すスペクトル(31
70cm-1,1670cm-1)を得ることができた。一
方、銅板表面の反応性低下の原因とされる酸化銅及び炭
酸銅の構造を示すスペクトルは、反応性保持処理3月後
においても検出されなかった。また、図2には、N−メ
チロールアクリルアミドとトリアジントリチオール金属
塩との結合状態が示されている。以上から、銅板表面を
反応性保持処理し、トリアジントリチオール金属塩にN
−メチロールアクリルアミドが結合することによって、
酸素及び炭酸ガスによる銅板表面の酸化を防いでいるこ
とが推察される。
ルアミドの代わりにジグリシドキシフェニルプロパンの
20%濃度ブチルエーテル溶液を用いたこと以外は実施
例2と同様に銅板表面の反応性保持処理を施した。反応
性保持処理直後(5分以内)の銅板表面と反応性保持処
理3月後の銅板表面のIRスペクトルの測定結果を表1
に示す。測定結果から、反応性保持処理直後、反応性保
持処理3月後ともにトリアジントリチオール金属塩の骨
格を示すスペクトル(1454cm-1,1240c
m-1,861cm-1)とジグリシドキシフェニルプロパ
ンの構造の一部を示すスペクトル(2960cm-1,2
925cm-1,1620cm-1)を得ることができた。
一方、銅板表面の反応性低下の原因とされる酸化銅及び
炭酸銅の構造を示すスペクトルは、反応性保持処理3月
後においても検出されなかった。また、図3には、ジグ
リシドキシフェニルプロパンとトリアジントリチオール
金属塩との結合状態が示されている。以上から、銅板表
面を反応性保持処理し、トリアジントリチオール金属塩
にジグリシドキシフェニルプロパンが結合することによ
って、酸素及び炭酸ガスによる銅板表面の酸化を防いで
いることが推察される。
ジントリチオン処理銅板を、アリルメタクリレートの2
0%濃度ブチルエーテル溶液に70℃で10分間浸漬さ
せ、トリアジントリチオール金属塩にアリルメタクリレ
ートを反応させ、銅板表面の反応性保持処理を施した。
反応性保持処理直後(5分以内)の銅板表面と反応性保
持処理3月後の銅板表面のIRスペクトルの測定結果を
表1に示す。測定結果から、反応性保持処理直後、反応
性保持処理3月後ともにトリアジントリチオール金属塩
の骨格を示すスペクトル(1454cm-1,1240c
m-1,861cm-1)とアリルメタクリレートの構造の
一部を示すスペクトル(1720cm-1,1630cm
-1)を得ることができた。一方、銅板表面の反応性低下
の原因とされる酸化銅及び炭酸銅の構造を示すスペクト
ルは、反応性保持処理3月後においても検出されなかっ
た。また、図4には、アリルメタクリレートとトリアジ
ントリチオール金属塩との結合状態が示されている。以
上から、銅板表面を反応性保持処理し、トリアジントリ
チオール金属塩にアリルメタクリレートが結合すること
によって、酸素及び炭酸ガスによる銅板表面の酸化を防
いでいることが推察される。
実施例1と同様に処理して得られたトリアジントリチオ
ン処理銅板を得た。処理直後(5分以内)の銅板表面と
処理3月後の銅板表面のIRスペクトルの測定結果を表
1に示す。測定結果から、処理3月後のスペクトルに
は、処理直後に測定されなかった炭酸銅と酸化銅を示す
スペクトル(1580cm-1,640cm-1)が得られ
た。このことから、トリアジントリチオン処理銅板を空
気中に放置することにより、銅板表面の反応性低下の原
因とされる酸化銅及び炭酸銅が銅板表面に生成すること
がわかる。以上、実施例1〜4及び比較例から、比較例
で得られるトリアジントリチオール金属塩に電子リッチ
(マイナスに帯電する)な反応化合物を反応若しくは吸
着させることによって、銅表面の酸化が防止されること
が判明した。
反応性保持方法によれば、トリアジントリチオール金属
塩に、マイナスに帯電可能な反応化合物である1,10
−ジアミノデカン、N−メチロールアクリルアミド、ジ
グリシドキシフェニルプロパン、またはアリルメタクリ
レートを反応若しくは吸着させることにより、反応性の
失活の原因とされる酸素や炭酸ガスによる銅表面の酸化
が防止されるため、銅表面の活性を長期間保持すること
ができる。
性保持方法において、トリアジントリチオン塩溶液は、
ジナトリウム塩,トリナトリウム塩,モノエタノールア
ミン塩,ジエタノールアミン塩,トリエタノールアミン
塩を用いて調整することができる。
の反応性保持方法によれば、マイナスに帯電可能な反応
可能物である、一般式(1)〜(10)で示される化合
物,ビニル基含有化合物,エポキシ基含有化合物,シラ
ン系カップリング剤,チタネート系カップリング剤,ま
たはアルミニウム系カップリング剤の化合物を上記トリ
アジントリチオール金属塩に反応若しくは吸着させたの
で、空気中において時間と共に金属表面が酸素や炭酸ガ
スにより酸化されるのを防ぎ、金属表面の反応性を長期
間保持させる。また、トリアジントリチオール金属塩を
1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリチオールア
ルカリ金属を用いて生成した場合は、得られるトリアジ
ントリチオール金属塩の構造上、反応基が金属表面に表
出しやすいので、反応度合いを向上することができる。
6−トリチオールアルカリ金属塩に1,3,5−トリア
ジン−2,4,6−トリチオールナトリウム塩を用いた
場合は、容易に安定した塩を生成することができる。ま
た、トリアジントリチオール金属塩を1,3,5−トリ
アジン−2,4,6−トリチオールアミン塩を用いて生
成した場合は、得られるトリアジントリチオール金属塩
の構造上、反応基が金属表面に表出しやすいので、反応
度合いを向上することができる。更に、1,3,5−ト
リアジン−2,4,6−トリチオールアミン塩に1,
3,5−トリアジン−2,4,6−トリチオールエタノ
ールアミン塩を用いた場合は、容易に安定した塩を生成
することができる。更にまた、トリアジントリチオール
金属塩を反応化合物の溶液に浸漬して反応若しくは吸着
させた場合は、特別な機材を必要とせず、容易に金属表
面の反応性保持処理を可能にする。
示す図である。
示す図である。
示す図である。
示す図である。
を示す図である。
Claims (21)
- 【請求項1】 金属表面に皮膜として形成された当該金
属のトリアジントリチオール金属塩の反応性を保持する
金属表面の反応性保持方法において、 上記トリアジントリチオール金属塩をマイナスに帯電可
能な反応化合物を上記トリアジントリチオール金属塩に
反応若しくは吸着させたことを特徴とする金属表面の反
応性保持方法。 - 【請求項2】 上記反応化合物は、一般式 NHR2 −R1 −NHR3 ...(1) ( 式中、R1 は、置換または無置換のフェニレン基、キ
シリレン基、アゾ基、アゾ基を有する有機基、2価のベ
ンゾフェノン残基、2価のフェニルエーテル残基、アル
キレン基、シクロアルキレン基、ピリジレン基、エステ
ル残基、または、カルボニル基を表す。また、R2 、R
3 は、水素またはアルキル基を表し、それぞれ同一であ
ってもよいし、異なっていてもよい。)で示される化合
物であることを特徴とする請求項1記載の金属表面の反
応性保持方法。 - 【請求項3】 上記反応化合物は、一般式 R4 −NH2 ...(2) ( 式中、R4 は、フェニル基、ビフェニリル基、置換ま
たは無置換のベンジル基、アゾ基を有する有機基、ベン
ゾイルフェニル基、置換または無置換のアルキル基、シ
クロアルキル基、アセタール残基、ピリジル基、アルコ
キシカルボニル基、または、アルデヒド基を有する有機
基を表す。)で示される化合物であることを特徴とする
請求項1記載の金属表面の反応性保持方法。 - 【請求項4】 上記反応化合物は、一般式 R5 −NH−R6 ...(3) ( 式中、R5 、R6 は、フェニル基、アゾ基を有する有
機基、ベンゾイルフェニル基、アルキル基、ピリジル
基、アルコキシカルボニル基、アルデヒド基、ベンジル
基、または、不飽和基を表し、それぞれ同一であっても
よいし、異なっていてもよい。)で示される化合物であ
ることを特徴とする請求項1記載の金属表面の反応性保
持方法。 - 【請求項5】 上記反応化合物は、一般式 【化1】 (式中、R7 、R8 、R9 は、フェニル基、ベンジル
基、アゾ基を有する有機基、ベンゾイルフェニル基、置
換または無置換のアルキル基、ピリジル基、アルコキシ
カルボニル基、アルデヒド基、ニトロソ基を表し、それ
ぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。)で
示される化合物であることを特徴とする請求項1記載の
金属表面の反応性保持方法。 - 【請求項6】 上記反応化合物は、一般式 OH−R10−OH ...(5) ( 式中、R10は、置換または無置換のフェニレン基、ア
ゾ基を有する有機基、2価のベンゾフェノン残基、アル
キレン基、シクロアルキレン基、ピリジレン基、また
は、アルコキシカルボニル基を表す。)で示される化合
物であることを特徴とする請求項1記載の金属表面の反
応性保持方法。 - 【請求項7】 上記反応化合物は、一般式 R11−X1 −R12 ...(6) (式中、R11、R12は、不飽和基を表し、それぞれ同一
であってもよいし、異なっていてもよい。また、X1
は、2価のマレイン酸残基、2価のフタル酸残基、また
は、2価のアジピン酸残基を表す。)で示される化合物
であることを特徴とする請求項1記載の金属表面の反応
性保持方法。 - 【請求項8】 上記反応化合物は、一般式 R13−X2 ...(7) (式中、R13は不飽和基を表わし、X2 は置換または無
置換のフェニル基、アルキル基、アミノ酸残基、水酸基
を有する有機基、シアヌル酸残基、またはアルコキシカ
ルボニル基を示す。)で示される化合物であることを特
徴とする請求項1記載の金属表面の反応性保持方法。 - 【請求項9】 上記反応化合物は、一般式 R14−N=CO ...(8) (式中、R14は置換または無置換のフェニル基、ナフチ
ル基、置換または無置換のアルキル基、ベンジル基、ピ
リジル基、または、アルコキシカルボニル基を示す。)
で示される化合物であることを特徴とする請求項1記載
の金属表面の反応性保持方法。 - 【請求項10】 上記反応化合物は、一般式 R15−X3 ...(9) (式中、R15はフェニル基、置換または無置換のアルキ
ル基、アルコキシカルボニル基、アミド基、またはビニ
ル基、X3 はアクリル酸残基を示す。)で示される化合
物であることを特徴とする請求項1記載の金属表面の反
応性保持方法。 - 【請求項11】 上記反応化合物は、一般式 【化2】 (式中、A1 、A2 、A3 は、H、Li、NaまたはK
を表し、それぞれ同一であってもよく、異なっていても
よい。) 、一般式 【化3】 (式中、A4 、A5 は、H、Li、NaまたはKを表
し、それぞれ同一であってもよく、異なっていてもよ
い。)、または、一般式 【化4】 (式中、A6 は、H、Li、NaまたはKを表し、それ
ぞれ同一であってもよく、異なっていてもよい。)で表
されるトリアジン化合物と反応または吸着可能なカルボ
ニル基を有する化合物であることを特徴とする請求項1
記載の金属表面の反応性保持方法。 - 【請求項12】 上記反応化合物は、ビニル基含有化合
物であることを特徴とする請求項1記載の金属表面の反
応性保持方法。 - 【請求項13】 上記反応化合物は、エポキシ基含有化
合物であることを特徴とする請求項1記載の金属表面の
反応性保持方法。 - 【請求項14】 上記反応化合物は、シラン系カップリ
ング剤であることを特徴とする請求項1記載の金属表面
の反応性保持方法。 - 【請求項15】 上記反応化合物は、チタネート系カッ
プリング剤であることを特徴とする請求項1記載の金属
表面の反応性保持方法。 - 【請求項16】 上記反応化合物は、アルミニウム系カ
ップリング剤であることを特徴とする請求項1記載の金
属表面の反応性保持方法。 - 【請求項17】 上記トリアジントリチオール金属塩を
1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリチオールア
ルカリ金属塩を用いて生成したことを特徴とする請求項
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,1
2,13,14,15または16記載の金属表面の反応
性保持方法。 - 【請求項18】 上記1,3,5−トリアジン−2,
4,6−トリチオールアルカリ塩は、1,3,5−トリ
アジン−2,4,6−トリチオールナトリウム塩である
ことを特徴とする請求項17記載の金属表面の反応性保
持方法。 - 【請求項19】 上記トリアジントリチオール金属塩を
1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリチオールア
ミン塩を用いて生成したことを特徴とする請求項1,
2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,
13,14,15または16記載の金属表面の反応性保
持方法。 - 【請求項20】 上記1,3,5−トリアジン−2,
4,6−トリチオールアミン塩は、1,3,5−トリア
ジン−2,4,6−トリチオールエタノールアミン塩で
あることを特徴とする請求項19記載の金属表面の反応
性保持方法。 - 【請求項21】 上記トリアジントリチオール金属塩が
形成された金属を、上記反応化合物の溶液に浸漬し、上
記トリアジントリチオール金属塩に上記反応化合物を反
応若しくは吸着させたことを特徴とする請求項1,2,
3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,1
3,14,15,16,17,18,19または20記
載の金属表面の反応性保持方法。
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JP3823189B2 (ja) | 2006-09-20 |
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