JP2001199841A - 乳化口紅用組成物 - Google Patents

乳化口紅用組成物

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JP2001199841A JP2000007990A JP2000007990A JP2001199841A JP 2001199841 A JP2001199841 A JP 2001199841A JP 2000007990 A JP2000007990 A JP 2000007990A JP 2000007990 A JP2000007990 A JP 2000007990A JP 2001199841 A JP2001199841 A JP 2001199841A
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Koji Minami
孝司 南
Yoshikazu Soyama
美和 曽山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、保湿効果が高く且つ使用性に優れ
る乳化口紅用組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】 (a)L−アルギニン及び/又はその塩
を0.01重量%以上3重量%以下、(b)水膨潤性粘
土鉱物を0.5重量%以上10重量%以下配合すること
を特徴とする、乳化口紅用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乳化口紅用組成物に
関し、とくに保湿効果及び使用性の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】スティック状口紅やリップクリーム等に
代表される乳化口紅用組成物は、通常ワックスと油分を
基剤とする油性化粧料であり、各成分を加熱溶解して型
に流し込み、固化したものである。このような口紅用組
成物は従来水性成分を含有しないものであったが、近
年、皮膚や唇におけるモイスチャーバランスの重要性が
広く認識されるようになると、このような口紅用組成物
においても水や保湿剤を配合して、皮膚や唇に対する保
湿性や使用感を高めようとする試みが行われるようにな
った。古くは、例えば特開昭53−127841、特開
昭54−49337号公報のように水を界面活性剤と多
価アルコールと共に加えることにより油中水型乳化口紅
を得る方法が知られている。また、このような界面活性
剤による乳化口紅用組成物では経時的な水の揮発のため
に中身がやせてしまったり、表面のつやが失われたり、
また、色材が油相から水相、あるいは水相から油相にマ
イグレーションするために色調の変化を生じるといった
問題点があったが、これを改善するものとして、特開昭
62−48614号公報には水膨潤性粘土鉱物と、該水
膨潤性粘土鉱物に対して10〜100重量%の水を配合
した乳化口紅用組成物が報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の乳化口紅用組成物においては、何れもある程度の保
湿効果を有するものであったが、近年、唇への保湿効果
をより高めることが重要となってきた。本発明は前記従
来技術に鑑み為されたものであり、その目的は保湿効果
が高く且つ使用性にも優れた乳化口紅用組成物を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成するために鋭意検討を行った結果、L−アルギニ
ン及び/又はその塩と水膨潤性粘土鉱物を、配合するこ
とにより、唇への保湿効果と唇の改善効果に優れること
を見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明にかか
る乳化口紅用組成物は、(a)L−アルギニン及び/又
はその塩を0.01重量%以上3重量%以下、(b)水
膨潤性粘土鉱物を0.5重量%以上10重量%以下配合
することを特徴とする。
【0005】また、本発明にかかる乳化口紅用組成物に
おいては、前記水膨潤性粘土鉱物がモンモリロナイト系
粘土鉱物であることが好適である。また、本発明にかか
る乳化口紅用組成物においては、前記L−アルギニンの
塩が、L−アルギニン塩酸塩であることが好適である。
【0006】また、本発明にかかる乳化口紅用組成物に
おいては、配合重量比(b)/(a)が0.5〜300
であることが好適である。また、本発明にかかる乳化口
紅用組成物においては、さらにグリセリンを配合するこ
とが好適である。
【0007】なお、本発明において「乳化口紅用組成
物」とは、メーキャップ化粧料である口紅に用いられる
組成物のことであり、スティック状、ペンシル状、軟膏
状等、口紅の具体的形態を問わず用いられる。また、本
発明は、唇への保湿効果を同様に必要とされるリップク
リームにも応用することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるL−アルギニ
ン及び/又はその塩は、通常市販されているL−アルギ
ニンをそのまま配合するか又は、その塩を用いてもよ
い。塩としては、カルシウム塩、マグネシウム塩、ナト
リウム塩などがあげられるが、なかでも塩酸塩が好まし
い。塩酸塩を用いる場合は、L−アルギニンを当量の塩
酸により中和して用いてもよい。また本発明の乳化口紅
用組成物におけるL−アルギニン及び/又はその塩の配
合量は、組成物全体の0.01〜3重量%である。0.
01重量%より配合量が少ないとうるおいの効果が不充
分となり、3重量%を超えて配合するとうるおい、使用
性共に効果を発揮せず、系が均一に溶解しない。
【0009】本発明で用いられる水膨潤性粘土鉱物とし
ては、モンモリロナイト、ザコウナイト、ノントロナイ
ト、サポナイト、ヘクトライト、バーミキュライト、合
成ヘクトライト等の天然及び合成水膨潤性粘土鉱物が使
用される。この中で特にモンモリロナイトが使用性の点
で好ましい。また本発明の乳化口紅用組成物における水
膨潤性粘土鉱物の配合量は、組成物全体の0.5〜10
重量%である。0.5重量%より配合量が少ないと、う
るおい、使用感共に不充分となる。そして10重量%を
超えて配合してもそれ以上の効果の向上は期待できず、
また系が均一に混ざらないことがある。
【0010】本発明の乳化口紅用組成物における(b)
水膨潤性粘土鉱物と(a)L−アルギニン及び/又はそ
の塩の配合重量比(b)/(a)は0.5〜300が特
に好適である。特にこの配合重量比の範囲において、両
成分の良好な相乗効果が認められる。本発明で用いられ
るワックスとしては通常化粧料に配合されるものであれ
ば、特に限定されず、例えば、牛脂、カルナバロウ、キ
ャンデリラロウ、ビースワックス、セレシン、マイクロ
クリスタリンワックス、固形パラフィン、モクロウ等が
挙げられる。
【0011】本発明において用いる保湿剤としては、通
常化粧料に配合されるものであれば特に限定されず、例
えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ヘキサメチ
レングリコール、イソプレングリコールポリエチレング
リコール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、キチ
ン、キトサン等が挙げられる。なお、本発明において
は、保湿剤の1種又は2種以上を配合できるが、固体保
湿剤は場合によっては結晶析出の懸念があることから、
液状のものであることが好ましく、特に好ましくはグリ
セリンである。グリセリンはその効果もさることなが
ら、水に対する溶解度が高いことや口紅等に多量に配合
しても不快な味にならないという優れた利点を有する。
【0012】本発明において、水は、L−アルギニン及
び/又はその塩及び保湿剤の溶媒としての機能を果たす
ものであり、イオン交換水、ミネラルウォーター等が使
用される。配合量としては、とくに限定はないが、L−
アルギニン及び/又はその塩の配合量以上が好ましい。
L−アルギニン及び/又はその塩の配合量より、水の配
合量が少ないと、L−アルギニン及び/又はその塩が溶
解しきれないことがあるので好ましくはない。
【0013】本発明の乳化口紅用組成物の製造方法とし
ては、各成分を任意の順序で混合すれば製造可能である
が、好ましくは予めL−アルギニン及び/又はその塩、
水、保湿剤、粘土鉱物を混合してから他の成分と混合す
るのがよく、さらに好ましくは乳化口紅用組成物の基剤
から油分及び必要に応じて界面活性剤の一部となり、こ
れに水、保湿剤、粘土鉱物からなる混合物と混合して油
中水型乳化物を調製し、その後残部と混合する方法が取
られる。
【0014】乳化口紅用組成物には通常、ワックスの他
に油分等を含有しているが、本発明の乳化口紅用組成物
においても本発明の効果を損なわない限りこれら成分を
含有していてよい。油分としては、例えばスクワラン、
流動パラフィン、ワセリン等の炭化水素油、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、12−ヒドキシステ
アリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、バチ
ルアルコール等の高級アルコール、セチル−2−エチル
ヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2
−オクチルドデシルミリステート、ネオペンチルグリコ
ール−2−エチルヘキサノエート、トリオクタン酸グリ
セリル、テトラオクタン酸ペンタエリスリトール、トリ
イソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリ
セリル、イソプロピルミリステート、ミリスチルミリス
テート、トリオレイン酸グリセリル等のエステル類、オ
リーブ油、アボカド油、ホホバ油、ヒマワリ油、サフラ
ワー油、椿油、シア脂、マカデミアナッツ油、ミンク
油、ラノリン、液状ラノリン、酢酸ラノリン、ヒマシ油
等の油脂、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサ
ン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコー
ン、高重合度のガム状アミノ変性シリコーン等のシリコ
ーン系油分、パーフロロポリエーテル、パーフロロカー
ボン等のフッ素油分等が挙げられる。なお、本発明にお
いて、油分の配合量は組成物全量中50重量%以上、特
に70重量%以上であることが好ましい。
【0015】また、本発明の効果を損なわない範囲で通
常化粧料に配合されるその他の成分を配合してもよい。
例えば、界面活性剤、紫外線防御剤、pH調整剤、防腐
剤、酸化防止剤、キレート剤、増粘剤、皮膜形成剤、高
分子化合物、香料、顔料、粉末、その他の薬剤が挙げら
れる。本発明の乳化口紅用組成物は、成分を加熱融解し
てスティックや中皿内に流し込んで冷却固化して得られ
るスティックや中皿型の乳化口紅用組成物であり、具体
例としては口紅の他に、リップクリーム、ファンデーシ
ョン、頬紅、アイシャドー等の固形メーキャップ化粧
料、チック、ポマード等の固形毛髪化粧料にも応用する
ことができる。
【0016】以下に具体例を挙げて、本発明の好適な実
施の形態について説明するが、それに先立って本発明で
用いた保湿性(うるおい)及び使用性(のび)の試験方
法について、説明する。
【0017】<使用性(のび)>製造直後の試料を女性
パネラー10名により唇に塗布してもらい、使用感の官
能評価を行った。評価基準は以下の通り。 ○:使用性が軽いと判定したパネラーが9名以上 △:使用性が軽いと判定したパネラーが5〜8名 ×:使用性が軽いと判定したパネラーが4名以下
【0018】<うるおい>製造直後の試料を女性パネラ
ー10名により唇に塗布してもらい、塗布後1時間後に
保湿性の官能評価を行った。評価基準は以下の通り。 ○:しっとり感があると判定したパネラーが9名以上 △:しっとり感があると判定したパネラーが5〜8名 ×:しっとり感があると判定したパネラーが4名以下
【0019】試験1 L−アルギニン及び/又はその塩
と水膨潤性粘土鉱物の効果 まず、L−アルギニン及び/又はその塩の配合量の検討
を行った。結果を次の表に示す。
【表1】 比較例 実施例 実施例 実施例 実施例 比較例 1 1 2 3 4 2 乳化ベース; (1)合成ヘクトライト(*1) 3 3 3 3 3 3 (2)界面活性剤(*2) 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 (3)メチルフェニルホ゜リシロキサン 10.5 10.5 10.5 10.5 10.5 10.5 (4)精製水 3 3 3 3 3 3 (5)グリセリン 1 1 1 1 1 1 (6)L-アルギニン塩酸塩 0 0.01 0.5 1 3 5 油相; (7)(7)マイクロクリスタリンワックス 1 1 1 1 1 1 (8)セレシンワックス 15 15 15 15 15 15 (9)シ゛イソステアリン酸ク゛リセリル 10 10 10 10 10 10 (10)マカデミアナッツ油 10 10 10 10 10 10 (11)流動パラフィン 10 10 10 10 10 10 (12)トリ-2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 31 30.99 30.5 30 28 26 顔料; (13)赤色202 5 5 5 5 5 5 合計 100 100 100 100 100 100 配合重量比(b)/(a) − 300 6 3 1 0.6 うるおい △ ○ ○ ○ ○ △ 使用性 ○ ○ ○ ○ ○ △ その他 溶解せず *1:ラポナイトXLG(ラポルテ社製) *2:ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体
【0020】(製法)まず、(1)〜(6)で乳化ベー
スを調製した。すなわち、(3)に(1)、(2)を常
温で分散し(油相部)、(4)〜(6)を混合溶解(水
相部)した後、これを前記油相部に添加分散して乳化ベ
ースを得た。次に、(7)〜(12)を加熱溶解した油相
に、(13)を分散した後、前記乳化ベースを添加して十
分撹拌混合し、金型に流し込んで放冷し、スティック状
乳化口紅を製造した。
【0021】表1の結果より、水膨潤性粘土鉱物だけ
(比較例1)では、うるおい感の向上は認められないこ
とがわかる。L−アルギニン塩酸塩及び水膨潤性粘土鉱
物の両者を組合せた場合(実施例1〜4)には、L−ア
ルギニン塩酸塩を組成物全体の0.01〜3重量%の範
囲で配合した場合に使用性を損なうことなくうるおいが
相乗的に向上した。L−アルギニン塩酸塩が3重量%を
超える(比較例2)とうるおい、使用性共に劣る結果と
なった。したがって、本発明の乳化口紅用組成物におけ
るL−アルギニン及び/又はその塩の配合量は、0.0
1重量%以上3重量%以下であることがわかる。
【0022】次に水膨潤性粘土鉱物の配合量の検討を行
った。次の表に結果を示す。
【表2】 比較例 実施例 実施例 実施例 実施例 3 5 6 7 8 乳化ベース; (1)合成ヘクトライト(*1) 0 0.5 1 5 10 (2)界面活性剤(*2) 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 (3)メチルフェニルホ゜リシロキサン 10.5 10.5 10.5 10.5 10.5 (4)精製水 3 3 3 3 3 (5)グリセリン 1 1 1 1 1 (6)L-アルギニン塩酸塩 1 1 1 1 1 油相; (7)(7)マイクロクリスタリンワックス 1 1 1 1 1 (8)セレシンワックス 15 15 15 15 15 (9)シ゛イソステアリン酸ク゛リセリル 10 10 10 10 10 (10)マカデミアナッツ油 10 10 10 10 10 (11)流動パラフィン 10 10 10 10 10 (12)トリ-2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 33 32.5 32 28 23 顔料; (13)赤色202 5 5 5 5 5 合計 100 100 100 100 100 配合重量比(b)/(a) 0 0.5 1 5 10 うるおい △ ○ ○ ○ ○ 使用性 ○ ○ ○ ○ ○ *1:ラポナイトXLG(ラポルテ社製) *2:ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 (製法)は前記実施例に準ずる。
【0023】表2の結果より、L−アルギニン塩酸塩だ
けではうるおい感の向上は認められないことがわかる。
両者を組合せた場合には、水膨潤性粘土鉱物を組成物全
体の0.5〜10重量%の範囲で配合した場合に使用性
を損なうことなくうるおいが相乗的に向上することかが
わかる。水膨潤性粘土鉱物が10重量%を超えるとのび
が重くなった。
【0024】したがって、本発明の乳化口紅用組成物に
おける水膨潤性粘土鉱物の配合量は、0.5重量%以上
10重量%以下であることがわかる。また、成分(b)
の水膨潤性粘土鉱物と成分(a)のL−アルギニン及び
/又はその塩の配合重量比についてみてみると、少なく
とも(b)/(a)が0.5〜300のとき、うるお
い、使用性共に良好であることがわかる。
【0025】試験2 保湿効果 本発明の乳化口紅用組成物の保湿効果を実際に唇のコン
ダクタンスにより調べた。すなわち、まず、試料塗布前
の唇のコンダクタンスを測定した(塗布前)。次に、試
料を唇に塗布し、すぐにふき取ってコンダクタンスを測
定した(塗布直後)。試料をもう一度塗布し、1時間後
にふき取ってまたコンダクタンスを測定した(1時間
後)。各群男性パネラー5名とし、その平均コンダクタ
ンスを算出し、次式によってコンダクタンスを求めた。 コンダクタンス比=(塗布直後又は1時間後の平均コン
ダクタンス)/(塗布前の平均コンダクタンス)
【0026】よって、コンダクタンス比が大きい程、唇
水分量が増加し、保湿効果が高いことを示している。な
お、コンダクタンス測定にはSKICON−100
(I.B.S.社製)を用いた。
【0027】表3に本発明にかかる乳化口紅用組成物の
リップクリーム(実施例3)ならびに比較例(比較例
3)のリップクリームを使用した際の唇におけるコンダ
クタンス比を示す。
【表3】 水膨潤性 L−アルギ 水 グリセリン コンダク 粘土鉱物 ニン塩酸塩 タンス比 比較例3 0 1 3 1 1.3 実施例3 3 1 3 1 2.5 比較例1 3 0 3 1 1.8
【0028】表3からわかるように、水膨潤性粘土鉱物
を全く配合しない比較例、及びL−アルギニン塩酸塩を
配合しない比較例1の場合は、塗布前に比してコンダク
タンスは上昇するものの2倍以下であった。これに対し
て、L−アルギニン塩酸塩及び水膨潤性粘土鉱物を配合
した実施例3ではコンダクタンス比が2倍以上となり、
高い保湿効果が認められた。
【0029】
【実施例】以下に本発明の実施例をさらに挙げるが、本
発明はこれらに限定されるものではない。なお、配合量
は全て重量%である。また使用性及びうるおいの評価は
前記の通りである。
【0030】実施例9 乳化口紅 乳化ベース; (1)合成ヘクトライト(表1と同じ) 3.0重量% (2)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5 (3)メチルフェニルポリシロキサン 10.0 (4)精製水 1.5 (5)グリセリン 0.2 (6)L−アルギニン 0.5 油相; (7)マイクロクリスタリンワックス 1.0 (8)セレシンワックス 14.0 (9)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 35.0 (10)リンゴ酸ジイソステアリル 10.0 (11)ジイソステアリン酸グリセリル 残 部 (12)酸化鉄赤 2.0 (13)二酸化チタン 4.0 (評価) うるおい:○ 使用性 :○ (製法)表1と同様にして、乳化口紅を得た。
【0031】実施例10 リップクリーム 乳化ベース; (1)合成ヘクトライト(表1と同じ) 3.0重量% (2)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5 (3)メチルフェニルポリシロキサン 10.0 (4)精製水 1.0 (5)グリセリン 7.0 (6)L−アルギニン塩酸塩 0.5 油相; (7)マイクロクリスタリンワックス 1.0 (8)セレシンワックス 14.0 (9)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 40.0 (10)リンゴ酸ジイソステアリル 10.0 (11)ジイソステアリン酸グリセリル 残 部 (評価) うるおい:○ 使用性 :○
【0032】(製法)(3)に(1)、(2)を常温で
分散した(油相部)。(4)〜(6)を混合溶解(水相
部)した後、これを前記油相部に添加分散して乳化ベー
スを得た。これを(7)〜(11)を加熱溶解したもの
に添加して十分撹拌混合した。これを金型に流し込んで
放冷し、リップクリームを得た。
【0033】実施例11 乳化口紅 乳化ベース; (1)モンモリロナイト(Vanderbuilt社製ビーガムHV) 3.0重量% (2)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5 (3)ジメチルポリシロキサン 10.0 (4)精製水 3.0 (5)グリセリン 0.2 (6)L−アルギニン塩酸塩 1.5 油相; (7)カルナバロウ 1.0 (8)セレシンワックス 14.0 (9)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 30.0 (10)リンゴ酸ジイソステアリル 10.0 (11)オリーブ油 5.0 (12)ジイソステアリン酸グリセリル 残 部 (13)酸化鉄赤 2.0 (14)二酸化チタン 4.0 (15)雲母チタン 2.0 (評価) うるおい:○ 使用性 :○ (製法)表1と同様にして、乳化口紅を得た。
【0034】実施例12 乳化口紅 乳化ベース; (1)合成ヘクトライト(表1と同じ) 3.0重量% (2)ソルビタンセスキオレート 0.5 (3)流動パラフィン 10.0 (4)精製水 1.5 (5)グリセリン 1 (6)L−アルギニン塩酸塩 0.1 油相; (7)ポリエチレンワックス 11.0 (8)セレシンワックス 2.0 (9)マカデミアナッツ油 35.0 (10)スクワラン 10.0 (11)ジイソステアリン酸グリセリル 残 部 (12)酸化鉄赤 2.0 (13)二酸化チタン 4.0 (評価) うるおい:○ 使用性 :○ (製法)表1と同様にして、乳化口紅を得た。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、L−アルギニン及び/
又はその塩を0.01重量%以上3重量%以下、水膨潤
性粘土鉱物を0.5重量%以上10重量%以下配合した
ので、保湿効果が高く且つ使用性に優れた乳化口紅用組
成物を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA122 AB232 AB242 AB441 AB442 AC012 AC022 AC121 AC122 AC372 AC422 AC442 AC581 AC792 AD022 AD152 AD162 CC13 DD11 DD27 DD31 EE07 EE12 FF05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)L−アルギニン及び/又はその塩
    を0.01重量%以上3重量%以下、(b)水膨潤性粘
    土鉱物を0.5重量%以上10重量%以下配合すること
    を特徴とする、乳化口紅用組成物。
  2. 【請求項2】 前記水膨潤性粘土鉱物がモンモリロナイ
    ト系粘土鉱物であることを特徴とする請求項1記載の乳
    化口紅用組成物。
  3. 【請求項3】 前記L−アルギニンの塩が、L−アルギ
    ニン塩酸塩であることを特徴とする請求項1、2記載の
    乳化口紅用組成物。
  4. 【請求項4】 配合重量比(b)/(a)が0.5〜3
    00であることを特徴とする請求項1から3いずれかに
    記載の乳化口紅用組成物。
  5. 【請求項5】 さらにグリセリンを配合することを特徴
    とする請求項1から4いずれかに記載の乳化口紅用組成
    物。
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