JPH0726245A - 増粘ゲル化剤及び増粘ゲル状組成物 - Google Patents

増粘ゲル化剤及び増粘ゲル状組成物

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JPH0726245A
JPH0726245A JP19426793A JP19426793A JPH0726245A JP H0726245 A JPH0726245 A JP H0726245A JP 19426793 A JP19426793 A JP 19426793A JP 19426793 A JP19426793 A JP 19426793A JP H0726245 A JPH0726245 A JP H0726245A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 イオン性界面活性物質の存在下で、ショ糖脂
肪酸ジエステルが水相中で会合体を形成する増粘ゲル化
剤又は増粘ゲル状組成物。また、高級脂肪族アルコール
及び/又は高級脂肪酸を配合した前記増粘ゲル化剤又は
増粘ゲル状組成物。 【効果】 優れた増粘ゲル化能、安全性、安定性、使用
性を有するとともに、これを水中油型乳化組成物に適用
した場合には使用後の塗布膜が撥水性を有し、保持性が
向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は増粘ゲル化剤及び増粘ゲ
ル状組成物、特に界面活性剤を用いた増粘ゲル化剤及び
増粘ゲル状組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】医薬品、化粧品等の分野においてその剤
型保持の為に種々の水性の増粘ゲル化剤が用いられてい
る。例えば、有機化合物としては多糖類、カゼイン等の
天然高分子、ポリオキシエチレン、アクリル酸ポリマ−
等の合成高分子が、また、無機化合物としては、モンモ
リロナイトをはじめとする各種粘土鉱物やシリカなど
が、増粘ゲル化剤の目的・効果に応じて適宣選択使用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような増粘ゲル化
剤を医薬品や化粧品に利用する場合、これらは人体に使
用するために高い安全性を要求されることは当然なが
ら、同時に外用として皮膚に対して使用されるものの場
合には使用したときの感触、すなわち使用性のよさなど
が要求される。このため、上記の目的で使用される増粘
ゲル化剤は高い安全性と好ましい使用性、そして良好な
増粘ゲル化能をあわせ持つことが要求されるが、従来の
増粘ゲル化剤には上記3点を充分に満たすものは知られ
ていなかった。
【0004】例えば、高分子系のものは安全性も比較的
高く、少量の添加で良好な増粘ゲル化能を発揮するが、
皮膚に使用した場合は高分子特有の「ぬめり感」を生
じ、好ましくない使用感を有する。また、粘土鉱物はチ
キソロピ−性が高くてさっぱりとした使用感であり使用
性の点では好ましいが、離液が起こりやすく不安定であ
る。このため、安全性、使用性及び増粘ゲル化能に優れ
た増粘ゲル化剤の開発が望まれていた。
【0005】一方、水中油型乳化組成物においては、一
般に安定性向上のために前記のような水性の増粘ゲル化
剤が配合される。しかしながら、このような増粘ゲル化
剤を用いた水中油型乳化組成物では、例えば皮膚に塗布
した場合、まず、外相の水相中にある増粘ゲル化剤が皮
膚上に被膜を形成してしまい、その上に油相が配置され
ることになる。しかも、増粘ゲル化剤自体が親水性であ
るために、水洗時には増粘ゲル化剤ごと油相も洗い流さ
れてしまい、油分が配合されているのもかかわらず十分
な耐水性が得られず、塗布面上での保持性に問題があっ
た。
【0006】すなわち、化粧料等の水中油型乳化組成物
を皮膚に塗布した場合、長時間にわたってその効果が持
続することが望まれるが、前記のような水性の増粘ゲル
化剤を配合した水中油型乳化組成物では、耐水性が低い
ために、夏季には発汗、水浴等により容易に剥離してし
まい、その効果を長時間にわたって持続することが極め
て困難であった。また、冬季には乾燥した外気条件や水
仕事などによりヒビ、アカギレ、肌荒れなどを生じやす
く、これらの予防、治療に各種薬剤を配合したクリーム
が用いられているものの、やはり前記のような水性の増
粘ゲル化剤を配合した水中油型乳化組成物では、皮膚上
での保持性が低いため、効果が制限されてしまうという
課題があった。
【0007】本発明は前記従来技術の課題に鑑み成され
たものであり、その目的は安全性、使用性に優れ、しか
も良好な増粘ゲル化を行うことができる水性増粘ゲル化
剤又は増粘ゲル状組成物を提供することにあり、更に
は、水性分散媒中に前記水性増粘ゲル化剤を用いた水中
油型乳化組成物の使用後の塗布膜が撥水性を有する増粘
ゲル化剤又は増粘ゲル状組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者等が鋭意検討を重ねた結果、食品添加物、化
粧品などに広く利用され、安全性も良好であるショ糖脂
肪酸エステルを溶媒分別で精製して得られたショ糖脂肪
酸ジエステルを用いると優れた増粘ゲル化能を発揮し、
更にこれを水中油型乳化組成物に用いれば使用後の塗布
膜が撥水性を有し、塗布膜の耐水性が向上することを見
出した。すなわち、さほど高分子構造を有していないシ
ョ糖脂肪酸ジエステルが水相中に存在すると、特定構造
の会合体を形成し、この会合体があたかも水溶性高分子
のように機能することによって、系が増粘ゲル化するこ
とが判明した。
【0009】そして、本来ショ糖脂肪酸ジエステルは親
油性が比較的高いため、前記会合体によって増粘ゲル化
された水中油型乳化組成物を、例えば皮膚へ塗布した場
合などには、無論上記会合体が容易に破壊され、親水性
の低いショ糖脂肪酸ジエステルに戻るため、これらの存
在は水中油型乳化組成物の撥水性を害さず、油相成分と
共に優れた撥水性を発揮し得るのである。本発明者らは
また、カラムクロマト精製によって得られた純粋なショ
糖脂肪酸ジエステルを用いて詳細に検討を行った結果、
純粋なショ糖脂肪酸ジエステルでは水への分散が困難で
増粘ゲル化するのに長時間を要するが、少量のイオン性
界面活性物質を含有するショ糖脂肪酸ジエステルを用い
ると容易に均一に分散することを見出した。
【0010】更に、前記ショ糖脂肪酸ジエステルが水相
中で会合体を形成する増粘ゲル化剤又は増粘ゲル状組成
物に高級脂肪族アルコール及び/又は高級脂肪酸を配合
すると、増粘ゲル化能が向上することも見出した。すな
わち、本出願の請求項1記載の増粘ゲル化剤は、ショ糖
脂肪酸ジエステルと、イオン性界面活性物質からなるこ
とを特徴とする。そして、本出願の請求項2記載の増粘
ゲル化剤は、請求項1に記載の増粘ゲル化剤において、
ショ糖脂肪酸ジエステルに対して、0.4〜20モル%
のイオン性界面活性物質を含有することを特徴とする。
【0011】請求項3記載の増粘ゲル状組成物は、請求
項1又は2記載の増粘ゲル化剤を水相中に含有している
ことを特徴とする。請求項4記載の増粘ゲル状組成物
は、イオン性界面活性物質の存在下で、ショ糖脂肪酸ジ
エステルが水相中で会合体を形成していることを特徴と
する。請求項5記載の増粘ゲル状組成物は、請求項3又
は4に記載の増粘ゲル状組成物において、DSC(示唆
走査型熱量測定)にてショ糖脂肪酸ジエステルの会合体
の吸熱ピークを有することを特徴とする。
【0012】請求項6記載の増粘ゲル状組成物、請求項
3〜5に記載の増粘ゲル状組成物において、ショ糖脂肪
酸ジエステルが水相中でラメラ構造を形成していること
を特徴とする。請求項7記載の増粘ゲル状組成物は、請
求項3〜6に記載の増粘ゲル化組成物において、ショ糖
脂肪酸ジエステルが水相中でそのサブセル構造が六方晶
であるラメラ構造を形成していることを特徴とする。
【0013】また、本発明の請求項8記載の増粘ゲル化
剤及び/又は増粘ゲル状組成物は、請求項1〜7に記載
の増粘ゲル化剤又は増粘ゲル状組成物において、高級脂
肪族アルコール及び/又は高級脂肪酸を含有することを
特徴とする。そして、請求項9記載の増粘ゲル化剤及び
/又は増粘ゲル状組成物は、請求項8記載の増粘ゲル化
剤及び/又は増粘ゲル状組成物において、ショ糖脂肪酸
ジエステルが50モル%以上100モル%未満、高級脂
肪族アルコール及び/又は高級脂肪酸が0モル%より多
く50モル%以下であり、これら混合物全量に対してイ
オン性界面活性物質を0.4〜20モル%含有すること
を特徴とする。
【0014】請求項10記載の増粘ゲル状組成物は、請
求項3〜9に記載の増粘ゲル状組成物において、水相中
でショ糖脂肪酸ジエステルが会合体を形成している水中
油型乳化組成物であることを特徴とする。請求項11記
載の増粘ゲル状組成物は、請求項10記載の増粘ゲル状
組成物において、水に対する接触角が60°以上である
ことを特徴とする。
【0015】以下に本発明の構成を詳細に説明する。本
発明に係る増粘ゲル化剤及び増粘ゲル状組成物は、通常
非イオン性界面活性剤として用いられているショ糖脂肪
酸ジエステルが水相中で会合体を形成することによって
系を増粘ゲル化するものである。そして、これを水中油
型乳化組成物に適用すれば配合されている油分の撥水性
が損われることなく、該水中油型乳化組成物の使用後の
塗布膜が撥水性を示し、塗布膜が耐水性を有する。本発
明において用いるショ糖脂肪酸ジエステルは、その脂肪
酸が炭素数12〜22の飽和あるいは不飽和の、直鎖あ
るいは分岐を持つものであり、二つの脂肪酸は異なって
もよい。
【0016】ショ糖脂肪酸ジエステル中に他のショ糖脂
肪酸エステル、例えばショ糖脂肪酸モノエステルやショ
糖脂肪酸トリエステルが不純物として含有されていても
本発明に係る増粘ゲル化剤又は増粘ゲル状組成物が得ら
れるが、不純物の含有率は最大で50%であり、好まし
くは40%以下、更に好ましくは30%以下である。但
し、不純物としてモノエステルとトリエステルが共存す
る場合で、モノエステルとトリエステルとの比が1:3
〜1:20の範囲内にあれば、ジエステルの含有率が5
0%より少なくても良く、この場合のジエステルの含有
率は35%以上、好ましくは40%以上である。
【0017】ショ糖脂肪酸ジエステルについて、ゲル化
あるいは増粘の重要な因子としてTc(溶液中における
各ショ糖脂肪酸エステルの固液転移濃度を示し、例えば
DSC(走査型熱量測定機)によって測定することがで
きる)が挙げられる。増粘剤としては、ショ糖脂肪酸ジ
エステルのTcが低くても使用可能であり、ゲル化剤と
してはショ糖脂肪酸ジエステルのTcが高くてもよい。
【0018】一般に市販されているショ糖脂肪酸エステ
ルはモノエステル、ジエステル、トリエステル、及びそ
の他の不純物の混合物であり、本発明で用いるような純
度の高いショ糖脂肪酸ジエステルを得るためには、溶媒
分別やカラムクロマトグラフィーによって精製する必要
がある。カラムクロマトグラフィーにて精製すればジエ
ステル純度99%以上の高純度品を得ることができる。
ショ糖脂肪酸ジエステルは単独では水に非常に分散しに
くい。このため、水に良好に分散させるためにイオン性
界面活性物質を併用することが好適である。
【0019】イオン性界面活性剤としては、脂肪酸石
鹸、エーテルカルボン酸およびその塩、アルカンスルホ
ン酸塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、ジアルキ
ルスルホコハク酸塩、高級脂肪酸アミドのスルホン酸
塩、アルキルアリルスルホン酸塩、高級アルコール硫酸
エステル塩、二級高級アルコール硫酸エステル塩、アル
キルおよびアルキルアリルエーテル硫酸エステル塩、グ
リセリン脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸
アルキロールアミドの硫酸エステル塩、硫酸化油、リン
酸エステル塩、アミノ酸、コラーゲン加水分解物と高級
脂肪酸縮合物、コラーゲン加水分解物誘導体等のアニオ
ン性界面活性剤、およびアルキルアミン塩、ポリアミン
またはアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキルトリ
メチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウ
ム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アル
キルピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジ
アルキルモルホリニウム塩等のカチオン界面活性剤等を
用いることができ、好ましくは親油基の炭素数が12〜
22のイオン性界面活性剤であり、特に好ましいものは
親油基の炭素数12〜22のアニオン性あるいはカチオ
ン性界面活性剤である。
【0020】本発明の増粘ゲル化剤又は増粘ゲル状組成
物が水相中で会合体を形成し、増粘ゲル化するために
は、ショ糖脂肪酸ジエステルに対してイオン性界面活性
物質が0.4モル%〜20モル%配合されることが好ま
しく、さらに好ましくは1モル%〜8モル%である。水
溶性のイオン性界面活性物質が多くなると撥水性が得ら
れなくなり、イオン性界面活性物質が少ないとショ糖脂
肪酸ジエステルが分散しにくい。
【0021】本発明の増粘ゲル化剤は、水相中でショ糖
脂肪酸ジエステルが補水間隔の広い安定なラメラ構造か
らなる会合体を形成するために、水相をゲル化できると
いう特徴を有する。本発明の増粘ゲル化剤又は増粘ゲル
状組成物が水相中で会合体を形成していることはDSC
(走査型熱量測定機)により確認することができる。シ
ョ糖脂肪酸ジエステルをイオン性界面活性物質を用いて
水に溶解した増粘ゲル状組成物をDSC(走査型熱量測
定機)で測定すれば、ひとつの吸熱ピーク(以下このピ
ークをPsとする)が認められ、これはショ糖脂肪酸ジ
エステルが水相中で会合体を形成していることを示して
いる。本発明の増粘ゲル状組成物においてDSC(走査
型熱量測定機)を測定すれば、このPsが認められる。
【0022】本発明者らは前記会合体の構造を明らかに
するために、前記組成物について小角X線回折法にてX
線解析を行った。その結果、六方晶(α構造)のサブセ
ルから成る会合体を形成していることが確認された。従
って、本発明の増粘ゲル化剤又は増粘ゲル状組成物にお
いて、水相中で形成されている会合体の構造について、
次のような構造を有していることが理解される。すなわ
ち、水相中ではショ糖脂肪酸ジエステル分子が図1に示
すように配列し、このような配列において、六方晶形の
サブセル構造を有している。各分子の親水基及び疎水基
はその親和性により同じ方向性をもって隣り合ってお
り、このような配列が連なって層を成し、親水基を水相
側に、疎水基を互に向け合ったラメラ構造を形成するも
のである。
【0023】本発明の増粘ゲル化剤は、その少量を水相
に均一に分散することで、水相を容易に増粘ゲル化でき
るが、増粘ゲル化剤の添加量としては、増粘ゲル化しよ
うとする組成物に対して1重量%以上、好ましくは2重
量%以上、更に好ましくは3重量%以上である。増粘ゲ
ル化剤の添加量が多くなるにともなってゲル硬度も高く
なる。
【0024】また、本発明者らは前記ショ糖脂肪酸ジエ
ステルとイオン性界面活性物質を含有する増粘ゲル化剤
又は増粘ゲル状組成物に高級脂肪族アルコール及び/又
は高級脂肪酸を併用すると、増粘ゲル化能が更に向上す
ることを見出した。増粘ゲル化能が向上する配合比率と
しては、ショ糖脂肪酸ジエステルが50モル%以上10
0%未満、高級脂肪族アルコール及び/又は高級脂肪酸
が0モル%より多く50モル%以下、これらの混合物全
量に対してイオン性界面活性物質が0.4モル%〜20
モル%以下であり、好ましくはショ糖脂肪酸ジエステル
が75モル%以上100%未満、高級脂肪族アルコール
及び/又は高級脂肪酸が0モル%より多く25モル%以
下であり、更に好ましくはショ糖脂肪酸ジエステルが8
0モル%以上100モル%未満、高級脂肪族アルコール
及び/又は高級脂肪酸が0モル%より多く20モル%以
下である。
【0025】前記高級脂肪族アルコール及び/又は高級
脂肪酸を配合した増粘ゲル化剤又は増粘ゲル状組成物に
おいてもDSC(走査型熱量測定機)で前記ショ糖脂肪
酸ジエステルの会合体の吸熱ピーク(Ps)は観察され
る。但し、高級脂肪族アルコール及び/又は高級脂肪酸
の配合比率が大きくなるにともなって、Psは小さくな
り、代りにPsよりも高温部に観察される吸熱ピークが
大きくなる。尚、本発明で用いられる高級脂肪族アルコ
ール及び/又は高級脂肪酸としては、その脂肪鎖が炭素
数12以上の飽和あるいは不飽和の、直鎖あるいは分岐
をもつものであり、これらを一種又は二種以上を用いて
もよい。例えば、セタノール、ステアリルアルコール、
ベヘニルアルコール、バチルアルコール、ステアリン
酸、ベヘニン酸等が挙げられる。
【0026】本発明に係る増粘ゲル化剤を得る方法とし
ては、前記必須成分をクロロホルム等の溶媒に混合溶解
後、溶媒を留去して均一な増粘ゲル化剤を得ることがで
きる。前記必須成分は予め均一にしておく必要は特にな
いが、増粘ゲル状組成物を調製する時の調製時間を短縮
するためには予め均一にしておくと良い。本発明の増粘
ゲル状組成物は、前記増粘ゲル化剤を水又は水性溶媒等
の水相に溶解して得ることができる。このような水性溶
媒としては、例えば、エチルアルコ−ル、イソプロピル
アルコ−ル、メチルアルコ−ル、プロピレングリコ−
ル、1,3−ブチレングリコ−ル、グリセリン、エチレ
ングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、又はこれらの
水溶液等が挙げられる。
【0027】また、この増粘ゲル状組成物に他の成分を
配合して、化粧料や医薬品等とすることも可能である。
例えば、水溶性薬剤等の成分を添加して、ゲル剤、ロー
ション、美容液等を調製することができる。あるいは、
前記増粘ゲル状組成物を予め調製した乳化物や可溶化物
に添加・混合して、クリ−ム、乳液、ローション等を調
製してもよい。これらもまた、本発明の増粘ゲル状組成
物である。
【0028】本発明の増粘ゲル状組成物はまた、化粧料
や医薬品等の増粘ゲル状組成物の製造課程において、前
記必須成分を会合体を形成する配合比で適宜配合して得
ることができる。例えば、油相に高級脂肪族アルコール
及び/又は高級脂肪酸を加えておき、水相と乳化後、シ
ョ糖脂肪酸ジエステル及びイオン性界面活性物質を混合
する方法が挙げられる。ショ糖脂肪酸ジエステル及びイ
オン性界面活性物質は、予め水相に添加してもよいが、
その場合には、乳化中に増粘する等の問題が起こりやす
くなる。また、乳化過程でショ糖脂肪酸ジエステルが界
面活性剤として消費されてしまい、水相中で会合体を形
成するのに要するショ糖脂肪酸ジエステル量が不足する
ので、所望の増粘ゲル状組成物を得るためには、乳化後
に会合体を形成するためのショ糖脂肪酸ジエステルを追
加しなければならない。
【0029】本発明の増粘ゲル化剤又は増粘ゲル状組成
物を前記のように乳化剤組成物に適用した場合にも前記
会合体が形成され、DSCにおいてショ糖脂肪酸ジエス
テルの会合体のピークが確認される。そして、このよう
な水中油型乳化組成物では、従来の親水性高分子等の増
粘ゲル化剤を用いた水中油型乳化組成物では得られなか
った塗布膜の撥水性が得られる。すなわち、水中油型乳
化組成物の特徴であるさっぱりとした使用感を有し、し
かも親水性高分子が配合された場合の欠点であるべたつ
きや、ぬめり感もなく、更に配合されている油分の撥水
性が損われることなく使用後の塗布膜が良好な撥水性を
示し、耐水性が優れてるため皮膚上などでの保持性に優
れているという特徴を有する。
【0030】撥水性は水に対する接触角を測定すること
で評価することができ、接触角が大きい程撥水性が高い
が、前記水中油型乳化組成物は接触角60°以上と極め
て高い撥水性を示す。本発明の増粘ゲル状組成物は、そ
の硬度が変化したり、分離したりするようなことが少な
く、経時的に非常に安定な増粘ゲル状組成物である。そ
して、本発明の増粘ゲル状組成物には用途、目的に応じ
て他の物質を配合することも可能であり、たとえば化粧
品に応用するならば香料類、防腐剤類、ビタミン類、粉
体、顔料等を配合できる。
【0031】無機粉末としては、例えばタルク、酸化チ
タン、カオリン、無水ケイ酸、ケイ酸塩、酸化亜鉛、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ベンガラ、黄酸化
鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、雲母、セリ
サイト、ナイロンパウダー、ポリエチレン末、セルロー
スパウダー、アクリル系樹脂、二酸化チタン、酸化鉄等
が挙げられる。無機顔料としては、例えばタルク、カオ
リン、炭酸カルシウム、亜鉛華、二酸化チタン、赤酸化
鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、チタンコーティッドマ
イカ、オキシ塩化ビスマス、ベンガラ、粘結顔料、グン
ジョウピンク、水酸化クロム、雲母チタン、黄酸化鉄、
酸化クロム、酸化アルミニウムコバルト、紺青、黒酸化
鉄、カーボンブラック、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウ
ム、ベントナイト、マイカ、酸化ジルコニウム、酸化マ
グネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、軽質炭酸カルシウ
ム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸マグネシウム、重質
炭酸マグネシウム、ニラミン等が挙げられ、これらの無
機粉末、無機顔料はそのまま配合してもよいが、シリコ
ーン処理、フッ素処理、金属石鹸処理、活性剤処理等に
より疎水化したものを配合してもよい。
【0032】また、油分としては、ジメチルポリシロキ
サン、メチルポリシロキサン、環状シロキサン、トリメ
チルケイ酸等のシリコン油、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘニン酸等の高級脂肪酸、コレステロ−ル等のス
テロ−ル類、流動パラフィン、オゾケライト、セレシン
ロウ、パラフィンロウ、ミクロクリスタルロウ、ワセリ
ン、スクワラン等の炭化水素、牛脂、豚油、アーモンド
油、アボガド油、オリーブ油、カカオ油、胡麻油、綿実
油、ヒマシ油、パーム核油、椰子油、パーム油、木ロ
ウ、落花生油等の油脂類、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリ
ン、キャンデリラロウ、カルバナロウ等のロウ類、ジエ
チルフタレート、ジブチルフタレート、コレステロ−ル
イソステアレ−ト等のエステル類が挙げられるが、シリ
コン油や炭化水素油を用いれば、さらに使用性、撥水性
が向上する。
【0033】これら油相には油溶性薬剤、酸化防止剤、
オクチルメトキシシンナメート等の紫外線吸収剤、親油
性の界面活性剤を配合することもできる。また、本発明
の撥水性水中油型乳化組成物は、その効果を損わない限
り各種剤型の化粧品や医薬品としたり、配合したりする
ことができ、クリーム、乳液、ローションの他、美容
液、メーキャップ化粧料、皮膚外用剤クリーム、クレン
ジング等のO/W乳化組成物に適用することができる。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
する。尚、本発明は実施例に限定されるものではない。
また、配合量は特に指定がない限り重量%で示す。ま
ず、本発明において用いるショ糖脂肪酸ジエステルの製
造例について説明する。製造例1 ショ糖ステアリン酸ジエステルの精製 1Lビ−カ−に、モノエステルを約30%含むとさ
れる市販ショ糖ステアリン酸エステル100gを秤取
し、メタノ−ル855mlと水45mlの混合液を加えて溶
媒の沸点近傍の温度で一度試料を溶解する。その後溶液
を44℃に保温し二相に分離させた後、上層(溶液相)
を分取する。なお、下層(固体相)の主成分はトリエス
テルであり、上層には、モノエステル及びジエステルが
主に含まれる。 この上層に水をエタノ−ル濃度が約
80v/v%になるように加え60℃にした後、25℃に
て沈殿物を生成させ、該沈殿物を分取する。この上層は
モノエステルを主成分とし、沈殿はジエスエテルを主成
分とする。 で得られた沈殿物をメタノ−ル720mlに溶解
し、その溶液に水を180ml加えて撹拌し、25℃にて
保温・静置して沈殿物を生成させ、その沈殿物を分取す
る。 の操作を再度行い、ショ糖ステアリン酸ジエステ
ルを約80%以上含む組成物を得ることができた。ショ
糖ステアリン酸ジエステル以外に存在する含有物として
は、ショ糖ステアリン酸モノエステル、トリエステル、
ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウムなどであった。
なお、原料ショ糖脂肪酸エステルに対する収率は約33
%であった。
【0035】製造例2 ショ糖オレイン酸モノ及びジエ
ステルの精製 1Lビ−カ−に、モノエステルを約70%含むとさ
れる市販ショ糖オレイン酸エステル50gを秤取し、メ
タノ−ル760ml、水190mlの混合液を加えて溶解し
−20℃で静置し、二相分離させた後沈殿部分(下層)
を分取する。ここで、上層はモノエステル、沈殿(下
層)はジエステル及びトリエステルの混合物を主成分と
する。 分取した沈殿部分にメタノ−ル760ml、水190
mlの混合液を加えて溶解し、−20℃で静置して再度二
相に分離させて沈殿部分を分取する。この操作を2回繰
り返す。ここで、上層はモノエステル、沈殿(下層)は
ジエステル及びトリエステルを主成分とする。 及びで得られた上層を濃縮してショ糖オレイン
酸モノエステルを得た。ショ糖オレイン酸モノエステル
の純度は約95%、収率は、原料ショ糖オレイン酸エス
テルに対して約65%であった。 及びで得られた下層をメタノ−ル97%溶液に
溶解し、室温で静置し上層を分取する。 で得られた上層を濃縮、乾燥してショ糖オレイン
酸ジエステルを得た。ショ糖オレイン酸ジエステルの純
度は65%以上、原料ショ糖オレイン酸エステルに対す
る収率は約25%であった。
【0036】製造例3 ショ糖ステアリン酸ジエステル
のカラムクロマトグラフィ−による精製 クロロホルム400mlを溶媒として市販品のカラム
クロマトグラフィ−用のシリカゲル200gを膨潤さ
せ、カラムクロマト管に充填し、製造法1によって得ら
れたショ糖ステアリン酸エステルを約10g付加した。 以下の溶媒を順次用いて段階溶離を行った。 i)メタノール:クロロホルム=8:92(体積比)1L ii)メタノ−ル:クロロホルム=15:85(体積比)
1L iii)メタノ−ル:クロロホルム=25:75(体積
比)1L 溶離液を70mlずつ分画し、各分画についてガスクロマ
トグラフィーとTLCでショ糖ステアリン酸ジエステル
を確認した。ジエステル分画を濃縮したところ、約4g
のショ糖ステアリン酸ジエステル(純度99%以上)が
分取できた。
【0037】製造例4 ショ糖オレイン酸ジエステルの
カラムクロマトグラフィ−による精製 クロロホルム400mlを溶媒として市販品のカラム
クロマトグラフィ−用のシリカゲル200gを膨潤さ
せ、カラムクロマト管に充填し、製造法2によって得ら
れたショ糖オレイン酸エステルを約10g付加した。 以下の溶媒を順次用いて段階溶離を行った。 i)メタノ−ル:クロロホルム=6:94(体積比)1L ii)メタノ−ル:クロロホルム=12:88(体積比)
1L iii)メタノ−ル:クロロホルム=20:80(体積
比)1L 溶離液を70mlずつ分画し、各分画についてガスクロマ
トグラフィーとTLCでショ糖オレイン酸ジエステルを
確認した。ジエステル分画を濃縮したところ、約2.5
gのショ糖オレイン酸ジエステル(純度99%以上)が
分取できた。
【0038】製造例5 ショ糖ステアリン酸ジエステル
の精製 1Lビーカーに、モノエステルを約30%含むとさ
れる市販ショ糖ステアリン酸エステル100gを秤取
し、メタノール800mlと水100ml混合液を加え
て溶媒の沸点近傍の温度で一度試料を溶解する。その
後、35℃にて沈殿物を生成させ、該沈殿物を分取し、
ショ糖ステアリン酸ジエステルを約40%、ショ糖ステ
アリン酸トリエステルを50%含む組成物を得ることが
できた。ショ糖ステアリン酸ジエステル、ショ糖ステア
リン酸トリエステル以外に存在する含有物としては、シ
ョ糖ステアリン酸モノエステル、ステアリン酸、ステア
リン酸ナトリウムであった。尚、原料ショ糖脂肪酸エス
テルに対する収率は約75%であった。
【0039】次に、以上のように製造されたショ糖脂肪
酸ジエステルと、高級脂肪族アルコール及び/又は高級
脂肪酸を用いた増粘ゲル化剤及びゲル状組成物の例につ
いて説明する。実施例1〜3 <増粘ゲル状組成物の調製>製造例1によって得られた
ショ糖ステアリン酸ジエステル(少量のステアリン酸ナ
トリウムをイオン性界面活性物質として含有する)を増
粘ゲル化剤として用い、下記表1の組成からなるゲルを
調製した。調製方法は、ショ糖ステアリン酸ジエステル
に精製水を加えて60℃に加熱し、十分膨潤させた後、
室温に放置してゲルを得た。 <ゲル硬度>前記増粘ゲル状組成物の25℃におけるゲ
ルの硬度をカ−ドテンションメ−タ−で測定した。結果
を表1に示す。
【0040】
【表1】 ──────────────────────────────────── 実施例1 実施例2 実施例3 ──────────────────────────────────── ショ糖ステアリン酸ジエステル 1.0% 3.0 5.0 ──────────────────────────────────── 水 99.0% 97.0 95.0 ──────────────────────────────────── ゲル硬度 直後 1 9 17 一カ月後 1 10 14 ──────────────────────────────────── 以上の結果より明らかなように、いずれのゲルにおいて
も、製造直後および一カ月経過後とも硬度の変化がな
く、分離もしない良好なものが得られた。
【0041】<DSC測定>前記実施例3のゲル状組成
物について、DSC(走査型熱量測定機)による測定を
行った。結果を図2に示す。尚、図2中、49℃のメイ
ンピークは純粋なショ糖ステアリン酸ジエステルのもの
で、56℃に僅かに現れているのは、不純物として含有
されていたショ糖ステアリン酸トリエステルのピークで
ある。以上のことから、本発明の増粘ゲル化剤又は増粘
ゲル状組成物は水相中でショ糖脂肪酸ジエステルが会合
体を形成し、この会合体が存在することによって系が増
粘ゲル化することが明らかとなった。
【0042】<X線解析>前記DSC測定で観察された
会合体の構造を調べるために、前記実施例3の増粘ゲル
状組成物について小角X線回折法で構造解析を行った。
その結果、図3に示すように21.5度付近に面間隔
4.1〓のピークが観測された。このことは、前記組成
物中にサブセル構造が六方晶(α構造)の会合体が形成
されていることを示すものである。
【0043】従って、本発明の増粘ゲル化剤又は増粘ゲ
ル状組成物においてショ糖脂肪酸ジエステルは水相中で
前記図1に示すような構造を有することが理解される。
すなわち、ショ糖脂肪酸ジエステル(例えばショ糖ステ
アリン酸ジエステル等)は前記図1に示すように配列し
ており、このような配列において、六方晶形のサブセル
構造を有している。各分子の親水基及び疎水基はその親
和性により同じ方向性をもって隣り合っており、このよ
うな配列が連なって層を成し、親水基を水相側に、疎水
基を互に向け合ったラメラ構造を形成するものである。
【0044】実施例4 高級脂肪族アルコール及び/又
は高級脂肪酸の影響 <増粘ゲル状組成物の調製>製造例3で得られたショ糖
ステアリン酸ジエステル(イオン性界面活性物質として
ステアリン酸ナトリウムを約1%含有する)と、高級脂
肪族アルコールとしてステアリルアルコールを種々の配
合比で混合し、クロロホルムで一旦溶解してから、濃縮
してクロロホルムを留去し、均一な増粘ゲル化剤を得
た。得られた増粘ゲル化剤を5%、精製水を95%の比
率で混合して溶解し、ゲル状組成物を調製した。
【0045】<ゲル硬度>前記ゲル状組成物の25℃に
おけるゲル硬度をカードテンションメーターにて測定
し、配合モル比とゲル硬度との関係を調べた。結果を図
4に示す。図4から明らかなように、本発明に係る増粘
ゲル化剤において、高級脂肪族アルコール及び/又は高
級脂肪酸のモル分率が0.5以下、すなわち、ショ糖脂
肪酸ジエステルが50モル%以上100%未満、高級脂
肪族アルコール及び/又は高級脂肪酸が0モル%より多
く50モル%以下の範囲において増粘ゲル化能を有し、
特に、前記モル分率0.2以下、すなわち、ショ糖脂肪
酸ジエステルが80モル%以上100モル%未満、高級
脂肪族アルコール及び/又は高級脂肪酸が0モル%より
多く20モル%以下の範囲では、そのゲル硬度が高級脂
肪族アルコール及び/又は高級脂肪酸を含有しない場合
に比べてさらに向上することが理解される。
【0046】<DSC測定>前記ゲル状組成物につい
て、DSC(走査型熱量測定機)による測定を行った。
結果を図5に示す。図5から明らかなように、前記高級
脂肪族アルコール及び/又は高級脂肪酸を配合した場合
においてもDSC(走査型熱量測定機)で前記実施例1
〜3と同様にショ糖脂肪酸ジエステルの会合体の吸熱ピ
ークが観察され、ショ糖脂肪酸ジエステルが会合体を形
成していることが理解された。
【0047】実施例5 ゲル状美容液 1)ショ糖ステアリン酸ジエステル 4.6wt% 2)ステアリン酸カリウム 0.1 3)ステアリルアルコール 0.3 ここで、ショ糖ステアリン酸ジエステルは、製造例5に
よって得られたものであり、少量のステアリン酸ナトリ
ウムを含有する。1)〜3)をクロロホルムに溶解した
後、蒸発乾固させる。乾固させた試料にグリセリン5
%、精製水90%を添加し均一にした後、各種水溶性薬
剤を加えて、ゲル状美容液を得た。このゲル状美容液は
経時的にゲル硬度が変化したり、分離したりすることの
ない安定なゲル状組成物であり、さっぱりとしていて、
良好な使用性を有していた。また、DSC測定におい
て、ショ糖脂肪酸ジエステルが会合体を形成しているこ
とが確認された。
【0048】実施例6 1)精製水 81.9wt% 2)プロピレングリコール 10.0 3)ステアリン酸ナトリウム 0.1 4)ジメチルポリシロキサン 5.0 5)ステアリルアルコール 0.1 6)ショ糖ステアリン酸ジエステル 3.0 ここで、ショ糖ステアリン酸ジエステルは、製造例5に
よって得られたものであり、少量のステアリン酸ナトリ
ウムを含有する。1)〜5)を加熱攪拌して乳化し、
6)を加えてゲル状水中油型乳化組成物を得た。この乳
化組成物は37℃、25℃、0℃でそれぞれ1カ月以上
安定であり、さっぱりとした使用感で使用性に優れ、撥
水性は、◎であった。また、DSC測定において、ショ
糖脂肪酸ジエステルが会合体を形成していることが確認
された。
【0049】尚、本明細書において、乳化組成物の塗膜
の撥水性は水との接触角を測定することにより評価し
た。接触角はガラスプレートに被験乳化組成物を厚さ
0.35mmに塗布し、乾燥後、自動接触角計CA−Z型
(協和界面科学社製)を用いて約25℃で測定した。撥
水性は下記の基準に従って評価した。 ◎・・・接触角80°以上 ○・・・接触角60〜80°未満 △・・・接触角40〜59°未満 ×・・・接触角39°未満
【0050】比較例1 1)精製水 81.9wt% 2)プロピレングリコール 10.0 3)ステアリン酸ナトリウム 0.1 4)ジメチルポリシロキサン 5.0 5)モンモリロナイト(水性増粘剤) 3.0 1)〜4)を加熱攪拌して乳化し、5)を加えて水中油
型乳化組成物を得た。この乳化組成物は37℃、25
℃、0℃でそれぞれ1カ月以上安定であったが、撥水性
は、×であった。
【0051】比較例2 1)精製水 82.9wt% 2)プロピレングリコール 10.0 3)ステアリン酸ナトリウム 0.1 4)ジメチルポリシロキサン 5.0 5)アクリル酸ポリマー(水溶性高分子増粘剤) 1.5 6)苛性カリ 0.5 1)〜4)を加熱攪拌して乳化し、5)、6)を加えて
均一にし、水中油型乳化組成物を得た。この乳化組成物
は37℃、25℃、0℃でそれぞれ1カ月以上安定であ
ったが、撥水性は、×であった。
【0052】比較例3〜6 1)精製水 84.9wt% 2)プロピレングリコール 10.0 3)ステアリン酸ナトリウム 0.1 4)ジメチルポリシロキサン 5.0 1)〜5)を加熱攪拌した後、以下の市販ショ糖脂肪酸
エステル3.0%を70℃で加えて乳化して得られた水
中油型乳化組成物について、比較した。
【0053】比較例3 市販ショ糖ステアリン酸エステル(モノエステル10
%、ジエステル以上90%)を用いた場合、均一なゲル
状水中油型乳化組成物が得られなかった。比較例4 市販ショ糖ステアリン酸エステル(モノエステル30
%、ジエステル以上70%)を用いた場合、得られたゲ
ル状水中油型乳化組成物の撥水性は△であった。 比較例5 市販ショ糖ステアリン酸エステル(モノエステル50
%、ジエステル以上50%)を用いた場合、得られたゲ
ル状水中油型乳化組成物の撥水性は×であった。 比較例6 市販ショ糖ステアリン酸エステル(モノエステル70
%、ジエステル以上30%)を用いた場合、得られたゲ
ル状水中油型乳化組成物の撥水性は×であった。
【0054】実施例7 栄養クリ−ム 1)流動パラフィン 30.0wt% 2)プルロニック 4.0 3)ビタミンEアセテート 0.2 4)パラベン 0.2 5)香料 0.1 6)ステアリン酸 0.2 7)精製水 残 量 8)グリセリン 30.0 9)ショ糖オレイン酸ジエステル 2.5 ここで、ショ糖オレイン酸ジエステルは、製造例4によ
って得られたものであり、少量のオレイン酸ナトリウム
を含有する。1)〜6)と7)〜8)を別々に70℃に
加熱し、7)〜8)に1)〜6)を攪拌しながら加えて
乳化後、9)を加えて混合攪拌し、冷却して栄養クリー
ムを得た。この栄養クリームの撥水性は○であった。ま
た、DSC測定において、ショ糖脂肪酸ジエステルが会
合体を形成していることが確認された。
【0055】実施例8 ハンドクリーム 1)スクワラン 20.0wt% 2)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 4.0 3)ワセリン 15.0 4)ビタミンEアセテート 0.2 5)パラベン 0.2 6)香料 0.1 7)ステアリルアルコール 0.1 8)ベヘニルアルコール 0.1 9)精製水 残 量 10)プロピレングリコール 10.0 11)ショ糖ステアリン酸ジエステル 3.0 ここで、ショ糖ステアリン酸ジエステルは、製造例5に
よって得られたものであり、少量のステアリン酸ナトリ
ウムを含有する。1)〜8)と9)〜10)を別々に7
0℃に加熱し、9)〜10)に1)〜8)を攪拌しなが
ら加えて乳化後、11)を加えて混合攪拌し、冷却して
ハンドクリームを得た。このハンドクリームの撥水性は
○であった。また、DSC測定において、ショ糖脂肪酸
ジエステルが会合体を形成していることが確認された。
【0056】実施例9 ゲル状美白化粧料 <ゲル処方> 1)ステアリン酸 2.0wt% 2)トリエタノールアミン 1.0 3)ベヘニルアルコール 0.2 4)精製水 残 量 5)ショ糖ステアリン酸ジエステル 3.0 ここで、ショ糖ステアリン酸ジエステルは、製造例5に
よって得られたものであり、少量のステアリン酸ナトリ
ウムを含有する。1)〜4)を60℃に加熱溶解した
後、5)を加えて混合攪拌し、冷却してゲルを得た。
【0057】 <乳化処方> 1)スクワラン 40.0wt% 2)ステアリン酸 0.2 3)パラベン 0.1 4)香料 0.1 5)トリエタノールアミン 0.1 6)プロピレングリコール 20.0 7)アルブチン 3.0 8)精製水 残 量 以上の組成で常法により乳化物を調製し、上記のゲル7
0gと乳化物30gを混合し、25℃に冷却して、ゲル
状美白化粧料を得た。このゲル状美白化粧料の撥水性は
○であった。また、DSC測定において、ショ糖脂肪酸
ジエステルが会合体を形成していることが確認された。
【0058】実施例10 サンスクリーンクリーム 1)ビースワックス 2.0wt% 2)ショートニング 2.0 3)セトステアリルアルコール 0.2 4)オリーブ油 14.8 5)pージメチルアミノ安息香酸2ーエチルヘキシルエステル 4.0 6)2ーヒドロキシー4ーメトキシベンゾフェノン 1.0 7)香料 0.1 8)パラベン 0.1 9)エタノール 5.0 10)精製水 残 量 11)ステアリン酸カリウム 0.1 12)プロピレングリコール 5.0 13)ショ糖オレイン酸ジエステル 2.0 ここで、ショ糖オレイン酸ジエステルは、製造例4によ
って得られたものであり、少量のオレイン酸ナトリウム
を含有する。1)〜8)と9)〜12)を別々に70℃
に加熱攪拌し、1)〜8)に9)〜12)を攪拌しなが
ら加えて乳化後、13)を加えて混合攪拌し、冷却して
O/Wのサンスクリーンクリームを得た。このクリーム
の撥水性は○であった。また、DSC測定において、シ
ョ糖脂肪酸ジエステルが会合体を形成していることが確
認された。
【0059】実施例11 サンスクリーンローション 1)ワセリン 10.0wt% 2)オリーブオイル 15.0 3)オレイン酸 0.1 4)オクチルメトキシシンナメート 3.0 5)パラベン 0.1 6)香料 0.1 7)精製水 残 量 8)オレイン酸カリウム 0.2 9)シリコン処理酸化チタン 6.0 10)プロピレングリコール 5.0 11)ショ糖ステアリン酸ジエステル 3.0 ここで、ショ糖ステアリン酸ジエステルは、製造例5に
よって得られたものである。1)〜6)と7)〜10)
を別々に70℃に加熱攪拌し、1)〜6)に7)〜1
0)を攪拌しながら加えて乳化後、11)を加えて混合
攪拌し、冷却してO/Wのサンスクリーンローションを
得た。このローションの撥水性は○であった。また、D
SC測定において、ショ糖脂肪酸ジエステルが会合体を
形成していることが確認された。
【0060】実施例12 プレメークローション 1)流動パラフィン 10.0wt% 2)トリメチルシロキシケイ酸 3.0 3)ベヘニルアルコール 0.06 4)ステアリルアルコール 0.06 5)香料 0.1 6)パラベン 0.1 7)精製水 残 量 8)ステアリン酸カリウム 0.05 9)ポリエチレングリコール 3.0 10)球状セルロース粉末 1.0 11)プロピレングリコール 8.0 12)ショ糖オレイン酸ジエステル 1.5 ここで、ショ糖オレイン酸ジエステルは、製造例4によ
って得られたものである。1)〜6)と7)〜11)を
別々に70℃に加熱攪拌し、7)〜11)に1)〜6)
を攪拌しながら加えて乳化した後、12)を加えて混合
攪拌し、冷却してプレメークローションを製造した。こ
のローションは37℃、25℃、0℃でそれぞれ1カ月
以上安定であった。また、さっぱりとした使用感であり
ながら、撥水性は○であった。そして、従来のO/W型
プレメークローションと比較して高い撥水性を示し、重
ねてパウダリーファンデーションを塗布すると、このロ
ーションなしの場合に比べて化粧持ちが向上した。ま
た、DSC測定においてショ糖脂肪酸ジエステルが会合
体を形成していることが確認された。
【0061】実施例13 ファンデーション 1 1)環状ポリシロキサン 10.0wt% 2)トリメチルシロキシケイ酸 3.0 3)ステアリルアルコール 0.1 4)香料 0.1 5)パラベン 0.1 6)精製水 残 量 7)ステアリン酸ナトリウム 0.5 8)二酸化チタン 5.8 9)タルク 4.2 10)酸化鉄 2.1 11)プロピレングリコール 8.0 12)ショ糖オレイン酸ジエステル 1.5 ここで、ショ糖オレイン酸ジエステルは、製造例4によ
って得られたものである。1)〜5)と6)〜11)を
別々に70℃に加熱攪拌し、6)〜11)に1)〜5)
を攪拌しながら加えて乳化した後、12)を加えて混合
攪拌し、冷却してファンデーションを製造した。このフ
ァンデーションは37℃、25℃、0℃でそれぞれ1カ
月以上安定であった。また、さっぱりとした使用感であ
りながら、接触角は98℃と従来のO/W型ファンデー
ションと比較して非常に高い撥水性を示し、化粧持ちが
向上した。また、DSC測定において、ショ糖脂肪酸ジ
エステルが会合体を形成していることが確認された。
【0062】実施例14 ファンデーション2 1)ジメチルポリシロキサン 7.0wt% 2)メチルフェニルシロキサン 5.0 3)スクワラン 5.0 4)ベヘニルアルコール 0.1 5)香料 0.1 6)パラベン 0.1 7)精製水 残 量 8)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 4.0 9)シリコン処理二酸化チタン 5.8 10)シリコン処理セイサイト 4.2 11)シリコン処理酸化鉄 2.1 12)ブチレングリコール 5.0 13)ショ糖ステアリン酸ジエステル 2.5 ここで、ショ糖ステアリン酸ジエステルは、製造例5に
よって得られたものであり、少量のステアリン酸ナトリ
ウムを含有する。1)〜6)と7)〜12)を別々に加
熱攪拌して均一にし、7)〜12)に1)〜6)を攪拌
しながら加えて乳化した後、13)を加えて混合攪拌
し、冷却してファンデーションを製造した。このファン
デーションは37℃、25℃、0℃でそれぞれ1カ月以
上安定であった。また、さっぱりとした使用感でありな
がら、接触角は101℃と従来のO/W型ファンデーシ
ョンと比較して非常に高い撥水性を示し、化粧持ちが向
上した。また、DSC測定において、ショ糖脂肪酸ジエ
ステルが会合体を形成していることが確認された。
【0063】比較例7 プレメークローション 1)ジメチルポリシロキサン 7.0wt% 2)セチルアルコール 5.0 3)香料 0.1 4)パラベン 0.1 5)精製水 残 量 6)ステアリン酸カリウム 4.0 7)ポリエチレングリコール 5.8 8)プロピレングリコール 4.2 9)アクリル酸ポリマー 2.1 10)苛性カリ 5.0 1)〜4)と5)〜8)を別々に70℃で加熱し、5)
〜8)に1)〜4)を攪拌しながら乳化した後、9)、
10)を加えて混合攪拌し、冷却してプレメークローシ
ョンを製造した。このプレメークローションは37℃、
25℃、0℃でそれぞれ1カ月以上安定であったが撥水
性は×であった。
【0064】比較例8 ファンデーション 1)環状ポリシロキサン 10.0wt% 2)流動パラフィン 8.0 3)セチルアルコール 1.0 4)香料 0.1 5)パラベン 0.1 6)精製水 残 量 7)ステアリン酸ナトリウム 1.0 8)二酸化チタン 5.8 9)タルク 4.2 10)酸化鉄 2.1 11)プロピレングリコール 8.0 12)ベントナイト 1.2 1)〜5)と6)〜11)を別々に70℃に加熱攪拌
し、6)〜11)に1)〜5)を攪拌しながら加えて乳
化した後、12)を加えて混合攪拌し、冷却してファン
デーションを製造した。このプレメークローションは3
7℃、25℃、0℃でそれぞれ1カ月以上安定であった
が撥水性は×であった。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る増粘
ゲル化剤又は増粘ゲル状組成物は、ショ糖脂肪酸ジエス
テルが水相中で会合体を形成することにより、優れた増
粘ゲル化能、安全性、安定性、使用性を発揮し、これを
水中油型乳化組成物に適用した場合には使用後の塗布膜
が撥水性を示し、保持性が向上するという特徴を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る増粘ゲル状組成物にお
いて、ショ糖脂肪酸ジエステルが水相中で形成する会合
体の説明図である。
【図2】本発明の一実施例に係るショ糖ステアリン酸ジ
エステルを含有する増粘ゲル状組成物のDSCチャート
図である。
【図3】本発明の一実施例に係るショ糖ステアリン酸ジ
エステルを含有する増粘ゲル状組成物において、小角X
線回折法にて測定したチャート図である。
【図4】本発明の一実施例に係る増粘ゲル状組成物にお
いて、ショ糖脂肪酸ジエステルと高級脂肪族アルコール
の配合モル分率とゲル硬度の関係を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係る増粘ゲル状組成物にお
いて、ショ糖脂肪酸ジエステルと高級脂肪族アルコール
の配合比を変えた場合のDSCチャート図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図1】
【図4】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/14 F (72)発明者 田中 俊宏 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 熊谷 重則 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショ糖脂肪酸ジエステルと、イオン性界
    面活性物質とを含有することを特徴とする増粘ゲル化
    剤。
  2. 【請求項2】 請求項1の増粘ゲル化剤において、ショ
    糖脂肪酸ジエステルに対して、0.4〜20モル%のイ
    オン性界面活性物質を含有することを特徴とする増粘ゲ
    ル化剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の増粘ゲル化剤を水
    相中に含有していることを特徴とする増粘ゲル状組成
    物。
  4. 【請求項4】 イオン性界面活性物質の存在下で、ショ
    糖脂肪酸ジエステルが水相中で会合体を形成しているこ
    とを特徴とする増粘ゲル状組成物。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の増粘ゲル状組成
    物において、DSC(示唆走査型熱量測定)にてショ糖
    脂肪酸ジエステルの会合体の吸熱ピークを有することを
    特徴とする増粘ゲル状組成物。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5に記載の増粘ゲル状組成物
    において、ショ糖脂肪酸ジエステルが水相中でラメラ構
    造を形成していることを特徴とする増粘ゲル状組成物。
  7. 【請求項7】 請求項3〜6に記載の増粘ゲル化組成物
    において、ショ糖脂肪酸ジエステルが水相中でそのサブ
    セル構造が六方晶であるラメラ構造を形成していること
    を特徴とする増粘ゲル状組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7に記載の増粘ゲル化剤又は
    増粘ゲル状組成物において、高級脂肪族アルコール及び
    /又は高級脂肪酸を含有することを特徴とする増粘ゲル
    化剤又は増粘ゲル状組成物。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の増粘ゲル化剤又は増粘ゲ
    ル状組成物において、ショ糖脂肪酸ジエステルが50モ
    ル%以上100モル%未満、高級脂肪族アルコール及び
    /又は高級脂肪酸が0モル%より多く50モル%以下で
    あり、これらの混合物全量に対してイオン性界面活性物
    質を0.4〜20モル%含有することを特徴とする増粘
    ゲル化剤又は増粘ゲル状組成物。
  10. 【請求項10】 請求項3〜9に記載の増粘ゲル状組成
    物において、水相中でショ糖脂肪酸ジエステルが会合体
    を形成している水中油型乳化組成物であることを特徴と
    する増粘ゲル状組成物。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の増粘ゲル状組成物に
    おいて、水に対する接触角が60°以上であることを特
    徴とする増粘ゲル状組成物。
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