JP2001199789A - シリコン単結晶の製造方法 - Google Patents

シリコン単結晶の製造方法

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JP2001199789A
JP2001199789A JP2000004826A JP2000004826A JP2001199789A JP 2001199789 A JP2001199789 A JP 2001199789A JP 2000004826 A JP2000004826 A JP 2000004826A JP 2000004826 A JP2000004826 A JP 2000004826A JP 2001199789 A JP2001199789 A JP 2001199789A
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JP
Japan
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single crystal
silicon single
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diameter
crystal
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JP2000004826A
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English (en)
Inventor
Masayuki Watanabe
正幸 渡辺
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Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコン単結晶の落下を招くことなく、大口
径のシリコン単結晶でも無転位で長尺化し得るシリコン
単結晶の製造方法を提供する。 【解決手段】 チョクラルスキー法により抵抗値1〜5
0Ω・cmのN型又はP型のシリコン単結晶を製造する
に際し、1018〜1020 atoms/cm3 のゲルマニウム
を含むシリコン単結晶のシード1を使用し、シードと同
程度の直径のネック部2をパラレル成長させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン単結晶の
製造方法に関し、特に、チョクラルスキー法によりシリ
コン単結晶を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チョクラルスキー法によりシリコ
ン単結晶を製造するには、シリコン融液に無転位のシリ
コン単結晶のシード21(図3参照)を接触させ、両者
を相対的に回転させながらシード21を引き上げ、Da
shネック法によりシード21の直径より小さく絞り込
んでネック部21を形成した後、徐々に直径を大きくし
て円錐体状の肩部23を形成し、所望のボディ直径にな
ったら直径を一定にして直胴部24を形成することが行
われている。このように、Dashネック法によりネッ
ク部22を形成するのは、無転位のシード21を使用し
ても、シード21をシリコン融液に接触させた際の熱衝
撃によって転位が導入されるので、ネック部を、通常、
直径4mm以下に絞り込んで転位を結晶外に抜け出させ
て除去する必要があるからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シリコン単結晶の製造方法では、ネック部の直径が小さ
いので、大重量のシリコン単結晶を引き上げる際には、
ネック部の強度が十分ではなくなり、引き上げ途中で結
晶重量を支えきれずにネック部が破断し、シリコン単結
晶の落下という重大な事故につながるおそれがある。近
年、シリコン単結晶の大口径化が急速に進展し、主流が
直径150mmから200mmに移行しつつある中で、
既に直径300mmの実用化が急務となっている。
【0004】かかる点に対処するため、シリコン単結晶
の成長過程で、単結晶を保持するための結晶保持装置の
係合部をシリコン単結晶に形成した係合部に係合して保
持し、シリコン単結晶を引き上げる方法が知られている
(特開昭62−288191号公報参照)が、シリコン
単結晶を保持するための結晶保持装置を新たに設けた
り、シリコン単結晶を特殊な形状で引き上げたりしなけ
ればならず、特殊形状に起因する結晶乱れが生じるおそ
れがある。
【0005】そこで、本発明は、シリコン単結晶の落下
を招くことなく、大口径のシリコン単結晶でも無転位で
長尺化し得るシリコン単結晶の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1のシリコン単結晶の製造方法は、チョ
クラルスキー法により抵抗値1〜50Ω・cmのN型又
はP型のシリコン単結晶を製造するに際し、1018〜1
20 atoms/cm3 のゲルマニウムを含むシリコン単結
晶のシードを使用し、シードと同程度の直径のネック部
をパラレル成長させることを特徴とする。一方、第2の
シリコン単結晶の製造方法は、チョクラルスキー法によ
りゲルマニウムとの混晶のシリコン単結晶を製造するに
際し、混晶の組成比に合わせてゲルマニウムとシリコン
の比を調整したシリコン単結晶のシードを使用し、シー
ドと同程度の直径のネック部をパラレル成長させること
を特徴とする。
【0007】1018〜1020 atoms/cm3 のゲルマニ
ウム(Ge)を含むシリコン単結晶のシードを用いるこ
とにより、格子不整合による転位の発生が抑えられ、か
つ、シードと融液が接触する際の熱衝撃でも転位が発生
しないか、転位がシードに発生はしても、ネック部のパ
ラレル成長によって抜け出るほどに軽微なものになる。
又、シードと同程度の直径のネック部をパラレル成長さ
せることによって、ネック部の強度が十分となる。
【0008】一方、混晶の組成比に合わせてゲルマニウ
ムとシリコンの比を調整したシリコン単結晶のシードを
使用することにより、格子不整合による転位の発生が抑
えられ、かつまた、シードと融液が接触する際の熱衝撃
でも転位が発生しないか、転位がシードに発生しても、
ネック部のパラレル成長によって抜け出るほどに軽微な
ものになる。又、シードと同程度の直径のネック部をパ
ラレル成長させることによって、ネック部の強度が十分
となる。
【0009】シードのゲルマニウムが1018 atoms/c
3 より少ない場合にも、1020 atoms/cm3 より多
い場合にも、シードと融液が接触した際に転位が発生し
易い。又、シードのゲルマニウムとシリコンの比が混晶
の組成比に適合しない場合には、シードと融液が接触し
た際に転位が発生し易い。ネック部の長さL1 は、所望
のボディ直径Dに対し、L1 >D× cot 54.74°の関係
を満たすようにすることが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明に係るシリコ
ン単結晶の製造方法の実施の形態が一例によって得たシ
リコン単結晶の一部を省略した正面図である。このシリ
コン単結晶は、通常の1〜50Ω・cmの抵抗値を持つ
N型又はP型のものであり、このシリコン単結晶を製造
するには、先ず、N型又はP型のドーパントを所要量添
加したシリコンの原料融液を調製する一方、ゲルマニウ
ムを1018〜1020 atoms/cm3 の濃度で含む無転位
のシリコン単結晶のシード1を用意する。
【0011】次に、シード1を原料融液に接触させて十
分になじませてから、両者を相対的に回転させながらシ
ード1を徐々に引き上げてシード1と同程度の直径のネ
ック部2を形成する。ネック部2の形成は、最初はシー
ド1の直径と同程度の直径で、結晶を引上速度と温度下
げを調整してパラレル成長させる。
【0012】次いで、パラレル成長させたネック部の長
さL1 が、所望ボディ直径Dに対し、L1 >D× cot 5
4.74°になったら徐々に結晶径を広げて円錐体状の肩部
3を形成し、肩部3の直径が所望ボディ直径Dになった
ら直胴部4を形成する。シード1の付け面5から直胴部
4の開始面6までの距離L2 は、直胴部4成長時に小径
のネック部2及び肩部4の上半部の温度が十分に低下し
ているように設定する。上記距離L2 は、所望のボディ
直径Dやネック部と肩部3の引上げ速度にもよるが、直
径200mmの結晶引上げで200mm、直径300m
mの結晶引上げで300mmに設定すれば十分である。
【0013】ここで、上述したシリコン単結晶の製造方
法により、直径5mm、10mm及び15mmのシード
を用い、直胴部の直径200mm、重量150kgのシ
リコン単結晶を製造したところ、いずれも無転位のシリ
コン単結晶が得られた。しかし、シード直径が大きくな
るほどシード直下のパラレル成長が難しくなる傾向があ
る(結果的にシード直径が絞られても無転位成長には影
響がない)が、15mm程度の直径のシードを用いるこ
とにより、直径400mm、重量450kg程度の大口
径、大重量のシリコン単結晶を無転位で製造できた。
又、図2に示すように、シードのゲルマニウム濃度が1
18 atoms/cm3 より低い場合も、1020 atoms/c
3 より大きい場合にも、シードと融液が接触する際の
熱衝撃で転位が接触界面に発生し易かった。ゲルマニウ
ム濃度は、1018〜1020 atoms/cm3 が実用的であ
った。
【0014】なお、上述した実施の形態においては、N
型又はP型のシリコン単結晶を製造する場合について述
べたが、ゲルマニウムとの混晶のシリコン単結晶の製造
にも適用可能であった。すなわち、チョクラルスキー法
によりゲルマニウムとの混晶のシリコン単結晶を製造す
るに際し、混晶の組成比に合わせてゲルマニウムとシリ
コンの比を調整したシリコン単結晶の無転位のシードを
使用し、シードと同程度の直径のネック部をパラレル成
長させた後、前述した実施の形態の場合と同様にして肩
部及び直胴部を形成してシリコン単結晶を製造しても無
転位のものが得られた。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1、第
2のシリコン単結晶の製造方法によれば、格子不整合に
よる転位の発生が抑えられ、かつ、シードと融液が接触
する際の熱衝撃でも転位が発生しないか、転位がシード
に発生しても、ネック部のパラレル成長によって抜け出
るほどに軽微なものになると共に、ネック部の強度が十
分となるので、従来のようにシリコン単結晶の落下を招
くことなく、大口径のシリコン単結晶でも無転位で長尺
化することができる。又、特別な結晶保持装置を必要と
しないので、引上げ装置のコストアップを避けることが
できると共に、特殊形状のシリコン単結晶を引き上げる
必要もないので、引上げ操作も簡単で、かつ、特殊形状
に起因する結晶乱れが生じることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリコン単結晶の製造方法の実施
の形態の一例によって得たシリコン単結晶の一部を省略
した正面図である。
【図2】シードのゲルマニウム濃度と単結晶の無転位化
率との関係を示す説明図である。
【図3】従来のシリコン単結晶の製造方法によって得た
シリコン単結晶の一部を省略した正面図である。
【符号の説明】
1 シード 2 ネック部 3 肩部 4 直胴部 5 付け面 6 開始面 L1 長さ L2 距離 D 直径

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チョクラルスキー法により抵抗値1〜5
    0Ω・cmのN型又はP型のシリコン単結晶を製造する
    に際し、1018〜1020 atoms/cm3 のゲルマニウム
    を含むシリコン単結晶のシードを使用し、シードと同程
    度の直径のネック部をパラレル成長させることを特徴と
    するシリコン単結晶の製造方法。
  2. 【請求項2】 チョクラルスキー法によりゲルマニウム
    との混晶のシリコン単結晶を製造するに際し、混晶の組
    成比に合わせてゲルマニウムとシリコンの比を調整した
    シリコン単結晶のシードを使用し、シードと同程度の直
    径のネック部をパラレル成長させることを特徴とするシ
    リコン単結晶の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7083677B2 (en) 2003-08-21 2006-08-01 Toshiba Ceramics Co., Ltd. Silicon seed crystal and method for manufacturing silicon single crystal
WO2009104534A1 (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 株式会社Sumco シリコン単結晶
JP2010024129A (ja) * 2008-06-16 2010-02-04 Sumco Corp シリコン単結晶の育成方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7083677B2 (en) 2003-08-21 2006-08-01 Toshiba Ceramics Co., Ltd. Silicon seed crystal and method for manufacturing silicon single crystal
WO2009104534A1 (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 株式会社Sumco シリコン単結晶
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RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20041026

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