JP2001199339A

JP2001199339A - 電子連動装置用チェック装置

Info

Publication number: JP2001199339A
Application number: JP2000007991A
Authority: JP
Inventors: Masataka Yokochi; 正孝横地
Original assignee: Nippon Signal Co Ltd
Current assignee: Nippon Signal Co Ltd
Priority date: 2000-01-17
Filing date: 2000-01-17
Publication date: 2001-07-24

Abstract

(57)【要約】【課題】電子連動装置のソフトウェアを実現するプロ
グラムを結線図方式でチェックできるようにする。【解決手段】所定の電子連動装置のソフトウェアを実
現するプログラムから所定の結線図を作成する作成手段
と、作成された結線図を形成するリレーの接点で構成さ
れる所定のチェック項目毎に設けられたアラームリレー
と、前記アラームリレーが所定のチェック項目の条件を
満たしていないときの状態を検出してアラームを出力す
る出力手段とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子連動装置の連
動の論理を結線図処理方式でチェックできるようにした
電子連動装置用チェック装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、閉そく装置と信号機、あるいは、
信号機と転てつ機などの相互間を関連づけて、停車場
（駅）構内における全体的な保安機能を実現し、安全な
列車運転を確保するための連動装置は、リレーを使用し
て電気的に行う継電連動装置からマイクロコンピュータ
（ＣＰＵ）を使用して行う電子連動装置に代りつつあ
る。

【０００３】電子連動装置は、継電連動装置のリレーの
論理をソフトウェアで実現するが、そのソフトウェアを
形成するプログラムは入念なチェックが行われ、そのチ
ェック終了後にＲＯＭに書込まれ、その書込まれたＲＯ
Ｍは電子連動装置にセットされるように構成されてい
る。

【０００４】ところで、電子連動装置のソフトウェアを
実現するプログラムのチェックは、そのプログラムにチ
ェック用のプログラムを組込んでチェックされる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子連
動装置のソフトウェアのプログラムにチェック用プログ
ラムを組込んでチェックを行う場合、電子連動装置の連
動条件に変更が生じた場合、チェック用プログラムも変
更が必要となる面倒があり、また、従来の継電連動装置
で用いられている結線図を用いたチェックよりも分かり
づらいので、結線図を用いたチェック方法が望まれてい
た。特に、制御盤がハードパネルからＣＲＴ等の表示画
面方式になると、チェック時に詳細なメッセージ、例え
ば、チェックＮＧの場合にその理由が得られるようにす
ることが望まれていた。

【０００６】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、電子連動装置
を実現するためのソフトウェアのプログラムを結線図方
式でチェックできるようにするとともに、詳細なメッセ
ージを出力することのできる電子連動装置用チェック装
置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る電子連動装
置用チェック装置は、上記目的を達成するために、所定
の電子連動装置のソフトウェアを実現するプログラムか
ら所定の結線図を作成する作成手段と、作成された結線
図を形成するリレーの接点で構成される所定のチェック
項目毎に設けられたアラームリレーと、前記アラームリ
レーが所定のチェック項目の条件を満たしていないとき
の状態を検出してアラームを出力する出力手段と、を有
することを特徴としている。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１（ａ）は、一実施の形態に係
る電子連動装置用チェック装置（以下、「チェック装
置」という。）の概略構成図であって、本装置は、表示
画面２、キーボード３ａ及びマウス３ｂからなる入力器
３を備えた周知のパーソナルコンピュータ（パソコン）
で実現されている。

【０００９】図１（ｂ）は、チェック装置でチェックし
ようとしている所定の駅（停車場）構内の連動図表であ
り、この連動図表の所定の機器毎、例えば、下り本線の
信号機１Ｒ、あるいは、上り本線の信号機５Ｌ毎のよう
にチェックが行われる。したがって、この連動図表は、
チェックの際に手許に置かれる。

【００１０】図１（ａ）中、Ｆ1 は、電子連動装置の所
定のプログラムの記憶されているフロッピーディスクで
あり、また、Ｆ2 は、そのプログラムに基づいて所定の
結線図を作成するためのプログラムの記憶されているフ
ロッピーディスクである。これら両フロッピーディスク
Ｆ1 ，Ｆ2 の内容がチェック装置１にインストールさ
れ、入力器を操作することにより表示画面２に所定の結
線図が表示される。

【００１１】図２（ａ）は、表示画面２に表示された結
線図の一例であり、ここでは、下り本線の信号機１Ｒ、
及び上り本線の信号機５Ｌを受付けるための結線図が示
されている。なお、ここでは、図面を簡略化するため
に、受付を示すリレー１ＲＲ，５ＬＲまでのチェック内
容が３項目（Ａ，Ｂ，Ｃ内容）しか示されていないが、
数十項目に及ぶ場合は、受付を示すリレー１ＲＲ，５Ｌ
Ｒまでの間に中間リレーを介在させて表示される。

【００１２】図２（ａ）から明らかなように、各チェッ
ク項目の後段に、アラームリレーＡ−１Ｒ〜Ｃ−１Ｒ、
Ａ−５Ｌ〜Ｃ−５Ｌが介在されている。これらアラーム
リレーは、その前段のリレー接点が所定の受付の一つの
条件を満たしていないときＯＮとならず、以降のチェッ
ク項目のチェックに進めないように構成されている。

【００１３】図２（ｂ）は、上述のようなチェックにお
いて、下り本線の１Ｒの信号機１Ｒは、チェック項目の
Ｃ内容で条件が成立していないことを示している。この
場合は、データ例の数値（ＣＯ）16によりアラームリレ
ーＣ−１Ｒに対応する出力を作動（音声又は点滅点灯）
させるとともに、その条件が成立していない理由、例え
ば、「使用停止」となっていること、あるいは、「線路
閉鎖」となっていることなどが表示画面に表示される。
なお、図２（ｂ）の上り本線の信号機５Ｌは、チェック
項目のＢ内容で条件が成立せず、アラームリレーＢ−５
Ｌが作動している状態を示している。

【００１４】条件の成立していないチェック項目に対し
てアラームが発せられ、かつ、その理由が表示されるの
で、検査員は、その内容を確認し、所定の条件を入力器
３を介して入力して次のチェック項目に進むことができ
る。

【００１５】このようにして下り本線の信号機１Ｒの受
付が行われ、また、他の機器の全ての受付が終了した時
点で、すなわち、全てのチェックが正常と判定されたと
き、また、上述のチェックにより異常が発見され、その
異常箇所が修正され、さらにチェックされて正常と判定
されたときは、ＲＯＭライタ４を介してプログラムがＲ
ＯＭに書込まれる。そして、そのＲＯＭは、図示しない
連動装置にセットされることとなる。

【００１６】以上にように、本発明に係るチェック装置
は、電子連動装置のソフトウェアを実現するプログラム
を結線図方式でチェックすることができるので、チェッ
クが容易になり、また、そのチェックの際に詳細なメッ
セージを出力することができ、チェック作業が容易にな
る効果がある。また、ユーザである信号扱い者に対して
信号操作時の不成立条件をメッセージで表現できるた
め、操作性を向上させることができる。

【００１７】

【発明の効果】本発明に係るチェック装置は、所定の電
子連動装置のソフトウェアを実現するプログラムから所
定の結線図を作成する作成手段と、作成された結線図を
形成するリレーの接点で構成される所定のチェック項目
毎に設けられたアラームリレーと、前記アラームリレー
が所定のチェック項目の条件を満たしていないときの状
態を検出してアラームを出力する出力手段とからなるの
で、電子連動装置のソフトウェアを実現するプログラム
を結線図方式でチェックすることができるので、チェッ
クが容易になり、また、そのチェックの際に詳細なメッ
セージを出力することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は、本発明の一実施の形態に係るチェッ
ク装置の概略構成図、（ｂ）は、連動図表の一例であ
る。

【図２】（ａ）は、表示画面の一例であり、（ｂ）は、
チェックの結果内容を示す表である。

【符号の説明】

１電子連動装置用チェック装置（チェック装置）２表示画面３入力器４ＲＯＭライタＦ1 ，Ｆ2 フロッピーディスク

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所定の電子連動装置のソフトウェアを実
現するプログラムから所定の結線図を作成する作成手段
と、作成された結線図を形成するリレーの接点で構成される
所定のチェック項目毎に設けられたアラームリレーと、前記アラームリレーが所定のチェック項目の条件を満た
していないときの状態を検出してアラームを出力する出
力手段と、を有することを特徴とする電子連動装置用チェック装
置。