JP2001198483A - 乾燥室付原料粉砕ボールミル - Google Patents

乾燥室付原料粉砕ボールミル

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JP2001198483A
JP2001198483A JP2000009284A JP2000009284A JP2001198483A JP 2001198483 A JP2001198483 A JP 2001198483A JP 2000009284 A JP2000009284 A JP 2000009284A JP 2000009284 A JP2000009284 A JP 2000009284A JP 2001198483 A JP2001198483 A JP 2001198483A
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drying chamber
ball mill
trommel
fine particles
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Tsukasa Uchida
司 内田
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥効率と粉砕効率を高めることができ、こ
れにより上流に別の乾燥装置を設けることなく、従来よ
り付着水の多い原料を安定して乾燥・粉砕することがで
きる乾燥室付原料粉砕ボールミルを提供する。 【解決手段】 前段部に一体的に乾燥室を有するボール
ミルであって、乾燥室の中央部に原料中の微粒をふるい
分ける円筒状のトロンメル12を備え、かつその内側に
リボン状のスパイラル14を有する。トロンメル12
は、円筒部に微粒を通す複数の開口12aを有し、供給
された原料中の微粒を分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント原料等を
粉砕するための乾燥室付の原料粉砕ボールミルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、セメントプラント等においてセメ
ント原料を粉砕するためにボールミルが一般に用いられ
ている。ボールミルは、円筒形の回転ドラム内に粉砕ボ
ールを充填した装置であり、回転ドラムの回転により内
部の粉砕ボールが互いに衝突し、その間で被粉砕物を粉
砕し微粒化する装置である。
【0003】図3は、従来のセメント原料用粉砕システ
ムの模式図である。この図において、1は乾燥室付原料
粉砕ボールミル(以下、乾燥機付ボールミルという)、
2はエレベータ、3は分級機である。乾燥機付ボールミ
ル1は、乾燥室のない通常のボールミルの前段部に一体
的に乾燥室を備えたものであり、乾燥室のないボールミ
ルに比較してより湿った原料を粉砕できる特徴がある。
乾燥機付ボールミル1には、セメント原料4と熱風5が
供給され、乾燥室1aで原料を乾燥させた後、粉砕室1
bで粉砕し、粉砕された原料4はエレベータ2により分
級機3に供給され、ここで目標の粒径以下になった微粒
(精粉6)が分離され、粗粒は戻粉7として原料4に混
入され再度乾燥・粉砕される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】被粉砕物がセメント原
料の場合、一般的に付着水により湿っている場合が多
い。そのため上述した従来の乾燥室付ボールミルでは、
戻粉7を原料4に混入し、かつ乾燥室1aで原料を乾燥
させることにより、乾燥室1aが無い場合の付着水限度
約2%に比べて、付着水が約4%程度までの原料を安定
して粉砕することができる。
【0005】しかし、付着水が約4%を超えると、従来
の乾燥室付ボールミルでは、安定した粉砕が困難とな
る。すなわち、従来の乾燥室付ボールミルでは、乾燥室
に投入される原料(原料+戻粉)は、粗粒と微粒が混在
しているために、微粒が水分により粗粒のまわりに付着
し、粗粒の乾燥用熱風との熱伝達率が低下し乾燥効率が
低い問題点がある。また、これを改善するために、例え
ば乾燥室の周囲に掻き上げ板(リフタ)が設けらるが、
粗粒に微粒が付着しているため十分な分離効果が得られ
ず、その結果、粗粒の乾燥室での滞留時間(リテーショ
ンタイム)が長くなり、その分駆動動力(原料の掻き上
げ動力)が大きくなり、消費動力が増える問題点があっ
た。そのため、例えば約5%の付着水がある場合には、
従来は、乾燥室付ボールミルの上流に別の乾燥装置を設
けたり、粉砕機を形式の異なる堅型ミルに変更する等が
必要となり、設備コストが大幅に増大する問題点があっ
た。
【0006】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、乾
燥効率と粉砕効率を高めることができ、これにより上流
に別の乾燥装置を設けることなく、従来より付着水の多
い原料を安定して乾燥・粉砕することができる乾燥室付
原料粉砕ボールミルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前段部
に一体的に乾燥室を有するボールミルであって、乾燥室
の中央部に原料中の微粒をふるい分ける円筒状のトロン
メル(12)を備え、かつその内側にリボン状のスパイ
ラル(14)を有する、ことを特徴とする乾燥室付原料
粉砕ボールミルが提供される。
【0008】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
トロンメル(12)は、円筒部に微粒を通す複数の開口
(12a)を有する。
【0009】上記本発明の構成によれば、乾燥室付原料
粉砕ボールミルの乾燥室の中央部に原料中の微粒をふる
い分ける円筒状のトロンメル(12)を備えているの
で、ミルの入口シュートより直接トロンメルに投入され
た原料は、トロンメルにより供給された原料中の微粒を
分離してそのトロンメルのまわりに位置する乾燥室内に
落下させ、付着水の多い微粒と熱風とを積極的に接触さ
せて乾燥することができる。また、乾燥室内に粗粒が滞
留しないので、粗粒の掻き上げ動力を下げることができ
る。更に、微粒を分離してトロンメル(12)内に残る
粗粒は、内側にリボン状のスパイラル(14)により粉
砕室に直接供給されるので、付着水の少ない粗粒の乾燥
工程を短縮し、効率よく粉砕することができる。
【0010】言い換えれば、ボールミルの乾燥室内に設
けた円筒状のスクリーン(トロンメル)により、粗粒と
微粒を分離し、付着水の少ない粗粒はトロンメルのスパ
イラルにより、早く粉砕室に送り、付着水の多い微粒
は、乾燥した戻粉と混合して平均水分を減じると共に、
粗粒と分離して高温ガスとの接触を容易にし乾燥室にお
ける乾燥速度を高める作用を行わせる。これにより、原
料全体の滞留時間を下げ、動力消費を抑えることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。図1は、本発明による乾燥室付原料粉砕ボールミル
の全体構成図であり、図2は、図1のA−A線における
断面図である。図1及び図2に示すように、本発明の乾
燥室付原料粉砕ボールミル10は、前段部に一体的に乾
燥室11を有するボールミルである。ボールミル10の
本体10aは円筒形をしており、前後に対で設けられた
サポート軸受10bによりその軸心を中心に回転駆動さ
れる。
【0012】また、乾燥室11の中央部に原料中の微粒
をふるい分ける円筒状のトロンメル12を備えている。
更に、図2に示すように、トロンメル12の内側にはリ
ボン状のスパイラル14が取付けられ、トロンメル内の
粒子を軸方向に粉砕室13a,13bに供給するように
なっている。
【0013】トロンメル12は、その円筒部に微粒を通
す複数の開口12aを有している。この開口は、トロン
メル12の内部に供給される粒子を粗粒(例えば粒径5
mm以上)と微粒(例えば粒径1mm以下)に分離する
ように、開口の大きさが設定されている。
【0014】すなわち、図1に示すごとく、乾燥室1
1、粉砕室13a,13b(この例では2室)を有する
ボールミル10において、乾燥室11の内部中央に、長
孔(例えば3〜4mm×10mm程度)の目開きをもっ
たスクリーン12(以下、トロンメルと呼ぶ)を設け
る。このトロンメル12は、一方を入口シュートコーン
9、他方を吸上げ金物15aによって支持されている。
また、トロンメル12と入口シュート8は、トロンメル
12が乾燥室11と共に回転できるように、フリーに接
続されている。
【0015】入口シュート8より湿った原料4とセパレ
ータからの戻粉7(分級されてまだ粉砕する必要のある
粗粒)がトロンメル内に投入され,粗粒と微粒をふるい
分ける。微粒はトロンメル12の開口12aを通過して
乾燥室11内に導かれ、原料4と戻粉7が乾燥室の掻き
上げ板11aにより混合されてまぶされ、ミル入口部の
シュートの外周より流入した熱風(高温ガス5)により
乾燥される。その後、乾燥室後部の吸上げ金物15aに
送られ、この吸上げ金物15aに設けられた貫通穴(図
示せず)を通って粉砕室13aに投入され、更に中仕切
金物15bを通り粉砕室13bに投入される。
【0016】粉砕室13a,13bには、粉砕ボール1
6a,16bが充填されており、粉砕ボールの衝突によ
る粉砕後、ミル粉砕室後部の吸上げ金物15cより、ボ
ールミルの外部に流出し、出口ケーシング18、エレベ
ータ等を介して分級機に導入され精粉6と戻粉7に分級
される。
【0017】一方、トロンメル内に投入された粗粒はト
ロンメル内側に設けられたリボン状のスパイラル12a
によりすばやくミルの粉砕室13aに投入し、微粒と同
様に所要(目標)の細かいサイズまで粉砕・分級を行わ
せる。所要サイズになるまでこれを繰り返し行う。な
お、このトロンメルは網状、薄い鉄板に穴を開けたパン
チプレートを利用することができる。また、このトロン
メルは円筒形の枠の中に設置し、強度を持たせるのがよ
い。
【0018】上述した本発明の構成によれば、乾燥室付
原料粉砕ボールミルの乾燥室の中央部に原料中の微粒を
ふるい分ける円筒状のトロンメル12を備えているの
で、ミルの入口シュートより直接トロンメルに投入され
た原料は、トロンメルにより供給された原料中の微粒を
分離してそのトロンメルのまわりに位置する乾燥室内に
落下させ、付着水の多い微粒と熱風とを積極的に接触さ
せて乾燥することができる。また、乾燥室内に粗粒が滞
留しないので、粗粒の掻き上げ動力を下げることができ
る。更に、微粒を分離してトロンメル12内に残る粗粒
は、内側にリボン状のスパイラル14により粉砕室に直
接供給されるので、付着水の少ない粗粒の乾燥工程を短
縮し、効率よく粉砕することができる。
【0019】言い換えれば、ボールミルの乾燥室内に設
けた円筒状のスクリーン(トロンメル)により、粗粒と
微粒を分離し、付着水の少ない粗粒はトロンメルのスパ
イラルにより、早く粉砕室に送り、付着水の多い微粒
は、乾燥した戻粉と混合して平均水分を減じると共に、
粗粒と分離して高温ガスとの接触を容易にし乾燥室にお
ける乾燥速度を高める作用を行わせる。これにより、原
料全体の滞留時間を下げ、動力消費を抑えることができ
る。
【0020】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0021】
【発明の効果】上述したように、本発明の乾燥室付原料
粉砕ボールミルにより、以下の効果を得ることができ
る。 (1)乾燥効果 現状では3〜4%の付着水分の乾燥が限界とされている
が、この発明により更に1〜2%の上昇が期待できる。 (2)動力低減(省エネ)効果 ボールミル内の粗粒の移送が早く、掻き上げ動力が小さ
くなる。計算上で数%低くなる。
【0022】すなわち、本発明の乾燥室付原料粉砕ボー
ルミルは、乾燥効率と粉砕効率を高めることができ、こ
れにより上流に別の乾燥装置を設けることなく、従来よ
り付着水の多い原料を安定して乾燥・粉砕することがで
きる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による乾燥室付原料粉砕ボールミルの全
体構成図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】従来のセメント原料用粉砕システムの模式図で
ある。
【符号の説明】
1 乾燥室付原料粉砕ボールミル(乾燥機付ボールミ
ル)、1a 乾燥室、1b 粉砕室、2 エレベータ、
3 分級機、4 セメント原料、5 熱風、6 精粉、
7 戻粉、10 乾燥室付原料粉砕ボールミル、10a
本体、10b サポート軸受、11 乾燥室、11a
掻き上げ板、12 トロンメル、12a 開口、13
a,13b 粉砕室、14 スパイラル、15a,15
c 吸上げ金物、15b 中仕切り金物、16a,16
b ボール、18 出口ケーシング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前段部に一体的に乾燥室を有するボール
    ミルであって、乾燥室の中央部に原料中の微粒をふるい
    分ける円筒状のトロンメル(12)を備え、かつその内
    側にリボン状のスパイラル(14)を有する、ことを特
    徴とする乾燥室付原料粉砕ボールミル。
  2. 【請求項2】 前記トロンメル(12)は、円筒部に微
    粒を通す複数の開口(12a)を有する、ことを特徴と
    する請求項1に記載の乾燥室付原料粉砕ボールミル。
JP2000009284A 2000-01-18 2000-01-18 乾燥室付原料粉砕ボールミル Pending JP2001198483A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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