JP2005066552A - 製粉設備 - Google Patents

製粉設備 Download PDF

Info

Publication number
JP2005066552A
JP2005066552A JP2003303696A JP2003303696A JP2005066552A JP 2005066552 A JP2005066552 A JP 2005066552A JP 2003303696 A JP2003303696 A JP 2003303696A JP 2003303696 A JP2003303696 A JP 2003303696A JP 2005066552 A JP2005066552 A JP 2005066552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
shifter
sheave
powder
milling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003303696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4408669B2 (ja
Inventor
Fumio Kato
文雄 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsukasa Industry Co Ltd
Original Assignee
Tsukasa Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsukasa Industry Co Ltd filed Critical Tsukasa Industry Co Ltd
Priority to JP2003303696A priority Critical patent/JP4408669B2/ja
Publication of JP2005066552A publication Critical patent/JP2005066552A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4408669B2 publication Critical patent/JP4408669B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

【課題】 製粉設備の小型化、省力化、清掃容易性、汚染防止を図る。
【解決手段】 製粉設備200は、インラインミル101をインラインシフタ201と組合せた多段式構造で同一階に平面的に配置し、インラインミル101の排出口109をインラインシフタ201のインレット204に接続し、インラインシフタ201のオーバー分アウトレット222と接続したロータリーバルブ220の圧送アダプタ221とインラインミル101の供給口108とを接続し、ロータリーバルブ220はインラインシフター201の稼動と同調しエアロックをしながら粉粒体の定量排出を行い、インラインミル101で粉砕された粉体はインラインシフタ201の篩にかけられ、篩を通過した粉がスルー分アウトレット252から取り出され、篩を通過できない粉はオーバー分アウトレット222を介してロータリーバルブ220により次のインラインミル101にて粉砕される。
【選択図】 図17


Description

本発明は、食品、化学品、医薬品等の粉粒体、例えば、小麦、蕎麦、大豆、小豆、コーヒー豆、コーン等を製粉する製粉設備に関するもので、詳しくは、設備小型化を図る製粉設備に関する。
穀物製粉、例えば小麦粉の典型的な製造工程は、図24に示す通りである(非特許文献1参照)。具体的には、製粉用シフター800を設備した典型的な製粉工場810は、その一部に、図25に示す通り、7階建ての製粉棟820を備え、製粉棟820の上階から下階にかけての各階に、集塵機830、サイクロン集塵装置840、製粉用シフター800、ピュリファイア(風力選別機)860、ブランシフター870、上がり粉コンベア880、ロール機890、空気取入れ装置895、空気輸送装置900等の各種製粉機器が設置され、天井や床を介して各種の配管等で連絡されている。製粉用シフター800の前記の出口管803に多数のスポート配管910が接続され、スポート配管910を介して、複数の製粉用シフター800から上がり粉コンベア880へ粉が排出され、上がり粉コンベア880から空気輸送装置によって、粉サイロ(図示略)に製品粉が輸送される構造となっている。上がり粉コンベア880には上がり粉が入るが、ここで、1等粉、2等粉、3等粉毎に別系統で搬送されるのである。895は二次空気を取り入れて粉体と混合させる空気取入装置(ニューマチック・シュー)である。
小麦粉 日本麦類研究会 昭和51年1月31日発行 274〜275頁
しかしながら、従来の製粉工場では、蕎麦、小麦等においてロール機890から出てきた粉を一旦、上方に持ち上げて、製粉用シフター800で篩い分けをして、篩い分けた流路によって製品になったり、次のロール機890に通していく等、これらの処理の繰り返しで製粉を行なっているわけである。このような構造であると、8階建等の高く巨大な製粉用の建物が必要となり、建物のスペース、特に高さが必要になるという問題がある。また従来例では粉体を製粉用シフタ800まで持ち上げて製粉用シフタ800で振り分けており、粉体を持ち上げるには別の動力が必要であり、輸送エネルギーが多大である。また、製粉用シフター800からロール機890へ粉はスポート配管910を経て自由落下するので配管距離が必然的に長くなり、内部の清掃コストの負担が大きいし、また、製粉用シフタ800、ロール機890の内部が掃除やメンテナンスがし難く、振動式のシフタは網の交換や内部の掃除の労力負担が大きく、スポート配管910内の汚染を防止するためには、全部のスポート配管910を外さなければいけないので、清掃作業やメンテナンスが大変であり、しかも、広い面積に渡って階を行き来しなければならず、清掃作業や管理に大変な労力と時間を要する不都合がある。またさらに、清掃の問題に関連して近年ではアレルギーの問題がある。たとえば小麦粉等の品種換えをする場合、本当は、別々のラインで穀物を粉砕するのが一番よいが、コスト上の問題で同一ラインで種類の違う穀物の粉砕を兼ねるということがある。同じ粉砕ラインでも小麦であったり、蕎麦であったりすると、粉体が混入するおそれがある。製粉設備内部の清掃が不十分になると、蕎麦アレルギー等、人体アレルギーの問題の対策が困難である。また、製粉用シフタ800やロール機890から熱が発生するので、チラー(水冷式冷却装置)が必要であり、構造が複雑化している。さらに、製粉用シフタ800、ロール機890は、空気圧が抜ける構造であって密閉構造ではなく、密閉性が課題となることがある。
そこで、本発明は、製粉設備を平面的な構造として高さを低減し製粉設備の小型化と省コストを実現し、清掃の容易性を実現できる製粉設備を提供することを課題とする。
上記課題に鑑み、請求項1記載の発明は、第1衝撃片を有する回転盤と、第2衝撃片を有する固定盤と、を備え、該第1衝撃片と第2衝撃片とにより粉粒体を粉砕するインラインミルと、該インラインミルと配管によって接続され、該インラインミルで粉砕される粉粒体と気体の混合気を受け入れて篩い分けを行うシーブと、該シーブ内に回転可能に設置される回転羽根部材とを有するインラインシフタと、を製粉ラインに備えることを特徴とする製粉設備である。本発明は、全粒粉又は取り分け製粉のいずれにも適用できる。
上流ラインにブロワ、或いはロータリーバルブ等を設置する場合で圧送式気力輸送であるとき、粉粒体供給側の内部はプラス圧である。回転盤及び回転羽根部材そのものが風力(圧力)を生むわけであるから、インラインミルとインラインシフタの室内はマイナス圧(吸引圧送状態)、出口内部はプラス圧になる。このマイナス圧がプラス圧を援助することになり、混合気が下流に流れ易くなり、圧力損失が非常に少なくなる。吸引式気力輸送ではマイナス圧とマイナス圧が作用するわけである。
請求項2記載の発明は、前記インラインミルとインラインシフタとは複数段に接続され、前記インラインシフタのシーブを通過しないで排出される粉粒体を、次段のインラインミルで粉砕し次段のインラインシフタで篩い分けすることを特徴とする請求項1の製粉設備である。前記インラインミルとインラインシフタとは複数段に直列に接続されることが好ましい。複数段に接続する場合、前段のインラインシフタのオーバー分アウトレットと、次段のインラインミルとは、直接的、又は配管等で間接的に接続され、各段のインラインミルのスルー分アウトレットから製品が排出されることが好ましい。
請求項3記載の発明は、前記回転盤及び回転羽根部材により発生する風力によって、前記製粉ラインに沿って粉粒体と気体の混合気を輸送することを特徴とする請求項1又は2の製粉設備である。前記回転盤と回転羽根部材は、それぞれ、初段のインラインミルに送られる風力を増幅する風力増幅装置となることが好ましい。これにより、回転盤が粉砕動力、回転羽根部材が篩い分け動力、更に、回転盤及び回転羽根部材が、製粉ラインでの粉砕される粉粒体の気力輸送の動力を兼ねることができる。粉粒体の気力輸送方向は前記インラインミルからインラインシフタに向かう方向である。
小規模な製粉設備等、初段のインラインミルに供給される風力が無い場合にも適用できる。この場合、大気圧を増幅する風力増幅装置になる。
請求項4記載の発明は、エアロック手段を備えるロータリーバルブが、前記インラインシフタのシーブを通過しない粉粒体を排出するオーバー分アウトレット又は前記インラインシフタのシーブを通過する粉粒体を排出するスルー分アウトレットのいずれかに設置されることを特徴とする請求項1乃至3いずれかの製粉設備である。
請求項5記載の発明は、前記混合気を構成する気体が不活性ガスであることを特徴とする請求項1乃至4いずれかの製粉設備である。
請求項6記載の発明において、前記インラインミルは、粉粒体を供給する供給口と、供給口と連通し原料を受け入れ粉砕する粉砕室と、粉砕した粉粒体を排出する排出口と、粉砕室を開閉する開閉扉と、該開閉扉の内側に固定された前記固定盤と、前記粉砕室の内側に配置され回転軸によって回転する前記回転盤と、該回転盤の表面に固定される複数の前記第1衝撃片と、前記固定盤に形成された複数の前記第2衝撃片とから構成され、前記第1衝撃片が前記第2衝撃片の間隙を回転する粉砕部と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至5いずれかの製粉設備である。前記衝撃片は、ピン形状、櫛歯形状等のいずれでもよく、また、分散状、連続状に配置されたもの、いずれも含む。また、固定盤の中央に供給口を設けることが好ましい。固定された第2衝撃片に対してその間隙を第1衝撃片が回転することにより、衝撃で粉粒体が粉砕されるのである。
請求項7記載の発明において、前記インラインシフタは、前記インラインミルから気力輸送されてくる粉粒体と気体の混合気を混合気インレットから受け入れる供給室を備えた混合気受入部と、該混合気受入部の供給室と横方向に連通する篩い処理室を備えた篩い部と、前記供給室及び前記篩い処理室の内部に横方向に配置された回転軸を備えた回転装置と、前記篩い処理室に配置された前記回転軸が中心を貫通する円筒状のシーブと、前記シーブの内側領域に配置され、前記回転軸に取り付けられ、粉粒体を前記シーブから外方向へ押し出す回転羽根部材と、前記シーブを通過できない粉粒体を前記シーブの内側領域から取り出すオーバー分アウトレットと、前記シーブの内側領域から外側領域に向かって通過した粉粒体を排出するスルー分アウトレットと、を備えたことを特徴とする請求項1、2、3、5又は6いずれかの製粉設備である。
請求項7の前記混合気受入部、篩い部は一体的に構成されることが好ましく、ケーシング、或いはカバー等の外殻を備えるものが例示できる。
回転羽根部材の羽根は、長尺板等が例示できる。羽根は対称的に配置されることが好ましい。対称的に配置された羽根を結んだ線が回転軸の中心を通ることが好ましい。非対称でもかまわない。
回転羽根部材の羽根は、シーブ内に収容されるものが好ましい。羽根をシーブから供給室まで延長したものも好ましい。
供給室は、篩い処理室よりも小さい容積であることが好ましい。
コンパクトなサイズに設定する場合、回転軸の軸線方向における供給室の長さは、篩い処理室の長さよりも短いことが好ましい。例えば、1/3〜1/5の範囲が好ましい。
前記混合気インレットの径は、前記混合気受入部の径よりも小径であることが好ましい。混合気インレットは管が好ましい。
請求項1のインラインシフタは、前記回転軸から半径方向に延び出す支持部材と、該支持部材に接続され前記回転軸の軸線方向又は軸線方向と傾斜する方向に延び出すとともに先端部が前記シーブの内周面の近くに配置された複数の羽根と、を備えるものである。
前記支持部材は、所定間隔又は適宜間隔を置いて回転軸に2以上設けることが例示できる。支持部材は板状の突出部が中心部から放射状に延びだすものが好ましい。
前記供給室が円筒形状に形成され、前記混合気インレットが前記混合気受入部の円筒面の円周方向に接続されることが好ましい。インラインシフタの混合気インレットの混合気受入部への取付は、円筒外面の適宜の位置で良い。混合気は前記供給室の外周部から円周方向、好ましくは接線方向に入射し、回転軸の回りを旋回しながら供給室内に輸送されることになる。
前記インラインシフタは、前記複数の羽根の全部又は一部が前記シーブの内側領域から前記混合気受入部の前記供給室まで延び出していることが好ましい。例えば、上流ラインにロータリーバルブ及びブロアを設置する場合など、気力輸送の最初は、混合気インレットから供給される混合気は脈動するので、シーブ内への供給が不安定化することがある。前記延長された回転羽根部材により混合気の脈動現象が緩和され、混合気が安定的にシーブ内に供給できる。
前記インラインシフタの前記支持部材は、前記羽根と同数の突出板が半径方向に放射状に延びだす板材であり、中央部に前記回転軸の貫通孔が形成されていることが好ましい。この支持部材によって羽根が一体化される。突出板先端に切欠きが形成され羽根が嵌め込まれて固定されることが好ましい。
前記インラインシフタは、前記篩い部は側面開口を備え、前記シーブは前記側面開口から取り出し可能な大きさに設定され、前記取出部材は、前記側面開口を開閉可能とし、前記シーブを通過できない粉体を前記シーブの内側領域から外部へ取り出す点検扉であることが好ましい。前記側面開口は前記回転装置の駆動モータとは対向する位置に設けるものが例示できる。
請求項1記載の発明によれば、回転盤及び回転羽根部材の機械的な高速回転によって生じる風力そのものが、初段の風力を増幅する、製粉ラインの中間補助エネルギー増幅装置となる。前記風力によって、スムーズに空気の流れとともに、吸い込み風量を発生し、送風機と同じような役目をするので、粉粒体がインラインミル及びインラインシフタに供給され、製粉ラインにおいて風力増幅作用が実現する。こらにより送風動力部が省力化できる。また一方、この風力増幅作用が粉粒体を粉砕室、及び、シーブへ送り出し、ターボ作用をなすので、粉砕効率及び篩い効率が一層、高まるとともに圧力損失を僅かなものとすることができる。従って、製粉設備の大幅な小型化、省エネルギー化が可能であり、従来の4〜8階建等の巨大な製粉設備を平面的な設備(1階建等の建物)にすることができる。
請求項2記載の発明によれば、前記インラインミルとインラインシフタとは複数段に接続され、前記インラインシーブのシーブを通過しないで排出される粉粒体を前記インラインミルで粉砕するので、粉砕効率が高まる。
請求項3記載の発明によれば、前記回転盤と回転羽根部材は、初段の風力を増幅するので、粉粒体輸送の動力部を削減することができる。
請求項4記載の発明によれば、前記エアロック手段を備えるロータリーバルブが、前記インラインシフタのシーブを通過しない粉粒体を排出するオーバー分アウトレット又は前記インラインシフタのシーブを通過した粉粒体を排出するスルー分アウトレットのいずれかに設置されるので、インラインシフタ内の風力バランスの調整が容易になる。
請求項5記載の発明によれば、前記混合気を構成する気体が不活性ガスであるので、一等粉、コーヒー等の製粉に適用でき、その風味を維持でき、品質の向上を図ることができる。
請求項6記載の発明によれば、インラインミルがコンパクトになる効果がある。
請求項7記載の発明によれば、インラインシフタがコンパクトになるとともに、内部の清掃が一層容易になる効果がある。
本発明の実施形態の製粉設備200〜800は、図17〜図21に示すものであり、インラインミル1、101、151、及びインラインシフタ201等から構成されるものである。製粉対象は、小麦、蕎麦、大豆、小豆、コーヒー豆、コーン、乾麺、米菓、麺端材等である。
まず、本実施形態の製粉設備200〜800に適用される具体例1のインラインミル1は、図1〜図4の通り、製粉ラインに設置するときに、原料の解砕を行う必要がある場合にその機能を持たせたものであり、製粉ラインの初段に設置され、上部に原料投入口2を備え、原料投入口2の下には安全上、ベルトコンベア3が設置されており、原料投入口2から投入された原料はベルトコンベア3で、ベルトコンベア3の下方に位置するカッター部4に運ばれ、カッター部4である程度の大きさに切断され解砕された原料は、ホッパ5に排出され、スクリューフィーダ6に供給されるようになっている。このスクリューフィーダ6の出口にはサイレンサを兼ねる空気取入装置7が設けられている。供給口8と排出口9を備えた本体ケーシング10の内部に粉砕室11が形成されている。この粉砕室11の開閉に用いられる開閉扉12が本体ケーシング10に連結されている。供給口8は開閉扉12の中央部分に形成されている。空気取入装置7は粉砕室11からの騒音を防音するものである。本体ケーシング10は方形であって、高さや幅よりも厚みが薄く形成されている。
図2及び図3に示すように、粉砕室11には回転盤13が壁方向に備えられ、回転盤13の中心にある回転軸14に十字形状の回転刃が3枚重ねられた形状のチョッパ15が取り付けられている。回転軸14は本体ケーシング10の厚み方向の中央部に配置され、先端部が粉砕室11に突出し、基端部は後方に配置されたものである。回転軸14に取り付けられたチョッパ15が、回転軸14とベルト14aで連結した駆動モータ19(図1参照)によって、回転盤13と同軸で高速回転する構造であり、開閉扉12の供給口8から、カッター部4で切断された粉砕原料が、スクリューフィーダ6によって、粉砕室11の中央部分の領域である粗粉砕部16に定量的に供給され、粗粉砕される。図4の点線で囲った内側部分が、粗粉砕部16に相当する。粉砕の対象物の種類によっては粗粉砕部16は無くても良い。
例えば、大豆、あるいは乾麺、パン等、ある程度の大きさの塊であった原料を、チョッパ15によって粒状に剪断し、砕くのである。チョッパ15は、柔軟性、弾性に富んだ衝撃・破砕に強い原料の剪断や、固化した粉粒塊の解砕等に特に適している。ラインにおける粉砕室11は、駆動モータ19によって高速回転する回転盤13によって、吸い込み風量を発生し、送風機と同じような役目をするので、スムーズな空気の流れとともに、原料粉粒体が供給口8から粗粉砕部16に供給される。つまり回転盤13、粗粉砕部16、微粉砕部17は、粉砕装置及び風力増幅装置として働く。
カッター部4は、原料投入口2から投入された原料をある程度の大きさに切断するものである。例えば、乾麺、乾燥海藻、パン、麺端材、固化した食品粉粒塊等を、鋭利な刃でカットしてある程度の大きさに揃えるものである。大豆やせんべいのかけら等、粉砕対象物の種類によっては、カッター部4で必ずしも切断される必要はないので、カッター部4は省略が可能である。
図4、図5に示すように、粗粉砕部16の周囲には、回転盤13の表面部13aに複数の衝撃ピン22が固着され、粉砕室11の開閉扉12の内側(粉砕室側)側面に固定された固定盤18には、その衝撃ピン22の間隙を回転できるように形成された複数の櫛歯形状の衝撃片23を円環状に配置している。この衝撃片23は、3つの輪状歯23a〜23cが、同心円状に固着されたものである。本具体例では衝撃片23の輪状歯を3周列としたが、用途に応じて適宜数の周列の配置が可能である。
粗粉砕部16のチョッパ15によって粗粉砕された粗粒粉砕原料が、一番内側の輪状歯23aの間隙20を通り抜けるくらいの大きさまで粉砕されると、回転盤13の遠心力によって、粗粉砕部16から、その周囲の微粉砕部17へと拡散されるようになっている。
図6に示すように、微粉砕部17に拡散された粗粒粉砕原料は、回転盤13に固着された複数の衝撃ピン22と、固定盤18に固着された複数の衝撃片23とで衝撃を受け、また、粗粒粉砕物同士が衝突することによる粉砕、さらには、微粉砕部17から粗粉砕部16へと循環して、再びチョッパ15の剪断作用も受け、短時間で微粉砕されるのである。このように、粉砕室11の中心部に供給された粉砕原料は、空気の流れと共に粗粉砕部16から微粉砕部17へと拡散され、衝撃ピン22と衝撃片23の衝撃を受けて細かく砕かれ、一番外側の輪状歯23cの間隙20を抜け、粉砕室11の外周部周面に取り付けられた円筒型スクリーン21を通過して所望の粒度に整粒され、微粉(製品)として排出口9から排出されるのである。
その他、開閉扉12を開閉するロック装置25、フックを引っ掛けて吊り上げるための吊上部26、開閉扉12を回動させるヒンジ部27と、を備えている。
以上説明した具体例1のインラインミル1によれば、粉砕室11は、高速回転する回転盤13によって、吸い込み風量を発生し、送風機と同じような役目をするので、二重構造の空気取入装置7からスムーズに二次空気を取り入れるので、別途、送風機を設けることが不要となり、製粉設備ラインの小型化に資するものである。
次に具体例2の粉粒体の製粉ラインにインラインで設置されるインラインミル101につき図7〜図9を参照して説明する。このインラインミル101は、主として、小麦、蕎麦等の製粉に用いられるものであり、インラインミル1から原料投入口2、ベルトコンベア3、カッター部4、ホッパ5及び空気取入装置7を除去し、排出口109の位置を変更し、モータ119を直結型として構造をより簡素化し、本体ケーシング110を上部に固定するベース130を設けたものである。具体例1、2の内部は共通構造であるので対応する部品番号は100番を付加し説明は援用し、内部構造の説明及び図示も具体例1のインラインミル1を援用する。
以上説明した具体例2のインラインミル101によれば、混合気を受け入れて粉粒体の製粉を行い、混合気を下流のインラインシフタ201に排出するので、別途、送風機を設けることが不要となり、製粉設備ラインの小型化に資するものである。
次に具体例3の粉粒体の製粉ラインにインラインで設置されるインラインミル151につき、図10を参照して説明する。このインラインミル151は、主として、小麦、蕎麦等の製粉に用いられるものであり、具体例2のインラインミル101から粗粉砕部16を除去し、また、衝撃ピン22を密に形成した構造を変更し、排出口9の位置を変更したものである。他は具体例1、2と共通構造であるので対応する部品番号は150番台として説明は援用し、内部構造の説明及び図示も具体例1、2のインラインミル1、101を援用する。具体例3は具体例2と同様の効果がある。
次に製粉設備200〜800に適用されるインラインシフタ201について、図11〜図16を参照して説明する。このインラインシフタ201は、支持脚202aを有する架台202、空気輸送されてくる粉体と空気の混合気を受け入れる粉体受入部203と、粉体受入部203と接続され上流のブロア及びロータリーバルブ等(図示略)を経て上流ラインL1から供給されてくる粉体を粉体受入部203へ供給する粉体インレット204と、粉体受入部203に連設されて横方向に連通する篩い部205と、粉体受入部203及び篩い部205内部に水平方向に配置された回転軸206と、篩い部205に配置された円筒状のシーブ207と、回転軸206と一体的に形成され、シーブ207内部において回転可能に配置された篩い分け促進装置及び風力増幅装置としての回転羽根部材208と、篩い部205に設けられ、シーブ207を通過できないものを取り出したり内部を点検するための点検扉209と、篩い部205の下部に設けられ、シーブ207を通過した粉体を下流ラインL2に排出するスルー分アウトレット252と、回転軸206を回転するモータ211と、を備えたものである。
図15の通り、粉体受入部203は、円筒形状の供給ケーシング230と、供給ケーシング230の下部外部側面から外周方向に斜めに接続された粉体インレット204と連通する円筒形状の供給処理室231と、軸受け等を収容する軸受収容室232と、供給処理室231と軸受収容室232とを区画する隔壁233と、回転軸206を通すため隔壁233に形成された軸孔234と、軸孔234に取り付けられ回転軸206を回転可能に支持する第1軸受235と、粉体受入部203の左端部に形成され第1軸受235より軸端部に近い位置で回転軸206を回転可能に支持する第2軸受236と、粉体と空気の混合気を篩い部205の内部に送る通路237と、を備えている。第1軸受235及び第2軸受236はカートリッジ形ユニットとされ、第1軸受235には図示せぬラビリンスリング、エアパージ等が備えられている。粉体インレット204の供給処理室231に対する入射角度は供給ケーシング230の外面の接線方向が望ましく、ここでは45°としている。粉体インレット204の入射位置によって入射角度は0〜90°の範囲を取り得る。
篩い部205は、図15の通り、粉体受入部203より大径で側面視で逆U字形状とされた篩いケーシング250と、篩いケーシング250内部にあり前記供給処理室231と連通する篩い処理室251と、篩いケーシング250の下部に設けられているホッパ形状のスルー分アウトレット252と、を備えている。篩い処理室251には、円筒形のシーブ207は、その中心を回転軸206が貫通するように同軸状に設けられている。シーブ207の内側領域253は、供給処理室231に連通するようになっている。これにより、篩い処理室251はシーブ207により内側領域253と外側領域254とに分割された略二重円筒構造となっている。スルー分アウトレット252の下端部に出口配管210が取り付けられている。
回転軸206は、片軸受け構造とされ、その自由端部は、篩い処理室251の内部において、シーブ207の右端部近辺まで突設されている。
シーブ207は、供給ケーシング230の内径と同様の内径に設定され、長さは概ね篩いケーシング250と同様とされる。シーブ207の網目は従来のものより細かなもの(例えば0.5mm)に設定されている。シーブ207はシーブ固定具255によって篩いケーシング250に脱着自在に固定されている。
回転軸206の外径部には、図15及び図16の通り、シーブ207の内側領域253において回転羽根部材208が備えられている。回転羽根部材208は、シーブ207の内部にある回転軸206の領域の両端部に配置された複数(ここでは2枚)の放射形状体281(図16(a)参照)と、これらの放射形状体281の各先端に嵌めこまれて固定され、回転軸206の軸線方向に対して若干の角度(例えば3度乃至7度、好ましくは5度)傾斜されて延び出す羽根282と、全部又は一部の羽根282に取り付けられ羽根282から若干半径方向の外方に突出しその先端面がシーブ207の内径面に対し間隙が形成され粉体をシーブ207の外部に掻き出す板状のスクレーパ283(図16(b)参照)とを備え、正面視でパイ(Π)形、側面視で十字形状の構造となっている。スクレーパ283は、放射形状体281を収容する溝283aと、羽根282への取り付け用の固定用孔283bと、を備えている。
放射形状体281は側面視で放射状に突出部が外方向に突出した十字形状とされる。放射形状体281の中心部には回転軸206を挿通させて固定するための丸孔281aが設けられている。各突出部281bは先端部に切欠281cを備えている。さらに羽根282の基端部側(通路237側)はカッタ形状(例えば三角形状など)になっている。図16(a)に示す通り、2枚の放射形状体281の位置は側面視で回転位置がずれるように所定の回転角度で配置されている。放射形状体281は羽根282の枚数に応じた数、羽根282の形状に応じた形状に設定される。
羽根282は、所定数(ここでは4枚)が所定角度(ここでは90度)をなすように構成されている。羽根282は両端部が若干屈曲しているが、直線状でも良い。羽根282は正面視で長尺板形状である。図示は略すが、回転軸206の軸線方向と直交する方向に対して羽根282の縦断面は、方形に面取りがなされた形状である。
回転羽根部材208は上記構造のほか、種々なる態様で実施できる。例えば、前記放射形状体に代えてアーム形状とする、放射形状体又はアームを回転軸に貫通させて固定するなどが挙げられる。
篩いケーシング250の右側の側面開口部213には、図14及び図15の通り、点検扉209が、複数の取付ノブ215で脱着が可能となっている。この点検扉209には、その中央部に対して二箇所の取手216が設けられており、点検扉209の脱着が容易になっている。また、点検扉209の中央部及び篩いケーシング250の正面部にそれぞれ点検口218,219が備えられており、篩いケーシング250内部の状態を目視で確認できるようになっている。更に、シーブ207の内側にあるオーバー分の粉体(シーブを通過できなかった粉体)を外部に排出するオーバー分アウトレット222が点検扉209に形成されている。
次にインラインシフタ201の動作について、図11乃至図16を参照して説明する。本具体例のインラインシフタ201は、いわゆるインライン型と称する篩い機で、製粉ラインLの途中に介装して稼動させるものである。従って、インラインシフタ201の上流の製粉ラインL1から供給された粉体と空気の混合気について篩い処理が行われ、ダマ取り、ダマ崩し、或いは異物除去の後に下流の製粉ラインL2に粉体が給送されるようになっている。以下、インラインシフタ201の内部での粉体の分離処理について具体的に説明する。
先ず、粉体インレット204に上流ラインL1を接続し、スルー分アウトレット252に下流ラインL2を接続する。モータ211が回転することで回転軸206及び回転羽根部材208が一体的に回転し、粉体インレット204から粉体と空気の混合気が接線方向に供給処理室231に連続的に供給されると、篩い処理室251の内部に強制的に流れ込んでシーブ207の内側領域253に達する。
シーブ207の内部では、回転軸206の回転により回転羽根部材208が高速で回転しているために、回転羽根部材208の羽根282及び放射形状体281が混合気を攪拌する。回転羽根部材208が攪拌を開始すると、羽根282が行なう混合気の攪拌により粉体のダマ取り、ダマ崩しが行なわれる。さらに、このシーブ207の網目に張り付いた粉体のダマは羽根282で払われる。こうしてシーブ207の網目より細かな粉体を含む混合気が外側領域254に送り出され、混合気はスルー分アウトレット252に達し、下流ラインL2に排出され、シーブ207の網目より大きな粉体或いは異物は内側領域253に残留する。
また、回転羽根部材208は、粉体受入部203から混合気を吸ってスルー分アウトレット252から排出するので、要はファンと同様な役割をするわけである。回転羽根部材208の機械的な回転によって生じる風力そのものが製粉ラインの中間補助エネルギー増幅装置となり、それが混合気を送り出し、ターボ作用をなすのである。即ち、上流ラインL1にロータリーバルブ及びブロアがあり、ここから粉体が供給されてくると、その内部はプラス圧であるが、回転する回転羽根部材208そのものが風力(圧力)を生むわけであるから、供給ケーシング230内はマイナス圧、スルー分アウトレット252内部はプラス圧になる。このマイナス圧がプラス圧を援助するということになり、混合気が下流に流れ易くなり、圧力損失が非常に少なくなるのである。
また一方、インラインシフタ201の篩い運転を繰り返し内側領域253を介してオーバー分アウトレット222から粉体を排出することになる。また、点検口218,219から内部の状態を目視で確認し、除去の必要がある時は、運転を停止し、点検扉209の取付ノブ215を緩め、取手216を持って点検扉209を開く。篩い処理室251の内部が露出するため、内部に残留した粉体や異物を取り除くことにより、シーブ207の内部はクリーンな状態に復帰することになる。シーブ207の交換は、シーブ207を篩い処理室251から外部に取り出し、新規なシーブを入れる。シーブ207の清掃は、シーブ207を篩い処理室251から外部に取り出し清掃した後に元の位置に戻す。
以上説明したインラインミル201によれば、回転羽根部材208の機械的な回転力によって、吸い込み風量を発生し、送風機と同じような役目をするので、インラインミル1,101,105からスムーズに混合気を取り入れるので、別途、送風機を設けることが不要となり、製粉設備ラインの小型化に資するものである。
本発明各種実施形態の製粉設備200,300,400,500,600,700,800について、図17〜図21を参照して説明する。これらの製粉設備は後述する図24〜図25に示す従来の大規模な製粉設備の各種問題点を解消したものである。製粉の処理対象は小麦、蕎麦、大豆、小豆、メイズ、コーン、コーヒー豆等が挙げられる。
図17の製粉設備200は、製粉ラインLに、インラインミル101とインラインシフタ201とを組合せて直列的に接続する多段式構造として組み込んで、同一階に平面的に配置したものである。段数は適宜設定できる。まず、インラインミル101とインラインシフタ201の接続形態であるが、インラインミル101の供給口108を上流側と接続して、気力輸送で粉粒体と気体との混合気、或いはスクリューフィーダ等で原料粉粒体を受け入れるとともに、インラインミル101の排出口109をインラインシフタ201のインレット204に配管で接続している。また、インラインシフタ201のオーバー分アウトレット222とロータリーバルブ220とを接続し、ロータリーバルブ220と圧送アダプタ221とを接続し、ロータリーバルブ220と次段のインラインミル101の供給口108とを配管で接続し、こうして次々にインラインシフタ201とインラインミル101を交互に接続して平面的に配置する構造である。ロータリーバルブ220はインラインシフター201の稼動と同調して稼動するものであり、エアロック手段を備え、エアロック(気体遮断)をしながら、粉粒体の定量排出を行うものである。インラインミル101で粉砕された粉粒体は、インラインシフタ201に供給されてシーブ207にかけられ、シーブ207を通過した製品としての粉(スルー分)がスルー分アウトレット252から取り出されるようになっている。一方、インラインシフタ201のシーブ207を通過できなかった粉(オーバー分であり篩の網目の径よりも大きな径の粉粒体)はオーバー分アウトレット222を介してロータリーバルブ220によって次のインラインミル101に搬送され、更に粉砕が行なわれるわけである。オーバー分アウトレット222にロータリーバルブ220を設けたが、これに代えて、スルー分アウトレット252にエアロック機能を備えるロータリーバルブ220を設けてもよい。エアロック手段を備えるロータリーバルブ220を設けたのは、気体をバランスよくオーバー分アウトレット222及びスルー分アウトレット252に通過させるためである。つまり1箇所から入った気体は1個所から排出されるようにするためである。インラインミル101とインラインシフタ201の前記したブースト効果によって、動力源を省略化でき、従来の大規模な製粉設備を大幅に小型化でき、掃除が簡単になり、清掃不十分による汚染を防止できる効果がある。なお、配管については図中で点線で示し番号及び説明は省略する。気体は空気、不活性ガスを問わない。
図18の蕎麦粉の製粉設備300は、製粉ラインLに、インラインミル101とインラインシフタ201と組合せて直列的に接続する多段式構造として組み込んで、同一階に平面的に配置した別の形態である。まず、インラインミル101とインラインシフタ201の接続形態は概ね図17の製粉設備200と同様であるので、説明は援用するが、この図18においては、シーブ207、オーバー分アウトレット222、篩い処理室251等が図示され、また空気取入口(ニューマチック・シューともいう)240が最初のインラインミル101の供給口108、及び各ロータリーバルブ220の下流に配置されている。空気取入口240から取り入れられた空気によって粉粒体が空気輸送され粉砕及び篩い分けが行われるわけである。インラインシフタ201のシーブ207を通過した粉(スルー分)は、スルー分アウトレット252から取り出され、インラインシフタ201の篩を通過できなかった粉(オーバー分)はオーバー分アウトレット222から取り出される。オーバー分アウトレット222からの粉体はロータリーバルブ220を経てインラインミル101で粉砕され、次のインラインシフタ201に供給されるようになっている。ロータリーバルブ220下には空気取入口240が設置されている。空気取入口240以外はクローズドラインになっている。なお、インラインミル101の前段の3個にスクリーン21はなく、後段の2個のインラインミル101にはスクリーン21が設けられている。これは、スクリーン21を入れると、スクリーン21の抵抗によって内部に粉体が滞留して原料の過粉砕が生じるからである。品質が高くない後段での粉砕、あるいは図21及び図22の全粒粉砕についてはスクリーン21が必要である。最初のインラインシフタ201のスルー分アウトレット252から花粉、2番目のインラインシフタ201のスルー分アウトレット252から1等粉(1F)、3番目のインラインシフタ201のスルー分アウトレット252から2等粉(2F)、4番目のインラインシフタ201のスルー分アウトレット252から3等粉(3F)、5番目のインラインミル109から甘皮粉が取り出されるようになっている。つまり上流側から順に上等な粉から取り出されるのである。これにより製粉設備200と同様の効果を生じる。なお、黒皮粉は分離された別のインラインミルで処理する。なお、配管については図中で実線で示し番号及び説明は省略する。
図19の蕎麦粉の製粉設備400は、製粉ラインLに、インラインミル101とインラインシフタ201と組合せて直列的に接続する多段式構造として組み込んで同一階(例えば1階又は2階)に平面的に配置した別の形態である。まず、インラインミル101とインラインシフタ201の接続形態は概ね図18の製粉設備300と同様であるので、説明は援用するが、図19においては、図18のロータリーバルブ220、空気取入口(ニューマチック・シューともいう)240がオーバー分アウトレット222から除去されているが、このオーバー分アウトレット222がインラインミル101の供給口108とが直結されることにより密閉構造となっている。そして、ロータリーバルブ420がスルー分アウトレット252の出口に設置されている。空気取入口440、ブロワ付きのレシーバフィルタ560が製粉ラインLに設置されている。これにより製粉設備200と同様の効果を生じる。なお、配管については図中で実線で示し番号及び説明は省略する。
図20の製粉設備500は、製粉ラインLに、インラインミル101とインラインシフタ201とが複数段に交互に直列的に接続するものが組み込まれていることは前述設備と共通であるが、インラインシフタ201のスルー分アウトレット252に粉体の貯留容器590が設置されたものである。その他、最初のインラインミル101の上流側に順に酸素濃度計591、ブロワ592、アフタークーラ593、窒素ガス供給源594の供給制御を行う窒素ガス制御弁595、粉体を投入するダンピングサーバ596、ダンピングサーバ596を製粉ラインLと接続するロータリーバルブ597とが設けてある。また、最後尾のインラインシフタ201のオーバー分アウトレット222は、タンク598と接続され、送風機599で空気が上流側に還流されるようになっている。さらに貯留容器590に代えてロータリーバルブを設置し、これに分級機585を接続して、貯留容器590が排出側に設置されたタンク586で粉を分級するようにすることもできる(図中の一点鎖線で包囲した部分参照)。アフタークーラ593はチラー、ポンプ、水供給装置等を備えたものである。最初の貯留容器590に一等粉(1F)、次の貯留容器590に二等粉(2F)、最後の貯留容器590に三等粉(3F)が排出されるようになっている。四等粉(4F)はタンク598に貯留される。つまり上流側から順に上等な粉から排出されるわけである。これにより製粉設備200〜400と同様の効果を生じるがロータリーバルブ220を不要としているので、より小型の製粉設備とすることができる。なお、配管については図中で実線で示し番号及び説明は省略する。
図21の製粉設備600は、基本的には図18の製粉設備300と同様であるので、共通する部分の説明及び図示は部品番号を600番台として援用し、異なる部分を説明する。異なる部分は、製粉ラインLに窒素ガスを循環させることと、インラインミル101及びインラインシフタ201とが多段(ここでは3段)に交互に接続されており、また、点線部分が窒素ガス流通経路642であり、窒素温度計643、窒素サプライユニット644が設置され、インラインシフタ201から排出される1等粉(1F)と2等粉(2F)は窒素ガスにて風味等が保護され、3等粉は空気で処理される。また、インラインシフタ101のスルー分アウトレット252から排出される一等粉と二等粉はそれぞれレシーバフィルタ660を備えるサイロ部645a及びサイロ部645bを有するサイロ設備645にそれぞれ貯蔵されるようになっている。2つのレシーバフィルタ660は窒素を粉を分離するものであり、分離した窒素ガスを製粉ラインLにリサイクルするものである。製粉ラインLの最初のインラインミル101は、その前段に窒素ガスライン642が接続され、その下流にレシーバフィルタ660−1及びロータリーバルブ620−1が設置され、ここから原料であるヌキ実が供給されるようになっている。また、窒素ガスライン642は密閉構造になっている。また、最終段とその前のインラインシフタ201のオーバー分アウトレット222にそれぞれロータリーバルブ620が接続され、そこに空気取入口640が設置されている。なお、678、679はバルブである。これにより製粉設備300と同様の効果を生じるが、さらに、窒素ガスによって粉体が搬送され、窒素ガス雰囲気において粉砕及び篩い分けが行われるわけであり、脱酸素状態で製粉処理ができるので、粉粒体の香りや風味の封じ込めが可能である。その他、コーヒー豆等にも適用できる。なお、配管については図中で実線及び点線で示し番号及び説明は省略する。実線は空気配管、点線は窒素ガス配管を示す。
前述した製粉設備200〜600は取分製粉方式であるが、図22の製粉設備700は、窒素ガス方式の全粒製粉方式である。インラインミル101とインラインシフタ201とがセットになって繰り返して直列的に接続するものであり、複数のインラインシフタ201のそれぞれのスルー分アウトレット252にロータリーバルブ720が設置されており、ロータリーバルブ720から排出される粉体は、最終段のインラインシフタ201に接続されるインラインミル101から排出される粉体とともに全部が合流するようになっている。また、第1のレシーバフィルタ760−1からロータリーバルブ720−1を経て原料が製粉ラインLに供給されるようになっている。また、第2のレシーバフィルタ760−2で粉体と窒素ガスが分離され、ロータリーバルブ720−2を経て製品サイロに全粒製粉される粉体が貯蔵される。一方、レシーバフィルタ760−2で分離された窒素ガスがバルブ778,779、窒素サプライユニット744、窒素温度計743、第1のレシーバフィルタ760−1を経て、最初のインラインミルに還流するように接続されており、製粉ラインLは窒素ガスのクローズシステムを構成するのである。このように窒素ガス雰囲気化で全粒製粉が行われるわけである。製粉設備600と同様の窒素ガス効果を生じるが、全粒製粉によって、脱酸素状態で製粉処理ができるので、処理された全部の粉体の香りや風味の封じ込めが可能である。その他、コーヒー豆等にも適用できる。媒体は窒素ガスであるが、空気に変えてもよい。なお、配管については図中で点線で示し番号及び説明は省略する。
図23の製粉設備800は、製粉設備700と同様に全粒製粉方式であるので、共通する要素の説明は援用する。製粉設備800が製粉設備700と異なる点は、より簡素な設備にしたものである。即ち、インラインミル101を複数(ここでは2個)直列に接続し、これに1個のインラインシフタ201を接続したものである。ロータリーバルブ820はオーバー分アウトレット222に接続されている。このロータリーバルブ820から排出されるオーバー分の粉粒体はブロワ870からの空気とともに、第1のレシーバフィルタ860−1に還流させ、ここで原料に合流させ、ロータリーバルブ820−1から最初のインラインミル101に原料が窒素ガスとともに供給されるようになっている。スルー分アウトレット252から排出された粉は、第2のレシーバフィルタ860−2に輸送され、ここで粉と窒素ガスとが分離され、粉は製粉サイロに貯留され、窒素ガスは前記製粉設備700と同様リサイクルされるようになっている。なお、配管については図中で点線及び実線で示し番号及び説明は省略する。実線は空気配管、点線は窒素ガス配管を示す。
本具体例のインラインミル101及びインラインシフタ201を適用した製粉設備200〜800によれば、インラインミル101とインラインシフタ102を組み合わせて多段に繰り返して接続することで、平面的に製粉設備を配置することが出来る利点がある。これにより建物の高さ(通常4階建〜8階建)が1、2階建等に大幅に削減することができるので、建築コスト、設備コストが概ね1/3〜1/5に激減し、ランニングコスト、管理コストが大幅に削減でき、省エネルギにもなるわけである。また、インラインミル101の風力増幅装置として機能する回転盤13及びインラインシフタ201の羽根282を有する回転羽根部材208の回転自体が動力源となるので、粉砕動力、篩い分け動力、気力輸送の動力を兼ねているわけであり、ロール機890から製粉用シフタ800に粉体を持ち上げる動力等が不要になる。また、インラインシフタ201は網の交換も簡単であり、管理コストが大幅に省ける。そして、インラインミル101、インラインシフタ201は掃除がしやすく、ライン内のクリーニングがしやすい。さらに、ラインの配管距離を短くできる。穀物の品種換えが楽に出来る。インラインミル1,101,151及びインラインシフタ201を密閉構造とする場合、インラインで衛生的であり、異物の入る余地がなくなる。インラインミル101に空気取入装置(サイレンサ兼用)を設ける場合でもフィルタを設ければ問題ない。また、密閉式の場合、窒素ガスなど不活性ガスを利用できる利点がある。密閉式の場合、常に風が流れているので、機器や粉体が自然的に空冷されるわけであり、チラーが不要になり、粉体に熱がかからないので粉体の品質が落ちない。さらに、スポート配管を無くすことができるので、スポート配管の脱着作業や掃除の労力を削減し、かつ、人体アレルギー等も含む汚染(コンタミネーション)を防止できるので、衛生的な環境実現に寄与することができる。
尚、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲に於て、改変等を加えることが出来るものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれることとなる。例えば、各設備200〜800において、インラインミル101に代えてインラインミル1又は151を設置してもよい。使用目的の違いによっては、図21においてロータリーバルブ620をスルー分アウトレット252に移動させたものでもよい。
本発明の製粉設備は、小麦粉、蕎麦粉等の穀物等の製粉に適用される。
本発明実施形態の製粉設備に適用される、具体例1の開閉扉が閉じた状態のインラインミルの外観を示す斜視図である。 同開閉扉が開いた状態のインラインミルの外観を示す斜視図である。 同開閉扉が閉じた状態のインラインミルの縦断面図である。 同インラインミルの粉砕室の正面図である。 同インラインミルの開閉扉に固定される固定盤の正面図である。 同粉砕室の開閉扉を閉じた状態の内部構造を示す説明図である。 具体例2のインラインミルの正面図である。 同インラインミルの平面図である。 同インラインミルの左側面図である。 本発明実施形態の製粉設備200〜800に適用される、具体例2のインラインミルの扉を開いた状態の斜視図である。 本発明実施形態の製粉設備200〜800に適用される具体例1のインラインシフタの正面図である。 同インラインシフタの平面図である。 同インラインシフタの左側面図である。 同インラインシフタの右側面図である。 同インラインシフタの要部の内部構造図である。 (a)は回転羽根部材の側面図、(b)はスクレーパの正面図である。 同インラインミルを適用した製粉設備200の平面図(a)及び側面図(b)である。 同インラインミルを適用した製粉設備300のレイアウト図である。 同インラインミルを適用した製粉設備400のレイアウト図である。 同インラインミルを適用した製粉設備500のレイアウト図である。 同インラインミルを適用した製粉設備600のレイアウト図である。 同インラインミルを適用した製粉設備700のレイアウト図である。 同インラインミルを適用した製粉設備800のレイアウト図である。 従来の典型的な小麦粉の製粉工程を示すフローシートである。 従来の典型的な製粉工場の正面図である。
符号の説明
200〜800 製粉設備
1,101,151・・・インラインミル 108・・・供給口
109・・・排出口 200〜800・・・製粉設備
201・・・インラインシフタ 204・・・インレット
221・・・圧送アダプタ 222・・・オーバー分アウトレット
220・・・ロータリーバルブ 252・・・スルー分アウトレット

Claims (7)

  1. 第1衝撃片を有する回転盤と、第2衝撃片を有する固定盤とを備え、該第1衝撃片と第2衝撃片とにより粉粒体を粉砕するインラインミルと、
    該インラインミルと接続され、該インラインミルで粉砕される粉粒体と気体の混合気を受け入れて篩い分けを行うシーブと、該シーブ内に回転可能に設置される回転羽根部材とを有するインラインシフタと、
    を製粉ラインに備えることを特徴とする製粉設備。
  2. 前記インラインミルとインラインシフタとは複数段に接続され、
    前記インラインシフタのシーブを通過しないで排出される粉粒体を、次段のインラインミルで粉砕し次段のインラインシフタで篩い分けすることを特徴とする請求項1の製粉設備。
  3. 前記回転盤及び回転羽根部材により発生する風力によって、前記製粉ラインに沿って粉粒体と気体の混合気を輸送することを特徴とする請求項1又は2の製粉設備。
  4. エアロック手段を備えるロータリーバルブが、前記インラインシフタのシーブを通過しない粉粒体を排出するオーバー分アウトレット又は前記インラインシフタのシーブを通過する粉粒体を排出するスルー分アウトレットのいずれかに設置されることを特徴とする請求項1乃至3いずれかの製粉設備。
  5. 前記混合気を構成する気体が不活性ガスであることを特徴とする請求項1乃至4いずれかの製粉設備。
  6. 前記インラインミルは、
    粉粒体を供給する供給口と、
    供給口と連通し原料を受け入れ粉砕する粉砕室と、
    粉砕した粉粒体を排出する排出口と、
    該粉砕室を開閉する開閉扉と、
    該開閉扉の内側に固定された前記固定盤と、
    前記粉砕室の内側に配置され回転軸によって回転する前記回転盤と、
    該回転盤の表面に固定される複数の前記第1衝撃片と、前記固定盤に形成された複数の前記第2衝撃片とから構成され、前記第1衝撃片が前記第2衝撃片の間隙を回転する粉砕部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至5いずれかの製粉設備。
  7. 前記インラインシフタは、
    前記インラインミルから気力輸送されてくる粉粒体と気体の混合気を混合気インレットから受け入れる供給室を備えた混合気受入部と、
    該混合気受入部の供給室と横方向に連通する篩い処理室を備えた篩い部と、
    前記供給室及び前記篩い処理室の内部に横方向に配置された回転軸を備えた回転装置と、
    前記篩い処理室に配置された前記回転軸が中心を貫通する円筒状のシーブと、
    前記シーブの内側領域に配置され、前記回転軸に取り付けられ、粉粒体を前記シーブから外方向へ押し出す回転羽根部材と、
    前記シーブを通過できない粉粒体を前記シーブの内側領域から取り出すオーバー分アウトレットと、
    前記シーブの内側領域から外側領域に向かって通過した粉粒体を排出するスルー分アウトレットと、
    を備えたことを特徴とする請求項1、2、3、5又は6いずれかの製粉設備。
JP2003303696A 2003-08-27 2003-08-27 製粉設備 Expired - Lifetime JP4408669B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003303696A JP4408669B2 (ja) 2003-08-27 2003-08-27 製粉設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003303696A JP4408669B2 (ja) 2003-08-27 2003-08-27 製粉設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005066552A true JP2005066552A (ja) 2005-03-17
JP4408669B2 JP4408669B2 (ja) 2010-02-03

Family

ID=34407587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003303696A Expired - Lifetime JP4408669B2 (ja) 2003-08-27 2003-08-27 製粉設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4408669B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008012458A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 M & K:Kk 粉粒体処理設備
KR101770508B1 (ko) * 2016-04-15 2017-08-23 강대순 분말 가공기
KR101819330B1 (ko) * 2016-04-15 2018-01-16 강대순 듀얼 타입 분말 가공기
CN108579892A (zh) * 2018-06-14 2018-09-28 安徽华瑞医药技术开发有限公司 一种农副产品生产用高效小麦研磨装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008012458A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 M & K:Kk 粉粒体処理設備
KR101770508B1 (ko) * 2016-04-15 2017-08-23 강대순 분말 가공기
KR101819330B1 (ko) * 2016-04-15 2018-01-16 강대순 듀얼 타입 분말 가공기
CN108579892A (zh) * 2018-06-14 2018-09-28 安徽华瑞医药技术开发有限公司 一种农副产品生产用高效小麦研磨装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4408669B2 (ja) 2010-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9636712B2 (en) Device for sifting granular material
JP4452046B2 (ja) ミル
JP4452047B2 (ja) ミル
US20050284971A1 (en) Circulating grinding plant comprising a mill and a sifter
CN211510455U (zh) 一种新型茶叶加工用粉碎装置
KR101586464B1 (ko) 농산물 분쇄 및 착즙 장치
WO2021093256A1 (zh) 一种生料立磨外循环系统及工艺
JPWO2006070866A1 (ja) 粉砕物製造装置
KR101247309B1 (ko) 곡물 분쇄 장치 및 이를 적용한 곡물 분말 제조 장치
JP4408669B2 (ja) 製粉設備
JP2002085992A (ja) 機械式粉砕機
EP2662144A1 (en) Mill
KR20170042045A (ko) 곡물 및 해조류 분말 제조장치
JP2008012458A (ja) 粉粒体処理設備
JPH06304491A (ja) 解砕・整粒機
JP4376020B2 (ja) 粉粒体粉砕機用サイレンサ
CN208302949U (zh) 一种超微中草药粉碎机
KR101907137B1 (ko) 곡물분쇄기의 내부분쇄망 및 분쇄칼날 구조
JP2556414B2 (ja) 竪形ローラミル
WO2003047758A1 (fr) Procede et equipement de broyage mettant en oeuvre un cyclone
KR950012298B1 (ko) 로우터리(rotary) 분쇄기
JP4241908B2 (ja) 固形物の粉砕設備
CN209849053U (zh) 一种干式多级粉磨机及粉磨生产系统
JP4354229B2 (ja) 粉粒体混合装置
RU2397019C1 (ru) Измельчитель

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4408669

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151120

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term