JP2001198023A - 液体保温容器の栓装置 - Google Patents

液体保温容器の栓装置

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JP2001198023A JP2000008665A JP2000008665A JP2001198023A JP 2001198023 A JP2001198023 A JP 2001198023A JP 2000008665 A JP2000008665 A JP 2000008665A JP 2000008665 A JP2000008665 A JP 2000008665A JP 2001198023 A JP2001198023 A JP 2001198023A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体内の正圧あるいは負圧を簡易な構造
で解消し得るようにする。 【解決手段】 断熱構造の容器本体1の開口部1aに対
して着脱自在に螺着される栓本体5と、該栓本体5に対
して着脱自在とされる栓キャップ6とからなる中空体と
して構成された液体保温容器の栓装置において、前記栓
本体5に、前記容器本体1内と連通する連通孔12を形
成し且つ該連通孔12を開閉する弁体13を設けるとと
もに、前記栓キャップ6に、該栓キャップ6の離脱方向
への操作と連動して前記弁体13を開作動させる開弁作
動機構(リブ11)を設けて、栓キャップ6の離脱方向
への操作と連動するリブ11により弁体13が開作動さ
れて、容器本体1内と外部とが連通孔12を介して連通
状態とされるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、液体保温容器の
栓装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、断熱構造の容器本体の開口部を
栓装置により密閉することにより、液体等を保温貯蔵す
るタイプの液体保温容器は従来から良く知られている。
このようなタイプの液体保温容器の場合、保温性能を向
上させるためには、栓装置における断熱性能の向上が一
つの重要な要因となっており、そのために、栓装置を、
内部に断熱空間を有する中空体により構成するようにし
ている。
【0003】ところで、上記のように栓装置を中空体で
構成するようにした場合、栓装置内に水や蒸気が侵入す
ることがあり、内部に雑菌や黴が繁殖するおそれがあ
る。このような事態に対処するために、栓装置を、容器
本体の開口部に対して着脱自在に螺合される栓本体と、
該栓本体に対して着脱自在とされる栓キャップとによっ
て分解可能に構成したものが多用されてきている。
【0004】ところで、上記構成の液体保温容器の場
合、容器本体内に熱湯を入れた状態で栓装置を容器本体
の開口部に螺着して使用することとなっているが、容器
本体内部の圧力が熱湯から蒸発する水蒸気により上昇す
る。この現象は、保温性能の高いものほど顕著であり、
このような内圧上昇によって栓装置に対して上向きの力
が作用することとなる。すると、栓装置と容器本体開口
部との螺合部がきしんで螺合解除が難しくなり、栓装置
を取り外しにくくなるという問題が生じていた。
【0005】また、容器本体内に長時間液体を保温して
おいた場合には、容器本体内の水蒸気が液化して内部が
負圧となるという現象が生ずることがある。このような
現象が生ずると、上記した内圧上昇時とは逆に、栓装置
が内方に引き込まれることとなる。すると、上記した内
圧上昇時と同様に、栓装置と容器本体開口部との螺合部
がきしんで螺合解除が難しくなり、栓装置を取り外しに
くくなるという問題が生じていた。
【0006】そこで、従来の方法では、栓装置を構成す
る栓本体に容器本体内に連通する連通孔を形成し、該連
通孔を開閉する弁体を設けて、該弁体を適宜手動により
開弁することにより、容器本体内と外部とを連通させ
て、容器本体内の正圧あるいは負圧を解消するようにし
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た圧力解消方法では、弁体を開弁作動させるために、栓
キャップを栓本体から離脱させる必要があり、操作性が
よくないという問題がある。
【0008】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、容器本体内の正圧あるいは負圧を簡易な構造で解
消し得るようにすることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、断熱構造の容器本
体の開口部に対して着脱自在に螺着される栓本体と、該
栓本体に対して着脱自在とされる栓キャップとからなる
中空体として構成された液体保温容器の栓装置におい
て、前記栓本体に、前記容器本体内と連通する連通孔を
形成し且つ該連通孔を開閉する弁体を設けるとともに、
前記栓キャップに、該栓キャップの離脱方向への操作と
連動して前記弁体を開作動させる開弁作動機構を設けて
いる。
【0010】上記のように構成したことにより、栓キャ
ップの離脱方向への操作と連動する開弁作動機構により
弁体が開作動されて、容器本体内と外部とが連通孔を介
して連通状態とされることとなり、容器本体内の正圧あ
るいは負圧が容易に解消されることとなる。従って、栓
キャップを離脱方向に操作するという簡単な操作で、栓
装置の取り外しを困難にしていた正圧あるいは負圧を解
消させることができるのである。
【0011】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の液体保温容器の栓装置において、前記栓キャップ
を、前記栓本体に対して螺着脱自在とするとともに、前
記開弁作動機構を、前記栓キャップの中心から偏心した
位置から垂設されたリブにより構成し且つ該リブの回転
軌跡上に前記弁体を位置させた場合、栓キャップの螺脱
方向への回動と連動して開弁作動機構として作用するリ
ブが所定の回動軌跡上を移動し、該回動軌跡上に位置せ
しめられている弁体を開作動させることとなる。その結
果、容器本体内と外部とが連通孔を介して連通状態とさ
れることとなり、容器本体内の正圧あるいは負圧が容易
に解消されることとなる。従って、栓キャップを螺脱方
向に操作するという簡単な操作で、栓装置の取り外しを
困難にしていた正圧あるいは負圧を解消させることがで
きるのである。
【0012】請求項3の発明におけるように、請求項1
記載の液体保温容器の栓装置において、前記弁体を前記
栓キャップに設けるとともに、該栓キャップ自体を前記
開弁作動機構とした場合、栓キャップの離脱方向への操
作により弁体が開弁作動されることとなり、簡略な構造
で容器本体内の正圧あるいは負圧を容易に解消すること
ができる。
【0013】請求項4の発明におけるように、請求項3
記載の液体保温容器の栓装置において、前記栓キャップ
を、前記栓本体に対して螺着脱自在とした場合、栓キャ
ップの螺脱方向への操作により弁体が開弁作動されるこ
ととなり、より簡略な構造で容器本体内の正圧あるいは
負圧を容易に解消することができる。
【0014】請求項5の発明におけるように、請求項1
記載の液体保温容器の栓装置において、前記栓キャップ
を、前記栓本体に対して螺着脱自在とするとともに、前
記開弁作動機構を、前記栓キャップの内周面に突設され
たカム片により構成した場合、栓キャップの螺脱方向へ
の回動と連動して開弁作動機構として作用するカム片が
移動し、カム片の当接力によって弁体が開作動されるこ
ととなる。その結果、容器本体内と外部とが連通孔を介
して連通状態とされることとなり、容器本体内の正圧あ
るいは負圧が容易に解消されることとなる。従って、栓
キャップを螺脱方向に操作するという簡単な操作で、栓
装置の取り外しを困難にしていた正圧あるいは負圧を解
消させることができるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0016】第1の実施の形態 図1ないし図4には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる液体保温容器の栓装置が示されている。
【0017】この液体保温容器は、図1に示すように、
ステンレス製の真空二重容器(即ち、断熱構造の容器)
からなる容器本体1と、該容器本体1の開口部1aを密
閉閉栓する栓装置2とによって構成されている。
【0018】前記容器本体開口部1aの内周面には、前
記栓装置2を螺合するためのネジ部3が形成されてい
る。
【0019】前記栓装置2は、前記容器本体開口部1a
のネジ部3に対して螺合されるネジ部4を有する栓本体
5と、該栓本体5に対して着脱自在に螺着される栓キャ
ップ6とからなる中空体として構成されている。つま
り、栓装置2内には、断熱空間S1が形成されることと
なっているのである。
【0020】前記栓本体5は、有底円筒状の合成樹脂製
(例えば、ポリプロピレン製)の栓部5aと該栓部5a
の上端口縁から該栓部5aの外周側に垂設されて前記容
器本体開口部1aの外側をカバーする合成樹脂製(例え
ば、ポリプロピレン製)のカバー部5bとからなってお
り、本実施の形態においては、栓部5aが、前記カバー
部5bと一体成形され且つ前記ネジ部4を有する円筒体
5a1と、該円筒体5a1の下端に溶着等により一体的に
結合された円盤部5a2とにより構成されている。この
ようにした理由は、後に詳述するように、円盤部5a2
にガイド筒16を形成するために部材の形状を単純化す
る必要があるからである。符号7は栓体2と容器本体開
口部1aとの間の気密を保持するためのシールパッキン
である。
【0021】一方、前記栓キャップ6は、前記栓本体5
の栓部5aに内挿される有頂円筒状の合成樹脂製(例え
ば、ポリプロピレン製)の栓キャップ本体6aと、該栓
キャップ本体6aの外周面上端から一体に垂設され且つ
当該外周面との間に環状空間Sを形成するとともに前記
栓本体5への螺合時に該栓本体5の上端に当接される外
鍔部6bと、該外鍔部6bおよび前記栓キャップ本体6
aの外周面を被覆するステンレス製の保護カバー6cと
からなっている。
【0022】該保護カバー6cの下端には、内向きに突
設された内向き鍔部8が一体に形成されており、保護カ
バー6cは、その内向き鍔部8を前記外鍔部6bの下端
部に食い込ませた状態で一体成形されている。このよう
にすれば、保護カバー6cが強固に一体化されることと
なり、内部への水侵入も防止できる。
【0023】前記栓本体5における栓部5aの内周面お
よび前記栓キャップ6における栓キャップ本体6aの外
周面には、互いに螺合し合うネジ部9,10がそれぞれ
一体に形成されている。ここで、ネジ部9は、前記栓本
体5の内周面において対称位置となるように一対形成さ
れており、ネジ部10は、前記栓キャップ6の外周面に
おいて螺旋状に形成されている(図2および図3参
照)。
【0024】前記栓キャップ6の内頂面には、開弁作動
機構として作用するリブ11が一体に垂設されている。
該リブ11は、前記栓キャップ6の中心から偏心した位
置より垂設されている。つまり、図2に示すよう、該リ
ブ11は、栓キャップ6の回動時においては回動軌跡R
上を回動することとなっているのである。
【0025】一方、前記栓本体5を構成する栓部5aの
円盤部5a2には、前記リブ11の回転軌跡R上に位置
させて容器本体1内に連通する連通孔12と該連通孔1
2を開閉する弁体13とが設けられている。該弁体13
は、前記連通孔12を開閉する弁部13aと、該弁部1
3aの中心部から前記連通孔12を貫通して上方に延設
された弁棒部13bとからなっており、該弁棒部13b
の上端には、前記弁体13を閉弁方向に付勢するスプリ
ング14の上端を支持するスプリング受け15が取り付
けられている。該スプリング14の下端は、前記栓部5
aの円盤部5a 2上に支持されている。符号18は弁体
13の弁部13aに付設されたシールパッキンである。
【0026】また、前記栓部5aの円盤部5a2上に
は、前記弁体13の開閉作動時に前記スプリング受け1
5をガイドする円筒状のガイド筒16が一体に突設され
ている。該ガイド筒16の高さは、前記リブ11により
弁体13の弁棒部13b上端を押し下げて弁体13を開
弁作動させる必要があるところから、前記リブ11の下
端より高くされる。さらに、前記ガイド筒16の上端に
は、前記リブ11の回転軌跡R上に位置させて該リブ1
1の先端部の通過を許容する切欠溝17,17が形成さ
れている(図3参照)。該各切欠溝17の深さは、前記
リブ11の下端より深くされる。
【0027】上記のように構成された液体保温容器にお
いては、次のような作用効果が得られる。
【0028】栓キャップ6を螺脱方向へ少し回動させる
と、該回動と連動して開弁作動機構として作用するリブ
11が所定の回動軌跡R上を移動し、ガイド筒16の切
欠溝17に案内されて回動軌跡R上に位置せしめられて
いる弁体13の弁棒部13bの上端を押圧して弁体13
を開弁作動させることとなる(図4参照)。その結果、
容器本体1内と外部とが連通孔12を介して連通状態と
されることとなり、容器本体1内の正圧あるいは負圧が
容易に解消されることとなる。従って、栓キャップ6を
螺脱方向に操作するという簡単な操作で、栓装置2の取
り外しを困難にしていた内圧上昇あるいは内圧降下を解
消させることができるのである。上記栓キャップ6の螺
脱方向への回動は、リブ11が弁体13を開弁作動でき
る範囲であればよい。
【0029】なお、栓キャップ6を完全に螺脱してしま
えば、栓本体5および栓キャップ6の内部を洗浄できる
こととなり、栓装置2内に水や蒸気が侵入して内部に雑
菌や黴が繁殖しているおそれがある場合にも、きれいに
洗浄することができる。
【0030】第2の実施の形態 図5および図6には、本願発明の第2の実施の形態にか
かる液体保温容器の栓装置が示されている。
【0031】この場合、栓本体5は、有底円筒形状の合
成樹脂製(例えば、ポリプロピレン製)の栓部5aと該
栓部5aの上端口縁から該栓部5aの外周側に垂設され
て容器本体1の開口部1aの外側をカバーする合成樹脂
製(例えば、ポリプロピレン製)のカバー部5bとから
なっており、栓部5aとカバー部5bとは、溶着等によ
り一体的に結合されている。また、前記栓本体5の栓部
5aの中心部には、連通孔12が形成される一方、前記
栓キャップ6の内頂面中心部には、前記連通孔12を開
閉する棒状の弁体13が一体に垂設されている。該弁体
13は、前記栓キャップ6の螺合完了状態において前記
連通孔12を閉止し、前記栓キャップ6の螺脱方向への
操作時に前記連通孔12を開放することとなっている。
つまり、本実施の形態においては、栓キャップ6自体が
開弁作動機構を構成することとなっているのである。符
号19は前記弁体13の下端に付設されたシールパッキ
ンである。このようにしたことにより、栓キャップ6の
螺脱方向への操作により弁体13が上昇して開弁作動さ
れることとなり(図6参照)、簡略な構造で容器本体1
内の内圧上昇あるいは内圧降下を容易に解消することが
できる。その他の構成および作用効果は、第1の実施の
形態におけると同様なので説明を省略する。
【0032】第3の実施の形態 図7および図8には、本願発明の第3の実施の形態にか
かる液体保温容器の栓装置の要部が示されている。
【0033】この場合、栓本体5は、有底円筒形状の合
成樹脂製(例えば、ポリプロピレン製)の栓部5aと該
栓部5aの上端口縁から該栓部5aの外周側に垂設され
て容器本体1の開口部1aの外側をカバーする合成樹脂
製(例えば、ポリプロピレン製)のカバー部5bとから
なっており、栓部5aとカバー部5bとは、溶着等によ
り一体的に結合されている。また、前記栓本体5の栓部
5aの中心部には、連通孔12が形成される一方、前記
栓キャップ6の内頂面中心部には、前記連通孔12を開
閉する棒状の弁体13が一体に垂設されている。前記連
通孔12は、前記栓部5aの中心部に形成された開口2
0に嵌挿された環状パッキン21の穴により構成されて
いる。該弁体13は、前記栓キャップ6の螺合完了状態
において前記連通孔12を閉止し、前記栓キャップ6の
螺脱方向への操作時に前記連通孔12を開放することと
なっている。つまり、本実施の形態においては、栓キャ
ップ6自体が開弁作動機構を構成することとなっている
のである。符号19は前記弁体13の下端に付設された
シールパッキンである。このようにしたことにより、栓
キャップ6の螺脱方向への操作により弁体13が上昇し
て開弁作動されることとなり(図8参照)、簡略な構造
で容器本体1内の正圧あるいは負圧を容易に解消するこ
とができる。しかも、本実施の形態においては、連通孔
12を、前記栓部5aの中心部に形成された開口20に
嵌挿された環状パッキン21の穴により構成するように
しているため、弁体13による閉止時におけるシール性
が向上することとなり、保温性能が向上する。その他の
構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同
様なので説明を省略する。
【0034】第4の実施の形態 図9および図10には、本願発明の第4の実施の形態に
かかる液体保温容器の栓装置の要部が示されている。
【0035】この場合、栓本体5は、有底円筒形状の合
成樹脂製(例えば、ポリプロピレン製)の栓部5aと該
栓部5aの上端口縁から該栓部5aの外周側に垂設され
て容器本体1の開口部1aの外側をカバーする合成樹脂
製(例えば、ポリプロピレン製)のカバー部5bとから
なっており、栓部5aとカバー部5bとは、溶着等によ
り一体的に結合されている。また、前記栓本体5の栓部
5aの中心部には、連通孔12が形成されており、該連
通孔12は、弁体13により開閉されることとなってい
る。該弁体13は、前記栓部5aの中心に支持される支
持部13cの下端に前記連通孔12を下側から閉止する
傘状部13dをゴム等の弾性部材により一体形成してな
っており、前記傘状部13dにおいて前記連通孔12と
反対側に位置する部分には、前記栓部5aの底面に形成
された貫通穴22を貫通して上方に延びる棒状の操作部
13eが一体形成されている。さらに、栓キャップ6の
内周面には、開弁作動機構として作用するカム片23が
突設されている。該カム片23は、栓キャップ6の螺脱
方向への回動と連動して移動し、前記弁体13の操作部
13eを押圧することとなっている。このようにしたこ
とにより、栓キャップ6の螺脱方向への回動と連動して
開弁作動機構として作用するカム片23が移動し、カム
片23の当接力によって弁体13の操作部13eが押し
下げられ、弁体13が開作動されることとなる(図10
参照)。その結果、容器本体1内と外部とが連通孔12
を介して連通状態とされることとなり、容器本体1内の
正圧が容易に解消されることとなる。従って、栓キャッ
プを螺脱方向に操作するという簡単な操作で、栓装置の
取り外しを困難にしていた正圧を解消させることができ
るのである。なお、この実施の形態においては、容器本
体1内の内圧が降下して負圧となった場合には、弁体1
3の傘状部13dが自然な開き、負圧が解消されること
となっている。
【0036】上記各実施の形態においては、栓キャップ
を栓本体に螺合することにより着脱自在に結合すること
としているが、栓キャップと栓本体との結合構造として
は、他の方式(例えば、ヘリコイド結合、嵌合等)を採
用することも可能である。
【0037】また、容器本体内が負圧となっているとき
に自然に負圧を解消する負圧解消弁を別途設けるように
してもよい。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、断熱構造の容
器本体の開口部に対して着脱自在に螺着される栓本体
と、該栓本体に対して着脱自在とされる栓キャップとか
らなる中空体として構成された液体保温容器の栓装置に
おいて、前記栓本体に、前記容器本体内と連通する連通
孔を形成し且つ該連通孔を開閉する弁体を設けるととも
に、前記栓キャップに、該栓キャップの離脱方向への操
作と連動して前記弁体を開作動させる開弁作動機構を設
けて、栓キャップの離脱方向への操作と連動する開弁作
動機構により弁体が開作動されて、容器本体内と外部と
が連通孔を介して連通状態とされるようにしたので、栓
キャップを離脱方向に操作するという簡単な操作で、栓
装置の取り外しを困難にしていた容器本体内のは正圧あ
るいは負圧を解消させることができるという効果があ
る。
【0039】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の液体保温容器の栓装置において、前記栓キャップ
を、前記栓本体に対して螺着脱自在とするとともに、前
記開弁作動機構を、前記栓キャップの中心から偏心した
位置から垂設されたリブにより構成し且つ該リブの回転
軌跡上に前記弁体を位置させた場合、栓キャップの螺脱
方向への回動と連動して開弁作動機構として作用するリ
ブが所定の回動軌跡上を移動し、該回動軌跡上に位置せ
しめられている弁体を開作動させることとなる。その結
果、容器本体内と外部とが連通孔を介して連通状態とさ
れることとなり、容器本体内の正圧あるいは負圧が容易
に解消されることとなる。従って、栓キャップを螺脱方
向に操作するという簡単な操作で、栓装置の取り外しを
困難にしていた正圧あるいは負圧を解消させることがで
きるのである。
【0040】請求項3の発明におけるように、請求項1
記載の液体保温容器の栓装置において、前記弁体を前記
栓キャップに設けるとともに、該栓キャップ自体を前記
開弁作動機構とした場合、栓キャップの離脱方向への操
作により弁体が開弁作動されることとなり、簡略な構造
で容器本体内の正圧あるいは負圧を容易に解消すること
ができる。
【0041】請求項4の発明におけるように、請求項3
記載の液体保温容器の栓装置において、前記栓キャップ
を、前記栓本体に対して螺着脱自在とした場合、栓キャ
ップの螺脱方向への操作により弁体が開弁作動されるこ
ととなり、より簡略な構造で容器本体内の正圧あるいは
負圧を容易に解消することができる。
【0042】請求項5の発明におけるように、請求項1
記載の液体保温容器の栓装置において、前記栓キャップ
を、前記栓本体に対して螺着脱自在とするとともに、前
記開弁作動機構を、前記栓キャップの内周面に突設され
たカム片により構成した場合、栓キャップの螺脱方向へ
の回動と連動して開弁作動機構として作用するカム片が
移動し、カム片の当接力によって弁体が開作動されるこ
ととなる。その結果、容器本体内と外部とが連通孔を介
して連通状態とされることとなり、容器本体内の正圧あ
るいは負圧が容易に解消されることとなる。従って、栓
キャップを螺脱方向に操作するという簡単な操作で、栓
装置の取り外しを困難にしていた正圧あるいは負圧を解
消させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる栓装置を
有する液体保温容器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる液体保温
容器の栓装置における栓キャップの下面図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる液体保温
容器の栓装置における栓本体の平面図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる栓装置を
有する液体保温容器における開弁動作時の状態を示す要
部断面図である。
【図5】本願発明の第2の実施の形態にかかる栓装置を
有する液体保温容器の縦断面図である。
【図6】本願発明の第2の実施の形態にかかる栓装置を
有する液体保温容器における開弁動作時の状態を示す要
部断面図である。
【図7】本願発明の第3の実施の形態にかかる栓装置を
有する液体保温容器の要部を示す断面図である。
【図8】本願発明の第3の実施の形態にかかる栓装置を
有する液体保温容器における開弁動作時の状態を示す要
部断面図である。
【図9】本願発明の第4の実施の形態にかかる栓装置を
有する液体保温容器の要部を示す断面図である。
【図10】本願発明の第4の実施の形態にかかる栓装置
を有する液体保温容器における開弁動作時の状態を示す
要部断面図である。
【符号の説明】
1は容器本体、1aは開口部、2は栓装置、5は栓本
体、6は栓キャップ、11は開弁作動機構(リブ)、1
2は連通孔、13は弁体、23は開弁作動機構(カム
片)、Rは回動軌跡。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱構造の容器本体の開口部に対して着
    脱自在に螺着される栓本体と、該栓本体に対して着脱自
    在とされる栓キャップとからなる中空体として構成され
    た液体保温容器の栓装置であって、前記栓本体には、前
    記容器本体内と連通する連通孔を形成し且つ該連通孔を
    開閉する弁体を設けるとともに、前記栓キャップには、
    該栓キャップの離脱方向への操作と連動して前記弁体を
    開作動させる開弁作動機構を設けたことを特徴とする液
    体保温容器の栓装置。
  2. 【請求項2】 前記栓キャップを、前記栓本体に対して
    螺着脱自在とするとともに、前記開弁作動機構を、前記
    栓キャップの中心から偏心した位置から垂設されたリブ
    により構成し且つ該リブの回転軌跡上に前記弁体を位置
    させたことを特徴とする前記請求項1記載の液体保温容
    器の栓装置。
  3. 【請求項3】 前記弁体を前記栓キャップに設けるとと
    もに、該栓キャップ自体を前記開弁作動機構としたこと
    を特徴とする前記請求項1記載の液体保温容器の栓装
    置。
  4. 【請求項4】 前記栓キャップを、前記栓本体に対して
    螺着脱自在としたことを特徴とする前記請求項3記載の
    液体保温容器の栓装置。
  5. 【請求項5】 前記栓キャップを、前記栓本体に対して
    螺着脱自在とするとともに、前記開弁作動機構を、前記
    栓キャップの内周面に突設されたカム片により構成した
    ことを特徴とする前記請求項1記載の液体保温容器の栓
    装置。
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