JP2001197118A - データグラム中継装置及びその方法 - Google Patents

データグラム中継装置及びその方法

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JP2001197118A JP2000006205A JP2000006205A JP2001197118A JP 2001197118 A JP2001197118 A JP 2001197118A JP 2000006205 A JP2000006205 A JP 2000006205A JP 2000006205 A JP2000006205 A JP 2000006205A JP 2001197118 A JP2001197118 A JP 2001197118A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 劣化率を最小限に抑えたパケット負荷分散を
実現するデータグラム中継装置及びその方法を提供す
る。 【解決手段】 キャッシュテーブルにおいてマルチパス
識別子とストリーム識別子とに対応する転送パス番号を
保持することにより、同一ストリームに対しては同一の
転送パスを割り当てることでパケット転送することを保
証する。この時、キャッシュテーブルで解決した転送パ
スに関して、転送禁止状態であるか否かを判別する手段
を有することにより、対応する転送パスの追加・削除、
もしくは、分散比の変更が生じた場合、キャッシュテー
ブルを直接変更することなく、パス選択処理部の備える
設定テーブルのみを変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、「ルータ」などの
転送先決定処理を実行するデータグラム中継装置及びそ
の方法に関し、特に、転送先決定処理において受信した
パケットの経路選択を行う際に、各経路毎に割り当てら
れた分散比に従って転送パス割り当てを実行するデータ
グラム中継装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の資源に対する負荷割り当て
は、主にWebにおけるクライアント側のプロキシーサ
ーバファーム内での負荷分散や、マルチキャストルーテ
ィングプロトコルの1つであるPIM−SM(Protocol
Independent Multicast−Sparse Mode )でのランデブ
ーポイントの選択方法といった領域で開発されてきた。
【0003】一方、最近では、インターネットトラフィ
ックが急増したため、ルータ間のリンクにおいて、OC
(Optical Carrier )−48やOC−192といったT
DM(Time Division Multiplexing)レートを増大させ
ることにより対応するだけでは、十分なトラフィックを
伝達することができなくなってきている。
【0004】従って、上記のような状況に鑑みなされる
形で、DWDM(Dense WavelengthDivision Multiplex
er )チャネルを並列に複数設定するような構成が北米
ではすでに導入されている。
【0005】このようなDWDMチャネルを並列に複数
設定する構成を図35に示す。図35を参照すると、各
データ中継装置100a〜100fはそれぞれ光波通信
装置101a〜101fを有し、この光波通信装置を介
して複数の光波チャネルにより接続されることで光波リ
ンクを張っている。
【0006】従って、図35において、パケットを受信
したルータは、次に転送すべきルータのみならず、その
ルータにつながっている複数のパスのうち1つを選択し
なければならない。
【0007】また、十分なスループットを伝達するため
の他の技術として、最近のトポロジーが複雑化したIP
バックボーンネットワークにおいて、網内負荷バランス
の最適化もしくは障害回復の高速化を実現するために、
従来の宛先アドレスベースの転送と最短経路ルーティン
グとによらず、同一エリア内の入口・出口ルータ間に複
数のLSP(Label Swiching Path )を設定して、負荷
をより正確に制御するMPLS(MultiProtocol Label
Swiching)ベースのトラフィックエンジニアリングが検
討されている。
【0008】上記のようなMPLSベースのトラフィッ
クエンジニアリングによるネットワーク構成を示したも
のが図36である。図36を参照すると、任意の2つの
ルータを入口ルータ、または出口ルータとし、この入口
・出口ルータ間に2つのLSP1、LSP2を割り当て
られるように構成されている。また、このLSP毎に割
り当てらた分散比は、例えば、LSP1:LSP2が6
0%:40%と設定されている。従って、入口ルータに
到着し、出口ルータに転送されるストリームは、それぞ
れ3対2の比率で割り当てられる。
【0009】上記のような次世代ネットワークでは、同
一の次ホップルータに対して1つ以上のパスが設定され
ている。このため、同一のフローを形成するパケットに
対して異なるパスが割り当てられた場合、各経路毎にパ
ケット伝達に要する遅延時間が異なるため、エンドユー
ザにおいて受信されるパケットの順序が送信先の順序と
異なる場合が生じる。
【0010】このような場合、例えばTCP(Transmis
sion Control Protocol )セッションのようなTCPセ
グメントを含むパケットが異なるパスを経由することに
より順序が入れ替わると、再送処理が実施される場合が
ある。
【0011】これにより再送されたトラヒックは、本来
必要であったものではなく余計に必要となったトラフィ
ックであるため、トラフィック量が増加し、ネットワー
クスループット劣化の原因となる。
【0012】さらに、例えばVoIP(Voice over Int
ernet Protocol)のようなリアルタイムセッションにお
けるパケット順序入れ替えは、エンドユーザに対する品
質劣化の原因となる。
【0013】従って、次世代ネットワークにおけるルー
タでは、同一のフローを形成するパケットに対して同一
のパスを割り当てることが重要となってくる。
【0014】ここで、同一のフローを形成するパケット
に同一のパスを割り当てるための技術として、D.Thaler
が開示することろのHash-Threshold方式がある。
【0015】このHash-Threshold方式では、受信したパ
ケットのヘッダー部に含まれるフローを識別するための
フロー識別情報にHASH演算を行った結果を「キー」
として抽出する。このHash演算の例としては、CR
C16演算等が考えられる。したがって、この演算結果
はフロー識別情報を縮退したものであり、以下の処理に
おいてフローに対し転送パスを割り当てる際に使用す
る。
【0016】また、Hash-Threshold方式では、N種類の
次ホップルータが存在する場合、「キー」で定義される
空間をトラフィックの分散比に応じて複数に分割して、
それぞれの領域を定義している。
【0017】したがって、上記のように求めたフロー識
別情報の縮退である「キー」と領域の境界値とを比較す
ることにより、受信したパケットがどの領域に含まれる
かを特定し、当てはまる領域に対応する次ホップルータ
に対してパケットを転送することにより負荷分散を実現
している。
【0018】このような実現方法を、図37に例示した
具体例を用いて説明すると、図37では、パケットの転
送先として4種類の次ホップルータが存在し、「キー」
で定義される空間を4等分している。さらに、「キー」
を分割する各空間の境界値は、16383、3276
7、49151である。また、パケットを識別する情報
であるIP Src Address(32bit) とIP Destination Addre
ss(32bit) との計64bitのビット列に対してCRC
16演算を行って算出した「キー」の値が、35000
であるとする。
【0019】ここで、算出された「キー」である350
00は、境界値32767より大きく、49151より
小さいことから、転送先は次ホップルータ3と判定され
転送される。
【0020】上記のような動作をすることにより、Hash
-Threshold方式は、同一のフローを形成するパケットに
対して同一のパスを割り当てることを保証するため、あ
るフローに対して複数のパスが候補としてあげられるよ
うな構成に対して、上述したようなエンドユーザにおけ
る『パケット順序性の保持』を達成することが可能とな
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなHash-Threshold方式は、以下にあげるものに代表
される幾つかの問題点を有していた。
【0022】先ず第1の問題点は、Hash-Threshold方式
をハードウエアで高速に実現することが難しいという問
題である。
【0023】即ち、Hash-Threshold方式では、フロー識
別情報を基に転送先候補の解決を行った際に、「転送先
候補数−1」のスレッシュホールドデータを読み出すこ
とが必要となる。
【0024】このため、最大32の転送先候補が存在す
る場合、パケットの到達毎に最小パケット処理時間内で
31種類分のスレッシュホールドデータを読み出すこと
が必要となり、メモリアクセスを頻繁に行う必要が生
じ、処理に時間がかかるという問題を生じる。
【0025】また、第2の問題点は、並列パスの増減、
及び並列パス間の負荷分散比の変更が生じた場合、割当
パスの変更を余儀なくされるフローの数を抑えることが
できないという問題である。ここで割り当てパスが変更
されたフローが全体を構成するフローに占める割合を
『劣化率』という。
【0026】上記のような問題は、データグラム中継装
置、特に、上述したような次世代インターネットを構成
するためのルータにおいて、これらの並列パスの増減、
及び配列パス間の負荷分散比の変更により、割り当てパ
スの変更を余儀なくされるフローの数を最小に抑える、
即ち、『劣化率』を最小に抑えることが重要となること
を意味している。
【0027】上述したように、エンドユーザにおける
『パケットの順序性の保持』は、ネットワークスループ
ットの劣化を防止するだけでなく、エンドユーザに対す
る通信品質の向上のために重要となってくる。
【0028】これに対し、パケットの順序性が劣化する
要因は、同一フローを形成するパケットが異なる経路を
経由してエンドユーザに到着することである。
【0029】このように同一のフローを形成するパケッ
トが異なる経路を経由してエンドユーザに到達するの
は、同一のフローを形成するパケットに異なるパスが割
り当てられるためである。
【0030】例えば、MPLSトラフィックエンジニア
リングおいては、ネットワーク全体の負荷バランスを取
るため、あらかじめ設定されているLSPへの負荷割り
当てを変更する場合がある。
【0031】また、同様に、並列に複数設定したチャネ
ル上で、非予約帯域を利用してベストエフォートトラフ
ィックの負荷分散を実現する場合には、予約帯域の変動
に合わせて、負荷分散比を変更するような場合がある。
【0032】更に、将来のWDM(Wavelength Divisio
n Multiplex )を利用したネットワーク網においては、
通信障害や保守による並列チャネル数の減少以外に、ト
ラフィック変動に応じた波長チャネルの張り替えによ
り、並列チャネル数の増加が発生するような場合が予想
される。
【0033】このように、LSPへの負荷割当の変更
や、予約帯域の変動に整合させるための負荷分散比の変
更や、並列チャネルの減少もしくは増加が生じると、ル
ータは、ストリームに対してパスの割り当てを変更せざ
るを得なくなる。
【0034】ここで、パスの割り当てを変更するという
ことは、変更以降のストリームが変更前のストリームの
伝送経路とことなる経路を経由するということであるた
め、各経路毎に特有の遅延時間の差だけ、エンドユーザ
が受信するタイミングがずれてしまう。
【0035】従って、当然のことながら、割り当てパス
が変更されたフローが増加する、所謂『劣化率』が増加
すると、エンドユーザにおけるパケットの順序性が保て
なくなり、通信品質を著しく劣化させるという悪影響が
生じる。
【0036】この悪影響がHash-Threshold方式により生
じる過程を、図面で示した具体例を用いて詳細に説明す
ると以下のようになる。
【0037】例えば、図38を参照すると、ストリーム
識別子で定義される空間を4つの次ホップルータで均等
に負荷分散を行っていたとする。このとき、新たに5つ
目の次ホップルータが追加され、5つの次ホップルータ
で均等に負荷分散するように設定を変更する場合に、Ha
sh-Threshold方式による負荷分散方法を用いると、転送
先が次ホップルータ5に変更される領域以外にも、次ホ
ップルータ1から次ホップルータ2に変更される領域、
次ホップルータ2から次ホップルータ3に変更される領
域、さらに次ホップルータ3から次ホップルータ4に変
更される領域というように不必要に変更される領域が、
全体の領域において30%も存在してしまう。
【0038】このように転送先が無駄に変更されてしま
うと、パケットの転送順序が保証できなくなり、TCP
のトラフィックなどでは大きなスループットの劣化を引
き起こすといった問題を生じる。
【0039】上記の問題を理論上で解決しようと考える
と、図39で示されるように領域を設定することで、次
ホップルータ5以外に無駄に転送先変更される領域を無
くすことが可能であるように思われる。
【0040】しかしながら、このような理論的概念が存
在するにも関わらず、上記のような問題が発生するの
は、Hash-Threshold方式では、次ホップルータ間の境界
線の値と演算結果として得られた「キー」とを直接比較
しているためである。これにより、Hash-Threshold方式
では1つの次ホップルータに割り当てる領域を連続的に
しか選択することができなく、結果的に転送先変更され
る領域が不必要に多く生じてしまい、『劣化率』を増加
させるをいう問題を生じる。
【0041】従って、本発明は、上記問題に鑑みなされ
たもので、負荷分散割り当て処理において、同一ストリ
ームに対しては同一の転送パスにパケットを転送するこ
とを保証し、且つ、各ストリーム毎に転送先の振り分け
を実行する負荷分散を実現するデータグラム転送装置及
びその方法を提供することを目的とする。
【0042】また、パス選択処理部の持つ設定テーブル
の変更直後から転送禁止状態となった転送パスに割り当
てられるストリームに関して、最小数のストリームだけ
を別の転送パスに割り当て変更するよう構成することを
可能とし、劣化率を最小に抑えたパケット負荷分散を実
現するデータグラム中継装置及びその方法を提供するこ
とを目的とする。
【0043】またパス選択処理部の設定テーブル変更
後、転送パスの変更が必要となるパケットが転送パスを
変更されずに網へ送出されることを防止するデータグラ
ム中継装置及びその方法を提供することを目的とする。
【0044】更に、マルチパス識別子で管理される転送
パス番号全てのエントリを参照することなく、最大2つ
の転送パスエントリを参照するのみで、高速に負荷分散
比に従って転送パスを割り当てることが可能となるデー
タグラム中継装置及びその方法を提供することを目的と
する。
【0045】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の発明は、1つ以上のプロト
コル終端手段を有するデータグラム中継装置において、
プロトコル終端手段のいずれかより入力されたパケット
が属するストリームに対して転送先経路を解決するパス
選択処理手段を有し、パス選択処理手段は、入力された
パケットが属するストリームに対して転送先経路を解決
する際に、解決される転送先経路へのパケットの転送が
禁止状態であるか否かを判定し、判定の結果、転送先経
路へのパケットの転送が禁止状態である場合、別の転送
先経路を解決することを特徴とする。
【0046】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載のデータグラム中継装置において、パス選択処
理手段は、転送先経路若しくは別の転送先経路を解決す
る際に、予め転送先経路毎に設定された負荷分散比に従
って解決することを特徴とする。
【0047】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1または2記載のデータグラム中継装置において、パ
ス選択処理手段は、転送先経路毎に、現在割り当てられ
ているストリームの数と、割り当てるストリームの最大
数とを管理し、現在割り当てられているストリームの数
と割り当てるストリームの最大数との比較に基づき転送
先経路へのパケットの転送が禁止状態であるか否かを判
定することを特徴とする。
【0048】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1から3のいずれかに記載のデータグラム中継装置に
おいて、パス選択処理手段は、現在割り当てられている
ストリームの数が割り当てるストリームの最大数より大
きい場合、転送先経路へのパケットの転送が禁止状態で
あると判定することを特徴とする。
【0049】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項1から4のいずれかに記載のデータグラム中継装置に
おいて、パス選択処理手段は、入力されたパケットが属
するストリームに対して別の転送先経路を解決する際
に、別の転送先経路へのストリームの割り当てが禁止状
態であるか否かを判定することを特徴とする。
【0050】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項1から5のいずれかに記載のデータグラム中継装置に
おいて、パス選択処理手段は、転送先経路毎に、現在割
り当てられているストリームの数と、割り当てるストリ
ームの最大数とを管理し、入力されたパケットが属する
ストリームに対して別の転送先経路を解決する際に、現
在割り当てられているストリームの数と割り当てるスト
リームの最大数との比較に基づき別の転送先経路へのス
トリームの割り当てが禁止状態であるか否かを判定する
ことを特徴とする。
【0051】また、請求項7記載の発明によれば、請求
項1から6のいずれかに記載のデータグラム中継装置に
おいて、パス選択処理手段は、転送先経路毎に、現在割
り当てられているストリームの数と、割り当てるストリ
ームの最大数とを管理し、入力されたパケットが属する
ストリームに対して別の転送先経路を解決する際に、現
在割り当てられているストリームの数が割り当てるスト
リームの最大数以上である場合、別の転送先経路へのス
トリームの割り当てが禁止状態であると判定することを
特徴とする。
【0052】また、請求項8記載の発明によれば、請求
項1から7のいずれかに記載のデータグラム中継装置に
おいて、パス選択処理手段は、転送先経路のいずれかに
障害が発生しているか否かを管理し、転送先経路に障害
が発生している場合、障害が発生している転送先経路に
割り当てられていたストリームを別の転送先経路に割り
当てることを特徴とする。
【0053】また、請求項9記載の発明によれば、請求
項1から8のいずれかに記載のデータグラム中継装置に
おいて、パス選択処理手段は、転送先経路毎に障害が発
生しているか否かを管理し、別の転送先経路を解決する
際に、転送先経路毎に管理している障害の発生を基に別
の転送先経路を解決することを特徴とする。
【0054】また、請求項10記載の発明によれば、請
求項1から9のいずれかに記載のデータグラム中継装置
において、パス選択処理手段は、1つ以上の転送先経路
をそれぞれ単一の情報で個々に識別するように管理する
ことを特徴とする。
【0055】また、請求項11記載の発明によれば、請
求項1から10のいずれかに記載のデータグラム中継装
置において、パス選択処理手段は、別の転送先経路を解
決する際に、予め設定された所定の順番に従って解決す
ることを特徴とする。
【0056】また、請求項12記載の発明によれば、請
求項1から11のいずれかに記載のデータグラム中継装
置において、パス選択処理手段は、転送先経路毎に、連
続して割り当てるストリームの最大数を管理し、入力さ
れたパケットが属するストリームに対して別の転送先経
路を解決する際に、連続して割り当てるストリームの最
大数に達するまで連続して解決し、解決後、更に別の転
送先経路にストリームを解決することを特徴とする。
【0057】また、請求項13記載の発明によれば、請
求項1から12のいずれかに記載のデータグラム中継装
置において、パス選択処理手段は、入力されたパケット
が属するストリームに対して別の転送先経路を解決する
際に、1回ごとに解決する転送先経路を替えることを特
徴とする。
【0058】また、請求項14記載の発明によれば、請
求項1から12のいずれかに記載のデータグラム中継装
置において、パス選択処理手段は、転送先経路毎に、現
在割り当てられているストリームの数と、割り当てるス
トリームの最大数とを管理し、入力されたパケットが属
するストリームに対して別の転送先経路を解決する際
に、現在割り当てられているストリームの数が割り当て
るストリーム最大数に達するまで連続して割り当て後、
更に別の転送先経路を解決することを特徴とする。
【0059】また、請求項15記載の発明によれば、請
求項1から10、12から14のいずれかに記載のデー
タグラム中継装置において、パス選択処理手段は、入力
されたパケットが属するストリームに対して別の転送先
経路を解決する際に、予め設定された転送先経路毎の負
荷分散比に対する現在割り当てられているストリームの
数の割当率を算出し、算出の結果、最も割当率が小さい
転送先経路を別の転送先経路として解決することを特徴
とする。
【0060】また、請求項16記載の発明によれば、請
求項1から10、12から15のいずれかに記載のデー
タグラム中継装置において、パス選択処理手段は、転送
先経路毎に、現在割り当てられているストリームの数
と、割り当てるストリームの最大数とを管理し、入力さ
れたパケットが属するストリームに対して別の転送先経
路を解決する際に、現在割り当てられているストリーム
の数を割り当てるストリームの最大数で除算した値が最
小となる転送先経路を別の転送先経路として解決するこ
とを特徴とする。
【0061】また、請求項17記載の発明によれば、請
求項1から16のいずれかに記載のデータグラム中継装
置において、パス選択処理手段は、所定の時間以上パケ
ットが到達しないストリームに対して、ストリームと転
送先経路との対応を棄却することを特徴とする。
【0062】また、請求項18記載の発明は、1つ以上
のプロトコル終端手段を有するデータグラム中継装置に
おいて、プロトコル終端手段のいずれかより入力された
パケットのヘッダ情報より転送先経路を決定するための
宛先アドレス情報を抽出する宛先アドレス抽出手段と、
プロトコル終端手段のいずれかより入力されたパケット
のヘッダ情報より集約されたフローを識別するためのス
トリーム識別子を算出するストリーム識別子算出手段
と、宛先アドレス情報を基に、転送先経路となる転送パ
ス、若しくは、複数の転送先経路を一意に識別するため
のマルチパス識別子を解決する経路解決処理手段と、ア
ドレス部にストリーム識別子とマルチパス識別子とを格
納し、データ部にストリーム識別子とマルチパス識別子
との組み合わせと対応させて、転送パスに対応する転送
パス番号をキャッシュ転送パス番号として格納するキャ
ッシュ転送パス番号格納手段と、ストリーム識別子とマ
ルチパス識別子との組み合わせに対応するキャッシュ転
送パス番号をキャッシュ転送パス番号格納手段より読み
出すキャッシュテーブルアクセス手段と、アドレス部に
マルチパス識別子を格納し、データ部にマルチパス識別
子と対応させて、転送パス番号毎に、転送パス番号とマ
ルチパス識別子との組み合わせに対応する転送パスへの
パケットの転送が禁止状態であるか否かを示す転送禁止
ビット列を格納する転送禁止ビット列格納手段と、アド
レス部にマルチパス識別子を格納し、データ部にマルチ
パス識別子と対応させて、転送パスに対応する転送パス
番号を転送割当パス番号として格納する転送割当パス番
号格納手段と、アドレス部にマルチパス識別子と転送パ
ス番号とを格納し、データ部にマルチパス識別子と転送
パス番号との組み合わせと対応させて転送パスを格納す
る転送パス格納手段と、マルチパス識別子とキャッシュ
転送パス番号を基に、入力されたパケットが属するスト
リームに対して転送先経路となる転送パスを解決するパ
ス選択処理手段と、転送パスにパケットを転送する出力
装置選択手段と、を有し、宛先アドレス抽出手段は、宛
先アドレス情報を経路解決処理手段に出力し、ストリー
ム識別子算出手段は、ストリーム識別子をキャッシュテ
ーブルアクセス手段とパス選択処理手段とに出力し、経
路解決処理手段は、マルチパス識別子をキャッシュテー
ブルアクセス手段とパス選択処理手段とに出力し、キャ
ッシュテーブルアクセス手段は、キャッシュ転送パス番
号をパス選択処理手段に出力し、パス選択処理手段は、
入力されたキャッシュ転送パス番号を転送パス番号と
し、更に、入力されたマルチパス識別子を基に転送禁止
ビット列を読み出し、読み出した転送禁止ビット列を基
に転送パス番号とマルチパス識別子との組み合わせに対
応する転送パスへのパケットの転送が禁止状態であるか
否かを判定し、判定の結果、転送パスへのパケットの転
送が禁止状態である場合、マルチパス識別子を基に転送
割当パス番号を読み出し、転送パス番号をキャッシュ転
送パス番号から読み出した転送割当パス番号に更新し、
更新した転送パス番号とマルチパス識別子との組み合わ
せに対応する転送パスを出力装置選択手段に出力するこ
とを特徴とする。
【0063】また、請求項19記載の発明は、請求項1
8記載のデータグラム中継装置において、アドレス部に
マルチパス識別子を格納し、データ部にマルチパス識別
子と対応させて、転送パス番号毎に、転送パス番号とマ
ルチパス識別子との組み合わせに対応する転送パスへの
ストリームの割り当てが禁止状態であるか否かを示す割
当禁止ビット列を格納する割当禁止ビット列格納手段を
さらに有し、パス選択処理手段は、転送パス番号をキャ
ッシュ転送パス番号から転送割当パス番号に更新した場
合、入力されたマルチパス識別子を基に割当禁止ビット
列を読み出し、読み出した割当禁止ビット列においてス
トリームの割り当てが禁止状態と示されていない転送パ
ス番号を特定し、特定した転送パス番号により、転送割
当パス番号格納手段のデータ部においてマルチパス識別
子と対応する転送割当パス番号を更新することを特徴と
する。
【0064】また、請求項20記載の発明は、請求項1
8または19記載のデータグラム中継装置において、ア
ドレス部にマルチパス識別子と転送パス番号とを格納
し、データ部にマルチパス識別子と転送パス番号との組
み合わせと対応させて、転送パス番号に現在割り当てら
れているストリームの数を示す割当ストリーム数を格納
する割当ストリーム数格納手段と、アドレス部にマルチ
パス識別子と転送パス番号とを格納し、データ部にマル
チパス識別子と転送パス番号との組み合わせと対応させ
て、転送パス番号に割り当てるストリームの最大数を示
す最大ストリーム数を格納する最大ストリーム数格納手
段と、をさらに有し、パス選択処理手段は、入力された
マルチパス識別子と入力されたキャッシュ転送パス番号
を基とした転送パス番号との組み合わせを基に割当スト
リーム数と最大ストリーム数とを読み出し、読み出した
割当ストリーム数と最大ストリーム数とを比較し、比較
の結果、割当ストリーム数が最大ストリーム数より大き
い場合、転送禁止ビット列にマルチパス識別子と転送パ
ス番号との組み合わせに対応する転送パスへのパケット
の転送が禁止状態であることを格納し、また、割当スト
リーム数と最大ストリーム数との比較の結果、割当スト
リーム数が最大ストリーム数以下である場合、転送禁止
ビット列にマルチパス識別子と転送パス番号との組み合
わせに対応する転送パスへのパケットの転送が許可状態
であることを格納することを特徴とする。
【0065】また、請求項21記載の発明によれば、請
求項18から20記載のデータグラム中継装置におい
て、パス選択処理手段は、割当ストリーム数と最大スト
リーム数との比較の結果、割当ストリーム数が最大スト
リーム数以上である場合、割当禁止ビット列にマルチパ
ス識別子と転送パス番号との組み合わせに対応する転送
パスへのストリームの割り当てが禁止状態であることを
格納し、また、割当ストリーム数と最大ストリーム数と
の比較の結果、割当ストリーム数が最大ストリーム数よ
り小さい場合、割当禁止ビット列にマルチパス識別子と
転送パス番号との組み合わせに対応する転送パスへのス
トリームの割り当てが許可状態であることを格納するこ
とを特徴とする。
【0066】また、請求項22記載の発明によれば、請
求項20または21記載のデータグラム中継装置におい
て、パス選択処理手段は、転送パス番号をキャッシュ転
送パス番号から転送割当パス番号に更新した場合、キャ
ッシュ転送パス番号に対応する転送パス番号とマルチパ
ス識別子との組み合わせに対応する割当ストリーム数を
1減算し、更に、更新後の転送パス番号とマルチパス識
別子との組み合わせに対応する割当ストリーム数を1加
算し、減算された割当ストリーム数及び加算された割当
ストリーム数と最大ストリーム数との比較を行い、比較
の結果を基に、転送禁止ビット列と割当禁止ビット列と
を更新し、更新された転送禁止ビット列と割当禁止ビッ
ト列とを基に、転送割当パス番号格納手段に格納されて
いる転送割当パス番号を更新するための転送パス番号を
特定することを特徴とする。
【0067】また、請求項23記載の発明によれば、請
求項19から22のいずれかに記載のデータグラム中継
装置において、パス選択処理手段は、割当禁止ビット列
を基にストリームの割り当てが禁止状態と示されていな
い転送パス番号を特定する際に、開始の値を転送パス番
号を更新した転送割当パス番号の値の次の値とし、以
降、順次対応する転送パス番号とマルチパス識別子との
組み合わせに対応する転送パスへのストリームの割り当
てが割当禁止ビット列において許可状態とされているか
否かを判定し、更に、判定において、判定の対象となる
値が転送パス番号の最大値となった場合、次に判定の対
象とする値を転送パス番号の最小の値として、以降、順
次対応する転送パス番号とマルチパス識別子との組み合
わせに対応する転送パスへのストリームの割り当てが割
当禁止ビット列において許可状態とされているか否かを
判定することを特徴とする。
【0068】また、請求項24記載の発明によれば、請
求項23記載のデータグラム中継装置において、パス選
択処理手段は、判定の対象となる値が転送パス番号を更
新した転送割当パス番号の値と同一の値となった場合、
転送割当パス番号格納手段におけるマルチパス識別子と
対応する転送割当パス番号を更新するための転送パス番
号を開始の値と対応する転送パス番号にすることを特徴
とする。
【0069】また、請求項25記載の発明によれば、請
求項20から22のいずれかに記載のデータグラム中継
装置において、パス選択処理手段は、転送割当パス番号
を基にストリームの割り当てが禁止状態となっていない
転送パス番号を特定する際に、マルチパス識別子を基に
転送パス番号毎に割当ストリーム数と最大ストリーム数
とを読み出し、読み出した割当ストリーム数を最大スト
リーム数で除算することにより転送パス番号毎に割当率
を求め、割当率が最も小さい転送パス番号により転送割
当パス番号格納手段に格納された転送割当パス番号を更
新することを特徴とする。
【0070】また、請求項26記載の発明は、請求項1
9から25のいずれかに記載のデータグラム中継装置に
おいて、アドレス部にマルチパス識別子を格納し、デー
タ部にマルチパス識別子と対応させて、転送パス番号に
現在までに連続して割り当てたストリームの数を示す連
続割当数を格納する連続割当数格納手段と、アドレス部
にマルチパス識別子と転送パス番号とを格納し、データ
部にマルチパス識別子と転送パス番号との組み合わせと
対応させて、転送パス番号に連続して割り当てるストリ
ームの最大数を示す最大連続割当数を格納する最大連続
割当数格納手段と、をさらに有し、パス選択処理手段
は、転送割当パス番号格納手段から読み出した転送割当
パス番号により転送パス番号を更新後、入力されたマル
チパス識別子に対応する連続割当数を1加算し、加算し
た連続割当数と最大連続割当数とを比較し、比較の結
果、連続割当数が最大連続割当数以上である場合、マル
チパス識別子と対応する割当禁止ビット列においてスト
リームの割り当てが禁止状態となっていない転送パス番
号を特定し、特定した転送パス番号により転送割当パス
番号格納手段のデータ部においてマルチパス識別子と対
応する転送割当パス番号を更新することを特徴とする。
【0071】また、請求項27記載の発明によれば、請
求項19から25のいずれかに記載のデータグラム中継
装置において、パス選択処理手段は、転送割当パス番号
格納手段より読み出した転送割当パス番号により、転送
パス番号をキャッシュ転送パス番号から更新する度に、
転送割当パス番号格納手段のデータ部においてマルチパ
ス識別子と対応する転送割当パス番号を更新することを
特徴とする。
【0072】また、請求項28記載の発明によれば、請
求項20から25のいずれかに記載のデータグラム中継
装置において、パス選択処理手段は、転送割当パス番号
格納手段に格納された転送割当パス番号に対応する割当
ストリーム数が最大ストリーム数に達した場合、転送割
当パス番号格納手段のデータ部においてマルチパス識別
子に対応する転送割当パス番号を更新することを特徴と
する。
【0073】また、請求項29記載の発明は、請求項1
8から28のいずれかに記載のデータグラム中継装置に
おいて、アドレス部に転送パスと1対1で対応するチャ
ネル識別子を格納し、データ部にチャネル識別子と対応
させて、マルチパス識別子と転送パス番号とを格納する
チャネル識別子格納手段と、アドレス部にマルチパス識
別子を格納し、データ部にマルチパス識別子と対応させ
て、転送パスと対応する物理リンク上に障害が発生して
いるか否かを示す動作モードを格納する動作モード格納
手段と、アドレス部にマルチパス識別子を格納し、デー
タ部にマルチパス識別子と対応させて、転送パス番号毎
に対応する転送パスへのパケットの転送及びストリーム
の割り当てが障害の発生により禁止状態となっているか
否かを示す転送パス状態ビット列を格納する転送パス状
態ビット列格納手段と、をさらに有し、パス選択処理手
段は、物理リンクより障害が発生したことを通知する障
害発生通知信号が入力された場合、障害発生通知信号よ
り障害が発生した物理リンクに対応する転送パスに対応
するチャネル識別子を特定し、特定したチャネル識別子
に対応するマルチパス識別子と転送パス番号とをチャネ
ル識別子格納手段より特定し、特定したマルチパス識別
子に対応する動作モードを障害発生状態に更新し、更に
特定したマルチパス識別子と対応する転送パス状態ビッ
ト列に特定した転送パス番号へのパケットの転送及びス
トリームの割り当てが禁止状態であること格納し、プロ
トコル終端手段よりパケットが入力された場合、経路解
決処理手段より入力されたマルチパス識別子を基に対応
する動作モードを読み出し、読み出した動作モードが障
害発生状態を示している場合、マルチパス識別子を基に
転送パス状態ビット列を読み出し、読み出した転送パス
状態ビット列において転送パス番号へのパケットの転送
及びストリームの割り当てが禁止状態であるか否かを判
定し、判定の結果、転送パス番号へのパケットの転送及
びストリームの割り当てが禁止状態である場合、マルチ
パス識別子を基に転送割当パス番号を読み出し、転送パ
ス番号をキャッシュ転送パス番号より読み出した転送割
当パス番号に更新し、更新した転送パス番号とマルチパ
ス識別子との組み合わせに対応する転送パスを出力装置
選択手段に出力することを特徴とする。
【0074】また、請求項30記載の発明によれば、請
求項29記載のデータグラム中継装置において、パス選
択処理手段は、入力されたマルチパス識別子を基に読み
出した動作モードが障害発生状態を示している場合、マ
ルチパス識別子を基に転送パス状態ビット列を読み出
し、読み出した転送パス状態ビット列においてパケット
の転送及びストリームの割り当てが禁止状態となってい
ない転送パス番号を特定し、特定した転送パス番号によ
り転送割当パス番号格納手段のデータ部においてマルチ
パス識別子と対応する転送割当パス番号を更新すること
を特徴とする。
【0075】また、請求項31記載の発明は、請求項1
8から28のいずれかに記載のデータグラム中継装置に
おいて、アドレス部にマルチパス識別子を格納し、デー
タ部にマルチパス識別子と対応させて、マルチパス識別
子に対応する転送パスを1つ以上示す使用パスビット列
を格納する使用パスビット列格納手段をさらに有し、転
送パス番号は、それぞれ異なる転送パスと1対1に対応
し、更に、対応する転送パスと同一の情報により構成さ
れ、パス選択処理手段は、転送パス毎及び転送パス番号
毎へのパケットの転送及びストリームの割り当てが禁止
状態であるか否かを示す転送パス状態ビット列を格納
し、物理リンクより障害が発生したことを通知する障害
発生通知信号が入力された場合、障害発生通知信号より
障害の発生した物理リンクに対応する転送パスを特定
し、転送パス状態ビット列に特定した転送パスへのパケ
ットの転送及びストリームの割り当てが禁止状態である
こと格納し、プロトコル終端手段よりパケットが入力さ
れた場合、経路解決処理手段より入力されたマルチパス
識別子を基に対応する使用パスビット列を読み出し、読
み出した使用パスビット列において使用されていること
が示され、且つ、転送パス状態ビット列においてパケッ
トの転送及びストリームの割り当てが禁止状態であるこ
とが示されている転送パスが存在するか否かを判定し、
判定の結果、使用パスビット列において使用されている
ことが示され、且つ、転送パス状態ビット列においてパ
ケットの転送及びストリームの割り当てが禁止状態であ
ることが示されている転送パスが存在する場合、転送パ
ス状態ビット列を基にキャッシュテーブルアクセス手段
より入力されたキャッシュ転送パス番号と対応する転送
パス番号へのパケットの転送及びストリームの割り当て
が禁止状態であるか否かを判定し、判定の結果、転送パ
ス番号へのパケットの転送及びストリームの割り当てが
禁止状態である場合、マルチパス識別子を基に転送割当
パス番号を読み出し、読み出した転送割当パス番号によ
り転送パス番号をキャッシュ転送パス番号より更新し、
更新した転送パス番号を出力装置選択手段に出力し、出
力装置選択処理手段は、パス選択処理手段より入力され
た転送パス番号を基にパケットを転送することを特徴と
する。
【0076】また、請求項32記載の発明によれば、請
求項31記載のデータグラム中継装置において、パス選
択処理手段は、使用パスビット列において使用されてい
ることが示され、且つ、転送パス状態ビット列において
パケットの転送及びストリームの割り当てが禁止状態で
あることが示されている転送パス及び転送パス番号が存
在する場合、転送パス状態ビット列においてパケットの
転送及びストリームの割り当てが禁止状態となっていな
い転送パス番号を特定し、特定した転送パス番号により
転送割当パス番号格納手段のデータ部においてマルチパ
ス識別子と対応する転送割当パス番号を更新することを
特徴とする。
【0077】また、請求項33記載の発明によれば、請
求項18から32のいずれかに記載のデータグラム中継
装置において、キャッシュ転送パス番号は、対応する転
送パス番号を示すビットとは別のビットをさらに有し、
別のビットは、キャッシュテーブルアクセス手段より入
力されたキャッシュ転送パス番号が未登録状態であるか
否かを示す登録状態ビットを格納し、パス選択処理手段
は、別のビットを基に入力されたキャッシュ転送パス番
号が未登録状態であるか否かを判定し、判定の結果、キ
ャッシュ転送パス番号が未登録状態である場合、転送パ
ス番号をキャッシュ転送パス番号から転送割当パス番号
に更新することを特徴とする。
【0078】また、請求項34記載の発明によれば、請
求項18から32のいずれかに記載のデータグラム中継
装置において、パス選択処理手段は、予め所定のビット
パターンを格納し、キャッシュ転送パス番号は、ストリ
ーム識別子とマルチパス識別子との組み合わせに対応す
る転送パス番号が未登録状態である場合、所定のビット
パターンにより構成され、パス選択処理手段は、キャッ
シュテーブルアクセス手段より入力されたキャッシュ転
送パス番号が所定のビットパターンにより構成されてい
るか否かを判別することで、キャッシュ転送パス番号が
未登録状態であるか否かを判定し、判定の結果、キャッ
シュ転送パス番号が未登録状態である場合、転送パス番
号をキャッシュ転送パス番号から転送割当パス番号に更
新することを特徴とする。
【0079】また、請求項35記載の発明によれば、請
求項18から34のいずれかに記載のデータグラム中継
装置において、パス選択処理手段は、転送割当パス番号
格納手段に格納されている転送割当パス番号を更新する
ための転送パス番号を特定後、特定した転送パス番号を
更新パス番号としてキャッシュテーブルアクセス手段に
出力し、キャッシュテーブルアクセス手段は、更新パス
番号が入力されると、データ部においてストリーム識別
子とマルチパス識別子との組み合わせに対応するキャッ
シュ転送パス番号を更新パス番号を基に更新することを
特徴とする。
【0080】また、請求項36記載の発明によれば、請
求項18から35のいずれかに記載のデータグラム中継
装置において、転送禁止ビット列は、対応するマルチパ
ス識別子で区分される転送パス番号の種類以上のビット
数で構成され、転送禁止ビット列を構成する各ビットは
それぞれ、各ビットがマルチパス識別子で区分される転
送パス番号と1対1で対応し、各ビット毎に対応する転
送パス番号と対応する転送パスへのパケットの転送が禁
止状態であることを格納することを特徴とする。
【0081】また、請求項37記載の発明によれば、請
求項19から36のいずれかに記載のデータグラム中継
装置において、割当禁止ビット列は、対応するマルチパ
ス識別子で区分される転送パス番号の種類以上のビット
数で構成され、割当禁止ビット列を構成する各ビットは
それぞれ、各ビットがマルチパス識別子で区分される転
送パス番号と1対1で対応し、各ビット毎に対応する転
送パス番号と対応する転送パスへのストリームの割り当
てが禁止状態であることを格納することを特徴とする。
【0082】また、請求項38記載の発明によれば、請
求項29、30または34から37のいずれかに記載の
データグラム中継装置において、転送パス状態ビット列
は、対応するマルチパス識別子で区分される転送パス番
号の種類以上のビット数で構成され、転送パス状態ビッ
ト列を構成する各ビットはそれぞれ、各ビットがマルチ
パス識別子で区分される転送パス番号と1対1で対応
し、各ビット毎に対応する転送パス番号と対応する転送
パスへのパケットの転送及びストリームの割り当てが禁
止状態であることを格納することを特徴とする。
【0083】また、請求項39記載の発明によれば、請
求項31から37のいずれかに記載のデータグラム中継
装置において、転送パス状態ビット列は、転送パス番号
の種類以上のビット数により構成され、転送パス状態ビ
ット列を構成する各ビットはそれぞれ、各ビットが転送
パス及び転送パス番号と1対1で対応し、各ビット毎に
対応する転送パス及び転送パス番号へのパケットの転送
及びストリームの割り当てが禁止状態であることを格納
することを特徴とする。
【0084】また、請求項40記載の発明は、請求項3
3から39のいずれかに記載のデータグラム中継装置に
おいて、所定の時間以上パケットが転送されていない転
送パスに対応するマルチパス識別子と転送パス番号との
組み合わせを検知し、検知されたマルチパス識別子と転
送パス番号との組み合わせに対応するキャッシュ転送パ
ス番号格納手段のデータ部に格納されたキャッシュ転送
パス番号を未登録状態とするエージング処理手段をさら
に有することを特徴とする。
【0085】また、請求項41記載の発明によれば、請
求項40記載のデータグラム中継装置において、パス選
択処理手段は、検知した所定の時間以上パケットが転送
されていないマルチパス識別子と転送パス番号との組み
合わせに対応する割当ストリーム数を1減算し、減算し
た割当ストリーム数と最大ストリーム数とを基に、転送
禁止ビット列と割当禁止ビット列とを更新することを特
徴とする。
【0086】また、請求項42記載の発明は、パケット
が属するストリームに対して転送先経路を解決するパス
選択処理工程を有し、パス選択処理工程は、パケットが
属するストリームに対して転送先経路を解決する際に、
解決される転送先経路へのパケットの転送が禁止状態で
あるか否かを判定し、判定の結果、転送先経路へのパケ
ットの転送が禁止状態である場合、別の転送先経路を解
決する工程を含むことを特徴とする。
【0087】また、請求項43記載の発明によれば、請
求項42記載のデータグラム中継方法において、パス選
択処理工程は、転送先経路若しくは別の転送先経路を解
決する際に、予め転送先経路毎に設定された負荷分散比
に従って解決する工程を含むことを特徴とする。
【0088】また、請求項44記載の発明によれば、請
求項42または43記載のデータグラム中継方法におい
て、パス選択処理工程は、転送先経路毎に管理している
現在割り当てられているストリームの数と割り当てるス
トリームの最大数との比較に基づき転送先経路へのパケ
ットの転送が禁止状態であるか否かを判定する工程を含
むことを特徴とする。
【0089】また、請求項45記載の発明によれば、請
求項42から44のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、現在割り当てられ
ているストリームの数が割り当てるストリームの最大数
より大きい場合、転送先経路へのパケットの転送が禁止
状態であると判定する工程を含むことを特徴とする。
【0090】また、請求項46記載の発明によれば、請
求項42から45のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、入力されたパケッ
トが属するストリームに対して別の転送先経路を解決す
る際に、別の転送先経路へのストリームの割り当てが禁
止状態であるか否かを判定する工程を含むことを特徴と
する。
【0091】また、請求項47記載の発明によれば、請
求項42から46のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、入力されたパケッ
トが属するストリームに対して別の転送先経路を解決す
る際に、転送先経路毎に管理している現在割り当てられ
ているストリームの数と割り当てるストリームの最大数
との比較に基づき別の転送先経路へのストリームの割り
当てが禁止状態であるか否かを判定する工程を含むこと
を特徴とする。
【0092】また、請求項48記載の発明によれば、請
求項42から47のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、入力されたパケッ
トが属するストリームに対して別の転送先経路を解決す
る際に、転送先経路毎に管理している現在割り当てられ
ているストリームの数が、転送先経路毎に管理している
割り当てるストリームの最大数以上である場合、別の転
送先経路へのストリームの割り当てが禁止状態であると
判定する工程を含むことを特徴とする。
【0093】また、請求項49記載の発明によれば、請
求項42から48のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、転送先経路に障害
が発生している場合、障害が発生している転送先経路に
割り当てられていたストリームを別の転送先経路に割り
当てることを特徴とする。
【0094】また、請求項50記載の発明によれば、請
求項42から49のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、別の転送先経路を
解決する際に、転送先経路毎に管理している障害の発生
を基に別の転送先経路を解決することを特徴とする。
【0095】また、請求項51記載の発明によれば、請
求項42から50のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、転送先経路は、それぞれ単一の情報で個
々に識別するように管理されていることを特徴とする。
【0096】また、請求項52記載の発明によれば、請
求項42から51のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、別の転送先経路を
解決する際に、予め設定された所定の順番に従って解決
することを特徴とする。
【0097】また、請求項53記載の発明によれば、請
求項42から52のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、入力されたパケッ
トが属するストリームに対して別の転送先経路を解決す
る際に、転送先経路毎に管理している連続して割り当て
るストリームの最大数に達するまで連続して解決し、解
決後、更に別の転送先経路にストリームを解決すること
を特徴とする。
【0098】また、請求項54記載の発明によれば、請
求項42から53のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、入力されたパケッ
トが属するストリームに対して別の転送先経路を解決す
る際に、1回ごとに解決する転送先経路を替えることを
特徴とする。
【0099】また、請求項55記載の発明によれば、請
求項42から53のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、入力されたパケッ
トが属するストリームに対して別の転送先経路を解決す
る際に、転送先経路毎に管理している現在割り当てられ
ているストリームの数が転送先経路毎に管理している割
り当てるストリーム最大数に達するまで連続して割り当
て後、更に別の転送先経路を解決することを特徴とす
る。
【0100】また、請求項56記載の発明によれば、請
求項42から51、53から55のいずれかに記載のデ
ータグラム中継方法において、パス選択処理工程は、入
力されたパケットが属するストリームに対して別の転送
先経路を解決する際に、予め設定された転送先経路毎の
負荷分散比に対する現在割り当てられているストリーム
の数の割当率を算出し、算出の結果、最も割当率が小さ
い転送先経路を別の転送先経路として解決することを特
徴とする。
【0101】また、請求項57記載の発明によれば、請
求項42から51、53から56のいずれかに記載のデ
ータグラム中継方法において、パス選択処理工程は、入
力されたパケットが属するストリームに対して別の転送
先経路を解決する際に、転送先経路毎に管理している現
在割り当てられているストリームの数を転送先経路毎に
管理している割り当てるストリームの最大数で除算した
値が最小となる転送先経路を別の転送先経路として解決
することを特徴とする。
【0102】また、請求項58記載の発明によれば、請
求項42から57のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、所定の時間以上パ
ケットが到達しないストリームに対して、ストリームと
転送先経路との対応を棄却することを特徴とする。
【0103】また、請求項59記載の発明によれば、入
力されたパケットのヘッダ情報より転送先経路を決定す
るための宛先アドレス情報を抽出する宛先アドレス抽出
工程と、入力されたパケットのヘッダ情報より集約され
たフローを識別するためのストリーム識別子を算出する
ストリーム識別子算出工程と、宛先アドレス情報を基
に、転送先経路となる転送パス、若しくは、複数の転送
先経路を一意に識別するためのマルチパス識別子を解決
する経路解決処理工程と、ストリーム識別子とマルチパ
ス識別子との組み合わせを基に、アドレス部にストリー
ム識別子とマルチパス識別子とを格納し、データ部にス
トリーム識別子とマルチパス識別子との組み合わせと対
応させて、転送パスに対応する転送パス番号をキャッシ
ュ転送パス番号として格納するキャッシュ転送パス番号
格納手段より、対応するキャッシュ転送パス番号を読み
出すキャッシュテーブルアクセス工程と、マルチパス識
別子とキャッシュ転送パス番号を基に、アドレス部にマ
ルチパス識別子と転送パス番号とを格納し、データ部に
マルチパス識別子と転送パス番号との組み合わせと対応
させて転送パスを格納する転送パス格納手段より転送先
経路となる転送パスを解決するパス選択処理工程と、転
送パスにパケットを転送する出力装置選択工程と、を有
し、パス選択処理工程は、キャッシュ転送パス番号を転
送パス番号とし、更に、マルチパス識別子を基に、アド
レス部にマルチパス識別子を格納し、データ部にマルチ
パス識別子と対応させて、転送パス番号毎に、転送パス
番号とマルチパス識別子との組み合わせに対応する転送
パスへのパケットの転送が禁止状態であるか否かを示す
転送禁止ビット列を格納する転送禁止ビット列格納手段
より転送禁止ビット列を読み出し、読み出した転送禁止
ビット列を基に転送パス番号とマルチパス識別子との組
み合わせに対応する転送パスへのパケットの転送が禁止
状態であるか否かを判定し、判定の結果、転送パスへの
パケットの転送が禁止状態である場合、マルチパス識別
子を基に、アドレス部にマルチパス識別子を格納し、デ
ータ部にマルチパス識別子と対応させて、転送パスに対
応する転送パス番号を転送割当パス番号として格納する
転送割当パス番号格納手段より転送割当パス番号を読み
出し、転送パス番号をキャッシュ転送パス番号から読み
出した転送割当パス番号に更新する工程を含むことを特
徴とする。
【0104】また、請求項60記載の発明によれば、請
求項59記載のデータグラム中継方法において、パス選
択処理工程は、転送パス番号をキャッシュ転送パス番号
から転送割当パス番号に更新した場合、マルチパス識別
子を基に、アドレス部にマルチパス識別子を格納し、デ
ータ部にマルチパス識別子と対応させて、転送パス番号
毎に、転送パス番号とマルチパス識別子との組み合わせ
に対応する転送パスへのストリームの割り当てが禁止状
態であるか否かを示す割当禁止ビット列を格納する割当
禁止ビット列格納手段より割当禁止ビット列を読み出
し、読み出した割当禁止ビット列においてストリームの
割り当てが禁止状態と示されていない転送パス番号を特
定し、特定した転送パス番号により、転送割当パス番号
格納手段のデータ部においてマルチパス識別子と対応す
る転送割当パス番号を更新する工程を含むことを特徴と
する。
【0105】また、請求項61記載の発明によれば、請
求項59または60記載のデータグラム中継方法におい
て、パス選択処理工程は、マルチパス識別子とキャッシ
ュ転送パス番号を基とした転送パス番号との組み合わせ
を基に、アドレス部にマルチパス識別子と転送パス番号
とを格納し、データ部にマルチパス識別子と転送パス番
号との組み合わせと対応させて、転送パス番号に現在割
り当てられているストリームの数を示す割当ストリーム
数を格納する割当ストリーム数格納手段、及びアドレス
部にマルチパス識別子と転送パス番号とを格納し、デー
タ部にマルチパス識別子と転送パス番号との組み合わせ
と対応させて、転送パス番号に割り当てるストリームの
最大数を示す最大ストリーム数を格納する最大ストリー
ム数格納手段より割当ストリーム数と最大ストリーム数
とを読み出し、読み出した割当ストリーム数と最大スト
リーム数とを比較し、比較の結果、割当ストリーム数が
最大ストリーム数より大きい場合、転送禁止ビット列に
マルチパス識別子と転送パス番号との組み合わせに対応
する転送パスへのパケットの転送が禁止状態であること
を格納し、また、割当ストリーム数と最大ストリーム数
との比較の結果、割当ストリーム数が最大ストリーム数
以下である場合、転送禁止ビット列にマルチパス識別子
と転送パス番号との組み合わせに対応する転送パスへの
パケットの転送が許可状態であることを格納する工程を
含むことを特徴とする。
【0106】また、請求項62記載の発明によれば、請
求項59から61記載のデータグラム中継方法におい
て、パス選択処理工程は、割当ストリーム数と最大スト
リーム数との比較の結果、割当ストリーム数が最大スト
リーム数以上である場合、割当禁止ビット列にマルチパ
ス識別子と転送パス番号との組み合わせに対応する転送
パスへのストリームの割り当てが禁止状態であることを
格納し、また、割当ストリーム数と最大ストリーム数と
の比較の結果、割当ストリーム数が最大ストリーム数よ
り小さい場合、割当禁止ビット列にマルチパス識別子と
転送パス番号との組み合わせに対応する転送パスへのス
トリームの割り当てが許可状態であることを格納する工
程を含むことを特徴とする。
【0107】また、請求項63記載の発明によれば、請
求項61または62記載のデータグラム中継方法におい
て、パス選択処理工程は、転送パス番号をキャッシュ転
送パス番号から転送割当パス番号に更新した場合、キャ
ッシュ転送パス番号に対応する転送パス番号とマルチパ
ス識別子との組み合わせに対応する割当ストリーム数を
1減算し、更に、更新後の転送パス番号とマルチパス識
別子との組み合わせに対応する割当ストリーム数を1加
算し、減算された割当ストリーム数及び加算された割当
ストリーム数と最大ストリーム数との比較を行い、比較
の結果を基に、転送禁止ビット列と割当禁止ビット列と
を更新し、更新された転送禁止ビット列と割当禁止ビッ
ト列とを基に、転送割当パス番号格納手段に格納されて
いる転送割当パス番号を更新するための転送パス番号を
特定する工程を含むことを特徴とする。
【0108】また、請求項64記載の発明によれば、請
求項60から63のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、割当禁止ビット列
を基にストリームの割り当てが禁止状態と示されていな
い転送パス番号を特定する際に、開始の値を転送パス番
号を更新した転送割当パス番号の値の次の値とし、以
降、順次対応する転送パス番号とマルチパス識別子との
組み合わせに対応する転送パスへのストリームの割り当
てが割当禁止ビット列において許可状態とされているか
否かを判定し、更に、判定において、判定の対象となる
値が転送パス番号の最大値となった場合、次に判定の対
象とする値を転送パス番号の最小の値として、以降、順
次対応する転送パス番号とマルチパス識別子との組み合
わせに対応する転送パスへのストリームの割り当てが割
当禁止ビット列において許可状態とされているか否かを
判定する工程を含むことを特徴とする。
【0109】また、請求項65記載の発明によれば、請
求項64記載のデータグラム中継方法において、パス選
択処理工程は、判定の対象となる値が転送パス番号を更
新した転送割当パス番号の値と同一の値となった場合、
転送割当パス番号格納手段におけるマルチパス識別子と
対応する転送割当パス番号を更新するための転送パス番
号を開始の値と対応する転送パス番号にする工程を含む
ことを特徴とする。
【0110】また、請求項66記載の発明によれば、請
求項61から63のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、転送割当パス番号
を基にストリームの割り当てが禁止状態となっていない
転送パス番号を特定する際に、マルチパス識別子を基に
転送パス番号毎に割当ストリーム数と最大ストリーム数
とを読み出し、読み出した割当ストリーム数を最大スト
リーム数で除算することにより転送パス番号毎に割当率
を求め、割当率が最も小さい転送パス番号により転送割
当パス番号格納手段に格納された転送割当パス番号を更
新する工程を含むことを特徴とする。
【0111】また、請求項67記載の発明によれば、請
求項60から66のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、転送割当パス番号
格納手段から読み出した転送割当パス番号により転送パ
ス番号を更新後、入力されたマルチパス識別子を基に、
アドレス部にマルチパス識別子を格納し、データ部にマ
ルチパス識別子と対応させて、転送パス番号に現在まで
に連続して割り当てたストリームの数を示す連続割当数
を格納する連続割当数格納手段より対応する連続割当数
を1加算し、加算した連続割当数と、マルチパス識別子
を基に、アドレス部にマルチパス識別子と転送パス番号
とを格納し、データ部にマルチパス識別子と転送パス番
号との組み合わせと対応させて、転送パス番号に連続し
て割り当てるストリームの最大数を示す最大連続割当数
を格納する最大連続割当数格納手段より読み出した最大
連続割当数とを比較し、比較の結果、連続割当数が最大
連続割当数以上である場合、マルチパス識別子と対応す
る割当禁止ビット列においてストリームの割り当てが禁
止状態となっていない転送パス番号を特定し、特定した
転送パス番号により転送割当パス番号格納手段のデータ
部においてマルチパス識別子と対応する転送割当パス番
号を更新する工程を含むことを特徴とする。
【0112】また、請求項68記載の発明によれば、請
求項60から66のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、転送割当パス番号
格納手段より読み出した転送割当パス番号により、転送
パス番号をキャッシュ転送パス番号から更新する度に、
転送割当パス番号格納手段のデータ部においてマルチパ
ス識別子と対応する転送割当パス番号を更新することを
特徴とする。
【0113】また、請求項69記載の発明によれば、請
求項61から66のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、転送割当パス番号
格納手段に格納された転送割当パス番号に対応する割当
ストリーム数が最大ストリーム数に達した場合、転送割
当パス番号格納手段のデータ部においてマルチパス識別
子に対応する転送割当パス番号を更新することを特徴と
する。
【0114】また、請求項70記載の発明によれば、請
求項59から69のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、物理リンクより障
害が発生したことを通知する障害発生通知信号が入力さ
れた場合、障害発生通知信号より障害が発生した物理リ
ンクに対応する転送パスを識別するためのチャネル識別
子を基に、アドレス部に転送パスと1対1で対応するチ
ャネル識別子を格納し、データ部にチャネル識別子と対
応させて、マルチパス識別子と転送パス番号とを格納す
るチャネル識別子格納手段より対応するマルチパス識別
子と転送パス番号とを特定し、特定したマルチパス識別
子を基に、アドレス部にマルチパス識別子を格納し、デ
ータ部にマルチパス識別子と対応させて、転送パスと対
応する物理リンク上に障害が発生しているか否かを示す
動作モードを格納する動作モード格納手段において対応
する動作モードを障害発生状態に更新し、更に特定した
マルチパス識別子を基に、アドレス部にマルチパス識別
子を格納し、データ部にマルチパス識別子と対応させ
て、転送パス番号毎に対応する転送パスへのパケットの
転送及びストリームの割り当てが障害の発生により禁止
状態となっているか否かを示す転送パス状態ビット列を
格納する転送パス状態ビット列格納手段において対応す
る転送パス状態ビット列に特定した転送パス番号へのパ
ケットの転送及びストリームの割り当てが禁止状態であ
ること格納し、プロトコル終端手段よりパケットが入力
された場合、経路解決処理手段より入力されたマルチパ
ス識別子を基に対応する動作モードを読み出し、読み出
した動作モードが障害発生状態を示している場合、マル
チパス識別子を基に転送パス状態ビット列を読み出し、
読み出した転送パス状態ビット列において転送パス番号
へのパケットの転送及びストリームの割り当てが禁止状
態であるか否かを判定し、判定の結果、転送パス番号へ
のパケットの転送及びストリームの割り当てが禁止状態
である場合、マルチパス識別子を基に転送割当パス番号
を読み出し、転送パス番号をキャッシュ転送パス番号よ
り読み出した転送割当パス番号に更新する工程を含むこ
とを特徴とする。
【0115】また、請求項71記載の発明によれば、請
求項70記載のデータグラム中継方法において、パス選
択処理工程は、マルチパス識別子を基に読み出した動作
モードが障害発生状態を示している場合、マルチパス識
別子を基に転送パス状態ビット列を読み出し、読み出し
た転送パス状態ビット列においてパケットの転送及びス
トリームの割り当てが禁止状態となっていない転送パス
番号を特定し、特定した転送パス番号により転送割当パ
ス番号格納手段のデータ部においてマルチパス識別子と
対応する転送割当パス番号を更新する工程を含むことを
特徴とする。
【0116】また、請求項72記載の発明によれば、請
求項59から69のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、転送パス番号は、それぞれ異なる転送パ
スと1対1に対応し、更に、対応する転送パスと同一の
情報により構成され、パス選択処理工程は、物理リンク
より障害が発生したことを通知する障害発生通知信号が
入力された場合、障害発生通知信号より障害の発生した
物理リンクに対応する転送パスを特定し、格納している
転送パス毎及び転送パス番号毎へのパケットの転送及び
ストリームの割り当てが禁止状態であるか否かを示す転
送パス状態ビット列に特定した転送パスへのパケットの
転送及びストリームの割り当てが禁止状態であること格
納し、プロトコル終端手段よりパケットが入力された場
合、経路解決処理手段より入力されたマルチパス識別子
を基に、アドレス部にマルチパス識別子を格納し、デー
タ部にマルチパス識別子と対応させて、マルチパス識別
子に対応する転送パスを1つ以上示す使用パスビット列
を格納する使用パスビット列格納手段より対応する使用
パスビット列を読み出し、読み出した使用パスビット列
において使用されていることが示され、且つ、転送パス
状態ビット列においてパケットの転送及びストリームの
割り当てが禁止状態であることが示されている転送パス
が存在するか否かを判定し、判定の結果、使用パスビッ
ト列において使用されていることが示され、且つ、転送
パス状態ビット列においてパケットの転送及びストリー
ムの割り当てが禁止状態であることが示されている転送
パスが存在する場合、転送パス状態ビット列を基にキャ
ッシュテーブルアクセス手段より入力されたキャッシュ
転送パス番号と対応する転送パス番号へのパケットの転
送及びストリームの割り当てが禁止状態であるか否かを
判定し、判定の結果、転送パス番号へのパケットの転送
及びストリームの割り当てが禁止状態である場合、マル
チパス識別子を基に転送割当パス番号を読み出し、読み
出した転送割当パス番号により転送パス番号をキャッシ
ュ転送パス番号より更新する工程を含むことを特徴とす
る。
【0117】また、請求項73記載の発明によれば、請
求項72記載のデータグラム中継方法において、パス選
択処理工程は、使用パスビット列において使用されてい
ることが示され、且つ、転送パス状態ビット列において
パケットの転送及びストリームの割り当てが禁止状態で
あることが示されている転送パス及び転送パス番号が存
在する場合、転送パス状態ビット列においてパケットの
転送及びストリームの割り当てが禁止状態となっていな
い転送パス番号を特定し、特定した転送パス番号により
転送割当パス番号格納手段のデータ部においてマルチパ
ス識別子と対応する転送割当パス番号を更新する工程を
含むことを特徴とする。
【0118】また、請求項74記載の発明によれば、請
求項59から73のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、キャッシュ転送パス番号は、対応する転
送パス番号を示すビットとは別のビットをさらに有し、
別のビットは、キャッシュテーブルアクセス手段より入
力されたキャッシュ転送パス番号が未登録状態であるか
否かを示す登録状態ビットを格納し、パス選択処理工程
は、別のビットを基に入力されたキャッシュ転送パス番
号が未登録状態であるか否かを判定し、判定の結果、キ
ャッシュ転送パス番号が未登録状態である場合、転送パ
ス番号をキャッシュ転送パス番号から転送割当パス番号
に更新することを特徴とする。
【0119】また、請求項75記載の発明によれば、請
求項59から73のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、キャッシュ転送パス番号は、ストリーム
識別子とマルチパス識別子との組み合わせに対応する転
送パス番号が未登録状態である場合、所定のビットパタ
ーンにより構成され、パス選択処理手段は、転送パス番
号としたキャッシュ転送パス番号が、予め格納している
所定のビットパターンにより構成されているか否かを判
別することで、キャッシュ転送パス番号が未登録状態で
あるか否かを判定し、判定の結果、キャッシュ転送パス
番号が未登録状態である場合、転送パス番号をキャッシ
ュ転送パス番号から転送割当パス番号に更新することを
特徴とする。
【0120】また、請求項76記載の発明によれば、請
求項59から75のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、パス選択処理工程は、転送割当パス番号
格納手段に格納されている転送割当パス番号を更新する
ための転送パス番号を特定後、特定した転送パス番号を
基に、キャッシュ転送パス番号格納手段のデータ部にお
いてストリーム識別子とマルチパス識別子との組み合わ
せに対応するキャッシュ転送パス番号を更新することを
特徴とする。
【0121】また、請求項77記載の発明によれば、請
求項59から76のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、転送禁止ビット列は、対応するマルチパ
ス識別子で区分される転送パス番号の種類以上のビット
数で構成され、転送禁止ビット列を構成する各ビットは
それぞれ、各ビットがマルチパス識別子で区分される転
送パス番号と1対1で対応し、各ビット毎に対応する転
送パス番号と対応する転送パスへのパケットの転送が禁
止状態であることを格納することを特徴とする。
【0122】また、請求項78記載の発明によれば、請
求項60から77のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、割当禁止ビット列は、対応するマルチパ
ス識別子で区分される転送パス番号の種類以上のビット
数で構成され、割当禁止ビット列を構成する各ビットは
それぞれ、各ビットがマルチパス識別子で区分される転
送パス番号と1対1で対応し、各ビット毎に対応する転
送パス番号と対応する転送パスへのストリームの割り当
てが禁止状態であることを格納することを特徴とする。
【0123】また、請求項79記載の発明によれば、請
求項70、71または75から78のいずれかに記載の
データグラム中継方法において、転送パス状態ビット列
は、対応するマルチパス識別子で区分される転送パス番
号の種類以上のビット数で構成され、転送パス状態ビッ
ト列を構成する各ビットはそれぞれ、各ビットがマルチ
パス識別子で区分される転送パス番号と1対1で対応
し、各ビット毎に対応する転送パス番号と対応する転送
パスへのパケットの転送及びストリームの割り当てが禁
止状態であることを格納することを特徴とする。
【0124】また、請求項80記載の発明によれば、請
求項72から78のいずれかに記載のデータグラム中継
方法において、転送パス状態ビット列は、転送パス番号
の種類以上のビット数により構成され、転送パス状態ビ
ット列を構成する各ビットはそれぞれ、各ビットが転送
パス及び転送パス番号と1対1で対応し、各ビット毎に
対応する転送パス及び転送パス番号へのパケットの転送
及びストリームの割り当てが禁止状態であることを格納
することを特徴とする。
【0125】また、請求項81記載の発明は、請求項7
4から80のいずれかに記載のデータグラム中継方法に
おいて、所定の時間以上パケットが転送されていない転
送パスに対応するマルチパス識別子と転送パス番号との
組み合わせを検知し、検知されたマルチパス識別子と転
送パス番号との組み合わせに対応するキャッシュ転送パ
ス番号格納手段のデータ部に格納されたキャッシュ転送
パス番号を未登録状態とするエージング処理工程をさら
に有することを特徴とする。
【0126】また、請求項82記載の発明によれば、請
求項81記載のデータグラム中継方法において、パス選
択処理工程は、検知した所定の時間以上パケットが転送
されていないマルチパス識別子と転送パス番号との組み
合わせに対応する割当ストリーム数を1減算し、減算し
た割当ストリーム数と最大ストリーム数とを基に、転送
禁止ビット列と割当禁止ビット列とを更新する工程を含
むことを特徴とする。
【0127】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明のデ
ータグラム中継装置及びその方法を詳細に説明する。こ
こで、本発明の特徴及び効果を先に述べる。
【0128】《発明の特徴及び効果》図1から図6を参
照すると、本発明によるデータグラム中継装置及びその
方法は、転送先決定処理装置1のキャッシュテーブル1
20においてマルチパス識別子(M) とストリーム識別子
(S) とに対応する転送パス番号(PN)を保持することによ
り、同一ストリームに対しては同一の転送パス(P) を割
り当てるデータグラム転送を実行することを保証し、更
にこのデータグラム転送処理において、キャッシュテー
ブル120で解決した転送パス番号(PN)が「転送禁止状
態」であるか否かを判別する手段を新たに設けている。
【0129】ここで、ストリーム識別子(S) とは、集約
されたフローを識別するためのフロー識別情報であり、
データグラムのヘッダ部に含まれる情報より算出した情
報である。更に、マルチパス識別子(M) とは、入力され
たデータグラムのヘッダ部に含まれる宛先IPアドレス
(A) から解決される1つ以上の転送先経路を一意に認識
するための情報である。
【0130】従って、第1の実施の形態で、転送パスの
追加・削除が発生した場合、もしくは、この転送パス毎
の分散比の変更が生じた場合において、キャッシュテー
ブル120に保持されているマルチパス識別子(M) と転
送パス(P) との対応を変更することなく、パス選択処理
部13の備えるパス割当テーブル130及び転送パステ
ーブル131のみを変更し、「転送禁止状態」とされて
いる転送パス(P) への転送を回避し、別の転送パス(P)
に割り当てることを可能にしている。
【0131】これにより、第1の実施の形態では、パス
選択処理部13の備えるパス割当テーブル130及び転
送パステーブル131を変更した直後から「転送禁止状
態」と変更された転送パス(P) に既に割り当てられてい
たストリームに関して、この割り当てられていたストリ
ームの内、最小数のストリームだけを別の転送パス(P)
に割り当てるように変更することが可能となり、劣化率
を最小限に抑えた負荷分散比に従った転送パス(P) の割
当処理を実現することができる。
【0132】また、本発明における転送パス(P) の割当
変更を実行する処理は、「転送禁止状態」に変更された
転送パス(P) に割り当てられていたストリーム識別子
(S) を有するデータグラムが到着する度に転送パス(P)
の割り当て変更を実施するため、パス選択処理部13の
パス割当テーブル130及び転送パステーブル131を
変更した後は、一度割当変更を実施したデータグラムと
同一のストリーム識別子(S) を有するデータグラムに対
して、同様な転送パス(P) の割り当て変更処理を実施す
る必要がなくなり、しかも転送パス(P) の変更を必要と
するデータグラムに関し、求められるストリーム識別子
(S) とマルチパス識別子(M) との組み合わせに対応する
転送パス番号(PN)を、新たに求められた転送パス番号(P
N)に更新するため、更新後、割当変更処理が実施された
データグラムに対し転送パス(P) の変更が実施されるこ
となく網へ送出されることもなくなる。
【0133】更に本発明では、パス選択処理部13が転
送パス毎にストリームの最大連続割当数(PW)を管理し、
この最大連続割当数(PW)の個数ずつストリームを割り当
てるように構成するため、キャッシュテーブル120に
保持され、マルチパス識別子(M) で管理される転送パス
番号(PN)の登録状態の全てを参照すること無く、最大2
つの転送パス(P) に関する登録状態を参照するのみで負
荷分散比に従って転送パス(P) を割り当てていくことが
可能となり、割り当てる転送パス番号(PN)の更新を短時
間で行うことが可能となる。
【0134】《第1の実施の形態の構成》次に本発明の
第1の実施の形態について、添付した図面を参照するこ
とにより詳細に説明する。
【0135】図1は、本発明による第1の実施の形態を
示すデータグラム転送装置4のブロック図である。図1
を参照すると、第1の実施の形態におけるデータグラム
転送装置4は、複数のプロトコル終端装置2a,2b,
2c,・・・,2n及び3a,3b,3c,・・・,3
nと各々のプロトコル終端装置と選択的に接続する転送
先決定処理装置1とから構成されている。
【0136】ここで、プロトコル終端装置2a,2b,
2c,・・・,2nは、受信したデータグラムに関して
ネットワーク層などのレイヤ3以下を終端し、転送先決
定処理装置1へ転送する。
【0137】これに対し、転送先決定処理装置1は、プ
ロトコル終端装置2a,2b,2c,・・・,2nより
転送されてきたデータグラムのヘッダ部に含まれる宛先
アドレスを参照し、これを基に転送先を決定し、対応す
るプロトコル終端装置3a,3b,3c,・・・,3n
へ転送する。
【0138】特に転送先の候補が複数存在する場合に
は、受信したデータグラムに含まれるフローを識別する
ためのフロー識別情報より算出されるストリーム識別子
(S) とこれに対応する転送先とを結びつけることによ
り、ストリーム識別子(S) 毎に割り当てられた転送先へ
の転送を実現する。
【0139】また、プロトコル終端装置3a,3b,3
c,・・・,3nは、転送先決定処理装置1よりデータ
グラムと転送先を規定する情報とを受信すると、この転
送先を規定する情報に基づきレイヤ3以下の設定を行
い、受信したデータグラムを外部ネットワークへ転送す
る。
【0140】ここで、転送先決定処理装置1は、論理的
には、複数のプロトコル終端装置より構成されるが、物
理的には、各プロトコル終端装置の全て、または、その
内のいくつかを同一のハードウエア回路で構成しても良
い。
【0141】具体例をあげると、レイヤ2がATMであ
る場合、VP(Virtual Path)毎に仮想的な宛先とのパ
スが張られるため、論理的にはそれぞれのVPを一つの
ネットワーク終端装置により終端しているように構成さ
れるが、物理的には一つの物理回線を終端するネットワ
ーク終端装置が複数のVPを終端するように構成される
場合が考えられる。
【0142】また、送信側のプロトコル終端装置2a,
2b,2c,・・・,2nと受信側のプロトコル終端装
置3a,3b,3c,・・・,3nとは、論理的には送
信、受信というような別の機能を果たしているが、物理
的にはそれぞれが同一のハードウエアにより構成されて
いても良い。
【0143】従って、図1に例示した構成では、1つの
データグラム転送装置4が1つの転送先決定処理装置1
を有し、この転送先決定処理装置1に複数のプロトコル
終端装置が接続されているが、この構成を図2に示すよ
うな、プロトコル終端装置2a,2b,2c,・・・,
2nがそれぞれ専用の転送先決定処理装置1a,1b,
1c,・・・,1nと接続されるような構成としても良
い。
【0144】また、図3を用いて、図1及び図2に示し
た転送先決定処理装置1の構成例を詳細に説明する。図
3は、第1の実施の形態による転送先決定処理装置1の
構成例を示すブロック図である。
【0145】図3を参照すると、転送先決定処理装置1
は、ヘッダ抽出処理部10と経路解決処理部11とキャ
ッシュテーブルアクセス部12とパス選択処理部13と
出力装置選択部14とキャッシュテーブル120とパス
割当テーブル130と転送パステーブル131とにより
構成される。
【0146】ここで、図3において、プロトコル終端装
置2a,2b,2c,・・・,2nのいずれかよりIP
データグラム(D) (以下、パケットという)が入力され
ると、ヘッダ抽出処理部10は、このパケット(D)のヘ
ッダより転送経路を決定するための宛先IPアドレス
(A) と集約されたフローを識別するための情報であるス
トリーム識別子(S) とを抽出し、宛先IPアドレス(A)
を経路解決処理部11へ、ストリーム識別子(S) をキャ
ッシュテーブルアクセス部12へ出力する。
【0147】上記のストリーム識別子(S) は、上述した
ように、パケット(D) のヘッダ内に含まれるフロー識別
情報より計算される値であり、1つのストリーム識別子
(S)に対して複数のフローが割り当てられている。ここ
で、キャッシュテーブルアクセス部12において1つの
ストリーム識別子(S) に対して複数の転送パス(P) が解
決される場合には、パス選択処理部13において、入力
されたストリーム識別子(S) 毎にどの転送パス(P) にパ
ケットを転送するかをそれぞれ解決する。
【0148】このように、ストリーム識別子(S) 毎に転
送パス(P) を決定することにより、同一のフローに属す
るパケットを同一転送パスへ転送することができ、この
ため、エンドに到達するパケットの順序を保証すること
が可能となる。更に、上記のように、入力されたパケッ
ト(D) に対してストリーム識別子(S) を算出し、これに
基づき処理することで、1つ1つのフロー毎に転送パス
(P) を管理する場合に比べ、エントリ数を大幅に減少す
ることができ、必要となるメモリ容量を削減することが
可能となる。
【0149】また、経路解決処理部11では、入力され
た宛先IPアドレス(A) によって定まる転送先経路の解
決を行う。この解決する転送先経路には転送先が1つで
あるシングルパスと、転送先の候補が複数存在するマル
チパスとがある。
【0150】転送先がシングルパスである場合、経路選
択処理部11は出力装置選択部14に対して転送パス
(P) を出力する。また、転送先がマルチパスである場
合、経路選択処理部11はマルチとなる経路を一意に識
別するための情報であるマルチパス識別子(M) をキャッ
シュテーブルアクセス部12に対して出力する。
【0151】このマルチパス識別子(M) とストリーム識
別子(S) とは、入力されたパケット(D) に対して算出さ
れる度に保持され、次のパケット(D) が入力され、改め
てこのパケット(D) に対して求められる度に更新され
る。但し、この保持手段は、キャッシュテーブルアクセ
ス部12が備えるレジスタ等が考えられるが、本発明に
よる保持手段はこれに限定されるものではなく、発明の
趣旨を逸脱しない限り種々変形実施することが可能であ
る。
【0152】また、キャッシュテーブルアクセス部12
は、キャッシュテーブル120よりマルチパス識別子
(M) とストリーム識別子(S) との組み合わせに対応する
キャッシュ転送パス番号(CPN) を読み出し、この読み出
したキャッシュ転送パス番号(CPN) をパス選択処理部1
3に出力する。これに対して、パス選択処理部13は、
この入力されたキャッシュ転送パス番号(CPN) を暫定的
な転送パス番号(PN)として受信する。ここでいう『暫定
的な』とは、処理上での概念であり、後続の処理におい
て必要であれば更新されるため、このような表現を用い
て説明する。
【0153】図4に、キャッシュテーブル120の構成
例を示す。図4を参照すると、キャッシュテーブル12
0は、アドレス部にマルチパス識別子(M) とストリーム
識別子(S) とを格納し、このマルチパス識別子(M) とス
トリーム識別子(S) との組み合わせに対応させて、デー
タ部にキャッシュ転送パス番号(CPN) を格納している。
【0154】ここで、キャッシュ転送パス番号(CPN)
は、マルチパス識別子(M) 毎に複数用意された転送パス
(P) を識別するためのインデックス番号である。従って
初期状態では、データ部のキャッシュ転送パス番号(CP
N) に「未登録状態」が格納されている。このため、パ
ス選択処理部13において、暫定的な転送パス番号(PN)
として受信したキャッシュ転送パス番号(CPN) が「登録
状態」であるか「未登録状態」であるかを識別するため
の構成を有している。
【0155】この「登録状態」と「未登録状態」とを識
別するための構成には、識別用のビットを1ビット設
け、パス選択処理部13がこのビットを判定することで
実現しても良いし、また、例えば全ビットが1などの特
殊なインデックス番号の時、これを受信したパス選択処
理部13が「未登録状態」と判定するように構成するこ
とで実現しても良い。
【0156】次に、パス選択処理部13に関して詳細に
説明する。パス選択処理部13は、マルチパス識別子
(M) とキャッシュ転送パス番号(CPN) とが入力される
と、入力されたキャッシュ転送パス番号(CPN) を暫定的
な転送パス番号(PN)とし、図5及び図6に示されるよう
なパス割当テーブル130と転送パステーブル131と
を利用して転送パス(P) を決定する。図5はパス割当テ
ーブル130の構成例、図6は転送パステーブル131
の構成例を示したものである。
【0157】図5を参照すると、パス割当テーブル13
0は、アドレス部のマルチパス識別子(M) に対応させ
て、データ部において転送禁止ビット列(PX)、割当禁止
ビット列(AX)、転送割当パス番号(PA)及び連続割当数(P
S)等を管理している。
【0158】また、図6を参照すると、転送パステーブ
ル131は、アドレス部のマルチパス識別子(M) と転送
パス番号(PN)との組み合わせに対応させて、データ部に
おいて割当ストリーム数(PC)、最大ストリーム数(PH)、
最大連続割当数(PW)及び転送パス(P) 等を管理してい
る。
【0159】上記の図5及び図6のデータ部に格納され
た各データは、以下に説明する情報として扱われるもの
である。
【0160】先ず、図5におけるデータ部に格納された
転送禁止ビット列(PX)は、マルチパス識別子(M) と転送
パス番号(PN)とで規定される転送パス(P) に対して、こ
の転送パス(P) 毎にパケット転送が「転送禁止状態」で
あるか否かを表すビット列である。ここでは説明の便宜
上、転送禁止ビット列(PX)を8ビットで構成し、これら
のビットにおいて、「1」の場合「転送禁止状態」、
「0」の場合「転送許可状態」とし、下位からn番目の
ビットが転送パス番号(PN)=n−1に対応するものとす
る。
【0161】このように構成された転送禁止ビット列(P
X)を用いることで、パス選択処理部13は、キャッシュ
テーブルアクセス部12で解決したキャッシュ転送パス
番号(CPN) に対応する転送禁止ビット列(PX)が「転送許
可状態」である場合は、キャッシュ転送パス番号(CPN)
をそのまま有効な転送パス番号(PN)として扱い、この有
効な転送パス番号(PN)に対応する転送パス(P) を出力装
置選択部14へ出力して、パケット転送処理が行われ
る。これに対して、対応する転送禁止ビット列(PX)が
「転送禁止状態」である場合は、転送パス番号(PN)はキ
ャッシュ転送パス番号(CPN) から転送割当パス番号(PA)
に変更され、これを有効な転送パス番号(PN)とし、対応
する転送パス(P) へパケットが転送される。
【0162】また、割当禁止ビット列(AX)は、マルチパ
ス識別子(M) と転送パス番号(PN)とで規定される転送パ
ス(P) に対して、この転送パス(P) 毎に新たにストリー
ムを割り当てて良いか否かを示すビット列である。ここ
では説明の便宜上、上述した転送禁止ビット列(PX)と同
様に、8ビットで構成し、各ビットにおいて「1」の場
合「割当禁止状態」、「0」の場合「割当許可状態」と
し、下位からnビット目を転送パス番号(PN)=n−1に
対応するものとする。
【0163】従って、暫定的な転送パス番号(PN)が「未
登録状態」である場合、もしくは、暫定的な転送パス番
号(PN)に対応する転送禁止ビット列(PX)が「転送禁止状
態」である場合は、パス選択処理部13は、転送割当パ
ス番号(PA)の選択処理を行う。
【0164】また、転送割当パス番号(PA)は、転送先の
決まっていない、もしくは、転送先を変更する必要のあ
るストリームに対して、次に改めて割り当てるための転
送パス番号(PN)と同一の情報により構成される。従っ
て、この転送割当パス番号(PA)は、ストリームに対して
割り当てられる度に、変更する必要があるか否かを判定
し、必要があれば変更され、パス割当テーブル130に
格納される。この転送割当パス番号(PA)の変更処理は、
以下で図8を用いて詳細に説明する。
【0165】また、連続割当数(PS)は、現在、転送パス
番号(PN)にいくつのストリームを連続して割り当てたか
を示すものである。従って、パス選択処理部13により
ストリームに対して転送割当パス番号(PA)が割り当てら
れる度に、転送割当パス番号(PA)と同一の転送パス番号
(PN)と対応付けられた連続割当数(PS)が1ずつ加算され
る。
【0166】更に、図6におけるデータ部に格納された
割当ストリーム数(PC)は、マルチパス識別子(M) と転送
パス番号(PN)とにより規定される転送パス(P) に対し
て、実際に、いくつのストリームが割り当てられている
かを示すものである。従って、実際に割り当てられてい
るストリームの数が変化するに伴い、この割当ストリー
ム数(PC)も更新される。
【0167】また、最大ストリーム数(PH)は、マルチパ
ス識別子(M) と転送パス番号(PN)とで規定される転送パ
ス(P) に対して、各転送パス(P) が最大いくつのストリ
ームを受け持つことができるかを示すものである。
【0168】また、最大連続割当数(PW)は、マルチパス
識別子(M) と転送パス番号(PN)とで規定される転送パス
(P) に対して、連続していくつのストリームを割り当て
ることが可能であるかを示すものである。
【0169】従って、パス選択処理部13は、マルチパ
ス識別子(M) とキャッシュ転送パス番号(CPN)とが入力
されると、パス割当テーブル130よりマルチパス識別
子(M) に対応する転送禁止ビット列(PX)を読み出し、更
に必要に応じて割当禁止ビット列(AX)、転送割当パス番
号(PA)及び連続割当数(PS)を取得する。
【0170】このようなデータを基に、パス選択処理部
13は、パケット(D) に対して転送パス番号(PN)を選択
し、負荷分散比に従った割当処理を実現する。
【0171】また、上記したキャッシュテーブル12
0、パス割当テーブル130及び転送パステーブル13
1は、必要に応じて設定、及び設定の変更がなされるも
のである。この設定、及び設定の変更を実行するための
手段としては、ユーザによりシステムを介して実施され
る形態やシステム自体が自動的にその必要を検出し、実
施する形態等が考えられるが、本発明においては、特に
限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸ー脱しない
限り種々変形実施することが可能である。
【0172】更に、図3における出力装置選択部14
は、転送パス(P) とパケット(D) とを受信すると、転送
パス(P) から転送するプロトコル終端装置3を決定し、
出力先選択信号を出力することにより、プロトコル終端
装置3に転送パス(P) とパケット(D) とを出力する。
【0173】この動作における転送パス(P) は、転送先
を決定し、転送先にパケットを転送するために必要とな
る情報である。
【0174】《第1の実施の形態の動作》以下に、上記
した第1の実施の形態によるデータグラム転送装置4の
動作について詳細に説明する。
【0175】[キャッシュ転送パス番号(CPN) が「未登
録状態」である場合]先ず、キャッシュテーブルアクセ
ス部12よりパス選択処理部13に入力されたキャッシ
ュ転送パス番号(CPN) が「未登録状態」を示すビットで
あった場合に実行される動作について説明する。。
【0176】(割当変更処理)この動作では、キャッシ
ュテーブルアクセス部12より入力されたキャッシュ転
送パス番号(CPN) が「未登録状態」であるため、パス選
択処理部13は、マルチパス識別子(M) を基にパス割当
テーブル130より新たに割り当てる転送割当パス番号
(PA)を取得し、この取得した転送割当パス番号(PA)を有
効な転送パス番号(PN)とする。
【0177】(転送パス出力処理)このように新たに有
効な転送パス番号(PN)として転送割当パス番号(PA)を割
り当てるため、割り当て後、パス選択処理部13は、こ
の有効な転送パス番号(PN)と経路解決処理部11より入
力されたマルチパス識別子(M) とを基に転送パステーブ
ル131より対応する転送パス(P) を読み出して出力装
置選択部14に出力する。
【0178】(転送処理)これ対し、出力装置選択部1
4は、この入力された転送パス(P) に従って転送を実行
する。
【0179】(転送割当パス番号更新処理)また、パス
選択処理部13において、負荷分散比に従った転送割当
処理を実行するために、次に割り当てるようにパス割当
テーブル130に格納されている転送割当パス番号(PA)
を負荷分散比に従って決定し、パス割当テーブル130
を更新する。
【0180】従って、パス選択処理部13は、転送パス
テーブル131において、該当するマルチパス識別子
(M) と転送パス番号(PN)とに対応する割当ストリーム数
(PC)を1加算して格納する。
【0181】このように更新された転送パステーブル1
31を基に、パス選択処理部13は、パス割当テーブル
130における転送禁止ビット列(PX)と割当禁止ビット
列(AX)とを改めて求めて格納することで、現在の割当状
況を反映したパス割当テーブル130と転送パステーブ
ル131とを求める。
【0182】その後、パス選択処理部13は、この改め
て求めたパス割当テーブル130とパス割当テーブル1
30とを基に、パス割当テーブル130における転送割
当パス番号(PA)を再計算し格納する。
【0183】(キャッシュテーブル更新処理)更に、パ
ス選択処理部13は、キャッシュテーブル120が格納
する転送パス番号(PN)を更新するために、キャッシュテ
ーブルアクセス部12に対し、決定した転送パス番号(P
N)を更新パス番号(PU)として出力する。また、この更新
パス番号(PU)を受信したキャッシュテーブルアクセス部
12は、受信した更新パス番号(PU)をキャッシュ転送パ
ス番号(CPN) とし、キャッシュテーブル120に格納さ
れたマルチパス識別子(M) とストリーム識別子(S) とで
規定される転送パス番号データにおける対応するキャッ
シュ転送パス番号を受信したキャッシュ転送パス番号(C
PN) に更新する。
【0184】[キャッシュ転送パス番号(CPN) が「登録
状態」である場合]次に、上記した場合とは対称的に、
キャッシュテーブルアクセス部12よりパス選択処理部
13に入力されたキャッシュ転送パス番号(CPN) が「登
録状態」であった場合に実行する動作について説明す
る。
【0185】(転送禁止ビット列判定処理)この動作で
は、キャッシュテーブルアクセス部12より入力された
キャッシュ転送パス番号(CPN) が「登録状態」であるた
め、パス選択処理部13は、マルチパス識別子(S) を基
にパス割当テーブル130を参照して対応する転送禁止
ビット列(PX)を読み出し、この読み出した転送禁止ビッ
ト列(PX)上の上記のキャッシュ転送パス番号(CPN) に対
応するビットが「転送禁止状態」であるか否かを判定す
る。
【0186】{転送禁止ビット列(PX)が「転送禁止状
態」である場合}ここで、この判定の結果、転送禁止ビ
ット列(PX)上の対応するビットが「転送禁止状態」であ
った場合、以下のような処理が行われる。
【0187】(転送禁止ビット列及び割当禁止ビット列
再計算処理)先ず、パス選択処理部13は、経路解決処
理部11より入力されたマルチパス識別子(M) とキャッ
シュテーブルアクセス部12より入力された暫定的な転
送パス番号(PN)とを基に、転送パステーブル131を参
照し、対応する割当ストリーム数(PC)を1減算して格納
する。
【0188】このように新しく得られた転送パステーブ
ル131を基に、パス選択処理部13は、パス割当テー
ブル130における転送禁止ビット列(PX)と割当禁止ビ
ット列(AX)とを改めて算出して格納する。
【0189】(割当変更処理、転送パス出力処理、転送
処理)また、パス選択処理部13は、上記と同様に、入
力された転送パス番号(CPN)を転送割当パス番号(PA)に
更新することで、有効な転送パス番号(PN)を特定するた
め、マルチパス識別子(M) を基にパス割当テーブル13
0より新たに割り当てる転送割当パス番号(PA)を取得
し、この取得した転送割当パス番号(PA)を有効な転送パ
ス番号(PN)とし、また、このように新たに転送パス番号
(PN)として転送割当パス番号(PA)を割り当てることによ
り、割り当て後、パス選択処理部13は、この有効な転
送パス番号(PN)と経路解決処理部11より入力されたマ
ルチパス識別子(M) とを基に転送パステーブル131よ
り対応する転送パス(P) を読み出して出力装置選択部1
4に出力し、これに対し、出力装置選択部14は、この
入力された転送パス(P) に従って転送を実行する。
【0190】(転送割当パス番号更新処理)更に、パス
選択処理部13は、上記と同様に、転送パステーブル1
31において、該当するマルチパス識別子(M) と転送パ
ス番号(PN)との組み合わせに対応する割当ストリーム数
(PC)を1加算して格納し、このように更新された転送パ
ステーブル131を基に、パス選択処理部13は、パス
割当テーブル130における転送禁止ビット列(PX)と割
当禁止ビット列(AX)とを改めて求めて格納することで、
現在の割当状況を反映したパス割当テーブル130と転
送パステーブル131とを求め、その後、パス選択処理
部13は、この改めて求めたパス割当テーブル130と
パス割当テーブル130とを基に、パス割当テーブル1
30における転送割当パス番号(PA)を再計算し格納す
る。
【0191】(キャッシュテーブル更新処理)更にパス
選択処理部13は、上記と同様に、キャッシュテーブル
120が格納する転送パス番号(PN)を更新するために、
キャッシュテーブルアクセス部12に対し、決定した転
送パス番号(PN)を更新パス番号(PU)として出力する。従
って、この更新パス番号(PU)を受信したキャッシュテー
ブルアクセス部12は、受信した更新パス番号(PU)を転
送パス番号(PN)とし、キャッシュテーブル120に格納
されたマルチパス識別子(M) とストリーム識別子(S) と
で規定される転送パス番号データにおける対応する転送
パス番号を受信した転送パス番号(PN)に更新する。
【0192】{転送禁止ビット列(PX)が「転送許可状
態」である場合}また、上記の転送禁止ビット列(PX)判
定処理において、転送禁止ビット列(PX)上の対応するビ
ットが「転送許可状態」であった場合には、以下のよう
な処理が行われる。
【0193】(転送パス出力処理、転送処理)この場
合、パス選択処理部13は、上記と同様に、パス選択処
理部13は、キャッシュテーブルアクセス部12より入
力されたキャッシュ転送パス番号(CPN)を有効である転
送パス番号(PN)として設定し、この有効な転送パス番号
(PN)と経路解決処理部11より入力されたマルチパス識
別子(M) とを基に、転送パステーブル131より転送パ
ス(P) を読み出し、出力装置選択部14に出力し、これ
に対し、出力装置選択部14は、この入力された転送パ
ス(P) に従って転送を実行する。
【0194】〈全体の動作〉以下、上記した各動作を含
めて、第1の実施の形態による全体の動作を図7に示す
フローチャートを用いて詳細に説明する。
【0195】図7は、本発明の転送先決定処理装置1に
よるパケットの転送先決定処理の動作の流れを示すフロ
ーチャートである。
【0196】図7を参照すると、先ず、本発明によるデ
ータグラム転送装置4にパケットが入力されると(ステ
ップS1)、転送先決定処理装置1はヘッダ抽出処理部
10において、パケットのヘッダ部よりストリーム識別
子(S) と宛先IPアドレス(A) とを抽出し、ストリーム
識別子(S) をキャッシュテーブルアクセス部12へ、宛
先IPアドレス(A) を経路解決処理部11へ出力し、経
路解決処理部11において転送先経路を解決する(ステ
ップS2)。
【0197】次に、ステップS2で解決された転送先経
路がマルチパスを対象としたものであるか否かを判断し
(ステップS3)、シングルパスである場合(ステップ
S3のNo)、解決された転送先経路である転送パス
(P) を出力装置選択部14に出力し、パケット転送を実
行する(ステップS16)。
【0198】これに対し、ステップS2で解決された転
送先経路がマルチパスを対象としたものである場合(ス
テップS3のYes)、経路解決処理部11は、解決し
たマルチパス識別子(M) をキャッシュテーブルアクセス
部12とパス選択処理部13とに出力し、キャッシュテ
ーブルアクセス部12において、このマルチパス識別子
(M) とヘッダ抽出処理部10より入力されたストリーム
識別子(S) とを用いて、対応するキャッシュ転送パス番
号(CPN) をキャッシュテーブル120より特定する(ス
テップS4)。
【0199】上記のようにキャッシュテーブルアクセス
部12よりキャッシュ転送パス番号(CPN) が入力される
と、パス選択処理部13は、この入力されたキャッシュ
転送パス番号(CPN) を暫定的な転送パス番号(PN)とし、
この暫定的な転送パス番号(PN)が「未登録状態」とされ
ているか否かを判定する(ステップS5)。この判定で
は、上述したように、転送パス番号(PN)に設けられた
「未登録状態」を示すビットにより判定するか、若しく
は、全ビットが「1」で構成されているような特殊なビ
ットにより判定する方法等が考えられる。
【0200】ここで、ステップS5において、転送パス
番号(PN)が「登録状態」を示している場合(ステップS
5のNo)、パス選択処理部13は、入力されたマルチ
パス識別子(M) を基にパス割当テーブル130を参照
し、転送禁止ビット列(PX)を読み出す(ステップS
6)。
【0201】次に、この読み出した転送禁止ビット列(P
X)上の上記の暫定的な転送パス番号(PN)に対応するビッ
トが「転送禁止状態」を示す状態ビットであるか否かを
判定する(ステップS7)。
【0202】このステップS7の判定の結果、転送禁止
ビット列(PX)上の対応するビットが「転送許可状態」で
ある場合(ステップS7のNo)、パス選択処理部13
は、暫定的な転送パス番号(PN)を有効な転送パス番号(P
N)とし、マルチパス識別子(M) とこの転送パス番号(PN)
とを用いて対応する転送パス(P) を特定し、この転送パ
ス(P) を出力装置選択処理部14に出力する(ステップ
S15)。その後、出力装置選択処理部14において、
入力された転送パス(P) に従い、パケットの転送を実行
する(ステップS16)。
【0203】また、ステップS7の判定の結果、転送禁
止ビット列(PX)上の対応するビットが「転送禁止状態」
である場合(ステップS7のYes)、パス選択処理部
13は、マルチパス識別子(M) と暫定的な転送パス番号
(PN)との組み合わせを基に、転送パステーブル131よ
り割当ストリーム数(PC)を参照し、この値から1を減算
して再格納する(ステップS8)。
【0204】次に、パス選択処理部13は、ステップS
8で更新された転送パステーブル131に格納されてい
る割当ストリーム数(PC)を基に、パス割当テーブル13
0上の転送禁止ビット列(PX)と割当禁止ビット列(AX)と
を再計算し、この改めて求められた転送禁止ビット列(P
X)と割当禁止ビット列(AX)とをパス割当テーブル130
に再格納する(ステップS9)。
【0205】また、パス選択処理部13は、マルチパス
識別子(M) を基にパス割当テーブル130より転送割当
パス番号(PA)を読み出し、この値を有効な転送パス番号
(PN)とする(ステップS10)。ここで、暫定的に転送
パス番号(PN)とされていたキャッシュ転送パス番号(CP
N) は破棄され、転送パス番号(PN)は転送割当パス番号
(PA)に置き換えられる。
【0206】その後、パス選択処理部13は、転送パス
テーブル131上の有効となった転送パス番号(PN)に対
応する割当ストリーム数(PC)を1加算し、再格納する
(ステップS11)。
【0207】更に、パス選択処理部13は、ステップS
11において改めて得られた転送パステーブル131を
基に、転送禁止ビット列(PX)と割当禁止ビット列(AX)と
を再計算し、この値によりパス割当テーブル130を更
新する(ステップS12)。
【0208】その後、パス選択処理部13は、マルチパ
ス識別子(M) を用いて割当禁止ビット列(AX)を読み出
し、この割当禁止ビット列(AX)を用いて次の転送割当パ
ス番号(PA)を計算し、パス割当テーブル130に格納す
る(ステップS13)。ここで、この次の転送割当パス
番号(PA)を計算する方法は、以下で図8を用いて詳細に
説明する。
【0209】また、パス選択処理部13は、ステップS
4で読み出したキャッシュテーブル120上のキャッシ
ュ転送パス番号(CPN) を、ステップS10で改めて割り
当てた転送パス番号(PN)に更新するために、この改めて
割り当てた転送パス番号(PN)を更新パス番号(PU)として
キャッシュテーブルアクセス部12に出力し、これに対
してキャッシュテーブルアクセス部12は、レジスタ等
に保持しているマルチパス識別子(M) とストリーム識別
子(S) とを基に、パス選択処理部13より入力された更
新パス番号(PU)をデータ部における対応するキャッシュ
転送パス番号(CPN) に格納して更新する(ステップS1
4)。
【0210】その後、パス選択処理部13は、上述した
ように、有効な転送パス番号(PN)に対応する転送パス
(P) を出力装置選択処理部14に出力し(ステップS1
5)、これに対し、出力装置選択部14は、入力された
転送パス(P) を基に、パケットの転送を実行する(ステ
ップS16)。
【0211】また、ステップS5における判定の結果、
転送パス番号(PN)が「未登録状態」である場合(ステッ
プS5のYes)、ステップS10に移行し、上記した
ように、パス選択処理部13において、マルチパス識別
子(M) を基にパス割当テーブル130より転送割当パス
番号(PA)を読み出し、この値を有効な転送パス番号(PN)
とし(ステップS10)、その後、転送パステーブル1
31上の有効となった転送パス番号(PN)に対応する割当
ストリーム数(PC)を1加算し、再格納する(ステップS
11)。
【0212】更に、パス選択処理部13は、ステップS
11において改めて得られた転送パステーブル131を
基に、転送禁止ビット列(PX)と割当禁止ビット列(AX)と
を再計算し、この値によりパス割当テーブル130を更
新し(ステップS12)、その後、マルチパス識別子
(M) を用いて割当禁止ビット列(AX)を読み出し、この割
当禁止ビット列(AX)を用いて次の転送割当パス番号(PA)
を計算し、パス割当テーブル130に格納する(ステッ
プS13)。
【0213】また、パス選択処理部13は、ステップS
4で読み出したキャッシュテーブル120上のキャッシ
ュ転送パス番号(CPN) を、ステップS10で改めて割り
当てた転送パス番号(PN)に更新するために、この改めて
割り当てた転送パス番号(PN)を更新パス番号(PU)として
キャッシュテーブルアクセス部12に出力し、これに対
してキャッシュテーブルアクセス部12は、レジスタ等
に保持しているマルチパス識別子(M) とストリーム識別
子(S) とを基に、パス選択処理部13より入力された更
新パス番号(PU)をデータ部における対応するキャッシュ
転送パス番号(CPN) に格納して更新する(ステップS1
4)。
【0214】その後、パス選択処理部13は、上述した
ように、有効な転送パス番号(PN)に対応する転送パス
(P) を出力装置選択処理部14に出力し(ステップS1
5)、これに対し、出力装置選択部14は、入力された
転送パス(P) を基に、パケットの転送を実行する(ステ
ップS16)。
【0215】次に、図7で示したフローチャートにおけ
るステップS13の次の転送割当パス番号(PA)を計算
し、パス割当テーブル130に格納する転送割当パス番
号(PA)再計算処理の動作を、図8に示すフローチャート
を用いて詳細に説明する。
【0216】図8を参照すると、パス選択処理部13
は、転送パステーブル131上における図7のステップ
S10で取得した転送割当パス番号(PA)に対応する連続
割当数(PS)を1加算して更新する(ステップS10
1)。
【0217】次に、パス選択処理部13は、マルチパス
識別子(M) を基にパス割当テーブル130より連続割当
数(PS)を特定し、また、図7のステップS10で取得し
た転送割当パス番号(PA)とマルチパス識別子(M) とを基
に転送パステーブル131より最大連続割当数(PW)を特
定する(ステップS102)。
【0218】その後、ステップS101において特定し
た連続割当数(PS)と最大連続割当数(PW)とを比較する
(ステップS103)。
【0219】ステップS103の比較の結果、連続割当
数(PS)が最大連続割当数(PW)より小さい値である場合
(ステップS103のNo)、パス選択処理部13は、
転送割当パス番号(PA)を変更せずに、図7のステップS
13を終了する。
【0220】これに対して、ステップS103の比較の
結果、連続割当数(PS)が最大連続割当数(PW)の値以上で
ある場合(ステップS103のYes)、パス選択処理
部13は、先ず、図7のステップS10で取得した転送
割当パス番号(PA)の値をNとしてレジスタ等に保持する
(ステップS104)。
【0221】その後、パス選択処理部13は、転送割当
パス番号(PA)の値に1を加算し(ステップS105)、
得られた値が転送パス番号(PN)の最大値を超えているか
否かを判定する(ステップS106)。
【0222】ステップS106において、転送パス番号
(PN)の最大値を超えている場合(ステップS106のY
es)、転送割当パス番号(PA)の値を0に更新し(ステ
ップS107)、ステップS108に移行する。
【0223】また、ステップS106において、転送パ
ス番号(PN)の最大値を超えていない場合(ステップS1
06のNo)、そのままステップS108に移行する。
【0224】ステップS108では、マルチパス識別子
(M) を基に読み出した割当禁止ビット列(AX)を用いて対
象となっている転送割当パス番号(PA)に対応するビット
に「割当禁止状態」を示す状態ビットが格納されている
か否かを判定する(ステップS108)。
【0225】この判定において、対応する割当禁止ビッ
ト列(AX)上のビットが「割当許可状態」である場合(ス
テップS108のNo)、ステップS105で1加算し
て得られた値を有効な転送割当パス番号(PA)とし、パス
割当テーブル130に格納する(ステップS109)。
【0226】その後、ステップS101で1加算した連
続割当数(PS)を0と更新し(ステップS110)、図7
のステップS13を終了する。
【0227】これに対して、ステップS108の判定に
おいて、対応する割当禁止ビット列(AX)上のビットが
「割当禁止状態」である場合(ステップS108のYe
s)、現在、転送割当パス番号(PA)と設定されている値
と、ステップS104で格納したN値とが等しいか否か
を判定し(ステップS111)、等しくない場合(ステ
ップS111のNo)、ステップS105に戻り、転送
割当パス番号(PA)の値に、更に1を加算して(ステップ
S105)、以降、同様の動作を実行する(ステップS
106以降)。
【0228】これに対して、ステップS111の判定の
結果、現在の転送割当パス番号(PA)の値とN値とが等し
い場合(ステップS111のYes)、転送割当パス番
号(PA)の値をステップS104で格納したN値に1を加
算した値に設定する(ステップS112)。これは、転
送割当パス番号(PA)をN+1とすることにより、割当禁
止ビット列(AX)が全て「割当禁止状態」となっている場
合において、全てのストリームが転送パス番号(PN)=
「N」に割り当てられることを回避するためである。
【0229】その後、ステップS112で算出したN+
1値が転送パス番号(PN)の最大値を超えているか否かを
判定する(ステップS113)。ここで、転送パス番号
(PN)の最大値を超えていない場合(ステップS113の
No)、そのまま転送割当パス番号(PA)を「N+1」と
し、図7のステップS13を終了する。
【0230】これに対して、転送パス番号(PN)の最大値
を超えている場合(ステップS113のYes)、転送
割当パス番号(PA)の値を「0」に設定し(ステップS1
14)、その後、図7のステップS13を終了する。
【0231】このように動作することにより、図7のス
テップS13でパス割当テーブル130に格納される転
送割当パス番号(PA)の値は、転送パス番号(PN)の値の順
に従い、且つ最大連続割当数(PW)の比に従って格納され
る。
【0232】しかしながら、ステップS111における
転送割当パス番号(PA)の設定では、上記のように元の値
に戻す方法や、ほかの例としては、最も割当ストリーム
数(PC)の少ない転送パス番号(PN)を特定し、この値を転
送割当パス番号(PA)とする方法等が考えられるが、本発
明では、上記の方法に限定されるものではなく、本発明
の趣旨を逸脱しない限り種々変形実施することが可能で
ある。
【0233】このように、転送割当パス番号(PA)の更新
処理は、ハード回路を利用して数クロックで実現可能で
あるため、データグラム転送装置4内に実装し、動作さ
せても、処理速度が目立って遅くなるものではない。
【0234】[割当ストリーム数(PC)が変更された場
合]次に、割当ストリーム数(PC)の変更が生じた場合に
おけるパス選択処理部13の動作について詳細に説明す
る。
【0235】パス選択処理部13は、割当ストリーム数
(PC)に変更があった場合、変更のあった転送パス番号(P
N)の割当ストリーム数(PC)と最大ストリーム数(PH)との
比較を行う。
【0236】この比較には、転送禁止ビット列(PX)を設
定するための第1の比較と、割当禁止ビット列(AX)を設
定するための第2の比較とがある。
【0237】(第1の比較)従って、転送禁止ビット列
(PX)を設定するための第1の比較において、比較の結
果、割当ストリーム数(PC)が最大ストリーム数(PH)より
大きい場合は、パス割当テーブル130の転送パス番号
(PN)に対応する転送禁止ビット列(PX)を「転送禁止状
態」にする。
【0238】また、第1の比較の結果、割当ストリーム
数(PC)が最大ストリーム数(PH)以下の場合は、パス割当
テーブル130の転送パス番号(PN)に対応する転送禁止
ビット列(PX)を「転送許可状態」にする。
【0239】(第2の比較)更に、割当禁止ビット列(A
X)を設定するための第2の比較においては、比較の結
果、割当ストリーム数(PC)が最大ストリーム数(PH)以上
である場合は、パス割当テーブル130の転送パス番号
(PN)に対応する割当禁止ビット列(AX)を「割当禁止状
態」に更新する。
【0240】また、第2の比較の結果、割当ストリーム
数(PC)が最大ストリーム数(PH)より小さい場合は、パス
割当テーブル130の転送パス番号(PN)に対応する割当
禁止ビット列(AX)を「割当許可状態」に更新する。
【0241】ここで、パス選択処理部13は、転送パス
番号(PN)にキャッシュ転送パス番号(CPN) では無く、転
送割当パス番号(PA)が割り当てられた場合、更に、パス
割当テーブル130より読み出した連続割当数(PS)に1
加算し、転送パステーブル131の最大連続割当数(PW)
と連続割当数(PS)との比較を第3の比較として行う。
【0242】(第3の比較)この第3の比較の結果、連
続割当数(PS)が最大連続割当数(PW)より小さく、且つ、
転送パス番号(PN)に対応する割当禁止ビット列(AX)の更
新処理後の値が「割当許可状態」に変化している場合
は、1加算されて更新された連続割当数(PS)をパス割当
テーブル130に格納する。
【0243】また、第3の比較の結果、連続割当数(PS)
が最大連続割当数(PW)より大きい場合、若しくは、転送
パス番号(PN)に対応する割当禁止ビット列(AX)の更新処
理後の値が「割当禁止状態」に変化している場合は、転
送割当パス番号(PA)を図8に示すような動作により更新
し、同じく連続割当数(PS)を「0」に更新する。
【0244】〈具体例〉次に、図9〜図14を用いて、
本発明の第1の実施の形態における転送先決定処理部1
の動作例を詳細に説明する。ここでは説明を簡略化する
ため、マルチパス識別子(M) が「0」の場合のみを対象
に説明する。
【0245】データグラム転送装置4の立ち上げ時に、
パス割当テーブル130と転送パステーブル131との
マルチパス識別子(M) が「0」であるエントリに対し
て、図9及び図10に示すようなデータが設定されてい
たと仮定する。この設定では、経路解決処理部11にお
いて、マルチパス識別子(M) が「0」であるストリーム
が解決されるパケット(PKT0)が、2:3:5:5:1の
比率でパス0−0、パス0−1、パス0−2、パス0−
3、パス0−4に対して負荷分散が実施される。
【0246】従って、最初にマルチパス識別子(M) が
「0」であるパケット1(D0)が転送先決定処理装置1に
入力された場合、パス選択処理部13は、転送パス番号
(PN)を転送割当パス番号(PA)として格納されている
「0」とする。この時、パス割当テーブル130に格納
された連続割当数(PS)は「1」に更新されるが、最大連
続割当数(PW)が「2」より小さいため、転送割当パス番
号(PA)は「0」のまま更新されない。
【0247】その後、マルチパス識別子(M) が「0」で
あり、上記のパケット(D0)とは別のフローを形成するパ
ケット(D1)が到着した場合において、キャッシュテーブ
ルアクセス部12で読み出した転送パス番号(P) が「未
登録状態」であったと仮定すると、パス選択処理部13
は、同様に転送パス番号(PN)に転送割当パス番号(PA)=
「0」を設定する。
【0248】これにより、パス選択テーブル130にお
ける連続割当数(PS)が「2」に更新され、この値が最大
連続割当数(PW)の値「2」と一致するようになる。従っ
て、パス選択処理部13は、転送割当パス番号(PA)を
「1」に更新すると共に、連続割当数(PS)を「0」にク
リアする。
【0249】その後、更にマルチパス識別子(M) が
「0」であるパケット(D2)が到着し、キャッシュテーブ
ルアクセス部12で読み出した転送パス番号(P) が「未
登録状態」である場合、転送パス番号(PN)は、転送割当
パス番号(PA)=「1」に割り当てられる。
【0250】これにより、連続割当数(PS)は「1」に更
新される。ここで、連続割当数(PS)=「1」が転送パス
番号(PN)=「1」に対応する最大連続割当数(PW)の値
「3」より小さいため、転送割当パス番号(PA)は「1」
のまま更新されない。
【0251】以降、新たに到着したマルチパス識別子
(M) が「0」のフローに属するパケット(D) に対して
は、同様の処理が行われ、転送パス(P) が割り当てられ
る。
【0252】従って、以上の処理を繰り返すことによ
り、マルチパス識別子(M) が解決されるパケット(D)
で、キャッシュテーブル120に転送パス番号(PN)が登
録されていないストリーム識別子(S) のパケットが到着
すると、パス0−0に2回、パス0−1に3回、パス0
−2に5回、パス0−3に5回、パス0−4に1回の比
で転送パス(P) の割り当てが実行される。
【0253】この処理において、パス選択処理部13
は、割当ストリーム数(PC)を、ストリームに対してパス
が割り当てられる度に1ずつインクリメントしている。
【0254】従って、転送パス番号(PN)=「0」に対す
る割当ストリーム数(PC)が「2×256」に到達すると
最大ストリーム数(PH)の値「2×256」と同一値にな
るため、転送パス番号(PN)=「0」に対する割当禁止ビ
ット列(AX)が「割当禁止状態(=1 )」に設定され、以
後、パス選択処理部13による転送パス番号(PN)=
「0」への割り当ては実施されなくなる。
【0255】同様に他の転送パス番号(PN)に関しても、
割当ストリーム数(PC)が最大ストリーム数(PH)に到達す
ると割当禁止ビット列(AX)が「割当禁止状態」に設定さ
れ、この割当禁止ビット列(AX)に対応する転送パス番号
(PN)への割り当てが実施されなくなる。
【0256】以上のような処理を行うことにより、図1
1及び図12に示すように、最終的には転送パステーブ
ル131において、各転送パス(P) への割当ストリーム
数(PC)と最大ストリーム数(PH)とが一致し、パス割当
テーブル130における割当禁止ビット列(AX)の全ビッ
トが割当禁止状態(=「1」)となる。
【0257】次に、パス割当テーブル130及び転送パ
ステーブル131が図11及び図12の状態から負荷分
散の設定比を変更する場合に関して説明する。
【0258】ここでは、パス割当テーブル130及び転
送パステーブル131に関して、図11及び図12のよ
うに設定されたの状態から図13及び図14に示される
ようなデータ設定の変更が行われたとする。この設定の
変更では、パス0−3への割り当てを削除し、新たにパ
ス0−5への割り当てを追加している。また、各パスへ
の割り当て比は、パス0−0、パス0−1、パス0−
2、パス0−4、パス0−5の順に、4:3:3:4:
1の比で負荷分散を実施する。
【0259】従って、設定の変更の直前までにおけるパ
ス0−2に対応する割当ストリーム数(PC)は、「5×2
56」であるが、「3×256」まで減少させる必要が
ある。
【0260】また、パス0−3に対応する割当ストリー
ム数(PC)は、「5×256」として割り当てられている
が、このストリームは全て他の転送パスに振り分ける必
要がある。
【0261】従って、転送パス番号(PN)=「2」と転送
パス番号(PN)=「3」とに関しては、『割当ストリーム
数(PC)>最大ストリムー数(PH)』の関係が成り立つ。こ
のため、パス割当テーブル130に格納されている転送
禁止ビット列(PX)を「転送禁止状態」に設定する。これ
により、転送パス番号(PN)=「2」及び転送パス番号(P
N)=「3」に割り当てられていたパケットが到着した場
合、パス選択処理部13は、このパケットに関する転送
パス番号(PN)を暫定的に割り当てられたキャッシュ転送
パス番号(CPN) から転送割当パス番号(PA)に変更する。
【0262】その後、転送パス番号(PN)=「2」の転送
禁止ビット列(PX)は、割当ストリーム数(PC)が最大スト
リーム数(PH)の「3×256」まで減少することによ
り、「割当ストリーム数(PC)≦最大ストリーム数(PH)」
の関係が成り立つようになる。従って、この関係が成立
次第、「転送禁止状態」より「転送許可状態」に設定が
変更される。
【0263】また、パス0−0、パス0−4、パス0−
5はそれぞれ、「2×256」、「3×256」、「1
×256」のフロー数分だけ割り当てを増加する必要が
ある。よって、最大連続割当数(PW)をそれぞれ2、3、
1に設定することにより、パス0−2、パス0−3の割
り当てられていたパスが、パス0−0、パス0−4、パ
ス0−5に2:3:1の比で再割り当てされる。
【0264】《第1の実施の形態による効果》従って、
以上のような構成を有することにより、本発明は、以下
に述べるような効果を奏することが可能となる。
【0265】先ず、第1の効果は、転送パスの追加・削
除、もしくは、設定比の変更が発生した場合に、本発明
による動作により、最小限のパケットのみを設定変更す
ることが可能であり、劣化率を最小限に抑えたパケット
転送が実現できることである。
【0266】その理由としては、キャッシュテーブルを
利用してストリーム毎の転送パスを個別に設定すること
が可能なためである。
【0267】また、第2の効果は、転送パスの追加・削
除、もしくは、設定比の変更が発生した場合に、設定の
反映を高速に実行できることである。
【0268】その理由としては、転送パス毎の転送禁止
状態を判別する手段を有することにより、更新に時間の
かかるキャッシュテーブルを直接更新することなく、パ
ス選択処理部の管理するテーブルのみを設定変更すれば
良いためである。
【0269】また、第3の効果は、設定された分散比に
従って転送パスの割り当て処理を、少ないメモリアクセ
スと簡易なハードウエア回路による実装が可能なことで
ある。
【0270】その理由は、転送パスの割り当てを、以下
に述べる2つの手順により実現するためである。先ず、
第1の手順は、割当ストリーム数の変化した転送パスに
対応する割当禁止ビット列を更新し、この更新された割
当禁止ビット列を基に割当変更判断を実施する手順であ
る。これにより、割当変更処理において、1パケット処
理あたり、キャッシュ転送パス番号と転送割当パス番号
との最大2つの転送パス番号のみが対象となる。また、
第2の手順は、転送割当パス番号の更新を、割当禁止ビ
ット列を基に、転送パス番号の順番に従い、転送パステ
ーブルの最大ストリーム数の比に従って実現する手順で
ある。この2つの手順は、共に少ないオーバヘッドによ
り処理され、且つ簡易な構成で実現することができ、更
にメモリ参照においてメモリ・インタフェースに大きな
ビット幅を必要としないため、高速に処理、実現するこ
とが可能である。
【0271】《第2の実施の形態の構成》また、第2の
実施の形態では、パス選択処理部13における転送パス
(P) の選択方法に関し、第1の実施の形態と別手段を例
示する。
【0272】第1の実施の形態では、マルチパス識別子
(M) 毎に区分されている転送パス番号(PN)に対して転送
パス(P) を割り当てるように構成しているため、データ
グラム転送装置4が受信したパケットに対して転送パス
(P) を割り当てる際には、パス選択処理部13におい
て、マルチパス識別子(M) と転送パス番号(PN)とを参照
し、このマルチパス識別子(M) に対応する転送禁止ビッ
ト列(PX)により転送が許可され、且つ割当禁止ビット列
(AX)により割り当てが許可されている転送パス番号(PN)
に対して、最大ストリーム数(PH)を超えないように、最
大連続割当数(PW)の比に従って割り当てが行われてい
た。
【0273】これに対して、第2の実施の形態では、デ
ータグラム中継装置4に接続された物理リンクを個々に
識別するためのチャネル識別子(C) をマルチパス識別子
(M)と転送パス番号(P) とに対応させてチャネルパステ
ーブル134上で管理し、更に、チャネル識別子(C) に
対応する転送パス(P) 上に障害が発生しているか否かを
示す転送パス状態ビット列(PD)をパス割当テーブル13
2上でマルチパス識別子(M) と対応させて管理してい
る。
【0274】また、第2の実施の形態では、あるマルチ
パス識別子(M) で管理されている転送パス(P) のどこか
に障害が発生した場合、転送パス番号(P) に対する転送
が可能であるか否かを判定する転送禁止判定において、
転送禁止ビット列(PX)の替わりに転送パス状態ビット列
(PD)を参照し、更に、転送パス(P) の割当処理におい
て、割当禁止ビット列(AX)の替わりに転送パス状態ビッ
ト列(PD)を参照するように構成している。
【0275】このため、障害が発生し、今まで割り当て
ていた転送パス(P) を変更することが必要となったスト
リームに対して負荷分散割当比に従って転送先を割り当
てる際に、各転送パス(P) が受け持っている最大ストリ
ーム数(PH)のソフトウエアによる再計算処理を必要とし
ない。これは、割り当ての変更を行う際に、パス選択処
理部13が最大ストリーム数(PH)が更新されることによ
り値が変更される転送禁止ビット列(PX)と割当禁止ビッ
ト列(AX)とを参照する必要がないためである。
【0276】従って、第2の実施の形態において、障害
が発生することにより割り当てていた転送パス(P) を変
更することが必要となったストリームに対して負荷分散
割当比に従って転送先を割り当てる場合は、転送パス状
態ビットを基にして割当変更処理を行うため、第1の実
施の形態で示したように最大ストリーム数(PH)の変化に
伴い変化する割当禁止ビット列(AX)用いることを回避す
ることができ、これにより、最大ストリーム数(PH)のソ
フトウエアによる再計算処理をすることなく、高速に負
荷分散割当を実行することが可能となる。
【0277】図15で示した例を用いて、第2の実施の
形態を説明するにあたり、データグラム転送装置4a
は、他のデータグラム転送装置4b、データグラム転送
装置4c及びデータ転送装置4dとの間にそれぞれ1つ
以上の転送パス(P) が設定されているとする。これは、
例えばデータグラム転送装置4aとデータグラム転送装
置4bとの間には、マルチパス識別子(M) が「0」であ
り、転送パス番号(PN)が「0」、「1」である2本の転
送パス(P) が割り当てられており、また、データグラム
転送装置4aとデータグラム転送装置4cとの間には、
マルチパス識別子(M) が「1」であり、転送パス番号(P
N)が「0」、「1」、「2」である3本の転送パス(P)
が割り当てられており、また、データグラム転送装置4
aとデータグラム転送装置4dとの間には、マルチパス
識別子(M) が「2」であり、転送パス番号(PN)が
「0」、「1」、「2」である3本の転送パス(P) が割
り当てられているとする。
【0278】また、図17に示すように、第2の実施の
形態では、チャネルパステーブル134上で、アドレス
部にチャネル識別子(C) を格納し、これと対応するよう
に、データ部でマルチパス識別子(M) と転送パス番号(P
N)とを格納している。
【0279】従って、図16を参照すると、転送先決定
処理装置1におけるパス選択処理部13は、第1の実施
の形態に対して更にチャネルパステーブル134と接続
されている。
【0280】図16に示された構成では、転送パス(P)
上に障害が発生していない通常時に、転送先決定処理装
置1は、第1の実施の形態と同様に、キャッシュテーブ
ルアクセス部12において、ヘッダ抽出処理部10より
入力されたストリーム識別子(S) と経路解決処理部11
より入力されたマルチパス識別子(M) とを基にキャッシ
ュ転送パス番号(CPN) を選択し、更にパス選択処理部1
3において、このキャッシュ転送パス番号(CPN) を暫定
的な転送パス番号(PN)として受信し、この暫定的な転送
パス番号(PN)とマルチパス識別子(M) とを基に転送パス
(P) を決定する。
【0281】これに対して、転送パス(P) 上に障害が発
生した場合、即ち、データグラム転送装置4aにおい
て、転送パス(P) が割り当てられた物理リンク上に障害
が発生し、パケットの送受信ができないことが検出さ
れ、この検出結果が障害通知信号によりパス選択処理部
13に入力された場合、パス選択処理部13は、障害が
発生することにより「転送禁止状態」となった転送パス
(P) と対応するチャネル識別子(C) を基にチャネルパス
テーブル134を参照してマルチパス識別子(M) と転送
パス番号(PN)とを特定する。
【0282】また、パス選択処理部13は、この特定し
たマルチパス識別子(M) に対応する転送パス状態ビット
列(PD)をパス割当テーブル132より特定し、この特定
した転送パス状態ビット列(PN)上において同様に特定し
た転送パス番号(PN)に対応するビットに「転送禁止状
態」を示す状態ビットを格納する。
【0283】これにより、転送パス(P) の割り当ての変
更を必要とするパケットに対して割当変更を行う際に、
転送パス状態ビット列(PD)を参照して、「転送禁止状
態」となっていないマルチパス識別子(M) と転送パス番
号(PN)との組み合わせに対応付けられた転送パス(P)
へ、第1の実施の形態と同様に、転送パステーブル13
3の最大連続割当数(PW)の比に従い、且つ転送パス番号
(PN)の順に従って割り当て変更を実施する。
【0284】上記の動作を実現するために、転送先決定
処理装置1に備えられたパス割当テーブル132は、第
1の実施の形態に対して、図18に示されるように2つ
のパラメータが追加されて格納されている。
【0285】図18を参照すると、パス割当テーブル1
32には、第1の実施の形態と同様に、アドレス部に格
納されているマルチパス識別子(M) と対応させて、デー
タ部において転送禁止ビット列(PX)と割当禁止ビット列
(AX)と転送割当パス番号(PA)と連続割当数(PS)とを格納
し、更に、第1の実施の形態とは別に、動作モード(AM)
と転送パス状態ビット列(PD)とを格納している。
【0286】ここで、転送禁止ビット列(PX)と割当禁止
ビット列(AX)と転送割当パス番号(PA)と連続割当数(PS)
とに関しては、第1の実施の形態と同様であるため、こ
こでは説明を省略する。
【0287】また、動作モード(AM)は、マルチパス識別
子(M) と対応する1つ以上の転送パス(P) において、そ
れぞれの転送パス(P) に対応付けられている物理リンク
の内、1つ以上の物理リンク上に障害が発生しているか
否かを示すものであり、物理リンクより障害が発生した
ことが障害通知信号により通知されると、特定されたマ
ルチパス識別子(M) と対応付けられている動作モード(A
M)に「障害状態」を示す状態ビットが格納される。従っ
て、通常時は「通常状態」を示す状態ビットが格納さ
れ、転送パス(P) 上に障害が発生したことが通知される
と、「障害状態」を示す状態ビットに更新される。ここ
で、「通常状態」及び「障害状態」を示すビット構成
は、限定されるものではなく、状態を識別させることが
可能である構成であれば、本発明の本質を逸脱するもの
でない限り、如何なる構成でも適用することが可能であ
る。
【0288】また、転送パス状態ビット列(PD)は、各ビ
ットがそれぞれ転送パス番号(PN)と対応し、マルチパス
識別子(M) により区分される各転送パス番号(PN)におけ
る障害の発生状態を示している。
【0289】ここで、例えば、「転送許可状態」を
「0」で表し、「転送禁止状態」を「1」で表すとす
る。この場合、図15に示されるような、データグラム
転送装置4aにおけるマルチパス識別子(M) と転送パス
番号(PN)との組み合わせが合計8種類であり、この組み
合わせにチャネル識別子(C) =「0」から「7」が割り
当てられている場合において、同じく図15に示すよう
に、チャネル識別子(C) =「5」に対応する転送パス
(P) に障害が発生したとすると、図20に示すように、
転送パス状態ビット列(PD)は、マルチパス識別子(M) が
「2」である転送パス状態ビット列(PD)の転送パス番号
(PN)が「0」に対応するビットに「転送禁止状態」を示
す「1」が格納されて「00000001」で表される。ここ
で、本形態では転送パス番号(PN)=「n」に対して右か
らn+1番目のビットが対応するように構成する例を用
いている。
【0290】また、図19に示す転送パステーブル13
3では、マルチパス識別子(M) と転送パス番号(PN)とで
規定されている転送パス(P) が、物理リンクと対応する
チャネル識別子(C) の情報を有するように構成する。
【0291】以上の構成により、パス選択処理部13
は、対応するマルチパス識別子(M) に区分されるいずれ
かの転送パス(P) において障害が発生すると、「障害状
態」を動作モード(AM)に格納する。また、パス選択処理
部13は、チャネルパステーブル134を基に、障害を
有するチャネル識別子(C) に対応するマルチパス識別子
(M) と転送パス番号(PN)とを特定し、この特定したマル
チパス識別子(M) を基にパス割当テーブル132におい
て、転送パス状態ビット列(PD)を特定し、更に転送パス
状態ビット列(PD)上の特定した転送パス番号(PN)に対応
するビットに「転送禁止状態」を示す状態ビットを格納
する。
【0292】このように動作することにより、第2の実
施の形態では、障害が発生した転送パス(P) に対応付け
られる転送パス番号(PN)に対応する転送パス状態ビット
列(PD)上のビットを「転送禁止状態」とすることによ
り、この転送パス(P) に転送されることを回避すること
が可能になる。
【0293】次に、上記のように動作した後、転送パス
(P) の割り当てを変更しなければならないパケットに対
して割当変更を実施する場合について説明する。このよ
うに、転送パス(P) の割当変更を実施する場合には、パ
ス選択処理部13は、転送禁止ビット列(PX)と割当禁止
ビット列(AX)とによらず、転送パス状態ビット列(PD)を
基にして、改めて割り当てる転送パス番号(PN)を転送パ
ステーブル133に格納された最大連続割当数(PW)の比
に従い、転送パス番号(PN)の順に従って特定する。
【0294】この負荷分散割り当てを実行する動作の概
要は、以下のようになる。先ず、転送先決定処理装置1
にパケットが入力されると、経路解決処理部11におい
て特定されたマルチパス識別子(M) がパス選択処理部1
3へ入力され、更に、キャッシュテーブルアクセス部1
2において特定されたキャッシュ転送パス番号(CPN) が
パス選択処理部13へ入力され、パス選択処理部13
は、これを暫定的な転送パス番号(PN)として受信する。
【0295】次に、このパス選択処理部13は、入力さ
れたマルチパス識別子(M) を基に動作モード(AM)を参照
し、この動作モード(AM)が「通常状態」を示していれ
ば、第1の実施の形態で示した動作と同様に、転送処
理、若しくは転送パス(P) の割当変更処理を実行する。
また、動作モード(AM)が「障害状態」を示している場
合、パス選択処理部13は、転送禁止ビット列(PX)の替
わりにマルチパス識別子(M)を基に転送パス状態ビット
列(PD)を参照し、暫定的な転送パス番号(PN)が「転送禁
止状態」であるか否かを判断する。
【0296】ここで、この暫定的な転送パス番号(PN)が
「転送許可状態」であった場合は、第1の実施の形態と
同様に転送処理を行うが、「転送禁止状態」であった場
合、パス選択処理部13は、割当禁止ビット列(AX)の替
わりに転送パス状態ビット列(PD)を参照し、この転送パ
ス状態ビット列(PD)において「転送許可状態」を示す状
態ビットが格納されているビットに対応する転送パス番
号(PN)のみを対象として、最大連続割当数(PW)の比に従
い、転送パス番号(PN)の順に従って割り当てる転送パス
(P) を特定する。
【0297】以上のように動作することにより、第2の
実施の形態では、障害が発生することにより割り当てら
れていた転送パス(P) を変更することが必要となったス
トリームに対して負荷分散割当処理に従って転送先を割
り当てる際に、各転送パス(P) が受け持っている最大ス
トリーム数(PH)のソフトウエアによる再計算処理を必要
としない。
【0298】これは、障害が発生することにより割り当
てられていた転送パス(P) を変更することが必要となっ
たストリームに対して負荷分散割当処理に従って転送先
を割り当てる際に、転送パス(P) の経路上に含まれる物
理リンクからの障害通知信号をトリガーとし、また、第
1の実施の形態のように割当禁止ビット列(AX)を基に割
当変更を行う替わりに転送パス状態ビット列(PD)を基に
最大連続割当数(PW)の比に従い、転送パス番号(PN)の順
に従って他の転送パス(P) に割り当てる処理を実行する
ため、パス選択処理部13が最大ストリーム数(PH)が更
新されることにより値が変更される転送禁止ビット列(P
X)と割当禁止ビット列(AX)とを参照する必要がないため
である。
【0299】また、本発明におけるキャッシュテーブル
120、パス割当テーブル132、転送パステーブル1
33、チャネルパステーブル134は、必要に応じて設
定・更新される。この設定・更新を実行するための手段
としては、ユーザによりシステムを介して実施される形
態やシステムにより自動的に実施される形態等が考えら
れるが、本発明においては、特に限定されるものではな
い。
【0300】《第2の実施の形態の動作》以上の説明を
踏まえて、第2の実施の形態による障害発生時の動作を
図21に、また、障害が回復した時の動作を図22に示
すフローチャートを用いて、それぞれ詳細に説明する。
【0301】ここで、第2の実施の形態は、転送パス
(P) 上に障害が発生した時に、少ないオーバヘッド及び
データアクセス数により、迅速に障害の発生していない
転送パス(P) を割り当てるためのものである。従って、
転送パス(P) への転送が正常であるか否かを判断するた
めの手段を設ける必要がある。
【0302】このため、第2の実施の形態では、この手
段を設けるために、パス割当テーブル132上に転送パ
ス(P) 上に障害が発生しているか否かを判別するための
動作モード(AM)を設けている。以下、この動作モード(A
M)を機能させるための動作を図21及び図22に示すフ
ローチャートを用いて説明する。
【0303】先ず図21を参照すると、図15におい
て、例えばチャネル識別子(C) =「5」に障害が発生
し、データグラム転送装置4aに障害の発生が通知され
ると、パス選択処理部13は、通知された障害通知信号
に含まれる情報を基に、障害が発生した転送パス(P) と
対応するチャネル識別子(C) を特定する(ステップS2
01)。ここで、データグラム転送装置4aに対する障
害の発生の通知は、従来技術において明らかである方法
により実現することが可能であるため、特に説明するこ
とを省略する。
【0304】次に、パス選択処理部13は、ステップS
201で特定した、障害が発生したチャネル識別子(C)
を基に、チャネルパステーブル134よりマルチパス識
別子(M) と転送パス番号(PN)とを読み出す(ステップS
202)。
【0305】その後、パス選択処理部13は、ステップ
S202で読み出したマルチパス識別子(M) を基に、パ
ス割当テーブル132上の対応する動作モード(AM)を
「障害状態」に設定変更し、更に、ステップS202に
おいて読み出したマルチパス識別子(M) と転送パス番号
(PN)とを基に、転送パス状態ビット列(PD)上の該当する
ビットを「転送禁止状態」に更新し(ステップS20
3)、処理を終了する。
【0306】このように動作することで、第2の実施の
形態では、障害発生の通知後、転送パス状態ビット列(P
D)上の該当するビットが「転送禁止状態」と更新されて
いるため、パス選択処理部13は、更新後、転送パス
(P) の割当変更を必要とするパケットが入力されると、
対応するマルチパス識別子(M) を基に転送パス状態ビッ
ト列(PD)を参照し、更に、マルチパス識別子(M) を基に
転送パステーブル133に格納されている最大連続割当
数(PW)を参照して、転送パス番号(PN)毎の最大連続割当
数(PW)の比に従って「転送禁止状態」となっていない転
送パス(P) をストリームに対して割り当てるように動作
が行われる。
【0307】次に、図22を用いて、転送パス(P) 上に
発生していた障害が回復され、通信が可能になった場合
に実行される動作を詳細に説明する。
【0308】図22を参照すると、図15において、例
えばチャネル識別子(C) =「5」に発生していた障害が
回復し、データグラム転送装置4aに障害の回復が通知
されると、パス選択処理部13は、通知された障害回復
通知信号に含まれる情報を基に、障害が回復した転送パ
ス(P) と対応するチャネル識別子(C) を特定する(ステ
ップS301)。ここで、データグラム転送装置4aに
対する障害の回復の通知は、従来技術において明らかで
ある方法により実現することが可能であるため、特に説
明することを省略する。
【0309】次に、パス選択処理部13は、ステップS
301で特定した、障害が回復したチャネル識別子(C)
を基に、チャネルパステーブル134よりマルチパス識
別子(M) と転送パス番号(PN)とを読み出す(ステップS
302)。
【0310】その後、パス選択処理部13は、ステップ
S302で読み出したマルチパス識別子(M) を基に、パ
ス割当テーブル132上の対応する動作モード(AM)を
「通常状態」に設定変更し、更に、ステップS302に
おいて読み出したマルチパス識別子(M) と転送パス番号
(PN)とを基に、転送パス状態ビット列(PD)上の該当する
ビットを「転送許可状態」に更新し(ステップS30
3)、処理を終了する。
【0311】このように動作することで、障害が回復し
た転送パス(P) への割り当てを許可とすることが可能と
なる。
【0312】また、上記した転送パス(P) をストリーム
に割り当てる処理は、第1の実施の形態で示すように、
転送パス番号(PN)に対して番号の小さい方から順に、分
散比に従って割り当てていく方法等が考えられるが、本
発明では、この形態に限定されるものではなく、本発明
の趣旨を逸脱しない限り、様々に変形実施することが可
能である。
【0313】更に、キャッシュテーブル120に格納さ
れているキャッシュ転送パス番号(PN)の更新は、第1の
実施の形態で記載したように、有効とした転送パス番号
(PN)を更新パス番号(PU)としてキャッシュテーブルアク
セス部12に出力し、これに対して、キャッシュテーブ
ルアクセス部12は、入力された更新パス番号(PU)を第
1の実施の形態と同様に、保持されているマルチパス識
別子(M) とストリーム識別子(S) とを基に、キャッシュ
テーブル120上の対応するデータ部に登録する。
【0314】次に、上記のように、動作モード(AM)を変
更した後に、第2の実施形態において、「障害状態」時
に転送パス(P) の割当変更を行う動作を、図23のフロ
ーチャートを用いて詳細に説明する。
【0315】図23を参照すると、先ず、パケットが入
力されると(ステップS1)、転送先決定処理装置1は
ヘッダ抽出処理部10において、パケットのヘッダ部よ
りストリーム識別子(S) と宛先IPアドレス(A) とを抽
出し、ストリーム識別子(S)をキャッシュテーブルアク
セス部12へ、宛先IPアドレス(A) を経路解決処理部
11へ出力し、経路解決処理部11において転送先経路
を解決する(ステップS2)。
【0316】次に、ステップS2で解決された転送先経
路がマルチパスを対象としたものであるか否かを判断し
(ステップS3)、シングルパスである場合(ステップ
S3のNo)、解決された転送先経路である転送パス
(P) を出力装置選択部14に出力し、パケット転送を実
行する(ステップS16)。
【0317】これに対し、ステップS2で解決された転
送先経路がマルチパスを対象としたものである場合(ス
テップS3のYes)、経路解決処理部11は、解決し
たマルチパス識別子(M) をキャッシュテーブルアクセス
部12とパス選択処理部13とに出力し、キャッシュテ
ーブルアクセス部12において、このマルチパス識別子
(M) とヘッダ抽出処理部10より入力されたストリーム
識別子(S) とを用いて、対応するキャッシュ転送パス番
号(CPN) をキャッシュテーブル120より特定する(ス
テップS4)。
【0318】ここまでの流れは、第1の実施の形態で示
した動作と同様の処理である。これに対して、第2の実
施の形態では、ステップS401以降の新たな処理が加
わる。
【0319】ステップS401では、パス選択処理部1
3において、ステップS4で特定されたキャッシュ転送
パス番号(CPN) を暫定的な転送パス番号(PN)として受け
取り、また、経路解決処理部11より入力されたマルチ
パス識別子(M) を基に、パス割当テーブル132の動作
モード(AM)を読み出す(ステップS401)。
【0320】次に、パス選択処理部13は、暫定的な転
送パス番号(PN)が、第1の実施の形態で示したような
「未登録状態」を示すビットで構成されているか否かを
判定する(ステップS5)。
【0321】ステップS5で、転送パス番号(PN)が「登
録状態」を示している場合(ステップS5のNo)、パ
ス選択処理部13は、ステップS401で読み出した動
作モード(AM)が「障害状態」であるか否かを判定する
(ステップS402)。
【0322】ここで、対応する動作モード(AM)が「障害
状態」である場合(ステップS402のYes)、パス
選択処理部13は、マルチパス識別子(M) を基にパス割
当テーブル132より転送パス状態ビット列(PD)を読み
出し、この転送パス状態ビット列(PD)上において、上記
した暫定的な転送パス番号(PN)に対応するビットに格納
されている状態ビットを転送判定ビット(PJ)とする(ス
テップS403)。
【0323】また、ステップS402において、対応す
る動作モード(AM)が「通常状態」である場合(ステップ
S402のNo)、パス選択処理部13は、マルチパス
識別子(M) を基にパス割当テーブル132より転送禁止
ビット列(PX)を読み出し、ステップS403と同様に、
この転送禁止ビット列(PX)上において、上記した暫定的
な転送パス番号(PN)に対応するビットに格納されている
状態ビットを転送判定ビット(PJ)とする(ステップS4
04)。
【0324】以上のように転送判定ビット(PJ)を特定
し、この転送判定ビット(PJ)を用いることで、実質的に
パス選択処理部13は、動作モード(AM)が「通常状態」
であれば、第1の実施の形態と同様に、転送禁止ビット
列(PX)に従って転送の可能不可能を判定を行い、また、
動作モード(AM)が「障害状態」であれば、転送パス状態
ビット列(PD)に従って障害の発生した転送パス(P) への
ストリームの割り当て及び転送を回避する動作を、同一
の流れにより実現することが可能となる。
【0325】従って、このように転送判定ビット(PJ)を
特定した後、パス選択処理部13は、転送判定ビット(P
J)が「転送禁止状態」を示す状態ビットであるか否かを
判定する(ステップS405)。
【0326】このステップS405の判定の結果、転送
判定ビット(PJ)が「転送許可状態」である場合(ステッ
プS405のNo)、パス選択処理部13は、第1の実
施の形態と同様に、暫定的な転送パス番号(PN)を有効な
転送パス番号(PN)とし、マルチパス識別子(M) とこの転
送パス番号(PN)とを用いて対応する転送パス(P) を特定
し、この転送パス(P) を出力装置選択処理部14に出力
する(ステップS15)。その後、第1の実施の形態と
同様に、出力装置選択処理部14において、入力された
転送パス(P) に従い、パケットの転送を実行する(ステ
ップS16)。
【0327】また、ステップS405の判定の結果、転
送判定ビット(PJ)が「転送禁止状態」である場合(ステ
ップS405のYes)、パス選択処理部13は、マル
チパス識別子(M) と暫定的な転送パス番号(PN)との組み
合わせを基に、転送パステーブル133より割当ストリ
ーム数(PC)を参照し、この値から1を減算して再格納す
る(ステップS8)。
【0328】次に、パス選択処理部13は、ステップS
8で更新された転送パステーブル133に格納されてい
る割当ストリーム数(PC)を基に、パス割当テーブル13
2上の転送禁止ビット列(PX)と割当禁止ビット列(AX)と
を再計算し、この改めて求められた転送禁止ビット列(P
X)と割当禁止ビット列(AX)とをパス割当テーブル132
に再格納する(ステップS9)。この転送禁止ビット列
(PX)と割当禁止ビット列(AX)との再計算の方法は、第1
の実施の形態で説明した方法と同様の処理により実行す
るものとする。
【0329】また、パス選択処理部13は、マルチパス
識別子(M) を基にパス割当テーブル132より転送割当
パス番号(PA)を読み出し、この値を有効な転送パス番号
(PN)とする(ステップS10)。ここで、暫定的に転送
パス番号(PN)とされていたキャッシュ転送パス番号(CP
N) は破棄され、転送パス番号(PN)は転送割当パス番号
(PA)に置き換えられる。
【0330】その後、パス選択処理部13は、転送パス
テーブル133上の有効となった転送パス番号(PN)に対
応する割当ストリーム数(PC)を1加算し、再格納する
(ステップS11)。
【0331】更に、パス選択処理部13は、ステップS
11において改めて得られた転送パステーブル133を
基に、転送禁止ビット列(PX)と割当禁止ビット列(AX)と
を再計算し、この値によりパス割当テーブル132を更
新する(ステップS12)。この転送禁止ビット列(PX)
と割当禁止ビット列(AX)との再計算の方法も、上記した
第1の実施の形態と同様の処理により実行するものとす
る。
【0332】次に、パス選択処理部13は、ステップS
401で読み出した動作モード(AM)が「障害状態」であ
ったか否かを確認し(ステップS406)、「障害状
態」であった場合は(ステップS406のYes)、転
送パス状態ビット列(PD)を読み出し、この転送パス状態
ビット列(PD)を転送決定ビット列(PF)として(ステップ
S407)、ステップS409に移行する。
【0333】また、ステップS406の確認の結果、ス
テップS401で読み出した動作モード(AM)が「通常状
態」であった場合(ステップS406のNo)、マルチ
パス識別子(M) を用いてパス割当テーブル132より割
当禁止ビット列(AX)を読み出し、この割当禁止ビット列
(AX)を転送決定ビット列(PF)として(ステップS40
8)に移行する。
【0334】その後、パス選択処理部13は、ステップ
S409において、特定した転送決定ビット列(PF)を用
いて次の転送割当パス番号(PA)を計算し、パス割当テー
ブル132に格納する(ステップS409)。ここで、
この次の転送割当パス番号(PA)を計算する方法は、以下
で図24を用いて詳細に説明する。
【0335】また、パス選択処理部13は、ステップS
4で読み出したキャッシュテーブル120上のキャッシ
ュ転送パス番号(CPN) を、ステップS10で改めて割り
当てた転送パス番号(PN)に更新するために、この改めて
割り当てた転送パス番号(PN)を更新パス番号(PU)として
キャッシュテーブルアクセス部12に出力し、これに対
してキャッシュテーブルアクセス部12は、レジスタ等
に保持しているマルチパス識別子(M) とストリーム識別
子(S) とを基に、パス選択処理部13より入力された更
新パス番号(PU)をデータ部における対応するキャッシュ
転送パス番号(CPN) に格納して更新する(ステップS1
4)。
【0336】その後、パス選択処理部13は、上述した
ように、有効な転送パス番号(PN)に対応する転送パス
(P) を出力装置選択処理部14に出力し(ステップS1
5)、これに対し、出力装置選択部14は、入力された
転送パス(P) を基に、パケットの転送を実行する(ステ
ップS16)。
【0337】更に、ステップS405における判定の結
果、転送判定ビット(PJ)が「転送禁止状態」である場合
(ステップS405のYes)、パス選択処理部13
は、ステップS10に移行し、上述したように、マルチ
パス識別子(M) を基にパス割当テーブル132より読み
出した転送割当パス番号(PA)を有効な転送パス番号(PN)
とし(ステップS10)、その後、転送パステーブル1
33上の対応する割当ストリーム数(PC)を1加算して再
格納し(ステップS11)、更に、ステップS11によ
り改めて得られた転送パステーブル133を基に転送禁
止ビット列(PX)と割当禁止ビット列(AX)とを再計算して
格納する(ステップS12)。
【0338】次に、パス選択処理部13は、ステップS
401で読み出した動作モード(AM)が「障害状態」であ
るか否かを判定し(ステップS406)、「障害状態」
である場合(ステップS406のYes)、転送パス状
態ビット列(PD)を読み出し、これを転送決定ビット列(P
F)とし(ステップS407)、また、ステップS406
の判定の結果、ステップS401で読み出した動作モー
ド(AM)が「通常状態」である場合(ステップS406の
No)、割当禁止ビット列(AX)読み出し、これを転送決
定ビット列(PF)とし(ステップS408)、その後、ス
テップS409において、この転送決定ビット列(PF)を
用いて次の転送割当パス番号(PA)を計算して格納する
(ステップS409)。
【0339】また、パス選択処理部13は、ステップS
4で読み出したキャッシュテーブル120上のキャッシ
ュ転送パス番号(CPN) を更新するために、更新パス番号
(PU)をキャッシュテーブルアクセス部12に出力し、こ
れに対してキャッシュテーブルアクセス部12は、更新
パス番号(PU)を対応するデータ部に格納し(ステップS
14)、その後、パス選択処理部13は、有効な転送パ
ス番号(PN)に対応する転送パス(P) を出力装置選択処理
部14に出力する(ステップS15)。
【0340】これに対し、出力装置選択部14は、入力
された転送パス(P) を基にパケットの転送を実行する
(ステップS16)。
【0341】また、図23で示したフローチャートにお
けるステップS409の次の転送割当パス番号(PA)を計
算し、パス割当テーブル132に格納する動作を、図2
4に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0342】図24を参照すると、パス選択処理部13
は、転送パステーブル133上における図23のステッ
プS10で取得した転送割当パス番号(PA)に対応する連
続割当数(PS)を1加算して更新する(ステップS10
1)。
【0343】次に、パス選択処理部13は、マルチパス
識別子(M) を基にパス割当テーブル132より連続割当
数(PS)を特定し、また、図23のステップS10で取得
した転送割当パス番号(PA)とマルチパス識別子(M) とを
基に転送パステーブル133より最大連続割当数(PW)を
特定する(ステップS102)。
【0344】その後、ステップS101において特定し
た連続割当数(PS)と最大連続割当数(PW)とを比較する
(ステップS103)。
【0345】ステップS103の比較の結果、連続割当
数(PS)が最大連続割当数(PW)より小さい値である場合
(ステップS103のNo)、パス選択処理部13は、
転送割当パス番号(PA)を変更せずに、図23のステップ
S409を終了する。
【0346】これに対して、ステップS103の比較の
結果、連続割当数(PS)が最大連続割当数(PW)の値以上で
ある場合(ステップS103のYes)、パス選択処理
部13は、先ず、図23のステップS10で取得した転
送割当パス番号(PA)の値をNとしてレジスタ等に保持す
る(ステップS104)。
【0347】その後、パス選択処理部13は、転送割当
パス番号(PA)の値に1を加算し(ステップS105)、
得られた値が転送パス番号(PN)の最大値を超えているか
否かを判定する(ステップS106)。
【0348】ステップS106において、転送パス番号
(PN)の最大値を超えている場合(ステップS106のY
es)、転送割当パス番号(PA)の値を0に更新し(ステ
ップS107)、ステップS501に移行する。
【0349】また、ステップS106において、転送パ
ス番号(PN)の最大値を超えている場合(ステップS10
6のNo)、そのままステップS501に移行する。
【0350】ステップS501では、図23におけるス
テップS407又はステップS408で求めた転送決定
ビット列(PF)を用いて対象となっている転送割当パス番
号(PA)に対応するビットに「転送禁止状態」を示す状態
ビットが格納されているか否かを判定する(ステップS
501)。
【0351】この判定において、対応する転送決定ビッ
ト列(PF)上のビットが「転送許可状態」である場合(ス
テップS501のNo)、ステップS105で1加算し
て得られた値を有効な転送割当パス番号(PA)とし、パス
割当テーブル132に格納する(ステップS109)。
【0352】その後、ステップS101で1加算した連
続割当数(PS)を0と更新し(ステップS110)、図2
3のステップS409を終了する。
【0353】これに対して、ステップS501の判定に
おいて、対応する転送決定ビット列(PF)上のビットが
「転送禁止状態」である場合(ステップS501のYe
s)、現在、転送割当パス番号(PA)と設定されている値
と、ステップS104で格納したN値とが等しいか否か
を判定し(ステップS111)、等しくない場合(ステ
ップS111のNo)、ステップS105に戻り、転送
割当パス番号(PA)の値に、更に1を加算して(ステップ
S105)、以降、同様の動作を実行する(ステップS
506以降)。
【0354】これに対して、ステップS111の判定の
結果、現在の転送割当パス番号(PA)の値とN値とが等し
い場合(ステップS111のYes)、転送割当パス番
号(PA)の値をステップS104で格納したN値に1を加
算した値に設定する(ステップS112)。これは、転
送割当パス番号(PA)をN+1とすることにより、割当禁
止ビット列(AX)が全て「割当禁止状態」となっている場
合において、全てのストリームが転送パス番号(PN)=
「N」に割り当てられることを回避するためである。
【0355】その後、ステップS112で算出したN+
1値が転送パス番号(PN)の最大値を超えているか否かを
判定する(ステップS113)。ここで、転送パス番号
(PN)の最大値を超えていない場合(ステップS113の
No)、そのまま転送割当パス番号(PA)を「N+1」と
し、図23のステップS409を終了する。
【0356】これに対して、転送パス番号(PN)の最大値
を超えている場合(ステップS113のYes)、転送
割当パス番号(PA)の値を「0」に設定し(ステップS1
14)、その後、図23のステップS409を終了す
る。
【0357】このように動作することにより、図23の
ステップS409でパス割当テーブル132に格納され
る転送割当パス番号(PA)の値は、転送パス番号(PN)の値
の順に従い、且つ最大連続割当数(PW)の比に従って格納
される。
【0358】《第2の実施の形態による効果》以上、図
面を用いて説明した動作から明らかなように、例えば、
図15に示すような、チャネル識別子(C) =「5」に対
応する転送パス(P) に障害が発生した場合に、パス選択
処理部13は、チャネルパステーブル134を基に、チ
ャネル識別子(C) =「5」に対応するマルチパス識別子
(M) =「2」と転送パス番号(PN)=「0」とを特定し、
このマルチパス識別子(M) に対応する動作モード(AM)に
「障害状態」を格納する。更に、パス選択処理部13
は、特定したマルチパス識別子(M) =「2」を基に、パ
ス割当テーブル132における転送パス状態ビット列(P
D)を特定し、この転送パス状態ビット列(PD)における転
送パス番号(PN)=「0」に対応するビットに「転送禁止
状態」を示すビットを格納する。これにより、パス割当
テーブル132は、図20に示すように各パラメータが
変更される。
【0359】従って、転送パス(P) の割り当てを変更し
なければならないパケットに対して割当変更を実施する
場合、転送禁止ビット列(PX)と割当禁止ビット列(AX)と
によらず、転送パス状態ビット列(PD)を参照して、改め
て割り当てる転送パス(P) を特定する。
【0360】以上のことをまとめると、第2の実施の形
態では、転送パス(P) 上に障害が発生した場合におい
て、転送パス状態ビット列(PD)を更新後は、障害が発生
することにより割り当てられていた転送パス(P) を変更
することが必要となったストリームに対して負荷分散割
当比に従って転送先を割り当てる際に、各転送パス(P)
が受け持っている最大ストリーム数(PH)のソフトウエア
による再計算処理を必要とせず、このため、高速に負荷
分散割当比に従って割当変更処理を実行することが可能
となる。
【0361】このようにソフトウエアによる再計算処理
が必要でない理由は、障害の発生に伴い割り当てていた
転送パス(P) を変更する必要があるか否かを判断するに
あたり、第1の実施の形態にように転送禁止ビット列(A
X)を基に割当変更判断を実行する替わりに、転送パス
(P) の経路上に含まれる物理リンクからの障害通知信号
をトリガーとして、転送パス状態ビット列(PD)を基に割
当変更判断を実行し、更に、障害が発生することにより
割り当てられていた転送パス(P) を変更することが必要
となったストリームに対して負荷分散割り当てに従って
転送先を割り当てる場合は、第1の実施の形態のような
割当禁止ビット列(AX)を基に割当変更を行う替わりに、
転送パス(P) の経路上に含まれる物理リンクからの障害
通知信号をトリガーとして、転送パス状態ビット列(PD)
を基に他の転送パス(P) に割り当てる処理を実行するこ
とで、パス選択処理部13が最大ストリーム数(PH)が更
新されることにより値が変更される転送禁止ビット列(P
X)と割当禁止ビット列(AX)とを参照する必要をなくした
ためである。
【0362】《第3の実施の形態の構成》また、第3の
実施の形態では、パス選択処理部13における転送パス
(P) の選択方法に関し、第1の実施の形態と更に別手段
を例示する。
【0363】第2の実施の形態では、データグラム転送
装置4に接続された物理リンクを個々に識別するための
チャネル識別子(C) をマルチパス識別子(M) と転送パス
番号(PN)とに対応させてチャネルパステーブル134上
で管理し、更に、マルチパス識別子(M) で区分されるい
ずれかの転送パス(P) 上に障害が発生しているか否かを
示す動作モード(AM)と、マルチパス識別子(M) と転送パ
ス番号(PN)との組み合わせ、即ち、チャネル識別子(C)
に対応する各転送パス(P) 上に障害が発生しているかを
示す転送パス状態ビット列(PD)とをパス割当テーブル1
32上でマルチパス識別子(M) と対応させて管理してい
た。
【0364】これにより、第2の実施の形態では、ある
マルチパス識別子(M) で管理されている転送パス(P) の
どこかに障害が発生した場合の転送パス(P) の割当変更
処理において、パス選択処理部13が、入力された障害
通知信号より特定したチャネル識別子(C) と対応するマ
ルチパス識別子(M) を基に特定した動作モード(AM)を用
いて、上記の転送パス状態ビット列(PD)の使用の有無を
判断を行い、更に、同じくチャネル識別子(C) と対応す
る転送パス番号(PN)と上記したマルチパス識別子(M) と
を基に転送パス状態ビット列(PD)又は転送禁止ビット列
(PX)より特定した転送判定ビット(PJ)とを用いて割当変
更の判断を行い、また、改めて転送パス(P) を割り当て
る割当処理において、上記の転送パス状態ビット列(PD)
を用いて、割当可能な転送パス番号(PN)の選別を行うよ
うに構成していた。
【0365】これに対し、第3の実施の形態では、デー
タグラム転送装置4に設定された転送パス(P) に対して
転送パス番号(PN)が1対1で対応するように構成し、ま
た、上記の転送パス状態ビット列(PD)をマルチパス識別
子(M) に区分することなくパス選択処理部13のレジス
タ等で一括に管理するように構成している。
【0366】このため、第3の実施の形態では、第2の
実施の形態に対して、パス選択処理部13に接続された
チャネルパステーブル134と、パス割当テーブル13
2上の動作モード(AM)及び転送パス状態ビット列(PD)
と、転送パステーブル133上の転送パス(P) とを削除
し、新たに転送パステーブル136上に使用パスビット
列(UP)を設け、更に、パス選択処理部13上で転送パス
状態テーブル137を管理するように構成することで、
必要となるメモリ量を削減するように構成している。
【0367】また、上記したように転送パス番号(PN)と
転送パス(P) とは1対1に対応するよう構成するため、
転送パス番号(PN)と転送パス(P) とを同一な情報で構成
する。
【0368】このように、第3の実施の形態では、ある
マルチパス識別子(M) で管理されている転送パス(P) の
どこかに障害が発生した場合の転送パス(P) の割当変更
処理において、パス選択処理部13が、入力された障害
通知信号より特定した転送パス(P) と対応するビットが
「転送禁止状態」に設定変更された転送パス状態ビット
列(PD)と、使用している転送パス(P) を示す使用パスビ
ット列(UP)とを基に、パケットに対する割当変更を実施
するか否かを判断する割当変更判断を行い、この判断に
おいて割り当てる転送パス(P) を変更することが判断さ
れた場合、転送パス(P) の割当変更処理において、割り
当てる転送パス状態ビット列(PD)と使用パスビット列(U
P)とを用いて、改めて割り当てる転送パス(P) を特定す
るように構成される。
【0369】以上のことを踏まえて、図25で示した例
を用いて、第3の実施の形態を説明するにあたり、デー
タグラム転送装置4eは、他のデータグラム転送装置4
f、データグラム転送装置4g及びデータ転送装置4h
との間にそれぞれ1つ以上の転送パス(P) が設定されて
いるとする。これは、例えばデータグラム転送装置4a
とデータグラム転送装置4bとの間には、転送パス番号
(PN)が「0」、「1」である2本の転送パス(P) が割り
当てられており、また、データグラム転送装置4aとデ
ータグラム転送装置4cとの間には、転送パス番号(PN)
が「2」、「3」、「4」である3本の転送パス(P) が
割り当てられており、また、データグラム転送装置4a
とデータグラム転送装置4dとの間には、転送パス番号
(PN)が「5」、「6」、「7」である3本の転送パス
(P) が割り当てられているとする。
【0370】また、第3の実施の形態では、図27に示
すように、パス割当テーブル135上でアドレス部に格
納されたマルチパス識別子(M) に対応して、データ部に
おいて、使用パスビット列(UP)と転送禁止ビット列(PX)
と割当禁止ビット列(AX)と転送割当パス番号(PA)と連続
割当数(PS)とが管理されている。従って、第3の実施の
形態では、第2の実施の形態と比較して、データ部にお
いて、動作モード(AM)と転送パス状態ビット列(PD)とが
削除され、新たに使用パスビット列(UP)が追加されてい
る。これは、動作モード(AM)の替わりに、使用パスビッ
ト列(UP)上の各ビットを反転させたビット列と転送パス
状態ビット列(PD)とを用いることで、各マルチパス識別
子(M) 毎に区分される転送パス(P) 上に障害が発生して
いるか否かを判断するため、動作モード(AM)が必要でな
くなり、また、転送パス状態ビット列(PD)を各マルチパ
ス識別子(M) に対応させて構成する必要がないためであ
る。ここで、転送パス状態ビット列(PD)は、パス選択処
理部13が備えるレジスタ等に、図29に示すような転
送パス状態テーブル137として管理されるよう構成す
る。
【0371】また、図28に示すように、第3の実施の
形態では、第2の実施の形態と比較して、転送パステー
ブル136上で、アドレス部のマルチパス識別子(M) と
転送パス(P) との組み合わせに対応して、データ部で割
当ストリーム数(PC)と最大ストリーム数(PH)と最大連続
割当数(PW)とが管理され、転送パス(P) が削除されてい
る。これは、上述したように、転送パス(P) と転送パス
番号(PN)とを同一の情報で構成するため対応させる必要
がないからである。
【0372】従って、図26を参照すると、転送先決定
処理装置1は、第2の実施の形態に対してチャネルパス
テーブル134が削除され、更にパス選択処理部13上
において転送パス状態テーブル137が保持される。
【0373】以上、図26に示すように構成すること
で、第3の実施の形態では、転送パス(P) 上に障害が発
生していない通常時に、転送先決定処理装置1は、第1
の実施の形態と同様に、キャッシュテーブルアクセス部
12において、ヘッダ抽出処理部10より入力されたス
トリーム識別子(S) と経路解決処理部11より入力され
たマルチパス識別子(M) とを基にキャッシュ転送パス番
号(CPN) を選択し、更にパス選択処理部13において、
このキャッシュ転送パス番号(CPN) を暫定的な転送パス
番号(PN)として受信し、この暫定的な転送パス番号(PN)
とマルチパス識別子(M) とを基に、有効な転送パス番号
(PN)を決定する。
【0374】これに対して、転送パス(P) 上に障害が発
生した場合、即ち、データグラム転送装置4eにおい
て、転送パス(P) が割り当てられた物理リンク上に障害
が発生し、パケットの送受信ができないことが検出さ
れ、この検出結果が障害通知信号によりパス選択処理部
13に入力された場合、パス選択処理部13は、障害が
発生することにより「転送禁止状態」となった転送パス
(P) を基に転送パス状態ビット列(PN)上において対応す
るビットに「転送禁止状態」を示す状態ビットを格納す
る。
【0375】これにより、転送パス(P) の割り当ての変
更を必要とするパケットに対して割当変更を行う際に、
転送パス状態ビット列(PD)と使用パスビット列(UP)とを
参照して、「転送禁止状態」となっていない転送パス番
号(PN)へ、第1の実施の形態と同様に、転送パステーブ
ル133の最大連続割当数(PW)の比に従い、且つ転送パ
ス番号(PN)の順に従って割り当て変更を実施する。
【0376】ここで、第3の実施の形態で新たに追加さ
れたパラメータである使用パスビット列(UP)は、各マル
チパス識別子(M) がどの転送パス(P) と対応しているか
否かを示すビット列であり、使用パスビット列(UP)を構
成する各ビットが、それぞれ異なる転送パス(P) と対応
している。
【0377】ここで、例えば、「使用状態」を「0」で
表し、「未使用状態」を「1」で表すとする。従って、
図25に示されるような、データグラム転送装置4eに
おける転送パス番号(PN)が合計8種類である場合におい
て、同じく図25に示すように、転送パス(P) =「5」
に障害が発生したとすると、図31に示すように、転送
パス状態ビット列(PD)は、転送パス(P) が「0」に対応
するビットに「転送禁止状態」を示す「1」が格納され
て「00100000」で表される。ここで、本形態では転送パ
ス(P) =「n」に対して右からn+1番目のビットが対
応するように構成する例を用いている。
【0378】以上の構成により、パス選択処理部13
は、転送パス(P) において障害が発生すると、入力され
た転送パス(P) に対応する転送パス状態ビット列(PD)上
のビットに「転送禁止状態」を示す状態ビットを格納す
る。
【0379】このように動作することにより、第3の実
施の形態では、転送パス(P) の割り当てを変更しなけれ
ばならないパケットに対して割当変更を実施する場合に
は、転送禁止ビット列(PX)と割当禁止ビット列(AX)とに
よらず、転送パス状態ビット列(PD)と使用パスビット列
(UP)を基にして、改めて割り当てる転送パス(P) を転送
パステーブル136に格納された最大連続割当数(PW)の
比に従い、転送パス番号(PN)の順に従って特定すること
が可能となる。
【0380】この負荷分散割り当てを実行する動作は、
以下のようになる。先ず、転送先決定処理装置1にパケ
ットが入力されると、経路解決処理部11において特定
されたマルチパス識別子(M) がパス選択処理部13へ入
力され、更に、キャッシュテーブルアクセス部12にお
いて特定されたキャッシュ転送パス番号(CPN) がパス選
択処理部13へ入力され、これに対して、パス選択処理
部13は、これを暫定的な転送パス番号(PN)として受信
する。
【0381】次に、このパス選択処理部13は、入力さ
れたマルチパス識別子(M) を基に使用パスビット列(UP)
を読み出し、この使用パスビット列(UP)と、同じく読み
出した転送パス状態ビット列(PD)とを基に、該当するマ
ルチパス識別子(M) で区分される転送パス(P) 上に障害
が発生しているか否かを判定し、障害が発生していなけ
れば、第1の実施の形態で示した動作と同様に、転送処
理、若しくは転送パス(P) の割当変更処理を実行する。
また、障害が発生していれば、パス選択処理部13は、
転送禁止ビット列(PX)の替わりに転送パス状態ビット列
(PD)を基に、暫定的な転送パス番号(PN)が「転送禁止状
態」であるか否かを判断する。
【0382】ここで、この暫定的な転送パス番号(PN)が
「転送許可状態」であった場合は、第1の実施の形態と
同様に転送処理を行うが、「転送禁止状態」であった場
合、パス選択処理部13は、割当禁止ビット列(AX)の替
わりに転送パス状態ビット列(PD)と使用パスビット列(U
P)とを参照し、この転送パス状態ビット列(PD)と使用パ
スビット列(UP)との組み合わせにおいて「転送許可状
態」を示す状態ビットが格納されているビットに対応す
る転送パス(P) のみを対象として、最大連続割当数(PW)
の比に従い、転送パス番号(PN)の順に従って割り当てる
転送パス(P) を特定する。
【0383】以上のように動作することにより、第3の
実施の形態では、障害が発生することにより割り当てら
れていた転送パス(P) を変更することが必要となったス
トリームに対して負荷分散割当処理に従って転送先を割
り当てる際に、各転送パス(P) が受け持っている最大ス
トリーム数(PH)のソフトウエアによる再計算処理を必要
としない。
【0384】これは、障害が発生することにより割り当
てられていた転送パス(P) を変更することが必要となっ
たストリームに対して負荷分散割当処理に従って転送先
を割り当てる際に、第1の実施の形態のように割当禁止
ビット列(AX)を基に割当変更を行う替わりに転送パス状
態ビット列(PD)と使用パスビット列(UP)とを基に最大連
続割当数(PW)の比に従い、転送パス番号(PN)の順に従っ
て他の転送パス(P) に割り当てる処理を実行するため、
パス選択処理部13が最大ストリーム数(PH)が更新され
ることにより値が変更される転送禁止ビット列(PX)と割
当禁止ビット列(AX)とを参照する必要がないためであ
る。
【0385】また、本発明におけるキャッシュテーブル
120、パス割当テーブル135、転送パステーブル1
36、転送パス状態テーブル137は、必要に応じて設
定・更新される。この設定・更新を実行するための手段
としては、ユーザによりシステムを介して実施される形
態やシステムにより自動的に実施される形態等が考えら
れるが、本発明においては、特に限定されるものではな
い。
【0386】《第3の実施の形態の動作》以上の説明を
踏まえて、第3の実施の形態による障害発生時の動作を
図32に、また、障害が回復した時の動作を図33に示
すフローチャートを用いて、それぞれ詳細に説明する。
【0387】ここで、第3の実施の形態は、第2の実施
の形態と同様に、転送パス(P) 上に障害が発生した時
に、少ないオーバヘッド及びデータアクセス数により、
迅速に障害の発生していない転送パス(P) を割り当てる
ためのものである。従って、転送パス(P) への転送が正
常であるか否かを判断するための手段を設ける必要があ
る。
【0388】このため、第3の実施の形態では、この手
段を設けるために、パス選択処理部13上に転送パス
(P) 上に障害が発生しているか否かを判別するための転
送パス状態テーブル137を設けている。以下、この転
送パス状態テーブル137を機能させるための動作を図
32及び図33に示すフローチャートを用いて説明す
る。
【0389】先ず図32を参照すると、図25におい
て、例えば転送パス(P) =「5」に障害が発生し、デー
タグラム転送装置4eに障害の発生が通知されると、パ
ス選択処理部13は、通知された障害通知信号に含まれ
る情報を基に障害が発生した転送パス番号(PN)を特定
し、この特定した転送パス番号(PN)を基に、転送パス状
態ビット(PD)上の対応するビットを「転送禁止状態」に
更新し(ステップS601)、処理を終了する。ここ
で、データグラム転送装置4eに対する障害の発生の通
知は、従来技術において明らかである方法により実現す
ることが可能であるため、特に説明することを省略す
る。
【0390】このように動作することで、第3の実施の
形態では、障害発生の通知後、転送パス状態ビット列(P
D)上の該当するビットが「転送禁止状態」と更新されて
いるため、パス選択処理部13は、更新後、転送パス
(P) の割当変更を必要とするパケットが入力されると、
転送パス状態ビット列(PD)と使用パスビット列(UP)とを
参照し、更に、マルチパス識別子(M) を基に転送パステ
ーブル133に格納されている最大連続割当数(PW)を参
照して、転送パス番号(PN)毎の最大連続割当数(PW)の比
に従って「転送禁止状態」となっていない転送パス(P)
をストリームに対して割り当てるように動作が行われ
る。
【0391】次に、図33を用いて、転送パス(P) 上に
発生していた障害が回復され、通信が可能になった場合
に実行される動作を詳細に説明する。
【0392】図33を参照すると、図25において、例
えば転送パス(P) =「5」に発生していた障害が回復
し、データグラム転送装置4eに障害の回復が通知され
ると、パス選択処理部13は、通知された障害回復通知
信号に含まれる情報を基に、障害が回復した転送パス番
号(PN)を特定し、転送パス状態ビット(PD)上の対応する
ビットを「転送禁止状態」に更新し(ステップS70
1)、処理を終了する。ここで、データグラム転送装置
4eに対する障害の回復の通知は、従来技術において明
らかである方法により実現することが可能であるため、
特に説明することを省略する。
【0393】このように動作することで、障害が回復し
た転送パス(P) への割り当てを許可とすることが可能と
なる。
【0394】また、上記した転送パス(P) をストリーム
に割り当てる処理は、第1の実施の形態で示すように、
転送パス番号(PN)に対して番号の小さい方から順に、分
散比に従って割り当てていく方法等が考えられるが、本
発明では、この形態に限定されるものではなく、本発明
の趣旨を逸脱しない限り、様々に変形実施することが可
能である。
【0395】更に、キャッシュテーブル120に格納さ
れているキャッシュ転送パス番号(PN)の更新は、第1の
実施の形態で記載したように、有効とした転送パス番号
(PN)を更新パス番号(PU)としてキャッシュテーブルアク
セス部12に出力し、これに対して、キャッシュテーブ
ルアクセス部12は、入力された更新パス番号(PU)を第
1の実施の形態と同様に、保持されているマルチパス識
別子(M) とストリーム識別子(S) とを基に、キャッシュ
テーブル120上の対応するデータ部に登録する。
【0396】次に、上記のように、動作モード(AM)を変
更した後に、第2の実施形態において、「障害状態」時
に転送パス(P) の割当変更を行う動作を、図34のフロ
ーチャートを用いて詳細に説明する。
【0397】図34を参照すると、先ず、パケットが入
力されると(ステップS1)、転送先決定処理装置1は
ヘッダ抽出処理部10において、パケットのヘッダ部よ
りストリーム識別子(S) と宛先IPアドレス(A) とを抽
出し、ストリーム識別子(S)をキャッシュテーブルアク
セス部12へ、宛先IPアドレス(A) を経路解決処理部
11へ出力し、経路解決処理部11において転送先経路
を解決する(ステップS2)。
【0398】次に、ステップS2で解決された転送先経
路がマルチパスを対象としたものであるか否かを判断し
(ステップS3)、シングルパスである場合(ステップ
S3のNo)、解決された転送先経路である転送パス
(P) を出力装置選択部14に出力し、パケット転送を実
行する(ステップS16)。
【0399】これに対し、ステップS2で解決された転
送先経路がマルチパスを対象としたものである場合(ス
テップS3のYes)、経路解決処理部11は、解決し
たマルチパス識別子(M) をキャッシュテーブルアクセス
部12とパス選択処理部13とに出力し、キャッシュテ
ーブルアクセス部12において、このマルチパス識別子
(M) とヘッダ抽出処理部10より入力されたストリーム
識別子(S) とを用いて、対応するキャッシュ転送パス番
号(CPN) をキャッシュテーブル120より特定する(ス
テップS4)。このとき、キャッシュテーブルアクセス
部12は後続の処理のために、マルチパス識別子(M) と
ストリーム識別子(S) とをレジスタ等に保持しておく。
【0400】ここまでの流れは、第1の実施の形態で示
した動作と同様の処理である。これに対して、第3の実
施の形態では、ステップS801以降の新たな処理が加
わる。
【0401】ステップS801では、パス選択処理部1
3において、ステップS4で特定されたキャッシュ転送
パス番号(CPN) を暫定的な転送パス番号(PN)として受け
取り、また、経路解決処理部11より入力されたマルチ
パス識別子(M) を基に、パス割当テーブル135上の使
用パスビット列(UP)を読み出す(ステップS801)。
【0402】また、パス選択処理部13は、転送パス状
態ビット列(PD)を読み出す(ステップS802)。
【0403】次に、パス選択処理部13は、暫定的な転
送パス(P) が、第1の実施の形態で示したような「未登
録状態」を示すビットで構成されているか否かを判定す
る(ステップS5)。
【0404】ステップS5で、転送パス番号(PN)が「登
録状態」を示している場合(ステップS5のNo)、パ
ス選択処理部13は、ステップS801で保持した使用
パスビット列(UP)を反転させて得たビット列と転送パス
状態ビット列(PD)とを比較し、同じ桁が共に「1」とな
るビットが存在するか否かを判定する(ステップS80
3)。
【0405】ここで、共に「1」となるビットが存在す
る場合(ステップS803のYes)、パス選択処理部
13は、転送パス状態テーブル137より転送パス状態
ビット列(PD)を読み出し、この転送パス状態ビット列(P
D)上において、上記した暫定的な転送パス番号(PN)に対
応するビットに格納されている状態ビットを転送判定ビ
ット(PJ)とする(ステップS804)。
【0406】また、ステップS803において、共に
「1」となるビットが存在しない場合(ステップS80
3のNo)、パス選択処理部13は、マルチパス識別子
(M) を基にパス割当テーブル132より転送禁止ビット
列(PX)を読み出し、ステップS804と同様に、この転
送禁止ビット列(PX)上において、上記した暫定的な転送
パス番号(PN)に対応するビットに格納されている状態ビ
ットを転送判定ビット(PJ)とする(ステップS80
5)。
【0407】以上のように転送判定ビット(PJ)を特定
し、この転送判定ビット(PJ)を用いることで、実質的に
パス選択処理部13は、対応する転送パス(P) 上に障害
が発生していなければ、第1の実施の形態と同様に、転
送禁止ビット列(PX)に従って転送の可能不可能を判定を
行い、また、対応する転送パス(P) 上に障害が発生して
いれば、転送パス状態ビット列(PD)に従って障害の発生
した転送パス(P) へのストリームの割り当て及び転送を
回避する動作を、同一の流れにより実現することが可能
となる。
【0408】従って、このように転送判定ビット(PJ)を
特定した後、パス選択処理部13は、第2の実施の形態
と同様に、転送判定ビット(PJ)が「転送禁止状態」を示
す状態ビットであるか否かを判定する(ステップS40
5)。
【0409】このステップS405の判定の結果、転送
判定ビット(PJ)が「転送許可状態」である場合(ステッ
プS405のNo)、パス選択処理部13は、暫定的な
転送パス番号(PN)を有効な転送パス番号(PN)とし、この
転送パス番号(PN)を出力装置選択処理部14に出力する
(ステップS808)。ここで、上述したように、転送
パス番号(PN)は、転送パス(P) と同一な情報により構成
されているため、出力装置選択部14は、入力された転
送パス番号(PN)に従い転送を実行することが可能であ
る。
【0410】その後、第1の実施の形態と同様に、出力
装置選択処理部14において、入力された転送パス番号
(PN)に従い、パケットの転送を実行する(ステップS1
6)。
【0411】また、ステップS405の判定の結果、転
送判定ビット(PJ)が「転送禁止状態」である場合(ステ
ップS405のYes)、パス選択処理部13は、マル
チパス識別子(M) と暫定的な転送パス番号(PN)との組み
合わせを基に、転送パステーブル133より割当ストリ
ーム数(PC)を参照し、この値から1を減算して再格納す
る(ステップS8)。
【0412】次に、パス選択処理部13は、ステップS
8で更新された転送パステーブル133に格納されてい
る割当ストリーム数(PC)を基に、パス割当テーブル13
2上の転送禁止ビット列(PX)と割当禁止ビット列(AX)と
を再計算し、この改めて求められた転送禁止ビット列(P
X)と割当禁止ビット列(AX)とをパス割当テーブル132
に再格納する(ステップS9)。この転送禁止ビット列
(PX)と割当禁止ビット列(AX)との再計算の方法は、第1
の実施の形態で説明した方法と同様の処理により実行す
るものとする。
【0413】また、パス選択処理部13は、マルチパス
識別子(M) を基にパス割当テーブル132より転送割当
パス番号(PA)を読み出し、この値を有効な転送パス番号
(PN)とする(ステップS10)。ここで、暫定的に転送
パス番号(PN)とされていたキャッシュ転送パス番号(CP
N) は破棄され、転送パス番号(PN)は転送割当パス番号
(PA)に置き換えられる。
【0414】その後、パス選択処理部13は、転送パス
テーブル133上の有効となった転送パス番号(PN)に対
応する割当ストリーム数(PC)を1加算し、再格納する
(ステップS11)。
【0415】更に、パス選択処理部13は、ステップS
11において改めて得られた転送パステーブル133を
基に、転送禁止ビット列(PX)と割当禁止ビット列(AX)と
を再計算し、この値によりパス割当テーブル132を更
新する(ステップS12)。この転送禁止ビット列(PX)
と割当禁止ビット列(AX)との再計算の方法も、上記した
第1の実施の形態と同様の処理により実行するものとす
る。
【0416】次に、パス選択処理部13は、ステップS
803と同様に、ステップS801で保持した使用パス
ビット列(UP)を反転させて得たビット列と転送パス状態
ビット列(PD)とを比較し、同じ桁が共に「1」となるビ
ットが存在するか否かを判定する(ステップS80
6)。
【0417】ここで、共に「1」となるビットが存在す
る場合(ステップS806のYes)、パス選択処理部
13は、転送パス状態テーブル137より転送パス状態
ビット列(PD)を読み出し、また、マルチパス識別子(M)
を基にパス割当テーブル135より使用パスビット列(U
P)を読み出し、この2つのビット列において、共に
「1」が格納されているビットに対しては「1」を、そ
れ以外には「0」を格納することで、転送決定ビット列
(PF)を算出する(ステップS807)。
【0418】このように、転送決定ビット列(PF)上にお
いて、共に「1」が格納されているビットに対応するビ
ットに「1」を格納し、それ以外のビットに「0」を格
納する手段としては、回路上で対応するビット毎にOR
回路を介することで算出する方法等が考えられるが、本
発明はこれに限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限
り種々変形実施することが可能である。
【0419】また、ステップS806において、共に
「1」となるビットが存在しない場合(ステップS80
6のNo)、パス選択処理部13は、保持しているマル
チパス識別子(M) を基にパス割当テーブル132より転
送禁止ビット列(PX)を読み出し、ステップS807と同
様に、この値を転送決定ビット列(PF)とする(ステップ
S408)。
【0420】その後、パス選択処理部13は、ステップ
S409において、特定した転送決定ビット列(PF)を用
いて次の転送割当パス番号(PA)を計算し、パス割当テー
ブル132に格納する(ステップS409)。ここで、
この次の転送割当パス番号(PA)を計算する方法は、第2
の実施の形態において、図24を用いて説明した方法と
同一であるため、ここでは説明を省略する。
【0421】また、パス選択処理部13は、ステップS
4で読み出したキャッシュテーブル120上のキャッシ
ュ転送パス番号(CPN) を、ステップS10で改めて割り
当てた転送パス番号(PN)に更新するために、この改めて
割り当てた転送パス番号(PN)を更新パス番号(PU)として
キャッシュテーブルアクセス部12に出力し、これに対
してキャッシュテーブルアクセス部12は、レジスタ等
に保持しているマルチパス識別子(M) とストリーム識別
子(S) とを基に、パス選択処理部13より入力された更
新パス番号(PU)をデータ部における対応するキャッシュ
転送パス番号(CPN) に格納して更新する(ステップS1
4)。
【0422】その後、パス選択処理部13は、上述した
ように、有効な転送パス番号(PN)を出力装置選択処理部
14に出力し(ステップS808)、これに対して、出
力装置選択部14は、入力された転送パス番号(PN)を基
に、パケットの転送を実行する(ステップS16)。
【0423】更に、ステップS803における判定の結
果、共に「1」となるビットが存在する場合(ステップ
S803のYes)、パス選択処理部13は、ステップ
S10に移行し、上述したように、マルチパス識別子
(M) を基にパス割当テーブル132より読み出した転送
割当パス番号(PA)を有効な転送パス番号(PN)とし(ステ
ップS10)、その後、転送パステーブル133上の対
応する割当ストリーム数(PC)を1加算して再格納し(ス
テップS11)、更に、ステップS11により改めて得
られた転送パステーブル133を基に転送禁止ビット列
(PX)と割当禁止ビット列(AX)とを再計算して格納する
(ステップS12)。
【0424】次に、パス選択処理部13は、ステップS
803と同様に、共に「1」であるビットが存在するか
否かを判定し(ステップS806)、共に「1」となる
ビットが存在する場合(ステップS806のYes)、
転送パス状態ビット列(PD)と使用パスビット列(UP)を読
み出し、これの“OR”を取ったものを転送決定ビット
列(PF)とし(ステップS807)、また、ステップS8
06の判定の結果、共に「1」となるビットが存在しな
い場合(ステップS806のNo)、割当禁止ビット列
(AX)読み出し、これを転送決定ビット列(PF)とし(ステ
ップS408)、その後、ステップS409において、
この転送決定ビット列(PF)を用いて次の転送割当パス番
号(PA)を計算して格納する(ステップS409)。
【0425】また、パス選択処理部13は、ステップS
4で読み出したキャッシュテーブル120上のキャッシ
ュ転送パス番号(CPN) を更新するために、更新パス番号
(PU)をキャッシュテーブルアクセス部12に出力し、こ
れに対してキャッシュテーブルアクセス部12は、更新
パス番号(PU)を対応するデータ部に格納し(ステップS
14)、その後、パス選択処理部13は、有効な転送パ
ス番号(PN)を出力装置選択処理部14に出力する(ステ
ップS808)。
【0426】これに対して、出力装置選択部14は、入
力された転送パス(P) を基にパケットの転送を実行する
(ステップS16)。
【0427】《第3の実施の形態による効果》以上、図
面を用いて説明した動作から明らかなように、例えば、
図25に示すような、転送パス(P) =「5」上に障害が
発生した場合、パス選択処理部13は、転送パス状態テ
ーブル137の転送パス状態ビット列(PD)における転送
パス番号(PN)=「5」に対応するビットに「転送禁止状
態」を示すビットを格納する。これにより、転送パス状
態テーブル137は、図31に示すように各パラメータ
が変更される。
【0428】従って、転送パス(P) の割り当てを変更し
なければならないパケットに対して割当変更を実施する
場合、転送禁止ビット列(PX)と割当禁止ビット列(AX)と
によらず、転送パス状態ビット列(PD)と使用パスビット
列(UP)を参照して、改めて割り当てる転送パス(P) を特
定する。
【0429】以上のことをまとめると、第3の実施の形
態では、第2の実施の形態と同様な障害が発生すること
により割り当てられていた転送パス(P) を変更すること
が必要となったストリームに対して負荷分散割当比に従
って転送先を割り当てる際の、高速に負荷分散割当比に
従って割当変更処理を実行する効果を、より少ないメモ
リ量により実現することが可能となる。
【0430】第2の実施の形態と同様に、ソフトウエア
による再計算処理が必要でない理由は、障害の発生に伴
い割り当てていた転送パス(P) を変更する必要があるか
否かを判断するにあたり、第1の実施の形態のように転
送禁止ビット列(AX)を基に割当変更判断を実行する替わ
りに、転送パス(P) の経路上に含まれる物理リンクから
の障害通知信号をトリガーとして、転送パス状態ビット
列(PD)を基に割当変更判断を実行し、更に、障害が発生
することにより割り当てられていた転送パス(P) を変更
することが必要となったストリームに対して負荷分散割
り当てに従って転送先を割り当てる場合は、第1の実施
の形態のような割当禁止ビット列(AX)を基に割当変更を
行う替わりに、転送パス(P) の経路上に含まれる物理リ
ンクからの障害通知信号をトリガーとして、転送パス状
態ビット列(PD)と使用パスビット列(UP)とを基に他の転
送パス(P) に割り当てる処理を実行することで、パス選
択処理部13が最大ストリーム数(PH)が更新されること
により値が変更される転送禁止ビット列(PX)と割当禁止
ビット列(AX)とを参照する必要をなくしたためである。
【0431】更に第3の実施の形態では、第2の実施の
形態と比較して、より少ないメモリ量で同様の効果を奏
することが可能である。これは、転送パス(P) と転送パ
ス番号(PN)とを1対1で対応させることにより、実際に
障害が発生した転送パス(P)とマルチパス識別子(M) 及
び転送パス番号(PN)との対応、及び割り当てた転送パス
番号(PN)と転送パス(P) との対応を特定するためのテー
ブルを必要とせず、更に、一括して転送パス状態ビット
(PD)を管理することが可能となるためである。
【0432】《第4の実施の形態》第4の実施の形態で
は、上記した各実施の形態に対して、キャッシュテーブ
ル120のデータ部にエージング処理を行うためのデー
タを設ける。この構成により、キャッシュテーブルアク
セス部12は、一定時間パケットの到達していない転送
パス(P) の転送パス番号(PN)を「未登録状態」とするよ
うに構成することで、状況に応じてより柔軟に転送パス
の割り当てが行えるようにするものである。
【0433】従って、キャッシュテーブルアクセス部1
2は、キャッシュテーブル120における転送パス番号
(PN)を「未登録状態」とした際に、パス選択処理部13
に対して、削除した転送パス番号(PN)とこの削除した転
送パス番号(PN)に対応するマルチパス識別子(M) とを通
知する。この通知を受信したパス選択処理部13は、転
送パステーブル131の該当する割当ストリーム数(PC)
を1減算する。
【0434】割当ストリーム数(PC)を更新した際には、
第1の実施の形態に記載の通り、パス割当テーブル13
0の転送禁止ビット(PX)及び割当禁止ビット(AX)の更新
を行う。
【0435】これにより、第4の実施の形態では、転送
パスの追加・削除、及び分散比の変更時に、エージング
により削除されたストリームに対して改めて転送パス
(P) を割り当てるため、劣化率をより小さくすることが
可能である。
【0436】《第5の実施の形態》以下、上記した各実
施の形態を説明する上で述べたパス選択処理部13にお
ける転送パス決定方法に関し、別手段を用いた例を第5
の実施の形態として例示する。
【0437】第5の実施の形態では、パス割当テーブル
130から連続割当数(PS)のデータを、また、転送パス
テーブル131から最大連続割当数(PW)のデータを削除
し、メモリ容量を削減するように構成されている。
【0438】従って、転送パス(P) を割り当てる処理で
は、1つのストリームを転送パス(P) に割り当てる度に
割り当てる対象の転送パス(P) を替える、即ち、連続し
て1個のストリームしか転送パス(P) に割り当てないも
のとしている。
【0439】また、転送パス(P) を割り当てる度に、転
送割当パス番号(PA)を更新するように構成することで、
1つのストリームを割り当てる度に変化する転送割当パ
ス番号(PA)に対して的確に動作するように構成する。こ
こで、転送割当パス番号(PA)の更新方法は第1の実施の
形態と同様であるため、本実施の形態では説明を省略す
る。
【0440】《第6の実施の形態》また、第6の実施の
形態では、パス選択処理部13における転送パス決定方
法に関し、更に別手段を例示する。
【0441】第6の実施の形態では、パス割当テーブル
130から連続割当数(PS)のデータを、また、転送パス
テーブル131から最大連続割当数(PW)のデータを削除
し、メモリ容量を削除するように構成されている。
【0442】従って、転送パス(P) を割り当てる処理で
は、ある転送パス番号(PN)への割り当てを開始した場合
には、割当ストリーム数(PC)が最大ストリーム数(PH)に
到達するまで連続して割り当てられる。その後、割当ス
トリーム数(PC)が最大ストリーム数(PH)に到達すると、
転送割当パス番号(PA)を更新し、別の転送パス番号(PN)
への割り当てに移行する。
【0443】このとき、転送割当パス番号(PA)の選択・
決定は、最も転送割当パス番号(PA)の大きな値であるも
のを選択する方法や、マルチパス識別子(M) が少ないも
のから順番に選択する方法等が考えられる。ここで、転
送割当パス番号(PA)の更新方法は、第1の実施の形態と
同様であるため、本実施の形態では説明を省略する。
【0444】《第7の実施の形態》また、第7の実施の
形態では、パス選択処理部13における転送パス決定方
法に関し、更に別手段を例示する。
【0445】第7の実施の形態では、パス割当テーブル
130から連続割当数(PS)のデータを、転送パステーブ
ル131から最大連続割当数(PW)のデータを削除し、メ
モリ容量を削減するように構成されている。
【0446】従って、転送パス(P) の割当処理を実施し
た際には、毎回、転送パステーブル131に保持された
転送割当パス番号(PA)を更新するものとする。従って、
パス選択処理部13は、対象となるマルチパス識別子
(M) の全転送パス番号に対して「割当率(=割当ストリ
ーム数/最大ストリーム数)」を計算し、最も割当率の
小さい転送パスを転送割当パス番号(PA)として更新して
格納する。
【0447】このような処理を実施することにより、転
送パスを割り当てていく過程においても、最大ストリー
ム数(PH)で規定される最終的な転送パス毎の分散比を維
持しながら転送パス(P) の割当処理を実施することが可
能となる。
【0448】
【発明の効果】《本発明による効果》以上、説明したよ
うに、本発明によるデータグラム中継装置及びその方法
によれば、転送パスの追加・削除が発生した場合、もし
くは、この転送パス毎の分散比の変更が生じた場合にお
いて、キャッシュテーブル120に保持されているマル
チパス識別子(M) と転送パス(P) との対応を変更するこ
となく、パス選択処理部13の備えるパス割当テーブル
130及び転送パステーブル131のみを変更し、「転
送禁止状態」とされている転送パス(P) への転送を回避
し、別の転送パス(P) に割り当てることを可能にしてい
る。
【0449】これにより、本発明では、パス選択処理部
13の備えるパス割当テーブル130及び転送パステー
ブル131を変更した直後から「転送禁止状態」と変更
された転送パス(P) に既に割り当てられていたストリー
ムに関して、この割り当てられていたストリームの内、
最小数のストリームだけを別の転送パス(P) に割り当て
るように変更することが可能となり、劣化率を最小限に
抑えた負荷分散比に従った転送パス(P) の割当処理を実
現することができる。
【0450】また、本発明における転送パス(P) の割当
変更を実行する処理は、「転送禁止状態」に変更された
転送パス(P) に割り当てられていたストリーム識別子
(S) を有するデータグラムが到着する度に転送パス(P)
の割り当て変更を実施するため、パス選択処理部13の
パス割当テーブル130及び転送パステーブル131を
変更した後は、一度割当変更を実施したデータグラムと
同一のストリーム識別子(S) を有するデータグラムに対
して、同様な転送パス(P) の割り当て変更処理を実施す
る必要がなくなり、しかも転送パス(P) の変更を必要と
するデータグラムに関し、求められるストリーム識別子
(S) とマルチパス識別子(M) との組み合わせに対応する
転送パス番号(PN)を、新たに求められた転送パス番号(P
N)に更新するため、更新後、割当変更処理が実施された
データグラムが転送パス(P) を変更されることなく網へ
送出されることもなくなる。
【0451】更に本発明では、パス選択処理部13が転
送パス毎にストリームの最大連続割当数(PW)を管理し、
この最大連続割当数(PW)の個数ずつストリームを割り当
てるように構成するため、キャッシュテーブル120に
保持され、マルチパス識別子(M) で管理される転送パス
番号(PN)のエントリの全てを参照すること無く、最大2
つの転送パスエントリを参照するのみで負荷分散比に従
って転送パス(P) を割り当てていくことが可能となり、
エントリの更新を短時間で行うことが可能となる。
【0452】〈第1の実施の形態による効果〉以上のこ
とを踏まえると、第1の実施の形態では、以下の3つの
ような効果を奏することが可能となる。
【0453】先ず、第1の効果は、転送パスの追加・削
除、もしくは、設定比の変更が発生した場合に、本発明
による動作により、最小限のパケットのみを設定変更す
ることが可能であり、劣化率を最小限に抑えたパケット
転送が実現できることである。
【0454】その理由としては、キャッシュテーブルを
利用してストリーム毎の転送パスを個別に設定すること
が可能なためである。
【0455】また、第2の効果は、転送パスの追加・削
除、もしくは、設定比の変更が発生した場合に、設定の
反映を高速に実行できることである。
【0456】その理由としては、転送パス毎の転送禁止
状態を判別する手段を有することにより、更新に時間の
かかるキャッシュテーブルを直接更新することなく、パ
ス選択処理部の管理するテーブルのみを設定変更すれば
良いためである。
【0457】また、第3の効果は、設定された分散比に
従って転送パスの割り当て処理を、少ないメモリアクセ
スと簡易なハードウエア回路による実装が可能なことで
ある。
【0458】その理由は、転送パスの割り当てを、以下
に述べる2つの手順により実現するためである。先ず、
第1の手順は、割当ストリーム数の変化した転送パスに
対応する割当禁止ビット列を更新し、この更新された割
当禁止ビット列を基に割当変更判断を実施する手順であ
る。これにより、割当変更処理において、1パケット処
理あたり、キャッシュ転送パス番号と転送割当パス番号
との最大2つの転送パス番号のみが対象となる。また、
第2の手順は、転送割当パス番号の更新を、割当禁止ビ
ット列を基に、転送パス番号の順番に従い、転送パステ
ーブルの最大ストリーム数の比に従って実現する手順で
ある。この2つの手順は、共に少ないオーバヘッドによ
り処理され、且つ簡易な構成で実現することができ、更
にメモリ参照においてメモリ・インタフェースに大きな
ビット幅を必要としないため、高速に処理、実現するこ
とが可能である。
【0459】〈第2の実施の形態による効果〉また、第
2の実施の形態では、データグラム中継装置4に接続さ
れた物理リンクを個々に識別するためのチャネル識別子
(C) をマルチパス識別子(M) と転送パス番号(P) とに対
応させてチャネルパステーブル134上で管理し、更
に、チャネル識別子(C) に対応する転送パス(P) 上に障
害が発生しているか否かを示す転送パス状態ビット列(P
D)をパス割当テーブル132上でマルチパス識別子(M)
と対応させて管理している。
【0460】また、第2の実施の形態では、あるマルチ
パス識別子(M) で管理されている転送パス(P) のどこか
に障害が発生した場合、転送パス番号(P) に対する転送
が可能であるか否かを判定する転送禁止判定において、
転送禁止ビット列(PX)の替わりに転送パス状態ビット列
(PD)を参照し、更に、転送パス(P) の割当処理におい
て、割当禁止ビット列(AX)の替わりに転送パス状態ビッ
ト列(PD)を参照するように構成している。
【0461】これにより、第2の実施の形態では、転送
パス(P) 上に障害が発生した場合において、転送パス状
態ビット列(PD)を更新後は、障害が発生することにより
割り当てられていた転送パス(P) を変更することが必要
となったストリームに対して負荷分散割当比に従って転
送先を割り当てる際に、各転送パス(P) が受け持ってい
る最大ストリーム数(PH)のソフトウエアによる再計算処
理を必要とせず、このため、高速に負荷分散割当比に従
って割当変更処理を実行することが可能となる。
【0462】このようにソフトウエアによる再計算処理
が必要でない理由は、障害の発生に伴い割り当てていた
転送パス(P) を変更する必要があるか否かを判断するに
あたり、第1の実施の形態にように転送禁止ビット列(A
X)を基に割当変更判断を実行する替わりに、転送パス
(P) の経路上に含まれる物理リンクからの障害通知信号
をトリガーとして、転送パス状態ビット列(PD)を基に割
当変更判断を実行し、更に、障害が発生することにより
割り当てられていた転送パス(P) を変更することが必要
となったストリームに対して負荷分散割り当てに従って
転送先を割り当てる場合は、第1の実施の形態のような
割当禁止ビット列(AX)を基に割当変更を行う替わりに、
転送パス(P) の経路上に含まれる物理リンクからの障害
通知信号をトリガーとして、転送パス状態ビット列(PD)
を基に他の転送パス(P) に割り当てる処理を実行するこ
とで、パス選択処理部13が最大ストリーム数(PH)が更
新されることにより値が変更される転送禁止ビット列(P
X)と割当禁止ビット列(AX)とを参照する必要をなくした
ためである。
【0463】また、第2の実施の形態では、パス選択処
理部13が、対応するマルチパス識別子(M) に区分され
るいずれかの転送パス(P) において障害が発生すると、
「障害状態」を動作モード(AM)に格納する。また、パス
選択処理部13は、チャネルパステーブル134を基
に、障害を有するチャネル識別子(C) に対応するマルチ
パス識別子(M) と転送パス番号(PN)とを特定し、この特
定したマルチパス識別子(M) を基にパス割当テーブル1
32において、転送パス状態ビット列(PD)を特定し、更
に転送パス状態ビット列(PD)上の特定した転送パス番号
(PN)に対応するビットに「転送禁止状態」を示す状態ビ
ットを格納する。
【0464】このように動作することにより、第2の実
施の形態では、障害が発生した転送パス(P) に対応付け
られる転送パス番号(PN)に対応する転送パス状態ビット
列(PD)上のビットを「転送禁止状態」とすることによ
り、この転送パス(P) に転送されることを回避すること
が可能になる。
【0465】〈第3の実施の形態による効果〉また、第
3の実施の形態では、データグラム転送装置4に設定さ
れた転送パス(P) に対して転送パス番号(PN)が1対1で
対応するように構成し、また、上記の転送パス状態ビッ
ト列(PD)をマルチパス識別子(M) に区分することなくパ
ス選択処理部13のレジスタ等で一括に管理するように
構成している。
【0466】このため、第3の実施の形態では、第2の
実施の形態に対して、パス選択処理部13に接続された
チャネルパステーブル134と、パス割当テーブル13
2上の動作モード(AM)及び転送パス状態ビット列(PD)
と、転送パステーブル133上の転送パス(P) とを削除
し、新たに転送パステーブル136上に使用パスビット
列(UP)を設け、更に、パス選択処理部13上で転送パス
状態テーブル137を管理するように構成することで、
必要となるメモリ量を削減するように構成している。
【0467】また、上記したように転送パス番号(PN)と
転送パス(P) とは1対1に対応するよう構成するため、
転送パス番号(PN)と転送パス(P) とを同一な情報で構成
する。
【0468】このように、第3の実施の形態では、ある
マルチパス識別子(M) で管理されている転送パス(P) の
どこかに障害が発生した場合の転送パス(P) の割当変更
処理において、パス選択処理部13が、入力された障害
通知信号より特定した転送パス(P) と対応するビットが
「転送禁止状態」に設定変更された転送パス状態ビット
列(PD)と、使用している転送パス(P) を示す使用パスビ
ット列(UP)とを基に、パケットに対する割当変更を実施
するか否かを判断する割当変更判断を行い、この判断に
おいて割り当てる転送パス(P) を変更することが判断さ
れた場合、転送パス(P) の割当変更処理において、割り
当てる転送パス状態ビット列(PD)と使用パスビット列(U
P)とを用いて、改めて割り当てる転送パス(P) を特定す
るように構成される。
【0469】このように構成することにより、第3の実
施の形態では、第2の実施の形態と同様な障害が発生す
ることにより割り当てられていた転送パス(P) を変更す
ることが必要となったストリームに対して負荷分散割当
比に従って転送先を割り当てる際の、高速に負荷分散割
当比に従って割当変更処理を実行する効果を、より少な
いメモリ量により実現することが可能となる。
【0470】また、第2の実施の形態と同様に、ソフト
ウエアによる再計算処理が必要でない理由は、障害の発
生に伴い割り当てていた転送パス(P) を変更する必要が
あるか否かを判断するにあたり、第1の実施の形態のよ
うに転送禁止ビット列(AX)を基に割当変更判断を実行す
る替わりに、転送パス(P) の経路上に含まれる物理リン
クからの障害通知信号をトリガーとして、転送パス状態
ビット列(PD)を基に割当変更判断を実行し、更に、障害
が発生することにより割り当てられていた転送パス(P)
を変更することが必要となったストリームに対して負荷
分散割り当てに従って転送先を割り当てる場合は、第1
の実施の形態のような割当禁止ビット列(AX)を基に割当
変更を行う替わりに、転送パス(P) の経路上に含まれる
物理リンクからの障害通知信号をトリガーとして、転送
パス状態ビット列(PD)と使用パスビット列(UP)とを基に
他の転送パス(P) に割り当てる処理を実行することで、
パス選択処理部13が最大ストリーム数(PH)が更新され
ることにより値が変更される転送禁止ビット列(PX)と割
当禁止ビット列(AX)とを参照する必要をなくしたためで
ある。
【0471】更に第3の実施の形態では、第2の実施の
形態と比較して、より少ないメモリ量で同様の効果を奏
することが可能である。これは、転送パス(P) と転送パ
ス番号(PN)とを1対1で対応させることにより、実際に
障害が発生した転送パス(P)とマルチパス識別子(M) 及
び転送パス番号(PN)との対応、及び割り当てた転送パス
番号(PN)と転送パス(P) との対応を特定するためのテー
ブルを必要とせず、更に、一括して転送パス状態ビット
(PD)を管理することが可能となるためである。
【0472】〈第4の実施の形態による効果〉また、第
4の実施の形態では、上記した各実施の形態に対して、
キャッシュテーブル120のデータ部にエージング処理
を行うためのデータを設ける。この構成により、キャッ
シュテーブルアクセス部12は、一定時間パケットの到
達していない転送パス(P) の転送パス番号(PN)を「未登
録状態」とするように構成することで、状況に応じてよ
り柔軟に転送パスの割り当てが行えるようにするもので
ある。
【0473】従って、第4の実施の形態では、転送パス
の追加・削除、及び分散比の変更時に、エージングによ
り削除されたストリームに対して改めて転送パス(P) を
割り当てるため、劣化率をより小さくすることが可能で
ある。
【0474】〈第5の実施の形態による効果〉また、第
5の実施の形態では、転送パス(P) を割り当てる処理に
おいて、1つのストリームを転送パス(P) に割り当てる
度に割り当てる対象の転送パス(P) を替える、即ち、連
続して1個のストリームしか転送パス(P) に割り当てな
いものとしている。
【0475】従って、第5の実施の形態では、パス割当
テーブル130から連続割当数(PS)のデータを、また、
転送パステーブル131から最大連続割当数(PW)のデー
タを削除し、メモリ容量を削減するように構成されてい
る。
【0476】〈第6の実施の形態による効果〉また、第
6の実施の形態では、転送パス(P) を割り当てる処理で
は、ある転送パス番号(PN)への割り当てを開始した場合
には、割当ストリーム数(PC)が最大ストリーム数(PH)に
到達するまで連続して割り当てられる。その後、割当ス
トリーム数(PC)が最大ストリーム数(PH)に到達すると、
転送割当パス番号(PA)を更新し、別の転送パス番号(PN)
への割り当てに移行する。
【0477】従って、第6の実施の形態では、パス割当
テーブル130から連続割当数(PS)のデータを、また、
転送パステーブル131から最大連続割当数(PW)のデー
タを削除し、メモリ容量を削除するように構成されてい
る。
【0478】〈第7の実施の形態による効果〉また、第
7の実施の形態では、パス割当テーブル130から連続
割当数(PS)のデータを、転送パステーブル131から最
大連続割当数(PW)のデータを削除し、メモリ容量を削減
するように構成されている。
【0479】従って、転送パス(P) の割当処理を実施し
た際には、毎回、転送パステーブル131に保持された
転送割当パス番号(PA)を更新するものとする。従って、
パス選択処理部13は、対象となるマルチパス識別子
(M) の全転送パス番号に対して「割当率(=割当ストリ
ーム数/最大ストリーム数)」を計算し、最も割当率の
小さい転送パスを転送割当パス番号(PA)として更新して
格納する。
【0480】このような処理を実施することにより、転
送パスを割り当てていく過程においても、最大ストリー
ム数(PH)で規定される最終的な転送パス毎の分散比を維
持しながら転送パス(P) の割当処理を実施することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるデータ中継装置4を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明におけるデータ中継装置4を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における転送先決定
処理装置1の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるキャッシュ
テーブル120の構成例を示すテーブルである。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるパス割当テ
ーブル130の構成例を示すテーブルである。
【図6】本発明の第1の実施の形態における転送パステ
ーブル131の構成例を示すテーブルである。
【図7】本発明の第1の実施の形態による動作を示すフ
ローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態において転送割当パ
ス番号(PA)を更新する動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】本発明の第1の実施の形態における更新前のパ
ス割当テーブル130の具体例を示すテーブルである。
【図10】本発明の第1の実施の形態における更新前の
転送パステーブル131の具体例を示すテーブルであ
る。
【図11】本発明の第1の実施の形態における更新後の
パス割当テーブル130の具体例を示すテーブルであ
る。
【図12】本発明の第1の実施の形態における更新後の
転送パステーブル131の具体例を示すテーブルであ
る。
【図13】本発明の第1の実施の形態における更に更新
後のパス割当テーブル130の具体例を示すテーブルで
ある。
【図14】本発明の第1の実施の形態における更に更新
後の転送パステーブル131の具体例を示すテーブルで
ある。
【図15】本発明の第2の実施の形態におけるネットワ
ーク構成例を示すブロック図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態における転送先決
定処理装置1の構成例を示すブロック図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態におけるチャネル
パステーブル134の具体例を示すテーブルである。
【図18】本発明の第2の実施の形態におけるパス割当
テーブル132の更新前の具体例を示すテーブルであ
る。
【図19】本発明の第2の実施の形態における転送パス
テーブル133の具体例を示すテーブルである。
【図20】本発明の第2の実施の形態におけるパス割当
テーブル132の更新後の具体例を示すテーブルであ
る。
【図21】本発明の第2の実施の形態におけるパス割当
テーブル132上の動作モード(AM)と転送パス状態ビッ
ト列(PD)とを発生した障害により更新する動作を示すフ
ローチャートである。
【図22】本発明の第2の実施の形態におけるパス割当
テーブル132上の動作モード(AM)と転送パス状態ビッ
ト列(PD)とを障害の回復により更新する動作を示すフロ
ーチャートである。
【図23】本発明の第2の実施の形態による動作を示す
フローチャートである。
【図24】本発明の第2の実施の形態において転送割当
パス番号(PA)を更新する動作を示すフローチャートであ
る。
【図25】本発明の第3の実施の形態におけるネットワ
ーク構成例を示すブロック図である。
【図26】本発明の第3の実施の形態における転送先決
定処理装置1の構成例を示すブロック図である。
【図27】本発明の第3の実施の形態におけるパス割当
テーブル135の更新前の具体例を示すテーブルであ
る。
【図28】本発明の第3の実施の形態における転送パス
テーブル136の具体例を示すテーブルである。
【図29】本発明の第3の実施の形態における転送パス
状態テーブル137の更新前の具体例を示すテーブルで
ある。
【図30】本発明の第3の実施の形態におけるパス割当
テーブル135の更新前の具体例を示すテーブルであ
る。
【図31】本発明の第3の実施の形態におけるパス割当
テーブル135の更新後の具体例を示すテーブルであ
る。
【図32】本発明の第3の実施の形態におけるパス割当
テーブル135上の動作モード(AM)と転送パス状態ビッ
ト列(PD)とを発生した障害により更新する動作を示すフ
ローチャートである。
【図33】本発明の第3の実施の形態におけるパス割当
テーブル132上の動作モード(AM)と転送パス状態ビッ
ト列(PD)とを障害の回復により更新する動作を示すフロ
ーチャートである。
【図34】本発明の第3の実施の形態による動作を示す
フローチャートである。
【図35】DWDMを並列に複数設定したネットワーク
構成例を示すブロック図である。
【図36】MPLSベースのトラフィックエンジニアリ
ングによるネットワーク構成例を示すブロック図であ
る。
【図37】Hash-Threshold方式においてCRC演算を用
いて算出したキーが割り当てられる領域を示す図であ
る。
【図38】従来技術において次ホップルータの変化に伴
い転送先が変更される領域を示す図である。
【図39】理論上において次ホップルータの変化に伴い
転送先が変更される領域を示す図である。
【符号の説明】
1、1a〜n 転送先決定処理装置 2a〜n、3a〜n プロトコル終端装置 4、4a〜h データグラム転送装置 10 ヘッダ抽出処理部 11 経路解決処理部 12 キャッシュテーブルアクセス部 13 パス選択処理部 14 出力装置選択部 100a〜f ルータ 110a〜f 光波通信装置 120 キャッシュテーブル 130、132、135 パス割当テーブル 131、133、136 転送パステーブル 134 チャネルパステーブル 137 転送パス状態テーブル 200a 入口ルータ 200b〜e 中継ルータ 200f 出口ルータ A 宛先IPアドレス AM 動作モード AX 割当禁止ビット列 C チャネル識別子 CPN キャッシュ転送パス番号 D IPデータグラム(パケット) M マルチパス識別子 P 転送パス PA 転送割当パス番号 PC 割当ストリーム数 PD 転送パス状態ビット列 PF 転送決定ビット列 PH 最大ストリーム数 PJ 転送判定ビット PN 転送パス番号 PS 連続割当数 PU 更新パス番号 PW 最大連続割当数 PX 転送禁止ビット列 S ストリーム識別子 UP 使用パスビット列
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西原 基夫 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5K030 HA08 HB14 HD03 KA03 KA05 LB09 LC02 LC09 LC11 MB01 5K033 CB06 CB08 CC01 DA05 DB18 EA04

Claims (82)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つ以上のプロトコル終端手段を有する
    データグラム中継装置において、 前記プロトコル終端手段のいずれかより入力されたパケ
    ットが属するストリームに対して転送先経路を解決する
    パス選択処理手段を有し、 該パス選択処理手段は、前記入力されたパケットが属す
    るストリームに対して前記転送先経路を解決する際に、
    該解決される前記転送先経路へのパケットの転送が禁止
    状態であるか否かを判定し、該判定の結果、前記転送先
    経路へのパケットの転送が禁止状態である場合、別の転
    送先経路を解決することを特徴とするデータグラム中継
    装置。
  2. 【請求項2】 前記パス選択処理手段は、前記転送先経
    路若しくは前記別の転送先経路を解決する際に、予め前
    記転送先経路毎に設定された負荷分散比に従って解決す
    ることを特徴とする請求項1記載のデータグラム中継装
    置。
  3. 【請求項3】 前記パス選択処理手段は、前記転送先経
    路毎に、現在割り当てられているストリームの数と、割
    り当てるストリームの最大数とを管理し、前記現在割り
    当てられているストリームの数と前記割り当てるストリ
    ームの最大数との比較に基づき前記転送先経路へのパケ
    ットの転送が禁止状態であるか否かを判定することを特
    徴とする請求項1または2記載のデータグラム中継装
    置。
  4. 【請求項4】 前記パス選択処理手段は、前記現在割り
    当てられているストリームの数が前記割り当てるストリ
    ームの最大数より大きい場合、前記転送先経路へのパケ
    ットの転送が禁止状態であると判定することを特徴とす
    る請求項1から3のいずれかに記載のデータグラム中継
    装置。
  5. 【請求項5】 前記パス選択処理手段は、前記入力され
    たパケットが属するストリームに対して前記別の転送先
    経路を解決する際に、該別の転送先経路へのストリーム
    の割り当てが禁止状態であるか否かを判定することを特
    徴とする請求項1から4のいずれかに記載のデータグラ
    ム中継装置。
  6. 【請求項6】 前記パス選択処理手段は、前記転送先経
    路毎に、前記現在割り当てられているストリームの数
    と、前記割り当てるストリームの最大数とを管理し、前
    記入力されたパケットが属するストリームに対して前記
    別の転送先経路を解決する際に、前記現在割り当てられ
    ているストリームの数と前記割り当てるストリームの最
    大数との比較に基づき前記別の転送先経路へのストリー
    ムの割り当てが禁止状態であるか否かを判定することを
    特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のデータグ
    ラム中継装置。
  7. 【請求項7】 前記パス選択処理手段は、前記転送先経
    路毎に、前記現在割り当てられているストリームの数
    と、前記割り当てるストリームの最大数とを管理し、前
    記入力されたパケットが属するストリームに対して前記
    別の転送先経路を解決する際に、前記現在割り当てられ
    ているストリームの数が前記割り当てるストリームの最
    大数以上である場合、前記別の転送先経路へのストリー
    ムの割り当てが禁止状態であると判定することを特徴と
    する請求項1から6のいずれかに記載のデータグラム中
    継装置。
  8. 【請求項8】 前記パス選択処理手段は、前記転送先経
    路のいずれかに障害が発生しているか否かを管理し、前
    記転送先経路に前記障害が発生している場合、前記障害
    が発生している前記転送先経路に割り当てられていたス
    トリームを前記別の転送先経路に割り当てることを特徴
    とする請求項1から7のいずれかに記載のデータグラム
    中継装置。
  9. 【請求項9】 前記パス選択処理手段は、前記転送先経
    路毎に前記障害が発生しているか否かを管理し、前記別
    の転送先経路を解決する際に、前記転送先経路毎に管理
    している前記障害の発生を基に前記別の転送先経路を解
    決することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記
    載のデータグラム中継装置。
  10. 【請求項10】 前記パス選択処理手段は、1つ以上の
    前記転送先経路をそれぞれ単一の情報で個々に識別する
    ように管理することを特徴とする請求項1から9のいず
    れかに記載のデータグラム中継装置。
  11. 【請求項11】 前記パス選択処理手段は、前記別の転
    送先経路を解決する際に、予め設定された所定の順番に
    従って解決することを特徴とする請求項1から10のい
    ずれかに記載のデータグラム中継装置。
  12. 【請求項12】 前記パス選択処理手段は、前記転送先
    経路毎に、連続して割り当てるストリームの最大数を管
    理し、前記入力されたパケットが属するストリームに対
    して前記別の転送先経路を解決する際に、前記連続して
    割り当てるストリームの最大数に達するまで連続して解
    決し、該解決後、更に別の転送先経路にストリームを解
    決することを特徴とする請求項1から11のいずれかに
    記載のデータグラム中継装置。
  13. 【請求項13】 前記パス選択処理手段は、前記入力さ
    れたパケットが属するストリームに対して前記別の転送
    先経路を解決する際に、1回ごとに解決する前記転送先
    経路を替えることを特徴とする請求項1から12のいず
    れかに記載のデータグラム中継装置。
  14. 【請求項14】 前記パス選択処理手段は、前記転送先
    経路毎に、前記現在割り当てられているストリームの数
    と、前記割り当てるストリームの最大数とを管理し、前
    記入力されたパケットが属するストリームに対して前記
    別の転送先経路を解決する際に、前記現在割り当てられ
    ているストリームの数が前記割り当てるストリーム最大
    数に達するまで連続して割り当て後、前記更に別の転送
    先経路を解決することを特徴とする請求項1から12の
    いずれかに記載のデータグラム中継装置。
  15. 【請求項15】 前記パス選択処理手段は、前記入力さ
    れたパケットが属するストリームに対して前記別の転送
    先経路を解決する際に、前記予め設定された前記転送先
    経路毎の負荷分散比に対する前記現在割り当てられてい
    るストリームの数の割当率を算出し、該算出の結果、最
    も割当率が小さい前記転送先経路を前記別の転送先経路
    として解決することを特徴とする請求項1から10、1
    2から14のいずれかに記載のデータグラム中継装置。
  16. 【請求項16】 前記パス選択処理手段は、前記転送先
    経路毎に、前記現在割り当てられているストリームの数
    と、前記割り当てるストリームの最大数とを管理し、前
    記入力されたパケットが属するストリームに対して前記
    別の転送先経路を解決する際に、前記現在割り当てられ
    ているストリームの数を前記割り当てるストリームの最
    大数で除算した値が最小となる前記転送先経路を前記別
    の転送先経路として解決することを特徴とする請求項1
    から10、12から15のいずれかに記載のデータグラ
    ム中継装置。
  17. 【請求項17】 前記パス選択処理手段は、所定の時間
    以上パケットが到達しない前記ストリームに対して、該
    ストリームと前記転送先経路との対応を棄却することを
    特徴とする請求項1から16のいずれかに記載のデータ
    グラム中継装置。
  18. 【請求項18】 1つ以上のプロトコル終端手段を有す
    るデータグラム中継装置において、 前記プロトコル終端手段のいずれかより入力されたパケ
    ットのヘッダ情報より転送先経路を決定するための宛先
    アドレス情報を抽出する宛先アドレス抽出手段と、 前記プロトコル終端手段のいずれかより入力されたパケ
    ットのヘッダ情報より集約されたフローを識別するため
    のストリーム識別子を算出するストリーム識別子算出手
    段と、 前記宛先アドレス情報を基に、前記転送先経路となる転
    送パス、若しくは、複数の転送先経路を一意に識別する
    ためのマルチパス識別子を解決する経路解決処理手段
    と、 アドレス部に前記ストリーム識別子と前記マルチパス識
    別子とを格納し、データ部に前記ストリーム識別子と前
    記マルチパス識別子との組み合わせと対応させて、前記
    転送パスに対応する転送パス番号をキャッシュ転送パス
    番号として格納するキャッシュ転送パス番号格納手段
    と、 前記ストリーム識別子と前記マルチパス識別子との組み
    合わせに対応する前記キャッシュ転送パス番号を前記キ
    ャッシュ転送パス番号格納手段より読み出すキャッシュ
    テーブルアクセス手段と、 アドレス部に前記マルチパス識別子を格納し、データ部
    に前記マルチパス識別子と対応させて、前記転送パス番
    号毎に、該転送パス番号と前記マルチパス識別子との組
    み合わせに対応する前記転送パスへのパケットの転送が
    禁止状態であるか否かを示す転送禁止ビット列を格納す
    る転送禁止ビット列格納手段と、 アドレス部に前記マルチパス識別子を格納し、データ部
    に前記マルチパス識別子と対応させて、前記転送パスに
    対応する前記転送パス番号を転送割当パス番号として格
    納する転送割当パス番号格納手段と、 アドレス部に前記マルチパス識別子と前記転送パス番号
    とを格納し、データ部に前記マルチパス識別子と前記転
    送パス番号との組み合わせと対応させて前記転送パスを
    格納する転送パス格納手段と、 前記マルチパス識別子と前記キャッシュ転送パス番号を
    基に、前記入力されたパケットが属するストリームに対
    して前記転送先経路となる前記転送パスを解決するパス
    選択処理手段と、 前記転送パスに前記パケットを転送する出力装置選択手
    段と、を有し、 前記宛先アドレス抽出手段は、前記宛先アドレス情報を
    前記経路解決処理手段に出力し、 前記ストリーム識別子算出手段は、前記ストリーム識別
    子を前記キャッシュテーブルアクセス手段と前記パス選
    択処理手段とに出力し、 前記経路解決処理手段は、前記マルチパス識別子を前記
    キャッシュテーブルアクセス手段と前記パス選択処理手
    段とに出力し、 前記キャッシュテーブルアクセス手段は、前記キャッシ
    ュ転送パス番号を前記パス選択処理手段に出力し、 前記パス選択処理手段は、入力された前記キャッシュ転
    送パス番号を前記転送パス番号とし、更に、入力された
    前記マルチパス識別子を基に前記転送禁止ビット列を読
    み出し、該読み出した前記転送禁止ビット列を基に前記
    転送パス番号と前記マルチパス識別子との組み合わせに
    対応する前記転送パスへのパケットの転送が禁止状態で
    あるか否かを判定し、該判定の結果、前記転送パスへの
    パケットの転送が禁止状態である場合、前記マルチパス
    識別子を基に前記転送割当パス番号を読み出し、前記転
    送パス番号を前記キャッシュ転送パス番号から前記読み
    出した前記転送割当パス番号に更新し、該更新した前記
    転送パス番号と前記マルチパス識別子との組み合わせに
    対応する前記転送パスを前記出力装置選択手段に出力す
    ることを特徴とするデータグラム中継装置。
  19. 【請求項19】 アドレス部に前記マルチパス識別子を
    格納し、データ部に前記マルチパス識別子と対応させ
    て、前記転送パス番号毎に、該転送パス番号と前記マル
    チパス識別子との組み合わせに対応する前記転送パスへ
    のストリームの割り当てが禁止状態であるか否かを示す
    割当禁止ビット列を格納する割当禁止ビット列格納手段
    をさらに有し、 前記パス選択処理手段は、前記転送パス番号を前記キャ
    ッシュ転送パス番号から前記転送割当パス番号に更新し
    た場合、前記入力された前記マルチパス識別子を基に前
    記割当禁止ビット列を読み出し、該読み出した前記割当
    禁止ビット列においてストリームの割り当てが禁止状態
    と示されていない前記転送パス番号を特定し、該特定し
    た前記転送パス番号により、前記転送割当パス番号格納
    手段のデータ部において前記マルチパス識別子と対応す
    る前記転送割当パス番号を更新することを特徴とする請
    求項18記載のデータグラム中継装置。
  20. 【請求項20】 アドレス部に前記マルチパス識別子と
    前記転送パス番号とを格納し、データ部に前記マルチパ
    ス識別子と前記転送パス番号との組み合わせと対応させ
    て、前記転送パス番号に現在割り当てられているストリ
    ームの数を示す割当ストリーム数を格納する割当ストリ
    ーム数格納手段と、 アドレス部に前記マルチパス識別子と前記転送パス番号
    とを格納し、データ部に前記マルチパス識別子と前記転
    送パス番号との組み合わせと対応させて、前記転送パス
    番号に割り当てるストリームの最大数を示す最大ストリ
    ーム数を格納する最大ストリーム数格納手段と、をさら
    に有し、 前記パス選択処理手段は、前記入力された前記マルチパ
    ス識別子と前記入力された前記キャッシュ転送パス番号
    を基とした前記転送パス番号との組み合わせを基に前記
    割当ストリーム数と前記最大ストリーム数とを読み出
    し、該読み出した前記割当ストリーム数と前記最大スト
    リーム数とを比較し、該比較の結果、前記割当ストリー
    ム数が前記最大ストリーム数より大きい場合、前記転送
    禁止ビット列に前記マルチパス識別子と前記転送パス番
    号との組み合わせに対応する前記転送パスへのパケット
    の転送が禁止状態であることを格納し、また、前記割当
    ストリーム数と前記最大ストリーム数との前記比較の結
    果、前記割当ストリーム数が前記最大ストリーム数以下
    である場合、前記転送禁止ビット列に前記マルチパス識
    別子と前記転送パス番号との組み合わせに対応する前記
    転送パスへのパケットの転送が許可状態であることを格
    納することを特徴とする請求項18または19記載のデ
    ータグラム中継装置。
  21. 【請求項21】 パス選択処理手段は、前記割当ストリ
    ーム数と前記最大ストリーム数との前記比較の結果、前
    記割当ストリーム数が前記最大ストリーム数以上である
    場合、前記割当禁止ビット列に前記マルチパス識別子と
    前記転送パス番号との組み合わせに対応する前記転送パ
    スへのストリームの割り当てが禁止状態であることを格
    納し、また、前記割当ストリーム数と前記最大ストリー
    ム数との前記比較の結果、前記割当ストリーム数が前記
    最大ストリーム数より小さい場合、前記割当禁止ビット
    列に前記マルチパス識別子と前記転送パス番号との組み
    合わせに対応する前記転送パスへのストリームの割り当
    てが許可状態であることを格納することを特徴とする請
    求項18から20記載のデータグラム中継装置。
  22. 【請求項22】 前記パス選択処理手段は、前記転送パ
    ス番号を前記キャッシュ転送パス番号から前記転送割当
    パス番号に更新した場合、前記キャッシュ転送パス番号
    に対応する前記転送パス番号と前記マルチパス識別子と
    の組み合わせに対応する前記割当ストリーム数を1減算
    し、更に、前記更新後の前記転送パス番号と前記マルチ
    パス識別子との組み合わせに対応する前記割当ストリー
    ム数を1加算し、前記減算された割当ストリーム数及び
    前記加算された割当ストリーム数と前記最大ストリーム
    数との比較を行い、該比較の結果を基に、前記転送禁止
    ビット列と前記割当禁止ビット列とを更新し、該更新さ
    れた前記転送禁止ビット列と前記割当禁止ビット列とを
    基に、前記転送割当パス番号格納手段に格納されている
    前記転送割当パス番号を更新するための前記転送パス番
    号を特定することを特徴とする請求項20または21記
    載のデータグラム中継装置。
  23. 【請求項23】 前記パス選択処理手段は、前記割当禁
    止ビット列を基にストリームの割り当てが禁止状態と示
    されていない前記転送パス番号を特定する際に、開始の
    値を前記転送パス番号を更新した前記転送割当パス番号
    の値の次の値とし、以降、順次対応する前記転送パス番
    号と前記マルチパス識別子との組み合わせに対応する前
    記転送パスへのストリームの割り当てが前記割当禁止ビ
    ット列において許可状態とされているか否かを判定し、
    更に、該判定において、判定の対象となる値が前記転送
    パス番号の最大値となった場合、次に判定の対象とする
    値を前記転送パス番号の最小の値として、以降、順次対
    応する前記転送パス番号と前記マルチパス識別子との組
    み合わせに対応する前記転送パスへのストリームの割り
    当てが前記割当禁止ビット列において許可状態とされて
    いるか否かを判定することを特徴とする請求項19から
    22のいずれかに記載のデータグラム中継装置。
  24. 【請求項24】 前記パス選択処理手段は、前記判定の
    対象となる値が前記転送パス番号を更新した前記転送割
    当パス番号の値と同一の値となった場合、前記転送割当
    パス番号格納手段における前記マルチパス識別子と対応
    する前記転送割当パス番号を更新するための前記転送パ
    ス番号を前記開始の値と対応する転送パス番号にするこ
    とを特徴とする請求項23記載のデータグラム中継装
    置。
  25. 【請求項25】 前記パス選択処理手段は、前記転送割
    当パス番号を基にストリームの割り当てが禁止状態とな
    っていない前記転送パス番号を特定する際に、前記マル
    チパス識別子を基に前記転送パス番号毎に前記割当スト
    リーム数と前記最大ストリーム数とを読み出し、該読み
    出した前記割当ストリーム数を前記最大ストリーム数で
    除算することにより前記転送パス番号毎に割当率を求
    め、該割当率が最も小さい前記転送パス番号により前記
    転送割当パス番号格納手段に格納された前記転送割当パ
    ス番号を更新することを特徴とする請求項20から22
    のいずれかに記載のデータグラム中継装置。
  26. 【請求項26】 アドレス部に前記マルチパス識別子を
    格納し、データ部に前記マルチパス識別子と対応させ
    て、前記転送パス番号に現在までに連続して割り当てた
    ストリームの数を示す連続割当数を格納する連続割当数
    格納手段と、 アドレス部に前記マルチパス識別子と前記転送パス番号
    とを格納し、データ部に前記マルチパス識別子と前記転
    送パス番号との組み合わせと対応させて、前記転送パス
    番号に連続して割り当てるストリームの最大数を示す最
    大連続割当数を格納する最大連続割当数格納手段と、を
    さらに有し、 前記パス選択処理手段は、前記転送割当パス番号格納手
    段から読み出した前記転送割当パス番号により前記転送
    パス番号を更新後、前記入力された前記マルチパス識別
    子に対応する前記連続割当数を1加算し、該加算した前
    記連続割当数と前記最大連続割当数とを比較し、該比較
    の結果、前記連続割当数が前記最大連続割当数以上であ
    る場合、前記マルチパス識別子と対応する前記割当禁止
    ビット列においてストリームの割り当てが禁止状態とな
    っていない前記転送パス番号を特定し、該特定した前記
    転送パス番号により前記転送割当パス番号格納手段のデ
    ータ部において前記マルチパス識別子と対応する前記転
    送割当パス番号を更新することを特徴とする請求項19
    から25のいずれかに記載のデータグラム中継装置。
  27. 【請求項27】 前記パス選択処理手段は、前記転送割
    当パス番号格納手段より読み出した前記転送割当パス番
    号により、前記転送パス番号を前記キャッシュ転送パス
    番号から更新する度に、前記転送割当パス番号格納手段
    のデータ部において前記マルチパス識別子と対応する前
    記転送割当パス番号を更新することを特徴とする請求項
    19から25のいずれかに記載のデータグラム中継装
    置。
  28. 【請求項28】 前記パス選択処理手段は、前記転送割
    当パス番号格納手段に格納された前記転送割当パス番号
    に対応する前記割当ストリーム数が前記最大ストリーム
    数に達した場合、前記転送割当パス番号格納手段のデー
    タ部において前記マルチパス識別子に対応する前記転送
    割当パス番号を更新することを特徴とする請求項20か
    ら25のいずれかに記載のデータグラム中継装置。
  29. 【請求項29】 アドレス部に前記転送パスと1対1で
    対応するチャネル識別子を格納し、データ部に前記チャ
    ネル識別子と対応させて、前記マルチパス識別子と前記
    転送パス番号とを格納するチャネル識別子格納手段と、 アドレス部に前記マルチパス識別子を格納し、データ部
    に前記マルチパス識別子と対応させて、前記転送パスと
    対応する物理リンク上に障害が発生しているか否かを示
    す動作モードを格納する動作モード格納手段と、 アドレス部に前記マルチパス識別子を格納し、データ部
    に前記マルチパス識別子と対応させて、前記転送パス番
    号毎に対応する前記転送パスへのパケットの転送及びス
    トリームの割り当てが前記障害の発生により禁止状態と
    なっているか否かを示す転送パス状態ビット列を格納す
    る転送パス状態ビット列格納手段と、をさらに有し、 前記パス選択処理手段は、前記物理リンクより前記障害
    が発生したことを通知する障害発生通知信号が入力され
    た場合、該障害発生通知信号より前記障害が発生した前
    記物理リンクに対応する前記転送パスに対応する前記チ
    ャネル識別子を特定し、該特定した前記チャネル識別子
    に対応する前記マルチパス識別子と前記転送パス番号と
    を前記チャネル識別子格納手段より特定し、該特定した
    前記マルチパス識別子に対応する前記動作モードを障害
    発生状態に更新し、更に前記特定した前記マルチパス識
    別子と対応する前記転送パス状態ビット列に前記特定し
    た前記転送パス番号へのパケットの転送及びストリーム
    の割り当てが禁止状態であることを格納し、前記プロト
    コル終端手段よりパケットが入力された場合、前記経路
    解決処理手段より入力された前記マルチパス識別子を基
    に対応する前記動作モードを読み出し、該読み出した前
    記動作モードが障害発生状態を示している場合、前記マ
    ルチパス識別子を基に前記転送パス状態ビット列を読み
    出し、該読み出した前記転送パス状態ビット列において
    前記転送パス番号へのパケットの転送及びストリームの
    割り当てが禁止状態であるか否かを判定し、該判定の結
    果、前記転送パス番号へのパケットの転送及びストリー
    ムの割り当てが禁止状態である場合、前記マルチパス識
    別子を基に前記転送割当パス番号を読み出し、前記転送
    パス番号を前記キャッシュ転送パス番号より前記読み出
    した前記転送割当パス番号に更新し、該更新した前記転
    送パス番号と前記マルチパス識別子との組み合わせに対
    応する前記転送パスを前記出力装置選択手段に出力する
    ことを特徴とする請求項18から28のいずれかに記載
    のデータグラム中継装置。
  30. 【請求項30】 前記パス選択処理手段は、前記入力さ
    れた前記マルチパス識別子を基に前記読み出した前記動
    作モードが障害発生状態を示している場合、前記マルチ
    パス識別子を基に前記転送パス状態ビット列を読み出
    し、該読み出した前記転送パス状態ビット列においてパ
    ケットの転送及びストリームの割り当てが禁止状態とな
    っていない前記転送パス番号を特定し、該特定した前記
    転送パス番号により前記転送割当パス番号格納手段のデ
    ータ部において前記マルチパス識別子と対応する前記転
    送割当パス番号を更新することを特徴とする請求項29
    記載のデータグラム中継装置。
  31. 【請求項31】 アドレス部に前記マルチパス識別子を
    格納し、データ部に前記マルチパス識別子と対応させ
    て、該マルチパス識別子に対応する前記転送パスを1つ
    以上示す使用パスビット列を格納する使用パスビット列
    格納手段をさらに有し、 前記転送パス番号は、それぞれ異なる前記転送パスと1
    対1に対応し、更に、該対応する前記転送パスと同一の
    情報により構成され、 前記パス選択処理手段は、前記転送パス毎及び前記転送
    パス番号毎へのパケットの転送及びストリームの割り当
    てが禁止状態であるか否かを示す前記転送パス状態ビッ
    ト列を格納し、前記物理リンクより前記障害が発生した
    ことを通知する前記障害発生通知信号が入力された場
    合、該障害発生通知信号より前記障害の発生した前記物
    理リンクに対応する前記転送パスを特定し、前記転送パ
    ス状態ビット列に前記特定した前記転送パスへのパケッ
    トの転送及びストリームの割り当てが禁止状態であるこ
    とを格納し、前記プロトコル終端手段よりパケットが入
    力された場合、前記経路解決処理手段より入力された前
    記マルチパス識別子を基に対応する前記使用パスビット
    列を読み出し、該読み出した前記使用パスビット列にお
    いて使用されていることが示され、且つ、前記転送パス
    状態ビット列においてパケットの転送及びストリームの
    割り当てが禁止状態であることが示されている前記転送
    パスが存在するか否かを判定し、該判定の結果、前記使
    用パスビット列において使用されていることが示され、
    且つ、前記転送パス状態ビット列においてパケットの転
    送及びストリームの割り当てが禁止状態であることが示
    されている前記転送パスが存在する場合、前記転送パス
    状態ビット列を基に前記キャッシュテーブルアクセス手
    段より入力された前記キャッシュ転送パス番号と対応す
    る前記転送パス番号へのパケットの転送及びストリーム
    の割り当てが禁止状態であるか否かを判定し、該判定の
    結果、前記転送パス番号へのパケットの転送及びストリ
    ームの割り当てが禁止状態である場合、前記マルチパス
    識別子を基に前記転送割当パス番号を読み出し、該読み
    出した前記転送割当パス番号により前記転送パス番号を
    前記キャッシュ転送パス番号より更新し、該更新した前
    記転送パス番号を前記出力装置選択手段に出力し、 前記出力装置選択処理手段は、前記パス選択処理手段よ
    り入力された前記転送パス番号を基に前記パケットを転
    送することを特徴とする請求項18から28のいずれか
    に記載のデータグラム中継装置。
  32. 【請求項32】 前記パス選択処理手段は、前記使用パ
    スビット列において使用されていることが示され、且
    つ、前記転送パス状態ビット列においてパケットの転送
    及びストリームの割り当てが禁止状態であることが示さ
    れている前記転送パス及び前記転送パス番号が存在する
    場合、前記転送パス状態ビット列においてパケットの転
    送及びストリームの割り当てが禁止状態となっていない
    前記転送パス番号を特定し、該特定した転送パス番号に
    より前記転送割当パス番号格納手段のデータ部において
    前記マルチパス識別子と対応する前記転送割当パス番号
    を更新することを特徴とする請求項31記載のデータグ
    ラム中継装置。
  33. 【請求項33】 前記キャッシュ転送パス番号は、対応
    する前記転送パス番号を示すビットとは別のビットをさ
    らに有し、 該別のビットは、前記キャッシュテーブルアクセス手段
    より入力された前記キャッシュ転送パス番号が未登録状
    態であるか否かを示す登録状態ビットを格納し、 前記パス選択処理手段は、前記別のビットを基に前記入
    力された前記キャッシュ転送パス番号が未登録状態であ
    るか否かを判定し、該判定の結果、前記キャッシュ転送
    パス番号が未登録状態である場合、前記転送パス番号を
    前記キャッシュ転送パス番号から前記転送割当パス番号
    に更新することを特徴とする請求項18から32のいず
    れかに記載のデータグラム中継装置。
  34. 【請求項34】 前記パス選択処理手段は、予め所定の
    ビットパターンを格納し、 前記キャッシュ転送パス番号は、前記ストリーム識別子
    と前記マルチパス識別子との組み合わせに対応する前記
    転送パス番号が未登録状態である場合、前記所定のビッ
    トパターンにより構成され、 前記パス選択処理手段は、前記キャッシュテーブルアク
    セス手段より入力された前記キャッシュ転送パス番号が
    前記所定のビットパターンにより構成されているか否か
    を判別することで、前記キャッシュ転送パス番号が未登
    録状態であるか否かを判定し、該判定の結果、前記キャ
    ッシュ転送パス番号が未登録状態である場合、前記転送
    パス番号を前記キャッシュ転送パス番号から前記転送割
    当パス番号に更新することを特徴とする請求項18から
    32のいずれかに記載のデータグラム中継装置。
  35. 【請求項35】 前記パス選択処理手段は、前記転送割
    当パス番号格納手段に格納されている前記転送割当パス
    番号を更新するための前記転送パス番号を特定後、該特
    定した前記転送パス番号を更新パス番号として前記キャ
    ッシュテーブルアクセス手段に出力し、 前記キャッシュテーブルアクセス手段は、前記更新パス
    番号が入力されると、前記データ部において前記ストリ
    ーム識別子と前記マルチパス識別子との組み合わせに対
    応する前記キャッシュ転送パス番号を前記更新パス番号
    を基に更新することを特徴とする請求項18から34の
    いずれかに記載のデータグラム中継装置。
  36. 【請求項36】 前記転送禁止ビット列は、対応する前
    記マルチパス識別子で区分される前記転送パス番号の種
    類以上のビット数で構成され、 前記転送禁止ビット列を構成する各ビットはそれぞれ、
    該各ビットが前記マルチパス識別子で区分される前記転
    送パス番号と1対1で対応し、前記各ビット毎に前記対
    応する前記転送パス番号と対応する前記転送パスへのパ
    ケットの転送が禁止状態であることを格納することを特
    徴とする請求項18から35のいずれかに記載のデータ
    グラム中継装置。
  37. 【請求項37】 前記割当禁止ビット列は、対応する前
    記マルチパス識別子で区分される前記転送パス番号の種
    類以上のビット数で構成され、 前記割当禁止ビット列を構成する各ビットはそれぞれ、
    該各ビットが前記マルチパス識別子で区分される前記転
    送パス番号と1対1で対応し、前記各ビット毎に前記対
    応する前記転送パス番号と対応する前記転送パスへのス
    トリームの割り当てが禁止状態であることを格納するこ
    とを特徴とする請求項19から36のいずれかに記載の
    データグラム中継装置。
  38. 【請求項38】 前記転送パス状態ビット列は、対応す
    る前記マルチパス識別子で区分される前記転送パス番号
    の種類以上のビット数で構成され、 前記転送パス状態ビット列を構成する各ビットはそれぞ
    れ、該各ビットが前記マルチパス識別子で区分される前
    記転送パス番号と1対1で対応し、前記各ビット毎に前
    記対応する前記転送パス番号と対応する前記転送パスへ
    のパケットの転送及びストリームの割り当てが禁止状態
    であることを格納することを特徴とする請求項29、3
    0または34から37のいずれかに記載のデータグラム
    中継装置。
  39. 【請求項39】 前記転送パス状態ビット列は、前記転
    送パス番号の種類以上のビット数により構成され、 前記転送パス状態ビット列を構成する各ビットはそれぞ
    れ、該各ビットが前記転送パス及び前記転送パス番号と
    1対1で対応し、前記各ビット毎に前記対応する前記転
    送パス及び前記転送パス番号へのパケットの転送及びス
    トリームの割り当てが禁止状態であることを格納するこ
    とを特徴とする請求項31から37のいずれかに記載の
    データグラム中継装置。
  40. 【請求項40】 所定の時間以上パケットが転送されて
    いない前記転送パスに対応する前記マルチパス識別子と
    前記転送パス番号との組み合わせを検知し、該検知され
    た前記マルチパス識別子と前記転送パス番号との組み合
    わせに対応する前記キャッシュ転送パス番号格納手段の
    データ部に格納された前記キャッシュ転送パス番号を未
    登録状態とするエージング処理手段をさらに有すること
    を特徴とする請求項33から39のいずれかに記載のデ
    ータグラム中継装置。
  41. 【請求項41】 前記パス選択処理手段は、前記検知し
    た前記所定の時間以上パケットが転送されていない前記
    マルチパス識別子と前記転送パス番号との組み合わせに
    対応する前記割当ストリーム数を1減算し、該減算した
    前記割当ストリーム数と前記最大ストリーム数とを基
    に、前記転送禁止ビット列と前記割当禁止ビット列とを
    更新することを特徴とする請求項40記載のデータグラ
    ム中継装置。
  42. 【請求項42】 パケットが属するストリームに対して
    転送先経路を解決するパス選択処理工程を有し、 該パス選択処理工程は、前記パケットが属するストリー
    ムに対して前記転送先経路を解決する際に、該解決され
    る前記転送先経路へのパケットの転送が禁止状態である
    か否かを判定し、該判定の結果、前記転送先経路へのパ
    ケットの転送が禁止状態である場合、別の転送先経路を
    解決する工程を含むことを特徴とするデータグラム中継
    方法。
  43. 【請求項43】 前記パス選択処理工程は、前記転送先
    経路若しくは前記別の転送先経路を解決する際に、予め
    前記転送先経路毎に設定された負荷分散比に従って解決
    する工程を含むことを特徴とする請求項42記載のデー
    タグラム中継方法。
  44. 【請求項44】 前記パス選択処理工程は、前記転送先
    経路毎に管理している現在割り当てられているストリー
    ムの数と割り当てるストリームの最大数との比較に基づ
    き前記転送先経路へのパケットの転送が禁止状態である
    か否かを判定する工程を含むことを特徴とする請求項4
    2または43記載のデータグラム中継方法。
  45. 【請求項45】 前記パス選択処理工程は、前記現在割
    り当てられているストリームの数が前記割り当てるスト
    リームの最大数より大きい場合、前記転送先経路へのパ
    ケットの転送が禁止状態であると判定する工程を含むこ
    とを特徴とする請求項42から44のいずれかに記載の
    データグラム中継方法。
  46. 【請求項46】 前記パス選択処理工程は、前記入力さ
    れたパケットが属するストリームに対して前記別の転送
    先経路を解決する際に、該別の転送先経路へのストリー
    ムの割り当てが禁止状態であるか否かを判定する工程を
    含むことを特徴とする請求項42から45のいずれかに
    記載のデータグラム中継方法。
  47. 【請求項47】 前記パス選択処理工程は、前記入力さ
    れたパケットが属するストリームに対して前記別の転送
    先経路を解決する際に、前記転送先経路毎に管理してい
    る前記現在割り当てられているストリームの数と前記割
    り当てるストリームの最大数との比較に基づき前記別の
    転送先経路へのストリームの割り当てが禁止状態である
    か否かを判定する工程を含むことを特徴とする請求項4
    2から46のいずれかに記載のデータグラム中継方法。
  48. 【請求項48】 前記パス選択処理工程は、前記入力さ
    れたパケットが属するストリームに対して前記別の転送
    先経路を解決する際に、前記転送先経路毎に管理してい
    る前記現在割り当てられているストリームの数が、前記
    転送先経路毎に管理している前記割り当てるストリーム
    の最大数以上である場合、前記別の転送先経路へのスト
    リームの割り当てが禁止状態であると判定する工程を含
    むことを特徴とする請求項42から47のいずれかに記
    載のデータグラム中継方法。
  49. 【請求項49】 前記パス選択処理工程は、前記転送先
    経路に前記障害が発生している場合、前記障害が発生し
    ている前記転送先経路に割り当てられていたストリーム
    を前記別の転送先経路に割り当てることを特徴とする請
    求項42から48のいずれかに記載のデータグラム中継
    方法。
  50. 【請求項50】 前記パス選択処理工程は、前記別の転
    送先経路を解決する際に、前記転送先経路毎に管理して
    いる前記障害の発生を基に前記別の転送先経路を解決す
    ることを特徴とする請求項42から49のいずれかに記
    載のデータグラム中継方法。
  51. 【請求項51】 前記転送先経路は、それぞれ単一の情
    報で個々に識別するように管理されていることを特徴と
    する請求項42から50のいずれかに記載のデータグラ
    ム中継方法。
  52. 【請求項52】 前記パス選択処理工程は、前記別の転
    送先経路を解決する際に、予め設定された所定の順番に
    従って解決することを特徴とする請求項42から51の
    いずれかに記載のデータグラム中継方法。
  53. 【請求項53】 前記パス選択処理工程は、前記入力さ
    れたパケットが属するストリームに対して前記別の転送
    先経路を解決する際に、前記転送先経路毎に管理してい
    る連続して割り当てるストリームの最大数に達するまで
    連続して解決し、該解決後、更に別の転送先経路にスト
    リームを解決することを特徴とする請求項42から52
    のいずれかに記載のデータグラム中継方法。
  54. 【請求項54】 前記パス選択処理工程は、前記入力さ
    れたパケットが属するストリームに対して前記別の転送
    先経路を解決する際に、1回ごとに解決する前記転送先
    経路を替えることを特徴とする請求項42から53のい
    ずれかに記載のデータグラム中継方法。
  55. 【請求項55】 前記パス選択処理工程は、前記入力さ
    れたパケットが属するストリームに対して前記別の転送
    先経路を解決する際に、前記転送先経路毎に管理してい
    る前記現在割り当てられているストリームの数が前記転
    送先経路毎に管理している前記割り当てるストリーム最
    大数に達するまで連続して割り当て後、前記更に別の転
    送先経路を解決することを特徴とする請求項42から5
    3のいずれかに記載のデータグラム中継方法。
  56. 【請求項56】 前記パス選択処理工程は、前記入力さ
    れたパケットが属するストリームに対して前記別の転送
    先経路を解決する際に、前記予め設定された前記転送先
    経路毎の負荷分散比に対する前記現在割り当てられてい
    るストリームの数の割当率を算出し、該算出の結果、最
    も割当率が小さい前記転送先経路を前記別の転送先経路
    として解決することを特徴とする請求項42から51、
    53から55のいずれかに記載のデータグラム中継方
    法。
  57. 【請求項57】 前記パス選択処理工程は、前記入力さ
    れたパケットが属するストリームに対して前記別の転送
    先経路を解決する際に、前記転送先経路毎に管理してい
    る前記現在割り当てられているストリームの数を前記転
    送先経路毎に管理している前記割り当てるストリームの
    最大数で除算した値が最小となる前記転送先経路を前記
    別の転送先経路として解決することを特徴とする請求項
    42から51、53から56のいずれかに記載のデータ
    グラム中継方法。
  58. 【請求項58】 前記パス選択処理工程は、所定の時間
    以上パケットが到達しない前記ストリームに対して、該
    ストリームと前記転送先経路との対応を棄却することを
    特徴とする請求項42から57のいずれかに記載のデー
    タグラム中継方法。
  59. 【請求項59】 入力されたパケットのヘッダ情報より
    転送先経路を決定するための宛先アドレス情報を抽出す
    る宛先アドレス抽出工程と、 前記入力されたパケットのヘッダ情報より集約されたフ
    ローを識別するためのストリーム識別子を算出するスト
    リーム識別子算出工程と、 前記宛先アドレス情報を基に、前記転送先経路となる転
    送パス、若しくは、複数の転送先経路を一意に識別する
    ためのマルチパス識別子を解決する経路解決処理工程
    と、 前記ストリーム識別子と前記マルチパス識別子との組み
    合わせを基に、アドレス部に前記ストリーム識別子と前
    記マルチパス識別子とを格納し、データ部に前記ストリ
    ーム識別子と前記マルチパス識別子との組み合わせと対
    応させて、前記転送パスに対応する転送パス番号をキャ
    ッシュ転送パス番号として格納するキャッシュ転送パス
    番号格納手段より、対応する前記キャッシュ転送パス番
    号を読み出すキャッシュテーブルアクセス工程と、 前記マルチパス識別子と前記キャッシュ転送パス番号を
    基に、アドレス部に前記マルチパス識別子と前記転送パ
    ス番号とを格納し、データ部に前記マルチパス識別子と
    前記転送パス番号との組み合わせと対応させて前記転送
    パスを格納する転送パス格納手段より前記転送先経路と
    なる前記転送パスを解決するパス選択処理工程と、 前記転送パスに前記パケットを転送する出力装置選択工
    程と、を有し、 前記パス選択処理工程は、前記キャッシュ転送パス番号
    を前記転送パス番号とし、更に、前記マルチパス識別子
    を基に、アドレス部に前記マルチパス識別子を格納し、
    データ部に前記マルチパス識別子と対応させて、前記転
    送パス番号毎に、該転送パス番号と前記マルチパス識別
    子との組み合わせに対応する前記転送パスへのパケット
    の転送が禁止状態であるか否かを示す転送禁止ビット列
    を格納する転送禁止ビット列格納手段より前記転送禁止
    ビット列を読み出し、該読み出した前記転送禁止ビット
    列を基に前記転送パス番号と前記マルチパス識別子との
    組み合わせに対応する前記転送パスへのパケットの転送
    が禁止状態であるか否かを判定し、該判定の結果、前記
    転送パスへのパケットの転送が禁止状態である場合、前
    記マルチパス識別子を基に、アドレス部に前記マルチパ
    ス識別子を格納し、データ部に前記マルチパス識別子と
    対応させて、前記転送パスに対応する前記転送パス番号
    を転送割当パス番号として格納する転送割当パス番号格
    納手段より前記転送割当パス番号を読み出し、前記転送
    パス番号を前記キャッシュ転送パス番号から前記読み出
    した前記転送割当パス番号に更新する工程を含むことを
    特徴とするデータグラム中継方法。
  60. 【請求項60】 前記パス選択処理工程は、前記転送パ
    ス番号を前記キャッシュ転送パス番号から前記転送割当
    パス番号に更新した場合、前記マルチパス識別子を基
    に、アドレス部に前記マルチパス識別子を格納し、デー
    タ部に前記マルチパス識別子と対応させて、前記転送パ
    ス番号毎に、該転送パス番号と前記マルチパス識別子と
    の組み合わせに対応する前記転送パスへのストリームの
    割り当てが禁止状態であるか否かを示す割当禁止ビット
    列を格納する割当禁止ビット列格納手段より前記割当禁
    止ビット列を読み出し、該読み出した前記割当禁止ビッ
    ト列においてストリームの割り当てが禁止状態と示され
    ていない前記転送パス番号を特定し、該特定した前記転
    送パス番号により、前記転送割当パス番号格納手段のデ
    ータ部において前記マルチパス識別子と対応する前記転
    送割当パス番号を更新する工程を含むことを特徴とする
    請求項59記載のデータグラム中継方法。
  61. 【請求項61】 前記パス選択処理工程は、前記マルチ
    パス識別子と前記キャッシュ転送パス番号を基とした前
    記転送パス番号との組み合わせを基に、アドレス部に前
    記マルチパス識別子と前記転送パス番号とを格納し、デ
    ータ部に前記マルチパス識別子と前記転送パス番号との
    組み合わせと対応させて、前記転送パス番号に現在割り
    当てられているストリームの数を示す割当ストリーム数
    を格納する割当ストリーム数格納手段、及びアドレス部
    に前記マルチパス識別子と前記転送パス番号とを格納
    し、データ部に前記マルチパス識別子と前記転送パス番
    号との組み合わせと対応させて、前記転送パス番号に割
    り当てるストリームの最大数を示す最大ストリーム数を
    格納する最大ストリーム数格納手段より前記割当ストリ
    ーム数と前記最大ストリーム数とを読み出し、該読み出
    した前記割当ストリーム数と前記最大ストリーム数とを
    比較し、該比較の結果、前記割当ストリーム数が前記最
    大ストリーム数より大きい場合、前記転送禁止ビット列
    に前記マルチパス識別子と前記転送パス番号との組み合
    わせに対応する前記転送パスへのパケットの転送が禁止
    状態であることを格納し、また、前記割当ストリーム数
    と前記最大ストリーム数との前記比較の結果、前記割当
    ストリーム数が前記最大ストリーム数以下である場合、
    前記転送禁止ビット列に前記マルチパス識別子と前記転
    送パス番号との組み合わせに対応する前記転送パスへの
    パケットの転送が許可状態であることを格納する工程を
    含むことを特徴とする請求項59または60記載のデー
    タグラム中継方法。
  62. 【請求項62】 パス選択処理工程は、前記割当ストリ
    ーム数と前記最大ストリーム数との前記比較の結果、前
    記割当ストリーム数が前記最大ストリーム数以上である
    場合、前記割当禁止ビット列に前記マルチパス識別子と
    前記転送パス番号との組み合わせに対応する前記転送パ
    スへのストリームの割り当てが禁止状態であることを格
    納し、また、前記割当ストリーム数と前記最大ストリー
    ム数との前記比較の結果、前記割当ストリーム数が前記
    最大ストリーム数より小さい場合、前記割当禁止ビット
    列に前記マルチパス識別子と前記転送パス番号との組み
    合わせに対応する前記転送パスへのストリームの割り当
    てが許可状態であることを格納する工程を含むことを特
    徴とする請求項59から61記載のデータグラム中継方
    法。
  63. 【請求項63】 前記パス選択処理工程は、前記転送パ
    ス番号を前記キャッシュ転送パス番号から前記転送割当
    パス番号に更新した場合、前記キャッシュ転送パス番号
    に対応する前記転送パス番号と前記マルチパス識別子と
    の組み合わせに対応する前記割当ストリーム数を1減算
    し、更に、前記更新後の前記転送パス番号と前記マルチ
    パス識別子との組み合わせに対応する前記割当ストリー
    ム数を1加算し、前記減算された割当ストリーム数及び
    前記加算された割当ストリーム数と前記最大ストリーム
    数との比較を行い、該比較の結果を基に、前記転送禁止
    ビット列と前記割当禁止ビット列とを更新し、該更新さ
    れた前記転送禁止ビット列と前記割当禁止ビット列とを
    基に、前記転送割当パス番号格納手段に格納されている
    前記転送割当パス番号を更新するための前記転送パス番
    号を特定する工程を含むことを特徴とする請求項61ま
    たは62記載のデータグラム中継方法。
  64. 【請求項64】 前記パス選択処理工程は、前記割当禁
    止ビット列を基にストリームの割り当てが禁止状態と示
    されていない前記転送パス番号を特定する際に、開始の
    値を前記転送パス番号を更新した前記転送割当パス番号
    の値の次の値とし、以降、順次対応する前記転送パス番
    号と前記マルチパス識別子との組み合わせに対応する前
    記転送パスへのストリームの割り当てが前記割当禁止ビ
    ット列において許可状態とされているか否かを判定し、
    更に、該判定において、判定の対象となる値が前記転送
    パス番号の最大値となった場合、次に判定の対象とする
    値を前記転送パス番号の最小の値として、以降、順次対
    応する前記転送パス番号と前記マルチパス識別子との組
    み合わせに対応する前記転送パスへのストリームの割り
    当てが前記割当禁止ビット列において許可状態とされて
    いるか否かを判定する工程を含むことを特徴とする請求
    項60から63のいずれかに記載のデータグラム中継方
    法。
  65. 【請求項65】 前記パス選択処理工程は、前記判定の
    対象となる値が前記転送パス番号を更新した前記転送割
    当パス番号の値と同一の値となった場合、前記転送割当
    パス番号格納手段における前記マルチパス識別子と対応
    する前記転送割当パス番号を更新するための前記転送パ
    ス番号を前記開始の値と対応する転送パス番号にする工
    程を含むことを特徴とする請求項64記載のデータグラ
    ム中継方法。
  66. 【請求項66】 前記パス選択処理工程は、前記転送割
    当パス番号を基にストリームの割り当てが禁止状態とな
    っていない前記転送パス番号を特定する際に、前記マル
    チパス識別子を基に前記転送パス番号毎に前記割当スト
    リーム数と前記最大ストリーム数とを読み出し、該読み
    出した前記割当ストリーム数を前記最大ストリーム数で
    除算することにより前記転送パス番号毎に割当率を求
    め、該割当率が最も小さい前記転送パス番号により前記
    転送割当パス番号格納手段に格納された前記転送割当パ
    ス番号を更新する工程を含むことを特徴とする請求項6
    1から63のいずれかに記載のデータグラム中継方法。
  67. 【請求項67】 前記パス選択処理工程は、前記転送割
    当パス番号格納手段から読み出した前記転送割当パス番
    号により前記転送パス番号を更新後、前記入力された前
    記マルチパス識別子を基に、アドレス部に前記マルチパ
    ス識別子を格納し、データ部に前記マルチパス識別子と
    対応させて、前記転送パス番号に現在までに連続して割
    り当てたストリームの数を示す連続割当数を格納する連
    続割当数格納手段より対応する前記連続割当数を1加算
    し、該加算した前記連続割当数と、前記マルチパス識別
    子を基に、アドレス部に前記マルチパス識別子と前記転
    送パス番号とを格納し、データ部に前記マルチパス識別
    子と前記転送パス番号との組み合わせと対応させて、前
    記転送パス番号に連続して割り当てるストリームの最大
    数を示す最大連続割当数を格納する最大連続割当数格納
    手段より読み出した前記最大連続割当数とを比較し、該
    比較の結果、前記連続割当数が前記最大連続割当数以上
    である場合、前記マルチパス識別子と対応する前記割当
    禁止ビット列においてストリームの割り当てが禁止状態
    となっていない前記転送パス番号を特定し、該特定した
    前記転送パス番号により前記転送割当パス番号格納手段
    のデータ部において前記マルチパス識別子と対応する前
    記転送割当パス番号を更新する工程を含むことを特徴と
    する請求項60から66のいずれかに記載のデータグラ
    ム中継方法。
  68. 【請求項68】 前記パス選択処理工程は、前記転送割
    当パス番号格納手段より読み出した前記転送割当パス番
    号により、前記転送パス番号を前記キャッシュ転送パス
    番号から更新する度に、前記転送割当パス番号格納手段
    のデータ部において前記マルチパス識別子と対応する前
    記転送割当パス番号を更新することを特徴とする請求項
    60から66のいずれかに記載のデータグラム中継方
    法。
  69. 【請求項69】 前記パス選択処理工程は、前記転送割
    当パス番号格納手段に格納された前記転送割当パス番号
    に対応する前記割当ストリーム数が前記最大ストリーム
    数に達した場合、前記転送割当パス番号格納手段のデー
    タ部において前記マルチパス識別子に対応する前記転送
    割当パス番号を更新することを特徴とする請求項61か
    ら66のいずれかに記載のデータグラム中継方法。
  70. 【請求項70】 前記パス選択処理工程は、前記物理リ
    ンクより前記障害が発生したことを通知する障害発生通
    知信号が入力された場合、該障害発生通知信号より前記
    障害が発生した前記物理リンクに対応する前記転送パス
    を識別するための前記チャネル識別子を基に、アドレス
    部に前記転送パスと1対1で対応するチャネル識別子を
    格納し、データ部に前記チャネル識別子と対応させて、
    前記マルチパス識別子と前記転送パス番号とを格納する
    チャネル識別子格納手段より対応する前記マルチパス識
    別子と前記転送パス番号とを特定し、該特定した前記マ
    ルチパス識別子を基に、アドレス部に前記マルチパス識
    別子を格納し、データ部に前記マルチパス識別子と対応
    させて、前記転送パスと対応する物理リンク上に障害が
    発生しているか否かを示す動作モードを格納する動作モ
    ード格納手段において対応する前記動作モードを障害発
    生状態に更新し、更に前記特定した前記マルチパス識別
    子を基に、アドレス部に前記マルチパス識別子を格納
    し、データ部に前記マルチパス識別子と対応させて、前
    記転送パス番号毎に対応する前記転送パスへのパケット
    の転送及びストリームの割り当てが前記障害の発生によ
    り禁止状態となっているか否かを示す転送パス状態ビッ
    ト列を格納する転送パス状態ビット列格納手段において
    対応する前記転送パス状態ビット列に前記特定した前記
    転送パス番号へのパケットの転送及びストリームの割り
    当てが禁止状態であること格納し、前記プロトコル終端
    手段よりパケットが入力された場合、前記経路解決処理
    手段より入力された前記マルチパス識別子を基に対応す
    る前記動作モードを読み出し、該読み出した前記動作モ
    ードが障害発生状態を示している場合、前記マルチパス
    識別子を基に前記転送パス状態ビット列を読み出し、該
    読み出した前記転送パス状態ビット列において前記転送
    パス番号へのパケットの転送及びストリームの割り当て
    が禁止状態であるか否かを判定し、該判定の結果、前記
    転送パス番号へのパケットの転送及びストリームの割り
    当てが禁止状態である場合、前記マルチパス識別子を基
    に前記転送割当パス番号を読み出し、前記転送パス番号
    を前記キャッシュ転送パス番号より前記読み出した前記
    転送割当パス番号に更新する工程を含むことを特徴とす
    る請求項59から69のいずれかに記載のデータグラム
    中継方法。
  71. 【請求項71】 前記パス選択処理工程は、前記マルチ
    パス識別子を基に前記読み出した前記動作モードが障害
    発生状態を示している場合、前記マルチパス識別子を基
    に前記転送パス状態ビット列を読み出し、該読み出した
    前記転送パス状態ビット列においてパケットの転送及び
    ストリームの割り当てが禁止状態となっていない前記転
    送パス番号を特定し、該特定した前記転送パス番号によ
    り前記転送割当パス番号格納手段のデータ部において前
    記マルチパス識別子と対応する前記転送割当パス番号を
    更新する工程を含むことを特徴とする請求項70記載の
    データグラム中継方法。
  72. 【請求項72】 前記転送パス番号は、それぞれ異なる
    前記転送パスと1対1に対応し、更に、該対応する前記
    転送パスと同一の情報により構成され、前記パス選択処
    理工程は、前記物理リンクより前記障害が発生したこと
    を通知する前記障害発生通知信号が入力された場合、該
    障害発生通知信号より前記障害の発生した前記物理リン
    クに対応する前記転送パスを特定し、格納している前記
    転送パス毎及び前記転送パス番号毎へのパケットの転送
    及びストリームの割り当てが禁止状態であるか否かを示
    す前記転送パス状態ビット列に前記特定した前記転送パ
    スへのパケットの転送及びストリームの割り当てが禁止
    状態であること格納し、前記プロトコル終端手段よりパ
    ケットが入力された場合、前記経路解決処理手段より入
    力された前記マルチパス識別子を基に、アドレス部に前
    記マルチパス識別子を格納し、データ部に前記マルチパ
    ス識別子と対応させて、該マルチパス識別子に対応する
    前記転送パスを1つ以上示す使用パスビット列を格納す
    る使用パスビット列格納手段より対応する前記使用パス
    ビット列を読み出し、該読み出した前記使用パスビット
    列において使用されていることが示され、且つ、前記転
    送パス状態ビット列においてパケットの転送及びストリ
    ームの割り当てが禁止状態であることが示されている前
    記転送パスが存在するか否かを判定し、該判定の結果、
    前記使用パスビット列において使用されていることが示
    され、且つ、前記転送パス状態ビット列においてパケッ
    トの転送及びストリームの割り当てが禁止状態であるこ
    とが示されている前記転送パスが存在する場合、前記転
    送パス状態ビット列を基に前記キャッシュテーブルアク
    セス手段より入力された前記キャッシュ転送パス番号と
    対応する前記転送パス番号へのパケットの転送及びスト
    リームの割り当てが禁止状態であるか否かを判定し、該
    判定の結果、前記転送パス番号へのパケットの転送及び
    ストリームの割り当てが禁止状態である場合、前記マル
    チパス識別子を基に前記転送割当パス番号を読み出し、
    該読み出した前記転送割当パス番号により前記転送パス
    番号を前記キャッシュ転送パス番号より更新する工程を
    含むことを特徴とする請求項59から69のいずれかに
    記載のデータグラム中継方法。
  73. 【請求項73】 前記パス選択処理工程は、前記使用パ
    スビット列において使用されていることが示され、且
    つ、前記転送パス状態ビット列においてパケットの転送
    及びストリームの割り当てが禁止状態であることが示さ
    れている前記転送パス及び前記転送パス番号が存在する
    場合、前記転送パス状態ビット列においてパケットの転
    送及びストリームの割り当てが禁止状態となっていない
    前記転送パス番号を特定し、該特定した転送パス番号に
    より前記転送割当パス番号格納手段のデータ部において
    前記マルチパス識別子と対応する前記転送割当パス番号
    を更新する工程を含むことを特徴とする請求項72記載
    のデータグラム中継方法。
  74. 【請求項74】 前記キャッシュ転送パス番号は、対応
    する前記転送パス番号を示すビットとは別のビットをさ
    らに有し、 該別のビットは、前記キャッシュテーブルアクセス手段
    より入力された前記キャッシュ転送パス番号が未登録状
    態であるか否かを示す登録状態ビットを格納し、 前記パス選択処理工程は、前記別のビットを基に前記入
    力された前記キャッシュ転送パス番号が未登録状態であ
    るか否かを判定し、該判定の結果、前記キャッシュ転送
    パス番号が未登録状態である場合、前記転送パス番号を
    前記キャッシュ転送パス番号から前記転送割当パス番号
    に更新することを特徴とする請求項59から73のいず
    れかに記載のデータグラム中継方法。
  75. 【請求項75】 前記キャッシュ転送パス番号は、前記
    ストリーム識別子と前記マルチパス識別子との組み合わ
    せに対応する前記転送パス番号が未登録状態である場
    合、前記所定のビットパターンにより構成され、 前記パス選択処理手段は、前記転送パス番号とした前記
    キャッシュ転送パス番号が、予め格納している前記所定
    のビットパターンにより構成されているか否かを判別す
    ることで、前記キャッシュ転送パス番号が未登録状態で
    あるか否かを判定し、該判定の結果、前記キャッシュ転
    送パス番号が未登録状態である場合、前記転送パス番号
    を前記キャッシュ転送パス番号から前記転送割当パス番
    号に更新することを特徴とする請求項59から73のい
    ずれかに記載のデータグラム中継方法。
  76. 【請求項76】 前記パス選択処理工程は、前記転送割
    当パス番号格納手段に格納されている前記転送割当パス
    番号を更新するための前記転送パス番号を特定後、該特
    定した前記転送パス番号を基に、前記キャッシュ転送パ
    ス番号格納手段の前記データ部において前記ストリーム
    識別子と前記マルチパス識別子との組み合わせに対応す
    る前記キャッシュ転送パス番号を更新することを特徴と
    する請求項59から75のいずれかに記載のデータグラ
    ム中継方法。
  77. 【請求項77】 前記転送禁止ビット列は、対応する前
    記マルチパス識別子で区分される前記転送パス番号の種
    類以上のビット数で構成され、 前記転送禁止ビット列を構成する各ビットはそれぞれ、
    該各ビットが前記マルチパス識別子で区分される前記転
    送パス番号と1対1で対応し、前記各ビット毎に前記対
    応する前記転送パス番号と対応する前記転送パスへのパ
    ケットの転送が禁止状態であることを格納することを特
    徴とする請求項59から76のいずれかに記載のデータ
    グラム中継方法。
  78. 【請求項78】 前記割当禁止ビット列は、対応する前
    記マルチパス識別子で区分される前記転送パス番号の種
    類以上のビット数で構成され、 前記割当禁止ビット列を構成する各ビットはそれぞれ、
    該各ビットが前記マルチパス識別子で区分される前記転
    送パス番号と1対1で対応し、前記各ビット毎に前記対
    応する前記転送パス番号と対応する前記転送パスへのス
    トリームの割り当てが禁止状態であることを格納するこ
    とを特徴とする請求項60から77のいずれかに記載の
    データグラム中継方法。
  79. 【請求項79】 前記転送パス状態ビット列は、対応す
    る前記マルチパス識別子で区分される前記転送パス番号
    の種類以上のビット数で構成され、 前記転送パス状態ビット列を構成する各ビットはそれぞ
    れ、該各ビットが前記マルチパス識別子で区分される前
    記転送パス番号と1対1で対応し、前記各ビット毎に前
    記対応する前記転送パス番号と対応する前記転送パスへ
    のパケットの転送及びストリームの割り当てが禁止状態
    であることを格納することを特徴とする請求項70、7
    1または75から78のいずれかに記載のデータグラム
    中継方法。
  80. 【請求項80】 前記転送パス状態ビット列は、前記転
    送パス番号の種類以上のビット数により構成され、 前記転送パス状態ビット列を構成する各ビットはそれぞ
    れ、該各ビットが前記転送パス及び前記転送パス番号と
    1対1で対応し、前記各ビット毎に前記対応する前記転
    送パス及び前記転送パス番号へのパケットの転送及びス
    トリームの割り当てが禁止状態であることを格納するこ
    とを特徴とする請求項72から78のいずれかに記載の
    データグラム中継方法。
  81. 【請求項81】 所定の時間以上パケットが転送されて
    いない前記転送パスに対応する前記マルチパス識別子と
    前記転送パス番号との組み合わせを検知し、該検知され
    た前記マルチパス識別子と前記転送パス番号との組み合
    わせに対応する前記キャッシュ転送パス番号格納手段の
    データ部に格納された前記キャッシュ転送パス番号を未
    登録状態とするエージング処理工程をさらに有すること
    を特徴とする請求項74から80のいずれかに記載のデ
    ータグラム中継方法。
  82. 【請求項82】 前記パス選択処理工程は、前記検知し
    た前記所定の時間以上パケットが転送されていない前記
    マルチパス識別子と前記転送パス番号との組み合わせに
    対応する前記割当ストリーム数を1減算し、該減算した
    前記割当ストリーム数と前記最大ストリーム数とを基
    に、前記転送禁止ビット列と前記割当禁止ビット列とを
    更新する工程を含むことを特徴とする請求項81記載の
    データグラム中継方法。
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