JP3577348B2 - 可変長データ交換機及び同可変長データ交換機に収容された可変長データ端末 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、フレームリレーネットワーク等高速通信により輻輳に陥りやすい通信システムにおいて用いて好適な、可変長データ交換機及び同可変長データ交換機に収容された可変長データ端末に関する。
【0003】
【従来の技術】
近年のISDN(Integrated Services Digital Network )技術の導入,あるいはITU−Tによる勧告に伴い、データ通信方式として、可変長のデータ通信を行なうフレームリレー通信方式やパケット交換方式を用いた技術開発が活発に行なわれている。
【0004】
ここで、一般的なパケット交換方式においては、端末装置はX.25プロトコル,中継回線はX.75プロトコルやデータグラム制御にて、それぞれ、エラー検出時等において順序補正や再送制御が行なわれている。また、比較的低速な通信であるため、各端末回線へのネットワークのリソースの分配は、ネットワークの構築時のみに考慮して固定的に設計していた。
【0005】
また、フレームリレー通信方式を採用するネットワーク(フレームリレーネットワーク)においては、パケットネットワークのX.25/X.75プロトコルに比して、端末からの再送を期待してフレーム廃棄を許容する点と、順序補正をせず、逆転時はフレーム廃棄を行なう点が異なる。
これにより、フレームリレーネットワークにおいては、スループットの高速化により高速通信が可能になる反面、輻輳に陥りやすい。このため、常に通信のネットワークに対する負荷の状態を認識し、負荷の分散及び輻輳発生時に自動的に最適な迂回路を確保する必要がある。
【0006】
例えば、図41は一般的な迂回路を設けたフレームリレーネットワークを示す図であるが、この図41において、101,102はフレームリレー端末、100はノード103Aから103Cにより構成されるフレームリレーネットワークであり、フレームリレー端末101及びフレームリレー端末102間においてはこのフレームリレーネットワーク100を介してフレーム転送が行なわれるようになっている。
【0007】
ここで、フレームリレーネットワーク100において、ノード103Aは、ノード103Bと方路104aとして接続される一方、ノード103Cと方路104bとして接続され、ノード103Bはノード103Cと方路104cとして接続されている。
また、フレームリレー端末101からフレームリレー端末102に対してフレームを送信するに当たっては、このフレームリレー端末101を収容するノード103Aは、例えば、図42に示すような宛て先ノードに応じて2種類の方路が決定されたルーティングテーブル105をそなえている。
【0008】
即ち、フレームリレー端末101からフレームリレー端末102に対してフレームを送信する場合においては、まず、ノード103Aではルーティングテーブル105に基づいて、宛て先ノードとしてのノード103Cの第1方路104bを選択する。
ここで、第1方路104bに輻輳が発生すると、第2方路104aが選択される一方、第1方路104bの輻輳が解除されると第2方路104aからもとの第1方路104bに切り戻され、フレーム転送が行なわれるようになっている。
【0009】
ところで、図43における一般的なフレームリレー通信システムにおいては、フレームリレー交換機103の送信側に、高速(1.5Mbps)のフレームリレー端末101と低速(19.2Kbps)のX.25端末105を収容されている。
この図43に示すフレームリレー通信システムにおいては、X.25系通信を許容し、X.25端末105からのパケットをフレームリレー中継線106を介して高速化することが行なわれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の図41における一般的なフレームリレーネットワークにおいては、第1方路104bと第2方路104aが輻輳の発生/解除により交互に選択され、着ノード103Cにおいてはフレームリレー端末101からの本来のフレーム順序が逆転する場合があり、順序が逆転したフレームは着ノード103Cにてフレーム廃棄が行なわれるので、フレーム転送の効率化ひいては転送速度の向上のための輻輳発生の抑制、または、輻輳発生時のフレーム廃棄の抑制が十分でないという課題がある。
【0011】
また、図43に示すフレームリレー通信システムにおいては、加入者回線が高速なフレームリレー端末からの通信の負荷の大きさは、フレームリレー中継線の送信キュー107がX.25系とフレームリレー系で区別されていないので、X.25端末105によるX.25(パケット)通信の遅延に大きく影響を与える。
【0012】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、フレームリレーネットワークにおいて、輻輳発生の抑制、または、輻輳発生時のフレーム廃棄の抑制することができる可変長データ交換機及び同可変長データ交換機に収容された可変長データ端末を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
図1は第1の発明の原理ブロック図であり、この図1において、7は可変長データ交換機であり、この可変長データ交換機7は、複数の可変長データ端末1を端末回線2を介して収容するとともに、中継系においてデータを所定の転送先へ転送しうる標準中継線3と、標準中継線3で転送すべきデータを所定の転送先へ迂回して転送するバックアップ中継線4とが接続され、中継回線制御手段5と輻輳状態検出手段6とをそなえている。
【0014】
また、中継回線制御手段5は、端末回線2からの転送すべきデータを、標準中継線3又はバックアップ中継線4のいずれかを選択して転送するものであり、輻輳状態検出手段6は、標準中継線3における輻輳状態を検出するものである。
さらに、中継回線制御手段5は、輻輳状態検出手段6からの検出情報に基づき、転送すべきデータをバックアップ中継線4を用いて迂回転送するように制御する第1迂回制御手段5−1をそなえている。
【0015】
また、可変長データ交換機7は、端末回線2毎に設定されたデータリンク識別情報に優先順位を設定する迂回優先順位設定手段をそなえ、第1迂回制御手段5−1によるバックアップ中継線4への迂回制御を、迂回優先順位設定手段にて設定された優先順位に基づいて行なうように構成することができる。
さらに、複数の可変長データ端末1を少なくとも1つ以上のグループに構成し、迂回優先順位設定手段が、グループの端末回線2毎に設定されたデータリンク識別情報に対して優先順位を設定するように構成することもできる。
【0016】
また、バックアップ中継線4が複数接続されるとともに、中継回線制御手段5が、輻輳状態検出手段6からの検出情報に基づき、使用中の標準中継線3で転送すべきデータを、複数のバックアップ中継線4へ段階的に迂回させる第2迂回制御手段をそなえてもよい。
この場合においては、回線使用率を監視する回線使用率監視手段をそなえ、中継回線制御手段5は、輻輳状態検出手段6から標準中継線3の輻輳状態が解除されたことが検出されると、回線使用率監視手段からの回線使用率情報に基づき、回線使用率が所定値よりも小さい場合は、もとの標準中継線3に順次切り戻してデータ転送する切り戻し転送手段をそなえることもできる一方、輻輳状態検出手段6からの検出情報に基づいて、標準中継線3が輻輳状態に近づいたと判定された場合は、端末回線2で定義された認定情報速度を可変とする認定情報速度可変手段をそなえることもできる。
【0017】
さらに、可変長データ交換機7は、中継系におけるフロー制御を行なうためのフローパラメータを設定するフローパラメータ設定手段と、フローパラメータ設定手段にてフローパラメータが変更されると、変更されたフローパラメータを可変長データ端末1に通知するフローパラメータ通知手段とをそなえることもできる。
【0018】
また、図2は第2の発明の原理ブロック図であり、この図2において、8は可変長データ交換機であり、この可変長データ交換機8は、複数の可変長データ端末1を端末回線2を介して収容するとともに、中継系においてデータを所定の転送先へ転送しうる複数の標準中継線3と、標準中継線3で転送すべきデータを所定の転送先へ迂回して転送するバックアップ中継線4とが接続されており、データリンク識別情報設定手段9と輻輳状態検出手段6とをそなえている。
【0019】
ここで、データリンク識別情報設定手段9は、複数の標準中継線3に、端末回線2毎に設定されたデータリンク識別情報に対応するデータリンク識別情報を設定するものであり、輻輳状態検出手段6は、標準中継線3における輻輳状態を検出するものである。
さらに、10は中継回線制御手段であり、この中継回線制御手段10は、端末回線2からの転送すべきデータを、データリンク識別情報で対応付けられた標準中継線3を用いて転送するように制御する一方、輻輳状態検出手段6からの検出情報に基づいて、標準中継線3に輻輳が生じたことが検出されると、他のデータリンク識別情報が設定された標準中継線3を用いてデータを転送するように制御するものである。
【0020】
また、上述の図1又は図2に示す可変長データ交換機において、回線使用率を監視する回線使用率監視手段をそなえるとともに、中継回線制御手段5,10が、輻輳状態検出手段6から標準中継線3の輻輳状態が解除されたことが検出されると、回線使用率監視手段からの回線使用率情報に基づき、回線使用率が所定値よりも小さい場合は、もとの標準中継線3に切り戻してデータ転送する切り戻し転送手段をそなえることができる。
【0021】
さらに、図2に示す可変長データ交換機8においては、回線使用率を監視する回線使用率監視手段をそなえるとともに、標準中継線3に輻輳が生じたことが検出されると、中継回線制御手段10が、回線使用率監視手段からの回線使用率情報に基づいて、最も回線使用率の低い標準中継線3を用いてデータを転送制御するように構成することもできる。
【0022】
また、図1又は図2に示す可変長データ交換機において、標準中継線3が、パケット系の帯域とフレームリレー系の帯域とに分けて通信を行なうように構成することができ、この場合においては、パケット系及びフレームリレー系の送信キューを監視する送信キュー監視手段をそなえ、中継回線制御手段5が、送信キュー監視手段からの送信キュー監視情報に基づいて、パケット系の帯域とフレームリレー系の帯域との比率を変更する帯域比率変更手段をそなえることができる。
【0023】
なお、上述の送信キュー監視手段からの送信キュー監視情報が、送信キューの輻輳情報や送信キューの遅延情報とすることができる。
さらに、可変長データ交換機7に接続された可変長データ端末1は、フローパラメータ通知手段から通知されたフローパラメータに応じて、フロー制御を行なうフロー制御手段をそなえることができる。
【0026】
【作用】
上述の図1に示す本発明の可変長データ交換機では、中継回線制御手段5において、端末回線2からの転送すべきデータを、標準中継線3又はバックアップ中継線4のいずれかを選択して転送することにより、可変長データ端末1からのデータは所定の転送先へ転送される。
【0027】
さらに、輻輳状態検出手段6では、標準中継線3における輻輳状態を検出し、中継回線制御手段5の第1迂回制御手段5−1においては、輻輳状態検出手段6からの検出情報に基づき、転送すべきデータをバックアップ中継線4を用いて迂回転送するように制御する。
また、迂回優先順位設定手段では、端末回線2毎に設定されたデータリンク識別情報に優先順位を設定し、第1迂回制御手段5−1において、迂回優先順位設定手段にて設定された優先順位に基づいてバックアップ中継線4への迂回制御を行なうことができる。
【0028】
さらに、複数の可変長データ端末1を少なくとも1つ以上のグループに構成した場合は、迂回優先順位設定手段では、グループの端末回線2毎に設定されたデータリンク識別情報に対して優先順位を設定することができる。
また、中継回線制御手段5の第2迂回制御手段では、輻輳状態検出手段6からの検出情報に基づき、使用中の標準中継線3で転送すべきデータを、複数のバックアップ中継線4へ段階的に迂回させることができる。
【0029】
この場合においては、回線使用率監視手段において回線使用率を監視し、中継回線制御手段5の切り戻し転送手段は、輻輳状態検出手段6において標準中継線3の輻輳状態が解除されたことが検出されると、回線使用率監視手段からの回線使用率情報に基づき、回線使用率が所定値よりも小さい場合は、もとの標準中継線3に順次切り戻してデータ転送することができる。
【0030】
また、認定情報可変手段において、輻輳状態検出手段6からの検出情報に基づいて、標準中継線3が輻輳状態に近づいたと判定された場合は、端末回線2で定義された認定情報速度を可変とすることができる。
さらに、フローパラメータ設定手段により、中継系におけるフロー制御を行なうためのフローパラメータが変更されると、フローパラメータ通知手段により、変更されたフローパラメータを可変長データ端末1に通知することができる。
【0031】
また、図2に示す本発明の可変長データ交換機では、データリンク識別情報設定手段9において、複数の標準中継線3に、端末回線2毎に設定されたデータリンク識別情報に対応するデータリンク識別情報を設定し、輻輳状態検出手段6では標準中継線3における輻輳状態を検出する。
さらに、中継回線制御手段10では、端末回線2からの転送すべきデータを、データリンク識別情報で対応付けられた標準中継線3を用いて転送するように制御する一方、輻輳状態検出手段6からの検出情報に基づいて、標準中継線3に輻輳が生じたことが検出されると、他のデータリンク識別情報が設定された標準中継線3を用いてデータを転送するように制御する。
【0032】
また、上述の図1又は図2に示す本発明の可変長データ交換機において、回線使用率監視手段において回線使用率を監視することにより、中継回線制御手段5,10の切り戻し転送手段では、輻輳状態検出手段6から標準中継線3の輻輳状態が解除されたことが検出されると、回線使用率監視手段からの回線使用率情報に基づき、回線使用率が所定値よりも小さい場合は、もとの標準中継線3に切り戻してデータ転送することができる。
【0033】
さらに、図2に示す可変長データ交換機8においては、回線使用率監視手段において回線使用率を監視することにより、標準中継線3に輻輳が生じたことが検出されると、中継回線制御手段10が、回線使用率監視手段からの回線使用率情報に基づいて、最も回線使用率の低い標準中継線3を用いてデータを転送制御することができる。
【0034】
また、図1又は図2に示す可変長データ交換機において、標準中継線3が、パケット系の帯域とフレームリレー系の帯域とに分けて通信を行なうことができ、この場合においては、送信キュー監視手段においてパケット系及びフレームリレー系の送信キューを監視し、中継回線制御手段5の帯域比率変更手段において、送信キュー監視手段からの送信キュー監視情報に基づいて、パケット系の帯域とフレームリレー系の帯域との比率を変更することもできる。
【0035】
なお、上述の送信キュー監視手段からの送信キュー監視情報が、送信キューの輻輳情報や送信キューの遅延情報とすることができる。
さらに、可変長データ交換機7に接続された可変長データ端末1では、フロー制御手段により、フローパラメータ通知手段から通知されたフローパラメータに応じて、フロー制御を行なう。
【0038】
【実施例】
(a)本発明の一実施例に適用されるフレームリレー通信システムの説明
図3は本発明の第1実施例にかかる可変長データ通信システムとしてのフレームリレー通信システムを示すブロック図であるが、この図3において、17aは送信側ノード(送信側可変長データ交換機)であり、この送信側ノード17aは、端末回線12を介して送信側フレームリレー端末(送信側可変長データ端末)11aを収容し、送信側フレームリレー端末11aからのフレームの交換を行なうものである。
【0039】
また、17bは受信側ノード(受信側可変長データ交換機)であり、この受信側ノード17bは、端末回線12を介して受信側フレームリレー端末(受信側可変長データ端末)11bを収容し、可変長データの交換を行なうものである。
さらに、中継系20においては、送信側ノード17aと受信側ノード17bとが、データを所定の転送先へ転送しうる標準中継線13と、標準中継線13で転送すべきデータを所定の転送先へ迂回して転送するバックアップ中継線14とを介して接続されている。
【0040】
なお、バックアップ中継線14は例えば回線交換網14Aを介して構成されている。
これにより、送信側ノード17aにおいては、標準中継線13又はバックアップ中継線14のいずれかを用いて受信側ノード17bに対してデータ転送することにより、送信側フレームリレー端末11aと受信側フレームリレー端末11bとの間でフレームリレー通信が行なえるようになっている。
【0041】
具体的には、フレームリレー手順において、回線輻輳に対しての最終手段としてのフレーム廃棄が行なわれる段階(重輻輳)に陥る前に回線交換網経由のバックアップ中継線14に迂回させるようになっている。
従って、トラフィックが大きいときにはバックアップ中継線14へ迂回させるので、トラフィックの変動に対応可能なネットワークが構築されるようになっている。
【0042】
ここで、輻輳状態には軽輻輳と重輻輳とがあるが、軽輻輳とは、ユーザから網への負荷が網の許容限度に近づき、網内のスループットの上昇率が低下する状態をいい、この場合においては、端末に明示的輻輳(フレームリレーのアドレスフィールドで定義)の通知が行なわれるようになっている。
また、重輻輳とは、網の混雑がさらに進行して、網内のスループットそのものが低下する状態をいい、この場合においては、前述したように、端末からのフレームが廃棄されるようになっている。
【0043】
なお、上述のフレームリレー通信システムにおいては、送信側フレームリレー端末11aを収容する送信側ノード17aにおいて、DLCI(Data Link Connection Identifier:データリンク・コネクション識別子) 毎に受信側フレームリレー端末11bを収容する受信側ノード17bのノード番号を登録するルーティング方式を採用することができる。このルーティング方式によれば、送信側ノード17aは、受信側ノード番号により出方路を決定するようになっている。
【0044】
(b)本発明の一実施例に適用されるフレームリレー交換機の概略説明
図4は本発明の各実施例に適用される送信側あるいは受信側フレームリレー交換機を示す図であり、この図4において、30はフレームリレー交換処理部であり、このフレームリレー交換処理部30は、ユーザからフレームリレー交換機へのフレーム送受信処理,並びにフレームリレー交換機間のフレーム送受信処理を行なうものであり、ノード(フレームリレー交換機)17における図示しないメインメモリ(MM)に、以下に示す各処理部(符号31〜40)をそなえることにより構成されている。
【0045】
ここで、31は端末フレーム受信処理部であり、この端末フレーム受信処理部31は、例えば図5(a)に示すようなフレームリレー端末からのフレーム42を受信した時の処理を行なうものである。
具体的には、端末フレーム受信処理部31は、フレームリレー端末からのフレーム42の受信時に、後述のCIR制御部32を起動することによりフレームリレー端末からの流入データ量(フロー)のチェックを行なうものである。
【0046】
また、この端末フレーム受信処理部31は、CIR制御部32の復帰情報ならびに受信フレームを入力情報として、中継フレーム編集処理部33を起動することにより、例えば図5(b)に示すようなノード17間を中継するためのフレーム43にフォーマット変換し、変換されたフレーム43を中継フレーム受信処理部34へ通知するようになっている。
【0047】
また、CIR制御部32は、フレームリレー端末からのフレーム受信時に、端末フレーム受信処理部31により起動され、フレームリレー端末からのデータ量を監視するものであり、CIRを越えている場合は、その旨を復帰情報として端末フレーム受信処理部31へ通知するようになっている。
ここで、CIR(Committed Information Rate:認定情報速度,)は、呼設定時に取り決められ、フレームリレー網が正常なとき、網が保証できる情報転送速度のことをいう。
【0048】
さらに、中継フレーム編集処理部33は、端末フレーム受信処理部31により起動され、フレームリレー端末から受信したフレームのアドレスフィールド内の輻輳情報〔DE(Discard Eligibility Indicator :廃棄可能表示 )ビット等〕を端末フレーム受信処理部31の入力情報として、CIRを越えていると通知されている場合、輻輳情報(DEビット等)に設定するものである。
【0049】
また、この中継フレーム編集処理部33は、ノード17間を中継するためのフレームの形にフォーマット変換するものである。具体的には、図5(b)に示すフレーム43において、アドレスフィールド43cとフラグ43aとの間に、相手ノード番号やフレーム通番等の情報を含む中継用ヘッダ43bを作成するようになっている。
【0050】
なお、この図5(b)において、43dはデータフィールド、43eはFCS(Frame Check Sequence)フィールド、43fはフラグである。
さらに、中継フレーム受信処理部34は、標準中継線13またはバックアップ中継線14からのフレーム受信時、あるいは端末フレーム受信処理部31からの通知を契機に起動され、フレームを送信すべき回線を決定するために後述のルーティング制御部35を起動するものであり、当該フレームが自交換機宛であれば、端末フレーム送信処理部31を、他交換機宛であれば中継フレーム送信処理部37を起動するようになっている。
【0051】
また、ルーティング制御部35は、中継フレーム受信処理部34により起動され、受信フレーム43の中継用ヘッダ43bに含まれる相手ノード番号情報に基づき、後述のコマンド制御部41により設定されたルーティングデータを用いてルーティングデータを検索し送信すべき中継線を決定するようになっている。
このとき、ルーティング制御部35においては、決定された中継線の輻輳状態を中継線状態監視部36へ問い合わせ、正常であればその回線を選択し、輻輳状態であればコマンド制御部41からの迂回属性に関する情報に基づき、優先であるDLCをルーティングデータに従い迂回路を決定するようになっている。
【0052】
なお、迂回属性に関する情報を検索するためのDLCI番号は、受信フレーム43のアドレスフィールド43cに存在している。
さらに、中継線状態監視部36は、各中継線へフレーム送信時に接続されるキューの溜まり具合を一定時間(Ts)監視して各中継線の輻輳状態を監視するものであり、ルーティング制御部35からの指定回線における輻輳状態の問い合わせに対して輻輳状態を通知するようになっている。
【0053】
さらに、中継フレーム送信処理部37は、中継フレーム受信処理部34により起動され、ノード17間のフレーム送信処理を行なうものである。
また、端末フレーム送信処理部39は、端末回線側フレーム42に、相手DLC番号等の情報を含むアドレス部42aを設定し、フレームリレー端末へフレーム42を送信するものである。
【0054】
なお、38は中継線DLC番号制御部、40は中継線帯域制御部である。
ところで、コマンド制御部41は、PVC(Permanent Virtual Call:相手固定接続)毎に送信側DLCの迂回属性や受信側DLCのノード番号等の登録を受け付けて設定する管理テーブルをそなえている。また、フレームを送信するために中継線を決定するルーティングデータ等の登録を受け付けるようになっている。
【0055】
また、25はパケット交換処理部であり、このパケット交換処理部25は、送信側または受信側パケット端末との間で、送信フレームまたは受信フレームのパケット交換を行なうものであり、図示しないメインメモリ(MM)に、端末フレーム受信処理部21,端末フレーム送信処理部22,X.25プロトコル制御部23,ルーティング制御部24及びパケット/フレームリレー制御部26をそなえている。
【0056】
ここで、端末フレーム受信処理部21は、端末からのパケットを受信するものであり、X.25プロトコル処理部23は、端末フレーム受信処理部21にて受信されたパケットについて、ITU−Tで勧告化されているX.25プロトコルの分析(チェック)を行なうものである。
また、ルーティング制御部24は、X.25プロトコル処理部23によるX.25プロトコルの分析結果が正常な場合、パケット内における着アドレスを参照することにより、宛て先が自交換機か相手交換機かの判別を行なうものであり、相手交換機宛であれば、送信すべき回線をルーティングデータに従い決定するようになっている。
【0057】
さらに、パケット/フレームリレー制御部26は、ルーティング制御部24にて決定された回線がフレームリレー中継線である場合に起動され、ルーティング制御部24から受信したパケットをフレームリレーフォーマットに変換し、中継フレーム受信処理部34を起動するものである。
また、上述のパケット/フレームリレー制御部26による、パケットからフレームリレーフォーマットへの変換は、パケットをフレームリレーのデータ部にそのままのせ、アドレス部及び中継ヘッダ相手ノード番号等を収容する中継ヘッダ及びアドレス部等を作成することにより行なわれるようになっている。
【0058】
これにより、フレームリレー交換機においてパケットをフレームリレー化することによりフレームリレー中継することもできるようになっている。
(c)本実施例にかかるフレームリレー交換機のバックアップ中継線への迂回転送処理の説明
図6は本実施例にかかるフレームリレー交換機のバックアップ中継線への迂回転送処理を説明するためのブロック図であるが、この図6において、コマンド制御部(迂回優先順位設定手段)41は前述の図4におけるものと同様に、端末回線毎に設定されたデータリンク識別情報としてのDLCに迂回属性(優先順位)や受信側DLCのノード番号等の登録を受け付けて設定する管理テーブルをそなえている。
【0059】
例えば図7に示すように、管理テーブルにおいて、送信側端末11a−1が接続された回線におけるDLC1の迂回属性を「非優先」と設定する一方、送信側端末11a−2が接続された回線におけるDLC2の迂回属性を「優先」と設定するようになっている。
また、44は端末回線制御部であり、この端末回線制御部44は、フレームリレー端末側に接続された端末回線12を制御するものであり、図4における端末フレーム受信処理部21,31及び端末フレーム送信処理部22,39としての機能を有している。
【0060】
また、45はフロー制御部であり、このフロー制御部45は、フレームのフロー制御(流量データの制御)を行なうものであり、前述の図4における端末フレーム受信処理部31,CIR制御部32及び中継フレーム編集処理部33としての機能を有している。
さらに、46は中継回線制御部(輻輳状態検出手段,第1迂回制御手段)であり、この中継回線制御部46は、前述の図4に示すノード17における中継フレーム受信処理部34,ルーティング制御部35,中継線状態監視部36,中継フレーム送信処理部37,中継線DLC番号制御部38及び中継線帯域制御部40としての機能を有しており、標準中継回線13にて輻輳を検出した場合、バックアップ中継回線14への接続処理を行なうことにより、迂回属性の優先DLC(特定DLC)で転送すべきフレームをバックアップ回線14へ送信するようになっている。
【0061】
言い換えれば、上述の中継回線制御部46は、標準中継線13における輻輳状態を検出するとともに、輻輳状態の検出情報に基づき、コマンド制御部41にて設定された迂回属性に基づいて、転送データをバックアップ中継線14を用いて迂回転送するように制御するようになっている。
この場合においては、標準中継線13が輻輳状態となった場合において、迂回属性が「優先」と設定されたDLC2回線からのフレームを優先的にバックアップ中継線14に迂回させることができるようになっている。
【0062】
なお、この図7において、送信側端末11a−2からのフレームがバックアップ中継線14により迂回された場合において、受信側ノード17bにてフレーム順序の逆転が発生時は、当該フレーム廃棄されるようになっている。
このような構成により、上述の中継回線制御部46による迂回転送処理について、図4及び図8を用いて詳述する。
【0063】
即ち、中継回線制御部46のルーティング制御部35において、フロー制御部45からのフレームにおける中継用ヘッダに含まれる相手ノード番号情報に基づき、コマンド制御部41の管理テーブルにより設定されたルーティングデータを検索することにより、送信先中継回線(標準中継線13)を選択する(ステップA1)。
【0064】
そして、中継線状態監視部36において、選択された送信先中継回線が輻輳状態にあるか否かを判断するが(ステップA2)、輻輳状態になく正常の状態である場合は、ルーティング制御部35によりその回線を用いて当該フレームの送信処理を行なう(ステップA2のNOルートからステップA6)。
また、選択された送信先中継回線が輻輳状態にある場合は、当該フレームのアドレスフィールドのDLCI情報に基づき、コマンド制御部41における迂回属性に関する情報を検索する(ステップA2のYESルートからステップA3)。
【0065】
ここで、検索されたDLCI情報に対応する迂回属性が「優先」でない場合は、選択された送信先中継回線を用いてフレーム送信処理を行なう(ステップA3のNOルートからステップA6)。
さらに、迂回属性が「優先」であるが、バックアップ中継線14が無い場合においても、選択された送信先中継回線を用いてフレーム送信処理を行なうが(ステップA4のNOルートからステップA6)、バックアップ中継線14がある場合は(ステップA5のYESルート)、中継フレーム送信処理部37によりバックアップ中継線14を用いてフレーム送信処理を行なう(ステップA5,A6)。
【0066】
このように、本実施例にかかるフレームリレー交換機における迂回転送処理によれば、標準中継線13が軽輻輳時において、迂回属性が優先の送信側端末11a−2の通信をバックアップ中継線14に迂回させることにより、標準中継線13の負荷を減少させることができるので、輻輳から正常状態への移行を促すことができ、送信側端末11a−1からの通信を保証することができる利点がある。
【0067】
(d)本実施例のフレームリレー通信システムにおける、複数の端末によりグループ毎のDLCIが与えられた場合の送信側フレームリレー交換機による迂回転送処理の説明
図9は本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおいて、複数のフレームリレー端末により端末グループが構成された場合の送信側フレームリレー交換機17aによる迂回転送処理を説明するための図である。
【0068】
ここで、この図9に示すように、複数のフレームリレー端末11−1〜11−9がノード17aに収容されているが、フレームリレー端末11−1〜11−3はルータ16−1に接続されて端末グループ15−1を形成し、フレームリレー端末11−4〜11−6はルータ16−2に接続されて端末グループ15−2を形成し、フレームリレー端末11−7〜11−9はルータ16−3に接続されて端末グループ15−3を形成するようになっている。
【0069】
これらの端末グループ15−1〜15−3は、それぞれ、異なる複数のDLCIが与えられた端末回線12−1〜12−3を介してノード17aに収容されている。
ところで、ノード17aは、前述の図4又は図6に示したような構成を有しているが、このノード17aにおいて、コマンド制御部41は例えば図10に示すようなノード17bにフレームリレーを行なう際のルーティングテーブル41a及び迂回属性管理テーブル41bをそなえている。
【0070】
ここで、ルーティングテーブル41aは、着側ノード番号に応じて、それぞれの端末グループ15−1〜15−3における端末回線12−1〜12−3毎に設定されたDLCIに対して優先順位を設定するようになっている。
具体的には、端末グループ15−1,15−2の迂回属性を「優先」とする一方、端末グループ15−3の迂回属性を「非優先」とし、端末グループ15−1及び端末グループ15−3の第1方路である標準中継線13aに輻輳が発生したとを契機として、迂回属性が「優先」である端末グループ15−1からのフレームを第2方路のバックアップ中継線14へ迂回させ、端末グループ15−3では、第1方路の標準中継線13aで継続通信が行なわれるようになっている。
【0071】
また、迂回属性管理テーブル41bは、例えば図11に示すように、DLCI毎に着側ノード番号とともにグループ番号が登録され、このグループ番号に迂回属性が割り当てられるようになっている。
即ち、この迂回属性管理テーブル41bにより、例えば、図12に示すような同一方路(標準中継線13a,13b)内の複数DLCIを幾つかのグループに分けることが出来る。具体的には、DLCI番号(16〜20)は第1方路として標準中継線13aが指定された端末グループ15−1に、DLCI番号(21〜30)は第1方路として標準中継線13bが指定された端末グループ15−2に分けられている。
【0072】
このような構成により、図9に示すフレームリレー通信システムにおいて、フレームリレー端末11−1〜11−9からのフレームがノード17aに入力された場合において、ノード17aのルーティング制御部35では、受信フレーム43における中継ヘッダ43b内の着側ノード番号から出方路が決定されるが、同時に、アドレス部43cのDLCIから割り付いているグループ番号をこの出方路にリンク付ける(迂回属性管理テーブルの網かけ部分参照)。
【0073】
その後、出方路が輻輳であれば、方路/グループ単位の迂回属性管理テーブル41bを参照することにより、「優先」である端末グループ15−2をルーティングデータに従って迂回させ、第2方路としてのバックアップ回線14に接続させることができる。
従って、複数のフレームリレー端末により端末グループが構成された場合においても迂回転送処理を行なうことができるので、回線の輻輳状態から正常状態への移行を促すことができる利点がある。
【0074】
(e1)本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける、複数のバックアップ中継線への段階的な迂回転送処理の第1の態様の説明
図13は本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおいて、中継系において複数(例えば2本)のバックアップ回線14a,14bが接続されている場合において、段階的に行なう迂回転送処理を説明するための図である。
【0075】
ここで、端末側においては、前述の図9におけるものと同様に、フレームリレー端末11−1〜11−9により端末グループ15−1〜15−3が構成されているが、ノード17a,17b間においては、標準中継線13及び2本のバックアップ回線14a,14bにより中継が行なわれるようになっている。
ここで、ノード17aは、図14に示すように端末回線制御部44,フロー制御部45,中継回線制御部46及びコマンド制御部41をそなえている。
【0076】
コマンド制御部41は、システム構築時等において、各フレームリレー端末11−1〜11−9を各端末グループ15−1〜15−3に割り当てるとともに、各バックアップ中継線14a,14bと各端末グループ15−1〜15−3をコマンドにてリンクするものであり、例えば図15に示すようなルーティングテーブル41cをそなえている。
【0077】
即ち、図15に示すように、端末グループ15−1〜15−3におけるバックアップ中継線14a,14bへの迂回属性は予め設定され、コマンドを受けることによりこのルーティングテーブル41cに基づいて迂回転送が行なわれるようになっている。
また、中継回線制御部(第2迂回制御手段)46は、端末回線12−1〜12−3からフレームを受信した際に、標準中継線13にて輻輳を検出した場合、接続したバックアップ中継線14a,14bにリンクされた端末グループ15−1〜15−3を迂回させるものである。
【0078】
なお、端末回線制御部44及びフロー制御部45は、前述の図6におけるものと同様の機能を有している。
このような構成により、フレームリレー端末11−1〜11−9が相手の端末11bと標準中継線13を経由して通信している場合においてのバックアップ中継線14a,14bへの段階的な迂回転送処理の第1の態様の動作を、図16に示すフローチャート及び図4,図14に示すブロック図を用いて以下に説明する。
【0079】
即ち、フロー制御部45から中継回線制御部46にフレームが入力されると、ルーティング制御部35においては、入力されたフレームにおける中継用ヘッダに含まれる相手ノード番号情報に基づき、コマンド制御部41のルーティングテーブル41aを検索し、端末グループ15−1〜15−3単位に設定されたルーティングデータに基づいて、送信先中継回線(標準中継線13又はバックアップ中継線14a,14b)を選択する(ステップB1)。
【0080】
そして、中継線状態監視部36において、選択された送信先中継回線が輻輳状態にあるか否かを判断するが(ステップB2)、輻輳状態にある場合は、当該輻輳状態にある回線を選択した全端末グループ15−1〜15−3の迂回属性を調べ(ステップB2のYESルートからステップB3)、迂回属性が「優先」である端末グループ15−1〜15−3については、コマンド制御部41にてリンクされたバックアップ中継線14a,14bを決定する(ステップB4のYESルートからステップB5)。
【0081】
さらに、決定されたバックアップ中継線14a,14bが有る場合は(ステップB6のYESルート)、中継フレーム送信処理部37によりバックアップ中継線14a,14bのいずれかを用いてフレーム送信処理を行なう(ステップB7,B8)。
なお、送信先中継回線が輻輳状態になく正常の状態である場合(ステップB2のNOルート)、検索されたDLCI情報に対応する迂回属性が「優先」でない場合(ステップB4のNOルート)、バックアップ中継線14が無い場合においては(ステップB6のNOルート)、ルーティング制御部35においては、選択された送信先中継回線を用いて当該フレームの送信処理を行なう(ステップB8)。
【0082】
そして、上述の送信先中継回線に輻輳が生じた場合における全端末グループ15−1〜15−3の迂回属性が調べられたか否かをチェックし、チェック完了となるまで、ステップB3からステップB8にわたる各処理が行なわれる(ステップ9,B10)。
このように、本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける、複数のバックアップ中継線への段階的な迂回転送処理の第1の態様によれば、バックアップ中継線14a,14bによる迂回転送が、コマンド制御部41にて割り当てられた端末グループ15−1〜15−3単位のバックアップ中継線を用いて行なわれるので、バックアップ中継線を有効に使用することができ、通信効率の向上に寄与する利点がある。
【0083】
(e2)本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける、複数のバックアップ中継線への段階的な迂回転送処理の第2の態様の説明
本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける複数のバックアップ中継線への段階的な迂回転送処理の第2の態様においても、前述の第1の態様と同様に、図13に示すようなフレームリレー通信システムにて適用することができる一方、ノード17aにおいても図14に示すような構成を有している。
【0084】
ここで、本実施例にかかるバックアップ中継線14a,14bへの段階的な迂回転送処理の第2の態様においては、網内のトラフィック即ち回線の輻輳状態に応じて、段階的に迂回転送処理を行なうようになっている。
ここで、コマンド制御部41は、図17に示すようなルーティングテーブル41aをそなえている一方、中継回線制御部46においては、フレームリレー端末11−1〜11−9が相手方の端末11bと標準中継線13を経由して通信している時に、中継回線制御部46において端末グループ15−1〜15−3単位に端末を監視するとともに各中継線13,14a,14bの使用率を監視するようになっている。
【0085】
これにより、標準中継線13に輻輳が発生した場合において、中継回線制御部46においては、例えば端末グループ15−2のみをバックアップ中継線14aに迂回させ、さらに、標準中継線13に輻輳が再び発生した場合で、バックアップ中継線14aの回線使用率が規定値以上である時に、残りの端末グループ15−3のみをバックアップ中継線14bに迂回させるようになっている。
【0086】
このような構成により、フレームリレー端末11−1〜11−9が相手の端末11bと標準中継線13を経由して通信している場合においてのバックアップ中継線14a,14bへの段階的な迂回転送処理の第2の態様の動作を、図18に示すフローチャート及び図4,図14に示すブロック図を用いて以下に説明する。
【0087】
即ち、フロー制御部45から中継回線制御部46にフレームが入力されると、ルーティング制御部35においては、入力されたフレームにおける中継用ヘッダに含まれる相手ノード番号情報に基づき、コマンド制御部41のルーティングテーブル41aを検索し、端末グループ15−1〜15−3単位に設定されたルーティングデータに基づいて、送信先中継回線(標準中継線13又はバックアップ中継線14a,14b)を選択する(ステップC1)。
【0088】
そして、中継線状態監視部36において、選択された送信先中継回線が輻輳状態にあるか否かを判断するが(ステップC2)、輻輳状態にある場合は、当該輻輳状態にある回線を選択した全端末グループ15−1〜15−3の迂回属性を調べ(ステップC2のYESルートからステップC3)、迂回属性が「優先」である端末グループ15−1〜15−3については、コマンド制御部41にてリンクされたバックアップ中継線14a,14bを決定する(ステップC4のYESルートからステップC5)。
【0089】
さらに、決定されたバックアップ中継線14a,14bが有る場合は(ステップC6のYESルート)、中継フレーム送信処理部37によりバックアップ中継線14a,14bのいずれかを用いてフレーム送信処理を行なう(ステップC7,C8)。
なお、送信先中継回線が輻輳状態になく正常の状態である場合(ステップC2のNOルート)、検索されたDLCI情報に対応する迂回属性が「優先」でない場合(ステップC4のNOルート)、バックアップ中継線14が無い場合においては(ステップC6のNOルート)、ルーティング制御部35においては、選択された送信先中継回線を用いて当該フレームの送信処理を行なう(ステップC8)。
【0090】
そして、上述の送信先中継回線に輻輳が生じた場合における全端末グループ15−1〜15−3の迂回属性が調べられたか否かをチェックし、チェック完了となるまで、ステップC3からステップC8にわたる各処理が行なわれる(ステップ9,C10)。
このように、本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける、複数のバックアップ中継線への段階的な迂回転送処理の第2の態様においても、前述の第1の態様と同様に、バックアップ中継線の使用を効率よくすることができる利点がある。
【0091】
(f)本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける、もとの標準中継線への段階的切り戻し制御の説明
上述したような、複数のバックアップ中継線への段階的な迂回転送処理が行なわれた場合においては、以下に示すようにもとの標準中継線へ順次切り戻す制御が行なわれる。
【0092】
即ち、中継線状態監視部36から標準中継線13の輻輳状態が解除されたことが検出されると、ルーティング制御部(切り戻し転送手段)35においては、中継線状態監視部36からのバックアップ中継線14a,14bにおける回線使用率情報に基づき、回線使用率が所定値よりも小さい場合は、もとの標準中継線に順次切り戻してデータ転送するようになっている。
【0093】
具体的には、中継線状態監視部36は、標準中継線13及びバックアップ中継線14a,14bの回線使用率を監視しておき、標準中継線13の回線使用率が規定値α以下となって、輻輳が解除した契機に、迂回先バックアップ中継線14a,14bの回線使用率が規定値βまで下がった回線を切り戻すとともに、その後標準中継線13を規定時間γ監視後、標準中継線13の回線使用率が規定値α以下になった時点で、迂回先バックアップ中継線の規定値β以下であれば切り戻す旨の制御信号を出力するものである。
【0094】
さらに、ルーティング制御部35は、中継線状態監視部36から制御信号を受けると、これを契機に迂回路の切り戻し処理を行なうようになっている。
従って、標準中継線の輻輳状態が解除すると、順次バックアップ中継線から切り戻すことができるので、バックアップ中継線の省利用化を図ることができるので、標準中継線を効率的に利用した通信が行なえる利点がある。
【0095】
(h)送信側ノードによるCIR値の可変制御の説明
図19は本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける送信側ノードによるCIR値の可変制御を説明するための機能ブロック図であり、この図19に示すように、ノード17aは、端末回線制御部44,フロー制御部45,中継回線制御部46,Bc監視部47及びCIR制御部51をそなえている。
【0096】
また、Bc監視部(輻輳状態検出手段)47はBc(バーストサイズ)監視するものであり、Tc(認定速度測定時間)の間にBcの使用率をメモリにセーブするようになっている。
さらに、フロー制御部45はBc監視部47からの通知を受けて、フロー制御部45にて該当回線のCIRが物理回線速度を有効に使用している値かをチェックし、CIR値の変更をCIR制御部51へ依頼するものである。
【0097】
ここで、Bc(認定バーストサイズ)とは、呼設定時に取り決められ、あるユーザが時間Tcに網に対して送信することができる最大の認定データのことをいう。
従って、上述のフロー制御部45及びCIR制御部51とにより、Bc監視部47からの検出情報に基づいて、標準中継線13が輻輳状態に近づいたと判定された場合は、端末回線で定義されたCIRを可変とする認定情報速度可変手段として機能するようになっている。
【0098】
なお、端末回線制御部44,中継回線制御部46については、前述したものと同様の機能を有している。
上述の構成により、本実施例にかかる送信側ノードによるCIR値の可変制御の具体例を図20及び図21を用いて以下に説明する。
ここで、図20に示すフレームリレー通信システムにおいては、ノード17aに端末回線12及びルータ16を介してフレームリレー端末11−1(データリンク識別情報:DLCa),11−2(データリンク識別情報:DLCb)が接続されている。
【0099】
また、端末回線12の物理回線速度は192Kbpsであり、DLCa,DLCbにおけるCIRは、フレームリレー端末11−1,11−2のノード17aへの登録時に、それぞれ、64kbps,64kbpsと定義されるとともに、Bcを8キロバイトと定義されている。
即ち、CIRで定義された転送速度内においてはデータは保証されるが、DLCa,DLCbで合計128Kbpsであり、端末回線12による192Kbpsの物理回線能力を充分に満たしていない。
【0100】
ノード17aにおいては、物理回線能力を有効に使用するために、各端末11−1,11−2のCIRの合計を物理回線速度(192Kbps)に近づくように可変制御を行なう。
即ち、図21に示すように、フロー制御部45において、加入者単位に決定されるBc(認定バーストサイズ)の使用量を認定速度測定時間Tc内で求める。これをもとに物理回線単位でBcの比率を求める(ステップD1)。
【0101】
ここで、認定速度測定時間Tcは、式(1)に示すように1秒と算出されるので、Bc監視部47により、DLCaにおけるTc(1秒)内のBcは4キロバイトと求められる一方、DLCbにおける1秒内のBcも4キロバイトと求められるので、Bcの比率は1:1となる。
フロー制御部45においては、上述のようにして求められたBcの比率をCIR制御部51に通知し、CIR制御部51においては、端末回線12の物理回線速度の残り分(192−128=64kbps)を上述の1:1の比率で各加入者のCIRを上げる(ステップD2)。
【0102】
即ち、CIR制御部51の制御により、フレームリレー端末11−1のCIRを96kbpsとする一方、フレームリレー端末11−2のCIRを96kbpsとする。
このように、フロー制御部45,Bc監視部47及びCIR制御部51により端末回線12で定義されたCIRを可変とすることができるので、端末回線12を有効に使用することができる利点がある。
【0103】
(i)送信側ノードによるフローパラメータ変更を端末へ通知する処理の説明図22は本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける送信側ノード17aによる、CIR,Bc,Bd,Be等のフローパラメータの変更が行なわれた場合のフレームリレー端末11aへの通知処理を説明するための機能ブロック図であり、この図22に示すように、ノード17aは、端末回線制御部44,フロー制御部45,中継回線制御部46,DLC制御部48,BcBd監視部49及びCIR制御部51をそなえている。
【0104】
ここで、フローパラメータとしてのBdは、網内で輻輳検出時にフレームリレー端末11aへその旨を通知するための閾値であり、Beはフレーム廃棄行なうための基準値である。なお、Bdは、Bc≦Bd≦Beの範囲で決定されるようになっている。
ここで、BcBd監視部49は、フローパラメータとしてのBc,Bd値を監視するものであり、CIR制御部51は、前述の(h)にて詳述したようにフローパラメータとしてのCIRを変更するものである。
【0105】
また、DLC制御部48は、変更されたフローパラメータをフレームリレー端末11aへ通知するためのフローパラメータ通知フレームを作成するものである。
即ち、このフローパラメータ通知フレーム内において、データ部には端末側DLC番号と各変更されたCIR/Bc/Bd等の値が設定され、アドレス部にはシステム固定の制御用DLC番号が設定されるようになっている。
【0106】
また、端末回線制御部44の端末フレーム送信処理部39(図4参照)は、フレーム内におけるアドレス部のDLC番号を参照し、フローパラメータ通知フレームにおけるシステム固定の制御用DLC番号であれば、即座にフレームリレー端末11aへフレームを送信するようになっている。
なお、アドレス部におけるDLC番号がシステム固定の制御用DLC番号以外であれば、発DLC番号から相手DLC番号を決定し、アドレス部にこの相手DLC番号を設定後、フレームリレー端末11aへフレームを送信するようになっている。
【0107】
また、端末側においてフローパラメータ通知フレームを受信時に、アドレス部内DLC番号がシステム固定であれば、データ部内のDLC番号を参照し、自DLC番号であれば、各フローパラメータを取込み、その応答を行なう一方、自DLC番号でなければ廃棄されるようになっている。
さらに、フレームリレー端末11aは、ルータ16を介してノード17aに接続され、フローパラメータ通知フレームを受信することによりフローパラメータが通知されると、このフローパラメータに応じてフロー制御を行なうフロー制御部(フロー制御手段)50をそなえている。
【0108】
ここで、このフロー制御部50は、例えば、輻輳通知される前の最大スループットを定義し、通常時はそのスループットで通信するように制御する一方、輻輳通知を受信すると段階的にそのスループットを下げ、フレーム廃棄を検出した場合、極端にスループットを下げて通信を行なうように制御するものである。
上述の構成により、本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける送信側ノード17aによる、CIR,Bc,Bd,Be等のフローパラメータの変更が行なわれた場合のフレームリレー端末11aへの通知処理の動作を図23〜図26を用いて以下に説明する。
【0109】
即ち、フレームリレー端末11aとノード17aとの間において、CIR=64Kbps,Bc=8Kbyte,Bd=10Kbyteのフローパラメータを有するDLCAで通信が行なわれている際に(図24における(a)参照)、ノード17aにおいてフローパラメータがCIR=96Kbps,Bc=12Kbyte,Bd=14Kbyteと変更されると、DLC制御部48においては、図25に示すようなフローパラメータ通知フレーム52を作成する(図23のステップE1)。
【0110】
そして、作成されたフローパラメータ通知フレーム52を制御用のシステム固定の制御用DLC番号で送信することにより(図23のステップE2)、端末11aのフローパラメータが変更される(図24におけるb,c参照)。
その後、ルータ16からノード17aに対して、図26に示すようなフローパラメータ変更応答フレーム53が送信されることにより、フローパラメータ変更通知が終了する。
【0111】
従って、フローパラメータ通知フレームによりフローパラメータをフレームリレー端末11aに通知することにより、スループットを最大限に活かすことができる利点がある。
なお、上述の本実施例においてはフレームリレー端末はルータ16を介して接続されているが、本発明によればこれに限定されず、例えばブリッジ等を介して接続してもよい。
【0112】
(j)本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおいて、複数の標準中継線をそなえた場合の迂回転送処理の説明
図27は本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおいて、複数の標準中継線をそなえた場合の迂回転送処理を説明するためのブロック図であるが、この図27に示すように、2つの送信側フレームリレー端末11a−1,11a−2は、それぞれにDLC番号(DLC1,DLC2)が与えられてノード17aに接続されている。
【0113】
また、ノード17aとノード17bとは、複数(例えば2本)の標準中継線13a,13b及びバックアップ回線14を介して接続され、それぞれ、DLC番号(DLCX,DLCY,DLCZ)が与えられている。
なお、ノード17b側には、受信側フレームリレー端末11b−1,11b−2が接続されている。
【0114】
ところで、図28は送信側ノード17aによる複数の標準中継線13a,13bをそなえた場合の迂回転送処理を説明するための機能ブロック図であり、この図28に示すように、ノード17aは端末回線制御部44,フロー制御部45及び中継回線制御部46をそなえている。
ここで、中継回線制御部46は、端末回線12からのフレームを受信され、フレームを送信する中継線を、標準中継線13a,13b又はバックアップ中継線14の中で選択することにより回線内でDLCをハントし、それと端末回線DLCとをリンク付けるものである。
【0115】
また、中継回線制御部46の中継線状態監視部36(図4参照)においては、中継線内のDLC毎(DLCX,DLCY,DLCZ)に輻輳監視を行なうものである。
例えば、図27に示すように、端末回線12からのDLC1をハントした場合は、DLC1と標準中継線13aとしてのDLCXとをリンク付け、DLC2をハントした場合は、DLC2と標準中継線13bとしてのDLCYとをリンク付けることができる。
【0116】
また、中継回線制御部46において、標準中継線13aとしてのDLCXにて輻輳が発生した場合は、他の標準又はバックアップ中継線13b,14の内で新たにDLCをハントし、それと端末回線12からのDLC1とのリンク付けを行なうようになっている。
この場合においては、フレームリレー端末11a−1におけるDLC1にリンク付けられている網内DLCとしてのDLCXが、標準中継線13bとしてのDLCYにリンク付けすることができる。
【0117】
上述の構成により、本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおいて、複数の標準中継線をそなえた場合の迂回転送処理について、図29に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
即ち、中継回線制御部46においてフレームを送信する際において、まず送信先中継回線を標準中継線13a,13b及びバックアップ中継線14のうちのいずれかから選択する(ステップF1)。
【0118】
そして、選択された中継線におけるDLCをハントし、このDLCと端末回線12におけるDLCとのリンク付けが行なわれていない場合は、リンク付けを行なう(ステップF2のNOルートからF3)。
ステップF1〜ステップF3における処理により、選択されたDLCと端末回線12におけるDLCとのリンク付けが済むと、当該中継線が輻輳状態にあるか否かを判定する(ステップF4)。
【0119】
ここで、当該中継線が輻輳状態にある場合は改めて送信先中継回線が選択されるが(ステップF4のYESルートからステップF1)、輻輳状態にない場合は(ステップF4のNOルート)、所定の中継線への接続処理が行なわれてフレーム送信処理が行なわれる。
即ち、当該中継線がバックアップ中継線14である場合はバックアップ中継線14への接続処理が行なわれてフレーム送信処理が行なわれ(ステップF5のYESルートからステップF6,ステップF7)、バックアップ中継線14でない場合は標準中継線13a,13bのいずれかによりフレーム送信処理が行なわれるのである(ステップF5のNOルートからステップF7)。
【0120】
これにより、ルーティング制御にてDLCの輻輳及び中継線の状態を判別して、例えば標準中継線13aにおいて輻輳が発生した時には、バックアップ中継線14へ迂回転送処理を行なうのではなく、同一方路内の他方の標準中継線13bにフレームを送信させることができる。
従って、本実施例によれば、通信負荷の大きい端末からのフレームのみを迂回させることができるので、他の通信に影響を与えずに通信のフロー制御を行なうことができる利点がある。
【0121】
(k)本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける、もとの標準中継線への切り戻し制御の説明
上述したような複数の標準中継線がそなえられたフレームリレー通信システムにおいて迂回転送処理が行なわれた場合においては、以下に示すようにもとの標準中継線への切り戻し制御が行なわれる。
【0122】
図30は送信側ノード17aにおける迂回回線をもとの回線に切り戻す処理を説明するための機能ブロック図であり、この図30に示すように、ノード17aは、端末回線制御部44,フロー制御部45,中継回線制御部46,迂回回線切り戻し制御部54,回線使用率監視部55をそなえている。
ここで、中継回線制御部46は、もとの回線としての標準中継線13a,13bの回線使用率が規定値α以下となった場合に、輻輳が解除されたと判定し、迂回回線切り戻し制御部54に対してその旨の通知を行なうものである。
【0123】
さらに、回線使用率監視部(回線使用率監視手段)55は、迂回回線としての標準中継線13a,13b又はバックアップ回線14における回線使用率を監視するものであり、図4における中継線状態監視部36における機能を有している。
また、迂回回線切り戻し制御部(切り戻し転送手段)54は、中継回線制御部46から標準中継線13a,13bの輻輳が解除された旨の通知を受けると、これを契機に回線使用率監視部55からの標準中継線13a,13b又はバックアップ回線14の回線使用率を入力され、迂回回線の回線使用率が規定値(例えばβ)よりも小さい場合に迂回回線からもとの回線に切り戻して転送するものであり、図4におけるルーティング制御部35における機能を有している。
【0124】
言い換えれば、迂回回線切り戻し制御部54においては、中継回線制御部46から標準中継線13a,13bの輻輳状態が解除されたことが通知されたことを契機に、回線使用率監視部55からの回線使用率情報に基づき、回線使用率が所定値βよりも小さい場合は、もとの標準中継線に切り戻してデータ転送するようになっている。
【0125】
なお、端末回線制御部44,フロー制御部45は、前述したものと同様の機能を有するものである。
また、上述の閾値α及びβについては、α+βが、もとの標準中継線13a,13bの速度以下となるように設定されている。なお、標準中継線13a,13bとバックアップ中継線14の回線速度が異なる場合、βを標準中継線13a,13bの速度時の回線使用率に換算する必要がある。
【0126】
上述の構成により、本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける、もとの標準中継線への切り戻し制御の動作を、図31に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
即ち、標準中継線13a,13bの回線使用率が例えば規定値α以下となり、輻輳が解除されると、中継回線制御部46は迂回回線切り戻し制御部54に対してその旨を通知する。迂回回線切り戻し制御部54においては、上述の輻輳解除通知を契機として、回線使用率監視部55に対して回線使用率を問い合わせる(ステップG1)。
【0127】
ここで、回線使用率監視部55からの迂回回線の回線使用率が、例えば規定値βよりも大きい場合は、もとの回線としての標準中継線13a,13bへの切り戻しは行なわないが(ステップG2のNOルート)、規定値βよりも小さい場合は、迂回回線からもとの標準中継線13a,13bへ切り戻して転送する(ステップG3)。
【0128】
従って、標準中継線の輻輳状態が解除すると、迂回回線の回線使用率が十分小さくなってから標準中継線に切り戻すことができるので、迂回回線から標準中継線に切り戻しても標準中継線に輻輳が発生する可能性が低くなり、輻輳の繰り返しによるフレームの紛失を最小限に抑制することができる利点がある。
(l)本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおいて、複数の標準中継線をそなえた場合の、回線使用率の低い中継線への迂回転送処理の説明
図32は本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおいて、複数の標準中継線をそなえた場合の、回線使用率の低い中継線への迂回転送処理を説明するためのブロック図である。
【0129】
さて、この図32に示すフレームリレー通信システムにおいては、前述の図27におけるものに比して、ノード17aにおいて回線使用率の低い中継線への迂回転送処理を行なうことができる点が異なる。
ここで、この図32において、2つの送信側フレームリレー端末11a−1,11a−2は、それぞれにDLC番号(DLC1,DLC2)が与えられてノード17aに接続されている。
【0130】
また、ノード17aとノード17bとは、複数(例えば3本)の標準中継線13a〜13c及びバックアップ回線14を介して接続され、標準中継線13aにはDLC番号としてDLCX,DLCYが与えられ、標準中継線13bには、DLC番号としてDLCZが与えられている。
なお、ノード17b側には、受信側フレームリレー端末11b−1,11b−2が接続されている。
【0131】
ところで、図33は送信側ノード17aによる回線使用率の低い中継線への迂回転送処理を説明するための機能ブロック図であり、この図33に示すように、ノード17aは端末回線制御部44,フロー制御部45,中継回線制御部46及び中継回線使用率監視部56をそなえている。
ここで、中継回線使用率監視部56は、標準中継線13a〜13cの回線使用率を監視するものであり、前述の図4における中継線状態監視部36としての機能を有している。
【0132】
また、端末回線制御部44,フロー制御部45及び中継回線制御部46は、前述の図28におけるものと同様の機能を有するものである。
上述の構成により、本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおいて、複数の標準中継線をそなえた場合の、回線使用率の低い中継線への迂回転送処理の動作を図34に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
【0133】
即ち、中継回線制御部46においてフレームを送信する際において、例えば標準中継線13aに輻輳が生じた場合は、まず中継回線使用率監視部56に対して標準中継線13b,13cにおける回線使用率を問い合わせ(ステップH1)、この標準中継線13b,13cのうちで回線使用率が最も低いものを選択する(ステップH2)。
【0134】
例えば、図32に示すように、中継回線使用率監視部56において、標準中継線13bの回線使用率が50%であり、標準中継線13cの回線使用率が80%である場合においては、回線使用率の最も低い標準中継線13bを選択する。
そして、選択された中継線におけるDLC(この場合においてはDLCZ)をハントし、このDLCと端末回線12におけるDLCとのリンク付けが未だ行なわれていない場合は、リンク付けを行なう(ステップH3のNOルートからH4)。
【0135】
ステップH1〜ステップH4における処理により、選択されたDLCと端末回線12におけるDLCとのリンク付けが済むと、当該中継線が輻輳状態にあるか否かを判定する(ステップH5)。
ここで、当該中継線が輻輳状態にある場合は改めて送信先中継回線が選択されるが(ステップH5のYESルートからステップH1)、輻輳状態にない場合は(ステップH5のNOルート)、所定の中継線への接続処理が行なわれてフレーム送信処理が行なわれる。
【0136】
即ち、当該中継線がバックアップ中継線14である場合はバックアップ中継線14への接続処理が行なわれてフレーム送信処理が行なわれ(ステップH6のYESルートからステップH7,ステップH8)、バックアップ中継線14でない場合は標準中継線13a〜13cのいずれか(この場合は標準中継線13b)によりフレーム送信処理が行なわれるのである(ステップH6のNOルートからステップH8)。
【0137】
このように、ある標準中継線に輻輳が発生した場合に、最も回線使用率の低い他の標準中継線を用いて迂回転送処理を行なうので、中継網においてトラフィックを分配することによりフローを最大限に上げることができ、ひいては通信効率を向上させることができる利点がある。
(m)本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおいて、標準中継線においてパケット系の帯域とフレームリレー系の帯域とに分けて通信が行なわれる態様の説明
図35は本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおいて、標準中継線においてパケット系の帯域とフレームリレー系の帯域とに分けて通信が行なわれる態様を説明するブロック図であり、この図35において、送信側のノード17aは、高速(例えば1.5Mbps程度)の中継回線12を介してフレームリレー端末11aを収容するとともに、低速(例えば19.2Kbps程度)の中継回線12Aを介してX.25端末105が収容されている。
【0138】
また、ノード17aは、中継系においてフレームリレー中継線としての標準中継線13が接続されており、この標準中継線13は、1.5Mbpsの速度を有しているが、例えば19.2Kbps程度のX.25系保証帯域13Aと1.4808Mbps程度のフレームリレー保証帯域13Bとに分けられている。
これにより、標準中継線13においては、パケット系の帯域としてのX.25系保証帯域13Bとフレームリレー系の帯域としてのフレームリレー保証帯域13Aとに分けて通信を行なうようになっている。
【0139】
ところで、図36はノード17aによる、標準中継線13をX.25系保証帯域13Aとフレームリレー保証帯域13Bとに分けて通信を行なう態様を説明するための機能ブロック図であるが、この図36に示すように、ノード17aは、端末回線制御部44,フロー制御部45,中継回線制御部46及びコマンド制御部41をそなえている。
【0140】
ここで、コマンド制御部41は、回線登録時において、標準中継線13におけるX.25系保証帯域13Aとフレームリレー保証帯域13Bとを設定するものである。
また、中継回線制御部46は、送信するフレームがX.25かフレームリレーかを判定し、X.25系の送信キュー57Aとフレームリレー系の送信キュー57Bとを分けて接続するものである。
【0141】
具体的には、中継回線制御部46のフレームリレー制御部26(図4参照)において、パケット系のデータをフレームリレー形式にフレームを作成する時に、中継ヘッダに、フレーム内データはパケット系データであることを示す情報を設定するようになっている。
また、中継回線制御部46の中継フレーム編集処理部33において、フレームリレー系のデータにはフレームリレー系のデータであることを中継ヘッダに設定するようになっている。
【0142】
これにより、ルーティング制御部35のルーティング処理により宛て先が決定されるとともに、中継フレーム送信処理部37にて、X.25系データはX.25系の送信キュー57Aに、フレームリレー系データはフレームリレー系の送信キュー57Bにそれぞれ接続できるようになっている。
上述の構成により、本実施例にかかるノード17aによる、標準中継線13をX.25系保証帯域13Aとフレームリレー保証帯域13Bとに分けて行なう通信処理動作を図37に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
【0143】
即ち、中継回線制御部46において、フロー制御部45から送信すべきフレームを入力され、送信すべきフレームがX.25かフレームリレーかを判定する(ステップJ1)。
ここで、送信すべきフレームがX.25プロトコルを許容するパケットである場合は、X.25系の送信キュー57Aに接続する一方(ステップJ1のYESルートからステップJ2)、送信すべきフレームがフレームリレーである場合は、フレームリレー系の送信キュー57Bに接続する(ステップJ1のNOルートからステップJ3)。
【0144】
これにより、ステップJ2,J3において各送信キュー57A,57Bに接続されたフレームは、標準中継線13を介して送信される(ステップJ4)。
このように、本実施例によれば、標準中継線をX.25系保証帯域13Aとフレームリレー保証帯域13Bとに分けて通信を行なうことができるので、X.25通信に生じる遅延を抑制することができる利点がある。
【0145】
(n1)標準中継線がパケット系の帯域とフレームリレー系の帯域とに分けられた通信における帯域の第1の変更処理態様の説明
上述の図35にて示したような、標準中継線13をX.25系保証帯域13Aとフレームリレー保証帯域13Bとに分けて通信を行なう場合に、コマンド制御部41(図36参照)において帯域を設定しているが、送信キューの輻輳状態に基づいて設定することもできる。
【0146】
図38は本実施例にかかる送信側ノード17aにより、標準中継線13をX.25系保証帯域13Aとフレームリレー保証帯域13Bとに分けて通信を行なう場合に、帯域を送信キューの輻輳状態に基づいて設定する処理を説明するための機能ブロック図であり、この図38に示すように、ノード17aは端末回線制御部44,フロー制御部45,中継回線制御部46及び送信キュー制御部58をそなえている。
【0147】
ここで、送信キュー監視部58は、中継回線制御部46におけるX.25系の送信キュー57A及びフレームリレー系の送信キュー57Bを監視するものであり、図39に示すように、これらの送信キュー57A,57Bの輻輳状態に応じて帯域を変更するためのテーブル58Aをそなえている。
また、このテーブル58Aにおいて設定されている帯域は、例えば以下に示す式(3)〜式(8)に示すような送信キュー57A,57Bにおける3段階の輻輳状態に応じて設定されている。なお、送信キュー57A,57Bに接続されているキュー長の合計をY(バイト )とし、X1<X2<X3,S1<S2<S3とする。
・X.25状態I:X1≦Y<X2 ・・・(3)
・X.25状態II:X2≦Y<X2 ・・・(4)
・X.25状態III:X3≦Y ・・・(5)
・フレームリレー状態I:S1≦Y<S2 ・・・(6)
・フレームリレー状態II:S2≦Y<S3 ・・・(7)
・フレームリレー状態III:S3≦Y ・・・(8)
なお、端末回線制御部44,フロー制御部45及び中継回線制御部46は、前述の図36におけるものと同様の機能を有するものである。
【0148】
上述の構成により、本実施例にかかるノード17aにおいては、標準中継線13をX.25系保証帯域13Aとフレームリレー保証帯域13Bとに分けて通信を行なう場合に、図40に示すフローチャートに示すように、帯域を各送信キュー57A,57Bの輻輳状態に基づいて設定する。
即ち、送信キュー制御部58において、X.25系の送信キュー57A及びフレームリレー系の送信キュー57Bを監視し、X.25系の送信キュー57Aにおいては、上述の式(3)〜式(5)における状態I〜IIIの状態のいずれかに当てはめる(ステップK1のYESルートからステップK2)。
【0149】
また、フレームリレー系のの送信キュー57Bにおいては、上述の式(6)〜式(8)における状態I〜IIIの状態のいずれかに当てはめる(ステップK1のNOルートからステップK3)。
上述のステップK2,K3において決定された状態に基づき、テーブル58Aを参照することにより帯域を決定し(ステップK4)、その後、決定された帯域に基づいて前述の図37の場合と同様にフレーム送信が行なわれる。
【0150】
このように、標準中継線13の通信帯域を各送信キュー57A,57Bの輻輳状態に応じて決定することができるので、X.25系及びフレームリレー通信系の双方において輻輳が発生することを抑制することができる利点がある。
(n2)標準中継線がパケット系の帯域とフレームリレー系の帯域とに分けられた通信における帯域の第2の変更処理態様の説明
なお、上述の(n1)においては、標準中継線13の通信帯域を、各送信キュー57A,57Bの輻輳状態に応じて決定しているが、これに限定されず、例えば各送信キュー57A,57Bの遅延段階により決定してもよい。
【0151】
この場合においては、送信キュー制御部58においては、前述の図39に示すものと同様の、送信キュー57A,57Bの遅延段階に応じた帯域を変更するためのテーブルをそなえることができる。
さらに、送信キュー57A,57Bの遅延段階は、例えば以下に示す式(9)〜式(14)に示すような送信キュー57A,57Bにおける3段階の遅延段階に応じて設定されることができる。ここで、送信キュー57A,57Bに接続されているキュー長の合計/送信回線の速度をT(s)とし、X1<X2<X3,S1<S2<S3とする。
・X.25状態I:X1≦T<X2 ・・・(9)
・X.25状態II:X2≦T<X2 ・・・(10)
・X.25状態III:X3≦T ・・・(11)
・フレームリレー状態I:S1≦T<S2 ・・・(12)
・フレームリレー状態II:S1≦T<S2 ・・・(13)
・フレームリレー状態III:S1≦T<S2 ・・・(14)
従って、標準中継線13の通信帯域を各送信キュー57A,57Bの遅延段階に応じて決定しても、前述の(n1)の場合と同様に、X.25系及びフレームリレー通信系の双方において輻輳が発生することを抑制することができる利点がある。
【0152】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、中継回線制御手段が、輻輳状態検出手段からの検出情報に基づき、転送すべきデータをバックアップ中継線を用いて迂回転送するように制御することにより、標準中継線の負荷を減少させることができるので、輻輳から正常状態への移行を促すことができ、可変長データ端末からの通信を保証することができる利点がある。
【0153】
また、本発明によれば、複数の可変長データ端末によりグループが構成された場合においても迂回転送処理を行なうことができるので、回線の輻輳状態から正常状態への移行を促すことができる利点がある。
さらに、本発明によれば、中継回線制御手段が、輻輳状態検出手段からの検出情報に基づき、使用中の標準中継線で転送すべきデータを、複数のバックアップ中継線へ段階的に迂回させる第2迂回制御手段をそなえているので、バックアップ中継線を有効に使用することができ、通信効率の向上に寄与する利点がある。
【0154】
また、本発明によれば、標準中継線の輻輳状態が解除すると、順次バックアップ中継線から切り戻すことができるので、バックアップ中継線の省利用化を図ることができるので、標準中継線を効率的に利用した通信が行なえる利点がある。
さらに、本発明によれば、標準中継線が輻輳状態に近づいたと判定された場合は、端末回線で定義された認定情報速度を可変とする認定情報速度可変手段をそなえているので、端末回線を有効に使用することができる利点がある。
【0155】
さらに、本発明によれば、フローパラメータ通知手段によりフローパラメータを可変長データ端末に通知することにより、スループットを最大限に活かすことができる利点がある。
また、本発明によれば、中継回線制御手段により、輻輳状態検出手段からの検出情報に基づいて、上記標準中継線に輻輳が生じたことが検出されると、他のデータリンク識別情報が設定された標準中継線を用いてデータを転送するように制御することができるので、通信負荷の大きい端末からのフレームのみを迂回させることができ、他の通信に影響を与えずに通信のフロー制御を行なうことができる利点がある。
【0156】
さらに、本発明によれば、データ切り戻し手段により、標準中継線の輻輳状態が解除すると、回線使用率が十分小さくなってから標準中継線に切り戻すことができるので、迂回回線から標準中継線に切り戻しても標準中継線に輻輳が発生する可能性が低くなり、輻輳の繰り返しによるフレームの紛失を最小限に抑制することができる利点がある。
【0157】
また、本発明によれば、中継回線制御手段が、回線使用率監視手段からの回線使用率情報に基づいて、最も回線使用率の低い標準中継線を用いてデータを転送制御するので、ある標準中継線に輻輳が発生した場合に、最も回線使用率の低い他の標準中継線を用いて迂回転送処理を行なうので、中継網においてトラフィックを分配することによりフローを最大限に上げることができ、ひいては通信効率を向上させることができる利点がある。
【0158】
さらに、本発明によれば、標準中継線をパケット系の帯域とフレームリレー系の帯域とに分けて通信を行なうことができるので、パケット通信に生じる遅延を抑制することができる利点がある。
また、本発明によれば、標準中継線の通信帯域を各送信キューの輻輳情報または遅延情報に応じて決定することができるので、パケット系及びフレームリレー系の双方において輻輳が発生することを抑制することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理ブロック図である。
【図2】第2の発明の原理ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例としてのフレームリレー通信システムを示すブロック図である。
【図4】本発明の各実施例に適用される送信側あるいは受信側フレームリレー交換機を示す図である。
【図5】(a),(b)はフレームリレーフォーマットを示す図である。
【図6】本実施例にかかるフレームリレー交換機のバックアップ中継線への迂回転送処理を説明するためのブロック図である。
【図7】本発明の一実施例としてのフレームリレー通信システムを示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施例における中継回線制御部による迂回転送処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の一実施例にかかるフレームリレー通信システムを示すブロック図である。
【図10】本発明の一実施例におけるフレームリレーを行なう際のルーティングテーブルを示す図である。
【図11】本発明の一実施例におけるフレームリレーを行なう際の迂回属性管理テーブルを示す図である。
【図12】本発明の一実施例としてのフレームリレー通信システムを示すブロック図である。
【図13】本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおいて、中継系において複数のバックアップ回線が接続されている場合において、段階的に行なう迂回転送処理を説明するための図である。
【図14】本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける送信側ノードを示す機能ブロック図である。
【図15】本発明の一実施例にかかるルーティングテーブルを示す図である。
【図16】本発明の一実施例にかかるバックアップ中継線への段階的な迂回転送処理の第1の態様の動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の一実施例にかかるルーティングテーブルを示す図である。
【図18】本発明の一実施例にかかるバックアップ中継線への段階的な迂回転送処理の第2の態様の動作を説明するためのフローチャートである。
【図19】本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける送信側ノードによるCIR値の可変制御を説明するための機能ブロック図である。
【図20】本実施例にかかる送信側ノードによるCIR値の可変制御の具体例を説明するためのブロック図である。
【図21】本実施例にかかる送信側ノードによるCIR値の可変制御の具体例を説明するためのフローチャートである。
【図22】本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける送信側ノードによる、フローパラメータの変更が行なわれた場合のフレームリレー端末への通知処理を説明するための機能ブロック図である。
【図23】本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける送信側ノードによる、フローパラメータの変更が行なわれた場合のフレームリレー端末への通知処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図24】本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける送信側による、フローパラメータの変更が行なわれた場合のフレームリレー端末への通知処理の動作を説明する信号シーケンス図である。
【図25】本実施例にかかる端末へのフローパラメータ通知フレームのフォーマットを示す図である。
【図26】本実施例にかかるフローパラメータ変更応答フレームのフォーマットを示す図である。
【図27】本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおいて、複数の標準中継線をそなえた場合の迂回転送処理を説明するためのブロック図である。
【図28】本実施例にかかる送信側ノードによる、複数の標準中継線をそなえた場合の迂回転送処理を説明するための機能ブロック図である。
【図29】本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおいて、複数の標準中継線をそなえた場合の迂回転送処理を説明するためのフローチャートである。
【図30】本実施例にかかる送信側ノードにおける迂回回線をもとの回線に切り戻す処理を説明するための機能ブロック図である。
【図31】本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおける、もとの標準中継線への切り戻し制御の動作を説明するためのフローチャートである。
【図32】本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおいて、複数の標準中継線をそなえた場合の、回線使用率の低い中継線への迂回転送処理を説明するためのブロック図である。
【図33】送信側ノードによる回線使用率の低い中継線への迂回転送処理を説明するための機能ブロック図である。
【図34】本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおいて、複数の標準中継線をそなえた場合の、回線使用率の低い中継線への迂回転送処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【図35】本実施例にかかるフレームリレー通信システムにおいて、標準中継線においてパケット系の帯域とフレームリレー系の帯域とに分けて通信が行なわれる態様を説明するブロック図である。
【図36】本実施例にかかるノードによる、標準中継線をX.25系保証帯域とフレームリレー保証帯域とに分けて通信を行なう態様を説明するための機能ブロック図である。
【図37】本実施例にかかるノードによる、標準中継線をX.25系保証帯域とフレームリレー保証帯域とに分けて行なう通信処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図38】本実施例における帯域を送信キューの輻輳状態に基づいて設定する処理を説明するための機能ブロック図である。
【図39】本実施例にかかる帯域を変更するためのテーブルを示す図である。
【図40】本実施例にかかる帯域を各送信キューの輻輳状態に基づいて設定する動作を説明するためのフローチャートである。
【図41】一般的な迂回路を設けたフレームリレーネットワークを示す図である。
【図42】宛て先ノードに応じて方路が決定されたルーティングテーブルを示す図である。
【図43】一般的なフレームリレー通信システムを示す図である。
【符号の説明】
1 可変長データ端末
2 端末回線
3 標準中継線
4 バックアップ中継線
5,10 中継回線制御手段
6 輻輳状態検出手段
7,8 可変長データ交換機
9 データリンク識別情報設定手段
11a,11a−1,11a−2,11b,11b−1,11b−2,11−1〜11−9 フレームリレー端末(可変長データ端末)
12,12A,12−1〜12−3 端末回線
13,13a,13b,13c 標準中継線
13A フレームリレー保証帯域
13B X.25系保証帯域
14,14a,14b バックアップ中継線
14A 回線交換網
15−1〜15−3 端末グループ
16,16−1〜16−3 ルータ
17,17a,17b フレームリレー交換機(可変長データ交換機)
20 中継系
21 端末フレーム受信処理部
22 端末フレーム送信処理部
23 X.25プロトコル制御部
24 ルーティング制御部
25 パケット交換処理部
26 パケット/フレームリレー制御部
30 フレームリレー交換処理部
31 端末フレーム受信処理部
32 CIR制御部
33 中継フレーム編集処理部
34 中継フレーム受信処理部
35 ルーティング制御部
36 中継線状態監視部
37 中継フレーム送信処理部
38 中継線DLC番号制御部
39 端末フレーム送信処理部
40 中継線帯域制御部
41 コマンド制御部
41a ルーティングテーブル
41b 迂回属性管理テーブル
42,43 フレーム
42a,43c アドレスフィールド
43a,43f フラグ
43b 中継ヘッダ
43d データフィールド
43e FCSフィールド
44 端末回線制御部
45 フロー制御部
46 中継回線制御部
47 Bc監視部
48 DLC制御部
49 BcBd監視部
50 フロー制御部
51 CIR制御部
52 フローパラメータ変更通知フレーム
53 フローパラメータ変更応答フレーム
54 迂回回線切り戻し制御部(切り戻し転送手段)
55 回線使用率監視部(回線使用率監視手段)
56 中継回線使用率監視部
57A,57B 送信キュー
58 送信キュー制御部
101,102 フレームリレー端末
103A〜103C ノード
104a〜104c 方路
105 X.25端末
106 フレームリレー中継線
107 送信キュー
Claims (13)
- 複数の可変長データ端末を端末回線を介して収容するとともに、中継系においてデータを所定の転送先へ転送しうる標準中継線と、該標準中継線で転送すべきデータを所定の転送先へ迂回して転送するバックアップ中継線とが接続され、該端末回線からの転送すべきデータを、該標準中継線又はバックアップ中継線のいずれかを選択して転送する中継回線制御手段をそなえてなる可変長データ交換機において、
該標準中継線における輻輳状態を検出する輻輳状態検出手段をそなえるとともに、
該中継回線制御手段が、該輻輳状態検出手段からの検出情報に基づき、転送すべきデータを該バックアップ中継線を用いて迂回転送するように制御する第1迂回制御手段と、
該端末回線毎に設定されたデータリンク識別情報に優先順位を設定する迂回優先順位設定手段と、をそなえ、
該第1迂回制御手段による該バックアップ中継線への迂回制御を、該迂回優先順位設定手段にて設定された優先順位に基づいて行なうように構成され、
かつ、該複数の可変長データ端末を少なくとも1つ以上のグループに構成し、
該迂回優先順位設定手段が、該グループの端末回線毎に設定されたデータリンク識別情報に対して優先順位を設定するように構成されたことを特徴とする、可変長データ交換機。 - 該バックアップ中継線が複数接続されるとともに、
該中継回線制御手段が、該輻輳状態検出手段からの検出情報に基づき、使用中の標準中継線で転送すべきデータを、該複数のバックアップ中継線へ段階的に迂回させる第2迂回制御手段をそなえたことを特徴とする、請求項1記載の可変長データ交換機。 - 該バックアップ中継線が複数接続されるとともに、
回線使用率を監視する回線使用率監視手段をそなえ、
該中継回線制御手段が、
該輻輳状態検出手段からの検出情報に基づき、使用中の標準中継線で転送すべきデータを、該複数のバックアップ中継線へ段階的に迂回させる第2迂回制御手段と、
該輻輳状態検出手段から上記標準中継線の輻輳状態が解除されたことが検出されると、該回線使用率監視手段からの回線使用率情報に基づき、回線使用率が所定値よりも小さい場合は、もとの標準中継線に順次切り戻してデータ転送する切り戻し転送手段とをそなえたことを特徴とする、請求項1記載の可変長データ交換機。 - 該バックアップ中継線が複数接続されるとともに、
該中継回線制御手段が、該輻輳状態検出手段からの検出情報に基づき、使用中の標準中継線で転送すべきデータを、該複数のバックアップ中継線へ段階的に迂回させる第2迂回制御手段をそなえ、
該輻輳状態検出手段からの検出情報に基づいて、上記標準中継線が輻輳状態に近づいたと判定された場合は、端末回線で定義された認定情報速度を可変とする認定情報速度可変手段をそなえたことを特徴とする、請求項1記載の可変長データ交換機。 - 該中継系におけるフロー制御を行なうためのフローパラメータを設定するフローパラメータ設定手段と、
該フローパラメータ設定手段にてフローパラメータが変更されると、上記変更されたフローパラメータを該可変長データ端末に通知するフローパラメータ通知手段とをそなえたことを特徴とする請求項1記載の可変長データ交換機。 - 複数の可変長データ端末を端末回線を介して収容するとともに、中継系においてデータを所定の転送先へ転送しうる複数の標準中継線と、該標準中継線で転送すべきデータを所定の転送先へ迂回して転送するバックアップ中継線とが接続された可変長データ交換機において、
該複数の標準中継線に、該端末回線毎に設定されたデータリンク識別情報に対応するデータリンク識別情報を設定するデータリンク識別情報設定手段と、
該標準中継線における輻輳状態を検出する輻輳状態検出手段と、
端末回線からの転送すべきデータを、データリンク識別情報で対応付けられた標準中継線を用いて転送するように制御する一方、該輻輳状態検出手段からの検出情報に基づいて、上記標準中継線に輻輳が生じたことが検出されると、他のデータリンク識別情報が設定された標準中継線を用いてデータを転送するように制御する中継回線制御手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、可変長データ交換機。 - 回線使用率を監視する回線使用率監視手段をそなえるとともに、
該中継回線制御手段が、該輻輳状態検出手段から上記標準中継線の輻輳状態が解除されたことが検出されると、該回線使用率監視手段からの回線使用率情報に基づき、回線使用率が所定値よりも小さい場合は、もとの標準中継線に切り戻してデータ転送する切り戻し転送手段をそなえたことを特徴とする、請求項1又は6記載の可変長データ交換機。 - 回線使用率を監視する回線使用率監視手段をそなえるとともに、
上記標準中継線に輻輳が生じたことが検出されると、
該中継回線制御手段が、該回線使用率監視手段からの回線使用率情報に基づいて、最も回線使用率の低い標準中継線を用いてデータを転送制御するように構成されたことを特徴とする、請求項6記載の可変長データ交換機。 - 該標準中継線が、パケット系の帯域とフレームリレー系の帯域とに分けて通信を行なうように構成されたことを特徴とする、請求項1又は6記載の可変長データ交換機。
- パケット系及びフレームリレー系の送信キューを監視する送信キュー監視手段をそなえ、
該中継回線制御手段が、該送信キュー監視手段からの送信キュー監視情報に基づいて、パケット系の帯域とフレームリレー系の帯域との比率を変更する帯域比率変更手段をそなえたことを特徴とする、請求項9記載の可変長データ交換機。 - 該送信キュー監視手段からの送信キュー監視情報が、送信キューの輻輳情報であることを特徴とする、請求項10記載の可変長データ交換機。
- 該送信キュー監視手段からの送信キュー監視情報が、送信キューの遅延情報であることを特徴とする、請求項10記載の可変長データ交換機。
- 中継系においてデータを所定の転送先へ転送しうる標準中継線と、該標準中継線で転送すべきデータを所定の転送先へ迂回して転送するバックアップ中継線とが接続され、端末回線からの転送すべきデータを、該標準中継線又はバックアップ中継線のいずれかを選択して転送する中継回線制御手段と、該中継系におけるフロー制御を行なうためのフローパラメータを設定するフローパラメータ設定手段と、該フローパラメータ設定手段にてフローパラメータが変更されると、上記変更されたフローパラメータを該可変長データ端末に通知するフローパラメータ通知手段とをそなえてなる可変長データ交換機に該端末回線を介して収容された可変長データ端末において、
該フローパラメータ通知手段から通知されたフローパラメータに応じて、フロー制御を行なうフロー制御手段をそなえたことを特徴とする、可変長データ交換機に収容された可変長データ端末。
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