JP2003229890A - 通信制御方法及びインタフェース装置 - Google Patents

通信制御方法及びインタフェース装置

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JP2003229890A
JP2003229890A JP2002028174A JP2002028174A JP2003229890A JP 2003229890 A JP2003229890 A JP 2003229890A JP 2002028174 A JP2002028174 A JP 2002028174A JP 2002028174 A JP2002028174 A JP 2002028174A JP 2003229890 A JP2003229890 A JP 2003229890A
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JP2002028174A
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Norihiko Kimura
範彦 木村
Shinya Masunaga
慎哉 桝永
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 変動する流動的なネットワークトラヒックに
通信中でも対応でき更に、任意の通信品質を要求される
だけで高速且つ最適な通信を行うことができる通信制御
方法及びインタフェース装置を提供すること。 【解決手段】 情報の送信側1と受信側2の間に例え
ば、ATMやインターネット等によって形成されるネッ
トワークにおいて、ノードX1に到着したデータがフォ
ワードされたデータであっても、トラヒック情報等によ
り動的コストに変更があるとノードX1によって判定さ
れたときは、変更された動的コストを利用して改めて最
適経路を決定することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば静的に構築
されたネットワーク網において、要求された通信品質の
要求に対して、柔軟に対処することが可能な通信制御方
法及びインタフェース装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通信品質の要求に対して適切な処
理を行う方式が提案されている。例えば、任意の通信品
質の要求に対して通信経路上の帯域を予め予約し、それ
を用いて要求された通信品質を守るRSVP(reso
urce servationprotocol)のよ
うな手法がある。
【0003】また、TCPヘッダにおけるTOS(Ty
pe Of Service)フィールドを利用し、7
段階の通信品質を規定し、ある程度の通信品質を守るD
iffservのような手法や、通信経路の帯域を静的
に確保し、これを用いて通信を行うATMのCBR(C
onstant Bit Rate)のような手法もあ
る。
【0004】更に複数のコネクション品質をサポートす
るルーティング装置の一例として、特許公報第2723
097号がある。この公報に記載されたQOSルーティ
ング装置は、コネクションオリエンティッドなネットワ
ークにおいて、要求された全てのQOSを同時に満足で
きる経路を、コネクション設定時に選択する装置に関す
るもので、オンデマンドカリキュレーションを行う前
に、まずプリカリキュレーションを行うというものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
手法によれば以下のような問題を生じることとなる。
【0006】例えば、RSVPのような手法では経路上
の全てのルータが対応して帯域予約を行わなければなら
ないということ及び、非対称の帯域確保経路が許されな
いことから、規模拡張性が乏しく、インフラの構築が困
難である。また通信の状況に動的に対応することも難し
い。特にインターネットのような任意の経路を許容する
ネットワークにおいては経路上の全てに対応することは
難しい。
【0007】また、通信のはじめに通信経路確保手段で
あるシグナリングが行われるが、短いパケットを繰り返
すようなトラヒックではこの負荷が大きく、運用が困難
である。
【0008】更に通信品質を段階的に規定するDiff
servのような手法ではアプリケーションごとの適用
が難しく、目まぐるしく変動するネットワークトラヒッ
クに対して適切に対応することは困難である。DS D
omainと呼ばれるあるポリシーにより作られた論理
的ネットワーク空間の間は、ある程度のCOSにより通
信品質は保証されるが、経路は通常のIPルーティング
プロトコルに従うためにエンドツーエンドの通信経路を
包括的に品質保証することはできない。
【0009】また、この際に指定されるCOSのパラメ
ータは各DS Domainのポリシーにより解釈が異
なるため、最良の通信品質を保証することは困難であ
る。
【0010】更に、ATMのCBRのような手法では、
固定的に帯域を占有してしまうため他のトラヒックが制
限されてしまい、設定した帯域以上のトラヒックがあっ
た場合はデータが破棄されてしまうことや、設定した帯
域以下のトラヒックがあった場合には無駄な帯域を消費
していることになり、効果的ではない。
【0011】また、特許公報第2723097号記載の
QOSルーティング装置は、コネクション設定時に経路
を選択すると、その後のコストの変動があっても経路を
変更できず、変動する流動的なネットワークトラヒック
に柔軟には対応できない。更にコネクションオリエンテ
ィッドなネットワークに限定されており例えば、コネク
ションレスなネットワークには対応できない。
【0012】本発明はこのような課題を解決するために
なされるもので、変動する流動的なネットワークトラヒ
ックに通信中でも対応でき更に、任意の通信品質を要求
されるだけで高速且つ最適な通信を行うことができる通
信制御方法及びインタフェース装置を提供することを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の主たる観点に係る通信制御方法は、複数の
経路から所定の経路を選択して通信を行う通信制御方法
であって、(a)前記複数の経路に対する各動的コスト
の情報を入手する工程と、(b)少なくとも前記入手し
た動的コストの情報に基づいて通信中に動的に前記経路
を変更する工程とを具備することを特徴とする。
【0014】本発明では、動的コストの情報を入手し、
入手した動的コストの情報に基づいて通信中にも経路を
変更できることとしたので、流動的に変動するネットワ
ークトラヒック等の動的コストの変化に適切に対応し、
複数存在する静的に定められた経路を変更し、通信品質
を確保すると共に通信の効率化を図ることができる。
【0015】本発明の一の形態によれば、前記工程
(b)は、前記入手した動的コストに変更があったとき
に経路を変更するものであることを特徴とする。これに
より、当初の経路に動的コストの変更例えば、輻輳が生
じた時にリアルタイムで経路を変更し、求められる品質
に対し最適な経路を提供できる。
【0016】本発明の一の形態によれば、前記各経路の
切断に関する情報を入手する工程を更に具備することを
特徴とする。これにより、切断が生じても直ちに切断情
報を入手し、経路を変更して通信不能を回避できる。
【0017】本発明の一の形態によれば、前記切断され
た経路に対応する少なくとも前記入手した動的コストの
情報を削除する工程を更に具備することを特徴とする。
これにより、次の経路選択の際に不要な判断をなくし且
つ、メモリへの負担を軽減できる。
【0018】本発明の他の観点に係るインタフェース装
置は、複数の経路から所定の経路を選択して通信を行う
インタフェース装置であって、前記複数の経路に対する
各動的コストの情報を入手する手段と、少なくとも前記
入手した動的コストの情報に基づいて通信中に動的に前
記経路を変更する手段とを具備することを特徴とする。
【0019】本発明では、動的コストの情報を入手する
手段と少なくともその入手した動的コストの情報に基づ
いて通信中に経路を変更する手段とを具備することとし
たので、流動的に変動するネットワークトラヒック等の
動的コストの変化に適切に対応し経路を変更でき、通信
品質を確保すると共に通信の効率化を図ることができ
る。
【0020】本発明の一の形態によれば、前記経路を変
形する手段は、前記入手した動的コストに変更があった
ときに経路を変更するものであることを特徴とする。こ
れにより、当初の経路に動的コストの変更例えば、輻輳
が生じた時にリアルタイムで経路を変更し、求められる
品質に対し最適な経路を提供できる。
【0021】本発明の一の形態によれば、前記各経路の
切断に関する情報を入手する手段を更に具備することを
特徴とする。これにより、切断が生じても直ちに切断情
報を入手して経路を変更し、通信不能を回避できる。
【0022】本発明の一の形態によれば、少なくとも前
記入手した動的コストの情報を格納する手段を更に具備
し、前記格納する手段は、前記切断された経路に対応す
る少なくとも前記入手した動的コストの情報を削除する
ものであることを特徴とする。これにより、次の経路選
択の際に不要な判断をなくし且つ、メモリへの負担を軽
減できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0024】本実施形態では特にインタフェース装置の
例としてノードが用いられたネットワークについて説明
する。
【0025】図1は本発明の一実施形態に係るネットワ
ークの構成概略図、図2は図1のノードの構成ブロック
図及び図3は図2の経路リストメモリの説明図、図4は
静的経路決定の説明図、図5は図4において一部の静的
経路を決定しない場合の説明図である。
【0026】ネットワークは例えば静的に複数のパスが
決定されており、その際に定量コストも設定されてい
る。また、ネットワーク上には本発明に対応した1つ以
上のノードが存在していればよく、ネットワーク上の全
てのノードがこれに対応する必要はない。
【0027】図1に示すようにネットワークの基本的構
成は例えば、情報の送信側1、ノードX1からノードX
5、情報の受信側2及びその間を結ぶパス101〜10
8を具備する。なお、破線で囲まれたノードX3及びX
4は本発明の方式に対応していないものとする。
【0028】ここで、各パス上の四角で囲まれた数はそ
のパスに関する定量コストを示し、定量コストは事前に
わかるもの例えば、最大帯域数、デバイスの数及びデバ
イスの処理速度等を総合的に加算して、対比しやすいよ
うに数が大きいほどコストが高くなるよう数値化してあ
る。
【0029】ノードX1、X2及びX5は、夫々図2に
示すようにコネクタ3、信号送受信回路4、信号処理回
路5、MPU6及び情報格納部7が設けられており、情
報格納部7は経路リストメモリ8、フォワーディングリ
ストメモリ9、ノード固有情報メモリ10及び汎用メモ
リ11で構成されている。
【0030】また、送信側1により入力される電気又は
光信号はコネクタ3を経由して信号送受信回路4により
受信され、信号処理回路5で意味をなす情報に変換され
る。
【0031】更に、変換された情報はMPU6により適
切に情報格納部7例えば、経路リストメモリ8に照会さ
れて処理される。
【0032】一方、ノードX1等からの送信ではMPU
6から目的の信号処理回路5を経由して信号送受信回路
4へ送られ、電気あるいは光信号に変換されてコネクタ
3を経由して出力される。
【0033】ここで入出力される電気又は光信号には、
受信側2に送信する情報の他にノード間でやり取りされ
るリンクステート情報及び変動する動的コスト情報等が
含まれる。
【0034】また、ポート(図示せず)が複数ある場合
にはコネクタ3と信号送受信回路4及び信号処理回路5
がセットでMPU6に接続される。
【0035】更に図3に示すように経路リストメモリ8
は、夫々が静的に決定されたホップノード情報12、そ
の経路上の定量コスト情報13及び動的コスト情報14
を管理している。この複数の経路リストメモリ8により
適切な経路を選択し、動的に変動する動的コストに対し
柔軟に対応することが可能となる。
【0036】ここで、ホップノード情報12は例えば次
のノード情報であり、ノードX1から見ればX2、X3
及びX4に関する情報となる。
【0037】また、定量コスト情報13は、各パスに関
する定量コスト情報であり、動的コスト情報14は各パ
スに関する例えばトラヒック情報、デバイスの故障等の
動的に変動する情報となる。この動的コスト情報等は、
定期的に入力される情報を含め動的コストの変動の際に
入力される情報、更にノードX1自らのサーチにより入
力される情報等がある。これによって、動的コストの変
動に対しリアルタイムで通信中でも経路を最適なものに
変更できることとなる。
【0038】次にフォワーディングリストメモリ9は、
登録されたデータを高速にフォワーディングするために
用いられるリストで、データはこのリストを参照して高
速に処理転送される。
【0039】また、ノード固有情報メモリ10は読み書
き可能で、且つ電源を切っても記録が消失しない不揮発
性メモリ(例えばEEPROM)が使用され、コスト交
換等の際に識別されるノード固有のID(ある規約に従
い決定される識別子)等が記録される。
【0040】更に汎用メモリ11は、入出力や各種処理
における一時的なデータの記憶を行い、MPU6の円滑
な働きを図っている。
【0041】また、MPU6はノード間でやり取りされ
るリンクステート情報等に基づき静的経路を決定でき
る。この場合、図4に示すように本発明の方式に対応し
ていないノードX3が含まれる経路B及びノードX4が
含まれる経路Cについても決定できるが、図5に示すよ
うに経路Cであっても静的経路を決定する必要がないと
判断するときは、経路Cについては静的経路を決定せ
ず、経路リストメモリ8に経路Cに係る情報を格納させ
ないことも可能である。
【0042】これによって、最適経路決定のための演算
の負担を軽減でき、処理のスピードアップを図れる。
【0043】以下、経路Cについては静的経路を決定し
ないものとして説明する。
【0044】更にMPU6は経路リストメモリ8等の情
報に基づき例えば、フォワードされたデータであるか否
かを判定し、フォワードされたデータであれば更に、動
的コストを利用したコネクションで動的コストに変更が
あるか否か判定し、動的コストに変更があると判定した
ときは、改めて経路選択し決定することができる。
【0045】これによって、通信中であっても動的コス
トの変更等に基づき最適経路を決定できることとなり、
流動的な経路上のトラヒック状況にもリアルタイムで対
応でき、送信側の要求する通信品質を守りながら、更な
る通信効率化を図ることができる。
【0046】また、事故等によりノードの接続が切断し
たときは、ノードX1に切断情報が通知され、この情報
に基づいてMPU6は少なくとも該当する動的コスト情
報又は、必要があるときは切断されたノードに関する全
てのコネクション情報を経路リストメモリ8から削除さ
せることもできる。これによって、不要な情報に基づく
MPU6の演算処理をなくし、ノードX1による経路決
定を迅速化できる。
【0047】次に、このように構成されたインタフェー
ス装置を構成するノードX1の動作について説明する。
【0048】図6はノードX1の基本フローチャート
図、図7は経路リストの説明図、図8は定量コストを利
用する場合の経路リストの説明図、図9は経路Aが決定
された場合の説明図、図10は全くコスト等を気にしな
い場合の説明図、図11は経路Aにトラヒックがある場
合の説明図、図12は経路Aをデータが流れている場合
の説明図、図13は経路Bをデータが流れている場合の
説明図、図14はネットワークの説明図である。
【0049】まず、図6に示すようにノードX1では静
的経路が決定されているのが一般的であるが、決定され
ていないとMPU6が判定したときは(ST201)、
他のノードからの情報に基づいてMPU6により静的経
路が決定される。
【0050】静的経路が決定されているとMPU6が判
定したときは、他のノードからの情報に基づいて決定さ
れた静的経路に関する定量コスト及び動的コストを収集
させ、図7に示すような経路リストを作成させ、情報格
納部7の経路リストメモリ8に格納させる。
【0051】次に経路リストの作成されたノードX1
は、送信側1からのデータの到着を監視しており(ST
202)、データが到着していないときは定期的に定量
コスト情報を各ノード間でやり取りすることとなる。
【0052】データが到着したとMPU6が判定したと
きは、ノードX1の動的コストを変更させ、その情報を
経路リストメモリ8に格納させると共に、他のノードへ
通知させる(ST203)。これによって、自分のトラ
フィック状態が変動していることを他のノードに知らせ
ることができるので、他のノードにおいて速やかに経路
変更判定することができる。
【0053】更にMPU6は、そのデータがフォワード
されたデータであるか否か判定し(ST204)、フォ
ワードされたデータでないと判定したときは初めてノー
ドX1に到着したデータであって、通信品質を要求する
要求データであると判断される。
【0054】また、要求データであると判断されたとき
は経路候補を経路リストメモリ8に参照しに行くことと
なる。これによって、要求データの受信側情報等からい
くつかの経路候補が選択されることとなる。
【0055】次に、最適経路選択において動的コストを
利用するか否か判定される(ST205)。
【0056】これによって、定量コストだけの最適経路
の判断で良い場合に、不要な動的コストを含めた経路判
断をなくし、ノードでの経路選択の負担を軽減でき、速
やかな処理が可能となる。
【0057】例えば、経路上にトラヒック等がなく、ノ
ードX1に輻輳情報が通知されていない場合や要求され
るQoSが厳しくて動的コストを見るまでもなく最適経
路を決定できる場合は、ノードX1のMPU6が定量コ
ストを利用すると判定する(ST205)。
【0058】これによって、ノードX1のMPU6は経
路リストメモリ8から定量コスト情報を読み出し、この
情報と要求情報等から最適経路を決定する(ST20
6)。
【0059】例えば、図8に示すように経路Bの定量コ
ストが12であり、パス102及びパス105により形
成される経路Aの定量コストは合計して11であるた
め、図9に示すように最適経路として本発明の方式に対
応するノードX1、X2及びX5を通る経路Aが決定さ
れ、その決定により指定された経路上にデータがフォワ
ードされる。
【0060】また、ST205において動的コストを利
用すると判定されたときは、MPU6は経路リストメモ
リ8等から必要な情報を読込み、動的コストと要求され
た情報等により最適経路が決定し、その決定により指定
された経路上にデータがフォワードされる。
【0061】次にST204でフォワードされたデータ
であると判定されたときは、更に動的コストを利用した
コネクションで動的コストに変更が有るか否か、他のノ
ードからのトラヒック情報、ノードX1の経路リストメ
モリ8に格納された動的コスト情報等から判定される
(ST209)。例えば、図10に示すように最初にデ
ータを流すとき、定量コストとかQoS等をまったく気
にしない要求であったために、通信中に図11に示すよ
うに経路Aにおいてデータが集中してしまった場合に、
前のデータが到着したときの動的コストと最新の動的コ
ストとを比較して、異なっているとMPU6によって判
定されたときは、動的コストに変更があると判定され
る。
【0062】この結果、動的コストに変更があると判定
されたときは、改めて経路リストメモリ8に格納された
動的コスト等と要求された情報により最適経路が決定さ
れ(ST207)、最適経路の決定により指定された経
路上にデータをフォワードされる。
【0063】また、ST209において動的コストに変
更がないと判定されたときは、元々フォワードされたデ
ータであって、ある地点までの経路は既に決定されてい
るので、そのままその経路情報に従い、その決定により
指定された経路上にデータを改めてフォワードすること
となる。
【0064】以上により、各フォワードに基づき図1
2、図13に示すように夫々経路A、経路Bにデータが
流れることとなる。
【0065】また、指定された経路上にデータをフォワ
ードされた後はノードX1に到着したデータが、データ
情報として最後のものか否かMPU6により判定され
(ST208)、最後のデータであると判定されたとき
は本発明の動作は終了することとなる。
【0066】これに対し、最後のデータでないと判定さ
れたときはST202に戻り、次のデータの到着を監視
することとなり、以降同じ動作を最後のデータと判定さ
れるまで繰り返すこととなる。
【0067】これによって、1つの情報がいくつかのデ
ータ例えば、パケットの塊としてのデータにより構成さ
れる場合において、従来のように最初のデータがノード
X1に到着したときに決定された経路が、そのデータに
より構成される情報の送信終了するまで固定されるとい
うことがなく、データの到着のたびに最新の動的コスト
によって最適経路の選択が可能となり、1つの情報の通
信中であっても経路変更が可能となることとなる。
【0068】このように本実施形態によれば、図14に
示すように情報の送信側1と受信側2の間に例えば、A
TMやインターネット等によって形成されるネットワー
クにおいて、ノードX1に到着したデータがフォワード
されたデータであっても、トラヒック情報等により動的
コストに変更があるとノードX1のMPU6によって判
定されたときは、変更された動的コストを利用して改め
て最適経路を決定することとしたので、これらのデータ
により構成される情報の通信中であっても、既に決定さ
れた経路上の輻輳状態の発生等による動的コストの変更
に、機敏且つ柔軟に対応でき、その都度最適な経路を決
定できることとなる。
【0069】また、通信中にノードの切断情報をノード
X1が入手した場合にも、その切断したノードに関する
コネクション情報を経路リストメモリ8から削除するこ
ととしたので、経路決定の際の負担を軽減し、経路決定
の迅速化を図ることができ、そのノード自体による定量
コストの低コスト化が可能となる。
【0070】以上のように本発明によれば、動的コスト
の計算により、他のトラヒックに極力影響しないような
設定が可能であり、特に本発明に係るノードの導入が進
むにつれてその影響が小さくなる。また、これによって
送信側1に特別な知識を必要とせず、ただ通信品質を要
求するだけで、適切な経路を適切な通信品質を持って通
信することが可能となる。
【0071】また、明らかにコストがわかる場合、例え
ば単純に通信品質を要求しないでもいい通信や、予め決
められた経路のパスを通りたい通信の場合には定量コス
トを用いることで実現が可能となる。
【0072】更にアルゴリズムが単純なため実装が行い
やすく、また故障がおきにくい。また、回路規模が小さ
くなることからローコスト化、小型化が可能であると共
に消費電力を小さく抑えることが可能となる。
【0073】また、特許公報第2723097号記載の
QOSルーティング装置のようにコネクションタイプに
依存しないので、あらゆるネットワークに対応が可能で
あり、拡張性が高い。
【0074】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更して実施で
きる。
【0075】例えば、上述した実施形態では受信側2を
単数として説明したがこれに限られるものでなく、図1
5に示すように同じデータの受信側2が複数存在する場
合、すなわちマルチキャストの場合も、フォワーディン
グリストメモリ9に複数登録されるだけで全体のアルゴ
リズムは変わらずに、本発明の動作が実現できる。これ
により、受信側2の数にかかわらず通信中も動的コスト
の変化に速やかに対応し、同報性を保ちながら最適経路
を選択でき、要求された通信品質を守ることができるこ
ととなる。
【0076】例えば、経路上にトラヒックがない等の場
合、定量コストを利用し経路リストメモリ8等から読込
まれた定量コストと要求された情報とにより、図16に
示すような最適な経路が決定され、データが送信側1か
ら2つの受信側2及び21に流れる。
【0077】また、上述した実施形態では送信側1から
最初にデータが届いたノードX1の場合について説明し
たが、受信側2までに複数の経路が存在すれば次のノー
ド等でも、同様に本発明を適用できる。これにより、同
じデータの送信中であっても途中のノードで経路を変更
できることなり、更に動的コスト等の変更に迅速に対応
できることとなる。
【0078】更に上述した実施形態では動的コストを利
用するかの判定は、経路上のトラヒック情報等に基づき
MPU6がすることとしたが、ノード管理者がしてもい
いし、第三者機関がしても良い。これによって、ノード
管理者等のポリシーに基づくより柔軟な経路決定が可能
となる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では流動的
に変動するネットワークトラヒック等の動的コストの変
化に適切に対応し、複数存在する静的に定められた経路
を通信中においても変更し、通信品質を確保すると共に
通信の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るネットワークの
構成概略図である。
【図2】図1のノード構成のブロック図である。
【図3】図2の経路リストメモリのブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るネットワークの
静的経路決定の説明図である。
【図5】図4において一部の静的経路を決定しない場合
の説明図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るネットワークの
ノードX1の基本フローチャート図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るネットワークの
経路リストの説明図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係るネットワークの
定量コストを利用する場合の経路リストの説明図であ
る。
【図9】本発明の第1の実施形態に係るネットワークの
経路Aが決定された場合の説明図である。
【図10】本発明の第1の実施形態に係るネットワーク
で全くコスト等を気にしない場合の説明図である。
【図11】本発明の第1の実施形態に係るネットワーク
で経路Aにトラヒックがある場合の説明図である。
【図12】本発明の第1の実施形態に係るネットワーク
で経路Aをデータが流れている場合の説明図である。
【図13】本発明の第1の実施形態に係るネットワーク
で経路Bをデータが流れている場合の説明図である。
【図14】本発明の第1の実施形態に係るネットワーク
の説明図である。
【図15】受信側が複数存在する場合のネットワークの
構成概略図である。
【図16】図15でデータが流れる場合の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 送信側 2、21 受信側 3 コネクタ 4 信号送受信回路 5 信号処理回路 6 MPU 7 情報格納部 8 経路リストメモリ 9 フォワーディングリストメモリ 10 ノード固有情報メモリ 11 汎用メモリ 12 ポップノード情報 13 定量コスト情報 14 動的コスト情報 101〜108 パス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の経路から所定の経路を選択して通
    信を行う通信制御方法であって、(a)前記複数の経路
    に対する各動的コストの情報を入手する工程と、(b)
    少なくとも前記入手した動的コストの情報に基づいて通
    信中に動的に前記経路を変更する工程とを具備すること
    を特徴とする通信制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の通信制御方法におい
    て、 前記工程(b)は、前記入手した動的コストに変更があ
    ったときに経路を変更するものであることを特徴とする
    通信制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の通信制御
    方法において、 前記各経路の切断に関する情報を入手する工程を更に具
    備することを特徴とする通信制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の通信制御方法におい
    て、 前記切断された経路に対応する少なくとも前記入手した
    動的コストの情報を削除する工程を更に具備することを
    特徴とする通信制御方法。
  5. 【請求項5】 複数の経路から所定の経路を選択して通
    信を行うインタフェース装置であって、 前記複数の経路に対する各動的コストの情報を入手する
    手段と、 少なくとも前記入手した動的コストの情報に基づいて通
    信中に動的に前記経路を変更する手段とを具備すること
    を特徴とするインタフェース装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のインタフェース装置に
    おいて、 前記経路を変形する手段は、前記入手した動的コストに
    変更があったときに経路を変更するものであることを特
    徴とするインタフェース装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載のインタフ
    ェース装置において、 前記各経路の切断に関する情報を入手する手段を更に具
    備することを特徴とするインタフェース装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のインタフェース装置に
    おいて、 少なくとも前記入手した動的コストの情報を格納する手
    段を更に具備し、 前記格納する手段は、前記切断された経路に対応する少
    なくとも前記入手した動的コストの情報を削除するもの
    であることを特徴とするインタフェース装置。
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