JP3601078B2 - ルータ、フレームリレー交換機、及びフレームリレー優先通信方式 - Google Patents

ルータ、フレームリレー交換機、及びフレームリレー優先通信方式 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、相手先を識別する識別子によりフレームの送出先を決定して通信を行うフレームリレー通信の優先制御方式に関する。
【0002】
特に、データリンクコネクション識別子(DLCI Data Link Connection Identifier) ごとに認定情報速度(CIR)を保証するタイプを設けること、同一DLCIの中のフレームのアドレスフィールドに、フレームごとの転送優先度、廃棄優先度を指定すること、およびフレームリレー交換装置内の複数の回線対応部が共通に使用できる共通バッファを設けること、
によりフレーム転送時の優先制御およびフレームの廃棄を極力少なくすることのできるフレームリレー通信システムの優先通信方式である。
【0003】
フレームリレー通信システムは、データ通信で使用されているパケット交換方式で使用されるX.25プロトコルをベースにし、データ伝送手順を大幅に簡略化することにより、高速のデータ伝送を可能としたものである。
【0004】
現在では、伝送路がディジタル化されていることから、伝送路の信頼度が向上し、データ伝送中の伝送路でのエラーの発生確率は低くなっていること。また、LAN(Local Area Network) 間接続のために、高速のデータ転送が要求されている。
【0005】
そこで、フレームリレー通信システムでは、エラー発生時の再送制御は端末間のチェック機能にまかせ、ネットワークは高速でのデータ転送を行うことを主眼としたものである。
【0006】
図24はフレームリレーネットワークによるLAN間接続を示す図である。図中の1は複数のフレームリレー交換装置10A〜10Dとフレームリレー交換装置10A〜10D相互間を接続するPVC (Permanent Virtual Circuit)から構成されるフレームリレーネットワークであり、20はLAN30とフレームリレーネットワーク1を接続するためのインターワークを行うルータであり、20aはフレームリレー交換装置10とルータ20を接続するデータリンクコネクション(DLC Data Link Connection)である。
【0007】
ルータ20はLAN30上の複数の端末Tからのフレームをフレーム多重し、データリンクコネクション20a上に送出する。一本の物理回線20bには複数のデータリンクコネクション20aが生成される。そして、フレームリレー交換装置10はデータリンクコネクション20aのフレーム内のアドレスフィールド上のDLCIにより対地、即ちデータリンクコネクション20aを識別してフレームを送出する。
【0008】
【従来の技術】
上述の構成では、フレームリレー通信用の物理回線20bを複数の端末Tが競合して使用する。一般的に、端末T間の通信のリアルタイム性に対応する要求は、業務ごとに要求レベルが異なっている。例えば、人間がキーボードを操作して業務を行う会話型のアプリケーションでは早い速度の応答が要求され、逆にファイル転送においては、高いスループットが要求されるがリアルタイム性の要求は低い。
【0009】
このような種々の要求に対応するため、ルータ20はフレームリレーネットワーク1にフレームを送出するとき、そのフレームの優先制御を行い、リアルタイム性の高いデータを優先して送出する制御を行う。
【0010】
しかし、フレームリレーネットワーク1の中でも遅延が発生するので、ルータ20による優先制御のみでは不十分であり、フレームリレーネットワーク1内においても優先制御を行うことが必要である。
【0011】
また、優先制御はリアルタイム性(転送)の優先度だけではなく、フレームの廃棄に関する優先度も制御する。例えば、音声データは会話型のデータ通信と同様にリアルタイム性は高く設定する必要があるが、通話が部分的に途切れても、その内容を理解することは可能である。そこで、データの部分的な廃棄については、データ通信ほどの優先度は要求されない。
【0012】
図25にフレームリレーネットワークのフレームフォーマットを示す。フレームフォーマットは先頭から、フラグフィールド(F Flag Field)、アドレスフィールド (A Address Field) 、フレームリレーデータフィールド (D Frame Relay Data Field)、フレームチェックシーケンス (FCS Frame Check Sequence)、フラグフィールド(F Flag Field)から構成されている。
【0013】
アドレスフィールドAの中には、データリンクコネクション識別子(DLCI Data Link Connection Identifier) 、順方向明示的輻輳通知ビット(FECN Forward Explicit Congestion Notification)、逆方向明示的輻輳通知ビット(BECN Backward Explicit Congestion Notification) 、廃棄可能表示ビット (DE Discard Eligibility Indicator) が書き込まれている。
【0014】
フレーム上のDLCIは、そのフレームが送出される通信相手を識別するための情報であり、端末TはDLCIにより、通信相手をフレームリレーネットワーク1に通知する。ここで、1つのDLCIは1つの通信相手に対応するものであり、異なるDLCIをもつフレームを連続して送出することにより、1本の物理回線で複数の通信相手との通信が可能となる。
【0015】
また、例えば、フレームリレー交換装置はプロセッサの使用率、あるいはバッファの使用率が一定の基準値を超えた場合に、ネットワークに輻輳が生じたものと判定して、FECN、BECNにより、輻輳発生をそれぞれ受信側の端末T、送信側の端末Tに通知する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
DEビットはネットワーク内のフレームリレー交換装置10で輻輳が生じたときに、そのフレームか廃棄されても良いフレームであることを示す。フレームリレー交換装置10で輻輳が生じたときに、例えば、DE=1のフレームから廃棄を行う。
【0017】
このような、DEビットを「1」に設定するケースとしては2つあり、1つは発信側の端末Tで、最初から送出するフレームにDE=1を設定する場合であり、他の1つは、フレームリレー交換装置10に契約で定められた情報量を超えたデータが流入した場合は、フレームリレー交換装置10は流入したフレームのDEビットをDE=1に設定して、後で輻輳が生じた時、DE=1に設定されているフレームを廃棄する。輻輳度がさらに高くなると、優先度の高いフレームも廃棄される。
【0018】
このようにして、フレームリレーネットワーク1においては、高速のデータ転送を行うことができるが、輻輳が発生した場合にはデータが廃棄されることを避けることはできない。
【0019】
データの種類によっては、このようなフレームの廃棄が許されないものがある。例えば、コンピュータのプログラムの転送においては、1フレームでも廃棄が生ずると、プログラムは不完全なものとなり、コンピュータの正常な動作が不可能となることもある。そこで、重要データは廃棄されることのないフレームリレー優先通信方式が要求されている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の第1の実施例を説明する図である。STEP1は端末からの申告により、DLCIごとに優先/非優先をフレームリレー交換装置のDLCI管理テーブルに登録し、STEP2は受信したフレームのDLCIの優先度を、DLCI管理テーブルを参照して決定し、STEP3はその時点での輻輳度が所定の値を超えたかを判定し、STEP4は輻輳度が所定の値を超えたときに受信した非優先のDLCIのフレームの廃棄処理を行う。
【0021】
このような処理により、輻輳状態において、フレームリレー交換装置10がフレームを受信したとき非優先のDLCIの受信フレームの廃棄を行うことにより優先のDLCIのフレームが廃棄されることがなくなる。
【0022】
また、図2は本発明の第2の実施例を説明する図である。本発明では、フレームのアドレスフィールドに割り当てられたDLCIを表示するためのDLCIフィールドの中の特定ビットを、転送優先/廃棄優先を表示するために使用する。
【0023】
下記のステップより、フレーム単位で優先制御処理を行う。
STEP21は優先制御レベルと優先制御レベルによるフレームリレー交換装置の優先制御処理を登録し、STEP22はルータは端末から受信したフレームに、ルータ内のテーブルを参照してフレームごとに優先度を付与し、STEP23はフレームリレー交換装置は受信したフレームのアドレスフィールドを参照して、そのフレームの優先度を判定し、STEP24はフレームリレー交換装置は、受信したフレームの優先度にしたがって、優先制御を行う。
【0024】
これにより、端末が送出する同一DLCI上のフレームごとの優先制御を行うことが可能となり、細かなレベルでの優先制御が可能となる。
さらに、図3は本発明の第3の実施例を説明する図である。10はフレームリレー交換装置であり、図中の11はシステム全体の管理を行う管理プロセッサであり、12は複数の回線対応部13からなり、複数の回線対応部が使用可能な共通バッファを設けた通信多重装置、14は磁気ディスク装置、15は磁気テープ装置、16はネットワーク全体の監視を行うネットワーク監視装置、17は高速システムバスである。
【0025】
これのような構成をとることにより、フレームリレー交換装置で輻輳が発生したとき、そのとき受信したフレームを共通バッファに一時的に退避させることにより、フレームの廃棄を防止することが可能となる。
【0026】
【作用】
本発明の第1の実施例においては、DLCIを登録するときに、DLCI対応で優先/非優先を登録しておき、輻輳状態で非優先のフレームを受信したときは、受信フレームと送信バッファの中の受信フレームと同じDLCIを持つフレームを一括廃棄する。このような処理により、優先DLCIの廃棄を防止することができる。
【0027】
また、輻輳状態で優先のフレームを受信したときは、送信バッファの中の最後に受信した非優先のDLCIを持つフレームを一括廃棄する。このような処理により、優先DLCIの廃棄を防止することができる。
【0028】
また、本発明の第2の実施例においては、フレームリレーのアドレスフィールドの中のDLCIフィールドの特定ビットを転送優先、廃棄優先制御を指示するビットとして使用することにより、さらに細かなレベルの優先制御を行うことが可能となる。
【0029】
さらに、本発明の第3の実施例においては、複数の回線対応部13が使用可能な共通バッファ130を設け、輻輳発生時には、フレームを共通バッファ130に一時的に退避させ、輻輳が解消した時にフレームを共通バッファ130から取り出し送信することによりフレームの廃棄を防止することができる。
【0030】
【実施例】
図3は本発明の第3の実施例を説明する図である。すべての本発明を理解するために、図3によりフレームリレー交換装置10の構成を説明する。図に示すように、フレームリレー交換装置10は、システム全体の管理を行うシステム管理プロセッサ(MPU Manegement Processor)11、複数の回線対応部(LS Line Set)13を収容する通信多重装置(CMU Communication Multiplex Unit)12、磁気ディスク装置 (Magnetic Disk Storage)14、磁気テープ装置 (Magnetic Tape Storage)15、ネットワーク監視装置(NSP Network Supervising Processor) 16および高速システムバス(High Speed System Bus)17から構成されている。
【0031】
それぞれの回線対応部13は加入者回線、または他のノードへの中継回線に接続される。
図4は回線対応部の構成を説明する図であり、(A)は回線対応部13の構成を示し、回線対応部13はバス制御部13Aを介して高速システムバス17に接続されており、処理装置(CPU Central Processing Unit) 13Bは、メモリ13Cに書き込まれたプログラムにしたがって交換処理を実行し、受信したフレームを指定の回線に送出する。
【0032】
また、受信バッファ13Dは、回線から受信したフレームを一時的に蓄積しておくバッファメモリであり、送信バッファ13Eは送信するフレームを一時的に蓄積しておくバッファメモリであり、回線制御部13Fは回線対応部13と回線の間の回線制御を行う。
【0033】
(B)は回線制御部の構成を示すものである。回線制御部13Fは回線対応で設けられるもので、受信チャネル回線からのフレームを受信する受信処理部13Gと、送信回線へフレームを送信する送信処理部13Hから構成されており、フレームの送受信時の回線制御を行う。
【0034】
図5はフレームリレーネットワークの接続処理を示す。図はノード番号700を持つフレームリレー交換装置10Aが、回線対応部(番号 LS NO0)に収容されている加入者回線(回線番号0)から受信したフレームを、フレームリレー交換装置10C、10Dを介して、ノード番号701を持つフレームリレー交換装置10Bに送信する例である。
【0035】
ここでは、端末30ATが端末30BTと通信を行うが、通信に先立ってフレームリレー交換装置10にそれぞれの端末を登録することが必要である。端末30AT、30BTをフレームリレー交換装置10A、10Bと接続する前に、呼を識別し、接続を確立するための接続情報をフレームリレーネットワークに登録することが必要である。フレームリレー交換装置10のそれぞれの回線対応部13は接続を行うためのDLCI管理テーブルとPVC管理テーブルとを備えている。
【0036】
呼を識別するための接続情報は、その端末が接続される物理回線番号、入力するフレームを識別するためのDLC番号、呼番号、その呼の認定情報速度、ここでは256kbps、およびそのDLCIに付加された優先度から構成される。
【0037】
これらの情報はネットワーク監視装置16、システム管理プロセッサ11を通して、それぞれの回線対応部13のDLCI管理テーブルに登録される。
図6はフレームリレーネットワークの管理テーブルの構成を示す。(A)はDLCI管理テーブルを示し、このテーブルを参照することにより、0番回線から受信したDLCI100を持つフレームの呼番号は、フレームリレー交換装置10Aでは、100であることを識別する。
【0038】
また、(B)はPVC管理テーブルを示し、PVCを確立するためのテーブルの登録も前もって行っておくことが必要である。この情報は着側のノード番号、そのノードでの呼番号、その呼が接続される回線対応部番号からなる。図6(B)は、図5に示された側ノード701に登録されたPVC管理テーブルの例を示している。
【0039】
このようなテーブルの登録の後、端末30ATが回線番号0、DLCI番号100により、ノード番号701に接続された端末30BTを呼ぶと、フレームリレー交換装置10AはDLCI100からDLCI管理テーブルを参照して呼番号が100であることを識別する。そして、この呼番号100でPVC管理テーブルを参照することにより、通信相手側のノード番号701、回線対応部番号10、呼番号0であることを識別する。
【0040】
図7は網内フレームのフォーマットを示す。発側のフレームリレー交換装置10Aは、図7に示すように、その網内管理ヘッダに、着側ノードに関する情報、即ち701、10、50、1(最後の数字はそのフレームの優先度を示すものである)を挿入した網内フレームを組み立て、次のノードに送出する。中継回線を介して、前位のノードから網内フレームを受信した中継ノード、例えば、フレームリレー交換装置10C、10Dは網内管理ヘッダを参照して後位のノードを決定して、そのフレームを送出する。
【0041】
そのフレームが自分宛のものであることを識別した通信相手のノード、ここでは、フレームリレー交換装置10Bは、回線対応部番号10を決定し、DLCI管理テーブルを参照して、端末30BTを決定し、網内フレームからフレームリレーフレームを組み立て端末30BTに送出する。
【0042】
図7において、優先度は本発明により設けるものであり、後で詳述する。
図8はフレームリレーネットワークのルーティング処理を示す。図5においては、発側ノード700から着側ノード701へのルートは1つとして示したが、通常は、1つのノードから他のノードへのルートは複数存在している。
【0043】
図8においては、フレームリレー交換装置10A、10B、10C、10Dおよび10E(ノード番号は、それぞれ700、701、702、703、704である)からフレームリレーネットワークを構成している。それぞれのノードは受信したフレームの網内管理ヘッダをルーティングテーブルと参照することにより次のノードを決定する。フレームリレー交換装置10Aがフレームリレー交換装置10Bにフレームを送出するとき、フレームリレー交換装置10C、10Dは回線から受信した網内管理ヘッダをルーティングテーブルと参照することにより通信相手がフレームリレー交換装置10Bであることを識別し、ルートを決定して受信したフレームを送出する。
【0044】
フレームリレーネットワークにおいては、受信側のフレームリレー交換装置10は、DLCIから端末を決定し、指定の端末にフレームを送出する。
このような、DLCIの登録は、加入者からの申告により、NSP16が、回線対応部13のメモリ13CのDLCI管理テーブルの中に書き込みを行うことより実行される。
【0045】
第1の実施例はこのようなDLCIにしたがって相手端末を決定して通信を行うフレームリレーネットワークの優先制御方式である。ここでは、DLCIごとに優先度を付与し、輻輳発生時には非優先のDLCIのフレームから廃棄して、優先のDLCIのフレームは廃棄されることを防止する。
【0046】
回線対応部13のメモリ13Cの中には、処理装置13Bを動作させるプログラムの他に、それぞれのDLCIを管理するためのDLCI管理テーブルが書き込まれている。このDLCI管理テーブルは図6で説明したように(1)回線番号、(2)DLCI番号、(3)DLCI接続情報(呼番号)、および端末から申告されるDLCIに対するCIRから構成されている。本発明においては、上述の4項目に加えて、それぞれのDLCIの優先度を識別するための優先情報を追加している。
【0047】
加入者が他の端末と通信を行おうとした場合には、フレームリレーネットワーク上の端末相互を接続するPVCを設定するために、通信相手端末と使用したい情報速度を申告することが必要である。
【0048】
この情報速度の総和はそれぞれの物理回線の容量を超えることはできない。そこで、かかる登録要求は物理回線が使用するための十分な情報速度を持っている場合のみ許可される。
【0049】
この要求が許可された場合、この要求データ速度は認定情報速度(CIR Committed Information Rate))と呼ばれる。
図9はDLCI優先度登録のフローチャートである。
【0050】
この処理は加入者が必要な情報速度を添えて新しいDLCIの登録を申告したときに実行されるものである。
S11では、加入者端末からの申告により、登録しようとするDLCIが優先DLCIか否かを判定し、S12では、そのDLCIが優先DLCIの場合には、優先DLCIに関する認定情報速度(CIR) を加算し、S13では、優先DLCIのCIRの総和が優先DLCIに割り当てた伝送容量を超えていないことを判定する。また、S14では、登録しようとするDLCIが非優先DLCIの場合には、登録しようとするDLCIのCIRを1/nして非優先DLCIに関する認定情報速度に加算する。ここで1/nは非優先フレームの廃棄を行うことを考慮して決定される倍率であり、nとしては、通常、5〜10が使用されている。S15では、非優先DLCIの認定情報速度の1/nの総和が非優先DLCIに割り当てた帯域を超えていないことを判定し、S16では、優先DLCIまたは非優先DLCIそれぞれに割り当てた帯域を超えないときはそのDLCIの登録、優先/非優先表示、CIRの総和の更新を行い、S17では、S13またはS15で優先DLCIまたは非優先DLCIのCIRの総和がそれぞれに割り当てた帯域を超えたときは、新規の登録は却下されて登録されない。
【0051】
図10は優先/非優先DLCI用のCIRの登録を説明する図を示す。図は物理回線の帯域(例えば、1.5Mbps)を、優先DLCIが使用する優先DLCI用使用帯域(例えば、1Mbps)と非優先DLCIが使用する非優先DLCI用使用帯域(例えば、0.5Mbps)の2つの帯域に分割したものである。優先DLCIでは認定情報速度を1対1で、優先DLCIに割り当て、非優先DLCIではn対1で割り当てる。すなわち、この例では、優先DLCIについては既に192kbpsが割り当てられており、非優先DLCIについては、実際のCIRの総和は896kbpsであるが、倍率n=10により、これを1/10した89.6kbpsとして評価する。
【0052】
この処理は非優先DLCIに割り当てた帯域の10倍まで登録ができることを意味する。網に輻輳が生じていないときは、非優先のDLCIも廃棄されることはないが、輻輳が生じたときには、非優先のDLCIのフレームは廃棄される。
【0053】
このような処理により、優先DLCIのフレームは廃棄されることが防止され、優先的に通信することができる。
図11は優先/非優先DLCI制御の実施例を示す。図9で説明した手順にしたがって、前もってDLCIごとに、そのDLCIが優先DLCIか非優先DLCIかをフレームリレー交換装置10のメモリ13CのDLCI管理テーブル13C1に登録しておく。CIR累計テーブル13C2は優先/非優先DLCIの認定情報速度の総和が書き込まれており、このテーブルはDLCIを登録するときに参照されるものである。
【0054】
この状態で、(1)フレームリレー交換装置10が端末から加入者回線をとおしてフレームを受信する。(2)回線対応部13の処理装置13Bは受信したフレームのDLCIをDLCI管理テーブル13C1に参照して、受信したフレームのDLCIの優先/非優先区分、通信相手を識別し、それらを受信フレームの網内管理ヘッダに書き込む。(3)処理装置13Bは受信したフレームを送信キューの順序に送信バッファ13Eに書き込む。(4)(2)で優先区分を付与された網内管理ヘッダとユーザデータが網内フレームとして、中継回線をとおして次のノードに向けて送出される。
【0055】
図12はバッファ制御の実施例を示す。(A)は非優先フレーム受信時のフレーム一括廃棄制御を示す。フレームリレー交換装置10の中の送信バッファ13Eには送信データが書き込まれる。このとき、送信バッファ13Eの輻輳状態を検出するために、処理装置13Bは送信バッファ13Eの中のフレームの数と、輻輳状態と判定するための閾値とを比較し、送信バッファ13Eの中のフレームの数が閾値を超えた場合、処理装置13Bは輻輳状態と判定する。
【0056】
この様な状態で、フレームを受信した場合、処理装置13BはDLCIからそのフレームの優先/非優先を識別し、非優先フレームの場合には、受信したフレームと、送信バッファ13E内ににすでに書き込まれている受信フレームと同一のDLCIのフレームとを一括廃棄する。
【0057】
(B)は優先フレーム受信時のフレーム一括廃棄制御を示す。受信したフレームが優先フレームの場合には、送信バッファ13Eに書き込まれている最後に受信した非優先のDLCIのフレームを一括廃棄するとともに、受信した優先フレームを送信バッファ13Eに書き込む。
【0058】
このようにして輻輳時には、非優先DLCIのフレームを一括廃棄することより、優先DLCIに関する通信が保証される。
本発明の第1実施例ではDLCIごとに優先度を設けて、優先制御を行っているが、第2実施例では、同一DLCIの中のフレームごとに、優先度を付与して制御するようにしたものである。
【0059】
例えば、フレームリレーネットワークを通して、LAN間通信を行うときは、そのLANに収容される複数の端末からのデータに同じDLCIが付与され、同じデータリンク上に送出される。このような構成において、LAN上の複数の端末からのフレームの優先度は同一ではなく、端末あるいはそのアプリケーションにより優先度が異なってくる。そこで、優先制御を行うために同一のDLCIのフレームごとに優先度を付与することが必要となる。
【0060】
それぞれのフレームの優先度は、ルータがもつテーブルを参照し、LAN上のアドレスおよび使用するプロトコルにしたがって決定される。このとき、LANデータがフレームごとに優先度が付与されたフレームリレーのフレームとして組み立てられフレームリレーネットワーク1に送出される。フレームリレー交換装置10は受信したフレームの優先度を識別し、その優先度に指定される優先制御を実行する。
【0061】
フレームリレー通信で使用されるフレームの構成は図25で説明したとおりであり、アドレスフィールドの中のDLCIにより通信相手が識別され通信を行う。
【0062】
図13はフレームリレーフレームのアドレスフィールドの構成を示す。(A)に示すように、アドレスフィールドは2オクテット(16ビット)から構成され、その中のDLCIフィールドに10ビット、前に説明したFECN、BECN、DEにそれぞれ1ビット、コマンド/レスポンス表示ビットC/R(フレームリレーにおいては使用しない)に1ビット、アドレスフィールド拡張表示ビットEAとしてオクテットごとに1ビットを使用している。EA=0で拡張ありを示し、EA=1で拡張なしを示す。ここでは、アドレスフィールドは2オクテットから構成されており、2番目のオクテットのEA=1となる。
【0063】
DLCIフィールドは図に示すように10ビットであるので、DLCIの番号としては、0〜1023まで登録することが可能である。実際のフレームリレー交換装置10の運用を考えると、1本の回線に対して、1024個のDLCIを設定する必要は殆どないと考えられる。そこで、本発明の第2実施例ではDLCIフィールドの10ビットの中の特定のビットを優先制御を行うためのビットとして使用するように、DLCIフィールドを構成している。
【0064】
(B)は本発明のDLCIフィールドの構成を示す。本発明の第2実施例では10ビットのDLCIフィールドの中の4ビットを優先制御ビットとして使用し、DLCIとしては6ビットを使用する。
【0065】
本実施例では、図に示すように、上位2ビットを転送優先制御ビット、次の2ビットを廃棄優先制御ビットとして使用するように優先制御ビットが配置している。
【0066】
例えば、フレームリレーネットワーク1を通して、LAN30間の通信を行うとき、LANとネットワークの間にルータ20が設けられる。ルータ20は、端末ごとのLAN30上のアドレスと、使用しているアプリケーションから前述の優先度を設定するテーブルを備えており、このテーブルを参照することにより、アドレスフィールドの中に転送優先度、廃棄優先度を付与する。
【0067】
(C)は優先制御管理テーブルを示す。このテーブルは優先制御を行うためにフレームリレー交換装置10の中に書き込まれるものである。本発明では、転送優先制御に2ビット、廃棄優先制御に2ビットを使用している。そこで、優先制御は4段階の制御が可能であり、「11」、「10」、「01」、「00」の順に転送又は非廃棄の優先度が高くしている。
【0068】
図14は送信バッファの構成を示す。フレームリレー交換装置10から、中継回線、端末回線に送出されるフレームは、回線対応部13の中の回線ごとに配置された送信バッファ13Eに格納され、先に格納されたフレームから、順番に送信処理部13Fに転送され、回線に送出される。
【0069】
転送に関する優先制御は、この送信バッファ13Eから送信処理部13Fにフレームを転送するとき、優先度に応じた転送処理を行うことにより実現される。
本発明では転送優先度は4つのレベルに区分しておりいる。
【0070】
具体的には、処理装置13Bは、受信したフレームのアドレスフィールドに書き込まれた転送優先度を識別して、転送優先度ごとにフレームのチェーニング (Chaining) を行い送信バッファ13Eに書き込んでゆく。
【0071】
この4つの転送優先度にしたがって、送信バッファ13Eからフレームを読み出す頻度を制御することにより、処理装置13Bは転送優先制御を実行する。
図14においては、送信バッファ13Eを2000個のユニットバッファ13eから構成した例であり、個々のユニットバッファ13eは図に示すように、廃棄優先度、有効データ長、次フレーム先頭アドレス、次バッファアドレスおよび256byteの領域を持つデータ領域から構成されている。
【0072】
この送信バッファ13Eを管理するためにバッファ管理テーブルがメモリ13Cの中に設けられており、バッファ管理テーブルの中には、ユニットバッファ13e毎に使用中/未使用を示すフラグとメモリ13C上でそのバッファを指定するためのアドレスが書き込まれている。
【0073】
図15は送信管理テーブルの構成を示す。本発明においては、転送の優先度は第1優先から第4優先の4段階に区分されている。送信管理テーブルは、4つの優先度に対応して転送を制御するためのものである。送信管理テーブルの先頭に、全ての優先度で使用中のユニットバッファの個数の総合計が書き込まれており、次いで優先度ごとに、それぞれの優先度の送信バッファ13Eの内の使用中のユニットバッファの個数の合計、同一転送優先度の中で次に送出するフレームが格納されている先頭のユニットバッファ13eのアドレスを示すHEADアドレス、同一転送優先度の中で最後に送出するフレームが格納されているユニットバッファ13eのアドレスを示すTAILアドレスが書き込まれている。このようにして、送信管理テーブルに基づいて、書き込まれているフレームの優先制御を行う。
【0074】
図16はバッファのチェーニングを示す。フレームリレー交換装置10内で交換処理されたユーザデータのフレームは、送信バッファ13Eに格納される。本実施例においては、バッファ13eのデータ部は256byteに設定しているので、ユーザデータのフレームが256byteを超える場合は、1つのユニットバッファ13eに収容することができないので、1つのフレームを複数のバッファ13eに分割して格納する。
【0075】
図16において、ユーザデータのフレームのデータが▲1▼、▲2▼、▲3▼(例えば、▲1▼、▲2▼は256byte、▲3▼は128byte)から構成されているときは、データを256byte単位▲1▼、▲2▼、▲3▼に分割して、それぞれを3つのユニットバッファ13eに格納する。そして、次のデータが格納されているバッファ13eのアドレスを次バッファアドレス(BUF ADD)の欄に書き込む。
【0076】
このようにして、1つのフレームを分割して複数のユニットバッファ13eに書き込んだとき、次バッファアドレスの欄に指定がある場合には、そのユニットバッファ13eを連続して送出することにより、複数のユニットバッファ13eに分割格納されている1つのフレームを連続して送出することが可能となる。
【0077】
図17はフレームのチェーニングを示す。送信バッファ13Eの使用状態は図15で説明した送信管理テーブルに書き込まれている。そこで、新たにフレームを送信バッファ13Eに格納するときは、送信管理テーブルを参照して、必要な個数のユニットバッファ13eを確保する。具体的には、バッファ管理テーブルを走査して未使用のユニットバッファ13eに対応するフラグを使用中として、各ユニットバッファ13eのアドレスを確認する。そして、確保したバッファ13eの個数を転送管理テーブル上の使用バッファ全個数と、優先度ごとの使用バッファ個数の値に加算する。
【0078】
さらに、送信管理テーブル上のその優先度に対応するTAILアドレスを参照して、そのアドレスが示すユニットバッファ13e内の次フレームアドレスを、今新たに格納しようとするフレームのバッファの先頭アドレスに変更する。
【0079】
そして、送信管理テーブル上のTAILアドレスの値も、今新たに格納しようとするフレームのバッファの先頭アドレスに変更する。
このようにして、送信バッファ13E上にフレームを格納することにより、ユニットバッファ13e上のフレームを図17に示すように全体をチェーンした形とすることができる。
このように構成された送信バッファ13Eからのフレームの送信は次のようにして実行する。
【0080】
回線対応部13の処理装置13Bは送信管理テーブル上のHEADアドレスが指し示すバッファ13eのデータ部を送信処理部13Hに転送する。送信管理テーブル内のHEADアドレスは、それに続くフレームに変更するため、送信バッファ13E内の次フレームアドレスに書き換える。
【0081】
また、HEADアドレスが示すユニットバッファ13eに次バッファアドレスが書き込まれている場合には、指定された次のユニットバッファ13eも連続して転送を行う。
【0082】
転送処理の完了したユニットバッファ13eは、バッファ管理テーブル上の使用状態を表示するフラグを使用状態から未使用状態に変更することによりそのバッファ13eを解放する。
【0083】
フレームの転送はHEADアドレスに指定されるユニットバッファ13eから始まり、次アドレスに指定されるバッファ13eのデータを転送し、次アドレスを持たないバッファを転送したときに、1フレームの転送が終了する。
【0084】
また、転送優先制御は、転送優先度対応で設けられた送信バッファ13Eから送信処理部13Hへのフレーム転送を制御することにより容易に実行することができる。すなわち、優先制御は、送信バッファ13Eから送信処理部13Hへのフレーム転送の比率を、転送優先度にしたがって変化させることにより実現できる。
【0085】
送信処理は、1個のフレームを送信バッファ13Eから送信処理部13Hに前のフレームの転送完了した時に、次のフレームの転送が開始される。そこで、処理装置13Bが、先ず、送信管理テーブルを参照してフレームの先頭が格納されているユニットバッファの先頭のアドレス(HEADアドレス)を求めることから開始する。このHEADアドレスの参照の比率を転送優先度ごとに行うことで優先制御を実現する。
【0086】
例えば、転送優先度は次のように設定されていた場合、
第1優先度:第2優先度:第3優先度:第4優先度=16:8:4:1
送信管理テーブルの各転送優先度のHEADテーブルを参照する回数を16:8:4:1とすることで、この比率に応じてそれぞれの転送優先度のフレームが回線上に送出される。このとき、例えば、第1優先度のフレームが送信バッファ13E上にない場合は、第2優先度以下のフレームがこの比率で回線に送出される。
【0087】
また、下位の優先度を持つフレームに対して、上位の優先度を持つフレームを絶対的に優先させる場合には、HEADアドレスの参照の比率にしたがって、フレームを転送するのではなく、送信しようとするフレームの優先度より上位の優先度のHEADアドレスも同時に参照し、上位の優先度のHEADアドレスが存在しない場合のみ、送信しようとするフレームの転送を行う次に、優先廃棄制御について説明を行う。本発明においては、回線対応部13の処理装置13Bが、図13で説明したアドレスフィールドの中の廃棄優先を示す2ビットを参照することにより廃棄優先制御を行う。
【0088】
廃棄優先制御はフレームリレー交換装置10の輻輳レベルと関連して実行する。本発明においては、フレームリレー交換装置10のの輻輳は軽い輻輳から、重い輻輳までを、0次輻輳、1次輻輳、2次輻輳、3次輻輳の4段階で管理する。
【0089】
輻輳が発生した場合は、フレームリレーのITU−T勧告で定められているように、図13で説明したアドレスフィールドの中の、BECN、FECNビットおよび統合リンクレイヤマネージメント (CLLM Consolidated Link Layer Manegement)メッセージにより輻輳が発生していることを端末側に通知する。
【0090】
輻輳が発生していることが端末へ通知されたにもかかわらず、輻輳が収まらずに輻輳レベルが上昇すると、フレームリレー交換装置10は、輻輳レベルに応じて、廃棄優先度の低いフレームから廃棄を行う。
【0091】
本発明においては、次のように廃棄処理を行う。
0次輻輳;輻輳通知のみで廃棄処理は行わない。
1次輻輳;第3優先度のフレームを廃棄する。
【0092】
2次輻輳;第2優先度、第3優先度のフレームを廃棄する。
3次輻輳;第1優先度、第2優先度、第3優先度のフレームを廃棄する。(全フレーム廃棄)
図18はフレームの廃棄処理を示す。処理装置13Bは輻輳レベルに応じて、受信処理部13Gを制御して、受信フレームの廃棄優先度に応じて廃棄処理を行う。また、処理装置13Bは送信バッファ13Eから送信処理部13Hへのフレームの転送を行うとき、HEADアドレスが示すバッファ13e内の当該フレームの廃棄優先度を参照する。そして、その時の輻輳レベルと廃棄優先度から転送しようとするフレームを廃棄すべきか否かを判断し、廃棄処理の対象となる場合には、送信処理部13Hへの転送は行わない。
【0093】
そして、そのユニットバッファ13e内の次フレームアドレス値を送信管理テーブルのHEADアドレスとして格納後、そのバッファ13eとその次バッファアドレスでチェーンしたバッファ13eをバッファ管理テーブルから解放することにより、そのフレームを廃棄する。
【0094】
回線対応部13は図4に示したようにそれぞれ送信バッファ13Eを備えている。このような構成において、フレームの廃棄を最小にするにはそれぞれの回線対応部13の送信バッファ13Eとして大きなメモリ領域を準備することが必要となり、さらにはフレームリレー交換装置10全体として必要なメモリ領域は膨大なものとなる。
【0095】
そこで、本発明の第3の実施例では複数の回線対応部13が共通して使用可能な共通バッファ130を設けている。
図19は共通バッファの構成を示す。図において、共通バッファ130は回線対応部13とフレームリレー交換装置10の間でフレームの転送を行う高速システムバス17に接続されている。共通バッファ130は回線対応部13と同様にバス制御部13A、処理装置13B、メモリ13Cを備え、さらに共通バッファメモリ13CBを設けたものである。
【0096】
回線対応部13の処理装置13Bが輻輳を検出したときは、回線から受信したフレームを共通バッファ130に転送し、処理装置13Bが輻輳状態を検出しなくなったとき、共通バッファ130に書き込んでおいたフレームを取り出し、送信回線に向けて送信バッファ13Eに書き込むことによりフレームの廃棄を防止することができる。
【0097】
図19では共通バッファ130の領域を分割して、それぞれの回線対応部13ごとに割り当てた例である。このように構成することは、下記に述べるように回線対応部13のコスト削減にも効果がある。
【0098】
図4において、送信バッファ13Eは固定の容量をもっている。しかし、回線対応部13は中継回線、加入者回線等の異なるデータ速度をもつ種々の回線に接続されており、フレーム廃棄のない通信を実現するには、回線の種別に応じて、メモリの容量を変化させることが必要である。フレームリレー交換装置10には複数の回線対応部13が収容される。ここで、回線対応部13ごとに異なる送信バッファ13Eの容量を変化させると、製造工程上の効率を低下させる。そこで、回線対応部13ごとに必要なメモリ領域を共通バッファ130上に設けることによりコスト低減の効果が生じる。
【0099】
回線対応部13の処理装置13Bは輻輳発生時に、受信したフレームに自分のアドレスと共通バッファのアドレスを付加して高速システムバス17に送出する。共通バッファ130の処理装置13Bは共通バッファ130宛のアドレスをもつフレームを識別して取り込み、共通バッファメモリ13CBの任意の位置に書き込む。メモリ13C上には、この共通バッファメモリ13CBに書き込まれたフレームに関する送出元の回線対応部13のアドレスと共通バッファメモリ13Cの書込み位置とを対応つけて管理するテーブルが生成されており、共通バッファ130のエリアを回線対応部ごとに区分することなく共通に使用することもできる。このように構成することにより、共通バッファ130の使用効率が上げることができる。
【0100】
回線対応部13の処理装置13Bが輻輳を検出しなくなったとき、送出元の回線対応部13は共通バッファ130に書き込んでおいたフレームの送出を要求する。共通バッファ130の処理装置13Bはフレームを取り出し、送出元の回線対応部13のアドレスを付加して高速システムバス17上に送出する。自分宛のアドレスをもつフレームを検出した回線対応部13はそのフレームを取り込む。
【0101】
フレームを取り込んだ後は、そのフレームは他の回線、他の回線対応部13から受信したフレームと同じ処理で転送され、このような処理によりフレームの廃棄を防止することができる。
【0102】
図20は共通バッファへのフレーム転送のフローチャートを示す。図は図19の構成において、フレームの共通バッファ130への転送、取り出しを説明するものであり、S31で回線対応部13はフレームを受信し、S32で回線対応部13の処理装置13Bはその時点での輻輳状態を判定し、S33で、輻輳状態の場合には受信フレームを共通バッファ130に転送する。輻輳が継続している場合は、受信フレームは引続き共通バッファ130に転送され、書き込まれてゆく。S34で、回線対応部13の処理装置13Bは、常時、輻輳状態を監視しており、輻輳状態が解消したか否かを判定する。S35で、輻輳状態が解消した場合には、共通バッファ130からフレームを取り出す。S36で、取り出したフレームを送信バッファ13Eに書き込むことにより送信処理を行う。S32で輻輳状態でないと判定された場合には、S36に進み、受信フレームをそのまま送信バッファ13Eに書き込む。
【0103】
また、図19では共通バッファ130を独立して設けた構成としているが、重要回線あるいは輻輳の発生し易い回線を収容する回線対応部13−1の共通バッファ130を最大輻輳時に対応可能な容量で設定しておき、他の回線対応部13で輻輳が発生した場合には、この共通バッファの領域を使用するように構成することもできる。このような構成をとることにより、すべての回線のフレームを廃棄することもなく、共通バッファ130の容量も最小限とすることが可能となる。
【0104】
また、共通バッファ130の輻輳時のフレームの廃棄処理を実施例1のDLCIごとの優先度、実施例2のアドレスフィールドに指定する4段階の優先度により制御することも可能である。
【0105】
図21は本発明の第4実施例のルータを説明する図を示す。ルータ20の機能を前述した図5を参照して説明する。フレームリレーネットワーク1を介してLAN30AとLAN30Bの間で通信を行うとき、ルータ20AはLAN30AのLANフレームをフレームリレーフレームに組み立てた後にフレームリレーネットワーク1に送出し、ルータ20Bはフレームリレーネットワーク1から受信したフレームをLANフレームに組み立てた後にLAN30Bに送出する。本発明の第4の実施例においては、それぞれの端末のLAN上のアドレスおよび使用するプロトコルから優先度を設定するテーブルをルータ20上にまえもって登録しておき、フレームリレーネットワーク1に送出するフレームに優先度を付与する。
【0106】
図22はLANフレームフォーマットの例を示す。フレームフォーマットはLAN内での制御を行うためのLANプロトコルフィールドから始まっている。ヘッダフィールドはLAN30A上で通信相手を指示するレイヤ2プロトコルとしてのMAC(Media Access Cntrol)アドレス、LAN30B上での通信端末30BTを指示するレイヤ3プロトコルとしてのIP(Internet Protocol) を最小限含んでいる。ヘッダフィールドに続くユーザフィールドはアプリケーションレイヤプロトコルとしての送信元の端末30ATのアドレスを含んでいる。
【0107】
LAN端末の1つとしてLAN30Aに接続されたルータ20Aには、固有のMACアドレスが付与されており、ルータ20AはLANフレームの中のMACアドレスを識別してLANフレーム送受信回路21をとおしてLANフレームを受信する。フレーム分析部22はLANフレーム送受信処理部21で受信したLANフレームを分析し、LANフレームの中のIPアドレスから通信相手のLAN30Bを識別する。通信相手のLANが中継回線B、Cを介して接続されるリモートLANの場合には、フレーム分析部22は図21の登録テーブル27Aを参照してフレームリレー回線上のDLCIの値を決定する。このDLCI値はフレームリレーネットワーク1で通信相手と接続するためのPVCを設定するために用いられるものである。フレーム分析部22は、LANフレームのユーザデータの中の発信元アドレスまたはLANプロトコルから図21に示す優先度テーブル27Bを参照し、それぞれのLANフレームに対する優先度の設定も行う。
【0108】
図23は、前述の第一実施例の交換機を使用するフレームリレーネットワークともに用いられるルータ内の登録テーブルを示す。この場合は、発信元のLAN30Aと通信相手のLAN30Bとの間の通信のために、フレームリレーネットワーク1の中に登録された異なる優先度を持つ複数のDLCI(図21のB、B′の如く)がフレームリレーネットワークに予め登録されている。例えば、同一リモートLAN30Bを宛先とするそれぞれのフレームリレーフレームに対して、優先度テーブル2Bを参照して異なる優先度をもつDLCIが与えられる。ここでは、同じ通信相手のLAN30B向けの異なる優先度をもつDLCI、例えば、50、51、52があらかじめ登録テーブルに書き込まれている。
【0109】
フレームリレー(FR)フレーム組立部23は、LANデータに、フレームリレーネットワーク1の中でのフレームの転送/廃棄優先度に対応したDLCIを付加するだけでLANフレームを組み立てる。組み立てられたフレームリレーフレームはフレームリレー(FR)送受信処理部24をとおしてフレームリレー回線に送出される。
【0110】
次に、本発明の第2実施例のフレームリレー交換機とともに用いられるルータ20の特徴を説明する。この場合は同じ通信相手のLAN宛のフレームリレーフレームには、優先度に無関係に、図23(c)に示す登録テーブル27Aに基づいて同一のDLCIが設定されるとともに、優先度テーブル27Bからのフレーム優先度レベルも設定される。フレームリレーフレーム組立部23はフレームリレーネットワーク内での転送優先度、廃棄優先度の識別子を付与してLANフレームをフレームリレーフレームに組み立てる。組み立てられたフレームリレーフレームはフレームリレー送受信回路24をとおしてフレームリレー回線に送出される。
【0111】
このように、LANアドレスとLANプロトコルから優先度を設定する優先度テーブルがルータ20の中に設けられているので、第1の実施例で述べた優先度をもたせたDLCI、または第2の実施例で述べた転送優先度、廃棄優先度を示す識別子は、上述のテーブルを参照することにより、LANフレームをフレームリレーフレームに組み立てるときにフレームのアドレスフィールドの中に設定される。そして、組み立てられたフレームはフレームリレーネットワーク1に送信される。そこで、フレームリレーネットワーク1は、受信したフレームのアドレスフィールドのDLCIまたは優先度識別子にしたがって優先度制御を行う。このような処理により重要フレームの廃棄を防止し、リアルタイム性の要求の高いフレームを優先的に転送することができる。
【0112】
通信相手側のルータ20Bでは、フレームリレー回線からフレームリレー送受信処理部24をとおして受信したフレームがフレーム分析部25に送られ、フレームの分析を行い、LANフレーム組立部26に送出し、LANのフレームとして組み立てた後LAN上にLANフレーム送受信処理部21を通して送出する。
【0113】
【発明の効果】
本発明によれば、DLCI単位に優先度を付与することにより、優先度の高いDLCIのフレームの廃棄を防止することができる。
【0114】
また、同じDLCIのフレームでも、フレームごとに転送優先度、廃棄優先度を付与することより同一DLCIのフレームでも優先度制御を行うことができる。 このとき、転送優先度、廃棄優先度は複数のビットを使用して付与することにより、より細かな優先制御を行うことができる。
【0115】
さらに、複数の回線対応部からアクセス可能な共通バッファを設け、輻輳発生には、受信フレームを共通バッファに退避させ、輻輳が解消したときにそのフレームを共通バッファから取り出し送信することにより、フレーム廃棄を少なくすることができる。
【0116】
そして、ルータ内に、LANアドレス、LANプロトコル対応で、優先度を設定する優先度テーブルを設けておき、LANフレームをフレームリレーフレームに組み立てるとき、優先度テーブルを参照して、転送優先度、廃棄優先度を設定し、フレームリレーネットワークでは、受信したフレームのアドレスフィールドに設定された優先度から優先度制御を行うことにより、重要フレームの廃棄を防止し、リアルタイム性の高いフレームは優先して送出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明する図
【図2】本発明の第2の実施例を説明する図
【図3】本発明の第3の実施例を説明する図
【図4】回線対応部の構成を説明する図
【図5】フレームリレーネットワークの接続処理
【図6】フレームリレーネットワークの管理テーブルの構成
【図7】網内フレームのフォーマット
【図8】フレームリレーネットワークのルーティング処理
【図9】DLCI優先度登録のフローチャート
【図10】優先/非優先DLCI用のCIRの登録を説明する図
【図11】優先/非優先DLCI制御の実施例
【図12】バッファ制御の実施例
【図13】フレームリレーフレームのアドレスフィールドの構成
【図14】送信バッファの構成
【図15】送信管理テーブルの構成
【図16】バッファのチェーニング
【図17】フレームのチェーニング
【図18】フレームの廃棄処理
【図19】共通バッファの構成
【図20】共通バッファへのフレーム転送のフローチャート
【図21】本発明の第4の実施例のルータを説明する図
【図22】LANフレームフォーマットの例
【図23】ルータのテーブルの例
【図24】フレームリレーネットワークによるLAN間接続
【図25】フレームリレーネットワークのフレームフォーマット
【符号の説明】
10、10A〜10E フレームリレー交換装置
11 管理プロセッサ
12 通信多重装置
13 回線対応部
130 共通バッファ
13A バス制御部
13B 処理装置
13C メモリ
13C1 DLCI管理テーブル
13C2 CIR累計テーブル
13CB 共通バッファメモリ
13D 受信バッファ
13E 送信バッファ
13e ユニットバッファ
13F 回線制御部
13G 受信処理部
13H 送信処理部
14 磁気ディスク装置
15 磁気テープ装置
16 NSP
17 高速システムバス
20、20A、20B ルータ
20a データリンクコネクション
20b 物理回線
21 LANフレーム送受信処理部
22、25 フレーム分析部
23 FRフレーム組立部
24 FRフレーム送受信処理部
26 LANフレーム組立部
27A 登録テーブル
27B 優先度テーブル
30、30A、30B LAN
T、30AT、30BT 端末

Claims (3)

  1. 複数のフレームリレー交換機と該交換機間を接続する回線とからなるフレームリレーネットワークと、該フレームリレーネットワークとLANとの間に設けられるルータとからなり、フレーム内に設けた通信相手を識別する識別子に対応する優先情報を登録したテーブルを有し、該テーブルに基づいた優先処理を行い、該識別子に基づいて通信するフームリレー通信システムの該ルータにおいて、
    LANフレームの送信元アドレスもしくはLANプロトコルに対応させて設定される優先情報を、受信するLANフレームの送信元アドレスもしくはLANプロトコルに基づいて求め、該LANフレームを、該優先情報が付与された識別子を含むフレームリレーフレームに変換して送出することを特徴とするルータ。
  2. 複数のフレームリレー交換機と該交換機間を接続する回線とからなるフレームリレーネットワークと、該フレームリレーネットワークとLANとの間に設けられるルータとからなり、フレーム内に設けた通信相手を識別する識別子に対応する優先情報を登録したテーブルを有し、該テーブルに基づいた優先処理を行い、該識別子に基づいて通信するフームリレー通信システムの該交換機において、
    フレーム転送に対して高い優先度となる優先情報が付与された識別子と、フレーム転送に対して低い優先度となる優先情報が付与された識別子とが登録され、該フレーム転送に対して低い優先度となる優先情報が付与された識別子を有するフレームの通信速度の総和を1より大きい数nで除算した値が、該フレームを伝送すべき回線の物理的な通信速度と該フレーム転送に対して高い優先度となる優先情報が付与された識別子を有するフレームの通信速度の総和との差を越えないように制御される該テーブルを備えることを特徴とするフレームリレー交換機。
  3. 複数のフレームリレー交換機と該交換機間を接続する回線とからなるフレームリレーネットワークと、該フレームリレーネットワークとLANとの間に設けられるルータとからなり、フレーム内に設けた通信相手を識別する識別子に対応する優先情報を登録したテーブルを有し、該テーブルに基づいた優先処理を行い、該識別子に基づいて通信するフームリレー通信システムのフレームリレー優先通信方式において、
    前記ルータが送出する前記フレームリレーフレームを、前記フレームリレー交換機が輻輳状態にて受信した時に、該受信フレームの識別子がフレーム転送に対して低い優先度となる優先情報に対応するものである場合は、該受信フレームと該交換機が備える送信バッファ中の該受信フレームと同一識別子を有するフレームを一括して廃棄し、また、受信フレームの識別子がフレーム転送に対して高い優先度となる優先情報に対応するものである場合は、該送信バッファ中の該低い優先度の優先情報に対応する識別子を有するフレームで最後に受信したフレームを一括して廃棄することを特徴とするフレームリレー優先通信方式。
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