JP2001194661A - 反射型液晶表示装置 - Google Patents

反射型液晶表示装置

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JP2001194661A
JP2001194661A JP2000006113A JP2000006113A JP2001194661A JP 2001194661 A JP2001194661 A JP 2001194661A JP 2000006113 A JP2000006113 A JP 2000006113A JP 2000006113 A JP2000006113 A JP 2000006113A JP 2001194661 A JP2001194661 A JP 2001194661A
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light
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Akio Nishino
昭夫 西野
Kenichi Komurasaki
賢一 小紫
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大きな表示画面を得るとともに、低消費電力、
小型化および軽量化を達成した液晶表示装置を提供す
る。 【解決手段】液晶表示装置12においては、反射板16
の両面にそれぞれ液晶パネル3を配設し、さらに光学フ
ィルム11を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はたとえば携帯電子機
器などに用いられる反射型液晶表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電子機器などに用いられる液
晶表示装置などにおいて、装置の両面が表示される構造
が提案されているが、この液晶表示装置を図6と図7に
より説明する。
【0003】図6は液晶表示装置1の断面図、図7は他
の液晶表示装置2の断面図である。
【0004】液晶表示装置1において、液晶パネル3は
2枚のガラス基板を液晶層を介して貼り合わせ、さらに
双方のガラス基板内面に電極や配向膜などを形成し、液
晶層でもって表示領域を構成するものである。さらに液
晶パネル3の一方主面のうち半分の領域に対しては反射
膜4を、他の半分の領域には光学フィルム5を配設し、
他方主面にも同様に半分の領域でもって反射膜6と光学
フィルム7を配設し、反射膜4と光学フィルム7とが対
向し、光学フィルム5と反射膜6とが対向するように位
置決めしている。
【0005】上記構成の液晶表示装置1では反射膜4、
6を使用することで、反射型液晶表示装置となし、これ
によってバックライトを不要としているが、これに対し
バックライトを使用した両面表示構造も提案されてい
る。
【0006】すなわち、液晶表示装置2については、導
光板の端面に冷陰極管8を配し、その冷陰極管8を覆う
ように反射シート9を設けたバックライト10でもっ
て、バックライト10の両面に液晶パネル3を貼り合わ
せた透過型の構造であり、さらに各液晶パネル3の両面
には光学フィルム11を設けている(特開平10−90
678号参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の反射型の液
晶表示装置1によれば、反射膜4と反射膜6とを個別に
用いた反射型であって、それぞれの反射膜でもって表裏
両面に対し表示させることができるが、いずれも液晶パ
ネル3の半分だけが表示画面となり、いまだ満足し得る
程度の大きな表示画面が得られなかった。
【0008】また、このような構成の液晶表示装置1に
おいては、従来周知の反射型液晶パネルを2個用意し、
各々の表示画面を一方向と他方向に配した構造であるこ
とで、構造上、反射型液晶パネルに対する製造コスト
を、さらに低減することに制限がある。
【0009】一方、液晶表示装置2によれば、前記液晶
表示装置1に比べ大きな表示画面が得られたが、その反
面、バックライト10を用いたことで、電力消費量が大
きくなり、さらに厚みと重量がともに大きくなるという
課題があった。
【0010】したがって、本発明は上記事情に鑑みて完
成されたものであり、その目的は大きな表示画面を得る
とともに、低消費電力、小型化および軽量化を達成した
反射型液晶表示装置を提供することにある。
【0011】さらに本発明の他の目的は液晶パネルに信
号入力用回路基板を付設した場合、その回路基板の品質
を維持した高信頼性の反射型液晶表示装置を提供するこ
とにある。
【0012】さらにまた、本発明の他の目的は製造コス
トを下げて低コストの反射型液晶表示装置を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の反射型液晶表示
装置は、板状体の両主面が反射性を有する反射部材に対
し、双方の主面上にそれぞれ光透過型液晶パネルを配設
して、両光透過型液晶パネルを反射型液晶表示画面とな
したことを特徴とする。
【0014】本発明の他の反射型液晶表示装置は、かか
る本発明の反射型液晶表示装置において、各光透過型液
晶パネルの端面にそれぞれ回路基板を並設し、かつ双方
の回路基板間に絶縁体を介在したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1〜図5により
詳述する。
【0016】図1は本発明の反射型液晶表示装置12の
概略断面図、図2は反射型液晶表示装置12の要部概略
断面図、図3は他の反射型液晶表示装置13の概略断面
図である。図4および図5はさらに他の反射型液晶表示
装置14、反射型液晶表示装置15の概略断面図であ
る。なお、図6および図7に示す液晶表示装置1、2と
同一箇所には同一符号を付す。
【0017】液晶表示装置12においては、前記反射部
材である反射板16の両面にそれぞれ前記光透過型液晶
パネルである液晶パネル3を配設し、さらに偏光板や位
相差板などの光学フィルム11を設けている。各液晶パ
ネル3にはカバーガラス17を貼り付け、全体をメタル
ベゼル18で囲み、装置モールド内に組み込まれてい
る。
【0018】上記反射板16は、たとえばAl、Crな
どの金属からなる板や、薄いガラス基板や合成樹脂膜の
一方面もしくは両面にAl、Crなどの金属からなる膜
をスパッタリングや蒸着などで形成したものである。
【0019】2個の液晶パネル3を反射板16を介して
配設した構造において、各液晶パネル3の概略構造は下
記のとおりである。
【0020】ガラス基板19上にはITOなどからなる
ストライプ状に配列した透明電極と配向膜とを順次形成
し、他方のガラス基板20上にもITOなどからなるス
トライプ状に配列した透明電極と配向膜とを順次積層
し、そして、双方のガラス基板19、20を両透明電極
が交差するようにネマチック液晶材からなる液晶層21
を介して貼り合わせた構造であって、液晶層21はシー
ル部材22により囲まれた領域内に封入されている。
【0021】そして、外部光がカバーガラス17および
光学フィルム11を通して液晶パネル3に入り、その通
過光が反射板16により反射され、反射光がふたたび液
晶パネル3、光学フィルム11およびカバーガラス17
を通って表示が認識できる。
【0022】かくして上記構成の液晶表示装置12によ
れば、反射板16の両面にそれぞれ液晶パネル3を配設
したことで、従来のようなバックライト10を使用しな
くてもよく、これによって消費電力の少ない大きな表示
画面の両面表示の液晶表示装置が得られた。しかも、小
型化および軽量化が達成でき、携帯電子機器に用いるこ
とができた。
【0023】つぎに前記液晶表示装置12を改良した各
液晶表示装置13、14、15を順次説明する。
【0024】図3に示す液晶表示装置13では、液晶パ
ネル3、すなわちガラス基板19、20の端面にそれぞ
れプリント基板などからなる回路基板23を並設した構
成であり、そして、対向する双方の回路基板23間に絶
縁体24を介在している。ガラス基板19、20と回路
基板23との間はFPC25を介して電気的に通電させ
るとともに、双方間を固定している。また、FPC25
の上には駆動用IC26を搭載している。
【0025】上記絶縁体24は樹脂製フレームや絶縁フ
ィルムでもって構成し、これらを両面テープにて貼り付
けたり、挟むことで固定する。
【0026】上記構成の液晶表示装置13においては、
液晶パネル3に対し回路基板23を並設したことで、薄
型化になり、また、このように絶縁体24を配設するこ
とで、一方の回路基板23上の部品や配線パターンが他
方の回路基板23上の部品や配線パターンとショートす
ることがなくなった。
【0027】また、液晶表示装置12では1枚の反射板
16の両面にガラス基板を設けたが、これに代えて図4
に示す液晶表示装置14では、1枚のガラス基板27の
両面にアルミニウムやクロムなどの金属からなる反射膜
28を前記反射部材として、この反射部材の上にSiO
やSiNなどからなる絶縁膜29を蒸着やスパッタリン
グ、印刷法、塗布法などで順次形成し、さらにストライ
プ状に配列した透明電極と配向膜とを順次形成したもの
である。
【0028】すなわち、2個の液晶パネルを各ガラス基
板を1枚のガラス基板27で共用することで、反射膜の
両面に液晶パネルを配設した構造となり、これにより、
ガラス基板の枚数が減り、さらに小型化、軽量化および
薄型化が達成される。しかも、工程数が減ることで生産
コストが下がった。
【0029】図5に示す液晶表示装置15においては、
上記液晶表示装置14に対しガラス基板27の端面にプ
リント基板などの回路基板30を並設し、回路基板30
の両面に配線パターンや部品を形成したものであり、こ
れにより、回路基板の枚数が減り、小型化、軽量化およ
び薄型化が達成されるとともに、さらに回路基板を共用
することで、生産コストが下がった。好適な構成例 つぎに前記液晶表示装置14、15における好適な構成
例を図8〜図14により詳しく述べる。
【0030】図8は一好適例であり、図9は他の好適例
であり、図10〜図14でもってさらに他の好適例を説
明する。 (例1)図8は本例の液晶表示装置P1の一方の液晶パ
ネルを要部拡大断面であり、他方の液晶パネルも対称的
に同じ構成である。
【0031】32はセグメント側のガラス基板、31は
コモン側のガラス基板であって、ガラス基板31の両主
面をサンドブラスト処理でもって粗面化し、この粗面3
1a上にクロムやアルミニウム、銀などの金属からなる
光反射膜33とSiO2 からなる平滑膜34を形成し、
平滑膜34上に画素ごとに配したカラーフィルタ35
と、各カラーフィルタ35間に配したブラックマトリッ
クス36とを形成している。さらにアクリル系樹脂から
なるオーバーコート層37と、多数平行に配列したIT
Oからなる透明電極38とを形成している。この透明電
極38上に一定方向にラビングしたポリイミド樹脂から
なる配向膜39を形成している。
【0032】上記カラーフィルタ35は顔料分散方式、
すなわちあらかじめ顔料により調合された感光性レジス
トを基板上に塗布し、フォトリソグラフィにより形成し
ている。図中のR、G、Bの各表示はそれぞれ赤、緑、
青に着色したカラーフィルタ35である。
【0033】また、ガラス基板32上に多数平行に配列
したITOからなる透明電極40と、SiO2 からなる
絶縁層41と、一定方向にラビングしたポリイミド樹脂
からなる配向膜42とを順次形成している。
【0034】そして、多数のスペーサ43を含むたとえ
ば200〜260°の角度でツイストされたカイラルネ
マチック液晶からなる液晶層44を介してシール剤45
により貼り合わせる。さらにガラス基板32の外側にポ
リカーボネイトなどからなる位相差板46とヨウ素系の
偏光板47とを順次積み重ねている。これらの配設にあ
たっては、アクリル系の材料からなる粘着材を塗布する
ことで貼り付ける。
【0035】なお、平滑膜34、オーバーコート層3
7、絶縁層41、ブラックマトリックス36は設けなく
てもよい。上記構成の液晶表示装置P1においては、太
陽光、蛍光灯などの外部照明による入射光は偏光板47
と位相差板46とガラス基板32とを順次通過し、さら
に液晶層44とカラーフィルタ35を通して光反射膜3
3により散乱され、その反射光は液晶層44と位相差板
46と偏光板47を通して光出射される。
【0036】このような構成において、サンドブラスト
処理した粗面31aをサンドブラスト処理するに際しサ
ンド粒径をそろえるだけで粗面31aの表面粗さを容易
に均一化でき、これにより、粗面31a上の光反射膜3
3も同様に均一に粗すことができ、その結果、製造歩留
りを高めることで、生産コストを下げることができ、し
かも、このような均一粗面によって、コントラストおよ
び輝度を高めることができた。
【0037】また、本発明の液晶表示装置P1によれ
ば、サンド粒径がそろっている粒子でもってガラス基板
面を研磨するというサンドブラスト処理を施すが、粗面
31aの粗さ度合いについては、算術平均粗さRaで
0.5〜2.5μmにするとよく、この範囲内であれ
ば、輝度およびコントラストをもっとも高めることがで
きた。 (例2)図9の液晶表示装置P2も前記液晶表示装置1
4、15の好適例であって、一方の液晶パネルの要部拡
大断面である。他方の液晶パネルも対称的に同じ構成で
ある。なお、(例1)の液晶表示装置P1と同一箇所に
は同一符号を付す。
【0038】前記液晶表示装置P1においては、ガラス
基板31の両主面をサンドブラスト処理でもって粗面化
し、この粗面31a上に光反射膜33と平滑膜34とを
形成した構成であるが、これに代えて本例では、ガラス
基板31bの両主面にスパッタリングによりアルミニウ
ム金属からなる光反射層48を形成し、光反射層48上
にフィラー含有の光散乱性樹脂層49を塗布形成し、光
散乱性樹脂層49上にSiO2 からなる絶縁層50を積
層し、絶縁層50上に画素ごとに配したカラーフィルタ
35と、各カラーフィルタ35間に配したクロム金属も
しくは感光性レジストのブラックマトリックス36とを
形成している。
【0039】光反射層48については、アルミニウム金
属の単一層に代えて、アルミニウム金属層の上にたとえ
ばTiO2 、ZrO2 、SnO2 などからなる高屈折率
層と、たとえばSiO2 、AlF3 、CaF2 などから
なる低屈折率層との積層構造にしてもよい。
【0040】光散乱性樹脂層49は樹脂内にフィラーが
均一分散されたものであって、フィラーにより光散乱性
が付与される。この樹脂は絶縁性有機樹脂、たとえばア
クリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、シリコーン系樹脂な
どである。フィラーはたとえばアルミナ、ジルコニア、
窒化珪素、炭化珪素、炭化チタン、窒化チタン、酸化チ
タン等のセラミックス粒子、あるいはシリカ粒子、樹脂
粒子である。
【0041】上記のような光散乱性樹脂層49において
は、内部のフィラーにて乱反射させ、これによって光散
乱性が得られるのに加えて、さらにフィラーを光散乱性
樹脂層49の表面より出すことで凹凸面に荒らし、これ
によって光散乱性をもたせてもよい。このような凹凸表
面の算術平均粗さRaは0.2〜3.0μmにするとよ
く、この範囲内であれば、光散乱特性、輝度およびコン
トラストをもっとも高めることができる。
【0042】フィラーは球形、フットボール状、柱状、
針状等のさまざまな形状、あるいは不定形でもよく、い
ずれの形状であっても平均粒径を0.5〜3.0μm、
好適には0.7〜1.5μmにすることで、光散乱性が
向上する。
【0043】また、フィラーの屈折率は有機樹脂の屈折
率に比べ大きくするとよく、これによって光散乱性が向
上する。すなわち、フィラーの屈折率を有機樹脂の屈折
率に比べ大きくすることで、フィラーによる光散乱性が
高められ、視野角依存性が改善され、そのための好適な
屈折率はフィラーでは1.5〜2.5、有機樹脂では
1.4〜1.7である。
【0044】さらにまた、光散乱性樹脂層49の厚みは
1〜6μm、好適には2〜4μmにするとよく、この範
囲であれば、高い透過性が得られ、均一な膜厚で成膜形
成できる。かくして上記構成の液晶表示装置P2におい
ては、太陽光、蛍光灯などの外部照明による照射光は偏
光板47と位相差板46とガラス基板32とを順次通過
し、この入射光が液晶層44を通し、さらに光散乱性樹
脂層49を通して光反射層48に到達し、ついで反射さ
れ、その反射光が、ふたたび光散乱性樹脂層49および
液晶層44を通して光出射され、これによって輝度とコ
ントラストが向上した。 (例3)図10の液晶表示装置P3も前記液晶表示装置
14、15の好適例であって、同様に一方の液晶パネル
の要部拡大断面である。他方の液晶パネルも対称的に同
じ構成である。図11は凸状配列群の形成工程図、図1
2は凸状配列群を形成するためのフォトマスクの平面
図、図13は他のフォトマスクの平面図である。また、
図14は光反射膜の断面概略を示す。なお、(例1)の
液晶表示装置P1と同一箇所には同一符号を付す。
【0045】図10によりカラー表示用の反射型液晶表
示装置P3を説明すると、ガラス基板31cの両主面上
に透明樹脂からなるほぼ半球状の凸部51(径:5〜1
5μm)を多数配列することでランダム性の凸状配列群
を形成し(ただし、凸部51は透明樹脂に限定されず、
着色した樹脂でもよい)、この凸状配列群上に光反射膜
52を被覆している。光反射膜52は、たとえば金属層
あるいは金属膜と低屈折率層と高屈折率層とを順次積層
してなる。そして、凸状配列群上に画素ごとに配したカ
ラーフィルタ35を形成している。その他の構造は前記
液晶表示装置P1と液晶表示装置P2と同じである。こ
のような構成の液晶表示装置P3においても、太陽光、
蛍光灯などの外部照明による入射光は偏光板47、位相
差板46およびガラス基板32を通過し、液晶44、カ
ラーフィルタ35などを通して光反射膜52に到達し、
光反射膜52にて光反射され、その反射光が出射され、
これによって輝度とコントラストが向上した。 〔凸状配列群の形成方法〕ガラス基板31c上の凸状配
列群は、図11に示すように(a)〜(g)の各工程を
経て形成する。(a)工程 アクリル系樹脂を主成分とし、溶媒としてジエチレング
リコールメチルエチルエーテルを使用した光感光性樹脂
(商品:PC405G・JSR株式会社製)をスピンコ
ート塗布する。この樹脂の膜厚はスピンナ回転数により
制御でき、本例ではスピンナ回転数を750rpmにし
て3μm程度の厚さのポジ型光感光性樹脂を塗布した。(b)工程 上記のように塗布された基板を、たとえば90℃の温度
で2分間、ホットプレートによりプリベークした。(c)工程 つぎにフォトリソ用マスクを用いて露光をおこなう。こ
の露光は基板の法線方向にUVを用いて全面露光する。
【0046】このフォトリソ用マスクを図12または図
13に示す。フォトマスク53はガラス基板54上にC
r金属や酸化鉄などからなる多数の円状スポット55
(たとえば15μm径)をランダム状態に配置したもの
であり、画像表示面が5.7インチサイズである場合、
一表示面に対応するガラス基板54上には約5000万
個のスポットが配置される。
【0047】また、スポットは円状以外に、図13に示
すフォトマスク56のように、たとえば四角形、五角
形、六角形、さらにそれ以上の多角形スポット57であ
ってもよいが、見る方向によって散乱特性に違いが生じ
ないように円形にするのがよい。そして、このスポット
形状とほぼ同一形状の凸部51を形成される。(d)工程 (c)工程を経た後、現像をおこなう。現像液として
は、たとえばJSR株式会社製のPD523AD(濃度
0.05%)を使用する。そして、現像時間を変えるこ
とで現像の進行を加減することができるが、現像を適度
に止めることで、隣り合う各凸部間にて双方の端部が接
続され、連続的に繋がる。(e)工程 この加熱処理でもって、たとえば低温(130℃、2
分)にて表面形状が大きく変化しない程度に熱溶融させ
る。(f)工程 つぎのポストべークでもって、たとえば高温(200
℃、30分)にて全体を硬化させる。
【0048】このように(e)工程によって若干溶解さ
せて表面形状をなめらかにして、凹凸形状に対し微調整
をおこない、ついで(f)工程により硬化させる。(g)工程 最後に凸状配列群上にスパッタリングや蒸着法でもって
光反射膜52を被覆する。 〔光反射膜52について〕つぎに光反射膜52の構成を
一例として詳述する。
【0049】光反射膜52は、アルミニウム金属などか
らなる金属膜と、SiO2 などからなる低屈折率層とT
iO2 などからなる高屈折率層とを順次積層してなり、
図14に示すように金属膜(Al)の上に低屈折率層
(SiO2 )、高屈折率層(TiO2 )、低屈折率層
(SiO2 )、高屈折率層(TiO2 )との順序でもっ
て交互に積層するのがよい。同図における各層の括弧内
の数値は膜厚を示す。
【0050】このような積層構造の光反射膜52とする
ことで、入射光の一部は高屈折率層にて反射され、その
層の通過した光は低屈折率層にて反射され、そのような
反射と透過を繰り返しながら、最後には金属膜(Al)
にて反射される。そして、これらの反射光がそれぞれ干
渉し、これによって反射性能が著しく高められ、いわゆ
る増反射効果がうまれる。
【0051】上記のような高屈折率層と低屈折率層とは
その間にて屈折率差があれば、どのように材料でもって
構成してもよいが、たとえば高屈折率層の屈折率の範囲
は2.0〜2.8がよく、TiO2 、ZrO2 、SnO
2 などで構成するとよい。これに対する低屈折率層の屈
折率の範囲は1.3〜1.6がよく、たとえばSiO
2 、AlF3 、CaF2 、MgF2 などで構成するとよ
い。
【0052】高屈折率層の厚み範囲は25〜2000
Å、低屈折率層の厚み範囲は25〜2000Åにするこ
とで、前述した増反射がもっとも顕著になる。さらに光
反射膜18(ただし金属膜を除く)の厚み範囲を50〜
12000Åにすることで、この増反射が顕著になる。
【0053】また、光反射膜52は低屈折率層と高屈折
率層とを交互に順次積層した積層構造にしたことで、各
層の総数は2層、4層、6層、8層、10層あるいはそ
れ以上の層数にて構成する。
【0054】そして、このように偶数の総積層数に対
し、さらに最外側に図14に示すようにSiO2 などの
層を厚み300Åでもって被覆するとよく、かかるSi
2 層でもって、その上に被覆する層との密着性を高め
られる。
【0055】かくして、凸状配列群上に光反射膜52を
被覆したことで、従来の光散乱板を使用した液晶表示装
置と対比しても、その光散乱板を使用しないことで、後
方散乱が発生しなくなり、その結果、OFF時の輝度が
低減し、コントラストが向上した。しかも、光反射膜5
2の増反射効果によって、反射強度を増加させ、とくに
正反射方向における反射強度を顕著に高めることができ
た。
【0056】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種
々の変更や改良等は何ら差し支えない。たとえば、各液
晶パネルは2枚のガラス基板を用いたが、これに代えて
プラスチックス等のフィルム基板を使用してもよい。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明の液晶表示装置に
よれば、反射板の両面にそれぞれ液晶パネルを配設した
ことで、バックライトを使用しないで、外部の光だけで
大きな両面表示画面が得られ、さらに小型化および軽量
化とともに低消費電力化が達成できた。
【0058】また、本発明によれば、上記本発明の液晶
表示装置において、各液晶パネルの端面にそれぞれ回路
基板を並設したことで、薄型化になり、しかも、双方の
回路基板間に絶縁体を介在したことで、一方の回路基板
上の部品や配線パターンが他方の回路基板上の部品や配
線パターンとショートすることがなくなり、信頼性が向
上した。
【0059】本発明の液晶表示装置によれば、基板両面
にそれぞれ反射膜を形成し、この反射膜上に液晶パネル
を配設したことで、基板の枚数が減り、これによって小
型化、軽量化および薄型化が達成され、しかも、生産コ
ストが低減できた。
【0060】さらにまた、本発明においては、上記基板
の端面に回路基板を並設したことで、回路基板の両面に
配線パターンや部品を形成し、これにより、回路基板の
枚数を減らすとともに、小型化、軽量化および薄型化が
達成され、さらに生産コストが低減できた。
【0061】また、本発明のいずれの液晶表示装置を用
いても、低消費電力化に伴って、それを駆動するための
電池の寿命が長くなり、そして、持ち運びやすい携帯電
子機器が提供できた。
【0062】また、本発明によれば、反射部材を適度に
粗すことで、輝度およびコントラストを高め、これによ
って、高性能の液晶表示装置が提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の概略断面図である。
【図2】本発明の液晶表示装置の要部概略断面図であ
る。
【図3】本発明の他の液晶表示装置の概略断面図であ
る。
【図4】本発明の他の液晶表示装置の概略断面図であ
る。
【図5】本発明の他の液晶表示装置の概略断面図であ
る。
【図6】従来の液晶表示装置の概略断面図である。
【図7】従来の他の液晶表示装置の概略断面図である。
【図8】本発明の液晶表示装置の好適な構造を示す概略
断面図である。
【図9】本発明の液晶表示装置の他の好適な構造を示す
概略断面図である。
【図10】本発明の液晶表示装置のさらに他の好適な構
造を示す概略断面図である。
【図11】本発明の液晶表示装置における凸状配列群の
形成工程図である。
【図12】本発明の液晶表示装置における凸状配列群を
形成するためのフォトマスクの平面図である。
【図13】本発明の液晶表示装置における凸状配列群を
形成するための他のフォトマスクの平面図である。
【図14】本発明の液晶表示装置における光反射膜の断
面概略図である。
【符号の説明】
1、2、12、13、14、15...液晶表示装置、
3...液晶パネル、4、6...反射膜、5、7、1
1...光学フィルム、10...バックライト、1
9、20...ガラス基板、21...液晶層、1
6...反射板、23...回路基板、24...絶縁
体、27...ガラス基板、28...反射膜、2
9...絶縁膜、30...回路基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA02Y FA08X FA08Z FA11X FA11Z FA14X FA14Z FC02 FD23 GA11 GA17 HA10 LA11 LA12 LA17 LA18 5C094 AA06 AA31 AA44 BA03 BA43 CA19 EB02 ED11 HA01 JA08 JA09 5G435 AA16 AA17 AA18 BB12 BB15 BB16 EE12 FF03 LL07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状体の両主面が反射性を有する反射部材
    に対し、双方の主面上にそれぞれ光透過型液晶パネルを
    配設して、両光透過型液晶パネルを反射型液晶表示画面
    となしたことを特徴とする反射型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記各光透過型液晶パネルの端面にそれぞ
    れ回路基板を並設し、かつ双方の回路基板間に絶縁体を
    介在したことを特徴とする請求項1の反射型液晶表示装
    置。
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