JP2001192309A - 害虫防除液 - Google Patents

害虫防除液

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JP2001192309A
JP2001192309A JP2000003639A JP2000003639A JP2001192309A JP 2001192309 A JP2001192309 A JP 2001192309A JP 2000003639 A JP2000003639 A JP 2000003639A JP 2000003639 A JP2000003639 A JP 2000003639A JP 2001192309 A JP2001192309 A JP 2001192309A
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transfluthrin
pest control
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liquid
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Masanaga Yamaguchi
正永 山口
Mitsunori Kamatani
光宣 鎌谷
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Earth Corp
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Earth Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶の析出がない、高濃度のトランスフルス
リンを含む害虫防除液を提供すること。そして該防除液
を担体(薬剤保持材)に保持させて用いる場合に、コン
パクト化しても必要量のトランスフルスリンを十分に保
持させることができ、十分で、安定な害虫防除効果が得
られる。 【解決手段】 トランスフルスリンと、ミリスチン酸イ
ソプロピル、ミリスチン酸ノルマルブチル、ラウリン酸
ノルマルアミル、ラウリン酸ヘキシル及び流動パラフィ
ンの群から選ばれる少なくとも1種の溶媒とを混合して
なる害虫防除液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高濃度のトランス
フルスリンを含有させることができる害虫防除液に関す
る。
【0002】
【従来技術】トランスフルスリンはピレスロイド系化合
物の害虫防除成分であって、ヨコバイ、アブラムシ等の
農業害虫、ダニ、ゴキブリ等の衛生害虫に対して高い殺
虫活性を有すること、またある種の害虫に対しては忌避
効果を奏することが知られている。この害虫防除成分
は、安全性が高いことから、とくに衛生害虫を対象とし
た各種製剤の有効成分として検討されており、例えば、
エアゾール剤、粉剤、吸液芯タイプの加熱蒸散剤等の有
効成分とすることが知られている。これらの製剤では、
トランスフルスリンの製剤中での含有濃度が比較的低濃
度でも目的とする害虫を十分に防除できるものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが近年、新たな
害虫防除方法及び装置が開発されており(例えば、国際
公開WO96/04786等)、この技術においては高
濃度の害虫防除成分を含む害虫防除液を用いることが、
装置のコンパクト化という点から有用であることを本発
明者らは見い出した。そして種々の害虫防除成分につい
て検討する中で、有用な害虫防除成分であるトランスフ
ルスリンは、高濃度とすると液中で結晶の析出が生じる
場合があるという問題が生じ、その結果十分で安定な害
虫防除効果が発揮できない場合が生じた。しかし従来
は、これに関連した技術はほとんど検討されておらず、
有効な解決手段も知られていない。従って、本発明の目
的は、有用な害虫防除成分であるトランスフルスリン
を、液中で結晶の析出が生じることがなく高濃度とする
ことが可能で、その結果十分で安定な害虫防除効果が発
揮できる害虫防除液を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を満足するため鋭意検討した結果、以下の手段によって
課題を解決することを見い出した。 (1)トランスフルスリンを、ミリスチン酸イソプロピ
ル、ミリスチン酸ノルマルブチル、ラウリン酸ノルマル
アミル、ラウリン酸ヘキシル及び流動パラフィンの群か
ら選ばれる少なくとも1種の溶媒に溶解させたことを特
徴とする害虫防除液。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の害虫防除液は、トランス
フルスリンを、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン
酸ノルマルブチル、ラウリン酸ノルマルアミル、ラウリ
ン酸ヘキシル及び流動パラフィンの群から選ばれる1種
以上の溶媒(以下、「本発明の溶媒」ともいう)と、常
温(10〜30℃)で混合することで得られる。本発明
においては、トランスフルスリンが液中に、分散して可
溶化していてもよいし、所謂溶解していてもよい。本発
明の害虫防除液は、トランスフルスリンが液中に溶解し
て、均一溶液であることが好ましい。
【0006】流動パラフィンとしては、沸点範囲が25
0℃〜460℃のものを使用することができ、好ましく
は270℃〜435℃のものである。流動パラフィンと
しては、例えば、沸点範囲が277〜353℃(商品
名、IP2835:出光石油化学社製)、277〜36
3℃(商品名、流動パラフィン40S:中央化成社
製)、271〜433℃(商品名、流動パラフィン55
S:中央化成社製)、310〜453℃(商品名、流動
パラフィン80S:中央化成社製)が挙げられる。
【0007】トランスフルスリンは、〔(2,3,5,
6−テトラフルオロフェニル)メチル〕1R,3R−
(2,2−ジクロロエテニル)−2,2−ジメチルシク
ロプロパンカルボキシレートの一般名称である。トラン
スフルスリンと、本発明の溶媒との混合比(重量比)
は、10:1〜1:10、好ましくは5:1〜1:5と
すればよく、高濃度のトランスフルスリンを含んだ害虫
防除液を得ることができる。
【0008】本発明の害虫防除液は、トランスフルスリ
ンと本発明の溶媒とを含むものであるが、本発明の効果
を奏する限り、他の添加剤を加えたもの、さらに水や有
機溶剤を加えたもの等であってもよい。
【0009】他の添加剤としては、例えば、ジブチルヒ
ドロキシトルエン、ペンタエリスリチル−テトラキス
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)]プロピオネート、3−t−ブチル−4−ヒドロ
キシアニソール等の酸化防止剤:フェノール誘導体、ビ
スフェノール誘導体等の紫外線吸収剤:アリルアミノア
ントラキノン、3,3−ビス−(1−n−ブチル−メチ
ル−インド−3−イル)フタリド等の色素:パラオキシ
安息香酸エステル等の防腐剤:シトロネラール、メント
ール等の香料等が挙げられる。また、本発明の効果を奏
する限り、上記以外の公知の害虫防除成分を添加しても
よく、例えば、(E,Z)−(±)−1−エチニル−2
−メチル−2−ペンテニル(±)−トランス−クリサン
テマート(商品名ベーパスリン:住友化学(株)製)、
2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボン
酸(±)−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−
シクロペンテニルエステル(商品名ノックスリン:住友
化学(株)製)等が挙げられる。
【0010】有機溶剤としては、例えば、トルエン、キ
シレン、メタノール、エタノール、ヘキサン、アセト
ン、酢酸エチル等が挙げられる。これらの使用量として
は、適宜設定することができ、その1例を挙げると、ト
ランスフルスリン80重量%の害虫防除液1mlに対し
て、0.5〜10mlである。
【0011】本発明の害虫防除液は、公知の製剤、例え
ば、エアゾール剤、全量噴射剤、加熱蒸散剤、プレート
状蒸散剤、等に適用してもよい。中でも、国際公開WO
96/04786等に開示されている技術、即ち送風手
段による気体の流れにより、害虫防除成分が保持された
薬剤保持材から該成分を空気中にリリースする技術に好
適に用いることができる。ここで、本発明の害虫防除液
は、前記薬剤保持材にトランスフルスリンを保持するた
めに用いることができる。トランスフルスリンを薬剤保
持材に保持するためには、本発明の害虫防除液を該保持
材に含浸させたり、本発明の害虫防除液を前記薬剤保持
材に塗布等して行なうことができる。
【0012】このように、送風手段による気体の流れを
利用して薬剤保持材から殺虫成分をリリースさせる装置
において、全体をコンパクト化したりすると、収納され
る薬剤保持材の容積も制限されるので、従来のような濃
度の害虫防除液では必要量の害虫防除成分を薬剤保持材
に保持することは難しい。ところが、本発明の害虫防除
液を用いることで、トランスフルスリンを高濃度にする
ことが可能なので、液全量を少なくしても、トランスフ
ルスリンが析出せずに、必要量の害虫防除成分を薬剤保
持材に保持させることができる。
【0013】また、本発明においては、薬剤保持材で
も、格子状、網目状、ネット状等の気体が通過する孔の
断面積が大きく、薬剤を保持する部位が少ない構造のも
のに用いるのに適している。具体的には、6〜70メッ
シュのネット状薬剤保持材、セルサイズ2〜4mmの格
子状薬剤保持材が例示される。このような薬剤保持材に
は、通常、本発明の害虫防除液(トランスフルスリン濃
度:40〜80重量%)は30mg〜3000mgを保
持させればよい。これによって、例えば、1枚当たり2
0cm3のネット状の薬剤保持材(3枚重ねのネット
で、合計60cm3)に、本発明の害虫防除液(トラン
スフルスリン濃度:80重量%)を150〜240mg
保持させることで、長期間(例えば120〜200時
間)にわたり、送風により持続的なトランスフルスリン
の殺虫、忌避効果を得ることができる。薬剤保持材で
も、上述のような格子状、網目状、ネット状等の気体が
通過する孔の断面積が大きいものは、本発明の害虫防除
液を適用させたとき(例えば滴下)に、該液が該保持材
を通過して下に垂れてしまう。従って、本発明の害虫防
除液を適用させたときに該保持材の下に受け皿等を設け
て本発明の害虫防除液を損失しないようにすることがで
きる。
【0014】
【実施例】以下に実施例において本発明を具体的に説明
するが、これらの実施例に限定されるものではない。 (1)溶解性 下記表1記載の本発明の溶媒とトランスフルスリンと
を、5℃、10℃あるいは20℃の条件下で1:4(重
量比)となるように混合して、その溶解状態を目視にて
確認した。その結果は表1に示した。また、下記表2に
記載の流動パラフィンとトランスフルスリンとを、5℃
あるいは10℃の条件下で、表2に記載の混合比(重量
比)となるように混合して、その溶解状態を目視にて確
認した。その結果については、表2に示した。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】上記表1、表2の結果のとおり、本発明の
害虫防除液は、常温で混合すると、全く結晶が析出しな
い。
【0018】
【発明の効果】本発明は、結晶の析出がない、高濃度の
トランスフルスリンを含む害虫防除液を提供するもので
ある。そして該防除液を担体(薬剤保持材)に保持させ
て用いる場合に、コンパクト化しても必要量のトランス
フルスリンを十分に保持させることができ、十分で、安
定な害虫防除効果が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスフルスリンと、ミリスチン酸イ
    ソプロピル、ミリスチン酸ノルマルブチル、ラウリン酸
    ノルマルアミル、ラウリン酸ヘキシル及び流動パラフィ
    ンの群から選ばれる少なくとも1種の溶媒とを混合して
    なることを特徴とする害虫防除液。
JP2000003639A 2000-01-12 2000-01-12 害虫防除液 Pending JP2001192309A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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