JP2001191396A - 環状突部を有する樹脂パイプの連続成形装置 - Google Patents
環状突部を有する樹脂パイプの連続成形装置Info
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- JP2001191396A JP2001191396A JP2000003591A JP2000003591A JP2001191396A JP 2001191396 A JP2001191396 A JP 2001191396A JP 2000003591 A JP2000003591 A JP 2000003591A JP 2000003591 A JP2000003591 A JP 2000003591A JP 2001191396 A JP2001191396 A JP 2001191396A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 いわゆる移動成形トンネルを構成する外型内
で、軸方向に所定間隔で環状突部が一体形成された樹脂
パイプを連続成形する装置において、比較的厚肉のパイ
プの連続成形においても支障なく適用できる程度にま
で、冷却賦形部における冷却効率を向上する。 【解決手段】 樹脂パイプPの外面形状を賦形するため
の外型7を構成する複数のモールドブロック3の近傍
に、外型7の軸方向に延びる冷却液通路12を設け、該
冷却液通路12内を流通する冷却液と外型7を構成する
モールドブロック3との間の熱伝達経路を形成する各部
材間を、すべて面接触させる。
で、軸方向に所定間隔で環状突部が一体形成された樹脂
パイプを連続成形する装置において、比較的厚肉のパイ
プの連続成形においても支障なく適用できる程度にま
で、冷却賦形部における冷却効率を向上する。 【解決手段】 樹脂パイプPの外面形状を賦形するため
の外型7を構成する複数のモールドブロック3の近傍
に、外型7の軸方向に延びる冷却液通路12を設け、該
冷却液通路12内を流通する冷却液と外型7を構成する
モールドブロック3との間の熱伝達経路を形成する各部
材間を、すべて面接触させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外周面にリブ状若
しくは波状などの環状突部が一体形成された樹脂パイプ
の連続成形装置に関する。
しくは波状などの環状突部が一体形成された樹脂パイプ
の連続成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】環状突部が一体成形された樹脂パイプの
従来の連続成形装置としては、例えば、米国特許第3,
981,663号に開示されたものがある。この従来の
連続成形装置は、熱可塑性樹脂材料を混練溶融して押出
ヘッドから押し出す押出機と、該押出機から供給される
成形樹脂材料をパイプ状に冷却賦形する冷却賦形部とを
備えている。
従来の連続成形装置としては、例えば、米国特許第3,
981,663号に開示されたものがある。この従来の
連続成形装置は、熱可塑性樹脂材料を混練溶融して押出
ヘッドから押し出す押出機と、該押出機から供給される
成形樹脂材料をパイプ状に冷却賦形する冷却賦形部とを
備えている。
【0003】前記冷却賦形部は、パイプ外面の波形状を
賦形する外型を有しており、該外型は、冷却賦形部にお
いて軸方向に隣接配置されるとともに径方向に分割形成
された複数のモールドブロックにより形成されている。
この径方向一方側のモールドブロックは、第1の無限軌
道上を移動する複数のキャリアベースにそれぞれ取付け
られ、径方向他方側のモールドブロックは、前記第1の
無限軌道に対向形成された第2の無限軌道上を移動する
複数のキャリアベースにそれぞれ取付けられている。な
お、各キャリアベースは、各無限軌道を形成するエンド
レスチェーンに所定間隔で取付けられている。
賦形する外型を有しており、該外型は、冷却賦形部にお
いて軸方向に隣接配置されるとともに径方向に分割形成
された複数のモールドブロックにより形成されている。
この径方向一方側のモールドブロックは、第1の無限軌
道上を移動する複数のキャリアベースにそれぞれ取付け
られ、径方向他方側のモールドブロックは、前記第1の
無限軌道に対向形成された第2の無限軌道上を移動する
複数のキャリアベースにそれぞれ取付けられている。な
お、各キャリアベースは、各無限軌道を形成するエンド
レスチェーンに所定間隔で取付けられている。
【0004】各モールドブロックは、冷却賦形部におい
ては軸方向一端側から他端側に向けて軸方向に等速駆動
されるとともに、冷却賦形部の軸方向他端部を越えると
前記軸方向の等速移動を行いつつ径外方に移動する。
ては軸方向一端側から他端側に向けて軸方向に等速駆動
されるとともに、冷却賦形部の軸方向他端部を越えると
前記軸方向の等速移動を行いつつ径外方に移動する。
【0005】そして、外型を構成する複数のモールドブ
ロックを支持するキャリアベースは、外型の軸線方向に
長尺のスライドプレートに軸方向摺動可能に支持されて
いる。
ロックを支持するキャリアベースは、外型の軸線方向に
長尺のスライドプレートに軸方向摺動可能に支持されて
いる。
【0006】また、上記従来の連続成形装置は、外型内
でブロー成形して成形材料を外型の内壁面に押圧して冷
却賦形することにより、比較的薄肉の可撓性波形状パイ
プを製造するものである。
でブロー成形して成形材料を外型の内壁面に押圧して冷
却賦形することにより、比較的薄肉の可撓性波形状パイ
プを製造するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、通信
インフラ整備の推進のため、光ファイバーケーブルの埋
設作業が各地で行われているが、このケーブルの保護管
としての強度を持たせるために、軸方向に所定間隔で多
数の補強リブが一体に設けられた保護管が好適に使用さ
れている。このリブ付き保護管を製造するために、上記
従来の連続成形装置の基本構成を利用したリブパイプ連
続成形装置が知られている。
インフラ整備の推進のため、光ファイバーケーブルの埋
設作業が各地で行われているが、このケーブルの保護管
としての強度を持たせるために、軸方向に所定間隔で多
数の補強リブが一体に設けられた保護管が好適に使用さ
れている。このリブ付き保護管を製造するために、上記
従来の連続成形装置の基本構成を利用したリブパイプ連
続成形装置が知られている。
【0008】かかるリブパイプ連続成形装置は、一定の
強度を持つ保護管を成形するために、上記従来装置のよ
うにブロー成形を行うことなく、押出機から供給される
成形材料を、外型と、外型の内側に配設したコア(内
型)の間の空間に充填し、コアの内面賦形作用によって
成形品の内周面を平滑なものとして成形品(樹脂パイ
プ)に所望の肉厚をもたせつつ、外型の外面賦形作用に
よって、パイプ外面に多数のリブを形成するものであ
る。
強度を持つ保護管を成形するために、上記従来装置のよ
うにブロー成形を行うことなく、押出機から供給される
成形材料を、外型と、外型の内側に配設したコア(内
型)の間の空間に充填し、コアの内面賦形作用によって
成形品の内周面を平滑なものとして成形品(樹脂パイ
プ)に所望の肉厚をもたせつつ、外型の外面賦形作用に
よって、パイプ外面に多数のリブを形成するものであ
る。
【0009】かかる構成を採用しつつ、かつ、冷却賦形
部の長さを可及的に短くしながらも、成形品を十分に冷
却固化させるために、より一層の冷却効率の向上が望ま
れている。特に、所定の強度をもたせるために肉厚を大
きくするためには、冷却効率の向上は必要不可欠な課題
である。例えば、従来より用いられている一般的な方法
では、冷媒流通用の冷媒配管を、適宜の部位に設けた凹
部や空所内に配設しているが、かかる構成では、配管外
面と、配管が設けられる凹部等の内面との接触状態がい
わゆる線接触となり、冷却効率の向上が図れない。
部の長さを可及的に短くしながらも、成形品を十分に冷
却固化させるために、より一層の冷却効率の向上が望ま
れている。特に、所定の強度をもたせるために肉厚を大
きくするためには、冷却効率の向上は必要不可欠な課題
である。例えば、従来より用いられている一般的な方法
では、冷媒流通用の冷媒配管を、適宜の部位に設けた凹
部や空所内に配設しているが、かかる構成では、配管外
面と、配管が設けられる凹部等の内面との接触状態がい
わゆる線接触となり、冷却効率の向上が図れない。
【0010】そこで、本発明は、多数の環状突部が一体
成形された樹脂パイプの連続成形装置において、構造の
簡素化を図りつつも、冷却賦形部における冷却効率の一
層の向上を図ることを目的とする。
成形された樹脂パイプの連続成形装置において、構造の
簡素化を図りつつも、冷却賦形部における冷却効率の一
層の向上を図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次の技術的手段を講じた。
成するために、次の技術的手段を講じた。
【0012】即ち、本発明は、軸方向に所定間隔で環状
突部が一体形成された樹脂パイプの連続成形装置であっ
て、押出機と、該押出機から供給される成形樹脂材料を
パイプ状に冷却賦形する冷却賦形部とを備え、前記押出
機は冷却賦形部の軸方向一端側に配設され、前記冷却賦
形部はパイプ外面形状を賦形する外型を有しており、該
外型は、冷却賦形部において軸方向に隣接配置されると
ともに径方向に分割形成された複数のモールドブロック
により形成され、各モールドブロックは、冷却賦形部に
おいて軸方向一端側から他端側に向けて軸方向に等速駆
動されるとともに、冷却賦形部の軸方向他端部を越える
と前記軸方向の等速移動を行いつつ径外方に移動するも
のであり、前記外型を構成する複数のモールドブロック
の近傍に、外型の軸方向に延びる冷却液通路が設けられ
ており、該冷却液通路内を流通する冷却液と外型を構成
するモールドブロックとの間の熱伝達経路を形成する各
部材間の接触は、すべて面接触であることを特徴とする
ものである。
突部が一体形成された樹脂パイプの連続成形装置であっ
て、押出機と、該押出機から供給される成形樹脂材料を
パイプ状に冷却賦形する冷却賦形部とを備え、前記押出
機は冷却賦形部の軸方向一端側に配設され、前記冷却賦
形部はパイプ外面形状を賦形する外型を有しており、該
外型は、冷却賦形部において軸方向に隣接配置されると
ともに径方向に分割形成された複数のモールドブロック
により形成され、各モールドブロックは、冷却賦形部に
おいて軸方向一端側から他端側に向けて軸方向に等速駆
動されるとともに、冷却賦形部の軸方向他端部を越える
と前記軸方向の等速移動を行いつつ径外方に移動するも
のであり、前記外型を構成する複数のモールドブロック
の近傍に、外型の軸方向に延びる冷却液通路が設けられ
ており、該冷却液通路内を流通する冷却液と外型を構成
するモールドブロックとの間の熱伝達経路を形成する各
部材間の接触は、すべて面接触であることを特徴とする
ものである。
【0013】かかる連続成形装置によれば、押出機の押
出ヘッドから押し出された成形材料は、冷却賦形部内に
位置する複数のモールドブロックによって構成される外
型内に供給され、外型内に設けたブローコアから冷却空
気を吹き出すか、或いは成形品の内面形状を賦形する内
型を設けることにより、外型によって成形品の外面が賦
形される。各モールドブロックは、冷却賦形部において
軸方向に駆動されているため、軸方向に所定間隔で径外
方に突出するリブを形成しつつ、押出成形法と同様の工
程によってリブ付き樹脂パイプを連続成形することが可
能である。さらに、モールドブロックは、冷却賦形の終
了後、成形品である樹脂パイプから径外方に離反してい
くため、リブなどの環状突起を破損することなく成形品
からのモールドブロックの離型を行うことが可能であ
る。また、冷却賦形部においては、冷却液通路内を流通
する冷却液と外型を構成するモールドブロックとの間の
熱伝達経路を形成する各部材間の接触が、すべて面接触
とされているので、冷却液と成形品との間の熱伝達性に
優れ、効率のよい冷却を行うことが可能となり、冷却賦
形部の長さを可及的に短くしつつも確実な冷却賦形を行
うことができる。
出ヘッドから押し出された成形材料は、冷却賦形部内に
位置する複数のモールドブロックによって構成される外
型内に供給され、外型内に設けたブローコアから冷却空
気を吹き出すか、或いは成形品の内面形状を賦形する内
型を設けることにより、外型によって成形品の外面が賦
形される。各モールドブロックは、冷却賦形部において
軸方向に駆動されているため、軸方向に所定間隔で径外
方に突出するリブを形成しつつ、押出成形法と同様の工
程によってリブ付き樹脂パイプを連続成形することが可
能である。さらに、モールドブロックは、冷却賦形の終
了後、成形品である樹脂パイプから径外方に離反してい
くため、リブなどの環状突起を破損することなく成形品
からのモールドブロックの離型を行うことが可能であ
る。また、冷却賦形部においては、冷却液通路内を流通
する冷却液と外型を構成するモールドブロックとの間の
熱伝達経路を形成する各部材間の接触が、すべて面接触
とされているので、冷却液と成形品との間の熱伝達性に
優れ、効率のよい冷却を行うことが可能となり、冷却賦
形部の長さを可及的に短くしつつも確実な冷却賦形を行
うことができる。
【0014】また、本発明は、軸方向に所定間隔で環状
突部が一体形成された樹脂パイプの連続成形装置であっ
て、押出機と、該押出機から供給される成形樹脂材料を
パイプ状に冷却賦形する冷却賦形部とを備え、前記押出
機は冷却賦形部の軸方向一端側に配設され、前記冷却賦
形部は、パイプの内面形状を賦形する内型と、パイプ外
面形状を賦形する外型とを有しており、該外型は、冷却
賦形部において軸方向に隣接配置されるとともに径方向
に分割形成された複数のモールドブロックにより形成さ
れ、径方向一方側のモールドブロックは、第1の無限軌
道上を移動する複数のキャリアベースにそれぞれ取付け
られ、径方向他方側のモールドブロックは、前記第1の
無限軌道に対向形成された第2の無限軌道上を移動する
複数のキャリアベースにそれぞれ取付けられ、各モール
ドブロックは、冷却賦形部においては軸方向一端側から
他端側に向けて軸方向に等速駆動されるとともに、冷却
賦形部の軸方向他端部を越えると前記軸方向の等速移動
を行いつつ径外方に移動するものであり、冷却賦形部内
に位置する複数のモールドブロックにより前記外型が構
成されており、該外型を構成する複数のモールドブロッ
クを支持するキャリアベースは、外型の軸線方向に長尺
のスライドプレートに軸方向摺動可能に支持されてお
り、該スライドプレートの内部に、冷却液が流通される
冷却液通路が設けられていることを特徴とするものであ
る。
突部が一体形成された樹脂パイプの連続成形装置であっ
て、押出機と、該押出機から供給される成形樹脂材料を
パイプ状に冷却賦形する冷却賦形部とを備え、前記押出
機は冷却賦形部の軸方向一端側に配設され、前記冷却賦
形部は、パイプの内面形状を賦形する内型と、パイプ外
面形状を賦形する外型とを有しており、該外型は、冷却
賦形部において軸方向に隣接配置されるとともに径方向
に分割形成された複数のモールドブロックにより形成さ
れ、径方向一方側のモールドブロックは、第1の無限軌
道上を移動する複数のキャリアベースにそれぞれ取付け
られ、径方向他方側のモールドブロックは、前記第1の
無限軌道に対向形成された第2の無限軌道上を移動する
複数のキャリアベースにそれぞれ取付けられ、各モール
ドブロックは、冷却賦形部においては軸方向一端側から
他端側に向けて軸方向に等速駆動されるとともに、冷却
賦形部の軸方向他端部を越えると前記軸方向の等速移動
を行いつつ径外方に移動するものであり、冷却賦形部内
に位置する複数のモールドブロックにより前記外型が構
成されており、該外型を構成する複数のモールドブロッ
クを支持するキャリアベースは、外型の軸線方向に長尺
のスライドプレートに軸方向摺動可能に支持されてお
り、該スライドプレートの内部に、冷却液が流通される
冷却液通路が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0015】かかる連続成形装置によれば、押出機の押
出ヘッドから押し出された成形材料は、第1及び第2の
無限軌道上を周回するモールドブロックのうち冷却賦形
部内に位置するものによって構成される外型と内型との
間の空間に供給され、これら外型及び内型によって内外
面が賦形される。各モールドブロックは、冷却賦形部に
おいて軸方向に駆動されているため、軸方向に所定間隔
で径外方に突出するリブを形成しつつ、押出成形法と同
様の工程によってリブ付き樹脂パイプを連続成形するこ
とが可能である。さらに、モールドブロックは、冷却賦
形の終了後、成形品である樹脂パイプから径外方に離反
していくため、リブなどの環状突起を破損することなく
成形品からのモールドブロックの離型を行うことが可能
である。また、冷却賦形部においては、各モールドブロ
ックが取付けられている各キャリアベースが、スライド
プレートに軸方向摺動可能に支持されているので、半割
状のモールドブロックを組み合わせてなる外型を確実か
つ安定的に構成することが可能である。そして、このス
ライドプレート内に設けた冷却液通路に成形品冷却用の
冷却液が流通されるので、冷却液と成形品との間の熱伝
達性に優れ、効率のよい冷却を行うことが可能となり、
冷却賦形部の長さを可及的に短くしつつも確実な冷却賦
形を行うことができる。さらに、スライドプレート自体
が冷媒流通路を形成するため、別体の配管部材を省略す
ることが可能となり、構造簡素化によるコスト低減を図
ることも可能である。
出ヘッドから押し出された成形材料は、第1及び第2の
無限軌道上を周回するモールドブロックのうち冷却賦形
部内に位置するものによって構成される外型と内型との
間の空間に供給され、これら外型及び内型によって内外
面が賦形される。各モールドブロックは、冷却賦形部に
おいて軸方向に駆動されているため、軸方向に所定間隔
で径外方に突出するリブを形成しつつ、押出成形法と同
様の工程によってリブ付き樹脂パイプを連続成形するこ
とが可能である。さらに、モールドブロックは、冷却賦
形の終了後、成形品である樹脂パイプから径外方に離反
していくため、リブなどの環状突起を破損することなく
成形品からのモールドブロックの離型を行うことが可能
である。また、冷却賦形部においては、各モールドブロ
ックが取付けられている各キャリアベースが、スライド
プレートに軸方向摺動可能に支持されているので、半割
状のモールドブロックを組み合わせてなる外型を確実か
つ安定的に構成することが可能である。そして、このス
ライドプレート内に設けた冷却液通路に成形品冷却用の
冷却液が流通されるので、冷却液と成形品との間の熱伝
達性に優れ、効率のよい冷却を行うことが可能となり、
冷却賦形部の長さを可及的に短くしつつも確実な冷却賦
形を行うことができる。さらに、スライドプレート自体
が冷媒流通路を形成するため、別体の配管部材を省略す
ることが可能となり、構造簡素化によるコスト低減を図
ることも可能である。
【0016】上記本発明の連続成形装置において、スラ
イドプレートは、モールドブロックに面接する伝熱面
と、キャリアベースに面接する伝熱面とを備え、長手方
向に延びる複数の冷却液通路が、キャリアベースへの伝
熱面の幅方向に並設されているものとすることができ
る。これによれば、冷却液と成形品との間の熱伝達経路
を形成する各部材間の接触状態が、すべて面接触となる
から、熱伝達効率に優れ、良好な冷却性能を発揮するこ
とが可能である。さらに、冷却液通路を複数設けている
から、より一層の冷却効率の向上が図られ、かかる複数
の冷却液通路を、キャリアベースへの伝熱面の幅方向に
並設することにより、冷却液通路の構造の簡素化を図り
得るとともに、スライドプレートの剛性を確保しつつも
該プレートの断面積に対する冷却液通路の断面積を可及
的に大きくすることができ、キャリアベースを幅方向に
わたって一様に冷却することが可能となり、これによっ
ても一層の冷却効率の向上が図られる。
イドプレートは、モールドブロックに面接する伝熱面
と、キャリアベースに面接する伝熱面とを備え、長手方
向に延びる複数の冷却液通路が、キャリアベースへの伝
熱面の幅方向に並設されているものとすることができ
る。これによれば、冷却液と成形品との間の熱伝達経路
を形成する各部材間の接触状態が、すべて面接触となる
から、熱伝達効率に優れ、良好な冷却性能を発揮するこ
とが可能である。さらに、冷却液通路を複数設けている
から、より一層の冷却効率の向上が図られ、かかる複数
の冷却液通路を、キャリアベースへの伝熱面の幅方向に
並設することにより、冷却液通路の構造の簡素化を図り
得るとともに、スライドプレートの剛性を確保しつつも
該プレートの断面積に対する冷却液通路の断面積を可及
的に大きくすることができ、キャリアベースを幅方向に
わたって一様に冷却することが可能となり、これによっ
ても一層の冷却効率の向上が図られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0018】図1〜図6は本発明の一実施形態に係るリ
ブ付き樹脂パイプの連続成形装置1並びに該装置1を構
成する主要部品を示している。本実施形態に係る連続成
形装置1は、図3及び図4に示すように、押出機2と、
該押出機2の押出ヘッド2aから押し出された熱可塑性
樹脂材料を連続賦形するための多数のモールドブロック
3と、成形品である樹脂パイプPの内面形状を賦形する
ための円柱状コア4(内型)とを備えている。該コア4
は、図4に示すように、押出ヘッド2aの吐出端部から
徐々に大径となるほぼ台形円錐状の接続部5を介して、
押出機2のダイヘッド内のコア2bに連設されたもので
あり、該コア2bよりも若干大径とされている。
ブ付き樹脂パイプの連続成形装置1並びに該装置1を構
成する主要部品を示している。本実施形態に係る連続成
形装置1は、図3及び図4に示すように、押出機2と、
該押出機2の押出ヘッド2aから押し出された熱可塑性
樹脂材料を連続賦形するための多数のモールドブロック
3と、成形品である樹脂パイプPの内面形状を賦形する
ための円柱状コア4(内型)とを備えている。該コア4
は、図4に示すように、押出ヘッド2aの吐出端部から
徐々に大径となるほぼ台形円錐状の接続部5を介して、
押出機2のダイヘッド内のコア2bに連設されたもので
あり、該コア2bよりも若干大径とされている。
【0019】各モールドブロック3は、図5及び図6に
示すように、ほぼ半円弧状の断面形状を呈し、その内面
側には、樹脂パイプPのリブを形成するための周方向に
沿う溝部3aが所要数形成されている。また、モールド
ブロック3の中央部には、外周面側に後述するキャリア
ベース6への取付部3bが設けられている。また、モー
ルドブロック3の正面及び背面には、周方向に延びる冷
却空気流通凹部3cが形成されているとともに、該凹部
3cとモールドブロック3の外周端とを連通する冷却空
気吸排気用凹部3dが形成されている。なお、背面側の
流通凹部3c内には、ブロック3の軸方向に延設された
冷媒通路3eが開口されている。
示すように、ほぼ半円弧状の断面形状を呈し、その内面
側には、樹脂パイプPのリブを形成するための周方向に
沿う溝部3aが所要数形成されている。また、モールド
ブロック3の中央部には、外周面側に後述するキャリア
ベース6への取付部3bが設けられている。また、モー
ルドブロック3の正面及び背面には、周方向に延びる冷
却空気流通凹部3cが形成されているとともに、該凹部
3cとモールドブロック3の外周端とを連通する冷却空
気吸排気用凹部3dが形成されている。なお、背面側の
流通凹部3c内には、ブロック3の軸方向に延設された
冷媒通路3eが開口されている。
【0020】前記多数のモールドブロック3は上下2組
のグループに区分けされ、上側の複数のモールドブロッ
ク3は、第1の無限軌道r1上を移動する複数のキャリ
アベース6にそれぞれ取付けられている。また、下側の
複数のモールドブロック3は、第1の無限軌道r1に対
向形成された第2の無限軌道r2上を移動する複数のキ
ャリアベース6にそれぞれ取付けられている。なお、キ
ャリアベース6を第1又は第2の無限軌道r1,r2上
で周回させる手段としては種々の機構を採用することが
でき、キャリアベース6を案内する環状レールを設けて
もよく、また、米国特許3,981,663号に開示さ
れた装置と同様に、スプロケットホイールにより周回駆
動されるエンドレスチェーンにキャリアベース6を取付
けてもよい。
のグループに区分けされ、上側の複数のモールドブロッ
ク3は、第1の無限軌道r1上を移動する複数のキャリ
アベース6にそれぞれ取付けられている。また、下側の
複数のモールドブロック3は、第1の無限軌道r1に対
向形成された第2の無限軌道r2上を移動する複数のキ
ャリアベース6にそれぞれ取付けられている。なお、キ
ャリアベース6を第1又は第2の無限軌道r1,r2上
で周回させる手段としては種々の機構を採用することが
でき、キャリアベース6を案内する環状レールを設けて
もよく、また、米国特許3,981,663号に開示さ
れた装置と同様に、スプロケットホイールにより周回駆
動されるエンドレスチェーンにキャリアベース6を取付
けてもよい。
【0021】第1及び第2の無限軌道r1,r2は、図
3に示すように、それぞれ横長の環状に構成されてお
り、第1の無限軌道r1の下側軌道(往路)と、第2の
無限軌道r2の上側軌道(往路)とが、押出機2の押出
ヘッド2a近傍からその軸方向に沿って直線状に延び、
これら往路が平行状に近接されているとともに、成形品
の押出方向下流側においてはこれら往路となる上下軌道
はそれぞれ上下に離反するように傾斜されている。ま
た、第1の無限軌道r2の上側軌道(復路)と、第2の
無限軌道r2の下側軌道(復路)は、押出方向に沿う方
向に直線状に延びており、これら復路を通って各モール
ドブロック3が押出方向下流端側から上流端側へ向けて
回送され、連続成形のために連続的に再利用されるよう
に構成されている。
3に示すように、それぞれ横長の環状に構成されてお
り、第1の無限軌道r1の下側軌道(往路)と、第2の
無限軌道r2の上側軌道(往路)とが、押出機2の押出
ヘッド2a近傍からその軸方向に沿って直線状に延び、
これら往路が平行状に近接されているとともに、成形品
の押出方向下流側においてはこれら往路となる上下軌道
はそれぞれ上下に離反するように傾斜されている。ま
た、第1の無限軌道r2の上側軌道(復路)と、第2の
無限軌道r2の下側軌道(復路)は、押出方向に沿う方
向に直線状に延びており、これら復路を通って各モール
ドブロック3が押出方向下流端側から上流端側へ向けて
回送され、連続成形のために連続的に再利用されるよう
に構成されている。
【0022】各モールドブロック3は、無限軌道r1,
r2の直線状部分を移動するとき、隣接するモールドブ
ロック3と密接され、これら隣接ブロック3,3間に隙
間が形成されないように構成されている。そして、第1
及び第2の無限軌道r1,r2の往路の平行配置された
範囲内を移動する上下のモールドブロック3は互いに対
向密接され、これら複数のモールドブロック3によっ
て、樹脂パイプ(成形品)の外面形状を賦形するための
外型7が構成されている。即ち、この外型7は、成形品
の外面形状を賦形する移動トンネルを構成し、該移動ト
ンネル内で随時押出機から供給される成形材料を賦形し
て、軸方向に所定間隔でリブ(環状突部)が一体形成さ
れた樹脂パイプPを連続成形することが可能である。而
して、この外型7が形成される範囲が、押出機から供給
される成形樹脂材料をパイプ状に冷却賦形する冷却賦形
部8となされている。したがって、本実施形態では、押
出機2は冷却賦形部8の軸方向一端側に配設され、前記
冷却賦形部8は、パイプPの内面形状を賦形するコア4
と、パイプ外面形状を賦形する外型7とを有するもので
ある。そして、該外型7が、冷却賦形部において軸方向
に隣接配置されるとともに径方向に分割形成された複数
のモールドブロック3により構成されているものとな
る。
r2の直線状部分を移動するとき、隣接するモールドブ
ロック3と密接され、これら隣接ブロック3,3間に隙
間が形成されないように構成されている。そして、第1
及び第2の無限軌道r1,r2の往路の平行配置された
範囲内を移動する上下のモールドブロック3は互いに対
向密接され、これら複数のモールドブロック3によっ
て、樹脂パイプ(成形品)の外面形状を賦形するための
外型7が構成されている。即ち、この外型7は、成形品
の外面形状を賦形する移動トンネルを構成し、該移動ト
ンネル内で随時押出機から供給される成形材料を賦形し
て、軸方向に所定間隔でリブ(環状突部)が一体形成さ
れた樹脂パイプPを連続成形することが可能である。而
して、この外型7が形成される範囲が、押出機から供給
される成形樹脂材料をパイプ状に冷却賦形する冷却賦形
部8となされている。したがって、本実施形態では、押
出機2は冷却賦形部8の軸方向一端側に配設され、前記
冷却賦形部8は、パイプPの内面形状を賦形するコア4
と、パイプ外面形状を賦形する外型7とを有するもので
ある。そして、該外型7が、冷却賦形部において軸方向
に隣接配置されるとともに径方向に分割形成された複数
のモールドブロック3により構成されているものとな
る。
【0023】上下の各モールドブロック3が取付けられ
ているキャリアベース6は、上記冷却賦形部8を上流端
側から下流端側に向けて移動する過程で、装置フレーム
9に取付固定されたスライドプレート10に上下方向の
移動を規制しつつ軸方向への摺動を許容するように案内
されている。このスライドプレート10は、図1及び図
2に示すように、外型7の軸方向に長尺で且つ断面横長
の長方形状のほぼ平板状本体10aと、該本体10aの
幅方向側面から外方に突出するレール部10bとを備え
ている。このレール部10bは、外型7の軸方向(押出
方向)に直線状に延設されており、該レール部10bの
上下方向の肉厚は、本体10aの肉厚よりも小さく(約
半分程度)されている。また、本体10aとレール部1
0bのモールドブロック側の端面(図1における上面)
は面一状に構成されている。
ているキャリアベース6は、上記冷却賦形部8を上流端
側から下流端側に向けて移動する過程で、装置フレーム
9に取付固定されたスライドプレート10に上下方向の
移動を規制しつつ軸方向への摺動を許容するように案内
されている。このスライドプレート10は、図1及び図
2に示すように、外型7の軸方向に長尺で且つ断面横長
の長方形状のほぼ平板状本体10aと、該本体10aの
幅方向側面から外方に突出するレール部10bとを備え
ている。このレール部10bは、外型7の軸方向(押出
方向)に直線状に延設されており、該レール部10bの
上下方向の肉厚は、本体10aの肉厚よりも小さく(約
半分程度)されている。また、本体10aとレール部1
0bのモールドブロック側の端面(図1における上面)
は面一状に構成されている。
【0024】このスライドプレート10に摺動可能に案
内されるキャリアベース6には、スライドプレート10
が嵌入する凹部6aが設けられているとともに、上記フ
レーム9とレール部10bとの間に嵌入する内向き係止
突部6bとが設けられている。したがって、スライドプ
レート10のレール部10bと、キャリアベース6の係
止突部6bとの係合によって、冷却賦形部8内を移動す
るモールドブロック3は上下方向の移動を規制しつつ、
外型7の軸方向に沿ってモールドブロック3が移動する
ことを許容している。
内されるキャリアベース6には、スライドプレート10
が嵌入する凹部6aが設けられているとともに、上記フ
レーム9とレール部10bとの間に嵌入する内向き係止
突部6bとが設けられている。したがって、スライドプ
レート10のレール部10bと、キャリアベース6の係
止突部6bとの係合によって、冷却賦形部8内を移動す
るモールドブロック3は上下方向の移動を規制しつつ、
外型7の軸方向に沿ってモールドブロック3が移動する
ことを許容している。
【0025】また、上記スライドプレート10の成形品
側側面(図1における上面)と、キャリアベース6の凹
部6aの底面(図1における上面)とは、面接状態で摺
接されている。同様に、キャリアベース6の成形品側側
面と、モールドブロック3の接続部3bとは、面接状態
で取付嵌着されている。
側側面(図1における上面)と、キャリアベース6の凹
部6aの底面(図1における上面)とは、面接状態で摺
接されている。同様に、キャリアベース6の成形品側側
面と、モールドブロック3の接続部3bとは、面接状態
で取付嵌着されている。
【0026】上記スライドプレート10内には、冷却水
やブライン等の冷却液が流通される冷却液通路12が設
けられている。この通路12は、プレート10を、外型
7の軸方向と同方向に貫通するように中ぐり加工するこ
とにより形成されている。また、図示実施例では、冷却
液通路12は、プレート10の幅方向に4つ並設されて
おり、プレート10の全体を一様に冷却し得るように配
慮している。なお、各プレート10の長手方向端部に、
適宜各冷却液通路12間を連通するU管を接続すること
ができる。
やブライン等の冷却液が流通される冷却液通路12が設
けられている。この通路12は、プレート10を、外型
7の軸方向と同方向に貫通するように中ぐり加工するこ
とにより形成されている。また、図示実施例では、冷却
液通路12は、プレート10の幅方向に4つ並設されて
おり、プレート10の全体を一様に冷却し得るように配
慮している。なお、各プレート10の長手方向端部に、
適宜各冷却液通路12間を連通するU管を接続すること
ができる。
【0027】該通路12に流通される冷却液は、図3に
示すように、水冷式チラー13から往き管路14を介し
て通路12に供給され、プレート10との間で熱交換し
た後、戻り管路15を介して水冷式チラー13に戻され
る。なお、往き管路14の中途部には流量調整弁16が
設けられている。
示すように、水冷式チラー13から往き管路14を介し
て通路12に供給され、プレート10との間で熱交換し
た後、戻り管路15を介して水冷式チラー13に戻され
る。なお、往き管路14の中途部には流量調整弁16が
設けられている。
【0028】なお、図示実施例では、上記スライドプレ
ート10は、冷却賦形部8のみならず、第1及び第2の
無限軌道r1,r2の復路側(即ち、第1無限軌道r1
の上側、及び、第2無限軌道r2の下側)にも配設され
ている。さらに、各無限軌道r1,r2の復路を移動中
のモールドブロック3の上述した冷却空気流通凹部3c
には、冷風ブロアー17から供給配管18を介して冷却
空気が流通されている。これらの構成により、各無限軌
道r1,r2の復路を移動するモールドブロック3を予
め十分に冷却しておくことができる。
ート10は、冷却賦形部8のみならず、第1及び第2の
無限軌道r1,r2の復路側(即ち、第1無限軌道r1
の上側、及び、第2無限軌道r2の下側)にも配設され
ている。さらに、各無限軌道r1,r2の復路を移動中
のモールドブロック3の上述した冷却空気流通凹部3c
には、冷風ブロアー17から供給配管18を介して冷却
空気が流通されている。これらの構成により、各無限軌
道r1,r2の復路を移動するモールドブロック3を予
め十分に冷却しておくことができる。
【0029】上記実施形態に係る連続成形装置1によれ
ば、径方向一方側となる上側グループの複数のモールド
ブロック3は、第1の無限軌道r1上を移動する複数の
キャリアベース6にそれぞれ取付けられることにより、
第1の無限軌道r1を周回し、冷却賦形部8内を移動す
る際には軸方向一端側から他端側に向けて軸方向に等速
駆動されるとともに、冷却賦形部8の軸方向他端部を越
えると前記軸方向の等速移動を行いつつ径外方に移動し
て、成形品であるリブ付きパイプPから離型される。径
方向他方側となる下側グループの複数のモールドブロッ
ク3も同様の動作を行う。そして、これら上下のモール
ドブロック3の連係作用により、随時押出機2から供給
される成形材料を冷却賦形部8において冷却賦形しつつ
押出方向に移送させることにより、リブ付きパイプの連
続成形が行われる。
ば、径方向一方側となる上側グループの複数のモールド
ブロック3は、第1の無限軌道r1上を移動する複数の
キャリアベース6にそれぞれ取付けられることにより、
第1の無限軌道r1を周回し、冷却賦形部8内を移動す
る際には軸方向一端側から他端側に向けて軸方向に等速
駆動されるとともに、冷却賦形部8の軸方向他端部を越
えると前記軸方向の等速移動を行いつつ径外方に移動し
て、成形品であるリブ付きパイプPから離型される。径
方向他方側となる下側グループの複数のモールドブロッ
ク3も同様の動作を行う。そして、これら上下のモール
ドブロック3の連係作用により、随時押出機2から供給
される成形材料を冷却賦形部8において冷却賦形しつつ
押出方向に移送させることにより、リブ付きパイプの連
続成形が行われる。
【0030】そして、固定のスライドプレート10に、
外型7を構成する複数のモールドブロック3を支持する
キャリアベース6を、軸方向摺動可能に支持することに
よって、上下のモールドブロック3を確実に密接させて
これらの間に隙間が形成されることを防止し、バリの発
生を低減することができる。そして、かかるモールドブ
ロック3の支持用のスライドプレート10内に、冷却液
が流通される冷却液通路12を設けているため、別体の
配管を省略することができるとともに、冷却液との熱交
換効率の向上が図られ、冷却賦形部において成形材料を
確実に冷却固化することが可能となる。
外型7を構成する複数のモールドブロック3を支持する
キャリアベース6を、軸方向摺動可能に支持することに
よって、上下のモールドブロック3を確実に密接させて
これらの間に隙間が形成されることを防止し、バリの発
生を低減することができる。そして、かかるモールドブ
ロック3の支持用のスライドプレート10内に、冷却液
が流通される冷却液通路12を設けているため、別体の
配管を省略することができるとともに、冷却液との熱交
換効率の向上が図られ、冷却賦形部において成形材料を
確実に冷却固化することが可能となる。
【0031】図7は、比較例に係るリブ付きパイプの連
続成形装置の要部を示しており、上記実施形態と同様の
構成については同符号を付して詳細説明を省略し、異な
る構成について説明する。この比較例は、上記実施形態
における冷却液通路12に相当する冷却配管20を配設
する場合の一般的技術を例示するものであって、該配管
20は、スライドプレート10とは別体に構成され、装
置フレーム9の上面に設けた凹部21内に配設され、該
配管20がスライドプレート10に接触することによっ
てスライドプレート10を冷却するように構成してい
る。しかしながら、かかる構成によれば、配管20とス
ライドプレート10との接触状態が線接触となるため、
冷却効率が悪くなり、埋設用保護管などの比較的厚肉の
リブ付きパイプを成形するには十分な冷却が行われず、
成形品不良が発生する可能性がある。一方、上記実施形
態に係る連続成形装置によれば、冷却液によりスライド
プレート10を直接的に冷却するものであるから、飛躍
的に冷却効率が向上し、成形品不良が殆ど発生しないよ
うにすることが可能である。
続成形装置の要部を示しており、上記実施形態と同様の
構成については同符号を付して詳細説明を省略し、異な
る構成について説明する。この比較例は、上記実施形態
における冷却液通路12に相当する冷却配管20を配設
する場合の一般的技術を例示するものであって、該配管
20は、スライドプレート10とは別体に構成され、装
置フレーム9の上面に設けた凹部21内に配設され、該
配管20がスライドプレート10に接触することによっ
てスライドプレート10を冷却するように構成してい
る。しかしながら、かかる構成によれば、配管20とス
ライドプレート10との接触状態が線接触となるため、
冷却効率が悪くなり、埋設用保護管などの比較的厚肉の
リブ付きパイプを成形するには十分な冷却が行われず、
成形品不良が発生する可能性がある。一方、上記実施形
態に係る連続成形装置によれば、冷却液によりスライド
プレート10を直接的に冷却するものであるから、飛躍
的に冷却効率が向上し、成形品不良が殆ど発生しないよ
うにすることが可能である。
【0032】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、適宜設計変更することが可能である。例え
ば、上記実施形態では、モールドブロックを、無限軌道
上を周回するキャリアベースに取付けたが、本発明はか
かる構成に限定されるものではなく、例えば、米国特許
第5,372,774号公報に開示されているようなヒ
ンジ構造のモールドブロックと、該ブロックを往復駆動
する駆動機構とを備えた装置に適用することが可能であ
る。また、冷却液通路は、スライドプレートに設ける必
要はなく、冷却賦形部を移動するモールドブロック近傍
に配設された適宜の部材内に設けることができる。
ではなく、適宜設計変更することが可能である。例え
ば、上記実施形態では、モールドブロックを、無限軌道
上を周回するキャリアベースに取付けたが、本発明はか
かる構成に限定されるものではなく、例えば、米国特許
第5,372,774号公報に開示されているようなヒ
ンジ構造のモールドブロックと、該ブロックを往復駆動
する駆動機構とを備えた装置に適用することが可能であ
る。また、冷却液通路は、スライドプレートに設ける必
要はなく、冷却賦形部を移動するモールドブロック近傍
に配設された適宜の部材内に設けることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、多数のモールドブロッ
クにより構成されるいわゆる移動トンネル内で軸方向に
多数のリブが形成された樹脂パイプを連続成形する装置
において、構成の簡素化を図りつつも冷却賦形部におけ
るモールドブロックの冷却効率の向上を図ることがで
き、光ファイバー埋設用保護管などの所定の強度が必要
な比較的厚肉の樹脂パイプを成形する場合においても、
冷却賦形部の長さを可及的に短くしつつも冷却効率の向
上を図ることができ、冷却用配管構造の簡素化によるコ
スト低減をも図ることができる。
クにより構成されるいわゆる移動トンネル内で軸方向に
多数のリブが形成された樹脂パイプを連続成形する装置
において、構成の簡素化を図りつつも冷却賦形部におけ
るモールドブロックの冷却効率の向上を図ることがで
き、光ファイバー埋設用保護管などの所定の強度が必要
な比較的厚肉の樹脂パイプを成形する場合においても、
冷却賦形部の長さを可及的に短くしつつも冷却効率の向
上を図ることができ、冷却用配管構造の簡素化によるコ
スト低減をも図ることができる。
【図1】本発明の一実施形態に係るパイプ連続成形装置
におけるモールドブロックのスライドレール近傍の構造
を示す要部拡大正面図である。
におけるモールドブロックのスライドレール近傍の構造
を示す要部拡大正面図である。
【図2】同パイプ連続成形装置のスライドレールを示
し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図3】同パイプ連続成形装置の全体簡略側面図であ
る。
る。
【図4】同パイプ連続成形装置の冷却賦形部の模式縦断
面図である。
面図である。
【図5】同パイプ連続成形装置のモールドブロックを示
し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図
である。
し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図
である。
【図6】同モールドブロックを示し、(a)は背面図、
(b)は側面図である。
(b)は側面図である。
【図7】比較例に係るパイプ連続成形装置におけるモー
ルドブロックのスライドレール近傍の構造を示す要部拡
大正面図である。
ルドブロックのスライドレール近傍の構造を示す要部拡
大正面図である。
1 樹脂パイプの連続成形装置 2 押出機 3 モールドブロック 4 内型(コア) 6 キャリアベース 7 外型 8 冷却賦形部 10 スライドプレート 12 冷却液流通路 r1 第1の無限軌道 r2 第2の無限軌道
Claims (3)
- 【請求項1】 軸方向に所定間隔で環状突部が一体形成
された樹脂パイプの連続成形装置であって、押出機と、
該押出機から供給される成形樹脂材料をパイプ状に冷却
賦形する冷却賦形部とを備え、前記押出機は冷却賦形部
の軸方向一端側に配設され、前記冷却賦形部は、パイプ
の内面形状を賦形する内型と、パイプ外面形状を賦形す
る外型とを有しており、該外型は、冷却賦形部において
軸方向に隣接配置されるとともに径方向に分割形成され
た複数のモールドブロックにより形成され、径方向一方
側のモールドブロックは、第1の無限軌道上を移動する
複数のキャリアベースにそれぞれ取付けられ、径方向他
方側のモールドブロックは、前記第1の無限軌道に対向
形成された第2の無限軌道上を移動する複数のキャリア
ベースにそれぞれ取付けられ、各モールドブロックは、
冷却賦形部においては軸方向一端側から他端側に向けて
軸方向に等速駆動されるとともに、冷却賦形部の軸方向
他端部を越えると前記軸方向の等速移動を行いつつ径外
方に移動するものであり、冷却賦形部内に位置する複数
のモールドブロックにより前記外型が構成されており、
該外型を構成する複数のモールドブロックを支持するキ
ャリアベースは、外型の軸線方向に長尺のスライドプレ
ートに軸方向摺動可能に支持されており、該スライドプ
レートの内部に、冷却液が流通される冷却液通路が設け
られていることを特徴とする環状突部を有する樹脂パイ
プの連続成形装置。 - 【請求項2】 スライドプレートは、モールドブロック
に面接する伝熱面と、キャリアベースに面接する伝熱面
とを備え、長手方向に延びる複数の冷却液通路が、キャ
リアベースへの伝熱面の幅方向に並設されていることを
特徴とする請求項1に記載の環状突部を有する樹脂パイ
プの連続成形装置。 - 【請求項3】 軸方向に所定間隔で環状突部が一体形成
された樹脂パイプの連続成形装置であって、押出機と、
該押出機から供給される成形樹脂材料をパイプ状に冷却
賦形する冷却賦形部とを備え、前記押出機は冷却賦形部
の軸方向一端側に配設され、前記冷却賦形部はパイプ外
面形状を賦形する外型を有しており、該外型は、冷却賦
形部において軸方向に隣接配置されるとともに径方向に
分割形成された複数のモールドブロックにより形成さ
れ、各モールドブロックは、冷却賦形部において軸方向
一端側から他端側に向けて軸方向に等速駆動されるとと
もに、冷却賦形部の軸方向他端部を越えると前記軸方向
の等速移動を行いつつ径外方に移動するものであり、前
記外型を構成する複数のモールドブロックの近傍に、外
型の軸方向に延びる冷却液通路が設けられており、該冷
却液通路内を流通する冷却液と外型を構成するモールド
ブロックとの間の熱伝達経路を形成する各部材間の接触
は、すべて面接触であることを特徴とする環状突部を有
する樹脂パイプの連続成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000003591A JP2001191396A (ja) | 2000-01-12 | 2000-01-12 | 環状突部を有する樹脂パイプの連続成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000003591A JP2001191396A (ja) | 2000-01-12 | 2000-01-12 | 環状突部を有する樹脂パイプの連続成形装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001191396A true JP2001191396A (ja) | 2001-07-17 |
Family
ID=18532509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000003591A Pending JP2001191396A (ja) | 2000-01-12 | 2000-01-12 | 環状突部を有する樹脂パイプの連続成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001191396A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007507365A (ja) * | 2003-10-01 | 2007-03-29 | ルプケ,マンフレッド エー.,エー. | 外部冷却型の移動式金型 |
CN115256829A (zh) * | 2022-08-02 | 2022-11-01 | 重庆交通大学 | 一种三维隧道模型成型方法及其装置 |
-
2000
- 2000-01-12 JP JP2000003591A patent/JP2001191396A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007507365A (ja) * | 2003-10-01 | 2007-03-29 | ルプケ,マンフレッド エー.,エー. | 外部冷却型の移動式金型 |
JP4856545B2 (ja) * | 2003-10-01 | 2012-01-18 | ルプケ,マンフレッド エー.,エー. | 外部冷却型の移動式金型 |
KR101129118B1 (ko) * | 2003-10-01 | 2012-03-26 | 스테판 에이. 럽크 | 외부 냉각된 이동 몰드 |
CN115256829A (zh) * | 2022-08-02 | 2022-11-01 | 重庆交通大学 | 一种三维隧道模型成型方法及其装置 |
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