JP2001191125A - 分岐管の製造方法 - Google Patents

分岐管の製造方法

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JP2001191125A
JP2001191125A JP2000031211A JP2000031211A JP2001191125A JP 2001191125 A JP2001191125 A JP 2001191125A JP 2000031211 A JP2000031211 A JP 2000031211A JP 2000031211 A JP2000031211 A JP 2000031211A JP 2001191125 A JP2001191125 A JP 2001191125A
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JP
Japan
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tubular material
protrusion
filler
branch pipe
manufacturing
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JP2000031211A
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English (en)
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Rentaro Isobe
錬太郎 礒部
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KOA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
KOA SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性に優れた低融点金属充填加工法の欠点
である内面突起を容易に除去し、分岐特性の均一な高品
質の分岐管を安価に製造することのできる分岐管の製造
方法を提供する。 【解決手段】 充填材1の塑性変形に伴って管状材料2
の内面に形成される突起2bを管状材料2の内側から圧
潰具7によって圧潰するようにしたので、加工費の高い
切削加工によらず、一回のプレス作業等によって突起2
bを容易に除去することができる。その際、突起2bの
圧潰により管状材料2の肉厚方向に変形する変形部分2
cを管状材料2の外面側に配置した治具6の凹部6a内
に受容するようにしたので、管状材料2の内面に突起2
bの圧潰による二次的な変形が生ずることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば各種冷熱機
器の熱交換器等に用いられる分岐管の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱交換器のパイプ接続等に使用
される三方分岐管の製造方法としては、管状材料に分岐
用のパイプを接合するろう付け加工法と、管状材料の一
部を塑性変形により膨出させて分岐部を形成するバルジ
加工法が知られており、バルジ加工法には更に液圧バル
ジ加工法と低融点金属充填バルジ加工法がある。
【0003】しかしながら、ろう付け加工法は接合部の
信頼性を確保するために熟練した技術を必要とし、自動
化した場合でも加工装置の調整に長時間を要するという
難点がある。一方、バルジ加工法では継手としての信頼
性は高くなるが、液圧バルジ加工法では膨出部分を大き
くすることができず、使用条件を大きく制約されるとい
う欠点がある。
【0004】そこで、前記膨出部分を大きく形成するこ
とができ、使用条件を満足させることのできる低融点金
属充填バルジ加工法が分岐管の製造には有利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鉛等を
充填材に用いるバルジ加工法では、膨出部分を形成する
際に充填材の塑性変形に伴って膨出部分の反対側に副産
物的な突起が形成される場合がある。この突起は、鉛の
変形変位とパイプ表面の摩擦抵抗により、鉛の流れに引
張られるようにして形成されるものである。また、この
突起は分岐部分における流体の分流比率に影響を与える
が、突起の大きさや形状は金属パイプの肉厚や表面粗さ
等によって異なるため、突起を常に均一に形成されるよ
うに制御することは極めて困難である。
【0006】このため、従来では前記突起による分流比
率のバラツキを許容し、熱交換器等の性能を犠牲にして
使用していたが、近年の省エネルギー化を追求した場合
には無視することはできない事情にある。そこで、前記
突起をドリルによる切削加工で除去する方法もあるが、
切削加工ではエンドミル切削となり、細長いドリルによ
る切削は作業が煩雑になるとともに、切屑処理のための
洗浄工程も必要となり、加工費が高く製造コスト面で不
利であるという問題点があった。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、加工性に優れた低融
点金属充填バルジ加工法等の欠点である内面突起を容易
に除去し、分岐特性の均一な高品質の分岐管を安価に製
造することのできる分岐管の製造方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、可塑性を有
する充填材を内部に充填した管状材料をその管軸方向及
び管軸に交差する方向に延びる成形面を有する型に装填
し、型内の管状材料を管軸方向両端側から加圧すること
により、管状材料の一部を充填材と共に管軸に交差する
方向に膨出させて管状材料に分岐部を形成した後、管状
材料内から充填材を除去する分岐管の製造方法におい
て、前記充填材の塑性変形に伴って管状材料の内面に形
成される突起を管状材料の内側から圧潰するようにして
いる。これにより、切削加工によらず、一回のプレス作
業等によって前記突起が除去される。その際、前記圧潰
により管状材料の肉厚方向に変形する部分を管状材料の
外面側に突出させることにより、管状材料の内面に前記
突起に代わる新たな突起や隆起等の二次的な変形を生ず
ることがない。
【0009】また、前記製造方法において、管状材料の
外面側に所定形状の凹部を有する治具を配置して管状材
料内の突起を内側から圧潰し、突起の圧潰により管状材
料の肉厚方向に変形する部分を治具の凹部内に受容する
ことにより、管状材料の内面における突起の除去部分が
他の面と均一になるとともに、その外面側に突出する変
形部分が常に一定形状になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図9を参照して説明する。即ち、図1乃至図5には
熱交換器のパイプ接続等に使用される三方分岐管を低融
点金属充填バルジ加工法によって製造する方法を示す。
【0011】まず、図1に示すように内部に棒状の充填
材1を挿入した管状材料2を金型3に装填する。この場
合、充填材1には可塑性の低融点金属として鉛を用い、
管状材料2は銅パイプからなる。また、金型3は管状材
料2の管軸方向に延びる第1の成形面3aを有し、第1
の成形面3aにはその軸方向に直交する方向に延びる第
2の成形面3bが連続して形成されている。
【0012】次に、図2に示すように金型3内の管状材
料2を軸方向両端側から一対の押圧ロッド4によって油
圧等により加圧する。これにより、管状材料2の一部が
充填材1と共に金型3の第2の成形面3b側に膨出し、
この膨出部分によって管状材料2に分岐部2aが形成さ
れる。その際、充填材1の塑性変形に伴い、充填材1の
変形変位と管状材料2の内面の摩擦抵抗により、充填材
1の流れに引張られるようにして前記膨出部分の反対側
に不定形の突起2bが形成される。
【0013】この後、金型3を取外すとともに、充填材
1を加熱溶融して管状材料2内から除去し、分岐部2a
の先端を切断することにより、図3に示すように三方分
岐管5が形成される。
【0014】次に、三方分岐管5内に形成された前記突
起2bを以下に示す方法によって除去する。
【0015】まず、図4に示すように三方分岐管5の外
面側に治具6を配置する。この治具6は三方分岐管5の
一部を外側から覆うように形成され、管状材料2との対
向面には突起2bの位置に対応する球面状の凹部6aが
設けられている。
【0016】次に、図5(a)に示すように分岐部2a
から三方分岐管5内に棒状の圧潰具7を挿入し、図5
(b)に示すように圧潰具7の先端を突起2bに打ち付
けて突起2bを圧潰する。その際、突起2bの圧潰によ
り管状材料2の肉厚方向に変形する変形部分2cが治具
6の凹部6a内に受容されて管状材料2の外面側に突出
することから、管状材料2の内面には突起2bに代わる
新たな突起や隆起等の二次的な変形を生ずることがな
い。
【0017】前述の製造方法により、図6に示すように
形成された三方分岐管5は、最終工程として所定の仕様
の曲げ加工を施されて完成する。例えば、図7では管状
材料2の両端側をそれぞれ分岐部2aの反対方向に延び
るように屈曲させている。また、図8では管状材料2の
両端側をそれぞれ分岐部2aに直交する方向に延びるよ
うに屈曲させており、図9では更に分岐部2aの一端側
を管状材料2の両端側と同一方向に延びるように屈曲さ
せている。
【0018】このように、本実施形態の分岐管製造方法
によれば、充填材1の塑性変形に伴って管状材料2の内
面に形成される突起2bを管状材料2の内側から圧潰す
るようにしたので、加工費の高い切削加工によらず、一
回のプレス作業等によって突起2bを容易に除去するこ
とができ、しかも圧潰により管状材料2の肉厚方向に変
形する変形部分2cを管状材料2の外面側に突出させる
ことにより、三方分岐管5の内面に二次的な変形が生じ
ないようにしたので、分岐特性の均一な高品質の三方分
岐管5の製造が可能となる。その際、突起2bの圧潰に
よる変形部分2cを管状材料2の外側に配置した治具6
の凹部6a内に受容するようにしたので、管状材料2の
内面における突起2bの除去部分を常に他の面と均一に
することができ、その外面側に突出する変形部分2cも
常に一定形状にすることができる。
【0019】尚、前記実施形態では治具6の凹部6aを
球面状にしたものを示したが、例えば製造元を表示する
マークや文字を成形する凹型等、任意の形状にすること
が可能である。また、前記実施形態では、充填材1に鉛
等の低融点金属を用い、充填材1を加熱溶融することに
よって成形後の管状材料2内から除去するようにした
が、本発明の製造方法において同等の機能を有するもの
であれば、充填材として他の金属またはその他の物質を
用いることも可能である。この場合、充填材の除去方法
についても充填材の材質等によっては加熱溶融に限られ
るものではなく、例えば化学的処理により除去するよう
にしてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上の説明の如く、本発明によれば、加
工性に優れた低融点金属充填バルジ加工法等の欠点であ
る内面突起を容易に除去することができ、しかも内面突
起の除去に際しての二次的な変形も確実に防止すること
ができるので、分岐特性の均一な高品質の分岐管を安価
に製造することのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す分岐管の製造方法に
おける工程説明図
【図2】分岐管の製造方法における工程説明図
【図3】分岐管の製造方法における工程説明図
【図4】分岐管の製造方法における工程説明図
【図5】分岐管の製造方法における突起の除去工程を示
す説明図
【図6】本発明の製造方法によって形成された分岐管の
斜視図
【図7】最終工程の曲げ加工を施された分岐管の第1の
例を示す斜視図
【図8】最終工程の曲げ加工を施された分岐管の第2の
例を示す斜視図
【図9】最終工程の曲げ加工を施された分岐管の第3の
例を示す斜視図
【符号の説明】
1:充填材 2:管状材料 2a:分岐部 2b:突起 3:金型 5:三方分岐管 6:治具 6a:凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可塑性を有する充填材を内部に充填した
    管状材料をその管軸方向及び管軸に交差する方向に延び
    る成形面を有する型に装填し、型内の管状材料を管軸方
    向両端側から加圧することにより、管状材料の一部を充
    填材と共に管軸に交差する方向に膨出させて管状材料に
    分岐部を形成した後、管状材料内から充填材を除去する
    分岐管の製造方法において、 前記充填材の塑性変形に伴って管状材料の内面に形成さ
    れる突起を管状材料の内側から圧潰し、この圧潰により
    管状材料の肉厚方向に変形する部分を管状材料の外面側
    に突出させることを特徴とする分岐管の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記管状材料の外面側に所定形状の凹部
    を有する治具を配置して管状材料内の突起を内側から圧
    潰し、突起の圧潰により管状材料の肉厚方向に変形する
    部分を治具の凹部内に受容することを特徴とする請求項
    1記載の分岐管の製造方法。
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