JP2001189998A - スピーカ振動板およびその製造方法 - Google Patents
スピーカ振動板およびその製造方法Info
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Abstract
で製造する。 【解決手段】 織布14を基材とし、射出成形装置に形
成されるスピーカ振動板形状のキャビティ13内に織布
の周縁部が挟まれるように装着し、そのキャビティ13
内に樹脂15を射出することにより、織布14と樹脂1
5の二層構造の振動板を提供する。また、上記キャビテ
ィ内への織布の装着と樹脂の射出の2工程により、接着
剤を用いずに貼り合わせを可能とし、種々の織布をプリ
プレグ化せずに樹脂との複合化が可能となるため、製造
工程を減少させることができる。更に、織布や樹脂を必
要に応じて適宜所定のものとすることにより、音質や周
波数特性の設定を行うことができる。
Description
ーカ振動板ならびにその製造方法に関する。
代表的には、軽量であること、弾性率が大きいこと、内
部損失が大きいことの3つがある。従来から使用されて
いる紙コーン型振動板は、成形形状の自由度が大きく、
比較的軽量であり、また、内部損失も大である。一方、
弾性率が著しく小さく、また、耐湿性能が悪いため、改
善のための提案が多数なされている。
布プリプレグ(半硬化樹脂)を成形して作成されたクロ
スコーン振動板が出現し、耐湿性の向上ににより大きな
弾性率が得られるようになった。しかしながらこのプリ
プレグ成形体は、内部損失が小さく軽量の振動板が得ら
れないといった欠点を持つ。
グ成形体と予め振動板形状に成形された紙や樹脂製の成
形部材とを接着剤により貼り合わせることが考えられ
る。このことにより、比較的成形形状の自由度が大き
く、かつ、物性の良好な振動板を作成できる。しかしな
がら、両部材を振動板形状に成形し、接着剤で貼り合わ
せ、かつ、周辺を切断して振動板に成形するための製造
工程が増え、結果的にはコストアップにつながる。
あり、織布を基材として射出成形装置に形成されるスピ
ーカ振動板形状のキャビティ内に装着し、そのキャビテ
ィ内に樹脂を射出することにより、織布と樹脂の二層構
造とし、また、織布や樹脂を適宜所定のものとすること
により、音質や周波数特性の設定が可能なスピーカ振動
板を提供することを目的とする。また、射出成形装置に
形成されるスピーカ振動板形状のキャビティ内に織布を
装着し、キャビティ内に樹脂を射出する各工程により、
接着剤を用いずに貼り合わせを可能とし、種々の織布を
プリプレグ化せずに樹脂との複合化が可能なスピーカ振
動板の製造方法を提供することも目的とする。
ために請求項1に記載のスピーカ振動板は、織布を基材
として射出成形装置に形成されるスピーカ振動板形状の
キャビティ内に装着し、そのキャビティ内に樹脂を射出
することにより、前記織布と樹脂の二層構造としたこと
を特徴とする。また、請求項2に記載のスピーカ振動板
は、請求項1に記載の同振動板において、前記射出成形
装置は、2つの金型により構成され、前記2つの金型を
閉じた状態で前記キャビティが構成され、前記織布は、
前記キャビティの周縁部に2つの金型によって挟持され
ることを特徴とする。
内に織布の周縁部が挟まれるように支持され、この状態
で樹脂を射出し、樹脂が固化した後金型を開くことによ
り、織布と樹脂の二重構造の振動板が得られる。このと
き、織布や樹脂を適宜所定のものとすることにより、所
望の音質に設定できる。
法は、射出成形によるスピーカ振動板の製造方法であっ
て、射出成形装置に形成されるスピーカ振動板形状のキ
ャビティ内に織布を装着する工程と、前記キャビティ内
に樹脂を射出する工程とを備えたことを特徴とする。
わせを可能とし、種々の織布をプリプレグ化せずに樹脂
との複合化が可能となり、結果的に、成形形状の自由度
が大きく、内部損失も小さいスピーカ用振動板を製造す
ることができる。
板の製造方法における各製造工程を説明するために引用
した図である。図1において、10は射出成形装置を構
成する金型であり、可動側金型11と固定側金型12か
ら成る。なお、固定側金型12の一部にには、樹脂15
を射出するために射出装置の射出口(ゲート)16が差
し込まれている。13は、振動板形状のキャビティ、1
4は、織布(以下、クロス材と称する)である。
形成されるスピーカ振動板形状のキャビティ13内に、
クロス材14の周縁部が挟まれるように装着する(図1
(a))。ここではクロス材として、カーボン、ケプ
ラ、PBO、ガラス、コーネックス等、あるいは、カー
ボンとケプラ、PBOとガラス等の混合織りのクロス材
が用いられる。次に、射出成形装置を構成する金型10
の可動側金型11と固定側金型12を閉じ、図示せぬ射
出装置から樹脂15を射出する(図2(b))。ここで
は、樹脂として、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
プチレンテレフタレート系の樹脂材が用いられ、このと
きの温度は、150℃〜300℃に保たれている。ま
た、金型10のキャビティ面の温度は、10℃〜100
℃に保たれている。更に、金型10を絞める圧力は約8
0t〜200tに保たれている。このとき、同図(b)
に示すように、可動側金型11と固定側金型12との間
のキャビティ13に充填された樹脂は、固定側金型10
に接している部分から固化が始まる。そして、適当なタ
イミングで型開きを行うことにより、クロス14と樹脂
15の二層構造のスピーカ用振動板を得る。また、クロ
ス材14や樹脂15は適宜所定のものを使用でき、その
組み合わせによっては所望の音質や周波数特性を得るこ
とができる。
材として射出成形装置に形成されるスピーカ振動板形状
のキャビティ13内に装着し、そのキャビティ13内に
樹脂15を射出することにより、織布14と樹脂15の
二層構造の振動板を提供できる。また、織布や樹脂を必
要に応じて適宜所定のものとすることにより、音質や周
波数特性の設定が可能となる。更に、射出成形装置に形
成されるスピーカ振動板形状のキャビティ13内に織布
を装着し、キャビティ13内に樹脂15を射出する各工
程により、接着剤を用いずに貼り合わせを可能とし、種
々の織布をプリプレグ化せずに樹脂との複合化が可能と
なるため、製造工程を減少させ、かつ、プリプレグ化を
要しないため接着剤を不要とし内部損失の大きなスピー
カ用振動板を得ることが可能である。
置に形成されるスピーカ振動板形状のキャビティ内に織
布を装着し、キャビティ内に樹脂を射出することによ
り、織布と樹脂による二層構造の振動板を得るものであ
り、このことにより、種々の織布をプリプレグ化せずに
樹脂との複合化ができ、接着剤を使用することなく貼り
合わせが可能となるため、製造工程を少なくでき、コス
トダウンがはかれる。また、射出する樹脂を選択するこ
とによって音質制御が可能となり、好みの音質や周波数
特性の設定が可能となる。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 織布を基材として射出成形装置に形成さ
れるスピーカ振動板形状のキャビティ内に装着し、その
キャビティ内に樹脂を射出することにより、前記織布と
樹脂の二層構造としたことを特徴とするスピーカ振動
板。 - 【請求項2】 前記射出成形装置は、2つの金型により
構成され、前記2つの金型を閉じた状態で前記キャビテ
ィが構成され、前記織布は、前記キャビティの周縁部に
2つの金型によって挟持されることを特徴とする請求項
1に記載のスピーカ振動板。 - 【請求項3】 射出成形によるスピーカ振動板の製造方
法であって、 射出成形装置に形成されるスピーカ振動板形状のキャビ
ティ内に織布を装着する工程と、 前記キャビティ内に樹脂を射出する工程と、を備えたこ
とを特徴とするスピーカ振動板の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP37482199A JP3947333B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | スピーカ振動板およびその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001189998A true JP2001189998A (ja) | 2001-07-10 |
JP3947333B2 JP3947333B2 (ja) | 2007-07-18 |
Family
ID=18504489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP37482199A Expired - Lifetime JP3947333B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | スピーカ振動板およびその製造方法 |
Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100384301C (zh) * | 2003-02-19 | 2008-04-23 | 日本胜利株式会社 | 扬声器振动膜及动态扬声器 |
US7704428B2 (en) * | 2004-04-26 | 2010-04-27 | Pioneer Corporation | Method for manufacturing diaphragm for use in electroacoustic transducer |
CN105554676A (zh) * | 2015-11-20 | 2016-05-04 | 东莞市方振塑胶电子制品有限公司 | 一种喇叭振动膜及其成型工艺 |
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1999
- 1999-12-28 JP JP37482199A patent/JP3947333B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
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