JP2001189479A - 太陽電池パネルおよびこれを備えた太陽電池付屋根 - Google Patents

太陽電池パネルおよびこれを備えた太陽電池付屋根

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利弘 増田
Hiromichi Kuroda
弘道 黒田
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】太陽光の特定方向への反射を防止できる太陽電
池パネルおよびこれを備えた太陽電池付屋根を提供する
こと。 【解決手段】太陽電池パネルの太陽光が入射するガラス
板52の表裏面52A,52B側に、太陽光を散乱させ
る光散乱シート6を設けた。光散乱シート6は、その表
面側に複雑な凹凸形状が形成されて、断面波形状に形成
されている。従って、入射した太陽光は、表面の複雑な
凹凸形状により乱反射するため、太陽光の建物8側への
集中的な反射を防止でき、建物8の南面8A側での眩し
さを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池パネルお
よびこれを備えた太陽電池付屋根に係り、詳しくは、屋
根面に取り付けられて太陽光を電力に変換する太陽電池
パネルおよびこれを備えた太陽電池付屋根に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、建物の屋根面に屋根葺材である
複数の太陽電池パネルを縦横に配列して、太陽光を電力
に変換する太陽電池付屋根を形成することが知られてい
る。太陽電池パネルは、正方形や長方形の矩形状に形成
されたものが一般的であり、屋根面の傾斜方向に沿っ
て、屋根面に取り付けられた支持レールに固定されてい
る(特開平9−32206号公報等参照)。太陽電池パ
ネルは、太陽光を電力に変換する太陽電池を有してい
る。この太陽電池は、樹脂等の透明な充填材料により、
太陽電池の受光面側に配置されたガラス板と、太陽電池
の裏面側に配置された裏面コートとの間に封入されてい
る。つまり、太陽電池パネルは、ガラス板、太陽電池お
よび裏面コートの積層構造からなるパネル体を有し、補
強の為、このパネル体の周縁がアルミニウム等で形成さ
れたフレームにはめ込まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような太陽電池パネルにおいて、太陽光が入射するガ
ラス板の表面は通常平面に形成されているので、太陽光
の入射角度によっては、太陽光の一部がガラス板を透過
せずに特定方向へ反射してしまう。このため、光の反射
先にいる人は眩しいと感じる。特に、太陽電池パネル
が、図6に示すような北側へ向いて傾斜した屋根面4A
に設置された場合には、ガラス板に対しての太陽光の入
射角が大きくなって、臨界角に達しやすくなるから、反
射光の量が増えてしまい、一層眩しいと感じる。また、
そのような屋根面4Aの北側に高層住宅等の建物8が隣
接している場合には、建物8の南面8A側の住民に眩し
いという不快感を与えてしまう可能性がある。
【0004】本発明の目的は、太陽光の特定方向への反
射を防止できる太陽電池パネルおよびこれを備えた太陽
電池付屋根を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の太陽電池パネル
は、後述する実施形態での符号を用いて説明すれば、屋
根面4Aに取り付けられて太陽光を電力に変換する太陽
電池パネル5であって、前記太陽光が入射する板状の表
面部材52の表裏面のうちの少なくとも表面52A側に
は、前記太陽光の一部を散乱させる光散乱手段6が設け
られていることを特徴とするとするものである。
【0006】この発明によれば、太陽光が入射する板状
の表面部材の表面側には、太陽光を散乱させる光散乱手
段が設けられているので、太陽光の特定方向への反射が
防止され、眩しさが低減される。
【0007】また、前記光散乱手段は、前記表面部材の
裏面側にも設けられていることが望ましい。このような
場合、表面部材を透過した光が、太陽電池パネル内部に
収納された太陽電池等で反射したとしても、表面部材の
裏面側にも光散乱手段が設けられているから、太陽電池
パネル内で光が拡散する。従って、表面部材を透過して
太陽電池で反射した光が、太陽電池パネルの外へ出てい
くのを防止できるようになる。
【0008】さらに、前記光散乱手段は、断面波形状に
形成されていることが望ましい。このような場合、光散
乱手段は、断面波形状に形成されているから、表面の複
雑な凹凸形状によって光が拡散される。これにより、太
陽光の特定方向への反射が確実に防止され、眩しさが低
減される。また、たとえば、断面波形状のシートで光散
乱手段を形成し、このシートを表面部材に貼り付ければ
光散乱手段を太陽電池パネルに設けることができるか
ら、表面部材への光散乱手段の形成が容易となる。
【0009】ここで、前記断面波形状の光散乱手段とし
ては、断面が曲線の波形状で形成されたもの、略四
角錐状の凸部が複数配列されて形成されたもの、また
は、すりガラスで形成されたもの等を適用でき、このよ
うな場合には、太陽光を様々な方向に乱反射させること
が可能となり、光散乱手段の光拡散性能が良好となる。
【0010】一方、本発明の太陽電池付屋根は、請求項
1ないし請求項6のいずれかに記載の太陽電池パネル
が、北側へ向いて傾斜した屋根面に配置されていること
を特徴とするものである。北側へ向いて傾斜した屋根面
に従来の太陽電池パネルを設置すると、太陽光の入射角
が大きくなって、太陽光の反射量が増すが、本発明で
は、光散乱手段付きの太陽電池パネルを、そのような北
側へ向いて傾斜した屋根面に設置するから、太陽光の特
定方向への反射が確実に抑えられ、たとえば、太陽電池
パネルの北側に隣接した建物での眩しさが低減される。
【0011】また、本発明の太陽電池付屋根は、傾斜し
た屋根面には、請求項1ないし請求項6のいずれかに記
載の太陽電池パネルと、これらの太陽電池パネルの軒先
側に設けられた他の太陽電池パネルとが配置され、この
他の太陽電池パネルの太陽光が入射する板状の表面部材
には、その裏面側のみに太陽光の一部を散乱させる光散
乱手段が設けられていることを特徴とするものである。
この発明によれば、屋根面の軒先側に配置された他の太
陽電池パネルは、表面部材の裏面側のみに光散乱手段が
設けられたものであるから、たとえば、雪が降ったとき
等に屋根に雪が積もっても、軒先側に積もった雪は、他
の太陽電池パネルのガラス等で形成された表面部材の平
坦な表面をすべって容易に落ちていく。軒先側の雪が屋
根から落ちると、これにつられて屋根の上の方に積もっ
た雪もその重みで各太陽電池パネルの表面をすべって落
ちやすくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。本実施形態に係る太陽電池パネル
は、従来と同様に、北側へ向いて傾斜した屋根面4Aに
配列されている(図6参照)。図6を用いて詳細に説明
すると、本実施形態に係る太陽電池パネル5を有する建
物1は、基礎2上に形成された建物本体3と、この建物
本体3の上部に形成された屋根4と備えている。このう
ち、屋根4は、いわゆる切妻式の屋根であり、北側へ向
いて傾斜した屋根面4Aを有している。この屋根面4A
には、従来のように屋根面4Aに設置された支持レール
(図示せず)を介して、矩形状の太陽電池パネル5が縦
横に複数配列されている。これにより、屋根4は、太陽
電池付屋根とされている。
【0013】図1において、太陽電池パネル5は、矩形
状のパネル体5Aと、このパネル体5Aの周縁を保持す
るフレーム5Bとを備えている。このうち、パネル体5
Aは、図2に示すように、太陽光を電力に変換する太陽
電池51と、この太陽電池51の受光面側に配置された
表面部材としてのガラス板52と、太陽電池の裏面側に
配置された裏面コート(図示せず)とを含んで形成され
た積層構造を有している。この積層構造の層間は、透明
な樹脂等の充填材料により接着されている。
【0014】ガラス板52の太陽光が入射する表面52
A側および出射する裏面52B側には、太陽光の一部を
散乱させる光散乱手段としての光散乱シート6がそれぞ
れ貼り付けられている。光散乱シート6は、その表面側
に複雑な凹凸形状が形成されて、曲線の断面波形状に形
成されている。なお、光散乱シート6の材料としては、
たとえば、透明な樹脂等を用いればよく、また、光散乱
シート6表面の凹凸形状の成形は、成形温度に熱された
板状あるいはロール状の金型を表面に押しつける等によ
り行えばよい。さらに、凹凸形状は、図2の紙面表裏方
向(屋根面4Aの桁方向)に連続していてもよく、独立
した複数の山形の凸部で形成されていてもよい。
【0015】本実施形態では、このような太陽電池パネ
ル5を屋根面4Aに設置した際、太陽電池パネル5に入
射する太陽光は、以下のように反射する。図2におい
て、屋根面4Aは北側へ向いて傾斜しているので、ガラ
ス板52に対する太陽光の入射角は大きくなっている。
この太陽光は、光散乱シート6の表面の凹凸形状によ
り、たとえば、P1あるいはP2のように様々な方向に
反射する。従って、太陽光は、太陽電池パネル5に反射
しても、白抜き矢印で示すような方向(北側に隣接する
建物8に直接反射する方向)に反射する量はわずかとな
っている。
【0016】上述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、本実施形態の太陽電池パネ
ル5では、太陽光が入射するガラス板52の表面52A
側には、太陽光を散乱させる光散乱シート6が設けられ
ているので、太陽光の建物8側への集中的な反射を防止
でき、建物8の南面8A側での眩しさを低減できる。
【0017】ガラス板52の裏面52B側にも光散乱シ
ート6が設けられているから、図2中に二点鎖線で示す
ように、ガラス板52を透過した光が、太陽電池パネル
5内部の太陽電池51に反射したとしても、太陽電池パ
ネル5内で光を拡散できる。従って、ガラス板52を透
過して太陽電池51で反射した光が、太陽電池パネル5
の外へ出ていくのを防止でき、眩しさを一層低減でき
る。
【0018】光散乱シート6は、断面波形状に形成され
ているから、表面の複雑な凹凸形状によって光を確実に
拡散できる。これにより、太陽光の特定方向への反射を
より有効に防止できる。
【0019】光散乱シート6の断面波形状は、曲線で形
成されているから、太陽光を様々な方向に反射すること
ができ、光散乱手段の光拡散性能を格段に良好にでき
る。
【0020】従来の太陽電池パネルを設置すると太陽光
の建物8への反射量が大きかった北側屋根面4Aに、光
散乱シート6を有した太陽電池パネル5を設置した。従
って、太陽光の反射量が大きい北側屋根面4Aにおいて
も、太陽光の建物8への反射を確実に抑えることがで
き、建物8での眩しさを低減できる。すなわち、建物1
の北側のより高い位置に別の建物8がある場合など、本
発明の太陽電池パネル5を北側屋根面4Aに設ける効果
は大きい。
【0021】断面波形状の光散乱シート6で光散乱手段
を形成し、この光散乱シート6をガラス板52に貼り付
けるだけで光散乱手段を太陽電池パネル5に設けること
ができるから、ガラス板52への光散乱手段の形成を容
易にできる。
【0022】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。たとえば、
前記実施形態において、光散乱シート6は、断面波形状
が曲線で形成されているが、たとえば、図3に示すよう
な光散乱シート7であってもよい。。光散乱シート7の
表面側には、略四角錐状の凸部7Aが縦横に複数配列さ
れており、光散乱シート7が断面波形状に形成されてい
る。このような場合、入射する太陽光を隣り合う凸部7
A間等でも確実に反射でき、良好な光拡散性能を発揮さ
せることができる。また、このような凸部を三角錐状に
設けてもよく、このような場合も本発明に含まれる。さ
らには、断面が直線からなる山形の凸部を、屋根面の桁
方向に連続させた形状にしてもよく、このような場合で
も光散乱シートは断面波形状となるため、良好な光拡散
性能を得ることができる。
【0023】前記実施形態では、断面波形状に形成され
た光散乱シート6をガラス板52の表面52Aおよび裏
面52Bに貼り付けることで、ガラス板52に光散乱手
段を設けているが、本発明に係る光散乱手段はこれに限
定されるものではなく、たとえば、薄く形成されたすり
ガラスをガラス板52に貼り付けることで形成してもよ
く、あるいは、ガラス板52自身をすりガラスとするこ
とで、光散乱手段を設けても良い。このような場合に
も、入射する太陽光の特定方向への反射を防止できる。
特に、ガラス板自身をすりガラスで形成した場合には、
光散乱手段を太陽電池パネルに容易に設けることができ
るうえ、部品点数も減らすことができる。また、ガラス
板52の製造時等とともにその表裏面を加工することで
ガラス板52に光散乱手段を設けてもよい。
【0024】前記実施形態では、ガラス板52の表裏面
52A,52B側の両方に光散乱手段を設けているが、
少なくともガラス板の表面側に設けられればよい。
【0025】前記実施形態では、太陽光が入射する表面
部材としてガラス板52を用いているが、たとえば、ア
クリル等の樹脂で形成したものであってもよく、要する
に、透光性を有する板状の表面部材であればよい。
【0026】前記実施形態では、太陽電池パネル5は、
矩形状に形成されているが、本発明に係る太陽電池パネ
ルはこれに限定されるものではなく、三角形状、あるい
は台形状であってもよく、要するに、太陽光を電力に変
換する太陽電池パネルであればよい。
【0027】前記実施形態では、太陽電池パネル5は、
北側へ向いて傾斜した屋根面4Aに設置されているが、
たとえば、南側へ向いて傾斜した屋根面に設置してもよ
い。また、太陽電池パネルが設置される屋根も、切妻式
の屋根だけに限らず、寄棟式の屋根等であってもよく、
要するに、屋根を形成する屋根面に太陽電池パネルが設
置されればよい。さらに、たとえば、雪深い地域で図4
に示すような屋根10に太陽電池パネル5を複数配列し
た際には、屋根10の軒先側に他の太陽電池パネル9を
配置してもよい。この太陽電池パネル9は、図5に示す
ように、表面部材91の裏面91B側にのみに光散乱シ
ート92が設けられたものであり、表面部材91の表面
91A側は、従来の太陽電池パネルと同様に平面に形成
されている。このような場合、屋根10の軒先側に配置
された太陽電池パネル9は、表面部材91の裏面91B
側のみに光散乱シート92が設けられているから、たと
えば、雪が降ったとき等に屋根10に雪が積もっても、
軒先側に積もった雪は、太陽電池パネル9のガラス等で
形成された表面部材91の平坦な表面91Aをすべって
容易に落ちていく。軒先側の雪が屋根10から落ちる
と、これにつられて屋根10の上の方に積もった雪もそ
の重みで各太陽電池パネル5,9の表面をすべって落ち
やすくなる。従って、雪深い地域で光散乱手段付きの太
陽電池パネル5,9を用いた場合でも、屋根10に積も
った雪を容易に除雪できる。また、軒先側の太陽電池パ
ネル9は、太陽電池パネル5に比べると、表面部材91
の表面91Aでの太陽光の拡散性能は劣るが、裏面91
A側に設けられた光散乱シート92により、光散乱手段
が全く設けられていない従来の太陽電池パネルに比べれ
ば、幾分太陽光を拡散させることができるから、太陽電
池パネル9が太陽電池パネル5と組み合わせて設置され
ることで、屋根10全体としては十分な拡散性能を維持
できる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果があ
る。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、太陽光
が入射する板状の表面部材の表面側には、太陽光を散乱
させる光散乱手段が設けられているので、太陽光の特定
方向への反射を防止でき、眩しさを低減できるという効
果がある。
【0029】請求項2に記載の発明によれば、表面部材
を透過した光が、太陽電池パネル内部に収納された太陽
電池等で反射したとしても、表面部材の裏面側にも光散
乱手段が設けられているから、太陽電池パネル内で光を
拡散できる。従って、表面部材を透過して太陽電池で反
射した光が太陽電池パネルの外へ出ていくのを防止でき
るという効果がある。
【0030】請求項3に記載の発明によれば、光散乱手
段は、断面波形状に形成されているから、表面の複雑な
凹凸形状によって光が拡散される。これにより、太陽光
の特定方向への反射を確実に防止でき、眩しさを低減で
きる。また、たとえば、断面波形状のシートで光散乱手
段を形成し、このシートを表面部材に貼り付ければ光散
乱手段を太陽電池パネルに設けることができるから、表
面部材への光散乱手段の形成を容易にできるという効果
がある。
【0031】請求項4ないし請求項6のいずれかに記載
の発明によれば、太陽光を様々な方向に乱反射させるこ
とができ、光散乱手段の光拡散性能を良好にできるとい
う効果がある。
【0032】請求項7に記載の発明によれば、北側へ向
いて傾斜した屋根面に従来の太陽電池パネルを設置する
と、太陽光の入射角が大きくなって、太陽光の反射量が
増すが、本発明では、光散乱手段付きの太陽電池パネル
を、そのような北側へ向いて傾斜した屋根面に設置する
から、太陽光の特定方向への反射を確実に抑えることが
でき、たとえば、太陽電池パネルの北側に隣接した建物
での眩しさを低減できるという効果がある。
【0033】請求項8に記載の発明によれば、屋根面の
軒先側に配置された他の太陽電池パネルは、表面部材の
裏面側のみに光散乱手段が設けられたものであるから、
たとえば、雪が降ったとき等に屋根に雪が積もっても、
軒先側に積もった雪は、他の太陽電池パネルのガラス等
で形成された表面部材の平坦な表面をすべって容易に落
ちていく。軒先側の雪が屋根から落ちると、これにつら
れて屋根の上の方に積もった雪もその重みで各太陽電池
パネルの表面をすべって落ちやすくなる。従って、雪深
い地域で光散乱手段付きの太陽電池パネルを用いた場合
でも、屋根に積もった雪を容易に除雪できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る太陽電池パネルを示
す全体斜視図である。
【図2】前記実施形態の要部を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の変形例の要部を示す斜視図である。
【図4】本発明の他の変形例を模式的に示す側面図であ
る。
【図5】前記他の変形例の要部を示す断面図である。
【図6】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
4 太陽電池付屋根である屋根 4A 屋根面 5 太陽電池パネル 6,7 光散乱手段である光散乱シート 7A 凸部 52 表面部材であるガラス板 52A 表面 52B 裏面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E108 KK01 LL01 MM00 NN07 PP00 2H042 BA03 BA16 5F051 BA03 EA01 HA01 JA02 JA03 JA11 JA12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根面に取り付けられて太陽光を電力に
    変換する太陽電池パネルであって、 前記太陽光が入射する板状の表面部材の表裏面のうちの
    少なくとも表面側には、前記太陽光の一部を散乱させる
    光散乱手段が設けられていることを特徴とする太陽電池
    パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の太陽電池パネルにおい
    て、前記光散乱手段は、前記表面部材の裏面側にも設け
    られていることを特徴とする太陽電池パネル。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の太陽電
    池パネルにおいて、前記光散乱手段は、断面波形状に形
    成されていることを特徴とする太陽電池パネル。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の太陽電池パネルにおい
    て、前記断面波形状は、曲線で形成されていることを特
    徴とする太陽電池パネル。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の太陽電池パネルにおい
    て、前記光散乱手段は、略四角錐状の凸部が複数配列さ
    れて形成されていることを特徴とする太陽電池パネル。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の太陽電池パネルにおい
    て、前記光散乱手段は、すりガラスで形成されているこ
    とを特徴とする太陽電池パネル。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載の太陽電池パネルが、北側へ向いて傾斜した屋根面に
    配置されていることを特徴とする太陽電池付屋根。
  8. 【請求項8】 傾斜した屋根面には、請求項1ないし請
    求項6のいずれかに記載の太陽電池パネルと、これらの
    太陽電池パネルの軒先側に設けられた他の太陽電池パネ
    ルとが配置され、この他の太陽電池パネルの太陽光が入
    射する板状の表面部材には、その裏面側のみに太陽光の
    一部を散乱させる光散乱手段が設けられていることを特
    徴とする太陽電池付屋根。
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