JPH0996055A - 太陽電池瓦 - Google Patents
太陽電池瓦Info
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- JPH0996055A JPH0996055A JP7293251A JP29325195A JPH0996055A JP H0996055 A JPH0996055 A JP H0996055A JP 7293251 A JP7293251 A JP 7293251A JP 29325195 A JP29325195 A JP 29325195A JP H0996055 A JPH0996055 A JP H0996055A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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- H02S20/00—Supporting structures for PV modules
- H02S20/20—Supporting structures directly fixed to an immovable object
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- H02S20/25—Roof tile elements
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Civil Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
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- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 瓦同士の重なりが呈する外観を損なわずに外
部接続の数を減らすことの可能な太陽電池瓦を提供す
る。 【構成】 表面形状を複数枚瓦一体表面形状とし、複数
の太陽電池セルを一つの基材の上に載置されるよう構成
する。
部接続の数を減らすことの可能な太陽電池瓦を提供す
る。 【構成】 表面形状を複数枚瓦一体表面形状とし、複数
の太陽電池セルを一つの基材の上に載置されるよう構成
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瓦としての役割を
果たすことのできる太陽電池モジュールである太陽電池
瓦に関する。
果たすことのできる太陽電池モジュールである太陽電池
瓦に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、建物の屋根上に設置する太陽電池
モジュールとして、平板状の大陽電池パネルが実用化さ
れている。これは、取り付け金具等を用いて既存の屋根
上に載置されるものである。これに対し、低価格化や美
観の観点から、太陽電池モジュールを屋根材そのものと
して用いる建材一体型のものも開発されており、例えば
平板状の大陽電池パネルをそのまま利用した屋根材が開
発され、瓦形状の基材に大陽電池セルを組み込んだり、
瓦形状の基板の表面に直接アモルファスシリコンを形成
したりした大陽電池瓦が提案されている。
モジュールとして、平板状の大陽電池パネルが実用化さ
れている。これは、取り付け金具等を用いて既存の屋根
上に載置されるものである。これに対し、低価格化や美
観の観点から、太陽電池モジュールを屋根材そのものと
して用いる建材一体型のものも開発されており、例えば
平板状の大陽電池パネルをそのまま利用した屋根材が開
発され、瓦形状の基材に大陽電池セルを組み込んだり、
瓦形状の基板の表面に直接アモルファスシリコンを形成
したりした大陽電池瓦が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】瓦の葺かれた屋根は瓦
同士の重なりが織りなす陰影が独特の趣を釀し出して大
変美しく、周囲の瓦と同じ形状の太陽電池瓦を用いて屋
根上に大陽光発電システムを設置することができれば、
美観上特に優れたものができると考えられる。しかしな
がら、瓦は平板状の太陽電池パネルに比較して一枚当た
りの面積が小さく、従来の太陽電池瓦では所定の出力を
得るために多数の太陽電池瓦を施工時に接続する必要が
あった。このため、多くの外部接続端子を必要とする結
果となり、信頼性の確保を困難とし、さらに施工時の工
程増となり低価格化の妨げとなっていた。以上に鑑み、
本発明は瓦同士の重なりが呈する外観を損なわずに外部
接続の数を減らすことの可能な太陽電池瓦を提供するこ
とを目的とする。
同士の重なりが織りなす陰影が独特の趣を釀し出して大
変美しく、周囲の瓦と同じ形状の太陽電池瓦を用いて屋
根上に大陽光発電システムを設置することができれば、
美観上特に優れたものができると考えられる。しかしな
がら、瓦は平板状の太陽電池パネルに比較して一枚当た
りの面積が小さく、従来の太陽電池瓦では所定の出力を
得るために多数の太陽電池瓦を施工時に接続する必要が
あった。このため、多くの外部接続端子を必要とする結
果となり、信頼性の確保を困難とし、さらに施工時の工
程増となり低価格化の妨げとなっていた。以上に鑑み、
本発明は瓦同士の重なりが呈する外観を損なわずに外部
接続の数を減らすことの可能な太陽電池瓦を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の太陽電池瓦は、表面形状が複数枚瓦一体表
面形状を有し、複数の太陽電池セルが一つの基材の上に
載置されている構成とした。複数枚瓦一体表面形状と
は、屋根に瓦が葺かれている状態での瓦複数枚分に相当
するその表面形状と同じまたは類似の形状を意味し、こ
れにより一つの瓦で複数枚の瓦を葺いたのと同じ外観を
呈することが可能となる。また、一つの基材の上に複数
の太陽電池セルを載置するようにすることで、この基材
が太陽電池瓦を製造する際の土台として働いて、複数の
太陽電池セルの接続もすべて外部接続端子を用いずに製
造時に接続することが可能となる。また、この基材は太
陽電池瓦の形状を保持するとともに、機械的強度も保つ
保持部材ともなる。
に、本発明の太陽電池瓦は、表面形状が複数枚瓦一体表
面形状を有し、複数の太陽電池セルが一つの基材の上に
載置されている構成とした。複数枚瓦一体表面形状と
は、屋根に瓦が葺かれている状態での瓦複数枚分に相当
するその表面形状と同じまたは類似の形状を意味し、こ
れにより一つの瓦で複数枚の瓦を葺いたのと同じ外観を
呈することが可能となる。また、一つの基材の上に複数
の太陽電池セルを載置するようにすることで、この基材
が太陽電池瓦を製造する際の土台として働いて、複数の
太陽電池セルの接続もすべて外部接続端子を用いずに製
造時に接続することが可能となる。また、この基材は太
陽電池瓦の形状を保持するとともに、機械的強度も保つ
保持部材ともなる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の太陽電池瓦は、一枚で複
数枚の瓦が葺かれているように見せようとするものであ
るため、太陽電池瓦表面の瓦の重なり部分に対応する部
位(すなわち、太陽電池瓦のこの表面部分は実際に複数
枚の瓦が葺かれた場合に段差や溝に対応する部位)で、
光学的反射特性をその周囲に比べて不連続なものとして
重なりを強調するのが良い。例えば、段差や溝を複数の
瓦が葺かれた状態そのままに残したり、この部位を周囲
とは異なる色にしたりするのが良い。
数枚の瓦が葺かれているように見せようとするものであ
るため、太陽電池瓦表面の瓦の重なり部分に対応する部
位(すなわち、太陽電池瓦のこの表面部分は実際に複数
枚の瓦が葺かれた場合に段差や溝に対応する部位)で、
光学的反射特性をその周囲に比べて不連続なものとして
重なりを強調するのが良い。例えば、段差や溝を複数の
瓦が葺かれた状態そのままに残したり、この部位を周囲
とは異なる色にしたりするのが良い。
【0006】一方、本発明の太陽電池瓦は複数の太陽電
池セルからなり、これら各セルに入射する太陽光の強度
はどのセルも互いに同じになるのが好ましいので、上記
のように光学的反射特性を不連続とした瓦の重なり部分
に対応した部位に対応する基材上の位置にはなるべくセ
ルを配置しないようにして特定のセルだけがこの部分に
配置されないようにするのが良い。これは、特定のセル
だけ出力が低下するのを防ぐためである。このようにす
ると基材上のこの位置近傍が空くことになり、この部分
の面積が無駄になってしまう。しかしながら、この部分
にセル間の接続のための配線を集めて配置するようにす
るとその分、別の場所での太陽電池セル載置空間が確保
されるため、全体として受光面の利用効率が高くなるの
で良い。特に、並列接続に比べて場所をとりやすい太陽
電池セル間の直列方向の接続を、上記重なり部分に対応
した部位に対応する基材上の位置近傍において行うのが
良い。
池セルからなり、これら各セルに入射する太陽光の強度
はどのセルも互いに同じになるのが好ましいので、上記
のように光学的反射特性を不連続とした瓦の重なり部分
に対応した部位に対応する基材上の位置にはなるべくセ
ルを配置しないようにして特定のセルだけがこの部分に
配置されないようにするのが良い。これは、特定のセル
だけ出力が低下するのを防ぐためである。このようにす
ると基材上のこの位置近傍が空くことになり、この部分
の面積が無駄になってしまう。しかしながら、この部分
にセル間の接続のための配線を集めて配置するようにす
るとその分、別の場所での太陽電池セル載置空間が確保
されるため、全体として受光面の利用効率が高くなるの
で良い。特に、並列接続に比べて場所をとりやすい太陽
電池セル間の直列方向の接続を、上記重なり部分に対応
した部位に対応する基材上の位置近傍において行うのが
良い。
【0007】また、本発明の太陽電池瓦の表面形状が、
和瓦や洋瓦に見られるような特定方向に凹凸曲面を有す
る瓦に対応して形成されている場合には、太陽電池瓦表
面には該太陽電池瓦が対応して形成されている瓦の枚数
と同じ数だけ凹凸曲面が周期的に形成されることになる
が、この場合には該凹凸曲面に対応した基材上の各領域
においてそれぞれこの特定方向に同数の複数枚の太陽電
池セルを並列接続して載置するのが良い。これは、特定
方向に凹凸曲面が形成されると、その面上で入射光の強
度分布がその特定方向に生じるためであり、太陽電池セ
ルがこの曲面に対応する位置にその特定方向で複数枚配
置された場合に、これらセル間で出力に差を生じること
になるからである。そこで、これら複数枚の太陽電池セ
ルを並列に接続すると、この出力差から生じる太陽電池
瓦の出力の低下を防げるので良い。そしてさらに、この
凹凸曲面が複数あることから、各曲面ごとにそれぞれ太
陽電池セルが複数設けられる場合には、これらも同様に
それぞれを並列接続とすればこうして並列に接続された
各組で出力が揃えられて太陽電池瓦の全体としての変換
効率が向上するので、この特定方向の並列接続される太
陽電池セルの数は各組とも同じになるようにするのが良
い。
和瓦や洋瓦に見られるような特定方向に凹凸曲面を有す
る瓦に対応して形成されている場合には、太陽電池瓦表
面には該太陽電池瓦が対応して形成されている瓦の枚数
と同じ数だけ凹凸曲面が周期的に形成されることになる
が、この場合には該凹凸曲面に対応した基材上の各領域
においてそれぞれこの特定方向に同数の複数枚の太陽電
池セルを並列接続して載置するのが良い。これは、特定
方向に凹凸曲面が形成されると、その面上で入射光の強
度分布がその特定方向に生じるためであり、太陽電池セ
ルがこの曲面に対応する位置にその特定方向で複数枚配
置された場合に、これらセル間で出力に差を生じること
になるからである。そこで、これら複数枚の太陽電池セ
ルを並列に接続すると、この出力差から生じる太陽電池
瓦の出力の低下を防げるので良い。そしてさらに、この
凹凸曲面が複数あることから、各曲面ごとにそれぞれ太
陽電池セルが複数設けられる場合には、これらも同様に
それぞれを並列接続とすればこうして並列に接続された
各組で出力が揃えられて太陽電池瓦の全体としての変換
効率が向上するので、この特定方向の並列接続される太
陽電池セルの数は各組とも同じになるようにするのが良
い。
【0008】また、上記のように表面形状が特定方向に
凹凸曲面を有する瓦に対応して形成されている場合に
は、太陽電池セルと太陽電池瓦表面との間に間隔がある
と、この間隔の変化の仕方によってはこの部分でレンズ
による集光のような現象が生じることがあり、セルの特
定部位に局所的に光があたって変換効率が低下する場合
がある。このような場合には、太陽電池セルの受光面と
該受光面上の太陽電池瓦表面との距離を該太陽電池セル
上で一定となるようにするとこのようなことが防げるの
で良い。
凹凸曲面を有する瓦に対応して形成されている場合に
は、太陽電池セルと太陽電池瓦表面との間に間隔がある
と、この間隔の変化の仕方によってはこの部分でレンズ
による集光のような現象が生じることがあり、セルの特
定部位に局所的に光があたって変換効率が低下する場合
がある。このような場合には、太陽電池セルの受光面と
該受光面上の太陽電池瓦表面との距離を該太陽電池セル
上で一定となるようにするとこのようなことが防げるの
で良い。
【0009】本発明の太陽電池瓦を用いる場合は、屋根
を総てこれで葺いても、通常の瓦と組み合わせて一部に
葺いても良い。そして、一部に葺く場合には太陽電池瓦
の端部周辺における裏面の形状を複数枚瓦一体裏面形状
とすると、まわりの瓦とうまくかみ合って通常の瓦との
組み合わせが良好に行えるので好ましい。なお、複数枚
瓦一体裏面形状とは、屋根に瓦が葺かれている状態での
瓦複数枚分に相当するその裏面形状と同じまたは類似の
形状を意味し、端部周辺とは、太陽電池瓦に隣接して重
ねられる瓦の接する部分を意味する。
を総てこれで葺いても、通常の瓦と組み合わせて一部に
葺いても良い。そして、一部に葺く場合には太陽電池瓦
の端部周辺における裏面の形状を複数枚瓦一体裏面形状
とすると、まわりの瓦とうまくかみ合って通常の瓦との
組み合わせが良好に行えるので好ましい。なお、複数枚
瓦一体裏面形状とは、屋根に瓦が葺かれている状態での
瓦複数枚分に相当するその裏面形状と同じまたは類似の
形状を意味し、端部周辺とは、太陽電池瓦に隣接して重
ねられる瓦の接する部分を意味する。
【0010】また、太陽電池瓦裏面全体の形状も凹凸を
有しているのが好ましい。凹凸があることで太陽電池瓦
が野路板等と完全に密着してしまうことがなくなり、適
度の空間が形成されてこの部分を空気が流れるようにな
って通気性が良好となり結露等が防止され、さらに、空
気の流れを良くすることで太陽電池の温度上昇を抑える
ことができて、変換効率の向上にもつながるからであ
る。
有しているのが好ましい。凹凸があることで太陽電池瓦
が野路板等と完全に密着してしまうことがなくなり、適
度の空間が形成されてこの部分を空気が流れるようにな
って通気性が良好となり結露等が防止され、さらに、空
気の流れを良くすることで太陽電池の温度上昇を抑える
ことができて、変換効率の向上にもつながるからであ
る。
【0011】さらに、上記通気性の観点から、本発明の
太陽電池瓦で用いられる基材の形状としては、通気孔が
設けられているものが良い。これは、瓦の場合、その重
なり部分に空気が通れる程度の隙間があって瓦の下の部
分の通気性を良くしているが、複数枚を一体とするとこ
の部分での通気性がなくなってしまうからである。そこ
で、このようにすることによって、通気性を良くし瓦裏
面での結露等を防ぐことができる。
太陽電池瓦で用いられる基材の形状としては、通気孔が
設けられているものが良い。これは、瓦の場合、その重
なり部分に空気が通れる程度の隙間があって瓦の下の部
分の通気性を良くしているが、複数枚を一体とするとこ
の部分での通気性がなくなってしまうからである。そこ
で、このようにすることによって、通気性を良くし瓦裏
面での結露等を防ぐことができる。
【0012】また、本発明の太陽電池瓦の基材の外形
は、例えば平板形状でも瓦形状でもよいが、受光面側と
なる面の形状を複数枚瓦一体表面形状とすると、太陽電
池瓦の表面形状を基材により形成できるため表面形状の
形成が効率的でよい。この場合、例えば該基材の受光面
側表面上に太陽電池セルを載置しても良く、該基材内部
に中空部を設けてこの中に太陽電池セルを載置しても良
く、また該基材の受光面とは反対の表面上に載置しても
良いが、該基材を透明材料(例えばガラスが良い)で構
成して、該基材の受光面とは反対の表面上に太陽電池セ
ルを載置するようにすると、該基材に太陽電池セルの表
面保護材の役割を兼ねさせることができるのでより好ま
しい。
は、例えば平板形状でも瓦形状でもよいが、受光面側と
なる面の形状を複数枚瓦一体表面形状とすると、太陽電
池瓦の表面形状を基材により形成できるため表面形状の
形成が効率的でよい。この場合、例えば該基材の受光面
側表面上に太陽電池セルを載置しても良く、該基材内部
に中空部を設けてこの中に太陽電池セルを載置しても良
く、また該基材の受光面とは反対の表面上に載置しても
良いが、該基材を透明材料(例えばガラスが良い)で構
成して、該基材の受光面とは反対の表面上に太陽電池セ
ルを載置するようにすると、該基材に太陽電池セルの表
面保護材の役割を兼ねさせることができるのでより好ま
しい。
【0013】また、上記基材の材質を金属として、これ
が太陽電池瓦の裏面を構成するようにすると、太陽電池
瓦の耐火特性を向上させることができるので良い。そし
てさらに、基材を複数枚瓦一体表面形状を有する金属成
形板により構成し、該金属成形板上に太陽電池セルを載
置し、さらにこの上に瓦形状を有する透明板を載置する
ようにするとより好ましい。この場合、上記と異なり基
材は表面形状形成の直接的役割は果たさず、瓦形状を有
する透明板が表面形状形成の直接的役割を果たす。ま
た、この透明板は太陽電池セルの保護の役割も果たし、
例えばガラスが好ましい。なお、透明板の形状は、一枚
瓦形状でも複数枚瓦形状でも良い。一方、金属成形板
は、金属であることの特性から薄くしても強度を維持す
ることができるので、太陽電池瓦の軽量化が可能とな
る。また、加工も容易である。金属材料としては、例え
ば鉄、アルミニウム、ステンレス、銅、亜鉛メッキ鋼板
等を用いることができ、軽量化のためパンチングメタル
を用いてもよい。
が太陽電池瓦の裏面を構成するようにすると、太陽電池
瓦の耐火特性を向上させることができるので良い。そし
てさらに、基材を複数枚瓦一体表面形状を有する金属成
形板により構成し、該金属成形板上に太陽電池セルを載
置し、さらにこの上に瓦形状を有する透明板を載置する
ようにするとより好ましい。この場合、上記と異なり基
材は表面形状形成の直接的役割は果たさず、瓦形状を有
する透明板が表面形状形成の直接的役割を果たす。ま
た、この透明板は太陽電池セルの保護の役割も果たし、
例えばガラスが好ましい。なお、透明板の形状は、一枚
瓦形状でも複数枚瓦形状でも良い。一方、金属成形板
は、金属であることの特性から薄くしても強度を維持す
ることができるので、太陽電池瓦の軽量化が可能とな
る。また、加工も容易である。金属材料としては、例え
ば鉄、アルミニウム、ステンレス、銅、亜鉛メッキ鋼板
等を用いることができ、軽量化のためパンチングメタル
を用いてもよい。
【0014】さらに、基材の太陽電池セルが載置される
面の形状を複数枚瓦一体表面形状とし、さらにその面を
複数の平面を含んでなるように構成しても良い。このよ
うにすれば、単結晶シリコンや多結晶シリコンの基板か
らなる太陽電池セルを配置しやすくなるからである。
面の形状を複数枚瓦一体表面形状とし、さらにその面を
複数の平面を含んでなるように構成しても良い。このよ
うにすれば、単結晶シリコンや多結晶シリコンの基板か
らなる太陽電池セルを配置しやすくなるからである。
【0015】
実施例1 図を参照しながら以下に本願発明の一実施例について説
明する。図1は本実施例太陽電池瓦全体の概略形状を示
すための斜視概略図である。なお、分かりやすくするた
めに各部の寸法の比率を実際寸法には揃えずに描いてい
る。表面形状は複数枚瓦一体表面形状となっており、J
IS53B形の桟瓦を地割り方向に3枚、流れ方向に3
枚の計9枚屋根に葺いた際の表面形状と同じ形状をして
おり、裏面形状は複数枚瓦一体裏面形状となっており、
同様に9枚の桟瓦が葺かれた際の裏面形状を基に、太陽
電池セルの載置される部分が50mm×50mmの平面
とされた形状となっている。(図ではわかりやすくする
ためにすべて曲面としている。)全体の大きさは、流れ
方向が745mm、地割り方向が865mmであり、各
部の寸法は、L1が45mm、L2が250mm、L3
が225mm、L4が270mm、W1が275mmで
W2が40mmである。また、厚さは20mm厚の瓦を
重ねた場合に対応している。
明する。図1は本実施例太陽電池瓦全体の概略形状を示
すための斜視概略図である。なお、分かりやすくするた
めに各部の寸法の比率を実際寸法には揃えずに描いてい
る。表面形状は複数枚瓦一体表面形状となっており、J
IS53B形の桟瓦を地割り方向に3枚、流れ方向に3
枚の計9枚屋根に葺いた際の表面形状と同じ形状をして
おり、裏面形状は複数枚瓦一体裏面形状となっており、
同様に9枚の桟瓦が葺かれた際の裏面形状を基に、太陽
電池セルの載置される部分が50mm×50mmの平面
とされた形状となっている。(図ではわかりやすくする
ためにすべて曲面としている。)全体の大きさは、流れ
方向が745mm、地割り方向が865mmであり、各
部の寸法は、L1が45mm、L2が250mm、L3
が225mm、L4が270mm、W1が275mmで
W2が40mmである。また、厚さは20mm厚の瓦を
重ねた場合に対応している。
【0016】図2は本実施例の太陽電池瓦を構成する基
材1を上から見た平面図であり、図中の一点鎖線は切断
の位置を示している。図3は、図2に示した地割り方向
の切断位置での本実施例太陽電池瓦の切断面形状を示す
断面図であり、(a)はA−A’切断面を示し、(b)
はB−B’切断面を示すが、(b)図では太陽電池セル
等の配置のされ方が(a)図と基本的に変わりがないの
で簡単のために省略してある。(a)図に示すように、
基材1の裏面には、重なって段差が生じている部分とは
反対の方向に重なり部分に対応する部位6から25mm
離れた位置から始まって、3mm間隔で50mm×50
mmの正方形の平面が凹凸曲面に対応した区切りごとに
4つ形成されており、この平面上に太陽電池セルが載置
されている。このように段差部がある場合には、段差部
により生じる影による太陽電池セルの局所的な出力低下
を避けるために、段差部から離して太陽電池セルを配置
するのが良い。特にこの影の影響はいわゆる地割り方向
で顕著に表れるので、この方向の配置は特にこのように
離すのが良い。
材1を上から見た平面図であり、図中の一点鎖線は切断
の位置を示している。図3は、図2に示した地割り方向
の切断位置での本実施例太陽電池瓦の切断面形状を示す
断面図であり、(a)はA−A’切断面を示し、(b)
はB−B’切断面を示すが、(b)図では太陽電池セル
等の配置のされ方が(a)図と基本的に変わりがないの
で簡単のために省略してある。(a)図に示すように、
基材1の裏面には、重なって段差が生じている部分とは
反対の方向に重なり部分に対応する部位6から25mm
離れた位置から始まって、3mm間隔で50mm×50
mmの正方形の平面が凹凸曲面に対応した区切りごとに
4つ形成されており、この平面上に太陽電池セルが載置
されている。このように段差部がある場合には、段差部
により生じる影による太陽電池セルの局所的な出力低下
を避けるために、段差部から離して太陽電池セルを配置
するのが良い。特にこの影の影響はいわゆる地割り方向
で顕著に表れるので、この方向の配置は特にこのように
離すのが良い。
【0017】図4は、図2に示した流れ方向の切断位置
での本実施例太陽電池瓦の切断面形状を示す断面図であ
り、(a)はC−C’切断面を示し、(b)はD−D’
切断面を示す。(a)図に示すように、基材1の裏面に
は、太陽電池瓦流れ方向下端部から25mm離れた位置
から始まって3mm間隔で50mm×50mmの正方形
の平面が凹凸曲面に対応した区切りごとに5つ形成され
ており、これに続く段差部から5mm離れた位置から始
まって3mm間隔で50mm×50mmの正方形の平面
が4つ形成されており、さらにこれに続く段差部から2
mm離れた位置から始まって1mm間隔で50mm×5
0mmの正方形の平面が3つ形成されており、全部で地
割り方向に12個、流れ方向に12個の計144個形成
されている。そして、これら平面上に太陽電池セルが載
置されている。なお、周囲の瓦と重なることによる信頼
性の低下を防ぎ、影の影響を無くすために、セルの載置
される平面部は周囲の瓦と重なる部分には形成していな
い。
での本実施例太陽電池瓦の切断面形状を示す断面図であ
り、(a)はC−C’切断面を示し、(b)はD−D’
切断面を示す。(a)図に示すように、基材1の裏面に
は、太陽電池瓦流れ方向下端部から25mm離れた位置
から始まって3mm間隔で50mm×50mmの正方形
の平面が凹凸曲面に対応した区切りごとに5つ形成され
ており、これに続く段差部から5mm離れた位置から始
まって3mm間隔で50mm×50mmの正方形の平面
が4つ形成されており、さらにこれに続く段差部から2
mm離れた位置から始まって1mm間隔で50mm×5
0mmの正方形の平面が3つ形成されており、全部で地
割り方向に12個、流れ方向に12個の計144個形成
されている。そして、これら平面上に太陽電池セルが載
置されている。なお、周囲の瓦と重なることによる信頼
性の低下を防ぎ、影の影響を無くすために、セルの載置
される平面部は周囲の瓦と重なる部分には形成していな
い。
【0018】図5は、太陽電池セルの接続方法を説明す
るための図であり、(a)はA−A’切断面の一部を拡
大してセルの接続形態を分かりやすくした図であり、
(b)は、このA−A’切断面周辺部を上から見た平面
図である。太陽電池セル間の接続は瓦一枚に対応する凹
凸曲面に対応する領域に位置する地割り方向の4枚を並
列に接続し、接続配線5を地割り方向に伸ばして瓦の重
なり部分に対応した部位に対応する基材上の位置近傍領
域8に引き出し、この4枚を一組みとし流れ方向にこれ
らをこの領域8内で直列接続することによりなされてい
る。このようにすることで、直列接続のためにセル間に
間隔を特に設ける必要が無くなり、一方、並列接続は表
同士または裏同士の同じ側の面での接続でよいので、場
所をとらずまた用意に行えるので接続が効率的に行え
る。また、流れ方向上端の空き部分で隣接する組みとの
接続を行っているのでさらに効率的な接続となってい
る。また、瓦は地割り方向に曲面形状を有しているた
め、地割り方向のセル間で受光量に差がでるが、このよ
うに並列接続することで直列接続した場合に比べ受光量
の不均一による出力の低下を防ぐことができる。なお、
本実施例の太陽電池瓦では、並列接続が4セル、直列接
続が36組となっており、0.5V−0.75Aの太陽
電池セルを用いることで、18V−3Aの出力が得られ
る。
るための図であり、(a)はA−A’切断面の一部を拡
大してセルの接続形態を分かりやすくした図であり、
(b)は、このA−A’切断面周辺部を上から見た平面
図である。太陽電池セル間の接続は瓦一枚に対応する凹
凸曲面に対応する領域に位置する地割り方向の4枚を並
列に接続し、接続配線5を地割り方向に伸ばして瓦の重
なり部分に対応した部位に対応する基材上の位置近傍領
域8に引き出し、この4枚を一組みとし流れ方向にこれ
らをこの領域8内で直列接続することによりなされてい
る。このようにすることで、直列接続のためにセル間に
間隔を特に設ける必要が無くなり、一方、並列接続は表
同士または裏同士の同じ側の面での接続でよいので、場
所をとらずまた用意に行えるので接続が効率的に行え
る。また、流れ方向上端の空き部分で隣接する組みとの
接続を行っているのでさらに効率的な接続となってい
る。また、瓦は地割り方向に曲面形状を有しているた
め、地割り方向のセル間で受光量に差がでるが、このよ
うに並列接続することで直列接続した場合に比べ受光量
の不均一による出力の低下を防ぐことができる。なお、
本実施例の太陽電池瓦では、並列接続が4セル、直列接
続が36組となっており、0.5V−0.75Aの太陽
電池セルを用いることで、18V−3Aの出力が得られ
る。
【0019】本実施例の太陽電池瓦は、以上説明した形
状の基材1の裏面に、基材1と同じ大きさに重なるよう
に一枚もののエチレンビニルアセテートフィルムを重
ね、この上の基材1の平面部に対応する位置に50mm
×50mmの正方形状単結晶シリコン太陽電池セル2を
上記配線をするとともに重ね、さらにこの上に一枚もの
のエチレンビニルアセテートフィルムを基材1と同じ大
きさに重なるように重ね、最後に一枚ものの裏面保護フ
ィルム4(フッ素ビニルシートでアルミニウム箔を挟ん
だ三層構造シート)を上記エチレンビニルアセテートフ
ィルムと同様に重ねた後、真空熱圧着により一体に形成
して作製される。こうして、太陽電池瓦内に載置された
太陽電池セル2とこれら接続する接続配線5はすべてエ
チレンビニルアセテート材3に包まれ、さらに基材1と
裏面保護フィルム4とで一体に保護される。
状の基材1の裏面に、基材1と同じ大きさに重なるよう
に一枚もののエチレンビニルアセテートフィルムを重
ね、この上の基材1の平面部に対応する位置に50mm
×50mmの正方形状単結晶シリコン太陽電池セル2を
上記配線をするとともに重ね、さらにこの上に一枚もの
のエチレンビニルアセテートフィルムを基材1と同じ大
きさに重なるように重ね、最後に一枚ものの裏面保護フ
ィルム4(フッ素ビニルシートでアルミニウム箔を挟ん
だ三層構造シート)を上記エチレンビニルアセテートフ
ィルムと同様に重ねた後、真空熱圧着により一体に形成
して作製される。こうして、太陽電池瓦内に載置された
太陽電池セル2とこれら接続する接続配線5はすべてエ
チレンビニルアセテート材3に包まれ、さらに基材1と
裏面保護フィルム4とで一体に保護される。
【0020】実施例2 別の実施例について説明する。実施例1と同様で、図6
は基材を上から見た平面図であり、図7は地割り方向の
断面図であり、図8は流れ方向の断面図である。本実施
例では、基材21の流れ方向の重なり部での裏面形状が
実施例1と異なり、これに伴って太陽電池セルの配置方
法が異なっている点および図7に示すように通気孔9が
設けられている点を除いては、実施例1と同様である。
なお、図7および図8では実施例1と基本的に同じ部分
は省略して記載してある。そこで以下に、異なる点につ
いて説明する。
は基材を上から見た平面図であり、図7は地割り方向の
断面図であり、図8は流れ方向の断面図である。本実施
例では、基材21の流れ方向の重なり部での裏面形状が
実施例1と異なり、これに伴って太陽電池セルの配置方
法が異なっている点および図7に示すように通気孔9が
設けられている点を除いては、実施例1と同様である。
なお、図7および図8では実施例1と基本的に同じ部分
は省略して記載してある。そこで以下に、異なる点につ
いて説明する。
【0021】本実施例の基材1は、図7(b)のB−
B′断面図に表れているように左右端部の幅40mmの
切り欠き部7での重なり部を除いて流れ方向だけで重な
っている重なり部分を除去している。ただし、すき間が
生じない程度の厚みは残して雨等が裏に回り込まないよ
うにしている。このようにすることによって、基材1の
ガラスの量を軽量化するとともに、次に説明するように
流れ方向の太陽電池セル間での出力差を小さくしてい
る。図8のC−C′断面図に示すように、基材1の裏面
には太陽電池瓦流れ方向下端部から10mm離れた位置
から始めて、3mm間隔で50mm×50mmの正方形
の平面が凹凸曲面に対応した区切りごとに4つ形成され
ており、続く段差部およびそれに続く段差部からもすべ
て同じ配置で平面が形成されている。こうして、平面部
は周囲の瓦と重なる部分には形成されず、全部で地割り
方向に12個、流れ方向に12個の計144個形成され
ているが、上記実施例のものに比べて、区切りごとに同
じ配置で太陽電池セルが載置されることになるので、流
れ方向の各平面間での光の入射条件のばらつきが少なく
なっている。また、重なり部に配置されていた太陽電池
セルが瓦一枚に相当する厚みの位置に配置できるように
なっているので、厚さの減った分だけ基材での光の吸収
等が減り、光の利用効率が高くなっている。
B′断面図に表れているように左右端部の幅40mmの
切り欠き部7での重なり部を除いて流れ方向だけで重な
っている重なり部分を除去している。ただし、すき間が
生じない程度の厚みは残して雨等が裏に回り込まないよ
うにしている。このようにすることによって、基材1の
ガラスの量を軽量化するとともに、次に説明するように
流れ方向の太陽電池セル間での出力差を小さくしてい
る。図8のC−C′断面図に示すように、基材1の裏面
には太陽電池瓦流れ方向下端部から10mm離れた位置
から始めて、3mm間隔で50mm×50mmの正方形
の平面が凹凸曲面に対応した区切りごとに4つ形成され
ており、続く段差部およびそれに続く段差部からもすべ
て同じ配置で平面が形成されている。こうして、平面部
は周囲の瓦と重なる部分には形成されず、全部で地割り
方向に12個、流れ方向に12個の計144個形成され
ているが、上記実施例のものに比べて、区切りごとに同
じ配置で太陽電池セルが載置されることになるので、流
れ方向の各平面間での光の入射条件のばらつきが少なく
なっている。また、重なり部に配置されていた太陽電池
セルが瓦一枚に相当する厚みの位置に配置できるように
なっているので、厚さの減った分だけ基材での光の吸収
等が減り、光の利用効率が高くなっている。
【0022】また、基材1の重なり部分には太陽電池瓦
裏面に向かって斜め上を向くように段差部の流れ方向下
側に断面幅3mm、高さ1mmの通気孔9が設けられて
いる。(図は誇張してあるため実際配置とはずれてい
る)通気孔を設ける場合には、ここから雨水等が侵入す
るようでは困るので、このように上を向くように配置す
るのが良い。また、通気孔を設ける位置は、瓦が2枚重
なっている部分に対応するいちに設けるのが良い。これ
は、図8の(b)図からも分かるように、3枚重なる部
分に通路を形成しようとすると、下向きになってしまう
からである。このように通気孔9を設けることで、ここ
を通して空気や水蒸気が出入りでき、熱のこもりや結露
等が抑制されるようになっている。
裏面に向かって斜め上を向くように段差部の流れ方向下
側に断面幅3mm、高さ1mmの通気孔9が設けられて
いる。(図は誇張してあるため実際配置とはずれてい
る)通気孔を設ける場合には、ここから雨水等が侵入す
るようでは困るので、このように上を向くように配置す
るのが良い。また、通気孔を設ける位置は、瓦が2枚重
なっている部分に対応するいちに設けるのが良い。これ
は、図8の(b)図からも分かるように、3枚重なる部
分に通路を形成しようとすると、下向きになってしまう
からである。このように通気孔9を設けることで、ここ
を通して空気や水蒸気が出入りでき、熱のこもりや結露
等が抑制されるようになっている。
【0023】実施例3 図を参照しながら本願発明のさらに別の実施例について
説明する。図9は本実施例太陽電池瓦の基材1の概略形
状を示すための斜視概略図である。なお、分かりやすく
するために各部の寸法の比率を実際寸法には揃えずに描
いている。基材1はステンレス板を整形して作製してあ
り、表面形状は複数枚瓦一体表面形状となっており、J
IS53B形の桟瓦を地割り方向に3枚、流れ方向に3
枚の計9枚屋根に葺いた際の表面形状を基に、太陽電池
セルの載置される部分を50mm×50mmの正方形状
平面とした形状となっている。また、裏面もおなじ形状
を有しているが、他の瓦と重なることになる周辺部分
で、瓦形状に沿うように折り返しが設けてある。これ
は、雨じまいを良くするためと座りを良くするためであ
る。なお、図ではわかりやすくするためにすべて曲面と
している。全体の大きさおよび各部の寸法は、実施例1
のものと同じである。また、厚さは20mm厚の瓦を重
ねた場合に対応している。
説明する。図9は本実施例太陽電池瓦の基材1の概略形
状を示すための斜視概略図である。なお、分かりやすく
するために各部の寸法の比率を実際寸法には揃えずに描
いている。基材1はステンレス板を整形して作製してあ
り、表面形状は複数枚瓦一体表面形状となっており、J
IS53B形の桟瓦を地割り方向に3枚、流れ方向に3
枚の計9枚屋根に葺いた際の表面形状を基に、太陽電池
セルの載置される部分を50mm×50mmの正方形状
平面とした形状となっている。また、裏面もおなじ形状
を有しているが、他の瓦と重なることになる周辺部分
で、瓦形状に沿うように折り返しが設けてある。これ
は、雨じまいを良くするためと座りを良くするためであ
る。なお、図ではわかりやすくするためにすべて曲面と
している。全体の大きさおよび各部の寸法は、実施例1
のものと同じである。また、厚さは20mm厚の瓦を重
ねた場合に対応している。
【0024】図10は基材1を上から見た平面図であ
り、図中の一点鎖線は切断の位置を示している。図11
は、図10に示した地割り方向の切断位置での本実施例
太陽電池瓦の切断面形状を示す断面図であり、(a)は
A−A’切断面を示し、(b)はB−B’切断面を示す
が、(b)図では太陽電池セル等の配置のされ方が
(a)図と基本的に変わりがないので簡単のために省略
してある。(a)図に示すように、基材1は、凹凸曲面
に対応する区切りごとに、重なって段差が生じている部
分とは反対の方向に、重なり部分に対応する部位6(段
差部)から13mm離れた位置に始まって、3mm間隔
で50mm幅の正方形の5つの平面が形成されてなって
いる。また、段差部は鏡面加工されており、これにより
斜め方向の入射光が反射して太陽電池セルにより多くの
光が入るようにしてある。基材を複数枚瓦一体表面形状
を有する金属成形板により構成し、該金属成形板上に太
陽電池セルを載置し、さらにこの上に瓦形状を有する透
明板を載置するような構成にする場合には、このように
地割り方向の段差部に光を反射させるようにした方が光
の利用効率が上がるので好ましい。なお、以下に説明す
るように本実施例では、上記13mmの空き部分に直列
接続配線を設けるが、この配線を上記段差部に形成して
反射材と配線材の両方の役割を兼ねさせても良い。
り、図中の一点鎖線は切断の位置を示している。図11
は、図10に示した地割り方向の切断位置での本実施例
太陽電池瓦の切断面形状を示す断面図であり、(a)は
A−A’切断面を示し、(b)はB−B’切断面を示す
が、(b)図では太陽電池セル等の配置のされ方が
(a)図と基本的に変わりがないので簡単のために省略
してある。(a)図に示すように、基材1は、凹凸曲面
に対応する区切りごとに、重なって段差が生じている部
分とは反対の方向に、重なり部分に対応する部位6(段
差部)から13mm離れた位置に始まって、3mm間隔
で50mm幅の正方形の5つの平面が形成されてなって
いる。また、段差部は鏡面加工されており、これにより
斜め方向の入射光が反射して太陽電池セルにより多くの
光が入るようにしてある。基材を複数枚瓦一体表面形状
を有する金属成形板により構成し、該金属成形板上に太
陽電池セルを載置し、さらにこの上に瓦形状を有する透
明板を載置するような構成にする場合には、このように
地割り方向の段差部に光を反射させるようにした方が光
の利用効率が上がるので好ましい。なお、以下に説明す
るように本実施例では、上記13mmの空き部分に直列
接続配線を設けるが、この配線を上記段差部に形成して
反射材と配線材の両方の役割を兼ねさせても良い。
【0025】図12は、図10に示したながれ方向の切
断位置での本実施例太陽電池瓦の切断面形状を示す断面
図であり、(a)はC−C’切断面を示し、(b)はD
−D’切断面を示すが、(b)図では太陽電池セル等の
配置のされ方が(a)図と基本的に変わりがないので簡
単のために省略してある。(a)図に示すように、基材
1には、太陽電池瓦流れ方向下端部から3mm離れた位
置から始まって3mm間隔で50mm×50mmの正方
形の平面がその凹凸曲面に対応した区切りごとに4つ形
成されている。また、段差部は黒色に加工されており、
この部分に入射した光が反射して太陽電池セルに入らな
いようにしてある。流れ方向の段差を反射構造にしない
のは、本実施例では流れ方向で太陽電池セルを直列に接
続するため、流れ方向の太陽電池セル間で出力差が生じ
ないようにする必要があるからである。このように、同
じ段差でもその方向によって反射特性を変えるのが良
い。
断位置での本実施例太陽電池瓦の切断面形状を示す断面
図であり、(a)はC−C’切断面を示し、(b)はD
−D’切断面を示すが、(b)図では太陽電池セル等の
配置のされ方が(a)図と基本的に変わりがないので簡
単のために省略してある。(a)図に示すように、基材
1には、太陽電池瓦流れ方向下端部から3mm離れた位
置から始まって3mm間隔で50mm×50mmの正方
形の平面がその凹凸曲面に対応した区切りごとに4つ形
成されている。また、段差部は黒色に加工されており、
この部分に入射した光が反射して太陽電池セルに入らな
いようにしてある。流れ方向の段差を反射構造にしない
のは、本実施例では流れ方向で太陽電池セルを直列に接
続するため、流れ方向の太陽電池セル間で出力差が生じ
ないようにする必要があるからである。このように、同
じ段差でもその方向によって反射特性を変えるのが良
い。
【0026】本実施例の太陽電池瓦は、以上説明した形
状の基材1上に、基材1と同じ大きさに重なるように一
枚もののエチレンビニルアセテートフィルムを重ね、こ
の上の基材1の上記平面部に対応する位置に50mm×
50mmの正方形状単結晶シリコン太陽電池セル2を接
続するとともに重ね、さらにこの上に一枚もののエチレ
ンビニルアセテートフィルムを基材1と同じ大きさに重
なるように重ねて、最後に複数枚瓦一体表面形状の2m
m厚さの透明強化ガラス44を計9枚それぞれ対応する
面上に重ねた後、真空熱圧着により一体に形成して作製
される。なお、一枚瓦表面形状のガラスを用い、段差部
のエチレンビニルアセテートが表面に出る部分をブチル
ゴム等の耐湿性のある材料で封止してもよい。なお、太
陽電池セル間の接続は、一枚の瓦に対応する部分に位置
する地割り方向の5枚を並列に接続し、接続配線を地割
り方向に伸ばして段差部の横の13mm空き部分に引き
出し、この5枚を一組みとし、流れ方向にこれらをこの
空き部分で直列接続することにより行う。
状の基材1上に、基材1と同じ大きさに重なるように一
枚もののエチレンビニルアセテートフィルムを重ね、こ
の上の基材1の上記平面部に対応する位置に50mm×
50mmの正方形状単結晶シリコン太陽電池セル2を接
続するとともに重ね、さらにこの上に一枚もののエチレ
ンビニルアセテートフィルムを基材1と同じ大きさに重
なるように重ねて、最後に複数枚瓦一体表面形状の2m
m厚さの透明強化ガラス44を計9枚それぞれ対応する
面上に重ねた後、真空熱圧着により一体に形成して作製
される。なお、一枚瓦表面形状のガラスを用い、段差部
のエチレンビニルアセテートが表面に出る部分をブチル
ゴム等の耐湿性のある材料で封止してもよい。なお、太
陽電池セル間の接続は、一枚の瓦に対応する部分に位置
する地割り方向の5枚を並列に接続し、接続配線を地割
り方向に伸ばして段差部の横の13mm空き部分に引き
出し、この5枚を一組みとし、流れ方向にこれらをこの
空き部分で直列接続することにより行う。
【0027】本実施例の太陽電池瓦は、全部で地割り方
向に15個、流れ方向に12個の計180個の太陽電池
セル2と接続配線とがともにすべてエチレンビニルアセ
テート材3に包まれ、さらに基材1と透明強化ガラス4
4とに挟まれて一体になり、周囲の瓦が上に重なる部分
には太陽電池セルが形成されていない構造となる。ま
た、並列接続が5セル、直列接続が36組となってお
り、0.5V−0.75Aの太陽電池セルを用いること
で、18V−3.75Aの出力を得る。そして、本実施
例の太陽電池瓦は、厚いガラスを用いる実施例1のもの
に比べて、軽量で、また、裏面も表面もともに不燃材で
構成されているので耐火性に優れている。さらに、太陽
電池セルが太陽電池瓦表面近くにその表面形状に沿って
配置されているので、その外観が実際の瓦を葺いた状態
に近くなる。このように太陽電池瓦表面と太陽電池セル
とはできるだけ近づけた方が、実際の見え方が表面形状
に近くなるので好ましい。また、本太陽電池瓦では、そ
の端部の周囲の瓦の上に重なる部分には、実施例1や2
とは異なって太陽電池セルを設けている。これは、この
重なり部分でも、金属の基材が直接接触することになり
耐久性に問題が生じないからである。
向に15個、流れ方向に12個の計180個の太陽電池
セル2と接続配線とがともにすべてエチレンビニルアセ
テート材3に包まれ、さらに基材1と透明強化ガラス4
4とに挟まれて一体になり、周囲の瓦が上に重なる部分
には太陽電池セルが形成されていない構造となる。ま
た、並列接続が5セル、直列接続が36組となってお
り、0.5V−0.75Aの太陽電池セルを用いること
で、18V−3.75Aの出力を得る。そして、本実施
例の太陽電池瓦は、厚いガラスを用いる実施例1のもの
に比べて、軽量で、また、裏面も表面もともに不燃材で
構成されているので耐火性に優れている。さらに、太陽
電池セルが太陽電池瓦表面近くにその表面形状に沿って
配置されているので、その外観が実際の瓦を葺いた状態
に近くなる。このように太陽電池瓦表面と太陽電池セル
とはできるだけ近づけた方が、実際の見え方が表面形状
に近くなるので好ましい。また、本太陽電池瓦では、そ
の端部の周囲の瓦の上に重なる部分には、実施例1や2
とは異なって太陽電池セルを設けている。これは、この
重なり部分でも、金属の基材が直接接触することになり
耐久性に問題が生じないからである。
【図1】実施例1の太陽電池瓦全体の概略形状を示すた
めの斜視概略図である。
めの斜視概略図である。
【図2】実施例1の太陽電池瓦を構成する基材1を上か
ら見た平面図である。
ら見た平面図である。
【図3】地割り方向の切断位置での実施例1の太陽電池
瓦の切断面形状を示す断面図である。
瓦の切断面形状を示す断面図である。
【図4】流れ方向の切断位置での実施例1の太陽電池瓦
の切断面形状を示す断面図である。
の切断面形状を示す断面図である。
【図5】実施例1における太陽電池セルの接続方法を説
明するための図である。
明するための図である。
【図6】実施例2の太陽電池瓦を構成する基材1を上か
ら見た平面図である。
ら見た平面図である。
【図7】地割り方向の切断位置での実施例2の太陽電池
瓦の切断面形状を示す断面図である。
瓦の切断面形状を示す断面図である。
【図8】流れ方向の切断位置での実施例2の太陽電池瓦
の切断面形状を示す断面図である。
の切断面形状を示す断面図である。
【図9】実施例3の太陽電池瓦の基材1の概略形状を示
すための斜視概略図である。
すための斜視概略図である。
【図10】実施例3の太陽電池瓦を構成する基材1を上
から見た平面図である。
から見た平面図である。
【図11】地割り方向の切断位置での実施例3の太陽電
池瓦の切断面形状を示す断面図である。
池瓦の切断面形状を示す断面図である。
【図12】流れ方向の切断位置での実施例3の太陽電池
瓦の切断面形状を示す断面図である。
瓦の切断面形状を示す断面図である。
1 基材 2 太陽電池セル 3 エチレンビニルアセテート材 4 裏面保護フィルム 44 透明強化ガラス 5 接続配線
Claims (9)
- 【請求項1】 表面形状が複数枚瓦一体表面形状を有す
る太陽電池瓦であって、一つの基材の上に複数の太陽電
池セルが載置されてなることを特徴とする太陽電池瓦。 - 【請求項2】 上記複数の太陽電池セル間の直列方向の
接続が、太陽電池表面の瓦の重なり部分に対応した部位
に対応する基材上の位置近傍においてなされていること
を特徴とする請求項1記載の太陽電池瓦。 - 【請求項3】 上記表面形状が特定方向に凹凸曲面を有
する瓦に対応して形成されており、これにより太陽電池
瓦表面は対応する瓦の枚数と同じ数の凹凸曲面を有して
なり、該凹凸曲面に対応した基材上の各領域においてそ
れぞれ上記特定方向に同数の複数枚の太陽電池セルが並
列接続されて載置されていることを特徴とする請求項1
記載の太陽電池瓦。 - 【請求項4】 上記表面形状が特定方向に凹凸曲面を有
する瓦に対応して形成されており、上記太陽電池セルの
受光面と該受光面上の太陽電池瓦表面との距離が該太陽
電池セル上で一定となっていることを特徴とする請求項
1記載の太陽電池瓦。 - 【請求項5】 太陽電池瓦の端部周辺における裏面の形
状が複数枚瓦一体裏面形状を有することを特徴とする請
求項1記載の太陽電池瓦。 - 【請求項6】 上記基材に通気孔が設けられていること
を特徴とする請求項1記載の太陽電池瓦。 - 【請求項7】 上記基材が、一方の面の形状が複数枚瓦
一体表面形状を有する透明材で構成されるとともに、太
陽電池瓦の受光面側表面に配置され、他方の面上に太陽
電池セルが載置されてなることを特徴とする請求項1記
載の太陽電池瓦。 - 【請求項8】 上記基材が複数枚瓦一体表面形状を有す
る金属成形板からなり、該金属成形板上に太陽電池セル
が載置され、さらにこの上に瓦形状を有する透明板が載
置されてなることを特徴とする請求項1記載の太陽電池
瓦。 - 【請求項9】 上記基材の太陽電池セルが載置される面
の形状が複数枚瓦一体表面形状を有し、かつ複数の平面
を含んでなることを特徴とする請求項1記載の太陽電池
瓦。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7293251A JPH0996055A (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | 太陽電池瓦 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7293251A JPH0996055A (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | 太陽電池瓦 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0996055A true JPH0996055A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17792409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7293251A Pending JPH0996055A (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | 太陽電池瓦 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0996055A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6311436B1 (en) | 1997-06-11 | 2001-11-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Solar roof member |
JP2002332733A (ja) * | 2001-05-09 | 2002-11-22 | Nakayama Kasei Kk | ソーラセルモジュールとその製造方法 |
JP2009185558A (ja) * | 2008-02-08 | 2009-08-20 | Otis:Kk | 樹脂系屋根材の取付構造 |
US8418415B2 (en) | 2007-11-08 | 2013-04-16 | Certainteed Corporation | Photovoltaic roofing panels, photovoltaic roofing assemblies, and roofs using them |
JP2014053581A (ja) * | 2012-09-07 | 2014-03-20 | Zhejiang Heda Solar Technology Co Ltd | 太陽光発電瓦及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-10-04 JP JP7293251A patent/JPH0996055A/ja active Pending
Cited By (6)
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