JP2010074053A - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】外光の太陽電池への取り込み効率を向上させて外部効率を向上させる。
【解決手段】太陽電池モジュール5は、受光面6aに受光した光を電気に変換して出力する太陽電池6と、受光面に配置された透光性部材7とを備える。透光性部材7は前面に多数の四角錐体10を縦横方向に配列し、四角錐体10の表面に光触媒物質11を含む防汚層8を設けた。外部光線は四角錐体10の斜面で反射して透光性部材7内に進入し、受光面6aに到達する。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池モジュールに関する。
石油等の化石燃料は、将来における需給が懸念され、かつ地球温暖化現象の原因となる二酸化炭素排出の問題がある。そのため、化石燃料の代替エネルギー源が模索されており、その1つとして太陽電池が注目されている。
太陽電池は光エネルギーを電力に変換する光電変換部としてpn接合を有する半導体を用いており、このpn接合を構成する半導体として一般的にはシリコンが最もよく用いられている。一般に太陽電池に用いられるシリコンには結晶系のものと非結晶のものに分けられる。これらの光電変換部の上には、空気や不純物から光電変換部を保護する封止基材として一般に透明な強化ガラス等のガラス基板が設けられている。
なお、本明細書においては、このような光電変換部を含む少なくとも1つの太陽電池(セル)を、封止基材を用いて封止してパッケージ化したものを太陽電池モジュールという。
このような従来の太陽電池モジュールの一例として図18に示すものがある。この太陽電池モジュール1は、太陽電池2の上部に平滑な表面を有する、例えばガラス板からなる平板状の封止用の封止透明基材3が配設されて構成されている。即ち、太陽電池モジュール1は、太陽電池2が封止透明基材3によって受光面2aを被覆して封止されることで構成されている。このような太陽電池モジュール1において、外部光源からの光、主に太陽光が入射する封止透明基材3の表面3aを平滑に形成することが多かった。
図19は太陽電池モジュール1の表面に外部光線が入射した際の光線追跡模式図を示すものである。図19に示すように、外部光線Lが封止透明基材3に入射すると、封止透明基材3の表面の平滑性から表面3aで反射する反射ロス光Laが発生し、外部光線Lを太陽電池2内に効率よく取り込めなかった。このような反射ロス光Laは太陽電池モジュール1の単位面積あたりのロスに繋がる。
また、太陽電池モジュール1においては、封止透明基材3を構成する平板状のガラス基板の表面が太陽電池モジュールの表面となる。
そのため、太陽電池モジュール1を住宅の屋根やビルの屋上あるいはビルや建築物の壁面に設置した場合、太陽電池モジュール1の表面が鏡のようになり、太陽電池モジュール1の表面で反射された太陽光の反射光が近隣の住宅や通行人等から非常に眩しく見えるという不具合がある。
また、周囲の建物や風景、空に浮かぶ雲等が太陽電池モジュールの表面に映り込み、住宅や建築物等の外観が損なわれるという問題がある。
このような、ガラス基板を太陽電池2の表面に用いた太陽電池モジュール1の表面反射の問題については、以下のような対応策が提案されている。
例えば、結晶系の光電変換部を備えた太陽電池を有する太陽電池モジュールにおいては、強化ガラス製ガラス基板の表面にエンボス加工による微細な凹凸をつけることにより、光を乱反射させる防眩処理が施されている(特許文献1参照)。
また、近年、太陽電池の稼働の効率化のために、太陽電池モジュールの外部効率(ここでいう外部効率とは、太陽電池モジュールの表面に到達する外光量に対して太陽電池に取り込まれる外光量の割合をいう)の向上が求められている。しかしながら、上記特許文献1に記載された太陽電池モジュールのように単にガラス基板の表面に微細な凹凸を付けただけでは外部効率はほとんど変化しない。
特開2003−110128号公報
ところで、ガラス基板は、太陽電池モジュールの封止透明基材として用いた場合、耐衝撃性、耐食性、耐摩耗性等を兼ね備えた最良の材料の一つであるが、太陽光があらゆる角度から入射した際における反射率が大きく、太陽電池に取り込んで光電変換できる効率が低いという問題がある。
また、前述したように、ガラス基板の表面に凹凸等の何らかのテクスチャをつける防眩処理を行った場合、ガラス基板表面がフラットな場合よりも埃や塵が付着しやすくなる傾向があり、雨などをもってしても汚れを取りきれず発電の効率低下を招く場合もある。
一方、太陽電池の発電効率を上げるために、太陽電池内部の材料を調整または改良することが頻繁に行われてきた。
したがって、ガラス基板を用いた太陽電池モジュールを考えた場合、ガラス基板の反射によって生じる、太陽電池に入射する前の太陽光の光線損失は計り知れない。即ち、太陽電池モジュールは、通常、封止の役割として太陽光入射側の前面にガラス基板を備えているが、太陽光が入射した際にガラス基板の表面で数%反射させてしまう。反射する光量の割合は入射角にもよるが、現在の太陽電池の発電効率が結晶系で約20%程度であることを考えると、この損失はかなり大きい。
本願発明は、このような実情に鑑みて、外光がどのような方向から入射した場合でも効率よく太陽電池の光電変換部に光を入射させて外部効率を向上させることができるようにした太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、発明による太陽電池モジュールは、受光面に受光した光を電気に変換して出力する太陽電池と、受光面に配置された透光性部材とを備える太陽電池モジュールであって、透光性部材は、受光面と反対側に位置する第一の面および受光面に臨む第二の面の少なくとも一方に多数の凹部または凸部が配列して形成されており、透光性部材の第一の面に光触媒物質を含む防汚層を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、封止部材としての透光性部材の面に例えば錐体等からなる多数の凹部または凸部が配列されていることによって、透光性部材に入射した光線の光取り込み効率を向上させることができると共に、光触媒物質を含む防汚層を設けることによって防汚層でのセルフクリーニング機能を高め、透光性部材の表面に凹部または凸部を形成した場合には凹部または凸部による汚れ易さを解決し、長期的に光取り込み性能を維持することができる。防汚層は、光触媒物質のほかに親水性をもつ物質を付加することで降水時に汚れと水がなじみやすくなりクリーニング効果を高めることも可能である。
発明による太陽電池モジュールは、受光面に受光した光を電気に変換して出力する太陽電池と、受光面に配置された透光性部材とを備える太陽電池モジュールであって、透光性部材は、受光面と反対側に位置する第一の面および受光面に臨む第二の面の少なくとも一方に多数の凹部または凸部が配列して形成されており、透過性部材には光触媒物質が混入していることを特徴とする。
本発明によれば、封止部材としての透光性部材の第一の面または/及び第二の面に例えば錐体等からなる多数の凹部または凸部が配列されていることによって、透光性部材に入射した光線の光取り込み効率を向上させることができると共に、透光性部材に光触媒物質を混入させたことで、透光性部材そのものに防汚機能をも持たせることができるから、防汚層を別個に配設する必要がなく製造効率がよい。
また、防汚層の厚みDは、凹部または凸部の高さをHとしたとき、
(H/10)≦D≦(H/10)
を満たすことが好ましい。
防汚層の厚みDがこの範囲内であれば、セルフクリーニング機能を発揮すると共に太陽光等の外部光線の透過効率を確保できる。
また、凹部または凸部は錐体であってもよい。この場合、錐体は角錐体であってもよい。
また、錐体は四角錐体であってもよい。
また、錐体は四角錐体であり、四角錐体を構成する4つの側面のうち対向する2つの側面に対する法線が交差する角度は10度以上90度以下、好ましくは15度以上80度以下であってもよい。
また、錐体は該錐体の頂部を切断したせっ頭錐体であってもよい。
また、錐体は該錐体の頂部を切断したせっ頭四角錐体であることが好ましい。
また、錐体はその先端に受光面と平行な平面が設けられていてもよい。
また、錐体はその頂部が凸曲面状とされていてもよい。
また、透光性部材の第一の面または/および第二の面に設けた凹部または凸部はマイクロレンズ形状であってもよい。
透光性部材の凹部または凸部をマイクロレンズ形状とすることで、透光性部材に入射する外部光線の取り込み効率を向上できる。
また、透光性部材はガラスで形成されていることが好ましい。
透光性部材の材質として、例えばポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系アクリル樹脂、シリコーン系アクリル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、メチルスチレン樹脂及びフルオレン樹脂等を使用することができる。しかし、これらの樹脂は封止性能が悪く、水分や汚物が内部に浸入した場合に太陽電池の性能を劣化させる原因となる。これに対し、透光性部材としてガラスを用いることによって太陽電池の封止効果を高めることができてより好ましい。
また、透光性部材は太陽電池を封止する封止基材を構成することを特徴とする。
また、透光性部材と受光面との間に、光の方向、光の強度、光の位相のうちの少なくとも1つを制御する光制御部材が設けられていてもよい。
本発明による太陽電池モジュールによれば、透光性部材に設けた凹部または凸部によって太陽電池への太陽光の取り込み効率を向上させると共に、光触媒物質を含むことで汚れを防いで透光性部材からの太陽光の取り込み効率を更に向上させることができて、太陽電池の外部効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態による太陽電池モジュールについて添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の第一の実施の形態による太陽電池モジュールの構成を示す断面図である。同図に示すように、本実施の形態による太陽電池モジュール5は、太陽電池6の受光面6aに透光性部材7を配設し、透光性部材7の太陽電池6とは反対側の表面7aに防汚層8を備えている。太陽電池6は受光面6aに受光した光を光電変換部で電気に変換して出力するものである。
透光性部材7は太陽電池6の受光面6aに配置され、受光面6aに対して反対側に位置する第一の面である前面7aと受光面6aに臨む第二の面である裏面7bとを有している。表面7aと裏面7bは対向する位置に設けられている。本実施の形態では、透光性部材7は例えばガラスからなり、太陽電池6の受光面6aを封止する封止透明基材を構成している。
また、透光性部材7の前面7aには、図1〜図3に示すように略四角錐形状の四角錐体10が縦方向及び横方向に配列されてなる凹凸部が形成されている。各四角錐体10は四つの三角形状の斜面10aで形成され、多数の四角錐体10はそれぞれ凸部を形成する。
このような四角錐体10からなる凹凸部が透光性部材7の前面7aに配列されていることによって、外部光源からの外部光線L、主に太陽光が入射した際に界面である斜面10aで屈折したり反射したりして透光性部材7内へ進入する光を増大させると共に太陽電池モジュール6の外部に反射する反射光を低減させることができる(図4参照)。
透光性部材7は例えばガラスで製作されているが、ポリカーボネート、アクリル、フッ素系、シリコーン系、ポリイミド系、ポリオレフィン系等の樹脂材料を用いてもよい。
防汚層8は多数の四角錐体10を形成する透光性部材7の前面7a上に薄層で形成された光透過性の透明部材であって、内部に光触媒物質11が分散して配設されている。この光触媒物質11は太陽光が照射された際に汚れを分解すると共に、降水時には表面に付着した汚れを落としやすくするセルフクリーニング機能を備えている。光触媒物質11は光線透過性の高い物質を用いることが望ましく、例えば酸化チタンが代表的な触媒物質として挙げられる。
防汚層8は例えばガラスで製作されている。
但し、防汚層8の光透過率が低いと太陽電池モジュール5の発電効率が低下してしまう。光触媒物質11として例えば酸化チタンを用いると、防汚層8中の酸化チタンの添加量が多すぎたり、防汚層8の塗布厚みが大きいと白っぽい白濁した外観となり、光透過率の低下につながり好ましくない。また、防汚層8の厚みが大きいと四角錐体10からなる凹凸部の凹部が埋められて高低さが小さくなるために照射される光の取り込み効果を低減させてしまう恐れがある。
そのため、図1において、多数の四角錐体10による凹凸部の構造の裏面7bから頂部までの高さをH、防汚層8の厚みをDとしたとき、防汚層8の厚みDは
(H/10)≦D≦(H/10) …(1)
を満たすことが望ましい。防汚層8の厚みが(1)式の範囲内であれば、セルフクリーニング機能を十分発揮できると共に凹凸部の構造による光取り込み効果が高く太陽光の十分な透過効率を確保できる。他方、防汚層8の厚みDがH/10より小さいとセルフクリーニング機能を発揮できず、H/10を超えると防汚層の厚みが大きすぎて太陽光の透過率が低下する。
第一の実施形態による太陽電池モジュール5は上述の構成を備えており、この太陽電池モジュール5を例えば住宅の屋根やビルの屋上あるいはビルや建築物の壁面に設置した場合における作用について図4に基づいて説明する。
図4は太陽電池モジュール5に照射される太陽光等の外部光線追跡模式図を示すものであり、住宅の屋根や建築物の壁面等に太陽電池モジュール5を設置した状態で、太陽光等の外部光線Lが太陽電池モジュール5の表面に入射するものとする。
外部光線Lが、透光性部材7の前面7aである多数の四角錐体10に被覆された防汚層8に照射されると、光は防汚層8内を透過して多数の四角錐体10に照射される。そして、多数の四角錐体10を形成する各側面である斜面10aで一部の光は屈折して透光性部材7内に進入し、他の一部の光は斜面10aで反射、全反射して斜面10aの傾斜角のために隣接する四角錐体10の斜面10aを透過して透光性部材7内に進入する。透光性部材7内に進入した光は太陽電池6の受光面6aに到達して取り込まれ、光電変換される。
この結果として、本実施形態では太陽電池モジュール5に照射される外部光線Lを効率よく透光性部材7内に進入させることができるため、太陽電池6内に取り込まれる光線Lの量が増加し、太陽電池モジュール5の外部効率が上がる。そのため、透光性部材7の表面7aで外部へ反射する光Laを低減できる。
また、外部光線Lは防汚層8中を透過するので、防汚層8内に含有される光触媒物質11である酸化チタンが光線Lを吸収して汚れなどの分解機能を発揮すると共に、酸化チタンによる超親水作用によって防汚層8表面の汚れを雨水等で流れ落とすことができる。
また、透光性部材7の前面7aには多数の四角錐体10が配列されて凹凸部が形成されているため、周囲の風景や空の雲が太陽電池モジュール5の表面に映り込んで住宅や建築物の外観が損なわれるという問題も解消される。あるいは、防汚層8に光散乱性をある程度持たせることにより、防眩性を付加することで外観を調整することもできる。光散乱性を付与するには、例えば防汚層8に拡散材を混入させたり、光触媒物質そのものを拡散材として粒径、種類等を調整すればよい。
上述のように本実施形態による太陽電池モジュール5は、透光性部材7の前面7aに四角錐体10を配列した凹凸部形状に構成したことで、従来、ガラス基板の表面で外部に反射していた外部光線Lの多くを内部に取り込んで太陽電池6の受光面6aでの受光量を増大させることができて光電変換効率を向上させることができる。しかも、多数の四角錐体10からなる凹凸部によって、周囲の風景や空の雲が太陽電池モジュール5の表面に映り込んで住宅や建築物の外観が損なわれることを防止することができる。
また、透光性部材7の前面7aに、四角錐体10の凹凸部の形状に沿って光触媒物質11を含む防汚層8を所定の厚みDで形成することで、セルフクリーニング機能を十分発揮できるため、汚れを防いで光の取り込み効果が高く外部光線Lの透過効率を向上でき、また防眩効果も発揮できる。
次に本発明の他の実施形態等による太陽電池モジュールについて添付図面に沿って説明するが、上述した第一の実施形態と同一または同様の部材、部分には同一の符号を用いてその説明を省略する。
先ず、本発明の第二実施形態による太陽電池モジュールについて図5により説明する。
図5に示す太陽電池モジュール15は第一実施形態による太陽電池モジュール5と同一構成を備えており、太陽電池6の受光面6aと透光性部材7の裏面7bとの間に光制御部材16が配設されている。
この光制御部材16は、光の方向、光の強度、光の位相のうちの少なくとも1つを制御するものである。光制御部材16は、光の方向を制御する部材としては例えば分光構造を含む回折格子構造等を有する部材を採用する。また、光の強度制御する部材としては例えば偏光部材(延伸素材等)を用い、光の位相を制御する部材としては屈折率差を生じる部材(酸化金属膜など)を用いる。
従って、第二実施形態による太陽電池モジュール15は、太陽電池6の表面即ち受光面6aでの反射光の光取り込み効率の向上を図る上でより有利となっている。
なお、透光性部材7の前面7aに代えて裏面7bに、四角錐体10による凹凸部を配列構成してもよい。この四角錐形状は凸型でも凹型の空間でもよく、どちらかを限定するものではない。図6(a)、(b)はその一例を示すものである。
図6(a)は第一実施形態による太陽電池モジュール5の変形例を示すものであり、透光性部材7は多数の四角錐体10が太陽電池6の受光面6aに臨んで裏面7bに配設されており、前面7aは平面形状とされている。この場合、太陽電池6の受光面6aは透光性部材7の四角錐体10の凹凸部形状に沿って凹凸形状に形成されている。薄膜型の太陽電池6の場合、受光面6aは透光性部材7に直接蒸着することで配設されている。また、凹凸部形状の透光性部材7の裏面7bに対して充填材(主にEVA)を介して平面形状の受光面6aを接着するようにしてもよい。
この場合、透光性部材7の平坦な前面7aに防汚層8を配設している。
図6(b)は第二実施形態による太陽電池モジュール15の変形例を示すものであり、
図6(a)に示す太陽電池モジュール5における太陽電池6の受光面6aと透光性部材7の四角錐体10を備えた裏面7bとの間に光制御部材16が凹凸部形状に沿って薄層状に形成されている。
上述した図6(a)、(b)に示す各変形例による太陽電池モジュール5,15の場合、太陽電池6が薄膜で形成されていると発電部を通過してしまう光も存在するが、透過した光は図示しないバックシートで反射され、四角錐体10からなる凹凸部で受光面6aに再反射させることができる。そのため、上述した第一、第二実施形態の太陽電池モジュールと比較して発電部で吸収する光を増加させることができ、発電効率を向上できる。この場合、図6(b)に示すように光制御部材16を用いて屈折率調整等を行うと効果的である。また、受光面6aが凹凸形状であるからフラットのものよりも光電変換部面積が増加し、発電効率が上昇する。
次に本発明の第三の実施形態による太陽電池モジュールについて図7及び図8により説明する。図7において、本実施の形態による太陽電池モジュール20は太陽電池6の受光面6aに透光性部材7を配設して構成されており、透光性部材7の前面7aに形成した多数の四角錐体10の表面に防汚層8は設けられていない。本実施形態においては、ガラスからなる透光性部材7の内部に光触媒物質11が配設されている。そのため、透光性部材7自体に光触媒機能を持たせている。
本実施形態による太陽電池モジュール20によれば、図8に示すように、太陽電池モジュール20に照射される太陽光等の外部光線Lは、透光性部材7の四角錐体10の斜面10aで一部の光が屈折して透光性部材7内に進入し、他の一部の光は各斜面10aで反射して隣接する四角錐体10の斜面10aから内部に進入する。そのため、透光性部材7の前面7aで外部に反射する光線Laによる照射ロスを低減できる。
そして、透光性部材7内に進入した光Lは一部が光触媒物質11で触媒作用を示してセルフクリーニング機能を発揮することができる。透光性部材7内に進入した光Lは太陽電池6の受光面6aに到達して光電変換させられる。
従って、本実施形態による太陽電池モジュール20は、第一の実施形態による太陽電池モジュール5と同様な作用効果を奏すると共に、防汚層8を省略したために構成が簡略化され、光線Lが防汚層8を透過せずに直接透光性部材7に照射されるから、防汚層8で外部に反射されたりすることがなく透光性部材7に到達する光量の低減を抑制できて光線Lの照射ロスが低減する。そのため、太陽電池6の受光面6aでの受光量を増大できて光電変換効率を向上できる。
しかも、太陽電池モジュール20の製造工程が簡略化されて製造コストを低減できる。
図9は、本発明の第四の実施の形態による太陽電池モジュールを示す側面図である。
本実施形態による太陽電池モジュール25は、第三実施形態による太陽電池モジュール20と同一構成を備えており、しかも太陽電池6の受光面6aと透光性部材7の裏面7bとの間に光制御部材16が配設されている。光制御部材16は、上述したように光の方向、光の強度、光の位相のうちの少なくとも1つを制御する。
従って、第四実施形態による太陽電池モジュール25は、太陽電池6の表面即ち受光面6aでの反射光の光取り込み効率の向上を図る上で第三実施形態による太陽電池モジュール20より有利となっている。
図10(a)は第三実施形態による太陽電池モジュール20の変形例を示すものであり、透光性部材7は多数の四角錐体10が太陽電池6の受光面6aに臨んで裏面7bに配設されており、前面7aは平面形状とされている。透光性部材7には内部に光触媒物質11が分散して混入している。太陽電池6の受光面6aは透光性部材7の四角錐体10の凹凸部形状に沿って凹凸形状に形成されている。
薄膜型の太陽電池6の場合、受光面6aは透光性部材7に直接蒸着することで配設されている。また、凹凸部形状の透光性部材7の裏面7bに対して充填材(主にEVA)を介して平面形状の受光面6aを接着するようにしてもよい。
図10(b)は第四実施形態による太陽電池モジュール25の変形例を示すものであり、
図10(a)に示す太陽電池モジュール25における太陽電池6の受光面6aと透光性部材7の四角錐体10を備えた裏面7bとの間に光制御部材16が凹凸部形状に沿って薄層状に形成されている。
上述した図10(a)、(b)に示す各変形例による太陽電池モジュール20,25の場合でも、第一及び第二実施形態の各変形例による効果と同様に、太陽電池6が薄膜で形成されていると発電部を通過してしまう光が、図示しないバックシートで反射され、四角錐体10を配設した凹凸部で受光面6aに再反射させることができる。そのため、上述した第三、第四実施形態の太陽電池モジュールと比較して受光面6aで吸収する光を増加させることができ、発電効率を向上できる。この場合、図10(b)に示すように光制御部材16を用いて屈折率調整等を行うと効果的である。また、受光面6aが凹凸形状であるとフラットのものよりも光電変換部面積が増加し、発電効率が上昇する。
つぎに、上述した各実施形態による太陽電池モジュール5、15,20,25にそれぞれ用いられる透光性部材7の変形例について、図11乃至図13に示す斜視図により説明する。
図11に示す第一の変形例による透光性部材27は、その前面27aに四角錐体10に代えて四角錐体10の頂部を切除した略四角錐台形状のせっ頭四角錐体28が多数並べられた凹凸部が形成されている。このせっ頭四角錐体28は頂部を切除した先端面に太陽電池6の受光面6aと平行な平面28aが形成されている。
本第一の変形例による透光性部材27によれば、透光性部材27に形成された略四角錐台形状をなすせっ頭四角錐体28間の窪みでの反射や全反射によって、透光性部材27を通して外部光線Lが太陽電池6内へ取り込まれる光量が増大することにより、太陽電池モジュール5、15,20,25は高い発電効率を呈する。
また、せっ頭四角錐体28の先端に頂部を切除してなる平面28aが設けられることによって、その平面28aでの外部光線Lの反射による多少の受光量ロスはあるものの、損傷しにくい上に高い耐衝撃性を得られることができて、透光性部材27ひいては太陽電池モジュール5、15,20,25の耐久性、耐擦性の向上を図ることができる。
また、図12に示す第二の変形例では、透光性部材30の前面30aにマイクロレンズ形状のマイクロレンズ部31が縦及び横方向に多数配列されてなるマイクロレンズアレイ状の凹凸部が形成されている。
この場合には、透光性部材30に形成されたマイクロレンズ部31によって外部光線Lの集光効果が生じる上に、マイクロレンズ部31間の曲面からなる凹部で反射して透光性部材30を通して外部光線Lが太陽電池6内へ取り込まれる光量が増大する。これによって、太陽電池モジュール5、15,20,25は高い発電効率を呈する。
なお、上述した第一の実施の形態による太陽電池モジュール5では、透光性部材7に多数の四角錐体10が配列された凹凸部が形成されているが、四角錐体10に代えて、各種の錐体、例えば円錐体、或いは三角錐体や五角錐体等の角錐体を多数設けることで凹凸部を形成するようにしてもよい。
但し、第一の実施の形態のように四角錐体10を配列させると、太陽電池6の表面に設けた受光面6aでの反射光の光取り込み効率向上の面で有利となり、透光性部材7の製造時に後述する成形ロールの型面(金型)の切削速度の向上を図る上で有利となる。
また、変形例による透光性部材27において、四角錐体10の頂部を切断したせっ頭四角錐体28について説明したが、上述した各種の錐体の頂部を切断したせっ頭錐体を多数配列させることで凹凸部を形成するようにしてもよい。
また、四角錐体28や円錐体、各種の角錐体を含む各種錐体の頂部を、丸みを帯びた凸曲面形状に形成してもよい。頂部に丸みを帯びた錐体形状やマイクロレンズ形状とすると、後述する成形ロールの型面(金型)の金型加工適性の向上を図る上で、また、金型からの成形物の離型適性の向上を図る上で有利となる。
また、上述した各実施の形態による太陽電池モジュール5,15,20,25では、透光性部材7、27,30は太陽電池6を封止する封止透明基材を構成するようにしたが、透光性部材7,27、30とは別に封止透明基材を設けてもよいことは無論である。
ただし、各実施形態で示すように、透光性部材7,27,30が太陽電池6を封止する封止透明基材を構成する場合には、部品点数を削減でき低コスト化を図ることができる。
なお、上述の各実施形態や変形例では、透光性部材7,27,30について四角錐体10等の錐体やマイクロレンズ部31について前面7a側や裏面7b側に突出する凸部として形成したが、凹部(凹部空間)として形成してもよい。このような変形例を第三変形例として、透光性部材33に基づいて図13により説明する。
図13に示す透光性部材33は多数の四角錐体10′が前面7aから裏面7b側に(または裏面7bから前面7a側に)落ち込んで凹部として形成されており、透光性部材33の四角錐体10′は4つの斜面10a′によって凹部空間として四角錐形状に形成されている。このような四角錐体10′が縦横方向に配列されることで、透光性部材33が形成されている。
次に、上述した各実施の形態による太陽電池モジュール5,15,20,25の透光性部材7,27,30、33の製造方法について図14により説明する。
図14は一例として、第一の実施の形態による太陽電池モジュール5の透光性部材7を製造する製造方法を示す図である。図14では、例として成形ロールを用いたロールアウト法で製造する製造方法を示す。
すなわち、図14に示す透光性部材の製造装置35では、溶融炉36内に溶融状態のガラス素地37が保有されており、溶融炉36の開口からガラス素地37を流し出すリップタイル38が配設されている。リップタイル38におけるガラス素地37の流出方向先端には、第一成形ロール40と第二成形ロール41が対向して、例えばリップタイル38を挟んで上下方向に配設されている。第一、第二成形ロール40、41のうち、例えば、下方の第二成形ロール41の型面(金型)に多数の四角錐体を成形する凹部が配列されてなる凹凸部が刻設されている。
第一及び第二成形ロール40,41の前方にはデッドプレート42及び搬送ローラ43が連続して配設され、搬送ローラ43の前方にはガラス素地37を第一及び第二成形ロール40,41で成形した成形品を冷却する徐冷室44が配設されている。
上述した透光性部材の製造装置35を用いた透光性部材7の製造方法について説明する。
まず溶融炉36からガラス素地37をリップタイル38まで流し出し、送り出されるガラス素地37を第一及び第二成形ロール40,41の間で挟み込み、第二成形ロール41によって一方の面に四角錐体10が配列された板状ガラス37Aを連続して成形する。この板状ガラス37Aをデッドプレート42及び搬送ローラ43によって徐冷室44内に送り込み、板状ガラス37Aを冷却する。
そして、板状ガラス37Aを所定長さ毎に切断することで、表面7aに多数の四角錐体10が縦横方向に配列された凹凸部が形成された透光性部材7が得られる。
言い換えると、透光性部材7は、溶融されたガラス素地37を多数の凹凸部が型面に形成された第一及び第二成形ロール40、41を用いたロールアウト法によって成形されることになる。
なお、上述の説明では、第二成形ロール41に多数の四角錐体10を成形する凹部を型面に形成するようにしたが、第二成型ロール41に代えて第一成形ロール40に四角錐体10を成形する凹部を形成してもよく、或いは第一及び第二成形ロール40,41の両方に四角錐体10を成形する凹部を形成してもよい。
また、透光性部材7の強度を強化するには、板状ガラス37Aを成形して切断した後、加熱状態から急冷すればよい。
透光性部材7(27,30、33)への防汚機能の付加方法は大きく分けて次の2つの方法がある。
第1の方法は、透光性部材7の成形後に、光触媒物質11を含む例えばガラス等の材料を用いて、防汚層8を透光性部材7の前面7a上に設けるものである。防汚層8を透光性部材7の前面7aに形成する方法として、光触媒物質11を含む材料をスプレーコートやカーテンコートなどによって塗工や蒸着する方法などがある。この方法による防汚層8は第一実施形態や第二実施形態やこれらの各変形例による太陽電池モジュール5、15に設けられている。
第2の方法は、透光性部材7を光触媒物質11が含まれるガラス素地等の材料で作製するものである。この方法によれば、透光性部材7と防汚層を一体に成形することができて効率的である。この方法による防汚機能を備えた透光性部材7は第三実施形態や第四実施形態やこれらの各変形例による太陽電池モジュール20,25に設けられている。
次に本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
実施例1として、第一実施形態による太陽電池モジュール5を用い、前面7aに四角錐体10を配列した透光性部材7の外部光線Lに対する反射光のロスをシミュレーションで測定した。
この場合、各実施例として、透光性部材7は四角錐体10を凸部として頂角θを90度としたものを縦横方向に配列して形成したものをNo.2とし、四角錐体10′を凹部による空間として頂角θを変化させたものを縦横方向に配列して形成したものをNo.3〜No.8とした。
また、比較例として、図18に示す従来技術による封止透明基板3を備えた太陽電池モジュール1を用いた。封止透明基材3の表面は平滑である。
なお、凸部及び凹部による四角錐体10、10′の頂角θとは、図15に示すように、四角錐体10、10′を構成する4つの斜面10a、10a′のうち対向する2つの斜面10a,10a′にそれぞれ直交する法線M1、M2が互いに交差する角度をいう。
図16は実施例1のシミュレーション結果を示す説明図である。
なお、図16において、各実施例及び比較例の反射ロス光は、外部光線Lを100%とした場合に、比較例による従来の封止透明基材3(No.1)及び実施例(No.2〜No.8)による透光性部材7の凸部または凹部による四角錐体10、10′によって、外部光線Lの一部が反射されることで生じる反射ロス光の割合で示されている。
No.1における従来の封止透明基材3を用いたシミュレーション結果による反射ロス光は9.2%であった。
No.2〜No.8における透光性部材7の凸部及び凹部による四角錐体10、10′が形成された透光性部材7を用いたシミュレーション結果は、図16の表に示す通りである。No.2〜No.8に示されているように、反射ロス光は1%〜6%であり、従来の封止透明基材3を用いた際の反射ロス光9.2%と比較して低下している。
また、No.2〜No.8に示す実施例において、No.2とNo.3では、凸部及び凹部による四角錐体10、10′の頂角θが90度で等しく、かつ、四角錐体10、10′の形状が凸型のNo.2と凹型でなるNo.3とを比較した場合には、No.3の方が反射ロス光が少なく、より望ましい。
また、凹部の四角錐体10′を形成したNo.3〜No.8によれば、四角錐体10′の頂角θが小さいほど反射ロス光が低下していることから、頂角θはより小さいことが望ましい。
このように頂角θはより小さいことが望ましいが、頂角θが90度を越えると反射ロス光が急増するため、反射ロス光の変曲点をとるといえる。そのため、頂角θは90度以下であることが望ましい。より詳細に説明すると、四角錐体10,10′の頂角θが10度よりも小さいと成形ロール37,38の金型を切削加工することが困難になるため不利となり、頂角θが90度よりも大きいと光取り込み効率の面で不利となる。
従って、頂角θは10度以上90度以下であると、金型の切削加工および光取り込み効率の双方の面で有利となる。また、四角錐体10の頂角θが15度以上80度以下であると、前述の利点に加えて耐久性、金型離型性の面でより一層有利となる。
(実施例2)
実施例2では、本実施例による透光性部材7を用いた太陽電池モジュール5と、従来例による平板ガラスで構成された封止透明基材3を用いた太陽電池モジュール1とを作成し、これらの太陽電池モジュール5,1の発電効率を実測した。
本実施例による太陽電池モジュール5および従来の太陽電池モジュール1の双方とも同一の太陽電池を備えており、シャープ株式会社製の型番NE−70A1Tを用いた。
実施例による太陽電池モジュール5の透光性部材7は青板ガラス製であり、四角錐体10の頂部のピッチ(アレイピッチ)は50μm、頂角θは90度、透光性部材7のガラス板厚みは5mmである。ガラス厚みHは裏面7bから前面7aの四角錐体10の頂部までの距離である。
なお、実施例2において四角錐体10の形状は凸型である。透光性部材7の前面7a上には防汚層8が設けられ、この防汚層8はシリコーン材料をベースとし、光触媒として酸化チタン粒子を用いた塗膜を用いて形成した。いずれの物質も高い透明性をもち、防汚層8による外部光線Lの遮光は無いに等しい。
透光性部材7は太陽電池6上にポリエチレン樹脂によって封止固定した。
従来の太陽電池モジュール1の封止透明基材3も実施例と同一の青板ガラス製であり、平板ガラス状に形成した。封止透明基材3は太陽電池1上にポリエチレン樹脂によって封止固定した。
実施例と従来例による2つの太陽電池モジュール5,1の発電効率を測定して比較したところ、図17に示すように、従来の平板ガラスからなる封止透明基板2を用いた太陽電池モジュール1の発電効率が15.1%であるのに対し、本実施例に係る四角錐体10で形成された透光性部材7を用いた太陽電池モジュール5の発電効率は約16%であった。
従って、従来の太陽電池モジュール1に対して本実施例による太陽電池モジュール5の発電効率の上昇率は、約6%である。
この上昇率約6%は、実施例1における、従来の封止透明基板2を用いたNo.1と本実施例の透光性部材7を用いたNo.2、No.3の反射ロス光の差分と大体等しい。
本発明の第一実施形態による太陽電池モジュールの要部構成を示す縦断面図である。 第一の実施の形態による太陽電池モジュールに用いた透光性部材の斜視図である。 透光性部材の要部断面図である。 第一の実施の形態による太陽電池モジュールへ照射される外部光線を示す要部縦断面図である。 本発明の第二の実施の形態による太陽電池モジュールの要部構成を示す縦断面図である。 (a)は第一実施形態の変形例による太陽電池モジュールを示す縦断面図、(b)は第二実施形態の変形例による太陽電池モジュールを示す縦断面図である。 本発明の第三の実施の形態による太陽電池モジュールの要部構成を示す縦断面図である。 第三の実施の形態による太陽電池モジュールへ照射される外部光線を示す光線追跡模式図である。 本発明の第四の実施の形態による太陽電池モジュールの要部構成を示す縦断面図である。 (a)は第三実施形態の変形例による太陽電池モジュールを示す縦断面図、(b)は第四実施形態の変形例による太陽電池モジュールを示す縦断面図である。 透光性部材の第一の変形例を示す斜視図である。 透光性部材の第二の変形例を示す斜視図である。 透光性部材の第三の変形例を示す斜視図である。 ロールアウト法による透光性部材の製造方法を示す説明図である。 透光性部材における四角錐体の頂角の説明図である。 実施例1における実施例と比較例による反射ロス光のシミュレーション結果を示す表である。 実施例2における実施例と比較例による発電効率の比較結果を示す表である。 従来の太陽電池モジュールの構成を示す側面図である。 従来の太陽電池モジュールの表面に外部光線が入射した際の反射光を示す光線追跡模式図である。
符号の説明
5、15,20,25 太陽電池モジュール
6 太陽電池
6a 受光面
7、7′、27、30、33 透光性部材
7a,27a、30a 前面
7b 裏面
8 防汚層
10、10′ 四角錐体
10a、10a′ 斜面
11 光触媒物質
16 光制御部材
28 せっ頭四角錐体

Claims (16)

  1. 受光面に受光した光を電気に変換して出力する太陽電池と、前記受光面に配置された透光性部材とを備える太陽電池モジュールであって、
    前記透光性部材は、前記受光面と反対側に位置する第一の面および前記受光面に臨む第二の面の少なくとも一方に多数の凹部または凸部が配列して形成されており、
    前記透光性部材の第一の面に光触媒物質を含む防汚層を設けたことを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 受光面に受光した光を電気に変換して出力する太陽電池と、前記受光面に配置された透光性部材とを備える太陽電池モジュールであって、
    前記透光性部材は、前記受光面と反対側に位置する第一の面および前記受光面に臨む第二の面の少なくとも一方に多数の凹部または凸部が配列して形成されており、
    前記透光性部材には光触媒物質が混入していることを特徴とする太陽電池モジュール。
  3. 前記防汚層の厚みDは、前記凹部または凸部の高さをHとしたとき、
    (H/10)≦D≦(H/10)
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記凹部または凸部は錐体であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記錐体は角錐体であることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記錐体は四角錐体であることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュール。
  7. 前記錐体は四角錐体であり、前記四角錐体を構成する4つの側面のうち対向する2つの側面に対する法線が交差する角度が10度以上90度以下であることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュール。
  8. 前記錐体は四角錐体であり、該四角錐体を構成する4つの側面のうち対向する2つの側面に対する法線が交差する角度が15度以上80度以下であることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュール。
  9. 前記錐体は該錐体の頂部を切断したせっ頭錐体であることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュール。
  10. 前記錐体は該錐体の頂部を切断したせっ頭四角錐体であることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュール。
  11. 前記錐体はその先端に前記受光面と平行な平面が設けられていることを特徴とする請求項9または10に記載の太陽電池モジュール。
  12. 前記錐体はその頂部が凸曲面状とされていることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュール。
  13. 前記凹部または凸部はマイクロレンズ形状であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  14. 前記透光性部材はガラスで形成されていることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  15. 前記透光性部材は前記太陽電池を封止する封止基材を構成することを特徴とする請求項1から請求項14のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  16. 前記透光性部材と前記受光面との間に、光の方向、光の強度、光の位相のうちの少なくとも1つを制御する光制御部材が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITMI20100614A1 (it) * 2010-04-12 2011-10-13 Ind E Innovazione S P A Cella fotovoltaica, in particolare per applicazioni architettoniche integrate, e metodo di fabbricazione di tale cella
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