JP2001189217A - 電気機器用タンク及びその製造方法 - Google Patents
電気機器用タンク及びその製造方法Info
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Abstract
に組み立てることができるようにした電気機器用タンク
の製造方法を提供する。 【解決手段】梁101と対の支柱102,102と対の
腕部103,103とを一体に有するフレーム1と、フ
レーム1と同様に構成されたフレーム2とを起立させ
て、それぞれの梁101,201の間に底板3を配置
し、底板3を梁101,201に溶接する。その後、フ
レーム1の対の腕部の間、及びフレーム2の対の腕部の
間にそれぞれ上部フレーム4に設けた桁401及び40
2を挿入し、上部フレーム4のフランジ板406をフレ
ーム1及び2の腕部の上に載せる。次いで桁401及び
402の両端をフレーム1及び2の腕部に溶接して骨組
み5を構成し、この骨組み5に波板6ないし9を溶接し
てタンクを完成する。
Description
ル等の静止誘導電気機器を収納する電気機器用タンク及
びその製造方法に関するものである。
容するタンクとしては、側壁を鋼板により形成した箱形
のものが多く用いられている。この種のタンクを用いた
電気機器においては、タンクの側壁にパネル形の放熱器
を取り付けて、該放熱器によりタンク内に収納された電
気機器(例えば変圧器)から生じる熱を外部に放散させ
るようにしている。
ル形放熱器を取り付ける構造を採用すると、タンク回り
のデッドスペースが大きくなるため、電気機器の設置場
所の省スペース化を図るという顧客のニーズに応えるこ
とができないという問題があった。
昭58−19122号に記載されているように、山部と
谷部とが交互に現れるように波付け加工された波板によ
り側壁部を構成して、側壁部を構成する波板の山部の内
側に冷却媒体(例えば絶縁油)の通路を形成した電気機
器用タンクが知られている。このような波板を用いたタ
ンクでは、側壁部を構成する波板自体が放熱器として作
用し、タンク回りに大きなデッドスペースが生じること
がないため、省スペースを図ることができる。
用タンクでは、骨組みを組み立てた後、該骨組みに波板
を溶接することにより組み立てられる。従来のこの種の
電気機器用タンクでは、下部枠の四隅にそれぞれ4本の
支柱の下端を個別に溶接した後、該4本の支柱の上端に
上部枠を溶接し、更に該上部枠の上に蓋板を取り付ける
ための上部フランジを溶接して骨組みを構成していた。
しかしながら、このような構造では、骨組みが歪まない
ように、下部枠の四隅に支柱を溶接する際に、各支柱を
正確に垂直方向に向けるように3次元的に位置決め保持
する必要があるため、骨組みを組み立てるのに手間がか
かり、製造コストが高くなるという問題があった。
ができるようにした電気機器用タンク及びその製造方法
を提供することにある。
誘導電気機器を収容する電気機器用タンクに係わるもの
で、本発明に係わる電気機器用タンクは、一方向に直線
的に伸びる梁と、該梁の両端に後端部が接合されて該梁
の長手方向に対して直角な方向に伸びる対の支柱と該対
の支柱の先端寄りの相対する位置にそれぞれ設けられた
対の腕部とが一体化された構造を有して、梁を下方に向
け、対の支柱を垂直方向に向けた状態で配置された第1
のフレームと、第1のフレームと同様に梁と対の支柱と
対の腕部とが一体化された構造を有して、梁を下方に向
け、対の支柱を垂直方向に向けた状態で配置された第2
のフレームと、矩形状の輪郭形状を有して、第1のフレ
ーム及び第2のフレームにそれぞれ設けられた梁の間に
挟まれた状態で第1のフレーム及び第2のフレームに溶
接された底板と、第1のフレームの対の腕部の間に挿入
されて該第1のフレームの対の腕部間を直線的に伸びる
第1の桁部と第2のフレームの対の腕部の間に挿入され
て該第2のフレームの対の腕部間を直線的に伸びる第2
の桁部と該第1の桁部及び第2の桁部の一端の間を連絡
するように設けられて両桁部に両端が溶接された第1の
サイドビームと第1の桁部及び第2の桁部の他端の間を
連絡するように設けられて両桁部に両端が溶接された第
2のサイドビームとからなる矩形状の枠体、及び外縁部
が枠体の外縁部より外側に張り出すように設けられて枠
体に溶接されたフランジ板を備えて、フランジ板が第1
のフレームの対の腕部及び第2のフレームの対の腕部の
上に載せられた状態で、第1の桁部の両端及び第2の桁
部の両端がそれぞれ第1のフレームの対の腕部及び第2
のフレームの対の腕部に溶接された上部フレームと、第
1のフレームと上部枠体の第1の桁部とにより形成され
た矩形状の窓部を塞ぐように配置されて第1のフレーム
と上部枠体の第1の桁部とに溶接された第1の波板と、
第2のフレームと上部枠体の第2の桁部とにより形成さ
れた矩形状の窓部を塞ぐように配置されて第2のフレー
ムと上部枠体の第2の桁部とに溶接された第2の波板
と、第1のサイドビームと該第1のサイドビームの下方
に位置する底板の一端との間に形成された開口部を塞ぐ
ように第1のサイドビームと底板の一端との間に跨がっ
た状態で第1及び第2のフレームの端部間に配置されて
第1及び第2のフレームと第1のサイドビームと底板の
一端とに溶接された第3の波板と、第2のサイドビーム
と該第2のサイドビームの下方に位置する底板の他端と
の間に形成された開口部を塞ぐように第2のサイドビー
ムと底板の他端との間に跨がった状態で第1及び第2の
フレームの端部間に配置されて第1及び第2のフレーム
と第2のサイドビームと底板の他端とに溶接された第4
の波板と、上部フレームのフランジ板に取り付けられた
蓋板とを備えることにより構成される。
フレームの対の支柱は、それぞれの先端部が蓋板よりも
上方に突出して延びるように設けられ、各対の支柱の先
端部が吊り耳部となっている。
支柱の先端部に、吊り上げ用ロープに取り付けられたフ
ックを係合させるための孔や、切欠きを設ければよい。
法においては、上記第1及び第2のフレームと、底板
と、上部フレームと、第1ないし第4の波板とを用意し
ておいて、梁を下にして起立させた第1及び第2のフレ
ームの梁の間に底板を配置した状態で、該第1及び第2
のフレームの梁に底板を溶接する底板溶接工程と、底板
に溶接された第1のフレームの対の腕部の間及び第2の
フレームの対の腕部の間にそれぞれ第1の桁及び第2の
桁を挿入し、フランジ板を第1のフレームの対の腕部及
び第2のフレームの対の腕部の上に載せた状態で、第1
の桁部の両端及び第2の桁部の両端をそれぞれ第1のフ
レームの対の腕部及び第2のフレームの対の腕部に溶接
する上部フレーム溶接工程と、第1のフレームと上部枠
体の第1の桁部とにより形成された矩形状の窓部を塞ぐ
ように第1の波板を配置して、該第1の波板を第1のフ
レームと上部枠体の第1の桁部とに溶接する第1の波板
溶接工程と、第2のフレームと上部枠体の第2の桁部と
により形成された矩形状の窓部を塞ぐように第2の波板
を配置して、該第2の波板を第2のフレームと上部枠体
の第2の桁部とに溶接する第2の波板溶接工程と、第1
のサイドビームと該第1のサイドビームの下方に位置す
る底板の一端との間に形成された開口部を塞ぐように第
1のサイドビームと底板の一端との間に跨がった状態で
第3の波板を配置して、該第3の波板を第1及び第2の
フレームと第1のサイドビームと底板の一端とに溶接す
る第3の波板溶接工程と、第2のサイドビームと該第2
のサイドビームの下方に位置する底板の他端との間に形
成された開口部を塞ぐように第2のサイドビームと底板
の他端との間に跨がった状態で第4の波板を配置して、
該第4の波板を第1及び第2のフレームと第2のサイド
ビームと底板の他端とに溶接する第4の波板溶接工程と
を行う。
一体に有する第1のフレーム及び第2のフレームと、底
板と、上部フレームとによりタンクの骨組みが構成され
る。このように構成すると、予め組み立てられた第1の
フレーム及び第2のフレームを底板に溶接した後、第1
のフレーム及び第2のフレームの腕部の上に上部フレー
ムを載せて、該上部フレームを第1のフレーム及び第2
のフレームに溶接することにより骨組みを構成すること
ができる。そのため、骨組みの四隅にそれぞれ配置され
る支柱を3次元的に位置決めしながら個別に底板に溶接
する場合に比べて、組み立て作業を簡単にすることがで
き、タンクの組立てを容易にすることができる。
第2のフレーム及び上部フレームを予め組み立てる工程
が必要になるが、これらのフレームは、個々の部品を立
体的に組み上げる場合のような面倒な位置決め作業を行
うことなく、平面上に部品を配置して2次元的に位置決
めしつつ溶接することにより製作できるので、各フレー
ムの製作は容易に行うことができる。
をなす第1支柱の先端部、及び第2のフレームの一部を
なす第2支柱の先端部をそれぞれタンク吊り上げ用の耳
部とすると、タンクの強度を担うフレームの一部が耳部
となるので、タンクを吊り上げた際に応力の集中が生じ
るのを防いで、耳部の機械的強度を高めることができ
る。
とが交互に並ぶように波付け加工された鋼板により構成
される。
れの波付け加工部の両端にそれぞれ連続する平板部を有
していて、それぞれの両端の平板部が波付け加工部の山
部と同じ側に直角に折り曲げられた形状を有しているの
が好ましい。
場合、第3の波板の両端の平板部及び第4の波板の両端
の平板部をそれぞれ底板の一端側及び他端側で第1及び
第2のフレームの端部に溶接する。
3及び第4の波板の波付け加工部の山部の高さ方向に測
ったそれぞれの波板の平板部の高さ寸法を、それぞれの
波付け加工部の山部の高さ寸法よりも大きく設定するの
が好ましい。
を、それぞれの波付け加工部の山部の高さ寸法よりも小
さくした場合には、平板部の溶接を行う際に波付加工部
の最端部の山部と支柱との間の狭い隙間に溶接トーチを
挿入することが必要になるため、溶接作業が面倒になる
が、上記のように、第3及び第4の波板の平板部の高さ
寸法を、それぞれの波付け加工部の山部の高さ寸法より
も大きくしておくと、溶接トーチを狭い隙間に挿入する
必要がないので、第3及び第4の波板の平板部の溶接を
容易にすることができる。
施の形態を説明する。
タンクの実施形態を示したもので、図1は本発明に係わ
るタンクの基本構成を説明するための分解斜視図、図2
は同タンクの骨組みの部分の構成を説明するための分解
斜視図、図3は第3の波板の取り付け構造を説明するた
めの説明図である。また図4及び図5はそれぞれ本発明
の実施例におけるタンクの骨組みを示す正面図及び上面
図、図6は図4の右側面図、図7及び図8はそれぞれ本
発明の実施例において骨組みに波板を取り付けた状態を
示した正面図及び上面図、図9は図7の右側面図であ
る。
ように、第1のフレーム1と、第2のフレーム2と、底
板3と、上部フレーム4とにより骨組み5が構成され、
この骨組み5と、第1ないし第4の波板6ないし9と、
蓋板10とにより電気機器用タンクが構成される。
は、一方向に直線的に伸びる梁101と、梁101の両
端に後端部の側面が接合されて該梁の長手方向に対して
直角な方向に伸びる対の支柱102,102と、該対の
支柱の先端寄りの相対する位置から突出して梁101の
長手方向と平行な方向に伸びる対の腕部103,103
とが一体化された構造を有している。第1のフレーム1
は、その梁101を下方に向け、対の支柱102,10
2を垂直方向に向けた状態で配置される。
1と同様に構成された梁201と対の支柱202,20
2と対の腕部203,203とが一体化された構造を有
していて、梁201を下方に向け、対の支柱202,2
02を垂直方向に向けた状態で配置される。
2及び腕部103,203をそれぞれ構成する部材は、
中実角柱状の鋼材でもよく、板状の鋼材でもよい。
02,202及び腕部103,203がともに同じ肉厚
を有する板状の鋼材からなっていて、これら梁101,
201,支柱102,202及び腕部103,203を
同一平面上に並べた状態で相互に2次元的に位置決めし
て溶接することにより、フレーム1,2を製作すること
ができるようになっている。
部301の長手方向の一端及び他端からそれぞれ直角に
起立した対の起立壁部302及び303とを有して、そ
の全体を上方から見た場合の輪郭形状が矩形状を呈する
ように形成されている。この底板3は矩形状の鋼板の両
端を直角に折り曲げて起立壁部302,303を形成す
ることにより製作される。
は、それぞれの対の支柱102及び202を垂直方向に
向け、かつ梁101及び201を同じ方向に向けた状態
で対向配置され、これらのフレームの梁101,201
の間に底板3が配置されて、該底板3の幅方向の両端縁
が梁101及び201に溶接されている。
の腕部103,103の間に挿入されて両腕部103,
103の間を直線的に伸びる第1の桁部401と、第2
のフレーム2の対の第2腕部203,203の間に挿入
されて両腕部の間を直線的に伸びる第2の桁部402
と、第1の桁部401及び第2の桁部402の一端の間
を連絡するように設けられて両桁部に両端が溶接された
第1のサイドビーム403と、第1の桁部401及び第
2の桁部402の他端の間を連絡するように設けられて
両桁部に両端が溶接された第2のサイドビーム404と
からなる矩形状の枠体405と、外縁部が枠体405の
外縁部より外側に張り出すように設けられて枠体405
に溶接されたフランジ板406とからなっている。図示
のフランジ板406は、第1及び第2の梁401及び4
02の長手方向に沿って伸びる帯板406a及び406
bと、第1及び第2のサイドビーム403及び404に
沿って伸びる帯板406c及び406dとを溶接して矩
形枠状としたものからなっている。
を対の腕部103,103及び対の腕部203,203
の上に載せた状態で配置されて、第1の桁部401の両
端及び第2の桁部402の両端がそれぞれ第1のフレー
ムの対の腕部103,103及び第2のフレームの対の
腕部203,203に溶接されている。
状態で、上部フレーム4の第1及び第2のサイドビーム
403及び404の端面がそれぞれ底板3の一端側及び
他端側の起立壁部302及び303の端面と面一になる
ように、底板3の長さ寸法及び上部フレーム4の枠体4
05の長さ寸法が設定されている。上部フレーム4の第
1及び第2のサイドビーム403及び404の端面、及
び底板3の一端側及び他端側の起立壁部302及び30
3の端面が後記する第3及び第4の波板を突き当てる突
き当て面となっている。
のフレーム2と、底板3と、上部フレーム4とによりタ
ンクの骨組み5が構成され、この骨組み5に第1ないし
第4の波板6ないし9が溶接されている。
mと谷部vとが交互に並ぶように波付け加工して波付け
加工部601を形成した後、各山部mの両端を溶接して
閉鎖した構造を有する公知のもので、波付け加工部60
1の各山部mの内側の空間が冷却媒体通路となってい
る。
枠体4の第1の桁部401とにより形成された矩形状の
窓部11を塞ぐことができるように、その幅寸法W1 と
長さ寸法L1 とが設定されていて、その長手方向の両端
には、第1のフレーム1の対の支柱102,102の側
面に当接する平板部602,602が形成されている。
枠体5の第1の桁部401とにより形成された矩形状の
窓部11を塞ぐように配置されて、その周縁部が第1の
フレーム1と上部枠体4の第1の桁部401とに溶接さ
れている。
構成されている。この第2の波板7は、第2のフレーム
2と上部枠体4の第2の桁部402とにより形成された
矩形状の窓部12を塞ぐように配置されて、その周縁部
が第2のフレーム2と上部枠体5の第2の桁部402と
に溶接されている。
れ、波付け加工部801及び901と、該波付け加工部
801及び901のそれぞれの両端に連続する平板部8
02,802及び902,902とからなっていて、そ
れぞれの両端の平板部802,802及び902,90
2は、それぞれの波付け加工部801及び901の最端
部の山部との間に所定の間隔を隔てた位置を山部と平行
に伸びる折り曲げ線に沿って、山部と同じ側に直角に折
り曲げられている。
の第1のサイドビーム403と該第1のサイドビームの
下方に位置する底板3の一端側の起立壁部302との間
に形成された窓部13を塞ぐように、第1のサイドビー
ム403と底板3の起立壁部302との間に跨がった状
態で、第1及び第2のフレーム1及び2の端部の間に配
置されて、第1及び第2のフレーム1及び2と第1のサ
イドビーム403と底板3の一端とに溶接されている。
404と、該第2のサイドビームの下方に位置する底板
3の他端側の起立壁部303との間に形成された窓部を
塞ぐように、第2のサイドビーム404と底板の起立壁
303との間に跨がった状態で第1及び第2のフレーム
の間に配置されて、第1及び第2のフレーム1及び2と
第2のサイドビーム404と底板3の起立壁部303と
に溶接されている。
は、矩形状の鋼板からなっていて、上部フレーム4のフ
ランジ板406の上面にボルト等により取り付けられ
る。
2、及び第2のフレーム2の対の支柱202,202
は、それぞれの先端が蓋板10よりも上方に突出して延
びるように設けられ、蓋板10よりも上方に突出した対
の支柱102,102の先端部及び対の支柱202,2
02の先端部が、タンクを吊り上げる際に用いられる吊
り耳部15となっている。各吊り耳部15には、吊り上
げ用ロープに取り付けられたフックを引っ掛けるための
孔hが形成されている。
は、第1及び第2のフレーム1及び2と、底板3と、上
部フレーム4と、第1ないし第4の波板6ないし9とを
用意して、まず底板溶接工程を行なう。この底板溶接工
程では、第1及び第2のフレーム1及び2を、それぞれ
の梁101及び201を下にして起立させてそれぞれの
支柱102及び202を垂直方向に向け、両フレームの
梁101及び201の間に底板3を配置する。この状態
で、第1及び第2のフレームの梁101及び201に底
板3の幅方向の両端の端縁部を溶接する。
び第2のフレーム1及び2に上部フレーム4を溶接する
上部フレーム溶接工程を行なう。この工程では、底板3
に溶接された第1のフレーム1の対の腕部103,10
3の間及び第2のフレーム2の対の腕部203,203
の間にそれぞれ上部フレーム4の第1の桁401及び第
2の桁402を挿入し、フランジ板406を第1のフレ
ーム1の対の腕部103,103及び第2のフレーム2
の対の腕部203,203の上に載せる。この状態で、
第1の桁部401の両端及び第2の桁部402の両端を
それぞれ第1のフレーム1の対の腕部103,103及
び第2のフレーム2の対の腕部203,203に溶接す
る。これにより、タンクの骨組み5を構成する。
した後、第1ないし第4の波板溶接工程を順次行なう。
1と上部枠体4の第1の桁部401とにより形成された
矩形状の窓部11を塞ぐように第1の波板6を配置し、
該第1の波板6を第1のフレーム1と上部枠体4の第1
の桁部401とに溶接する。第2の波板溶接工程では、
第2のフレーム2と上部枠体4の第2の桁部402とに
より形成された矩形状の窓部12を塞ぐように第2の波
板7を配置して、該第2の波板7を第2のフレーム2と
上部枠体4の第2の桁部402とに溶接する。
ドビーム403と該第1のサイドビーム403の下方に
位置する底板3の一端との間に形成された開口部13を
塞ぐように、第1のサイドビーム403と底板3の一端
との間に跨がった状態で図9のように第3の波板8を配
置し、第3の波板8を第1及び第2のフレーム1及び2
と、第1のサイドビーム403と底板301の一端とに
溶接する。
サイドビーム404と該第2のサイドビームの下方に位
置する底板3の他端との間に形成された開口部を塞ぐよ
うに第4のサイドビーム404と底板3の他端との間に
跨がった状態で第4の波板9を配置し、該第4の波板9
を第1及び第2のフレーム1及び2と第2のサイドビー
ム404と底板3の他端とに溶接する。
するため、第3及び第4の波板8及び9の波付け加工部
の山部mの高さ方向に測ったそれぞれの波板の平板部8
02及び902の高さ寸法を、それぞれの波付け加工部
の山部mの高さ寸法よりも大きく設定するのが好まし
い。
平板部802及び902の高さ寸法を、それぞれの波付
け加工部の山部の高さ寸法よりも大きくしておくと、平
板部802及び902を第1のフレーム及び第2のフレ
ームに溶接する際に、溶接トーチを狭い隙間に挿入する
必要がないので、第3及び第4の波板8及び9の平板部
の溶接を容易にすることができる。
おり、これらの図において、図1及び図2の各部と同等
の部分にはそれぞれ同一の符号を付してある。この実施
例では、図4ないし図6に示したように、第1及び第2
のフレーム1及び2と、底板3と、上部フレーム4とに
より、タンクの骨組み5が構成され、底板3の下面に
は、タンクを支えるベース板20が溶接されている。
101の長手方向の中央寄りの位置に位置させた状態
で、2つの補強板21,21が設けられている。これら
の補強板21,21は、梁101と第1の桁401との
間を上下方向に平行に伸びるように配置されて、それぞ
れの下端及び上端が梁101及び第2の桁401に溶接
されている。同様に、第2のフレーム2の梁201と上
部フレーム4の第2の桁402との間に2つの補強板2
2,22が設けられて、該補強板が梁201及び第2の
桁402に溶接されている。これら補強板21及び22
の溶接は、波板6,7を溶接した後に行なわれる。
する際に底板3が変形するのを防ぐため、底板3の下面
の四隅に、ジャッキのラムを当てるための座板24が溶
接されている。底板3の下面にはまた、タンク内の油を
抜き取るためのドレインパイプ25が溶接され、該ドレ
インパイプ25の一端は、底板3に設けられた孔を通し
てタンク内に連通させられている。
ないし図9に示したように、第1ないし第4の波板6な
いし9が溶接されて、電気機器用タンクが構成されてい
る。またこの例では、第1ないし第4の波板6ないし9
のそれぞれの山部m,m,…の並設方向に伸びる連結棒
26が、各波板の上端及び下端にそれぞれ配置され、各
連結棒が波付け加工部の山部の頂部に溶接されて、各波
板が補強されている。
4のフランジ板406の両端が第1のフレーム及び第2
のフレームの支柱に接する位置まで伸びているが、上部
枠4のフランジ板406の両端は必ずしも第1のフレー
ム及び第2のフレームの支柱に接する位置まで伸びてい
る必要はなく、図4ないし図9に示した例のように、上
部枠4のフランジ板406の両端を第1及び第2のフレ
ームの支柱102,202の手前の位置で終端させるよ
うにしてもよい。
の支柱と腕部とを一体に有する第1のフレーム及び第2
のフレームと、底板と、上部フレームとによりタンクの
骨組みを構成して、予め組み立てられた第1のフレーム
及び第2のフレームを底板に溶接した後、第1のフレー
ム及び第2のフレームの腕部の上に上部フレームを載せ
て、該上部フレームを第1のフレーム及び第2のフレー
ムに溶接することにより骨組みを構成するようにしたた
め、骨組みの四隅にそれぞれ配置される支柱を3次元的
に位置決めしながら個別に底板に溶接する場合に比べ
て、組み立て作業を簡単にすることができ、タンクの組
立てを容易にすることができる利点がある。
説明するための分解斜視図である。
明するための分解斜視図である。
り付け構造を説明するための説明図である。
図である。
けた状態を示した正面図である。
3…腕部、2…第2のフレーム、201…梁、202…
支柱、203…腕部、3…底板、4…上部フレーム、4
01…第1の桁、402…第2の桁、403…第1のサ
イドビーム、404…第2のサイドビーム、405…枠
体、406…フランジ板、5…骨組み、6…第1の波
板、7…第2の波板、8…第3の波板、9…第4の波
板。
Claims (3)
- 【請求項1】 一方向に直線的に伸びる梁と、該梁の両
端に後端部が接合されて該梁の長手方向に対して直角な
方向に伸びる対の支柱と該対の支柱の先端寄りの相対す
る位置にそれぞれ設けられた対の腕部とが一体化された
構造を有して、前記梁を下方に向け、前記対の支柱を垂
直方向に向けた状態で配置された第1のフレームと、 前記第1のフレームと同様に梁と対の支柱と対の腕部と
が一体化された構造を有して、梁を下方に向け、対の支
柱を垂直方向に向けた状態で配置された第2のフレーム
と、 矩形状の輪郭形状を有して、前記第1のフレーム及び第
2のフレームにそれぞれ設けられた梁の間に挟まれた状
態で前記第1のフレーム及び第2のフレームに溶接され
た底板と、 前記第1のフレームの対の腕部の間に挿入されて該第1
のフレームの対の腕部間を直線的に伸びる第1の桁部と
前記第2のフレームの対の腕部の間に挿入されて該第2
のフレームの対の腕部間を直線的に伸びる第2の桁部と
該第1の桁部及び第2の桁部の一端の間を連絡するよう
に設けられて両桁部に両端が溶接された第1のサイドビ
ームと前記第1の桁部及び第2の桁部の他端の間を連絡
するように設けられて両桁部に両端が溶接された第2の
サイドビームとからなる矩形状の枠体と、外縁部が前記
枠体の外縁部より外側に張り出すように設けられて前記
枠体に溶接されたフランジ板とを備えて、前記フランジ
板が前記第1のフレームの対の腕部及び第2のフレーム
の対の腕部の上に載せられた状態で、前記第1の桁部の
両端及び第2の桁部の両端がそれぞれ前記第1のフレー
ムの対の腕部及び第2のフレームの対の腕部に溶接され
た上部フレームと、 前記第1のフレームと前記上部枠体の第1の桁部とによ
り形成された矩形状の窓部を塞ぐように配置されて前記
第1のフレームと前記上部枠体の第1の桁部とに溶接さ
れた第1の波板と、 前記第2のフレームと前記上部枠体の第2の桁部とによ
り形成された矩形状の窓部を塞ぐように配置されて前記
第2のフレームと前記上部枠体の第2の桁部とに溶接さ
れた第2の波板と、 前記第1のサイドビームと該第1のサイドビームの下方
に位置する前記底板の一端との間に形成された開口部を
塞ぐように前記第1のサイドビームと前記底板の一端と
の間に跨がった状態で前記第1及び第2のフレームの端
部間に配置されて前記第1及び第2のフレームと前記第
1のサイドビームと前記底板の一端とに溶接された第3
の波板と、 前記第2のサイドビームと該第2のサイドビームの下方
に位置する前記底板の他端との間に形成された開口部を
塞ぐように前記第2のサイドビームと前記底板の他端と
の間に跨がった状態で前記第1及び第2のフレームの端
部間に配置されて、前記第1及び第2のフレームと前記
第2のサイドビームと前記底板の他端とに溶接された第
4の波板と、 前記上部フレームのフランジ板に取り付けられた蓋板と
を具備し、 前記第1のフレームの対の支柱及び第2のフレームの対
の支柱は、それぞれの先端部が前記蓋板よりも上方に突
出して延びるように設けられ、 前記各対の支柱の先端部が吊り耳部となっている電気機
器用タンク。 - 【請求項2】 前記第1ないし第4の波板は、山部と谷
部とが交互に並ぶように波付け加工された鋼板からな
り、 前記第3の波板及び第4の波板は、それぞれの波付け加
工部の両端にそれぞれ連続する平板部を有していて、そ
れぞれの両端の平板部が波付け加工部の山部と同じ側に
直角に折り曲げられた形状を有し、 前記第3の波板の両端の平板部及び第4の波板の両端の
平板部はそれぞれ前記底板の一端側及び他端側で前記第
1及び第2のフレームの端部に溶接され、 前記第3及び第4の波板の波付け加工部の山部の高さ方
向に測ったそれぞれの波板の平板部の高さ寸法が、それ
ぞれの波付け加工部の山部の高さ寸法よりも大きく設定
されていることを特徴とする請求項1に記載の電気機器
用タンク。 - 【請求項3】 一方向に沿って直線的に伸びる梁と、該
梁の両端に後端部が接合されて該梁の長手方向に対して
直角な方向に伸びる対の支柱と該対の支柱の先端寄りの
相対する位置にそれぞれ設けられた対の腕部とが一体化
された構造を有する第1のフレームと、 前記第1のフレームと同様に梁と対の支柱と対の腕部と
が一体化された構造を有する第2のフレームと、 矩形状の輪郭形状を有する底板と、 前記第1のフレームの対の腕部の間に配置される第1の
桁部と前記第2のフレームの対の腕部の間に配置される
第2の桁部と該第1の桁部及び第2の桁部の一端の間を
連絡するように設けられて両桁部に両端が溶接された第
1のサイドビームと前記第1の桁部及び第2の桁部の他
端の間を連絡するように設けられて両桁部に両端が溶接
された第2のサイドビームとからなる矩形状の枠体と、
外縁部が前記枠体の外縁部より外側に張り出すように設
けられて前記枠体に溶接されたフランジ板とを備えた上
部フレームと、 前記第1のフレームと前記上部枠体の第1の桁部とによ
り形成された矩形状の窓部を塞ぐように形成された第1
の波板と、 前記第2のフレームと前記上部枠体の第2の桁部とによ
り形成された矩形状の窓部を塞ぐように形成された第2
の波板と、 前記第1のサイドビームと該第1のサイドビームの下方
に位置する前記底板の一端との間に形成された開口部を
塞ぐように形成された第3の波板と、 前記第2のサイドビームと該第2のサイドビームの下方
に位置する前記底板の他端との間に形成された開口部を
塞ぐように形成された第4の波板とを用意しておき、 前記第1及び第2のフレームをそれぞれの梁を下にして
起立させて、両フレームの梁の間に前記底板を配置した
状態で、該第1及び第2のフレームの梁に前記底板を溶
接する底板溶接工程と、 前記底板に溶接された前記第1のフレームの対の腕部の
間及び第2のフレームの対の腕部の間にそれぞれ前記第
1の桁及び第2の桁を挿入し、前記フランジ板を前記第
1のフレームの対の腕部及び第2のフレームの対の腕部
の上に載せた状態で、前記第1の桁部の両端及び第2の
桁部の両端をそれぞれ前記第1のフレームの対の腕部及
び第2のフレームの対の腕部に溶接する上部フレーム溶
接工程と、 前記第1のフレームと前記上部枠体の第1の桁部とによ
り形成された矩形状の窓部を塞ぐように前記第1の波板
を配置して、該第1の波板を前記第1のフレームと前記
上部枠体の第1の桁部とに溶接する第1の波板溶接工程
と、 前記第2のフレームと前記上部枠体の第2の桁部とによ
り形成された矩形状の窓部を塞ぐように前記第2の波板
を配置して、該第2の波板を前記第2のフレームと前記
上部枠体の第2の桁部とに溶接する第2の波板溶接工程
と、 前記第1のサイドビームと該第1のサイドビームの下方
に位置する前記底板の一端との間に形成された開口部を
塞ぐように前記第1のサイドビームと前記底板の一端と
の間に跨がった状態で前記第3の波板を配置して、該第
3の波板を前記第1及び第2のフレームと前記第1のサ
イドビームと前記底板の一端とに溶接する第3の波板溶
接工程と、 前記第2のサイドビームと該第2のサイドビームの下方
に位置する前記底板の他端との間に形成された開口部を
塞ぐように前記第2のサイドビームと前記底板の他端と
の間に跨がった状態で前記第4の波板を配置して、該第
4の波板を前記第1及び第2のフレームと前記第2のサ
イドビームと前記底板の他端とに溶接する第4の波板溶
接工程と、 を行うことを特徴とする電気機器用タンクの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37371699A JP4313915B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 電気機器用タンク及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37371699A JP4313915B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 電気機器用タンク及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001189217A true JP2001189217A (ja) | 2001-07-10 |
JP4313915B2 JP4313915B2 (ja) | 2009-08-12 |
Family
ID=18502641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37371699A Expired - Fee Related JP4313915B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 電気機器用タンク及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4313915B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106584118A (zh) * | 2017-02-13 | 2017-04-26 | 盐城工学院 | 变压器的机箱加工系统和变压器的自动加工系统 |
CN106736188A (zh) * | 2017-02-13 | 2017-05-31 | 盐城工学院 | 一种变压器机箱加工系统及变压器生产系统 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5241686B2 (ja) * | 2009-10-30 | 2013-07-17 | 株式会社日立産機システム | 油入変圧器用タンク |
-
1999
- 1999-12-28 JP JP37371699A patent/JP4313915B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN106584118A (zh) * | 2017-02-13 | 2017-04-26 | 盐城工学院 | 变压器的机箱加工系统和变压器的自动加工系统 |
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---|---|
JP4313915B2 (ja) | 2009-08-12 |
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