JP2001187044A - 画像収集装置 - Google Patents

画像収集装置

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JP2001187044A JP2000352663A JP2000352663A JP2001187044A JP 2001187044 A JP2001187044 A JP 2001187044A JP 2000352663 A JP2000352663 A JP 2000352663A JP 2000352663 A JP2000352663 A JP 2000352663A JP 2001187044 A JP2001187044 A JP 2001187044A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的はオペレータが介在することなく
読影の参照にすべき過去の画像や典型的な症例画像を準
備し、読影に備えることができる参照画像準備支援装置
を提供することである。 【解決手段】本発明による参照画像準備支援装置は、複
数枚の医用画像を保管するデータベース3と、検査すべ
き検査医用画像を入力する画像収集装置2aと、検査医
用画像および複数枚の医用画像の各画像について異常の
種類を検出し、検査医用画像と同じ異常の種類の医用画
像を選択し、選択された医用画像を検査医用画像と共に
表示するワークステーション4Aとを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ある患者の画像を
読影するに際して、読影の参照にすべき同じ患者の過去
の画像や典型的な症例画像を準備する参照画像準備支援
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像診断は、次のような手順で
行われる。 (1)画像診断を依頼する検査依頼科(例えば内科)か
ら、放射線科に画像収集依頼が発信される。この依頼は
検査依頼書の発行によってなされる。この検査依頼書に
は、患者のID番号、患者氏名、生年月日、性別、検査
依頼科名、検査依頼医師氏名、検査のモダリティ(X線
撮影装置、X線コンピュータトモグラフィ装置、磁気共
鳴イメージング装置など)、検査部位、検査方法、検査
目的、臨床情報の各項目が含まれている。
【0003】(2)検査依頼書が適当な放射線科の検査
技師に搬送され、その検査技師が、検査依頼書の内容に
従って画像収集を行う。
【0004】(3)読影医師が、当該画像を読影し、そ
の読影結果にしたがって読影レポートを作成する。この
とき当該患者の過去の画像や過去の読影レポートが参照
されることが多い。この読影レポートには、読影医師の
所見、結論等の各情報が含まれる。
【0005】(4)この読影レポートが担当医師に送ら
れ、担当医師の治療方針の決定に活用される。
【0006】ところで、近年、画像のディジタル化に伴
い医用画像保管通信システム(以下「PACS」と略称
する:Picture Archiving Commu
nication System)が普及体制に入って
いる。
【0007】このPACSは、従来のフィルム管理体制
による検索時間やフィルム管理の繁雑さ更に保管スペー
スの不足の問題を解決するシステムであり、病院内で発
生するX線投影画像、コンピュータ断層画像、磁気共鳴
画像等の多種多様の画像の保管、検索、通信、表示の機
能を備えたシステムである。
【0008】このPACSについては、特開昭62−1
21576号公報、特開昭63−10269号公報、特
開昭64−13837号公報、特開昭64−17154
号公報、特開平02−103668号公報、特開平02
−119840号公報等の多くの文献に開示されてい
る。
【0009】その中の一つに、画像を入力する機能(I
A)に、画像を解析して特徴量を抽出する機能(WS−
ANA)や画像とオーバーレイを表示する機能(WS−
OUT)を付加したものがある。
【0010】この画像を解析して異常の有無やその進行
程度などを認識する機能は、コンピュータ支援診断(C
AD:Computer-Aided Diagnosis) と呼ばれ、デジタル
画像をコンピュータにより画像処理を行うことが容易で
あるという特性を利用して、画像をコンピュータにより
解析して主に異常の有無や、その程度などを自動診断す
る機能である。
【0011】このコンピュータ支援診断に関しては、特
開平02−185240号公報、特開平02−1524
43号公報、特開平01−125675号公報等の他、
以下に掲げるように多くの文献で述べられている。
【0012】(1)Katsuragawa,S.et
al:Image featureanalysis
and computer−aided diagnos
−isin digital radiography:
Classific−ation of normal
and abnormal lungswith int
erstitial disease in chest
images.Medical Physics 16,38-
44(1989)。
【0013】(2)Giger,M.L. et al:
Image featureanalysis and
computer−aided diagnos−is
indigital radiography:3.A
utomat−ed detection of nod
ules in peripheral lung fie
lds.Medical Physics 15.158-166(1
988)。
【0014】(3)Chan,H.P. et al:I
mage feature an−alysis and
computer−aided diagnosisi
n digital radiography:1.Au
tomateddetection of microc
alcifications inmammograp
hy.Medical Physics 14.538-548(198
7)。(4)土井邦雄ら:「デジタルラジオグラフィにお
けるコンピュータ支援診断の可能性」日本放射線技術学
会雑誌、p653−663、1989年。
【0015】ところで、読影作業は次のような手順で行
われる。読影開始の指示に呼応して、ある患者の未読影
画像がデータベースからワークステーションに送られ
る。このとき、ワークステーションでは、同じ患者の検
査歴を用いて当該患者の過去の画像の画像番号がリスト
アップされ、これらの画像番号が検索情報としてデータ
ベースに送られる。データベースではこの検索情報に基
づいて検索し、複数枚の画像をワークステーションに送
る。ワークステーションはこれらの画像を画像メモリに
保持する。ただし、一般に画像メモリの容量は小さく、
通常5枚程度の画像しか保持できないので、データベー
スからはとりあえず5枚の画像が送られ、残りの画像は
データベース側で待機される。
【0016】読影開始にあたっては、未読影画像がワー
クステーションに表示されると共に、上記過去の画像の
画像番号のリストが、ワークステーションに表示され
る。読影医師によりこのリストの中から参照すべき所望
の画像番号が指定されると、これに呼応してこの画像番
号の画像がワークステーションに表示される。
【0017】読影医師は、過去の画像を参照しながら未
読影画像を読影する。このような手順を繰り返して読影
作業が進行される。また、読影の参照にされる画像とし
て、上述のような過去の画像の他に症例の典型的な画像
(以下「典型症例画像」という)がある。この典型症例
画像を呼び出すために、任意の検査モダリティ、検査部
位、疾患名、疾患部位などの検索情報がワークステーシ
ョンから読影医師によって入力され、検索要求情報とし
てデータベースに送られる。データベース側では、この
検索要求情報に合致する典型症例画像が検索され、ワー
クステーションに送られる。この典型症例画像はワーク
ステーションに表示され、過去の画像と共に読影の参考
にされる。
【0018】このような読影作業では、次のような問題
が生じる。第1に、読影医師が指定した過去の画像が、
ワークステーションに送られず、データベースで待機し
ている場合には、当該画像がデータベースから到着して
表示されるまで、十分長い待ち時間を要求される。
【0019】第2に、参照すべき過去の画像をリストの
中から選択し、これを指定するのは読影医師に委ねられ
ているので、選択や指定の手間を要求される。第3に、
典型症例画像を呼び出すために、検査モダリティ、検査
部位、疾患名、疾患部位などの検索情報を入力する手間
を要求される。
【0020】第4に、未読影画像を観察しても、疾患名
を特定できない場合があり、この場合、典型症例画像を
呼び出すことができなかった。また、画像を収集する検
査作業にも次のような問題がある。
【0021】すなわち、ある検査により収集された画像
を読影した結果、コントラストや撮影位置等の問題によ
りその画像が読影に適さない場合がある。この場合に
は、当然、追加検査の要求が発行される。追加検査の必
要性は、読影時に判断される。読影は、読影医師の処理
能力の限界を理由に、検査終了から数日経過して行われ
ることが多い。したがって、被検体は追加検査のために
前の検査日から数日経過して再度来院し、当該追加検査
を受ける必要があり、負担である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に対処すべくなされたもので、その目的は、オペレー
タが介在することなく読影の参照にすべき過去の画像や
典型的な症例画像を準備し、読影に備えることができる
参照画像準備支援装置を提供することである。
【0023】また本発明の他の目的は、検査が完了した
直後に当該検査で得た画像についてCAD処理を実行
し、その結果に基づいて追加検査の必要性を指示するこ
とにより検査効率の向上を図ることのできる画像収集装
置を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明による画像収集装
置は、画像を収集する手段と、前記画像について異常の
種類及び異常の程度を検出する手段と、前記異常の種類
が特定の種類であって前記異常の程度が所定の範囲に存
在するときに追加検査が必要であることを出力する手段
とを具備する。
【0025】(作用)本発明による画像収集装置によれ
ば、収集した画像について異常検出手段により異常を検
出し、その検出の結果、異常の種類が特定の種類であっ
て異常の程度が所定の範囲に存在するときに追加検査が
必要であることを出力し、追加検査の即時実行を促すの
で、当該画像の読影作業を待つまでもなく画像収集直後
に追加検査を実行でき、したがって検査効率が向上す
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る一実施例を説明する。図1は医用画像保管通信システ
ム(PACS:Picture Archiving C
ommunication System)の概略構成
を示す図である。
【0027】ネットワーク(NW)5は各装置間の画像
通信のための伝送路であり、高速化を図るため伝送媒体
として光ファイバーが用いられる。ここではリング型の
ローカルエリアネットワークを採用しているが、スター
型等、他の型であってもよいのは勿論である。
【0028】このネットワーク5には、システムマネー
ジャ(SM)1、複数種類の画像収集装置(IA)2
a,2b、データベース(DB)3と、ワークステーシ
ョン(WS)4A,4Bとが接続され、それぞれ通信プ
ロトコルにより相互連携が可能になっている。
【0029】また、このネットワーク5には、ゲートウ
ェイ6を介して検査オーダーシステム7が接続されてい
る。この検査オーダーシステム7は、キーボード等の入
力手段を備えている。画像の収集を依頼するための検査
依頼情報が、検査オーダーシステム7から入力される。
この検査依頼情報の一例を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】画像収集装置2a,2bは、X線撮影装
置、超音波診断装置、X線コンピュータトモグラフィ装
置、磁気共鳴イメージング装置等の画像収集装置であ
る。この画像収集装置2a,2bは、発生した画像に、
その発生順に画像番号を付して、またその画像に関する
固有情報としての付随情報を付属して、システムマネー
ジャ1の指示にしたがってデータベース3に発送する。
この付随情報の一例を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】システムマネージャ1は、図2に示すよう
に構成される。システムマネージャ1内の各種制御情報
とデータの伝送路である制御バス(SM−CBUS)1
iは、ネットワーク・インタフェース(SM−NWI
F)1hを介してネットワーク5に接続される。制御バ
ス1iには、制御装置(SM−CTRL)1a、システ
ムディスク(SM−SD)1b、検査ID番号発行装置
(SM−EIDI)1c、検査依頼情報記憶装置(SM
−EOIM)1d、検査歴記憶装置(SM−EHM)1
e、読影レポート記憶装置(SM−IDRM)1f、情
報検索装置(SM−SRCH)1gが接続される。
【0034】制御装置1aは、CPU及びシステムメモ
リを含み、システムマネージャ1全体の動作を統括す
る。システムディスク1bは、例えば磁気ディスクであ
り、システムマネージャ1の各部を関連させて動作する
ためのプログラムを保管しており、電源投入時にこのプ
ログラムを制御装置1aに供給する。検査ID番号発行
装置1cは、検査オーダーシステム7からの検査依頼情
報の到着順に検査ID番号を発行する。検査依頼情報記
憶装置1dは、検査依頼情報を検査ID番号と共に記憶
する。検査歴記憶装置1eは、現在までにワークステー
ション4A,4Bで作成されたすべての検査歴を記憶す
る。読影レポート記憶装置1fは、現在までにワークス
テーション4A,4Bで作成されたすべての読影レポー
トを記憶する。この読影レポートの一例を表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】情報検索装置1gは、ワークステーション
4A,4Bからの検索要求に応答して検査依頼情報記憶
装置1dや検査歴記憶装置1eや読影レポート記憶装置
1fに記憶されている各種情報を検索する。
【0037】データベース3は、図3に示すように構成
される。データベース3内の各種制御情報の伝送路であ
る制御バス(DB−CBUS)3i及びデータの伝送路
である画像バス(DB−IBUS)3jは、ネットワー
ク・インタフェース(DB−NWIF)3hを介してネ
ットワーク5に接続される。制御バス3i及び画像バス
3jには、制御装置(DB−CTRL)3a、システム
ディスク(DB−SD)3b、検査ディレクトリ記憶装
置(DB−DIR)3c、情報検索装置(DB−SRC
H)3d、画像記憶用光ディスク装置(DB−IOD)
3e、画像記憶用磁気ディスク装置(DB−IHD)3
f、ブロックメモリ(DB−BLKM)3g、入力装置
(DB−INPUT)3k、画像入力装置(DB−II
NPUT)3mが接続される。
【0038】制御装置3aは、CPU及びシステムメモ
リを含み、データベース3全体の動作を統括する。シス
テムディスク3bは、例えば磁気ディスクであり、シス
テムマネージャ1の各部を関連させて動作するためのプ
ログラムを保管しており、電源投入時にこのプログラム
を制御装置3aに供給する。検査ディレクトリ記憶装置
3cは、画像記憶用光ディスク装置3eに記憶されてい
る画像の管理情報としての検査ディレクトリを記憶す
る。この検査ディレクトリの一例を表4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】情報検索装置3dは、ワークステーション
4A,4Bからの検索情報に応答して検査ディレクトリ
を検索する。画像記憶用光ディスク装置3eは、大容量
の光ディスクを記憶媒体として、画像収集装置2a,2
bで収集された画像(付随情報を含む)、各種症例の典
型的な典型症例画像、オーバレイデータを記憶する。画
像記憶用磁気ディスク装置3fは、磁気ディスクを記憶
媒体として、画像記憶用光ディスク装置3eへの入出力
情報を一時的に記憶する。ブロックメモリ3gは、半導
体メモリを記憶媒体として、画像や付属情報を一時的に
記憶する。入力装置3kは、例えばキーボード、タッチ
スクリーンであり、各種コマンドや付随情報を入力する
ための入力手段である。画像入力装置3mは、例えばフ
ィルムを読み込むためのディジタイザであり、主に典型
症例画像を読み込む。
【0041】ワークステーション4Aは、図4に示すよ
うに構成される。なお、ワークステーション4Bはワー
クステーション4Aと同じ構成を有するので、説明を省
略する。
【0042】ワークステーション4A内の各種制御情報
の伝送路である制御バス(WS−CBUS)4k及びデ
ータの伝送路である画像バス(WS−IBUS)4l
は、ネットワーク・インタフェース(WS−NWIF)
4jを介してネットワーク5に接続される。制御バス4
k及び画像バス4lには、制御装置(WS−CTRL)
4a、システムディスク(WS−SD)4b、入力装置
(WS−INPUT)4c、文字表示装置(WS−CD
ISP)4d、CAD処理装置(WS−CADP)4
e、画像等記憶装置(WS−IM)4f、画像用フレー
ムメモリ(WS−IFM)4g、画像表示マネージャ
(WS−IDM)4h、情報検索装置(WS−SRC
H)4m、参照優先順位情報作成装置(WS−MKP)
4n、検査歴作成装置(WS−MKH)4pが接続され
る。また、画像表示マネージャには、複数台、ここでは
4台の画像表示装置(WS−IDISP)4iが接続さ
れる。
【0043】制御装置4aは、CPUやシステムメモリ
などを含み、ワークステーション全体の動作を統括制御
する。システムディスク4bは、磁気ディスクを記憶媒
体として、ワークステーション4Aの各部の関連動作に
関するプログラム、異常検出手段選択情報、各種参照順
序規則を保管する。参照順序規則とは、過去の画像や典
型症例画像の参照すべき優先順序を決定するための規則
である。このプログラムは電源投入時に制御装置4aに
送られる。以下の表5に異常検出手段選択情報、表6〜
表11に各種参照順序規則の一例を示す。
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】
【表7】
【0047】
【表8】
【0048】
【表9】
【0049】
【表10】
【0050】
【表11】
【0051】入力装置3cは、例えばキーボード、タッ
チスクリーンであり、各種コマンドや読影レポートを入
力するための入力手段である。文字表示装置4dは、例
えばCRT(陰極線管)ディスプレイ又は液晶パネルデ
ィスプレイであり、検査依頼情報、検査歴、読影レポー
トなど、主として文字情報を表示する。
【0052】CAD処理装置4eは、コンピュータ支援
診断機能(CAD:Computer-AidedDiagnosis) を備
え、未読影画像の各種異常を検出し、異常データ表を作
成する。この異常データ表の一例を以下の表12に示
す。
【0053】
【表12】
【0054】このCAD処理装置4eには、複数種類の
異常検出手段が含まれる。異常検出手段には、(a) 胸部
単純X線画像の正面像において、肺の間質性疾患の陰影
を検出する手段、(b) 胸部単純X線画像の正面像におい
て、肺の小結節の陰影を検出する手段、(c) 乳房X線画
像において、乳房の微小石灰化の陰影を検出する手段が
ある。また、このCAD処理装置4eには、解剖学的区
分認識手段が含まれる。この解剖学的区分認識手段は、
異常検出手段で検出された異常を、当該検査対象臓器の
解剖学的区分のいずれに属するかを認識する。解剖学的
区分とは、例えば肺部であれば、左右2つの肺がそれぞ
れ上下に3等分された各領域をいい、各領域をそれぞれ
「左上肺野」、「左中肺野」、「左下肺野」、「右上肺
野」、「右中肺野」、「右下肺野」と称する。
【0055】この特定手段には、種々のものがあるが、
ここでは特開平1−125675号公報に開示されてい
る手法を採用する。なお、肺の解剖学的区分は、正しく
は、肋骨の先端との位置関係に基づいて区分されるべき
ものであるが、肋骨先端をコンピュータで認識すること
は困難であるので、上記手法では、一般に、鎖骨下縁が
上肺野の中心位置に存在し、また横隔膜上縁が肺野の下
縁に一致することを利用して、画像から比較的認識しや
すい鎖骨の下縁と横隔膜の上縁の位置関係に基づいて、
画像上での各区分の範囲を認識する。上記異常の中心位
置を、この各領域を特定する画像上の座標に照合すれ
ば、異常の位置に相当する解剖学的区分を特定できる。
【0056】このCAD処理装置4eは、異常検出手段
の判定結果や、異常の存在する領域を異常データ表に纏
めて出力する。画像等記憶装置4fは、磁気ディスクを
記憶媒体として、ワークステーション起動中に取り扱う
検査依頼情報、検査歴、読影レポート、未読影画像、典
型症例画像、付随情報、オーバーレイ表示情報、異常デ
ータ表、参照優先順位情報を一時的に記憶する。参照優
先順位情報とは、画像参照準備規則に基づいて参照優先
順位情報作成装置4nで決定された過去の画像や典型症
例画像の参照すべき優先順序情報である。画像用フレー
ムメモリ4gは、半導体メモリを記憶媒体として、画像
を一時的に記憶する。
【0057】画像表示マネージャ4hは、図5に示すよ
うに構成される。画像バス4lには画像メモリ42を介
してオーバーレイ部44が接続される。制御バス4kに
は制御部40、オーバーレイデータ作成部41、オーバ
ーレイメモリ43を順に介して、やはりオーバーレイ部
44が接続される。また、オーバーレイ部44は、表示
用メモリ45、D/Aコンバータ46を順に介して画像
表示装置4iに接続される。
【0058】未読影画像、過去の画像、典型症例画像
が、画像バス4lから入力され、画像メモリ42を介し
てオーバーレイ部44に送られる。また、当該未読影画
像に関するオーバーレイ表示情報が、制御バス4lから
入力され、制御部40を介してオーバーレイデータ作成
部41に送られ、オーバーレイデータ(異常を示す画
像)に作成される。このオーバーレイデータは、オーバ
ーレイメモリ43aを介してオーバーレイ部44に送ら
れる。オーバーレイ部44では、未読影画像とオーバー
レイデータとが合成され、合成画像が作成され、いずれ
かの表示用メモリ45、D/Aコンバータ46を介して
画像表示装置4iに表示される。また、過去の画像や典
型症例画像はそれぞれ、オーバーレイ部44を介して、
別々の表示用メモリ45に送られ、D/Aコンバータ4
6を介して画像表示装置4iに表示される。
【0059】図4に戻って、情報検索装置4mは、画像
等記憶装置4fに記憶されている各種情報を入力装置4
bから入力した検索情報に基づいて検索する。検査歴作
成装置4pは、ワークステーション4Aに送られてきた
未読影画像に関する検査情報を、当該未読影画像の検査
情報を含まない古い検査歴に追加して、この検査歴を更
新する。なお、検査情報は、検査依頼情報と付随情報と
から必要な情報を選出される。検査歴の一例を表13に
示す。
【0060】
【表13】
【0061】参照優先順位情報作成装置4nは、各種画
像参照規則に基づいて当該未読影画像を読影するにあた
り参照すべき過去の画像や典型症例画像の優先順序を決
定し、その決定内容にしたがって参照優先順位情報を作
成する。参照規則は、当該未読影画像と同一患者の過去
の検査の中で、CAD処理結果に異常が検出された場合
の画像参照規則、当該未読影画像と同一患者の過去の検
査の中で、CAD処理結果に異常が検出されない場合の
画像参照規則、典型症例画像に関する画像参照規則があ
る。
【0062】次にこのように構成された本実施例の動作
について説明する。インストール時に予め、複数種類の
典型症例画像がデータベース3の画像入力装置3mから
入力され、画像記憶用磁気ディスク3fを介して画像記
憶用光ディスク3eに格納される。また、複数種類の典
型症例画像の各付随情報がデータベース3の入力装置3
kから入力され、画像記憶用磁気ディスク3fを介して
画像記憶用光ディスク3eに格納される。この付随情報
の具体例を以下の表14に示す。
【0063】
【表14】
【0064】次に検査依頼から画像が発生しそれが画像
記憶用光ディスク3eに保管されまでの流れについて説
明する。まず、検査オーダシステム7を介して検査依頼
情報が入力され、検査依頼がなされる。この検査依頼情
報の具体例を以下の表15に示す。
【0065】
【表15】
【0066】検査依頼情報は、患者に関する個別情報
と、撮影に必要な検査部位や検査方法等を指示する検査
の情報と、患者の臨床情報と、すでに与えられている疾
患名からなる。なお、患者の臨床情報は、当該検査を依
頼するときに既に鑑別診断が確定しているときだけ入力
されるので、場合によっては情報が存在しない場合も生
じるものである。
【0067】この検査依頼情報は、ネットワーク5を介
してシステムマネージャ1に送られ、システムマネージ
ャ1から適当な画像収集装置2aに転送される。画像収
集装置2aには、検査依頼情報の指示にしたがって検査
技師により撮影が行われ、画像が発生する。この画像
は、付随情報が添付され、ネットワーク5を介してデー
タベース3に送られ、画像記憶用磁気ディスク3fを介
して画像記憶用光ディスク3eに格納される。この付随
情報の具体例を以下の16表に示す。
【0068】
【表16】
【0069】また、システムマネージャ1の指示のもと
で、この画像と付随情報は検査依頼情報と共にネットワ
ーク5を介してワークステーション4Aに送られ、画像
等記憶装置4fに記憶される。検査歴作成装置4qは、
画像等記憶装置4fに記憶されている当該患者の検査歴
に、当該検査の付随情報と検査依頼情報とから抽出した
情報を加えて、この検査歴を更新する。この更新された
検査歴の具体例を以下の表17に示す。
【0070】
【表17】
【0071】この更新された検査歴は、画像等記憶装置
4fに返送され、そこに記憶される。また、画像等記憶
装置4fからCAD処理装置4eに当該未読影画像が送
られ、CAD処理が実行される。CAD処理装置4eに
は、上述したように、(a) 胸部単純X線画像の正面像に
おいて、肺の間質性疾患の陰影を検出する手段、(b)胸
部単純X線画像の正面像において、肺の小結節の陰影を
検出する手段、(c) 乳房X線画像において、乳房の微小
石灰化の陰影を検出する手段の3種類の異常検出手段が
備えられている。CAD処理装置4eでは異常検出手段
選択情報を用いて、この画像に関して検出できる異常の
種類を特定し、この結果に応じて異常検出手段を選出す
る。ここでは、検査部位が胸部、検査方法が単純撮影、
撮影方向がP→Aであるので、肺間質性疾患を検出でき
る異常検出手段と肺小結節を検出できる異常検出手段と
が選出される。選出された異常検出手段により、異常検
出処理が原画像について実行され、異常の有無、異常の
種類(異常検出手段を選出した時点で決定される)、異
常の位置、異常の程度、解剖学的区分の異常が存在する
領域が判定される。この判定結果は、画像等記憶装置4
fに送られ、異常データ表に追加される。これにより異
常データ表は、更新される。この更新された異常データ
表の具体例を以下の表18に示す。
【0072】
【表18】
【0073】この異常データ表で新たに追加された情報
は、整理番号1と2の情報である。以上のような処理の
後、読影医師により読影開始の指示がワークステーショ
ン4の入力装置4cから入力される。これに応じて、最
も古い未読影画像が、最初の読影対象として決定され
る。この最初の読影対象は、上述で説明した検査ID番
号;108801の未読影画像であるとして説明する。
【0074】当該未読影画像が画像等記憶装置4fから
画像表示マネージャ4hに送られ、いずれかの画像表示
装置4iに表示される。このとき、参照優先順位情報作
成装置4nにより、参照優先順位情報が作成される。こ
の参照優先順位情報の作成処理を以下に説明する。
【0075】まず、画像等記憶装置4fから参照優先順
位情報作成装置4nに異常データ表と当該未読影画像と
同一患者に関する検査歴が送られる。そして、この検査
歴のすべての検査ID番号が抽出される。少なくとも1
つの検査ID番号が、異常データ表に存在するか否かが
判定される。検査ID番号が異常データ表に存在するこ
とは、当該検査ID番号の検査でCAD処理により異常
が発見されたことを意味する。
【0076】この判定の結果、少なくとも1つの検査I
D番号が異常データ表に存在するときは、以下の処理1
〜処理4、処理6を順次実行し、存在しないときは処理
5と処理6を順次実行する。
【0077】処理1 処理1は、表6に示した画像参照規則を用いて優先順位
が決定される。このため、この画像参照規則が画像等記
憶装置4fから参照優先順位情報作成装置4nに送られ
る。また、異常データ表と検査歴も、画像等記憶装置4
fから参照優先順位情報作成装置4nに送られる。
【0078】そして、異常データ表と検査歴を用いて、
当該未読影画像の検査部位、モダリティ、異常種類、異
常位置が抽出される。同様に、過去の各検査について
の、検査部位モダリティ、異常種類、異常位置が抽出さ
れ、当該未読影画像の検査部位等との同一性が判定され
る。この判定の結果、当該未読影画像と、検査部位等が
同一の過去の検査が選出される。
【0079】この選出された過去の検査各々について、
検査歴を用いて、臨床情報が存在するか否かが判定され
る。臨床情報とは、薬物を投与したり、症状に変化が現
れたなどの特徴的な事項が各検査の段階で発生したとき
に担当医師がコメントとして検査情報に入力するもので
あり、この臨床情報が付与された検査は一般的に読影上
非常に重要なものが多い。
【0080】この判定の結果、臨床情報の存在するすべ
ての検査を、この処理1の優先順位付けの対象とする。
このすべての検査は、臨床情報の内容と検査の日付とに
基づいて優先順位が決定される。まず、表に示した画像
参照規則の(a)に示したように、「症状に変化が現れ
た」という内容の臨床情報を有する検査が、第1の優先
順位を獲得する。そして、表に示した画像参照規則の
(b)に示したように、この内容を有さない臨床情報を
有する検査は、その検査日付の新しいものから第1優先
順位に続く上位の優先順位を獲得する。こうして得られ
た優先順位情報は、参照優先順位情報に書き込まれる。
【0081】ここで具体例を掲げて説明すると、少なく
とも表17の検査歴の中には、臨床情報を有する検査は
存在しないので、当該処理1では、優先順位を獲得する
検査は存在しない。
【0082】処理2 処理2は、表7に示した画像参照規則を用いて優先順位
が決定される。このため、この画像参照規則が画像等記
憶装置4fから参照優先順位情報作成装置4nに送られ
る。また、異常データ表と検査歴も、画像等記憶装置4
fから参照優先順位情報作成装置4nに送られる。処理
2は、処理1のように臨床情報の有無は優先順位を決定
する上での要因とされなない。処理2は、当該未読影画
像の検査部位、モダリティ、異常種類、異常位置と、同
一のすべての過去の検査が優先順位の対象とされる。こ
の同一性を満たしたすべての検査は、その検査日付の前
後関係に基づいて優先順位を獲得する。つまり、表7に
示した画像参照規則の(a),(b)に示すように、最
も古い、つまり最も過去の検査が、当該処理2での第1
優先を獲得する。他の検査は、その古いものほど第1優
先に続く上位の優先順位を獲得する。こうして得られた
処理2の優先順位は、処理1の優先順位の下位に配置さ
れ、参照優先順位情報に書き込まれる。
【0083】具体的には、表17の検査歴の中の検査I
D;100902の検査が、表7に示した画像参照規則
の(a)に適合し、検査ID;103541の検査が、
表7に示した画像参照規則の(b)に適合する。したが
って、処理1には適合する検査がないので、当該処理2
で表7の画像参照規則(a)、(b)に適合する蒸気各
検査が、表19に示すように、参照優先順位情報の第1
の優先順位と第2の優先順位に書き込まれる。
【0084】
【表19】
【0085】処理3 処理3は、表8に示した画像参照規則を用いて優先順位
が決定される。このため、この画像参照規則が画像等記
憶装置4fから参照優先順位情報作成装置4nに送られ
る。また、異常データ表と検査歴も、画像等記憶装置4
fから参照優先順位情報作成装置4nに送られる。処理
3では、未読影画像と検査部位が同一の過去の検査が、
優先順位の対象とされる。この対象とされる検査の中で
の優先順位は、表に示した画像参照規則検査の(a)〜
(c)に示すように、検査日付およびモダリティの種類
に基づいて決定される。ここでは、X線断層撮影装置に
よる検査の中の最も新しい検査が処理3での第1優先を
獲得する。この検査に続いて、X線コンピュータ断層撮
影装置(CT)による検査の中の最も新しい検査と、磁
気共鳴イメージング装置(MR)による検査の中の最も
新しい検査が順に上位の優先順位を獲得する。こうして
得られた処理3の優先順位は、処理2の優先順位の下位
に配置され、参照優先順位情報に書き込まれる。
【0086】具体的には、当該患者の検査歴の中には表
8に示した画像参照規則に適合する検査は存在しないの
で、処理3では参照優先順位情報に書き込まれる検査は
ない。
【0087】処理4 処理4は、表9に示した画像参照規則を用いて優先順位
が決定される。このため、この画像参照規則が画像等記
憶装置4fから参照優先順位情報作成装置4nに送られ
る。また、異常データ表と検査歴も、画像等記憶装置4
fから参照優先順位情報作成装置4nに送られる。処理
4では、検査部位が同一の過去の検査が優先順位の対象
とされる。この対象とされる検査の中での優先順位は、
表9に示した画像参照規則の(a)〜(f)に示すよう
に、未読影画像の異常の種類と検査日付の前後関係に基
づいて決定される。また、未読影画像の異常の種類毎に
異なるモダリティが予め決定されている。したがって、
処理4は、異常データ表から未読影画像の異常の種類を
特定し、この異常の種類に対応するモダリティを用いた
検査の中の最も新しい検査が選出される。こうして得ら
れた処理4の優先順位は、処理3の優先順位の下位に配
置され、参照優先順位情報に書き込まれる。
【0088】具体的には、当該患者の検査歴の中には表
9に示した画像参照規則に適合する検査は存在しないの
で、処理3では参照優先順位情報に書き込まれる検査は
ない。
【0089】処理5 上述したように、処理5は、異常データ表には、当該患
者の検査歴のすべての検査ID番号が存在しない、換言
すると、当該患者の過去のいずれの検査においてもCA
D処理により異常が発見されなかったときに、上記処理
1〜処理4を実行せずに、直ちに実行される。処理5
は、表10に示した画像参照規則を用いて優先順位が決
定される。このため、この画像参照規則が画像等記憶装
置4fから参照優先順位情報作成装置4nに送られる。
また、当該患者の過去の検査依頼情報及び当該患者の検
査歴も、画像等記憶装置4fから参照優先順位情報作成
装置4nに送られる。処理5では、当該患者のすべての
検査が、優先順位の対象とされる。この対象とされる検
査の中での優先順位は、表10に示した画像参照規則検
査の(a)〜(h)に示すように、未読影画像と検査部
位が同一の過去の検査が、未読影画像と検査部位の異な
る過去の検査より優先される。また、未読影画像とモダ
リティが同一の過去の検査が、モダリティが異なる過去
の検査より優先される。さらに、検査日付の新しい検査
が、検査日付の古い検査より優先される。これらの規則
にしたがって、処理5における優先順位が決定される。
この3種の規準にしたがって得られた処理5の優先順位
は、処理1と同様に第1優先順位として参照優先順位情
報に書き込まれる。
【0090】具体的には、異常データ表には当該患者の
検査歴の少なくとも1つの検査ID番号が存在するの
で、実行されない。
【0091】処理6 処理6は、典型症例画像に関する優先順位を設定するた
めの処理であり、処理4又は処理5に続いて常時実行さ
れる。処理6は、表11に示した画像参照規則を用いて
優先順位が決定される。このため、この画像参照規則が
画像等記憶装置4fから参照優先順位情報作成装置4n
に送られる。また、異常データ表と当該未読影画像の検
査依頼情報も、画像等記憶装置4fから参照優先順位情
報作成装置4nに送られる。処理6では、まず、異常デ
ータ表の中に、当該未読影画像の検査IDが存在するか
否か、つまり当該未読影画像にはCAD処理により異常
が発見されたか否かが判定される。ここで、異常データ
表の中に当該未読影画像の検査IDが存在していない、
つまり当該未読影画像にはCAD処理により異常が発見
されなかったときには、その時点で本処理6は終了す
る。
【0092】一方、異常データ表の中に当該未読影画像
の検査IDが存在するときは、複数種の典型症例画像に
ついて表に示す典型症例画像参照規則にしたがって優先
順位が決定される。この決定処理は次のように行われ
る。まず、典型症例画像検索装置4qでは、典型症例画
像参照規則の(a)にしたがって、未読影画像のCAD
処理結果が癌であり、その癌の大きさが1cm以上である
場合に、未読影画像と検査部位及びモダリティが同一
で、しかも良性鑑別がなされた典型症例画像を処理6に
おける第1優先を設定する。この第1優先を設定された
複数の典型症例画像の具体例を、図6に示す。この第1
優先に続いて、典型症例画像参照規則の(b),(c)
にしたがって、未読影画像と異常の種類が同一の典型症
例画像を優先順位付与の対象とする。この未読影画像と
異常の種類が同一(間質性肺疾患)の典型症例画像の付
随情報の具体例を、表20に示す。
【0093】
【表20】
【0094】ここでは症例5と症例10の2種がある。
この中で未読影画像と異常の位置が同一の典型症例画像
(症例5)に処理6における第2優先を設定し、未読影
画像と異常の位置が異なる典型症例画像(症例10)に
処理6における第3優先を設定する。こうして得られた
処理6の優先順位は、参照優先順位情報作成装置4nに
送られ、処理4又は処理5の優先順位の下位に配置さ
れ、参照優先順位情報に書き込まれる。なおこの処理6
による典型症例画像が参照優先順位情報に書き込まれる
とき、典型症例画像であることを示す「症例」のタグが
付加される。このように作成された参照優先順位情報の
具体例を表21に示す。
【0095】
【表21】
【0096】この参照優先順位情報は情報検索装置4m
に送られる。この参照優先順位情報に含まれる検査ID
の参照画像の呼出し要求が、情報検索装置4mからデー
タベース3に送られる。この呼出し要求に応じて、当該
検査IDの複数枚の参照画像がデータベース3から画像
等記憶装置4nに送られ、そこに記憶される。なお、画
像等記憶装置4nは記憶容量が小さく、上述したように
6枚の画像しか記憶できない。未読影画像は2枚1セッ
トであり、優先順位1,2の各検査IDに含まれる画像
はそれぞれ2枚ずつであるので、優先順位1,2の各検
査IDに含まれる合計4枚の参照画像が最初に画像等記
憶装置4nに送られ、そこに記憶される。残りの検査I
Dの画像は、ワークステーション4からの呼出し要求に
迅速に対応できるように、データベース3の画像記憶用
光ディスク装置3eから画像記憶用磁気ディスク装置3
fに移される。
【0097】入力装置4cから過去の画像を表示する旨
の指示が入力されると、参照優先順位情報にしたがっ
て、優先順位が上位のものから順番に症例タグの付いて
いない過去の画像が画像等記憶装置4nから画像表示マ
ネージャ4hに送られ、未読影画像を表示している画像
表示装置4i以外の画像表示装置4iに表示される。こ
のとき、画像表示装置4iの台数に応じて、複数枚の参
照画像が画像表示マネージャ4hに送られ、別々の画像
表示装置4iに表示されるようにしてもよい。再度、入
力装置4cから過去の画像を表示する旨の指示が入力さ
れると、参照優先順位情報にしたがって、優先順位が現
に表示しているものの下位の過去の画像が画像等記憶装
置4nから画像表示マネージャ4hに送られ、画像表示
装置4iに表示される。このように過去の画像を表示す
る旨の指示を繰り返し入力することで、複数枚の過去の
画像が参照優先順位情報の優先順位にしたがって切換え
表示される。
【0098】また、入力装置4cから典型症例画像を表
示する旨の指示が入力されると、参照優先順位情報にし
たがって、優先順位が上位のものから順番に症例タグの
付いている典型症例画像が画像等記憶装置4nから画像
表示マネージャ4hに送られ、未読影画像を表示してい
る画像表示装置4i以外の画像表示装置4iに表示され
る。優先順位が下位の典型症例画像への表示切換えは、
典型症例画像を表示する旨の指示を再度入力することに
より行われる。
【0099】この参照画像を参照して読影が行われ、読
影レポートが作成される。この読影レポートは、画像等
記憶装置4fに保管され、当該読影が終了する。このよ
うに本実施例によると、CAD処理結果に基づいて参照
画像の優先順位が決定されるので、読影医師に参照画像
をリストの中から選択する手間を要求しないと共に、読
影医師が未読影画像の異常種類を判定できなくても、参
照画像を参照することができる。また、データベースか
ら優先順位の上位の参照画像から順にワークステーショ
ンに転送されそこに保持されるので、従来のように読影
医師が指定した参照画像がワークステーションに保持さ
れていなくて、そのためワークステーションからデータ
ベースに直接呼出すことの頻度が低下し、したがって効
率よく読影作業を進行させることができる。
【0100】本実施例において、上述の説明では、画像
表示装置を4台としたが、これに限定されず、4台より
多くても少なくてもよい。また複数の同時表示画像の配
列は、正面写真の横には側面写真を配置することが一般
的であるが、他の配列で表示してもよい。また、上述の
説明では、所見情報を読影レポートとして取り扱った
が、読影レポート以外の所見を含む他の情報であっても
よい。上述の説明では、参照規則にしたがって優先順位
を決定することを説明したが、この規則はCAD処理結
果を反映した規則であれば他の参照規則にしたがって優
先順位を決定してもよい。さらに、典型症例画像には優
先順位を設定せずに、読影医師の指定にしたがって選択
的に表示するようにしてもよい。
【0101】次に第2の実施例について説明する。本実
施例は、先の実施例の図1の画像収集装置に関するもの
である。この画像収集装置の具体的な構成を図7に示
す。他の部分は図2,3,4,5と同一であるので説明
は省略する。
【0102】図7において、2Aは各種制御信号の伝送
路であるところの制御バスであり、2Bは画像データの
伝送路であるところの画像バスである。この制御バス2
A及び画像バス2Bには、制御装置2C、システムディ
スク2D、X線発生装置2E、X線撮像装置2F、画像
等記憶装置2G、CAD処理装置2H、次検査条件決定
装置2I、入力装置2J、表示装置2Kが接続される。
【0103】制御装置2Cは、CPUや半導体メモリ等
のシステムメモリを含み、画像収集装置全体の動作を制
御する。システムディスク2Dは画像収集装置全体の動
作を制御するために必要な基本プログラムが記憶されて
いて、電源投入時に基本プログラムを制御装置2Cに供
給する。X線発生装置2Eは、高圧電源を含み、制御装
置2Cの指示にしたがって高電圧をX線撮像装置2Fに
印加する。X線撮像装置2Fは、X線管、イメージイン
テンシファイア、TVカメラ、アナログ/ディジタル変
換器等を含み、被検体のX線像を撮像し、これをディジ
タル信号として出力する装置である。画像等記憶装置2
Gは、例えば半導体メモリや磁気ディスクを記憶媒体と
して、X線撮像装置2Fから出力されたディジタル画像
データを一時的に記憶する。CAD処理装置2Hは、先
の第1実施例の図4に示したCAD処理装置と同一のも
のであり、X線撮像装置2Fから出力されたディジタル
画像についてCAD処理を実行し、その異常データ表を
出力する。次検査条件決定装置2Iは、CAD処理装置
2Hの異常データ表を用いて、追加検査の必要性を判定
すると共に、追加検査が必要な場合には追加検査の検査
条件(撮影条件)を設定する。入力装置2Jはキーボー
ド、マウス又はタッチスクリーンであり、検査技師のコ
マンドや各種情報を入力するためのものである。表示装
置2Kは、CRTディスプレイ又は液晶パネルであり、
画像や各種文字情報を表示する。
【0104】次にこのような構成の画像収集装置の動作
について説明する。検査依頼情報がX線撮像装置2Fに
送られる。検査技師は、検査依頼情報にしたがって例え
ば胸部単純X線撮影を開始する。この検査開始以前には
次のような事前準備がなされる。まず、管電流、管電
圧、曝射時間等の撮影条件が、入力装置2Jから設定さ
れる。これらの撮影条件は、年齢、性別、体厚等の被検
体の身体的特徴に基づいて検査技師により判断される。
例えば、管電流が200mA、管電圧が80kV、曝射時間
が0.1sec に設定される。また、検査依頼情報の検査
部位や検査方向にしたがって、X線撮像装置2FのX線
管やイメージインテンシファイアに対する被検体の姿勢
が、被検体の背後からX線を照射するように設定され
る。
【0105】以上の事前準備が完了すると、実際にX線
が曝射され、撮影が実行される。これにより得られた画
像データはアナログ/ディジタル変換器を介してディジ
タル画像データとして出力される。
【0106】この画像データは直ちにCAD処理装置2
Hに送られ、そこでCAD処理に供される。このCAD
処理の結果、CAD処理装置2Hから異常デーや表が出
力される。この異常データ表には、第1実施例でものべ
たように、異常の有無、異常の種類、異常の位置(異常
が存在する領域)、異常の進行程度の各情報が含まれ
る。
【0107】この異常データ表は、次検査条件決定装置
2Iに送られる。次検査条件決定装置2Iは、追加検査
の必要性を判定すると共に、追加検査が必要な場合には
追加検査の検査条件(撮影条件)を決定するものであ
る。その手順を説明する。図8は、次検査条件決定装置
2Iによる追加検査の必要性の判定および追加検査が必
要な場合にの追加検査の検査条件(撮影条件)の決定の
手順を示すフローチャートであり、図9は図8のAブロ
ックの詳細なフローチャート、図10は図8のBブロッ
クの詳細なフローチャートである。
【0108】図8に示すように、次検査条件決定装置2
Iでは、CAD処理装置2Hにより異常が検出されたか
否かが判定される(S1)。この判定は、異常データ表
に当該検査IDが存在するか否かに基づいてなされる。
異常データ表に当該検査IDが存在することは、CAD
処理装置2Hにより異常が検出されたことを示し、異常
データ表に当該検査IDが存在しないことは、CAD処
理装置2Hにより異常が検出されなかったことを示す。
S1でNoのとき、つまり当該収集した画像に異常が検
出されなかったときは、S4に移行し、次検査(追加検
査)が不要であると判定する。この判定にしたがって表
示装置2Kに「次検査なし」のメッセージが表示され
る。S1でYesのとき、つまり当該収集した画像に異
常が検出されたときは、S2の判断ステップに移行す
る。S2により、当該異常の種類が特定の種類、ここで
は肺間質性疾患であるか否かが判断される。ここで、肺
間質性疾患であれば、接合子Aへ、肺間質性疾患でなけ
れば、S3の判断ステップに移行する。S3により、当
該異常の種類が他の特定の種類、ここでは肺小結節であ
るか否かが判断される。ここで、肺小結節であれば、接
合子Bへ、肺小結節でなければ、S4に移行し、次検査
(追加検査)が不要であると判定する。この判定にした
がって、表示装置2Kに「次検査なし」のメッセージが
表示される。
【0109】図9は図8の接合子Aに続く処理手順を示
すフローチャートである。ここではまずS8の判断ステ
ップが実行される。このS8の判断ステップでは、当該
異常(ここでは肺間質性疾患)の程度が、所定の範囲に
含まれるか否かが判断される。ここで、当該異常の程度
が所定の範囲に含まれるとき、S9に移行し、次検査
(追加検査)が不要であると判定する。この判定にした
がって図11に示すように、表示装置2Kに検出した異
常種類「肺間質性疾患」と「次検査なし」のメッセージ
が表示される。一方、S9で当該異常の程度が、所定の
範囲に含まれるとき、追加検査が必要であると判断し
て、その追加検査の検査条件の選択ルーチンに移行す
る。この所定の範囲は、ここでは5〜7の範囲に設定さ
れる。CAD処理で検出できる異常の程度の範囲は1〜
10である(1が最軽度、10が最重度)。当該異常の
程度がこの所定の範囲に含まれないで次検査(追加検
査)が不要であるとの判断根拠は、次の通りである。つ
まり、4以下の異常程度の検出には、そのCAD処理に
誤検出の要素が含まれている可能性があり、追加検査を
実行しても再度誤検出は発生する可能性が高いので、追
加検査を不要と判断する。また、8以上の異常程度の異
常は、読影医師が読影作業において明確に異常の存在を
確認できるので、追加検査を不要と判断する。したがっ
て、異常の程度がこの所定の範囲に含まれることは、異
常が存在するか否かが誤検出等の不確定要素が介入する
可能性により流動的であり、さらに読影医師が読影作業
において明確に異常の存在を確認できるとは限らないも
のであり、検査条件を変更して再検査することの利益が
高い。
【0110】S8でYes、つまり当該異常の程度が、
所定の範囲に含まれるとき、S11の判断ステップに移
行する。S11では、異常の位置が特定の位置であるか
否かが判断される。この特定の位置は、ここでは右肺野
である。S11でYes、つまり異常の位置が右肺野で
なく左肺野であるとき、S12が実行され、追加検査の
検査条件の中の撮影方向が、左肺野の撮影に適したR→
Lに設定される。また、S11でNo、つまり異常の位
置が右肺野であるとき、S13が実行され、追加検査の
検査条件の中の撮影方向が、右肺野の撮影に適したL→
Rに設定される。S12又はS13で追加検査の検査条
件の中の撮影方向が決定されると、S14の判断ステッ
プに移行する。S14では、当該検査の管電圧が所定
値、ここでは120kVであったか否かが判断される。こ
の判断は、管電圧が高すぎたるために画像のコントラス
トが低下し、この結果CAD処理による異常の程度に誤
差が発生した可能性を、追加検査で回避するためのもの
である。したがって、S14でNoのときは、当該検査
の管電圧より若干低い例えば90kVの管電圧に、追加検
査の検査条件を設定する。この管電圧に応じて、管電流
を例えば200mA、曝射時間を例えば0.2sec に設定
する。一方、S14でYesのときも同様に、当該検査
の管電圧より若干低い例えば115kVの管電圧に、追加
検査の検査条件を設定する。この管電圧に応じて、管電
流を例えば200mA、曝射時間を例えば0.15sec に
設定する。このような追加検査の検査条件の選択ルーチ
ンは、すべての肺間質性疾患について繰り返し実行され
る。こうして得られた追加検査の検査条件は、図12に
示すように、「次検査あり」のメッセージと共に、表示
装置4Kに表示され、この検査条件による追加検査を喚
起する。
【0111】S2でNoのとき、S3が実行される。S
3では異常種類が他の特定の種類、ここでは肺小結節で
あるか否かを判断する。S3でYesのとき、つまり異
常の種類が肺小結節であるときは、他の検査条件選択ル
ーチンが実行される。このルーチンを図10に示す。ま
ず、S17で、異常陰影の大きさが、所定の直径、ここ
では直径5cm以下であるか否かが判断される。S17で
Noのとき、つまり異常陰影の大きさが所定の直径を越
えるときは、異常の存在がほぼ確定されたものとして、
S18に移行し、そこで追加検査が不要であると判定さ
れる。この判定にしたがって、検出した異常種類「肺小
結節」と共に「次検査なし」のメッセージが表示装置4
Kに表示される。一方、S17でYesのとき、つまり
異常陰影の大きさが所定の直径以下のときは、誤検出の
可能性を含めて異常の有無が流動的であり、追加検査が
必要であると判定し、S19以降で追加検査の検査条件
の設定を行う。
【0112】S19では、異常位置が特定の領域、ここ
では縦隔領域に存在しているか否かが判断される。ここ
でNoであれば、S20に移行し、またYesであれば
S26に移行する。S20では、異常位置が特定の位
置、ここでは右肺野であるか否かが判断される。
【0113】S20でNo、つまり異常の位置が右肺野
でなく左肺野であるとき、S21が実行され、追加検査
の検査条件の中の撮影方向が、左肺野の撮影に適したR
→Lに設定される。また、S20でYes、つまり異常
の位置が右肺野であるとき、S22が実行され、追加検
査の検査条件の中の撮影方向が、右肺野の撮影に適した
L→Rに設定される。S21又はS22で追加検査の検
査条件の中の撮影方向が決定されると、S23の判断ス
テップに移行する。S23では、当該検査の管電圧が所
定値、ここでは120kVであったか否かが判断される。
この判断は、管電圧が高すぎたるために画像のコントラ
ストが低下し、この結果CAD処理による異常の程度に
誤差が発生した可能性を、追加検査で回避するためのも
のである。したがって、S23でNoのときは、当該検
査の管電圧より若干低い例えば90kVの管電圧に、追加
検査の検査条件を設定する。この管電圧に応じて、管電
流を例えば200mA、曝射時間を例えば0.2sec に設
定する。一方、S23でYesのときも同様に、当該検
査の管電圧より若干低い例えば115kVの管電圧に、追
加検査の検査条件を設定する。この管電圧に応じて、管
電流を例えば200mA、曝射時間を例えば0.15sec
に設定する。
【0114】一方、S19でYes、つまり異常位置が
特定の領域、ここでは縦隔領域に存在しているとき、S
26が実行される。S26は当該検査の管電圧が120
kVであったか否かが判断される。ここで、Noのとき、
つまり当該検査の管電圧が120kVでなかったときに
は、S28で追加検査の撮影方向をP→Aに設定し、続
いてS29で、追加検査の管電圧を120kV、管電流を
100mA、曝射時間を0.06sec に設定する。
【0115】S26でYes(当該検査の管電圧が12
0kVである)のとき、S24、S25又はS29で追加
検査の検査条件を設定した後、S30を実行する。S3
0は、拡大撮影の検査条件を設定するステップである。
ここで設定される拡大撮影による追加検査の検査条件
は、撮影方向;P→A、管電圧;120kv、管電流;1
00mA、曝射時間;0.06sec 、撮影位置;異常位置
である。
【0116】S24、S25又はS29で設定された追
加検査の検査条件と、拡大撮影の検査条件とは、「次検
査あり」のメッセージと共に、表示装置4Kに表示さ
れ、この検査条件による拡大撮影を含む追加検査を喚起
する。
【0117】このように本実施例によると、画像を収集
した直後に当該画像をCAD処理し、この処理結果に基
づいて追加検査の必要性を判定し、また追加検査が必要
である場合にはその追加検査の検査条件を設定して検査
技師に表示することができる。したがって、検査技師は
この表示にしたがって追加検査を実行し、読影医師は常
に良好な画像を読影することができるので、検査の再依
頼による遅延が回避され、検査開始から読影終了までの
作業の効率化を実現できる。
【0118】なお、上述の説明では、追加検査の検査条
件を表示するに止まっているが、この検査条件にしたが
ってX線発生装置やX線撮影装置を設定することとして
もよい。この場合、撮影位置や撮影角度の調節は、消化
器官診断装置のように被検体を固定したまま被検体を載
置した検査台を適切な位置に移動させることや、循環器
診断装置のように被検体は静止したまま撮影装置を適切
な位置に移動させることや、これら両方法を組み合わせ
て行うようにすればよい。また、上述の説明では、画像
収集装置にCAD処理装置や次検査条件決定手段を組み
込んでいたが、これらを外部の例えばワークステーショ
ンやデータベースに組み込み、画像収集装置で収集した
画像をこれらに送り、そこで決定した次検査条件を受取
り表示することとしてもよい。また、本実施例は、オン
ラインPACSでなくても、オフラインPACSでもよ
いし、PACSの形態でなくてもよい。また、本実施例
にフィルムディジタイザを装備して、X線アナログ写真
撮影装置で撮影したフィルムをこのフィルムディジタイ
ザから入力し、この画像を次検査必要性の有無の判断や
その検査条件の設定の対象としてもよい。また、上述の
説明では、次検査必要性の有無の判断やその検査条件の
設定の対象画像として、胸部単純X線画像を掲げて説明
したが、これに限定されず、他の種類の画像、例えば乳
房X線画像、胃部X線画像、X線コンピュータトモグラ
フィ装置による断層像、磁気共鳴イメージング装置によ
るMR画像等であってもよい。さらに、上述の説明で
は、次検査必要性の有無の判断やその検査条件の設定の
対象として、医用画像を掲げて説明したが、これに限定
されず、他の検査データ、例えば心電図や脳波等のグラ
フデータ、自動化学分析装置による数値データ等であっ
てもよい。
【0119】次に第3の実施例について説明する。本実
施例も第2実施例と同様に検査終了直後に検査技師に次
回検査の有無およびその検査条件を提示して、収集する
画像の精度および再検査の手間を軽減するものである。
本実施例による画像検査装置は、第2の実施例による図
7の構成と同様である。ただし、本実施例は第2実施例
と異なり、次回の検査の必要性およびその次回の検査条
件を決定するために予め作成された次回検査条件設定表
を用いる。このため、この次回検査条件設定表は、予め
作成されて図7の画像等記憶装置2Gに保管されてい
る。この次回検査条件設定表は、CAD処理装置2Hで
検出される異常の種類、異常の大きさ、異常位置、検査
方向の各種組み合わせに対して、次回の検査の必要性、
次回検査の検査方向および次回検査の検査条件(拡大撮
影等の撮影モード、管電圧、管電流、撮影時間)を対応
させた表であり、以下の表22に異常の種類が肺間質性
疾患である場合の一例、表23に肺小結節である場合の
一例を示す。
【0120】
【表22】
【0121】
【表23】
【0122】この次回検査条件設定表を用いて、次回検
査の必要性およびその検査条件を決定するための動作
を、図13の流れ図を用いて以下に説明する。ステップ
(S1)において、検査技師は検査依頼情報を入手する
と共に、被検者に対し胸部単純X線撮影を行うために、
被検体の身体的特徴(年齢、性別、体厚など)から、X
線発生装置2Eの管電圧、管電流などの撮影条件を設定
する。例えば、成人男子の胸部単純X線撮影の場合、管
電圧80kV、管電流200mAが設定される。また、
検査方向が、例えば、X線管を被検体の背後に配置し、
X線撮像装置2FをX線管に対向する位置、つまり被検
体の腹部側に配置し、背面から腹部に向かうP−>Aに
設定される。
【0123】ステップ(S2)において、この条件でX
線が曝射され、画像が収集される。この収集された画像
は画像バス2Aを介して画像等記憶装置2Gに送られ、
そこに一時的に記憶される。そして、ステップ(S3)
において、制御装置2Cの制御のもとで、この画像はC
AD処理装置2Hに送られ、そこでCAD処理に供せら
れる。
【0124】このCAD処理結果は、次検査条件決定手
段2Iに供給される。またこのとき、このCAD処理結
果による異常の種類に対応する次回検査条件決定表が、
制御装置2Cの指示により画像等記憶装置2Gから次検
査条件決定手段2Iに供給される。ステップ(S4)に
おいて、次検査条件決定手段2Iは、CAD処理結果の
中の異常度(又は陰影の大きさ)、疾患部位(又は異常
の位置)、検査方向および管電圧を、当該次回検査条件
決定表に照合し、次回の検査の必要性を判定する。ここ
で、次回検査が必要とされなければ当該処理を終了す
る。一方、次回検査が必要とされると判定されたなら
ば、ステップ(S5)が実行される。
【0125】ステップ(S5)においても次回検査条件
決定表が用いられる。上述したCAD処理結果の諸条件
に対応する次回検査の検査方向および次回検査の検査条
件(拡大撮影等の撮影モード、管電圧、管電流、撮影時
間)が次回検査条件決定表から読み出される。例えば、
異常種類が「肺小結節」であれば表23が用いれられ
る。そして、CAD処理結果において例えば、異常の大
きさが「1cm」、異常位置が縦隔領域と右肺野に在る
とすると、いずれも次検査が必要であり、検査方向およ
び検査モードががP−>Aで拡大撮影、管電圧120k
V、管電流100mA、撮影時間0.06secという
次回検査と、検査方向が側面L−>R、管電圧90k
V、管電流200mA、撮影時間0.2secという次
回検査が必要とされるという結果が得られる。ステップ
(S5)が終了すると、ステップ(S2)に帰還し、他
に画像が無くなるまで同じ処理を繰り返す。
【0126】こうして得られた照合結果は、表示装置2
Kに表示される。検査技師はこの表示内容にしたがって
検査条件を設定し、次回検査を迅速に、つまり被検体が
出直す必要のない間に実行する。
【0127】この再検査で収集された画像に対しても同
じように次回の検査の必要性が判定され、必要に応じて
次々回検査の検査条件が決定される。この再検査は最終
的に次回検査が必要ないという判定結果が得られるまで
繰り返される。
【0128】このように本実施例においても第2実施例
と同様の効果が得られる。なお本発明は上述した実施例
に限定されることなくその要旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施可能であるのは勿論である。
【0129】
【発明の効果】本発明は、収集した画像について異常検
出手段により異常を検出し、その検出の結果、異常の種
類が特定の種類であって異常の程度が所定の範囲に存在
するときに追加検査が必要であることを出力し、追加検
査の即時実行を促すので、当該画像の読影作業を待つま
でもなく画像収集直後に追加検査を実行でき、したがっ
て検査効率が向上する画像収集装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のPACSの全体構成を示す図。
【図2】図1のシステムマネージャの構成を示す図。
【図3】図1のデータベースの構成を示す図。
【図4】図1のワークステーションの構成を示す図。
【図5】図4の画像表示マネージャの構成を示す図。
【図6】良性鑑別がなされた複数の典型症例画像を示す
図。
【図7】第2実施例による画像収集装置の構成を示す
図。
【図8】図7の次検査条件決定手段による次検査条件決
定手順を示すフローチャート。
【図9】図8の接合子Aに続くフローチャート。
【図10】図8の接合子Bに続くフローチャート。
【図11】次検査なしの場合の表示装置の表示画面を示
す図。
【図12】次検査ありの場合の表示装置の表示画面を示
す図。
【図13】第3実施例による処理の流れを示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
1…システムマネージャ、 2a,2b…画像収集装置、 3…データベース、 4A,4B…ワークステーション、 5…ネットワーク、 6…ゲートウエイ、 7…検査オーダシステム、 4a…制御装置、 4b…システムディスク、 4c…入力装置、 4d…文字表示装置、 4e…CAD処理装置、 4f…画像等記憶装置、 4g…画像用フレームメモリ、 4h…画像表示マネージャ、 4i…画像表示装置、 4j…ネットワーク・インタフェース、 4k…制御バス、 4l…画像バス、 4m…情報検索装置、 4n…参照優先順位情報作成装置、 4p…検査歴作成装置、 4q…典型症例画像検索装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 克行 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 江馬 武博 栃木県大田原市下石上1385番の1 東芝メ ディカルエンジニアリング株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を収集する手段と、 前記画像について異常の種類及び異常の程度を検出する
    手段と、 前記異常の種類が特定の種類であって前記異常の程度が
    所定の範囲に存在するときに追加検査が必要であること
    を出力する手段とを具備することを特徴とする画像収集
    装置。
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