JP2001185698A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP2001185698A
JP2001185698A JP36635299A JP36635299A JP2001185698A JP 2001185698 A JP2001185698 A JP 2001185698A JP 36635299 A JP36635299 A JP 36635299A JP 36635299 A JP36635299 A JP 36635299A JP 2001185698 A JP2001185698 A JP 2001185698A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
etching
rough
semiconductor device
polysilicon film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP36635299A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Hayashi
学 早矢仕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP36635299A priority Critical patent/JP2001185698A/ja
Priority to US09/631,834 priority patent/US6686234B1/en
Publication of JP2001185698A publication Critical patent/JP2001185698A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L28/00Passive two-terminal components without a potential-jump or surface barrier for integrated circuits; Details thereof; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L28/40Capacitors
    • H01L28/60Electrodes
    • H01L28/82Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation
    • H01L28/84Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation being a rough surface, e.g. using hemispherical grains
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L28/00Passive two-terminal components without a potential-jump or surface barrier for integrated circuits; Details thereof; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L28/40Capacitors
    • H01L28/60Electrodes
    • H01L28/82Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation
    • H01L28/90Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation having vertical extensions
    • H01L28/92Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation having vertical extensions made by patterning layers, e.g. by etching conductive layers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極表面が粗面化されたキャパシタを有する
半導体装置及びその製造方法に関し、キャパシタの容量
低下をもたらすことなく電極の表面を粗面化できるとと
もに、製造工程を複雑にすることがない半導体装置の構
造及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 絶縁膜上にシリコン膜を形成する工程
と、シリコン膜上に、表面が粗面化された粗面ポリシリ
コン膜を形成する工程と、エッチングに対してデポジシ
ョンが相対的に強いエッチング条件を用いることによ
り、粗面ポリシリコン膜の凹部領域の前記粗面ポリシリ
コン膜及び前記シリコン膜を選択的にエッチングし、前
記粗面ポリシリコン膜の表面凹凸よりも大きい表面凹凸
を形成する工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に係
り、特に、電極表面が粗面化されたキャパシタを有する
半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】DRAM(Dynamic Random Access Memo
ry)は、1トランジスタ、1キャパシタにより構成しう
る半導体記憶装置であり、従来から、より高密度・高集
積化された半導体記憶装置を製造するための構造や製造
方法が種々検討されている。
【0003】近年、同じセル面積でより大きな蓄積容量
を得られる構造として、表面が粗面化されたポリシリコ
ン膜を蓄積電極に利用した構造が提案され、種々の検討
がなされている。
【0004】従来の粗面ポリシリコン膜を利用した半導
体装置の構造及びその製造方法を図21乃至図23を用
いて説明する。
【0005】まず、シリコン基板100上の素子分離膜
102により画定された素子領域上に、ゲート絶縁膜1
04を介して形成されたゲート電極106と、ゲート電
極106の両側のシリコン基板100に形成されたソー
ス/ドレイン拡散層108、110とを有する転送トラ
ンジスタを形成する(図21(a))。
【0006】次いで、転送トランジスタが形成されたシ
リコン基板100上に、例えばCVD法によりBPSG
膜を堆積し、BPSG膜よりなる層間絶縁膜112を形
成する。
【0007】次いで、通常のリソグラフィー技術及びエ
ッチング技術を用い、層間絶縁膜112に、転送トラン
ジスタのソース/ドレイン拡散層108に達するコンタ
クトホール114を形成する(図21(b))。
【0008】次いで、全面に、例えばCVD法により、
ドープトアモルファスシリコン膜116を堆積する(図
21(c))。
【0009】次いで、通常のリソグラフィー技術及びエ
ッチング技術により、ドープトアモルファスシリコン膜
116をパターニングし、蓄積電極118を形成する
(図22(a))。
【0010】次いで、全面に、例えばCVD法により、
表面が粗面化された粗面ポリシリコン膜120を堆積す
る(図22(b))。
【0011】次いで、塩素(Cl2)をエッチングガス
に用いた異方性エッチングにより、粗面ポリシリコン膜
120をエッチバックする。これにより、層間絶縁膜1
12上の粗面ポリシリコン膜120は除去される。
【0012】このとき、蓄積電極118上の粗面ポリシ
リコン膜120も同時に除去されるが、蓄積電極118
の表面には粗面ポリシリコン膜120の表面形状を反映
した凹凸が形成される。また、蓄積電極118の側壁部
分には、粗面ポリシリコン膜120がそのまま残存す
る。
【0013】こうして、表面が粗面化され、側壁部分に
粗面ポリシリコン膜120が形成された蓄積電極118
を形成する(図23(a))。
【0014】次いで、全面に、例えばCVD法により、
シリコン窒化膜を堆積し、シリコン窒化膜よりなる誘電
体膜122を形成する。
【0015】次いで、全面に、例えばドープトアモルフ
ァスシリコン膜を堆積し、ドープトアモルファスシリコ
ン膜よりなるセルプレート電極124を形成する。
【0016】こうして、蓄積電極118、誘電体膜12
2、セルプレート電極124とからなるキャパシタを形
成する(図23(b))。
【0017】こうして、転送トランジスタと、表面が粗
面化された蓄積電極を有するキャパシタとを有するDR
AMが形成されていた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体装置の製造方法は、蓄積電極118間のスペ
ースのアスペクト比が高いデバイス構造においてキャパ
シタ容量の低下をもたらすことがあった。すなわち、蓄
積電極118間のスペースのアスペクト比が高くなる
と、マイクロローディング効果により蓄積電極118間
のスペースにおけるエッチングレートが低下するため、
蓄積電極118間の粗面ポリシリコン膜120を完全に
除去するためにはより多くのエッチング時間をかける必
要があるが、あまりにエッチング時間を多くすると蓄積
電極118の膜厚が減少し、その結果、蓄積電極118
の表面積を低下させ、ひいてはキャパシタ容量の低下を
もたらしていた。
【0019】キャパシタ容量の減少を抑えるためには蓄
積電極を構成するためのドープトアモルファスシリコン
膜116の膜厚を予め厚くしておく必要があるが、蓄積
電極118を形成するための成膜時間が長くなり、ま
た、蓄積電極118を形成するエッチングの条件出しが
困難になるとともにエッチング時間も長くなり、製造装
置の負担が増大することとなっていた。
【0020】本発明の目的は、キャパシタの容量低下を
もたらすことなく蓄積電極の表面を粗面化できるととも
に、製造工程を複雑にすることがない半導体装置の構造
及びその製造方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、主として、表
面が粗面化されたポリシリコン膜(以下、粗面ポリシリ
コン膜という)のエッチバックに、ハロゲン/O2系の
エッチングガスを用い、且つ、エッチングに対してデポ
ジションが相対的に強いエッチング条件を用いることに
ある。このような条件による粗面ポリのエッチバック
を、例えば、表面が粗面化された蓄積電極の形成過程に
適用すると、蓄積電極の高さを犠牲にすることなく、更
に、蓄積電極の表面積を増大することができる。
【0022】以下、蓄積電極パターン上に形成された粗
面ポリシリコン膜のエッチバックに本発明を適用した場
合を例にして本発明の原理を説明する。
【0023】一般に、反応性イオンエッチングにおける
エッチングは、デポジションとエッチングの競合反応で
ある。ここに、デポジションとは中性のラジカルが付着
することによるものであり、エッチングとは主としてエ
ッチャントとしてのイオンによるものである。ラジカル
とイオンのそれぞれの運動について着目すると、ラジカ
ルは電気的に中性であるため移動方向が等方的であるの
に対し、電荷を有するイオンはプラズマシース電圧に引
かれるためウェーハ垂直方向に異方性を有する。したが
って、アスペクト比が高い領域におけるエッチングの過
程を考えた場合、異方性を有するイオンはラジカルと比
較してそのスペースに入りやすく、ラジカルの方がイオ
ンよりも先にマイクロローディングを引き起こすことに
なる。すなわち、スペース幅が狭くなるとそのスペース
にイオンやラジカルが入りにくくなりエッチング速度が
低下するというマイクロローディング効果が生じるが、
図1(a)及び(b)に示すように、イオンの入射量と
ラジカルの入射量でみるとマイクロローディング効果が
生じるスペース幅に違いがみられる。その結果、スペー
ス幅を狭くしていくと、エッチングレートは、ある領域
からデポジションのマイクロローディング効果に起因し
て一旦増加し、その後にイオンのマイクロローディング
効果に起因して減少する(図1(c))。
【0024】本発明は、上述のようなイオンとラジカル
のマイクロローディング効果が生じるスペース幅の違い
を利用してエッチングを制御するものである。
【0025】本発明では、粗面ポリシリコン膜のエッチ
バックにハロゲン/O2系のエッチングガスを用いたデ
ポジションの強い条件を用いる。ここで、デポジション
の強い条件とは、エッチングに対してデポジションが相
対的に強い条件をいい、酸素流量の観点からいえれば、
デポジションをもたらす酸素の導入割合が多い条件であ
るといえる。
【0026】エッチングの初期段階、すなわち、ウェー
ハ全面に粗面ポリシリコン膜が存在している段階では、
エッチングガス中の酸素はウェーハ全面においてエッチ
ング過程に供されるため、粗面ポリシリコン膜表面の酸
化は相対的に少なく、粗面ポリシリコン膜のエッチング
は進行する。この過程においては、エッチングに対して
デポジションが弱いエッチング条件であるといえる。
【0027】エッチングが進行して蓄積電極間の粗面ポ
リシリコン膜や周辺回路領域の粗面ポリシリコン膜が除
去されると、ウェーハ全面におけるシリコンの存在する
領域の面積割合が1〜2割程度に減少する。このため、
エッチングガス中の酸素が過剰となり、蓄積電極のシリ
コン表面はより多く酸化されることとなる。その結果、
蓄積電極表面上のエッチングはほとんど止まってしま
う。この過程においては、エッチングに対してデポジシ
ョンが強いエッチング条件であるといえる。
【0028】ところが、シリコン表面の酸化は酸素ラジ
カルによって左右されるため、上記のマイクロローディ
ング効果と同様の現象が生じる。すなわち、粗面ポリシ
リコン膜の表面凹凸の間のような狭いスペースには酸素
ラジカルが入り込みにくいため、粗面ポリシリコン膜の
表面凹凸の間における酸化は少ない。一方、エッチャン
トであるハロゲンイオンは粗面ポリシリコン膜の表面凹
凸の間のような狭いスペースであってもマイクロローデ
ィング効果を起こさずにこのスペースに入ることができ
るので、粗面ポリシリコン膜の表面凹凸の間のスペース
においてはエッチングが進行する。
【0029】この結果、酸素ラジカルにより保護された
粗面の凸部はエッチングされず、酸素ラジカルにより保
護されない粗面の凹部はエッチングが進行することにな
る。したがって、粗面ポリシリコン膜のエッチバック後
も、蓄積電極の高さはほとんど変化することなく、それ
加えて、蓄積電極の表面にはより大きな粗面を形成する
ことができる。
【0030】図2は、ハロゲンガスとして塩素ガスを1
00sccm、反応室圧力を1.5mTorr、ECR
パワーを1200W、RFパワーを100Wとしたとき
の、酸素流量に対する蓄積電極の高さの変化を示すグラ
フである。図中、◆はウェーハ中央近傍における測定値
を、■はウェーハ上部近傍における測定値をそれぞれ示
している。なお、エッチング前の試料は、蓄積電極を構
成するドープトアモルファスシリコン膜の初期膜厚を5
50nmとし、その上層に粗面ポリを形成したものであ
る。
【0031】図示するように、酸素流量を25sccm
以上に設定することで、蓄積電極の高さの減少を大幅に
低減できることが判る。粗面ポリシリコン膜の厚さが5
0nm程度であることに鑑みると、蓄積電極の高さの減
少を約60nm程度にまで抑えることができる。
【0032】但し、デポジションの強いエッチング条件
は、酸素のデポジションの量(酸素流量)とイオンエネ
ルギー(RFパワー)との相互関係によって決定され
る。すなわち、酸素流量が多くてもRFパワーが強けれ
ばイオンの入射エネルギーが強くエッチングが支配的に
なることもあり、その逆に、酸素流量が少なくてもRF
パワーが弱ければイオンの入射エネルギーが弱くデポジ
ションが支配的になることもある。
【0033】例えば、エッチングガスとして塩素と酸素
の混合ガスを用いる場合の代表的な例では、デポジショ
ンの強い条件は、図3(a)において直線の右下の領域
の条件となる。また、エッチングガスとしてHBrと酸
素の混合ガスを用いる場合の代表的な例では、デポジシ
ョンの強い条件は、図3(b)において直線の右下の領
域の条件となる。但し、デポジションの強いエッチング
条件であるかどうかは適用するエッチングガスの種類や
種々の装置パラメータに応じて異なるものであり、エッ
チング環境に応じて適宜調整・設定することが望まし
い。
【0034】図4は、ドープトアモルファスシリコン膜
のエッチングレートとシリコン酸化膜に対するドープト
アモルファスシリコン膜のエッチング選択比の酸素流量
依存性を示すグラフである。
【0035】図示するように、酸素流量を本発明の適用
範囲である25sccm以上に設定した場合でも、ドー
プトアモルファスシリコン膜のエッチングレート及び選
択比の変化は十分小さい。したがって、酸素流量を上記
範囲に設定することにより、他のエッチング特性に与え
る影響はない。
【0036】本発明に適用しうるエッチングガスとして
は、以下に限定されるものではないが、例えば、Cl2
/O2系、HBr/O2系、SF6/Cl2/O2系、SF6
/O2系、SF6/HBr/O2系、若しくは、HBr/
Cl2/O2系、又は、これらに不活性ガス(He、N
e、Ar、Xe、N2など)を添加したガス系などがあ
る。
【0037】すなわち、上記目的は、上面部分に複数の
略円柱を有する第1の電極と、前記第1の電極上に形成
された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成された第2の
電極とを有するキャパシタを含むことを特徴とする半導
体装置によって達成される。
【0038】また、上記目的は、側面部分及び上面部分
が粗面化され、前記上面部分の凹凸が前記側面部分の凹
凸よりも大きい第1の電極と、前記第1の電極上に形成
された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成された第2の
電極とを有するキャパシタを含むことを特徴とする半導
体装置によっても達成される。
【0039】また、上記目的は、絶縁膜上にシリコン膜
を形成する工程と、前記シリコン膜上に、表面が粗面化
された粗面ポリシリコン膜を形成する工程と、エッチン
グに対してデポジションが相対的に強いエッチング条件
を用いることにより、前記粗面ポリシリコン膜の凹部領
域の前記粗面ポリシリコン膜及び前記シリコン膜を選択
的にエッチングし、前記粗面ポリシリコン膜の表面凹凸
よりも大きい表面凹凸を形成する工程とを有することを
特徴とする半導体装置の製造方法によっても達成され
る。
【0040】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態による半導体装置及びその製造方法について図5
乃至図9を用いて説明する。
【0041】図5は本実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図、図6乃至図9は本実施形態による半
導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0042】はじめに、本実施形態による半導体装置の
構造について図5を用いて説明する。
【0043】シリコン基板10上の素子分離膜12によ
り画定された素子領域上には、ゲート絶縁膜14を介し
て形成されたゲート電極16と、ゲート電極16の両側
のシリコン基板10に形成されたソース/ドレイン拡散
層18、20とを有する転送トランジスタが形成されて
いる。転送トランジスタが形成されたシリコン基板10
上には、BPSG膜よりなる層間絶縁膜22が形成され
ている。層間絶縁膜22には、転送トランジスタのソー
ス/ドレイン拡散層20に達するコンタクトホール24
が形成されている。層間絶縁膜22上には、コンタクト
ホール24を介してソース/ドレイン拡散層20に接続
されたポリシリコン膜よりなる蓄積電極28が形成され
ている。蓄積電極28上には、シリコン窒化膜よりなる
誘電体膜32が形成されている。誘電体膜32上には、
ポリシリコン膜よりなるセルプレート電極34が形成さ
れている。
【0044】ここで、本実施形態による半導体装置は、
蓄積電極28の側壁部分及び上面部分が粗面化されてい
るとともに、表面の凹部が凸部よりも100nm以上低
く形成されており、蓄積電極28の側壁部分に形成され
た凹凸よりも蓄積電極28の上面部分に形成された凹凸
が大きいことに特徴がある。
【0045】以下、本実施形態による半導体装置につい
て、製造方法を沿って詳細に説明する。
【0046】まず、シリコン基板10上の素子分離膜1
2により画定された素子領域上に、ゲート絶縁膜14を
介して形成されたゲート電極16と、ゲート電極16の
両側のシリコン基板10に形成されたソース/ドレイン
拡散層18、20とを有する転送トランジスタを形成す
る(図6(a))。
【0047】次いで、全面に、例えばCVD法により、
膜厚1200nmのBPSG膜を堆積する。こうして、
BPSG膜よりなる層間絶縁膜22を形成する(図6
(b))。
【0048】次いで、通常のリソグラフィー技術及びエ
ッチング技術を用い、層間絶縁膜22に、ソース/ドレ
イン拡散層20に達するコンタクトホール24を開口す
る(図6(c))。
【0049】次いで、全面に、例えばCVD法により、
膜厚550nmのドープトアモルファスシリコン膜26
を堆積する(図7(a))。
【0050】次いで、通常のリソグラフィー技術及びエ
ッチング技術により、ドープトアモルファスシリコン膜
26をパターニングし、例えば上面部分のサイズが40
0nm×900nmの蓄積電極28を例えば200nm
間隔で形成する(図7(b))。
【0051】次いで、全面に、例えばCVD法により、
粗面ポリシリコン膜30を堆積する。例えば、SiH4
の流量を140sccm、成膜圧力を0.175Tor
r、成膜温度を575℃、成膜時間を8分50秒とし
て、粗面ポリシリコン膜30を堆積する。これにより、
表面凹凸が50nm程度である粗面ポリシリコン膜30
が形成される(図8(a))。
【0052】次いで、層間絶縁膜22であるBPSGに
対してシリコンを選択的にエッチングする条件により、
粗面ポリシリコン膜30を異方性エッチング(エッチバ
ック)する。例えば、塩素ガスを100sccm、酸素
流量を25sccm、反応室圧力を1.5mTorr、
ECRパワーを1200W、RFパワーを100Wとし
て粗面ポリシリコン膜30をエッチバックすることによ
り、層間絶縁膜22上の粗面ポリシリコン膜30を除去
する。なお、上記条件によるエッチングでは、層間絶縁
膜22上に粗面ポリシリコン膜30が存在するうちは、
エッチングに対してデポジションが相対的に弱いエッチ
ング条件となる。
【0053】このとき、蓄積電極28上の粗面ポリシリ
コン膜30も同時に除去されるが、蓄積電極28の表面
には粗面ポリシリコン膜30の表面形状を反映した凹凸
が形成される。また、蓄積電極28の側壁部分には、粗
面ポリシリコン膜120がそのまま残存する(図8
(b))。
【0054】蓄積電極28間の領域や周辺回路領域にお
いて粗面ポリシリコン膜30が除去された後にエッチン
グをさらに継続すると、上記条件によるエッチングはエ
ッチングに対してデポジションが相対的に強いエッチン
グ条件となり、前述のように蓄積電極28表面において
はマイクロローディング効果により表面凹凸の凹部のみ
が選択的にエッチングされる。これにより、蓄積電極2
8の高さを減らすことなく蓄積電極上の溝を深くするこ
とができる(図9(a))。
【0055】蓄積電極28の上面部分の溝を深くするエ
ッチングの際に、凸部の高さはほとんど減少しない。し
たがって、粗面ポリシリコン膜30の表面凹凸である5
0nm程度の凹凸よりも大きい100nm程度以上の表
面凹凸であっても容易に形成することができる。換言す
れば、蓄積電極28間のスペースが狭くなって蓄積電極
28間の粗面ポリシリコン膜30がローディング効果に
より除去しにくくなった場合であっても、エッチング時
間を増加することは、蓄積電極28の高さを犠牲にする
ことにはならず、その逆に、表面凹凸を大きくして蓄積
容量を増大するというきわめて有利な効果をもたらすこ
とになる。
【0056】溝を深くするエッチングにおけるエッチン
グ量は多ければ多いほど溝が深くなり蓄積容量の増大に
貢献することとなるが、エッチング量が過多になると蓄
積電極側面の上部に形成されている粗面ポリシリコン膜
が剥がれ落ちやすくなるため、溝の深さは100〜15
0nm程度とすることが現状では望ましい。
【0057】こうして、側壁部分に粗面ポリシリコン膜
30が形成され、上面部分が粗面化された蓄積電極28
を形成する。なお、本明細書では説明の便宜上、ドープ
トアモルファスシリコン膜26をパターニングして得た
構造体を蓄積電極28と表現しているが、本質的には粗
面ポリシリコン膜30と蓄積電極28とからなる構造体
が蓄積電極として機能する。このため、本明細書では、
粗面ポリシリコン膜30と蓄積電極28とを一括して蓄
積電極28と表現することもある。
【0058】次いで、全面に、例えばCVD法により、
シリコン窒化膜を堆積し、シリコン窒化膜よりなる誘電
体膜32を形成する。
【0059】次いで、全面に、例えばドープトアモルフ
ァスシリコン膜を堆積し、ドープトアモルファスシリコ
ン膜よりなるセルプレート電極34を形成する。
【0060】こうして、蓄積電極28、誘電体膜32、
セルプレート電極34とからなるキャパシタを形成し、
1トランジスタ、1キャパシタを有するDRAMを形成
する(図9(b))。
【0061】このように、本実施形態によれば、ハロゲ
ン/O2系のエッチングガスを用いたデポジションの強
い条件により粗面ポリシリコン膜をエッチバックするの
で、蓄積電極の高さを減らすことなく、蓄積電極上の溝
を深くすることができる。したがって、粗面ポリシリコ
ン膜30のエッチバックによりキャパシタ容量が減少す
ることはなく、その逆にキャパシタ容量を増大すること
ができる。また、キャパシタ容量を維持するためにドー
プトアモルファスシリコン膜の膜厚を予め厚くしたりす
る必要がないので、製造工程を簡便にすることができ
る。
【0062】なお、上記実施形態では、粗面ポリシリコ
ン膜30をエッチバックする際に、蓄積電極28間及び
周辺回路領域の粗面ポリシリコン膜30を除去するエッ
チングと、蓄積電極28の上面部分の凹凸を増加させる
オーバーエッチングとを、一定のプロセスパラメータの
もとに達成しうる条件を適用したが、必ずしもこれら両
者のエッチングを1ステップで行う必要はない。例え
ば、蓄積電極28間及び周辺回路領域の粗面ポリシリコ
ン膜30を除去するエッチング過程にはエッチングに対
してデポジションが相対的に弱い条件を積極的に用い、
蓄積電極28の上面部分の凹凸を増加させるエッチング
過程にはエッチングに対してデポジションが相対的に強
い条件を積極的に用いるような2ステップのエッチング
を行うようにしてもよい。また、前者のエッチング過程
においては、酸素を含まないエッチングガス(例えばC
2のみ)を適用することもできる。
【0063】[第2実施形態]本発明の第2実施形態に
よる半導体装置の製造方法について図10及び図11を
用いて説明する。なお、図5乃至図9に示す第1実施形
態による半導体装置及びその製造方法と同一の構成要素
には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
【0064】図10及び図11は本実施形態による半導
体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0065】本実施形態による半導体装置の製造方法
は、粗面ポリシリコン膜を蓄積電極となるドープトアモ
ルファスシリコン膜上に選択的に成長するほかは、第1
実施形態による半導体装置の製造方法と同様である。
【0066】以下、本実施形態による半導体装置の製造
方法について説明する。
【0067】まず、図6(a)乃至図7(b)に示す第
1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、
シリコン基板10上に、転送トランジスタと、層間絶縁
膜22と、蓄積電極28とを形成する(図10
(a))。
【0068】次いで、ドープトアモルファスシリコン膜
よりなる蓄積電極28の表面に、選択的に粗面ポリシリ
コン膜30を堆積する(図10(b))。例えば、Si
4流量を15sccm、成膜圧力を5×10-5Tor
r、成膜温度を700℃、成膜時間を100秒としてシ
リコン原子のシードを蓄積電極28に付着させた後、5
%のPH3を含むArガス流量を200sccm、圧力
を1Torr、温度を700℃、時間を60分としてア
ニールを行い、蓄積電極28の表面のみに選択的に粗面
ポリシリコン膜30を形成する。
【0069】次いで、層間絶縁膜22であるBPSGに
対してシリコンを選択的にエッチングする条件により、
粗面ポリシリコン膜30を異方性エッチング(エッチバ
ック)する。この際、ハロゲン/O2系のエッチングガ
スを用いたデポジションの強い条件、例えば、塩素ガス
を100sccm、酸素流量を25sccm、反応室圧
力を1.5mTorr、ECRパワーを1200W、R
Fパワーを100Wとして粗面ポリシリコン膜30をエ
ッチバックをすることにより、蓄積電極28の高さを減
らすことなく蓄積電極28上の溝を深くすることができ
る(図11(a))。
【0070】蓄積電極28上の溝は、エッチング時間を
長くすることにより凸部の高さを減らすことなく選択的
に深くすることができる。したがって、粗面ポリシリコ
ン膜30の表面凹凸である50nm程度の凹凸よりも大
きい100nm程度以上の表面凹凸であっても容易に形
成することができる。
【0071】なお、粗面ポリシリコン膜30を選択的に
形成する場合、蓄積電極28間の領域や周辺回路領域の
粗面ポリシリコン膜30を除去するためのエッチバック
工程は必要ない。しかしながら、上記エッチバックを行
うことにより、蓄積電極28の高さを低くすることなく
蓄積電極28の表面凹凸を増加することができ、キャパ
シタ容量を増大することができる。
【0072】次いで、図9(b)に示す第1実施形態に
よる半導体装置の製造方法と同様にしてキャパシタを形
成し、1トランジスタ、1キャパシタを有するDRAM
を形成する(図11(b))。
【0073】このように、本実施形態によれば、粗面ポ
リシリコン膜を蓄積電極上に選択的に形成する場合にお
いても、蓄積電極の高さを減らすことなく、蓄積電極上
の溝を深くすることができる。
【0074】[第3実施形態]本発明の第3実施形態に
よる半導体装置及びその製造方法について図12乃至図
15を用いて説明する。なお、図5乃至図9に示す第1
実施形態による半導体装置及びその製造方法と同一の構
成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略に
する。
【0075】図12は本実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図、図13乃至図15は本実施形態に
よる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0076】本実施形態による半導体装置は、図12に
示すように、蓄積電極28の上面部分のみが粗面化され
ていることに特徴がある。また、蓄積電極28の上面部
分は、典型的な粗面ポリシリコン膜の表面凹凸である5
0nmよりも大きい100nm程度以上の表面凹凸を有
している。
【0077】本発明によれば、蓄積電極28の上面部分
の凹凸を粗面ポリシリコン膜30によって得られる表面
凹凸よりも十分に大きくできるので、蓄積電極28の側
面部分に粗面ポリシリコン膜30を形成しなくても十分
なキャパシタ容量を得ることができる場合がある。ま
た、蓄積電極28の側壁部分に形成した粗面ポリシリコ
ン膜30はエッチング過程で落ちやすいことから、プロ
セスによっては蓄積電極28の側壁部分に粗面ポリシリ
コン膜30を形成しないことが好ましい場合も考えられ
る。したがって、このような場合に、本実施形態による
半導体装置が有効である。
【0078】次に、本実施形態による半導体装置の製造
方法について図13乃至図15を用いて説明する。
【0079】まず、図6(a)乃至図7(a)に示す第
1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、
シリコン基板10上に、転送トランジスタ、ソース/ド
レイン拡散層20に達するコンタクトホール24が形成
された層間絶縁膜22、ドープトアモルファスシリコン
膜26を形成する(図13(a))。
【0080】次いで、全面に、例えばCVD法により、
粗面ポリシリコン膜30を堆積する。例えば、SiH4
の流量を140sccm、成膜圧力を0.175Tor
r、成膜温度を575℃、成膜時間を8分50秒とし
て、粗面ポリシリコン膜30を堆積する。これにより、
表面凹凸が50nm程度である粗面ポリシリコン膜30
が形成される(図13(b))。
【0081】次いで、通常のリソグラフィー技術及びエ
ッチング技術により、粗面ポリシリコン30とドープト
アモルファスシリコン膜26とをパターニングし、表面
に粗面ポリシリコン膜30が形成されたドープトアモル
ファスシリコン膜26よりなる蓄積電極28を形成する
(図14(a))。
【0082】次いで、層間絶縁膜22であるBPSGに
対してシリコンを選択的にエッチングする条件により、
粗面ポリシリコン膜30を異方性エッチング(エッチバ
ック)する。この際、ハロゲン/O2系のエッチングガ
スを用いたデポジションの強い条件、例えば、塩素ガス
を100sccm、酸素流量を25sccm、反応室圧
力を1.5mTorr、ECRパワーを1200W、R
Fパワーを100Wとして粗面ポリシリコン膜30をエ
ッチバックをすることにより、蓄積電極28の高さを減
らすことなく蓄積電極28上の溝を深くすることができ
る(図14(b))。
【0083】蓄積電極28上の溝は、エッチング時間を
長くすることにより凸部の高さを減らすことなく選択的
に深くすることができる。したがって、エッチバック前
に形成されていた粗面ポリシリコン膜30の表面凹凸で
ある50nm程度の凹凸よりも大きい100nm程度以
上の表面凹凸を容易に形成することができる。
【0084】次いで、図9(b)に示す第1実施形態に
よる半導体装置の製造方法と同様にしてキャパシタを形
成し、1トランジスタ、1キャパシタを有するDRAM
を形成する(図15)。
【0085】このように、本実施形態によれば、蓄積電
極の上面部分にのみ粗面ポリシリコン膜を形成する場合
においても、蓄積電極の高さを減らすことなく、蓄積電
極上の溝を深くすることができる。
【0086】[第4実施形態]本発明の第4実施形態に
よる半導体装置及びその製造方法について図16乃至図
20を用いて説明する。なお、図5乃至図9に示す第1
実施形態による半導体装置及びその製造方法と同一の構
成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略に
する。
【0087】図16は本実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図、図17乃至図20は本実施形態に
よる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0088】本実施形態による半導体装置は、図16に
示すように、シリンダ構造のキャパシタにおいて、蓄積
電極の表面が粗面化されていることに特徴がある。
【0089】すなわち、本実施形態による半導体装置で
は、蓄積電極28が、ソース/ドレイン拡散層20に電
気的に接続されるコンタクト部分40と、コンタクト部
分40に接続され、層間絶縁膜22上に突出するシリン
ダ状の突出部分44とを有し、それらの表面が粗面化さ
れていることに特徴がある。また、コンタクト部分40
の粗面が、突出部分44の粗面よりも凹凸が大きいこと
にも特徴がある。
【0090】このように半導体装置を構成することによ
り、第1乃至第3実施形態による半導体装置と比較して
キャパシタの容量を大幅に増加することができる。
【0091】次に、本実施形態による半導体装置の製造
方法を図17乃至図20を用いて説明する。
【0092】まず、図6(a)乃至図6(c)に示す第
1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、
シリコン基板10上に、転送トランジスタ、ソース/ド
レイン拡散層20に達するコンタクトホール24が形成
された層間絶縁膜22を形成する(図17(a))。
【0093】次いで、全面に、例えばCVD法により、
膜厚100nmのドープトアモルファスシリコン膜36
を堆積する。
【0094】次いで、全面に、例えばCVD法により、
膜厚500nmのPSG膜38を堆積する(図17
(b))。
【0095】次いで、通常のリソグラフィー技術及びエ
ッチング技術により、PSG膜38とドープトアモルフ
ァスシリコン膜36とをパターニングし、上面がPSG
膜38により覆われ、ドープトアモルファスシリコン膜
36よりなる蓄積電極のコンタクト部分40を形成す
る。
【0096】次いで、全面に、例えばCVD法により、
膜厚50nmのドープトアモルファスシリコン膜42を
堆積する(図18(a))。
【0097】次いで、異方性エッチングにより、ドープ
トアモルファスシリコン膜42をエッチバックし、コン
タクト部分40及びPSG膜38の側壁に、ドープトア
モルファスシリコン膜42よりなる蓄積電極の突出部分
44を形成する。こうして、コンタクト部分40及び突
出部分44よりなる蓄積電極28を形成する(図18
(b))。
【0098】次いで、弗酸系水溶液を用いたウェットエ
ッチングにより、PSG膜38を、ドープトアモルファ
スシリコンよりなる蓄積電極28及びBPSGよりなる
層間絶縁膜22に対して選択的に除去する(図9
(a))。なお、PSG膜のBPSG膜に対する選択エ
ッチングは、水溶液の弗酸濃度やPSGのP濃度を制御
することにより実現することができる。
【0099】次いで、全面に、例えばCVD法により、
粗面ポリシリコン膜30を堆積する。例えば、SiH4
の流量を140sccm、成膜圧力を0.175Tor
r、成膜温度を575℃、成膜時間を8分50秒とし
て、粗面ポリシリコン膜30を堆積する。これにより、
表面凹凸が50nm程度である粗面ポリシリコン膜30
が層間絶縁膜22上及びシリンダ構造の蓄積電極28を
覆うように形成される(図19(b))。
【0100】次いで、層間絶縁膜22であるBPSGに
対してシリコンを選択的にエッチングする条件により、
粗面ポリシリコン膜30を異方性エッチング(エッチバ
ック)する。例えば、塩素ガスを100sccm、酸素
流量を25sccm、反応室圧力を1.5mTorr、
ECRパワーを1200W、RFパワーを100Wとし
て粗面ポリシリコン膜30をエッチバックをすることに
より、層間絶縁膜22上の粗面ポリシリコン膜30を除
去するとともに、蓄積電極28のコンタクト部分40の
上面の溝を深くすることができる(図20(a))。
【0101】蓄積電極28のコンタクト部分40の上面
の溝は、エッチング時間を長くすることにより凸部の高
さを減らすことなく選択的に深くすることができる。し
たがって、エッチバック前に形成されていた粗面ポリシ
リコン膜30の表面凹凸である50nm程度の凹凸より
も十分に大きい100nm以上の表面凹凸を容易に形成
することができる。
【0102】次いで、図9(b)に示す第1実施形態に
よる半導体装置の製造方法と同様にしてキャパシタを形
成し、1トランジスタ、1キャパシタを有するDRAM
を形成する(図20(b))。
【0103】このように、本実施形態によれば、シリン
ダ構造のキャパシタを適用する場合においても、蓄積電
極の高さを減らすことなく、蓄積電極上の溝を深くする
ことができる。
【0104】なお、上記実施形態では、粗面ポリシリコ
ン膜を全面に形成する場合について示したが、第2実施
形態のように、粗面ポリシリコン膜を選択的に形成する
ようにしてもよい。
【0105】また、上記第1乃至第4実施形態では、本
発明をDRAMのキャパシタ蓄積電極を形成する場合に
適用した例を示したが、ポリシリコンの粗面化を必要と
する種々のデバイス構造に適用することができる。
【0106】また、上記第1乃至第4実施形態では、粗
面ポリシリコン膜のエッチバックにECRプラズマエッ
チングを適用した例を示したが、エッチャーとしてはそ
の他の異方性ドライエッチャー、例えば、RIE、M−
RIE、ICPなどを適用することもできる。
【0107】すなわち、以上詳述したことから明らかな
ように、上記目的は、側面部分及び上面部分が粗面化さ
れ、前記上面部分の凹凸が前記側面部分の凹凸よりも大
きい第1の電極と、前記第1の電極上に形成された誘電
体膜と、前記誘電体膜上に形成された第2の電極とを有
するキャパシタを含むことを特徴とする半導体装置によ
っても達成される。
【0108】また、上記の半導体装置において、前記第
1の電極は、筒状に突出する突出部分を有するようにし
てもよい。
【0109】また、上記目的は、絶縁膜上にシリコン膜
を形成する工程と、前記シリコン膜上に、表面が粗面化
された粗面ポリシリコン膜を形成する工程と、エッチン
グに対してデポジションが相対的に強いエッチング条件
を用いることにより、前記粗面ポリシリコン膜の凹部領
域の前記粗面ポリシリコン膜及び前記シリコン膜を選択
的にエッチングし、前記粗面ポリシリコン膜の表面凹凸
よりも大きい表面凹凸を形成する工程とを有することを
特徴とする半導体装置の製造方法によっても達成され
る。
【0110】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記シリコン膜を形成する工程では、所定の形状に
パターニングされた前記シリコン膜を形成し、前記粗面
ポリシリコン膜を形成する工程では、前記絶縁膜上並び
に前記シリコン膜の上面及び側面に前記粗面ポリシリコ
ン膜を形成するようにしてもよい。
【0111】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記粗面ポリシリコン膜及び前記シリコン膜をエッ
チングする工程は、エッチングに対してデポジションが
相対的に弱いエッチング条件により、少なくとも前記絶
縁膜上に形成された前記粗面ポリシリコン膜が除去され
るまでエッチングする工程と、エッチングに対してデポ
ジションが相対的に強いエッチング条件により、前記シ
リコン膜の上面に所望の表面凹凸が形成されるまでエッ
チングをする工程とを有するようにしてもよい。
【0112】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記シリコン膜を形成する工程では、所定の形状に
パターニングされた前記シリコン膜を形成し、前記粗面
ポリシリコン膜を形成する工程では、前記シリコン膜の
上面及び側面に前記粗面ポリシリコン膜を選択的に形成
するようにしてもよい。
【0113】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記粗面ポリシリコン膜を形成する工程の後に、前
記粗面ポリシリコン膜及び前記シリコン膜を所定の形状
にパターニングする工程を有するようにしてもよい。
【0114】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記シリコン膜の形成の後に、前記シリコン膜に接
続され、前記絶縁膜上に突出するシリコンよりなる筒状
の構造体を形成する工程を有するようにしてもよい。
【0115】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記粗面ポリシリコン膜及び前記シリコン膜のエッ
チングには、ハロゲン系ガスと酸素ガスとの混合ガスを
用いることができる。
【0116】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、ハロゲン
/O2系のエッチングガスを用いたデポジションの強い
条件により粗面ポリシリコン膜をエッチバックするの
で、蓄積電極の高さを減らすことなく、蓄積電極上の溝
を深くすることができる。したがって、粗面ポリシリコ
ン膜のエッチバックによりキャパシタ容量が減少するこ
とはなく、その逆にキャパシタ容量を増大することがで
きる。また、キャパシタ容量を維持するためにドープト
アモルファスシリコン膜の膜厚を予め厚くしたりする必
要がないので、製造工程を簡便にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラジカル入射量、イオン入射量及びエッチング
レートのスペース幅依存性を示すグラフである。
【図2】蓄積電極の高さの酸素流量依存性を示すグラフ
である。
【図3】Cl2/O2系及びHBr/O2系におけるデポ
ジションの強いエッチング条件を示すグラフである。
【図4】エッチングレート及び選択比の酸素流量依存性
を示すグラフである。
【図5】本発明の第1実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その1)である。
【図7】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その2)である。
【図8】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その3)である。
【図9】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その4)である。
【図10】本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図11】本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図12】本発明の第3実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図である。
【図13】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図14】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図15】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図16】本発明の第4実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図である。
【図17】本発明の第4実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図18】本発明の第4実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図19】本発明の第4実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図20】本発明の第4実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図21】従来の半導体装置及びその製造方法を示す工
程断面図(その1)である。
【図22】従来の半導体装置及びその製造方法を示す工
程断面図(その2)である。
【図23】従来の半導体装置及びその製造方法を示す工
程断面図(その3)である。
【符号の説明】
10…シリコン基板 12…素子分離膜 14…ゲート絶縁膜 16…ゲート電極 18…ソース/ドレイン拡散層 20…ソース/ドレイン拡散層 22…層間絶縁膜 24…コンタクトホール 26…ドープトアモルファスシリコン膜 28…蓄積電極 30…粗面ポリシリコン膜 32…誘電体膜 34…セルプレート電極 36…ドープトアモルファスシリコン膜 38…PSG膜 40…蓄積電極のコンタクト部分 42…ポリシリコン膜 44…蓄積電極の突出部分 100…シリコン基板 102…素子分離膜 104…ゲート絶縁膜 106…ゲート電極 108…ソース/ドレイン拡散層 110…ソース/ドレイン拡散層 112…層間絶縁膜 114…コンタクトホール 116…ドープトアモルファスシリコン膜 118…蓄積電極 120…粗面ポリシリコン膜 122…誘電体膜 124…セルプレート電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面部分に複数の略円柱を有する第1の
    電極と、前記第1の電極上に形成された誘電体膜と、前
    記誘電体膜上に形成された第2の電極とを有するキャパ
    シタを含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 側面部分及び上面部分が粗面化され、前
    記上面部分の凹凸が前記側面部分の凹凸よりも大きい第
    1の電極と、前記第1の電極上に形成された誘電体膜
    と、前記誘電体膜上に形成された第2の電極とを有する
    キャパシタを含むことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 絶縁膜上にシリコン膜を形成する工程
    と、 前記シリコン膜上に、表面が粗面化された粗面ポリシリ
    コン膜を形成する工程と、 エッチングに対してデポジションが相対的に強いエッチ
    ング条件を用いることにより、前記粗面ポリシリコン膜
    の凹部領域の前記粗面ポリシリコン膜及び前記シリコン
    膜を選択的にエッチングし、前記粗面ポリシリコン膜の
    表面凹凸よりも大きい表面凹凸を形成する工程とを有す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記シリコン膜を形成する工程では、所定の形状にパタ
    ーニングされた前記シリコン膜を形成し、 前記粗面ポリシリコン膜を形成する工程では、前記絶縁
    膜上並びに前記シリコン膜の上面及び側面に前記粗面ポ
    リシリコン膜を形成することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記粗面ポリシリコン膜及び前記シリコン膜をエッチン
    グする工程は、 エッチングに対してデポジションが相対的に弱いエッチ
    ング条件により、少なくとも前記絶縁膜上に形成された
    前記粗面ポリシリコン膜が除去されるまでエッチングす
    る工程と、 エッチングに対してデポジションが相対的に強いエッチ
    ング条件により、前記シリコン膜の上面に所望の表面凹
    凸が形成されるまでエッチングをする工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至5のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記粗面ポリシリコン膜及び前記シリコン膜のエッチン
    グに、ハロゲン系ガスと酸素ガスとの混合ガスを用いる
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP36635299A 1999-12-24 1999-12-24 半導体装置及びその製造方法 Withdrawn JP2001185698A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36635299A JP2001185698A (ja) 1999-12-24 1999-12-24 半導体装置及びその製造方法
US09/631,834 US6686234B1 (en) 1999-12-24 2000-08-03 Semiconductor device and method for fabricating the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36635299A JP2001185698A (ja) 1999-12-24 1999-12-24 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001185698A true JP2001185698A (ja) 2001-07-06

Family

ID=18486576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36635299A Withdrawn JP2001185698A (ja) 1999-12-24 1999-12-24 半導体装置及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6686234B1 (ja)
JP (1) JP2001185698A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7073876B2 (ja) 2018-04-16 2022-05-24 株式会社デンソー 半導体装置およびその製造方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR930008580B1 (ko) * 1990-06-22 1993-09-09 현대전자산업 주식회사 표면적이 극대화된 실리콘층 및 그 제조방법
KR940007391B1 (ko) * 1991-08-23 1994-08-16 삼성전자 주식회사 고집적 반도체 메모리장치의 제조방법
KR940009628B1 (ko) * 1991-11-16 1994-10-15 삼성전자 주식회사 커패시터 및 그 제조방법
KR960010002B1 (ko) * 1991-12-18 1996-07-25 삼성전자 주식회사 고집적 반도체 메모리장치의 커패시터 제조방법
KR960002097B1 (ko) * 1992-02-28 1996-02-10 삼성전자주식회사 반도체장치의 커패시터 제조방법
JPH06151711A (ja) 1992-10-30 1994-05-31 Nec Corp 半導体装置の製造方法
US5401681A (en) * 1993-02-12 1995-03-28 Micron Technology, Inc. Method of forming a bit line over capacitor array of memory cells
US5696014A (en) * 1994-03-11 1997-12-09 Micron Semiconductor, Inc. Method for increasing capacitance of an HSG rugged capacitor using a phosphine rich oxidation and subsequent wet etch
US5492848A (en) * 1994-03-18 1996-02-20 United Microelectronics Corp. Stacked capacitor process using silicon nodules
US5554557A (en) * 1996-02-02 1996-09-10 Vanguard International Semiconductor Corp. Method for fabricating a stacked capacitor with a self aligned node contact in a memory cell
JPH1083985A (ja) * 1996-09-06 1998-03-31 Mitsubishi Electric Corp 化合物半導体の選択エッチング方法とこの方法を用いた化合物半導体装置の製造方法
TW350119B (en) * 1997-10-24 1999-01-11 Nan Ya Tech Corporation Manufacturing method and the structure of IC capacitors the invention relates to a manufacturing method and the structure of IC capacitors
KR19990041068A (ko) 1997-11-20 1999-06-15 윤종용 커패시터 하부전극의 브릿지를 예방하는 hsg 커패시터 형성방법
US6037220A (en) * 1998-07-24 2000-03-14 Vanguard International Semiconductor Corporation Method of increasing the surface area of a DRAM capacitor structure via the use of hemispherical grained polysilicon
US6204141B1 (en) * 2000-09-13 2001-03-20 Taiwan Semiconductor Mfg. Co. Ltd. Method of manufacturing a deep trench capacitor

Also Published As

Publication number Publication date
US6686234B1 (en) 2004-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4152276B2 (ja) 低温原子層蒸着による窒化膜をエッチング阻止層として利用する半導体素子及びその製造方法
JP2002033313A (ja) ディープ・トレンチ・シリコン・エッチングの反応性イオン・エッチング・ラグを低減する方法
KR100666387B1 (ko) 도전성 패턴의 제조 방법 및 반도체 소자의 제조 방법.
KR100413606B1 (ko) 캐패시터의 제조 방법
US7842593B2 (en) Semiconductor device and method for fabricating the same
US7018892B2 (en) Semiconductor capacitor structure and method for manufacturing the same
KR100207462B1 (ko) 반도체 장치의 커패시터 제조방법
US20060097410A1 (en) Semiconductor capacitor structure and method for manufacturing the same
KR100721579B1 (ko) 캐패시터의 제조 방법
JP2006191053A (ja) 半導体メモリ装置の製造方法
US7439126B2 (en) Method for manufacturing semiconductor memory
JP2001185698A (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR100685674B1 (ko) 캐패시터의 제조 방법
US6093601A (en) Method of fabricating crown capacitor by using oxynitride mask
JP3987239B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR20090016815A (ko) 울퉁불퉁한 표면의 원통형 스토리지전극을 갖는 캐패시터의제조 방법
KR100691484B1 (ko) 반도체소자의 플러그 제조 방법
KR100948092B1 (ko) 반도체 소자의 캐패시터 제조 방법
KR100240891B1 (ko) 반도체장치의 캐패시터용 하부전극 형성방법
KR100300867B1 (ko) 실린더 구조의 반도체 소자의 전하저장 전극 형성방법
KR100875658B1 (ko) 반도체소자 제조방법
KR0165409B1 (ko) 반도체 장치의 커패시터 및 그 제조방법
KR0165419B1 (ko) 스페이서를 채용한 원통형 커패시터 제조방법
KR100875674B1 (ko) 캐패시터 누설을 방지하는 반도체소자 제조 방법
KR20070002798A (ko) 반도체소자의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070306