JP2001184104A - 制御装置 - Google Patents

制御装置

Info

Publication number
JP2001184104A
JP2001184104A JP36534799A JP36534799A JP2001184104A JP 2001184104 A JP2001184104 A JP 2001184104A JP 36534799 A JP36534799 A JP 36534799A JP 36534799 A JP36534799 A JP 36534799A JP 2001184104 A JP2001184104 A JP 2001184104A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
counter
execution
loop
count value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36534799A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirosuke Kaji
宏亮 賀治
Masahiko Sakamaki
正彦 酒巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP36534799A priority Critical patent/JP2001184104A/ja
Publication of JP2001184104A publication Critical patent/JP2001184104A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Control By Computers (AREA)
  • Control Of Direct Current Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】所定の割込み要因が発生した場合に、この割込
み要因の発生に応答して実行すべき処理を即座に実行可
能な制御装置を提供する。また、所定の割込み要因の発
生に応答して実行すべき処理以外の処理を適当な頻度お
よびタイミングで実行可能な制御装置を提供する。 【解決手段】一定時間ごとに行う必要がある処理A、処
理Bおよび処理Cは、割込みフラグがセットされる度に
1サイクルだけ実行されるメインループ内に組み込まれ
ている。そして、タイマ割込みルーチンでは、たとえ
ば、1msecが経過する度に割込みフラグをセットす
るといった処理だけが行われるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、電動
パワーステアリング装置の動作などを制御するための制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両のステアリング機構に電
動モータが発生するトルクを伝達し、これにより操舵の
補助を行う電動パワーステアリング装置が知られてい
る。このような電動パワーステアリング装置には、CP
Uおよびメモリなどを含む電子制御装置が備えられてお
り、この電子制御装置のCPUは、電動パワーステアリ
ング装置の動作を制御するために種々のルーチンを実行
する。
【0003】図4は、CPUによって実行されるメイン
ルーチンの流れを示すフローチャートである。車両のイ
グニッションスイッチがオンされると、これに応答し
て、この図4に示すメインルーチンの実行が開始され
る。このメインルーチンには、処理Dが組み込まれたメ
インループが含まれている。処理Dは、たとえば、イグ
ニッションスイッチがオフされたか否かを判断する処理
であり、この処理Dでイグニッションスイッチがオフさ
れたと判断されると、メインループから抜け出して、こ
のメインルーチンの実行を終了するようになっている。
【0004】図5は、CPUによって実行されるタイマ
割込みルーチンの流れを示すフローチャートである。た
とえば、電動モータを制御するために必要な演算処理
や、各種センサの出力データを取得するためのデータサ
ンプリング処理などは、それぞれ一定時間ごとに実行す
る必要がある。そこで、このような一定時間ごとに行う
必要がある処理は、この図5に示すタイマ割込みルーチ
ンに組み込まれていて、このタイマ割込みルーチンが予
め定める時間ごとに定期的に実行されることにより、そ
れぞれ一定時間ごとに行われるようになっている。
【0005】すなわち、車両のイグニッションスイッチ
がオンされた後、予め定める時間(たとえば、1mse
c)が経過する度にCPU内で割込み信号が発生する。
割込み信号が発生すると、その時点で図4に示すメイン
ルーチンの実行が一時中断されて、この図5に示すタイ
マ割込みルーチンが実行される。そして、このタイマ割
込みルーチンの実行が終了すると、一時中断されていた
メインルーチンの実行が再開される。
【0006】タイマ割込みルーチンでは、まず、処理A
が開始される(ステップT1)。この処理Aは、タイマ
割込みルーチンが実行される度(たとえば、1msec
ごと)に行うべき処理であり、たとえば、電動モータを
制御するために必要な演算処理である。処理Aが開始さ
れると、次に、メモリ内に設定された処理Bカウンタの
カウント値がインクリメント(+1)される(ステップ
T2)。そして、このインクリメント後の処理Bカウン
タのカウント値が10以上になったか否かが判断される
(ステップT3)。処理Bカウンタの初期値は、車両の
イグニッションスイッチがオンにされたときに0にセッ
トされている。したがって、このとき処理Bカウンタの
カウント値は1であり、カウント値が10以上であるか
否かの判断は否定され(ステップT3でNO)、次い
で、メモリ内に設定された処理Cカウンタのカウント値
がインクリメント(+1)される(ステップT6)。こ
の処理Cカウンタの初期値も、車両のイグニッションス
イッチがオンされたときに0にセットされている。
【0007】その後、処理Cカウンタのカウント値が1
0以上になったか否かが判断される(ステップT7)。
このとき、処理Cカウンタのカウント値は1であるか
ら、カウント値が10以上であるか否かの判断は否定さ
れ(ステップT7でNO)、このタイマ割込みルーチン
の実行は終了し、一時中断されていたメインルーチンの
実行が再開される。こうして割込み信号がCPUに入力
される度にタイマ割込みルーチンが実行され、その度に
処理Bカウンタおよび処理Cカウンタのカウント値が1
ずつ増やされていく。そして、10回目のタイマ割込み
ルーチンの実行が開始されて、処理Bカウンタのカウン
ト値が10になり、処理Bカウンタのカウント値が10
以上であるか否かの判断(ステップT3の判断)が肯定
されると、処理Bカウンタのカウント値が零にリセット
されて(ステップT4)、処理Bが開始される(ステッ
プT5)。
【0008】次いで、処理Cカウンタのカウント値がイ
ンクリメント(+1)される(ステップT6)。そし
て、このインクリメント後の処理Cカウンタのカウント
値が10以上になったか否かの判断が肯定されると(ス
テップT7でYES)、処理Cカウンタのカウント値が
零にリセットされ(ステップT8)、処理Cが開始され
て(ステップT9)、このタイマ割込みルーチンの実行
が終了される。すなわち、処理Bおよび処理Cは、この
タイマ割込みルーチンが10回実行される度(たとえ
ば、10msecごと)に1回行われることになる。こ
のような処理Bおよび処理Cは、たとえば、各種センサ
の出力データを取得するためのデータサンプリング処理
や、この電動パワーステアリング装置の異常を検出して
安全性を確保するためのフェイルセーフ処理などであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】電子制御装置のCPU
によって実行される処理には、図4に示すメインルーチ
ンに組み込まれた処理Dならびに図5に示すタイマ割込
みルーチンに組み込まれた処理A、処理Bおよび処理C
の他に、たとえば、電動モータの励磁パターンを変更す
るための励磁パターン変更処理や、車両に搭載された他
の制御装置とのデータ通信のためのダイアグ通信処理な
どがある。このような処理は、所定の割込み要因が発生
した場合に直ちに実行されるべき処理であり、メインル
ーチンの実行中に割り込んで実行可能な緊急割込みルー
チンに組み込まれている。
【0010】ところが、図5に示すタイマ割込みルーチ
ンの実行中に上記所定の割込み要因が発生した場合、そ
のタイマ割込みルーチンの実行を一時中断して、新たに
緊急割込みルーチンを実行するといった多重割込みを行
うことはできない。そのため、このような場合には、緊
急割込みルーチンの実行が保留されてしまい、この緊急
割込みルーチンに組み込まれている励磁パターン変更処
理などの実行が遅れることになる。たとえば、励磁パタ
ーン変更処理の実行が遅れると、電動モータの回転が不
安定になるといったような不都合を生じるおそれがあ
る。
【0011】また、タイマ割込みルーチンや緊急割込み
ルーチンが頻繁に実行された場合に、メインルーチンに
組み込まれている処理Dの実行頻度が低くなったり、処
理Dの実行周期のばらつきが大きくなったりするといっ
た問題もある。そこで、この発明の目的は、上述の技術
的課題を解決し、所定の割込み要因が発生した場合に、
この割込み要因の発生に応答して実行すべき処理を即座
に実行可能な制御装置を提供することである。
【0012】また、この発明の他の目的は、所定の割込
み要因の発生に応答して実行すべき処理以外の処理を適
当な頻度およびタイミングで実行可能な制御装置を提供
することである。
【0013】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、定期的に
行う必要のある処理が組み込まれたループを含むメイン
ルーチンを記憶するメインルーチン記憶手段(12)
と、前記ループの実行周期を規定するための割込みフラ
グを記憶するフラグ記憶手段(13)と、一定時間が経
過するごとに、前記割込みフラグを前記フラグ記憶手段
に書き込むためのタイマ割込みルーチンを実行するタイ
マ割込みルーチン実行手段(11)と、このタイマ割込
みルーチン実行手段によりタイマ割込みルーチンが実行
されて、前記フラグ記憶手段に割込みフラグが書き込ま
れたことに基づいて、前記ループを1サイクルだけ実行
するループ実行手段(11)とを含むことを特徴とする
制御装置(10)である。
【0014】なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態
における対応構成要素等を表す。以下、この項において
同じである。この発明によれば、一定時間ごとに行う必
要がある処理は、タイマ割込みルーチンに組み込まれる
のではなく、メインルーチンに含まれるループ(たとえ
ば、後述の実施形態におけるメインループ)内に組み込
まれており、このループを割込みフラグがフラグ記憶手
段に書き込まれる度に1サイクルだけ実行するようにし
ている。そして、タイマ割込みルーチンでは、たとえ
ば、一定時間が経過するごとに割込みフラグをフラグ記
憶手段に書き込むといった処理だけが行われるようにな
っている。
【0015】これにより、タイマ割込みルーチンの実行
に要する時間を大幅に短縮することができるから、タイ
マ割込みルーチンの実行中であることにより、所定の割
込み要因が発生した場合に直ちに実行されるべき処理を
含む緊急割込みルーチンの実行が保留されてしまうおそ
れをなくすことができる。すなわち、所定の割込み要因
が発生すると、直ちに緊急割込みルーチンを実行するこ
とができる。ゆえに、励磁パターン変更処理などの実行
が遅れることを防止でき、電動モータの回転が不安定に
なるといったような不都合を生じることを防止できる。
【0016】また、緊急割込みルーチンに組み込まれた
処理以外の処理はすべてメインループ内に組み込まれて
いるので、これらの処理を適当な頻度およびタイミング
で行うことができる。なお、請求項2に記載のように、
前記制御装置は、前記ループ実行手段による前記ループ
の実行回数を計数する実行回数カウンタ(13)と、こ
の実行回数カウンタの計数値が所定回数に達したか否か
を判断する判断手段(11,S6,S10,S14)と
をさらに含み、前記ループ実行手段は、前記判断手段に
よって前記実行回数カウンタの計数値が所定回数に達し
たと判断されるまで、前記定期的に行う必要のある処理
をスキップし(S6,S10,S14でNO)、前記判
断手段によって前記実行回数カウンタの計数値が所定回
数に達したと判断されると、前記定期的に行う必要のあ
る処理を実行する定期処理実行手段(11,S8,S1
2,S16)を含んでいてもよい。
【0017】また、前記ループに複数の定期的に行う必
要のある処理が組み込まれている場合には、請求項3に
記載のように、前記実行回数カウンタは、前記複数の定
期的に行う必要のある処理のそれぞれに対応づけて複数
設けられており、これら複数の実行回数カウンタの初期
値は、互いに異なる値に設定されていることが好まし
い。これにより、たとえループ内に組み込まれている複
数の処理が同じ周期で実行すべき処理であっても、これ
らの処理は互いに異なるタイミングで実行されるので、
定期処理実行手段に大きな負担をかけるおそれはない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック
図である。この制御装置10は、電動モータが発生する
トルクをステアリング機構に与えて操舵補助を行う電動
パワーステアリング装置の各部を制御するために用いる
ことができるが、むろん他の用途に適用することもでき
る。
【0019】制御装置10は、CPU11、ROM12
およびRAM13を含むマイクロコンピュータを備えて
いる。CPU11には、電動パワーステアリング装置に
備えられている各種センサ類(たとえば、電動モータの
ロータの回転角を検出するためのロータ回転角センサな
ど)が接続されており、このセンサ類からの信号が入力
されるようになっている。ROM12には、電動パワー
ステアリング装置の各部(たとえば、電動モータなど)
を制御するための種々のルーチンが記憶されており、R
AM13は、ROM12に記憶されているルーチンをC
PU11が実行する際のワークエリアとして機能する。
【0020】図2は、CPU11によって実行されるメ
インルーチンの流れを示すフローチャートである。たと
えば、車両のイグニッションスイッチがオンされると、
これに応答して、この図2に示すメインルーチンの実行
が開始される。このメインルーチンには、処理A、処理
B、処理Cおよび処理Dが組み込まれたメインループが
含まれている。これらの処理A、処理B、処理Cおよび
処理Dは、定期的に行う必要のある処理であり、たとえ
ば、それぞれ「従来の技術」の項で説明した処理A、処
理B、処理Cおよび処理Dと同じ内容の処理である。
【0021】すなわち、処理Aは、イグニッションスイ
ッチがオンされている間、たとえば1msecごとに行
うべき処理であり、電動モータを制御するために必要な
演算処理などである。処理Bおよび処理Cは、イグニッ
ションスイッチがオンされている間、たとえば10ms
ecごとに行うべき処理であり、各種センサ類の出力デ
ータを取得するためのデータサンプリング処理や、この
電動パワーステアリング装置の異常を検出して安全性を
確保するためのフェイルセーフ処理などである。
【0022】処理Dは、イグニッションスイッチがオフ
されたか否かを判断する処理であり、イグニッションス
イッチがオンされている間、たとえば100msecご
とに行われるようになっている。この処理Dでイグニッ
ションスイッチがオフされたと判断されると、メインル
ープから抜け出して、このメインルーチンの実行が終了
される。このメインルーチンが開始されると、まず、処
理Bカウンタの初期値が0にセット(リセット)される
とともに、処理Cカウンタの初期値が1にセットされ、
処理Dカウンタの初期値が2にセットされる(ステップ
S1)。これらの処理Bカウンタ、処理Cカウンタおよ
び処理Dカウンタは、たとえば、RAM13内に設定さ
れたRAMカウンタで構成されており、それぞれ処理
B、処理Cおよび処理Dの実行周期を規定するためのも
のである。このように処理Bカウンタ、処理Cカウンタ
および処理Dカウンタの初期値が互いに異ならせてある
のは、処理B、処理Cおよび処理Dが互いに異なるタイ
ミングで実行されるようにするためである。
【0023】次いで、メインループに突入し、RAM1
3内に設定された割込みフラグがセットされているか否
かが判断される(ステップS2)。この割込みフラグ
は、図3に示すタイマ割込みルーチンが実行されること
によりセットされるフラグである。図3に示すタイマ割
込みルーチンは、予め定める時間(たとえば、1mse
c)が経過する度に、図2に示すメインルーチンに割り
込んで行われるルーチンである。たとえば、車両のイグ
ニッションスイッチがオンされている間、1msecが
経過する度にCPU11内で割込み信号が発生し、この
割込み信号が発生すると、その時点で図2に示すメイン
ルーチンの実行が一時中断されて、このタイマ割込みル
ーチンが実行される。そして、このタイマ割込みルーチ
ンで割込みフラグがセットされると、一時中断されてい
たメインルーチンの実行が再開される。
【0024】図2を再び参照して、割込みフラグがセッ
トされているか否かの判断で、割込みフラグがセットさ
れていると判断されると(ステップS2でYES)、こ
の割込みフラグがクリア(リセット)され(ステップS
3)、これに引き続いて処理Aが実行される(ステップ
S4)。一方、割込みフラグがセットされていないと判
断された場合には(ステップS2でNO)、割込みフラ
グがセットされるまでステップS3以降には進まず、割
込みフラグがセットされているか否かの判断が繰り返さ
れる。
【0025】処理Aが開始されると、次に、処理Bカウ
ンタのカウント値がインクリメント(+1)される(ス
テップS5)。そして、このインクリメント後の処理B
カウンタのカウント値が10以上になったか否かが判断
される(ステップS6)。処理Bカウンタの初期値は、
このメインルーチンの開始時に0にされているから、こ
のとき処理Bカウンタのカウント値は1であり、カウン
ト値が10以上であるか否かの判断は否定される(ステ
ップS6でNO)。
【0026】処理Bカウンタのカウント値が10以上で
あるか否かの判断が否定されると、処理Cカウンタのカ
ウント値がインクリメント(+1)され(ステップS
9)、その後、処理Cカウンタのカウント値が10以上
になったか否かが判断される(ステップS10)。処理
Cカウンタの初期値は、このメインルーチンの開始時に
1にセットされているから、インクリメント後の処理C
カウンタのカウント値は2であり、カウント値が10以
上であるか否かの判断は否定される(ステップS10で
NO)。
【0027】処理Cカウンタのカウント値が10以上で
あるか否かの判断が否定されると、次に処理Dカウンタ
のカウント値がインクリメント(+1)され(ステップ
S13)、その後、処理Dカウンタのカウント値が10
0以上になったか否かが判断される(ステップS1
4)。処理Dカウンタの初期値は、このメインルーチン
の開始時に2にセットされているから、インクリメント
後の処理Dカウンタのカウント値は3になっている。し
たがって、処理Dカウンタのカウント値が100以上で
あるか否かの判断は否定され(ステップS14でN
O)、このメインループの開始ステップ(ステップS
2)に戻り、割込みフラグがセットされているか否かが
判断される。
【0028】こうして割込みフラグがセットされる度、
すなわち、たとえば1msecが経過する度にメインル
ープが一巡し、その度に処理Bカウンタ、処理Cカウン
タおよび処理Dカウンタのカウント値がインクリメント
(+1)されていく。そして、9巡目のメインループの
実行中に、ステップS9で処理Cカウンタのカウント値
がインクリメント(+1)されることによって10にな
り、ステップS10で処理Cカウンタのカウント値が1
0以上であるか否かの判断が肯定されると、処理Cカウ
ンタのカウント値が0にされて(ステップS11)、処
理Cが開始される(ステップS12)。
【0029】次いで、処理Dカウンタのカウント値がイ
ンクリメント(+1)される(ステップS13)。この
とき、処理Dカウンタのカウント値は11になり、イン
クリメント後の処理Dカウンタのカウント値が100以
上にはなっていないから、処理Dカウンタのカウント値
が100以上であるか否かの判断は否定され(ステップ
S14でNO)、このメインループの開始ステップ(ス
テップS2)に戻り、割込みフラグがセットされている
か否かが判断される。
【0030】その後、割込みフラグがセットされている
と判断されて、処理Aが開始された後(ステップS
4)、処理Bカウンタのカウント値がインクリメント
(+1)されると(ステップS5)、処理Bカウンタの
カウント値が10になる。すると、処理Bカウンタのカ
ウント値が10以上であるか否かの判断が肯定されて
(ステップS6でYES)、処理Bカウンタのカウント
値が0にされた後(ステップS7)、処理Bが開始され
る(ステップS8)。
【0031】この後、処理Cカウンタのカウント値がイ
ンクリメント(+1)される(ステップS9)。そし
て、処理Cカウンタのカウント値が10以上になったか
否かが判断される(ステップS10)。処理Cカウンタ
は9巡目のメインループの実行中に0にされたから、イ
ンクリメント後の処理Cカウンタのカウント値は1とな
り、カウント値が10以上であるか否かの判断は否定さ
れる(ステップS10でNO)。
【0032】処理Cカウンタのカウント値が10以上で
あるか否かの判断が否定されると、次に処理Dカウンタ
のカウント値がインクリメント(+1)され(ステップ
S13)、その後、処理Dカウンタのカウント値が10
0以上になったか否かが判断される(ステップS1
4)。このとき、インクリメント後の処理Dカウンタの
カウント値は12になり、インクリメント後の処理Dカ
ウンタのカウント値が100以上にはなっていないか
ら、処理Dカウンタのカウント値が100以上であるか
否かの判断は否定され(ステップS14でNO)、メイ
ンループの開始ステップ(ステップS2)に戻る。
【0033】その後、メインループがさらに繰り返して
実行されて、98巡目のメインループの実行中に、ステ
ップS13で処理Dカウンタのカウント値がインクリメ
ント(+1)されることによって100になり、ステッ
プS14で処理Dカウンタのカウント値が100以上で
あるか否かの判断が肯定されると、処理Dカウンタのカ
ウント値が0にされて(ステップS15)、処理Dが開
始される(ステップS16)。そして、メインループの
開始ステップ(ステップS2)に戻り、処理Dでイグニ
ッションスイッチがオフされたと判断されるまで、メイ
ンループ内の処理が循環的に繰り返して行われる。
【0034】以上のようにこの実施形態によれば、一定
時間ごとに行う必要がある処理A、処理Bおよび処理C
をタイマ割込みルーチンに組み込むのではなく、これら
の処理をメインループ内に組み込んでおき、このメイン
ループをRAM13内に設定された割込みフラグがセッ
トされる度に1サイクルだけ実行するようにしている。
そして、タイマ割込みルーチンでは、たとえば、1ms
ecが経過する度に割込みフラグをセットするといった
処理だけが行われるようになっている。
【0035】これにより、タイマ割込みルーチンの実行
に要する時間を大幅に短縮することができるから、タイ
マ割込みルーチンの実行中であることにより、所定の割
込み要因が発生した場合に直ちに実行されるべき処理
(たとえば、電動モータの励磁パターンを変更するため
の励磁パターン変更処理、車両に搭載された他の制御装
置とのデータ通信のためのダイアグ通信処理など)を含
む緊急割込みルーチンの実行が保留されてしまうおそれ
を少なくできる。すなわち、所定の割込み要因が発生す
ると、直ちに緊急割込みルーチンを実行することができ
る。ゆえに、励磁パターン変更処理などの実行が遅れる
ことを防止でき、電動モータの回転が不安定になるとい
ったような不都合を生じることを防止できる。
【0036】また、緊急割込みルーチンに組み込まれた
処理以外の処理(たとえば、処理A、処理B、処理Cお
よび処理D)はすべてメインループ内に組み込まれてい
るので、これらの処理を適当な頻度およびタイミングで
行うことができる。さらに、この実施形態では、メイン
ループが1サイクル実行されるごとにインクリメント
(+1)される処理Bカウンタ、処理Cカウンタおよび
処理Dカウンタが設けられており、処理Bカウンタ、処
理Cカウンタおよび処理Dカウンタのカウント値がそれ
ぞれ所定値に達すると、これに応答して処理B、処理C
および処理Dが行われるようになっている。そして、処
理Bカウンタ、処理Cカウンタおよび処理Dカウンタの
初期値は、それぞれ1ずつ異なる値に設定されるように
なっている。これにより、たとえ処理Bおよび処理Cが
同じ周期で実行すべき処理であっても、処理Bと処理C
とは異なるタイミングで実行されるので、CPU11に
大きな負担をかけるおそれはない。
【0037】この発明の一実施形態の説明は以上のとお
りであるが、この発明は、他の形態で実施することもで
きる。たとえば、上述の実施形態では、メインループ内
に4つの処理A、処理B、処理Cおよび処理Dが含まれ
ている場合を例にとったが、メインループ内に含まれる
処理の数は、3個以下であってもよいし5個以上であっ
てもよい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の
範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る制御装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】メインルーチンの流れを示すフローチャートで
ある。
【図3】タイマ割込みルーチンの流れを示すフローチャ
ートである。
【図4】従来のメインルーチンの流れを示すフローチャ
ートである。
【図5】従来のタイマ割込みルーチンの流れを示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 制御装置 11 CPU(タイマ割込みルーチン実行手段、ルー
プ実行手段、判断手段、定期処理実行手段) 12 ROM(メインルーチン記憶手段) 13 RAM(フラグ記憶手段、実行回数カウンタ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定期的に行う必要のある処理が組み込まれ
    たループを含むメインルーチンを記憶するメインルーチ
    ン記憶手段と、 前記ループの実行周期を規定するための割込みフラグを
    記憶するフラグ記憶手段と、 一定時間が経過するごとに、前記割込みフラグを前記フ
    ラグ記憶手段に書き込むためのタイマ割込みルーチンを
    実行するタイマ割込みルーチン実行手段と、 このタイマ割込みルーチン実行手段によりタイマ割込み
    ルーチンが実行されて、前記フラグ記憶手段に割込みフ
    ラグが書き込まれたことに基づいて、前記ループを1サ
    イクルだけ実行するループ実行手段とを含むことを特徴
    とする制御装置。
  2. 【請求項2】前記制御装置は、前記ループ実行手段によ
    る前記ループの実行回数を計数する実行回数カウンタ
    と、この実行回数カウンタの計数値が所定回数に達した
    か否かを判断する判断手段とをさらに含み、 前記ループ実行手段は、前記判断手段によって前記実行
    回数カウンタの計数値が所定回数に達したと判断される
    まで、前記定期的に行う必要のある処理をスキップし、
    前記判断手段によって前記実行回数カウンタの計数値が
    所定回数に達したと判断されると、前記定期的に行う必
    要のある処理を実行する定期処理実行手段を含むことを
    特徴とする請求項1記載の制御装置。
  3. 【請求項3】前記ループには、複数の定期的に行う必要
    のある処理が組み込まれており、 前記実行回数カウンタは、前記複数の定期的に行う必要
    のある処理のそれぞれに対応づけて複数設けられてお
    り、 これら複数の実行回数カウンタの初期値は、互いに異な
    る値に設定されていることを特徴とする請求項2記載の
    制御装置。
JP36534799A 1999-12-22 1999-12-22 制御装置 Pending JP2001184104A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36534799A JP2001184104A (ja) 1999-12-22 1999-12-22 制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36534799A JP2001184104A (ja) 1999-12-22 1999-12-22 制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001184104A true JP2001184104A (ja) 2001-07-06

Family

ID=18484044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36534799A Pending JP2001184104A (ja) 1999-12-22 1999-12-22 制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001184104A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03288942A (ja) マイクロコンピュータにおけるプログラム暴走検出方法
JP2001184104A (ja) 制御装置
WO2005013130A1 (ja) リアルタイム制御システム
JP2002091802A (ja) 電子制御システムの暴走監視装置
JP3538358B2 (ja) プログラマブル・コントローラ
JPH0683652A (ja) マイクロコンピュ−タシステム
JPS6240735B2 (ja)
JPH07281912A (ja) スタック異常検出装置
JP3145937B2 (ja) マイクロコンピュータの暴走検出方法
JP2000029719A (ja) 割込制御装置
JPH03208137A (ja) 制御用マイクロコンピュータの異常検知方式
JP2566002B2 (ja) タスクディスパッチング方式
JP2880658B2 (ja) マルチタスクプログラムの暴走検出装置
JP2000081985A (ja) 演算処理方法
JPH11235691A (ja) ロボットシステム
JPH09237205A (ja) プログラム暴走検出装置
JPH0612293A (ja) マイクロコンピュータの暴走防止方法
JPH11327959A (ja) プロセッサの異常監視方法及び装置
JPH01119804A (ja) プログラマブルコントローラのスキャンタイム一定化方式
JPH04182743A (ja) マイクロプロセッサの再起動方法
JPS61260308A (ja) サンプリング制御装置
JPH0251742A (ja) プログラム暴走防止方式
JPS63316146A (ja) マイクロコンピユ−タ
JPS63268484A (ja) 電動機のデイジタル式速度制御方式
JP2001092505A (ja) プログラマブルコントローラ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060721

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070403