JP2001183298A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JP2001183298A
JP2001183298A JP37292499A JP37292499A JP2001183298A JP 2001183298 A JP2001183298 A JP 2001183298A JP 37292499 A JP37292499 A JP 37292499A JP 37292499 A JP37292499 A JP 37292499A JP 2001183298 A JP2001183298 A JP 2001183298A
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stimulable phosphor
phosphor film
test piece
energy
exposure apparatus
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Taizo Akimoto
泰造 秋本
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B42/00Obtaining records using waves other than optical waves; Visualisation of such records by using optical means
    • G03B42/08Visualisation of records by optical means

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  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験片の露光装置において、大量の試験片を
効率的に処理する。 【解決手段】 搬送装置10により搬送される試験片5
0の搬送方向に連続し、かつその搬送方向に垂直な方向
の幅が試験片50の幅よりも長い蓄積性蛍光体シート2
2をロール20により前記搬送方向に供給し、搬送され
る試験片50に、ロール20より供給された蓄積性蛍光
体シート22を押圧ローラ24により重ね合わせる。蓄
積性蛍光体シート22が重ね合わされた試験片50を、
蓄積性蛍光体シート22から分離するために蓄積性蛍光
体シート22を切断カッタ32により切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はDNA解析、免疫学
的解析等において用いられるマイクロアレイ、マクロア
レイ、DNAチップ等の試験片を用いた分析方法に関
し、詳しくは試験片上に多数配置固定された検出体と結
合した検体を標識付けるエネルギ発生体(典型的には放
射性同位体が用いられる。)を検出するための技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】実験医学シリーズ(株式会社羊土社出
版)の第17巻(1999年)の1月号の61〜65頁
に、「マイクロアレイを用いた遺伝子発現解析」と題す
る論文が掲載されており、そこにマイクロアレイを用い
て遺伝子の発現解析を行う方法が詳細に説明されてい
る。
【0003】このマイクロアレイやマクロアレイ、DN
Aチップ等の試験片を用いた遺伝子発現解析技術は最近
広く知られ実施されており、図5に示すように、メンブ
レン、ガラス、スライドガラス、シリコン基板等の基板
100の表面に、多種類の生体分子(cDNA,オリゴ
DNA,その他のDNA,PNAあるいはEST等が現
在多用されている)を検出体としてスポッタ装置等によ
りマトリクス状に配置固定した試験片を用いる。この試
験片は、基板100の種類、サイズ、スポット数、スポ
ットのサイズ、検出体(プローブ)および検体(ターゲ
ット)の種類等に応じて、マクロアレイ、マイクロアレ
イ、DNAチップ等と称される。
【0004】その一方において、放射性同位体あるいは
蛍光色素などで標識付けられたcDNA,ゲノムDN
A,mRNA等のRNA、dNTPあるいはPNA等の
生体分子が検体として用意される。
【0005】そしてマトリクス状に固定された検出体と
放射性同位体などで標識付けられた検体とがハイブリダ
イゼーションされる。
【0006】ここで相互にハイブリダイゼーション(結
合)する生体分子が検出体および検体に含まれていれ
ば、両生体分子が基板上でハイブリダイズし、ハイブリ
ダイズした生体分子を有する検出体に、放射性同位体や
蛍光色素などの標識物質が生体分子を介して固定され
る。一方、ハイブリダイズされなかった検出体には放射
性同位体や蛍光色素などは固定されない。図5中の2重
丸は、ハイブリダイズした検出体の基板上の存在位置
で、放射性同位体や蛍光色素などの標識物質が固定され
た位置を模式的に示している。なお、図5は模式的説明
であってマトリクス状に配置されたドットの一つ一つが
識別可能に示されているが、実際には微細ドットが高密
度で配置されているため、肉眼では殆ど識別できない。
【0007】放射性同位体で標識付けられている場合、
基板100上のどこに放射性同位体が存在しているかを
検出するために、放射線エネルギを蓄積記録する蓄積性
蛍光体フィルムを用る方法が知られている。
【0008】ここで用いられる蓄積性蛍光体フィルム
は、放射性同位体から放射される放射線に曝されるとそ
の放射線のエネルギを蓄積し、その後にレーザ等の励起
光を照射すると、蓄積されたエネルギが輝尽発光光とし
て発光し、放射線のエネルギに曝されない部位は発光し
ないもので、代表的には、支持体上にBaFX(ここで
Xはハロゲン)蛍光体粒子がバインダ中に高密度に充填
されたものが塗布されたものが知られており、輝尽性蛍
光体を用いた放射線像変換パネルとしても知られている
ものである。
【0009】この蓄積性蛍光体フィルム110が、図6
に示すように、ハイブリダイゼーションの結果局所的に
放射性同位体が固定されている基板100の表面に重ね
合わされ、局所的に放射線に曝される。
【0010】この結果、蓄積性蛍光体フィルム110は
局所的に放射線に曝され、蓄積性蛍光体フィルム110
に励起光を照射したときに蓄積性蛍光体フィルム110
は局所的に発光する。そして、その発光位置からハイブ
リダイズした生体分子の基板上の存在位置が特定され、
その存在位置からハイブリダイズした生体分子の種類が
特定される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した蓄積性蛍光体
フィルム110を用いて放射性同位体を検出する方法で
は、図6に示すように、蓄積性蛍光体フィルム110を
基板100に対して正確に位置決めし、重ね合わせる処
理が必要とされるため、従来この処理を研究者自らが手
作業で行わなければならなかった。したがって、大量の
基板100を処理する際には、この処理に時間が取られ
るという問題があった。
【0012】本発明は、試験片に蓄積性蛍光体フィルム
を重ね合わせる処理を自動化することにより、大量の試
験片を効率的に処理することができる露光装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0013】なお、本発明では、試験片の用途を遺伝子
発現解析、塩基配列の決定、変異解析、多型解析など、
遺伝子の解析に供するものに限定せず、さらに広く、何
らかの反応により、基板にスポット状に固定配置された
検出体に選択的に結合する検体の分析にも応用できるも
のとして、広く定義するものとする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による露光装置
は、試験片上に多数配置固定された検出体と結合した検
体を標識付けるエネルギ発生体からのエネルギを蓄積性
蛍光体フィルムに露光するための露光装置であって、前
記試験片を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬
送される試験片の搬送方向に連続し、かつその搬送方向
に垂直な方向の幅が試験片の幅よりも大きい蓄積性蛍光
体フィルムを前記搬送方向に供給する供給手段と、前記
搬送手段により搬送される試験片に、前記供給手段によ
り供給される蓄積性蛍光体フィルムを重ね合わせる重ね
合わせ手段と、前記重ね合わせ手段により蓄積性蛍光体
フィルムが重ね合わせられた試験片を、前記供給手段よ
り供給される蓄積性蛍光体フィルムから分離するため前
記蓄積性蛍光体フィルムを切断する切断手段とを有する
ことを特徴とするものである。
【0015】本発明による露光装置によれば、試験片の
搬送方向に連続し、かつその搬送方向に垂直な方向の幅
が試験片の幅よりも大きい蓄積性蛍光体フィルムが試験
片の搬送方向に供給されるため、搬送手段により搬送さ
れる試験片に蓄積性蛍光体フィルムを正確に位置決めす
ること無く、蓄積性蛍光体フィルムを試験片に重ね合わ
せることができる。そして、蓄積性蛍光体フィルムが重
ね合わされた試験片は、切断手段により蓄積性蛍光体フ
ィルムが切断され試験片毎に取り出される。
【0016】このように本発明の露光装置によれば、試
験片に蓄積性蛍光体フィルムを正確に位置決めする必要
が無いため、試験片に蓄積性蛍光体フィルムを重ね合わ
せる処理を自動化でき、大量の試験片を効率的に処理す
ることができる。
【0017】試験片としては、マイクロアレイ、マクロ
アレイ、DNAチップ等、検出体を多数配置可能なもの
であればその種類を問わない。
【0018】検出体としては、cDNA,オリゴDN
A,その他のDNA,PNAあるいはEST等のアレイ
法に用いられるものであればよく、その種類を問わな
い。すなわち、本発明による試験片に配置固定される検
出体は生体分子に限らず、何らかの反応により、検体と
選択的に結合するものであれば、多種多様のものであり
得る。
【0019】検体としては、cDNA,ゲノムDNA,
mRNA,totalRNA、その他のRNA、dNTPあ
るいはPNA等の生体分子が通常用いられるが、これら
は例示であってこれらに限られない。
【0020】したがって、検体と検出体の「結合」の態
様には、相補的な塩基配列の間に安定な2本鎖を形成す
るハイブリダイゼーションの他、例えば特異的結合によ
って結合するもの等が含まれる。なお、検体と検出体が
何らかの反応により結合する場合とは、例えば各種のア
フィニティー(親和性)が考えられる。
【0021】なお、上記露光装置により試験片に重ね合
わされた蓄積性蛍光体フィルムには、試験片上のエネル
ギ発生体からのエネルギを露光する必要がある。このた
め、上記露光装置には、試験片を重ね合わせた状態で複
数の蓄積性蛍光体フィルムを一定時間放置するための収
納部を有する露光スタッカーを備えることが好ましい。
その際、32P等の大きなエネルギを持ったエネルギ発
生体を標識として使用した場合等に、隣接した収納部に
保管される蓄積性蛍光体フィルムに他の試験片上のエネ
ルギ発生体から出るエネルギが露光する場合がある。し
たがって、各試験片を保管する収納部はエネルギ発生体
からのエネルギを通さない仕切板で仕切られていること
が好ましい。
【0022】ここで、エネルギ発生体からのエネルギを
通さない仕切板としては、例えばエネルギ発生体に放射
性同位体を使用した場合には、鉛、鉄、またはこれらの
入った合金から作られた仕切板等が相当する。
【0023】なお、上記露光装置により試験片上のエネ
ルギ発生体からのエネルギが露光された蓄積性蛍光体フ
ィルムには励起光が照射され、蓄積されたエネルギの内
容が読み取られる。この際、蓄積性蛍光体フィルムと試
験片とを重ね合わせた状態のまま読み取ることができれ
ば、読取工程を効率的に行うことができる。しかしなが
ら、蓄積性蛍光体フィルムと試験片を重ね合わせた状態
で蓄積性蛍光体フィルムに励起光を照射した場合、蓄積
性蛍光体フィルムを透過した励起光が試験片で散乱し、
蓄積性蛍光体フィルムからの輝尽発光光の読取精度が低
下するという問題がある。したがって、上記露光装置に
使用される蓄積性蛍光体フィルムとしては、請求項3に
記載された蓄積性蛍光体フィルムを使用することが好ま
しい。すなわち、請求項3記載の蓄積性蛍光体フィルム
は、輝尽性蛍光体層と、該輝尽性蛍光体層に照射される
励起光を吸収し、かつエネルギ発生体からのエネルギを
透過する吸収層とを有する。
【0024】上記蓄積性蛍光体フィルムを使用する場合
には、まず蓄積性蛍光体フィルムの吸収層側が試験片に
近くなるように蓄積性蛍光体フィルムを試験片に重ね合
わせる。次に、試験片と蓄積性蛍光体フィルムを重ね合
わせた状態で、蓄積性蛍光体シートに励起光を照射し輝
尽性蛍光体層からの輝尽発光光を読み取る。この際、輝
尽性蛍光体層を透過する励起光は吸収層により吸収され
るため、励起光が試験片により散乱されることを防止す
ることができる。また、吸収層を設けても、この層はエ
ネルギ発生体からのエネルギは透過するため、輝尽性蛍
光体層へのエネルギの露光に関しては不利とならない。
【0025】なお、上述した吸収層は、ある程度の機械
的強度を備えるものとすることもできる。この場合に
は、吸収層に支持体の役割を持たせることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態に係る露光
装置について図1乃至図3を用いて説明する。ここで、
図1は露光装置の概略構成を示し、図2は露光装置の押
圧ローラ24の部分を拡大して示し、図3は搬送体16
上の試験片50と蓄積性蛍光体フィルム22を上方から
見た図面である。
【0027】本実施の形態の露光装置は、図1に示すよ
うに試験片50を搬送するための搬送装置10と、搬送
装置10の搬送経路の途中に設けられた蓄積性蛍光体ロ
ール20、押圧ローラ24、切断カッタ32と、搬送装
置10の終端に設けられた露光スタッカー40を備え
る。
【0028】搬送装置10は、その両端に回転可能に支
持された回転ローラ12,14と、その両回転ローラ1
2,14により回転駆動される搬送体16とを備える。
回転ローラ12,14の回転軸は図示省略した制御モー
タに接続されてその回転速度が制御され、これにより搬
送体16上の試験片50を、所定の速度で回転ローラ1
2側から回転ローラ14側に搬送する。また、搬送体1
6は図3に示すように試験片50の横幅よりも大きく、
かつ蓄積性蛍光体フィルム22の横幅よりも大きい幅を
有する。
【0029】蓄積性蛍光体ロール20は、蓄積性蛍光体
フィルム22を巻回されて形成される。そして、蓄積性
蛍光体ロール20がその中心軸回りに回転し蓄積性蛍光
体ロール20から蓄積性蛍光体フィルム22が巻き解か
れることにより、蓄積性蛍光体フィルム22が試験片5
0の搬送方向に供給される。したがって、本実施の形態
では、この蓄積性蛍光体ロール20が、蓄積性蛍光体フ
ィルム22を試験片の搬送方向に供給する供給手段に相
当する。
【0030】ここで蓄積性蛍光体フィルム22は、図2
に示すように、仮支持体23a、蛍光体層23b、散乱
防止層26から構成されている。仮支持体23aは、蓄
積性蛍光体フィルム22への外力等が作用したときに蛍
光体層23bを保護する等のために設けられている。こ
の仮支持体23aの蛍光体層23b側の表面には剥離剤
が塗布され、容易に仮支持体23aから蛍光体層23b
を剥離することができるようになっている。仮支持体2
3aの材料には、厚手のPETフィルム等が用いられ
る。蛍光体層23bは、BaFX(ここでXはハロゲ
ン)蛍光体粒子を有機ポリマー(バインダ)で結合・保
持したもので構成される。散乱防止層26は、放射線読
み取り時に蛍光体層23bに照射され、蛍光体層23b
を透過する励起光を吸収するために設けられる層であ
る。したがって、蛍光体粒子の種類により励起光の波長
が異なるので、蛍光体粒子の種類に併せて、励起光の波
長領域の光を吸収できる光吸収層を備えている。また、
この散乱防止層26は、試験片50上の被検出物を標識
付ける放射性同位体から出る放射線を透過する性質を有
している。
【0031】押圧ローラ24は、上述したように構成さ
れる蓄積性蛍光体フィルム22を試験片50に重ね合わ
せ密着固定する処理を行う。このため、押圧ローラ24
は、図3に示すように蓄積性蛍光体フィルム22を試験
片50の全体に密着できるよう試験片50の幅よりも大
きな幅を持った円筒形状に構成され、蓄積性蛍光体フィ
ルム22全体を試験片50側に押圧できるようになって
いる。
【0032】押圧ローラ24の近傍には、図2に示すよ
うに試験片50に重ね合わせられた蓄積性蛍光体フィル
ム22から仮支持体23aを剥離するための剥離手段7
0が設けられる。剥離手段70は仮支持体23aと蛍光
体層23bの間に楔のように配置され、この剥離手段7
0により送られてきた蓄積性蛍光体フィルム22から仮
支持体23aを剥離する。剥離した仮支持体23aは図
示省略した巻取りローラにより巻き取られ回収される。
【0033】なお、蓄積性蛍光体ロール20と押圧ロー
ラ24との間に、蓄積性蛍光体フィルム22に蓄積記録
されているノイズなどを消去するために、蓄積性蛍光体
フィルム22全面に可視光を照射する消去光源を設けて
もよい。
【0034】また、押圧ローラ24の後端側(搬送装置
10の回転ローラ14側)には、蓄積性蛍光体フィルム
22を切断するための切断カッタ32が配設される。切
断カッタ32は、図示省略した案内部材に案内されて上
下方向に往復動可能な構造を備えている。
【0035】搬送装置10の後端には、露光スタッカー
40が配設される。露光スタッカー40には、蓄積性蛍
光体フィルム22が重ね合わされた試験片50を収納す
る複数の収納部44が形成される。各収納部44を仕切
る各仕切板42は鉛を使用して作られ、隣接する収納部
44に収納されている試験片50上に固定された放射性
同位体からの放射線を仕切板42で吸収する。
【0036】次に上述した露光装置の作用について説明
する。
【0037】まず、回転ローラ12側の搬送体16上に
ハイブリダイズさせ乾燥した後の複数の試験片50を所
定の間隔を空けてセットする。ここで、搬送体16上に
セットされる試験片50は、メンブレン等の基板上に多
数の検出体を配置固定したものに、放射性同位体で標識
付けた検体をハイブリダイズさせ、基板上からハイブリ
ダイズしなかった検体を洗浄し、その後乾燥させたもの
である。
【0038】次に、蓄積性蛍光体ロール20から蓄積性
蛍光体フィルム22の一部を巻き解き、巻き解かれた蓄
積性蛍光体フィルム22の先端を押圧ローラ24の後側
まで引っ張り出す。そして、蓄積性蛍光体フィルム22
の先端の一部において仮支持体23aと蛍光体層23b
を剥離し、図2に示すように仮支持体23aと蛍光体層
23bの間に剥離手段70をセットする。仮支持体23
aの先端は上述した巻取りローラにセットする。
【0039】準備が終わると、回転ローラ12および回
転ローラ14が回転し、この回転により搬送体16が回
転する。搬送体16が回転すると、搬送体16上にセッ
トされた試験片50が、回転ローラ12側から回転ロー
ラ14側に搬送される。試験片50が押圧ローラ24の
所まで搬送されると、蓄積性蛍光体ローラ20および押
圧ローラ24が回転を開始する。すなわち、蓄積性蛍光
体ローラ20が回転することにより、蓄積性蛍光体フィ
ルム22が巻き解かれ試験片50の搬送方向にその搬送
速度に応じた速度で蓄積性蛍光体フィルム22が供給さ
れる。この供給された蓄積性蛍光体フィルム22は、押
圧ローラ24により試験片50に押し付けられ、これに
より蓄積性蛍光体フィルム22は試験片50に順次重ね
合わせられて密着固定される。
【0040】ここで、試験片50に蓄積性蛍光体フィル
ム22を重ね合わせる際は、図3に示すように蓄積性蛍
光体フィルム22の幅が試験片50の幅よりも大きくな
っているため搬送体16上にセットされる試験片50
は、その横方向の位置を正確に位置決めしなくても試験
片50に蓄積性蛍光体フィルム22を重ね合わせること
ができ、また、蓄積性蛍光体フィルム22は試験片50
の搬送方向に連続する1枚の蓄積性蛍光体フィルムとし
て供給されるため、試験片50はその搬送方向にも正確
な位置決めを行う必要がなくなる。
【0041】押圧ローラ24により試験片50と重ね合
わされ密着した蓄積性蛍光体フィルム22からは、図2
に示すように剥離手段70により仮支持体23aが剥離
される。仮支持体23aが剥離した蓄積性蛍光体フィル
ム22と重ね合わせられ密着した試験片50は搬送体1
6によりさらに搬送される。その後、切断カッタ32に
より蓄積性蛍光体フィルム22が切断され、蓄積性蛍光
体フィルム22が重ね合わされた試験片50が試験片5
0毎に分離される。
【0042】分離された試験片50は、試験片50毎に
露光スタッカー40の各収納部44に収納され、一定時
間放置される。一定時間放置することにより、試験片5
0上に残った検体を標識付ける放射性同位体からの放射
線エネルギを蓄積性蛍光体フィルム22に蓄積させる。
【0043】上述した手順が、搬送体16上にセットさ
れた各試験片50に順次行われる。この際、蓄積性蛍光
体ロール20から供給される蓄積性蛍光体フィルム22
が試験片50の搬送方向に連続して供給されるので、搬
送体16上に所定の間隔を空けてセットされる試験片5
0を連続して処理することができる。ここで、所定の間
隔とは切断カッタ32により蓄積性蛍光体フィルム22
を切断する際に、誤って試験片50を切断してしまわな
い程度に試験片間に間隔が設けてあればどのような間隔
であってもよい。
【0044】なお、上述した露光装置により放射線が露
光された蓄積性蛍光体フィルム22は、以下の手順でそ
の蓄積・記憶した内容が読み取られる。まず、収納部4
4より蓄積性蛍光体フィルム22が重ね合わされた試験
片50を取り出す。この取り出した試験片50に重ね合
わされている蓄積性蛍光体フィルム22は、図4(a)
に示すように仮支持体23aが取り除かれて蛍光体層2
3bと散乱防止層26だけになっている。したがって、
蛍光体層23bが表面になっているため、図4(b)に
示すように試験片50と蓄積性蛍光体フィルム22とを
密着した状態のまま、蛍光体層23b側の表面をレーザ
光60で照射する。そして、試験片の被検出物54から
出た放射線エネルギを蓄積した箇所からの輝尽発光光を
検出する。輝尽発光光を読み取る装置には、既知の各種
装置が使用できる(例えば特開平10−3134号
等)。この読み取った輝尽発光光の位置データと、試験
片に配置した検出体の位置と種類のデータとから、試験
片50上のどの位置に固定された検出体と検体がハイブ
リダイズされたかが判定される。
【0045】以上、詳述したように、本実施の形態に係
る露光装置では、蓄積性蛍光体ロール20から供給され
る蓄積性蛍光体フィルム22の横幅が試験片50の横幅
よりも大きく設定され、かつ蓄積性蛍光体フィルム22
は試験片50の搬送方向に連続する1枚のフィルムとし
て供給されるので、蓄積性蛍光体フィルム22と試験片
50とを正確に位置決めする必要が無く、試験片50に
蓄積性蛍光体フィルム22を重ね合わせる工程を自動化
することができる。また、蓄積性蛍光体フィルム22が
試験片50の搬送方向に連続するため、複数の試験片を
同時に搬送体16上にセットし連続して処理することが
できる。
【0046】また、試験片50に密着した蓄積性蛍光体
フィルム22からは仮支持体23aが取り除かれている
ため、蓄積性蛍光体フィルム22と試験片50とを密着
した状態で、蓄積性蛍光体フィルム22に励起光を照射
し蓄積性蛍光体フィルム22からの輝尽発光光を読み取
ることができる。
【0047】また、本実施の形態では、試験片50の基
板として散乱体であるメンブレンを使用しても、蓄積性
蛍光体フィルム22に照射され蛍光体層23bを透過し
た励起光が散乱防止層26により吸収されるため、メン
ブレンによる光の散乱の影響を防止でき、画像の解像度
を向上することができる。
【0048】なお、本実施の形態では、蓄積性蛍光体フ
ィルム22に仮支持体23aを有するものを使用した
が、最初から仮支持体23aを有しない蓄積性蛍光体フ
ィルムを使用することがもできる。この場合には、本実
施の形態のように蓄積性蛍光体フィルムから仮支持体2
3aを剥離する剥離手段を配置する必要が無いため装置
構成が単純化できる。また、当然のことながら本発明の
露光装置には支持体を有する蓄積性蛍光体フィルムを使
用することもできる。
【0049】また、本実施の形態では、押圧ローラ24
により試験片50に蓄積性蛍光体フィルム22を重ね合
わせ密着させたが、これに代えて、蓄積性蛍光体ロール
自体を試験片に所定の押圧力で押し付けることにより、
試験片に蓄積性蛍光体フィルムを密着固定させることと
してもよい。
【0050】また、試験片の基板としてメンブレンを使
用し、試験片と蓄積性蛍光体フィルムを密着させた状態
でレーザ光(励起光)を蓄積性蛍光体フィルムに照射す
る場合には、蓄積性蛍光体フィルムに照射され蓄積性蛍
光体フィルムを透過するレーザ光をメンブレンで吸収で
きるように、着色されたメンブレンを使用することが好
ましい。これにより、蓄積性蛍光体フィルムを透過した
レーザ光のメンブレンによる散乱が防止され、輝尽発光
光の読取精度が向上する。
【0051】なお、本実施の形態では、試験片50と蓄
積性蛍光体フィルム22を重ね合わせ固定するのに接着
剤を使用していないが、両者を強固に固定したい場合に
は接着剤を使用してもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明の露光装置によれば、試験片に蓄
積性蛍光体フィルムを正確に位置決めする必要が無いた
め、試験片に蓄積性蛍光体フィルムを重ね合わせる処理
を自動化でき、大量の試験片を効率的に処理することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る露光装置の概略構成
【図2】押圧ローラの近傍を拡大して示す拡大図
【図3】試験片と蓄積性蛍光体フィルムとを搬送体の上
方から見た図面
【図4】露光後の工程を模式的に示す図面
【図5】従来の試験片の基板を模式的に示す斜視図
【図6】試験片に蓄積性蛍光体フィルムを重ね合わせて
蓄積性蛍光体フィルムを放射線に曝す工程を模式的に示
す斜視図
【符号の説明】
10 搬送装置 20 蓄積性蛍光体ロール 22 蓄積性蛍光体フィルム 24 押圧ローラ 32 切断カッタ 40 露光スタッカー 50 試験片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験片上に多数配置固定された検出体と
    結合した検体を標識付けるエネルギ発生体からのエネル
    ギを蓄積性蛍光体フィルムに露光するための露光装置で
    あって、 前記試験片を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により
    搬送される試験片の搬送方向に連続し、かつその搬送方
    向に垂直な方向の幅が試験片の幅よりも大きい蓄積性蛍
    光体フィルムを前記搬送方向に供給する供給手段と、前
    記搬送手段により搬送される試験片に、前記供給手段に
    より供給される蓄積性蛍光体フィルムを重ね合わせる重
    ね合わせ手段と、前記重ね合わせ手段により蓄積性蛍光
    体フィルムが重ね合わせられた試験片を、前記供給手段
    より供給される蓄積性蛍光体フィルムから分離するため
    前記蓄積性蛍光体フィルムを切断する切断手段とを有す
    ることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記切断手段により切断された試験片
    を、蓄積性蛍光体フィルムが重ね合わされた状態で1枚
    毎に収納する複数の収納部を備えた露光スタッカーを有
    し、前記各収納部は前記エネルギ発生体から出るエネル
    ギを通さない材質からなる仕切板で仕切られていること
    を特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 輝尽性蛍光体層と、該輝尽性蛍光体層に
    照射される励起光を吸収し、かつエネルギ発生体からの
    エネルギを透過する吸収層とを有することを特徴とする
    蓄積性蛍光体フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003294757A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Fuji Photo Film Co Ltd 生化学解析方法
JP2003294756A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Fuji Photo Film Co Ltd 生化学解析システム

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