JP2001183196A - 流量計測装置 - Google Patents
流量計測装置Info
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Abstract
ガス流に脈動が発生しても、それに起因した誤差が測定
値に発生することを解消して、常に正確なガス流量の測
定を可能とする。また、そのような誤差を解消するため
の手段を、高価な高速/大容量処理対応のマイクロコン
ピュータに頼らずとも施すことができると共に、全体の
消費電力を低消費量に抑えることを実現する。 【解決手段】 導通路1を通過するガス流に対して超音
波を伝搬させる超音波発/受振器2a,2bと、この超
音波発/受振器2a,2bの駆動を制御するガス流量測
定制御回路3と、超音波発/受振器2a,2bによって
検出された信号を演算処理してガス流量を積算するガス
流量演算回路4とからその主要部が構成されており、所
定の流量Qth未満の場合にのみ、サンプリング周期T
efを非一定周期に設定する。
Description
り、特に熱フローセンサ方式のガスメータのような推量
式の流量計測装置に関する。
センサ方式やフルイディック方式のようないわゆる推量
式のガスメータなどが知られている。熱フローセンサ方
式あるいは熱式流量計測方式と呼ばれるものとしては、
導通路の上流側に発熱手段を設けると共にその前後に1
個ずつあるいは下流側に2個の温度測定器を設けてお
き、その間での温度低下がガス流速に対応して変化する
ことを利用してガス流体の流量を測定するフローセンサ
方式などのガスメータが提案されている。また、フルイ
ディック流量計は、噴流を発生させるノズルの下流側に
一対の側壁によって流路拡大部を形成すると共に、側壁
の外側に設けられたリターンガイドによって、ノズルを
通過したガス流体を各側壁の外側に沿ってそのノズルの
噴出口側へと導く一対のフィードバック流路を形成し、
ノズルを通過したガス流体が一対のフィードバック流路
を交互に流れる現象(以下、フルイディック発振とい
う)を利用し、フルイディック発振の周波数に基づいて
ガス流体の流量を測定するものである。
々刻々と変化するガス流速を測定し、その流速のデータ
に基づいて、ガス流量値を計数回路等で算出するもので
ある。従って推量方式のガスメータは、ガス流量の測定
値をデータ信号として処理するマイクロコンピュータ
(以下、マイコンと言う)を用いたマイコン・ガスメー
タに特に好適な技術として注目されている。
ガスメータは、マイコンをはじめとした計量回路系や通
信回路系などで消費される電力を、ガスメータの筐体内
に内蔵したリチウム電池のような電池から供給してい
る。
は、その電力消費量をできるだけ少なくすることが要請
される。そこで従来の推量方式のガスメータでは、一般
に、ガス流量の測定を常時連続的に行うのではなく、所
定の時間間隔ごとに間欠的に行なっている。さらに具体
的には、温度センサなどの測定機器を所定の周期ごとに
間欠的に駆動して、ガスなどの流体の流速値をサンプリ
ングしている。
うな本質的に圧縮性の高い気体状態の流体には脈動が発
生することが多く、この脈動に起因して、測定値に誤差
が生じるという問題がある。その誤差の発生は低流量の
場合に特に顕著になる。すなわち、図5に一例を示した
ようにガス流に脈動が発生していると、特にその脈動の
周期Tsとガス流量センサの流量測定周期Tpとが近似
している場合、あるいは流量測定周期Tpが脈動の周期
Tsの整数倍となっている場合などには、ガス流量の脈
動のピーク値(振幅の+側)ばかりが測定されたり、あ
るいは逆にガス流量の脈動のボトム値(振幅の−側)ば
かりが測定されるなどして、そのときの正確なガス流量
(この場合には脈流の平均値)から大きくずれるような
誤差が生じてしまうことになる。
ぐためには、脈動の悪影響を受けないようにその振幅の
中心値をサンプリングできるように、常にその脈動の位
相などを計測しながら流量測定タイミングを変更するこ
とが有効であると考えられる。これは、ガス流に発生す
る脈動の周期は下流側におけるガス消費状況やガスの配
管状態など種々の要因に基づいて種々に異なった値を取
ることが多いので、そのような脈動に起因した誤差の発
生を特定の周期に固定するだけでは防ぐことが困難だか
らである。
タにおいては流量が大きくなるにつれて極めて頻繁にパ
ルスを出力することになるが、これに加えて測定周期を
常時ずらすことで、それに一々対応して流量計算ロジッ
クを変更することが必要となるなど、マイコンの演算処
理能力に対してさらに大きな負担となる。
能なマイコンとしては、処理速度が極めて速くかつ処理
量も大きなものが必要となるが、そのようなマイコンは
従来一般的にマイコンメータ用に利用されているような
のマイコンよりも、高価なものとなる。またそのような
高速・大容量対応のマイコンは、消費電力量も多いもの
となる。特に消費電力量の増大については、近年のマイ
コン・ガスメータにおいて長期使用に対応するためにさ
らなる低消費電力化が強く要請されていることから、そ
れに反することになってしまうという問題がある。
ので、その目的は、流体流量に脈動が発生しても、それ
に起因した誤差が測定値に発生することを解消して、常
に正確な流量の測定を可能とする流量計測装置を提供す
ることにある。また、本発明は、そのような誤差を解消
するための手段を、高価な高速/大容量処理対応のマイ
コンに頼らずとも施すことができると共に、全体の消費
電力を低消費量に抑えることができる流量計測装置を提
供することを目的とする。
は、導通路に流体を導通させ、その流量に対応した信号
を検出することにより、流量を測定する流量測定手段
と、流量が所定の流量以上の場合には、予め定められた
一定周期ごとに流量を測定し、流量が所定の流量未満の
場合には、予め定められた非一定周期ごとに流量を測定
するように、流量測定手段の駆動を制御する流量測定制
御手段と、流量測定手段によって検出された信号を演算
処理して流量の値を得る流量演算手段とを備えている。
定周期の測定よりも電力消費量が多く必要となる傾向の
ある非一定周期ごとの流量の測定を、脈動に起因して生
じる誤差が特に顕著なものとなる所定の流量未満の低流
量の場合にのみ行なうようにしている。このように、真
値に対する誤差の割合が大きくなる場合にのみ、非一定
周期ごとに流量を測定することにより、脈動の+側や−
側のみを拾って測定してしまうという事態が回避され
る。しかも、所定の流量以上の高流量の場合には、脈動
に起因して誤差が生じても、その誤差の流量値全体に対
する割合が低いことから、それほど顕著な誤差とはなら
ないので、この場合には、電力消費量がより少ない一定
周期の測定が行なわれる。このようにして、流れの脈動
に起因して生じる誤差の測定値に対する悪影響を解消し
ながらも、電力消費量の増大を防いで低消費電力である
ことを保つことができる。
的な周期および等比数列的な周期ならびに乱数表に基づ
いた不規則的な周期のうち少なくともいずれか一つの規
則に基づいて設定された非一定周期で前記流量を測定す
るようにすることは、好ましい一態様である。
所定の流量未満となった場合には、所定時間に亙って暫
定的に、非一定周期ごとに流量を測定し、その所定時間
が経過した後に、測定された流量およびその周期ごとの
ばらつきに対応して予め定められた一定または非一定の
周期パターンに従って流量を測定するように、流量測定
手段の駆動を制御するようにすることは、好ましい一態
様である。
ック方式、熱フローセンサ方式、超音波伝搬方式の少な
くともいずれか一つを含む推量方式の流量測定手段であ
り、流量としてガスの流量を測定するようにすること
は、本発明として好ましい一態様である。
に基づいて詳細に説明する。
ータの構成の主要部を示す図である。このガスメータ
は、導通路1を通過するガス流に対して超音波を伝搬さ
せる超音波発/受振器2a,2bと、この超音波発/受
振器2a,2bの駆動を制御するガス流量測定制御回路
3と、超音波発/受振器2a,2bによって検出された
信号を演算処理してガス流量を積算するガス流量演算回
路4とからその主要部が構成されている。なお、本実施
の形態においては、超音波発/受振器2a,2bはガス
流量測定手段に、ガス流量測定制御回路3はガス流量測
定制御手段に、ガス流量演算回路4はガス流量演算手段
に、それぞれ対応している。
通路の長手方向に前後して斜めに対向配置されており、
両者の間に超音波を伝搬させることで、その間を通過し
て行くガス流の流速に対応して変化する前後方向での伝
搬速度差に基づいて、そのガス流の流量を測定するもの
である。このような超音波発/受振器2a,2bは、導
通路に流れるガス流量に対応した信号を検出して、その
信号に基づいてガス流量を測定するという、いわゆる推
量方式と呼ばれるような方式のガス流量測定手段の最も
一般的なものであることから本実施の形態として掲げた
が、ガス流量測定手段としてはこの他にも、フルイディ
ック方式、フローセンサ方式、超音波測定方式など、い
わゆる推量方式のガス流量測定手段であればどのような
ものでも好適である。なお、推量方式のみには限定され
ないことは言うまでもない。その他にも、例えば膜式ガ
スメータのような容量式(容量測定方式)のガスメータ
であって、その容量変化を周期的にサンプリングするよ
うな膜式のマイコンガスメータなどにも適用可能であ
る。
振器2a,2bの測定動作を制御する。さらに詳細に
は、このガス流量測定制御回路3は、ガス流量Qが所定
のしきい値流量Qth未満となった場合には、その時点
から所定時間(以下、これを暫定的測定期間と呼ぶもの
とする)に亙って暫定的に非一定周期ごとにガス流量Q
を測定する。
は、例えば乱数表に基づいた不規則的な周期、あるいは
等差数列的な周期や等比数列的な周期などに則して設定
された非一定周期などを好適に用いることができる。こ
の非一定周期を予め定めたデータは、マイコン6に内蔵
されたROM(Read Only Memory)のような記憶素子あ
るいはマイコン6に付設される周辺記憶素子や外部記憶
装置(図示省略)などの記憶手段を用いたテーブル記憶
部7に予め記憶させておき、それをCPU(中央演算装
置)が読み出すようにすればよい。
暫定的測定期間が経過した後、その間に測定されたガス
流量(これをQoと呼ぶ)およびそのばらつきに対応し
た非一定周期のサンプリングタイミング設定Tefを、
テーブル記憶部7に記憶されている周期パターンのテー
ブルから選択し、その周期パターンに基づく非一定周期
Tef−1,Tef−2,−3…ごとにガス流量を測定
するように、超音波発/受振器2a,2bの駆動を制御
する。このガス流量測定制御回路3は、いわゆるマイコ
ンガスメータにおいてガス流量積算などの演算処理や遮
断弁制御を行うために一般に用いられるようなマイコン
の内部に構築することが好適である。このように、ガス
流量測定制御回路3のハードウェアとして、マイコンガ
スメータ用に一般に用いられているようなマイコンのハ
ードウェアを流用することにより、ガス流量測定制御回
路3に専用の回路系などをさらに付加する煩雑さやコス
トアップを解消することができる。このような一般に用
いられる処理速度および容量を備えたマイコンを本発明
に係る流量計測装置であるこのガスメータに好適に利用
可能であるのは、後述するように、本発明に係る流量計
測の技術によれば、ガス流量測定制御回路3に必要なデ
ータ処理速度および処理容量が小さなもので済むからで
ある。
2a,2bによって検出された信号を演算処理してガス
流量値を積算し、これを記録装置に記録する。さらに詳
細には、このガス流量演算回路4は、超音波発/受振器
2a,2bから検出された信号がA/D変換回路8を介
してデジタルデータに変換されて伝送されて来ると、そ
のデータに基づいて、ガス流量演算部401がそのとき
サンプリングされたガス流の流量値Qを演算する。ガス
流量演算部401は、そのときガス流量測定制御回路3
で選択されているサンプリングタイミング設定Tefを
読み出して、そのときの流量値Qに対して掛け合わせる
ことと同値の演算を行うことによって、そのときのサン
プリングタイミングごとのガス流量値を算出する。従っ
て、このガス流量演算部401で算出されるガス流量は
各サンプリング期間中におけるガス流量の平均値という
ことになる。ガス流量演算部401で演算されたガス流
量値は次々とガス流量積算部402で積算されて、RA
M(Random Access Memory)のような記録手段を用いた
ガス流量積算値記録部5に記録される。
測定からその積算および記録までの主要動作について説
明する。図2は、このガスメータの主要動作の流れを示
すフローチャート、図3(A),(B)は、暫定的測定
期間中に実行される非一定周期ごとのガス流量のサンプ
リングの一例を示す図、図4(A),(B)は、暫定的
測定期間の後にそのガス流に対応して選択される最適な
サンプリングタイミング設定(非一定周期)の一例を示
す図である。
の時間あたりの流量をQとすると、この流量Qは一般に
時々刻々と変化するが、サンプリング周期ごとにその時
点で測定される。
ンプリング周期ごとにその各時点でのガス流量Qによっ
て生じる伝搬時間差に対応した信号が検出されると(S
tep1;以下s1のように呼ぶ)、その信号はA/D
変換回路8を通ってデジタルデータ化された後、マイコ
ン6のガス流量演算回路4へと伝送される。
ジタルデータに基づいて、そのときサンプリングされた
ガス流の流量値Qを、まずガス流量演算部401によっ
て演算する(s2)。
間中にサンプリングの1周期を暫定的に非一定周期にす
るか、それとも一定周期のままにするかを、ガス流量測
定制御回路3が選択する(s3)。
場合には(s3のNo)、従来と同様に通常の一定周期
でサンプリングを行なって、通常のガス流量の演算〜積
算処理を実行する(s4)。
場合には(s3のYes)、予め定めておいた非一定周
期ごとのサンプリングタイミングを選択し(s5)、こ
れに基づいて、暫定的測定期間に亙って非一定周期ごと
のガス流量をサンプリングする(s6)。暫定的測定期
間が経過(終了)するまでの間は(s9のNo)、ガス
流量値Qを演算し、その平均値およびばらつきを演算す
るためのデータを取って行く(s7)。またその一方
で、ガス流量値Qを積算して行く(s8)。
い値Qthよりも低い場合にのみ非一定周期ごとのサン
プリングタイミングを選択するのは、流量QがQthよ
りも低流量である場合には、流量全体に対する脈動の誤
差が相対的に無視できないほどの高い比率となるので、
その脈動に起因した誤差の発生を防ぐための対策を講じ
ることが必要となる一方、Qthよりも流量Qが高くな
る場合には、その相対的な割合が低くなるので、その誤
差は無視することができるから、消費電力量がより少な
くて済むように一定周期ごとのサンプリングを継続する
ことの方が好ましいからである。この流量しきい値Qt
hは、上記のような条件を満たすことができる値とし
て、予め定めておく。
も、脈動が生じてもサンプリングが偏らないように、実
際の種々の脈動パターンについて実験等により調べるな
どして予め定めておき、必要な場合にのみそのデータを
読み出して用いるようにすることが望ましい。これは、
非一定周期のデータを一々発生しなくとも済むようにす
るためで、これにより、通常の一定周期ではない非一定
周期でサンプリングを行う場合でも、一々データを発生
させる場合よりも低い消費電力量で済ませることができ
るからである。
としては、図3(a)に示すように、乱数表に基づいて
予め定められたT1 ,T2 ,T3 ...のような全く不
規則的な周期列としてもよく、あるいは図3(b)に示
すように、予め定められたT1 ,T2 ,T3 ,T1 ,T
2 ,T3 ...のような繰り返しの等差数列的な周期列
としてもよい。いずれの場合にも、ガス流の脈動と同期
してしまわないような非一定周期のサンプリングの周期
列を予め定めておき、この周期列に基づいて、ガス流量
測定のサンプリングタイミングを制御する。
のYes)、その期間中に測定されたガス流量のデータ
に基づいて、そのときのガス流の脈動に起因して発生す
るガス流量のばらつきやガス流量自体の平均値を演算
(算出)する(s10)。
どのように時間的に設定してもよく、あるいはガス流量
Qoのサンプリングを10回実行するまでの間というよ
うに、サンプリング回数で設定してもよい。いずれの場
合でも、その暫定的測定期間中に、ガス流に発生してい
る脈動の平均周期T0 や振幅±ΔQが推測できるような
ガス流量のデータが得られる程度に十分な期間であれば
よい。
グ周期ごとで測定されたガス流量Qoは、上記のように
脈動の周期等を推測するためのデータとして用いられる
が、またその一方で、ガス流量積算部402で積算され
てガス積算値記録部5に記録される(s8)。このよう
なガス流量値QoやQの値の積算処理は、ガスが所定の
測定可能な流量以上流れている限り常に実行されるもの
であることは言うまでもない。
およびそのばらつき、さらに詳細には、それに基づいて
推定される脈動の周期Tおよび振幅に基づいて、ガス流
量測定制御回路3は、例えば図4(a)に示すように、
そのときの脈動に起因した誤差がガス流量に生じないよ
うにするための最適なサンプリングの非一定周期のサン
プリングタイミング設定Tefを選択する(s11)。
図4に示した一例では、1回のサンプリングごとに、脈
動の周期Tに対してサンプリング周期の大きさがα,2
α,3αのように大きくなって行くことを3周期ごとに
繰り返すように設定されている。すなわち各サンプリン
グ周期Tef−1,Tef−2,Tef−3,Tef−
4,Tef−5…の長さは、それぞれT+α,T+2
α,T+3α、T+α,T+2α,…のように変化する
ことを繰り返すように設定されている。この図4(a)
に示した一例のようなパターンのサンプリングタイミン
グごとにサンプリングされるガス流量値P1,P2,P
3,P4,P5…を、図4(b)に示すように脈動の1
周期中に集中してプロットしてみると、サンプリングさ
れるガス流量値はその脈動の波形の波高部や波底部など
の一か所に集中することなくほぼランダムに分散してい
ることが分かる。
設定Tefの選択は、予めガス流量値Qoのデータと脈
動のデータとの相関関係を経験則的に調べておき、さら
にその対応関係に基づいて推定される脈流の周期や振幅
に対応した最適なサンプリングタイミング設定Tefを
対応付けるテーブルを作成しそれをテーブル記憶部7に
格納しておき、実際にガス流量値Qoおよびそのばらつ
きが測定されると、そのデータに対応して前記のテーブ
ルから最適なサンプリングタイミングTefを選択する
ようにすればよい。またさらには、ガス流の脈動に起因
して生じる誤差がガスメータの計量器として定められて
いる所定の許容誤差内に収まるように、ガス流の脈動の
ばらつきやその振幅に対応して、最適なサンプリングタ
イミング設定Tefのパターンを決定してもよい。
Tに近似したサンプリング周期Tefあるいは周期Tの
整数倍のサンプリング周期でガス流の流量値を測定する
と、脈動の波高の高い部分のみや低い部分のみをサンプ
リングしてしまい、誤差の累積が益々大きくなるので、
それとは極力異なるようにサンプリングタイミングつま
り個々の周期Tefを設定すればよい。そのようなサン
プリング周期Tefは、最適なサンプリング周期Tef
として一旦設定した後は、その周期Tefを継続するよ
うにしてもよく、あるいは上記のように非一定周期とな
るように、毎回のサンプリング周期Tefを適宜に変化
させてもよい。なお、そのように非一定に変化させる場
合にも、脈動の周期Tの整数倍の周期は避けるようにす
ることが望ましいことは言うまでもない。また、最適な
サンプリング周期として一旦設定されたサンプリングタ
イミングの設定Tefを次回の再設定の際まで継続する
方が、そのTefを毎回変更する場合よりも、制御およ
び演算処理のための消費電力量を少なくすることが可能
であるという点で、より望ましいものであることは言う
までもない。
された最適なサンプリングタイミング(非一定周期Te
f−1,Tef−2,Tef3…)ごとにいわゆる瞬時
ガス流量(またはガス流速)を測定し(s12)、その
測定された瞬時ガス流量に基づいてガス流量値Qを演算
し(s13)、そのデータを次々と積算し記録して行く
(s14)。
い値流量Qth未満の場合にのみ、暫定期間中には非一
定周期のサンプリングを行なって、そのときのガス流量
Qに対応して推定される脈動の周期や振幅に基づいて、
その脈動に起因した誤差ができるだけ少なくなるように
予め定められたサンプリングタイミング設定Tefをテ
ーブル中から選択し、そのサンプリングタイミング設定
Tefに基づく非一定周期Tef−1,Tef−2,T
ef−3ごとに、ガス流量のサンプリングを行う。この
ようにして、ガス流に発生する脈動に起因した誤差を解
消することができる。
となっている場合には、ガス流の測定値全体に対する誤
差の比率(悪影響)が少ない。従ってこの場合には、サ
ンプリング周期をずらしたり変更したりしなくともよい
ものとして、通常の一定周期のサンプリングを継続する
ことにより消費電力量の増大を防ぐことができる。
で正確な流量値の測定および積算を実現できると共に、
消費電力量の増大を防いで、10年間電池交換不要とい
った低消費電力化を実現することができる。
が所定の流量未満の場合には、暫定的期間終了後には、
脈動の波形の同じ位相の部分ばかりを測定することを避
けることができるように予め定められた一定周期でガス
流量を測定するようにしてもよい。
手段として超音波発/受振器2a,2bを用いる場合を
一例として示したが、この他にも、いわゆるフルイディ
ック方式や、熱式流量計測方式(熱フローセンサ方式)
などのガス流量測定手段を利用可能である。
にヒータのような発熱器を設けると共に下流側には2個
の温度センサを所定距離を隔てて設ける、あるいはその
発熱器の前後に1つずつ温度センサを設けておき、その
温度センサ間での温度低下がガス流速に対応して変化す
ることを利用して、ガスの流量を測定する、いわゆる熱
式流量計測方式のガスメータについても好適に適用可能
である。
置によれば、非一定周期ごとに流量を測定し、またそれ
により測定された脈動に対応して誤差の発生が極力少な
くなるような最適な周期を、予め定めておいた一定周期
または非一定周期の中から選択して、その周期ごとに流
量を測定する(サンプリングする)ことで、ガス流の脈
動の+側や−側のみを拾って測定してしまうという事態
を回避して、測定誤差の少ない正確な流量の測定を実現
することができる。しかも、そのような測定周期のずら
しや変更を、ガス流量がしきい値流量未満の場合にのみ
行うようにしているので、消費電力量の増大を防いで、
低消費電力化が可能になる。
の主要部を示す図である。
ーチャートである。
ングの一例を示す図である。
プリング周期の一例を示す図である。
値に誤差が発生する場合の一例を示す図である。
制御回路、4…ガス流量演算回路、5…ガス流量積算値
記録部、6…マイクロコンピュータ、7…テーブル記憶
部、8…A/D変換回路
Claims (4)
- 【請求項1】 導通路に流体を導通させ、その流量に対
応した信号を検出することにより、前記流量を測定する
流量測定手段と、 前記流量が所定の流量以上の場合には、予め定められた
一定周期ごとに前記流量を測定し、前記流量が所定の流
量未満の場合には、予め定められた非一定周期ごとに前
記流量を測定するように、前記流量測定手段の駆動を制
御する流量測定制御手段と、 前記流量測定手段によって検出された信号を演算処理し
て前記流量の値を得る流量演算手段とを備えたことを特
徴とする流量計測装置。 - 【請求項2】 前記非一定周期として、等差数列的な周
期および等比数列的な周期ならびに乱数表に基づいた不
規則的な周期のうち少なくともいずれか一つの規則に基
づいて設定された非一定周期で前記流量を測定するもの
であることを特徴とする請求項1記載の流量計測装置。 - 【請求項3】 前記流量測定制御手段は、前記流量が所
定の流量未満となった場合には、所定時間に亙って暫定
的に、前記非一定周期ごとに前記流量を測定し、前記所
定時間が経過した後、前記測定された流量およびその周
期ごとのばらつきに対応して予め定められた一定または
非一定の周期パターンに従って前記流量を測定するよう
に、前記流量測定手段の駆動を制御するものであること
を特徴とする請求項1または2に記載の流量計測装置。 - 【請求項4】 前記流量測定手段は、フルイディック方
式、熱フローセンサ方式、超音波伝搬方式の少なくとも
いずれか一つを含む推量方式の流量測定手段であり、前
記流量としてガスの流量を測定するものであることを特
徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の流量計測
装置。
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JP36596199A JP3687893B2 (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 流量計測装置 |
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