JP2001182771A - 車高調整装置 - Google Patents

車高調整装置

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JP2001182771A
JP2001182771A JP36854599A JP36854599A JP2001182771A JP 2001182771 A JP2001182771 A JP 2001182771A JP 36854599 A JP36854599 A JP 36854599A JP 36854599 A JP36854599 A JP 36854599A JP 2001182771 A JP2001182771 A JP 2001182771A
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cylinder
pressure
height adjuster
height adjustment
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JP36854599A
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English (en)
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Yasuhiro Kitamura
康弘 北村
Kiyonori Imai
清典 今井
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車高調整を自動的に行うのはもちろんのこ
と、伸縮ストロークを大きくし得て効果的な車高調整を
実現し得る。 【解決手段】 シリンダ11に対してピストンロッド1
2を出没可能に挿通させると共に伸縮時のポンピング作
動で外部に油圧を供給する車高調整器本体1に連通する
リザーバ4が車高調整器本体1の外部に配在されてなる
一方で、車高調整器本体1を構成するシリンダ11内に
このシリンダ11との間で環状隙間Sを形成する内筒1
3が収装されてなり、車高調整器本体1の外周に配在さ
れて車高調整器本体1内からの圧力室Rへの油圧の供給
時に伸長して車高調整器本体1を伸長方向に附勢する懸
架バネ2のバネ力を高くすると共に圧力室Rに供給され
た油圧を車高調整器本体1内に戻すときに収縮して懸架
バネ2のバネ力を低くする油圧機構3における上記の圧
力室Rの油圧を車高調整器本体1内に戻す圧力解放ポー
ト11bが上記の環状隙間Sに連通されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車高調整装置に
関し、特に、車両の車高を自動的に調整する車高調整装
置の改良に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】一般に、車両の走行に際して
は、車高が低い程安定した走行を望める反面、車高が低
過ぎる場合には、車体の上下動時に車体が路面に接触す
ることになる危惧がある。
【0003】そこで、車両が望ましい車高で走行できる
ように車高調整するとし、しかも、この車高調整を自動
的に行わせるとする車高調整装置が、従来から、種々提
案されている。
【0004】その中で、たとえば、特願平10−287
159号に開示されている車高調整装置は、車高調整を
自動的に行う上で特筆すべき欠点がある訳ではないが、
いわゆるリザーバを車高調整器本体内に有してなること
から、車高調整器本体における伸縮ストロークを大きく
採れなくなる危惧がある。
【0005】この発明は、上記した事情を鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、車高調整
を自動的に行うのはもちろんのこと、伸縮ストロークを
大きくし得て効果的な車高調整を実現し得るようにした
車高調整装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明による車高調整装置の構成を、基本的
には、シリンダに対してピストンロッドを出没可能に挿
通させると共に伸縮時のポンピング作動で外部に油圧を
供給する車高調整器本体と、この車高調整器本体を伸長
方向に附勢する懸架バネと、車高調整器本体の外周に配
在されて車高調整器本体内からの圧力室への油圧の供給
時に伸長して懸架バネのバネ力を高くすると共に圧力室
に供給された油圧を車高調整器本体内に戻すときに収縮
して懸架バネのバネ力を低くする油圧機構とを有してな
る車高調整装置において、車高調整器本体の伸縮時に油
を給排するリザーバが車高調整器本体の外部に配在され
てなる一方で、車高調整器本体を構成するシリンダ内に
シリンダとの間で環状隙間を形成する内筒が収装されて
なると共に、油圧機構の圧力室における油圧を車高調整
器本体内に解放する圧力解放ポートが上記の環状隙間に
連通されてなるとする。
【0007】そして、上記した基本的な構成において、
より具体的には、シリンダが車両における車体側に連結
される車体側部材に設定されると共に、ピストンロッド
が車両における車軸側に連結される車軸側部材に設定さ
れてなるとする。
【0008】また、油圧機構は、シリンダの上端部たる
ボトム端部の外周に基端が保持される環状シリンダ体
と、この環状シリンダ体とシリンダの外周との間に形成
される環状空部内に摺動可能に収装される環状ピストン
体とを有してなり、上記の環状空部内に環状ピストン体
が収装されることで形成される環状の容室が上記の圧力
室とされてなるとする。
【0009】そしてまた、リザーバは、シリンダと一体
に形成されてなるとするか、あるいは、シリンダとは分
離形成されて配管で連通されてなるとするかのいずれか
とする。
【0010】さらに、シリンダに対して出没可能に挿通
されるピストンロッドの基端に保持されるピストンは、
内筒内に摺動可能に収装されていて、内筒内に伸側油室
と圧側油室とを区画してなるとする。
【0011】そしてさらに、内筒内の圧側油室がリザー
バに連通すると共に、摺動するピストンによって塞がれ
ない位置に設けられた連通路を介して上記の環状隙間に
連通してなるとする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図示した実施の形態に基
づいて、この発明を説明するが、この発明による車高調
整装置は、基本的には、図1に示すように、車高調整器
本体1と、懸架バネ2と、油圧機構3とを有してなり、
特に、この発明にあっては、車高調整器本体1の伸縮時
に油を給排するリザーバ4が車高調整器本体1の外部に
配在されてなるとしている。
【0013】このとき、リザーバ4は、図示するところ
では、車高調整器本体1と一体に形成されてなるとして
いるが、この車高調整装置を配在する部位において、リ
ザーバ4の配剤に困難を伴うような場合などには、図示
しないが、車高調整器本体1とは分離形成されていてゴ
ムホースなどで連通されてなるとしても良い。
【0014】このように、リザーバ4が車高調整器本体
1の外部に配在されてなるとすることで、リザーバを車
高調整器本体1内に設ける場合に比較して、この車高調
整器本体1における伸縮ストロークを大きく採れること
になる。
【0015】ちなみに、このリザーバ4は、図示すると
ころでは、タンク体41内にブラダ42で区画される油
室43と低圧ガス室44を有してなる。
【0016】ところで、車高調整器本体1は、シリンダ
11に対してピストンロッド12を出没可能に挿通させ
ると共に、伸縮時のポンピング作動で外部に、すなわ
ち、後述する油圧機構3における圧力室Rに油圧を供給
するように設定されている。
【0017】このとき、図示するところでは、シリンダ
11が車両における車体側に連結される車体側部材に設
定され、ピストンロッド12が車両における車軸側に連
結される車軸側部材に設定されている。
【0018】そして、この発明にあっては、シリンダ1
1内にこのシリンダ11との間で環状隙間Sを形成する
内筒13が収装されてなるとしており、シリンダ11に
対して出没可能に挿通されるピストンロッド12の図中
で上端となる先端に保持されるピストン14が内筒13
内に摺動可能に収装されていて、この内筒13内に伸側
油室R1と圧側油室R2とを区画するとしている。
【0019】そしてまた、圧側油室R2がシリンダ11
とリザーバ4におけるタンク体41とに設けられた通路
11aを介してリザーバ4内の油室43に連通すると共
に、摺動するピストン14によって塞がれない位置に設
けられた、すなわち、図示ところでは、内筒13の端部
に開穿された連通路13aを介して上記の環状隙間Sに
連通している。
【0020】また、この発明にあっては、油圧機構3に
おける圧力室Rの油圧を車高調整器本体1内に解放する
圧力解放ポート11bがシリンダ11に形成されてい
て、上記の環状隙間Sに連通するとしている。
【0021】それゆえ、この車高調整器本体1にあって
は、上記した内筒13が実質的な意味でのシリンダを構
成することになり、したがって、この内筒13の配在で
部材数が増える不利があるが、シリンダ11において、
その内周をシリンダ向けに加工しなくて済むことになる
利点がある。
【0022】一方、上記したピストン14は、伸側油室
R1の圧側油室R2への連通を許容する圧側チェック弁
を兼ねる伸側減衰バルブ14aと、圧側油室R2の伸側
油室R1への連通を許容する伸側チェック弁を兼ねる圧
側減衰バルブ14bとを有している。
【0023】それゆえ、この車高調整器本体1にあって
は、ピストンロッド12がシリンダ11内を出没すると
きに、各バルブ14a,14bによって所定の伸側およ
び圧側の各減衰力が発生することになる。
【0024】なお、このときに、圧側油室R2において
不足する油が通路11aを介してリザーバ4内の油室4
3から供給され、圧側油室R2において余剰となる油が
同じく通路11aを介してリザーバ4内の油室43に流
入する。
【0025】したがって、図示しないが、この通路11
a中に圧側減衰バルブや減衰力調整機構を配在させると
すれば、上記のピストン14に配在の伸側チェック弁を
兼ねる圧側減衰バルブ14bは、これに代えて、単なる
伸側チェック弁とされても良いことになる。
【0026】つぎに、懸架バネ2は、車高調整器本体1
を伸長方向に、すなわち、シリンダ11内からピストン
ロッド12を突出させる方向に附勢するように設定され
ているもので、図示するところでは、一端たる下端がピ
ストンロッド12の図中で下端となる基端に連設されて
いるバネ受12aに係止される一方で、他端たる上端が
後述する油圧機構3に係止されるとしている。
【0027】さらに、油圧機構3は、車高調整器本体1
の外周に配在されて車高調整器本体1からの圧力室Rへ
の油圧の供給時に伸長して懸架バネ2のバネ力を高くす
ると共に、圧力室Rに供給された油圧を車高調整器本体
1内に戻すときに収縮して懸架バネ2のバネ力を低くす
るように設定されている。
【0028】そして、この油圧機構3は、車高調整器本
体1を構成するシリンダ11の上端部たるボトム端部の
外周に基端が保持される環状シリンダ体31と、この環
状シリンダ体31とシリンダ11の外周との間に形成さ
れる環状空部(附示せず)内に摺動可能に収装される環
状ピストン体32とを有してなり、上記の環状空部内に
環状ピストン体32が収装されることで形成される環状
の油室が上記の圧力室Rとされている。
【0029】そしてまた、環状ピストン体32が前記し
た懸架バネ2の上端を係止するバネ受を兼ねるとしてお
り、したがって、この油圧機構3にあっては、圧力室R
に油圧が作用していないときには、懸架バネ2の附勢力
で環状ピストン体32が環状シリンダ体31内に押込ま
れて収縮状態になる。
【0030】また、この油圧機構3にあっては、圧力室
Rに所定の油圧が供給されると、環状ピストン体32が
懸架バネ2の附勢力に抗して環状シリンダ体31内から
突出するようになって伸長状態になる。
【0031】ちなみに、この油圧機構3にあっては、環
状ピストン体32が環状シリンダ体31内から大きいス
トロークで突出して最伸長状態になると、上記の圧力室
Rがシリンダ11に開穿の前記した圧力解放ポート11
bを介して車高調整器本体1内の環状隙間Sに連通して
圧力室Rの油圧を解放するように設定されていて、環状
シリンダ体31の抜け出しを阻止する抜け出し防止装置
を有する構成とされている。
【0032】一方、この油圧機構3における圧力室Rへ
の油圧の給排は、前記したように、車高調整器本体1に
おけるポンピング作動で具現化されるとしているが、こ
のポンピング作動を具現化する構成は、以下のようにな
る。
【0033】すなわち、まず、車高調整器本体1は、シ
リンダ11内の軸芯部に垂設されるポンプロッド15
と、このポンプロッド15の下端側を出没可能に挿入さ
せるポンプハウジング(符示せず)とを有してなり、こ
のポンプハウジング内にポンプロッド15の下端で区画
されるポンプ室Pを形成するとしている。
【0034】このとき、ポンプロッド15は、上端をシ
リンダ11の上端部の下面側に連設させた状態で下端を
下方に、すなわち、シリンダ11の開口端側に垂下させ
るように配設されてなるとしている。
【0035】そして、このポンプロッド15は、軸芯部
に通路15aを有してなるとしており、この通路15a
をシリンダ11の上端部を介して油圧機構3における圧
力室Rに連通させるとしている。
【0036】一方、ポンプハウジングは、図示するとこ
ろでは、ピストンロッド12で代替えされてなるとする
もので、このピストンロッド12の軸芯部に開穿されて
上記したポンプロッド15の下端側の挿入を許容する穴
部12bを有してなるとし、この穴部12b内にポンプ
ロッド15の下端で上記のポンプ室Pが区画されるとし
ている。
【0037】そして、このポンプ室Pには、ポンプロッ
ド15の軸芯部に開穿の通路15aの下端が開口してお
り、したがって、ポンプ室Pからの油は、この通路15
aを介して油圧機構3における圧力室Rに流入し得るこ
とになる。
【0038】なお、上記の通路15aには、圧力室Rか
らの油がポンプ室Pへ逆流することを阻止するチェック
弁15bが配在されている。
【0039】つぎに、ポンプ室Pには、ピストンロッド
12に開穿されて伸側油室R1からの油の流入を許容す
る通路12cが連通されており、この通路12cには、
ポンプ室Pからの油が圧側油室R1へ逆流することを阻
止するチェック弁12dが配在されている。
【0040】さらに、上記したピストンロッド12に
は、一端がポンプ室Pに開口しながら他端が圧側油室R
2に開口する通路15cが形成されてなると共に、一端
が上記した通路15aに連通しながら他端が同じく圧側
油室R2に開口する分岐通路15dが形成されてなると
している。
【0041】このとき、分岐通路15dの他端は、通路
15cのチェック弁15bと圧力室Rとの間に連通し、
分岐通路15dの他端は、通路15cの他端位置より図
中で低い位置、すなわち、図示する状態で圧側油室R2
に開口するとしている。
【0042】ちなみに、通路15cの他端は、車両に乗
員が搭乗した状態たる適正状態のときには、常時開口状
態になるように設定されており、分岐通路15dの他端
は、ポンプロッド15が大きいストロークでポンプハウ
ジング内、すなわち、ピストンロッド12に開穿の穴部
12bから抜け出る状態になったときに開口するように
設定されている。
【0043】それゆえ、上記した構成からすれば、車両
において、乗員が増えたり、積荷があったりで、適正状
態を大きく超えた状態でピストンロッド12がシリンダ
11に対して出没されることになると、以下のようにし
て、圧力室Rへの油圧の供給が実現されることになる。
【0044】すなわち、ピストンロッド12が伸側作動
するときには、ポンプハウジングたるピストンロッド1
2の穴部12bからポンプロッド15が抜け方向に移動
することで、伸側油室R1からの油が通路12cおよび
チェック弁12dを介して拡大されるポンプ室Pに流入
する。
【0045】そして、この状態から、ピストンロッド1
2が反転して圧側作動すると、収縮されるポンプ室Pか
らの油が通路15aを介して圧力室R3に流入する。
【0046】その結果、油圧機構3においては、圧力室
Rに油圧が立ち、したがって、環状ピストン体32が環
状シリンダ体31内から突出し、この油圧機構4が伸長
作動することになる。
【0047】そして、油圧機構3が伸長作動すると、懸
架バネ2の上端が押し下げられるようになり、したがっ
て、この懸架バネ2の附勢力に起因してピストンロッド
12がシリンダ11内から突出する傾向になり、その結
果、懸架バネ2のバネ力が高くなる。
【0048】このとき、ピストンロッド12がシリンダ
11内から抜け方向に移動する場合には、車高調整器本
体1が伸長して、車両における車高が高くなるが、ピス
トンロッド12がシリンダ11内から抜け出ない場合に
は、車高調整器本体1におけるいわゆるロッド反力が上
昇することになる。
【0049】また、環状ピストン体32が環状シリンダ
体31内から大きいストロークで突出して油圧機構3が
最伸長状態になると、上記の圧力室Rがシリンダ11に
開穿の圧力解放ポート11bを介して車高調整器本体1
内、すなわち、環状隙間Sに連通することになる。
【0050】その結果、圧力室Rの油圧が低下されて、
油圧機構3におけるそれ以上の伸長が阻止され、環状ピ
ストン体32が環状シリンダ体31内から抜け出ること
が阻止されることになる。
【0051】一方、上記のようにして、懸架バネ2のバ
ネ力が高くなった状態から、車両において、乗員が降車
したり積荷を下ろしたり、あるいは、空車状態になった
りする場合には、言わば不必要に車高が高くなっている
状態であって、車高調整器本体1が伸長する連通する。
【0052】このとき、シリンダ11内からピストンロ
ッド12が抜け出し、すなわち、ポンプロッド15がピ
ストンロッド12の穴部12bから抜け出ることにな
り、したがって、分岐通路15dの他端が圧側油室R2
に開口することになる。
【0053】その結果、圧力室Rの油圧が通路15aお
よび分岐通路15dを介して圧側油室R2に戻ることに
なり、したがって、油圧機構3が収縮することになっ
て、懸架バネ2のバネ力が低くなり、車高調整器本体1
が収縮し得ることになる。
【0054】なお、適正状態での車高調整器本体1の伸
縮時には、通路15cが言わば連通状態にあり、したが
って、上記したポンピング作動とこれに伴う懸架バネ2
のバネ力の高低、すなわち、車両における車高が高低調
整されることはない。
【0055】前記したところは、車高調整器本体1が減
衰バルブを有していて油圧緩衝器としても機能するよう
に設定されてなるとしてが、この発明の意図するところ
からすれば、減衰バルブを有せずして、単純に車高調整
器としてのみ機能するように設定されてなるとしても良
いことはもちろんである。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明にあっては、車
高調整器本体がその伸縮で所定の車高調整を自動的に実
現するのはもちろんのこと、リザーバが車高調整器本体
内に設けられずして外部に配在されてなるとするから、
車高調整器本体における伸縮ストロークを大きく採るこ
とが可能になり、したがって、車高調整器本体における
伸縮ストロークが短い場合に比較して、懸架バネにおけ
るバネ定数の急激な変化を避け得て、車高調整に伴う乗
り心地を良化できる利点がある。
【0057】そして、車高調整器本体における伸縮スト
ロークが大きくなるから、ポンピング作動による油圧機
構への供給油量が増え、したがって、圧力室における油
圧を低く設定でき、油圧機構におけるシールの耐久性を
向上できることになる。
【0058】また、この発明にあっては、車高調整器本
体を構成するシリンダの内周側に内筒を配在して、この
内筒とシリンダとの間に環状隙間を形成すると共に、こ
の内筒内にピストンを収装するとするから、内筒が実質
的な意味でのシリンダを構成することになり、したがっ
て、この内筒の配在で部材数が増える不利があるが、シ
リンダにおいて、その内周をシリンダ向けに加工しなく
て済む利点がある。
【0059】そして、圧側油室を環状隙間に連通する連
通路を形成するについて、この内筒の端部に連通路を形
成することで、摺動するピストンによって塞がれない連
通路を確保し得ることになる利点がある。
【0060】さらに、この発明にあっては、懸架バネの
附勢力を高低調整する油圧機構における圧力室の油圧が
シリンダと内筒との間に形成される環状隙間に圧力解放
ポートを介して解放されるとするから、いわゆるシリン
ダ内を摺動するピストンによって圧力解放ポートの開口
が塞がれることがなく、確実に圧力室の油圧を解放でき
る利点がある。
【0061】その結果、この発明によれば、車両の走行
中に自動的に車高調整をし得るのはもちろんのこと、伸
縮ストロークを大きくし得て効果的な車高調整を実現し
得ることになり、その汎用性の向上を期待するのに最適
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態による車高調整装置を
一部断面で原理的に示す正面図である。
【符号の説明】
1 車高調整器本体 2 懸架バネ 3 油圧機構 4 リザーバ 11 シリンダ 11a,12c,15a,15c 通路 11b 圧力解放ポート 12 ピストンロッド 12a 減衰バルブ 12b ポンプハウジングとしての穴部 12d,15b チェック弁 13 内筒 13a 連通路 14 ピストン 14a 伸側減衰バルブ 14b 圧側減衰バルブ 15 ポンプロッド 31 環状シリンダ体 32 環状ピストン体 41 タンク体 42 ブラダ 43 油室 44 低圧ガス室 P ポンプ室 R 圧力室 R1 伸側油室 R2 圧側油室 S 環状隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D001 AA00 AA08 DA03 3J069 AA54 AA64 DD20 DD47 EE10 EE70

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダに対してピストンロッドを出没
    可能に挿通させると共に伸縮時のポンピング作動で外部
    に油圧を供給する車高調整器本体と、この車高調整器本
    体を伸長方向に附勢する懸架バネと、車高調整器本体の
    外周に配在されて車高調整器本体内からの圧力室への油
    圧の供給時に伸長して懸架バネのバネ力を高くすると共
    に圧力室に供給された油圧を車高調整器本体内に戻すと
    きに収縮して懸架バネのバネ力を低くする油圧機構とを
    有してなる車高調整装置において、車高調整器本体の伸
    縮時に油を給排するリザーバが車高調整器本体の外部に
    配在されてなる一方で、車高調整器本体を構成するシリ
    ンダ内にシリンダとの間で環状隙間を形成する内筒が収
    装されてなると共に、油圧機構の圧力室における油圧を
    車高調整器本体内に解放する圧力解放ポートが上記の環
    状隙間に連通されてなることを特徴とする車高調整装置
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007106208A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Kayaba Ind Co Ltd 車高調整構造
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