JP2001182767A - 車両用スタビライザブッシュの取付構造 - Google Patents

車両用スタビライザブッシュの取付構造

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JP2001182767A
JP2001182767A JP36705599A JP36705599A JP2001182767A JP 2001182767 A JP2001182767 A JP 2001182767A JP 36705599 A JP36705599 A JP 36705599A JP 36705599 A JP36705599 A JP 36705599A JP 2001182767 A JP2001182767 A JP 2001182767A
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stabilizer bush
stabilizer
bracket
bush
anchor pin
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Masayuki Toi
正之 戸井
Tatsuo Hiruta
辰夫 昼田
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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    • B60G21/0551Mounting means therefor
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    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタビライザブッシュを自己潤滑性のある材
料で形成した場合のブラケットからの抜け出しを確実に
阻止する。 【解決手段】 スタビライザ2を挿通支持するスタビラ
イザブッシュ1を略U字状のブラケット9にて強度部材
16との間に圧締固定する。スタビライザブッシュ1に
はストッパ部4を、ブラケット9には凹溝12をそれぞ
れ形成して、両者の係合によりスタビライザブッシュ1
の位置決めと抜け出し防止機能とをもたせる。スタビラ
イザブッシュ1には筒状金具6を埋設するとともにその
金具6にストッパ部4に対応する突状7を形成してスタ
ビライザブッシュ1自体の剛性を高め、ブラケット9か
らのスタビライザブッシュ1の抜け出し防止効果をより
確実なものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用スタビライザ
ブッシュの取付構造に関し、特にサスペンションのロー
ル剛性制御のために左右両輪のサスペンションアーム同
士を連結するように配置されるスタビライザ(スタビラ
イザバーもしくはアンチロールバーとも称される)を車
体側に固定支持するためのスタビライザブッシュの取付
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスタビライザブッシュの取付構造
の一例を図16〜18に示す。同図から明らかなよう
に、サスペンションアームたる左右のトランスバースリ
ンク101,101同士を連結するように配置されたス
タビライザ102は、その両端が図示外のラバーブッシ
ュを介して各トランスバースリンク101に連結されて
いるとともに、長手方向の中央部二箇所がスタビライザ
ブッシュ103とブラケット104を介して車体側の強
度部材105にボルト106とナット107にて固定さ
れるようになっている。なお、108はストラット、1
09はドライブシャフトである。
【0003】上記スタビライザブッシュ103はこれに
内挿されるスタビライザ102を弾性支持するべく略筒
形ブロック状のゴム系弾性体をもって形成されていて、
その支持孔110にスタビライザ102を挿入するにあ
たって口開きさせることができるようにすり割り溝11
1が形成されている。また、スタビライザブッシュ10
3の外周面にはその円周方向に沿ってビード状のストッ
パ部112が突出形成されていて、このストッパ部11
2を位置決め基準部として略U字状のブラケット104
にて抱持されるようにしてスタビライザブッシュ102
がボルト106およびナット107にて車体側の強度部
材105に固定されている。
【0004】ここで、上記ストッパ部112は相手側と
なるブラケット104の凹溝113に係合することでそ
のブラケット104とスタビライザブッシュ103との
軸心方向での相対移動を阻止し、ブラケット104から
のスタビライザブッシュ103の抜け出しを防止する役
目をする。
【0005】また、上記構造に代わるものとして、図1
9,20に示すようにスタビライザブッシュ123の両
側縁部にフランジ状のストッパ部124を突出形成し
て、このストッパ部124とブラケット125との引っ
掛かりによってスタビライザブッシュ123の抜け出し
を防止するようにしたものもある(例えば実開平1−6
0910号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】最近の傾向として、ス
タビライザ102とスタビライザブッシュ103もしく
は123との間での異音発生防止のためにブッシュ自体
を摺動性にすぐれたいわゆる自己潤滑タイプのゴム材料
にて形成することが行われているが、この自己潤滑タイ
プのスタビライザブッシュは上記の異音発生防止効果の
面では有効であっても、ブラケット104もしくは12
5からの抜け出し防止効果の面では逆に不利になり、上
記ストッパ部112もしくは124による抜け止め対策
だけでは必ずしも十分でない。
【0007】より詳しくは、上記スタビライザ102が
捩り変形するとスタビライザブッシュ103もしくは1
23との間でスティックスリップ現象が生じ、それに伴
って異音が発生するものと理解されることから、スタビ
ライザブッシュ103もしくは123自体に自己潤滑機
能を具備させて摩擦係数を小さくすることでスタビライ
ザ102の捩り変形に伴う異音発生は確実に防止するこ
とができる。その反面、上記のようにスタビライザブッ
シュ103もしくは123自体の摩擦係数が小さくなる
と、そのスタビライザブッシュ103もしくは123と
ブラケット104または125との間でも滑りやすくな
り、これがブラケット104,125からのスタビライ
ザブッシュ103もしくは123の抜け出し防止効果を
不十分なものにしている。
【0008】その上、最近の車両設計の傾向として操縦
安定性の向上やドレスアップを目的としてタイヤの偏平
化が著しいことから、そのタイヤ偏平率の値が小さくな
ることによって路面からの入力によるスタビライザブッ
シュの負担が益々大きくなり、これによってもまた上記
スタビライザブッシュの抜け出し防止効果を一段と不十
分なものにしている。
【0009】その対策として、スタビライザ102のう
ちスタビライザブッシュ103の装着部位の両側に金属
ベルトを巻き付けることも一部では行われているが、部
品点数および組付工数の増加が余儀なくされる結果とな
って好ましくない。
【0010】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、とりわけスタビライザブッシュとして自己
潤滑タイプのものを採用した場合であっても、部品点数
や組付工数の増加を招くことなくブラケットからの抜け
出しを確実に防止できるようにした構造を提供しようと
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車両のサスペンション系に付帯するスタビライザが
内挿されてこれを弾性支持するとともに外周部をブラケ
ットにて抱持されるようにして車体に固定される略筒状
のゴム系弾性体からなるスタビライザブッシュであっ
て、前記スタビライザブッシュおよびブラケットのうち
少なくともいずれか一方の外周部にストッパ部を突設し
て、スタビライザブッシュの軸心方向での両者の相対移
動を阻止するとともに、このスタビライザブッシュには
該スタビライザブッシュの素材よりも剛性の大きな剛性
体を埋設したことを特徴としている。
【0012】上記剛性体としては、スタビライザブッシ
ュよりも剛性が大きいものであれば材質は特に問わず、
コスト的な点を考慮すれば例えば金属製あるいは樹脂製
のものを用いるのが望ましい。また、剛性体はスタビラ
イザブッシュに内挿されるスタビライザを取り囲むよう
に環状に埋設されていてもよく、また周方向の一部に埋
設されていてもよい。さらに、上記ストッパ部は実施の
形態に示すようにスタビライザブッシュ側に形成されて
いてもよいし、逆にブラケット側に形成されていてもよ
い。
【0013】したがって、この請求項1に記載の発明で
は、スタビライザブッシュ内部に剛性体を埋設したこと
によってストッパ部を含むスタビライザブッシュ自体の
剛性が高められ、スタビライザを介してスタビライザブ
ッシュに過大な入力が作用した場合でもストッパ部の弾
性変形が抑制されて相手側部材との係合状態を維持する
ことから、結果的にブラケットからのスタビライザブッ
シュの抜け出し防止効果は十分なものとなる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明におけるスタビライザブッシュの外周に突出する
アンカーピン部を前記剛性体と一体に形成し、このアン
カーピン部をブラケットもしくは車体側に形成された係
止穴に挿入して、ブラケットからのスタビライザブッシ
ュの抜け止めを施したことを特徴としている。
【0015】したがって、この請求項2に記載の発明
は、剛性体の存在によってストッパ部を含むスタビライ
ザブッシュ全体の剛性が高められているのと同時に、そ
の剛性体と一体に形成されたアンカーピン部がブラケッ
トもしくは車体側の係止穴に機械的に係合していること
から、ブラケットからのスタビライザブッシュの抜け止
め防止効果がより一層確実なものとなる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明のスタビライザブッシュに剛性体を埋設するのに
代えて、スタビライザブッシュの外周に該スタビライザ
ブッシュと一体にアンカーピン部を突出形成するととも
に、このアンカーピン部をブラケットもしくは車体側に
形成された係止穴に挿入して、ブラケットからのスタビ
ライザブッシュの抜け止めを施したことを特徴としてい
る。
【0017】したがって、この請求項3に記載の発明で
は、剛性体が埋設されていないためにその剛性体の存在
による剛性向上は期待できないものの、スタビライザブ
ッシュ自体と一体に形成されたアンカーピン部がブラケ
ットもしくは車体側の係止穴に機械的に係合しているこ
とから、これによってブラケットからのスタビライザブ
ッシュの抜け止め防止効果が確実なものとなる。
【0018】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、スタビ
ライザブッシュ内部に埋設された剛性体の存在によって
ストッパ部を含むスタビライザブッシュ全体の剛性が高
められているため、例えばスタビライザブッシュとして
自己潤滑タイプのものを使用したような場合であっても
ストッパ部とそれに対応する相手側部材との当接による
抜け出し防止効果が発揮され、ブラケットからのスタビ
ライザブッシュの抜け出しを確実に防止できる効果があ
る。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、スタビラ
イザブッシュ内部に埋設された剛性体と一体にそのスタ
ビライザブッシュの外周に突出することになるアンカー
ピン部を一体に形成し、このアンカーピン部をブラケッ
トもしくは車体側に形成された係止穴に挿入して抜け止
めを施したことから、ストッパ部とそれに対応する相手
側部材との当接による抜け出し防止効果に加えて、アン
カーピン部と係止穴との機械的係合による抜け出し防止
効果が発揮されることから、ブラケットからのスタビラ
イザブッシュの抜け出しをより確実に防止できる効果が
ある。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、スタビラ
イザブッシュに剛性体を埋設するのに代えて、スタビラ
イザブッシュの外周にアンカーピン部を一体に形成し
て、これをブラケットもしくは車体側の係止穴に係合さ
せるようにしたことから、アンカーピン部と係止穴との
機械的係合による抜け出し防止効果が発揮されるように
なって、ブラケットからのスタビライザブッシュの抜け
出しを確実に防止できる効果がある。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜3は本発明に係るスタビラ
イザブッシュの取付構造の好ましい第1の実施の形態を
示す図であって、ブラケットによる基本的な取付形態は
図17に示したものと同一である。
【0022】図1〜3に示すように、スタビライザブッ
シュ1はその中央部にスタビライザ2が挿入されること
になる円形の支持孔3が形成された略筒形ブロック状の
ものとして自己潤滑性を有するゴム系弾性体にて形成さ
れていて、外周面にはその円周方向に沿ってビード状の
ストッパ部4が突出形成されているとともに、車体側へ
の着座面5となるべき部分にはテーパ面5aが形成され
ている。そして、スタビライザブッシュ1には上記支持
孔3を取り囲むようにして剛性体たる円環状の筒状金具
6が埋設されている。この筒状金具6は例えば鋼板等を
ロール成形して丸めた円環状ではあるものの、スタビラ
イザブッシュ1の外周円筒面に相当する部分すなわち図
4の下半部に相当する部分には上記ストッパ部4に合致
することになる突状7が形成されている。
【0023】また、上記支持孔3へスタビライザ2を挿
入するにあたって該スタビライザブッシュ1を口開きさ
せることができるように、筒状金具6を含むスタビライ
ザブッシュ1は単一のすり割り溝8をもってその一部が
切り離されている。
【0024】一方、ブラケット9は上記スタビライザブ
ッシュ1を受容するように金属等により略U字状のもの
として形成されていて、両端部にはボルト穴10,11
が形成されているほか、幅方向の中央部には上記スタビ
ライザブッシュ1側のストッパ部4を受容するための凹
溝12が形成されている。また、ブラケット9の幅方向
両端部にはブラケット9自体の強度向上のためにフラン
ジ部13が曲率形成されている。
【0025】そして、スタビライザブッシュ1単体の状
態で上記すり割り溝8をもってそのスタビライザブッシ
ュ1を一旦口開きさせてスタビライザ2に挿入した後、
ブラケット9のU字状空間にてスタビライザブッシュ1
を受容するような形態で、すなわちスタビライザブッシ
ュ1側のストッパ部4とブラケット9側の凹溝12とを
合致させるようにしてそのブラケット9にてスタビライ
ザブッシュ1を抱持するかのごとくはめ合わせた上、ボ
ルト穴10,11に挿入されることになるボルト14と
ナット15とを締結することでそのスタビライザブッシ
ュ1がブラケット9と車体側の強度部材16との間で圧
締される。つまり、スタビライザブッシュ1のうち強度
部材16に対する着座面5となるべきテーパ面5aは、
その強度部材16に対して圧接することにより双方のテ
ーパ面5aが互いに面一状態となるように弾性変形する
とともに、支持孔3にはそれを巻き締めるような力が加
わることでその支持孔3の内周面がスタビライザ2の外
周面に圧接することになる。これにより、スタビライザ
2を弾性支持することになるスタビライザブッシュ1は
ブラケット9を介して車体側の強度部材16に位置決め
固定される。
【0026】なお、上記筒状金具6はスタビライザブッ
シュ1よりも剛性の大きなものであれば金属以外の材質
のものでもよく、例えば硬質樹脂等にて形成したもので
もよい。
【0027】したがって、本実施の形態では、スタビラ
イザブッシュ1およびブラケット9を介して車体側に弾
性支持されているスタビライザ2に捩り入力が加わる
と、そのスタビライザ2とスタビライザブッシュ1側の
支持孔3の内周面とが回転方向に相対摺動してその捩り
入力を吸収する。
【0028】その一方、上記捩り入力とともにスタビラ
イザブッシュ1とブラケット9とを軸心方向に相対移動
させようとする外力が加わった場合には、ストッパ部4
と凹溝12との係合状態をもって上記外力に対抗して、
ブラケット9からのスタビライザブッシュ1の抜け出し
を防止する。同時に、スタビライザブッシュ1には予め
筒状金具6が埋設されていて、しかもストッパ部4には
それに対応する突状7が設けられていることから、上記
筒状金具6が埋設されていない場合と比べてスタビライ
ザブッシュ1全体の剛性が著しく高められていることに
なる。したがって、ストッパ部4と凹溝12との係合状
態のみならずスタビライザブッシュ1自体の剛性をもっ
て上記軸心方向の入力に対して十二分に対抗できるよう
になり、ブラケット9からのスタビライザブッシュ1の
抜け出しをより確実に防止できるようになる。
【0029】図5,6は本発明に係るスタビライザブッ
シュの取付構造の好ましい第2の実施の形態を示す図
で、図1〜4に示した第1の実施の形態と共通する部分
には同一符号を付してある。
【0030】図5,6に示す第2の実施の形態では、ス
タビライザブッシュ21に埋設されることになる剛性体
としての筒状金具17を単純円筒形状のものとして、実
質的に図2,4に示した突状7を廃止した点でその第1
の実施の形態と異なっている。
【0031】この第2の実施の形態では、先に述べた突
状7によるストッパ部4の剛性向上効果は期待できない
ものの、筒状金具17の存在によってスタビライザブッ
シュ21全体の剛性が高められているので、ストッパ部
4と凹溝12との係合状態のみならずスタビライザブッ
シュ21自体の剛性をもって上記スタビライザ2の軸心
方向入力に対して十二分に対抗できるようになり、ブラ
ケット9からのスタビライザブッシュ21の抜け出しを
確実に防止できるようになる。
【0032】図7〜9は本発明に係るスタビライザブッ
シュの取付構造の好ましい第3の実施の形態を示す図
で、図1〜4と共通する部分には同一符号を付してあ
る。
【0033】図7〜9に示す第3の実施の形態では、ス
タビライザブッシュ31のうち車体側への着座面5とな
るべき部分に近い部分に剛性体としてフラットバー状の
金具18を埋設するとともに、この金具18からスタビ
ライザブッシュ31の外周面に突出することになる割り
ピン状のアンカーピン19を一体に形成し、さらに車体
側の強度部材16には上記アンカーピン19に係合する
ことになる係止穴20を形成したものである。なお、ア
ンカーピン19の一部はスタビライザブッシュ31自体
と同じ材質のゴム系弾性体からなる被覆層21をもって
被覆されている。
【0034】したがって、この第3の実施の形態では、
図7に示すようにスタビライザブッシュ31がブラケッ
ト9に抱持されるような形態で車体側の強度部材16と
の間に圧締されるのと同時に、スタビライザブッシュ3
1から突出しているアンカーピン19が弾性変形して強
度部材16側の係止穴20に係合することになり、同時
に金具18の存在によってスタビライザブッシュ31の
うち強度部材16に近い部分の剛性が高められているこ
とになる。したがって、スタビライザブッシュ31とブ
ラケット9とを軸心方向で相対移動させようとする外力
が加わったとしても、ストッパ部4と凹溝12との係合
状態のみならず、金具18の存在による剛性向上効果の
ほかアンカーピン19と係止穴20との係合状態をもっ
て上記軸心方向入力に対して十二分に対抗できるように
なり、ブラケット9からのスタビライザブッシュ31の
抜け出しをより確実に防止できるようになる。
【0035】ここで、本発明の好ましい第4の実施の形
態として、図10に示すように、図8,9の金具18の
埋設位置を反対側に設定するとともに、この金具18と
一体に形成されるアンカーピン22をストッパ部4の頂
部から突出させ、このアンカーピン22をブラケット9
に形成した係止穴23に係合させるようにしてもよい。
【0036】図11,12は本発明に係るスタビライザ
ブッシュの取付構造の好ましい第5の実施の形態を示す
図で、スタビライザブッシュ41に剛性の高い金具類を
埋設することなくスタビライザブッシュ41そのものを
自己潤滑性のあるゴム系弾性体のみをもって形成する一
方、強度部材16との着座面5となるべき部分にゴム系
弾性体をもってアンカーピン24を一体に形成し、この
アンカーピン24を図7と同様に強度部材16側に形成
された係止穴20に係合させるようにしたものである。
もちろん、アンカーピン24の突設位置としては図10
と同様の位置としてもよい。
【0037】この第5の実施の形態では、ブラケット9
からのスタビライザブッシュ41の抜け出し防止効果
は、そのスタビライザブッシュ41の外周のストッパ部
4とブラケット9側の凹溝12との係合のほか、ゴム系
弾性体製のアンカーピン24とブラケット9側の係止穴
20との機械的係合に依存することになるので、特にゴ
ム系弾性体単体からなるスタビライザブッシュ41その
ものの剛性が比較的高い場合には十分である。
【0038】ただし、一段と確実な抜け出し防止効果を
得るためには、図2,4もしくは図5,6に示した筒状
金具6あるいは17と併用して、スタビライザブッシュ
41自体の剛性をより高めることが望ましい。
【0039】図13〜15は本発明に係るスタビライザ
ブッシュの取付構造の好ましい第6の実施の形態を示す
図で、特に半割り状の二つのブラケット25,26にて
スタビライザブッシュ51の全周を抱持するようにして
取り付けるようにした点で上記各実施の形態のものと異
なっている。
【0040】より詳しくは、一対のブラケット25,2
6は互いにその形状が異なっているものの断面形状は基
本的に図2に示したものと同一であり、いずれのブラケ
ット25,26もその幅方向の中央部に図2と同様の凹
溝12が形成されていて、一方のブラケット25には予
めスタッドボルト27が溶接固定されているとともに、
他方のブラケット26には図3と同様にボルト穴10,
11が形成されている。さらに、この他方のブラケット
26には図10に示したものと同様の係止穴28が形成
されている。
【0041】また、スタビライザブッシュ51のうち一
方のブラケット26との着座面29に近い部分には剛性
体としてフラットバー状の金具30が埋設されていると
ともに、この金具30と一体に割りピン状のアンカーピ
ン32が形成されていて、アンカーピン32はその着座
面29から突出しているとともに上記スタビライザブッ
シュ51自体と同材質の被覆層33をもって被覆されて
いる。
【0042】そして、スタビライザ2に予め挿入したス
タビライザブッシュ51をその上下から一対のブラケッ
ト25,26にて抱持するかのごとく各ブラケット2
5,26をスタビライザブッシュ51にはめ合わせ、同
時にスタビライザブッシュ51側のアンカーピン32を
ブラケット26側の係止穴28に挿入して、それら一対
のブラケット25,26を車体側の強度部材16ととも
にボルト27,ナット14にて共締めし、最後に上記係
止穴28に挿入された割りピン状のアンカーピン32を
すり割るようにしてこれを両側に折り曲げることでスタ
ビライザブッシュ51が車体側に位置決め固定される。
【0043】この第6の実施の形態では、スタビライザ
ブッシュ51とブラケット25,26とを軸心方向に相
対移動させようとする外力が加わった場合には、ストッ
パ部4と凹溝12との係合状態をもって上記外力に対抗
して、ブラケット25,26からのスタビライザブッシ
ュ51の抜け出しを防止する。同時に、スタビライザブ
ッシュ51には予め金具30が埋設されていて、特に一
方のブラケット26に対する着座面29付近でのスタビ
ライザブッシュ51の剛性が高められているだけでな
く、その金具30と一体に形成されたアンカーピン32
が一方のブラケット26側の係止穴28に係合した上で
折り曲げられることにより抜け止めが施されていること
になる。したがって、ストッパ部4と凹溝12との係合
状態のみならずスタビライザブッシュ51自体の高剛性
化ならびにアンカーピン32と係止穴28との機械的係
合状態をもって上記軸心方向の入力に対して十二分に対
抗できるようになり、ブラケット25,26からのスタ
ビライザブッシュ51の抜け出しをより確実に防止でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスタビライザブッシュの取付構造
の第1の実施の形態を示す要部の構成説明図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面説明図。
【図3】図1に示した主要な構成要素の分解斜視図。
【図4】図1,2に示したスタビライザブッシュ単体で
の正面説明図。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す図で、スタビ
ライザブッシュ単体での正面説明図。
【図6】図5の垂直断面図。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す要部構成説明
図。
【図8】図7に示すスタビライザブッシュ単体での正面
説明図。
【図9】図8の垂直断面図。
【図10】本発明の第4の実施の形態を示す要部構成説
明図。
【図11】本発明の第5の実施の形態を示す図で、スタ
ビライザブッシュ単体での正面説明図。
【図12】図11の垂直断面図。
【図13】本発明の第6の実施の形態を示す要部構成説
明図。
【図14】図13に示すスタビライザブッシュ単体での
正面説明図。
【図15】図14の垂直断面図。
【図16】スタビライザを備えた車両用サスペンション
の要部の構成を示す斜視図。
【図17】図16に示す従来のスタビライザブッシュ取
付部の拡大正面説明図。
【図18】図17のB−B線に沿う断面説明図。
【図19】従来のスタビライザブッシュの他の例を示す
断面説明図。
【図20】図19に示すスタビライザブッシュの右側面
図。
【符号の説明】
1…スタビライザブッシュ 2…スタビライザ 4…ストッパ部 6…筒状金具(剛性体) 7…突状 9…ブラケット 12…凹溝 16…車体側の強度部材 17…筒状金具(剛性体) 18…金具(剛性体) 19…アンカーピン 20…係止穴 21…スタビライザブッシュ 22…アンカーピン 23…係止穴 24…アンカーピン 25,26…ブラケット 28…係止穴 30…金具(剛性体) 31…スタビライザブッシュ 32…アンカーピン 41…スタビライザブッシュ 51…スタビライザブッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D001 AA17 BA02 DA11 3J048 AA01 BA20 BB03 BB10 DA06 EA17 3J059 AB12 BA42 DA18 DA20 GA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のサスペンション系に付帯するスタ
    ビライザが内挿されてこれを弾性支持するとともに外周
    部をブラケットにて抱持されるようにして車体に固定さ
    れる略筒状のゴム系弾性体からなるスタビライザブッシ
    ュであって、 前記スタビライザブッシュおよびブラケットのうち少な
    くともいずれか一方の外周部にストッパ部を突設して、
    スタビライザブッシュの軸心方向での両者の相対移動を
    阻止するとともに、 このスタビライザブッシュには該スタビライザブッシュ
    の素材よりも剛性の大きな剛性体を埋設したことを特徴
    とする車両用スタビライザブッシュの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記スタビライザブッシュの外周に突出
    するアンカーピン部を前記剛性体と一体に形成し、この
    アンカーピン部をブラケットもしくは車体側に形成され
    た係止穴に挿入して、ブラケットからのスタビライザブ
    ッシュの抜け止めを施したことを特徴とする請求項1に
    記載の車両用スタビライザブッシュの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記スタビライザブッシュに剛性体を埋
    設するのに代えて、スタビライザブッシュの外周に該ス
    タビライザブッシュと一体にアンカーピン部を突出形成
    するとともに、このアンカーピン部をブラケットもしく
    は車体側に形成された係止穴に挿入して、ブラケットか
    らのスタビライザブッシュの抜け止めを施したことを特
    徴とする請求項1に記載の車両用スタビライザブッシュ
    の取付構造。
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