JP2005254936A - スタビライザブッシュ - Google Patents

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幸男 林
Naoki Hayashi
直樹 林
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Abstract

【課題】 スタビライザバーと筒状ゴム弾性体との間での異音の発生が、確実に且つ低コストに防止可能なスタビライザブッシュを提供する。
【解決手段】 外周面において車両のボデー14に取り付けられる筒状ゴム弾性体18を、内周面に、分割金具34,36が各々加硫接着せしめられた複数の分割ゴム20,22にて構成する一方、それら各分割金具34,36に、軸方向の少なくとも一方の端部から突出する突出部42,44を設けて、かかる複数の分割金具34,36を、スタビライザバー12を取り囲むように配置した状態下で、各分割金具34,36の突出部42,44が、スタビライザバー12に対して、締着部材46にて締着せしめられることにより、筒状ゴム弾性体18が、スタビライザバー12に対して相対回転不能に外挿固定されるように構成した。
【選択図】 図 2

Description

本発明は、スタビライザブッシュに係り、特に、スタビライザバーに装着されて、かかるスタビライザバーを車両のボデーに弾性支持せしめるスタビライザブッシュの改良された構造に関するものである。
自動車等の車両において、操縦安定性や乗り心地等を向上させるために用いられているスタビライザブッシュは、良く知られているように、車両左右両側のサスペンションアームを連結するスタビライザバーの中間部位と車両のボデ−との間に介挿されて、スタビライザバーを車両のボデ−に弾性支持せしめるものであって、通常、軸方向に延びる内孔が設けられた筒状ゴム弾性体にて構成され、その内孔内にスタビライザバーが挿通される一方、その外周面が適当な取付金具によってボデーに取り付けられるようになっている。
ところで、このようなスタビライザブッシュにおいては、一般に、筒状ゴム弾性体の内孔内へのスタビライザバーの挿通状態下で、スタビライザバーのガタツキがないように、或いはスタビライザバーの振動に対する筒状ゴム弾性体による防振効果が確実に発揮され得るように、スタビライザバーが、その外周面において、筒状ゴム弾性体の内周面と密接せしめられて、配置されている。このため、例えば、スタビライザバーが、その両端部において支持された車輪からの振動入力等により、筒状ゴム弾性体に対して相対回転せしめられると、それらスタビライザバーの外周面と筒状ゴム弾性体の内周面との間で、きしみ音や擦れ音等の異音が生じることがあった。
そこで、従来では、そのような異音の発生防止対策の一つとして、例えば、筒状ゴム弾性体の内周面に、スタビライザバーを加硫接着せしめて、それらスタビライザバーと筒状ゴム弾性体とを一体化することにより、スタビライザバーの筒状ゴム弾性体(スタビライザブッシュ)に対する相対回転を阻止するようにした対策が、講じられている。
ところが、スタビライザバーが、車幅に対応した長さを有する長尺な棒材からなるものであるところから、そのようなスタビライザバーと筒状ゴム弾性体との一体加硫成形操作に際しては、大型の金型が必要となり、そのために、かかる大型の金型の製作費が嵩んで、大きな経済負担が強いられることとなる。
なお、そのような経済負担の軽減を図るには、例えば、予め成形されたスタビライザブッシュにおける筒状ゴム弾性体の内孔内に、スタビライザバーを挿入し、それらスタビライザバーの外周面と筒状ゴム弾性体の内周面とを、適当な接着剤等を用いて接着することも考えられるが、そのような接着剤等によるスタビライザバーと筒状ゴム弾性体との接着では、接着強度が、加硫接着に比して、著しく小さくなってしまうことが避けられず、従って、それらスタビライザバーと筒状ゴム弾性体との一体化による異音発生防止効果を十分に得ることが困難となるのである。
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、スタビライザバーと筒状ゴム弾性体との間での異音の発生防止が、より確実に且つ低コストに実現出来るようにしたスタビライザブッシュの改良された構造を提供することにある。
そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、その第一の態様とするところは、軸方向に延びる内孔が設けられた筒状ゴム弾性体を有し、該筒状ゴム弾性体の内孔内にスタビライザバーが挿通される一方、該筒状ゴム弾性体の外周面において車両のボデーに取り付けられることにより、該スタビライザバーを該ボデーに弾性支持せしめる車両用スタビライザブッシュにおいて、前記筒状ゴム弾性体が、周方向において分割された複数の分割ゴムにて構成されると共に、前記スタビライザバーに外挿可能な筒状金具が軸方向に延びる分割面によって分割されてなる複数の分割金具が、それぞれの外周面において、該複数の分割ゴムのそれぞれの内周面に加硫接着され、更に、それら複数の分割金具が、該分割ゴムの軸方向の少なくとも一方側の端部から軸方向外方にそれぞれ突出せしめられて、外部に露出された突出部を有しており、そして、かかる複数の分割金具を、それぞれの分割面同士を互いに対応せしめて、前記スタビライザバーを取り囲むように配置した状態下で、該複数の分割金具のそれぞれにおける前記突出部が、該スタビライザバーに外嵌された締着部材にて、該スタビライザバーに締着せしめられることにより、前記複数の分割ゴムからなる筒状ゴム弾性体が、該スタビライザバーに対して、該複数の分割金具を介して相対回転不能に外挿固定されるように構成したことを特徴とする車両用スタビライザブッシュにある。
また、本発明に従う車両用スタビライザブッシュの好ましい第二の態様においては、前記筒状ゴム弾性体が、周上の二個所において分割されて、軸方向に延びる二つの分割面をそれぞれ有するようにされた、二つの前記分割ゴムにて構成されると共に、それら二つの分割ゴムが、互いに対応する二組の分割面同士のうちの一組の分割面同士を連結するヒンジ状連結部にて連結せしめられて、該ヒンジ状連結部を中心として回動せしめられ得るように構成される。
さらに、本発明に従う車両用スタビライザブッシュの有利な第三の態様では、前記締着部材が、前記スタビライザバーに外嵌可能なリング金具からなり、かかるリング金具が、前記それぞれの分割面同士を互いに対応せしめて、前記スタビライザバーを取り囲むように配置された前記複数の分割金具の前記突出部に外挿された状態で、縮径されることによって、該複数の分割金具が、該スタビライザバーに締着されるように構成されることとなる。
更にまた、本発明に従う車両用スタビライザブッシュの望ましい第四の態様においては、前記複数の分割ゴムのうちの少なくとも一つのものの外周面に、前記車両のボデーに取り付けられる取付金具が加硫接着せしめられて、該複数の分割ゴムからなる前記筒状ゴム弾性体が、該取付金具を介して、該ボデーに取り付けられるように構成される。
すなわち、本発明に従う車両用スタビライザブッシュの第一の態様においては、スタビライザバーに外挿可能な筒状金具が周方向において分割されてなる複数の分割金具が、互いに組み合わされて、スタビライザバーを取り囲むように配置された状態下で、それら複数の分割金具の各突出部が、スタビライザバーに外嵌された締着部材にて、スタビライザバーに締着せしめられることにより、複数の分割金具がスタビライザバーに一体化され、以て、それら各分割金具の外周面に一体化された分割ゴムが組み合わされてなる筒状ゴム弾性体が、スタビライザバーに対して、複数の分割金具を介して相対回転不能に外挿固定されるようになっているところから、例えば、スタビライザバーが、その両端部において支持された車輪からの振動入力等により、筒状ゴム弾性体に対して相対回転せしめられるようなことがなく、それ故に、それらスタビライザバーの外周面と筒状ゴム弾性体の内周面との間で、きしみ音や擦れ音等の異音が生じるようなことが、有利に防止され得る。
また、そのような本発明に係る車両用スタビライザブッシュでは、スタビライザバーに対して締着せしめられて、一体化される複数の分割金具が、筒状ゴム弾性体を構成する複数の分割ゴムの内周面にそれぞれ加硫接着されているところから、筒状ゴム弾性体とスタビライザバーとの間の接着状態が、スタビライザバーを筒状ゴム弾性体の内周面に対して、直接に加硫接着せしめたときと略同様な接着状態と為され得、それによって、例えば、適当な接着剤等を用いて、筒状ゴム弾性体の内周面にスタビライザバーを接着せしめる場合とは異なって、筒状ゴム弾性体とスタビライザバーとの間で、極めて高い接着強度が確保され得ることとなり、その結果として、スタビライザバーと筒状ゴム弾性体との一体化による異音発生防止作用が、より十分に発揮され得る。
さらに、かかるスタビライザブッシュにおいては、筒状ゴム弾性体を構成する分割ゴムが、当然のことながら、筒状ゴム弾性体よりも小型であり、しかも、そのような分割ゴムが加硫接着される分割金具が、スタビライザバーよりも十分に長さの短い、小型なものであるため、それら小型な分割ゴムに対する小型な分割金具の加硫接着操作の実施に際して、例えば、長尺なスタビライザバーに筒状ゴム弾性体を直接に加硫接着せしめるときに用いられる金型よりも、小型であり、且つその分だけ安価な金型の使用が可能となり、それによって、そのような分割ゴムに対する分割金具の加硫接着操作が、十分に低いコストで実施され得る。
従って、かくの如き本発明に従う車両用スタビライザブッシュにあっては、スタビライザバーと筒状ゴム弾性体との間での異音の発生防止が、より確実に且つ低コストに実現され得ることとなるのである。
また、このような本発明に従う車両用スタビライザブッシュの第二の態様では、筒状ゴム弾性体を構成する二つの分割ゴムが、ヒンジ状連結部にて連結されているところから、それら二つの分割ゴムが互いに独立した別個の部材とされている場合に比して、二つの分割ゴムの取扱性が有利に高められ得る。
しかも、かかるスタビライザブッシュにおいては、二つの分割ゴムが、ヒンジ状連結部を中心として回動可能とされているため、例えば、二つの分割ゴムにおける二組の分割面のうち、ヒンジ状連結部が形成される一組の分割面とは別の一組の分割面同士が、互いに離間するように、二つの分割ゴムを、ヒンジ状連結部を中心として回動せしめた状態で、それら二つの分割ゴムの間にスタビライザバーが挟されて位置するように配置させ、そして、その状態から、離間された分割面同士が接触乃至は対向させられるように、二つの分割ゴムをヒンジ状連結部を中心として回動せしめれば、それら二つの分割ゴム及びそれらの内周面にそれぞれ加硫接着された分割金具を、スタビライザバーに対して、それを取り囲むように、容易に組み付けることが可能となり、以て、筒状ゴム弾性体のスタビライザバーに対する外挿固定作業が、より容易に行われ得ることとなる。
さらに、本発明に従う車両用スタビライザブッシュの第三の態様によれば、複数の分割金具の突出部が、リング金具からなる締着部材にて、スタビライザバーに対して、より確実に締着せしめられ得る。
また、本発明に従う車両用スタビライザブッシュの第四の態様では、車両のボデーに取り付けられる取付金具が、筒状ゴム弾性体に加硫接着されているため、筒状ゴム弾性体、ひいてはスタビライザブッシュの車両のボデーへの取付強度が効果的に高められ得、それによって、スタビライザバーが、ボデーに対して、より安定的に防振支持され得ることとなる。
以下、本発明をより具体的に明らかにするために、本発明に係る車両用スタビライザブッシュの構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1及び図2には、本発明に従う車両用スタビライザブッシュの一実施形態としての自動車用スタビライザブッシュが、自動車に取り付けられた状態下における軸直角方向断面形態と軸方向断面形態とにおいて、それぞれ、概略的に示されている。それらの図1及び図2から明らかなように、スタビライザブッシュ10は、自動車のスタビライザバー12に装着されて、かかるスタビライザバー12を自動車のボデー14に対して弾性的支持せしめるものであって、軸方向に延びる内孔16が設けられた、筒形状を呈する、筒状ゴム弾性体としての本体ゴム弾性体18を有して、構成されている。
より詳細には、この本体ゴム弾性体18は、所期の製品性能に応じて、所定のゴム材料、例えば、一般的な天然ゴムや、スチレンブタジエンゴム等の合成ゴム、アクリロニトリルーブタジエン共重合ゴム等といった特殊合成ゴム等のゴム原料に、加硫剤や補強剤等を配合してなるゴム組成物にて形成されており、軸直角方向断面において、外周の下側略1/2周部分が円弧形状とされる一方、外周の残りの上側略1/2周部分が、略コ字形状とされた逆鞍型乃至は逆蒲鉾状の外周形状を有している。
そして、特に、そのような本体ゴム弾性体18が、上下方向において、略半部分ずつに二分されるように、周上の二個所において分割されており、その上側半分の部分が、軸直角方向断面において前記コ字形の外周を与える上側分割ゴム20とされる一方、下側半分の部分が、軸直角方向断面において前記円弧状の外周を与える下側分割ゴム22とされている。
つまり、ここでは、本体ゴム弾性体18が、半割角筒形状を呈する上側分割ゴム20と、かかる上側分割ゴム20と同一の軸方向長さをもった半割円筒形状を呈する下側分割ゴム22とからなる二分割構造とされている。そして、そのような上側及び下側分割ゴム20,22の内周面が、それぞれ、スタビライザブッシュ10が装着されるべきスタビライザバー12の径よりも所定寸法大きな内径を有する半割円筒状内周面24,26とされて、それら二つの半割円筒状内周面24,26にて、本体ゴム弾性体18の内孔16が与えられるようになっている。また、上側分割ゴム20においては、その内周面と外周面とを連結する二つの下端面が、軸方向に延びる平坦な分割面28a,28bとされている一方、下側分割ゴム22では、その内周面と外周面とを連結する二つの上端面が、軸方向に延びる平坦な分割面30a,30bとされている。更に、上側分割ゴム22においては、その上端面が、平坦な取付面32とされている。
そして、本実施形態では、それら上側分割ゴム20の半割円筒状内周面24と下側分割ゴム22の半割円筒状内周面26とに対して、上側分割金具34と下側分割金具36とが、それぞれ加硫接着されている。
この上側及び下側分割金具34,36は、スタビライザバー12の径よりも僅かに大きな内径を有して、スタビライザバー12に外挿可能な円筒金具が、上下方向において、略半部分ずつに二分されるように、周上の二個所において分割されてなる二つの半割体にて構成されて、それら二つの半割体のうちの上側に位置するものにて、上側分割金具34が与えられる一方、それらのうちの下側に位置するものにて、下側分割金具36が与えられている。
これによって、上側分割金具34と下側分割金具36とが、同一の軸方向長さと同一の全体形状を有し、それぞれの外周面が、そこに加硫接着された上側分割ゴム20と下側分割ゴム22の各内周面に対応した半割円筒面とされている一方、それぞれの内周面が、スタビライザバー12に外周面の上側半分の部分と下側半分の部分とにそれぞれ対応した半割円筒面とされている。また、かかる上側分割金具34の内周面と外周面とを連結する二つの下端面が、軸方向に延びる平坦な分割面38a,38bとされている一方、下側分割金具36の内周面と外周面とを連結する二つの上端面が、軸方向に延びる平坦な分割面40a,40bとされている。
そして、そのような上側分割金具34と下側分割金具36とが、上側分割ゴム20と下側分割ゴム22のそれぞれの内側において、同軸的に且つ長さ方向の中心部が上下方向において一致するように配置された状態で、それぞれの外周面において、各分割ゴム20,22の半割円筒状内周面24,26に対して加硫接着されている。
すなわち、本実施形態では、上側分割ゴム20が、上側分割金具34を備えた一体加硫成形品とされていると共に、下側分割ゴム22も、下側分割金具36を備えた一体加硫成形品とされているのである。なお、それら一体加硫成形品からなる上側分割ゴム20と下側分割ゴム24においては、各分割金具34,36における各分割面38,40を与える周方向の両端部が、各分割ゴム20,22のそれぞれの分割面28,30から、周方向に、所定長さだけ突出位置せしめられている。
また、ここでは、特に、互いに同一の軸方向長さを有する上側分割金具34と下側分割金具36とが、互いに同一の軸方向長さを有する上側分割ゴム20や下側分割ゴム22よりも所定寸法長い軸方向長さとされている。これによって、上側分割金具34の軸方向両端部が、それぞれ、上側分割ゴム20の軸方向両端部から軸方向外方に突出せしめられて、外部に露呈せしめられた半割円環状の突出部42a,42bとされていると共に、下側分割金具36の軸方向両端部も、それぞれ、下側分割ゴム22の軸方向両端部から軸方向外方に突出せしめられて、外部に露呈せしめられた半割円環状の突出部44a,44bとされている。
而して、かくの如き構造とされた本実施形態のスタビライザブッシュ10にあっては、上側分割金具34と下側分割金具36との間において、スタビライザバー12の長さ方向の一部の部位が上下方向から挟まれ、且つそれら両分割金具34,36の対応するそれぞれの分割面38,40同士が突き合わされることにより、上側及び下側分割34,36が、それらにて挟まれたスタビライザバー12の長さ方向の一部の部位の外周面に対して、全周に亘って接触せしめられて、かかるスタビライザバー12を取り囲むように配置されている。また、そのような配置状態下で、上側及び下側分割ゴム20,22の軸方向両端部から軸方向外方に突出する、上側及び下側分割金具34,36のそれぞれの半割円環状の突出部42,44も、軸方向の両側において互いに対応するものの周方向の端面同士が突き合わされて、円環形状とされている。そして、そのような円環形状をもって軸方向一方側に突出する突出部42a,44aと、同じく円環形状をもって軸方向他方側に突出すり突出部42b,44bとに対して、締約部材としてのリング金具46がそれぞれ外挿された状態下で、このリング金具46が、例えば、四方乃至は八方絞り加工等により縮径されることによって、各円環状の突出部42,44が、スタビライザバー12に締着されている。
かくして、上側分割金具34と下側分割金具36とが、スタビライザバー12に対して、その軸方向及び軸直角方向に相対変位不能に且つ相対回転不能に固定されて、一体化されている。また、それによって、そのような両分割金具34,36の外周面に加硫接着された上側分割ゴム20と下側分割ゴム22とが、対応するそれぞれの分割面28,30同士を互いに対向せしめるように組み付けられて、それら両分割ゴム20,22からなる本体ゴム弾性体18が形成せしめられると共に、そのような本体ゴム弾性体18が、スタビライザバー12に対して、上側及び下側分割金具34,36を介して外挿された状態で、その軸方向及び軸直角方向に相対変位不能に且つ相対回転不能に固定されている。
そして、このようにしてスタビライザバー12に外挿固定された本体ゴム弾性体18(スタビライザブッシュ10)は、取付金具としてのブラケット48を介して、自動車のボデー14に取り付けられているのである。なお、ここで、ブラケット48は、本体ゴム弾性体18の軸方向長さと同一の長さと所定の幅とを有する一枚の金属プレートからなり、幅方向の中央部に、上方に向かって開口する凹部50が形成せしめられて、構成されている。また、このブラケット48にあっては、凹部50の内周面形状が、本体ゴム弾性体18の外周面形状に対応した逆鞍型乃至は逆蒲鉾型形状とされており、更に、かかる凹部50の開口部たる幅方向両側上端部に対して、幅方向外方に所定長さ突出し、且つ長さ方向に連続して延びる外フランジ部52が、それぞれ一体形成されている。
そして、スタビライザバー12に外挿固定された本体ゴム弾性体18が、その外周面を、上述の如きブラケット48の凹部50の内周面に密接させ、且つ上側分割ゴム20の取付面32を、凹部50の開口部を通じて外部に露呈せしめるようにして、凹部50内に嵌め込まれている。そしてまた、そのようなブラケット48の凹部50内に嵌め込まれた本体ゴム弾性体18における上側分割ゴム20の取付面32と、ブラケット48における外フランジ部52の上面とが、本体ゴム弾性体18を径方向に所定の量だけ弾性変形せしめるように、ボデー14の取付部54に対して押し付けられた状態下で、ブラケット48の各外フランジ部52に設けられたボルト挿通孔56に挿通された取付ボルト58が、ボデー14の取付部54に形成された二つのネジ穴60にそれぞれ螺合されることによって、本体ゴム弾性体18が、ボデー14に取り付けられている。
かくして、スタビライザブッシュ10が、本体ゴム弾性体18の内孔16内にスタビライザバー12を挿通固定せしめた状態で、自動車のボデー14に対して、ブラケット48を介して取り付けられており、以て、スタビライザバー12が、自動車のボデー14に対して、スタビライザブッシュ10を介して、弾性的に支持せしめられているのである。
このように、本実施形態に係るスタビライザブッシュ10にあっては、上側分割金具34と下側分割金具36がスタビライザバー12を取り囲むように配置された状態下で、各分割金具34,36の突出部42,44が、リング金具46にて締着せしめられて、上側及び下側分割金具34,36が、スタビライザバー12に対して一体化せしめられ、そして、そのような上側及び下側分割金具34,36の外周面に、本体ゴム弾性体18を与える上側及び下側ゴム20,22が加硫接着されているところから、本体ゴム弾性体18が、あたかも、スタビライザバー12の外周面に対して直接に加硫接着された如き状態とされ、それによって、本体ゴム弾性体18が、スタビライザバー12に対して外挿された状態で、例えば、それらを接着剤等を用いて接着する場合よりも、極めて強固に接着されて、それら本体ゴム弾性体18とスタビライザバー12との相対回転が、より確実に阻止され得るようになっている。そして、かかるスタビライザバー12が固定された本体ゴム弾性体18が、ブラケット48を介して、ボデー14の取付部54に取り付けられて、スタビライザバー12をボデー14に対して防振支持せしめるようになっている。
それ故、このようなスタビライザブッシュ10にあっては、スタビライザバー12をボデー14に対して防振支持せしめた状態下において、何等かの理由で、スタビライザバー12に対して、回転方向への作用力が加えられても、スタビライザバー12が、本体ゴム弾性体18に対して相対回転せしめられるようなことが、より確実に阻止され得、それにより、スタビライザバー12の本体ゴム弾性体18に対する相対回転に起因して、スタビライザバー12の外周面と本体ゴム弾性体18の内周面との間で、きしみ音や擦れ音等の異音が生ずることが、より一層効果的に防止され得る。
しかも、本実施形態のスタビライザブッシュ10では、上述せる如く、本体ゴム弾性体18が、あたかも、スタビライザバー12の外周面に対して直接に加硫接着された如き状態とされてはいるものの、実際には、本体ゴム弾性体18を与える、それよりも小型の上側及び下側分割ゴム20,22が、長尺なスタビライザバー12よりも十分に長さの短い上側及び分割金具34,36の外周面に対して加硫接着されているため、かかる上側及び下側分割金具34,36の各外周面に対する上側及び下側ゴム20,22の加硫接着操作の際に、本体ゴム弾性体18をスタビライザバー12に加硫接着せしめるときに用いられる金型よりも、小型で、且つその分だけ安価な金型の使用が可能となり、それによって、そのような上側及び下側分割金具34,36に対する上側及び下側分割ゴム20,22の加硫接着操作が、十分に低いコストで実施され得る。
従って、かくの如き本実施形態のスタビライザブッシュ10にあっては、スタビライザバー12をボデー14に対して防振支持せしめた状態下において、それらスタビライザバー12と本体ゴム弾性体18との間での異音の発生が、より確実に且つ低コストに防止され得ることとなるのである。
また、かかるスタビライザブッシュ10では、上側及び下側分割金具34,36が、スタビライザバー12を取り囲むように配置された状態下において、それら各分割金具34,36の突出部42,44に外挿されたリング金具46に対して、例えば、四方乃至は八方絞り加工等による縮径加工が施されることで、各突出部42,44がスタビライザバー12に締着されているところから、上側及び下側分割金具34,36が、スタビライザバー12に対して、より確実に且つ容易に一体化され得るといった利点がある。
ところで、図3乃至図5には、図1及び図2に示された前記実施形態とは、その構造が部分的に異なる二つの実施形態が、それぞれ示されている。なお、この図3乃至図5に示された二つの実施形態に関しては、前記実施形態と同様な構造とされた部材及び部位について、図3乃至図5中、図1及び図2と同一の符号を付すことにより、詳細な説明が省略されていることが、理解されるべきである。
すなわち、図3に示されるスタビライザブッシュ62にあっては、本体ゴム弾性体18を与える上側分割ゴム20と下側分割ゴム22のそれぞれにおける分割面28,30のうち、互いに対応する一組の分割面28b,30b同士が、それらの分割面28b,30bに一体成形されたヒンジ状連結部64にて、連結されている。そして、それによって、上側分割ゴム20と下側分割ゴム22とが、ヒンジ状連結部64を中心として、回動せしめられ得るようになっている。
換言すれば、ここでは、本体ゴム弾性体18が、周上の一個所において分割されて、その分割部位を挟んだ上側半分が、軸方向に延びる分割面28aを有する上側分割ゴム20とされる一方、その下側半分が、軸方向に延びる分割面30aを有する下側分割ゴム22とされている。また、かかる本体ゴム弾性体18にあっては、その分割部位の径方向反対側の部位に、かかる部位が薄肉化されてなるヒンジ状連結部64が設けられている。これによって、上側分割ゴム20と下側分割ゴム22とが、ヒンジ状連結部64を中心として、それぞれの分割面28a,30aとを離間させる方向と、その離間状態から、各分割面28a,30aとを接近させる方向、つまり、本体ゴム弾性体18の内孔16を側方に向かって拡開させる方向と、その拡開状態から閉塞させる方向とに、回動可能とされているのである。
そして、本実施形態のスタビライザブッシュ62にあっても、上側分割ゴム20と下側分割ゴム22の各内周面に、上側分割金具34と下側分割金具36が、それぞれ加硫接着されており、それら上側及び下側分割金具34,36が、スタビライザバー12を取り囲むように配置された状態下で、図示されてはいないものの、前記実施形態と同様に、各分割金具34,36の突出部42,44が、リング金具46にて、スタビライザバー12に対して、それぞれ締着されることにより、上側分割ゴム20と下側分割ゴム22とにて与えられる本体ゴム弾性体18が、スタビライザバー12に対して、相対回転不能に外挿固定されるようになっている。また、そのようにしてスタビライザバー12に外挿固定された本体ゴム弾性体18が、ブラケット48を介して、自動車のボデー14に取り付けられることにより、スタビライザバー12をボデー14に対して、防振支持せしめ得るように構成されているのである。
従って、このような構成を有する本実施形態のスタビライザブッシュ62においても、前記実施形態と同様に、スタビライザバー12をボデー14に対して防振支持せしめた状態下におけるスタビライザバー12と本体ゴム弾性体18との間での異音の発生防止が、より確実に且つ低コストに実現され得る。
そして、特に、本実施形態では、上側分割ゴム20と下側分割ゴム22とが、ヒンジ状連結部64にて一体的に連結されているため、それら上側分割ゴム20と下側分割ゴム22とが別体とされている場合とは異なって、そのような上側及び下側分割ゴム20,22の取扱性が有利に高められ得るといった利点が得られる。
また、かかるスタビライザブッシュ62においては、上側及び下側分割ゴム20,22を、スタビライザバー12に組み付ける際に、例えば、上側及び下側分割ゴム20,22にブラケット48が装着される前に、図3に二点鎖線で示される如く、上側及び下側分割ゴム20,22のそれぞれの分割面28a,30aとが、スタビライザバー12の径よりも大きく離間させられるように、それら上側及び下側分割ゴム20,22を、ヒンジ状連結部64を中心として回動させた状態、つまり、本体ゴム弾性体18の内孔16を、側方に向かって、スタビライザバー12の径よりも大きく拡開させた状態で、上側分割ゴム20の半割円筒状内周面24と下側分割ゴム22の半割円筒状内周面26との間にスタビライザバー12を挟み、そして、図3に実線で示される如く、そのような各分割面28a,30aの離間状態乃至は本体ゴム弾性体18の内孔16の拡開状態を解消せしめれば、上側分割ゴム20と下側分割ゴム22とを、スタビライザバー12に対して、それを取り囲むように、容易に組み付けることが出来、それによって、本体ゴム弾性体18のスタビライザバー12に対する外挿固定作業、ひいてはスタビライザバー12のボデー14への防振支持作業が、より容易となる。
一方、図4及び図5に示されたスタビライザブッシュ66にあっては、本体ゴム弾性体18を与える上側分割ゴム22と下側分割ゴム24のそれぞれの外周面に対して、それら上側及び下側分割ゴム22,24を自動車のボデー14に取り付けるための上側及び下側取付金具68,70が、各々加硫接着されている。
すなわち、本実施形態のスタビライザブッシュ66においては、上側分割ゴム22と下側分割ゴム24とが、何れも、半割円筒状の同一形状を有して、構成されている。そして、かかる上側分割ゴム22をボデー14に取り付ける上側取付金具68は、上側分割ゴム22の軸方向長さと同一の長さと所定の幅とを有する一枚の金属プレートからなり、幅方向の中央部に、下方に向かって開口し、且つ内周面形状が、上側分割ゴム22の外周面形状に対応した半割円筒面形状とされた凹部72が形成されると共に、かかる凹部72を挟んだ幅方向の両端部が、凹部72の開口部から幅方向外方に所定長さ突出し、且つ長さ方向に連続して延びる外フランジ部74,74とされている。
また、下側分割ゴム24をボデー14に取り付ける下側取付金具70にあっても、その全体形状が、上側分割ゴム22をボデー14に取り付ける取付金具68と同様な形状とされて、幅方向中央部に、上方に向かって開口し、且つ内周面形状が、下側分割ゴム24の外周面形状に対応した半割円筒面形状とされた凹部76が形成されると共に、かかる凹部76を挟んだ幅方向の両端部が、それぞれ外フランジ部78,78とされている。
そして、そのような上側取付金具68が、その凹部72の内周面において、上側分割ゴム22の外周面に対して一体的に加硫接着されている一方、下側取付金具70が、その凹部76の内周面において、下側分割ゴム24の外周面に対して一体的に加硫接着されている。また、それら上側分割ゴム22と下側分割ゴム24のそれぞれの内周面には、前記実施形態と同様に、上側分割金具34と下側分割金具36とが、それぞれ加硫接着されている。即ち、ここでは、上側分割ゴム20が、上側分割金具34と上側取付金具68とを備えた一体加硫成形品とされる一方、下側分割ゴム22も、下側分割金具36と下側取付金具70とを備えた一体加硫成形品とされている。
而して、本実施形態のスタビライザブッシュ66にあっても、前記二つの実施形態と同様に、上側分割ゴム20と下側分割ゴム22とが、スタビライザバー12を取り囲むように配置された状態下で、各分割金具34,36の突出部42,44が、リング金具46にて、スタビライザバー12にそれぞれ締着されることによって、上側分割ゴム20と下側分割ゴム22とにて与えられる本体ゴム弾性体18が、スタビライザバー12に対して、相対回転不能に外挿固定されるようになっている。
また、そのようにしてスタビライザバー12に外挿固定された本体ゴム弾性体18の上側及び下側分割ゴム20,24のそれぞれの外周面に加硫接着された上側及び下側取付金具68,70の各外フランジ部74,78が、互いに対応するもの同士において相互に重ね合わされると共に、ボデー(パネル)14の取付部54に対して更に重ね合わされた状態下で、各外フランジ部74,78に設けられたボルト挿通孔56に挿通された取付ボルト58が、ボデー14の取付部54に形成されたボルト孔80に挿通されて、ナット82にて固定されることによって、本体ゴム弾性体18が、ボデー14に取り付けられており、以て、スタビライザバー12が、自動車のボデー14に対して、スタビライザブッシュ66を介して、弾性的に支持せしめられているのである。
このように、本実施形態のスタビライザブッシュ66にあっても、上側及び下側分割ゴム20,22に加硫接着された上側及び下側分割金具34,36が、各突出部42,44において、リング金具46によりスタビライザバー12に締着されて、一体化せしめられることにより、それら上側及び下側分割ゴム20,22にて与えられる本体ゴム弾性体18が、スタビライザバー12に対して相対回転不能に外挿固定されるようになっているところから、前記二つの実施形態と同様に、スタビライザバー12をボデー14に対して防振支持せしめた状態下におけるスタビライザバー12と本体ゴム弾性体18との間での異音の発生防止が、より確実に且つ低コストに実現され得る。
そして、かかる本実施形態においては、特に、ボデー14の取付部54に取り付けられる上側及び下側取付金具68,70が、何れも、上側分割ゴム20や下側分割ゴム22に対して加硫接着されているため、それら上側及び下側分割ゴム20,22にて与えられる本体ゴム弾性体18、ひいてはスタビライザブッシュ66全体のボデー14への取付強度が効果的に高められ得て、スタビライザバー12を、ボデー14に対して、より安定的に防振支持せしめることが出来るのである。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約を受けるものではない。
例えば、前記三つの実施形態では、何れも、筒状ゴム弾性体たる本体ゴム弾性体18が、上側分割ゴムと下側分割ゴム22の二つの分割ゴムにて構成されていたが、かかる筒状ゴム弾性体を、三つ以上の分割ゴムにて構成することも、勿論可能である。
また、そのような分割ゴムの内周面に加硫接着される分割金具も、分割ゴムの個数に応じて、適宜に変更されることとなる。
さらに、それら分割ゴムや分割金具の形状や大きさも、例示のものに、何等限定されるものでないことは、言うまでもないところである。
更にまた、各分割金具の突出部をスタビライザバーに締着せしめる締着部材も、前記実施形態に示されるものに、特に限定されるものではなく、各分割金具の突出部を外側から締め付けて、スタビライザバーに締着させるバンド部材等、公知の締着部材が、例示のリング金具46に代えて、適宜に採用され得る。
また、前記実施形態では、上側及び下側分割金具34,36のそれぞれに対して、軸方向の一方側と他方側に各々突出する二つの突出部42a,42b,44a,44bが、それぞれ設けられていたが、各分割金具に対して、軸方向の何れか一方の側のみに突出する一つの突出部だけを設けるようにしても良い。
さらに、前記実施形態のうち、図4及び図5に示された実施形態では、上側及び下側分割ゴム20,22の両方の外周面に、ボデー14に取り付けられる上側及び下側取付金具68,70が、それぞれ加硫接着されていたが、かかるボデーに取り付けられる取付金具を、複数の分割ゴムのうちの少なくとも一つに加硫接着せしめるように為すことも可能である。
加えて、本発明は、自動車用スタビライザブッシュの他、自動車以外の車両のスタビライザブッシュの何れに対しても、同様に適用可能であることは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
本発明に従うスタビライザブッシュの一例を、スタビライザバーへの装着及び車両のボデーへの取付状態において示す軸直角方向断面説明図である。 図1におけるII−II断面説明図である。 本発明に従うスタビライザブッシュの別の例を示す、図1に対応する図である。 本発明に従うスタビライザブッシュの更に別の例を示す、図1に対応する図である。 図4におけるV−V断面説明図である。
符号の説明
10,62,66 スタビライザブッシュ
12 スタビライザバー
14 ボデー
16 内孔
18 本体ゴム弾性体
20 上側分割ゴム
22 下側分割ゴム
34 上側分割金具
36 下側分割金具
42 突出部
46 リング金具
64 ヒンジ状連結部

Claims (4)

  1. 軸方向に延びる内孔が設けられた筒状ゴム弾性体を有し、該筒状ゴム弾性体の内孔内にスタビライザバーが挿通される一方、該筒状ゴム弾性体の外周面において車両のボデーに取り付けられることにより、該スタビライザバーを該ボデーに弾性支持せしめる車両用スタビライザブッシュにおいて、
    前記筒状ゴム弾性体が、周方向において分割された複数の分割ゴムにて構成されると共に、前記スタビライザバーに外挿可能な筒状金具が軸方向に延びる分割面によって分割されてなる複数の分割金具が、それぞれの外周面において、該複数の分割ゴムのそれぞれの内周面に加硫接着され、更に、それら複数の分割金具が、該分割ゴムの軸方向の少なくとも一方側の端部から軸方向外方にそれぞれ突出せしめられて、外部に露出された突出部を有しており、そして、かかる複数の分割金具を、それぞれの分割面同士を互いに対応せしめて、前記スタビライザバーを取り囲むように配置した状態下で、該複数の分割金具のそれぞれにおける前記突出部が、該スタビライザバーに外嵌された締着部材にて、該スタビライザバーに締着せしめられることにより、前記複数の分割ゴムからなる筒状ゴム弾性体が、該スタビライザバーに対して、該複数の分割金具を介して相対回転不能に外挿固定されるように構成したことを特徴とする車両用スタビライザブッシュ。
  2. 前記筒状ゴム弾性体が、周上の二個所において分割されて、軸方向に延びる二つの分割面をそれぞれ有するようにされた、二つの前記分割ゴムにて構成されると共に、それら二つの分割ゴムが、互いに対応する二組の分割面同士のうちの一組の分割面同士を連結するヒンジ状連結部にて連結せしめられて、該ヒンジ状連結部を中心として回動せしめられ得るようになっている請求項1に記載の車両用スタビライザブッシュ。
  3. 前記締着部材が、前記スタビライザバーに外嵌可能なリング金具からなり、かかるリング金具が、前記それぞれの分割面同士を互いに対応せしめて、前記スタビライザバーを取り囲むように配置された前記複数の分割金具の前記突出部に外挿された状態で、縮径されることによって、該複数の分割金具が、該スタビライザバーに締着されるようになっている請求項1又は請求項2に記載の車両用スタビライザブッシュ。
  4. 前記複数の分割ゴムのうちの少なくとも一つのものの外周面に、前記車両のボデーに取り付けられる取付金具が加硫接着せしめられて、該複数の分割ゴムからなる前記筒状ゴム弾性体が、該取付金具を介して、該ボデーに取り付けられるようになっている請求項1乃至請求項3のうちの何れか1項に記載の車両用スタビライザブッシュ。
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