JP2001181634A - 岩盤、地盤、人工構造物等の安定化用注入薬液組成物及びそれを用いた安定強化止水工法 - Google Patents
岩盤、地盤、人工構造物等の安定化用注入薬液組成物及びそれを用いた安定強化止水工法Info
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Abstract
従来形成することが困難であった発泡状の無機−有機複
合固結体を形成することにより、固結強度が大きく、安
定強化効果、耐久性、注入作業性及び経済性に優れた岩
盤ないし地盤及び人工構造物の安定強化ないしは止水を
可能ならしめる薬液及び工法を提供する。 【解決手段】 (A)アルカリ珪酸塩水溶液、(B)2
5℃での粘度が80mPa・S以下の有機ポリイソシア
ネート組成物、(C)三級アミン触媒、必要に応じて
(D)ポリオール、からなる地盤や人工構造物等の安定
化用注入薬液組成物、並びにこの薬液を用いた岩盤ない
し地盤及び人工構造物の安定強化ないしは止水工法によ
り解決する。
Description
等の安定化用注入薬液組成物及びそれ用いた安定強化止
水工法に関する。更に詳しくは、破砕帯を有する岩盤や
不安定軟弱地盤の固結安定化ないし封止、漏水、湧水の
ある岩盤ないし地盤の止水や空隙充填、更にコンクリー
ト等の人工構造物のクラック、空隙、既設トンネル等の
安定強化、封止及び止水工法並びにそれに用いる安全性
の高い、低粘度タイプの安定化用注入薬液組成物に関す
る。
工構造物のクラックや空隙の充填法の1つとして無機な
いし有機系グラウトの注入が行なわれ、ある程度の効果
をあげている。
ックすると、必ずしも満足しうる結果が得られていな
い。例えば、一般に多用されているセメントミルクは懸
濁液であるため、岩盤や人工構造物等のクラックや砂礫
等の地盤層への浸透性が悪く、しかも固結速度や強度発
現が遅いため、短時間に固結して強度が発現することが
要求されるトンネルや地下地盤掘削時の不安定地盤を早
期に安定強化させる目的が達成しえない。更に、湧水や
漏水のみられる場合には、なおさら注入セメントミルク
が希釈、流失してしまう。また代表的な無機系グラウト
である水ガラス系2液システムグラウトについても固結
体強度が0.29〜0.98MPa程度と低く、更に固
結体が水と接触すると経時変化が起こり、Na2OやS
iO2等の主成分が溶脱し、アルカリ汚染や大幅な強度
低下にいたるという問題がある。
も固結強度不足や、硫酸、ホルマリン等の硬化成分や助
剤成分の溶出が発生するという問題がある。また、特公
昭63−63687号公報、特公昭63−63688号
公報、特開昭63−7413号公報、特開昭63−74
90号公報、特開昭63−7491号公報、特開昭63
−8477号公報、特開昭63−35913号公報等に
は、ポリオールとポリイソシアネートを主成分とする速
硬性硬質発泡ウレタンシステム注入による岩盤の固結工
法が記載されている。
開昭55−160079号公報には、ポリイソシアネー
トと水ガラス(珪酸ソーダ水溶液)とを用い、水ガラス
側にポリイソシアネートの三量化触媒として特定の芳香
族三級アミンであるマンニッヒ塩基を配合してなる注入
薬液組成物が記載されている。
は、ポリイソシアネートと水ガラス(珪酸ソーダ水溶
液)とを用い、水ガラス側に、分子量120以上で水酸
基を1個又は2個有する三級アミン系触媒を用いた注入
薬液組成物が記載されている。また、特開平7−207
654号公報では、ポリイソシアネートと水ガラスとを
用い、水ガラス側に、分子量が120以上で窒素原子数
が2以上である水溶性脂肪族三級アミンを用いた注入薬
液組成物が記載されている。
術に着目してなされたもので、特定成分よりなる注入薬
液組成物を注入し、従来形成することが困難であった発
泡状の無機−有機複合固結体を形成することにより、固
結強度が大きく、安定強化効果、耐久性、注入作業性及
び経済性に優れた岩盤ないし地盤及び人工構造物の安定
強化ないしは止水を可能ならしめることを目的とするも
のである。
下の(1)〜(7)に示されるものである。 (1)(A)アルカリ珪酸塩水溶液、(B)25℃での
粘度が80mPa・s以下の有機ポリイソシアネート組
成物、及び(C)三級アミン触媒、からなる地盤や人工
構造物等の安定化用注入薬液組成物。
求項1記載の安定化用注入薬液組成物。
物が、ジフェニルメタンジイソシアネート(B1)及び
ジフェニルメタンジイソシアネート系多核縮合体(B
2)からなるポリイソシアネートまたはそれらと(E)
分子量が500以下の「活性水素基を含有する脂肪酸と
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとのモノエステ
ル」化合物を含有するものであることを特徴とする、前
記(1)または(2)記載の安定化用注入薬液組成物。
物が、ジフェニルメタンジイソシアネート(B1)及び
ジフェニルメタンジイソシアネート系多核縮合体(B
2)からなるポリイソシアネートとモノまたはポリオー
ルと、(E)分子量が500以下の「活性水素基を含有
する脂肪酸とポリオキシアルキレンアルキルエーテルと
のエステル」化合物を反応させて得られるイソシアネー
ト基末端プレポリマーであることを特徴とする、前記
(1)または(2)記載の安定化用注入薬液組成物。
水素基を含有する脂肪酸とポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテルとのモノエステル」化合物が、カプリル酸と
2−エチルヘキサノールまたはオクタノールのポリエチ
レンオキサイド付加体とのエステルであることを特徴と
する、前記(1)から(5)のいずれか1項に記載の安
定化用注入薬液組成物。
の孔を穿設し、前記孔内に中空の注入ボルトを挿入し、
ボルトの開口部より前記(1)から(5)のいずれか1
項に記載の安定化用注入薬液組成物を、岩盤ないし地盤
に注入し、固結ないし封止させることを特徴とする、岩
盤ないし地盤の安定強化止水工法。
該注入パイプを介して前記(1)から(6)のいずれか
1項に記載の安定化用注入薬液組成物を、人工構造物及
び/又はその背面に注入し、固結ないし封止させること
を特徴とする、人工構造物の安定強化止水工法。
定化用注入薬液組成物(以下、注入薬液組成物という)
は、前記したように、(A)アルカリ珪酸塩水溶液(以
下、(A)成分という)、(B)25℃での粘度が80
mPa・s以下の有機ポリイソシアネート組成物であっ
て、(E)分子量が500以下の「活性水素基を含有す
る脂肪酸とポリオキシアルキレンアルキルエーテルとの
エステル」化合物(以下、(E)成分という)との反応
によって得られるイソシアネート基末端プレポリマー
(以下B成分という)、及び(C)三級アミン触媒(以
下、(C)成分という)、及び(D)ポリオール(以
下、(D)成分という)からなるものである。
めて複雑であるため明確ではないが、おそらく(A)成
分と(B)成分とを混合したときに、(A)成分中に形
成されるシラノール基と(B)成分中のイソシアネート
基とが反応して無水珪酸−ウレタン複合体が形成され、
同時に(B)成分が水と反応して炭酸ガスを発生しなが
ら尿素結合による多量体や無水珪酸−尿素架橋複合体を
形成し、副生した炭酸ガスの一部は(A)成分中に溶解
し、(A)成分中のアルカリ珪酸塩をゲル化して無水珪
酸ゲルを形成することに基づくものと推定される。更
に、(D)成分が存在する場合には、(D)成分中の水
酸基と(B)成分とが反応してウレタン樹脂が形成され
ることにも基づくものと推定される。
生する炭酸ガス並びに(A)成分と(B)成分との反応
時又は(A)成分及び(B)成分、(D)成分との反応
時に発生する反応熱によって蒸発する水蒸気により、前
記無水珪酸−ウレタン複合体は発泡状の固結体を形成
し、その体積を増大させる。このとき、発泡が生じる
が、かかる発泡時の発泡圧により、前記無水珪酸−ウレ
タン複合体が土砂、岩石、レンガ、石炭、人工構造物等
の間隙に入り込みやすくなる。
について述べる。
カリ珪酸塩水溶液は、前記したように、主としてそのシ
ラノール基と後述する(B)成分のイソシアネート基と
の反応によって無水珪酸−ウレタン複合体を形成させる
成分である。
ウムや式:Na2O・xSiO2で表わされる珪酸ソーダ
等の水溶液を主成分とするものが挙げられ、このような
珪酸ソーダは、例えばNa2OとSiO2とのモル比が
2:1〜1:4のものが挙げられる。
常10〜70質量%であることが好ましく、特に20〜
50質量%となるように調整することが好ましい。具体
的には、1号珪酸ソーダS2、2号珪酸ソーダN5、2
号珪酸ソーダQ3、2号珪酸ソーダT8(いずれも東曹
産業株式会社製)等が挙げられる。
は、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート(以
下、MDIという)、MDIとMDI系多核縮合体との
混合物(以下、ポリメリックMDIという)、液状MD
I(カルボジイミド変性MDI)、トリレンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、トリメチレンキ
シリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、ナフタレンジイ
ソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、水素添加キシリレンジイソシアネート等のポリイ
ソシアネートの単独又は2種以上の混合物や、前記ポリ
イソシアネートに触媒を加え、二量体又は三量体とした
もの等が挙げられるが、岩盤、地盤、人工構築物等への
注入性、浸透性の良い低粘度タイプの有機ポリイソシア
ネート組成物であることが好ましく、具体的には25℃
での粘度が80mPa・s以下であることが好ましい。
本発明のジフェニルメタンジイソシアネート系多核体縮
合物とは、ベンゼン環が3個以上のものを指す用語であ
り、ポリメリックMDIは、ベンゼン核が2個のMDI
と3個以上のジフェニルメタンジイソシアネート系多核
体縮合物からなり、MDIが増えるに従って粘度は低下
する。
DI含量が30〜45質量%で粘度が150〜250m
Pa・S(25℃での)である日本ポリウレタン工業製
のミリオネート(登録商標)MR−200が挙げられ
る。本発明で用いられるポリイソシアネートとしては、
後述するように市販品のポリメリックMDIにさらにM
DIを混合して低粘度にしたものが好ましい。
エタノール、プロパノール、ブタノール、オクタノー
ル、ラウリルアルコール等のモノオールやエチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ブチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4
−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等のジオ
ールやグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール等のポリオールやそのほかモノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
ジグリセリン、ソルビトール、蔗糖等の単独又は混合物
にエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレ
ンオキサイド、スチレンオキサイド等のアルキレンオキ
サイドを単独又は併用し、公知の方法で付加重合して得
られるモノオール又はポリオールと、前記ポリイソシア
ネートとを、例えばNCO基とOH基との当量比(NC
O基/OH基)が1.5〜500、好ましくは2.0〜
400の範囲となるように公知の方法で反応させて得ら
れるイソシアネート基含有ウレタンプレポリマーも、前
記(B)成分として好適に用いることができるが、前記
のように岩盤、地盤、人工構築物等への注入性、浸透性
の良い低粘度タイプの有機ポリイソシアネート組成物で
あることが好ましい。
アネート組成物の粘度は、岩盤、地盤、人工構築物等へ
の注入性、浸透性を向上させるため、25℃で80mP
a・s以下が好ましく、更に好ましくは30〜80mP
a・sである。粘度が大きすぎると、作業性が低下しや
すいだけではなく、薬液注入の際にポンプ圧を高くしな
ければならず、ラインの破損を招きやすい。
の低粘度タイプの有機ポリイソシアネート組成物を得る
ためには、それを構成するMDI(B1)及びポリメリ
ックMDIの配合比を調整する必要がある。すなわち、
質量比でMDI/ポリメリックMDI=20/80〜8
0/20が好ましく、MDIが少なすぎる場合は、薬液
の粘度が高くなりやすい。また、MDIが多すぎる場合
は、薬液の低温貯蔵時において、MDIの結晶化により
析出物が出やすい。
MDI中のMDIとしては、2,2′−MDI、2,
4′−MDI、4,4′−MDIの三種類の異性体があ
るが、本発明においては、いずれのMDIの異性体も使
用することができる。低温安定性を達成するためには
2,2′−MDI、2,4′−MDIおよびそれらから
構成されるポリメリックMDIを使用するのが好まし
く、このように低温安定性が良いために、2,2′−M
DI、2,4′−MDIの含有量を増やすことでより低
粘度化を達成することが出来る。
度タイプの有機ポリイソシアネートを得るための方法と
しては、トルエンやキシレン、1,1,1−トリクロロ
エタン、塩化メチレン、トリクロロフルオロメタン等の
有機溶剤が希釈剤として用いてもよいが、これらの有機
溶剤は揮発性であり、固結後放出されて環境を損うこと
があるため、できるだけ使用しないほうが好ましい。
に、(B)成分の貯蔵安定性や減粘性に優れる希釈剤を
用いることが必要で、例えば特開平4−283290号
公報、特開平9−25483号公報、特開平6−207
174号公報、特開平7−207654号公報に記載の
ように、低分子量二塩基酸のジエステル類、モノまたは
多価アルコール類の酢酸エステル類、アルキレンカーボ
ネート類、エーテル類、環状エステル類、酸無水物、各
種のアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等の反
応性希釈剤を用いる方法が挙げられている。
求される要件以外に、(B)有機ポリイソシアネート組
成物に対するだけでなく(A)アルカリ珪酸塩水溶液に
対する相溶性、本発明の薬液組成物により得られる発泡
体表面への希釈剤の移行性の点から、(E)分子量が5
00以下の「活性水素基を含有する脂肪酸とポリオキシ
アルキレンアルキルエーテルとのモノエステル」化合物
が希釈剤として好ましいことを見出した。この化合物
は、(B)成分中のポリイソシアネートと反応させてイ
ソシアネート基末端プレポリマー化する方法にて用いる
が、この(E)成分自体が低粘度であるため、その反応
生成物であるイソシアネート基末端プレポリマーの低粘
度化も達成できる。また、前記のように、(A)アルカ
リ珪酸塩水溶液成分と(B)有機ポリイソシアネート組
成物とを混合したときに、(A)成分中に形成されるシ
ラノール基と(B)成分中のイソシアネート基とが反応
して無水珪酸−ウレタン複合体が形成される過程で、
(E)成分の構造には脂肪酸成分が含まれていることか
ら(A)成分と親和性を持つと考えられ、(B)成分が
水と反応して炭酸ガスを発生しながら尿素結合による多
量体や無水珪酸−尿素架橋複合体を形成する過程で、発
泡体中に封じ込められてしまうためと考えられる。
類を構成する酸成分としては、例えば酢酸、プロピオン
酸、酪酸、バレリアン酸、カプロン酸、カプリル酸、ラ
ウリン酸、安息香酸等及びそのiso-体などの異性体が挙
げられる。
テル類を構成するアルコール成分としては、一価アルコ
ール類が好ましく、例えばメタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノール、オクタノール、ラウリルアル
コール等のモノオール及びその異性体やモノエタノール
アミン、ジメチルエタノールアミン等のアルカノールア
ミン等及びその異性体、そしてエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレング
リコール、ブタンジオール、ブタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン等のジオール及びその異性体やグリセリン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等のポリ
オール及びその異性体、ジグリセリン、ソルビトール、
蔗糖等及びその異性体の単独又は混合物に前記のモノオ
ール、アルカノールアミンを併用して、エチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、ス
チレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを単独又は
併用して、公知の方法で付加重合して得られるモノオー
ルが挙げられる。本発明においては、特にカプリル酸と
2−エチルヘキサノールまたはオクタノールのポリオキ
シアルキレンモノオールとのモノエステルが特に好まし
い。
のエステル化や低級アルコールエステルと高級アルコー
ルのエステル交換による方法などにより得られる。この
際に、酸や原料エステルに対してモル比でアルコールを
少し過剰に用いるので、得られるモノエステルは8mg
KOH/g以下の水酸基を含有する。
面及び経済性の点からMDIとポリメリックMDIの混
合物またはその混合物の若干の変性タイプのイソシアネ
ート基含有ウレタンプレポリマー等と前記、モノエステ
ルとの組み合わせが好ましい。
の例えばNa2OとSiO2とのモル比等によって異なる
ので一概には決定することができないが、通常(A)成
分と(B)成分との配合割合((A)成分/(B)成
分)が質量比で10/100〜100/10が好まし
く、特に20/100〜100/20となるように調整
することが好ましい。かかる配合割合が前記下限値より
も小さい場合には、注入薬液組成物コストが高価なもの
となり不経済となるうえ、比例式注入ポンプでの配合比
のコントロールが極めて困難となる傾向があり、また前
記上限値よりも大きい場合には、注入薬液組成物の固化
が不充分で未硬化状となり、たとえ硬化しても硬度が低
く、脆くて実用に供しえなくなる傾向がある。
質量比で、(B)成分/希釈剤=100/5〜100/
100の範囲で使用することが一般的である。
アミン触媒は、前記(A)成分、(B)成分及び(D)
成分の反応硬化を促進するための触媒としても作用する
ものであり、該(C)成分は、(A)成分との相溶性が
良好で、皮膚や衣服に付着しても水洗によって容易に除
去され、触媒活性も高いものである。
リエチルアミン、トリエチレンジアミン、N−メチルモ
ルホリン、N−メチルイミダゾール、1−メチルイミダ
ゾール、1−エチルイミダゾール、1−プロピルイミダ
ゾール、1−シアノイミダゾール、1−シアノメチルイ
ミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、1,4−
ジメチルイミダゾール、1−メチル−2−エチルイミダ
ゾール、1−メチル−4−エチルイミダゾール、1−エ
チル−2−メチルイミダゾール、1−エチル−4−メチ
ルイミダゾール、ピリジン、α−ピコリンなどの触媒が
挙げられる。
る活性水素を有するアミン系触媒として、モノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、N,N,N´−トリメチルアミノエチルエタノール
アミン、N,N,N′,N′−テトラメチルヒドロキシ
プロピレンジアミンなども前記(A)成分に配合するこ
とができる。
1,2−ジメチルイミダゾールが好ましい。
触媒のうち,ジブチルチンジラウレート,ジオクチルチン
ジラウレート,ナフテン酸カルシウム,オクチル酸スズ,
オクチル酸亜鉛などの金属系触媒は土壌汚染のおそれが
あるため好ましくない。
量比で、前記(A)成分/(C)成分)=100/0.
1〜100/20が好ましく、特に100/0.5〜1
00/15であることが好ましい。かかる(C)成分の
配合量が前記下限値未満である場合には、硬化しにくく
固結反応が不充分で、目的とした性能の固結体が得られ
にくくなる傾向があり、また前記上限値を越える場合に
は、硬化反応が速すぎて前記(A)成分、(B)成分及
び後述する必要に応じて用いられる(D)成分が均一に
混合されにくくなる傾向がある。
(A)成分、(B)成分、(C)成分の他に、(D)成
分を配合することができる。
オール成分としては、例えば前記(B)成分であるイソ
シアネート基含有ウレタンプレポリマーに用いられるモ
ノまたはポリオール等が挙げられ、これらは単独で又は
2種以上を混合して用いることができる。また、これら
のポリオールの数平均分子量は62〜20,000であ
ることが好ましく、特に76〜10,000が好まし
い。実質平均官能基数は1以上が好ましく、特に1〜4
が特に好ましい。
成分の種類等によって異なるので一概には決定すること
ができないが、通常(B)成分と(D)成分との配合割
合が、(B)成分中のNCO基と(D)成分中のOH基
とのモル比(NCO基/OH基)が0.5〜500が好
ましく、特に1〜450となるように調整することが好
ましい。かかるNCO基とOH基のモル比が前記下限値
未満である場合には、注入薬液組成物から得られる固結
体が柔かすぎて実用に供しにくくなる傾向があり、また
前記上限値を越える場合には、固結体が脆くなる傾向が
ある。
水溶液と(B)有機ポリイソシアネート組成物の二相関
の分散や反応性を調整する目的では、界面活性剤を用い
ることが好ましい。界面活性剤としては、エチレンオキ
シド、プロピレンオキシド等のアルキレンオキシドを含
有するポリグリコールエーテルと、少なくとも1個の活
性水素を含有する有機化合物とを縮合することによって
得られる。この少なくとも1個の活性水素を含有する有
機化合物としては、アルコール、フェノール、チオー
ル、1級又は2級アミンや、1個以上のアルキル置換基
を有するフェノール系化合物のポリアルキレンオキシド
誘導体を挙げることができる。界面活性剤は、あらかじ
め(A)アルカリ珪酸塩水溶液及び/又は(B)ポリイ
ソシアネート組成物に添加することができるが、(A)
アルカリ珪酸塩水溶液にあらかじめ混合した場合、攪拌
した際に泡立ち、正確に計量できなくなるので、(B)
ポリイソシアネート化合物のみに混合してから使用する
のが好ましい。
とができ、これには活性水素基を含有するものと含有し
ないものとがある。好ましいのは、活性水素基を含有し
ないタイプである。例えば、各種のシロキサンポリアル
キレンオキシドブロック共重合体が挙げられる。具体的
には、ユニオンカーバイド製のL−5340、テー・ゴ
ールドシュミット製のB−8451、B−8407等を
挙げることができる。なお、界面活性剤の添加量は、
(A)ポリイソシアネート化合物に対して0.05〜5
質量%が好ましい。
応じて、セメント、高炉スラグ、石こう、炭酸カルシウ
ム、粘土、水酸化アルミニウム、三酸化アンチモン、生
石灰、消石灰、ベントナイト等の無機充填剤や、希釈
剤、レベリング剤、難燃剤、シリコーン系整泡剤、老化
防止剤、耐熱性付与剤、抗酸化剤、触媒等を適宜配合量
を調整して配合することができる。本発明においては、
前記の触媒、前記の界面活性剤、各種添加剤などの各種
添加剤を添加することもできるが,あくまでも土壌汚染
をおこさないものに限定すべきである。
記(A)成分、(B)成分、及び(C)成分、並びに
(D)成分の混合順序には特に限定がないが、通常、
(A)成分、(C)成分、及び(D)成分の混合物(A
液)と、(B)成分と(E)成分の混合物(B液)との
二成分系として用いることができる。
(A)成分、(B)成分、及び(C)成分、並びに
(D)成分、(E)成分からなる注入薬液組成物は、空
隙やクラックの多い軟質ないし不安定な地盤、岩盤、破
砕帯層、更にはクラックや空隙を有する人工構造物等に
注入され、固結ないし封止されるが、このように注入し
て固結ないし封止する方法については特に限定がなく、
公知の方法を採用しうる。その一例をあげれば、例えば
(A)成分、(B)成分、及び(C)成分、並びに
(D)成分、(E)成分の注入量、圧力、配合比等をコ
ントロールしうる比例配合式ポンプを用い、(A)成
分、(C)成分、及び(D)成分の混合物(A液)と、
(B)成分と(E)成分の混合物(B液)とを別々のタ
ンクに入れ、岩盤等の所定箇所(例えば0.5〜3m程
度の間隔で穿設された複数個数の孔)に、あらかじめ固
定されたスタチックミキサーや逆止弁等を内装した有孔
のロックボルトや注入ロッドを通し、この中に前記タン
ク内の各成分を注入圧0.05〜5MPa(ゲージ圧)
で注入し、スタチックミキサーを通して所定量の前記A
液とB液とを均一に混合させ、所定の不安定岩盤ないし
地盤箇所に注入浸透、硬化させて固結ないし封止し、安
定化する方法等がある。
空隙に注入薬液組成物を充填し、間隙を埋めることをい
う。
注入する場合には、注入に先立ち、例えば約1mの所定
の間隔で例えば直径42mmのビットでジャンボ機を用
いて削孔し、深さ2m、削孔角度10〜25°の注入孔
を設け、この注入孔にスタチックミキサーを内挿した長
さ3mの中空炭素鋼管製注入ボルトを挿入し、注入薬液
組成物を前記した方法で注入することが好ましい。注入
作業は、注入圧が急激な上昇した時点で終了する。一般
に、注入孔1個あたり薬液量は30〜200kgである
ことが好ましい。
止水は、例えば該クラック面に対して20〜50cm間
隔で直径10mm、深さ5〜10cmにドリルで削孔
し、孔内の削りくずや粉塵を圧縮空気で吹きとばし、削
孔上に脱脂綿を約5mm厚にのせ、その上から直径約1
0mm、長さ20〜30mmの注入パイプを打ち込み、
注入薬液組成物のリークのない状態にセットする。ま
た、クラックや漏水等の発生箇所に対して約30cmピ
ッチでU字又はV字カットし、注入パイプを急結セメン
トで固定する。次にスタチックミキサー等を内装したY
字管又はT字管を通し、(A)成分、(C)成分、及び
(D)成分の混合物(A液)と、(B)成分と(E)成
分からなる(B液)とを比例配合式ポンプ又は手押し式
ポンプ等を用いて所定の配合比で注入圧0.05〜2M
Pa(ゲージ圧)、好ましくは0.05〜0.2MPa
(ゲージ圧)で所定量注入する。
い注入薬液組成物が用いられるため、不安定地盤、クラ
ック及び破砕帯等への浸透性がよく、広範囲にわたって
不安定岩盤や地盤、更には人工構造物等の安定化や止水
を図ることができる。また、形成された硬化固結物は、
高強度で耐久性を有し、岩盤等への付着、密着性に優
れ、かつ難燃性を呈し、しかも経済的なものであるの
で、実用上極めて有利である。
注入薬液組成物及びそれを用いた安定強化止水工法を製
造例及び実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発
明はかかる製造例及び実施例のみに限定されるものでは
ない。
50kgの混合機を用い、表1に示す量を仕込んで、均
一にしてA1〜A4を調製した。各原料の仕込み量を表
1に示す。
び窒素ガス導入管のついた、容量:150kgの反応器
を用いて、ポリイソシアネートB1〜B7を合成した。
原料イソシアネートと原料ポリオールを表2に示す量を
仕込んだ後、80℃まで昇温して3時間反応させて、ポ
リイソシアネートを得た。原料の種類、使用量、分析値
を表2に示す。
に示す組み合わせで、容量300mlのポリカップにA
液とB液を各100gづつ秤量し、毎分600回/10
秒間(20℃)の条件で混合攪拌した。そして、以下の
方法にて発泡体の発泡の外観及び発泡体の発泡倍率、物
性試験並びに耐水性を測定した。その結果を表3、4に
示す。
例のタイプによっては実施例と比較して遜色のないデー
タもあるが、総じて比較例は配合液の反応性のバランス
が悪いため、物性や作業性が悪くなっている。
とを配合して得られた発泡体をナイフで切断し、その内
部の状況を観察した。断面が不均一状態であるものを
「不良」と判定し、均一状態であるものを「良好」と判
定した。 (2)発泡倍率 発泡倍率=発泡後の発泡体の容積(ml)/発泡前の配
合液の容積(ml) (3)一軸圧縮強度 JSF T511(土壌工学会基準の土の一軸圧縮試験
方法)に準じて、20℃について行った。 (4)耐水性 A液とB液とをそれぞれ50gずつ配合し、その直後の
流動状態の液体をあらかじめ300mlの水を入れたポ
リカップに素早く入れて、水中での発泡状態を観察す
る。その際に、ポリカップの水が白濁したものを「不
良」と判定し、透明であるものを「良好」と判定した。
ーチの中心から左右に60°、合計120°の扇状範囲
内で、ジャンボ機で直径42mmビットにより1m間隔
で削孔角度15°(トンネル掘削方向に対しての角度)
で10個削孔し、得られた孔内に炭素鋼製(JIS G
3445、STKM 17C)の注入ボルト(外形2
7.2mm、内系15mm、長さ3m、静止ミキサー及
び逆止弁内装)を挿入し、口元部分約30cmを2液硬
質発泡ウレタン樹脂を含浸させたメリヤス製ウエスを鉄
棒で押し込みシールした。
液タンクAへ、B液として表2におけるB1を20kg
薬液タンクBへそれぞれ入れ、A液、B液各々につき約
1〜2分間ポンプ循環を行なった。
字型ユニットに接続後、前記地山に固定した、各注入孔
のボルトにジョイントし、注入圧0.1〜4MPa(ゲ
ージ圧)、注入スピード5〜12kg/分で1孔あたり
約50〜180kgをスムーズに注入することができ
た。
進により地山の改良状態を調査したところ、固結範囲は
半径50cmの半球状であり、固結安定化していた。
10cmの円柱形状にサンプリングし、一軸圧縮強度を
測定すると24MPaであった。なお、未改良部は破砕
帯のためサンプリングが不可能であった。この結果、本
発明の注入薬液組成物は、その有効性が充分に証明さ
れ、固結安定化層が形成されることが判明した。
る花崗岩破砕帯)の空隙充填及び安定化を図るために、
表1における製造例1の薬液注入による安定化を行なっ
た。施工方法は以下のようにして行なった。
ンネルアーチの中心から左右に60°、合計120°の
扇状範囲内で、ジャンボ機で直径42mmビットにより
80cm間隔で深さ3mの注入孔を10個削孔した。削
孔角度は20°であった。得られた孔内に実施例1と同
様の炭素鋼製(JIS G 3455、STKM 17
C)の注入ボルトを挿入し、口元部を実施例1と同様に
してシールした。なお、各注入孔のボルトは、掘削方向
に対して左60°の位置のものから右60°の位置のも
のへ向かってNo.1〜5とした。
液タンクAへ、B液として表2におけるB4を40kg
薬液タンクBへそれぞれ入れ、A液、B液各々につき約
1〜2分間ポンプ循環を行なった。
字型ユニットに接続後、前記地山に固定した、各注入孔
のボルト(No.1〜5)にジョイントし、No.1、
3、5、2、4の順で注入圧0.1〜1MPa(ゲージ
圧)、注入スピード5〜12kg/分で1孔あたり約1
20kg、No.1〜5で合計600kg注入した。
経過後に地山の安定化状況を確認するために注入孔周辺
を掘進し調査したところ、No.1〜5の左側天盤部
は、固結範囲が半径約40cmで半球状に固結してお
り、かつ大きな空隙部も高密度でよくシールされてい
た。また、掘削時にも天盤部からの崩落はなく、よく安
定化されていた。
大きな空隙を有する花崗岩破砕帯部に注入することによ
り空隙を完全にシールしかつ破砕帯部にもよく浸透固結
し、岩盤の安定化を図ることができ、トンネル掘削工事
において非常に有益であることが立証された。
ーナー部にクラックが発生し、降雨時に階下に漏水して
いた。この漏水部に表1におけるA2と表2におけるB
1からなる注入薬液組成物を注入し、止水工事を行なっ
た。
ルを用いて約30cmピッチで深さ約5cmの孔を35
個削孔し、孔内の削りくずや粉塵を圧縮空気で吹き飛ば
したのちに削孔上に脱脂綿を約5mm厚にのせ、その上
から外径約10mmの注入パイプを木製ハンマーで打ち
込んだ。
クAへ、B1を15kg手押ポンプ付薬液タンクBへ入
れた。
を静止ミキサーを内装したY字管に継ぎ、各注入パイプ
にワンタッチジョイント形式でセットし、成分Aと成分
Bとの配合割合(質量比)約1/1.5で手押ポンプを
上下に作動させて1孔あたり約1kg注入した。約1.
5時間で35個全部の注入作業が完了した。
を打ち込み、モルタルを塗布して仕上げた。約2週間後
に激しい降雨があったが、以前のような漏水はまったく
発生せず、クラックシール及び止水に大変有効なことが
立証された。
注入薬液組成物及びそれを用いた安定強化止水工法は、
以下に述べる効果を奏する。
び(B)成分である有機ポリイソシアネート組成物、更
に(D)成分であるポリオール成分によって確実な尿素
−無水珪酸複合体、ウレタン−無水珪酸複合体及び網状
の無水珪酸ゲル体を主体とする発泡状の複合固結体が形
成される。したがって、固結硬化性能が高く確実に岩盤
ないし地盤の安定強化を達成することができ、かつ漏洩
部では確実な止水効果が奏される。
分、並びに(D)成分ともに粘性が低く、更に(E)成
分を混合することにより、より低粘度化を達成できるた
め、浸透性に優れ、空隙が大きい又はクラックが多い、
強度が要求される不安定岩盤、地盤、構造物等の充填、
安定強化に有効である。
でなく、(A)成分に対しても相溶性が良好のため、
(E)成分の表面移行性のないが故の外観の優れた発泡
体を得ることができる。
注入薬液組成物が取扱い者の皮膚や衣服に付着した場合
でも、簡単に水洗して除去することができ、安全性が極
めて高い。
しており、一般山岳トンネルはもちろんのこと、大断面
トンネル掘削工事や大深度地下土木工事等において要求
される、より確実かつ高強度で、経済的であり、安全性
に優れた不安定岩盤ないし地盤及び人工構築物等の安定
強化、封止及び止水を達成するのに極めて有効な工法で
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】 (A)アルカリ珪酸塩水溶液、(B)2
5℃での粘度が800mPa・s以下の有機ポリイソシ
アネート組成物、及び(C)三級アミン触媒、からなる
岩盤、地盤、人工構造物等の安定化用注入薬液組成物。 - 【請求項2】 (D)ポリオールを含有してなる請求項
1記載の安定化用注入薬液組成物。 - 【請求項3】 (B)有機ポリイソシアネート組成物
が、ジフェニルメタンジイソシアネート(B1)及びジ
フェニルメタンジイソシアネート系多核縮合体(B2)
からなるポリイソシアネートと(E)分子量が500以
下の「活性水素基を含有する脂肪酸とポリオキシアルキ
レンアルキルエーテルとのモノエステル」化合物を反応
させて得られるイソシアネート基末端プレポリマーであ
ることを特徴とする、請求項1又は2記載の安定化用注
入薬液組成物。 - 【請求項4】 (B)有機ポリイソシアネート組成物
が、ジフェニルメタンジイソシアネート(B1)及びジ
フェニルメタンジイソシアネート系多核縮合体(B2)
からなるポリイソシアネートとモノまたはポリオール
と、(E)分子量が500以下の「活性水素基を含有す
る脂肪酸とポリオキシアルキレンアルキルエーテルとの
モノエステル」化合物を反応させて得られるイソシアネ
ート基末端プレポリマーであることを特徴とする、請求
項1又は2記載の安定化用注入薬液組成物。 - 【請求項5】 (E)分子量が500以下の「活性水素
基を含有する脂肪酸とポリオキシアルキレンアルキルエ
ーテルとのモノエステル」化合物が、カプリル酸と2−
エチルヘキサノールまたはオクタノールのポリエチレン
オキサイド付加体とのエステルであることを特徴とす
る、請求項1から4のいずれか1項に記載の安定化用注
入薬液組成物。 - 【請求項6】 岩盤ないし地盤に所定間隔で複数個の孔
を穿設し、前記孔内に中空の注入ボルトを挿入し、ボル
トの開口部より請求項1から5のいずれか1項に記載の
安定化用注入薬液組成物を、岩盤ないし地盤に注入し、
固結ないし封止させることを特徴とする、岩盤ないし地
盤の安定強化止水工法。 - 【請求項7】 人工構造物に注入パイプを挿入し、該注
入パイプを介して請求項1から5のいずれか1項に記載
の安定化用注入薬液組成物を、人工構造物及び/又はそ
の背面に注入し、固結ないし封止させることを特徴とす
る、人工構造物の安定強化止水工法。
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JP37052699A JP4092838B2 (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 岩盤、地盤等の安定化用注入薬液組成物及びそれを用いた安定強化止水工法 |
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JP2004099880A (ja) * | 2002-08-22 | 2004-04-02 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | トンネル掘削用の安定化用注入薬液組成物、および、それを用いた安定強化工法 |
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