JP2001180833A - 板状搬送体の移載機構 - Google Patents

板状搬送体の移載機構

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JP2001180833A
JP2001180833A JP36845099A JP36845099A JP2001180833A JP 2001180833 A JP2001180833 A JP 2001180833A JP 36845099 A JP36845099 A JP 36845099A JP 36845099 A JP36845099 A JP 36845099A JP 2001180833 A JP2001180833 A JP 2001180833A
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JP36845099A
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Riyouko Kitano
亮子 北野
Takafumi Nishino
隆文 西野
Kazunari Ueda
和成 植田
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Kitano Engineering Co Ltd
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Kitano Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の板状搬送体を1枚づつ取出して他の搬
送装置に略水平状態で迅速且つ確実に移載することがで
きる板状搬送体の移載機構を提供する。 【解決手段】 第1搬送装置T1先端の取出し位置から
単一の板状搬送体を取出し、第2搬送装置T2の移載位
置に略水平状態で移載する板状搬送体の移載機構であっ
て、前記移載機構1は、前方に吸盤を有する移載アーム
20,21 後方の相異なる前後の枢軸23,P2 に、揺動可能に
枢着された一対のリンク15,14 の一端が枢着されると共
に、これらリンクの他端が個別に配置された板カムのカ
ム溝にそれぞれ係合されて成り、前記各板カムの回転に
よる各リンクの相互揺動作用で前記各枢軸を介して前記
移載アームを前後移動並びに揺動運動する連続サイクル
動作により、前記吸盤の吸引ならびに解除を繰り返しつ
つ前記第1搬送装置から板状搬送体を取出し、第2搬送
装置の移載位置に連続的に移載する移載機構。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の略立設状態
で重ねて連続搬送する第1搬送装置の取出し位置から単
一の板状搬送体を取出し、第2搬送位置の移載位置に略
水平状態で移載する板状搬送体の移載機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数の板状搬送体としてのシート
状材料を1枚づつ取出して他の搬送位置に移載する移載
機構として、例えば、特公平7−102913号公報が
知られている。
【0003】図7は、その従来の移載機構を示す正面図
であり、図8の(a)、(b)は各板カムの配置を示す
一部を破断した側面図である。
【0004】この移載機構は、図7に示されるように、
吸盤03を有するレバー04の基部04aに、2本のリ
ンク05、06の先端を前後の異なる位置で枢着し、後
側のリンク06の基端は水平状の1本の軸07に枢着す
る一方、前側のリンク05の基端は前記軸07に一端を
枢着したリンク08の先端に枢着して1つのリンク機構
が構成されている。
【0005】更に、前記2本のリンク06、08に取付
けられた各カムフォロア06′、08′は、同心上に配
置された2枚の板カム09、010の一連の溝09a、
010aに嵌入されている(図8参照)。
【0006】このように構成された移載機構によって、
図9〜図14に示される動作が行われる。
【0007】吸盤03を有するレバー04がマガジンD
中に積み重ねられているシート状材料A0を1枚づつ引
き降ろすに当って、先ず図9に示すように、最も下側の
シート状材料A1を僅かに引き降ろし、次いでこれを図
10に示すようにその上に位置する次のシート状材料A
0にこすり付けるように動かしながら引き降ろして行
く。
【0008】すると、その間に前述したガイド部材0
1、02よりシート状材料A0は、図11に示すように
側面路L字状に折曲せしめされるとともに、これが搬送
路E上に置かれる。
【0009】この瞬間、吸着装置Bの吸盤03の吸引力
が解かれるとともに、前記2つのカム09、010の一
連の溝09a、010a内におけるカムフォロア0
6′、08′の係合位置の変化による2本のリンク0
6、08と、もう1本のリンク05の複合的動作によ
り、吸盤03を有するレバー04は図12に示すように
僅かに下降せしめられ、次いで図13に示すように後退
する。
【0010】その後退位置とは、図14に示すように吸
盤03を有するレバー05が上昇し、次のシート状材料
A0を取りに行くに際し、搬送路E上にある成形途中の
材料A1と干渉しない位置にあり、ここまで後退せしめ
られたレバー04は搬送路E上に成形途中の材料A1が
あってもこれに関係なく次のシート状材料A0を取りに
行くことができるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
多数の板状搬送体としてのシート状材料を1枚づつ取出
して他の搬送位置に移載する従来の移載機構では、吸盤
03を有するレバー04が、マガジンD中に積み重ねら
れているシート状材料A0を1枚づつ引き降ろす際に、
最も下側のシート状材料A1を僅かに引き降ろしたの
ち、その上に位置する次のシート状材料A0にこすり付
けるように動かしながら引き降ろす動作を行っている。
【0012】これは、最も下側のシート状材料A1を直
接下方に引き降ろすと、その上に位置する次のシート状
材料A0が一緒に引き降ろされるのを防止するために行
うものである。
【0013】このような引き降ろし動作は、レバー04
に複雑な動きが加わることから全体の動作時間が長くな
る問題がある。
【0014】さらに、最下層のシート状材料A0、A1
の上方に多数のシート状材料が積載されると、シート状
材料A0、A1上方に大きな接触圧が作用するたため、
上下のシート状材料A0、A1を確実に分離することが
困難となる問題を有している。
【0015】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、多数の板状搬送体を略立設状態で重ねて
搬送する搬送装置から単一の板状搬送体を1枚づつ取出
して他の搬送装置に略水平状態で迅速且つ確実に移載す
ることができる板状搬送体の移載機構を提供するもので
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(1)、多数の板状搬送体を略立設状態で重ねて搬送す
る第1搬送装置先端の取出し位置から単一の板状搬送体
を取出し、第2搬送装置の移載位置に略水平状態で移載
する板状搬送体の移載機構であって、前記移載機構は、
前方に吸盤を有する移載アーム後方の相異なる前後の枢
軸に、揺動可能に枢着された一対のリンクの一端が枢着
されると共に、これらリンクの他端が個別に配置された
板カムのカム溝にそれぞれ係合されて成り、前記各板カ
ムの回転による各リンクの相互揺動作用で前記各枢軸を
介して前記移載アームを前後移動並びに揺動運動する連
続サイクル動作により、前記吸盤の吸引ならびに解除を
繰り返しつつ前記第1搬送装置から板状搬送体を取出
し、第2搬送装置の移載位置に連続的に移載するように
した板状搬送体の移載機構に存する。
【0017】また、(2)、本発明は、多数の板状搬送
体を略立設状態で重ねて搬送する第1搬送装置先端の取
出し位置から単一の板状搬送体を取出し、第2搬送装置
の移載位置に略水平状態で移載する板状搬送体の移載機
構であって、前記移載機構は、前方に吸盤を有する移載
アームの後方に、前後動リンク並びに上下動リンクの一
端が前後の前後の異なる位置にそれぞれ枢着され、前記
前後動リンクは中間部位が第1枢軸に枢着されて他端が
前後用板カムのカム溝に係合され、前記移動アームの後
端は連結リンクを介して、第2枢軸に枢着された上下動
リンクの長リンクの先端に枢着されると共に、同第2枢
軸に枢着された短リンクの先端が前記長リンク先端の近
傍位置で上下用板カムのカム溝に係合されるよう構成さ
れて成り、前記取出し位置には、先端の板状搬送体と後
方に重なる板状搬送体を交互に保持する分離機構が具備
され、前記前後用板カム及び上下用板カムによる各リン
クの相互揺動作用で前記各枢軸を介して前記移載アーム
に前後移動並びに揺動運動する連続サイクル動作を与
え、前記吸盤の吸着により板状搬送体を前記第1搬送装
置から1枚ずつ分離して取出し、第2搬送装置の移載位
置に連続的に移載するようにした板状搬送体の移載機構
に存する。
【0018】そしてまた、(3)、前記移載機構が、2
組の移載機構を並設して成り、前記各吸盤の動作初期位
置が相反する位置にあり、同時相対的な動作を交互に行
うように構成されている上記(1)または(2)の板状
搬送体の移載機構に存する。
【0019】そしてまた、(4)、前記吸盤が、同一軸
線上に隣接して配設された各枢軸に揺動可能に枢着され
て互いに異なる角度位置に延設される移載アームの前方
にあって、前記各枢軸の中間に直交する平面の同一半径
上に位置するよう取付けられている上記(3)の板状搬
送体の移載機構に存する。
【0020】そしてまた、(5)、前記前後動リンク及
び上下動リンクが枢着される各枢軸は、それぞれ前後用
板カムないし上下用板カムの外側に配設されている上記
(2)〜(4)の何れかに1の板状搬送体の移載機構に
存する。
【0021】
【作用】上記のような板状搬送体の移載機構を採用する
ことにより、個別に配置された板カム(前後用板カムな
いし上下用板カム)を同時に回転駆動すると、一方の板
カム(前後用板カム)のカム溝の偏曲により後方へ揺動
する前後動リンクと、カム溝の偏曲が生じない他方の板
カムによる上下動リンクとの相互作用で吸盤を有するレ
バーを略水平状態のまま後方へ揺動し、次に他方の板カ
ム(上下用板カム)のカム溝の偏曲により下方に揺動す
る上下動リンクにより、連結リンクを介して吸盤を上方
(時計回り)に揺動して移載アームを起立状態とし、第
1搬送装置に略立設状態で重ねて保持されている板状搬
送体先端の取出し位置にある板状搬送体に吸盤を吸着す
る。
【0022】次に、一方の板カム(前後用板カム)のカ
ム溝の偏曲により、前方に揺動する前後動リンクと上下
動リンクの相互作用で移載アームを起立状態のまま前方
に移動し、次に他方の板カム(上下用板カム)のカム溝
の偏曲により連結リンクを介して移載アームを下方に揺
動し、吸盤に吸着された単一の板状搬送体を第2搬送装
置に略水平状態で移載する。これにより、第2搬送装置
上に板状搬送体が載置されると吸盤による吸引が解除さ
れる。このように、第1搬送装置から略立設状態の板状
搬送体を1枚ずつ分離して取出し、略水平状態にして第
2搬送装置に移載する動作が単純化されるので動作時間
が短縮され迅速に行うことができる。
【0023】また、板状搬送体の取出し位置に具備され
る分離機構によって先端の板状搬送体と後方の板状搬送
体を交互に保持し、板状搬送体が取出される際に後方の
板状搬送体が保持することができるので、先端の板状搬
送体を、移載アームの単純動作で、次に重ねられている
多数の板状搬送体から分離して1枚づつ確実に取出すこ
とができる。
【0024】更に、前記移載機構が、並設された2組の
移載機構により構成され、各吸盤の動作初期位置が相反
する位置に設定されて同時相対的な動作を交互に行うこ
とができるので、2倍の移載処理能力を得ることができ
る。
【0025】また、吸盤が、同一軸線上に隣接して配設
された各枢軸に枢着されて、互いに異なる角度位置に延
設される移載アームの前方にあって、各枢軸の中間に直
交する平面の同一半径上に位置するよう取付けられてい
るので、並設される移載アームの各吸盤により板状搬送
体の好適な同一位置を吸着することができる。
【0026】加えて、前記前後動リンク及び上下動リン
クが枢着される各枢軸が、それぞれ前後用板カムないし
上下用板カムの外側に配設されているので、前後用板カ
ム及び上下用板カムに干渉することがなく、並設される
2組の移載機構の共有の枢軸として使用することができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下発明の形態を挙げ、図面に基
づいて説明する。図1は本発明の一実施形態を示す板状
搬送体の移載機構の初期状態を示す側面図、図5は図1
のA矢示図であり、図6は図1のB矢示図である。
【0028】図1及び図5に示されるように、1は板状
搬送体の移載機構を示し、この移載機構1は、基台2の
下面に共通のカム軸3がホルダ4a、4bに回転自在に
軸支され、このカム軸3の中間を基準として、左右の内
側には一対の上下用板カム5a、5bが、また前後用板
カム5a、5bの両外側にはそれぞれ一対の前後用板カ
ム6a、6bが離間して取付けられている。
【0029】カム軸3の中間にはベベルギヤ7が固定さ
れ、このベベルギヤ7には図示しない駆動源によって駆
動される駆動軸のベベルギヤ8が噛合し、カム軸3に回
転力を伝えている(図5参照)。
【0030】カム軸3に対し、後方には支持軸10が、
前記各上下用板カム5a、5b及び前後用板カム6a、
6b半径方向外側に配置されて軸支され、この支持軸1
0の両側には後述する上下動リンク14を揺動させる揺
動中心となる一対のボス13a、13bが回転自在に軸
支されている。
【0031】また、カム軸3に対し前方には支持軸12
が、前記各上下用板カム5a、5b及び前後用板カム6
a、6b半径方向外側に軸支され、この支持軸12の両
側には、後述する前後動リンク15を揺動すべく一対の
ボス16a、16bが回転自在軸支されている。
【0032】前後動リンク15は、上記各ボス16a、
16bの両外側端部にそれぞれカムレバー30a、30
bが下方に向けて張り出し、それらの先端には各前後用
板カム6a、6bのカム溝17a、17bに係合すべく
カムフォロア18a、18bが回転可能に軸支されてい
る。
【0033】また、一対のボス16a、16bの軸方向
両内側には一対の揺動レバー19a、19bが上方に張
り出して設けられ、それら揺動レバー19a、19bの
先端は枢軸23、24を介して一対の移載アーム20、
21後方に回動可能に枢着されている。
【0034】移載アーム20、21の先端には、それぞ
れ一対の吸盤22が該移載アーム20、21の延在方向
に沿って縦列に取付けられ、枢軸23、24の後方側端
部は各上下動リンク14の先端に回動可能に軸支されて
いる。
【0035】詳しくは、一対の上下動リンク14は、上
記各ボス13a、13bの両外側端部からそれぞれカム
レバー25a、25bが半径方向に延設され、両カムレ
バー25a、25bの先端には各上下用板カム5a、5
bのカム溝26a、26bに係合すべくカムフォロア2
7a、27bが回転可能に軸支されている。
【0036】また、一対のボス13a、13bの軸方向
内側には一対の揺動レバー28a、28bが前記カムレ
バー25a、25bに対し所定の角度をもって略同じ半
径方向に延設され、各揺動レバー28a、28bの先端
には長さ調整用の連結リンク29a、29bが枢着され
ている。
【0037】これら連結リンク29a、29bの先端
は、前述した移載アーム20、21後端側にそれぞれ枢
着されている。
【0038】次に、多数の板状搬送体を略立設状態で重
ねて連続搬送する第1搬送装置T1につき説明する。
【0039】図1に示されるように、第1搬送装置T1
は、前述した移載機構1の上方に配置されて例えばベル
トコンベアで構成され、多数の板状搬送体DCを略立設
状態で重ねて集合した板状搬送体群Uを、無端ベルトB
上に載置して搬送するように構成されている。
【0040】ここで板状搬送体DCは、例えば、DVD
またはCD等の光磁気ディスクまたは磁気ディスクを収
容する開閉蓋を備えたプラスチック製のケース体である
が、板状体であれば特にケース体に限定されないもので
ある。
【0041】第1搬送装置T1の先端には、特に図示し
ないが周知の分離機構が具備されており、この分離機構
は、略立設状態で重ねて連続搬送される多数の板状搬送
体群U先端の取出し位置に、立設状態で位置する1枚の
板状搬送体DCを保持しており、この板状搬送体DCが
取出される直前には、後続する次の板状搬送体DCが同
時に保持され、先の板状搬送体DCが取出されると次の
板状搬送体DCの保持が開放されて取出し位置まで移動
したところで、再び保持されるように構成されている。
【0042】第1搬送装置T1の先方には第2搬送装置
T2が配置されており、この第2搬送装置T2は、移載
された単一の板状搬送体DCを水平状態に載置して移送
する過程で、蓋を開放し内部にDVDまたはCD等を自
動的に収容する搬送装置として使用されている。
【0043】次に、本発明の板状搬送体の移載機構の作
用につき図1〜図4及び図5を基に説明する。図1〜図
4は移載機構の動作説明図である。
【0044】先ず、図1に示すように、駆動源の起動に
よって図示しない駆動軸が駆動されると、相互に噛合す
るベベルギヤ7、8を介して共通のカム軸3に回転力が
伝わり、これにより、各上下用板カム5a、5b及び前
後用板カム6a、6bからなる4枚の板カムが同時に回
転する。
【0045】図1に示される移載機構1は、連続動作の
初期状態を示しており、この状態では、図1の紙面に対
し前後に並設される一対の移載アーム20、21のう
ち、奥側には配置される移載アーム20は、ほぼ水平状
態であって、吸盤22に吸着された板状搬送体DCが第
2搬送装置T2上に載置される。前方に配置される移載
アーム21は、仮想線で示すように起立した状態であっ
て、先端の吸盤22が第1搬送装置T1の取出し位置に
位置する板状搬送体DCに吸着した状態となっている。
【0046】次に、この状態に関連する移載機構の動作
として、前後動リンク15及び上下動リンク14と各上
下板用カム5a、5b及び前後用板カム6a、6bの連
繋動作につき順次説明する。
【0047】ここで、一対の移載アーム20、21は同
時相対的な動作を交互に行うので、説明が重複するため
図面上奥側に位置する移載アーム20を作動させる移載
機構についてのみ説明する。
【0048】図1に示すように、移載アーム20の基部
を枢支する前後動リンク15の揺動レバー19aは、略
垂直状態であり、カムレバー30a下端のカムフォロア
18aは前後用板カム6aの半径方向内側に偏曲する位
置のカム溝17aに係合している。
【0049】同時に移載アーム20の後端に枢着される
長さ調整用の連結リンク29aは、揺動レバー19aと
平行な垂直状態となっており、連結リンク29aの下端
は、揺動レバー28aの先端に枢着され、カムレバー2
5a先端のカムフォロア27aは各上下用板カム5aの
半径方向外側に偏曲した位置のカム溝26aに係合して
いる。
【0050】従って、この状態における手前側の移載ア
ーム20は、水平状態となっており、また先の移載アー
ム21は仮想線で示されるように立ち上がった状態とな
っている。
【0051】次に、この状態から上下板用カム5a、5
b及び前後用板カム6a、6bが同時に回転すると、図
2に示される状態となる。
【0052】すなわち、この状態では、前後用板カム6
aの各カム溝17aのみが偏曲することにより、前後動
リンク15は支持軸12を中心として時計回りに揺動し
て移載アーム20を図中右に後退移動させて、一対の吸
盤22が点aから矢印方向に移動する。
【0053】この時、吸盤22は、板状搬送体DCが第
2搬送装置T2に移載された時点で吸引力がすでに解除
されて、移載された板状搬送体DCは先に搬送されてい
る。この移載アーム20が後退移動(右方向)すること
によって、手前側の移載アーム21によって第1搬送装
置T1から直ちに第2搬送装置T2の移載位置に振り下
ろされる板状搬送体DCとの干渉を避けることができ、
同時に後退移動した移載アーム20はそのまま上方へ揺
動することができる。
【0054】この前後動リンク15の後方への揺動に際
し、上下動リンク14は対応する上下板用カム5aのカ
ム溝26aが偏曲せずに同一円周上にあるため、そのま
まの状態を保つが、連結リンク29aは移載アーム20
の横移動により枢軸P1を中心として時計回りに揺動す
る。
【0055】この状態では、手前側の移載アーム21
は、仮想線で示されるように、第1搬送装置T1の先端
に位置する板状搬送体DCを吸着し、前方(左方)に移
動した状態となっている。
【0056】次に、図3の状態では、前後用板カム6a
のカム溝17aは変化がないため、前後動リンク15は
図2に示すように支持軸12を中心として時計回りに揺
動した前の状態を保っている。
【0057】ここでは、上下板用カム5aのカム溝の2
6aのみが偏曲するため、このカム溝26aに係合して
いるカムフォロア27aによって上下動リンク14のカ
ムレバー25aが支持軸10を中心として反時計方向に
回動する。同時に揺動レバー28aも支持軸10を中心
として同方向に回動する。
【0058】従って、揺動レバー28aの先端に枢着さ
れている連結リンク29aが下方に移動して枢軸P2に
より枢軸23を中心として移載アーム20を時計回りに
回動して起立させ、吸盤22によって第1搬送装置T1
先端の板状搬送体DCを吸着する。
【0059】この吸着によって、第1搬送装置T1先端
の板状搬送体DCは、分離機構による保持から解除され
ると同時に次の板状搬送体DCが保持された状態とな
る。
【0060】ここで、仮想線で示される手前側の移載ア
ーム21は、水平状態に回動して吸盤22に吸着されて
いる板状搬送体DCを第2搬送装置T2上に移載したと
ころで吸盤22による吸引を解除する。
【0061】続いて、図4の状態では、上下用板カム5
aのカム溝の26aは偏曲せず変化がないため、上下動
リンク14は今までの状態を保っている。この状態で、
前後板用カム6aのカム溝17aのみが偏曲するため、
このカム溝17aに係合しているカムフォロア18aに
よって前後動リンク15のカムレバー30aが支持軸1
2を中心として反時計方向に回動し、同時に揺動レバー
19aは時計回りに回動する。
【0062】従って、板状搬送体DCを吸着した移載ア
ーム20は、立ち上がった状態で左方に前進移動する。
このとき、手前側の移載アーム21は、板状搬送体DC
を吸着した移載アーム20が振り下ろされる際に干渉を
避ける位置(待避位置)に後退移動している。
【0063】このようにして、手前側の移載アーム20
は、一連の動作が完了する。これにより第1搬送装置T
1先端の板状搬送体DCは、分離機構により後続する板
状搬送体群Uから分離されて第2搬送装置T2の供給位
置に水平状態で移載される。
【0064】この手前側の移載アーム20の移載動作と
同時に、手前側に配置されている移載アーム21は、こ
の移載アーム20とは相反する初期位置から動作を開始
して同時相対的な動作を交互に行うことになる。
【0065】従って、詳細な説明は省略するが、手前側
の移載アーム21の移載動作は、奥側の移載アーム20
とは相対的な同時動作を行い、これに関連する上下用板
カム5b及び前後用板カム6bに関連する上下動リンク
14のカムレバー25b、揺動レバー28b及び連結リ
ンク29bと、前後動リンク15の揺動レバー19b、
カムレバー30bも相対的な同時動作を行う。
【0066】このようにして、第1搬送装置T1から板
状搬送体DCを取出し、第2搬送位置T2に略水平状態
で移載する動作が単純化されるので、動作時間が短縮さ
れ迅速となる。
【0067】また、第1搬送装置T1の板状搬送体DC
が取出される際に、分離機構によって先端の板状搬送体
DCと後方の板状搬送体を交互に保持することができる
ので、先の板状搬送体DCを、移載アーム20、21の
単純動作で、次に重ねられている板状搬送体から分離し
て確実に1枚づつ取出すことができる。
【0068】さらに、移載機構が並設された2組の移載
機構により構成されているので、各吸盤の動作初期位置
が相反する位置に設定されて同時相対的な動作を交互に
行うことができるため2倍の移載処理能力を得ることが
できる。
【0069】また、吸盤22が、同一軸線上に隣接して
配設された各枢軸23、24に揺動可能に枢着され、互
いに異なる角度位置に延設される移載アーム20、21
の前方にあって、各枢軸23、24の中間で直交する平
面の同一半径上に位置するよう取付けられているので、
並設される移載アーム20、21の各吸盤22により板
状搬送体DCの好適な共通位置を吸着することができ
る。
【0070】加えて、前後動リンク15及び上下動リン
ク14が枢着される各支持軸10、12が、それぞれ前
後用板カム6a、6bないし上下用板カム5a、5bの
外側に共通のカム軸3と平行に配設されているので、こ
れら前後用板カム6a、6b及び上下用板カム5a、5
bと一切干渉することがなく、並設される2組の移載機
構の枢軸として共有することができる。
【0071】以上、本発明の実施形態を図面によって説
明してきたが、具体的な構成はこれら実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る変更や追加があっても本発明に含まれる。
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0072】(a)請求項1の発明によれば、第1搬送
装置から略立設状態の板状搬送体を1枚ずつ分離して取
出し、略水平状態にして第2搬送装置に移載する動作が
単純化されるので動作時間が短縮され迅速となる。
【0073】(b)請求項2の発明によれば、板状搬送
体の取出し位置に具備される分離機構によって先端の板
状搬送体と後方の板状搬送体を交互に保持し、板状搬送
体が取出される際に後方の板状搬送体が保持することが
できるので、先端の板状搬送体を、移載アームの単純動
作で、次に重ねられている多数の板状搬送体から分離し
て1枚づつ確実に取出すことができる。
【0074】(c)請求項3の発明によれば、移載機構
が、並設された2組の移載機構により構成され、各吸盤
の動作初期位置が相反する位置に設定されて同時相対的
な動作を交互に行うことができるので、2倍の移載処理
能力を得ることができる。
【0075】(d)請求項4の発明によれば、吸盤が、
同一軸線上に隣接して配設された各枢軸に枢着されて、
互いに異なる角度位置に延設される移載アームの前方に
あって、各枢軸の中間に直交する平面の同一半径上に位
置するよう取付けられているので、並設される移載アー
ムの各吸盤により板状搬送体の好適な同一位置を吸着す
ることができる。
【0076】(e)請求項5の発明によれば、前後動リ
ンク及び上下動リンクが枢着される各枢軸が、それぞれ
前後用板カムないし上下用板カムの外側に配設されてい
るので、前後用板カム及び上下用板カムに干渉すること
がなく、並設される2組の移載機構の共有の枢軸として
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態を示す板状搬送体
の移載機構の初期状態を示す側面図である。
【図2】図2は、移載機構の動作説明図である。
【図3】図3は、移載機構の動作説明図である。
【図4】図4は、移載機構の動作説明図である。
【図5】図5は、図1のA矢示図である。
【図6】図6は、図1のB矢示図である。
【図7】図7は、従来の移載装置の正面図である。
【図8】図8は、(a)、(b)は従来の移載装置の側
面図である。
【図9】図9は、従来の移載装置の説明図である。
【図10】図10は、従来の移載装置の説明図である。
【図11】図11は、従来の移載装置の説明図である。
【図12】図12は、従来の移載装置の説明図である。
【図13】図13は、従来の移載装置の説明図である。
【図14】図14は、従来の移載装置の説明図である。
【符号の説明】
1…移載機構 2…基台 3…カム軸 4a、4b…ホルダ 5a、5b…上下用板カム 6a、6b…前後用板カム 7、8…ベベルギヤ 10、12…支持軸 13a、13b…ボス 14…上下動リンク 15…前後動リンク 16a、16b…ボス 17a、17b…カム溝 18a、18b…カムフォロア 19a、19b…揺動レバー 20、21…移載アーム 22…吸盤 23…枢軸 25a、25b…カムレバー(短リンク) 26a、26b…カム溝 27a、27b…カムフォロア 28a、28b…揺動レバー(長リンク) 29a、29b…連結リンク 30a、30b…カムレバー B…無端ベルト DC…板状搬送体 P1、P2…枢軸 T1…第1搬送装置 T2…第2搬送位置 U…板状搬送体群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 和成 徳島県小松島市田野町字月の輪98番地の1 北野エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3F343 GA04 JB02 LD25 LD26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の板状搬送体を略立設状態で重ねて
    搬送する第1搬送装置先端の取出し位置から単一の板状
    搬送体を取出し、第2搬送装置の移載位置に略水平状態
    で移載する板状搬送体の移載機構であって、 前記移載機構は、前方に吸盤を有する移載アーム後方の
    相異なる前後の枢軸に、揺動可能に枢着された一対のリ
    ンクの一端が枢着されると共に、これらリンクの他端が
    個別に配置された板カムのカム溝にそれぞれ係合されて
    成り、 前記各板カムの回転による各リンクの相互揺動作用で前
    記各枢軸を介して前記移載アームを前後移動並びに揺動
    運動する連続サイクル動作により、前記吸盤の吸引なら
    びに解除を繰り返しつつ前記第1搬送装置から板状搬送
    体を取出し、第2搬送装置の移載位置に連続的に移載す
    るようにしたことを特徴とする板状搬送体の移載機構。
  2. 【請求項2】多数の板状搬送体を略立設状態で重ねて搬
    送する第1搬送装置先端の取出し位置から単一の板状搬
    送体を取出し、第2搬送装置の移載位置に略水平状態で
    移載する板状搬送体の移載機構であって、 前記移載機構は、前方に吸盤を有する移載アームの後方
    に、前後動リンク並びに上下動リンクの一端が前後の前
    後の異なる位置にそれぞれ枢着され、前記前後動リンク
    は中間部位が第1枢軸に枢着されて他端が前後用板カム
    のカム溝に係合され、前記移動アームの後端は連結リン
    クを介して、第2枢軸に枢着された上下動リンクの長リ
    ンクの先端に枢着されると共に、同第2枢軸に枢着され
    た短リンクの先端が前記長リンク先端の近傍位置で上下
    用板カムのカム溝に係合されるよう構成されて成り、 前記取出し位置には、先端の板状搬送体と後方に重なる
    板状搬送体を交互に保持する分離機構が具備され、 前記前後用板カム及び上下用板カムによる各リンクの相
    互揺動作用で前記各枢軸を介して前記移載アームに前後
    移動並びに揺動運動する連続サイクル動作を与え、前記
    吸盤の吸着により板状搬送体を前記第1搬送装置から1
    枚ずつ分離して取出し、第2搬送装置の移載位置に連続
    的に移載するようにしたことを特徴とする板状搬送体の
    移載機構。
  3. 【請求項3】前記移載機構は、2組の移載機構を並設し
    て成り、前記各吸盤の動作初期位置が相反する位置にあ
    り、同時相対的な動作を交互に行うように構成されてい
    る請求項1または2に記載の板状搬送体の移載機構。
  4. 【請求項4】前記吸盤は、同一軸線上に隣接して配設さ
    れた各枢軸に揺動可能に枢着されて互いに異なる角度位
    置に延設される移載アームの前方にあって、前記各枢軸
    の中間に直交する平面の同一半径上に位置するよう取付
    けられている請求項3に記載の板状搬送体の移載機構。
  5. 【請求項5】前記前後動リンク及び上下動リンクが枢着
    される各枢軸は、それぞれ前後用板カムないし上下用板
    カムの外側に配設されている請求項2〜4の何れかに記
    載の板状搬送体の移載機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009215069A (ja) * 2008-03-06 2009-09-24 Indag Ges Fuer Industriebedarf Mbh & Co Betriebs Kg シート型物体を移動させるための装置
CN102344041A (zh) * 2011-08-23 2012-02-08 广东华盛塑料有限公司 物品取放装置
CN104803191A (zh) * 2015-04-24 2015-07-29 辽宁春光机械有限公司 四边封包装机自动吸袋装置
CN106429344A (zh) * 2016-12-05 2017-02-22 龙曦 一种物料取放翻转装置

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