JP2001180310A - 不整地走行用鞍乗型車両 - Google Patents

不整地走行用鞍乗型車両

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JP2001180310A
JP2001180310A JP36401299A JP36401299A JP2001180310A JP 2001180310 A JP2001180310 A JP 2001180310A JP 36401299 A JP36401299 A JP 36401299A JP 36401299 A JP36401299 A JP 36401299A JP 2001180310 A JP2001180310 A JP 2001180310A
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crankshaft
torque converter
gear
crankcase
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隆 七戸
Yoshiaki Hori
堀  良昭
Noriaki Takano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クランクシャフトからの動力を歯車変速機に伝
達可能な伝動手段と、前記クランクシャフトに連結され
る発電機とを備える不整地走行用鞍乗型車両において、
歯車変速機の構成を簡略化することを可能とした上で、
クランクシャフトの両端の荷重バランスがとれるように
する。 【解決手段】トルクコンバータ48と、ポンプ105お
よびタービン107間を直結可能としてトルクコンバー
タ48のクランクケース33側に付設されるロックアッ
プクラッチ108と、トルクコンバータ48の出力を歯
車変速機47に伝達することを可能としてタービン10
7に固着される駆動歯車159とが、クランクケース3
3の外方でロックアップクラッチ108をトルクコンバ
ータ48および駆動歯車159間に挟むようにしてクラ
ンクシャフト19の一端側に設けられ、発電機50がク
ランクケース33の外方でクランクシャフト19の他端
側に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数変速段を択一
的に確立可能な歯車変速機と、エンジンのクランクケー
スで回転自在に支承されるクランクシャフトからの動力
を前記歯車変速機に伝達可能な伝動手段と、前記クラン
クシャフトに連結される発電機とを備える不整地走行用
鞍乗型車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる不整地走行用鞍乗型車両
は、たとえば特開平7−195949号公報等で既に知
られているが、このものでは、クランクシャフトの動力
を歯車変速機側に伝達する伝動手段として遠心式自動ク
ラッチが用いられており、またVベルトを用いたベルト
コンバータ機構を用いた動力伝達装置も実現されてい
る。しかるに遠心式自動クラッチやベルトコンバータ機
構では、トルク増幅作用を期待できず、歯車変速機での
変速段数が比較的多くなり、歯車変速機の構成が複雑化
する。また特にベルトコンバータ機構を用いたもので
は、定期的な交換が必要となるだけでなく、Vベルトに
水や泥が付着すると滑ってしまい、ベルトの耐久性を低
下させる原因となるため、防水を考慮したVベルト冷却
のための冷却風導入システムが複雑になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】歯車変速機での変速段
数を比較的少なくして該歯車変速機の構成を簡略化する
とともに、メンテナンスフリーを図るためには、上記遠
心式自動クラッチやベルトコンバータ機構に代えてトル
クコンバータを用いればよく、そのようなトルクコンバ
ータを用いた動力伝達装置は、たとえば特開昭57−6
9163号公報等で開示されている。しかるに特開昭5
7−69163号公報で開示された動力伝達装置では、
歯車変速機の入力軸にタービンが同軸に連結されるトル
クコンバータのポンプに、クランクシャフトからの動力
が歯車列を介して入力される構成となっている。一方、
クランクシャフトで発電機を駆動するようにした動力伝
達装置では、クランクシャフトに同軸に発電機が装着さ
れるのが一般的であり、発電機を備える不整地走行用鞍
乗型車両の動力伝達装置に、上記特開昭57−6916
3号公報で開示されたトルクコンバータの配置をそのま
ま適用すると、クランクシャフトの両端の荷重バランス
がくずれてしまう。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、トルクコンバータを用いて歯車変速機の構成
を簡略化することを可能とした上で、クランクシャフト
の両端の荷重バランスがとれるようにした不整地走行用
鞍乗型車両を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、複数変速段を択一的に確立
可能な歯車変速機と、エンジンのクランクケースで回転
自在に支承されたクランクシャフトからの動力を前記歯
車変速機に伝達可能な伝動手段と、前記クランクシャフ
トに連結される発電機とを備える不整地走行用鞍乗型車
両において、前記伝動手段は、前記クランクシャフトか
らの動力で回転するポンプを有するトルクコンバータで
あり、該トルクコンバータと、トルクコンバータのポン
プおよびタービン間を直結可能として該トルクコンバー
タのクランクケース側に付設されるロックアップクラッ
チと、前記トルクコンバータの出力を前記歯車変速機に
伝達することを可能として前記タービンと一体に回転す
る駆動歯車とが、前記クランクケースの外方で前記ロッ
クアップクラッチを前記トルクコンバータおよび前記駆
動歯車間に挟むようにして前記クランクシャフトの一端
側に設けられ、前記発電機が前記クランクケースの外方
で前記クランクシャフトの他端側に設けられることを特
徴とする。
【0006】このような構成によれば、クランクシャフ
トからの動力を歯車変速機に伝達可能な伝動手段とし
て、トルク増幅機能を有するトルクコンバータを用いる
ことにより、歯車変速機での変速段数を比較的少なくし
て歯車変速機の構成を簡略化することができ、また耐久
性の向上およびメンテナンスフリーを図ることができ
る。しかもクランクシャフトの一端側にトルクコンバー
タが設けられ、発電機がクランクシャフトの他端側に設
けられるのでクランクシャフトの両端の荷重バランスを
とることができ、さらにトルクコンバータ、ロックアッ
プクラッチおよび駆動歯車をクランクケースの外方で該
クランクケースに近接させつつコンパクトに纏めて配置
し、クランクシャフトから歯車変速機への動力伝達剛性
を高めることができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記トルクコンバータのポ
ンプおよびクランクシャフト間の動力伝達・遮断を切換
可能な発進用クラッチが、前記ロックアップクラッチと
の間にトルクコンバータを挟んで配置されることを特徴
とし、かかる構成によれば、不整地走行用鞍乗型車両の
走行状況に応じてクランクシャフトおよびトルクコンバ
ータ間の動力伝達・遮断を切換可能とした発進クラッチ
と、前記トルクコンバータおよびロックアップクラッチ
をコンパクトに配置することができる。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の発明の構成に加えて、4サイクルオーバーヘ
ッドカム型である前記エンジンの動弁駆動用カムチェー
ンが、前記駆動歯車およびクランクケース間に配置され
ることを特徴とし、かかる構成によれば、クランクシャ
フトの軸線方向に沿う幅が小さな動弁駆動用カムチェー
ンを、駆動歯車およびクランクケース間のスペースに有
効に配置することで、クランクシャフトの軸線に沿う方
向での動力伝達装置の小型化に寄与することができる。
【0009】請求項4記載の発明は、上記請求項1〜3
のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記クランク
ケースに、該クランクケースとの間に作動室を形成する
カバーが結合され、前記クランクシャフトの軸線方向に
沿ってほぼ同一位置に配置される前記発電機および前記
歯車変速機が、前記作動室内に収容されることを特徴と
し、かかる構成によれば、クランクケースからカバーを
外した状態で発電機および歯車変速機の組付・取外しが
可能であり、発電機および歯車変速機のメンテナンス作
業が容易となる。
【0010】さらに請求項5記載の発明は、上記請求項
1記載の発明の構成に加えて、前記歯車変速機で前進方
向の最低変速段が確立されている状態での発進後に速や
かに前記ロックアップクラッチを接続するように該ロッ
クアップクラッチの作動を制御する制御ユニットを含む
ことを特徴とし、かかる構成によれば、不整地走行用鞍
乗型車両の発進後に速やかにトルクコンバータがロック
アップ状態となり、トルクコンバータの変速域がなくな
り、エンジン回転数に比例した車速を得ることができる
ので、不整地走行用鞍乗型車両でよく実行される畑の種
蒔きや農薬散布等の一定速度作業に好都合である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】図1〜図6は本発明の第1実施例を示すも
のであり、図1は不整地走行用鞍乗型車両の側面図、図
2はパワーユニットの一部の縦断側面図、図3は歯車変
速機の変速段を切換えるための構成を示す縦断側面図、
図4は図2の要部拡大図、図5はトルクコンバータ、ロ
ックアップクラッチおよび発進クラッチの平面図、図6
は制御系の構成を示すブロック図である。
【0013】先ず図1において、この不整地走行用鞍乗
型車両は、鋼管を溶接して構成される車体フレーム15
を備えており、バルーン型低圧タイヤをそれぞれ装着し
た左、右一対の前輪WF…が車体フレーム15の前部に
懸架され、バルーン型低圧タイヤをそれぞれ装着した
左、右一対の後輪WR…が車体フレーム15の後部に懸
架される。また車体フレーム15の前端には、左、右一
対の前輪WF…を操向する操向ハンドル16が配設さ
れ、車体フレーム15の前後方向中間部には燃料タンク
17が配設され、該燃料タンク17よりも後方側で車体
フレーム15の上部には跨座式のシート18が配設され
る。
【0014】前記燃料タンク17およびシート18の下
方で車体フレーム15には、操向輪であるとともに駆動
輪である前輪WF…と、駆動輪である後輪WR…とを駆
動するエンジンEを含むパワーユニットP1が搭載され
る。4サイクルオーバーヘッドカム型であるエンジンE
は、クランクシャフト19(図2参照)を不整地走行用
鞍乗型車両の前後方向に沿わせて、たとえば縦型に配置
されるものであり、エンジンEにおけるシリンダヘッド
20の前面側に設けられた排気ポート(図示せず)に連
なる排気管21が、車体フレーム15の右側に180度
彎曲してパワーユニットP1の右側を後方に延出され、
車体後部右側に配置される排気マフラー22に接続され
る。
【0015】前記エンジンEの後方側で前記シート18
の下方には、エアクリーナ23と、該エアクリーナ23
に接続される気化器24とが配置されており、前記シリ
ンダヘッド20の後面側に設けられた吸気ポート(図示
せず)に、前記気化器24が接続される。
【0016】図2を併せて参照して、エンジンEのシリ
ンダブロック28は、車体右側にわずかに傾斜してほぼ
直立しており、シリンダヘッド20は該シリンダブロッ
ク28の上部に結合される。またシリンダブロック28
に設けられるシリンダライナ29にはピストン30が摺
動自在に嵌合される。
【0017】シリンダブロック28の下部には、前部ケ
ース半体31および後部ケース半体32を相互に結合し
て成るクランクケース33が、前記シリンダライナ29
の下部をクランクケース33内に突入せしめるようにし
て結合されており、不整地走行用鞍乗型車両の前後方向
に沿う軸線を有するクランクシャフト19がクランクケ
ース33で回転自在に支承され、前記ピストン30がコ
ンロッド34およびクランクピン35を介してクランク
シャフト19に連結される。
【0018】クランクケース33の前部ケース半体31
には、前部ケース半体31との間に前部作動室42を形
成する前部カバー36が結合され、クランクケース33
の後部ケース半体32には、後部ケース半体32との間
に後部作動室43を形成する後部カバー39が結合され
る。
【0019】前部カバー36は、筒状に形成されて前部
ケース半体31から前方に延びる第1カバー部材37
と、第1カバー部材37の前端開口部を閉塞する第2カ
バー部材38とから成り、後部カバー39は、上部に開
口部40aを有して後部ケース半体32の後方側をほぼ
覆う第3カバー部材40と、前記開口部40aを覆う第
4カバー部材41とから成る。
【0020】クランクシャフト19および前部ケース半
体31間にはボールベアリング44が設けられ、クラン
クシャフト19および後部ケース半体32間にはボール
ベアリング45が設けられる。また前部ケース半体31
から前部作動室42側に突出されるクランクシャフト1
9の前端は、前部カバー36の第2カバー部材38にボ
ールベアリング46を介して回転自在に支承される。
【0021】パワーユニットP1は、前記エンジンE
と、複数変速段を択一的に確立可能な歯車変速機47
と、前記クランクシャフト19からの動力を前記歯車変
速機47に伝達可能な伝動手段としてのトルクコンバー
タ48と、該トルクコンバータ48およびクランクシャ
フト19間の動力伝達・遮断を切換可能な発進用クラッ
チ49とを備えるものであり、トルクコンバータ48の
クランクケース33側にはロックアップクラッチ108
が付設され、クランクシャフト19には発電機50が同
軸に連結される。
【0022】歯車変速機47から出力される動力は、ク
ランクシャフト19と平行な軸線を有する推進軸51に
伝達されるものであり、該推進軸51の前部と、クラン
クケース33の前部ケース半体31との間にはボールベ
アリング52およびシール部材53が介装され、推進軸
51の後部と、後部カバー39の第3カバー部材40と
の間にはボールベアリング54およびシール部材55が
介装される。
【0023】前記推進軸51の前端には前部推進軸56
(図1参照)および前部差動装置(図示せず)を介して
左、右前輪WF…が連結され、推進軸51の後端には後
部推進軸57(図1参照)および後部差動装置(図示せ
ず)を介して左、右後輪WR…に連結される。
【0024】歯車変速機47は、択一的に切換えて確立
し得るロー歯車列GL、ドライブ歯車列GDおよびリバ
ース歯車列GRを有しており、クランクシャフト19と
平行な軸線を有する入力軸58および出力軸59と、図
示しない中間軸とを備えて、後部作動室43に収容され
る。
【0025】入力軸58は、クランクケース33の後部
ケース半体32と、後部カバー39の第3カバー部材4
0とで回転自在に支承されており、入力軸58の前端部
および後部ケース半体32間にはボールベアリング61
が、また入力軸58の後端部および第3カバー部材40
間にはボールベアリング62がそれぞれ介装される。ク
ランクケース33の前部ケース半体31を回転自在に貫
通して前部カバー36の第1カバー部材37と、クラン
クケース33の後部ケース半体32との間にわたって設
けられる伝動軸63の後端が、入力軸58の前端に相対
回転を不能として同軸に連結されており、クランクシャ
フト19からの動力は該伝動軸63を介して入力軸58
に伝達される。而して前部カバー36の第1カバー部材
37と、伝動軸59の前端部との間には、ボールベアリ
ング64が介装される。
【0026】出力軸59は、前記入力軸58と同様に、
クランクケース33の後部ケース半体32と、後部カバ
ー39の第3カバー部材40とで回転自在に支承されて
おり、出力軸59の前端部および後部ケース半体32間
にはボールベアリング65が、また出力軸59の後端部
および第3カバー部材40間にはボールベアリング66
がそれぞれ介装される。
【0027】ロー歯車列GLは、入力軸58に一体に形
成される駆動歯車67と、出力軸59に相対回転可能に
支承されて前記駆動歯車67に噛合される被動歯車68
とで構成され、ドライブ歯車列GDは、入力軸58に一
体に形成される駆動歯車69と、出力軸59に相対回転
可能に支承されて前記駆動歯車69に噛合される被動歯
車70とで構成される。またリバース歯車列GRは、入
力軸58に一体に形成される駆動歯車71と、出力軸5
9に相対回転自在に支承される被動歯車72と、駆動歯
車71に噛合して中間軸に支承される第1中間歯車(図
示せず)と、第1中間歯車に一体に形成されて被動歯車
72に噛合される第2中間歯車(図示せず)とで構成さ
れる。
【0028】ロー歯車列GLの被動歯車68ならびにド
ライブ歯車列GDの被動歯車70間で出力軸59にはド
グクラッチ体73が軸方向の摺動を可能としてスプライ
ン嵌合されており、このドグクラッチ体73を被動歯車
68に係合させるとロー歯車列GLが確立し、ドグクラ
ッチ体73を被動歯車70に係合させるとドライブ歯車
列GDが確立する。またリバース歯車列GRの被動歯車
72およびボールベアリング66間で出力軸59には、
ドグクラッチ体74が軸方向の摺動を可能としてスプラ
イン嵌合されており、このドグクラッチ体74を被動歯
車72に係合させるとリバース歯車列GRが確立する。
【0029】後部作動室43内で出力軸59の後端には
駆動歯車75が固定される。一方、推進軸51の後部に
は、前記駆動歯車76に噛合する被動歯車74が固定さ
れる。
【0030】図3を併せて参照して、前記各ドグクラッ
チ体73,74は、シフトフォーク77,78でそれぞ
れ抱持される。一方、入力軸58および出力軸59と平
行な軸線を有するシフトフォーク軸79が、クランクケ
ース33の後部ケース半体32と、後部カバー39の第
3カバー部材40との間に設けられており、前記両シフ
トフォーク77,78は、前記シフトフォーク軸79に
軸線方向へのスライドを可能として支持される。また両
シフトフォーク77,78は、シフトフォーク軸79と
平行な軸線まわりに回動するシフトドラム80の外周に
設けられたカム溝80a,80bにそれぞれ係合され
る。
【0031】シフトドラム80の前端は、クランクケー
ス33の後部ケース半体32にボールベアリング81を
介して回動自在に支承され、シフトドラム80の後端
は、後部カバー39の第3カバー部材40にローラーベ
アリング82を介して回動自在に支承される。
【0032】このシフトドラム80を回動してシフトフ
ォーク77,78をスライドせしめることにより、各歯
車列GL,GD,GRの1つを択一的に確立することが
できる。シフドドラム80の回動位置すなわちシフトポ
ジションは、ポテンショメータから成るシフトポジショ
ン検出器83で検出されるものであり、該シフトポジシ
ョン検出器83は第3カバー部材40に固定されてシフ
トドラム80の後端に接続される。
【0033】シフトドラム80の前端部には被動歯車8
4が同軸に固定されおり、セクタ歯車である駆動歯車8
5が前記被動歯車84に噛合される。この駆動歯車85
は、シフトフォーク軸79およびシフトドラム80と平
行な軸線を有するシフトスピンドル86の後端部に固定
されており、該シフトスピンドル86は、前部ケース半
体31および前部カバー36を回転自在に貫通する。而
してシフトスピンドル86の前端は、前部カバー36の
第2カバー部材38に締結されるギヤケース87にボー
ルベアリング88を介して回転自在に支承され、シフト
スピンドル86の後端部は、後部ケース半体32で直接
支承される。またシフトスピンドル86と、前部カバー
36の第2カバー部材38との間には、ローラーベアリ
ング89およびシール部材90が介装される。
【0034】前記シフトスピンドル86には、正・逆い
ずれの方向にも回転可能である電動モータ91が減速歯
車列92を介して連結される。
【0035】電動モータ91は、シフトスピンドル86
と平行な軸線を有してギヤケース87に取付けられ、減
速歯車列92は、第2カバー部材38およびギヤケース
87間に形成されたギヤ室93に収納される。
【0036】減速歯車列92は、電動モータ91の出力
軸に設けられる第1減速歯車94と、第1減速歯車94
に噛合する第2減速歯車95と、第2減速歯車95と一
体に回転する第3減速歯車96と、第3減速歯車96に
噛合する第4減速歯車97と、第4減速歯車97と一体
に回転する第5減速歯車98と、第5減速歯車98に噛
合してシフトスピンドル86とともに回動する第6減速
歯車99とで構成される。
【0037】第2および第3減速歯車95,96は、第
2カバー部材38およびギヤケース87で回転自在に支
承された第1減速軸100に一体に設けられ、第4およ
び第5減速歯車97,98は、第2カバー部材38およ
びギヤケース87で回転自在に支承された第2減速軸1
01に一体に設けられる。また第6減速歯車99は、セ
クタ歯車であり、シフトスピンドル86に固定される。
【0038】ギヤケース87には、ポテンショメータで
ある回転位相検出手段102が取付けられており、該回
転位相検出手段102は、シフトスピンドル86の前端
に接続される。
【0039】図4において、トルクコンバータ48は、
ポンプ105、ステータ106およびタービン107を
備える従来周知のものであり、ポンプ105を前部カバ
ー36の第2カバー部材38側に配置して、前部作動室
42内でクランクシャフト19の一端部すなわち前端部
に装着される。またトルクコンバータ48および前記第
2カバー部材38間に配置されるようにして、トルクコ
ンバータ48のポンプ105およびクランクシャフト1
9間に発進クラッチ49が設けられ、該発進クラッチ4
9との間にトルクコンバータ48を挟む位置で、ポンプ
105およびタービン107間にロックアップクラッチ
108が設けられる。
【0040】発進クラッチ49は、クランクシャフト1
9に固定されるボス109aを中心部に有するとともに
前記ポンプ105とは反対側の端部に端壁109bを有
する円筒状のクラッチケーシング109と、前記ボス1
09aの外周に摺動自在に指示されてクラッチケーシン
グ109内に収容される加圧板110と、クラッチケー
シング109の開放端部に油密に固定される受圧板11
1と、加圧板110および受圧板110間に介装される
摩擦クラッチ板112とを備え、該摩擦クラッチ板11
2の内周に、トルクコンバータ48のポンプ105に固
着された伝動板113がスプライン係合される。
【0041】クラッチケーシング109および加圧板1
10間には油圧室114が形成されており、クランクシ
ャフト19内に形成される環状の第1油路115と、前
記油圧室114との連通・遮断を切換えるスプール弁1
16がクラッチケーシング109のボス109aに設け
られる。またクラッチケーシング109における端壁1
09bの外周側内面には、リード弁117が設けられて
おり、このリード弁117の開弁時に油圧室114の作
動油はクラッチケーシング109外に排出される。
【0042】スプール弁116は、図4で示す左動位置
で油圧室114および第1油路115間を連通してお
り、図4で示す位置から右側に摺動した右動位置では、
油圧室114および第1油路115間を遮断する。また
クラッチケーシング109における端壁109bの外周
側には、リード弁117を開弁するための開弁棒118
が軸方向移動可能に挿通されており、この開弁棒118
が図4で示す左動位置にあるときにリード弁117は自
己の弾性力により閉弁しており、開弁棒118が図4で
示す位置から右側に移動することでリード弁117は開
弁棒118により押し開けられることになる。
【0043】図5を併せて参照して、スプール弁116
および開弁棒118の外端には弁作動板119が共通に
連結されており、該弁作動板119は、クラッチケーシ
ング109のボス109aによりクランクシャフト19
の軸線に沿う左右方向の摺動を可能として支持される。
またボス109aには、弁作動板119の左動位置を規
制するストッパ環120が嵌着されており、該ストッパ
環120に向けて弁作動板119を付勢する戻しばね1
21が、クラッチケーシング109の端壁109bおよ
び弁作動板119間に設けられる。
【0044】クラッチケーシング109の端壁109b
とは反対側で弁作動板119にはレリーズベアリング1
22を介して押圧環123が連接されており、この押圧
環123に、発進クラッチ操作軸124に設けられたア
ーム124aが当接される。しかも発進クラッチ操作軸
124には、電動式もしくは電磁式の発進クラッチアク
チュエータ125が、前記軸124を往復回動すること
を可能として連結される。
【0045】このような発進クラッチ49によれば、発
進クラッチアクチュエータ125を非作動状態として弁
作動板119を戻しばね121により図4の左動位置に
保持しているとき、すなわちスプール弁116が開弁状
態であるとともにリード弁117が閉弁状態にあるとき
に、第1油路115から油圧室114に油圧を作用せし
めると、加圧板110が摩擦クラッチ板112を受圧板
111に押しつけ、それらの三者110,112,11
1が摩擦連結される。すなわち発進クラッチ49はオン
状態となり、クランクシャフト19の回転動力が摩擦ク
ラッチ板112からトルクコンバータ48のポンプ10
5に伝達される。
【0046】また発進クラッチ49をオフ状態に切換え
る際には、第1油路115の油圧を解放するとともに、
発進クラッチアクチュエータ125を作動せしめて弁作
動板119を右動位置に駆動する。これにより、スプー
ル弁116が閉弁するとともにリード弁117が開弁
し、油圧室114の油圧がクラッチケーシング109外
に解放される。この結果、油圧室114の油圧が速やか
に減圧され、加圧板110、摩擦クラッチ板112およ
び受圧板111の三者の摩擦連結が解かれる。すなわち
発進クラッチ49はオフ状態となり、クランクシャフト
19からトルクコンバータ48へのトルク伝達が遮断さ
れる。
【0047】ところで、発進クラッチ49をオン状態か
らオフ状態に切換える際に、リード弁117の開弁によ
らずに、油圧室114に通じた第1油路115からの油
圧の解放によっても、油圧室114の油圧を減圧するこ
とは可能であるが、発進クラッチ49のオン状態ではク
ランクシャフト19の回転により油圧室114の油圧に
遠心力が作用しているので第1油路115側への作動油
の排出が速やかに行なわれるとは言い難く、クラッチケ
ーシング109の外周寄りに設けられているリード弁1
17の開弁による方が、発進クラッチ49のオン状態か
らオフ状態への切換時の作動応答性をより優れたものと
することができる。
【0048】ロックアップクラッチ108は、ポンプ1
05の外周に一体に連設されてタービン107を覆う円
筒状のクラッチケーシング128と、タービン107に
結合されてクランクシャフト19を同軸に囲繞する円筒
状のタービン軸129に固着された支持筒130と、該
支持筒130の外周に相対回転自在に嵌合される円筒状
の筒体131と、筒体131に内周部が軸方向摺動可能
に支持される加圧板132と、該加圧板132に対向し
て内周部が前記筒体131に一体に連設されるとともに
外周部がクラッチケーシング128の開口端部に油密に
嵌合、固定される受圧板133と、加圧板132および
受圧板133間に介装される環状の摩擦クラッチ板13
4とを備え、摩擦クラッチ板134は、タービン107
の外面に固着された伝動板135にスプライン係合され
る。また受圧板133に対する加圧板132の後退位置
は、筒体131に嵌着されたストッパ環136で規制さ
れる。
【0049】クラッチケーシング128内でタービン1
07および受圧板133間には、トルクコンバータ48
内に通じる油室137が形成されており、該油室137
は、トルクコンバータ48の作動時に該トルクコンバー
タ48の内部と同様に高圧となる。この油室137およ
びトルクコンバータ48内は、クランクシャフト19内
に同軸に形成されている第2油路138に連通される。
【0050】一方、加圧板132および受圧板133間
には、摩擦クラッチ板134で外周を規定される油圧室
139が形成される。また加圧板132の外周寄り内面
には、リード弁140が設けられており、このリード弁
140の開弁時には油室137が油圧室139に連通さ
れる。
【0051】加圧板132および受圧板133の外周側
には、前記リード弁140を開弁するための開弁棒14
1が軸方向移動可能に挿通されており、該開弁棒141
が図4で示す右動位置にあるときにリード弁140は自
己の弾性力により閉弁しており、開弁棒141が図4で
示す位置から左側に移動することでリード弁140は開
弁棒141で押し開けられる。しかも開弁棒141の外
周には、軸方向に延びる複数条の溝が設けられており、
開弁棒141がリード弁140を開弁した左動位置にあ
るときには油室137および油圧室139間が前記溝を
介して連通され、開弁棒141がリード弁140を閉弁
した右動位置にあるときには油室137および油圧室1
39間が遮断されるとともに油圧室139が前記溝を介
して受圧板133の外部に開放される。
【0052】開弁棒141の外端には弁作動板142が
連結されており、この弁作動板142は、クランクシャ
フト19の軸線に沿う左右方向の摺動を可能として筒体
131で支持される。また筒体131には、弁作動板1
42の右動位置を規制するストッパ環143が嵌着され
ており、該ストッパ環143に向けて弁作動板142を
付勢する戻しばね144が、受圧板133および弁作動
板142間に設けられる。
【0053】受圧板133とは反対側で弁作動板142
にはレリーズベアリング145を介して押圧環146が
連接されており、この押圧環146に、ロックアップク
ラッチ操作軸147に設けられたアーム147aが当接
される。しかもロックアップクラッチ操作軸147に
は、電動式もしくは電磁式のロックアップクラッチアク
チュエータ148が、前記軸147を往復回動すること
を可能として連結される。
【0054】このようなロックアップクラッチ108に
よれば、ロックアップクラッチアクチュエータ148を
作動状態として弁作動板142を戻しばね144のばね
力に抗して図4の左動位置に保持しているとき、すなわ
ちリード弁140が開弁状態にあるときには、油室13
7および油圧室139の油圧が同一となり、加圧板13
2は摩擦クラッチ板134を受圧板133に押しつける
ことはなく、それらの三者132,134,133の摩
擦連結は解除されている。すなわちロックアップクラッ
チクラッチ108はオフ状態であり、クランクシャフト
19の回転動力はトルクコンバータ48でトルク増幅さ
れて、タービン軸129から出力される。
【0055】またロックアップクラッチ108をオン状
態に切換える際には、ロックアップクラッチクチュエー
タ148を非作動状態とし、弁作動板142を戻しばね
144のばね力により右動位置に駆動する。これにより
リード弁140が閉弁し、油圧室114の油圧は受圧板
133外に解放される。この結果、油室137の油圧に
より加圧板132が摩擦クラッチ板134を受圧板13
3に押付けることになり、加圧板132、摩擦クラッチ
板134および受圧板133の三者が摩擦連結される。
すなわちロックアップクラッチ108がオン状態とな
り、トルクコンバータ48のポンプ105およびタービ
ン107が直結される。
【0056】ところで、クランクシャフト19の前端に
対向するキャップ151が前部カバー36の第2カバー
部材38に締結されており、該キャップ151の内面に
は、第2カバー部材38との間に第1油室152を形成
するとともに、第1油室152とは隔絶した第2油室1
53をキャップ151との間に形成する仕切り板154
が設けられる。
【0057】仕切り板154には、クランクシャフト1
9内に挿入されるパイプ155の前端が油密に支持され
ており、第1油路115は第1油室152に通じるよう
にしてパイプ155およびクランクシャフト19間に環
状に形成され、第2油路138はパイプ155を介して
第2油室153に通じるようにしてクランクシャフト1
9に同軸に形成される。しかも第2油路138は、トル
クコンバータ48に通じるだけでなく、クランクピン3
5側への潤滑にも用いられる。
【0058】第2油室153は、オイルポンプ等を含む
オイル供給源156に連通されており、第1油室152
には発進クラッチ用制御弁157が接続される。この発
進クラッチ用制御弁157は、第1油室152すなわち
第1油路115をオイル供給源156に連通せしめる状
態と、クランクケース33の底部に形成されるオイル溜
まり158に第1油室152すなわち第1油路115を
連通させる状態とを切換可能な電磁弁である。
【0059】トルクコンバータ48のステータ106に
結合される円筒状のステータ軸161は、クランクシャ
フト19に相対回転自在に支承されており、ステータ軸
161を同軸に囲繞するタービン軸129が前記ステー
タ軸161に相対回転自在に支承される。
【0060】タービン軸129には駆動歯車159が固
着されており、この駆動歯車159が、歯車変速機47
の入力軸58に同軸に連なる伝動軸63に固定された被
動歯車160に噛合される。しかも駆動歯車159は、
クランクケース33の外方で前記ロックアップクラッチ
108をトルクコンバータ48との間に挟むようにして
タービン軸129に固着され、タービン107と一体に
回転する。
【0061】クランクケース33の前部ケース半体31
に固定される支持部材162と、前記ステータ軸161
との間には、ステータ軸161およびステータ106が
一方向に回転することを許容する一方向クラッチ163
が設けられる。
【0062】クランクケース33の前部ケース半体31
および駆動歯車159間でクランクシャフト19には、
動弁駆動用スプロケット164およびオイルポンプ用ス
プロケット165が軸方向に隣接して一体に形成されて
おり、図示しない動弁カムにクランクシャフト19から
の動力を減速して伝達する動弁駆動用カムチェーン16
6が動弁駆動用スプロケット164に巻掛けられ、図示
しないオイルポンプにクランクシャフト19からの動力
を伝達するオイルポンプ用カムチェーン167がオイル
ポンプ用スプロケット165に巻掛けられる。すなわち
動弁駆動用カムチェーン166およびオイルポンプ用カ
ムチェーン167は、駆動歯車159およびクランクケ
ース33間に配置される。
【0063】再び図2において、クランクケース33の
後部ケース半体32から後部作動室43内に突入したク
ランクシャフト19の後端には、クランクシャフト19
の軸線に沿って歯車変速機47とほぼ同一位置に配置さ
れて後部作動室43に収容される発電機50のロータ1
68が固着され、該発電機50のステータ169は後部
カバー39の第4カバー部材41に固定される。
【0064】前記発電機50のロータ168に隣接した
位置でクランクシャフト19には図示しないスタータモ
ータに連結される始動歯車170が相対回転自在に支承
されており、該始動歯車170は、一方向クラッチ17
1を介して前記ロータ168に連結される。これによ
り、スタータモータを作動せしめて始動歯車170を駆
動すれば、一方向クラッチ171およびロータ168を
介してクランクシャフト19をクランキングすることが
でき、そのクランキングによってエンジンEが始動した
ときには、一方向クラッチ171が自由状態となってロ
ータ168から始動歯車170への動力の伝達が遮断さ
れる。
【0065】クランクシャフト19の最後端には、始動
輪172が固着されており、この始動輪172に爪係合
可能なリコイルスタータ173が後部カバー39の第4
カバー部材40に取付けられる。したがってリコイルス
タータ173のロープ174を牽引操作することによっ
てもクランクシャフト19をクランキングすることがで
きる。
【0066】ロータ168の外周には複数の突起175
…が突設されており、該突起175…を検出してクラン
クシャフト19の回転数を検出する回転数センサ176
が、前記突起175…に対向するようにして、後部カバ
ー39の第4カバー部材40に取付けられる。
【0067】図6において、歯車変速機47を変速駆動
する電動モータ91と、発進クラッチアクチュエータ1
25と、ロックアップクラッチアクチュエータ148
と、発進クラッチ用制御弁157とは、制御ユニット1
78で制御されるものであり、該制御ユニット178に
は、シフト位置を「L」,「D」,「N」,「R」の4
つに切換えて操作可能なセレクトレバー等の操作部材1
79の操作位置を検出するセレクト位置検出器180の
検出信号と、エンジンEのスロットル開度を検出するス
ロットルセンサ181の検出信号と、シフトポジション
検出器83、車速センサ182、回転位相検出手段10
2および回転数センサ176の検出信号とが入力され
る。
【0068】而して制御ユニット178は、操作部材1
79で「L」位置を選択したときには歯車変速機47の
ロー歯車列GLを確立せしめるように電動モータ91を
制御し、操作部材179で「D」位置を選択したときに
は歯車変速機47のドライブ歯車列GDを確立せしめる
ように電動モータ91を制御し、操作部材179で
「R」位置を選択したときには歯車変速機47のリバー
ス歯車列GRを確立せしめるように電動モータ91を制
御し、操作部材179で「N」位置を選択したときには
歯車変速機47で各歯車列GL,GD,GRのいずれも
が確立しないように電動モータ91を制御する。
【0069】また制御ユニット178は、操作部材17
9で「L」,「D」,「R」位置を選択しているときに
は、発進クラッチ49が動力伝達状態となるように発進
クラッチ用制御弁157および発進クラッチアクチュエ
ータ125を制御するが、操作部材179で「N」位置
を選択しているときには、発進クラッチ49が動力遮断
状態となるように発進クラッチ用制御弁157および発
進クラッチアクチュエータ125を制御する。
【0070】しかも操作部材179が「L」,「D」,
「N」,「R」の各位置の選択を切換えるように作動し
たときに発進クラッチ49を動力遮断状態から動力伝達
状態に切換える際に、制御ユニット178は、スロット
ルセンサ181、シフトポジション検出器73、車速セ
ンサ83および回転数センサ176の検出信号を勘案し
て、発進クラッチ用制御弁157および発進クラッチア
クチュエータ125を制御する。
【0071】ここで、シフトポジションを「N」として
エンジンEを始動後に、操作部材179により「D」に
シフトポジションをシフトしたときを想定すると、制御
ユニット178は、歯車変速機47のドライブ歯車列G
Dを確立するように電動モータ91の作動を制御する
が、ドライバがスロットルをあける操作をしない限り、
発進クラッチ49をオフ状態とするように発進クラッチ
用制御弁157および発進クラッチアクチュエータ12
5を制御する。而してスロットルセンサ181により、
ドライバがスロットルをあける操作をしたことを検出し
たときに、制御ユニット178は、発進クラッチ49を
オン状態とするように発進クラッチ用制御弁157およ
び発進クラッチアクチュエータ125を制御し、これに
よりクランクシャフト19からトルクコンバータ48の
ポンプ105に動力が伝達され、不整地走行用鞍乗型車
両が、トルクコンバータ48のクリープにより微速度で
前進し始める。またライダーがスロットルをさらにあけ
る操作をすると、不整地走行用鞍乗型車両の前進速度が
増大することになる。さらにライダーがスロットルを閉
じて一定速度以下に減速すると、制御ユニット178
は、発進クラッチ49をオフ状態とするように発進クラ
ッチ用制御弁157および発進クラッチアクチュエータ
125を制御し、不整地走行用鞍乗型車両が停止する。
【0072】ところで不整地走行用鞍乗型車両は、牧場
のフェンスの見回りや、畑のスプリンクラーのメンテナ
ンス等で発進・停止を繰返すことが多く、しかもライダ
ーが作業のために不整地走行用鞍乗型車両から離れるこ
とが多い。したがって乗用車に搭載されるトルクコンバ
ータと同様に、「N」のシフトポジションで発進クラッ
チ49をオフ状態とするのでは、「D」のシフトポジシ
ョンではトルクコンバータのクリープで車両が動いてし
まうので、操作部材179を操作して「N」のシフトポ
ジションを選択した後に車両から離れるようにしなけれ
ばならない。しかるに上述のようにスロットルセンサ1
81の検出値により発進クラッチ49のオン・オフ状態
を切換えるようにしておけば、「D」のシフトポジショ
ンでもスロットルを閉じることにより発進クラッチ49
がオフ状態となって車両が停止するので、ライダーが車
両から離れる際にシフト操作を行なう必要がなく便利で
ある。
【0073】なおライダーがスロットルをあける操作を
検出するスロットルセンサ181以外に、操向ハンドル
16に発進クラッチ49用のスイッチを設けておき、そ
のスイッチの操作により、発進クラッチ49のオン・オ
フ状態を切換えるようにしてもよい。そうすれば、スロ
ットル操作をしなくても発進クラッチ49をオン状態と
することができ、不整地走行用鞍乗型車両を後進させる
ときや、非常に滑り易い泥濘値等での走行に便利であ
る。
【0074】さらに「D」のシフトポジションにおい
て、制御ユニット178は、車速センサ182および回
転数センサ176で得られたデータを判断し、トルクコ
ンバータ48のポンプ105およびタービン107の回
転数がほぼ同一となったときに、ロックアップクラッチ
アクチュエータ148を制御してロックアップクラッチ
108をオン状態とする。これによりトルクコンバータ
48のポンプ105およびタービン107が直結され、
クルーズ走行状態での燃費の低減を図ることが可能とな
るとともに、ダイレクトな走行フィーリングを得ること
ができる。
【0075】また減速比が大きな「L」のシフトポジシ
ョンでは、制御ユニット178は発進クラッチ49をオ
ン状態として車両の走行を開始した後に速やかにロック
アップクラッチ108をオン状態とするように、ロック
アップクラッチアクチュエータ148を制御する。これ
により、トルクコンバータ48での変速域がなくなり、
エンジンEの回転数に比例した車速を得ることができ、
一定速度での走行を行ない易くなる。これは不整地走行
用鞍乗型車両で良く実行される畑の種蒔きや、農薬散布
等での一定速度での作業に適している。
【0076】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、クランクシャフト19からの動力を歯車変速機4
7に伝達可能な伝動手段として、トルク増幅機能を有す
るトルクコンバータ48を用いているので、歯車変速機
47での変速段数を比較的少なくして歯車変速機47の
構成を簡略化することができる。しかも発進クラッチ4
9から歯車変速機47までの動力伝達系を、クランクケ
ース33、前部カバ38および後部カバー39で覆われ
る密閉空間に配置することがき、ベルトコンバータ機構
のように冷却のための外気導入構造を必要としないの
で、たとえば泥水中での走行時にも泥水の浸入を考慮す
る必要がなく、耐久性の向上およびメンテナンスフリー
を図ることができる。
【0077】しかもクランクシャフト19の一端側(こ
の実施例では前端側)にトルクコンバータ48が設けら
れ、発電機50がクランクシャフト19の他端側(この
実施例では後端側)に設けられるので、クランクシャフ
ト19の両端の荷重バランスをとることができる。
【0078】さらにトルクコンバータ48と、該トルク
コンバータ48のクランクケース33側に付設されるロ
ックアップクラッチ108と、駆動歯車159とが、ク
ランクケース33の外方で前記ロックアップクラッチ1
08を前記トルクコンバータ48および駆動歯車159
間に挟むようにしてクランクシャフト19の前端側に設
けられているので、トルクコンバータ48、ロックアッ
プクラッチ108および駆動歯車159を、クランクケ
ース33の外方で該クランクケース33に近接させつつ
コンパクトに纏めて配置し、クランクシャフト19から
歯車変速機47への動力伝達剛性を高めることができ
る。
【0079】またトルクコンバータ48のポンプ105
およびクランクシャフト19間の動力伝達・遮断を切換
可能な発進用クラッチ49が、ロックアップクラッチ1
08との間にトルクコンバータ48を挟んで配置される
ので、不整地走行用鞍乗型車両の走行状況に応じてクラ
ンクシャフト19およびトルクコンバータ48間の動力
伝達・遮断を切換可能とした発進クラッチ49と、トル
クコンバータ48およびロックアップクラッチ108を
コンパクトに配置することができる。
【0080】さらに4サイクルオーバーヘッドカム型で
あるエンジンEの動弁駆動用カムチェーン166が、駆
動歯車159およびクランクケース33間に配置される
ので、クランクシャフト19の軸線方向に沿う幅が小さ
な動弁駆動用カムチェーン166を、駆動歯車159お
よびクランクケース33間のスペースに有効に配置する
ことで、クランクシャフト19の軸線に沿う方向での動
力伝達装置の小型化に寄与することができる。
【0081】しかもクランクケース33と、該クランク
ケース33に結合される後部カバー39との間に形成さ
れる後部作動室43に、クランクシャフト19の軸線方
向に沿ってほぼ同一位置に配置される発電機50および
歯車変速機47が収容されているので、クランクケース
33から後部カバー39を外した状態で発電機50およ
び歯車変速機47の組付・取外しが可能であり、発電機
50および歯車変速機47のメンテナンス作業が容易と
なる。
【0082】本発明の第2実施例として、図7で示すよ
うに、発進クラッチ49、トルクコンバータ48および
ロックアップクラッチ108に共通である単一の油路1
83がクランクシャフト19に同軸に設けられるように
してもよく、トルクコンバータ48の内部に通じる部分
と、トルクコンバータ48のタービン107およびロッ
クアップクラッチ108間の油室137に通じる部分と
の間に対応する位置で油路183には絞り183aが設
けられる。
【0083】この場合、発進クラッチ49では、弁作動
板119を戻しばね121により図7の左動位置に保持
しているとき、すなわちスプール弁116が開弁状態で
あるとともにリード弁117が閉弁状態にあるときに、
エンジンEの始動に応じてクランクシャフト19が回転
すると、油圧室114の作動油に遠心力が作用して加圧
板110が摩擦クラッチ板112を受圧板111に押し
つけ、それらの三者110,112,111が摩擦連結
される。すなわち発進クラッチ49がオン状態となり、
クランクシャフト19の回転動力が摩擦クラッチ板11
2からトルクコンバータ48のポンプ105に伝達され
る。
【0084】また弁作動板119を右動位置に駆動する
と、スプール弁116が閉弁するとともにリード弁11
7が開弁し、油圧室114の油圧がクラッチケーシング
109外に解放されるので、油圧室114の油圧が減圧
され、加圧板110、摩擦クラッチ板112および受圧
板111の三者の摩擦連結が解かれて発進クラッチ49
がオフ状態となり、クランクシャフト19からトルクコ
ンバータ48へのトルク伝達が遮断される。
【0085】一方、ロックアップクラッチ108では、
弁作動板142を図7の左動位置および右動位置間で駆
動することにより、オン・オフ状態を切換可能である。
【0086】図8および図9は本発明の第3実施例を示
すものであり、図8は図2に対応したパワーユニットの
一部の縦断側面図、図9は図8の要部拡大図である。
【0087】パワーユニットP2は、エンジンEと、複
数変速段を択一的に確立可能な歯車変速機47と、クラ
ンクシャフト19からの動力を前記歯車変速機47に伝
達可能であるとともにロックアップクラッチ185が付
設されたトルクコンバータ48と、該トルクコンバータ
48およびクランクシャフト19間の動力伝達・遮断を
切換可能な発進用クラッチ184とを備える。
【0088】トルクコンバータ48は前部作動室42内
でクランクシャフト19の一端部すなわち前端部に装着
され、発電機50は、後部作動室43内でクランクシャ
フト19の他端部すなわち後端部に装着される。
【0089】ロックアップクラッチ185は、ポンプ1
05の外周に一体に連設されてタービン107を覆う円
筒状のクラッチケーシング186と、クランクシャフト
19を同軸に囲繞する円筒状のタービン軸129に内周
部が軸方向摺動可能に支持される加圧板187と、該加
圧板187に対向して内周部が前記タービン軸129に
油密に支持されるとともに外周部がクラッチケーシング
186の開口端部に油密に嵌合、固定される受圧板18
8とを備え、加圧板187は、タービン107の外面に
固着された伝動板189にスプライン係合される。
【0090】クラッチケーシング186内でタービン1
07および受圧板188間には、トルクコンバータ48
内に通じる油室190が形成されており、該油室190
は、トルクコンバータ48の作動時に該トルクコンバー
タ48の内部と同様に高圧となる。この油室190およ
びトルクコンバータ48内は、クランクシャフト19内
に同軸に形成されている第1油路191に連通される。
【0091】一方、加圧板187および受圧板188間
には、油圧室192が形成されており、該油圧室192
は、クランクシャフト19内に同軸に形成されている第
2油路193に連通される。
【0092】このようなロックアップクラッチ185に
よれば、油圧室192の油圧を減圧したときには油室1
90の油圧により加圧板187が受圧板188に押しつ
けられて、加圧板187および受圧板188が摩擦連結
されてロックアップクラッチ185がオン状態となり、
油圧室192の油圧を増圧したときには加圧板187が
受圧板188に押付けられることはなく、加圧板187
および受圧板188の摩擦連結が解除されてロックアッ
プクラッチ108がオフ状態となる。
【0093】クランクシャフト19の前端に対向するキ
ャップ151が前部カバー36の第2カバー部材38に
締結されており、該キャップ151の内面には、第2カ
バー部材38との間に第1油室194を形成する第1仕
切り板195と、第1油室194とは隔絶した第2油室
196を第1仕切り板195との間に形成するとともに
キャップ151との間に第3油室197を形成する第2
仕切り板198が設けられる。
【0094】第1仕切り板195には、クランクシャフ
ト19内に挿入される第1パイプ199の前端が油密に
支持されており、第1油路191は第1油室194に通
じるようにして第1パイプ199およびクランクシャフ
ト19間に環状に形成される。また第2仕切り板198
には、第1パイプ199およびクランクシャフト19内
に挿入される第2パイプ200の前端が油密に支持され
ており、第2油路193は、第2油室196に通じるよ
うにして第1パイプ199およびクランクシャフト19
と、第2パイプ200との間に環状に形成される。また
第2パイプ200およびクランクシャフト19内には、
クランクピン35等の潤滑に用いられるオイルを導くた
めの第3油路201が、第3油室197に通じるように
して形成される。
【0095】第1および第3油室191,197は、オ
イルポンプ等を含むオイル供給源156に連通されてお
り、第2油室196にはロックアップクラッチ用制御弁
202が接続される。このロックアップクラッチ用制御
弁202は、第2油室196すなわち第2油路193を
オイル供給源156に連通せしめる状態と、クランクケ
ース33の底部に形成されるオイル溜まり158に第2
油室196すなわち第2油路193を連通させる状態と
を切換可能な電磁弁であり、このロックアップクラッチ
用制御弁202により、ロックアップクラッチ184に
おける油圧室192の油圧が制御されることで、ロック
アップクラッチ184のオン・オフ状態が切換えられ
る。
【0096】発進クラッチ184は、伝動軸63の一端
部すなわち前端部に装着されるものであり、伝動軸63
の軸線まわりに回転するクラッチセンタ203と、該ク
ラッチセンタ203の外周に相対回転不能に噛合される
複数枚の第1クラッチ板204…と、第1クラッチ板2
04…に重合配置される複数枚の第2クラッチ板205
…と、第1および第2クラッチ板204…,205…を
収容するとともに第2クラッチ板205…の外周を相対
回転不能に噛合せしめて前記伝動軸63と一体に回転す
るクラッチドラム206と、第1および第2クラッチ板
204…,205…を摩擦係合せしめることを可能とし
て前記クラッチドラム206に摺動自在に嵌合されるピ
ストン207とを備える。
【0097】ピストン207は第2クラッチ板205…
の1つに当接してクラッチドラム206に摺動可能に嵌
合され、クラッチドラム206およびピストン207間
には油圧室208が形成される。またクラッチドラム2
06およびピストン207間には戻しばね209が設け
られており、ピストン207は前記戻しばね209によ
り油圧室208の容積を減少する側にばね付勢される。
【0098】前記クラッチセンタ203において、クラ
ッチドラム206からの突出端部には、トルクコンバー
タ48のタービン軸129に固着された駆動歯車159
に噛合する被動歯車160が緩衝ばね210を介して連
結される。
【0099】前記油圧室208には、伝動軸63内に形
成された油路211が連通されており、該油路211す
なわち油圧室208の油圧は、図示しない発進クラッチ
用制御弁により高低に切換え制御される。
【0100】この第3実施例は、発進クラッチ184の
構成および配設位置と、ロックアップクラッチ185の
構成が上記第1および第2実施例と異なるだけであり、
発進クラッチ184の配置に起因した効果、すなわち発
進クラッチ184、トルクコンバータ48およびロック
アップクラッチ185のコンパクトな配置を得ることが
できないだけで、上記第1および第2実施例とほぼ同様
の効果を奏することができる。
【0101】図10は本発明の第4実施例を示すもので
あり、上記各実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0102】パワーユニットP3は、エンジンEと、複
数変速段を択一的に確立可能な歯車変速機215と、ク
ランクシャフト19からの動力を前記歯車変速機215
に伝達可能であってロックアップクラッチ108が付設
されるトルクコンバータ48と、該トルクコンバータ4
8およびクランクシャフト19間の動力伝達・遮断を切
換可能な発進用クラッチ49とを備えるものであり、ク
ランクシャフト19には発電機50が同軸に連結され
る。
【0103】歯車変速機215は、択一的に切換えて確
立し得るロー歯車列GL、ドライブロー歯車列GDL、
ドライブハイ歯車列GDHおよびリバース歯車列GRを
有するものであり、クランクシャフト19と平行な軸線
を有する入力軸216および出力軸217と、図示しな
い中間軸とを備える。この歯車変速機215から出力さ
れる動力は、クランクシャフト19と平行な軸線を有す
る推進軸51に伝達される。
【0104】入力軸216および出力軸217は、クラ
ンクケース33で回転自在に支承されており、クランク
ケース33から突出した入力軸216の前端部に、トル
クコンバータ48のステータ107と一体に回転する駆
動歯車159に噛合する被動歯車160が、緩衝ばね2
10を介して伝達される。
【0105】ロー歯車列GLは、入力軸216に一体に
形成される駆動歯車218と、出力軸217に相対回転
可能に支承されて前記駆動歯車218に噛合される被動
歯車219とで構成され、ドライブロー歯車列GDL
は、入力軸216に固定される駆動歯車220と、出力
軸217に相対回転可能に支承されて前記駆動歯車22
0に噛合される被動歯車211とで構成され、ドライブ
ハイ歯車列GDHは、入力軸216に固定される駆動歯
車222と、出力軸217に相対回転可能に支承されて
前記駆動歯車222に噛合される被動歯車223とで構
成される。またリバース歯車列GRは、入力軸216に
一体に形成される駆動歯車224と、出力軸217に相
対回転自在に支承される被動歯車225と、駆動歯車2
24に噛合して中間軸に支承される第1中間歯車(図示
せず)と、第1中間歯車に一体に形成されて被動歯車2
25に噛合される第2中間歯車(図示せず)とで構成さ
れる。
【0106】ロー歯車列GLの被動歯車219ならびに
リバース歯車列GRの被動歯車225間で出力軸217
には、第1および第2切換クラッチ226,227が装
着される。
【0107】第1切換クラッチ226は、出力軸217
に相対回転自在に支承される第1クラッチセンタ228
と、出力軸217と一体に回転する第1クラッチドラム
229との連結および連結解除を第1油圧室230の油
圧制御により切換可能に構成され、また第2切換クラッ
チ227は、出力軸217に相対回転自在に支承される
第2クラッチセンタ231と、出力軸217と一体に回
転する第2クラッチドラム232との連結および連結解
除を第2油圧室233の油圧制御により切換可能に構成
される。
【0108】第1および第2切換クラッチ226,22
7の各油圧室230,233には、相互に独立して出力
軸217内に設けられる油路234,235が連通され
ており、各油圧室230,233の油圧は相互に独立し
て制御される。
【0109】第1切換クラッチ226における第1クラ
ッチセンタ228の固定位置には、ドライブロー歯車列
GDLの被動歯車221と、ロー歯車列GLの被動歯車
219とがスプライン嵌合されており、それらの被動歯
車221,219間で第1クラッチセンタ228には第
1ドグクラッチ体237が軸方向の摺動を可能としてス
プライン嵌合される。而して第1切換クラッチ226が
オン状態にあるときに、第1ドグクラッチ体237を被
動歯車221に係合させるとドライブロー歯車列GDL
が確立し、第1ドグクラッチ体237を被動歯車219
に係合させるとロー歯車列GLが確立する。
【0110】また第2切換クラッチ227における第2
クラッチセンタ231の固定位置には、リバース歯車列
GRの被動歯車225と、ドライブハイ歯車列GDHの
被動歯車223とがスプライン嵌合されており、それら
の被動歯車225,223間で第2クラッチセンタ23
1には第2ドグクラッチ体238が軸方向の摺動を可能
としてスプライン嵌合される。而して第2切換クラッチ
227がオン状態にあるときに、第2ドグクラッチ体2
38を被動歯車225に係合させるとリバース歯車列G
Rが確立し、第2ドグクラッチ体238を被動歯車22
3に係合させるとドライブハイ歯車列GDHが確立す
る。
【0111】この第4実施例によれば、歯車変速機21
5がクランクケース33内に収容されるので、歯車変速
機215のメンテナンス作業が容易であるとは言えない
が、第1および第2切換クラッチ226,227のオン
・オフ制御により自動変速が可能となる。すなわち
「D」のシフトポジションでスロットルが閉じている状
態では、両切換クラッチ226,227はオフ状態とな
っており、推進軸51には動力が伝達されない。ここで
スロットルをあけると、第1切換クラッチ226がオン
状態となり、ドライブロー歯車列GHDLが確立し、不
整地走行用鞍乗型車両が発進する。次いで、車速が増大
するとともにスロットル開度が大となるのに応じて第1
切換えクラッチ226をオフ状態とするとともに第2切
換クラッチ227をオン状態とすることで、ドライブハ
イ歯車列GDHを確立するようにして自動変速が可能と
なる。
【0112】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0113】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、歯車変速機での変速段数を比較的少なくして歯車変
速機の構成を簡略化することができ、また耐久性の向上
およびメンテナンスフリーを図ることができる。しかも
クランクシャフトの両端の荷重バランスをとることがで
き、さらにトルクコンバータ、ロックアップクラッチお
よび駆動歯車をクランクケースの外方で該クランクケー
スに近接させつつコンパクトに纏めて配置し、クランク
シャフトから歯車変速機への動力伝達剛性を高めること
ができる。
【0114】また請求項2記載の発明によれば、不整地
走行用鞍乗型車両の走行状況に応じてクランクシャフト
およびトルクコンバータ間の動力伝達・遮断を切換可能
とした発進クラッチと、前記トルクコンバータおよびロ
ックアップクラッチをコンパクトに配置することができ
る。
【0115】請求項3記載の発明によれば、クランクシ
ャフトの軸線方向に沿う幅が小さな動弁駆動用カムチェ
ーンを、駆動歯車およびクランクケース間のスペースに
有効に配置することで、クランクシャフトの軸線に沿う
方向での動力伝達装置の小型化に寄与することができ
る。
【0116】請求項4記載の発明によれば、クランクケ
ースからカバーを外した状態で発電機および歯車変速機
の組付・取外しが可能であり、発電機および歯車変速機
のメンテナンス作業が容易となる。
【0117】さらに請求項5記載の発明によれば、不整
地走行用鞍乗型車両の発進後に速やかにトルクコンバー
タをロックアップ状態とすることで、不整地走行用鞍乗
型車両でよく実行される畑の種蒔きや農薬散布等の一定
速度作業に好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の不整地走行用鞍乗型車両の側面図
である。
【図2】パワーユニットの一部の縦断側面図である。
【図3】歯車変速機の変速段を切換えるための構成を示
す縦断側面図である。
【図4】図2の要部拡大図である。
【図5】トルクコンバータ、ロックアップクラッチおよ
び発進クラッチの平面図である。
【図6】制御系の構成を示すブロック図である。
【図7】第2実施例の図4に対応した断面図である。
【図8】第3実施例の第3実施例の図2に対応したパワ
ーユニットの一部の縦断側面図である。
【図9】図8の要部拡大図である。
【図10】第4実施例の図2に対応した縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
47,215・・・歯車変速機 E・・・エンジン 33・・・クランクケース 19・・・クランクシャフト 48・・・伝動手段としてのトルクコンバータ 50・・・発電機 105・・・ポンプ 107・・・タービン 108,185・・・ロックアップクラッチ 159・・・駆動歯車 49・・・発進用クラッチ 166・・・動弁駆動用カムチェーン 43・・・作動室 39・・・カバー 178・・・制御ユニット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月13日(2000.9.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】後部作動室43内で出力軸59の後端には
駆動歯車75が固定される。一方、推進軸51の後部に
は、前記駆動歯車7に噛合する被動歯車7が固定さ
れる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】発進クラッチ49は、クランクシャフト1
9に固定されるボス109aを中心部に有するとともに
前記ポンプ105とは反対側の端部に端壁109bを有
する円筒状のクラッチケーシング109と、前記ボス1
09aの外周に摺動自在に支持されてクラッチケーシン
グ109内に収容される加圧板110と、クラッチケー
シング109の開放端部に油密に固定される受圧板11
1と、加圧板110および受圧板110間に介装される
摩擦クラッチ板112とを備え、該摩擦クラッチ板11
2の内周に、トルクコンバータ48のポンプ105に固
着された伝動板113がスプライン係合される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】なおライダーがスロットルをあける操作を
検出するスロットルセンサ181以外に、操向ハンドル
16に発進クラッチ49用のスイッチを設けておき、そ
のスイッチの操作により、発進クラッチ49のオン・オ
フ状態を切換えるようにしてもよい。そうすれば、スロ
ットル操作をしなくても発進クラッチ49をオン状態と
することができ、不整地走行用鞍乗型車両を後進させる
ときや、非常に滑り易い泥濘等での走行に便利であ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正内容】
【0095】第1および第3油室191,197は、オ
イルポンプ等を含むオイル供給源156に連通されてお
り、第2油室196にはロックアップクラッチ用制御弁
202が接続される。このロックアップクラッチ用制御
弁202は、第2油室196すなわち第2油路193を
オイル供給源156に連通せしめる状態と、クランクケ
ース33の底部に形成されるオイル溜まり158に第2
油室196すなわち第2油路193を連通させる状態と
を切換可能な電磁弁であり、このロックアップクラッチ
用制御弁202により、ロックアップクラッチ18
おける油圧室192の油圧が制御されることで、ロック
アップクラッチ18のオン・オフ状態が切換えられ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 憲章 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D011 AA07 AB01 AD11 AG04 AH01 AJ02 3D039 AA02 AA03 AA04 AB07 AC01 AC37 AD53 3D042 AA06 AA07 AB05 BA13 BB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数変速段を択一的に確立可能な歯車変
    速機(47,215)と、エンジン(E)のクランクケ
    ース(33)で回転自在に支承されたクランクシャフト
    (19)からの動力を前記歯車変速機(47,215)
    に伝達可能な伝動手段(48)と、前記クランクシャフ
    ト(19)に連結される発電機(50)とを備える不整
    地走行用鞍乗型車両において、前記伝動手段は、前記ク
    ランクシャフト(19)からの動力で回転するポンプ
    (105)を有するトルクコンバータ(48)であり、
    該トルクコンバータ(48)と、トルクコンバータ(4
    8)のポンプ(105)およびタービン(107)間を
    直結可能として該トルクコンバータ(48)のクランク
    ケース(33)側に付設されるロックアップクラッチ
    (108,185)と、前記トルクコンバータ(48)
    の出力を前記歯車変速機(47,215)に伝達するこ
    とを可能として前記タービン(107)と一体に回転す
    る駆動歯車(159)とが、前記クランクケース(3
    3)の外方で前記ロックアップクラッチ(108,18
    5)を前記トルクコンバータ(48)および前記駆動歯
    車(159)間に挟むようにして前記クランクシャフト
    (19)の一端側に設けられ、前記発電機(50)が前
    記クランクケース(33)の外方で前記クランクシャフ
    ト(19)の他端側に設けられることを特徴とする不整
    地走行用鞍乗型車両。
  2. 【請求項2】 前記トルクコンバータ(48)のポンプ
    (105)およびクランクシャフト(19)間の動力伝
    達・遮断を切換可能な発進用クラッチ(49)が、前記
    ロックアップクラッチ(108)との間にトルクコンバ
    ータ(48)を挟んで配置されることを特徴とする請求
    項1記載の不整地走行用鞍乗型車両。
  3. 【請求項3】 4サイクルオーバーヘッドカム型である
    前記エンジン(E)の動弁駆動用カムチェーン(16
    6)が、前記駆動歯車(159)およびクランクケース
    (33)間に配置されることを特徴とする請求項1また
    は2記載の不整地走行用鞍乗型車両。
  4. 【請求項4】 前記クランクケース(33)に、該クラ
    ンクケース(33)との間に作動室(43)を形成する
    カバー(39)が結合され、前記クランクシャフト(1
    9)の軸線方向に沿ってほぼ同一位置に配置される前記
    発電機(50)および前記歯車変速機(47)が、前記
    作動室(43)内に収容されることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の不整地走行用鞍乗型車両。
  5. 【請求項5】 前記歯車変速機(47,215)で前進
    方向の最低変速段が確立されている状態での発進後に速
    やかに前記ロックアップクラッチ(108,185)を
    接続するように該ロックアップクラッチ(108,18
    5)の作動を制御する制御ユニット(178)を含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の不整地走行用鞍乗型車
    両。
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