JP2001179681A - ロータリカッター装置におけるカッターキャリッジの着脱装置 - Google Patents

ロータリカッター装置におけるカッターキャリッジの着脱装置

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JP2001179681A
JP2001179681A JP36229299A JP36229299A JP2001179681A JP 2001179681 A JP2001179681 A JP 2001179681A JP 36229299 A JP36229299 A JP 36229299A JP 36229299 A JP36229299 A JP 36229299A JP 2001179681 A JP2001179681 A JP 2001179681A
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cutter carriage
cutter
guide rail
carriage
guide
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JP36229299A
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English (en)
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Kazuteru Ohashi
一輝 大橋
Motohito Muraki
基人 村木
Kazutoshi Kuze
和俊 久世
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転刃50付きカッターキャリッジ49を手
で触れることなくガイドレール44から外すようにす
る。 【解決手段】 固定刃45に沿って移動可能な回転刃5
0付きカッターキャリッジ49における係合突起部はガ
イドレール44内のスパイラルコイル軸54に係合す
る。ガイドレール44の一側端部に、前記係合突起部が
着脱の際に通過し得る切欠き凹所が形成され、該切欠き
凹所を囲むように、着脱ガイド体65を設け、取外し治
具71の下端の一対の係合爪73を着脱ガイド体65の
上方からカッターキャリッジ49の上面の開口部に差し
込んで、ガイドレール44から離れる方向に取外し治具
71を傾けてカッターキャリッジ49を上方に外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直線状の固定刃と
これに沿って回転する回転刃により紙等を切断するため
のロータリカッター装置における、回転刃を装着したカ
ッターキャリッジを着脱するための装置の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のロータリカッター装置に
おける回転刃を交換する構造として、特開平9−123
088号公報や特開平10−34592号公報に開示さ
れているものは、カッターキャリッジ(カッターホル
ダ)に対して、回転刃自体もしくは回転刃を回転自在に
支持する支持ブロックとキャップとを着脱可能に構成
し、このキャップを外してから回転刃または支持ブロッ
クごと回転刃を交換するというものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来技術の構成では、交換に際して回転刃の刃部が外部
に露出しているから、作業者の指等が刃部に接触する可
能性があった。
【0004】本発明は、着脱用の治具を使用し、且つ定
められた位置に配置された着脱ガイド体の箇所のみから
カッターキャリッジごと回転刃を交換できるようにし
て、安全に交換できるロータリカッター装置におけるカ
ッターキャリッジの着脱装置を提供することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明のロータリカッター装置にお
けるカッターキャリッジの着脱装置は、直線状の固定刃
に沿って移動可能な回転刃を装着したカッターキャリッ
ジと、前記固定刃に沿って配置され、前記カッターキャ
リッジを安定するガイドレールと、該ガイドレール内に
あって、前記カッターキャリッジを往復移動させる駆動
手段とを備えたロータリカッター装置において、前記ガ
イドレールの長手方向の一側部位には、少なくとも、前
記カッターキャリッジに突出して前記駆動手段に係合す
る係合突起部が通過し得る切欠き凹所が形成されると共
に、該切欠き凹所を囲むように、前記カッターキャリッ
ジを着脱可能とする着脱ガイド体を設け、前記カッター
キャリッジに係脱する係合爪を備えた着脱用治具にて、
前記着脱ガイド体の箇所を介してカッターキャリッジを
着脱するように構成したものである。
【0006】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のロータリカッター装置におけるカッターキャ
リッジの着脱装置において、前記着脱ガイド体には、ガ
イドレールに対して交叉する方向にカッターキャリッジ
を案内移動させるガイド部を備え、該ガイド部にはカッ
ターキャリッジがガイドレールに接近した位置で、前記
係合突起部を駆動手段から係脱する方向に姿勢を変更可
能とする空所を備えたものである。
【0007】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載のロータリカッター装置における
カッターキャリッジの着脱装置において、前記着脱用治
具における係合爪は、前記カッターキャリッジに係脱す
べく弾性変形可能に構成されたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態につい
て説明する。図1は本発明のロータリカッター装置を備
えたラミネート装置の概略平面図、図2は概略側断面
図、図3はロータリカッター装置全体の正面図、図4は
カッターキャリッジが着脱ガイド体の箇所に位置したと
きの平面図、図5は図3のV−V線矢視拡大断面図、図
6は着脱ガイド体の箇所の側面図、図9(a)は装着用
治具の正面図、図9(b)は装着用治具の側面図であ
る。
【0009】本発明の実施形態のラミネート装置1は、
図1に示すように、合成樹脂製の本体ケース1aにて覆
われ、内部は従来技術の構成と同様に、用紙供給部、シ
ート供給部、ラミネート処理部、及び切断部によって構
成されている。
【0010】各構成の基本的な機能は、従来技術と同様
であり、用紙供給部は、書類やカード等の用紙Pを供給
する部分であり、シート供給部は、用紙Pをラミネート
するためのシートS1,S2を供給する部分である。ま
た、ラミネート処理部は、前記用紙供給部から供給され
る用紙PをシートS1,S2の間に挟み込んでラミネー
トする部分である。
【0011】さらに、切断部は、ラミネート処理部から
送り出された積層体を切断する部分であり、カッター手
段としての縦切断装置42にて積層体の側縁を図1に示
すY方向に切断する機能を有し、ガイドレール44に沿
ってX方向に往復移動可能な横切断装置41にて積層体
R(図4参照)を図1及び図4に示すX方向に切断する
機能を有する。
【0012】そして、図1に示すように、本体ケース1
aの左上部側に被積層物供給部としての用紙供給部に配
置された給紙トレイ11は、積層しようとする用紙Pを
載置するための平坦な用紙載置面を有するものであり、
用紙Pを幅方向の位置決めをする用紙ガイド12a,1
2bが設けられている。用紙ガイド12a,12bは、
少なくとも一方が可動であってX方向に移動自在に支持
され、本体ケース1aの壁面との距離を任意に調節する
ものである。なお、本実施形態では、本体ケース1aの
用紙出口側からみて用紙Pの右側を基準にしてラミネー
トされるように後述するシートカセット20が配置され
るものとする。
【0013】前記給紙トレイ11の基端側とシート供給
部における上面開放状のカセット収納部に着脱自在装着
されるシートカセット20の前側被積層物導入側との間
には、給紙ローラ手段としての給紙ローラ8a,8bの
対が左右両側のシャーシ10に回動可能に支持され、そ
の一方の給紙ローラ8bの支軸の一側端に取付けられた
伝動歯車に対して駆動モータ及び伝動歯車機構(共に図
示しない)を介して動力伝達される。
【0014】前記カセット収納部に対して着脱自在なシ
ートカセット20は、図2に示すように、2本のシート
ロール21,22を前後一対のケースからなる筐体内に
上下に内蔵したものである。用紙挿入口24は、支持さ
れたシートロール21,22の間に用紙Pを送り込む機
能を果たすように前記筐体の前面に横長に形成されてい
る。他方、筐体の後側に形成された用紙送出口25は、
前記用紙挿入口24から送り込まれた用紙Pを、シート
ロール21,22のそれぞれから繰り出されたシートS
1,S2と共に前記ラミネート処理部における上下一対
の挟持ローラ26,27に送り出す機能を持つ。左右両
側のシャーシ10に回動可能に支持された下部の挟持ロ
ーラ27は、図示しないモータ等の駆動手段によって回
転する駆動ローラである。一方、上部の挟持ローラ26
は空転可能に取付けられた従動ローラであり、前記駆動
する下部ローラ27と接触して回転する。
【0015】そして、用紙送出口25の部分には、当該
用紙送出口25を開閉するための上下一対のシャッター
(図示せず)が設けられている。
【0016】さらに、前記シートカセット20内には、
上下一対のガイド板30a,30bが、用紙挿入口24
から用紙送出口25に向かって延びるような位置関係に
設けられている。ガイド板30a,30bは、用紙挿入
口24から送り込まれる用紙Pを用紙送出口25に案内
するための案内路を形成するものである。ここで、本実
施形態では、ガイド板30a,30bの長さは同一では
なく、下位のガイド板39bが短く、上位のガイド板3
0aはより長い。下位のガイド板30bには、供給され
る用紙Pを上位のガイド板30a側に押さえつけること
で位置決めする樹脂ばね板(図示せず)が取付けられて
いる。
【0017】シートロール21,22は、長尺状のシー
トをロール状に巻回したものである点で、従来技術と同
一であるが、シートS1,S2の素材自体が従来技術の
それと大きく異なる。即ち、図2において、図の上方に
配置されたシートロール21に巻回されたシートS1
は、透明な樹脂フィルム層を基材とし、その一方の面に
粘着層が積層されたものである。シートS1の基材たる
フィルム層は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレ
ート)のフィルムが活用される。
【0018】図2で示すように、下方に配置されたシー
トロール22に巻回されたシートS2は、離型シートで
あり、より具体的には離型紙である。即ち、シートS2
は紙を基材とし、パラフィン等の離型性を有する物質が
含浸あるいは積層され、前記したシートS1の粘着層が
容易に剥がれる程度に接着する性質を持つ。この場合、
上側のシートS1の厚さが下方のシートS2の厚さより
薄いので、同じ長さのシートを巻回したとき、上シート
ロール21の巻回直径よりも、下シートロール22の巻
回直径のほうが大きくなる。
【0019】なお、シートS2は、紙を基材とする離型
シートに限定されるものではなく、離型性を有する樹脂
を基材とする透明なシートであっても良い。前記したシ
ートロール21,22は、いずれも筐体内に回転可能に
支持されている。そして、シートS1,S2は、粘着面
と離型面とが互いに対向するように、シートカセット2
0の用紙送出口25から繰り出される。
【0020】本実施形態のラミネート装置1では、シー
トS1は、前記したように、透明の樹脂フィルム層を基
材とし、その一方の面に粘着層が積層されたものであ
り、シートS2を離型紙層とした場合には、用紙Pの表
面側には、フィルム層と粘着層からなるシートS1が圧
接され、粘着層によってフィルム層が用紙Pの表面に接
着される。一方、用紙Pの裏にはシートS2が圧接され
るが、シートS2は離型紙層だけであるので用紙Pとは
接着しない。
【0021】そして、シートS1,S2の幅を用紙Pの
幅よりも大きくすると、用紙Pの幅方向において、シー
トS1,S2は用紙Pからはみ出す。そして、当該はみ
出し部において、シートS1の粘着層と、シートS2の
離型紙層とが接着し、実質的にシートS1,S2と用紙
Pは一体の積層体Rとなって切断部に送り出される。本
実施形態のラミネート装置1では、用紙Pの幅に対して
シートS1,S2の幅が過度に大きい場合に、大きすぎ
る縁の部位を適切な縁幅となるように縦切断装置42に
より切り取る。また、積層体Rの送り出しが進み、用紙
PのY方向(用紙等の搬送方向)の所定位置まで進ん
で、積層体Rの所定位置が横切断装置41による切断位
置に到達した時点で、積層体RがX方向に切断された
後、排紙ローラ対31から排出口32に放出される。
【0022】次に、横切断装置41としてのロータリカ
ッター装置及びそのカッターキャリッジの着脱装置(交
換装置)の構成について、図3〜図12を参照しながら
説明する。横切断装置41は、図3、図4及び図5に示
すように、左右一対のシャーシ10、10間に水平状に
配置された金属製のガイドレール44と、その下面側に
配置された金属板からなるガイド板兼用の固定刃45
と、該固定刃45を支持する支持シャーシ46と、前記
ガイドレール44の一側に設けられてガイドレール44
における案内溝部に沿ってX方向に移動可能に嵌合され
たカッターキャリッジ49と、カッターキャリッジ49
を前記X方向に往復移動するように駆動する駆動手段4
8とからなる。
【0023】前記固定刃45は図5に示すように、Y方
向つまり積層体の搬送方向の上流側で支持シャーシ46
の上面より下方に屈曲させて用紙案内部45aとなし、
搬送方向の下流側端縁が、前記カッターキャリッジ49
に装着された回転刃50の側面に当接する刃部となるよ
うに形成されている。ガイドレール44は、アルミ押出
部材等の金属材からなり、後に詳述するカッターキャリ
ッジ49の上端案内突出部51と下端案内突出部52と
にそれぞれ被嵌摺接する断面コ字型等の上下レール部4
4a,44bを一体的に備えると共に、前記駆動手段4
9における正逆回転可能な直流モータ等からなるカッタ
ーモータ53に連結されてスパイラル運動をするスパイ
ラルコイル軸54が嵌まる一端開放状のガイド溝部44
cが前記上下レール部44a,44bの間(上下中途
部)に形成されている。なお、支持シャーシ46の左右
両端には、リミットスイッチ等のセンサ55、56が配
置されており(図3参照)、カッターキャリッジ49の
左右移動端を検知する。本実施形態では、左センサ55
でカッターキャリッジ49を検出するとホームポジショ
ンであることを認識する。右センサ56にてカッターキ
ャリッジ49を検知したときには、カッターモータ53
を逆回転させて図3及び図4の左端(ホームポジショ
ン)へ戻すように制御される。
【0024】合成樹脂材からなるカッターキャリッジ4
9は、図5、図8及び図12等に示すように、回転刃5
0の支軸50aの両端を軸支するための前後側板49
a,49bの上端間を前記上端案内突出部51にて連結
したもので前後両側板49a,49bの下端及び左右両
側が開放されており、回転刃50の少なくとも下端円周
縁が外に露出しているように位置されている。本実施形
態では前記上端案内突出部51の略中央部に開口部57
を有し、回転刃50の上端部が少し露出している。そし
て、前記開口部57には、オイル等の潤滑材を含浸させ
たフエルト製等の摺接材58を固定する。該摺接材58
の側面が回転刃50の刃部等に摺接して、切り屑等の除
去と潤滑作用を行う。なお、図5に示すように、支軸5
0aに遊嵌した付勢コイルばね64を回転刃50の側面
と前側板49aの内面との間に介挿し、ガイドレール4
4に装着されたカッターキャリッジ49における回転刃
50が前記固定刃45の刃部に押圧摺接するように構成
されている。
【0025】また、カッターキャリッジ49における後
側板49b(ガイドレール44のガイド溝部44cと対
面する側)には、前記スパイラルコイル軸54のスパイ
ラル部に外側から嵌まる係合突起部59が略水平方向に
外向きに突出している。さらに、カッターキャリッジ4
9における前側板49aの表面には、後述する着脱治具
のうち装着治具60(図11及び図12等参照)に装着
したときのカッターキャリッジ49の姿勢を保持するた
めの規制突起61が嵌まる上向き開放状の規制溝62が
凹み形成されている。
【0026】次に、前記カッターキャリッジ49をガイ
ドレール44に対して着脱する構成について説明する
と、ガイドレール44の長手方向の一側、実施形態で
は、図3及び図4の左端(ホームポジション)の箇所
に、少なくとも、カッターキャリッジ49における前記
係合突起部59がガイド溝部44cを介して前記スパイ
ラルコイル軸54に係脱するときに通過し得る切欠き凹
所63が、上レール部44aからガイド溝部44cにわ
たって、当該ガイドレール44の長手方向に対して交叉
するように形成されている。この場合、図7に示すよう
に、前記上レール部44a等には、カッターキャリッジ
49全体が上方から着脱できる程度の横長切欠き部63
aも同時に形成されている。そして、この横長切欠き部
63aと前記切欠き部63とを囲むようにして着脱ガイ
ド体65をガイドレール44に被嵌固定する。
【0027】着脱ガイド体65は、全体として射出成形
された合成樹脂製であり、図6(側面視)及び図8(斜
視図)に示すように上向き開放状の枠体である。着脱ガ
イド体65の一側板65aは、ガイドレール44におけ
る上レール部44a及びガイド溝部44cと所定寸法だ
け隔てて対面し、且つ上レール部44a側で離れ、ガイ
ド溝部44c側で接近するように傾斜状に配置され、着
脱ガイド体65の他側板65bはガイドレール44の背
面側に当接する。そして、前記一側板65aの傾斜状の
内面と左右一対の鰭ガイド66、66とにより、カッタ
ーキャリッジ49をガイドレール44の長手方向に対し
て直交する方向で且つ下方に行くに従って前記ガイド溝
部44cに接近するように移動案内するためのガイド部
67を構成する。なお、他側板65bの上端には前記カ
ッターキャリッジ49における係合突起部59のみが上
下方向に通過し得る切欠き68が形成されている(図8
参照)。また、前記一側板65aには、前記装着治具6
0における弾性変形可能な外向きの第2係合爪69が上
下に移動可能な通路70と、位置決め停止部となるバー
部70aとが形成されている(図8参照)。
【0028】次に、図3、図9及び図10を参照しなが
ら、カッターキャリッジ49をガイドレール44におけ
るホームボジションから取り外す構成及び動作について
説明する。取外し治具71は、図3に示すように、偏平
板状(スティック状)であって、その柄部71aから下
向きに一体的に伸び、弾性変形可能な一対の足部72、
72の下端には一対の第1係合爪73、73が形成され
ている。前記カッターキャリッジ49をガイドレール4
4におけるホームボジションにて、係合突起部59が切
欠き凹所63に一致するようにして停止させおく。次い
で、作業者は、片手の親指と人指し指とで前記一対の足
部72、72の外側を摘んだ状態で(図3二点鎖線参
照)、取外し治具71を図10(a)に示すように、前
記着脱ガイド体65の上方から、他側板65bと鰭ガイ
ド66との間にほぼ垂直に差し込み、カッターキャリッ
ジ49の上端面(上端案内突出部52)の左右壁57a
で区画された開口部57に差し入れる(図10(a)参
照)。このとき、前記一対の係合爪73、73が間隔を
縮小するように摘まむことにより弾性変形して、前記両
係合爪73、73の間隔は一旦小さくなり、前記両指の
押圧力を緩めると弾発力にて、当該一対の係合爪73、
73の間隔が初期の大きさに戻り、係合爪73、73の
先端が前記左右壁57aの内側に引っ掛かることで取外
し治具71がカッターキャリッジ49を係合できる。次
いで、図10(b)示すように、取外し治具71の上端
側(柄部71a)を着脱ガイド体65の一対の鰭ガイド
66、66間を通過させて、一側板65aの内面に接近
するように傾ける。そうすると、カッターキャリッジ4
9全体がガイド部67の空所内に納まるように傾斜し、
且つ係合突起部59は前記スパイラルコイル軸54から
離脱(係合解除)される。この状態で斜め上向きに取外
し治具71を引き出すと、カッターキャリッジ49の全
体は横長切欠き凹所63aを介して、また係合突起部5
9は切欠き凹所63を介して前記ガイド部67の空所を
通過して上方に引き出されて取り外すことができるので
ある。このようにして、取外し治具71を使用するの
で、回転刃50に作業者の指等を接近させたり触れるこ
となく、カッターキャリッジ49を安全且つ確実に外せ
るのである。
【0029】回転刃50付きカッターキャリッジ49を
前記着脱ガイド体65の箇所からガイドレール44に装
着するには、図11及び図12に示し、後述する装着治
具60の先端(下端)に予め前記カッターキャリッジ4
9を装着しておく。
【0030】即ち、前記装着治具60の柄部60aに連
設された下端ブロック部60bには、カッターキャリッ
ジ49における前後側板49a,49bの間の左右両側
凹所に弾性的に係脱できる左右一対の第1係合爪75、
75を内向きに対向するように設けると共に、前記下端
ブロック部60bにおいて、前記第1係合爪75が突出
する部位と直交する部位(カッターキャリッジ49にお
ける前側板49aに当接する部位)に、弾性変形可能な
外向きの第2係合爪69が下向きに伸びるように設けら
れ、さらに、前記前側板49aに形成された上向き開放
状の規制溝62に対して上方から嵌まる規制突起61が
設けられている。
【0031】前記回転刃50付きカッターキャリッジ4
9を予め装着した装着治具60を図13(a)及び図1
3(b)に示すように、着脱ガイド体65の上方からそ
のガイド部67に対して斜め下向き差し込む。即ち、カ
ッターキャリッジ49全体が、着脱ガイド体65におけ
る一側板65aと一対の鰭ガイド66、66との間を通
過するように傾けて差し込む。この差し込み時には、第
2係合爪69が通路70に沿って下降し、バー部70a
にて係合した位置にて、装着治具60を垂直方向に立て
起こす(図13(b)及び図13(c)参照)。そうす
ると、カッターキャリッジ49全体がガイドレール44
における前記横長切欠き凹所63a内に嵌まり且つ係合
突起部59がガイド溝44cの箇所からスパイラルコイ
ル軸54に係合できると共に、カッターキャリッジ49
の上面(後側板49bの上面)はガイドレール44にお
ける上レール部44aに嵌まり上向きに抜け不能とな
る。この状態で、装着治具60を上に引き上げると、左
右両第1係合爪75、75がカッターキャリッジ49の
側面から外れ、カッターキャリッジ49の装着作業は完
了する。この場合も、回転刃50付きカッターキャリッ
ジ49を予め装着治具60に装着しておけば、作業者は
回転刃50に触れることなく、装着作業実行でき極めて
安全である。
【0032】次いで、カッターモータ53を作動させる
と、カッターキャリッジ49における上端案内突出部5
1がガイドレール44における上レール部44aに嵌ま
り、且つ下端案内突出部52が下レール部44bに嵌ま
り得る姿勢で、さらに、回転刃50の側面が固定刃45
の刃部に当接しながら積層体RをX方向に沿って切断で
きるのである。
【0033】ところで、前記回転刃50付きカッターキ
ャリッジ49をX方向に一回のみ移動させた場合には、
積層体Rに切り残し部分が発生することがある。特に、
カッターモータ53の駆動開始区間ではカッターキャリ
ッジ49の走行速度が遅いために、回転刃50と固定刃
45とによる切断作用が十分に発揮できない。そこで、
本実施形態では、前記ホームポジション(図3及び図4
の左端部)から切断開始し、カッターモータ53に近い
側(右端)で逆回転させてホームポジションまで戻すと
いう往復切断を実行する。このようにカッターモータ5
3の位置していない側をホームポジションに設定するこ
とで、限られた幅の左右両側のシャーシ10、10の間
で十分長い助走区間を設けることができる。
【0034】なお、図3と左右逆にカッターモータ53
を配置した横切断装置では、当然ホームポジションは右
端となる。前記積層体R等の被切断物の切断開始位置と
カッターキャリッジ49の停止位置との間の距離を十分
取れるものでは、カッターモータ53に近い側をホーム
ポジションに設定しても不都合はない。
【0035】図14(a)〜図14(c)に示すよう
に、柄部76の両端に装着治具60と取外し治具71と
を一体的に形成したものでは、予め新しい回転刃50付
きカッターキャリッジ49を装着治具60に装着してお
き、反対側の取外し治具71にてカッターキャリッジ4
9を除去した後、柄部76を持ち替えるだけで、扱く簡
単にカッターキャリッジ49の交換作業が行える。
【0036】本発明は、前記積層体の切断以外に、紙も
しくは合成樹脂製シート等の切断のためのロータリカッ
ター装置に適用できることはいうまでもない。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載の発明のロータリカッタ
ー装置におけるカッターキャリッジの着脱装置は、直線
状の固定刃に沿って移動可能な回転刃を装着したカッタ
ーキャリッジと、前記固定刃に沿って配置され、前記カ
ッターキャリッジを安定するガイドレールと、該ガイド
レール内にあって、前記カッターキャリッジを往復移動
させる駆動手段とを備えたロータリカッター装置におい
て、前記ガイドレールの長手方向の一側部位には、少な
くとも、前記カッターキャリッジに突出して前記駆動手
段に係合する係合突起部が通過し得る切欠き凹所が形成
されると共に、該切欠き凹所を囲むように、前記カッタ
ーキャリッジを着脱可能とする着脱ガイド体を設け、前
記カッターキャリッジに係脱する係合爪を備えた着脱用
治具にて、前記着脱ガイド体の箇所を介してカッターキ
ャリッジを着脱するように構成したものである。このよ
うに、本発明では、回転刃付きのカッターキャリッジを
装着治具や取外し治具等の着脱用治具により着脱するの
で、作業者は回転刃に直接触れることがなく極めて安全
に着脱作業を行える。また、着脱作業は着脱ガイド体の
箇所のみで行えるのであって、その他の箇所ではカッタ
ーキャリッジを外すことが不能であるから、これによっ
ても安全な着脱作業を保証することができるという効果
を奏する。
【0038】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のロータリカッター装置におけるカッターキャ
リッジの着脱装置において、前記着脱ガイド体には、ガ
イドレールに対して交叉する方向にカッターキャリッジ
を案内移動させるガイド部を備え、該ガイド部にはカッ
ターキャリッジがガイドレールに接近した位置で、前記
係合突起部を駆動手段から係脱する方向に姿勢を変更可
能とする空所を備えたものである。本発明によれば、請
求項1に記載の発明による効果に加えて、ガイドレール
に対するカッターキャリッジの装着方向及び逆の取外し
方向がガイドレールの長手方向に対して交叉する方向で
のカッターキャリッジの姿勢の変更のみであり、且つそ
の方向の規制を着脱ガイド体のガイド部により行えるか
ら、作業者は誤った着脱操作をすることがないという効
果を奏する。
【0039】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載のロータリカッター装置における
カッターキャリッジの着脱装置において、前記着脱用治
具における係合爪は、前記カッターキャリッジに係脱す
べく弾性変形可能に構成されたものである。この構成を
採用することにより、請求項1または請求項2に記載の
発明による効果に加えて、着脱用治具に対してカッター
キャリッジを至極簡単に着脱できるという効果も奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するラミネート装置の概略平面図
である。
【図2】ラミネート装置の概略側断面図である。
【図3】ロータリカッター装置の正面図である。
【図4】ロータリカッター装置の平面図である。
【図5】図3のV−V線矢視拡大断面図である。
【図6】図4のVI−VI線矢視拡大側面図である。
【図7】ホームポジションの拡大平面図である。
【図8】カッターキャリッジ及び着脱ガイド体の斜視図
である。
【図9】カッターキャリッジ及び取外し治具の斜視図で
ある。
【図10】(a)は取外し治具の挿入方向を示す説明
図、(b)はカッターキャリッジの取外し始めの姿勢変
更を示す説明図である。
【図11】カッターキャリッジ及び装着治具の正面図で
ある。
【図12】カッターキャリッジ及び装着治具の斜視図で
ある。
【図13】(a)は装着治具の挿入方向を示す説明図、
(b)はカッターキャリッジの装着始めの姿勢を示す説
明図、(c)はカッターキャリッジの姿勢変更を示す説
明図である。
【図14】(a)は一体化した着脱用治具の正面図、
(b)は側面図、(c)は裏面図である。
【符号の説明】
R 積層体 44 ガイドレール 44a 上レール部 44b 下レール部 44c ガイド溝 45 固定刃 49 カッターキャリッジ 53 カッターモータ 54 スパイラルコイル軸 59 係合突起部 60 装着治具 63 切欠き凹所 65 着脱ガイド体 67 ガイド部 68 切欠き部 71 取外し治具 72,72 足部 73,73 係合爪 75,75 第1係合爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久世 和俊 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 3C021 HA01 3C027 QQ04 RR01 RR03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状の固定刃に沿って移動可能な回転
    刃を装着したカッターキャリッジと、前記固定刃に沿っ
    て配置され、前記カッターキャリッジを安定するガイド
    レールと、該ガイドレール内にあって、前記カッターキ
    ャリッジを往復移動させる駆動手段とを備えたロータリ
    カッター装置において、 前記ガイドレールの長手方向の一側部位には、少なくと
    も、前記カッターキャリッジに突出して前記駆動手段に
    係合する係合突起部が通過し得る切欠き凹所が形成され
    ると共に、該切欠き凹所を囲むように、前記カッターキ
    ャリッジを着脱可能とする着脱ガイド体を設け、前記カ
    ッターキャリッジに係脱する係合爪を備えた着脱用治具
    にて、前記着脱ガイド体の箇所を介してカッターキャリ
    ッジを着脱するように構成したことを特徴とするロータ
    リカッター装置におけるカッターキャリッジの着脱装
    置。
  2. 【請求項2】 前記着脱ガイド体には、ガイドレールに
    対して交叉する方向にカッターキャリッジを案内移動さ
    せるガイド部を備え、該ガイド部にはカッターキャリッ
    ジがガイドレールに接近した位置で、前記係合突起部を
    駆動手段から係脱する方向に姿勢を変更可能とする空所
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のロータリカ
    ッター装置におけるカッターキャリッジの着脱装置。
  3. 【請求項3】 前記着脱用治具における係合爪は、前記
    カッターキャリッジに係脱すべく弾性変形可能に構成さ
    れていることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載のロータリカッター装置におけるカッターキャリッジ
    の着脱装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003019693A (ja) * 2001-07-10 2003-01-21 Oyane Riki Mfg Co Ltd サークルカッター
JP2008030168A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Oyane Riki Mfg Co Ltd サークルカッター
JP2010125535A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Panasonic Electric Works Co Ltd 切断装置
JP2015217464A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 株式会社セーコウ カッタユニット

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