JP2001179622A - ドレッシング装置及びそれを備えたレンズ研削装置 - Google Patents

ドレッシング装置及びそれを備えたレンズ研削装置

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JP2001179622A
JP2001179622A JP36684599A JP36684599A JP2001179622A JP 2001179622 A JP2001179622 A JP 2001179622A JP 36684599 A JP36684599 A JP 36684599A JP 36684599 A JP36684599 A JP 36684599A JP 2001179622 A JP2001179622 A JP 2001179622A
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grindstone
dressing
lens
grinding
grinding wheel
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Kenichi Watanabe
憲一 渡辺
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Topcon Corp
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  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】研削砥石周面の迅速又はきめ細かなドレッシン
グ処理を行うことができるドレッシング装置及びそれを
備えたレンズ研削装置を提供すること。 【解決手段】回転可能なヤゲン砥石19(研削砥石)を
ドレッシング砥石でドレッシングするためのドレッシン
グ装置において、研削砥石19(205)の回転数と略
同じ回転数でドレッシング砥石102(205)を回転
させる回転軸101a(203)を有するドレッシング
装置及びそれを備えたレンズ研削装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加工レンズを研
削加工するための研削砥石をドレッシングするドレッシ
ング砥石で、特に仕上げ加工するための仕上加工砥石を
ドレッシングするためのドレッシング砥石が設けられた
ドレッシング装置及びそれを有するレンズ研削装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】眼鏡レンズの周縁部分の加工等に使用さ
れるレンズ研削装置は、円形のダイヤモンド砥石がレン
ズ研削砥石として使用されている。
【0003】このダイヤモンド砥石は、その外周に、通
常ボンドと呼ばれる金属粉末と微細なダイヤモンド砥石
粒とを焼結形成したダイヤ層を有している。
【0004】このダイヤ層の表面には、砥石の使用時期
においては、ダイヤモンド砥石粒が正常に突出してい
て、使用の開始時には砥石の”目出し”が非常によいも
のである。
【0005】ところが、長期間使用していると、ダイヤ
モンド砥石粒の脱落や摩耗、或は目詰まりにより、砥石
の”目出し”が悪くなる傾向にある。この様な場合に
は、ダイヤ層の表面を整えてダイヤモンド砥石粒の突出
状態を正常にもどすため、又、目詰まりを解消するた
め、ドレッシングと呼ばれる処理を行っている。
【0006】実際のドレッシング処理においては、棒状
のドレッシングスティックを回転するダイヤモンド砥石
に手で押しつけて、水を掛けながら砥石の”目出し”を
行っていた。
【0007】しかし、この方法では、研削されたドレッ
シングの粒や水が飛散して作業者の衣服を汚したりする
こともあり、又、作業者の熟練度等によって作業性が異
なるため、作業性が悪いものであった。
【0008】そのため、この様な不具合を解決するもの
として、例えば特開平6−47664号公報に開示され
た様なドレッシング装置が考えられている。
【0009】この公報に開示された従来のドレッシング
装置では、レンズドレッシング砥石(ドレッシングディ
スク)を、レンズ周縁加工装置のレンズ回転軸間に保持
させると共に、前記レンズ周縁加工装置のレンズ研削砥
石を回転させながら、前記レンズ研削砥石の周面に押し
付けて前記レンズ研削砥石の周面のドレッシングを行う
様に構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この様なド
レッシング装置には、研削砥石による被加工レンズの研
削加工枚数をカウントして、このカウントした枚数を液
晶表示器に表示させ、この表示から研削砥石の交換時期
を知ることができるようにしたものが考えられている。
【0011】しかしながら、高速回転される研削砥石に
対してドレッシング砥石を低速回転させて押し付けて、
研削砥石周面のドレッシング処理を行うため、ドレッシ
ング砥石と研削砥石との相対回転速度が小さく、研削砥
石周面の迅速なドレッシング処理を行うことができない
ものであった。
【0012】また、このドレッシング装置では、研削砥
石の交換時期を大まかに知ることができても、研削砥石
の目詰まり状態を解消するためのドレッシング時期を正
確且つ簡易に知ることができないものであった。
【0013】そこで、この発明の第1の目的は、研削砥
石周面の迅速又はきめ細かなドレッシング処理を行うこ
とができるドレッシング装置を提供することにある。
【0014】また、この発明の第2の目的は、研削砥石
周面のきめ細かなドレッシング処理を行うことができる
ドレッシング装置が設けられたレンズ研削装置を提供す
ることにある。
【0015】更に、この発明の第3の目的は、研削砥石
の目詰まり状態を解消するためのドレッシング時期を正
確且つ簡易に知ることができるレンズ研削装置を提供す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の第1の目的を達成
するため、請求項1の発明は、回転可能な研削砥石をド
レッシング砥石でドレッシングするためのドレッシング
装置において、前記研削砥石の回転数と略同じ回転数で
前記ドレッシング砥石を回転させる回転軸を有するドレ
ッシング装置としたことを特徴とする。
【0017】また、上述の第2の目的を達成するため、
請求項2の発明は、被加工レンズを研削加工するための
研削砥石と、前記研削砥石を回転させるための砥石回転
軸を有するレンズ研削装置において、前記研削砥石の回
転数と略同じ回転数で回転しつつ前記研削砥石のドレッ
シングを行うドレッシング砥石を有するレンズ研削装置
としたことを特徴とする。
【0018】更に、上述の第3の目的を達成するため、
請求項3の発明は、被加工レンズを研削加工するための
研削砥石と、前記研削砥石を回転させるための砥石回転
軸を有するレンズ研削装置において、前記砥石回転軸の
回転数を計測する回転数計測手段を有し、加工仕上げま
での砥石回転軸の回転数が所定回転数よりも多いとき
に、ドレッシング警告を表示する表示手段を設けたレン
ズ研削装置としたことを特徴とする。
【0019】また、上述の第3の目的を達成するため、
請求項4の発明は、被加工レンズを仕上加工するための
仕上加工砥石と、前記仕上加工砥石を回転させるための
砥石回転軸を有するレンズ研削装置において、前記砥石
回転軸の回転数を計測する回転数計測手段を有し、加工
仕上げまでの砥石回転軸の回転数が所定回転数よりも多
いときに、ドレッシング警告を表示する表示手段を設け
たレンズ研削装置としたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】[装置構成]以下、この発明の実施
の形態を図面に基づいて説明する。
【0021】図1は本発明に係る眼鏡レンズ研削装置の
研削砥石及び溝掘砥石・面取砥石を後ろ斜め上方からみ
た斜視図、図2は図1の一部を省略して眼鏡レンズ研削
装置の研削砥石及び溝掘砥石・面取砥石を前斜め上方か
らみた斜視図、図3は図1の面取砥石を含む部分の断面
図である。また、図4は図1〜図3の砥石を有する眼鏡
レンズ研削装置の概略斜視図、図5は眼鏡レンズ研削装
置の制御回路図である。
【0022】図4において、1は眼鏡レンズ研削装置の
本体、2は後縁部を中心に上下動可能且つ左右動可能に
本体1に装着されたキャリッジ、3,4はキャリッジ2
の前端部に同軸に取り付けられたレンズ回転軸である。
【0023】このレンズ回転軸3は軸線方向に移動不能
に且つ軸線周りに回転駆動可能にキャリッジ2に保持さ
れ、レンズ回転軸4は軸線方向に進退駆動操作可能に且
つ軸線周りに回転駆動可能にキャリッジ2に保持されて
いる。そして、このレンズ回転軸4をレンズ回転軸3に
対して進退駆動することにより、レンズ回転軸3,4の
一端部間(対向端部間)に未加工眼鏡レンズLを挟持し
た、レンズ回転軸3,4の一端部間に挟持した未加工眼
鏡レンズLの挟持を解除できる様になっている。また、
レンズ回転軸3,4は、図示しないパルスモータで軸線
周りに回転駆動できるようになっている。
【0024】更に、レンズ回転軸3の他端部には円板5
が設けられている。この円板5は図示しないパルスモー
タ(昇降駆動手段)により昇降駆動される受台6に侍従
により当接していて、この受台6の昇降駆動によりキャ
リッジ2の先端及びレンズ回転軸3,4が昇降駆動され
る様になっている。7は本体1に設けられた操作パネル
(キーボード)、8は本体1に設けられた液晶表示器
(表示手段)である。
【0025】この様なキャリッジ2やレンズ回転軸3,
4及び受台6の取付構造や駆動機構等については周知の
構造や機構を採用できるので、その詳細な説明は省略す
る。
【0026】また、本体1にはレンズ回転軸3,4の下
方に位置して砥石配設凹所9が形成されている。この本
体1には図1〜図3に示した砥石装置10の支持部10
aが図3の如く保持され、砥石配設凹所9には図1〜図
3に示した砥石装置10の砥石部10bが配設されてい
る。 <砥石装置10>砥石装置10の支持部10aは筒状支
持軸11を有し、筒状支持軸11は筒部11aと筒部1
1aに螺着された筒部11bを有する。また、支持部1
0aは、筒状支持軸11内に配設された砥石回転軸(ス
ピンドル)12と、砥石回転軸12の一端部側を筒状支
持軸11の筒部11aに回転自在に保持している軸受
(ラジアルベアリング)13,14を有する。この砥石
回転軸12は研削砥石駆動モータ(研削砥石駆動手段)
15により回転駆動されるようになっている。
【0027】この砥石回転軸12の中間部には、軸受1
3の図示を略したインナーレースに当接させられたスペ
ーサ16が嵌合されていると共に、スペーサ16の軸線
方向への移動を規制する軸受支持部材17が取り付けら
れている。
【0028】また、砥石部10bは、第1の接触車1
8,研削砥石19,ヤゲン研削砥石(ヤゲン砥石)20
及び第2の接触車21を有する。尚、説明の便宜上、本
実施例では研削砥石19,ヤゲン研削砥石20のみを図
示したが、実際には中砥石や仕上砥石等も設けられる。
【0029】そして、これらの第1の駆動接触車18,
研削砥石19,ヤゲン研削砥石20及び第2の駆動接触
車21は、この順に砥石回転軸12の他端部側の外周に
嵌合されている。しかも、砥石回転軸12の端部のネジ
穴12aには端板22が図1の固定ボルト23が螺着さ
れる。これにより、端板22が、砥石回転軸12の他端
に固定ボルト23を介して固定されていて、第1の駆動
接触車18,研削砥石19,ヤゲン研削砥石20及び第
2の駆動接触車21を軸受部材17に押し付け固定して
いる。 <砥石保持部材>この軸受部材17には、砥石保持部材
24が軸受(ラジアルベアリング)Bを介して回動自在
に取り付けられている。これにより、砥石保持部材24
は、研削砥石19,20の回転軸すなわち砥石回転軸1
2の軸線O1と同一軸上で回動(回転)できるようにな
っている。
【0030】この砥石保持部材24は端面形状がセクタ
ー状(扇形状)に形成されている。また、この砥石保持
部材24の自由端部には面取軸保持筒24a及びアーム
部24bが一体に設けられ、アーム部24bの先端部に
は筒状の溝掘軸保持部24cが一体に設けられている。 <面取砥石>面取軸保持筒24aには面取軸25が軸受
(ラジアルベアリング)26を介して回転自在に保持さ
れ、面取軸25には面取砥石27,28が取り付けられ
ている。しかも、面取軸25には、第1の駆動接触車1
8に押圧接触する第1の従動接触車29が取り付けられ
ている。これにより、面取砥石27,28は、第1の従
動接触車29,第1の駆動接触車18及び砥石回転軸1
2を介して研削砥石駆動モータ(研削砥石駆動手段)1
5に連動している。従って、研削砥石駆動モータ15
は、面取砥石駆動手段を兼用することになる。 <溝掘砥石>また、溝掘軸保持部24cには溝掘軸30
が図示しない軸受(ラジアルベアリング)を介して回転
自在に保持され、溝掘軸30の一端部には円板状の溝掘
砥石31が取り付けられている。この溝掘軸30の軸線
O2は、図1に示した如く第2の駆動接触車21側から
第1の駆動接触車18側に向かうに従って砥石回転軸1
2の軸線O1から離反する方向に傾斜させられている。
尚、O1′は、溝掘軸30の傾斜をわかりやすくするた
めに砥石回転軸12の軸線O1と平行に示した仮想線で
ある。しかも、溝掘軸30の他端部には、第2の駆動接
触車21に押圧接触する第2の従動接触車32が取り付
けられている。これにより、溝掘砥石31は、第2の従
動接触車32,第2の駆動接触車21及び砥石回転軸1
2を介して研削砥石駆動モータ(研削砥石駆動手段)1
5に連動している。従って、研削砥石駆動モータ15
は、溝掘砥石駆動手段を兼用することになる。 <保持部材駆動機構>上述の砥石保持部材24は、保持
部材駆動機構(保持部材駆動装置)33により研削砥石
19,20の軸線(回転軸線)O1を中心に使用位置
(砥石回転軸12の上方位置)と退避位置(砥石回転軸
12の下方位置)との間で回動駆動されるようになって
いる。
【0031】この保持部材駆動機構33は、図1,図3
に示したモータ取付用のフレーム板34と、フレーム板
34に取り付けられたパルスモータ等の駆動モータ(駆
動手段)35と、駆動モータ35の回転駆動力を砥石保
持部材24に伝達する歯車伝達機構36を有する。
【0032】歯車伝達機構36は、駆動モータ35の出
力軸35aに固定されたウオーム37と、フレーム板3
4に設けられた軸受筒部38と、軸受筒部38に挿通さ
れた回転軸39と、回転軸39を軸受筒部38に回転自
在に保持している軸受(ラジアルベアリング)40と、
ウオーム37に噛合し且つ回転軸39の一端部に固定さ
れたウオームホイール41と、回転軸39の他端部に固
定されたギヤ42を有する。
【0033】また、歯車伝達機構36は、筒部11bと
スペーサ16との間にボス部43aが嵌合され且つギヤ
42に噛合するギヤ43と、ボス部43aを筒部11b
内周面に回転自在に保持している軸受(ラジアルベアリ
ング)44と、ボス部45aがボス部43aの端部外周
に嵌合し且つボス部43aに固定された連動部材45を
有する。この連動部材45は、砥石保持部材24に固定
又は周方向に相対回動不能に係合させられている。
【0034】従って、駆動モータ35の回転が、ウオー
ム37,ウオームホイール41,回転軸39,ギヤ4
2,43及び連動部材45を介して砥石保持部材24に
伝達されると、砥石保持部材24が砥石回転軸12及び
その軸線O1の周りに回動駆動されることになる。 <ドレッシング装置100>図1に示したようにヤゲン
研削砥石19は、平砥石面19a,19aと、平砥石面
19a,19a間のV字状のヤゲン溝19bを有する。
このヤゲン砥石19は、ドレッシング装置100により
ドレッシング処理できるようになっている。このドレッ
シング装置100は、駆動モータ101と、駆動モータ
101の出力101aに取り付けられたドレッシング砥
石102を有する。このドレッシング砥石102は、ヤ
ゲン研削砥石19の平砥石面19a,19aをドレッシ
ング処理する平ドレッシング砥石部102a,102a
と、断面が三角形状に突出してヤゲン研削砥石19のヤ
ゲン溝19bをドレッシング処理するヤゲンドレッシン
グ砥石部102bを有する。 <制御回路>上述した操作パネル(キーボード)7の各
操作キーの操作は図5の演算制御回路(演算制御手段)
50に入力され、演算制御回路50はこの操作に基づく
内容を液晶表示器8に表示する。また、演算制御回路5
0は、研削砥石駆動モータ15の回転駆動制御を行うと
共に、駆動モータ35の正転と逆転制御を行うようにな
っている。
【0035】また、ヤゲン砥石20による被加工レンズ
のヤゲン加工開始から仕上げ加工終了までの全回転数を
カウントするカウンタ103が回転数計測手段として設
けられ、このカウンタ103からのカウント数は演算制
御回路50に入力されるようになっている。このカウン
タ103は、ヤゲン砥石19を被加工レンズに接触(当
接)させている間、即ちヤゲン砥石19による被加工レ
ンズのヤゲン研削加工を実際に行っている間のみを感知
して、ヤゲン砥石19の回転数をカウントする。従っ
て、ヤゲン砥石19による被加工レンズのヤゲン加工開
始から仕上げ加工終了までの間であっても、ヤゲン砥石
19が被加工レンズから離れている間のヤゲン砥石19
の回転数はカウントしない。
【0036】そして、演算制御回路50は、カウンタ1
03からのカウント数がドレッシング処理のために必要
な所定の回転数になったときに、液晶表示器8に例えば
「ドレッシングする頃ですよ!」等のドレッシング処理
時期の表示を行わせて、作業者に注意を促すことができ
る様になっている。
【0037】尚、演算制御回路50は、レンズ回転軸
3,4を眼鏡又は眼鏡フレームの玉型形状データ(θ
i,ρi)に基づいて回転制御すると共に、玉型形状デ
ータ(θi,ρi)に基づいて受台6を昇降駆動するこ
とにより、キャリッジ2及びレンズ回転軸3,4を昇降
させる様になっている。これにより、レンズ回転軸3,
4間に挟持された未加工眼鏡レンズLが玉型形状データ
(θi,ρi)に基づいて回転制御されると共に昇降駆
動制御される。この様な作用は周知であるので、詳細な
説明は省略する。
【0038】また、ヤゲン砥石20と被加工レンズが接
触している状態は、玉型形状データ(θi,ρi)に基
づいて駆動制御されて、キャリッジ2を昇降駆動する図
示しない駆動モータの制御状態から知ることができる。
この駆動モータの制御には、周知のレンズ研削装置(玉
摺機)の構成を採用できるので、その詳細な説明は省略
する。 [作用]次に、上述した構成の眼鏡レンズ研削装置の作用
を説明する。 (1)面取砥石27,28及び溝堀砥石31の使用位置
と退避位置への移動 上述の演算制御回路50により駆動モータ35を正回転
又は逆回転させると、この回転はウオーム37,ウオー
ムホイール41,回転軸39,ギヤ42,43及び連動
部材45を介して砥石保持部材24に伝達され、砥石保
持部材24が砥石回転軸12及びその軸線O1の周りに
正転又は逆転駆動される。
【0039】この際、砥石保持部材24を砥石回転軸1
2の下方の退避位置まで移動させて、駆動モータ35を
演算制御回路50によって停止させることにより、砥石
保持部材24,面取砥石27,28及び溝掘砥石31が
砥石回転軸12の下方の退避位置に位置して停止するこ
とになる。また、砥石保持部材24を砥石回転軸12の
上方の使用位置まで移動させて、駆動モータ35を演算
制御回路50によって停止させることにより、砥石保持
部材24,面取砥石27,28及び溝掘砥石31を砥石
回転軸12の上方の使用位置に位置して停止することに
なる。
【0040】従って、砥石部10bの研削砥石19及び
ヤゲン研削砥石20による研削モード、面取砥石27,
28にる面取モードや溝掘砥石31による溝掘モードを
設けると共に、この研削モード,面取モード,溝掘モー
ド等を操作パネル(キーボード)7の操作により選択で
きるようにしておく。しかも、研削モードが選択された
ときは、演算制御回路50により駆動モータ35を作動
制御して砥石保持部材24,面取砥石27,28及び溝
掘砥石31を砥石回転軸12の上方の使用位置に位置し
て停止させ、面取モード及び溝掘モードが選択されたと
きは、砥石保持部材24,面取砥石27,28及び溝掘
砥石31を砥石回転軸12の上方の使用位置に位置して
停止させるようにするとよい。 (2)面取砥石27,28及び溝掘砥石31の回転駆動 一方、演算制御回路50により、研削砥石駆動モータ1
5を作動させて砥石回転軸12を回転駆動することによ
り、砥石回転軸12の砥石部10bを回転駆動させる。
この回転により、砥石部10bの第1,第2の駆動接触
車18,28は研削砥石19及びヤゲン研削砥石20と
一体に回転駆動される。
【0041】そして、第1の駆動接触車18の回転は第
1の従動接触車29及び面取軸25を介して面取砥石2
7,28に伝達され、面取砥石27,28が回転駆動さ
れることになる。
【0042】また、第2の駆動接触車21の回転は第2
の従動接触車32及び溝掘軸30を介して溝掘砥石31
に伝達され、溝掘砥石31が回転駆動されることにな
る。 (3)未加工眼鏡レンズの研削加工 演算制御回路50により、レンズ回転軸3,4間に挟持
された未加工眼鏡レンズLが玉型形状データ(θi,ρ
i)に基づいて回転制御されると共に昇降駆動制御し
て、未加工眼鏡レンズLの周面を研削砥石19により玉
型形状に研削加工する。 <ヤゲン加工>そして、玉型形状に研削加工された眼鏡
レンズの周縁部にヤゲンを施す場合には、演算制御回路
50により上述のようにして砥石保持部材24,面取砥
石27,28及び溝掘砥石31を砥石回転軸12の下方
の退避位置に位置させて停止させ、ヤゲン研削砥石20
により眼鏡レンズの周縁部を研削加工して、眼鏡レンズ
の周面にヤゲンを形成させる。 <面取加工>また、玉型形状に研削加工された眼鏡レン
ズの周縁部に面取砥石27,28により面取加工を行う
場合には、演算制御回路50により上述のようにして砥
石保持部材24,面取砥石27,28及び溝掘砥石31
を砥石回転軸12の上方の使用位置に位置させて停止さ
せ、面取砥石27,28により眼鏡レンズの周縁部コバ
端のエッジを面取させる。 <溝掘加工>また、玉型形状に研削加工された眼鏡レン
ズの周縁部に溝掘砥石31により溝掘加工を行う場合に
は、演算制御回路50により上述のようにして砥石保持
部材24,面取砥石27,28及び溝掘砥石31を砥石
回転軸12の上方の使用位置に位置させて停止させ、溝
掘砥石31により眼鏡レンズの周面に周方向に延びる溝
を研削加工させる。
【0043】尚、溝掘軸30が傾斜させられて溝掘砥石
31も傾斜させられているので、玉型形状に研削加工さ
れた眼鏡レンズが湾曲していても、眼鏡レンズの湾曲に
よる周縁部の傾斜方向と溝掘砥石31の傾斜方向を同じ
方向にしておくことにより、眼鏡レンズの周面に研削さ
れる溝が眼鏡レンズの両屈折面側へ偏ることなく眼鏡レ
ンズの周面の中央に形成される。 <ドレッシング処理>また、演算制御回路50は、玉型
形状データ(θi,ρi)に基づいて図示しない駆動モ
ータを作動制御してキャリッジ2を昇降駆動し、ヤゲン
砥石19による被加工レンズのヤゲン加工を開始する。
この際、演算制御回路50は、ヤゲン砥石19が被加工
レンズに接触(当接)しているか否かを、玉型形状デー
タ(θi,ρi)に基づくキャリッジ2の昇降駆動のた
めの駆動モータ(図示せず)作動制御状態から求める。
そして、演算制御回路50は、ヤゲン砥石19が被加工
レンズに接触(当接)した時点からの砥石回転軸12の
回転数、即ち研削砥石部10bの回転数のカウント開始
をカウンタ103に指令する。
【0044】また、演算制御回路50は、ヤゲン砥石1
9が被加工レンズから離れた時、砥石回転軸12の回転
数、即ち研削砥石部10bの回転数のカウント停止をカ
ウンタ103に指令する。
【0045】この様なヤゲン砥石19の被加工レンズへ
の接触・離反は、ヤゲン砥石19による被加工レンズの
ヤゲン加工開始から仕上げ加工終了まで間、多数回行わ
れる。しかし、演算制御回路50は、ヤゲン砥石19が
被加工レンズに接触している間のみカウンタ103に砥
石回転軸12の回転数、即ち研削砥石部10bの回転数
をカウントさせる。この結果、ヤゲン砥石19による被
加工レンズのヤゲン加工開始から仕上げ加工終了までの
間、ヤゲン砥石19の被加工レンズへの接触・離反が何
回行われても、ヤゲン砥石19による被加工レンズの実
際のヤゲン加工時の砥石回転軸12の回転数、即ち研削
砥石部10bの回転数を正確にカウントできる。
【0046】そして、演算制御回路50は、カウンタ1
03からのカウント数がドレッシング処理のために必要
な所定の回転数になったときに、液晶表示器8に例えば
「ドレッシングする頃ですよ!」等のドレッシング処理
時期の表示を行わせて、作業者に注意を促す。従って、
作業者は、この表示から研削砥石であるヤゲン砥石19
の目詰まり状態を解消するためのドレッシング時期を正
確且つ簡易に知ることができる。
【0047】この表示(注意)に基づいて作業者が図示
しないドレッシング処理のスイッチをオンさせると、演
算制御回路50は駆動モータ101によるドレッシング
砥石102の回転数を砥石回転軸12の回転数に略同期
させて(砥石部10bの回転数に略同期させて)回転駆
動させる。 (同方向回転)この際、ドレッシング砥石102の回転
方向と砥石回転軸12及び砥石部10bの回転方向は互
いに同方向にして、ドレッシング砥石102とヤゲン砥
石19を接触させたときに、ドレッシング砥石102と
ヤゲン砥石19の接触部における移動方向が反対方向に
なる様にする。
【0048】この状態で作業者は、ドレッシング砥石1
02のヤゲンドレッシング砥石部102bをヤゲン砥石
19のヤゲン溝19bに係合接触させて、ヤゲン溝19
bをヤゲンドレッシング砥石部102bで目出し(目立
て)すると共に、ドレッシング砥石102の平ドレッシ
ング砥石部102aをヤゲン砥石19の平砥石部19a
に係合接触させて、平砥石部19aを平ドレッシング砥
石部102aで目出し(目立て)する。
【0049】この様にドレッシング砥石102とヤゲン
砥石19の接触部における移動方向が反対方向になるの
で、ドレッシング砥石102とヤゲン砥石19を接触さ
せたときに、ドレッシング砥石102とヤゲン砥石19
の接触部における相対速度は略2倍になり、ヤゲン砥石
19の目立てを迅速に行うことができる。 (反対方向回転)また、ドレッシング砥石102の回転
方向と砥石回転軸12及び砥石部10bの回転方向は互
いに反対方向にして、ドレッシング砥石102とヤゲン
砥石19の接触部における移動方向が同じ様にすること
もできる。しかも、この際には、ドレッシング砥石10
2の回転数を、砥石回転軸12の回転数、即ち砥石部1
0bの回転数よりもわずかに多くするか、砥石回転軸1
2の回転数、即ち砥石部10bの回転数よりもわずかに
少なくする。
【0050】この状態で作業者は、ドレッシング砥石1
02のヤゲンドレッシング砥石部102bをヤゲン砥石
19のヤゲン溝19bに係合接触させて、ヤゲン溝19
bをヤゲンドレッシング砥石部102bで目出し(目立
て)すると共に、ドレッシング砥石102の平ドレッシ
ング砥石部102aをヤゲン砥石19の平砥石部19a
に係合接触させて、平砥石部19aを平ドレッシング砥
石部102aで目出し(目立て)する。
【0051】従って、ドレッシング砥石102とヤゲン
砥石19の接触部における相対移動速度は小さくなり、
ドレッシング砥石102とヤゲン砥石19との接触部に
無理な負荷(力)が作用しないので、ヤゲン砥石19を
高速回転させた状態でも、ヤゲン砥石19をドレッシン
グ砥石102で低速できめ細かにドレッシング処理(目
出し)することができる。 [変形例1]以上説明した実施例では、砥石保持部材24
にアーム部24bを設け、このアーム部24bに溝掘軸
保持部24cを設けて、溝掘軸保持部24cに保持させ
た溝掘軸30に溝掘砥石31を取り付けると共に、溝掘
砥石31を第1の駆動接触車18側に配置した例を示し
たが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0052】例えば、図6に示したように、砥石保持部
材24に溝掘軸保持部24cを直接設けて、溝掘砥石3
1を第1の駆動接触車21側に配置してもよい。この場
合には、溝掘軸30を図1の実施例とは逆方向に傾斜さ
せる様にする。この場合にも、溝掘軸30が傾斜させら
れて溝掘砥石31も傾斜させられているので、玉型形状
に研削加工された眼鏡レンズが湾曲していても、眼鏡レ
ンズの湾曲による周縁部の傾斜方向と溝掘砥石31の傾
斜方向を同じ方向にしておくことにより、眼鏡レンズの
周面に研削される溝が眼鏡レンズの両屈折面側へ偏るこ
となく眼鏡レンズの周面の中央に形成される。 [変形例2]上述した実施例では、面取軸25と溝掘軸3
0の二つを別々に設けて、面取軸25に面取砥石27,
28を設け、溝掘軸30に溝掘砥石31を設けた例を示
したが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0053】例えば、図1の支持アーム24bに設けた
溝掘軸保持部24cを図7に示したように回転軸保持部
60とし、回転軸保持部60に回転軸61を回転自在に
保持させ、第1の駆動接触車21に押圧接触する第2の
従動接触車62を回転軸60の一端部に取り付け、回転
軸60の他端部及びその近傍に溝掘砥石63及び面取砥
石64をそれぞれ取り付けた構成としてもよい。
【0054】また、例えば、図8に示したように面取砥
石65の中央に溝掘砥石66を設けた構成において、溝
掘砥石66により眼鏡レンズのコバ端67に溝掘を行う
際に、面取砥石65がコバ端に干渉する虞がある。
【0055】これを回避するため、本変形例において
は、回転軸60は図1の溝掘軸30と同様に傾斜させ、
面取砥石64の両側に傾斜面取砥石面64a,64bを
設けて、面取砥石64を算盤玉状に形成し、且つ溝堀砥
石63及び面取砥石64を若干離間させると共に、溝掘
砥石63の直径を面取砥石64の直径よりも小さく形成
するとよい。この構成により、溝掘砥石30により眼鏡
レンズLのコバ端67に溝68を研削(形成)する際、
面取砥石64が眼鏡レンズLのコバ端67に干渉するこ
とがない。
【0056】尚、本実施例では、図1に示した面取軸2
5や第2の従動接触車29,第1の駆動接触車18等を
必要としないので、部品点数を少なくできる。 [変形例3]図9〜図12は、この発明の他の変形例を示
したものである。この変形例においても、レンズ研削装
置の構成は上述したものが採用される。本変形例におい
ては、上述したドレッシング装置100と異なるドレッ
シング装置200を設けると共に、砥石保持部材24,
面取砥石27,28,溝掘砥石31,従動接触車29,
32,保持部材駆動機構(保持部材駆動装置)33等を
省略した以外は、上述した図1〜図8の構成を採用でき
るので、その詳細な図示は省略する。
【0057】図9において、筒状支持軸11の筒部11
bの端部には図11,図12の如く筒状支持軸11及び
砥石回転軸12と平行な支持軸201が取り付けられ、
この支持軸201にはアーム(レバー)202の中間部
が回動可能に取り付けられている。このアーム202の
一端部には軸線が支持軸201と平行な回転軸203が
回転自在に保持されている。この回転軸203の一端部
には図9,図12の如くプーリ204が取り付けられ、
この回転軸203の他端部には周面(ドレッシング面)
をヤゲン砥石19及び仕上砥石19′に臨ませたドレッ
シング砥石205が固定されている。そして、このプー
リ204と砥石回転軸12には図12の如くベルト20
6が掛け渡されている(図9参照)。
【0058】また、アーム202の他端部には図10,
図11の如く筒状支持軸11及び砥石回転軸12と平行
な係合軸207が固定されている。しかも、係合軸20
7の近傍にはパルスモータやソレノイド等のアーム駆動
装置(ドレッシング砥石押圧係合駆動手段)208が設
けられ、アーム駆動装置208には係合軸207と平行
な駆動軸209が設けられ、駆動軸209には係合軸2
07に臨むセットリリースカム210が取り付けられて
いる。
【0059】このアーム駆動装置208は、セットリリ
ースカム210を図10示した水平位置と図11に示し
た上方への傾斜位置に回動駆動して保持するようになっ
ている。
【0060】更に、アーム202には、支持軸201と
係合軸207との間に位置させて筒状支持軸11及び砥
石回転軸12と平行なバネ取付軸211が固定されてい
る。このバネ取付軸211にはトーションバネ212が
捲回保持されている。
【0061】このトーションバネ212は、図10に示
したように、一端部212aが係合軸207に弾接系さ
れ、他端部212bが筒状支持軸11の筒部11bの外
周面に弾接係止されている。
【0062】次に、この様な構成の作用を説明する。
【0063】この様な構成においては、研削砥石駆動モ
ータ15を作動させて砥石回転軸12を図12中時計回
り方向に回転させると、ヤゲン砥石19や仕上砥石1
9′も砥石回転軸12と同方向に一体に回転する。この
際、この砥石回転軸12の回転がベルト206を介して
プーリ204に伝達され、プーリ204が図12中時計
回り方向に回転させられる。このプーリ204の回転は
回転軸203を介してドレッシング砥石205に伝達さ
れ、ドレッシング砥石205がプーリ204と同方向に
一体に砥石回転軸12と同じ回転数で回転する。
【0064】この状態で、アーム駆動装置208により
セットリリースカム210を図11の如く水平な状態に
位置させると、トーションバネ212のバネ力により、
アーム202が図10中、時計回り方向にバネ付勢され
て、ドレッシング砥石205が矢印Cで示したようにヤ
ゲン砥石19及び仕上砥石19′に押圧接触させられる
ようになっている。そして、この押圧接触により、ヤゲ
ン砥石19及び仕上砥石19′はドレッシング砥石20
5により目出しされる。
【0065】この際、ドレッシング砥石205には砥石
19,19′への接触抵抗による負荷が作用するので、
プーリ204とベルト206との間には滑りが生じ、ド
レッシング砥石205の回転数が砥石回転軸12の回転
数よりもわずかに少なくなる。これにより、ドレッシン
グ砥石205の周速度と砥石19,19′の周速度が同
じにならず、ドレッシング砥石205の周速度が砥石1
9,19′の周速度よりもより小さくなる。
【0066】また、アーム駆動装置208が図11の如
くセットリリースカム210をトーションバネ212の
バネ力に抗して上方に傾斜させて、係合軸207を上方
に押し上げ、アーム202を図11中矢印Dで示したよ
うに半時計回り方向に回動させると、ドレッシング砥石
205がヤゲン砥石19及び仕上砥石19′から離反さ
せられるようになっている。
【0067】尚、この様なアーム駆動装置208の作動
は、ドレッシング開始用のスイッチを設けて作業者が手
動で行うこともできる。
【0068】また、上述した演算制御回路50は、カウ
ンタ103からのカウント数がドレッシング処理のため
に必要な所定の回転数になったときに、例えば「ドレッ
シングする頃ですよ!」等のドレッシング処理時期の表
示を液晶表示器8に行わせる様にする。また、この際、
演算制御回路50は、アーム駆動装置208を作動制御
してセットリリースカム210を水平にさせる。これに
より、トーションバネ212のバネ力により、アーム2
02が図10中、時計回り方向にバネ付勢されて、ドレ
ッシング砥石205が矢印Cで示したようにヤゲン砥石
19及び仕上砥石19′に押圧接触させられる。
【0069】しかも、本変形例では、説明の便宜上、ヤ
ゲン砥石19及び仕上砥石19′等にヤゲン溝の図示を
省略し、ヤゲン溝の目出しをさせるヤゲン突部をドレッ
シング砥石205に設けていない状態で説明したが、実
際にはこのヤゲン溝及びヤゲン突部はヤゲン砥石19及
び仕上砥石19′等及びドレッシング砥石205にそれ
ぞれ設けられる。また、この発明は、ヤゲン砥石のドレ
ッシングのためのドレッシング砥石について説明した
が、粗研削用や仕上用の平砥石砥石等のドレッシングの
ための構成についても適用できる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
ドレッシング装置は、回転可能な研削砥石をドレッシン
グ砥石でドレッシングするためのドレッシング装置にお
いて、前記研削砥石の回転数と略同じ回転数で前記ドレ
ッシング砥石を回転させる回転軸を有する構成としたの
で、ドレッシング砥石と研削砥石の接触部における移動
方向を互いに逆方向にしたときには研削砥石周面の迅速
なドレッシング処理を行うことができ、ドレッシング砥
石と研削砥石の接触部における移動方向を互いに同じ方
向にしたときには研削砥石周面のきめ細かなドレッシン
グ処理を行うことができる。
【0071】また、請求項2の発明のレンズ研削装置
は、被加工レンズを研削加工するための研削砥石と、前
記研削砥石を回転させるための砥石回転軸を有するレン
ズ研削装置において、前記研削砥石の回転数と略同じ回
転数で回転しつつ前記研削砥石のドレッシングを行うド
レッシング砥石を有する構成としたので、研削砥石周面
のきめ細かなドレッシング処理を行うことができる。
【0072】更に、請求項3の発明のレンズ研削装置
は、被加工レンズを研削加工するための研削砥石と、前
記研削砥石を回転させるための砥石回転軸を有するレン
ズ研削装置において、前記砥石回転軸の回転数を計測す
る回転数計測手段を有し、加工仕上げまでの砥石回転軸
の回転数が所定回転数よりも多いときに、ドレッシング
警告を表示する表示手段を設けた構成としたので、研削
砥石の目詰まり状態を解消するためのドレッシング時期
を正確且つ簡易に知ることができる。
【0073】また、請求項4の発明のレンズ研削装置
は、被加工レンズを仕上加工するための仕上加工砥石
と、前記仕上加工砥石を回転させるための砥石回転軸を
有するレンズ研削装置において、前記砥石回転軸の回転
数を計測する回転数計測手段を有し、加工仕上げまでの
砥石回転軸の回転数が所定回転数よりも多いときに、ド
レッシング警告を表示する表示手段を設けた構成とした
ので、研削砥石の目詰まり状態を解消するためのドレッ
シング時期を正確且つ簡易に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る眼鏡レンズ研削装置の研削砥石及
び溝掘砥石・面取砥石を後ろ斜め上方からみた斜視図で
ある。
【図2】図1の一部を省略して眼鏡レンズ研削装置の研
削砥石及び溝掘砥石・面取砥石を前斜め上方からみた斜
視図である。
【図3】図1の面取砥石を含む部分の断面図である。
【図4】図1〜図3の砥石を有する眼鏡レンズ研削装置
の概略斜視図である。
【図5】眼鏡レンズ研削装置の制御回路図である。
【図6】この発明の変形例1を示す概略斜視図である。
【図7】この発明の変形例2を示す部分説明図である。
【図8】溝掘砥石と面取砥石が一体に設けられた例を示
す先行技術の説明図である。
【図9】この発明に係るドレッシング装置を備えるレン
ズ研削装置の変形例3を示す概略説明図である。
【図10】図9のA−A線に沿う断面図である。
【図11】図10のドレッシング装置の作用説明図であ
る。
【図12】図9のB−B線に沿う断面図である。
【符号の説明】
L・・・未加工の眼鏡レンズ 8・・・液晶表示器(表示手段)12・・・砥石回転軸 15・・・研削砥石駆動モータ15(研削砥石駆動手段) 19・・・ヤゲン砥石(研削砥石) 19′・・・仕上げ砥石(研削砥石) 20・・・粗研削砥石(研削砥石) 50・・・演算制御回路(演算制御手段) 103・・・カウンタ(回転数計測手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転可能な研削砥石をドレッシング砥石で
    ドレッシングするためのドレッシング装置において、 前記研削砥石の回転数と略同じ回転数で前記ドレッシン
    グ砥石を回転させる回転軸を有することを特徴とするド
    レッシング装置。
  2. 【請求項2】被加工レンズを研削加工するための研削砥
    石と、前記研削砥石を回転させるための砥石回転軸を有
    するレンズ研削装置において、 前記研削砥石の回転数と略同じ回転数で回転しつつ前記
    研削砥石のドレッシングを行うドレッシング砥石を有す
    ることを特徴とするレンズ研削装置。
  3. 【請求項3】被加工レンズを研削加工するための研削砥
    石と、前記研削砥石を回転させるための砥石回転軸を有
    するレンズ研削装置において、 前記砥石回転軸の回転数を計測する回転数計測手段を有
    し、 加工仕上げまでの砥石回転軸の回転数が所定回転数より
    も多いときに、ドレッシング警告を表示する表示手段を
    設けたことを特徴とするレンズ研削装置。
  4. 【請求項4】被加工レンズを仕上加工するための仕上加
    工砥石と、前記仕上加工砥石を回転させるための砥石回
    転軸を有するレンズ研削装置において、 前記砥石回転軸の回転数を計測する回転数計測手段を有
    し、 加工仕上げまでの砥石回転軸の回転数が所定回転数より
    も多いときに、ドレッシング警告を表示する表示手段を
    設けたことを特徴とするレンズ研削装置。
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