JP2001179515A - 高速穴あけ加工ですぐれた耐折損性を発揮する微粒組織加圧焼結体製ミニチュアドリル - Google Patents

高速穴あけ加工ですぐれた耐折損性を発揮する微粒組織加圧焼結体製ミニチュアドリル

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JP2001179515A
JP2001179515A JP36223999A JP36223999A JP2001179515A JP 2001179515 A JP2001179515 A JP 2001179515A JP 36223999 A JP36223999 A JP 36223999A JP 36223999 A JP36223999 A JP 36223999A JP 2001179515 A JP2001179515 A JP 2001179515A
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Toshiyuki Yanai
俊之 谷内
Satoshi Takahashi
高橋  慧
Kazuki Okada
一樹 岡田
Atsushi Kishino
淳 岸野
Kazuhiro Akiyama
和裕 秋山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速穴あけ加工ですぐれた耐折損性を発揮す
る微粒組織加圧焼結体製ミニチュアドリルを提供する。 【解決手段】 シャンク部と、先端面を切刃面とし、か
つ0.1〜1.6mmの外径を有する溝形成部とからな
るミニチュアドリルを、Cr含有により細粒化された分
散相が走査型電子顕微鏡による組織観察に基づく平均値
で85〜98面積%を占め、残りが結合相と不可避不純
物からなる微粒組織を有する加圧焼結体で構成し、さら
に上記加圧焼結体を構成する分散相が、透過型電子顕微
鏡による組織観察で、炭化タングステンにCoとCrが
固溶含有し、かつその含有割合が分散相に占める平均値
で、Co:0.1〜3重量%、Cr:0.1〜2重量%
であるWとCoとCrの複合炭化物固溶体単一相からな
り、同じく上記の結合相が、同じく透過型電子顕微鏡に
よる組織観察で、Crを結合相に占める平均値で、1〜
8重量%含有するCo基合金単一相からなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高強度を有し、
特に高速穴あけ加工で、すぐれた耐折損性を発揮する微
粒組織加圧焼結体製ミニチュアドリル(以下、微粒組織
ミニチュアドリルと云う)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、微粒組織ミニチュアドリ
ルとして、例えば図1(a)に概略拡大正面図で示され
る通り先端面を切刃面とし、かつ0.1〜1.6mmの
外径を有する溝形成部と、シャンク部とからなり、さら
に前記溝形成部が図1(b)に長さ方向中央部における
中心線に対して直角な方向の断面(直角断面)図で示さ
れる形状を有すると共に、Cr含有により望ましくは平
均粒径で0.8μm以下に細粒化された分散相が走査型
電子顕微鏡による組織観察に基づく平均値で85〜98
面積%を占め、残りが結合相と不可避不純物からなる微
粒組織の超硬合金で構成された加圧焼結体(ホットプレ
ス焼結体または熱間静水圧プレス焼結体を云う)からな
り、さらに前記加圧焼結体を構成する分散相が、透過型
電子顕微鏡による組織観察で、実質的に炭化タングステ
ン(以下、WCで示す)の単一相からなり、同じく上記
の結合相が、同じく透過型電子顕微鏡による組織観察
で、WC細粒化の目的でCrを結合相に占める平均値
で、1〜8重量%含有したCo基合金単一相(焼結時に
Crの他に微量のWとC成分が固溶する)からなる微粒
組織ミニチュアドリルが知られている。
【0003】また、上記の微粒組織ミニチュアドリル
が、原料粉末として、いずれも0.1〜3μmの範囲内
の所定の平均粒径を有するWC粉末、Cr32粉末、お
よびCo粉末を用い、これら原料粉末を所定の配合組成
に配合し、湿式混合し、乾燥した後、押出しプレスにて
所定の直径の長尺状成形体とし、この長尺状成形体を、
10-1Torr以上の真空度の真空雰囲気中、5〜10
℃/分の昇温速度で1370〜1470℃の範囲内の所
定の温度に昇温し、この昇温温度に1〜2時間保持後、
炉冷の条件で焼結し、引き続いて通常の条件、例えばA
r雰囲気中、温度:1350℃、圧力:90MPa、保
持時間:1時間の条件で熱間静水圧プレス(HIP)処
理を施すことにより、所定の直径を有する超硬合金で構
成された長尺状の加圧焼結体を形成し、この加圧焼結体
から図1に示される形状に研削加工することにより製造
されることも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の穴あけ加
工の省力化および省エネ化、さらに低コスト化に対する
要求は強く、これに伴い、ボール盤などの高性能化と相
俟って、穴あけ加工は、例えば半導体装置のプリント基
板などの多層積層板であれば、これを複数枚積み重ねた
状態で、かつ高速で行われる傾向にあるが、上記の従来
微粒組織ミニチュアドリルにおいては、これが十分な強
度(靭性)を具備するものでなく、一方ミニチュアドリ
ルの場合、その穴あけ加工形態から、穴あけ加工速度が
速く、かつ穴あけ加工抵抗が大きくなればなるほど、そ
の外径が0.2〜2mmと細径であることと相俟って、
「ねじれ」や「たわみ」が大きくなるものであり、した
がってこれを前記のようなきわめて苛酷な穴あけ加工条
件で用いると、ミニチュアドリル自体に発生する大きな
「ねじれ」や「たわみ」によって折損が発生し易い状態
となり、この結果比較的短時間で使用寿命に至るのが現
状である。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述のような観点から、特に高速穴あけ加工でミニチュ
アドリル自体に発生する大きな「ねじれ」や「たわみ」
に十分に耐えることのできる高強度を有する微粒組織ミ
ニチュアドリルを開発すべく研究を行った結果、 (a)まず、1次原料粉末として、いずれも望ましくは
1μm以下の平均粒径を有する金属タングステン(以
下、Wで示す)粉末、酸化コバルト(以下、Co 25
示す)粉末、酸化クロム(以下、Cr23で示す)粉末、
および黒鉛(以下、Cで示す)粉末を用意し、これら原料
粉末を所定の割合に配合し、ボールミル中でアセトンを
加えて湿式混合し、乾燥した後、所定の圧力で圧粉体に
プレス成形し、この圧粉体に、水素含有雰囲気中、13
00〜1500℃の温度に加熱保持の条件で共還元処理
(前記原料粉末のC粉末による還元炭化処理)を施す
と、WCに所定割合のCoとCrが固溶含有してなるW
とCoとCrの複合炭化物固溶体[以下、(W,Co,
Cr)Cで示す]粉末を製造することができること。
【0006】(b)上記の従来微粒組織ミニチュアドリ
ルの製造に際して原料粉末として用いていたWC粉末に
代って、上記(a)で製造した(W,Co,Cr)C粉
末を、これに固溶含有するCoとCrの含有量を、焼結
後にCo:0.1〜3重量%およびCr:0.1〜2重
量%となるように調整した上で、2次原料粉末として用
い、これ以外は、上記の従来微粒組織ミニチュアドリル
を構成する加圧焼結体の製造条件と同一の条件で加圧焼
結体を製造すると、Cr含有により望ましくは平均粒径
で0.8μm以下に細粒化された分散相が走査型電子顕
微鏡による組織観察に基づく平均値(任意複数個所、望
ましくは任意5ヶ所以上の測定結果の平均値、以下に示
す平均値も同じ)で85〜98面積%を占め、残りが結
合相と不可避不純物からなる微細組織を有し、さらに上
記分散相が、透過型電子顕微鏡による組織観察で、分散
相に占める平均値で、Co:0.1〜3重量%、Cr:
0.1〜2重量%を含有する(W,Co,Cr)C単一
相からなり、同じく上記の結合相が、同じく透過型電子
顕微鏡による組織観察で、Crを結合相に占める平均値
で、1〜8重量%含有するCo基合金単一相(上記の従
来微粒組織ミニチュアドリルと同様に焼結時にCrの他
に微量のWとC成分が固溶する)からなる加圧焼結体が
得られること。
【0007】(c)上記(b)の加圧焼結体は、特にこ
れの分散相を構成する(W,Co,Cr)C単一相が、
上記の従来微粒組織ミニチュアドリルを構成する超硬合
金の分散相であるWC相と同等の硬さを保持したまま
で、これより一段と強靭性に富み、かつ結合相に対する
密着性にもすぐれている(これは分散相と結合相の構成
成分が相互に同一、すなわち両相ともW、Co、Cr、
およびCで構成されていることにあると解される)こと
から、きわめて高い強度をもつようになり、したがって
この微粒組織の加圧焼結体で構成されたミニチュアドリ
ルは、特に高強度が要求される高速穴あけ加工でも折損
の発生なく、すぐれた性能を長期に亘って発揮するこ
と。 以上(a)〜(c)に示される研究結果を得たのであ
る。
【0008】この発明は、上記の研究結果に基づいてな
されたものであって、シャンク部と、先端面を切刃面と
し、かつ0.1〜1.6mmの外径を有する溝形成部と
からなるミニチュアドリルを、Cr含有により望ましく
は平均粒径で0.8μm以下に細粒化された分散相が走
査型電子顕微鏡による組織観察に基づく平均値で85〜
98面積%を占め、残りが結合相と不可避不純物からな
る微粒組織を有する加圧焼結体で構成し、さらに上記加
圧焼結体を構成する分散相が、透過型電子顕微鏡による
組織観察で、WCにCoとCrが固溶含有し、かつその
含有割合が分散相に占める平均値で、Co:0.1〜3
重量%、Cr:0.1〜2重量%である(W,Co,C
r)C単一相からなり、同じく上記の結合相が、同じく
透過型電子顕微鏡による組織観察で、Crを結合相に占
める平均値で、1〜8重量%含有するCo基合金単一相
(微量のWおよびCを固溶含有する)からなる、高速穴
あけ加工ですぐれた耐折損性を発揮する微粒組織ミニチ
ュアドリルに特徴を有するものである。
【0009】以下に、この発明の微粒組織ミニチュアド
リルにおいて、これを構成する加圧焼結体の成分組成を
上記の通りに限定した理由を説明する。 (1) 加圧焼結体の分散相の割合 その割合が平均値で85面積%未満では、相対的に軟質
の結合相の割合が多くなり過ぎて、先端面切刃面の摩耗
進行が速まるようになり、一方その割合が同98面積%
を越えると、靭性不足をきたし、折損が発生し易くなる
ことから、その割合を平均値で85〜98面積%、望ま
しくは86〜93面積%と定めた。
【0010】(2) 分散相におけるCoおよびCr成
分の含有割合 分散相に固溶含有するCo成分には、分散相の強度(靭
性)を向上させると共に、両相相互間に共通して含有す
るCr、W、およびC成分との共存において、Co基合
金の結合相との密着性を向上させる作用があるが、その
含有割合が平均値で0.1重量%未満では前記作用に所
望の効果が得られず、一方その含有割合が同3重量%を
越えると、分散相の硬さが低下し、摩耗進行を早める原
因となることから、その含有割合を平均値で0.1〜3
重量%、望ましくは0.5〜2重量%と定めた。また、
同じく分散相に固溶含有するCr成分には、分散相の硬
さを上記の従来微粒組織ミニチュアドリルを構成する超
硬合金の分散相であるWC相と同等の硬さに保持するほ
か、Co基合金の結合相中に固溶含有するCr成分のも
つ分散相微細化作用を促進させる作用をもつが、その含
有割合が平均値で0.1重量%未満では前記作用に所望
の効果が得られず、一方その含有割合が同2重量%を越
えると、分散相中に微細な炭化クロムとして析出し、こ
れが分散相自体の強度低下の原因となることから、その
含有割合を平均値で0.1〜2重量%、望ましくは0.
5〜1重量%と定めた。
【0011】(3) 結合相におけるCr成分の含有割
合 結合相に固溶含有するCr成分には、上記の通り分散相
中に固溶含有するCr成分との共存において、分散相を
望ましくは平均粒径で0.8μm以下微細化し、もって
上記分散相の強度向上と相俟って加圧焼結体の強度を一
段と向上させる作用があるが、その含有割合が平均値で
1重量%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一
方その含有割合が同8重量%を越えると、結合相中に微
細な炭化クロムなどとして析出し、結合相のもつ靭性が
損なわれるようになることから、その含有割合を平均値
で1〜8重量%、望ましくは2〜6重量%と定めた。
【0012】
【発明の実施の態様】つぎに、この発明の微粒組織ミニ
チュアドリルを実施例により具体的に説明する。原料粉
末として、平均粒径:0.5μmを有するW粉末、同
0.6μmのCo 25粉末、同0.6μmのCr23
末、および同0.4μmのC粉末を用意し、まずこれら
原料粉末のうちのCo25粉末、Cr23C粉末、およ
びC粉末を所定の割合に配合し、湿式ボールミルでアセ
トンを加えて3時間混合し、減圧乾燥した後、よくほぐ
した状態でこれに所定割合のW粉末を配合して、ボール
ミルでさらに1時間乾式混合し、カーボンボートに充て
んした後、水素雰囲気中、1300〜1500℃の範囲
内の所定の温度に20分保持の条件で還元炭化処理を施
し、還元炭化処理後粒度調整を行うことにより、それぞ
れ表1に示されるCoおよびCr含有量にして、平均粒
径を有する本発明微粒組織ミニチュアドリルを構成する
加圧焼結体の分散相形成用(W,Co,Cr)C粉末
(以下、本発明分散相用原料粉末と云う)A〜Lをそれ
ぞれ製造した。
【0013】ついで、上記の本発明分散相用原料粉末A
〜Lのそれぞれに、平均粒径:1.2μmのCo粉末、
または前記Co粉末と平均粒径:2.3μmを有するC
32粉末を表2に示される割合に配合し、ボールミル
で72時間湿式混合し、減圧乾燥し、さらにワックスと
溶剤を加えて1時間混和した後、押出しプレスにて直
径:4.4mmの長尺状成形体とし、これらの長尺状成
形体を、10-3Torrの真空雰囲気中、7℃/分の昇
温速度で1380〜1480℃の範囲内の所定の温度に
昇温し、この温度に1時間保持後、炉冷の条件で焼結
し、引き続いてAr雰囲気中、温度:1350℃、圧
力:6MPa、保持時間:1時間の条件でHIP処理を
施すことにより、いずれも直径が3.5mmの長尺状の
加圧焼結体とし、さらにこれらの加圧焼結体から研削加
工にて溝形成部の外径がそれぞれ表2に示される寸法
(この場合いずれもシャンク部の外径は3.2mm、全
長は38mm)を有し、かついずれも図1に示される形
状をもった本発明微粒組織ミニチュアドリル(以下、本
発明ミニチュアドリルと云う)1〜12それぞれを製造
した。
【0014】また、比較の目的で、原料粉末として、上
記のCo粉末およびCr32粉末、さらに平均粒径:
0.8μmのWC粉末を用い、これら原料粉末を表3に
示される配合組成に配合する以外は、上記の本発明ミニ
チュアドリル1〜12の製造条件と同一の条件で、混合
混和し、長尺状成形体を成形し、真空燒結し、さらにH
IP処理を施して加圧焼結体とし、これに研削加工を施
して同じく表3に示される溝形成部外径に仕上げること
により従来微粒組織ミニチュアドリル(以下、従来ミニ
チュアドリルと云う)1〜8それぞれを製造した。
【0015】この結果得られた本発明ミニチュアドリル
1〜12よび従来ミニチュアドリル1〜8について、こ
れの任意断面を走査型電子顕微鏡および透過型電子顕微
鏡を用いて組織観察し、分散相の平均粒径を測定すると
共に、分散相の全体割合、Co含有量、およびCr含有
量、さらに結合相のCr含有量をそれぞれ任意5ヶ所に
ついて測定し、この測定結果をそれぞれ表2、3に平均
値で示した。なお、表2、3の分散相および結合相のC
o平均含有量およびCr平均含有量はそれぞれ分散相お
よび結合相に占める割合を示すものである。
【0016】つぎに、上記の各種のミニチュアドリルに
ついて、ガラス層とエポキシ樹脂層の交互6層積層板か
らなる厚さ:1.6mmのプリント基板を4枚重ねたも
のに表4に示される条件および試験本数:20本にて高
速穴あけ加工試験を行い、ミニチュアドリルの溝形成部
外径寸法に5%の摩耗が生じるまでの穴あけ加工数を測
定すると共に、使用寿命原因を観察した。これらの測定
結果を表4にそれぞれ平均値で示した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】
【発明の効果】表2〜4に示される結果から、本発明ミ
ニチュアドリル1〜12は、いずれもこれを構成する加
圧焼結体の分散相が従来ミニチュアドリルを構成する超
硬合金の分散相であるWC相と同等の硬さを保持したま
まで、これより一段と強靭性に富み、かつ結合相に対す
る密着性にもすぐれている(W,Co,Cr)C単一相
からなることによって高強度を具備するようになるの
で、高速穴あけ加工にもかかわらず、折損の発生がな
く、すぐれた性能を長期に亘って発揮するのに対して、
加圧焼結体の分散相がWC単一相からなる従来ミニチュ
アドリル1〜8においては、いずれも強度不足が原因
で、大きな「ねじれ」や「たわみ」が生じ、かつ高抵抗
も加わる高速穴あけ加工では折損が発生し易く、比較的
短時間で使用寿命に至ることが明らかである。上述のよ
うに、この発明の微粒組織ミニチュアドリルは、自体の
「たわみ」や「ねじれ」が大きく、高抵抗も加わる高速
穴あけ加工ですぐれた性能を長期に亘って発揮するもの
であるから、穴あけ加工の省力化および省エネ化、さら
に低コスト化に十分満足に対応することができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は微粒組織ミニチュアドリルを例示する
概略拡大正面図、(b)は溝形成部の長さ方向中央部に
おける中心線に対して直角な方向の断面(直角断面)図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 一樹 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社筑波製作所内 (72)発明者 岸野 淳 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社筑波製作所内 (72)発明者 秋山 和裕 埼玉県大宮市北袋町1−297 三菱マテリ アル株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 3C037 AA02 AA09 FF06 FF11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャンク部と、先端面を切刃面とし、か
    つ0.1〜1.6mmの外径を有する溝形成部とからな
    るミニチュアドリルを、Cr含有により細粒化された分
    散相が走査型電子顕微鏡による組織観察に基づく平均値
    で85〜98面積%を占め、残りが結合相と不可避不純
    物からなる微粒組織を有する加圧焼結体で構成し、 さらに上記加圧焼結体を構成する分散相が、透過型電子
    顕微鏡による組織観察で、炭化タングステンにCoとC
    rが固溶含有し、かつその含有割合が分散相に占める平
    均値で、Co:0.1〜3重量%、Cr:0.1〜2重
    量%であるWとCoとCrの複合炭化物固溶体単一相か
    らなり、 同じく上記の結合相が、同じく透過型電子顕微鏡による
    組織観察で、Crを結合相に占める平均値で、1〜8重
    量%含有するCo基合金単一相からなること、を特徴と
    する高速穴あけ加工ですぐれた耐折損性を発揮する微粒
    組織加圧焼結体製ミニチュアドリル。
JP36223999A 1999-12-21 1999-12-21 高速穴あけ加工ですぐれた耐折損性を発揮する微粒組織加圧焼結体製ミニチュアドリル Withdrawn JP2001179515A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107414147A (zh) * 2017-05-24 2017-12-01 江苏骏成工具有限公司 一种单刃钻头

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107414147A (zh) * 2017-05-24 2017-12-01 江苏骏成工具有限公司 一种单刃钻头

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