JP2001178411A - カルシウム強化食品 - Google Patents

カルシウム強化食品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】カルシウムを食品に安定的に添加しうる技術に
基づき、カルシウムを強化した食品において製造工程中
等のカルシウム塩の沈殿や、カルシウムと蛋白質等との
反応による沈殿生成や凝集を起こさない安定で食感の良
好なカルシウム強化食品を提供する。 【解決手段】カルシウム強化食品に、カルシウム換算で
1重量%以下の水に難溶性又は水に不溶性のカルシウム
塩、結晶セルロース0.1〜1重量%、ゲル化能を有す
る多糖類0.01〜1重量%を含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水に難溶性又は不
溶性のカルシウム塩を不溶解状態で含有するカルシウム
強化食品に関する。更に詳しくは、水に難溶性又は不溶
性のカルシウム塩をカルシウム換算で1重量%以下、結
晶セルロース0.1〜1重量%、ゲル化能を有する多糖
類0.01〜1重量%を含有することを特徴とするカル
シウム強化食品である。
【0002】
【従来の技術】カルシウムの所要量は、年齢、性別によ
り異なるが、現在日本では600mg/日(成人)を推
奨している。しかしながら、過去20年間、日本人のカ
ルシウム摂取量は所要量を下まわっているのが現状であ
り、最近の嗜好本意の食事では、ますますカルシウム摂
取不足になりやすい。更に高年齢化が進行する中で、カ
ルシウム不足は高年齢者にとって深刻な問題である。よ
って、カルシウムを強化した食品は、今後ますます必要
になると予想される。
【0003】水に難溶性又は不溶性のカルシウム塩は、
一般に安価であり、カルシウム強化の目的でよく利用さ
れる。しかしながら、その特性でもある水への溶解度の
低さが食品の製造工程中や保存中に沈殿を起こす。
【0004】水に難溶性又は不溶性のカルシウム塩の分
散性を改良し沈殿等を生じさせない技術としては、食用
油脂と炭酸カルシウムを混合し、乳化剤で安定化する方
法(特開昭57−110167)や微結晶セルロースに
炭酸カルシウムを保持させる方法(特公昭57−359
45)、スラリー状態の炭酸カルシウムを親水性乳化剤
の水溶液と混合処理する方法(特開昭64−1394
7)、水酸化カルシウムと麦芽糖または乳糖との複合体
を利用する方法、炭酸カルシウムとクエン酸(1:1.
4)と水とを混合し得られる微細なクエン酸カルシウム
をプロセスチーズに強化する方法(特公平2−2178
3)等がある。
【0005】しかしながら、これらの方法ではカルシウ
ム塩の分散性の改良が十分でなく一部沈殿したり、ま
た、食品の食感や風味を損ねる等の問題があった。
【0006】一方、水に可溶性である乳酸カルシウム、
グルコン酸カルシウム等のカルシウム塩を添加する方法
も考えられる。この方法では、食品の保存中にカルシウ
ム塩の沈殿は起こしにくい。しかしながら、水に可溶性
である為にカルシウム塩の味が問題となる。また、食品
の成分中に蛋白質が存在する場合、カルシウムと蛋白質
とが反応して凝集・沈殿を起こしやすいという問題があ
るので、水に可溶性であるカルシウム塩の食品への添加
は好ましくない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の実情に鑑み、水に難溶性又は不溶性のカルシウム塩
を、その状態を保持したまま、食品に安定的に添加しう
る技術に基づき、カルシウムを強化した食品を提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、水に難溶性又は不溶性のカルシウム塩を、製造
工程中等のカルシウム塩自身の沈殿や、カルシウムと蛋
白質等との反応による沈殿生成や凝集を起こさずに食品
に添加することによって、安定で食感の良好なカルシウ
ム強化食品を見出し本発明に至った。
【0009】即ち、本発明はカルシウム換算で1重量%
以下の水に難溶性又は水に不溶性のカルシウム塩、結晶
セルロース0.1〜1重量%、ゲル化能を有する多糖類
0.01〜1重量%を含有することを特徴とするカルシ
ウム強化食品である。
【0010】本発明によれば、製造工程や保存中に水に
難溶性又は不溶性のカルシウム塩の沈殿が生じることも
なく、また、食品に蛋白質が存在してもカルシウムと蛋
白質の凝集・沈殿も引き起こさずに、食品へのカルシウ
ム強化ができる。
【0011】本発明に用いる水に難溶性又は不溶性のカ
ルシウム塩は、炭酸カルシウム、焼成カルシウム、卵殻
カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウ
ム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシ
ウム、水酸化カルシウム等のカルシウム塩を例示するこ
とができるが、これに限らず同様な性質を有する無機又
は有機酸塩の1種又は2種以上であればよい。
【0012】上記カルシウム塩の粒径は小さいほど分散
性が良いが、100ミクロン以下、更に好ましくは10
ミクロン以下が好ましい。カルシウム塩の粒径を小さく
する際に、本発明で用いる結晶セルロース及び又はゲル
化能を有する多糖類と一緒に粉砕等を行い、これらの混
合物を用いることも可能である。
【0013】上記カルシウム塩の添加量はカルシウムを
強化するための量を添加すれば良い。推奨される一日の
カルシウムの摂取量である600mg以上をカルシウム
強化食品100gに添加するも可能であるが、カルシウ
ム塩の添加量を多くし過ぎると、カルシウム塩の味がで
てきたり、食感的にも粉っぽさが出てくる。よって、水
に難溶性又は不溶性のカルシウム塩の添加量は、カルシ
ウム換算で1重量%以下が好ましく、より好ましくはカ
ルシウム換算で0.01〜0.6重量%である。
【0014】本発明で使用する結晶セルロースとは、セ
ルロースの中でも特に高純度のパルプを選んで一定の条
件下で鉱酸によって加水分解し、非結晶領域を洗浄除去
した後、磨砕・精製・乾燥した微粉末である。
【0015】一般に、結晶セルロースは、その粒子の大
きさが小さければ小さいほどカルシウム等の分散効果は
高くなると言われている。しかしながら、粒子の小さな
結晶セルロースのみを使用するのは、製造工程的にも、
コスト的にも不利を生じる。
【0016】本発明においては、ゲル化能を有する多糖
類を0.01〜1重量%を、結晶セルロースとともに使
用することによって、10ミクロン以上の粒子の大きさ
の結晶セルロースでも十分にカルシウム塩を安定に分散
させることが可能となり、更に、結晶セルロースの使用
量を減ずる効果、食感を改善する効果を見出すことがで
きた。よって、本発明で使用する結晶セルロースの粒子
の大きさは、100ミクロン以下、好ましくは50ミク
ロン以下より好ましくは30ミクロン以下が良い。
【0017】結晶セルロースの添加量は対象となる食品
によって異なるが、0.1〜1重量%程度でよい。これ
は0.1重量%以下では、ゲル化能を有する多糖類を添
加しても、カルシウム塩を安定に分散させることが不十
分となり、ゲル化能を有する多糖類の添加量を増やすこ
とによってこの問題を解決しようとすると最終食品の食
感に悪影響をおよぼす。また、1重量%以上添加は、更
にカルシウム塩を安定に分散させることは可能にはなる
が、最終食品の風味的に悪影響をあたえる恐れがある。
【0018】更に詳細に説明すると、結晶セルロース単
独では、添加量が1重量%に近づくと、カルシウム塩の
分散・安定化能は上がるが、出来上がったカルシウム強
化食品の食感がザラついたものとなる。
【0019】しかしながら、ゲル化能を有する多糖類を
0.01〜1重量%を同時に用いると、結晶セルロース
を大量に用いたときのザラつきを抑えることができ、従
来よりも、多くの水難溶性又は不溶性のカルシウム塩を
安定に分散できる。また、カルシウム塩の分散・安定化
能を下げずに結晶セルロースの添加量も減ずることがで
きるので、今まで以上に最終食品の食感に影響を与えな
い。
【0020】結晶セルロース及びゲル化能を有する多糖
類とカルシウム塩の重量比は1:9〜9:1の範囲であ
る。1:9未満では、カルシウム塩の分散・安定化能が
不十分になるおそれがあり、9:1を越えるとカルシウ
ム含量が少なくなりすぎ、カルシウム強化食品という商
品としての価値が低下する。さらに好ましくは2:8〜
8:2の範囲である。
【0021】本発明のゲル化能を有する多糖類とは、カ
ラギーナン、寒天、ゼラチン、ジェランガム、ネイティ
ブジェランガム、ペクチン、ファーセレラン、アルギン
酸塩等の1種又は2種以上が挙げられるが、中でもカラ
ギーナン又はカラギーナンとローカストビーンガムの混
合物が好ましい。ゲル化能を有する多糖類の添加量は、
0.01〜1重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%
である。0.01重量%より少ないと、結晶セルロース
と同時に用いた時のカルシウム塩の分散・安定化能向上
の効果がなく1重量%より多いと糊状感が生じたりして
最終食品の食感に影響をあたえる。
【0022】更に、必要に応じてローカストビーンガ
ム、グァーガム、CMC、キサンタンガム、カラヤガ
ム、タマリンドシードガム、サイリウムシードガム、グ
ルコマンナン、トラガントガム、プルラン、タラガム、
澱粉等の多糖類を1種又は2種以上を0.01重量%以
上、好ましくは0.02〜0.2重量%、ラクトアルブ
ミン、卵白アルブミン等蛋白質を0.1〜5重量%好ま
しくは1〜3重量%添加してもよい。
【0023】本発明のカルシウム強化食品とは、カルシ
ウムを強化する目的等で、水に難溶性及び不溶性のカル
シウム塩を含有する食品であって、例えば、牛乳、ミル
クココア、ミルクコーヒー、豆乳等の乳飲料、ココア飲
料、抹茶飲料、汁粉飲料等の嗜好飲料、アイスクリー
ム、ソフトクリーム等の冷菓類、プリン、ゼリー、水よ
うかん等のゲル状食品、スプレッド類、フラワーペース
ト、カスタードクリーム、調理缶詰、タレ類、ソース
類、練りわさび、練りからし等のチューブ入り調味料
類、パン・ケーキ用フィリング、和菓子、麺類、パスタ
類、スープ類等が挙げられる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、比較例及び実施例によって
本発明を更に詳細に説明する。
【0025】
【比較例1】牛乳20%(重量%、以下同様)と水7
2.5%の混合液に、砂糖6%、ココア末0.7%、食
塩0.05%、アビセルRC−N30(結晶セルロー
ス:旭化成株式会社製)0.3%、カラギーナン(三栄
源エフ・エフ・アイ株式会社製)0.05%、ホモゲン
CF−3(乳化剤:三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
製)0.05%、炭酸カルシウム0.25%(Caとし
て0.1%)の粉体混合物を加え80℃10分間加熱撹
拌溶解後、ホモゲナイザーを用いて150kg/cm 2
の圧力にて均質化を行い、耐熱性ネジ口瓶に充填し密閉
後、125℃30分間レトルト殺菌してカルシウム強化
ココア飲料を得た。同様に炭酸カルシウムにかえて下記
のカルシウム塩をCaとして0.1%となるよう添加し
て蛋白質の凝集について観察を行った結果を表1に示し
た。
【0026】
【表1】 上記のように、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム
のような可溶性のカルシウム塩では蛋白質が凝集し、炭
酸カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸三カルシウムの
ような水に難溶性又は不溶性のカルシウム塩では、蛋白
質が凝集することもなく良好な結果を得た。
【0027】
【比較例2】牛乳20%(重量%、以下同様)と水7
2.5%の混合液に、砂糖6%、ココア末0.7%、食
塩0.05%、アビセルRC−N30(結晶セルロー
ス:旭化成株式会社製)及びカラギーナン(三栄源エフ
・エフ・アイ株式会社製)は下記に記載(表2参照)の
添加量、ホモゲンCF−3(乳化剤:三栄源エフ・エフ
・アイ株式会社社製)0.05%、炭酸カルシウム0.
25%(Caとして0.1%)の粉体混合物を加え80
℃10分間加熱撹拌溶解後、ホモゲナイザーを用いて1
50kg/cm2の圧力にて均質化を行い、耐熱性ネジ
口瓶に充填し密閉後、125℃30分間レトルト殺菌し
てカルシウム強化ココア飲料を得た。このカルシウム強
化飲料の蛋白質の凝集について観察を行った結果を表2
に示した。
【0028】
【表2】 上記のように、カラギーナン併用下で結晶セルロース
0.1〜1.0%にてカルシウム、ココアの分散性に優
れまたザラつき感のない食感の良好なカルシウム強化コ
コア飲料を得ることができた。
【0029】
【比較例3】牛乳20%(重量%、以下同様)と水7
2.5%の混合液に、砂糖6%、ココア末0.7%、食
塩0.05%、アビセルRC−N30(結晶セルロー
ス:旭化成株式会社製:)0.2%、カラギーナン(三
栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)0.05%、ホモゲ
ンCF−3(乳化剤:三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
製)0.05%、炭酸カルシウム0.25%(Caとし
て0.1%)の粉体混合物を加え80℃10分間加熱撹
拌溶解後、ホモゲナイザーを用いて150kg/cm2
の圧力にて均質化を行い、耐熱性ネジ口瓶に充填し密閉
後、125℃30分間レトルト殺菌してカルシウム強化
ココア飲料を得た。同様にカラギーナンにかえて下記の
多糖類を添加してカルシウムの分散及びココアの分散に
ついて観察を行った結果を表3に示した。
【0030】
【表3】 上記のように、カラギーナン、寒天、ジェランガム、カ
ラギーナン及びローカストビーンガム、ネイティブジェ
ランガム、カラギーナン及びLMペクチン、キサンタン
ガム及びローカストビーンガムのようなゲル化能を有す
る多糖類にて良好な結果を得た。
【0031】
【実施例1】カルシウム強化チルドプリン 水63.61%(重量%、以下同様)、全脂加糖練乳5
%、牛乳10%、精製ヤシ油6.5%の中に脱脂粉乳
3.5%、砂糖10%、炭酸カルシウム0.35%、ア
ビセルRC−N30(結晶セルロース:旭化成株式会社
製)0.3%、ローカストビーンガム0.2%、カラギ
ーナン0.1%、ジェランガム0.04%、エッグパウ
ダー(粉末卵:キューピー株式会社製)0.15部、ホ
モゲンCF−3(乳化剤:三栄源エフ・エフ・アイ株式
会社製)0.1部の粉体混合物を添加し、80℃にて1
0分間加熱撹拌し、カスタードフレーバー(三栄源エフ
・エフ・アイ株式会社製)0.1部、カロチン色素(三
栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)を添加し、全量を調
整する。その後、均質機(150kg/cm2)に通
し、カップに充填後、冷却固化させることによって、凝
集等の荒れの無いカルシウム強化チルドプリンを得るこ
とができた。
【0032】
【実施例2】カルシウム強化レトルトプリン 牛乳20%(重量%、以下同様)、精製ヤシ油4%、加
糖卵黄2%、水56.3%の中に砂糖12%、脱脂粉乳
4%、アビセルRC−N81(結晶セルロース:旭化成
株式会社製)0.5%、クエン酸カルシウム0.2%、
カラギーナン0.12%、ローカストビーンガム0.1
4%、乳酸カルシウム0.04%、クエン酸三ナトリウ
ム0.04%、ホモゲンCF−3(乳化剤:三栄源エフ
・エフ・アイ社製)0.14%、卵白0.25%、ゼラ
チン0.07%の粉体混合物を添加し、80℃にて10
分間加熱撹拌する。その中にカロチン色素(三栄源エフ
・エフ・アイ株式会社製)0.1重量%、カスタードフ
レーバー(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)0.1
%を添加し全量を調整する。その後、均質機(150k
g/cm2)に通し、容器に充填して密封後、レトルト
殺菌機にて121℃−20分間加熱し冷却することによ
って、凝集等の荒れの無いカルシウム強化レトルトプリ
ンを得た。
【0033】
【実施例3】カルシウム強化ココア飲料 牛乳20%(重量%、以下同様)と水72.5%の混合
液に、砂糖6%、ココア末0.7%、食塩0.05%、
アビセルRC−N30(結晶セルロース:旭化成株式会
社製)0.3%、ケルコゲルLT−100(ネイティブ
ジェランガム:三栄源エフ・エフ・アイ社製)0.02
%、ホモゲンCF−3(乳化剤:三栄源エフ・エフ・ア
イ株式会社製)0.05%、炭酸カルシウム0.25%
の粉体混合物を加え80℃10分間加熱撹拌溶解後ココ
アフレーバー(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)
0.1%を加え、全量を調整後、ホモゲナイザーを用い
て150kg/cm2の圧力にて均質化を行い、缶に充
填し密閉後、125℃30分間レトルト殺菌してカルシ
ウムやココアの沈殿等が無いカルシウム強化ココア飲料
を得た。
【0034】
【実施例4】カルシウム強化水羊かん 水40%(重量%、以下同様)に砂糖20%、カラギー
ナン0.22%、ローカストビーンガム0.14%、ネ
オサンマルクD(風味向上剤:三栄源エフ・エフ・アイ
株式会社製)、卵殼カルシウム1%、アビセルRC−N
30(結晶セルロース:旭化成株式会社製)0.2%の
粉末混合物を加え、沸騰するまで加熱混合し、更に、赤
こしあん50%を加え、煮詰めて100%とする。これ
を容器に充填し、密封後、121℃20分間レトルト殺
菌を行い、カルシウムの沈殿やあんの分離が無いカルシ
ウム強化水羊かんを得た。
【0035】
【実施例5】カルシウム強化アイスクリーム 水50%(重量%、以下同様)に全脂加糖練乳12.5
%、生クリーム6.5%、水飴10%、無塩バター5%
を加え、撹拌しつつ、アビセルRC−N81(結晶セル
ロース:旭化成株式会社製)1%、硫酸カルシウム1
%、ローカストビーンガム0.05%、カラギーナン
0.01%、タマリンドシードガム0.03%、グァー
ガム0.14%、脱脂粉乳6%の混合物を加え、80℃
10分間加熱撹拌溶解し、ワニラフレーバー(三栄源エ
フ・エフ・アイ株式会社製)0.1%を添加し、全量を
100%に調整した後に、80℃にてホモゲナイザーを
用いて150kg/cm2の圧力にて均質化を行い7℃
まで冷却した後、フリーザーにかけ、オーバーラン90
%で取り出し、カップに充填し、冷凍保管してザラつき
感が無く滑らかなカルシウム強化アイスクリームを得
た。
【0036】
【実施例6】カルシウム強化フラワーペースト 予め、脱脂粉乳3%(重量%、以下同様)、砂糖17.
5%、加工澱粉3%、カラギーナン0.09%、ローカ
ストビーンガム0.01%、ジェランガム0.02%、
キサンタンガム0.01%、カルボキシメチルセルロー
ス0.05%、リン酸2水素ナトリウム0.02%、硫
酸カルシウム0.01%、炭酸カルシウム0.5%、薄
力粉5%、アビセルRC−N81(結晶セルロース:旭
化成株式会社製)0.4%を粉体混合しておき、混練機
に水45%を入れ、撹拌しながら上記混合物を投入し、
10分間撹拌後、無塩バター10%、水飴12.5%、
加糖凍結全卵20(キューピー株式会社製)5%を加
え、混練しながら加熱し、糖用屈折計を用いて可溶性固
形分50%まで煮詰める。
【0037】次いで、加熱を終了後、カスタードフレー
バー(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)0.15
%、カロチンベース(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
製)0.05%を加え、よく混合してザラつき感が無く
滑らかなカルシウム強化フラワーペーストを得た。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、水に難溶性又は水不溶
性のカルシウム塩をカルシウム換算で1重量%以下、結
晶セルロース0.1〜1重量%、ゲル化能を有する多糖
類0.01〜1重量%を含有させることによって食品に
おける製造工程中等の沈殿や保存中の沈殿、蛋白質との
反応による凝集物の生成を起こさない安定なカルシウム
強化食品を提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 1/187 A23L 1/19 1/19 1/04 Fターム(参考) 4B001 AC03 AC44 AC46 BC01 EC05 4B014 GB05 GB18 GK08 GL01 GL11 GP01 4B018 LB01 LB08 MD04 MD35 MD37 ME05 MF02 4B025 LB18 LB20 LG19 LG27 LG29 LK02 LP10 4B041 LC10 LD03 LH07 LH10 LH11 LK02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水に難溶性又は不溶性のカルシウム塩をカ
    ルシウム換算で1重量%以下、結晶セルロース0.1〜
    1重量%、ゲル化能を有する多糖類0.01〜1重量%
    を含有することを特徴とするカルシウム強化食品
  2. 【請求項2】結晶セルロース及びゲル化能を有する多糖
    類と水に難溶性又は不溶性のカルシウム塩の重量比が
    1:9〜9:1である請求項1記載のカルシウム強化食
  3. 【請求項3】水に難溶性又は不溶性のカルシウム塩が炭
    酸カルシウム、焼成カルシウム、卵殻カルシウム、リン
    酸三カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、ク
    エン酸カルシウムの1種又は2種以上である請求項1記
    載のカルシウム強化食品
  4. 【請求項4】ゲル化能を有する多糖類がカラギーナン又
    はカラギーナンとローカストビーンガムの混合物である
    請求項1記載のカルシウム強化食品
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