JP2001178376A - ソフトカプセル並びにソフトカプセルの製造方法 - Google Patents
ソフトカプセル並びにソフトカプセルの製造方法Info
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Abstract
く、また耐久性及び柔軟性が低下することのない新規な
ソフトカプセル並びにこのソフトカプセルを短時間で製
造することのできる新規なソフトカプセルの製造方法を
開発することを技術課題とした。 【解決手段】 内容物Aを収容した状態のカプセル本体
2を形成するゼラチン皮膜の表面に粉末Pを付着させる
ことで粘着防止層3を形成し、これにより前記課題を解
決する。
Description
したカプセル本体を有するソフトカプセルに関するもの
であり、特に高温多湿下においても付着性を有すること
なく、また耐久性が低下することのないソフトカプセル
並びにソフトカプセルの製造方法に係るものである。
よって形成されたカプセル本体に内包したソフトカプセ
ルは、一般にロータリー・ダイ式自動ソフトカプセル製
造機、シームレス式自動カプセル製造機、平板式自動カ
プセル製造機等により製造される。これらのような製造
機を用いて製造されるソフトカプセルの皮膜が具備すべ
き条件は、造膜性が良いこと、弾力性が高いこと、強度
が高いこと、シール性が良いこと、可食性であること等
が挙げられ、これらの条件を具備する素材としては、
牛、豚等の皮、骨から加工抽出される蛋白質であるゼラ
チンが最も好ましい。なおゼラチンは食品、薬品等の原
料としては高価なものではあるが、これに取って代わる
素材が他にはないのが実情である。
体を形成する皮膜を製造する場合には、皮膜の硬化、ひ
び割れによる内容物の漏洩等を防止するために、グリセ
リン、ソルビトール等を可塑剤として配合することで弾
力性や強度を高めることが行われているが、この可塑剤
は同時に皮膜に粘着性を与えることとなるため、以下に
示すような問題点があった。まず高温下、多湿下におい
ては皮膜の粘着性が顕著に現れるため、環境条件によっ
ては瓶詰め工程、PTP包装工程でのソフトカプセルの
滑走性(滑りやすさ)を悪化させて包装作業を困難にし
てしまう。また包装後においても、容器内でソフトカプ
セル同士が互いに付着したり、ソフトカプセルが容器に
付着してしまうため、商品価値を低下させてしまうこと
となる。
るソフトカプセルの粘着性の問題を解決するために種々
の試みが成されてはいるが、いずれも副次的な問題を抱
えており前記問題を完全に解決するには至っていない。
まずカプセル本体の表面をカルナウバロウで処理する方
法(特開昭56−156212号)では、内容物に水分
が含まれる場合にはカプセル本体表面の光沢が消失して
曇ってしまうため商品価値の低下を招いてしまう。また
皮膜中に天然カルシウムを配合する方法(特開平2−2
2221号)では、内容物が着色されている場合には、
内容物の色が透けて見える部分と、見えない部分とが生
じて、ソフトカプセルの色が不均一になってしまうため
商品価値の低下を招いてしまう。
合する方法(特開平10−80466号、特開平10−
310519号)では、ある程度の効果は見られるもの
の、前記ソフトカプセルの付着に関する問題を完全に解
決するには至っていない。
付着の問題を回避するために、ゼラチンシートの表裏に
短・中鎖飽和脂肪酸、硬化油等を塗布することが行われ
ているが、包装後の付着は避けられない。包装後の付着
を防ぐためには乾燥を充分に行うことで粘着性を低下さ
せればよいが、油膜によってゼラチン皮膜に含まれる水
分の放散が阻害されるため、乾燥に長時間を要して製品
としての製造時間が長くなるばかりでなく、柔軟性が低
下してしまうためソフトカプセルとはいえない硬質なも
のとなってしまう。
認識してなされたものであって、高温多湿下においても
付着性を有することなく、また耐久性及び柔軟性が低下
することのない新規なソフトカプセル並びにこのソフト
カプセルを短時間で製造することのできる新規なソフト
カプセルの製造方法を開発することを技術課題としたも
のである。
は、ソフトカプセルの付着性を除去する手段として、内
容物を収容した状態のカプセル本体を形成するゼラチン
皮膜の表面に粉末を付着させることで粘着防止層を形成
するものである。この粉末は、ベーキングパウダー、コ
ーンスターチ、粉末砂糖・果糖(短糖類及び多糖類を含
む)、小麦粉、片栗粉、くず粉、米粉、カルシウム粉
末、セルロース粉末、キチン・キトサン粉末、澱粉(シ
クロデキストリン、ポリデキストロース等のデキストリ
ン類)等の他、可食性の粉末類すべてを用いることがで
きるが、これらのうち特に吸湿性の少ないベーキングパ
ウダー、コーンスターチ、米粉、カルシウム粉末、セル
ロース粉末またはキチン・キトサン粉末を用いることが
好ましい。
としては、薬品、食品、化粧品、入浴剤等の粉粒体、液
体、半固形物あるいは雑貨(玩具・接着剤)等が挙げら
れる。なお内容物として不可食性のものを用いる場合に
は、前記粉末は必ずしも可食性である必要はない。
分をゼラチンとするとともに、グリセリン、ソルビトー
ル等を可塑剤として配合することで弾力性や強度の向上
を図るものである。そしてこのようにゼラチンを主成分
とした素材からゼラチン皮膜たるゼラチンシートを形成
し、このゼラチンシートを一対のダイロール間に拝み合
わせた状態に送り込み、その間に上記内容物を供給し、
これを内包したカプセル形状のものがソフトカプセルと
して定義されるものである。なお本発明ではこのような
ソフトカプセルのうち、内容物を取り除いたゼラチン皮
膜の部分を特にカプセル本体と称するものである。
ので、その粒径は必ずしも制限されるものではないが好
ましくは10〜300μm、更に好ましくは10〜75
μmとする。また前記粉末の量は、カプセル本体を形成
するゼラチン皮膜の0.1〜20重量%の範囲が適量で
ある。因みに粉末が0.1重量%より少ない場合にはソ
フトカプセルの付着防止効果が顕著に見られず、また1
0重量%より多い場合には、付着防止効果は顕著に現れ
るものの、ゼラチン皮膜表面に白い粉が吹いたような状
態となり、美感を損なったものとなってしまう。従って
更に好ましい粉末の量は、ゼラチン皮膜の0.5〜5重
量%の範囲となるものである。
て、ゼラチン皮膜の粘着性を除去して、ソフトカプセル
同士の付着や、ソフトカプセルと容器等との付着を回避
することができるので、商品価値を低下させることがな
い。またゼラチン皮膜表面に粉が吹いたような状態にな
らないため、ソフトカプセルを美感に優れた商品価値を
有するものとすることができる。またカプセル本体を過
剰に乾燥させていない柔軟な状態で粘着性が除去される
ので、必要以上の乾燥を行う必要がなくなり、乾燥工程
に要する時間を短縮して生産性を向上し、製品単価を引
き下げることができる。
して次のような製造方法を採用する。すなわちカプセル
本体によって液体、粉粒体等を内包した後、このカプセ
ル本体を形成するゼラチン皮膜の乾燥を行うソフトカプ
セルの製造方法において、前記ゼラチン皮膜を乾燥する
とともにこのゼラチン皮膜の表面に粉末を付着させて粘
着防止層を形成するものであり、この粘着防止層の形成
乾燥工程は複数工程に分けられ、第一工程において上記
粉末のうちの、いずれか一種または複数種をゼラチン皮
膜の表面に付着させながら乾燥を行い、第二工程におい
て余分に付着した粉末を除去しながら乾燥を行うもので
ある。更にまた前記第二工程の後段に、ゼラチン皮膜の
表面に余分に付着した粉末及び油脂の拭き取りを行いな
がら乾燥を行う第三工程を加えるものである。
第一工程でソフトカプセルに対して粉末を付着させた
後、第二工程で余剰な粉末を除去するため、粉末の付着
過多による美感低下を引き起こすことがない。また前記
粉末の付着及び余剰粉末の除去は、従来のマイクロカプ
セルの製造方法における乾燥工程を一部改変するだけで
行うことができるため、極端なコスト上昇を招くことが
ない。更にまた第三工程でゼラチン皮膜の表面に余分に
付着した粉末及び油脂が拭き取られるので、ソフトカプ
セルをより一層美感に優れた、商品価値を有するものと
することができる。
げて、本発明の内容について更に具体的に説明する。ま
ず本発明のソフトカプセル1の基本構成は、図1に示す
ように、内容物Aを収容した状態のカプセル本体2の表
層部に粘着防止層3を形成することによって構成され
る。この粘着防止層3は上記粉末Pのうちの、いずれか
一種または複数種によって形成されるものである。
として一例として液体を適用し、この液体を収容するカ
プセル本体2は、ゼラチンを主成分として、グリセリ
ン、ソルビトール等の可塑剤を配合することで弾力性及
び強度の向上を図ったゼラチン皮膜によって形成される
ものとする。
1を製造するにあたっては、以下の(1)〜(4)の手
順に従う。 (1)ゼラチンシートの作成 まずカプセル本体2の成形において使用するゼラチン皮
膜たるゼラチンシート4を作成する。この場合にはゼラ
チン、グリセリン、ソルビトール、水を混合したものを
原料とする。そしてこの原料をヒータによって温められ
ている原料タンク内に収容し、原料の溶融状態を確保し
ておく。
ってスプレダーボックス内に供給され、そのスリット状
の吐出孔から溶融状態で吐出され、その下方に位置する
冷却ドラムによって冷却、そしてシート状に成形され、
ゼラチンシート4が連続して作成される。なおこのよう
なゼラチンシート4は二枚同時に並行して作成されるも
のであって、これら二枚のゼラチンシート4は表裏に短
・中鎖脂肪酸、硬化油等の油脂を塗布された後、次工程
であるカプセル本体成形工程に同時に供給される。
ト4は、図2に示すようにロータリー・ダイ式自動カプ
セル製造機10における一対のダイロール11に拝み合
わせた状態に送り込まれ、その上方に位置するノズル1
2から所定のタイミングで内容物Aが供給される。すな
わちダイロール11の周面には多数のカプセル成形凹部
13と、このカプセル成形凹部13の周縁部に形成され
ている成形突起14とが設けられているから、これらの
接近離反作用によってカプセル成形凹部13内に供給さ
れた二枚のゼラチンシート4及び内容物Aは、次々と図
に示すようなカプセル形状に成形され、一次製品Cとし
て取り出されていくのである。因みにこのようにして成
形された一次製品Cの内容物Aを除いたカプセル素材の
部分がゼラチン皮膜によって形成されたカプセル本体2
となるものである。
膜(カプセル本体)の乾燥 次にこのようにして成形した一次製品Cに粘着防止層3
を形成しながらゼラチン皮膜(カプセル本体2)の乾燥
を行うものであり、本実施の形態では一例として、この
粘着防止層形成乾燥工程を三段階に分けて行うものであ
る。なお本実施の形態では、各工程段階で用いる乾燥機
はともにタンブラー式乾燥機20を用いるのであって、
それぞれの工程段階に応じて要求される改変を加えるも
のとする。ここで各工程段階に共通するタンブラー式乾
燥機20の基本的構造について説明しておくと、このも
のはフレームFに対して諸部材を支持して成るものであ
り、金網を円筒状に形成したドラム21を、モータMに
よって駆動される支持ロール22上で回転させながら被
処理物と雰囲気との接触を促進することで被処理物に含
まれる水分の放散を図るものであって、適宜の給気機構
等を具えて成るものである。そして前記ドラム21の両
端開口部をそれぞれ投入口23、排出口24とするもの
である。以下粘着防止層形成乾燥工程の各工程段階毎に
説明してゆく。
20Aは、内周に適宜のリフタを具えた外周ドラム25
をドラム21Aの外周全域を覆うようにして具えて成る
ものである。
段階として、前記ロータリー・ダイ式自動カプセル製造
機10によって製造された一次製品C(ゼラチン皮膜か
ら成るカプセル本体2の含水率30〜40%程度)を、
第一乾燥機20Aにおけるドラム21A内に投入するも
のである。このとき同時に粉末Pをドラム21A内に供
給するものであり、粉末Pはドラム21A及び外周ドラ
ム25の回転によってドラム21A内空間で分散状態と
なって一次製品Cに接触し、ゼラチン皮膜によって形成
されたカプセル本体2の表面に付着する。なおこの状態
のものを中間製品C1と呼ぶ。その後適宜の時間運転を
継続し、カプセル本体2の含水率が20〜30%程度と
なるとともに表面に粉末Pがまべんなく付着した段階
で、中間製品C1を第二工程に投入させるものである。
20Bは、ドラム21Bの下方に粉末Pを受けるための
粉落ちカバー26を具えて成るものである。
品C1は、ドラム21Bの内周(ネット)との間の摩擦
または中間製品C1同士の摩擦によって余剰に付着した
粉末Pが除去されるものであり、カプセル本体2に付着
した粉末Pの量が、カプセル本体2を形成するゼラチン
皮膜の0.1〜20重量%程度になった段階で、この状
態の中間製品C2を第三工程に投入させるものである。
なおこのときドラム21Bの網目を通過してドラム21
Bの下方に落下した粉末Pは、粉落ちカバー26によっ
て捕捉されることとなり、適宜再利用等に供されるもの
である。
20Cは、ドラム21Cの内周に対して無塵性であり、
且つ吸油性のある布を貼付するものである。
品C2は、ドラム21Cの内周に貼付した布によってカ
プセル本体2の表面に付着した余分な粉末P及び油脂が
拭き取られるものであり、やがてカプセル本体2の含水
率が所望の値約15%になった段階で、カプセル本体2
の表層部に粘着防止層3の形成された本発明のソフトカ
プセル1が最終製品として製造されるものである。その
後ソフトカプセル1を包装工程に送り、適宜瓶詰め、P
TP包装を行うものであるが、このときソフトカプセル
1は粘着防止層3によって粘着性が除去されているの
で、コンベヤ上での滑走性が良好であり、包装作業を効
率的に行うことができる。
施例を示す。 〔実施例1〕実施例1は、粉末Pとして片栗粉を用いた
粘着防止層3を形成したカプセル本体2に、内容物Aと
して調味油を300mg収容したものである。
栗粉を用いた粘着防止層3を形成したカプセル本体2
に、内容物Aとして各種動植物油の代表である大豆油を
300mg収容したものである。
栗粉を用いた粘着防止層3を形成したカプセル本体2
に、内容物Aとして吸湿性の高い粉末成分含有液の代表
であるキトサン100mgを含む植物油懸濁物を300
mg収容したものである。
栗粉を用いた粘着防止層3を形成したカプセル本体2
に、内容物Aとして親水性を有す成分の代表である大豆
レシチンを300mg収容したものである。
び実施例4はいずれも、カプセル本体2を形成するゼラ
チン皮膜は、ゼラチン100重量部に対して、グリセリ
ン35、水90を混成した同一成分のものとした。また
粉末Pの量は、カプセル本体2を形成するゼラチン皮膜
の約0.5重量%とした。
明のソフトカプセル1の種々の実施例と、本発明のソフ
トカプセル1との比較を行うために用意した比較例とに
基づいて行った三種類の比較試験の内容と、その結果に
ついて説明する。
が、カプセル本体2の外観及び強度内にどのような影響
を与えるかを確認することを目的として行ったものであ
る。
びに粘着防止層3を形成していないカプセル本体2に内
容物Aとして大豆油300mgを収容した比較例1の三
種類のサンプルをとり上げ、これらについて以下に示す
比較試験を行った。その結果を表2に示す。
するゼラチン皮膜は、前記実施例1及び実施例2と同様
に、ゼラチン100重量部に対して、グリセリン35、
水90を混成した同一成分のものとした。
30)を使用し、日局乾燥減量試験法に準拠して試験し
た。 〔破壊加重(加圧に対する強度)〕 木屋式硬度計(株
式会社藤原製作所製、最大加重30kg)を用いて試験
した。
1、実施例2にあっては著しい美感の低下は認められ
ず、またカプセル本体2の破壊は起こらずに強度が向上
していることが認められた。
カプセル本体2の付着性にどのような影響を与えるかを
確認することを目的として行ったものである。高温多湿
下におけるソフトカプセル1の付着度合いを観察するた
めに、上記実施例1、実施例2及び比較例1と同様の検
体を20カプセルずつ6号ガラスサンプル瓶に入れ、開
栓状態で40℃、75%RHの恒温・高湿器内にて48
時間保存し、室温に戻した後にこのサンプル瓶を表3に
示す状態にした場合の状況から、各検体の付着性を判定
した。この場合、少ない衝撃で落下したソフトカプセル
1の数が多いほど付着性が少ないソフトカプセル1であ
ることを示している。その結果を表4に示す。
例1、実施例2にあっては高温多湿下にさらされた場合
であっても、付着性を有することがないことが認められ
た。
付着性にどのような影響を与えるかを確認することを目
的として行ったものである。具体的には前記実施例2、
実施例3及び実施例4並びにこれらと同様のカプセル本
体2及び内容物Aであって、粘着防止層3を形成してい
ない比較例2、比較例3及び比較例4を用いて、粘着防
止層3の有無によるカプセル本体2の付着性の比較を兼
ねて試験を行った。比較試験の方法は上記比較試験2の
内容と同じものとした。その結果を表5に示す。
を形成したソフトカプセル1の場合には、内容物Aの性
状に影響されることなく、高温多湿下にさらされた場合
であっても、付着性を有することがないことが認められ
た。
セルという名称から連想されるような、柔らかなもので
あって、尚且つ、高温・高湿下にあっても、ソフトカプ
セル同士が付着したり、ソフトカプセルと容器とが付着
するようなことがないので、商品価値を低下させてしま
うことがない。このことはまた、瓶詰め工程、PTP包
装工程でのソフトカプセルの滑走性(滑りやすさ)を良
好なものとするので、包装作業の効率が向上する。更に
また、ソフトカプセルの製造時に最も時間を要する工程
であった乾燥工程に要する時間を短縮させることがで
き、同時に乾燥装置の数も減らすことができるので、製
品原価を低減することができる。
面図である。
図である。
の被処理物の様子を示す側面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 内容物を収容した状態のカプセル本体を
形成するゼラチン皮膜の表面に粉末を付着させることで
粘着防止層を形成したことを特徴とするソフトカプセ
ル。 - 【請求項2】 前記粘着防止層を形成する粉末は、ベー
キングパウダー、コーンスターチ、粉末砂糖・果糖(短
糖類及び多糖類を含む)、小麦粉、片栗粉、くず粉、米
粉、カルシウム粉末、セルロース粉末、キチン・キトサ
ン粉末及び澱粉(シクロデキストリン、ポリデキストロ
ース等のデキストリン類)より成る群から一または複数
が選択されたものであることを特徴とする請求項1記載
のソフトカプセル。 - 【請求項3】 前記粉末の量は、カプセル本体を形成す
るゼラチン皮膜の0.1〜20重量%であることを特徴
とする請求項1または2記載のソフトカプセル。 - 【請求項4】 カプセル本体によって液体、粉粒体等を
内包した後、このカプセル本体を形成するゼラチン皮膜
の乾燥を行うソフトカプセルの製造方法において、前記
ゼラチン皮膜を乾燥するとともにこのゼラチン皮膜の表
面に粉末を付着させて粘着防止層を形成するものであ
り、この粘着防止層の形成乾燥工程は複数工程に分けら
れ、第一工程において粉末をゼラチン皮膜の表面に付着
させながら乾燥を行い、第二工程において余分に付着し
た粉末を除去しながら乾燥を行うことを特徴とするソフ
トカプセルの製造方法。 - 【請求項5】 前記第二工程の後段に、ゼラチン皮膜の
表面に余分に付着した粉末及び油脂の拭き取りを行いな
がら乾燥を行う第三工程を加えることを特徴とする請求
項3記載のソフトカプセルの製造方法。 - 【請求項6】 前記粘着防止層を形成する粉末は、ベー
キングパウダー、コーンスターチ、粉末砂糖・果糖(短
糖類及び多糖類を含む)、小麦粉、片栗粉、くず粉、米
粉、カルシウム粉末、セルロース粉末、キチン・キトサ
ン粉末及び澱粉(シクロデキストリン、ポリデキストロ
ース等のデキストリン類)より成る群から一または複数
が選択されたものであることを特徴とする、請求項4ま
たは5記載のソフトカプセルの製造方法。
Priority Applications (1)
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JP36723199A JP4169894B2 (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | ソフトカプセルの製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP4169894B2 JP4169894B2 (ja) | 2008-10-22 |
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