JP2001178355A - 貝類剥身装置 - Google Patents

貝類剥身装置

Info

Publication number
JP2001178355A
JP2001178355A JP36774999A JP36774999A JP2001178355A JP 2001178355 A JP2001178355 A JP 2001178355A JP 36774999 A JP36774999 A JP 36774999A JP 36774999 A JP36774999 A JP 36774999A JP 2001178355 A JP2001178355 A JP 2001178355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shell
shellfish
suction pad
pads
vacuum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36774999A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Hirashima
一男 平島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIRAJIMA GIKEN KK
Original Assignee
HIRAJIMA GIKEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HIRAJIMA GIKEN KK filed Critical HIRAJIMA GIKEN KK
Priority to JP36774999A priority Critical patent/JP2001178355A/ja
Publication of JP2001178355A publication Critical patent/JP2001178355A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Meat And Fish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、二枚貝の貝柱と内臓と貝殻とを分
離し、貝柱だけを取り出すための貝類剥身装置に関する
ものである。 【構成】 本発明は、内部に回動部材を設けるとともに
導管先端を突設した上下吸着パットからなる真空吸着パ
ットを有し、間欠回転する回転ドラムと、前記真空吸着
パット内に貝を送り込む押出棒と、前記貝を真空吸着パ
ットの上下吸着パットに吸着させるために、先端にロー
ラが取り付けられた押圧棒と、前記真空吸着パットの上
下吸着パットに連設されている上下ガイド間に差し込
み、密着している上下貝殻を開口させるために、先端に
ローラを有するとともに上吸着パットを押圧する突子が
設けられた差込棒と、前記開口した貝の貝柱を切断し分
離するための第1切断刃と、下貝殻内面より内臓を分離
させるためのヘラと、内臓を吸引除去するための吸引ノ
ズルと、前記貝の貝柱を切断し分離するための第2切断
刃とからなる貝類剥身装置の構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二枚貝の貝柱と内臓と
貝殻とを分離し、貝柱だけを取り出すための貝類剥身装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、二枚貝、例えば、帆立貝を開
いて貝殻内から貝柱等の身を取り出す作業は、合わさる
上下貝殻の内面に刃物又はヘラ等を挿入しにくく、特
に、帆立貝の鮮度が良いときには上貝殻と下貝殻が強く
閉じているため、貝殻と貝柱を分離する剥身解体は困難
で作業効率が極端に悪かった。
【0003】そこで、帆立貝を水揚げしてから約一日程
度放置することにより、意識的に鮮度を低下させ、帆立
貝の上貝殻と下貝殻が開いた状態、若しくは帆立貝の上
貝殻と下貝殻が開き易い状態にして、手作業にて剥身解
体作業を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、帆立貝
を水揚げしてから一日程度放置することにより意識的に
鮮度を低下させ、帆立貝の上貝殻と下貝殻が開き易い状
態にするということは、結局、鮮度が最も求められる生
鮮食料品にとっては最悪の解体方法であって、味質の低
下につながってしまう。
【0005】また、一日程度放置するときの保管場所の
確保、運搬方法、帆立貝の保管温度又は衛生状態の管理
等、帆立貝を水揚げしてから剥身解体作業をするまでの
工程が多くなり、水揚げから出荷までの効率が極めて悪
い。
【0006】さらに、長時間に渡って剥身作業を行う者
にとっては、上貝殻と下貝殻を開口するときや貝柱を貝
殻より切断する際に、手首や肘を捻って腱鞘炎等を患っ
てしまう等の問題点がある。
【0007】そこで本発明は、上記の問題点を解決する
ために、帆立貝等の二枚貝を水揚げしてから約一日程度
放置することにより意識的に鮮度を低下させることがな
く、水揚げしてから極めて短時間に、且つ確実に、二枚
貝の貝柱と内臓と貝殻とを分離する剥身解体作業を自動
的に行なうことができる貝類剥身装置を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、内部に回動部材を設けるとともに導管
先端を突設した上下吸着パットからなる真空吸着パット
を有し、間欠回転する回転ドラムと、前記真空吸着パッ
ト内に貝を送り込む押出棒と、前記貝を真空吸着パット
の上下吸着パットに吸着させるために先端にローラが取
り付けられている押圧棒と、前記真空吸着パットの上下
吸着パットに連設されている上下ガイド間に差し込み、
密着している上下貝殻を開口させるために先端にローラ
を有するとともに上吸着パットを押圧する突子が設けら
れた差込棒と、前記開口した貝の貝柱を切断し分離する
ための第1切断刃と、下貝殻内面より内臓を分離させる
ためのヘラと、内臓を吸引除去するための吸引ノズル
と、前記貝の貝柱を切断し分離するための第2切断刃と
からなる貝類剥身装置の構成とした。
【0009】
【実施例】以下に、本発明である貝類剥身装置につい
て、添付の図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明
である貝類剥身装置の全体右側面図、図2は本発明であ
る貝類剥身装置の内臓収納箱を取り外した状態の全体左
側面工程図、図3は本発明である貝類剥身装置の回転ド
ラムの機構斜視図である。
【0010】本発明である貝類剥身装置1は、図1に示
すように、本貝類剥身装置1の前面に作業用のテーブル
3を左方向に突設した直方体形状のフレーム2の枠体の
外観を呈している。図1に図示していないが、本貝類剥
身装置1の前面、上面、背面には、パネル又は天板が取
り付けられている。前記フレーム2の上面四隅には、本
貝類剥身装置1を吊り上げて移設することができるよう
にリングボルト2a、2a、2a、2aが設けてある。
【0011】本貝類剥身装置1は、図1に示すように、
押出枠部材が設置されたテーブル3、上下吸着パットか
らなる真空吸着パットを複数設けた回転ドラム部4、第
1切断刃収納部5及び第2切断刃収納部6、ベルト7、
サーボモータ8、制御盤11、吸引ノズル26等をフレ
ーム2内に設置されている。吸引ノズル26、内臓収納
箱10、真空吸引装置9とからなる吸引部のうち、前記
吸引ノズル26と前記内蔵収納箱10を吸引管12で繋
ぎ、内臓収納箱10と真空吸引装置9をフレーム2の外
側に設置している。
【0012】図1に示すように、貝類剥身装置1の背面
上部には、制御盤11の背面に取り付けられている扉を
開閉するためのレバー11aが設けられていて、制御盤
11に内設されている各種制御装置等を修理したり点検
したりするために設けられている。また、内臓収納箱1
0の上端より延設される吸引管12の他端には、真空吸
引装置9が設けられていて、前記真空吸引装置9に吸引
管12を介して取り付けられている吸引ノズル26より
貝殻の内蔵の吸引を行う。
【0013】次に、図2から図16において、本発明で
ある貝類剥身装置1の貝類剥身工程を詳細に説明する。
【0014】本発明である貝類剥身装置1は、図2、図
3に示すように、複数の真空吸着パット14、14、1
4、14、14・・・を取り付け、間欠回転する回転ド
ラム4と、貝殻17、17、17、17、17・・・を
前記真空吸着パット14内に送り込むエアーシリンダ1
8に取り付けられた押出棒18aと、先端にローラ18
iが取り付けられているエアーシリンダ18gに取り付
けられた押圧棒18hと、前記真空吸着パット14に挟
着されている貝殻17を開口するためのエアーシリンダ
20に取り付けられ、先端にローラ19aを有するとと
もに上吸着パット14aを押圧する突子19bが設けら
れた差込棒19と、前記真空吸着パット14内に吸着固
定されている貝の内壁面の貝柱23を分離切断するため
のエアーシリンダ22に取り付けられた第1切断刃21
と、下貝殻内面より内臓を分離させるためのヘラ21a
とそのエアーシリンダ22aと、エアーシリンダ24に
取り付けられ、先端に貝の内臓を吸引するための吸引ノ
ズル26と、前記内臓が吸引除去されている貝殻17の
貝柱23を切断し分離するためのエアーシリンダ22b
に取り付けられた第2切断刃21bとから構成されてい
る。
【0015】本発明である貝類剥身装置1により、貝殻
17を本貝類剥身装置1にセットしてから剥身解体処理
が終了するまでの工程を、図2を使用して順に説明す
る。
【0016】<第1工程>第1工程では、図1及び図2
に示すように、テーブル3上に貝殻17を貝殻17の蝶
番部17c部分を真空吸着パット14の方向に向けて置
き、エアーシリンダ18によりテーブル3上に置かれた
貝殻17を回転ドラム部4に設置されている真空吸着パ
ット14の下吸着パット14b上に押し出し、真空吸着
パット14の下吸着パット14b上いセットする。
【0017】<第2工程>第2工程では、図2に示すよ
うに、真空吸着パット14の上吸着パット14aの表面
をエアーシリンダ18gを駆動させて押圧棒18hを押
し出し、前記押出棒18hの先端のローラ18iで上吸
着パット14aを押圧しながら貝殻17を真空吸着パッ
ト14の上吸着パット14aと下吸着パット14b間に
吸着させて真空吸着パット14内に吸着固定する。
【0018】<第3工程>第3工程では、前記真空吸着
パット14に挟着された貝殻17を開口させるために、
エアーシリンダ20を駆動させて、貝殻17の上貝殻1
7aと下貝殻17bとに連設されている上下ガイド間に
ロ−ラ19aを強制的に差し込みながら押し広げて貝殻
17を開口するとともに上吸着パット14aが必要以上
に開かない様に突子19bにより押圧する。
【0019】<第4工程>第4工程では、開口した貝殻
17内にエアーシリンダ22を駆動させて第1切断刃2
1を前記開口した貝殻17の上貝殻17aの内壁面に差
し込み、前記上貝殻17aの内壁面の貝柱23を切断し
上貝殻17a内壁面から分離させる。
【0020】<第5工程>第5工程では、エアーシリン
ダ22aを駆動させ、先端に貝柱23の位置をさけて取
り付けられたヘラ21aを下貝殻17b内壁面にそって
差し込み、内臓23aを下貝殻17bより分離させる。
【0021】<第6工程>第6工程では、貝殻17の下
貝殻17bの内壁面から分離された内臓23aをエアー
シリンダ24を駆動させ、押出棒26aにより吸引ノズ
ル26を貝殻17内に侵入させて吸引し、貝柱23のみ
を貝殻17内に残す。
【0022】<第7工程>第7工程では、貝殻17内に
残されている貝柱23を下貝殻17bの内壁面から分離
させるために、エアーシリンダ22bを駆動させて第2
切断刃21bを貝殻17内に差し込み貝柱23を切断し
落下させる。
【0023】<第8工程>第8工程では、上下吸着パッ
ト14内の真空状態を解除して、大気開放することによ
り、上下吸着パット14a、14bから貝殻17を落下
し除去する。尚、貝殻17を落下した後、前記第1工程
の準備を行い、第1工程から第8工程を繰り返す。
【0024】図3は、本発明である貝類剥身装置の回転
ドラムの機構斜視図である。図2及び図3に示すよう
に、本貝類剥身装置1を構成する回転ドラム4には、真
空吸着パット14、14、14、14・・・が横方向の
1列に4個づつ等間隔に設置されているとともに回転方
向にも複数列配置されている。
【0025】前記真空吸着パット14、14、14、1
4が横方向及び回転方向に多数配置されている回転ドラ
ム4は、図3に示すように、サーボモータ8を駆動源と
して図3中に示す矢印13方向に間欠回転する構造であ
る。即ち、サーボモータ8の回転軸に固定されているプ
ーリーにベルト7が掛けられ、前記ベルト7は回転ドラ
ム4が固定されている回転軸に固定されているプーリー
に掛けられていて、サーボモータ8の回転力がベルト7
を介して回転ドラム4の回転軸に伝達されて、回転ドラ
ム4が回転する。
【0026】図4は、本発明である貝類剥身装置の真空
吸着パットの構造図である。図4に示すように、回転ド
ラム4に取り付けられている複数の真空吸着パット14
は、上吸着パット14aと下吸着パット14bとから構
成され、前記上吸着パット14aと前記下吸着パット1
4bは開閉部15によって連結されており、開閉可能な
構造となっている。
【0027】また、前記上吸着パット14a及び前記下
吸着パット14bの内部には、貝柱等が剥身された後、
空となった貝殻17を脱外され易くするために回動部材
16、16が支点16fを中心にして図4中に示す矢印
方向に回動可能に取り付けられているとともに、前記上
下回動部材16、16には回動部材16、16を元の位
置に戻すために上下バネ16a、16aが回動部材1
6、16の背面に取り付けられている。
【0028】真空吸着パット14を構成する上吸着パッ
ト14a内及び下吸着パット14b内には、それぞれに
導管29、29aが取り付けられていて、上下吸着パッ
ト14a、14b内を真空にすることができる。前記導
管29、29aは、真空ポンプ等の真空装置28が取り
付けられている回転式の切替弁27に接続されている。
【0029】このように、上下吸着パット14a、14
b内に導管先端29b、29cが突設しているのは、上
下吸着パット14a、14b内に設けられている上下回
動部材16、16の上下後端16d、16eの上面及び
下面に、前記導管先端29b、29cを密着させるため
である。
【0030】図5〜図9は、本発明である貝類剥身装置
を用いて貝殻内から貝柱と内臓とを取り出す剥身工程を
詳細に示した図である。図5は、本発明である貝類剥身
装置において、真空吸着パットに貝類を取り付けた際の
平面図である。
【0031】図5に示すように、押出棒18aの先端に
は垂直に、垂直板18bが固定されている。また、前記
垂直板18bの中央には、貝殻17が揺動するのを防止
するために上下貝殻17a、17bを押えるための、垂
直板に連設された上下押さえ18c、18d、左右押さ
え18e、18fが設けられている。
【0032】図6は、本発明である貝類剥身装置におけ
る剥身工程の第1工程図である。図6に示すように、貝
殻17は、丸みの少ない上貝殻17aを上側に、丸みの
ある下貝殻17bを下側になるようにテーブル3に置く
とともに、貝殻17の蝶番部17cが真空吸着パット1
4の方向を向くように前記テーブル3上に置く。
【0033】前記テーブル3上に置かれた貝殻17をエ
アーシリンダ18を駆動させて上押さえ18c、下押さ
え18d、垂直板18b、左押さえ18e、右押さえ1
8fにより貝殻17を支え、エアーシリンダ18の押出
棒18aにより真空吸着パット14方向に押し出し移動
させて回転ドラム4に設置されている真空吸着パット1
4の下吸着パット14b上に載せる。
【0034】図7は、本発明である貝類剥身装置におけ
る剥身工程の第2工程図である。図7に示すように、下
吸着パット14b上に貝殻17が載せられた状態で、エ
アーシリンダ18gを駆動させてエアーシリンダ18g
に取り付けられている押圧棒18hを押し出し、先端に
ローラ18iを有する押圧棒18hのローラ18iによ
り、上吸着パット14aの表面を押圧すると、上下回動
部材16、16が回動して、導管29、29aにより真
空吸着パット14の内部の空気が抜き取られ真空状態と
なり、真空吸着パット14の上吸着パット14aと下吸
着パット14b間に貝殻17が強力に挟着される。
【0035】即ち、押圧棒18hの先端のローラ18i
により、上吸着パット14aの表面が押圧され、貝殻1
7の上貝殻17aの上面に前記上吸着パット14aが密
着すると、上吸着パット14a内に設けてある回動部材
16の先端16bは、矢印aに示すようにように上方に
回動し、回動部材16の後端16dは矢印cに示すよう
に下方に回動する。図7中に示した符号14iは、本貝
類剥身装置1が作動中に、ロ−ラ18iが上吸着パット
14aの上面の所定位置を押圧するように設置されてい
るが、エアシリンダ18gの誤作動により前記ロ−ラ1
8iが上吸着パット14aの上面の所定の押圧位置を確
実に押圧することができず、押圧位置がズレてしまい上
吸着パット14aを全く押圧することがなくなることを
防止するための防止片である。図7に示すように、本脱
外防止片14iは、上吸着パット14aに吸着されてい
る貝17の方向に傾斜して取り付けられている。
【0036】前記後端16dが下方に回動すると、回転
式の切替弁27及び真空装置28に接続し取り付けられ
ている導管29の先端29bに密着していた回動部材1
6の後端16dの上面が、導管先端29bから離れ、導
管先端29bの開口部が開放されるために、上吸着パッ
ト14a内の空気が導管先端29bの開口部から抜き取
られたために真空状態となり、上吸着パット14aが上
貝殻17aの上面に強力に吸着し固定される。
【0037】同時に、押圧棒18hのローラ18iによ
り、上吸着パット14aの上面が押圧されると、貝殻1
7の下貝殻17bが押圧されて、下吸着パット14bの
上端に押圧されて下吸着パット14bに密着すると、下
貝殻17bに押されて回動部材16の先端16cは矢印
bに示すようにように下方に回動し、回動部材16の後
端16eは矢印dに示すように上方に回動する。
【0038】前記後端16eが上方に回動すると、回転
式の切替弁27及び真空装置28に接続し取り付けられ
ている導管29aの先端29cに密着していた回動部材
16の後端16eの上面が、導管先端29cから離れ、
導管先端29cが開放されるために、下吸着パット14
b内の空気が導管先端29cから抜き取られたために真
空状態となり、下吸着パット14bが下貝殻17bの下
面に強力に吸着し固定される。
【0039】図8及び図9は、本発明である貝類剥身装
置における剥身工程の第3工程図である。図10〜図1
4に示すように、真空吸着パット14内に吸着固定され
た貝殻17より貝柱と内臓を取り出す剥身作業の前作業
として、密着している上貝殻17aと下貝殻17bを開
口させる工程が必要となる。
【0040】図8及び図9に示すように、上貝殻17a
と下貝殻17bをスムーズに開口させるために、上吸着
パット14aの側面に傾斜して上ガイド14cが上吸着
パット14aと連動するように連設されているととも
に、下吸着パット14bの側面には下ガイド14dが水
平に下吸着パット14bに連設されている。
【0041】密着した上貝殻17aと下貝殻17bを開
口させるためには、上吸着パット14aに連設されてい
る上ガイド14cと下吸着パット14bに連設されてい
る下ガイド14d間に、エアーシリンダ20を駆動させ
て差込棒19を押し出し、差込棒19の先端のローラ1
9aを強制的に挿入させて僅かに開口させるのである。
前記上ガイド14cを傾斜させて上吸着パット14aに
連設させたのは、ローラ19aが容易に挿入できるよう
にしたためである。
【0042】図8に示すように、先ず、エアーシリンダ
20を駆動させてエアーシリンダ20の差込棒19を真
空吸着パット14に連設されている前記上ガイド14c
及び下ガイド14dの近接位置に差込棒19先端のロー
ラ19aを近づける。
【0043】次に、図9に示すように、ローラ19aを
上ガイド14cと下ガイド14d間に強制的に差し込
み、上貝殻17aに吸着されている上吸着パット14a
と下貝殻17bに吸着されている下吸着パット14bを
強制的に開口させると、上下吸着パット14a、14b
に密着している上貝殻17aと下貝殻17bとが開口す
る。この時に、上貝殻17aが必要以上に開かない様に
差込棒19に取り付けられた突子19bにより押圧され
る。
【0044】図10は、本発明である貝類剥身装置にお
ける剥身工程の第4工程図である。貝殻17の上貝殻1
7aと下貝殻17bを開口させた後に、図10に示すよ
うに、丸みの少ない上貝殻17aの内壁面に沿って柔軟
性のある第1切断刃21をエアーシリンダ22を駆動さ
せて、前進させ差し込み貝柱23と上貝殻17aの内壁
面に付着している部分を切断する。
【0045】図11は、本発明である貝類剥身装置にお
ける剥身工程の第5工程図である。貝柱23を切断した
後、図11に示すように、貝柱23の上端が切断された
貝柱23は、内臓23aと薄い膜で繋がっているため、
エアーシリンダ22aを駆動させ、先端に貝柱23の位
置をさけて取り付けられたヘラ21aを下貝殻17b内
壁面に沿って差し込み、内臓23aを下貝殻17bの内
壁面より分離させる。
【0046】図12は、本発明である貝類剥身装置にお
ける剥身工程の第6工程図である。下貝殻17bの内壁
面より分離した内蔵23aを、吸引ポンプに接続された
吸引ノズル26で貝殻17内から吸引する。エアーシリ
ンダ24により前記吸引ノズル26を貝殻17内に往復
別軌道となっているレール上を移動し、貝殻17の内臓
23aを吸引するのである。
【0047】図13は、本発明である貝類剥身装置にお
ける剥身工程の第7工程図である。図13に示すよう
に、上貝殻17aと下貝殻17bが強制的に開口した丸
みの多い下貝殻17bの内壁面に沿ってエアーシリンダ
22aを駆動させて第2切断刃21aを前進させて貝殻
17内に差し込み、貝柱23が下貝殻17bに付着して
いる部分を切断し、貝柱23を貝殻17より分離し落下
させる。
【0048】図14は、本発明である貝類剥身装置にお
ける剥身工程の第8工程図である。貝柱23を分離した
後は、図14に示すように、上下吸着パット14a、1
4b内に突出する導管29、29a内の真空状態を真空
装置28より回転式切換弁27を切り換えて、導管2
9、29aを大気開放させると、上吸着パット14aが
密着している上貝殻17aの表面から離れるとともに、
下吸着パット14bが密着している下貝殻17bの表面
から離れ、空の貝殻17は離脱し落下する。
【0049】図15は、本発明である貝類剥身装置の上
下吸着パットの内部構造を示した図である。真空吸着パ
ット14の上下吸着パット14a、14bは、リング状
に形成されている軟性部材14e、14fをリング14
g、14hの外壁面に密着させて取り付けた構造であ
る。前記軟性部材14e、14fとしては、例えば、ス
ポンジ、ゴム、スポンジとゴムを素材として製造された
いわゆるスポンジゴム等を用いるのがよい。
【0050】勿論、上吸着パット14aの構造は、下端
部が軟らかい材質からなり、前記軟性部材の上部は硬い
材質としてもよい。また、下吸着パット14bの構造
は、上端部が軟らかい材質からなり、前記軟性部材の下
部は硬い材質としてもよい。
【0051】上下吸着パット14a、14bの軟性部材
14e、14f内には、真空吸着時に、貝殻17の姿勢
を安定保持させるために、軟性部材14e、14fより
やや低い位置に上下吸着パット14a、14bにリング
14g、14hを密着して取り付けてある。
【0052】このように、上吸着パット14a及び下吸
着パット14bに軟性部材14e、14fと、貝殻17
の姿勢を安定保持させるためのリング14i、14jを
取り付けることにより、確実に上下貝殻17a、17b
の表面に吸着させることができるのである。
【0053】本発明である貝類剥身装置1では、真空吸
着パット14を回転ドラム4に、複数列、横方向に4列
並列に配置することにより、同時に、多数の貝の剥身を
することが可能である。
【0054】図16は、エアシリンダ内の切断刃を傾斜
させて取り付けた状態図である。図16に示すように、
エアーシリンダ22、22bに取り付ける切断刃21、
21bを、傾斜させて設置させてもよい。これは、丸み
の有る貝の内壁面にそって貝柱23を確実に切断するこ
とができるようにするためである。
【0055】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような構成で
あるから、水揚げされたばかりの新鮮な貝類の剥身を迅
速に行うことができる。
【0056】即ち、従来の人手による作業に比較して本
発明である貝類のむき身装置において、真空吸着パット
を回転ドラムに、回転方向に複数列、横方向に4列並列
させた装置では、約8倍の1時間に3,600個以上の
剥身処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である貝類剥身装置の全体右側面図であ
る。
【図2】本発明である貝類剥身装置の左側面工程図であ
る。
【図3】本発明である貝類剥身装置の回転ドラムの機構
斜視図である。
【図4】本発明である貝類剥身装置の真空吸着パットの
構造図である。
【図5】本発明である貝類剥身装置における貝類を真空
吸着パットに取り付けた際の平面図である。
【図6】本発明である貝類剥身装置における剥身工程の
第1工程図である。
【図7】本発明である貝類剥身装置における剥身工程の
第2工程図である。
【図8】本発明である貝類剥身装置における剥身工程の
第3工程図である。
【図9】本発明である貝類剥身装置における剥身工程の
第3工程図である。
【図10】本発明である貝類剥身装置における剥身工程
の第4工程図である。
【図11】本発明である貝類剥身装置における剥身工程
の第5工程図である。
【図12】本発明である貝類剥身装置における剥身工程
の第6工程図である。
【図13】本発明である貝類剥身装置における剥身工程
の第7工程図である。
【図14】本発明である貝類剥身装置における剥身工程
の第8工程図である。
【図15】本発明である貝類剥身装置の上下吸着パット
の内部構造図である。
【図16】本発明である貝類剥身装置のエアシリンダ内
の切断刃を傾斜させて取り付けた状態図である。
【符号の説明】
1 貝類剥身装置 2 フレーム 2a リングボルト 3 テーブル 4 回転ドラム部 5 上切断刃収納部 6 下切断刃収納部 7 ベルト 8 サーボモータ 9 吸引部 9a 真空吸引装置 10 内臓収納箱 11 制御盤 11a レバー 12 吸引管 13 矢印 14 真空吸着パット 14a 上吸着パット 14b 下吸着パット 14c 上ガイド 14d 下ガイド 14e、14f 軟性部材 14g、14h リング 14i 防止片 15 開閉機構部 16 回動部材 16a バネ 16b 上先端 16c 下先端 16d 上後端 16e 下後端 16f 支点 17 貝 17a 上貝殻 17b 下貝殻 17c 蝶番部 18 エアシリンダ 18a 押出棒 18b 垂直板 18c 上押さえ 18d 下押さえ 18e 左押さえ 18f 右押さえ 18g エアーシリンダ 18h 押圧棒 18i ローラ 19 差込棒 19a ローラ 19b 突子 20 エアーシリンダ 21、21b 切断刃 21a ヘラ 22〜22b エアーシリンダ 23 貝柱 23a 内臓 24 エアーシリンダ 26 吸引ノズル 26a 押出棒 26b 吸引管 27 切換弁 28 真空装置 29、29a 導管 29b、29c 導管先端

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に回動部材を設けるとともに導管先
    端を突設した上下吸着パットからなる真空吸着パットを
    有し、間欠回転する回転ドラムと、前記真空吸着パット
    内に貝を送り込む押出棒と、前記貝を真空吸着パットの
    上下吸着パットに吸着させるために、先端にローラが取
    り付けられている押圧棒と、前記真空吸着パットの上下
    吸着パットに連設されている上下ガイド間に差し込み、
    密着している上下貝殻を開口させるために先端にローラ
    を有するとともに上吸着パットを押圧する突子が設けら
    れた差込棒と、前記開口した貝の貝柱を切断し分離する
    ための第1切断刃と、下貝殻内面より内臓を分離させる
    ためのヘラと、内臓を吸引除去するための吸引ノズル
    と、前記貝の貝柱を切断し分離するための第2切断刃と
    からなることを特徴とする貝類剥身装置。
  2. 【請求項2】 上下吸着パット内を真空若しくは大気開
    放状態にさせる回動部材を上下吸着パット内に設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の貝類剥身装置。
  3. 【請求項3】 上下吸着パット内に貝の吸着姿勢を安定
    保持させるためのリングを設けたことを特徴とする請求
    項1又は2記載の貝類剥身装置。
  4. 【請求項4】 第1切断刃及び第2切断刃に柔軟性のあ
    る刃材を用い、且つ傾斜させて取り付けたことを特徴と
    する請求項1、2又は3記載の貝類剥身装置。
JP36774999A 1999-12-24 1999-12-24 貝類剥身装置 Pending JP2001178355A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36774999A JP2001178355A (ja) 1999-12-24 1999-12-24 貝類剥身装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36774999A JP2001178355A (ja) 1999-12-24 1999-12-24 貝類剥身装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001178355A true JP2001178355A (ja) 2001-07-03

Family

ID=18490106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36774999A Pending JP2001178355A (ja) 1999-12-24 1999-12-24 貝類剥身装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001178355A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103004942A (zh) * 2012-12-30 2013-04-03 西南科技大学 贝类产品壳肉分离方法
CN104705382A (zh) * 2013-12-12 2015-06-17 河北农业大学 一种水射流贝柱剥离设备
CN108782726A (zh) * 2018-07-18 2018-11-13 王根节 壳肉分离装置
US11974582B2 (en) 2019-08-01 2024-05-07 Clearwater Seafoods Limited Partnership Apparatus and methods for mollusc processing

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103004942A (zh) * 2012-12-30 2013-04-03 西南科技大学 贝类产品壳肉分离方法
CN104705382A (zh) * 2013-12-12 2015-06-17 河北农业大学 一种水射流贝柱剥离设备
CN108782726A (zh) * 2018-07-18 2018-11-13 王根节 壳肉分离装置
US11974582B2 (en) 2019-08-01 2024-05-07 Clearwater Seafoods Limited Partnership Apparatus and methods for mollusc processing

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62211235A (ja) フレキシブル真空グリツパ
JP2020146258A (ja) 羽毛回収装置及び羽毛の回収方法
JPH0149448B2 (ja)
JP3761305B2 (ja) ケーシング入り食品のケーシング除去方法及びその装置
JP2001178355A (ja) 貝類剥身装置
CN210175740U (zh) 一种饲料原料输送装置
JP3053615B2 (ja) 果実の表皮除去機
JPH04280828A (ja) 硝子板の切断方法及びその装置
JPH11206312A (ja) 貝類のむき身装置
JP3690431B2 (ja) ホタテ貝の内臓分離吸引装置
JP3476407B2 (ja) 果実の表皮除去機
JPH11285345A (ja) 帆立貝加工装置
CN208067499U (zh) 一种自动上料滚齿机
JP2004267061A (ja) 海苔供給装置および同海苔供給装置を有する海苔巻き成型装置
CN108634338A (zh) 用于猕猴桃片的加工工艺
JP2006315753A (ja) 除袋方法及びその装置
CN212944570U (zh) 一种大米加工除尘装置
CN210551576U (zh) 一种切丁机
JP2002200590A (ja) 食肉原木のスライス装置
JP3943964B2 (ja) 自動缶切装置、自動缶切方法、及び、自動缶反転装置
JPH0818273B2 (ja) プリプレグの切断編集装置
JPH01191677A (ja) 培養床上に残留した資料の回収装置
JP3892311B2 (ja) 農作物整列供給装置
CN117051509A (zh) 一种鹅绒分选梳理装置
CN113119196A (zh) 一种角度自动调节的纸吸管斜口切割部件