JP2004267061A - 海苔供給装置および同海苔供給装置を有する海苔巻き成型装置 - Google Patents

海苔供給装置および同海苔供給装置を有する海苔巻き成型装置 Download PDF

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Abstract

【課題】海苔を壊さずに1枚ずつ確実に捕捉でき、海苔巻きを成型できる海苔供給技術を安価に提供する。
【解決手段】海苔Lを積層状態でストックしておく海苔保管部130と、海苔保管部130から海苔Lを取り出して成型部110に供給する海苔供給部400とを設け、海苔供給部400に軸流ファン422a〜422cからなる海苔吸着ヘッド420を設けて、軸流ファンの負圧面側を吸着面423として海苔Lに接触させて海苔Lを吸着する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば海苔巻きを作るために必要なシート状の海苔を自動的に供給する技術に関し、さらに詳しく言えば、海苔を1枚ずつ正確に、かつ、破れないように供給する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
海苔巻きを大量生産するために、海苔巻きの製造工程を自動化した海苔巻き成型装置のひとつに特許文献1がある。この海苔巻き成型装置は、ホッパーから送り出されたすし飯を圧延部にて圧延しながらコンベア上に帯状に敷き出し、切断部によってすし飯を所定長さずつ切り出した後、別に用意された海苔供給部から送り出されたシート状の海苔の上にすし飯を載せ、巻込みベルトにて棒状に成型することにより、海苔巻きの成型工程を自動化している。
【0003】
また、海苔供給装置としては、特許文献2がある。この海苔供給装置は、収納ケース内に横方向に積層した状態で保管されている海苔シートを回転式のアームで吸着させてベルトコンベアの側方に移送した後、ベルトコンベアの横に併設された吸着ローラで吸着しながら海苔をベルトコンベア上に送り出すことにより、海苔シートをすし飯供給部に向けて送り出すようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−246069号公報
【特許文献2】
特開平11−146777号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、海苔はもともと非常に脆く、割れ(破れ)やすいため、従来の海苔供給装置では、次のような問題がある。すなわち、特許文献1に記載された海苔供給部では、海苔がベルトコンベアの斜め下方から上方に向けて送り出され、そこに水平方向から送られてくるすし飯が載せられるため、すし飯の重さによって海苔が割れてしまうおそれがある。
【0006】
また、特許文献1では、海苔の一部をコンベアローラに接触させて、摩擦によって海苔をベルトコンベア上に引き出しているため、海苔が2枚同時に排出されやすい。
【0007】
一方、特許文献2に記載された海苔供給装置では、バキュームポンプによるエアー吸引によって海苔を吸引保持しているが、海苔には通気性があるため、吸い込み圧が強すぎると、海苔が2枚同時に貼り付いてしまうおそれがある。これを防止するため、吸い込み圧を調節するにしても、海苔の通気性は個体差が大きいため、吸い込み圧の調整は難しい。
【0008】
また、いずれにしても、これらの装置はスーパーマーケットなどの大型ベンダー向けに提供されており、その構成も大型かつ複雑であるため、価格も高く、小規模店舗向きではない。
【0009】
そこで、本発明は上述した問題を解決するためになされたものであって、その目的は、小型かつ簡単な構成でありながら、海苔を壊さずに1枚ずつ確実に捕捉して、海苔を成型部に供給し得る海苔供給装置と、同海苔供給装置を備えた海苔巻き成型装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明は、海苔供給装置と、同海苔供給装置を備えた海苔巻き成型装置との2つの発明を備えている。まず、第1の発明としての海苔供給装置は、シート状の海苔を積層状態でストックしておく海苔保管部と、所定の駆動手段により待機位置と海苔吸着位置との間で往復的に駆動され、上記海苔に接触する通気性の吸着面を有する海苔吸着ヘッドとを含み、上記海苔吸着ヘッド内には、上記吸着面に対してほぼ垂直な回転軸を有する軸流ファンが設けられており、上記軸流ファンにより上記吸着面側を負圧として、上記海苔保管部から上記海苔を吸着して取り出し、所定の海苔巻き成型部に供給することを特徴としている。
【0011】
これによれば、軸流ファンの吸着面を海苔に押しつけて海苔を面で捕らえることで、壊れやすい海苔を確実に捕捉することができるばかりでなく、海苔の通気性に関係なく、海苔を1枚ずつ持ち上げることができる。
【0012】
より好ましい態様として、上記海苔吸着ヘッドが上記海苔吸着位置から上記待機位置に戻された際、上記軸流ファンによって吸着された上記海苔を上記軸流ファンの停止後においても上記吸着面に一時的に保持するホルダが設けられている。これによれば、軸流ファンを停止させても、海苔吸着ヘッドに海苔を捕捉しておくことができる。
【0013】
上記ホルダが、上記吸着面の少なくとも対向する2辺に一対として設けられた開閉可能なチャック爪からなるとともに、上記駆動手段,上記軸流ファンおよび上記ホルダの動作を制御する制御手段を備え、上記制御手段は、上記チャック爪を開き、かつ、上記軸流ファンを回転させた状態で、上記駆動手段により上記海苔吸着ヘッドを上記海苔吸着位置に移動させて上記海苔保管部の海苔を吸着させ、上記海苔吸着ヘッドを上記待機位置に引き戻した時点で、上記チャック爪を閉じて海苔を上記吸着面に保持し、上記軸流ファンを停止させた後、上記チャック爪を開いて海苔を上記海苔巻き成型部に供給することにより、簡単な構成で海苔の吸着と供給を行うことができる。
【0014】
上記海苔保管部は、上記海苔を保管する海苔保管スペースの他に、乾燥剤などの薬剤保管スペースが設けられていることが好ましく、また、上記海苔保管スペースには、細巻き、中巻きおよび太巻きの海苔巻き用の上記海苔を可変に収納するためのスライド式の海苔ガイドが設けられていることが好ましい。これによれば、海苔が湿気るのを予防できるとともに、1つのカセットで種々の海苔巻きに対応することができる。
【0015】
また、上記海苔保管部には、海苔を外気から遮断するカバーが上記海苔保管部に着脱自在に設けられていることにより、使用しない時には、海苔保管部を取り外して保管しておくことができるとともに、カバーを被せることで収納されている海苔が湿気るのを予防できる。
【0016】
次に、第2の発明としての海苔巻き成型装置は、所定の設置面上に載置される基台と、同基台上に組み込まれる装置本体とを有し、上記装置本体には、投入されたすし飯を攪拌しながら送出するホッパー部と、上記ホッパー部から送り出されたすし飯を板状に圧延して送り出す圧延部とを含み、上記基台には、上記圧延部から送り出されたすし飯が載置されるとともに、そのすし飯を海苔とともに棒状の巻き寿司に成型する成型部を有する海苔巻き成型装置において、シート状の海苔を積層状態でストックしておく海苔保管部と、所定の駆動手段により待機位置と海苔吸着位置との間で往復的に駆動され、上記海苔に接触する通気性の吸着面を有する海苔吸着ヘッドとを含む海苔供給手段をさらに備え、上記海苔吸着ヘッド内には、上記吸着面に対してほぼ垂直な回転軸を有する軸流ファンが設けられており、上記軸流ファンにより上記吸着面側を負圧として、上記海苔保管部から上記海苔を吸着して取り出し、上記成型部に供給することを特徴としている。
【0017】
これによれば、軸流ファンの吸着面を海苔に押しつけて海苔を面で捕らえることで、壊れやすい海苔を確実に捕捉することができるばかりでなく、海苔の供給から海苔巻き成型までの一環の工程を自動化することができる。
【0018】
より好ましい態様として、上記海苔吸着ヘッドが上記海苔吸着位置から上記待機位置に戻された際、上記軸流ファンによって吸着された上記海苔を上記軸流ファンの停止後においても上記吸着面に一時的に保持するホルダが設けられており、上記ホルダは、上記吸着面の少なくとも対向する2辺に一対として設けられた開閉可能なチャック爪からなるとともに、上記駆動手段,上記軸流ファンおよび上記ホルダの動作を制御する制御手段を備え、上記制御手段は、上記チャック爪を開き、かつ、上記軸流ファンを回転させた状態で、上記駆動手段により上記海苔吸着ヘッドを上記海苔吸着位置に移動させて上記海苔保管部の海苔を吸着させ、上記海苔吸着ヘッドを上記待機位置に引き戻した時点で、上記チャック爪を閉じて海苔を上記吸着面に保持し、上記軸流ファンを停止させた後、上記チャック爪を開いて海苔を上記成型部に供給する。これによれば、簡単な構成で海苔供給装置を組み込むことができる。
【0019】
上記海苔供給部は、上記装置本体側に設置されており、上記海苔保管部は上記基台側に設置されており、それらが上記成型部を挟んで互いに対向配置されている。これによれば、基台側に設置された海苔保管部から海苔を装置本体側に持ち上げてから、成型部を海苔供給部の下に移動させることができ、装置自体のコンパクト化が図れる。
【0020】
上記海苔供給部と上記成型部の間には、上記成型部上に放り出された上記海苔が適正位置でない場合に、そのズレを補正する補正手段がさらに設けられていることが好ましく。より好ましい態様としては、上記補正手段は、上記成型部のスライド方向の先端および後端に設けられたガイドリブと、上記海苔供給部から突設されたガイド板とからなり、上記ガイド板の先端が上記ガイドリブの各天端同士を結ぶ仮想平面とほぼ同一平面に向けて突設され、上記成型部の移動時に上記ガイド板によって上記海苔を上記成型部内に強制的に押し入れる。これによれば、海苔が成型部からずれた状態で放出されたとしても補正手段によって海苔を確実に成型部に導くことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る海苔巻き成型装置の外観斜視図で、図2はその分解斜視図であり、図3(a)は、内部構造を模式的に示す正面透視図、図3(b)は、側面透視図である。
【0022】
この海苔巻き成型装置1は、例えば作業台などの水平な設置面に対して載置される基台10と、同基台10の上に設置される装置本体20とを備えている。基台10と装置本体20の側面(図1では右側面)には、この海苔巻き成型装置1の動作を制御する操作盤30が一体的に設けられている。
【0023】
操作盤30には、海苔巻き成型装置1のメイン電源をON/OFFするための電源スイッチ31や海苔巻きの成型個数などの各種条件を設定するタッチパネル32、成型開始ボタン33および緊急停止ボタン34などが設けられている。
【0024】
基台10は、例えばステンレスなどの金属製筐体を有し、手前側(作業者側)が装置本体20に対して張り出すように形成されおり、作業者が海苔巻き用の具材をすし飯Rに載せることができるようになっている。
【0025】
基台10には、海苔巻きを成型する成型部110と、成型部110を支持して各作業ステージに搬送する搬送部120とがその上面側に設けられており、側面には海苔Lを積層した状態で多数保管しておくための海苔保管部130が設けられている。
【0026】
基台10の上面の幅方向の両端には、搬送部120を所定の方向(図3(b)では左右方向)に沿って移動させるコ字状のガイドレール11,12が左右一対に設けられている。
【0027】
ガイドレール11,12は、基台10の長手方向に沿って、その両端まで延設されており、各ガイドレール11,12には、搬送部110を各作業ステージに搬送する際にその搬送位置を検出するための位置センサと、細巻き用、中巻き用および太巻き用にそれぞれ対応した成型部110を判別するための判別センサ(ともに図示しない)とが設けられている。
【0028】
基台10の底面には、設置面に設置するための脚部13が四隅に設けられており、基台10の内部には、成型部110および搬送部120をそれぞれ駆動する図示しないモータなどの駆動ユニットが組み込まれている。
【0029】
図4を参照して、成型部110は、搬送部120に対して着脱自在に載置されるベースプレート111と、同ベースプレート111上に一体的に取り付けられる成型ユニット112とを備えている。この例において、成型部110は、図中矢印方向を進行方向に往復的にスライドする。
【0030】
ベースプレート111は、ステンレス製の金属板の両端をコ字状に折り曲げ、その表面をフッ素コート加工したものからなる。
【0031】
成型ユニット112は、互いに平行な水平回転軸を介して折り畳み可能に連結された4枚の第1〜第4の成型プレート113〜116を備え、各成型プレート113〜116が隣接する成型プレートに対して順次ほぼ直角に折り畳まれることで、内部に四角形状の空間が形成され、これにより、棒状の巻き寿司が成型される。
【0032】
なお、各成型プレート113〜116の駆動手段はベースプレート111の背面側に設けられた図示しないカム機構と、基台10内に設けられた図示しない駆動手段によって駆動されるが、その駆動機構は、本出願人の出願に係る例えば特開2002−45129に記載されているものが採用されてよい。
【0033】
第1〜第4の成型プレート113〜116のうち、第1成型プレート113には、成型ユニット112上に載せられた海苔Lの先端側La(図10a参照)を適正位置に保持するための、ガイドリブ118a,118bが所定間隔をもって立設されている。
【0034】
ベースプレート111の第4成型プレート116の端部付近には、成型ユニット112上に載せられた海苔Lの後端側を適正位置に保持するための、ガイドリブ119a,119bが所定間隔をもって立設されている。
【0035】
前側(第1成型プレート113側)のガイドリブ118a,118bは、第1成型プレート113のプレート面に対してほぼ直角に立設されており、所定間隔をもって左右一対として設けられている。
【0036】
同じく、後側(第4成型プレート116側)のガイドリブ119a,119bも、ベースプレート111のプレート面に対してほぼ直角に立設されており、所定間隔をもって左右一対として設けられている。
【0037】
図2を参照して、搬送部120は、基台10のガイドレール11,12に沿ってスライド可能な板体からなり、上面に成型部110が載置される。搬送部120には、成型部110を同搬送部120上の定位置に固定するための固定手段(図示しない)が設けられている。
【0038】
搬送部120の中央には、成型部110の図示しないカム機構と、基台10側に設けられた駆動手段とを上記した定位置で連結するための接続孔121が設けられている。この例において、接続孔121は平行に2カ所設けられている。
【0039】
なお、搬送部120は、基台10内に設けられている図示しない駆動手段により、往復的に駆動される。
【0040】
次に、図5を参照して、海苔保管部130について説明する。海苔保管部130は、ステンレスなどの金属製の箱状筐体を有し、内部に海苔Lを積層した状態で多数保管しておく海苔保管スペース131と、同海苔保管スペース131に隣接して配置された薬剤保管スペース132とが設けられている。
【0041】
海苔保管スペース131には、細巻き、中巻きおよび太巻きの海苔巻き用の各海苔Lを可変に収納するためのスライド式の海苔ガイド133,133が設けられている。海苔ガイド133,133は、筐体底面から立設される金属板からなり、底面に沿ってスライド可能に設けられている。
【0042】
薬剤保管スペース132は、海苔保管部130の前面(装置本体20の側面)側に配置されており、海苔保管スペース131との仕切壁には、多数の連通孔134が穿設されている。この薬剤保管スペース132には、海苔Lが湿気るのを防止するための例えばシリカゲルなどの乾燥剤などが収納される。
【0043】
海苔保管部130の前面には、海苔保管部130の基台10からの抜け止め用のロック部135と、海苔保管部130を装置本体20から引き抜く際、手で把持される取っ手136とが設けられている。この例において、ロック部135は、基台10に設けられている図示しないロック溝に対して出没するスライド式のラッチ爪137を備えている。
【0044】
ところで、この海苔保管部130には、基台10から取り外した際に被せられるカバー140が設けられている。この例において、カバー140は、海苔保管部130の外周に沿って金属板をコ字状に折り曲げたものからなり、海苔保管部130に沿ってスライド可能に取り付けられる。
【0045】
カバー140には、上述したラッチ爪137の先端が差し込まれる係止孔141が穿設されている。これによれば、海苔巻き成型装置1を使用しない時には、海苔保管部130を基台10から取り外して保管しておくことができるとともに、カバー140を被せることで収納されている海苔Lが湿気るのを予防できる。
【0046】
次に、再び図2および図3(b)を参照して、装置本体20について説明する。装置本体20は、例えばステンレスなどの金属製筐体21を有し、装置本体20の上部に着脱自在に取り付けられるホッパー部200と、装置本体20の内部に着脱自在に装着され、ホッパー部200から送り出されたすし飯Rを所定厚みの板状体に圧延する圧延部300と、装置本体20の内部に配置され、上述した海苔保管部130から海苔Lを取り出して成型部110に供給する海苔供給部400とを備えている。装置本体20の内部には、さらにモータなどの駆動ユニット(図示しない)が組み込まれている。
【0047】
筐体21の上面には、ホッパー部200から送り出されたすし飯Rを圧延部300内に取り込むための導入口23が開口されている。筐体21の上面前面には、ホッパー部200を駆動するため、図示しない駆動ユニットに接続された駆動ギア24が露出している。装置本体20の手前側(作業者側)は、開口部とされており、ここから圧延部300が差し込まれるようになっている。
【0048】
ホッパー部200は、例えばステンレスなどの金属製筐体を有するホッパー本体210と、ホッパー本体210内に投入されたすし飯Rを攪拌する攪拌部220と、攪拌部220を回転可能に軸支する攪拌台230とを備えている。
【0049】
圧延部300は、ホッパー部200から供給されるすし飯Rを所定厚さに圧延する圧延ユニット310と、同圧延ユニット310と対向的に配置される送りユニット320と、圧延ユニット310と送りユニット320との間に設けられるガイドユニット330と、これら各ユニットを装置本体20内に差し込んだ後、装置本体20の開口部を塞ぐように取り付けられるフロントパネル340とを備えている。
【0050】
なお、ホッパー部200および圧延部300のより詳細な構成および駆動機構としては、本出願人の出願に係る例えば特開2001−197867に記載されているものが採用されてよい。
【0051】
次に、図6の斜視図および図7(a)の平面図を併せて参照して、海苔供給部400について説明する。海苔供給部400は、装置本体20に対して垂直(図3(b)では上下方向)に固定されるメインフレーム410と、メインフレーム410に沿って上下に昇降可能に取り付けられる海苔吸着ヘッド420と、海苔吸着ヘッド420を上下に駆動する駆動部430とを備えており、全体が装置本体20内部の背面側(反開口部側)に設けられている。
【0052】
メインフレーム410は、金属板をプレス成形したものからなり、金属板の両端をそれぞれコ字状に折り曲げてなるガイドフレーム411,411が両側に設けられている。このメインフレーム410は、図3(a)に示すように、装置本体20の側面に沿って門型に設置されており、海苔吸着ヘッド420が駆動部430を介して上下に昇降可能に取り付けられている。
【0053】
図7(a)の平面図、図7(b)のA−A線断面図に示すように、海苔吸着ヘッド420は、駆動部430を介してメインフレーム410に吊り下げられるフレーム421と、海苔Lを吸着するための吸着手段としてフレーム421内に支持された第1から第3の3つの軸流ファン422a〜422cとを備えている。
【0054】
フレーム420は、金属板の各端部をほぼ直角に折り曲げてなる断面U字状の周壁を備え、その底面には、多数の吸着孔424が穿設された吸着面423が一体に形成されている。この例において、吸着面423は丸孔からなる吸着孔424からなるが、例えば金網メッシュなどの通気性を有するものを用いてもよい。
【0055】
この例において、第1および第2軸流ファン422a、422bは、フレーム421のメインフレーム410を挟んで前面側(作業者側)に横並びに配置されており、第3軸流ファン422cは、フレーム421のメインフレーム410を挟んで背面側の中央に単独で配置されており、それらが三角形の各頂点を結ぶように配置されている。
【0056】
図7(b)に示すように、各軸流ファン422a〜422cは、その負圧面側が吸着面423に向けてフレーム421に配置されている。各軸流ファン422a〜422cは、海苔収納部130に格納された海苔Lに接触する側が負圧面とされていることにより、各軸流ファン422a〜422cを駆動させることで吸着面423に海苔Lが吸着される。
【0057】
各軸流ファン422a〜422cは、ともに図示しない接続線および電力線を介して制御部に接続され、この制御部は、必要に応じて各軸流ファン422a〜422cに電力を供給して海苔Lを吸い上げる。
【0058】
さらに、図8(a)を併せて参照して、メインフレーム410の背面には、モータ431が取り付けられている。モータ431は、図示しない制御部によって駆動され、その出力軸には、駆動アーム432が取り付けられている。
【0059】
駆動アーム432は、一端が上記モータ出力軸431に接続され、他端がカムローラ433を介してスライダー434に接続されており、カムローラ433がモータ出力軸を中心に一定の半径軌道を描くことで、スライダー434が上下に昇降する。
【0060】
スライダー434は、例えば合成樹脂などの板状体からなり、メインフレーム410の両端に形成されたガイドフレーム411,411に沿ってスライド可能に設けられている。
【0061】
スライダー434の上端側には駆動アーム432のカムローラが433が接続されるカム溝435が長手方向(図8(a)では左右方向)に沿って長方形状に形成されている。
【0062】
図6および図7(a)に示すように、スライダー434の前面側には、海苔吸着ヘッド420の下降時に各チャック爪480が誤って閉じないようにするための保護板437が設けられている。
【0063】
保護板437は、後述するホルダ440のチャック爪448bとチャック爪448dとの間に挟まれるように、吸着ヘッド420のフレーム421にほぼ直角に立設されている。
【0064】
これによれば、海苔吸着ヘッド420の下降に合わせて保護板437もチャック爪448b、448dとの間に挟まれながら下降することで、もしチャック爪448b、448dが閉じる方向に回転しようとしても、保護板437の両端でチャック爪448b、448dの回転を規制しているため、チャック爪448b、448dを強引に開状態としておくことができ、機器の破損を防止できる。
【0065】
スライダー434の長手方向の両端側には、その幅方向(図8(a)では上下方向)に沿って貫通するガイド孔が互いに平行に穿設されており、このガイド孔に沿って連結ロッド436,436が挿通されている。
【0066】
各連結ロッド436,436は、ガイド孔に沿って自由にスライドするいわゆるフリーレールとして取り付けられており、その下端側は、海苔吸着ヘッド420のフレーム421に固定されている。
【0067】
各連結ロッド436,436の上端側には、図示しないスナップリングが嵌合されており、このスナップリングによってスライダー434からの抜け落ちが防止されている。
【0068】
この例において、メインフレーム410と駆動アーム432との間には、カムローラ433の最上点位置(図8(a)の位置)と最下点位置(図8(b)の位置)とを検出する図示しない検出手段が設けられており、この検出手段によって図示しない制御部がスライダー434の位置を把握している。
【0069】
これによれば、図8(a)に示す状態を初期位置として、モータ431を回転して行くと(図8では時計方向)、その回転運動は、駆動アーム432を介してスライダー434を下方に移動させる。
【0070】
このとき、スライダー434と連結ロッド436とはフリーレールであるため、図8(b)に示すように、海苔Lの保管量が多い場合、すなわち海苔Lの積層高さが高い場合には、まず海苔吸着ヘッド420が最表層の海苔Lに接触するが、スライダー434は、海苔吸着ヘッド420の位置に関係なく、モータ431が初期位置からほぼ180°回転した状態まで押し下げられる。
【0071】
逆に、図8(c)に示すような海苔の保管量が少ない場合、すなわち海苔Lの積層高さが低い場合においては、スライダー434の下降に伴って海苔吸着ヘッド420が同時に下降して行き、駆動アーム432が初期位置からほぼ180°回転した状態まで押し下げられるとほぼ同時に海苔吸着ヘッド420が最表層の海苔Lに接触することで、少なくなった海苔Lの表面に海苔吸着ヘッド420を確実に届けることができる。
【0072】
メインフレーム410はさらに、海苔吸着ヘッド420によって持ち上げられた海苔Lを捕捉し、成型部110の上に放出する海苔放出手段としてのホルダ440を備えている。
【0073】
図9(a)〜(c)を参照して、ホルダ440は、メインフレーム410の背面上部中央に配置されるソレノイド441を有し、同ソレノイド441の駆動軸442が下側(基台10側)を向いて配置されている。
【0074】
この例において、ソレノイド441は、電源が投入されることにより、駆動軸442がソレノイド内部に引き込まれるプルタイプソレノイドが用いられている。
【0075】
駆動軸442の先端には、ソレノイド441によって上下に往復的に移動可能に取り付けられたプレート443が取り付けられている。プレート443は、金属板を打ち抜き加工し、中央にモータ431の逃げとして開口部が形成された逆U字状を有している。プレート443の両下端には、左右方向に沿って形成されたカム溝444,444が穿設されている。
【0076】
ソレノイド441とプレート443との間には、圧縮バネ441aが介装されている。圧縮バネ411aは、駆動軸442の外周に沿って差し込まれており、プレート442を常に下側に向けて押圧付勢している。
【0077】
カム溝444,444には、プレート443の前面側(図3(b)では左面側)に支持されるカムレバー446,446のカムシャフト445,445が回転可能に支持されている。カムシャフト445,445の他端は、カムプレート443の上下直線運動を回転運動に換えるカムレバー446,446に回転可能に接続されている。
【0078】
カムレバー446,446は、各カムシャフト445,445の取付孔に対して偏心配置された軸受孔を有し、その軸受孔に回転軸447,447が差し込まれている。各回転軸447,447は、カムレバー446,446に対して固定されている。
【0079】
図9(a)に示すように、各回転軸447,447は、メインフレーム410のガイドフレーム411,411に回転可能に軸支されている。この回転軸447,447の先端は、海苔吸着ヘッド420の前面側(作業者側)に沿って配置される前面プレート449に回転可能に軸支されている。
【0080】
各回転軸447,447には、海苔吸着ヘッド420によって取り出された海苔Lを海苔吸着ヘッド420の吸着面423に保持しておくためのチャック爪448a、448b;448c、448dが設けられている。
【0081】
チャック爪448a、448b;448c、448dは、各回転軸447,447に対して所定間隔を持って2カ所ずつ設けられており、それらは回転軸447,447に対しての回転が拘束されている。
【0082】
チャック爪448a、448b(448c、448d)は、先端がL字状に形成されており、プレート443の上下動に伴って90°回転するようになっている。
【0083】
これによれば、図9(a)に示す状態を初期位置として、ソレノイド441に電源を投入すると、まず、駆動軸442が圧縮バネ442aのバネ付勢力に抗してソレノイド内部に引き込まれるとともに、プレート443が上方へ引き上げられる。
【0084】
このとき、プレート443に取り付けられたカムシャフト445,445がカム溝444,44に沿って移動することにより、プレート443の直線運動がカムレバー446,446で回転運動に変換される。
【0085】
回転運動は、カムレバー446,446に取り付けられた回転軸447,447に伝達され、これに伴い、図9(b)に示すように、回転軸446,446に固定された各チャック爪448の先端側が下側(基台10側)を向くように開放される。
【0086】
ソレノイド441への給電を止めた場合には、プレート443は、圧縮バネ441aの弾性復元力によって下側に押しつけられるため、プレート443が下側に移動するのに伴い、各チャック爪448の先端側が再び海苔吸着ヘッド420の吸着面423に沿って平行な状態、すなわち図9(a)に示す初期状態に自動的に戻る。これにより、海苔Lの厚みに左右されることなく、圧力で海苔Lを保持することが可能となる。
【0087】
図6および図10(a)に示すように、海苔吸着ヘッド420の前面側(作業者側)に配置される前面プレート449には、海苔Lを成型部110に正確に配置するための他方の補正手段としてのガイド板451,452が設けられている。
【0088】
ガイド板451,452は、例えば薄い金属板などから適度な弾性を有する舌片状に形成されており、成型部110に向けて斜め下方向(図10(a)では、左斜め下方向)に張り出すように所定の間隔を持って2枚取り付けられている。
【0089】
図6に示すように、各ガイド板451,452は、成型部110側のガイドリブ118,118bよりも例えば外側寄りに設けられており、その先端は成型部110の前面側のガイドリブ118と背面側のガイドリブ119との天端を結ぶ仮想平面Fとほぼ同一平面、もしくは仮想平面F内に突設するように設計されている(図10(a)参照)。
【0090】
これによれば、海苔Lが成型部110に対してずれた状態で載置されている場合においても、海苔Lは、搬送部120の移動に伴って強制的に成型部110内の所定位置に補正される。
【0091】
すなわち、図10(a)に示すように、海苔Lをずれた状態で載置したまま成型部110は、搬送部120によって次の圧延部300に向けて運ばれる(図中矢印方向)。
【0092】
成型部110が矢印方向に向けて移動を開始すると、まず、海苔Lの先端側Laがガイド板451,452の側面に当接する。この状態のまま成型部110をさらに移動し続けると、海苔Lはガイド板451,451に沿って強制的に下側に押しつけられ、図10(b)に示すように、海苔Lの先端Laが前面側のガイドリブ118を乗り越えて成型部110内に落とし込まれる。
【0093】
成型部110内に落とし込まれた海苔Lは、ガイド板451,452の下をくぐり抜けるようにして、成型部110とともに次の圧延部300に運ばれる。これにより、海苔Lが成型部110内の前面側ガイドリブ118と背面側ガイドリブ119との間の所定位置に確実に配置される。
【0094】
この例において、ガイド板451,452は、舌片状の板体を用いているが、例えばブラシを下に向けて突設しておいてもよく、上述した海苔Lの移動を規制して、成型部110に落とし込む効果が得られるものであれば、任意に選択可能である。
【0095】
次に、図11〜17を参照して、この海苔巻き成型装置1の動作手順の一例を説明する。成型動作を開始するに先立ち、あらかじめ海苔保管スペース131内に海苔Lを多数積層した状態にある海苔保管部130を基台10の側面から差し込んでセットするとともに、ホッパー部200内にすし飯Rを投入する。セット完了後、作業者は操作盤30の成型開始ボタン33を押すことで成型作業が開始される。
【0096】
図11に示すように、まず、ホッパー部200に投入されたすし飯Rは、ホッパー台230内で適当にほぐされつつ、ホッパー台230の図示しない開口部から装置本体20の開口部23を通って装置本体20内に供給される。
【0097】
装置本体20内において、すし飯Rはガイドユニット330のガイドフレーム331および側板332,333に沿って圧延ユニット310と送りユニット320との間に導入される。
【0098】
圧延部300内において、すし飯Rは、均一厚さになるように引き延ばされた後、所定厚さに圧延される。所定厚さに圧延されたすし飯Rは、下流側に設けられたカッター部でに突き当たり、一旦堰き止められる。
【0099】
これと並行して、海苔供給部400は、下部側に配置された海苔保管部130から海苔Lを取り出す。図11に示すように、図示しない制御部は、海苔Lに向けて海苔吸着ヘッド420を降下させ前に、ソレノイド441に指令を出し、まず最初にチャック爪448を図9(b)の開状態とする。
【0100】
各チャック爪448の開放の確認した後、制御部はチャック爪448の開状態を維持したまま、すなわち、ソレノイド441に電源を投入した状態のまま、各軸流ファン422a〜422cに駆動命令を出し、各軸流ファン422a〜422cを駆動させる。
【0101】
この状態を維持したまま、制御部は、モータ431に下降指令を出し、海苔吸着ヘッド420を海苔保管部130に向けて下降させる。これにより、各軸流ファン422a〜422cを回転させた状態のまま海苔吸着ヘッド420が海苔Lに接触することで、海苔Lが吸着面423に吸着される。
【0102】
制御部は、各軸流ファン422a〜422cを駆動したまま、モータ431に指令を出し、海苔吸着ヘッド420を再び初期位置まで持ち上げる。
【0103】
図12に示すように、海苔吸着ヘッド420が初期位置まで引き上げられるとほぼ同時に、制御部は、再びソレノイド441の電源供給を止めるよう指令を出す。ソレノイド441の電源供給ストップに伴い、チャック爪448は自動的に閉状態となるが、この際、海苔吸着ヘッド420の下面に沿って吸着状態にある海苔Lを両側から保持する。同時に、制御部は各軸流ファン422a〜422cへの電源供給を止める。
【0104】
この状態において、制御部は、搬送部120に指令を出し、搬送部120が成型部110を伴って海苔供給部400の直下まで移動する。搬送部120の到来を確認すると、制御部は図13に示すように、ホルダ440に指令を出し、ソレノイド441に電源を供給してチャック爪448を開状態とする。
【0105】
このチャック爪448の開放に伴い、海苔吸着ヘッド420の下面に保持された海苔Lが成型部110上に放出される。それと同時に、ソレノイド441の電源供給が止められ、再びチャック爪448は初期状態(閉状態)に戻る。
【0106】
なお、図13に示す海苔Lは、成型部110からずれた状態で載置されているが、図10(a)〜(d)に示した補正手段によって自動的に成型部110内に納められる。
【0107】
次に、制御部は、搬送部120に指令を出し、搬送部120を圧延部300の直下に移動させる。図14に示すように、成型部110の先端(図14では左端部)が圧延部300のすし飯Rの放出口付近に差し掛かると、制御部は、圧延部300に指令を出し、圧延部300の放出口を開放し、圧延ユニット310と送りユニット320とを駆動させて成型部110に載せられた海苔Lの上に板状のすし飯Rを送り出す。
【0108】
このとき、制御部は、すし飯Rの送り出し速度とほぼ同じ速度で搬送部120を前面側(図14では左側)に移動させてゆき、海苔Lの上にすし飯Rがまんべんなく乗るように制御する。
【0109】
成型部110の後端(図14では右端)が、圧延部300のすし飯Rの放出口付近に差し掛かると、制御部は、圧延部300に指令を出し、放出口を閉じてすし飯Rをカットするとともに、圧延ユニット310と送りユニット320の駆動をストップする。
【0110】
次に、制御部は、搬送部120に指令を出し、図15に示すように、搬送部120を基台10の前面側(作業者側)まで移動させた後、一旦待機状態に入る。この状態において、作業者がすし飯Rの上に海苔巻き用の各種具材を投入し、具材の投入確認後、操作盤30(図1参照)の成型開始ボタン33(図1参照)を押すことで巻き成型が開始される。
【0111】
成型開始ボタン33が押されると、制御部は、基台10内にある図示しない駆動手段に指令を出し、これに伴い、駆動手段を介して成型部110が駆動される。
【0112】
図16に示すように、指令に伴って、成型部110は、駆動手段を介して第1,第2および第4成型プレート113,114,116が順次互いにほぼ直角に折り畳まれることで、各成型プレート113〜116の中心に形成された空間に海苔Lとすし飯Rが具材とともに巻き込まれる。
【0113】
一定時間経過した後、制御部は再び成型部110の駆動手段(図示しない)指令を出し、図17に示すように、成型部110の各成型プレート113〜116を初期状態に展開させる。このとき、成型部110の上には、成型された海苔巻きが載置されており、これを作業者が回収する。以上により、一連の海苔巻き作業が終了する。
【0114】
なお、この例においては、すし飯R上に具材を投入するため、成型部110にすし飯Rを押し出した後、一旦成型作業を中断するようにしているが、具材を投入しない場合は、上記一連の作業をすべて自動で行ってもよい。さらには、具材の投入を専用に行う具材投入装置を別途設けて海苔の供給から巻き成型に至るまでのすべての作業を全自動化してもよい。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、海苔を積層状態でストックしておく海苔保管部と、海苔保管部から海苔を取り出して所定の供給点に供給する海苔供給部とを有し、海苔供給部に軸流ファンからなる吸着手段を設けて、軸流ファンの負圧面側を海苔に接触させて海苔を吸着するようにしたことにより、海苔を面で捕らえることが可能となり、壊れやすい海苔を確実に捕捉することができる。
【0116】
また、この海苔供給装置および海苔保管部を海苔巻き成型装置に組み込んだことにより、海苔の供給、すし飯の供給、海苔巻き成型までの一環の工程を自動化することができるばかりでなく、装置自体を安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る海苔巻き成型装置の外観斜視図。
【図2】上記実施形態の海苔巻き成型装置の分解斜視図。
【図3】上記実施形態の上記海苔巻き成型装置の内部構造を模式的に示す正面透視図および側面透視図。
【図4】成型部の斜視図。
【図5】海苔保管部とこの海苔保管部被せられるカバーとを示す分解斜視図。
【図6】海苔供給装置の斜視図。
【図7】上記海苔供給装置の平面図。
【図8】海苔供給装置の海苔吸着ヘッドの動きを説明する動作説明図。
【図9】海苔供給装置のホルダの動きを説明する動作説明図。
【図10】上記海苔供給装置の補正手段の動きを説明する動作説明図。
【図11】上記海苔巻き成型装置の動作手順を説明する説明図1。
【図12】上記海苔巻き成型装置の動作手順を説明する説明図2。
【図13】上記海苔巻き成型装置の動作手順を説明する説明図3。
【図14】上記海苔巻き成型装置の動作手順を説明する説明図4。
【図15】上記海苔巻き成型装置の動作手順を説明する説明図5。
【図16】上記海苔巻き成型装置の動作手順を説明する説明図6。
【図17】上記海苔巻き成型装置の動作手順を説明する説明図7。
【符号の説明】
1 海苔巻き成型装置
10 基台
20 装置本体
110 成型部
120 搬送部
130 海苔保管部
200 ホッパー部
210 ホッパー本体
220 攪拌部
230 ホッパー台
300 圧延部
310 圧延ユニット
320 送りユニット
330 ガイドユニット
340 フロントパネル
400 海苔供給部
410 メインフレーム
420 海苔吸着ヘッド
430 駆動部
440 ホルダ
451,452 ガイド板
L 海苔
R すし飯

Claims (11)

  1. シート状の海苔を積層状態でストックしておく海苔保管部と、所定の駆動手段により待機位置と海苔吸着位置との間で往復的に駆動され、上記海苔に接触する通気性の吸着面を有する海苔吸着ヘッドとを含み、上記海苔吸着ヘッド内には、上記吸着面に対してほぼ垂直な回転軸を有する軸流ファンが設けられており、上記軸流ファンにより上記吸着面側を負圧として、上記海苔保管部から上記海苔を吸着して取り出し、所定の海苔巻き成型部に供給することを特徴とする海苔供給装置。
  2. 上記海苔吸着ヘッドが上記海苔吸着位置から上記待機位置に戻された際、上記軸流ファンによって吸着された上記海苔を上記軸流ファンの停止後においても上記吸着面に一時的に保持するホルダが設けられている請求項1に記載の海苔供給装置。
  3. 上記ホルダが、上記吸着面の少なくとも対向する2辺に一対として設けられた開閉可能なチャック爪からなるとともに、上記駆動手段,上記軸流ファンおよび上記ホルダの動作を制御する制御手段を備え、
    上記制御手段は、上記チャック爪を開き、かつ、上記軸流ファンを回転させた状態で、上記駆動手段により上記海苔吸着ヘッドを上記海苔吸着位置に移動させて上記海苔保管部の海苔を吸着させ、上記海苔吸着ヘッドを上記待機位置に引き戻した時点で、上記チャック爪を閉じて海苔を上記吸着面に保持し、上記軸流ファンを停止させた後、上記チャック爪を開いて海苔を上記海苔巻き成型部に供給する請求項2に記載の海苔供給装置。
  4. 上記海苔保管部は、上記海苔を保管する海苔保管スペースの他に、乾燥剤などの薬剤保管スペースが設けられている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の海苔巻き成型装置。
  5. 上記海苔保管スペースには、細巻き、中巻きおよび太巻きの海苔巻き用の海苔を可変に収納するためのスライド式の海苔ガイドが設けられている請求項4に記載の海苔巻き成型装置。
  6. 上記海苔保管部には、海苔を外気から遮断するカバーが上記海苔保管部に着脱自在に設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の海苔巻き成型装置。
  7. 所定の設置面上に載置される基台と、同基台上に組み込まれる装置本体とを有し、上記装置本体には、投入されたすし飯を攪拌しながら送出するホッパー部と、上記ホッパー部から送り出されたすし飯を板状に圧延して送り出す圧延部とを含み、上記基台には、上記圧延部から送り出されたすし飯が載置されるとともに、そのすし飯を海苔とともに棒状の巻き寿司に成型する成型部を有する海苔巻き成型装置において、
    シート状の海苔を積層状態でストックしておく海苔保管部と、所定の駆動手段により待機位置と海苔吸着位置との間で往復的に駆動され、上記海苔に接触する通気性の吸着面を有する海苔吸着ヘッドとを含む海苔供給手段をさらに備え、上記海苔吸着ヘッド内には、上記吸着面に対してほぼ垂直な回転軸を有する軸流ファンが設けられており、上記軸流ファンにより上記吸着面側を負圧として、上記海苔保管部から上記海苔を吸着して取り出し、上記成型部に供給することを特徴とする海苔巻き成型装置。
  8. 上記海苔吸着ヘッドが上記海苔吸着位置から上記待機位置に戻された際、上記軸流ファンによって吸着された上記海苔を上記軸流ファンの停止後においても上記吸着面に一時的に保持するホルダが設けられており、上記ホルダは、上記吸着面の少なくとも対向する2辺に一対として設けられた開閉可能なチャック爪からなるとともに、上記駆動手段,上記軸流ファンおよび上記ホルダの動作を制御する制御手段を備え、
    上記制御手段は、上記チャック爪を開き、かつ、上記軸流ファンを回転させた状態で、上記駆動手段により上記海苔吸着ヘッドを上記海苔吸着位置に移動させて上記海苔保管部の海苔を吸着させ、上記海苔吸着ヘッドを上記待機位置に引き戻した時点で、上記チャック爪を閉じて海苔を上記吸着面に保持し、上記軸流ファンを停止させた後、上記チャック爪を開いて海苔を上記成型部に供給する請求項7に記載の海苔供給装置。
  9. 上記海苔供給部は、上記装置本体側に設置されており、上記海苔保管部は上記基台側に設置されており、それらが上記成型部を挟んで互いに対向配置されている請求項7または8に記載の海苔巻き成型装置。
  10. 上記海苔供給部と上記成型部の間には、上記成型部上に放り出された上記海苔が適正位置でない場合に、そのズレを補正する補正手段がさらに設けられている請求項7ないし9のいずれか1項に記載の海苔巻き成型装置。
  11. 上記補正手段は、上記成型部のスライド方向の先端および後端に設けられたガイドリブと、上記海苔供給部から突設されたガイド板とからなり、上記ガイド板の先端が上記ガイドリブの各天端同士を結ぶ仮想平面とほぼ同一平面に向けて突設され、上記成型部の移動時に上記ガイド板によって上記海苔を上記成型部内に強制的に押し入れる請求項10に記載の海苔巻き成型装置。
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