JP3943964B2 - 自動缶切装置、自動缶切方法、及び、自動缶反転装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動缶切装置、自動缶切方法、及び、自動缶反転装置に係わり、特に、缶胴と缶蓋とが巻締め部により密封されている缶を自動的に缶切りする装置及び方法、並びに、自動缶反転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品産業分野では、従来から、巻締め部により缶胴と缶蓋とが密封されている缶が利用されている。図10は、このような缶Cを示す部分断面図である。図10に示すように、缶蓋Lの端部を缶胴Bの端部と共に巻込んだ巻締め部Rにより、缶蓋Lと缶胴Bとが密封されている。缶蓋L及び缶胴Bの内蔵物が触れる側の面には、アルミニウムエナメルコーティング剤等のコーティング剤ECが塗布され、さらに、巻締め部Rの缶蓋端部と缶胴端部との間の隙間には、密封性を高めるシーリングコンパウンド剤等のシーリング剤SCが充填されている。
【0003】
このような缶Cの缶切りを行なう場合、巻締め部外周C1を切断する方法が知られている。この方法は、巻締め部内側の箇所C2又は巻締め部下側の箇所C3を切断する方法よりも、缶切り時において切粉が缶Cの内蔵物に混入し難いので、他の切断方法よりも優れている。
【0004】
なお、巻締め部外周C1を切断することにより、缶切りを自動的に行う自動缶切装置が、特開第 2000-272695号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
缶Cの箇所C1を切断する方法は、巻締め部外周を切断するので、切粉は内蔵物内に混入し難く、切断の際に生成された切粉の大部分は落下するが、切粉の一部は、缶Cの切断部付近に付着して残る場合がある。さらに、切粉以外に、巻締め部Rに存在するコーティング剤EC及びシーリング剤SC等の異物が切断部に残ることになる。そのため、これらの切粉や異物が、内蔵物内に混入するのを防止する必要がある。内蔵物が食品の場合、その要請は、極めて大である。
【0006】
また、切粉や異物が内蔵物に混入しているか否かを金属検出器やX線検出器で検出することも行われているが、切粉や異物の混入が判明した場合には、その製造ロットの製品は廃棄され、多大なロスとなる。また、金属検出器やX線検出器による切粉や異物の検出が完全でない場合もある。特に、内蔵物がツナ等の固形物である場合、非金属の異物の検出は、X線検出器を用いても困難である。
【0007】
更に、巻締め部外周C1を切断して缶切りを行なう場合であっても、内蔵物を排出するために缶を反転させる必要があるが、この際、異物が内蔵物に混入するおそれがある。例えば、缶蓋Lの除去により露出したコーティングEC剤及びシーリング剤SC等の異物は、巻締め部Rの内部に入り込んでいるので完全に除去することはできないので、缶Cを反転させたときに離脱して、内蔵物に混入するおそれがある。
【0008】
そこで、本発明は、切粉や異物が缶の内蔵物に混入することを確実に防止することができる自動缶切装置及び自動缶切方法を提供することを目的としている。
【0009】
さらに、本発明は、切粉や異物が缶の内蔵物に混入することを確実に防止することができる自動缶反転装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による自動缶切装置は、缶胴と缶蓋とが巻締め部により密封されている缶を所定方向に移動させながら自動的に缶切りする自動缶切装置であって、缶蓋の巻締め部の外周を切断して缶切りを行なう切断手段と、この切断手段により缶切りが行なわれているとき生成される切粉を吸引して回収する切粉吸引回収手段と、上記切断された缶蓋を取外す缶蓋取外し手段と、この缶蓋が取外された缶を反転させて内蔵物を排出する内蔵物排出手段と、この内蔵物排出手段により内蔵物が排出されているとき上記缶の切断部の近傍から異物を吸引して回収する異物吸引回収手段と、を有することを特徴としている。
【0011】
このように構成された本発明においては、缶の缶胴と缶蓋とが巻締め部により密封されており、この缶を所定方向に移動させながら、以下の一連の動作が実行される。先ず、切断手段により缶蓋の巻締め部の外周が切断され缶切りが行なわれる。次に、切断手段により缶切りが行われているとき、切粉吸引回収手段により缶切りにより生成された切粉が吸引され回収される。次に、缶蓋取外し手段により切断された缶蓋が取外される。次に、内蔵物排出手段により缶蓋が取外された缶が反転されて内蔵物が排出される。缶を反転させているとき、異物吸引回収手段により缶の切断部の近傍から異物が吸引され回収される。その結果、本発明によれば、缶切りから内蔵物の排出にわたって、切粉及び異物が缶の内蔵物に混入することを確実に防止することができる。
【0012】
本発明において、好ましくは、切粉吸引回収手段は、切断手段の近傍に設けられ、さらに、切断手段を缶胴の上下方向に挟むように配置された少なくとも2つの吸引手段を備えている。
【0013】
この場合、切粉吸引回収手段が切断手段の近傍に設けられているので、切断手段による切断によって切粉が生成された直後に、切粉を吸引して回収することができる。それにより、切粉の回収率を向上させることができる。また、吸引手段は少なくとも2つあり、それらが切断手段を缶胴の上下方向に挟むように配置されているので、切断手段に付着した切粉、及び、切断後に落下した切粉を吸引して回収することができる。
【0014】
本発明において、好ましくは、切粉吸引回収手段は、切断手段の近傍に設けられ、さらに、切断手段を缶胴の周方向に挟むように配置された少なくとも2つの吸引手段を備えている。
【0015】
この場合、切粉吸引回収手段が切断手段の近傍に設けられているので、切断手段による切断によって切粉が生成された直後に、切粉を吸引して回収することができる。それにより、切粉の回収率を向上させることができる。また、吸引手段は少なくとも2つあり、それらが切断手段を缶胴の周方向に挟むように配置されているので、生成された切粉の飛び出し方向にかかわらず、切粉を吸引して回収することができる。
【0016】
本発明において、好ましくは、缶胴の周方向に挟むように配置された吸引手段は、缶胴の縦方向に沿って設けられている。
【0017】
このように、吸引手段は、缶胴の縦方向に沿って設けられているので、落下途中の切粉及び缶胴に付着した切粉を吸引して回収することができる。
【0018】
本発明において、好ましくは、更に、切粉吸引回収手段により切粉を吸引回収された缶から更に切粉を吸引して回収する第2の切粉吸引回収手段を有し、この第2の切粉吸引回収手段は、缶の切断部の近傍に設けられている。
【0019】
このように、本発明は、切粉吸引回収手段により切粉を吸引回収された缶から更に切粉を吸引して回収する第2の切粉吸引回収手段を有しているので、切粉の回収率を更に高めることができる。特に、第2の切粉吸引回収手段が缶の切断部の近傍に設けられているので、缶の切断部の近傍に付着している切粉を確実に吸引し、回収することができ、その結果、切粉が缶の内蔵物に混入することを更に確実に防止することができる。
【0020】
本発明において、好ましくは、異物吸引回収手段は、缶蓋を取外した缶の切断部を包囲する環状ダクトを有している。
【0021】
この場合には、缶を反転して缶の内蔵物を排出する際、缶の切断部に露出したコーティング剤及びシーリング剤等の異物は、環状ダクトによって包囲されているので、缶を反転させたときに異物が缶から離脱したとしても、異物は、環状ダクト内で吸引されて、回収される。その結果、異物が缶の内蔵物に混入することを確実に防止することができる。この異物は、缶蓋を取外すことによって露出する切断部から離脱するので、切粉吸引回収手段では吸引回収できないものである。
【0022】
本発明において、更に好ましくは、環状ダクトは、缶の全周にわたって缶の切断部と当接するように形成されている。
【0023】
このように、環状ダクトは、缶の全周にわたって缶の切断部と当接するように形成されているので、異物の混入防止効果を更に高めることができる。
【0024】
本発明において、好ましくは、環状ダクトは、この環状ダクト内の空気を吸引する空気吸込口を有し、環状ダクトの断面積は、空気吸込口に近づくにつれて増大するように形成されている。
【0025】
この場合には、缶の周方向にわたって均一な吸引を達成することができる。
【0026】
また、本発明は、缶胴と缶蓋とが巻締め部により密封されている缶を自動的に缶切りする自動缶切装置であって、缶蓋の巻締め部の外周を切断して缶切りを行なう切断手段と、この切断手段により缶切りが行なわれているとき生成される切粉を吸引して回収する切粉吸引回収手段と、切断された缶蓋を取外す缶蓋取外手段と、を有することを特徴としている。
【0027】
また、本発明は、缶胴と缶蓋とが巻締め部により密封されている缶を自動的に缶切りする自動缶切装置であって、缶蓋の巻締め部の外周を切断して缶切りを行なう切断手段と、切断された缶蓋を取外す缶蓋取外し手段と、この缶蓋が取外された缶を反転させて内蔵物を排出する内蔵物排出手段と、この内蔵物排出手段により内蔵物が排出されているとき上記缶の切断部の近傍から異物を吸引して回収する異物吸引回収手段と、を有することを特徴としている。
【0028】
また、本発明は、缶胴と缶蓋とが巻締め部により密封されている缶を所定方向に移動させながら自動的に缶切りする自動缶切方法であって、缶蓋の巻締め部の外周を切断して缶切りを行なう切断工程と、この切断工程により缶切りが行なわれているとき生成される切粉を吸引して回収する切粉吸引回収工程と、切断された缶蓋を取外す缶蓋取外工程と、この缶蓋が取外された缶を反転させて内蔵物を排出する内蔵物排出工程と、この内蔵物排出工程により内蔵物が排出されているとき缶の切断部の近傍から異物を吸引して回収する異物吸引回収工程と、を有することを特徴としている。
【0029】
さらに、本発明は、缶の缶胴と缶蓋とが巻締め部により密封され、この缶蓋の巻締め部の外周が切断されてその缶蓋が取外された上記缶を反転させる自動缶反転装置であって、缶を反転させて内蔵物を排出する内蔵物排出手段と、この内蔵物排出手段により内蔵物が排出されているとき上記缶の切断部の近傍から異物を吸引して回収する異物吸引回収手段と、を有することを特徴としている。
【0030】
このように構成された本発明においては、内蔵物排出手段により缶蓋が取外された缶が反転され内蔵物が排出される。缶を反転させているとき、異物吸引回収手段により、缶の切断部に露出したコーティング剤及びシーリング剤等の異物が缶の接続部の近傍から吸引され回収される。この結果、内蔵物を排出するために缶を反転させているとき、異物が缶の内蔵物に混入することが確実に防止される。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明による自動缶切装置及び自動缶切方法の実施形態を説明する。
【0032】
図1は、本発明の実施形態による自動缶切装置を示す概略平面図である。図1に示すように、自動缶切装置1は、上流側(図1の左側)から下流側(図1の右側)に沿って配置された、缶移動装置2、缶蓋切断装置4、第1切粉吸引回収装置6、第2切粉吸引回収装置8、缶蓋取外し装置10、内蔵物排出装置12、及び、異物吸引回収装置14等から構成されている。これらの各装置は、図1中、左右方向即ち長手方向に延びるフレーム16により支持されている。
【0033】
以下、これらの各装置を順番に説明する。
【0034】
先ず、缶移動装置2を説明する。図1に示すように、缶移動装置2は、缶Cを上流側から下流側に、即ち、矢印18の方向に移動させるための装置であり、缶Cを下方から支持し長手方向に延びるレール20と、長手方向に沿って延びるシャフト22と、このシャフト22に所定のピッチで取り付けられた複数のアーム24と、シャフト22を長手方向に沿って1ピッチ分よりも少し長い所定距離だけ往復運動させる往復運動駆動部26と、を有している。また、アーム24は、シャフト22の軸線28を中心に水平位置と垂直位置との間をシリンダ(図示せず)により回動できるようになっており(図6参照)、図1は、水平位置にあるアーム24を示している。
【0035】
次に、この缶移動装置2の動作を説明する。アーム24を水平位置にした状態で、シャフト22を往復運動駆動部26により下流側に1ピッチ分よりも少し長い所定距離だけ移動させる。アーム24は、缶Cを下流側に押出し、缶Cは下流側に1ピッチ移動して停止する。図1は、この状態を示している。次に、アーム24と缶Cとの干渉を回避するために、アーム24を垂直位置に回転させた後、シャフト22を上流側に1ピッチ分よりも少し長い所定距離だけ移動させて戻し、アーム24を水平位置に戻す。これらの動作を繰り返すことにより、缶Cは、等ピッチで、即ち、1ピッチ間隔で、下流側に移動して停止するようになっている。
【0036】
次に、缶蓋切断装置4、第1切粉吸引回収装置6、第2切粉吸引回収装置8、及び、缶蓋取外し装置10を説明する。
【0037】
図1に示すように、上流側から下流側に向って、缶蓋切断装置4及び第1切粉吸引回収装置6は、第1ピッチの位置に配置され、第2切粉吸引回収装置8は、第2ピッチの位置に配置され、さらに、缶蓋取外し装置10は、第3ピッチの位置に配置されている。
【0038】
図2は、缶蓋切断装置4のみを取出して示す左側面図(第1切粉吸引回収装置6は二点鎖線で示されている)であり、図3は、缶蓋切断装置4の要部を示す断面図である。図2に示すように、缶蓋切断装置4は、缶Cを載せて自由に回転可能な回転テーブル30と、缶Cと回転テーブル30とを同心状に位置決めする缶位置決め装置32と、缶Cの巻締め部Rを缶Cを回転させながら切断して缶蓋Lを缶胴Bから分離するカッター装置34と、巻締め部Rを切断するときに缶蓋Lが缶胴Bからずれないように保持するための4つの缶蓋ガイド35と、を有している。缶蓋ガイド35は、後述する第1切粉吸引回収装置6に取付けられており、缶蓋Lが缶胴Bからずれないように缶Cの巻締め部Rの上面及び半径方向外面に当接可能である。4つの缶蓋ガイド35は、カッター装置34と干渉しないように缶Cの周方向に等間隔に設けられている。
【0039】
カッター装置34は、缶Cが缶位置決め装置32により回転テーブル30上に位置決めされた後、自動的に缶Cの巻締め部Rをガイド輪36及び切断輪38(図3参照)により挟圧し、ガイド輪36により缶Cを回転テーブル30と共に回転させながら缶Cの巻締め部Rを切断する。
【0040】
図4は、第1切粉吸引回収装置6及び第2切粉吸引回収装置8を示す正面図である。図4から明らかであるが、第1切粉吸引回収装置6と第2切粉吸引回収装置8の構造は類似した構造となっている。第1切粉吸引回収装置6は、上述した缶蓋切断装置4と干渉しない位置に配置されている。
【0041】
第1切粉吸引回収装置6は、フレーム40と、このフレーム40を上下移動させるためのシリンダ42を有している。フレーム40には、2つの吸引ノズル44と、これらの吸引ノズル44を同時に缶Cの側面に近づけたりそれから離したりするためのノズル移動機構46とが取り付けられている。このノズル移動機構46は、固定されたフレーム40に対して上下方向に移動可能で且つ回転可能な蓋押え板48と、蓋押え板48の上下移動によりリンク50を介して枢軸点52を中心に揺動する2つのアーム54とを有し、さらに、各アーム54の先端には、上述した吸引ノズル44が取り付けられている。アーム54の揺動により、吸引ノズル44はほぼ水平方向に移動可能である。
【0042】
この第1切粉吸引回収装置6は、吸引ノズル44が上位置から下位置に下がったときに、缶Cが蓋押え板48に接触し、缶Cがこの蓋押え板48を上方に押すことにより、吸引ノズル44が缶Cの側面に向って近づくようになっている。
【0043】
吸引ノズル44には、空気吸引装置(図示せず)が接続されている。また、吸引ノズル44は、それらが下位置にあるときに缶Cの縦方向にわたって缶Cの側面に臨む開口56を有している。
【0044】
図1に示すように、2つの吸引ノズル44は、それらの開口56が、缶蓋切断装置4の切断輪38(図3参照)に近接し且つ缶Cの周方向に沿って切断輪38を挟むように、配置されている。
【0045】
また、図2及び図4に示すように、第1切粉吸引回収装置6は、更に、切断輪38に近接してその上下に配置された2つの吸引ノズル57a、57bを有している。これらの吸引ノズル57a及び57bは、缶蓋切断装置4に固定されている(図2参照)。上側の吸引ノズル57aは、ガイド輪36を上方から覆うように配置され、下側の吸引ノズル57bは、切断輪38に近接してその下方に配置されている。また、吸引ノズル57a及び57bには、空気吸引装置(図示せず)が接続されている。
【0046】
次に、第2切粉吸引回収装置8を説明する。図4に示すように、第2切粉吸引回収装置8は、缶Cを載せる駆動回転テーブル58と、缶Cと駆動回転テーブル58とを同心に位置決めする缶位置決め装置(図2示す缶位置決め装置32と同じ構造のため図示せず)と、フレーム60と、このフレーム60を上下移動させるためのシリンダ62とを有している。フレーム60には、3つの吸引ノズル64と、これらの吸引ノズル64を同時に缶Cの側面に近づけたりそれから離したりするためのノズル移動機構66を有している。なお、フレーム60、シリンダ62及びノズル移動機構66は、第1切粉吸引回収装置6と同様な構造を有しているので、それらの説明を省略する。
【0047】
吸引ノズル64には、空気吸引装置(図示せず)が接続されている。また、吸引ノズル64は、それらが下位置にあるときに缶Cの切断部付近に臨む開口68を有している。また、図1に示すように、3つの吸引ノズル64は、缶Cの周方向にほぼ等間隔に配置されている。
【0048】
次に、図1を参照して、缶蓋取外し装置10を説明する。缶蓋取外し装置10は、缶蓋Lを真空装置(図示せず)によって吸着させるための缶蓋吸着パッド70と、吸着した缶蓋Lを持上げるために缶蓋吸着パッド70を上下方向に移動させるためのシリンダ72と、持上げた缶蓋Lをライン外に排出するために、缶蓋吸着パッド70を缶移動方向18に対して直交する横方向に移動させるためのシリンダ74と、を有している。また、缶蓋取外し装置10は、吸着した缶蓋Lを上に持上げるときに缶胴Bの持ち上がりを防止するための一対の持ち上がり防止プレート75を有している。一対の持ち上がり防止プレート75は、缶胴Bの下側の両側に且つ缶Cを受入れ可能に配置され、缶胴Bが持ち上げられたときに缶胴Bの下側巻締め部の上縁に係合可能な間隔に隔てられている。
【0049】
次に、缶蓋切断装置4、第1切粉吸引回収装置6、第2切粉吸引回収装置8、及び、缶蓋取外し装置10の動作を説明する。
【0050】
缶Cが、缶移動装置2により、缶切断装置4及び第1切粉吸引回収装置6の位置まで移動する。この位置で、缶Cは、缶位置決め装置32により、回転テーブル30の上に位置決めされる。次に、第1切粉吸引回収装置6の吸引ノズル44が下降し、吸引ノズル44の開口56が缶Cの側面に近づけられ、空気吸引装置(図示せず)が作動する。吸引ノズル44が下降するのと同時に、4つの缶蓋ガイド35が缶Cの巻締め部Rの上面及び半径方向外面に当接する。次に、缶切断装置4により、缶Cを回転させながら缶蓋Lの巻締め部Rを切断する。切断時、缶蓋Lは、缶蓋ガイド35によって缶胴Bからずれないように保持される。
【0051】
缶Cを切断することにより、切粉が出る。この切粉の大部分は、下方に落下するが、一部は、缶Cの切断部付近に付着する。第1切粉吸引回収装置6は、主に、缶Cから落下する切粉を吸引し、回収する。吸引ノズル44、57a、57bが缶切断装置4の切断輪38に近接して設けられているので、切粉が生じた直後に切粉を確実に吸引することができる。上側の吸引ノズル57aは、ガイド輪を36を覆うように配置されているので、ガイド輪36に付着した切粉も吸引することができる。また、下側の吸引ノズル57bは、切断によって直接下方に落下する切粉を吸引することができる。また、吸引ノズル44の開口56が切断輪38(図3参照)を缶Cの周方向に挟むように配置されているので、切粉が缶の周方向に飛び出しても、飛び出す方向にかかわらず切粉を吸引することができる。更に、吸引ノズル44の開口56が缶Cの縦方向に沿って延びているので、缶Cから落下途中の切粉及び缶Cの側面に付着した切粉も吸引し、回収することができる。
【0052】
次に、缶Cを缶移動装置2により第2切粉吸引回収装置8の位置まで移動させ、位置決め装置(図示せず)により駆動回転テーブル58の上に位置決めし、駆動回転テーブル58を回転させて缶Cを回転させる。さらに、吸引ノズル64を下降させ、その開口68を缶Cの側面に近づけ、吸引ノズル64に接続された空気吸引装置(図示せず)を作動させる。
【0053】
第2切粉吸引回収装置8は、主に、上述した缶Cの切断部付近に付着した切粉を吸引し、回収する。吸引ノズル64の開口68が缶Cの切断部付近に臨んでいるので、吸引ノズル64による吸引力を高めることができ、缶Cの切断部付近に付着している切粉を確実に吸引し、回収することができる。
【0054】
このように、第1切粉吸引回収装置6及び第2切粉吸引回収装置8により、缶切りにより生じた切粉は、ほぼ完全に回収され、切粉の混入の可能性は極めて低い良好な作業周囲環境となる。
【0055】
次に、缶Cを缶移動装置2により缶蓋取外し装置10の位置まで移動させる。この位置で、缶蓋吸着パッド70をシリンダ72により下降させて、切断されて缶胴Bから切り離されている缶蓋Lを吸着する。次に、缶蓋吸着パッド70をシリンダ72によって上昇させることにより、缶蓋Lを持上げて缶胴Bから取り外す。取り外した缶蓋Lをシリンダ74によって缶移動方向18に直交する横方向に搬送し、缶蓋Lをライン外に排出し、回収する。缶蓋吸着パッド70により缶蓋Lを持上げる際、缶胴Bも一緒に持ち上がることがあるけれども、一対の持ち上がり防止プレート75が缶Cの下側巻締め部の上縁に係合して、缶胴Bの更なる持ち上がりを防止し、それにより、缶蓋Lと缶胴Bとが分離される。
【0056】
次に、図5乃至図8により、内蔵物排出装置12及び異物吸引回収装置14を説明する。後述するように、内蔵物排出装置12と異物吸引回収装置14は、一体に取付けられ、両者は、缶反転装置76を構成する。
【0057】
先ず、図5及び図6を参照して、内蔵物排出装置12を説明する。図5は缶反転装置76を示す正面図であり、図6は缶反転装置76を示す左側面図である。図5に示すように、内蔵物排出装置12は、反転した缶Cを振動させてその内蔵物を排出するための振動装置78を有し、この振動装置78の上に、缶蓋Lが取外された缶Cを受入れる缶受入れユニット80と、缶Cを反転(180度回転)させるためのロータリーアクチュエータ82が取付けられ、振動装置78は、缶受入れユニット80及びロータリーアクチュエータ82を一体的に振動させるようになっている。
【0058】
具体的に説明すると、図6に示すように、振動装置78の上には、U字型フレーム84が取付けられ、このU字型フレーム84の一方の外面86に、ロータリーアクチュエータ82が連結されている。ロータリーアクチュエータ82の回転軸88は、カップリング90を介して、U字型フレーム84の他方の外面92に回転可能に支持されたユニット回転軸94に連結され、このユニット回転軸94に、缶受入れユニット80が連結され、缶受入れユニット80全体がロータリーアクチュエータ82によって反転するようになっている。
【0059】
缶受入れユニット80は、間隔をおいてユニット回転軸94に連結された2つの逆L字型ユニットフレーム96a、96bを有する。このユニットフレーム96a、96bの長手方向に延びる脚98の上面レベルは、レール20のレベルとほぼ同一であり、移動装置2によって移動する缶胴Bがレール20から脚98に乗り移るようになっている。ユニットフレーム96a、96bには、それぞれ、横方向に、缶胴Bの下側巻締め部の上縁に係合可能な固定爪100、可動爪102が設けられており、図6は、固定爪100及び可動爪102によって缶胴Bを挟持している状態を示している。さらに、ユニットフレーム96a、96b間には、シリンダ104によって上下移動可能な缶保持台106が取り付けられている。可動爪102は、缶Cがユニットフレーム96a,96bの脚98の上に乗り移る際の干渉を回避するためにシリンダ108により缶胴Bから離れる方向に引っ込むように移動可能となっている。缶保持台106は、それが下位置にあるとき、ユニットフレーム96a、96bの脚98の上面レベルよりも下にあり、それが上位置にあるとき、缶胴Bの底部を缶保持台106と固定爪100及び可動爪102との間に押付けることによって、缶Cを反転可能に挟持するようになっている。
【0060】
ここで、図5に示すように、内蔵物排出装置12の下方には、排出された内蔵物を搬出する搬出コンベヤ110と、この搬出コンベヤ110に内蔵物を案内するシュータ112と、内蔵物の搬出を促進するための空気を反転された缶胴Bの内部に噴射する上向き噴射ノズル114が設けられている。
【0061】
次に、図7乃至図9を参照して、異物吸引回収装置14を説明する。図7は缶反転装置76の右側面図であり、図8は異物を吸引するための環状ダクトを構成する環状リングの平面図であり、図9は図8の拡大部分断面図である。
【0062】
図7に示すように、異物吸引回収装置14は、缶受入れユニット80に連結され、缶受入れユニット80と一体的に反転動作するようになっている。異物吸引回収装置14は、缶Cの切断部の異物を吸引回収するための環状ダクトを構成する開閉可能な2分割式環状リング118を有している。環状リング118の半部118a、118bにはそれぞれ、枢軸点120を中心に揺動するアーム122が連結され、このアーム122には、リンク機構124を介してシリンダ126が連結されている。シリンダ126を作動させることにより、アーム122が揺動し、環状リング118が開閉するようになっている。図7は、開位置の環状リング118を実線で示し、閉位置の環状リング118を二点鎖線で示している。環状リングの半部118a、118bのアーム122に対する高さ位置は、高さ調整機構(図示せず)によって調整できるようになっている。
【0063】
図8に示すように、環状リング118が閉位置にあるとき、環状リング118は、缶Cの切断部を周方向に包囲する環状ダクト128を構成する。環状リングの半部118a、118bの幅、即ち、環状ダクト128の断面積は、その接合部130から遠ざかるにつれて広くなり、環状リング118の幅が最も広い位置に空気吸い込み口132が設けられている。空気吸い込み口132は、空気吸引装置(図示せず)に接続されている。
【0064】
また、図9に示すように、環状リングの各半部118a、118bは、上壁134と、この上壁134から下方に延びるL字型断面の側壁136とを有し、これらの壁134、136と缶Cの上端部外面OSとにより上述の環状ダクト128が構成されている。上壁134の半径方向内方端は、缶Cの内面ISよりも内方に突出していないのが好ましい。また、上壁134の下面138には、例えば樹脂製の環状押え板140が取付けられ、環状押え板140は、缶Cの全周にわたって缶Cの上端に当接するように、環状リング118の高さ調整機構(図示せず)によって調整されている。側壁136と缶Cの上端部外面OSとの間には、環状ダクト128内に空気を流入させるための隙間142が設けられている。
【0065】
次に、内蔵物排出装置12及び異物吸引回収装置14の動作を説明する。
【0066】
缶蓋Lを取外した缶Cを缶移動装置2により内蔵物排出装置12に移動させ、缶Cをユニットフレーム96a、96bの脚98の上に配置する。次に、シリンダ126によって環状リング118を閉位置に移動させ、缶Cの切断部を周方向に包囲する環状ダクト128を形成する。次に、シリンダ104によって缶保持台106を上昇させると共に、シリンダ108によって移動爪102を缶胴Bに向って前進させることによって、缶胴Bの底部を缶保持台106と固定爪100及び移動爪102との間に挟持する。この時、環状リング118の環状押え板140とは、缶Cの全周にわたって缶Cの上端に当接する。次に、空気吸引装置(図示せず)により、環状ダクト128内の空気を空気吸い込み口132から吸引し始める。
【0067】
次に、環状ダクト128内の空気の吸引を継続したまま、ロータリーアクチュエータ82によって、缶受入れユニット80をほぼ180度反転させる(図5の二点鎖線参照)。それにより、缶C及び異物吸引回収装置14も反転する。振動装置78によって缶受入れユニット80を振動させ、缶胴Bの内蔵物を落下させてシュータ112に排出する。内蔵物の排出を促進させるための空気を上向き噴射ノズル114から缶Cの内部に噴射する。シュータ112に落下した内蔵物は、搬出コンベヤ110によって搬出される。
【0068】
次に、環状ダクト128内の空気の吸引し且つ缶Cを反転させたまま、シリンダ126によって環状リング118を開き、シリンダ104及び108によって、缶胴Bの底部の保持を解放して、缶Cをレール20の上に載せる。次に、缶移動装置2によって、缶Cを更に下流側に搬送する。
【0069】
缶Cを反転し、反転された缶Cから内蔵物が排出される際、環状ダクト128が缶Cの切断部を周方向に包囲しているので、缶Cの切断部から離脱することがあるコーティング剤やシーリング剤等異物を吸引し、回収することができる。その結果、異物が缶Cの内蔵物に混入するのを確実に防止することができる。また、環状押え板140が缶Cの全周にわたって缶Cの上端に当接しているので、環状ダクト128内の異物の混入防止効果が高められる。更に、第1及び第2の切粉吸引回収装置6、8で吸引回収できずに缶Cの切断部に付着したままの切粉についても同様である。その結果、切粉及び異物が内蔵物に混入するのを確実に防止することができる。
【0070】
また、環状リング118の上壁134の半径方向内方端は、缶Cの内面ISよりも内方に突出していないので、上壁134は、内蔵物の排出のじゃまにならない。更に、上壁134が環状押え板140を介して缶Cの全周にわたって缶Cの上端に当接しているので、内蔵物が環状ダクト内128内に侵入するのが防止される。
【0071】
また、環状リング118の幅、即ち、環状ダクト128の断面積は、空気吸い込み口132に近づくにつれて増大しているので、異物を缶Cの周方向にわたって均一に吸引することができる。更に、隙間142の大きさを調整することにより、環状ダクト128内の吸引力を調整することができる。更に、環状リング118が2分割されているので、環状リング118の側壁136と缶Cの外面OSとが近接するように隙間142を小さくすることができ、環状ダクト128内の吸引力を高めることができる。
【0072】
以上、本発明による自動缶切装置の実施形態を説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0073】
例えば、上述した実施形態においては、自動缶切装置1は、第1切粉吸引回収装置6及び第2切粉吸引回収装置8を有しており、切粉をほぼ完全に吸引回収して、切粉の混入の可能性の極めて低い良好作業環境を達成しているが、切粉が缶の内部に入らなければ、装置全体を簡単にするために、第1切粉吸引回収装置6及び/又は第2切粉吸引回収装置8を省略するようにしても良い。また、同様に、上述の実施形態において、第1切粉吸引回収装置6は、吸引ノズル44、57a、57bを有しているが、吸引ノズル44、57a、57bを適宜省略しても良い。
【0074】
また、吸引ノズル44、64の数、配置及び形状、環状リング118の形状等は任意に設計される。環状リング118は、一体部品であっても良く、その側壁136の断面形状は、L字型に限らず、他の形状であっても良い。
【0075】
また、缶Cを反転させないでポンプなどによって内蔵物を排出する場合、内蔵物排出装置12及び異物吸引回収装置14を省略しても良い。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、切粉や異物が缶の内蔵物に混入することを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自動缶切装置の平面図である。
【図2】図1に示す缶蓋切断装置の左側面図である。
【図3】缶蓋切断装置の要部を示す拡大断面図である。
【図4】図1に示す自動缶切装置の第1切粉吸引回収装置及び第2切粉吸引回収装置を示す正面図である。
【図5】図1に示す自動缶切装置の缶反転装置を示す正面図である。
【図6】図1に示す自動缶切装置の缶反転装置を示す左側面図である。
【図7】図1に示す自動缶切装置の缶反転装置を示す右側面図である。
【図8】図7の異物吸引回収装置の環状リングを示す平面図である。
【図9】図8に示す環状リングの拡大部分断面図である。
【図10】巻締め部により缶胴と缶蓋とが密封されている缶を示す拡大部分断面図である。
【符号の説明】
1 自動缶切装置
2 缶移動装置
4 缶蓋切断装置
6 第1切粉吸引回収装置
8 第2切粉吸引回収装置
10 缶蓋取外し装置
12 内蔵物排出装置
14 異物吸引回収装置
34 カッター装置
44 吸引ノズル
56 開口
64 吸引ノズル
68 開口
76 缶反転装置
118 環状リング
128 環状ダクト
132 空気吸い込み口
B 缶胴
C 缶
L 缶蓋
R 巻締め部
Claims (12)
- 缶胴と缶蓋とが巻締め部により密封されている缶を所定方向に移動させながら自動的に缶切りする自動缶切装置であって、
缶蓋の巻締め部の外周を切断して缶切りを行なう切断手段と、
この切断手段により缶切りが行なわれているとき生成される切粉を吸引して回収する切粉吸引回収手段と、
上記切断された缶蓋を取外す缶蓋取外し手段と、
この缶蓋が取外された缶を反転させて内蔵物を排出する内蔵物排出手段と、
この内蔵物排出手段により内蔵物が排出されているとき上記缶の切断部の近傍から異物を吸引して回収する異物吸引回収手段と、
を有することを特徴とする自動缶切装置。 - 上記切粉吸引回収手段は、上記切断手段の近傍に設けられ、
さらに、上記切断手段を缶胴の上下方向に挟むように配置された少なくとも2つの吸引手段を備えている請求項1記載の自動缶切装置。 - 上記切粉吸引回収手段は、上記切断手段の近傍に設けられ、
さらに、上記切断手段を缶胴の周方向に挟むように配置された少なくとも2つの吸引手段を備えている請求項1又は2記載の自動缶切装置。 - 缶胴の周方向に挟むように配置された上記吸引手段は、缶胴の縦方向に沿って設けられている請求項3記載の自動缶切装置。
- 更に、上記切粉吸引回収手段により切粉を吸引回収された缶から更に切粉を吸引して回収する第2の切粉吸引回収手段を有し、この第2の切粉吸引回収手段は、上記缶の切断部の近傍に設けられている請求項1乃至4の何れか1項に記載の自動缶切装置。
- 上記異物吸引回収手段は、缶蓋を取外した缶の切断部を包囲する環状ダクトを有する請求項1記載の自動缶切装置。
- 上記環状ダクトは、缶の全周にわたって缶の切断部と当接するように形成されている請求項6記載の自動缶切装置。
- 上記環状ダクトは、この環状ダクト内の空気を吸引する空気吸込口を有し、上記環状ダクトの断面積は、空気吸込口に近づくにつれて増大するように形成されている請求項6記載の自動缶切装置。
- 缶胴と缶蓋とが巻締め部により密封されている缶を自動的に缶切りする自動缶切装置であって、
缶蓋の巻締め部の外周を切断して缶切りを行なう切断手段と、
この切断手段により缶切りが行なわれているとき生成される切粉を吸引して回収する切粉吸引回収手段と、
上記切断された缶蓋を取外す缶蓋取外手段と、
を有することを特徴とする自動缶切装置。 - 缶胴と缶蓋とが巻締め部により密封されている缶を自動的に缶切りする自動缶切装置であって、
缶蓋の巻締め部の外周を切断して缶切りを行なう切断手段と、
上記切断された缶蓋を取外す缶蓋取外手段と、
この缶蓋が取外された缶を反転させて内蔵物を排出する内蔵物排出手段と、
この内蔵物排出手段により内蔵物が排出されているとき上記缶の切断部の近傍から異物を吸引して回収する異物吸引回収手段と、
を有することを特徴とする自動缶切装置。 - 缶胴と缶蓋とが巻締め部により密封されている缶を所定方向に移動させながら自動的に缶切りする自動缶切方法であって、
缶蓋の巻締め部の外周を切断して缶切りを行なう切断工程と、
この切断工程により缶切りが行なわれているとき生成される切粉を吸引して回収する切粉吸引回収工程と、
上記切断された缶蓋を取外す缶蓋取外工程と、
この缶蓋が取外された缶を反転させて内蔵物を排出する内蔵物排出工程と、
この内蔵物排出工程により内蔵物が排出されているとき上記缶の切断部の近傍から異物を吸引して回収する異物吸引回収工程と、
を有することを特徴とする自動缶切方法。 - 缶の缶胴と缶蓋とが巻締め部により密封され、この缶蓋の巻締め部の外周が切断されてその缶蓋が取外された上記缶を反転させる自動缶反転装置であって、
缶を反転させて内蔵物を排出する内蔵物排出手段と、
この内蔵物排出手段により内蔵物が排出されているとき上記缶の切断部の近傍から異物を吸引して回収する異物吸引回収手段と、
を有することを特徴とする自動缶反転装置。
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