JP2001176863A - エッチング液および半導体膜のエッチング方法 - Google Patents
エッチング液および半導体膜のエッチング方法Info
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Abstract
グの際のエッチング挙動に対する光の影響を低減する。 【解決手段】 AlGaInP系の化合物半導体多層膜
のうち、Alを含む半導体層を選択エッチングする湿式
エッチング液として、主成分が塩酸と、ジカルボン酸ま
たは光学不活性のオキシカルボン酸との混合溶液を用い
る。上記カルボン酸にはマロン酸またはグリコール酸を
特に用いる。
Description
半導体レーザなどの発光素子として用いられる半導体デ
バイスを構成する化合物半導体膜用のエッチング液およ
びエッチング方法に関する。
s、AlGaAs、AlGaInP、GaInP等のII
I−V属の化合物半導体で構成される多層膜は、一般に
有機金属気相成長法(MOCVD法)を用いて同種の化
合物半導体基板上にエピタキシャル成長膜として順次作
製される。二酸化ケイ素膜なども上記多層膜中に適時形
成される。半導体レーザなどではこの多層膜はそれぞれ
量子井戸や活性層、クラッド層、キャップ層などとして
機能する。素子作製プロセスでのエッチング工程では、
化合物半導体多層膜は化学的に金属塩的な性質を示し半
導体基板表面は親水性で、シリコン半導体とは異なった
化学反応性を示す。
液は、酸またはアルカリを浸食成分として構成されてい
る。
酢酸などの有機酸(カルボン酸)と混合し緩衝溶液に
し、酸の性質を安定化させかつエッチング特性を高めて
用いられる場合が多い。カルボン酸は無機酸に比べプロ
トンの解離度が低く弱酸に属すが、有機酸で種々の分子
構造がありその分子構造の違いがエッチング特性に種々
の影響を与える。
GaInPなどよりなる化合物半導体デバイスの製造工
程では、化合物半導体多層膜の選択エッチング液とし
て、従来硫酸や塩酸などの無機酸が、酒石酸や酢酸など
の有機カルボン酸と混合され、AlGaInP/GaI
nPに対して高い選択比を有するエッチング液として用
いられている。
で、酢酸は揮発性で強い臭気を有し作業上取り扱い難か
った。
ング用に適したカルボン酸であるが、OH基とカルボキシ
ル基の相対位置によりD-、L-、meso-の三種類の光学異
性体があり、エッチング挙動が光の影響を受けエッチン
グ工程が複雑性を帯びるという課題があった。
や危険性が低く取り扱いが容易でかつ優れた選択エッチ
ングのできる化合物半導体膜のエッチング液を提供する
とともに化合物半導体多層膜の微細パターン状の選択エ
ッチングに対応できるエッチング方法を提供することを
目的としている。
た多数枚の半導体基板を一度にかつ均一にエッチングで
きるエッチング方法を提供することを目的としている。
に本発明のエッチング液は、塩酸と、有機酸とを含む水
溶液よりなり、前記有機酸がジカルボン酸または光学不
活性のオキシカルボン酸であり、AlxGa1-x-yIny
P(0.2≦x≦1、0≦y≦1)よりなる化合物半導
体膜をエッチングするものである。
酸または光学不活性のオキシカルボン酸を用いているの
で、エッチング液の臭気を低く抑えることができ、光に
よるエッチングばらつきを生じにくくできるとともにA
lxGa1-x-yInyP(0.2≦x≦1、0≦y≦1)
膜を選択的にエッチングすることができる。
成につき、化合物半導体膜がAlx1Ga1-x1-y1Iny1
P(0≦x1<0.2、0≦y1≦1)よりなる第1の
半導体膜と、前記第1の半導体膜の上に形成されたAl
x2Ga1-x2-y2Iny2P(0.2≦x2≦1、0≦y2
≦1)よりなる第2の半導体膜とを有し、前記第2の半
導体膜を選択エッチングするものである。
1-x2-y2Iny2P(0.2≦x2≦1、0≦y2≦1)
よりなる第2の半導体膜を選択的にエッチングすること
ができる。
成につき、前記塩化水素の濃度が36重量%で、前記有
機酸の濃度が50重量%であり、前記塩酸の体積1に対
して前記有機酸の体積xが1≦x≦4混合されたもので
ある。
半導体基板全面にわたる均一性をより向上させることが
できる。
カノールアミンまたはアミノ酸とを含み、AlxGa1-x
As(0≦x≦0.2)膜をエッチングするものであ
る。
はアミノ酸を用いているのでエッチング液の臭気を低く
抑えることができるとともに、アルカノールアミンおよ
びアミノ酸が穏やかなアルカリ性、酸性の環境を作り出
すことができるので、AlxGa1-xAs(0≦x≦0.
2)膜の選択エッチングを有効に行うことができる。
がAlx1Ga1-x1As(0.4≦x1≦1)よりなる第
1の半導体膜と、前記第1の半導体膜の上に形成された
Al x2Ga1-x2As(0≦x2≦0.2)よりなる第2
の半導体膜とを有し、前記第2の半導体膜を選択エッチ
ングするものである。
s(0≦x2≦0.2)よりなる第2の半導体膜を選択
エッチングすることができる。
板の上に第1の半導体膜と第2の半導体膜とを順次形成
する工程と、前記第2の半導体膜を第1のエッチング液
にて選択エッチングする工程と、前記第1の半導体膜を
第2のエッチング液にて選択エッチングする工程とを有
し、前記第2の半導体膜を浸食する成分の重量%濃度に
つき前記第2のエッチング液は前記第1のエッチング液
の1/10以下の濃度であるものである。
2のエッチング液に第1のエッチング液の1/10以下
の濃度分の第2の半導体膜を浸食する成分が含まれてい
るので、第1の半導体膜を選択エッチングする際におい
て第2の半導体膜の残渣を除去することができる。
合物半導膜を形成した半導体基板を、平面板を配置した
エッチング液中に浸漬する工程と、前記半導体基板と前
記平面板との間の最近接距離が5mm以下の距離になる
ように前記エッチング液中で平面板を上下運動させて前
記エッチング液を撹拌する工程とを有するものである。
た平面板を半導体基板との最近接距離を5mm以下にし
て上下運動させているので、平面板と半導体基板間のエ
ッチング液が強撹拌されて半導体基板または半導体膜上
の微細加工の凹凸の中までエッチング液が撹拌され、微
細加工した半導体基板に対して有効かつ均一にエッチン
グすることができる。
は、化合物半導体膜を形成した複数枚の基板をエッチン
グ液中に浸漬する工程と、前記エッチング液を撹拌する
工程とを有するものである。
グ液中に浸漬し、エッチング液を撹拌させているので、
複数枚の半導体基板を一度に均一にエッチングすること
ができる。
かる構成につき、エッチング液を撹拌するのに、前記半
導体基板をその主面と平行な方向に振動させるものであ
る。
とを平行にして半導体基板を振動させているので、エッ
チング液が強撹拌されて半導体基板または半導体膜上の
微細加工の凹凸の中までエッチング液が撹拌され、微細
加工した半導体基板に対して有効かつ均一にエッチング
することができるだけでなく、半導体基板に対向してエ
ッチング面を観察しやすくできる。
て図1から図4を用いて説明する。
の製造方法を説明するために、半導体装置の1例である
リッジ型半導体レーザの工程断面図を図1に示す。ま
ず、GaAsよりなるn型半導体基板1上にn型AlG
aInPよりなるn型クラッド層2、AlGaInPの
多重量子井戸構造よりなる活性層3、p型AlGaIn
Pよりなる第1のp型クラッド層4、p型GaInPよ
りなるエッチング停止層5、p型Al0.25Ga 0.25In
0.5Pよりなる第2のp型クラッド層6、およびストラ
イプ状のSiO2よりなるマスク7を順次形成して半導
体多層構造の基板を用意する(図1(a))。
ッチング液を用いて第2のp型クラッド層6を均一にエ
ッチングし、図1(b)に示すようにリッジ8を形成す
る。
ようにn型GaAsよりなる埋め込み層9により埋め込
み、さらに図1(d)のようにリッジ8および埋め込み
層9の上にp型GaAsよりなるキャップ層10を形成
し、第1および第2の電極11、12をそれぞれn型半
導体基板1の裏面およびキャップ層10の上に形成して
リッジ型半導体レーザを完成する。
る選択エッチング液について、以下の実施例にて説明す
る。
塩酸(HCl含量:36重量%):50重量%マロン酸
水溶液=1:3の混合溶液を500ml用意した。上記
基板を選択エッチング液に浸漬してエッチングしたとこ
ろ蛍光灯照射の有無にかかわらず約4分30秒で第2の
p型クラッド層6が均一にエッチングされ、表面が平滑
で、かつ凹凸が少ないリッジ8が形成できた。
ると、表面が平滑で、かつ凹凸が少ないリッジ8が形成
できるのは、塩酸がAlGaInPに対して反応性が高
く、有機酸であるマロン酸が塩酸に対して緩衝作用を中
心とする反応安定性に寄与するからである。
塩酸1に対して50重量%マロン酸水溶液1〜4の範囲
にあるので、エッチングの均一性が向上して表面が平滑
で、かつ凹凸が少ないリッジ8が形成できる。
塩酸1に対して50重量%マロン酸水溶液1〜3の範囲
にあれば、エッチングの基板全面にわたる均一性がより
向上する。また、濃塩酸1に対して50重量%マロン酸
水溶液3〜4の範囲にあればエッチング中に気泡の発生
を抑えることができるので、エッチングの均一性がより
向上する。
速度は、作業上から200〜400nm/分が適してい
るが、エッチングの速度と均一性との兼ね合いから、エ
ッチング液に含まれる濃塩酸の体積比としては、25〜
33体積%(濃塩酸:50重量%マロン酸水溶液=1:2
〜3)付近が適している。また、この濃塩酸:50重量%
マロン酸水溶液の比率を一定にして水で希釈して調製す
る場合もある。
塩酸(HCl含量:36重量%):50重量%グリコー
ル酸水溶液=1:3の混合溶液に過酸化水素水を、溶液
全体に占めるH2O2の重量%にして0.1%加えたエッ
チング液を用意した。
2のp型クラッド層6をエッチングしたところ、蛍光灯
照射の有無および1分程度のエッチング時間のばらつき
に関わらず第2のp型クラッド層6が均一にエッチング
され、エッチング停止層5の手前でエッチングが停止
し、表面が平滑で、かつ凹凸が少ないリッジ8が形成で
きた。エッチング時間のばらつきに関わらずエッチング
停止層5の手前でエッチングが停止するのは、選択エッ
チング液に関し、Al0.25Ga0.25In0.5PのGaI
nPに対するエッチング速度の比、すなわちエッチング
選択比が820と高いからである。
塩酸(HCl含量:36重量%):50重量%マロン酸
水溶液=1:3の混合溶液に塩素を0.1重量%加えた
エッチング液を用意した。
2のp型クラッド層6をエッチングしたところ、蛍光灯
照射の有無および1分程度のエッチング時間のばらつき
に関わらず第2のp型クラッド層6が均一にエッチング
され、エッチング停止層5の手前でエッチングが停止
し、表面が平滑で、かつ凹凸が少ないリッジ8が形成で
きた。エッチング時間のばらつきに関わらずエッチング
停止層5の手前でエッチングが停止するのは、実施例2
と同様に選択エッチング液に関し、Al0.25Ga 0.25I
n0.5PのGaInPに対するエッチング速度の比、す
なわちエッチング選択比が750と高いからである。
ン酸やグリコール酸の代わりに蓚酸、マレイン酸、フマ
ール酸、コハク酸、リンゴ酸等のジカルボン酸を用いて
もよく、酒石酸、乳酸、グリセリン酸、リンゴ酸、クエ
ン酸等のオキシカルボン酸を用いてもよい。特にマロン
酸、グリコール酸やクエン酸は光学不活性であり、エッ
チングの際に蛍光灯の照明等の影響をほとんど受けるこ
とがない。
例であるメサ型半導体レーザの工程断面図を図2に示
す。まず、GaAsよりなるn型半導体基板1上にn型
Al0.5Ga0.5Asよりなるn型クラッド層2、AlG
aAsの多重量子井戸構造よりなる活性層3、p型Al
0.5Ga0.5Asよりなる第1のp型クラッド層4、p型
Al0.5Ga0.5Asよりなるエッチング停止層13、n
型Al0.2Ga0.8Asよりなる電流ブロック層14およ
びストライプ状の窓の開いたホトレジストよりなるマス
ク25を順次形成して半導体多層構造の基板を用意する
(図2(a))。
ッチング液を用いて電流ブロック層14を均一にエッチ
ングし、図2(b)に示すようにメサ15を形成する。
Ga0.5Asよりなる第2のp型クラッド層16(図2
(c))、p型GaAsよりなるキャップ層(図示せ
ず)を順次形成し、さらに第1および第2の電極(いず
れも図示せず)をそれぞれn型GaAs基板1の裏面お
よびキャップ層の上に形成して化合物半導体多層膜を形
成したメサ型半導体レーザを完成する。
れる選択エッチング液について、以下の実施例にて説明
する。
−エタノールアミンの10重量%水溶液の体積100に
対して30重量%濃度の過酸化水素水をそれぞれ体積
0.3、1、3の比率で加えた3種の選択エッチング液
(以下過酸化水素水の体積比率の小さい順にエッチング
液A、エッチング液Bおよびエッチング液Cという)を
調製した。
ろ、電流ブロック層14が均一にエッチングされ、エッ
チング停止層13においてエッチングが停止して図2
(b)に示すようなメサ15が形成された。
よびエッチング液Cそれぞれについて、Al0.2Ga0.8
AsのAl0.5Ga0.5Asに対するエッチング選択比は
それぞれ80、40、15であった。
−エタノールアミン10に対して30重量%濃度の過酸
化水素水と50重量%濃度の酒石酸水溶液とを1:5で
混合した混合液をそれぞれ12、24の体積比率で加え
た2種のエッチング液を調製した。
ろ、電流ブロック層14が均一にエッチングされ、メサ
15が形成された。
AsのAl0.5Ga0.5Asに対するエッチング選択比は
それぞれ80、140であった。
ミノ酸であるセリン(CH2(OH)CH(NH2)CO
OH)の1重量%水溶液の体積100に対して1重量%
の希硝酸の体積3の比率で加えたエッチング液を調製し
た。
ろ、電流ブロック層14が均一にエッチングされ、エッ
チング停止層13においてエッチングが停止して図2
(b)に示すようなメサ15が形成された。
a0.8AsのAl0.5Ga0.5Asに対するエッチング選
択比は73であった。
上記選択エッチング液を用いた場合にエッチング停止層
13においてエッチングが停止してメサ15が形成され
るのは、次の理由による。
ン酸と中和反応をするが、アミノ酸のように分子内塩を
形成して分子固有の酸塩基度を有するものではなく、こ
の混合液はその混合比により酸性〜アルカリ性のいずれ
にもなり、酸化剤の共存下でAlGaAsをエッチング
することができる。
化剤である過酸化水素水または硝酸と、アルカノールア
ミンである2−エタノールアミンまたはアミノ酸である
セリンよりなり、選択エッチング液のAlGaAsに対
するエッチング速度がAl組成の増加につれて小さくな
るので、電流ブロック層14が選択的にエッチングされ
る。
成が20%以下の場合、より選択的にエッチングされ
る。
過酸化水素水および硝酸以外の酸化剤を用いてもよく、
2−エタノールアミン以外のアルカノールアミンまたは
セリン以外のアミノ酸を用いてもよい。特にアルカノー
ルアミンおよびアミノ酸は弱アルカリ性または弱酸性の
環境を作り出すので、選択エッチングに効果的である。
を高めるには酸化剤を極力薄い濃度で用いるほうがよ
い。
えてもよい。なぜならば塩酸はAlに対して浸食性が大
きいからである。
合物を用いるのがよい。
の形態に係る半導体装置の製造方法を以下に説明する。
0.5P層、Al0.25Ga0.25In0.25P層およびGaA
s層を順次形成したもの(以下n型GaAs基板上に何
らかの層または膜が形成されたものを単に基板という)
を用意した。
タノールアミン:過酸化水素水(過酸化水素含量:30
重量%):水=1:2:20のエッチング液(エッチン
グ液D)と、濃塩酸(HCl含量:36重量%):50
重量%グリコール酸水溶液=1:3の混合溶液に過酸化
水素水(過酸化水素含量:30重量%)を0.5重量%
加えたエッチング液(エッチング液E)を用意した。な
お、過酸化水素の濃度は、エッチング液Dについては約
2.6重量%であり、エッチング液Eについては約0.
15%である。
As層をエッチングし、次いでエッチング液EでAl
0.25Ga0.25In0.25P層をエッチングした。エッチン
グ液EのAl0.25Ga0.25In0.25PとGa0.5In0.5
Pとのエッチングの選択比(エッチング速度比)は82
0と高かった。上記エッチング液Eとして過酸化水素を
含ませたことにより、Al0.25Ga0.25In0.25Pのエ
ッチング時間のバラツキがきわめて小さくなった。
代わりに硝酸を用いても同様の効果が得られる。
(HCl含量:36重量%):塩素(塩素含量:3重量
%)=1:20のエッチング液(エッチング液F)と、
濃塩酸(HCl含量:36重量%):50重量%マロン
酸水溶液=1:3の混合溶液に塩素を0.1重量%加え
たエッチング液(エッチング液G)を用意した。なお、
塩素の濃度は、エッチング液Fについては約2.86重
量%であり、エッチング液Gについては約0.1重量%
である。
As層をエッチングし、次いでエッチング液GでAl
0.25Ga0.25In0.25P層をエッチングした。エッチン
グ液GのAl0.25Ga0.25In0.25P層のGa0.5In
0.5Pに対するエッチングの選択比(エッチング速度
比)は750と高かった。上記エッチング液Gに塩素を
含ませたことにより、Al0.25Ga0.25In0.25P層の
エッチング時間のバラツキがきわめて小さくなった。
の製造方法を、図3を用いて説明する。
導体基板1の上にn型クラッド層2、活性層3、第1の
p型クラッド層4、電流ブロック層14およびマスク2
5を順次形成して半導体多層構造の基板を用意する(図
2(a))。なお、以下この半導体多層構造の基板を基
板23という。
エッチング方法を用いてマスク25が上に形成されてい
ない部分の第1のp型クラッド層4を除去して幅5μm
の窓の開いたメサ15を形成する(図2(b))。
クラッド層16を形成してメサ型半導体レーザを完成さ
せる(図2(c))。
エッチング方法を説明する。まず、実施例1で用いた選
択エッチング液を用い、図3に示すように30ml程度
の低液量の選択エッチング液17を計量し、容器21に
入れ、基板23と平面板18とのギャップが最近接時に
0.5mmになるように基板23を載置し、平面板18
を一部に有する撹拌棒19を上下運動させて選択エッチ
ング液17を撹拌した。この上下運動には一般のエッチ
ング時の力に比べ、平面板18を引き離すのに大きな力
を要し、選択エッチング液17が基板23の表面近傍ま
で強制撹拌されることが確認された。エッチング時間は
従来のエッチング方法に比べ2倍近くの長い時間を要し
た。結果として、表面が平滑で、かつ凹凸の少ないメサ
15を得ることができた。
を得ることができたのは、選択エッチング液17が基板
23の表面近傍まで強制撹拌されて基板23上の微細加
工の凹凸の中までエッチング液が撹拌されるからである
と考えられる。
おいて示したリッジ型半導体レーザの製造工程におい
て、本発明の、複数枚の基板を選択エッチングする方法
について、図4を用いて説明する。
層2、活性層3、第1のp型クラッド4、エッチング停
止層5、第2のp型クラッド層6およびマスク7を順次
形成して半導体多層構造の基板24を用意する。この工
程は、実施の形態1と同様である。
チング液を用いて第2のp型クラッド層6を均一にエッ
チングし、リッジ8を形成する。
ジ8を埋め込み層9により埋め込み、さらにリッジ8お
よび埋め込み層9の上にキャップ層10を形成し、第1
および第2の電極11、12をそれぞれn型半導体基板
1の裏面およびキャップ層10の上に形成してリッジ型
半導体レーザを完成する。
発明の振とう機による自動エッチング方法について説明
する。この自動エッチング方法の一例を図4に示す。振
とう機の振動台20上に設置した、実施例1で用いたの
と同じ選択エッチング液17を入れたエッチング容器2
1中に、エッチング治具22にセットした複数枚の基板
24を浸漬し、自動的に振動台20を水平方向に振動さ
せてエッチングを行う。
に、かつそれぞれの基板24に、表面が平滑かつ凹凸の
少ないリッジ8を形成させることができた。
して量産性に優れたエッチング方法を実現することがで
きる。
滑かつ凹凸の少ないリッジ8を形成させることができた
のは、振動台20により自動的に選択エッチング液17
と基板24とを水平方向に振動し、選択エッチング液が
強撹拌されて基板25すべてにまんべんなく選択エッチ
ング液がゆきわたるからであると考えられる。
に対向してエッチング面を観察しやすくできた。
左右振動と円振動があり、どちらの振動を利用してもよ
い。
合物半導体膜に対して、臭気が低く取り扱いが容易でか
つ優れた選択エッチングを行うことができる。
選択エッチングに対応できる。
基板を一度に均一にエッチングすることができ、結果と
して量産性に優れたエッチング方法を実現することがで
きる。
およびエッチング方法を用いて製造したリッジ型半導体
レーザの断面図
およびエッチング方法を用いて製造したメサ型半導体レ
ーザの断面図
法の概要を示す図
法の概要を示す図
Claims (12)
- 【請求項1】 塩酸と、有機酸とを含む水溶液よりな
り、前記有機酸がジカルボン酸または光学不活性のオキ
シカルボン酸であり、AlxGa1-x-yInyP(0.2
≦x≦1、0≦y≦1)よりなる化合物半導体膜をエッ
チングするエッチング液。 - 【請求項2】 前記化合物半導体膜がAlx1Ga
1-x1-y1Iny1P(0≦x1<0.2、0≦y1≦1)
よりなる第1の半導体膜と、前記第1の半導体膜の上に
形成されたAlx2Ga1-x2-y2Iny2P(0.2≦x2
≦1、0≦y2≦1)よりなる第2の半導体膜とを有
し、前記第2の半導体膜を選択エッチングする請求項1
記載のエッチング液。 - 【請求項3】 前記塩酸に含まれる塩化水素の濃度が3
6重量%で、前記有機酸の濃度が50重量%であり、前
記塩酸の体積1に対して前記有機酸の体積Vが1≦V≦
4で混合された請求項1記載のエッチング液。 - 【請求項4】 酸化剤と、アルカノールアミンまたはア
ミノ酸とを含み、Al xGa1-xAs(0≦x≦0.2)
よりなる化合物半導体膜をエッチングするエッチング
液。 - 【請求項5】 前記酸化剤が過酸化水素水、硝酸または
次亜塩素酸である請求項4記載のエッチング液。 - 【請求項6】 前記化合物半導体膜がAlx1Ga1-x1A
s(0.4≦x1≦1)よりなる第1の半導体膜と、前
記第1の半導体膜の上に形成されたAlx2Ga 1-x2As
(0≦x2≦0.2)よりなる第2の半導体膜とを有
し、前記第2の半導体膜を選択エッチングする請求項4
記載のエッチング液。 - 【請求項7】 基板の上に第1の半導体膜と第2の半導
体膜とを順次形成する工程と、前記第2の半導体膜を第
1のエッチング液にて選択エッチングする工程と、前記
第1の半導体膜を第2のエッチング液にて選択エッチン
グする工程とを有し、前記第2の半導体膜を浸食する成
分の重量%濃度につき前記第2のエッチング液は前記第
1のエッチング液の1/10以下の濃度である半導体膜
のエッチング方法。 - 【請求項8】 前記第1の半導体層がAlGaInPよ
りなり、前記第2の半導体膜がGaAsよりなり、前記
浸食する成分が過酸化水素または硝酸である請求項7記
載の半導体膜のエッチング方法。 - 【請求項9】 前記第1の半導体層がAlGaInPよ
りなり、前記第2の半導体膜がGaAsよりなり、前記
浸食する成分が塩素である請求項7記載の半導体膜のエ
ッチング方法。 - 【請求項10】 化合物半導膜を形成した半導体基板
を、平面板を配置したエッチング液中に浸漬する工程
と、前記半導体基板と前記平面板との間の最近接距離が
5mm以下の距離になるように前記エッチング液中で平
面板を上下運動させて前記エッチング液を撹拌する工程
とを有する半導体膜のエッチング方法。 - 【請求項11】 化合物半導体膜を形成した複数枚の基
板をエッチング液中に浸漬する工程と、前記エッチング
液を撹拌する工程とを有する半導体膜のエッチング方
法。 - 【請求項12】 エッチング液を撹拌するのに、前記半
導体基板をその主面と平行な方向に振動させる請求項1
0記載の半導体膜のエッチング方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007299958A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Nichicon Corp | 電解コンデンサ用電極箔の製造方法 |
CN100434568C (zh) * | 2006-08-24 | 2008-11-19 | 长春理工大学 | 一种InGaP/AlGaInP晶体材料的腐蚀液 |
JP2019066262A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 株式会社Sumco | 石英ルツボの不純物分析方法及びこれに用いる不純物回収用治具 |
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1999
- 1999-12-15 JP JP35543699A patent/JP3543707B2/ja not_active Expired - Fee Related
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