JP2001175125A - シート材搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート材搬送装置及び画像形成装置

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JP2001175125A
JP2001175125A JP35625499A JP35625499A JP2001175125A JP 2001175125 A JP2001175125 A JP 2001175125A JP 35625499 A JP35625499 A JP 35625499A JP 35625499 A JP35625499 A JP 35625499A JP 2001175125 A JP2001175125 A JP 2001175125A
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Aisuke Hara
愛典 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙不良による多重送で厚さのあるシート材
の給紙を検知でき、該シート材が給紙されても、加熱装
置へ該シート材が搬送される前にシート材が多重送され
ていることを検知して、ヒータの破損を防止することが
できる、信頼性の高いシート材搬送装置及び画像形成装
置を提供する。 【解決手段】 転写ローラ12と、搬送されるシート材
が転写ローラ12に当接する際、転写ローラ12にバイ
アスを印加する転写バイアス電源20と、転写バイアス
電源20が転写ローラ12に所定のバイアスを印加する
際の転写電圧値または転写電流値の変化を検出するCP
U15とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体としての
シート材上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複
写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などの画
像形成装置に関し、また、これらの装置に備えられる、
シート材を搬送するためのシート材搬送装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、走行する像担持体とこれに当接し
て同期走行する転写ローラ・転写ベルト等の接触による
転写方式を用いて、両者の当接している部位にシート材
を通過させ、この時までに像担持体に形成されて、その
当接部位でトナー像と当接させると共に、上記転写方式
に転写バイアスを印加し、これにより形成される電界の
作用で像担持体側のトナー像をシート材に転移させ、そ
のシート材の像担持体および転写ローラからの分離を補
助するためやシート材の電荷を除電するための除電部材
を用いた画像形成装置は広く利用されている。
【0003】また、上記のようにシート材面に保持され
たトナー像をシート材に永久固着させるための加熱装置
とは、所定の温度に維持された加熱ローラと、弾性層を
有して前記加熱ローラに圧接する加圧ローラによってシ
ート材を挟持搬送しつつ加熱する熱ローラ方式が多用さ
れている。また、フラッシュ加熱方式、オーブン加熱方
式、熱板加熱方式など種々の方式・構成のものが知られ
ており、また実用化されている。
【0004】最近では、金属や樹脂性のホルダーに直接
固定支持された加熱体(サーマルヒータ、以下ヒータと
記す)と、該ヒータに対向圧接しつつ搬送される耐熱性
フィルム(定着フィルム)と、該フィルムを介してシー
ト材をヒータに密着させる加圧部材を有し、ヒータの熱
をフィルムを介してシート材へ付与することでシート材
面に保持されたトナー像をシート材面に加熱定着させる
フィルム加熱方式・構成の定着装置が考案されている。
【0005】このようなフィルム加熱方式の加熱装置に
おいては、加熱体として低熱容量加熱体を、フィルムと
して薄膜の低熱容量のものを用いることができるため、
接触加熱方式である熱ローラ方式、ベルト加熱方式等の
加熱装置に比べ省電力化・ウェイトタイム短縮化(クイ
ックスタート)が可能になり、また該加熱装置を備えた
画像形成装置等の本機の機内昇温を抑えることができ、
その他、他の方式装置の種々の欠点を解決できるなどの
利点を有し、効果的なものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術のフィルム加熱方式の加熱装置では、給
紙不良により重なり合ったシート材が該加熱装置に搬送
され加熱定着される際、多重送されたシート材端部では
その厚みにより加圧部材とフィルムを介したヒータとが
離れるため、局部的な熱勾配による熱応力でヒータの破
損、劣化を引き起こす可能性がある。
【0007】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、給紙
不良による多重送で厚さのあるシート材の給紙を検知で
き、該シート材が給紙されても、加熱装置へ該シート材
が搬送される前にシート材が多重送されていることを検
知して、多重送によるヒータの破損、劣化を防止するこ
とができる、信頼性の高いシート材搬送装置及び画像形
成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のシート材搬送装置にあっては、シート材搬送
経路に沿ってシート材を搬送するシート材搬送手段と、
前記シート材搬送経路に沿って配設され、搬送されるシ
ート材に略当接するシート材当接部材と、搬送されるシ
ート材が前記シート材当接部材に略当接する際、前記シ
ート材当接部材にバイアスを印加する当接バイアス印加
手段と、前記当接バイアス印加手段が前記シート材当接
部材に所定のバイアスを印加する際の電圧値または電流
値の変化を検出する検出手段とを備えることを特徴とす
る。
【0009】画像形成装置にあっては、上記記載のシー
ト材搬送装置と、該シート材搬送装置により搬送される
シート材に画像を形成する画像形成手段とを備えること
を特徴とする。
【0010】前記画像形成手段は、静電潜像が形成され
る像担持体と、前記像担持体上の静電潜像を現像され形
成された現像剤像を、該像担持体と転写ニップ部でシー
ト材を挟持することにより現像剤を該シート材に転写す
る転写手段と、前記転写ニップ部にシート材が挟持され
る際に前記転写手段に転写バイアスを印加する転写バイ
アス印加手段と、を備え、前記シート材当接部材とは前
記転写手段であり、前記当接バイアス印加手段とは前記
転写バイアス印加手段であり、前記検出手段は、前記転
写バイアス印加手段が前記転写手段に所定のバイアスを
印加する際の転写電圧値または転写電流値の変化を検出
することも好適である。
【0011】前記検出手段の検出結果に応じて、前記画
像形成手段の画像形成動作を制御する制御手段を備える
ことも好適である。
【0012】加熱される加熱部材と該加熱部材に圧接す
る加圧部材との間の定着ニップ部で、未定着の現像剤が
転写されたシート材を挟持搬送させることにより、該未
定着の現像剤を該シート材に定着させる加熱定着手段を
備えることも好適である。
【0013】前記転写ニップ部で現像剤を転写されたシ
ート材の、前記像担持体または前記転写手段からの分離
補助や、シート材の帯電を除電する除電手段と、前記除
電手段に所定のバイアスを印加させる除電バイアス印加
手段とを備え、前記制御手段は、前記検出手段により検
出される、前記除電バイアス印加手段が前記除電手段に
所定のバイアスを印加する時と印加しない時との前記転
写電圧値または転写電流値の差が第1の所定値を越えた
と判断した場合、前記画像形成動作を制御することも好
適である。
【0014】前記転写ニップ部で現像剤を転写されたシ
ート材の、前記像担持体または前記転写手段からの分離
補助や、シート材の帯電を除電する除電手段と、前記除
電手段に所定のバイアスを印加させる除電バイアス印加
手段とを備え、前記制御手段は、前記検出手段により検
出される、前記除電バイアス印加手段が前記除電手段に
所定のバイアスを印加する時の前記転写電圧値または転
写電流値が第2の所定値以上であり、かつ、前記除電バ
イアス印加手段が前記除電手段に所定のバイアスを印加
しない時の前記転写電圧値または転写電流値が第3の所
定値以下であると判断した場合、前記画像形成動作を制
御することも好適である。
【0015】前記制御手段は、前記画像形成動作を中止
させることも好適である。
【0016】前記制御手段は、前記加熱部材の熱量を抑
制させることも好適である。
【0017】前記制御手段は、搬送されるシート材の先
端が前記定着ニップ部に到達するまでに、前記画像形成
動作の制御を終わらせることも好適である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される
装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきもので
あり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣
旨のものではない。
【0019】(実施の形態1)図1〜図5を参照して、
実施の形態1に係る画像形成装置について説明する。
【0020】図1は、本発明の実施の形態1に係る画像
形成装置の一例としてのレーザビームプリンタの概略断
面図である。図1に示す画像形成装置(レーザビームプ
リンタ)1は給送部3,画像形成部(画像形成手段)
4,ミラー6を有する露光装置5,定着器(加熱定着手
段)7等を備えている。
【0021】画像形成部4は像担持体である回転ドラム
型の感光ドラム8と、その周囲に帯電ローラ9,現像ロ
ーラ11を有する現像装置10,転写ローラ(転写手
段、シート材当接部材)12,クリーナーブレード13
を有するクリーニング装置16を備えている。
【0022】感光ドラム8は、表面に有機感光体からな
る光導電層を有しており、駆動手段であるモーター14
により所定のプロセススピードで回転駆動される。帯電
ローラ9は、不図示の帯電バイアス電源よりバイアスが
印加され、感光ドラム8を所定の極性、所定の電位に帯
電する。
【0023】また、均一帯電処理された感光ドラム8の
表面には、露光装置5から出力されるレーザビームの走
査露光Lにより、静電潜像が形成されるようになってい
る。
【0024】さらに、感光ドラム8には、感光ドラム8
に形成された静電潜像を現像して静電トナー(現像剤)
像Tとし得る現像装置10,感光ドラム8上に形成され
た静電トナー像Tを所定のシート材Sに転写し得る転写
ローラ12が配設されている。
【0025】なお、転写ローラ12には、転写バイアス
電源(転写バイアス印加手段、当接バイアス印加手段)
20が接続されており、CPU(制御手段、検出手段)
15によって転写バイアスの印加が制御される。
【0026】また、転写ローラ12のシート材Sの搬送
方向下流側には除電針18が設置され、除電針(除電手
段)18には除電針バイアス電源(除電バイアス印加手
段)17が接続されており、除電針バイアス電源17か
ら除電針18へのバイアス印加はそれぞれ接続されてい
るCPU15によって制御される。除電針18は、本実
施の形態では図2に示すように、針のピッチ1mm,針
の高さ2mm,厚さ0.1mmのSUS板で形成されて
いる。
【0027】さらに、画像形成装置1には定着器7及び
クリーニング装置16が備えられている。
【0028】ここで、図3に定着器7の詳細な構成を示
す。
【0029】定着器7は、いわゆるテンションレスタイ
プの装置である。このテンションレスタイプの装置は定
着フィルム(耐熱性フィルムとしてエンドレスベルト状
もしくは円筒状のもの)を用い、該フィルムの周部の少
なくとも一部は常にテンションフリー(テンションが加
わらない状態)とし、フィルムは加圧部材の回転駆動力
で回転駆動するようにした装置である。
【0030】まず、加熱部材について説明すると、32
はエンドレスの定着フィルムであり、図4に示すヒータ
(加熱体)33を含むフィルムガイド部材であるステー
31に外嵌させてある。このエンドレスの定着フィルム
32の内周長とヒータ33を含むステー31の外周長
は、定着フィルム32の方を例えば3mm程大きくして
ある。従って、定着フィルム32はステー31に対し周
長が余裕をもってルーズに外嵌している。
【0031】定着フィルム32は熱容量を小さくしてク
イックスタート性を向上させるために、フィルム膜厚は
100μm以下、好ましくは50μm以下20μm以上
の耐熱性のあるPTFE,PFA,FEP等の単層フィ
ルム、或いはポリイミド、ポリアミドイミド、PEE
K,PES,PPS等のフィルムの外周表面にPTF
E,PFA,FEP等をコーティングした複合層フィル
ムを使用する。ここでは、ポリイミドフィルムの外周表
面にPTFEをコーティングしたものを用いている。
【0032】ヒータ33は、定着フィルム32もしくは
被加熱体としてのシート材Sの搬送方向aに対して直交
する方向を長手方向とする細長の耐熱性、絶縁性、良熱
伝導性の基板51,基板51の表面側の短手方向中央部
に基板長手方向に沿って形成具備された抵抗発熱体5
2,この抵抗発熱体52を有している基板表面を保護す
る耐熱性オーバーコート層54,抵抗発熱体52の長手
方向両端部の給電用電極53,53(図4参照)、基板
51の裏面側に具備させヒータ温度を検知するサーミス
タ等の検温素子35等からなる全体に低熱容量の線状加
熱体である。
【0033】このヒータ33は抵抗発熱体52を形成具
備させた表面側を下向きに露呈させて剛性・耐熱性を有
するステー31の下面側に保持させて固定配設してあ
る。
【0034】基板51は、例えば、アルミナや窒化アル
ミニウム等で形成されており、厚み1mm,幅10m
m,長さ240mmのものである。
【0035】抵抗発熱体52は、例えば、Ag/Pd
(銀パラジウム)、RuO2,Ta2N等の電気抵抗材料
をスクリーン印刷等により、厚み約100μm,幅1〜
3mmの線状もしくは細帯状に塗工して形成したもので
ある。
【0036】給電用電極53,53は、例えば、Ag等
のスクリーン印刷パターン層である。
【0037】オーバーコート層54は、例えば、約10
μm厚の耐熱性ガラス層である。
【0038】34はヒータ33との間に定着フィルム3
2を挟んで圧接ニップ部(定着ニップ部)Nを形成し、
かつ、定着フィルム32を回転駆動させるフィルム外面
接触駆動手段としての加圧ローラ(加圧部材)である。
【0039】このフィルム駆動ローラ兼加圧ローラ34
は、芯金34aと、シリコンゴム等よりなる弾性体層3
4bと、最外層の離型層34cよりなり、不図示の軸受
手段、付勢手段により所定の押圧力をもって定着フィル
ム32を挟ませてヒータ33の表面に圧接させて配設し
てある。
【0040】そして、駆動手段(モーター)Mにより時
計回り方向に回転駆動される。この加圧ローラ34の回
転駆動による加圧ローラ34と定着フィルム32外面と
の摩擦力で定着フィルム32に回転力が作用する。
【0041】ヒータ33は、抵抗発熱体52の両端部電
極53,53に対する給電により抵抗発熱体52が長手
方向全長に亘って発熱することで昇温し、その昇温が検
温素子35で検知される。
【0042】この検温素子35の出力をA/D変換しC
PU15に取り込み、その情報をもとにトライアック4
1により抵抗発熱体52に通電するAC電源42を位
相、波数制御等により、ヒータ通電電力を制御すること
で、ヒータ33の温度制御がなされる。
【0043】すなわち、検温素子35の検知温度が所定
の設定温度より低いとヒータ33が昇温するように、ま
た、高い場合はヒータ33が降温するように通電を制御
することでヒータ33は定着時一定温調される。
【0044】次に、画像形成装置1の画像形成動作につ
いて説明する。
【0045】画像形成時には、感光ドラム8はモーター
14により所定のプロセススピードで回転駆動され、不
図示の帯電バイアス電源から帯電ローラ9に印加された
バイアス電位により、感光ドラム8の表面が負極性の所
定電位に帯電される。
【0046】そして、帯電処理された感光ドラム8表面
に露光装置5からミラー6を介してレーザビームによる
走査露光Lが与えられ、入力される画像情報に応じて画
像部の電荷を除去した形の静電潜像が形成される。
【0047】この感光ドラム8表面の静電潜像には、現
像装置10による反転現像法によってこの静電潜像と同
極性の負に帯電されたトナーが現像ローラ11から付着
され、トナー像Tとして現像される。
【0048】そして、感光ドラム8表面のトナー像Tが
転写ローラ12と感光ドラム8との間の転写ニップ部に
到達すると、このタイミングに合わせて給送部3のマル
チトレイ3bから用紙などのシート材Sが給紙ローラ3
a,レジストローラ24等によってこの転写ニップ部に
搬送され、転写ローラ12によりシート材Sの裏側にト
ナーと逆極性(正極性)の電荷が転写バイアス電源20
より付与されて、表面側に感光ドラム8表面のトナー像
Tが転写される。
【0049】トナー像Tが転写されたシート材Sは、除
電針バイアス電源17から転写ローラ12とは逆極性
(負極性)の電荷が付与された除電針18により感光ド
ラム8から分離される。その後、シート材Sは定着器7
へ搬送される。
【0050】ヒータ33の温度が所定温度まで立ち上が
り、かつ、加圧ローラ34の回転による定着フィルム3
2の回転周速度が定常化した状態において、定着フィル
ム32を挟んでヒータ33と加圧ローラ34とで形成さ
れる圧接ニップ部Nに画像定着するべきシート材Sが入
る。
【0051】圧接ニップ部Nに入ったシート材Sは挟持
搬送されつつ定着フィルム32を介して伝えられる熱に
よって加熱され、シート材S上の未定着トナー像Tがシ
ート材S面に定着される。圧接ニップ部Nを通ったシー
ト材Sは定着フィルム32の面から分離されて搬送され
る。
【0052】ところで、上述したような画像形成装置の
場合、給送部3よりシート材Sを供給する際、シート材
Sが静電吸着等により重なって供給(重送)される場合
がある。
【0053】数枚重ねの重送であれば問題はないが、1
0数枚といった多重送したシート材Sが定着器7の圧接
ニップ部Nに突入すると、シート材Sの通紙域と非通紙
域でヒータ33の長手方向の温度差が大きくなってしま
う。
【0054】これにより、シート材S端部位置でのヒー
タ33に局部的な温度差が生じ、それが熱応力となり、
最悪の場合ヒータ33に亀裂を生じさせ、抵抗発熱体5
2を切断してしまい、故障(ヒータ破損)となってしま
う。
【0055】そこで、本実施の形態に係る画像形成装置
1では、このような給紙不良による多重送が発生したと
しても故障とならないように、シート材Sが定着器7の
圧接ニップ部Nに突入する前にシート材Sの多重送を検
知してヒータの破損を防止するものである。
【0056】以下に、その多重送検知方法について説明
する。
【0057】画像形成装置1において、シート材Sに感
光ドラム8表面のトナー像Tを転写させる時、転写バイ
アス電源20から転写ローラ12に所定の定電圧が付与
される。このとき、CPU15は転写バイアス電源20
が転写ローラ12に所定の定電圧を付与しているときの
電流値を検出している。
【0058】図5に、搬送されるシート材Sが普通紙、
普通紙10枚重送、高抵抗紙のときの転写電流値を示
す。縦軸に転写電流値、横軸に時間、シート材S先端が
転写ニップ部に突入する時間t1,除電針18に除電針
バイアス電源17より印加している除電針バイアスをO
FFする時間t2,シート材S先端が定着器7の圧接ニ
ップ部Nに突入する時間t3,シート材S後端が転写ニ
ップ部を抜ける時間t4を表す。
【0059】除電針18にはシート材S先端が転写ニッ
プ部に突入する時間t1以前より除電針バイアス電源1
7から除電針バイアスが印加されており、時間t2で除
電針バイアスがOFFされた以降、除電針バイアスはO
FFのまま制御される。
【0060】また、d1は普通紙、d2は普通紙10枚
重送、d3は高抵抗紙をぞれぞれ搬送した時の除電針バ
イアス印加時の転写バイアス電流値と除電針バイアスO
FF時の転写バイアス電流値との差を表している。
【0061】高抵抗紙の除電針バイアス印加時とOFF
時の差d3は、普通紙の除電針バイアス印加時とOFF
時の差d1と比べて小さくなり、普通紙10枚重送の除
電針バイアス印加時とOFF時の差d2は、普通紙の除
電針バイアス印加時とOFF時の差d1と比べて大きく
なる。
【0062】除電針バイアスを印加している時は転写ロ
ーラ12と除電針18が近接しており、また転写ローラ
12には転写バイアス電源20から正極性のバイアス
が、除電針18には除電針バイアス電源17から負極性
のバイアスを印加されているため、シート材S搬送時に
は転写ローラ12に印加している電荷がシート材Sを通
して除電針に流れ込むことにより除電針バイアスを印加
していると転写電流が多く流れる。この転写電流はシー
ト材Sの表面抵抗で大きく変化する。
【0063】また、除電針バイアスがOFFの時にはシ
ート材Sと除電針18は接触していないため転写電流は
除電針18にあまり流れ込まない。この時の転写電流の
大部分は転写ローラ12からシート材Sを介して感光ド
ラム8へ流れ込む。この転写電流はシート材Sの抵抗で
大きく変化する。
【0064】そこで、予め除電針バイアス印加時とOF
F時との差d(第1の所定値)を設定しておき、シート
材S搬送時にその差dより検知した差diが大きくなれ
ばシート材Sは多重送していると検知できる。
【0065】以上のような方法により多重送を検知すれ
ば、CPU15は直ちに画像形成を中止し、モーター1
4の停止によりシート材Sの搬送を止めることにより、
多重送したシート材Sが定着器7の圧接ニップ部Nに突
入することがなくなるため、多重送によるヒータの破損
を防止することが出来る。
【0066】ところで、除電針バイアス印加時とOFF
時の差で多重送を検知したが、図5で示すような除電針
バイアス印加時の転写電流値がi1(第2の所定値)以
上、且つ除電針バイアスOFF時の転写電流値がi2
(第3の所定値)以下となる時を多重送と検知しても良
いし、搬送するシート材の転写電流値をあらかじめ設定
しておき、その値に対する変化を検出して多重送を検知
しても良いし、その他の方法で測定した転写電流値をも
とに多重送を検知しても良い。
【0067】また、本実施の形態では、転写ローラ12
に転写バイアス電源20より供給する転写バイアスを定
電圧としたが、この転写ローラに供給する転写バイアス
を定電流とし、この時の電圧値を検知しても良い。
【0068】また、本実施の形態では画像形成装置につ
いて説明したが、シート材搬送装置において、搬送する
シート材の電流値をあらかじめ設定しておき、シート材
が搬送されシート材当接部材に当接する際に、当接バイ
アス印加手段がシート材当接部材に所定のバイアスを印
加する際の電流値の変化を検出して多重送を検知しても
良い。また、シート材当接部材は、シート材搬送手段で
もよい。
【0069】(実施の形態2)実施の形態1では重送を
検知すると直ちに画像形成動作を中止し、シート材Sの
搬送を止める事で多重送によるヒータ破損を防止した。
これは、多重送したシート材Sが定着器7の圧接ニップ
部Nに突入しないため確実にヒータ破損を防止できる
が、強制的に紙詰まり(ジャム)させるため、ユーザー
がジャム処理をしなければならない。
【0070】そこで、実施の形態2では、ユーザーがジ
ャム処理をしなくても多重送によるヒータ破損を防止で
きる画像形成装置を提供するものである。本実施の形態
に係る画像形成装置は、実施の形態1の画像形成装置と
同様の多重送検知を行うものである。なお、その他の構
成および作用については実施の形態1と同一なので、同
一の構成部分については同一の符号を付して、その説明
は省略する。
【0071】多重送を検知したCPU15は露光装置5
のレーザビームによる感光ドラム8表面への露光を中止
し、シート材Sの搬送はそのまま続行する。
【0072】また、CPU15はシート材Sが定着器7
の圧接ニップ部Nに突入する前にトライアック41から
抵抗発熱体52に通電するヒータ通電電力を制御し、予
め設定した多重送してもヒータの破損が起こらない温調
温度までヒータ33を降温させる。シート材Sは多重送
したまま定着器7の圧接ニップ部Nに突入し排出され
る。
【0073】これにより、多重送したシート材Sでも定
着器7を通過して排出できるため、実施の形態1のよう
なユーザーがジャム処理をしなくてすむ。
【0074】また、ヒータの破損が起こらない温調温度
までヒータ33を降温させているため完全な定着は得ら
れないが、ある程度の定着はしているため装置内のトナ
ー汚れもそれほど無くシート材Sを排出できる。
【0075】ところで、本実施の形態では多重送検知を
すると、ヒータ33の温度をヒータの破損が起こらない
温調温度まで降温させることによりヒータ破損を防止し
たが、抵抗発熱体52に通電するAC電源42を位相、
波数制御等による予め設定した多重送してもヒータの破
損が起こらない通電比率でヒータ通電電力を抑えること
によりヒータ破損を防止しても良い。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シート材が重なり合って搬送される給紙不良を検知する
ことが可能となり、信頼性の高い装置を提供することが
可能となる。
【0077】また、加熱定着手段へシート材が搬送され
るまでに、シート材が多重送されていることを検知でき
るので、加熱部材のヒータが破損してしまうといった問
題を確実に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略
断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る除電針の概略図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態に係る定着装置の概略断面
図である。
【図4】図3の定着装置のヒータの概略構成図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る画像形成時の転写電
流値を示す図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置(レーザビームプリンタ) 3 給送部 3a 給紙ローラ 3b マルチトレイ 4 画像形成部 5 露光装置 6 ミラー 7 定着器 8 感光ドラム 9 帯電ローラ 10 現像装置 11 現像ローラ 12 転写ローラ 13 クリーナーブレード 14 モーター 15 CPU 16 クリーニング装置 17 除電針バイアス電源 18 除電針 19 搬送ガイド 20 転写バイアス電源 21 転写前ガイド 24 レジストローラ 31 ステー 32 定着フィルム 33 ヒータ 34 加圧ローラ 34a 芯金 34b 弾性体層 34c 離型層 35 検温素子 41 トライアック 42 AC電源 51 基板 52 抵抗発熱体 53 給電用電極 54 オーバーコート層 S シート材 T 静電トナー像 L 走査露光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/16 103 G03G 15/16 103 3F101 15/20 101 15/20 101 109 109 21/14 21/00 372 Fターム(参考) 2H027 DA01 DA12 DC04 DC05 DE05 DE07 DE09 EA03 EA12 EC06 EC09 EC19 ED24 ED25 ED26 EE06 JA11 JC08 2H032 AA05 BA11 BA15 BA21 BA29 CA02 CA13 CA14 DA02 2H033 BA08 BA26 BA32 BB04 BB12 BB18 BB21 BB30 BB33 BB34 BE03 CA02 CA27 CA44 2H072 AA04 AA15 AA25 AB04 AB07 AB19 AB22 BA03 BA12 BA17 BA20 CA01 CB07 HB03 JA02 JC09 3F048 AA02 AA04 AA05 AB01 BA13 BB02 BB05 CC07 DA06 DA08 DB08 DB13 DC17 EA02 EA08 EA17 EB26 3F101 AA04 LA02 LA05 LA07 LB03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材搬送経路に沿ってシート材を搬
    送するシート材搬送手段と、 前記シート材搬送経路に沿って配設され、搬送されるシ
    ート材に略当接するシート材当接部材と、 搬送されるシート材が前記シート材当接部材に略当接す
    る際、前記シート材当接部材にバイアスを印加する当接
    バイアス印加手段と、 前記当接バイアス印加手段が前記シート材当接部材に所
    定のバイアスを印加する際の電圧値または電流値の変化
    を検出する検出手段とを備えることを特徴とするシート
    材搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシート材搬送装置と、
    該シート材搬送装置により搬送されるシート材に画像を
    形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成手段は、静電潜像が形成さ
    れる像担持体と、 前記像担持体上の静電潜像を現像され形成された現像剤
    像を、該像担持体と転写ニップ部でシート材を挟持する
    ことにより現像剤を該シート材に転写する転写手段と、 前記転写ニップ部にシート材が挟持される際に前記転写
    手段に転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段
    と、を備え、 前記シート材当接部材とは前記転写手段であり、前記当
    接バイアス印加手段とは前記転写バイアス印加手段であ
    り、 前記検出手段は、前記転写バイアス印加手段が前記転写
    手段に所定のバイアスを印加する際の転写電圧値または
    転写電流値の変化を検出することを特徴とする請求項2
    に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段の検出結果に応じて、前記
    画像形成手段の画像形成動作を制御する制御手段を備え
    ることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 加熱される加熱部材と該加熱部材に圧接
    する加圧部材との間の定着ニップ部で、未定着の現像剤
    が転写されたシート材を挟持搬送させることにより、該
    未定着の現像剤を該シート材に定着させる加熱定着手段
    を備えることを特徴とする請求項3または4に記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記転写ニップ部で現像剤を転写された
    シート材の、前記像担持体または前記転写手段からの分
    離補助や、シート材の帯電を除電する除電手段と、 前記除電手段に所定のバイアスを印加させる除電バイア
    ス印加手段とを備え、 前記制御手段は、前記検出手段により検出される、前記
    除電バイアス印加手段が前記除電手段に所定のバイアス
    を印加する時と印加しない時との前記転写電圧値または
    転写電流値の差が第1の所定値を越えたと判断した場
    合、前記画像形成動作を制御することを特徴とする請求
    項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記転写ニップ部で現像剤を転写された
    シート材の、前記像担持体または前記転写手段からの分
    離補助や、シート材の帯電を除電する除電手段と、 前記除電手段に所定のバイアスを印加させる除電バイア
    ス印加手段とを備え、 前記制御手段は、前記検出手段により検出される、前記
    除電バイアス印加手段が前記除電手段に所定のバイアス
    を印加する時の前記転写電圧値または転写電流値が第2
    の所定値以上であり、かつ、 前記除電バイアス印加手段が前記除電手段に所定のバイ
    アスを印加しない時の前記転写電圧値または転写電流値
    が第3の所定値以下であると判断した場合、前記画像形
    成動作を制御することを特徴とする請求項4または5に
    記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記画像形成動作を中
    止させることを特徴とする請求項4,5,6または7に
    記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記加熱部材の熱量を
    抑制させることを特徴とする請求項4,5,6,7また
    は8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、搬送されるシート材
    の先端が前記定着ニップ部に到達するまでに、前記画像
    形成動作の制御を終わらせることを特徴とする請求項
    4,5,6,7,8または9に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008292687A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2009263135A (ja) * 2008-03-31 2009-11-12 Canon Inc 重送検知装置及び画像形成装置

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