JP2001174515A - 自己診断型論理集積回路の診断方法及び自己診断型論理集積回路 - Google Patents

自己診断型論理集積回路の診断方法及び自己診断型論理集積回路

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JP2001174515A
JP2001174515A JP35729199A JP35729199A JP2001174515A JP 2001174515 A JP2001174515 A JP 2001174515A JP 35729199 A JP35729199 A JP 35729199A JP 35729199 A JP35729199 A JP 35729199A JP 2001174515 A JP2001174515 A JP 2001174515A
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Keisuke Kadowaki
圭介 門脇
Takaharu Nagumo
宇晴 南雲
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線形フィードバックシフトレジスタ(LFS
R)を乱数生成回路(RPG)に用いた自己診断型LS
Iで問題となる乱数変化率過多を、少ない付加回路によ
って解消する。 【解決手段】 システムクロックで動作する2個の相異
なる乱数パタン生成器RPG1_110,RPG2_1
20、及び乱数の変化率低減回路130を設ける。RP
G1_110を乱数発生用、RPG2_120を変化数
低減制御用に使用し、変化率低減回路130にて、RP
G2_120の出力が0のとき、RPG1_110の出
力をそのまま保持して、該変化率低減回路130から出
力される乱数の変化数を低減する。この結果、被検査回
路150内のフリップフロップ群をシフトスキャンする
乱数の1又は0の連続する長さの平均値が増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は論理集積回路の組込
み型自己テスト(Built-In Self-Test;以下BIS
Tと略す)の技術分野に係り、特に、多数の論理ブロッ
クより構成される大規模なLSIにおいて、少ない付加
回路によって乱数パタンの1の連続又は0の連続する入
力テストパタンの連続する長さを増大させて、フリップ
フロップの変化率を低減させ、消費電力及びノイズ現象
の低減を図る診断方法及び自己診断型論理集積回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、論理回路のテスト(診断)は、
外部テスタ装置からテストデータを論理回路へスキャン
イン・スキャンすることで行っていた。しかしながら、
近年、論理回路の大規模集積化に伴い入力テストパタン
数も膨大な数になり、近い将来にはテスト時にテスタに
格納するテストデータが限界値を超えるものと予想され
る。この問題に対処するために、スキャン設計されたL
SIを、より効率的に検査する手法として、テストのた
めの実行制御回路を被テスト回路の内部に組み込んでテ
ストを行うBIST方式がある。
【0003】図2にBISTの概念図を示す。図におい
て、200は論理集積回路(LSI)であり、パタン発
生器201、スキャン設計された被検査回路202、符
号圧縮器203が組み込まれている。BISTでは、L
SI200内において、パタン発生器201が大量の擬
似乱数テストパタンを発生して、被検査回路202のフ
リップフロップ群に順次シフトスキャンしながら印加し
ていき、符号圧縮器203が被検査回路202からの出
力応答系列を圧縮して出力することで、符号圧縮器20
3からの最終符号のみでの期待符号との比較で被検査回
路202の良否判定を可能にしている。なお、期待値は
あらかじめシミュレーションで取得しておく。
【0004】通常、パタン発生器及びパタン圧縮器には
線形フィードバックシフトレジスタ(Liner Feedback
Shift Register;以下LFSRと略す)を用いる。
LFSRを用いたパタン発生器では全て0を除く全ての
パタンを擬似ランダム的に発生することが可能である。
LFSRを利用した擬似乱数パタン発生器(RandomPa
ttern Generater;以下RPGと略す)の例を図3に、
パタン圧縮器に用いられる多入力線形フィードバックレ
ジスタ(Multi Input SignatureRegister;以下M
ISRと略す)の例を図4に示す。
【0005】ところで、LFSRで構成したRPGにて
擬似乱数パタンを生成し、生成したパタンを順次シフト
スキャンしながら被検査回路に印加していくときに、L
FSRの性質上、生成する擬似乱数の0又は1の平均長
(ここでいう平均長とは、0が連続又は1が連続して現
れるときの同一論理値のビット長の平均値を指す)は2
ビットである。平均長が2ビットのため、平均して2回
のシフトで必ず被検査回路内のフリップフロップの論理
値が変化してしまうことになる。すなわち、1回のシフ
トによって論理値の切り替わるフリップフロップの数が
全体数の50%に上ってしまう。通常動作時のフリップ
フロップの書き換えの限界は約20%程度と考えられて
おり、テストにLFSRで構成したRPGを内蔵したB
IST方式を用いた場合、限界値を超えてしまう。その
結果、ノイズが発生し、フリップフロップ内に格納した
データが保証できなくなり検査不良が生じてしまう。ま
た、1シフト毎の書き込みフリップフロップ数が全体の
50%に上るため、消費電力増大という問題も発生す
る。このような問題を解決するためには、発生する擬似
乱数の0又は1の連続パタンの平均長を伸ばして0から
1又は1から0の変化数を減らし、フリップフロップの
変化率を低減させる必要がある。
【0006】従来技術として、上記の問題点の内、消費
電力増大という問題に着目して、RPGを二つに分割
し、一方のRPGのクロックを下げることで、該RPG
につながるフリップフロップの変化数を低減する方法
が、例えば、Seongmoon Wang,“DS−LFSR:A
New BIST TPG for Low Heat Dissipatio
n",Proc.of ITC,1997,pp848−857に
記載されている。この方法を図19で説明する。図19
の(1)は分割前のRPGの構成を示す。RPGは4ビ
ットで構成されており、前段の2ビットをRPG1、後
段の2ビットをRPG2とする。この4ビットのRPG
で乱数を発生させると、(3)に示す乱数を発生する。
この時、RPG1の2ビットに注目すると00,01,
10,11の4種類の乱数が4回づつ発生されているこ
とが分る。同じ論理値をまとめたものが(4)である。
(4)の乱数パタンは、(2)に示すようにRPG1と
RPG2に完全に分割して、RPG1のクロックを1/
4回にすることで、(4)のパタンを同様に得ることが
出来る。(4)のパタンは(3)の順番を変えただけな
ので、テスト内容としては同じである。これにより、R
PG1のクロックを1/4回に制御することで、(3)
と比べて(4)のRPG1につながるフリップフロップ
の変化数を低減することが出来る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術は、低
速度RPGのシフト回数を減らすことでフリップフロッ
プの変化数は低減させる方法である。しかし、この方法
だと、被検査回路の内部フリップフロップにスキャンチ
ェインを通して論理値をセットしてLSIをテストする
方式の場合、低速度RPGからスキャンチェインでつな
がれた隣接したフリップフロップに同じ値が多数連続し
てセットされてしまうので、フリップフロップ間に相関
が多く発生して、故障検出率が低下する。また、低速度
RPGのクロック制御を分けるため、クロック制御回路
等の追加が必要になり、また、クロックのモードを切り
替えるための外部制御ピン等の増設及び追加クロックを
制御する制御パタンの生成が必要となる。そのため、前
記機能を追加するための回路オーバーヘッドが大きくな
る。
【0008】本発明の目的は、BIST方式の自己診断
型論理集積回路の診断において、低速度RPGのための
クロック制御回路等の追加や、外部からのモード切り替
え制御等を不要とし、回路オーバーベッドを比較的小規
模なものにして、乱数の0又は1の連続パタンの平均長
を伸ばすことを可能にし、被検査回路のフリップフロッ
プの変化率の低減、フリップフロップ間の相関の解消を
実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、論理集積回
路内のフリップフロップ群をスキャンチェインで連結
し、該論理集積回路内に乱数生成回路と符号圧縮器を組
み込み、クロック信号をフリップフロップ群、乱数生成
回路及び符号圧縮器に供給し、該クロック信号に同期し
て、順次、乱数生成回路で生成した乱数パタンをフリッ
プフロップ群に書き込んでシフトスキャンし、その結果
を符号圧縮器で圧縮する構成の自己診断型論理集積回路
において、乱数生成回路を構成するラッチ素子の一部又
は全体のクロック信号を一時遮断して乱数の生成又は出
力を一時停止させ、論理集積回路内のフリップフロップ
群をシフトスキャンする乱数の1又は0の連続する長さ
の平均値を増大させる。
【0010】具体的には、第1の実施形態では、相異な
る少なくとも2個の乱数生成回路と、一方の乱数生成回
路で生成された乱数パタンを他方の乱数生成回路で生成
された乱数パタンで制御して、出力乱数パタンの変化率
を低減する制御回路とを設けて、論理集積回路内のフリ
ップフロップ群をシフトスキャンする乱数の1又は0の
連続する長さの平均値を増大させる。
【0011】また、第2の実施形態では、外部クロック
制御信号によって、乱数生成回路に供給されるクロック
信号を任意に遮断して、該乱数生成回路の乱数歩進動作
を一時的に停止せしめる制御回路を設けて、論理集積回
路内のフリップフロップ群をシフトスキャンする乱数の
1又は0の連続する長さの平均値を増大させる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の二つ
の実施例について図面により説明する。
【0013】〔実施例1〕図1に本発明を適用した自己
診断型論理集積回路の実施例1の構成図を示す。図1に
おいて、検査対象LSI100内には、乱数生成回路R
PG1_110、RPG2_120、変化率低減回路1
30、パタン圧縮器MISR140、及び被検査回路1
50が具備されている。RPG1_110、RPG2_
120、MISR140、及び被検査回路150内の内
部フリップフロップには、同一のクロック信号160が
供給されている。このため、クロックのモードを切り替
えるための外部制御ピン等は不要である。
【0014】本実施例では、生成する乱数の変化数を低
減させるために、RPGを2つに分割してRPG1_1
10を乱数発生用、RPG2_120を変化数低減用の
制御に用い、それぞれを変化率低減回路130に入力す
る。該変化率低減回路130の出力を被検査回路150
内のフリップフロップに順次シフトスキャンしながら印
加していき、その結果をMISR140にて圧縮符号化
する。RPG_110、RPG120の構成は基本的に
図3と同じであり、MISR140の構成は図4と同じ
である。
【0015】変化率低減回路130の構成と動作を図5
を用いて説明する。RPG1_110で乱数を発生さ
せ、該RPG1_110内で順次、論理値をシフトさせ
て行き、最終段ラッチ(最終ビット)115の出力を変
化率低減回路130内のフリップフロップ(変化率低減
用フリップフロップ)133のデータピン(D)に入力
する。同様にRPG2_120で乱数を発生させて、該
RPG2_120内でシフトさせて行き、最終段ラッチ
(最終ビット)125の出力を変化率低減回路130内
のAND素子131に入力する。AND素子131のも
う一方の入力には、クロック信号160が印加されてい
る。AND素子131の出力132を変化率低減用フリ
ップフロップ133のクロックピン(CK)に入力す
る。これにより、AND素子131に入力するRPG2
_120の出力が0の場合はクロック信号160を遮断
し、フリップフロップ133の値を保持する。RPG2
_120の出力が1の場合は、クロック信号160を遮
断しないので、RPG1_110で生成した乱数をフリ
ップフロップ133に取り込むことになる。その結果、
クロック信号160が遮断された場合は、フリップフロ
ップ133内の値は書き換わらずに同じ値が連続してス
キャンチェイン170を通して被検査回路150の内部
フリップフロップ155に順次シフトしていくので、入
力パタンの平均長は伸びることになる。
【0016】図6乃至図9に本実施例の具体的な動作例
を示す。なお、RPG1は16ビット、RPG2は10
ビットとするが、これに限る必要はない。また、縦方向
スキャンチェインは4本とするが、同様に、これに限ら
ないことは云うまでもない。
【0017】図6は初期状態を示す。RPG1_110
内には、この時点で生成した乱数「110001001
1001110」がセットされているとする。この場
合、0の総数が8、1の総数が8である。0から1への
変化数が4回で、1から0への変化数も4回である。そ
の結果、1及び0の論理値の平均長は2である(総数/
変化数=平均長)。RPG2_120内には、同様にこ
の時点で生成した乱数「0010011001」がセッ
トされている。変化率低減用フリップフロップ113に
は、RPG2_120の最終ビット125が1のため、
AND素子131から、クロック信号607が供給さ
れ、RPG1_110の最終ビット115の論理値0を
取り込み、0がセットされている。被検査回路内の各ス
キャンチェイン171〜174に接続された全フリップ
フロップには初期値として1が入力されている。
【0018】図6の初期状態から1回目のシフトクロッ
クを行った状態を図7に示す。RPG1_110,RP
G2_120共に1ビットづつシフトし、RPG1_1
10、RPG2_120はLFSRで構成されているた
め、最前段のビット111、121にはそれぞれ乱数が
発生している。また、RPG_110の最終ビット11
5は1になっている。この時、RPG2_120の最終
ビット125の論理値が0のため、クロック信号160
はAND素子131で遮断されて、変化率低減用フリッ
プフロップ133にはクロックが供給されないので、R
PG1_110の最終ビット115の論理値1が取り込
まず、そのまま0の論理値が保持される。その結果、被
検査回路内の内部フリップフロップ181には0が伝搬
される。
【0019】2回目のシフトを行ったときの状態を図8
に示す。RPG1_110の最終ビット115は再び1
になっている。この時も、RPG2_120の最終ビッ
ト125が0のため、クロック信号160はAND素子
131で遮断されて、変化率低減用フリップフロップ1
33にはクロックが供給されないので、該フリップフロ
ップ133には、RPG1_110の最終ビット115
の論理値1が取り込まれず、そのまま0の論理値が保持
される。その結果、被検査回路の内部フリップフロップ
181には変化率低減用フリップフロップ133の論理
値0が伝搬される。また、被検査回路の内部フリップフ
ロップはスキャンチェインで連結されているため、内部
フリップフロップ182、197にはフリップフロップ
181の論理値0がシフトされる。
【0020】図9は、以上のようなこの動作を16回繰
り返したときの状態を示す。シフト動作を16回繰り返
した結果、初期値としてRPG1_110に与えていた
初期値「1100010011001110」は、被検
査回路内のスキャンチェイン171につながれたフリッ
プフロップ181〜196には「0000011110
001000」と伝搬されている。この場合、0の総数
が11、1の総数が5であり、0から1への変化数が2
回で、1から0への変化数が2回である。その結果、論
理値1の平均長は2.5、論理値0の平均長は5.5と
なり、初期値で与えた入力パタンの平均長を伸ばすこと
ができる。最終的にシフト動作を大量に繰り返すこと
で、RPG1、RPG2共にLFSRで構成しているこ
とにより、平均長は約4にすることができる。
【0021】図10に本実施例1の変形例を示す。図1
0の様に、例えばRPGの分割数を3に増やして、RP
G1_1010を乱数発生用、RPG2_1020とR
PG3_1030を変化数低減制御用として、RPG2
_1020の最終段ラッチ1025とRPG3_103
0の最終段ラッチ1035とクロック信号160をAN
D素子131に入力し、該AND素子の出力132を変
化率低減用フリップフロップ133のクロック信号とす
ることで、更に入力パタンの平均長を伸ばすことができ
る。一般にRPGの分割数、分割した各RPGのビット
数は任意である。
【0022】〔実施例2〕上記実施例1では外部からの
クロック制御を必要としないので、回路オーバーヘッド
は小規模ですむが、乱数の変化率が回路に依存している
ため、変化率を自由に制御することができない。即ち、
実施例1の場合、周期的ではないものの、同様のパター
ンを被検査回路に与える可能性があり、膨大な入力パタ
ンを印加した場合、重複したテスト結果が得られ、無駄
なテストが生じてしまいかねない。乱数発生用RPG、
変化数低減制御用RPGのビット長を充分に取ること
で、重複したパタンの生成を低減させることはできる
が、LSIの寸法などから限界がある。本実施例2は、
RPGのビット長を増大させずに重複したパタンを低減
するものである。
【0023】図11に、本実施例2の構成図を示す。図
11において、検査対象LSI1110内には、クロッ
ク制御回路1110、乱数発生回路RPG1120、パ
タン圧縮器MISR1130、及び被検査回路1140
が具備され、それぞれクロック信号1180が供給され
ている。クロック制御回路1110は、クロック信号1
180のほかに、外部からクロック制御信号1170を
入力して、RPG1120のシフトクロックを制御す
る。RPG1120で発生した擬似乱数パタンをスキャ
ンチェイン1150を通して被検査回路1140内のフ
リップフロップに順次スキャンインしてテストを実行
し、テスト結果を被検査回路1140内の各フリップフ
ロップからスキャンチェイン1160を通してスキャン
アウトし、MISR1130にて圧縮符号化する。
【0024】本実施例では、クロック制御回路1110
により、クロック制御信号1170でRPG1120の
シフトクロックを任意に遮断し、MISR1130及
び、被検査回路1140内の内部フリップフロップには
クロック信号1180をそのまま供給することで、シフ
トされずに固定されているRPG1120内の論理値を
シフトスキャンして、被検査回路回路1140内のフリ
ップフロップ及び、MISR1130のデータのみを空
送りする。これにより、RPG1120より同じ値を繰
り返し取り込むことになるので、被検査回路1140の
入力パタンの平均長を伸ばすことができ、フリップフロ
ップの変化率が低減する。
【0025】RPG1120のシフトクロックを遮断
し、被検査回路1140の内部フリップフロップ、MI
SR1130の論理値だけ空送りするためのクロック制
御回路1110の構成と動作を図12を用いて説明す
る。クロック制御回路1110はAND素子1111で
構成され、該AND素子1111の入力ピンにクロック
信号1180と、被検査回路1140の内部フリップフ
ロップ1245及び、MISR1230の空送り時にR
PG1120の該クロック信号1180を遮断するため
のクロック制御信号1170を入力する。そして、AN
D素子1111の出力1112をRPG1120のクロ
ック入力とする。MISR1130、被検査回路114
0の内部フリップフロップ1145にはクロック信号1
180を直接入力する。クロック制御信号1170は、
通常シフトスキャン動作時には1に固定し、MISR1
130、内部フリップフロップ1145の空送り時には
0をセットする。この0をセットすることで、RPG1
120に入力されるクロックは遮断され、RPG112
0のシフト動作を止めることができる。よって、内部フ
リップフロップ1145とMISR1130だけシフト
され、RPG1120内の論理値は保持される。そのた
め、被検査回路1140の内部フリップフロップ114
5内の最前段のフリップフロップには、RPG1120
内の該保持さた論理値が入力される。
【0026】図13に、テストパタン入力時のRPG1
120、MISR1130、被検査回路の内部フリップ
フロップ1145に入力するクロック信号及び、クロッ
ク制御信号のタイムチャートの一例を示す。(1)はM
ISR1130、内部フリップフロップ1145の空送
りを行わない時のタイムチャートである。この場合、ク
ロック制御信号を1に固定しているため、RPG112
0,MISR1130、内部フリップフロップ1145
共に、同じタイミングでシフトが行われる。(2)はM
ISR1130,内部フリップフロップ1145を1回
空送りする場合のタイムチャートであり、(3)は2回
空送りする場合のタイムチャートである。
【0027】図14乃至図18に、本実施例2の具体的
な動作例として、図13の(2)のタイムチャートの場
合のRPG1120,被検査回路の内部フリップフロッ
プ1145の論理値の変化を示す。
【0028】図14は初期状態を示す。RPG1120
には「1100010011001110」がセットさ
れているとする。該RPG1120のラッチ1121〜
1124にスキャンチェイン1151〜1154が接続
され、該スキャンチェイン1151〜1154に接続さ
れている被検査回路1140の内部フリップフロップに
は全て1がセットされているとする。
【0029】図14の初期状態から1回目のシフトクロ
ックを入力した状態を図15に示す。1回目のクロック
信号では、図13の(2)によると、クロック制御信号
が1のため、RPG1120、スキャンチェイン115
1〜1154につながれた内部フロップフロップ共に、
論理値が順次シフトして行く。各スキャンチェイン11
51〜1154の最前段フリップフロップには、RPG
1120の最終4ビット1121〜1124の論理値が
セットされる。この結果、例えばスキャンチェイン11
54の最前段フリップフロップ1171には0が伝搬さ
れる。RPG1120の最前段ラッチには乱数が発生す
る(本例では0)。
【0030】次に2回目のシフトクロックを入力した状
態を図16に示す。2回目のクロック信号では、クロッ
ク制御信号が0のため、RPG1120はシフトされ
ず、図15の論理値「011000100110011
1」を保持したままになる。スキャンチェイン1151
〜1154につながれた内部フリップフロップにはクロ
ック信号が供給されているために、最前段フリップフロ
ップには、RPG1120の最終4ビットの論理値がそ
のままスキャンインされ、2段目のフリップフロップに
は最前段フリップフロップの論理値がスキャンインされ
る。この結果、例えばスキャンチェイン1154の最前
段フリップフロップ1171には1が伝播され、2段用
のフリップフロップ1172には0が伝播される。
【0031】3回目のシフトクロックを入力した状態を
図17に示す。3回目のクロック信号では、クロック制
御信号が1のため、RPG1120及び、スキャンチェ
イン1151〜1154につながれた内部フリップフロ
ップの論理値はシフトされ(例えば:1171→117
2→1173)、それぞれ前段フリップフロップの論理
値を取り込む。RPG1120の最前段ラッチには乱数
が発生する(本例では1)。
【0032】図18は、以上のような動作を16回繰り
返したときの状態を示す。各スキャンチェイン1151
〜1154につながれたフリップフロップの内容より、
RPG1801で生成した乱数を生成1回につき2回取
り込むことによって、入力パタンの0又は1の連続長が
2倍になっていることがわかる。
【0033】図14乃至図18は図13の(2)のタイ
ムチャートを用いた場合であるが、図13の(3)のタ
イムチャートを用いることにより、入力パタンの連続長
を3倍に増やすことができる。
【0034】本実施例2では、論理集積回路内に最初か
ら変化率低減のための論理を組み込んでいないので、外
部からのクロック制御信号によって論理値の平均長を動
的に設定できる。一方、本実施例2の場合、常にパタン
長を倍加するため、テストデータをすべて内部フリップ
フロップに入力したとき、常にnビット回のフリップフ
ロップと、n−1番目のフリップフロップが格納する論
理値は同じになり、フリップフロップ間に相関が生じて
故障検出率が低下しかねない。ただし、これはクロック
制御信号をランダムに与えることで解消することができ
る。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、比較的小規模な論理回
路(AND素子やラッチ素子等)の追加で、BIST
(組込み型自己テスト)を有する検査対象LSI等の診
断時に、RPGで生成した乱数をシフトスキャン動作で
内部フリップフロップにスキャンインしたときに生じ
る、乱数パタンの変化率過多によるノイズ発生及び消費
電力増大、さらには故障検出率の低下という問題を解消
することができる。また、スキャンチェインのシフトク
ロック以外のクロックを遮断する論理を追加すること
で、各フリップフロップに入力する論理値の変化率を外
部より任意に操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の全体構成図である。
【図2】論理集積回路の組み型自己テスト(BIST)
方式の概念図である。
【図3】パタン生成器に使われる線形フィードバックレ
ジスタ(LFSR)の回路例を示す図である。
【図4】符号圧縮器に使われる多入力線形フィードバッ
クレジスタ(MISR)の回路例を示す図である。
【図5】本発明の実施例1で使われる乱数変化率低減論
理回路の構成例を示す図である。
【図6】本発明の実施例1の動作を説明する図である。
【図7】本発明の実施例1の動作を説明する続きの図で
ある。
【図8】本発明の実施例1の動作を説明する同じく続き
の図である。
【図9】本発明の実施例1の動作を説明する同じく続き
の図である。
【図10】本発明の実施例1の拡張例を示す構成図であ
る。
【図11】本発明の実施例2の全体構成図である。
【図12】本発明の実施例2で使われるクロック制御回
路の構成例を示す図である。
【図13】本発明の実施例2で使われるクロックのタイ
ムチャートの一例を示す図である。
【図14】本発明の実施例2の動作を説明する図であ
る。
【図15】本発明の実施例2の動作を説明する続きの図
である。
【図16】本発明の実施例2の動作を説明する同じく続
きの図である。
【図17】本発明の実施例2の動作を説明する同じく続
きの図である。
【図18】本発明の実施例2の動作を説明する同じく続
きの図である。
【図19】従来技術で使われている乱数生成回路(RP
G)の構成図と乱数表を示す図である。
【符号の説明】
100 論理集積回路(LSI) 110、120 乱数生成回路(RPG) 130 変化率低減回路 140 符号圧縮器(MISR) 150 被検査回路 155 内部フリップフロップ 160 クロック信号 170 スキャンチェイン 1100 論理集積回路 1110 クロック制御回路 1120 乱数生成回路(RPG) 1130 符号圧縮器(MISR) 1140 被検査回路 1145 内部フリップフロップ 1150,1160 スキャンチェイン 1170 クロック制御信号 1180 クロック信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G032 AA01 AC03 AC10 AD05 AG05 AK16 AK19 5B048 AA20 CC11 CC18 DD06 5J049 AA00 AA07 AA27 CA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 論理集積回路内のフリップフロップ群を
    スキャンチェインで連結し、該論理集積回路内に乱数生
    成回路と符号圧縮器を組み込み、クロック信号をフリッ
    プフロップ群、乱数生成回路及び符号圧縮器に供給し、
    該クロック信号に同期して、順次、乱数生成回路で生成
    した乱数パタンをフリップフロップ群に書き込んでシフ
    トスキャンし、その結果を符号圧縮器で圧縮する構成の
    自己診断型論理集積回路における診断方法であって、 乱数生成回路を構成するラッチ素子の一部又は全体のク
    ロック信号を一時遮断して乱数の生成又は出力を一時停
    止させ、論理集積回路内のフリップフロップ群をシフト
    スキャンする乱数の1又は0の連続する長さの平均値を
    増大することを特徴とする自己診断型論理集積回路の診
    断方法。
  2. 【請求項2】 論理集積回路内のフリップフロップ群を
    スキャンチェインで連結し、該論理集積回路内に乱数生
    成回路と符号圧縮器を組み込み、クロック信号をフリッ
    プフロップ群、乱数生成回路及び符号圧縮器に供給し、
    該クロック信号に周期して、順次、乱数生成回路で生成
    した乱数パタンをフリップフロップ群に書き込んでシフ
    トスキャンし、その結果を符号圧縮器で圧縮する構成の
    自己診断型論理集積回路において、 相異なる少なくとも2個の乱数生成回路と、一方の乱数
    生成回路で生成された乱数パタンを他方の乱数生成回路
    で生成された乱数パタンで制御して、出力乱数パタンの
    変化率を低減する制御回路とを具備し、 論理集積回路内のフリップフロップ群をシフトスキャン
    する乱数の1又は0の連続する長さの平均値を増大する
    ことを特徴とする自己診断型論理集積回路。
  3. 【請求項3】 論理集積回路内のフリップフロップ群を
    スキャンチェインで連結し、該論理集積回路内に乱数生
    成回路と符号圧縮器を組み込み、クロック信号をフリッ
    プフロップ群、乱数生成回路及び符号圧縮器に供給し、
    該クロック信号に周期して、順次、乱数生成回路で生成
    した乱数パタンをフリップフロップ群に書き込んでシフ
    トスキャンし、その結果を符号圧縮器で圧縮する構成の
    自己診断型論理集積回路において、 外部クロック制御信号によって、乱数生成回路に供給さ
    れるクロック信号を任意に遮断して、該乱数生成回路の
    乱数歩進動作を一時的に停止せしめる制御回路を具備
    し、 論理集積回路内のフリップフロップ群をシフトスキャン
    する乱数の1又は0の連続する長さの平均値を増大する
    ことを特徴とする自己診断型論理集積回路。
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