JPH06201782A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JPH06201782A
JPH06201782A JP5002497A JP249793A JPH06201782A JP H06201782 A JPH06201782 A JP H06201782A JP 5002497 A JP5002497 A JP 5002497A JP 249793 A JP249793 A JP 249793A JP H06201782 A JPH06201782 A JP H06201782A
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JP
Japan
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test
scan
bist
circuit
test data
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JP5002497A
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Inventor
Hiroshi Mitani
浩 三谷
Yasuyuki Notsuyama
泰幸 野津山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキャンテスト及びBISTによってテスト
されない境界部分に対し、少ない回路増加でBISTを
行なえるよう構成して、余分なテストパターン発生コス
ト及び出荷テストコストを低減し、境界部ひいては半導
体集積回路全体をより少ないハードウェア量で、且つよ
り少ない時間でテスト可能な低コストの半導体集積回路
を提供することを目的とする。 【構成】 通常のBISTを行なうための複数ビットの
テストデータを生成するテストデータ生成手段7と、テ
スト対象論理回路部1に対してスキャン動作可能なスキ
ャンフリップフロップからなるスキャンチェーン3と、
テストデータ生成手段7の出力をスキャンチェーン3の
スキャン入力に供給して、テスト対象論理回路部1のテ
ストを行なう制御手段15とを有して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、論理VLSI等の半導
体集積回路におけるテスト容易化設計手法に関し、特
に、半導体集積回路の組込み自己検査(以下、BIS
T;Built In Self Testと略記する)において、スキャ
ンテスト及びBISTによってテストされない境界部分
に対し、本来、通常のスキャンテスト及びBISTに用
いられている回路を利用し、少ない回路増加でBIST
を行なえるよう構成して、余分なテストパターン発生コ
スト及び出荷テストコストを低減し、境界部ひいては半
導体集積回路全体をより少ないハードウェア量で、且つ
より少ない時間でテストする低コストの半導体集積回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】VLSIの大規模化、複雑化に伴って、
VLSIのテストが非常に困難になってきており、従来
のようなVLSI外部からの機能テストのみではテスト
ベクトルの量が膨大なものとなり、テストベクトルの発
生時間の増加のみならず、量産時のLSIテスタ使用時
間の著しい増加を招いている。ここで言うテストには、
VLSIの信頼性試験(初期不良を取り除くバーンイン
試験等)も含まれている。信頼性試験では、VLSI内
部回路を動作(これを活性化するという)させる必要が
あり、ここでもテストパターンを与えるために、LSI
テスタを使用しなくてはならない。これらの問題は、製
品コストに多大な影響を及ぼしており、より深刻な問題
となりつつある。
【0003】これらの問題への有効な対策として、テス
ト容易化設計が一般に普及しつつある。テスト容易化設
計の目的は、充分な故障検出、或いは回路の活性化を保
証できるテスト容易化回路を少ない付加回路で実現する
ことであり、VLSIの回路構造に応じてスキャンテス
ト、BISTといった各種の手法がある。
【0004】信頼性試験については、例えば1989年
4月25日、培風館発行の「CMOS超LSIの設計」
第98頁〜第99頁に記載されている。また、スキャン
テスト及びBIST(組込み自己診断)については、例
えば1985年5月10日、岩波書店発行の「VLSI
の設計 」第284頁〜第301頁等に記載されている
が、以下で、その概要を簡単に説明する。
【0005】スキャンテストは、図6に示すように、V
LSI内部のフリップフロップにスキャン機能の付加を
行ない、シリアルな接続経路を設け、スキャンモード時
にはデータが順次転送されるようにする(これをスキャ
ン動作可能という)ことにより、これらのフリップフロ
ップを外部から制御及び観測できるようにするテスト手
法である。
【0006】このスキャンテストにより、VLSI内の
フリップフロップを疑似的な外部端子と見做すことがで
き、そのVLSIはあたかも小規模なLSIの集合であ
るように見做すことができる。一般に、テストデータ生
成の困難度(必要なCPUコスト)は回路規模の2乗〜
3乗に比例するため、スキャンテストにより小規模に切
り分けられたLSIに対するテストデータの生成は飛躍
的に容易となり、結果としてVLSI全体のテストも容
易になる。また、このスキャン化の作業は、ルーチン化
がしやすく、CAT(Computer Aided Testing)ツール
を活用することにより容易に行なえることもその特長で
ある。但し、スキャンテストは、テストデータをシリア
ルに転送しなければならないため、LSIテスタを使用
する時間が長くなるという欠点がある。
【0007】一方のBISTは、VLSI内部にテスト
データ生成器を持ち、そこから発生するテストデータを
テスト対象回路に与え、テスト結果を圧縮するという動
作を繰り返し、最終的にBIST対象回路が正常かどう
かの結果のみを、VLSI外部に出力するテスト手法で
ある。
【0008】BIST方式では、BIST制御回路が必
要であり、回路構造に応じて独自のテスト回路を組み込
むことになるため、一般的に回路への組込みは、前述の
スキャンテストよりも面倒である。しかし、テスト対象
の回路構造によっては、スキャンテストに比べて大きな
メリットが得られる場合がある。例えば、マイクロ命令
制御方式のVLSIでは、テスト制御を通常のマイクロ
命令で行なえるため、BIST制御のための付加回路を
特に必要としない。また、ROM、RAM、PLA等の
大規模な規則構造の場合には、膨大なテストパターンが
必要となるが、規則的なテストパターンで済むため、B
IST方式の方が有効と言える。反面、テストデータ発
生回路は、テスト対象回路ブロックに応じたテストデー
タを発生できないため、一般に、複雑な順序回路に対し
充分な故障検出を行なうことは困難である。
【0009】つまり、スキャンテストでは、量産時に高
速なLSIテスタと膨大なテストデータが必要となる
が、一方のBIST方式では、開始信号のみで出荷テス
ト結果を得ることができる。従ってスキャンテストの場
合には、VLSIの高速化、大規模化に従ってテストデ
ータは増加し、LSIテスタの占有時間も増加すること
になる。つまり、テストコストを考慮した場合、BIS
T方式の方が有利であると言える。しかし、設計期間内
にVLSI全体にわたって充分な故障検出を行なえるB
ISTを組み込むことは付加回路の多大な増加につなが
る。従って、複雑な順序回路に対してはスキャンテスト
を用いて高い故障検出率を確保し、規則構造のマクロブ
ロックやマイクロ制御部等に対してはBIST方式を用
いてテスト時間の削減を図るという方法を採るのが、V
LSIのテストにとっては最も合理的な解であり、最近
ではこうした構成を採るVLSIが増えてきている。
【0010】このように、VLSIのテストの構成にお
いては、VLSI各部の構造に従ってスキャンテスト及
びBISTの両者を組み込むのが合理的であるが、両者
の間にテストされない境界部分が生じるという問題があ
る。従来は、この境界部分を少量の回路増加で効率的に
テストすることが困難であった。
【0011】スキャンテスト及びBISTによってテス
トされない境界部分に対して従来行なわれているテスト
手法を説明する前に、スキャンテスト及びBISTの各
テスト手法を図4を使用して説明する。
【0012】図4は、テスト対象のVLSIに対して、
回路構造に応じてBISTが適用される回路ブロック
(以下、BIST部という)10と、スキャンテストが
用いられる回路ブロック(以下、スキャンテスト部とい
う)20とが選択的に組み込まれた回路構成の概念図で
ある。両者の境界部分1には、まだ何れのテスト手法も
適用されていないものとする。
【0013】スキャンテストでは、先ずスキャンイン機
能を利用して、VLSI外部入力端子EXINを介して
スキャンテスト部20内の全てのスキャンフリップフロ
ップ3(F1 〜Fn )の内部状態(これが1つのテスト
データに相当する)を設定した後、スキャンテスト対象
組み合わせ回路21を通常動作させて、その動作結果を
スキャンフリップフロップ3にD入力を介して取り込
み、スキャンアウト機能を利用してVLSI外部出力端
子EXOUTを介してVLSI外部に取り出して、期待
値と比較する。この一連の動作を、ATPG(Automati
c Test Pattern Generater)と呼ばれるCATツールに
よって生成されたテストデータについて行なうことによ
り、スキャンテスト部20がテストされることになる。
【0014】またBISTでは、BIST制御回路15
によって集中制御される。BIST対象論理回路部11
内のBIST用テストデータ生成回路7によってテスト
データが生成され、テストデータによるBIST対象回
路12のテスト結果がバスドライバA1 〜Am を介して
内部バスIBUSへ出力され、BISTテスト結果圧縮
用線形帰還シフトレジスタ(Linear Feedback Shift Re
gister;以下、LFSRと略記する)13に転送され
る。LFSR13はその入力データを逐次圧縮する機能
を持っている。このようなBIST経路によって、種々
のテストデータに対するBIST対象論理回路部11の
テスト結果をLFSR13で逐次圧縮し、最後にVLS
I外部に読み出して期待値と比較することでBIST対
象論理回路部11がテストされる。加えてBIST時に
は、経路上にある回路も間接的にテストされるため、結
果としてBIST部10はBISTによってテストされ
ることになる。
【0015】次に、スキャンテスト及びBISTによっ
てテストされない境界部1に対するテスト手法として、
スキャンテストを拡張して適用した第1の従来例を図5
を用いて説明する。
【0016】図5は、境界部1のテストのためにスキャ
ンテストを組み込んだ概念図である。スキャンテストを
行なうためには、テスト対象である境界部1をスキャン
フリップフロップで囲み、スキャンフリップフロップへ
のテストデータの設定及びテスト結果の観測のみでテス
トを行なえるようにする必要がある。この時、スキャン
化(図6参照)に伴う回路の増加、及びテスト発生コス
トの増加を抑えるために、回路の動作を充分理解した上
で必要最小限のスキャン化にとどめる方がよいが、テス
ト対象回路につながる回路が多い場合にはスキャン化す
るフリップフロップの数が多くなり、回路の増加につな
がる。
【0017】特に図5の例では、内部にバス構造を持つ
ために接続される回路が多く、回路が大幅に増加してし
まう。つまり図5の例では、境界部1の動作結果を取り
込むフリップフロップとしてのLFSR13と、境界部
1をLFSR13にラッチさせるための制御を行なうフ
リップフロップとをスキャン化する必要があり、スキャ
ンチェーン(SC〜15〜SC〜25〜SC〜13〜S
C)を構成する必要がある。
【0018】また、境界部1に対する第2のテスト手法
として、BISTを拡張して適用した第2の従来例を図
7を用いて説明する。
【0019】図7は、図4におけるスキャンフリップフ
ロップ3(F1 〜Fn )に帰還用のXORゲート回路1
07を付加してLFSR101となるように構成し、擬
似乱数が発生できるようにしたものである。図7の構成
では、フリップフロップF1〜Fn によるスキャンチェ
ーンを、そのままテストデータ生成器として使用してい
るために、BISTの際にスキャンチェーンの設定を行
なう必要がある。このため、VLSI外部からスキャン
を行なうためのLSIテスタが必要であったり、若しく
は専用の初期化回路を付加する必要があり、コスト増や
回路の増加を招いていた。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
半導体集積回路では、半導体集積回路各部の構造に従っ
てスキャンテスト及びBISTを選択的に組み込むのが
合理的であり、両者の境界部の回路を少量の回路増加で
確実にテストするためにスキャンテスト或いはBIST
を拡張して適用しているが、従来の方法では、テストコ
ストの増加若しくは回路の増加という問題を招いてい
た。
【0021】スキャンテストを拡張適用する場合、フリ
ップフロップをスキャン化する必要がある。スキャン化
には、フリップフロップ1つ当たりマルチプレクサ(M
UX)1つが必要となるため、付加回路として相当量の
回路増加が見込まれる。
【0022】また、BISTを拡張適用する場合、スキ
ャンチェーンをそのままテストデータ生成器として使用
しているために、VLSI外部からLSIテスタを使用
して、スキャンを行なってテストデータを与えたり、若
しくは専用のテストデータ生成回路を付加する必要があ
る。更に、従来の半導体集積回路では、テストデータの
発生をLFSRで行なっているためにテストデータは擬
似乱数のみに制限され、テスト対象回路が複雑な場合に
は充分な故障検出率を保証できない可能性が高い。
【0023】このように従来の半導体集積回路では、上
述のような境界部分を少量の回路増加で効率的にテスト
することが困難であるという欠点があった。
【0024】本発明は、上記問題点を解決するもので、
その目的は、スキャンテスト及びBISTの境界部分に
対し、本来スキャンテストのためのテスト容易化回路に
用いられている回路を利用して最小の回路増加でBIS
Tを行なえるよう構成することにより、余分なテストパ
ターン発生コスト及び出荷テストコストを低減し、境界
部ひいては半導体集積回路全体をより少ないハードウェ
ア量でより少ない時間でテストできるようにし、結果と
して低コストの半導体集積回路を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴は、図1に示す如く、通常のビ
ルトインセルフテスト(以下、BISTという)を行な
うための複数ビットのテストデータを生成するテストデ
ータ生成手段7と、テスト対象論理回路部1に対してス
キャン動作可能なスキャンフリップフロップからなるス
キャンチェーン3と、前記テストデータ生成手段7の出
力を前記スキャンチェーン3のスキャン入力に供給し
て、前記テスト対象論理回路部1のテストを行なう制御
手段15とを具備することである。
【0026】また、本発明の第2の特徴は、図1に示す
如く、通常のBISTを行なうための複数ビットのテス
トデータを生成するテストデータ生成手段7と、テスト
対象論理回路部1に対して接続され、スキャン動作可能
なn個(nは任意の正整数)のスキャンフリップフロッ
プF1 〜Fn からなるスキャンチェーン3と、前記n個
のスキャンフリップフロップF1 〜Fn の内の任意のm
個(mは任意の正整数でm≦n)のスキャンフリップフ
ロップのスキャン入力端子に当該2入力選択手段5及び
5’の出力が接続され、第1入力として該出力が接続さ
れるスキャンフリップフロップとは異なるスキャンフリ
ップフロップの出力または当該半導体集積回路外部から
のスキャン入力が、第2入力として前記テストデータ生
成手段7からのデータ列がそれぞれ接続されるm個の2
入力選択手段5及び5’と、前記2入力選択手段5及び
5’を制御して、前記スキャンフリップフロップのスキ
ャン入力に前記第2入力を供給して、前記テスト対象論
理回路部1のテストを行なう制御手段15とを具備する
ことである。
【0027】また、本発明の第3の特徴は、請求項1ま
たは2に記載の半導体集積回路において前記制御手段1
5は、マイクロ命令制御により動作することである。
【0028】また、本発明の第4の特徴は、請求項1、
2、または3に記載の半導体集積回路において、前記ス
キャン入力として供給される前記テストデータ生成手段
7の出力は、1ビットであることである。
【0029】また、本発明の第5の特徴は、請求項1、
2、3、または4に記載の半導体集積回路において、図
2に示す如く、前記半導体集積回路は、前記テスト対象
論理回路部1のテストの結果を保持するBISTテスト
結果圧縮レジスタ13を具備することである。
【0030】更に、本発明の第6の特徴は、請求項1、
2、3、4、または5に記載の半導体集積回路におい
て、前記テスト対象論理回路部1のテストの目的が、そ
の活性化にあることである。
【0031】
【作用】本発明の第1、第2、第3、第4、第5、及び
第6の特徴の半導体集積回路では、通常のスキャンテス
ト及びBISTによって網羅されないテスト対象論理回
路部1に対して、換言すれば、通常のBIST制御によ
ってテスト結果の読み出しは可能であるがテストデータ
の設定が不可能であるテスト対象論理回路部1に対し
て、BIST制御によって設定可能なテスト数列を生成
するテストデータ生成手段7からテストデータを供給す
る。
【0032】スキャン入力として供給されるテストデー
タ生成手段7の出力が1ビットで、1個の2入力選択手
段5で構成される図1の構成例を参照して説明する。
【0033】スキャンチェーン3はシリアル接続された
n個のスキャンフリップフロップF1 〜Fn からなり、
2入力選択手段5は制御手段15からの自己診断モード
信号53により選択制御される。つまり、スキャン動作
時には、自己診断モード信号53がネゲート(0)とな
り、半導体集積回路外部からのスキャン入力(EXI
N)が選択されてスキャン入力データをスキャンイン
し、スキャン出力端子EXOUTからスキャンアウトさ
れる。またテスト対象論理回路部1のテスト時には、自
己診断モード信号53がアサート(1)となり、テスト
データ生成手段7からのテストデータ51がスキャンフ
リップフロップF1 〜Fn に供給されて、結果的にテス
トデータ生成手段7からテスト対象論理回路部1にテス
トデータを供給することとなる。尚、テストデータ生成
手段7としては、通常のBISTを行なうために備えら
れている既存の乱数データ発生器、ROM、またはPL
A等を利用することができる。また、図1の構成例に限
らず、m個の2入力選択手段5で構成してもよく、この
場合、スキャン入力として供給されるテストデータはm
ビットパラレルデータとなる。更に、複数本のスキャン
チェーンを備えた構成としてもよい。
【0034】これにより、スキャンテスト及びBIST
によってテストされない境界部分に対し、本来スキャン
テストのためのテスト容易化回路に用いられているスキ
ャンチェーン3、並びにBISTのためのテストデータ
生成手段7を利用して、最小の回路増加(2入力選択手
段5)でBISTを行なうことができ、余分なテストパ
ターン発生コスト及び出荷テストコストが低減でき、境
界部ひいては半導体集積回路全体をより少ないハードウ
ェア量で、しかもより少ない時間でテスト可能な低コス
トの半導体集積回路を実現できる。
【0035】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて
説明する。
【0036】図2に本発明の一実施例に係る半導体集積
回路の回路構成図を示す。同図において、図4(従来
例)と重複する部分には同一の符号を附する。
【0037】本実施例の半導体集積回路は、マイクロプ
ログラム制御方式のBISTによりテストされるBIS
T部10と、スキャンテストによりテストされるスキャ
ンテスト部20と、BIST及びスキャンテストの両者
の境界部1とから構成され、内部バスIBUSを備えて
いる。
【0038】境界部1は、組み合わせ回路またはマクロ
ブロック23、バスドライバB1 〜Bm 、及び内部バス
制御回路25から構成されている。内部バス制御回路2
5からの制御信号61及び62は、それぞれバスドライ
バA1 〜Am 及びB1 〜Bmを制御する。
【0039】スキャンテスト部20は、スキャンテスト
対象組み合わせ回路21及びスキャンフリップフロップ
3(F1 〜Fn )から構成され、スキャンフリップフロ
ップ3のスキャン入力にはマルチプレクサ5の出力が供
給されている。マルチプレクサ5の選択制御は、BIS
T制御回路15からの自己診断モード信号53により行
なわれ、例えば自己診断モード信号53が”0”の時に
は外部入力端子EXINを介してスキャン入力を選択
し、”1”の時にはBIST用テストデータ生成回路7
からのテストデータ51を選択する。
【0040】スキャンテスト部20のテストは、先ずス
キャンイン機能を利用して、マルチプレクサ5で外部入
力端子EXINを選択し、スキャンテスト部20内の全
てのスキャンフリップフロップ3(F1 〜Fn )の内部
状態を設定する。これが1つのテストデータに相当し、
スキャンテスト対象組み合わせ回路21を通常動作させ
て、その動作結果をスキャンフリップフロップ3に取り
込み、スキャンアウト機能を利用して外部出力端子EX
OUTを介して外部に取り出して、期待値と比較する。
この一連の動作を、ATPGと呼ばれるCATツールに
よって生成されたテストデータについて行なうことによ
り、スキャンテスト部20がテストされることになる。
【0041】BIST部10は、BIST対象論理回路
部11、バスドライバA1 〜Am 、線形帰還シフトレジ
スタ(以下、LFSRと略記する)13、及びBIST
制御回路15から構成されている。テストシーケンスは
全てBIST制御回路15によって制御される。BIS
T制御回路15にはマイクロプログラムを格納するため
のマイクロROMと、マイクロプログラムをデコードし
て制御信号を生成するマイクロデコーダとを備えてい
る。
【0042】また図3に、BIST対象論理回路部11
の詳細回路構成図を示す。BIST対象回路として、A
LU31、RAM32、プライオリティエンコーダ3
3、及びデータROM34があり、各マクロブロックは
動作制御信号56−2〜56−4で制御される。また各
マクロブロックの出力は、バス出力選択信号56−5の
選択制御により多ビットマルチプレクサ35を介して内
部バスIBUSに出力される。尚、動作制御信号56−
2〜56−4及びバス出力選択信号56−5は、それぞ
れ複数本で構成されていてもよい。
【0043】BIST用テストデータ生成回路7は、複
数ビットのテストデータを生成する回路で、テスト対象
回路の構造にはALU31のように1ビット分の構造を
ビット幅分並べたものがあるため、乱数発生機能の他に
シフト機能をも備えている。
【0044】BIST部10のテストは、BIST用テ
ストデータ生成回路7またはデータROM34からテス
トデータを取り出し、内部バスIBUSを経由してAL
U31、RAM32、プライオリティエンコーダ33等
のBIST対象回路に加え、その結果をバスドライバA
1 〜Am を介して内部バスIBUSへ出力させて、LF
SR13に転送させ、LFSR13においてその入力デ
ータを逐次圧縮させる。この作業をnクロック繰り返し
た後、LFSR13の結果を外部に読み出して期待値と
比較してテスト結果の判定を行なう。ここで、通常は、
ハードウェアの増加を最小とするため、BIST用テス
トデータ生成回路7によってテストデータを生成し、特
殊なテストデータのみデータROM34に格納するよう
にする。
【0045】次に、境界部1のテストについて説明す
る。本実施例では、マイクロプログラム制御方式のBI
STが本来持っている機能、即ちBIST用テストデー
タ生成回路7の乱数発生機能とシフト機能を利用してい
る。
【0046】つまり、BIST制御回路15からの自己
診断モード信号53により、マルチプレクサ5でBIS
T用テストデータ生成回路7からのテストデータ51を
選択するよう制御し、スキャンフリップフロップ3(F
1 〜Fn )のスキャン入力としてスキャンチェーンの長
さ(n)分のテストデータを供給する。境界部1の結果
はバスドライバB1 〜Bm を介して内部バスIBUSへ
出力され、LFSR13に転送されて、LFSR13は
そのテスト結果を圧縮する。この作業を複数クロック繰
り返した後、LFSR13の結果を外部に読み出して期
待値と比較してテスト結果の判定を行なう。
【0047】また、BIST用テストデータ生成回路7
のシフトアップ機能を用いて、テストデータをシリアル
データに変換して、スキャンフリップフロップ3による
スキャンチェーンに入力することにより、BIST用テ
ストデータ生成回路7内のデータをそのままテストデー
タとして使用することもできる。何れの場合も境界部1
のテストのために増加する回路は、マルチプレクサ5の
みである。
【0048】本実施例では、スキャンフリップフロップ
3へのスキャン入力としてBIST用テストデータ生成
回路7の出力1ビット(テストデータ51)を使用し、
1個のマルチプレクサ5で構成したが、更に本実施例の
変形例として、n個のスキャンフリップフロップF1 〜
Fn の内の任意のm個(mは任意の正整数でm≦n)の
スキャンフリップフロップのスキャン入力端子に1個ず
つマルチプレクサ5を接続した構成としてもよく、この
場合、スキャン入力として供給されるテストデータ51
はmビットのパラレルデータとなり、スキャン入力時の
クロック数を減らすことができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、本来スキ
ャンテストのためのテスト容易化回路に用いられている
スキャンチェーン、並びにBISTのためのテストデー
タ生成手段に2入力選択手段を付加して、テスト対象論
理回路部に対して、BIST制御によって設定可能なテ
ストデータ生成手段からテストデータを供給することと
したので、最小の回路増加(2入力選択手段)で、テス
ト対象論理回路部のBIST方式によるテストを行なう
ことができ、境界部分ひいては半導体集積回路全体をよ
り少ないハードウェア量で、しかもより少ない時間で余
すところなくテスト可能な低コストの半導体集積回路を
提供することができる。
【0050】また、本発明によれば、余分なテストパタ
ーン発生コスト及び半導体集積回路の出荷テストコスト
を低減することができ、更にスキャン機能、乱数発生回
路といった既存の回路を利用できるため、短い設計期間
で且つ少ない回路増加で実現できる。また従来例で必要
であった初期化のためのスキャン動作や特殊な回路も不
要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例に係る半導体集積回路の回路
構成図である。
【図3】実施例におけるBIST対象論理回路部の詳細
回路構成図である。
【図4】従来の半導体集積回路の概念的な回路構成図で
ある。
【図5】スキャンテストを拡張適用した第1の従来例の
テスト方式の説明図である。
【図6】スキャン化の説明図である。
【図7】BISTを拡張適用した第2の従来例のテスト
方式の説明図である。
【符号の説明】
1 境界部(テスト対象論理回路部) 3,F1 〜Fn スキャンフリップフロップ 5,5’,105 マルチプレクサ(2入力選択手段) 7 BIST用テストデータ生成回路(テストデータ生
成手段) 10 BIST部 11 BIST対象論理回路部 13 BISTテスト結果圧縮用線形帰還シフトレジス
タ(LFSR)(BISTテスト結果圧縮レジスタ) 15 BIST制御回路(制御手段) 20 スキャンテスト部 21 スキャンテスト対象組み合わせ回路 23 組み合わせ回路またはマクロブロック 25 内部バス制御回路 B1 〜Bm バスドライバ A1 〜Am バスドライバ IBUS 内部バス 51 テストデータ 53 自己診断モード信号 54,55,56,57,61,62 制御信号 EXIN 外部入力端子(スキャンイン) EXOUT 外部入力端子(スキャンアウト) 31 ALU 32 RAM 33 プライオリティエンコーダ 34 データROM 35 多ビットマルチプレクサ 56−2〜56−4 マクロブロック動作制御信号 56−5 バス出力選択信号 SC スキャンチェーン 101 擬似乱数発生用LFSR 107 XORゲート回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常のビルトインセルフテスト(以下、
    BISTという)を行なうための複数ビットのテストデ
    ータを生成するテストデータ生成手段と、 テスト対象論理回路部に対してスキャン動作可能なスキ
    ャンフリップフロップからなるスキャンチェーンと、 前記テストデータ生成手段の出力を前記スキャンチェー
    ンのスキャン入力に供給して、前記テスト対象論理回路
    部のテストを行なう制御手段とを有することを特徴とす
    る半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 通常のBISTを行なうための複数ビッ
    トのテストデータを生成するテストデータ生成手段と、 テスト対象論理回路部に対して接続され、スキャン動作
    可能なn個(nは任意の正整数)のスキャンフリップフ
    ロップからなるスキャンチェーンと、 前記n個のスキャンフリップフロップの内の任意のm個
    (mは任意の正整数でm≦n)のスキャンフリップフロ
    ップのスキャン入力端子に当該2入力選択手段の出力が
    接続され、第1入力として該出力が接続されるスキャン
    フリップフロップとは異なるスキャンフリップフロップ
    の出力または当該半導体集積回路外部からのスキャン入
    力が、第2入力として前記テストデータ生成手段からの
    データ列がそれぞれ接続されるm個の2入力選択手段
    と、 前記2入力選択手段を制御して、前記スキャンフリップ
    フロップのスキャン入力に前記第2入力を供給して、前
    記テスト対象論理回路部のテストを行なう制御手段とを
    有することを特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、マイクロ命令制御によ
    り動作することを特徴とする請求項1または2に記載の
    半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 前記スキャン入力として供給される前記
    テストデータ生成手段の出力は、1ビットであることを
    特徴とする請求項1、2、または3に記載の半導体集積
    回路。
  5. 【請求項5】 前記半導体集積回路は、前記テスト対象
    論理回路部のテストの結果を保持するBISTテスト結
    果圧縮レジスタを有することを特徴とする請求項1、
    2、3、または4に記載の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 前記テスト対象論理回路部のテストの目
    的が、その活性化にあることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、または5に記載の半導体集積回路。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE202023106573U1 (de) 2023-11-09 2024-01-26 Oculeus Gmbh Kommunikations-Netzwerk mit Datenkanal

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