JPH05142307A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JPH05142307A
JPH05142307A JP3306385A JP30638591A JPH05142307A JP H05142307 A JPH05142307 A JP H05142307A JP 3306385 A JP3306385 A JP 3306385A JP 30638591 A JP30638591 A JP 30638591A JP H05142307 A JPH05142307 A JP H05142307A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はスキャン設計との整合性に留意し、高
速にスキャンテストを実現する半導体集積回路に関し、
テスト中の制御信号による制御を可能とし、より少ない
テストパターンでテストを行なうことに高速なテストを
行ない得る半導体集積回路を提供することを目的とす
る。 【構成】組み合わせ論理回路1と、バウンダリスキャン
テストを行なうテスト回路3とを具備し、テスト回路3
は、TAPコントローラTAPC、命令レジスタIR、
命令デコーダDEC、並びにバウンダリスキャンセルB
SC1〜BSCm及びBSSCKを直列接続してなるバ
ウンダリスキャンチェーンを備え、バウンダリスキャン
セルの内、制御信号端子SYSCLKに接続されるバウ
ンダリスキャンセルBSSCKは、テスト時においても
所定の命令実行時には、組み合わせ論理回路1への制御
信号供給経路として機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路のテスト
容易化設計に係り、特にスキャン設計との整合性に留意
し、高速にスキャンテストを実現する半導体集積回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の高密度化に伴
い、回路のテスト容易化の手法が益々重要になって来て
いる。順序回路の故障テストを組み合わせ回路の故障テ
ストとして行なうために、スキャンパスを持つ順序回路
に拡大するテスト容易設計手法(スキャンパス設計また
は単にスキャン設計と呼ばれる)が広く用いられてい
る。また最近では、半導体集積回路の実装基板及び半導
体集積回路自体を容易にテストできる手法として、バウ
ンダリスキャンと一般に呼ばれるテスト手法が存在する
が、本手法に関して、国際的な標準化案(I.E.E.E. 114
9.1 )がJTAG(the Joint Test Action Group )と
呼ばれる組織から提案されている。
【0003】図6に示すように、このバウンダリスキャ
ンを採用したボードでは、予め、チップの入出力セルに
テスト用回路を内蔵させておき、テスト時に、これらの
チップを直列につなげると、テストデータの通り道(ス
キャンパス)が構成され、エッジコネクタ(スキャンイ
ン、スキャンアウト)からチップをアクセスできる。こ
のため、ボード上の個別のLSIのテストが、シフト動
作により可能で、ボード上の配線のテストが、シフト動
作により可能となり、LSI製造のウェハテストにおい
て、多端子固定カードが不要である等の利点を持つ。
【0004】JTAGから提案された標準化案のテスト
回路の基本構造は、図7に示すような構成をとってい
る。このテスト回路は簡単なCPUのような構造となっ
ており、命令レジスタIRにロードする命令によってテ
スト機能が変化するようになっている。本案に含まれる
テスト用レジスタは、命令レジスタIRと、データレジ
スタDRの2種類に大別される。尚、データレジスタD
Rは、同図に示すように、バウンダリスキャン用レジス
タを始めとする複数のテスト用データレジスタの総称で
ある。テスト回路の全体の制御は、命令レジスタIRと
TAP(Test Access Port)コントローラTAPCによ
って行なわれる。TAPコントローラTAPCは全部で
16個の状態を持つコントローラであって、基本的には
TMSと呼ばれるテストモード設定入力値とテストクロ
ックTCKによって制御される。つまり、テスト回路全
体は、命令レジスタIRの命令及びTAPコントローラ
TAPCの状態によってテスト機能が決定される。
【0005】図8にTAPコントローラTAPCの状態
遷移図を示す。それぞれの状態の詳細については省略す
るが、簡単に重要な部分のみ以下に説明する。
【0006】先ず TEST-LOGIC-RESET 状態は、TAPコ
ントローラTAPCの基底状態で、この状態においては
回路全体の動作にテスト論理は関与せず、通常動作を行
なう。
【0007】TAPコントローラTAPCは、次の RUN
-TEST/IDLE 状態を経由して、2つのレジスタ群である
命令レジスタIRか、データレジスタDRのどちらかを
動作させる状態に入ることができる。命令レジスタIR
及びデータレジスタDRの動作のそれぞれに相当するT
APコントローラTAPCの状態遷移は基本的に同仕様
となっている。
【0008】SELECT-IR-SCAN 或いは SELECT-DR-SCAN
状態は、それぞれ命令レジスタIRまたはデータレジス
タDRのスキャンシーケンスを初期化する。
【0009】次に CAPTURE-IR 及び CAPTURE-DR状態
は、データをロードするモードであり、 CAPTURE-DR 状
態の場合、現在命令レジスタIRによって選ばれている
データレジスタDRに何等かのデータがロードされる。
また CAPTURE-IR 状態の場合には、命令レジスタIR中
のシフトレジスタに固定パターンを取り込む。尚、命令
レジスタセルの下位2ビットは”01”固定である。
【0010】SHIFT-IR 或いは SHIFT-DR 状態は、それ
ぞれ命令レジスタIRまたはデータレジスタDRのデー
タをシフトできる状態である。即ち、 SHIFT-DR 状態の
場合、データレジスタDRをテスト専用共通入力端子T
DIとテスト専用共通出力端子TDOの間に接続し、テ
ストクロックTCKが立ち上がる毎にデータを1個ずつ
テスト専用共通出力TDOの方にシフトする。また SHI
FT-IR 状態の場合、命令レジスタIR中のシフトレジス
タをテスト専用共通入力端子TDIとテスト専用共通出
力端子TDOの間に接続し、テストクロックTCKが立
ち上がる毎にデータをテスト専用共通出力TDOの方に
シフトする。
【0011】EXIT-1-IR, EXIT-2-IR, EXIT-1-DR, 及び
EXIT-2-DR 状態では、スキャンを終了する。
【0012】PAUSE-IR 或いは PAUSE-DR 状態では、テ
スト専用共通入力端子TDIとテスト専用共通出力端子
TDO間のシリアルパスにおける命令レジスタIR、或
いはデータレジスタDRのシフト動作を休止する。外部
記憶装置からテスト機構内のメモリに新しいパターンを
ロードする場合等に使う。
【0013】また UPDATE-IR 或いは UPDATE-DR状態
は、それぞれ命令レジスタIRまたはデータレジスタD
Rを更新するモードである。命令レジスタIRを始めと
して数種類のレジスタ群は、データをシフトした時点で
はその効果を発揮せず、 UPDATE-IR 或いは UPDATE-DR
モードで始めて機能するようになっている。
【0014】次に、データレジスタDRについて説明す
る。
【0015】バウンダリスキャンレジスタBSRは、バ
ウンダリスキャンテストの基本概念であるところの外部
端子に対応したシリアルシフト機能を実現させるための
シフトレジスタであり、周辺セル(外部端子)の種類
(入力、出力、トライステート、双方向)によって異な
る回路構造のものが用意されるが、回路全体としては1
本のシリアルシフトレジスタとして形成される。
【0016】バイパスレジスタBRは、回路のテスト用
の他のデータレジスタDRをバイパスさせるために設け
られるレジスタであり、回路的には1ビットのレジスタ
である。このバイパスレジスタBRは、実装ボード上に
おいて複数のJTAG仕様のLSIが更にシリアルチェ
ーンによって接続された場合を想定して、テスト対象以
外のLSIをバイパスモードにすることにより、シフト
クロックの数を減らすことを目的としている。
【0017】デバイス識別レジスタDIRは、オプショ
ン扱いであるが、機能としてはLSIの識別番号を保持
し、テスト機器がLSIの種別を自動判別するためのも
のである。
【0018】また、固有テストデータレジスタDSTD
Rは、テストを目的に、様々な用途に付加されるオプシ
ョン扱いのレジスタで、例えば内部スキャンレジスタ等
をこの部分に割り当てることができる。
【0019】次に、テスト専用端子について説明する。
【0020】テスト専用共通入力端子TDIは、命令レ
ジスタIR及びデータレジスタDRに共通のシリアル入
力端子として機能する。テスト専用共通出力端子TDO
は、命令レジスタIR及びデータレジスタDRに共通の
シリアル出力端子として機能する。TAPコントローラ
制御用入力端子TMSは、TAPコントローラTAPC
に接続されて、この信号値とテストクロックTCKによ
り、TAPコントローラTAPCの状態遷移が決定され
る。テスト専用共通クロック端子TCKは、データレジ
スタDR、命令レジスタIR、及びTAPコントローラ
TAPC全てに共通の同期信号として使用される。ま
た、テストリセット信号端子TRSTは、テスト構造の
初期化に使用されるが、オプション扱いとなっている。
【0021】また、JTAG仕様では、次の7種の共通
命令を用意している。
【0022】BYPASS 命令は、テスト専用共通入力端子
TDIとテスト専用共通出力端子TDOを接続するため
にバイパスレジスタBRだけを選択する。 EXTEST 命令
は、「外部のテストしたいチップorLSIから回路を切
り離す」。 IDCODE 命令は、デバイス識別用レジスタD
IRを選択する。 INTEST 命令は、部品内部のシステム
論理にテストデータを送り、結果を得る。 RUNBIST 命
令は、部品のBIST(自己テスト)を実行する。 SAM
PLE 命令は、システム論理を通常動作させながら、回路
動作に影響を与えることなく入出力信号を取り込む。ま
た、 USERCODE命令は、デバイス識別用レジスタにユー
ザによって書き換え可能な識別コードを試験的にロード
したり、シフトしたりする。
【0023】JTAG仕様では、バウンダリスキャンレ
ジスタBSRは、入力、出力、トライステート、入出力
端子のそれぞれについて回路構成例が示されている。こ
れらに基づいて設計した入力用、出力用、イネーブル制
御用の3種類の回路構成図をそれぞれ図9、並びに図1
0(a),(b)に示す。トライステート端子及び入出
力端子に対しては、これら3種類のバウンダリスキャン
セルBSC(実際には、バウンダリスキャンレジスタB
SRは1つのセルとして扱うので、以降この語句を使用
する)を組み合わせて対応する。ここで、それぞれのセ
ルBSCがスキャンフリップフロップSFFとアップデ
ートフリップフロップUFFの2個の記憶素子を含んで
いるのは、データシフト時の外部への影響を防ぐためで
ある。つまり、 UPDATE の状態において、シフト段の記
憶素子から最終的な機能を果たす記憶素子へと初めてデ
ータが転送されるように考えられている。
【0024】このようなJTAG仕様に基づくバウンダ
リスキャンテストでは、LSI上の各々の入出力端子に
対して1つのバウンダリスキャンセルBSCが存在す
る。それ故、バウンダリスキャンセルBSCを仮想的な
入出力端子として使用することができ、テストモードの
間に、論理的にLSI外部から独立とすることができ
る。
【0025】通常のシステムモードでは、バウンダリス
キャンセルBSCは通過モードに置かれる。この通過モ
ードは、データをアップデートセレクタUMUXを経て
入力端子INからLSIの内部論理(端子OUT)に、
妨げられることなく渡すことが可能なモードである。し
かしながら、LSIを INTEST モード(内部テストモー
ド)とした時、テストデータはLSI内でバウンダリス
キャンセルBSCを連続的に接続して構成されるバウン
ダリスキャンチェーンを通してシフトされ、テストデー
タは、前のセルからのデータ入力をテスト専用共通入力
端子TDIから供給されてバウンダリスキャンセルBS
Cを通過し、そしてテスト専用共通出力端子TDOを経
て次のバウンダリスキャンセルに渡される。それ故、J
TAG仕様の UPDATE-DR モード(更新モード)におい
ては、テストデータを、信号UDDR(TAPコントロ
ーラTAPCからの制御信号で、 UPDATE-DR 状態であ
ることを示す)によってスキャンフリップフロップSF
FからアップデートフリップフロップUFFへ渡すこと
が可能となる。また、INTEST モードでは、アップデー
トセレクタUMUXの選択信号IMCは、アップデート
セレクタUMUXを入力端子INからのデータではな
く、アップデートフリップフロップUFFの出力を選択
するようにする。これにより、テストデータがLSIに
渡されることが可能となる。
【0026】次に、このようなJTAG仕様のバウンダ
リスキャンによって、内部スキャンセルを備えるスキャ
ン設計のLSIをテストする場合の問題点を指摘する。
【0027】バウンダリスキャンを用いてLSIをテス
トする時、適用するテストベクトルを変えることなく、
テスト中にコントロール信号を変化させる必要がある。
例えば、内部フリップフロップは、ある値をセットする
ためにそのクロック入力として立ち上がりエッジを必要
とする。この場合、フリップフロップのD入力に供給さ
れるデータはクロックの立ち上がりエッジの前後で一定
でなければならない。従って、この回路に対するテスト
値がバウンダリスキャンチェーンを通して連続的に入力
されるとすると、2つの独立したテストベクトルが必要
となる。
【0028】第1のテストベクトルは、システムクロッ
クの入力端子に相当するバウンダリスキャンセルから”
L”レベル(0値)を供給している間、適当なバウンダ
リスキャンセルからの適切なデータ値を供給する。第2
のテストベクトルは、再びデータ入力に正確に同じデー
タ値を供給するが、結果としてクロックの立ち上がりエ
ッジになる時、システムクロック入力に”H”レベル
(1値)を供給する。この手法を使用して、LSIは、
効果的にTAPコントローラTAPCによりテストされ
得る。
【0029】このように、JTAG仕様のTAPコント
ローラTAPCとその4つの端子(TMS、TCK、T
DI、及びTDO)のみを使用して、LSIをテストす
ることは可能である。しかしながら、この方法は、それ
がLSIをテストするために必要なテストパターンの数
を倍にするため、非常に時間のかかる手法となる。加え
て、システムクロックの立ち上がりエッジを必要とする
場合には、1つのテストサイクル全体に対して同じ値
(即ち、最初のサイクルに対して0、2番目のサイクル
に対して1)を持つので、1つのテストサイクルの間に
細かい制御ができない。
【0030】説明のための具体例として、図11に示す
様な、4ビット加算器ADDERに対し、その出力側に
内部スキャンチェーンISC1〜ISC4を有するLS
Iを考える。
【0031】本例のLSIは、TAPコントローラTA
PC、命令レジスタIR、命令デコーダDEC、バウン
ダリスキャンセルBSC1〜20、及び内部スキャンセ
ルISC1〜ISC4から構成されている。
【0032】バウンダリスキャンセルBSC1〜20の
内、BSC1〜BSC7は入力端子に、BSC8〜BS
C12は出力端子に、BSC13及びBSC14〜BS
C19及びBSC20の各ペアは入出力端子にそれぞれ
相当している。即ち、BSC1〜BSC7、BSC1
4、BSC16、BSC18、及びBSC20は入力用
バウンダリスキャンセル(図9参照)であり、BSC8
〜BSC13、BSC15、BSC17、及びBSC1
9は出力用バウンダリスキャンセル(図10(a)参
照)である。
【0033】JTAG案のバウンダリスキャンの標準規
格に従って、バウンダリスキャンテストを行なう場合、
回路を構成する各要素へのアクセスは、TAPコントロ
ーラTAPCの制御により行われる。また、全てのテス
トデータはTDI及びTDI端子を通して、各回路要素
にそれぞれ連続的に入出力される。更に、スキャンモー
ドの設定と制御信号はTAPコントローラTAPC及び
命令レジスタIRにより生成される。
【0034】内部スキャンセルISC1〜ISC4は単
純なフリップフロップであり、システムクロックSYS
CLKの立ち上がりエッジで4ビット加算器ADDER
の出力をこのフリップフロップにラッチする必要があ
る。しかしながら、JTAG仕様のテストモード(INTE
ST 命令)の間に、テストベクトルは、バウンダリスキ
ャンセルBSC1〜BSC20を直列接続してなるバウ
ンダリスキャンチェーンを通してシフトされるので、立
ち上がりエッジを生成することは出来ない。即ち、フリ
ップフロップがダイナミックタイプであることから、ス
キャンシフトモードの間はシステムクロックSYSCL
Kが”H”レベルであることが要求される。
【0035】従来のバウンダリスキャンテスト手法で
は、この問題に対処するため前述のような方法を採って
いる。即ち、1つのテストパターンに対して、システム
クロックSYSCLKに接続されるバウンダリスキャン
セル(図11ではBSC7)に相当するビットを、最初
は”L”レベルとなるよう0値とし、次に同じビットが
1値で他のビットは同一である2つのパターンを用意
し、テストデータの入力を2回繰り返すことによって、
実現する方法である。
【0036】以下、本手法を図12及び図13のフロー
チャートに従って説明する。
【0037】先ず、ステップS101で TEST-LOGIC-RE
SET状態に入る。これはテスト論理をリセットして、命
令レジスタIRに入力されるべき INCODE 命令を自動的
に生成する。次に、ステップS102で RUN-TEST/IDLE
状態に、ステップS103で SELECT-DR-SCAN 状態に
入る。
【0038】次に、ステップS104で INTEST 命令を
入力するが、これは図13(a)に示すサブルーチンで
実行される。即ち、ステップSI1で SELSCT-IR-SCAN
状態に入り、ステップSI2で CAPTURE-IR 状態に入
り、ステップSI3で SHIFT-IR 状態に入る。ここで、
実際に INTEST の命令コードが入力される。例えば、命
令長を4ビットであるとすると、命令をシフトインする
には4サイクルを要する。更に、ステップSI4で EXI
T-1-IR 状態に入り、ステップSI5で UPDATE-IR 状
態に入る。ここで、命令レジスタIRの並列出力を命令
デコーダDECに入力し、要求される動作に適合するテ
スト論理を生成する。即ち、 INTEST のための命令が
入力されると、 UPDARE-IR の後に INTEST モードに成
る。
【0039】次に、ステップS105でシステムクロッ
クSYSCLK用のバウンダリスキャンセルBSC7に
相当するビットが”0”であるテストデータを入力する
が、これは図13(2)に示すサブルーチンで実行され
る。即ち、ステップSD1でSELECT-DR 状態に入り、
ステップSD2で CAPTURE-DR 状態に入り、ステップS
D3で SHIFT-DR 状態に入る。ここで、実際にテストデ
ータが入力される。本例では、BSC1〜BSC20の
バウンダリスキャンセルを備えているので、データ長は
20ビットであり、下位から7番目のビットは”0”で
ある。更に、ステップSD4で EXIT-1-DR 状態に入
り、ステップSD5で UPDATE-DR 状態に入る。ここ
で、各バウンダリスキャンセルBSC1〜BSC20の
並列出力が、それぞれの入力端子から直接に入って来た
かの如く、内部回路に供給される。
【0040】次にステップS106で、システムクロッ
クSYSCLK用のバウンダリスキャンセルBSC7に
相当するビットが”1”で、他のビットはステップS1
05のテストデータと同一であるテストデータを入力す
る。その処理もステップS105と同様に図13(2)
のサブルーチンで実行される。この時、システムクロッ
クSYSCLKが立ち上がりエッジとなり、内部スキャ
ンセルISC1〜ISC4に新しい値がラッチされる。
【0041】次にステップS107で、次のテストデー
タが有る場合にはステップS105に戻って上記処理を
繰り返し、無い場合には終了する。尚、上記処理による
内部テストの結果は、次の繰り返しにおけるステップS
105中のステップSD2である CAPTURE-DR 状態で、
出力用バウンダリスキャンセルBSC8〜BSC13、
BSC15、BSC17、及びBSC19に保持され
る。そして、ステップSD3の SHIFT-DR 状態で次の新
しいテストデータがシフトインされると同時に、これら
の結果は端子TDOからシフトアウトされる。
【0042】本例では、説明を簡単にするために4ビッ
ト加算器を例にしたが、実際にバウンダリスキャン設計
を行なうようなLSIは、非常に大きな回路と成るのが
一般的であり、テストデータのデータ長は数百ビット以
上である。従って、本手法のような同一目的のテストデ
ータを2回繰り返す方法は、テスト時間を多大なものに
する。
【0043】また、テストデータを生成するために、設
計者は一連のバウンダリスキャンチェーンで正しい位置
で終わるよう、また必要に応じて任意の制御データもバ
ウンダリスキャンチェーンの正しい位置に設定されるよ
う注意しなければならない。即ち、本手法のように所定
のビットを、最初は”0”、次に”1”となるようにす
る作業は、テスト設計者にとって制約となり、ミスを起
こす原因ともなる。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
JTAG仕様のバウンダリスキャン設計による半導体集
積回路では、テスト時に任意の制御信号端子から内部の
組み合わせ論理回路の制御を行ないたい場合、例えば内
部スキャンを備える半導体集積回路をテストする場合
等、内部スキャンセルのフリップフロップをアクセスす
るために、システムクロックのH/Lレベルに対応して
2つのテストパターンを用意してテストを行なうので、
テストに時間を要すると共に、それぞれのテストデータ
によるテストサイクルの間、システムクロックはH/L
何れかに一定となるので、細かい制御が行なえないとい
う欠点があった。
【0045】本発明は、上記問題点を解決するもので、
その目的は、テスト時に任意の制御信号端子から内部の
組み合わせ論理回路の制御を行ないたい場合に、テスト
サイクル中の制御信号による制御を可能とし、且つより
少ないテストパターンでテストを行なうことにより高速
なテストを行ない得る半導体集積回路を提供することで
ある。
【0046】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴は、図1に示す如く、内部の組
み合わせ論理回路1と、バウンダリスキャンテストを行
なうテスト回路3とを具備し、前記テスト回路3は、該
テスト回路1を制御するTAPコントローラTAPC
と、テスト専用入力端子TDIからテスト命令を入力し
て保持する命令レジスタIRと、前記命令レジスタIR
の命令語を解読して制御信号群を出力する命令デコーダ
DECと、前記組み合わせ論理回路1の各入出力端子に
対応して個々に接続され、テスト時にはバウンダリスキ
ャンの経路として、その他通常時には前記組み合わせ論
理回路1のデータの経路として機能するバウンダリスキ
ャンセルBSC1〜BSCm及びBSSCKを、直列接
続してなるバウンダリスキャンチェーンとを備え、前記
バウンダリスキャンセルBSC1〜BSCm及びBSS
CKの内、当該半導体集積回路を制御する制御信号端子
SYSCLKに接続されるバウンダリスキャンセルBS
SCKは、テスト時においても所定の命令実行時には、
前記組み合わせ論理回路1への制御信号供給経路として
機能することである。
【0047】また本発明の第2の特徴は、例えば図2に
示す如く、内部のn個(図2ではn=2)の組み合わせ
論理回路A及びBと、バウンダリスキャンテストを行な
うテスト回路13とを具備し、前記テスト回路13は、
該テスト回路13を制御するTAPコントローラTAP
Cと、テスト専用入力端子TDIからテスト命令を入力
して保持する命令レジスタIRと、前記命令レジスタI
Rの命令語を解読して制御信号群を出力する命令デコー
ダDECと、前記組み合わせ論理回路A及びBの任意の
入出力端子に対応して個々に接続され、テスト時にはス
キャンの経路として、その他通常時には前記組み合わせ
論理回路A及びBのデータの経路として機能する内部ス
キャンセルISC1〜ISC4を、直列接続してなる内
部スキャンチェーンと、前記組み合わせ論理回路A及び
Bの所定の入出力端子及び前記内部スキャンセルISC
1〜ISC4の所定の出力端子に対応して個々に接続さ
れ、テスト時にはバウンダリスキャンの経路として、そ
の他通常時には前記組み合わせ論理回路A及びBのデー
タの経路として機能するバウンダリスキャンセルBCS
1〜BCS8及びBSSCKを、直列接続してなるバウ
ンダリスキャンチェーンとを備え、前記バウンダリスキ
ャンセルBCS1〜BCS8及びBSSCKの内、当該
半導体集積回路を制御する制御信号端子SYSCLKに
接続されるバウンダリスキャンセルBSSCKは、テス
ト時においても所定の命令実行時には、前記組み合わせ
論理回路A及びBへの制御信号供給経路として機能する
ことである。
【0048】更に本発明の第3の特徴は、請求項1また
は2に記載の半導体集積回路において、図3に示す如
く、前記制御信号端子SYSCLKに接続されるバウン
ダリスキャンセルBSSCKは、テストデータ入力時に
はテストデータTDIを、その他通常時には前記組み合
わせ論理回路1またはA及びBへの制御信号入力を選択
して出力する入力マルチプレクサINMUXと、前記入
力マルチプレクサINMUXの出力を保持しテスト専用
出力端子TDOに出力するスキャンフリップフロップS
FFと、テストデータ更新時に前記スキャンフリップフ
ロップSFFの出力を保持するアップデートフリップフ
ロップUFFと、前記所定の命令実行時以外のテスト時
には前記アップデートフリップフロップUFFの出力
を、テスト時で且つ前記所定の命令実行時、或いはテス
ト以外の時には前記組み合わせ論理回路1またはA及び
Bへの制御信号入力INを選択して出力する更新マルチ
プレクサUMUXとを具備することである。
【0049】
【作用】本発明の第1及び第3の特徴の半導体集積回路
では、図1及び図3に示す如く、先ず、テスト専用入力
端子TDIからテスト命令(INTEST 命令)を命令レジ
スタIRにシフトインし、次に、テスト専用入力端子T
DIからバウンダリスキャンセルBSC1〜BSCm及
びBSSCKを直列接続してなるバウンダリスキャンチ
ェーンにテストデータをシフトインする。そして、テス
ト専用入力端子TDIから所定の命令(ISCAN 命令;内
部スキャン命令)を命令レジスタIRにシフトインし、
これにより、内部スキャンモードであることを示す信号
ISC0が”0”となり、アップデートマルチプレクサ
UMUXで制御信号入力INが選択されて、組み合わせ
論理回路1に供給される。
【0050】つまり、テスト時においてもバウンダリス
キャンセルBSSCKは、制御信号端子INからの制御
信号を内部の組み合わせ論理回路1に対して供給するこ
とができ、組み合わせ論理回路1に対する制御を行ない
ながらテストを行なうことができ、しかも1つのテスト
データに対して1回のテストサイクルで実行できるの
で、結果として、制御信号による制御を可能とし、且つ
高速なテストを実現できる。
【0051】また、本発明の第2及び第3の特徴の半導
体集積回路では、図2及び図3に示す如く、テスト時に
任意の制御信号端子から内部の組み合わせ論理回路の制
御を行ないたい場合として、例えば、組み合わせ論理回
路A及びBの間に内部スキャンセルISC1〜ISC4
を備え、システムクロックSYSCLKに接続されるバ
ウンダリスキャンセルBSSCKを図3に示す構成とし
ている。
【0052】この場合、先ず、テスト専用入力端子TD
Iからテスト命令(INTEST 命令)を命令レジスタIR
にシフトインし、次に、テスト専用入力端子TDIから
バウンダリスキャンセルBSC1〜BSC8及びBSS
CKを直列接続してなるバウンダリスキャンチェーンに
第1のテストデータをシフトインする。そして、テスト
専用入力端子TDIから所定の命令(ISCAN 命令;内部
スキャン命令)を命令レジスタIRにシフトインし、こ
れにより、バウンダリスキャンセルBSSCKでは、内
部スキャンモードであることを示す信号ISC0が”
0”となり、アップデートマルチプレクサUMUXで制
御信号入力IN(即ち、システムクロックSYSCL
K)が選択されて、内部スキャンセルISC1〜ISC
4に負のパルスを供給できる。この時、内部スキャンセ
ルISC1〜ISC4にはバウンダリスキャンセルBS
C1〜BSC4にシフトインされたテストデータを入力
とする組み合わせ論理回路Aの出力結果が保持される。
更に、次の第2のテストデータをテスト専用入力端子T
DIから前記バウンダリスキャンチェーンにシフトイン
する。また、再び INTEST 命令を入力して、第1のテス
トデータ入力の処理に戻って、次の第3のテストデータ
をバウンダリスキャンチェーンにシフトインするという
具合に繰り返す。
【0053】つまり、テスト時においてもバウンダリス
キャンセルBSSCKは、制御信号端子IN(図2では
システムクロックSYSCLK)からの制御信号を内部
スキャンセルISC1〜ISC4に対して供給すること
ができ、n個の組み合わせ論理回路間に内部スキャンセ
ルを有する構成の半導体集積回路においても、連続的に
効率良くテストを行なうことができる。
【0054】また、任意の制御信号端子から内部の組み
合わせ論理回路の制御を行なう場合にも、組み合わせ論
理回路A及びまたはBに対する制御を行ないながらテス
トを行なうことができる。
【0055】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて
説明する。
【0056】本発明の第1の実施例として、従来技術の
説明で使用した例に本発明を適用する。図11の内部ス
キャンチェーンISC1〜ISC4を有するテスト回路
と4ビット加算器ADDERのLSIにおいて、システ
ムクロックSYSCLKに接続されるバウンダリスキャ
ンセルBSC7を、図3に示される構成のバウンダリス
キャンセルBSSCKで実現する。尚、その他の構成要
素は、従来例と全く同一であり、その説明は省略する。
【0057】図3に示すバウンダリスキャンセルの構成
は、入力マルチプレクサINMUX、スキャンフリップ
フロップSFF、アップデートフリップフロップUF
F、及び更新マルチプレクサUMUXから成る構成であ
る。
【0058】入力マルチプレクサINMUXは、テスト
データ入力時にはテストデータTDIを、その他通常時
には内部の組み合わせ論理回路(本実施例では図11の
内部スキャンセルISC1〜ISC4)への制御信号入
力IN(図11ではシステムクロックSYSCLK)
を、信号SFDRにより選択して出力する。選択信号S
FDRは SHIFT-DR 状態か否かを示す信号で、TAPコ
ントローラTAPCから供給される。
【0059】スキャンフリップフロップSFFは、入力
マルチプレクサINMUXの出力を保持しテスト専用出
力端子TDOに出力する。クロック信号CKDRはテス
トクロックTCKからTAPコントローラTAPCで生
成される信号である。尚、スキャンフリップフロップS
FFはバウンダリスキャンチェーンの記憶要素となって
いる。
【0060】アップデートフリップフロップUFFは、
テストデータ更新時(UPDATE-DR 状態)にスキャンフリ
ップフロップSFFの出力を保持する。つまり、SHIFT-
DR状態でバウンダリスキャンチェーンを通してシフトイ
ンされ終わった時点のデータをUPDATE-DR 状態で保持
し、内部の組み合わせ論理回路に供給する。クロック信
号UDDRはTAPコントローラTAPCで生成される
信号である。
【0061】更新マルチプレクサUMUXは、内部スキ
ャン命令(ISCAN命令)実行時以外のテスト時にはアッ
プデートフリップフロップUFFの出力を、テスト時で
且つ内部スキャン命令実行時、或いはテスト以外の時に
は制御信号入力INを、信号IMCと信号ISC0との
論理積をとった信号で選択して出力する。内部スキャン
命令(ISCAN 命令)は、新たに追加した命令でありJT
AG仕様にはない。モード設定信号IMCは、バウンダ
リスキャンセルの動作モードを設定する信号であり、命
令の種類により定まるもので、命令デコーダDECによ
り生成される。尚、INTEST 命令及び ISCAN 命令の場
合には、共に”1”となる。また、内部スキャン信号I
SC0は、ISCAN 命令実行時に”0”とし、それ以外の
時には”1”とする信号であり、命令デコーダDECに
より生成される。
【0062】このような構成のバウンダリスキャンセル
BSSCKでは、内部スキャンテスト時においても ISC
AN 命令実行時には、内部の組み合わせ論理回路への制
御信号供給経路として機能し、本実施例のようにクロッ
クパルスを供給して内部のスキャンチェーンを制御した
り、特定の制御信号をイネーブル或いはディスイネーブ
ルとして内部の組み合わせ論理回路を制御することがで
きる。
【0063】次に、本実施例のような(図11のBSC
7を制御信号用バウンダリスキャンとした場合の)内部
スキャンチェーンISC1〜ISC4を備えるスキャン
設計のLSIをテストする場合の動作を、図4及び図1
3のフローチャートに従って説明する。
【0064】先ず、従来例(図12)と同様に、ステッ
プS1で TEST-LOGIC-RESET 状態に入り、命令レジスタ
IRに入力されるべきINCODE 命令を自動的に生成す
る。次に、ステップS2で RUN-TEST/IDLE 状態に、ス
テップS3で SELECT-DR-SCAN状態に入る。
【0065】次に、ステップS4で INTEST 命令を入力
するが、これは図13(1)に示すサブルーチンで実行
される。即ち、ステップSI1でSELSCT-IR-SCAN 状態
に入り、ステップSI2で CAPTURE-IR 状態に入り、ス
テップSI3で SHIFT-IR 状態に入る。ここで、実際に
INTEST の命令コードが入力される。更に、ステップS
I4で EXIT-1-IR 状態に入り、ステップSI5で UPD
ATE-IR 状態に入る。ここで、命令レジスタIRの並列
出力を命令デコーダDECに入力し、要求される動作に
適合するテスト論理を生成する。即ち、 INTEST のた
めの命令が入力されると、 UPDARE-IR の後に INTEST
モードに成る。
【0066】次に、ステップS5でテストデータを入力
するが、これは図13(b)に示すサブルーチンで実行
される。即ち、ステップSD1で SELECT-DR 状態に入
り、ステップSD2で CAPTURE-DR 状態に入り、ステッ
プSD3で SHIFT-DR 状態に入る。ここで、実際にテス
トデータが入力される。本例では、BSC1〜BSC2
0のバウンダリスキャンセルを備えているので、データ
長は20ビットである。更に、ステップSD4で EXIT-
1-DR 状態に入り、ステップSD5で UPDATE-DR 状態
に入る。ここで、各バウンダリスキャンセルBSC1〜
BSC20の並列出力が、内部回路で有る4ビット加算
器ADDERに供給される。
【0067】次にステップS6で、ISCAN 命令を入力す
るが、ステップS4と同様に図13(1)のサブルーチ
ンで実行される。
【0068】次にステップS7で、次のテストデータが
有る場合にはステップS2に戻りステップS2〜S6の
処理を繰り返すが、無い場合にはステップS2に戻り、
ステップS5でダミーテストデータをシフトインするこ
とにより、前のテストデータに対する結果をシフトアウ
トして終了する。
【0069】ステップS2に戻って RUN-TEST/IDLE 状
態に入った時、バウンダリスキャンセルBSSCK(B
SC7)よりシステムクロックSYSCLK(負のクロ
ックパルス)を内部スキャンセルISC1〜ISC4に
供給する。この時、システムクロックSYSCLKの立
ち上がりエッジで、内部スキャンセルISC1〜ISC
4に新しい値がラッチされる。
【0070】また、ある繰り返し処理で入力されたテス
トデータに対するテスト結果は、次の繰り返しにおける
ステップS5中のステップSD2である CAPTURE-DR 状
態で、出力用バウンダリスキャンセルBSC8〜BSC
13、BSC15、BSC17、及びBSC19に保持
される。そして、ステップSD3の SHIFT-DR 状態で次
の新しいテストデータがシフトインされると同時に、こ
れらの結果は端子TDOからシフトアウトされる。
【0071】このように本実施例の半導体集積回路のテ
ストでは、1つのテストデータに対して1つのテストサ
イクルで行なうことが可能となる。また、本実施例で
は、説明を簡単にするために4ビット加算器を例にした
が、実際にバウンダリスキャン設計を行なうようなLS
Iは、非常に大きな回路と成るのが一般的であり、テス
トデータのデータ長は数百ビット以上である。従って、
命令の入力の処理時間はテストデータの入力のより時間
に比べて無視できる量であり、本実施例によるテストの
処理時間は、従来に比べて約半分にすることができる。
【0072】また、テストデータを生成作業では、従来
のように特定のビットを、最初は”0”、次に”1”と
設定する制約が無くなり、テストデータの生成が容易と
なる。
【0073】次に、図2に本発明の第2の実施例に係る
半導体集積回路の構成図を示す。
【0074】本実施例の半導体集積回路の構成は、内部
の2個の組み合わせ論理回路A及びBと、バウンダリス
キャンテストを行なうテスト回路13とから成る。
【0075】テスト回路13は、該テスト回路13を制
御するTAPコントローラTAPCと、テスト専用入力
端子TDIからテスト命令を入力して保持する命令レジ
スタIRと、命令レジスタIRの命令語を解読して制御
信号群を出力する命令デコーダDECと、組み合わせ論
理回路A及びBの任意の入出力端子に対応して個々に接
続され、テスト時にはスキャンの経路として、その他通
常時には組み合わせ論理回路A及びBのデータの経路と
して機能する内部スキャンセルISC1〜ISC4を、
直列接続してなる内部スキャンチェーンと、組み合わせ
論理回路A及びBの所定の入出力端子及び内部スキャン
セルISC1〜ISC4の所定の出力端子に対応して個
々に接続され、テスト時にはバウンダリスキャンの経路
として、その他通常時には組み合わせ論理回路A及びB
のデータの経路として機能するバウンダリスキャンセル
BCS1〜BCS8及びBSSCKを、直列接続してな
るバウンダリスキャンチェーンとから構成されている。
【0076】尚、バウンダリスキャンセルの内、内部ス
キャンセルISC1〜ISC4へのシステムクロックS
YSCLKに接続されるバウンダリスキャンセルBSS
CKは、図3に示す構成を有しており、テスト時におい
ても ISCAN 命令実行時には、組み合わせ論理回路A及
びBへの制御信号供給経路として機能する。
【0077】次に、本実施例の半導体集積回路をテスト
する場合の動作を、図5及び図13のフローチャートに
従って説明する。
【0078】先ず、第1の実施例(図4)と同様に、ス
テップS11で TEST-LOGIC-RESET状態に、ステップS
12で RUN-TEST/IDLE 状態に、ステップS13で SEL
ECT-DR-SCAN 状態に入る。
【0079】次に、ステップS14で INTEST 命令を入
力するが、これは図13(1)に示すサブルーチンで実
行される。
【0080】次に、ステップS15でテストデータを入
力するが、これは図13(2)に示すサブルーチンで実
行される。
【0081】次にステップS16で、ISCAN 命令を入力
するが、ステップS14と同様に図13(1)のサブル
ーチンで実行される。
【0082】次にステップS17で、 RUN-TEST/IDLE
状態に入り、バウンダリスキャンセルBSSCKよりシ
ステムクロックSYSCLK(負のクロックパルス)を
内部スキャンセルISC1〜ISC4に供給する。この
時、システムクロックSYSCLKの立ち上がりエッジ
で、内部スキャンセルISC1〜ISC4にステップS
15で入力されたテストデータに対する組み合わせ論理
回路Aの結果がラッチされる。
【0083】次にステップS18で、次のテストデータ
を入力するが、ステップS15と同様に図13(2)の
サブルーチンで実行される。
【0084】次にステップS19で、再び INTEST 命令
を入力する。
【0085】次にステップS20で、次のテストデータ
が有る場合にはステップS15に戻りステップS15〜
S19の処理を繰り返すが、無い場合にはステップS1
5に戻り、ステップS15でダミーテストデータをシフ
トインすることにより、前のテストデータに対する結果
をシフトアウトして終了する。
【0086】ある繰り返し処理中のステップS15で入
力されたテストデータに対する組み合わせ論理回路Aの
テスト結果は、その繰り返し中のステップS17で内部
スキャンセルISC1〜ISC4に保持され、この内部
スキャンセルISC1〜ISC4の値は組み合わせ論理
回路Bに対するテストデータとなり、その結果は、次の
繰り返しにおけるステップS15中のステップSD2で
ある CAPTURE-DR 状態で、出力用バウンダリスキャンセ
ルBSC4〜BSC8に保持される。そして、ステップ
SD3の SHIFT-DR 状態で次の新しいテストデータがシ
フトインされると同時に、これらの結果は端子TDOか
らシフトアウトされる。
【0087】このように本実施例では、2個の組み合わ
せ論理回路間に内部スキャンを有する構成の半導体集積
回路においても、連続的に効率良くテストを行なうこと
ができる。1つのテストデータに対して1つのテストサ
イクルで行なうことが可能となる。また、本実施例で
は、説明を簡単にするために2個の組み合わせ論理回路
で構成される半導体集積回路を例にしたが、連続的に複
数個の組み合わせ論理回路が接続される構成においても
同様にテストを実施できる。
【0088】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、テスト時に
おいても所定の命令実行時には、内部の組み合わせ論理
回路への制御信号供給経路として機能する制御信号用の
バウンダリスキャンセルを構成し、テスト時に内部の組
み合わせ論理回路の制御を行なおうとする制御信号端子
に対してこの制御信号用バウンダリスキャンセルを接続
することとしたので、内部の組み合わせ論理回路に対す
る制御を行ないながらテストを行なうことができ、しか
も1つのテストデータに対して1回のテストサイクルで
実行できるので、結果として、制御信号による制御を可
能とし、且つ高速なテストを実現し得る半導体集積回路
を提供することができる。
【0089】また、n個の組み合わせ論理回路間に内部
スキャンセルを有する構成の半導体集積回路において
も、テスト時に内部の組み合わせ論理回路の制御を行な
おうとする制御信号端子に対して前記制御信号用バウン
ダリスキャンセルを接続することとしたので、例えば、
組み合わせ論理回路間の内部スキャンセルにシステムク
ロックをテスト時に供給することで、連続的で高効率の
テストを実現し得る半導体集積回路を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る半導体集積回路の
構成図である。
【図3】本発明の半導体集積回路の制御信号用バウンダ
リスキャンセルの構成図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る半導体集積回路の
テストのフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施例に係る半導体集積回路の
テストのフローチャートである。
【図6】バウンダリスキャンテストの説明図である。
【図7】JTAGから提案された標準化案のバウンダリ
スキャンテスト回路の基本構成図である。
【図8】TAPコントローラTAPCの状態遷移図であ
る。
【図9】従来の入力用バウンダリスキャンレジスタの回
路構成図である。
【図10】図10(1)は従来の出力用バウンダリスキ
ャンレジスタ、図10(2)は従来のイネーブル制御用
バウンダリスキャンレジスタの回路構成図である。
【図11】4ビット加算器及びテスト回路を備える従来
の半導体集積回路の構成図、または本発明の第1の実施
例に係る半導体集積回路の構成図である。
【図12】従来の半導体集積回路のテストのフローチャ
ートである。
【図13】半導体集積回路のテストのフローチャートで
あり、図13(1)は命令入力のサブルーチン、図13
(2)はテストデータ入力のサブルーチンである。
【符号の説明】
1,A,B 組み合わせ論理回路 3,13 テスト回路 TAPC TAPコントローラ IR 命令レジスタ DEC 命令デコーダDEC BSC1〜BSCm,BSSCK バウンダリスキャン
セル ISC1〜ISC4 内部スキャンセル INMUX 入力マルチプレクサ SFF スキャンフリップフロップ UFF アップデートフリップフロップ UMUX 更新マルチプレクサ CKGEN クロック発生回路 TDI テスト専用入力端子(テストデータ) TDO テスト専用出力端子 SYSCLK システムクロック(制御信号端子) ISC0 内部スキャン信号 IMC,OMC モード信号 TMS テストモード信号(端子) TCK テスト専用共通クロック(端子) TRST テストリセット信号(端子) SFDR SHIFT-DR 状態信号 CKDR CLOCK-DR 状態信号 UDDR UPDATE-DR 状態信号 IN,INA,IN1〜IN4 入力データ(端子) CIN キャリー入力(端子) OUT,OT1〜OT4 出力データ(端子) COT キャリー出力(端子) BI1〜BI4 入出力端子 DR データレジスタ BSR バウンダリスキャンレジスタ BR バイパスレジスタ DIR デバイス識別レジスタ DSTDR 固有テストデータレジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部の組み合わせ論理回路と、バウンダ
    リスキャンテストを行なうテスト回路とを有し、 前記テスト回路は、該テスト回路を制御するTAPコン
    トローラと、テスト専用入力端子からテスト命令を入力
    して保持する命令レジスタと、前記命令レジスタの命令
    語を解読して制御信号群を出力する命令デコーダと、前
    記組み合わせ論理回路の各入出力端子に対応して個々に
    接続され、テスト時にはバウンダリスキャンの経路とし
    て、その他通常時には前記組み合わせ論理回路のデータ
    の経路として機能するバウンダリスキャンセルを、直列
    接続してなるバウンダリスキャンチェーンとを備え、 前記バウンダリスキャンセルの内、当該半導体集積回路
    を制御する任意の制御信号端子に接続されるバウンダリ
    スキャンセルは、テスト時においても所定の命令実行時
    には、前記組み合わせ論理回路への制御信号供給経路と
    して機能することを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 内部のn個(n:任意の正整数)の組み
    合わせ論理回路と、バウンダリスキャンテストを行なう
    テスト回路とを有し、 前記テスト回路は、該テスト回路を制御するTAPコン
    トローラと、テスト専用入力端子からテスト命令を入力
    して保持する命令レジスタと、前記命令レジスタの命令
    語を解読して制御信号群を出力する命令デコーダと、前
    記n個の組み合わせ論理回路の任意の入出力端子に対応
    して個々に接続され、テスト時にはスキャンの経路とし
    て、その他通常時には前記n個の組み合わせ論理回路の
    データの経路として機能する内部スキャンセルを、直列
    接続してなる内部スキャンチェーンと、前記n個の組み
    合わせ論理回路の所定の入出力端子及び前記内部スキャ
    ンセルの所定の出力端子に対応して個々に接続され、テ
    スト時にはバウンダリスキャンの経路として、その他通
    常時には前記n個の組み合わせ論理回路のデータの経路
    として機能するバウンダリスキャンセルを、直列接続し
    てなるバウンダリスキャンチェーンとを備え、 前記バウンダリスキャンセルの内、当該半導体集積回路
    を制御する任意の制御信号端子に接続されるバウンダリ
    スキャンセルは、テスト時においても所定の命令実行時
    には、前記n個の組み合わせ論理回路への制御信号供給
    経路として機能することを特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 前記任意の制御信号端子に接続されるバ
    ウンダリスキャンセルは、テストデータ入力時にはテス
    トデータを、その他通常時には前記組み合わせ論理回路
    への制御信号入力を選択して出力する入力マルチプレク
    サと、前記入力マルチプレクサの出力を保持しテスト専
    用出力端子に出力するスキャンフリップフロップと、テ
    ストデータ更新時に前記スキャンフリップフロップの出
    力を保持するアップデートフリップフロップと、前記所
    定の命令実行時以外のテスト時には前記アップデートフ
    リップフロップの出力を、テスト時で且つ前記所定の命
    令実行時、或いはテスト以外の時には前記組み合わせ論
    理回路への制御信号入力を選択して出力する更新マルチ
    プレクサとを有することを特徴とする請求項1または2
    に記載の半導体集積回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0862297A (ja) * 1994-08-26 1996-03-08 Nec Corp ディジタル信号処理lsiテスト回路
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JP2017083421A (ja) * 2015-10-27 2017-05-18 晶心科技股▲ふん▼有限公司Andes Technology Corporation 電子システムならびにシステム診断回路およびその動作方法
CN113702798A (zh) * 2020-05-22 2021-11-26 Oppo广东移动通信有限公司 一种边界扫描测试方法、装置、设备、芯片及存储介质

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